[go: up one dir, main page]

JPH11111052A - 導電ペースト組成物、導電ペースト組成物の製造方法、表層導体形成方法、およびセラミック多層基板 - Google Patents

導電ペースト組成物、導電ペースト組成物の製造方法、表層導体形成方法、およびセラミック多層基板

Info

Publication number
JPH11111052A
JPH11111052A JP27445197A JP27445197A JPH11111052A JP H11111052 A JPH11111052 A JP H11111052A JP 27445197 A JP27445197 A JP 27445197A JP 27445197 A JP27445197 A JP 27445197A JP H11111052 A JPH11111052 A JP H11111052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive paste
paste composition
rhodium oxide
silver
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27445197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3495890B2 (ja
Inventor
Hisato Kashima
壽人 加島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP27445197A priority Critical patent/JP3495890B2/ja
Publication of JPH11111052A publication Critical patent/JPH11111052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3495890B2 publication Critical patent/JP3495890B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスセラミック基板と表層導体との同時焼
成を行う場合に、メッキのり、ハンダ濡れ、および密着
強度のすべてに優れた表層導体を得ること。 【解決手段】 導電ペースト組成物は、銀粉末、平均粒
径0.5〜2μmのタングステン粉末、および酸化ロジ
ウムを、主要な成分として含有する混合物であって、銀
粉末に対する重量比で、タングステン粉末を3〜5%、
酸化ロジウムを100〜600ppm含有している。銀
粉末および酸化ロジウムは、あらかじめ200〜400
℃の範囲で5〜30分間加熱処理され、その後でタング
ステン粉末が混合されると望ましい。この導電ペースト
組成物を基材表面に塗布して焼成する際には、焼成温度
T(℃)を、酸化ロジウムの含有量Y(ppm)との関
係で、684.7×Y0.044 ≦T≦950の範囲に調節
して焼成を行うとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼成処理されるこ
とによって基板上に導体を形成する導電ペースト組成物
と、その導電ペースト組成物の製造方法、前記導電ペー
スト組成物を使った表層導体形成方法、および前記導電
ペースト組成物を使って作製されたセラミック多層基板
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信分野の進展が著しく、
それら高周波用途で用いるのに適した材料として、低抵
抗導体を用い、低ロスであるガラスセラミックが注目さ
れている。この種のガラスセラミックは、1000℃以
下での低温焼成が可能で、通常の焼成温度は840〜9
50℃の範囲にあることが多い。また、結晶化ガラス
や、ガラスとフィラーとを反応させるようなタイプで
は、焼成時における最高温度での保持時間が、例えば3
0分〜2時間と比較的長い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ガラス
セラミックを用いた製品の表層導体の材料には、従来
は、銀をはじめとする各種貴金属材料が用いられてき
た。しかしながら、融点が960℃程度の銀をはじめ、
融点が1000℃前後の貴金属材料は、上述の如きガラ
