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JPH1110076A - 自動車車体塗装法 - Google Patents

自動車車体塗装法

Info

Publication number
JPH1110076A
JPH1110076A JP16971697A JP16971697A JPH1110076A JP H1110076 A JPH1110076 A JP H1110076A JP 16971697 A JP16971697 A JP 16971697A JP 16971697 A JP16971697 A JP 16971697A JP H1110076 A JPH1110076 A JP H1110076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
paint
water
top coat
hydrophilic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16971697A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Inomata
則広 猪俣
Goro Saito
悟郎 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP16971697A priority Critical patent/JPH1110076A/ja
Publication of JPH1110076A publication Critical patent/JPH1110076A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、自動車外板の水平部分では雨などで
濡れても水が粒状に付着し、垂直部分にはスジ状汚染が
発生しない、新規な自動車塗装法に関する。 【構成】自動車外板の水平部に撥水性上塗塗料を、垂直
部に親水性上塗塗料をそれぞれ塗装することを特徴とす
る自動車車体塗装法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車車体の外板部
の塗装法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】自動車外板は、通常、電着塗
料(下塗塗料)、中塗塗料および上塗塗料を順次塗装し
てなる複層塗膜により被覆されている。自動車外板は、
主に、ル−フ、ボンネット、トランクなどの水平部分
と、ドア、フェンダなどの垂直部分とから構成され、こ
の両部分に同一塗料が塗装されている。
【0003】しかしながら、水平部分では新車において
雨などで濡れると水が粒状に付着せず、油を流したよう
に全面にベットリと付着することがあり、新車としての
イメ−ジが低下し、また、垂直部分はスジ状に汚染しや
すいという欠陥がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車外板の
水平部分では雨などで濡れても水が粒状に付着し、垂直
部分にはスジ状汚染が発生しない、新規な自動車塗装法
に関する。
【0005】すなわち、本発明は、自動車外板の水平部
に撥水性上塗塗料を、垂直部に親水性上塗塗料をそれぞ
れ塗装することを特徴とする自動車車体塗装法に関す
る。
【0006】本発明において、自動車外板の水平部とし
てはパネルル−フ、ボンネットフ−ド、トランクリッド
など、垂直部としてはドア、フェンダ−などがあげら
れ、これらの材質は金属製もしくはプラスチック製など
である。
【0007】これらの自動車外板には、通常の下塗塗
料、中塗塗料および上塗塗料を順次塗装するが、本発明
では、このうち上塗塗料として、水平部には撥水性上塗
塗料を、垂直部には親水性上塗塗料を塗装するのであ
る。
【0008】本発明において下塗塗料は、金属製やプラ
スチック製の自動車外板に直接塗装し、防錆性、付着性
などを付与するためのものである。下塗塗料の塗装に先
立ち、自動車外板はあらかじめ除錆、洗浄、化成処理な
どを行っておくことが好ましい。
【0009】下塗塗料として、金属製被塗物にはカチオ
ン電着塗料などが好適である。
【0010】カチオン電着塗料は、カチオン性高分子化
合物の塩の水溶液もしくは水分散液に、必要に応じて顔
料や各種添加剤を配合してなるそれ自体既知のものを使
用することができる。カチオン性高分子化合物として
は、架橋性官能基を有するアクリル樹脂またはエポキシ
樹脂にアミノ基を導入したものがあげられ