スセラミックとの同時焼成を行った際に、基板上の表層
導体が過焼結ぎみになって、表層導体がポーラスな組織
になってしまうことが多々あった。そして、このような
過焼結状態になると、表層導体が高抵抗になったり、メ
ッキのりやハンダ濡れが悪くなる等、この種の導体に必
要な特性が大幅に劣化するという問題があった。また、
ポーラスな組織となった表層導体にメッキ処理を施す
と、表層導体のポアから酸やアルカリ等の処理液が浸入
し、表層導体内部の組織間、あるいは表層導体と基板と
の界面を侵し、表層導体の密着強度が大幅に劣化すると
いう問題もあった。
【0004】ここで、単に表層導体の過焼結を避けるこ
とだけを考えれば、内層配線を形成した基板を表層導体
の無い状態で焼成した後、表層に2次メタライズでメッ
キ性の良い銀導体を焼き付ける方法はある。しかし、こ
れでは工数の増加になるため、コスト的に不利である。
また、キャビティを有する形状の製品の場合、キャビテ
ィ内に銀導体を2次メタライズで形成するのは困難であ
る。
【0005】また、銀/Pd、銀/Ptといった銀系合
金を用いれば、メッキ処理が不要な表層導体を形成でき
るので、メッキ処理の処理液によって引き起こされる問
題は解決される。しかし、銀/Pdを用いる方法は、同
時焼成時に内層の銀導体との接続部分に互いの熱拡散速
度の違いから断線(カーケンドール効果)を起こしやす
いので、同時焼成によるコストの低下は望めない。一
方、銀/Ptを用いる方法は、同時焼成時に内層の銀導
体との接続性は良好であるが、銀入りハンダ以外のハン
ダに対する耐久性に問題がある。
【0006】つまり、上述の如き手段では、ガラスセラ
ミック基板と表層導体との同時焼成によるコストダウン
を図りながら、メッキのり、ハンダ濡れ、および密着強
度といった特性のすべてに優れた表層導体を得ること
は、きわめて困難であった。本発明は、上記問題を解決
するためになされたものであり、その目的は、ガラスセ
ラミック基板と表層導体との同時焼成を行った場合で
も、メッキのり、ハンダ濡れ、および密着強度といった
特性のすべてに優れた表層導体を得ることのできる新規
な導電ペースト組成物を提供することにある。また、そ
の導電ペースト組成物の製造方法、前記導電ペースト組
成物を使った表層導体形成方法、および前記導電ペース
ト組成物を使って作製されたセラミック多層基板を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】この
課題を解決するために、本発明の導電ペースト組成物
は、請求項1記載のように、銀粉末、平均粒径0.5〜
2μmのタングステン粉末、および酸化ロジウムを、主
要な成分として含有する混合物であって、前記銀粉末に
対する重量比で、タングステン粉末を3〜5%、酸化ロ
ジウムを100〜600ppm含有していることを特徴
とする。
【0008】この導電ペースト組成物において、銀(A
g)粉末は、最終的に銀導体を形成する成分である。銀
粉末については、この種の導電ペースト組成物において
一般に用いられるものであれば特に限定されない。より
具体的な例を挙げるとすれば、例えば平均粒径1〜10
μm程度の銀粉末を用いるとよい。
【0009】また、タングステン(W)粉末は、焼成に
より得られる銀導体の表面に微細な窪みを形成する作用
を有する。この窪みには、銀導体表面にメッキ処理を施
す際に、メッキ被膜の一部が侵入する。そのため、これ
がアンカーとなって銀導体に対するメッキ被膜の密着性
が高まる。すなわち、上記窪みによる投錨効果が現れ
る。また、このメッキ処理が無電解メッキである場合
は、タングステンを添加した結果形成された前記窪み
に、触媒となるパラジウム核が析出しやすくなるため、
触媒活性を高めるという効果もある。
【0010】ここで、このタングステン粉末について
は、銀粉末に対する重量比で3〜5%含有されているこ
とが重要である。タングステン粉末の含有量が銀粉末に
対する重量比で3%を下回ると、メッキ被膜の密着力が
弱くなり、メッキはがれが生じやすくなる。その一方、
5%を上回ると、タングステン粉末が銀導体表面に浮
き、良好なメッキ性を確保することが困難になる。ま
た、タングステン粉末は、平均粒径0.5〜2μmのも
のを用いることも重要である。平均粒径が0.5μmを
下回るものを用いると、上記窪みが小さくなりすぎ、一
方、平均粒径が2μmを上回るものでは、上記窪みが大
きくなりすぎる。いずれの場合も投錨効果が弱まって、
銀導体に対するメッキ被膜の密着性は低下することにな
る。
【0011】さらに、酸化ロジウム(Rh2 3 )は、
焼成により得られる銀導体が、ポーラスな組織になるの
を抑制する作用を有する。そのため、銀導体表面にメッ
キ処理を施す際に使用する薬液が、銀導体の組織内に浸
入しにくくなる。その結果、銀導体の基材に対する密着
性が良好に保たれることになる。
【0012】ここで、酸化ロジウムについては、銀粉末
に対する重量比で100〜600ppm含有されている
ことが重要である。酸化ロジウムが100ppmを下回
ると、840〜950℃での基板との同時焼成時に発生
する銀導体の異常粒成長を抑制しきれず、銀導体がポー
ラスな組織になりやすい。その一方、600ppmを上
回ると、銀粉末の焼成が抑制され過ぎて、メタライズ厚
みの差により焼け具合にむらが出てしまい、良好なメッ
キ性を確保することが難しくなる。
【0013】なお、上記の主要な成分に加えて、通常
は、有機ビヒクルなど、ペースト化に当たって必要な成
分が加えられる。但し、こうした成分は、必要に応じて
適宜加えればよい程度のものであり、その添加量等が、
本発明の本質に影響を及ぼすものではない。
【0014】以上説明したような導電ペースト組成物に
よれば、上記のような特徴的な組成となっているため、
各成分の作用により、ガラスセラミック基板との同時焼
成を行った場合でも、形成される銀導体がポーラスな組
織とならない。その結果、メッキのり、ハンダ濡れ、お
よび密着強度などの特性に優れた銀導体を得ることがで
きる。
【0015】ちなみに、本発明の導電ペースト組成物に
おいて、酸化ロジウムについては、酸化ロジウムの粉末
を添加してあればもちろんよいが、これ以外にも、酸化
雰囲気下での加熱処理によって酸化ロジウムとなるよう
なロジウム系物質を混合しておいて、混合物中において
酸化ロジウムを生成してもよい。このようなロジウム系
物質としては、例えば有機ロジウムを考え得る。有機ロ
ジウムを含有する導電ペースト組成物としては、既に日
本国特許第2503974号の特許発明が公知である。
しかし、上記特許発明は、基材に塗布される導電ペース
ト組成物中に有機ロジウムを含有させてあるものであ
る。そのため、特に、有機ロジウムの含有量が100p
pmを上回るような場合には、有機ロジウムが原因とな
って、焼成前のセラミックグリーン体を樹脂抜きする工
程でメタライズはがれを起こしやすい。また、ペースト
のチクソトロピー性を悪化させて、導電ペーストのスク
リーン印刷が困難になるなどの問題が生じやすい。これ
に対し、本発明の導電ペースト組成物は、仮に有機ロジ
ウムを添加した場合であっても、あらかじめ加熱処理を
施すなどして、導電ペースト組成物中の有機ロジウムが
酸化ロジウムに変えられ、その上で基材に塗布されるこ
とになるので、上述の如き問題を招くことはない。
【0016】ところで、本発明の導電ペースト組成物
は、上述の主要な成分を適宜混合することによっても得
られるが、より望ましくは、請求項2記載のように、前
記銀粉末および前記酸化ロジウムの混合物が、200〜
400℃の範囲で5〜30分間加熱処理され、その加熱
処理された混合物に対して前記タングステン粉末が混合
されているものであるとよい。
【0017】このような導電ペースト組成物は、銀粉末
と酸化ロジウムとが確実に接触する状態で加熱処理を受
けているため、導電ペースト組成物中において、銀粉末
および酸化ロジウムが相互に固定された複合粒子となっ
ている。そして、この複合粒子とタングステン粉末とが
混合された物となっている。そのため、タングステン粉
末によって銀粉末との接触が阻害された状態にある酸化
ロジウムは激減する。これにより、酸化ロジウムによる
銀導体の異常粒成長を抑制する効果が高まる。その結
果、焼成により得られる銀導体がポーラスな組織になる
のを、より確実に防止できるようになる。
【0018】以上の説明から明らかなように、本発明の
導電ペースト組成物を製造するに当たっては、請求項3
記載のように、銀粉末に対し、酸化ロジウムを銀粉末に
対する重量比で100〜600ppm混合し、その銀粉
末および酸化ロジウムの混合物を、200〜400℃の
範囲で5〜30分間加熱処理し、その加熱処理された銀
粉末および酸化ロジウムの混合物に対し、平均粒径0.
5〜2μmのタングステン粉末を、銀粉末に対する重量
比で3〜5%混合するとよい。
【0019】このような製造方法によれば、請求項2に
記載したような優れた導電ペースト組成物を得ることが
できる。次に、本発明の表層導体形成方法は、請求項4
記載のように、請求項1または請求項2記載の導電ペー
スト組成物を、基材表面に塗布して焼成することによ
り、基材表面に所要形状の表層導体を形成する表層導体
形成方法であって、焼成温度T(℃)を、前記酸化ロジ
ウムの含有量Y(ppm)との関係で、684.7×Y
0.044 ≦T≦950の範囲に調節して、前記焼成を行う
ことを特徴とする。
【0020】ここで、上記温度条件の上限値は、銀の融
点に起因する制限である。すなわち、この上限値を上回
る焼成温度では、銀が自由に流動し得る状態になりやす
いので、所期のパターンを描く表層導体を形成すること
は困難になる。一方、上記温度条件の下限値は、発明者
が多くの実験を重ねる中で得た知見であり、酸化ロジウ
ムの含有量Yと焼成温度Tの下限値との因果関係を、明
確に説明することは難しい。
【0021】焼成温度Tは、通常、基材側から要求され
る温度条件等によって左右される。一方、上記酸化ロジ
ウムの含有量Yは、銀導体の面積や厚さなどに応じて妥
当な値が選定される。但し、酸化ロジウムがある含有量
となっている場合に、焼成時の温度条件がある下限値を
下回っていると、銀導体のメッキのり、ハンダ濡れ、密
着強度などの特性が劣化することがある。そのため、最
適な酸化ロジウムの含有量を選定するには、焼成温度を
も考慮する必要があり、このような選定作業は、必ずし
も容易なことではなかった。
【0022】そこで、発明者は、まず酸化ロジウムの含
有量Yと焼成温度Tを種々組み合わせて実験を行い、そ
の関係をグラフ上にプロットしてみた。その結果、発明
者は、酸化ロジウムの含有量Yが大きくなるほど、焼成
温度Tの下限値を高くしないと、必要な特性を備えた銀
導体を得られない傾向があることを見いだした。この傾
向は、グラフから判断する限り、T=a×Yb なる関係
式で近似可能であると考えられたため、電子計算機を使
った回帰分析により、上記温度条件の下限値を算出し、
上記条件を決定するに至った。
【0023】このようにして完成された本発明の表層導
体形成方法によれば、焼成温度と酸化ロジウムの含有量
との関係を、従来よりも容易かつ速やかに決定すること
ができ、その条件下で形成された銀導体は、メッキの
り、ハンダ濡れ、密着強度などの特性に優れたものとな
る。
【0024】次に、本発明のセラミック多層基板は、請
求項5記載の通り、請求項1または請求項2記載の導電
ペースト組成物を、セラミックグリーンシートに印刷し
て、同時焼成することにより、表層配線回路を形成した
ことを特徴とする。
【0025】このセラミック多層基板によれば、上記本
発明の導電ペースト組成物を用いて銀導体を形成してい
るので、同時焼成を行っても、メッキのり、ハンダ濡
れ、密着強度などの特性に優れた銀導体が形成されたも
のとなる。また特に、請求項6記載のセラミック多層基
板のように、前記セラミックグリーンシートが、840
〜950℃で焼成可能な低温焼成ガラスセラミックから
なるものは、特に同時焼成に長時間を要する場合も多い
が、その場合でも、メッキのり、ハンダ濡れ、および密
着強度といった特性のすべてに優れた銀導体が形成され
たものとなる。
【0026】さらに、請求項7記載のセラミック多層基
板のように、前記導電ペースト組成物および前記セラミ
ックグリーンシートが、焼成温度T(℃)を、前記酸化
ロジウムの含有量Y(ppm)との関係で、684.7
×Y 0.044 ≦T≦950の範囲に調節して、同時焼成さ
れていると、焼成温度と酸化ロジウムの含有量が最適な
関係に調節された状態で焼成が行われているので、銀導
体のメッキのり、ハンダ濡れ、密着強度などの特性が、
より確実に優れたものとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(1)銀ペーストの調製 まず、平均粒径3μmの銀粉末100gに対して、平均
粒径0.1μmの酸化ロジウムを添加、混合した。酸化
ロジウムの添加量は、銀粉末に対する重量比で、90,
100,110,160,300,500,600,6
50,700ppmの9種類とした。
【0028】続いて、この9種類の銀粉末と酸化ロジウ
ムとの混合物を、オーブン炉で最高温度400℃で10
分間加熱処理し、その後、平均粒径1.3μmのタング
ステン粉末を添加、混合した。タングステン粉末の添加
量は、銀粉末に対する重量比で、2.5,3.5,4.
5,5.5%の4種類とした。
【0029】その後、有機ビヒクルとしてエチルセルロ
ース5g、BCA(ブチルカルビトールアセテート)2
0gを添加、混合した後、3本ロールミルで混練し、銀
ペーストを作製した。 (2)セラミックグリーンシートの調製 セラミック原料粉末としては、アルミナホウケイ酸ガラ
スの粉末とアルミナ粉末を用意した。ガラス粉末はSi
2 :43重量%、A12 3 :28重量%、B
2 3 :8重量%、MgO:8重量%、CaO:8重量
%、ZrO2 :1重量%の割合でそれぞれの酸化物粉末
を混合し、溶融後、急冷してカレット状にし、さらに粉
砕して、平均粒径5μmになるように作製した。一方、
アルミナ粉末は市販の低ソーダのα−アルミナ粉末で、
平均粒径3μmのものを用意した。
【0030】バインダーとしては、メタクリル酸エチル
系のアクリル樹脂を用意した。次に、アルミナ製のポッ
トに、上記のガラス粉末とアルミナ粉末を6:4の割合
で、総量が1000gになるように入れた。更に溶剤と
してMEK(メチルエチルケトン)を200g、上記の
アクリル系樹脂を100g、可塑剤としてDOP(ジオ
クチルフタレート)を50g、分散剤を5g、上記ポッ
トに入れて10時間混合し、スラリーを得た。このスラ
リーから、公知のドクターブレード法により厚み0.4
mmのセラミックグリーンシートを作製した。 (3)試料の作製 上記(2)のセラミックグリーンシートを4枚積層した
後、60mm角に切断し、上記(1)の銀ペーストを用
いて、図1に示すように、12個の2.4mm角の引っ
張り試験用パッド10を、セラミックグリーンシート1
2に対してスクリーン印刷した。120℃で10分間乾
燥した後、250℃で10時間樹脂抜きを行った。その
後、連続ベルト炉を用いてセラミックと銀導体とを同時
焼成した。この時の焼成温度は、840,860,88
0,900,910,930,950℃の7種類とし、
それぞれ焼成時間は30分とした。焼成後の収縮率は8
3%で、引っ張り試験用パッド10の焼き上げ寸法は2
mm角、厚みは20μmとなっていた。 (4)試験方法 以下の試験A〜Cを行った。
【0031】A.メッキのり試験 上記試料を脱脂し、10%硫酸で洗浄後、塩化パラジウ
ム溶液に浸け、引っ張り試験用パッド上に無電解Ni−
Pメッキを3μm、薄付けの置換Auメッキを0.1μ
mかけた。洗浄、乾燥後、メッキの付きを外観検査でチ
ェックした。評価は、メッキが良好にのっている場合を
「○」、部分むらがある場合を「△」、メッキがのらな
い場合を「×」とした。
【0032】B.ハンダ濡れ試験 上記試験Aの後、同試料を、230℃に加熱した60%
Sn−40%Pbの共晶ハンダ浴に10秒間ディッピン
グした。エタノールで洗浄した後、ハンダ濡れ性を外観
検査でチェックした。評価は、濡れが良好な場合を
「○」、部分的に濡れない場合を「△」、ほとんど濡れ
ない場合を「×」とした。
【0033】C.密着強度試験 上記試験Bの後、同試料に対して、図2に示すように、
直径0.8mmのニッケルメッキ付きの銅線14をハン
ダ付けした。そして、ハンダ16により固定された銅線
14を、セラミックグリーンシート12の表面に対して
90度に曲げた。その状態で銅線14を20mm/分の
速度で、図示矢印P方向へ引っ張り、密着強度を測定し
た。評価は、2kg以上ある場合を合格と考える。 (5)総合評価 まず、酸化ロジウムの添加量と焼成温度について評価す
るため、タングステンの添加量を3.5%とした場合に
おける上記試験A〜Cの結果を、下記表1および図3に
示す。なお、図3中においては、試験A,Bとも「○」
かつ試験Cで2kg以上となった試料を「○」、残りの
試料を「●」でプロットした。また、表1中、「−」が
表記されている欄は試験未実施である。
【0034】
【表1】
【0035】表1および図3から明らかなように、酸化
ロジウムの含有量が100ppmを下回ると、優れた特
性の銀導体を得ることができない。この傾向は、特に焼
成温度が高くなると顕著になる。これは、酸化ロジウム
の量が少なすぎて、過焼成を十分に抑制できないためと
考えられる。一方、酸化ロジウムの含有量が600pp
mを上回っても、優れた特性の銀導体を得ることができ
ない。特に、焼成温度が低くなるとその傾向が顕著にな
る。これは、酸化ロジウムの量が多すぎて、焼成が抑制
され過ぎているためと考えられる。
【0036】さらに、焼成温度は、950℃を上限とし
て試験を行っているが、これは、950℃を超える温度
で焼成を試みても、銀が流動して所期の表層導体を形成
することができないためである。一方、焼成温度の下限
は、酸化ロジウムの含有量により変動した。酸化ロジウ
ムの含有量Yが大きくなるほど、焼成温度Tの下限値を
高くしないと、優れた特性を備えた銀導体を得ることが
困難になる傾向がある。この傾向は、図3のグラフから
判断する限り、T=a×Yb なる関係式で近似可能であ
ると考えられる。
【0037】そこで、電子計算機を使った回帰分析によ
り、図3の縦軸方向最下位置にある「○」を通る最も確
からしい関係式を算出した。その結果、下記数式1を得
た。
【0038】
【数1】T = 684.7 × Y0.044 ちなみに、上記数式1は、図3上では、図中に実線で示
すような曲線となる。以上の結果からは、酸化ロジウム
の含有量を100〜600ppm、焼成温度Tを、酸化
ロジウムの含有量Yとの関係で、684.7×Y0.044
≦T≦950の範囲に調節して焼成を行えばよいことが
わかる。すなわち、上記条件を満足する場合には、ガラ
スセラミック基板と表層導体との同時焼成を行った場合
でも、メッキのり、ハンダ濡れ、および密着強度といっ
た特性のすべてに優れた表層導体を得ることができると
考えられる。
【0039】次に、タングステンの添加量と焼成温度に
ついて評価するため、酸化ロジウムの添加量を300p
pmとした場合における上記試験A〜Cの結果を、下記
表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】表2から明らかなように、タングステンの
含有量が3%を下回ると、メッキのりの悪い銀導体にな
る。一方、タングステンの含有量が5%を上回ると、メ
ッキのり、ハンダ濡れの双方の特性に悪影響が現れる。
なお、これらの傾向は、焼成温度が変わってもほぼ同じ
であり、焼成温度による影響はほとんどないと考えられ
る。
【0042】さらに、タングステンの含有量が3.5%
のものと4.5%のものとを比較すると、4.5%のも
のの方が、より広い焼成温度範囲でメッキのり、ハンダ
濡れに優れた銀導体を作製できる。但し、同じ焼成温度
条件における密着強度を見ると、タングステンの含有量
が3.5%のものの方が、いくらか高い値を示してい
る。したがって、これらを総合的に勘案すれば、タング
ステンの含有量が3.5%のものと4.5%のものは、
いずれが一方的に優れているとは言い難いが、880℃
以上での焼成が可能な場合には、タングステンの含有量
を3.5%とすることが望ましいと言える。
【0043】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の実施形態については上記のもの以外にも種
々の具体的形態が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の導電ペースト組成物を用いて作製し
た引っ張り試験用パッドを備えた試料の正面図である。
【図2】 上記試料に銅線をハンダ付けした状態を示す
断面図である。
【図3】 酸化ロジウムの含有量を横軸、焼成温度を縦
軸にとり、銀導体の焼成状態の優劣がわかるようにプロ
ットしたグラフである。
【符号の説明】
10・・・張り試験用パッド、12・・・セラミックグ
リーンシート、14・・・銅線、16・・・ハンダ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀粉末、平均粒径0.5〜2μmのタン
    グステン粉末、および酸化ロジウムを、主要な成分とし
    て含有する混合物であって、 前記銀粉末に対する重量比で、タングステン粉末を3〜
    5%、酸化ロジウムを100〜600ppm含有してい
    ることを特徴とする導電ペースト組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の導電ペースト組成物にお
    いて、 前記銀粉末および前記酸化ロジウムの混合物が、200
    〜400℃の範囲で5〜30分間加熱処理され、その加
    熱処理された混合物に対して前記タングステン粉末が混
    合されていることを特徴とする導電ペースト組成物。
  3. 【請求項3】 銀粉末に対し、酸化ロジウムを銀粉末に
    対する重量比で100〜600ppm混合し、 その銀粉末および酸化ロジウムの混合物を、200〜4
    00℃の範囲で5〜30分間加熱処理し、 その加熱処理された銀粉末および酸化ロジウムの混合物
    に対し、平均粒径0.5〜2μmのタングステン粉末
    を、銀粉末に対する重量比で3〜5%混合することを特
    徴とする導電ペースト組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の導電ペー
    スト組成物を、基材表面に塗布して焼成することによ
    り、基材表面に所要形状の表層導体を形成する表層導体
    形成方法であって、 焼成温度T(℃)を、前記酸化ロジウムの含有量Y(p
    pm)との関係で、684.7×Y0.044 ≦T≦950
    の範囲に調節して、前記焼成を行うことを特徴とする表
    層導体形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の導電ペー
    スト組成物を、セラミックグリーンシートに印刷して、
    同時焼成することにより、表層配線回路を形成したこと
    を特徴とするセラミック多層基板。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のセラミック多層基板にお
    いて、 前記セラミックグリーンシートが、840〜950℃で
    焼成可能な低温焼成ガラスセラミックからなることを特
    徴とするセラミック多層基板。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載のセラミッ
    ク多層基板において、 前記導電ペースト組成物および前記セラミックグリーン
    シートが、焼成温度T(℃)を、前記酸化ロジウムの含
    有量Y(ppm)との関係で、684.7×Y 0.044
    T≦950の範囲に調節して、同時焼成されていること
    を特徴とするセラミック多層基板。
JP27445197A 1997-10-07 1997-10-07 導電ペースト組成物、導電ペースト組成物の製造方法、表層導体形成方法、およびセラミック多層基板 Expired - Fee Related JP3495890B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27445197A JP3495890B2 (ja) 1997-10-07 1997-10-07 導電ペースト組成物、導電ペースト組成物の製造方法、表層導体形成方法、およびセラミック多層基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27445197A JP3495890B2 (ja) 1997-10-07 1997-10-07 導電ペースト組成物、導電ペースト組成物の製造方法、表層導体形成方法、およびセラミック多層基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11111052A true JPH11111052A (ja) 1999-04-23
JP3495890B2 JP3495890B2 (ja) 2004-02-09

Family

ID=17541881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27445197A Expired - Fee Related JP3495890B2 (ja) 1997-10-07 1997-10-07 導電ペースト組成物、導電ペースト組成物の製造方法、表層導体形成方法、およびセラミック多層基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3495890B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6826031B2 (en) 2001-09-06 2004-11-30 Noritake Co., Limited Ceramic electronic component and production method therefor
WO2009090915A1 (ja) * 2008-01-17 2009-07-23 Nichia Corporation 導電性材料の製造方法、その方法により得られた導電性材料、その導電性材料を含む電子機器、発光装置、発光装置製造方法
JP2010170916A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Nichia Corp 導電性材料、その製造方法、導電性材料を含む電子機器、発光装置
US8642392B2 (en) 2009-01-23 2014-02-04 Nichia Corporation Semiconductor device and production method therefor
US8679898B2 (en) 2009-01-23 2014-03-25 Nichia Corporation Semiconductor device and production method therefor
US8836130B2 (en) 2009-01-23 2014-09-16 Nichia Corporation Light emitting semiconductor element bonded to a base by a silver coating
US9011728B2 (en) 2009-07-21 2015-04-21 Nichia Corporation Method for producing conductive material, conductive material obtained by the method, electronic device containing the conductive material, and light-emitting device
CN113851253A (zh) * 2021-08-25 2021-12-28 复旦大学 一种磁共振成像兼容的导电浆料复合物及其制备方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6826031B2 (en) 2001-09-06 2004-11-30 Noritake Co., Limited Ceramic electronic component and production method therefor
US9812624B2 (en) 2008-01-17 2017-11-07 Nichia Corporation Method for producing conductive material, conductive material obtained by the method, electronic device containing the conductive material, light-emitting device, and method for producing light-emitting device
WO2009090915A1 (ja) * 2008-01-17 2009-07-23 Nichia Corporation 導電性材料の製造方法、その方法により得られた導電性材料、その導電性材料を含む電子機器、発光装置、発光装置製造方法
US11652197B2 (en) 2008-01-17 2023-05-16 Nichia Corporation Method for producing an electronic device
US10950770B2 (en) 2008-01-17 2021-03-16 Nichia Corporation Method for producing an electronic device
EP3678198A1 (en) * 2008-01-17 2020-07-08 Nichia Corporation A method for producing an electronic device
EP2239743B1 (en) * 2008-01-17 2020-03-11 Nichia Corporation Method for producing conductive material, conductive material obtained by the method, electronic device containing the conductive material, light-emitting device, and method for manufacturing light-emitting device
US8968608B2 (en) 2008-01-17 2015-03-03 Nichia Corporation Method for producing conductive material, conductive material obtained by the method, electronic device containing the conductive material, light-emitting device, and method for producing light-emitting device
US8679898B2 (en) 2009-01-23 2014-03-25 Nichia Corporation Semiconductor device and production method therefor
US9018664B2 (en) 2009-01-23 2015-04-28 Nichia Corporation Semiconductor device and production method therefor
US8927341B2 (en) 2009-01-23 2015-01-06 Nichia Corporation Semiconductor device and production method therefor
US8836130B2 (en) 2009-01-23 2014-09-16 Nichia Corporation Light emitting semiconductor element bonded to a base by a silver coating
US8642392B2 (en) 2009-01-23 2014-02-04 Nichia Corporation Semiconductor device and production method therefor
JP2010170916A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Nichia Corp 導電性材料、その製造方法、導電性材料を含む電子機器、発光装置
US9011728B2 (en) 2009-07-21 2015-04-21 Nichia Corporation Method for producing conductive material, conductive material obtained by the method, electronic device containing the conductive material, and light-emitting device
CN113851253A (zh) * 2021-08-25 2021-12-28 复旦大学 一种磁共振成像兼容的导电浆料复合物及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3495890B2 (ja) 2004-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI409827B (zh) Copper conductor paste, conductor circuit boards and electronic components
JP4916442B2 (ja) 鉛フリー及びカドミウムフリー導電性銅厚膜ペースト
JPH07302510A (ja) 導電ペースト組成物
JP4456612B2 (ja) 銅導体ペースト、導体回路板及び電子部品
JP3495890B2 (ja) 導電ペースト組成物、導電ペースト組成物の製造方法、表層導体形成方法、およびセラミック多層基板
JP4495740B2 (ja) 銅導体ペースト、導体回路板及び電子部品
JP5166049B2 (ja) セラミック電子部品及びその製造方法
JP2002026528A (ja) 導電性ペーストおよび多層セラミック基板
JP4081865B2 (ja) 導体組成物の製造方法
JPH10283840A (ja) 窒化アルミ基板用銅導体ペースト及び窒化アルミ基板
JP2009253196A (ja) 配線基板の製造方法
JPH0465011A (ja) 銅導体ペースト
JP3765162B2 (ja) セラミック基板、およびその製造方法
JP2000285732A (ja) 導電性ペースト及びそれを用いた高周波用電子部品
JP2002084051A (ja) 銅メタライズ組成物、低温焼結セラミック配線基板、及びその製造方法
JP4761595B2 (ja) メタライズ基板
JPS58130590A (ja) セラミツク配線基板および該セラミツク配線基板を用いた厚膜ハイブリツドic
JP3773870B2 (ja) 導電性分散組成物及び導電性セラミックス基材
JP3171407B2 (ja) サーマルヘッド用基板とその製造方法
JP2010129896A (ja) 抵抗体ペースト、抵抗体膜及び抵抗器
JP2002016176A (ja) 配線基板およびその接続構造
JP2006086480A (ja) セラミック配線基板及びその製造方法
JP3151920B2 (ja) セラミックス多層基板の製造方法
JP3842613B2 (ja) 貫通導体用組成物
JPH10114587A (ja) 電子部品

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees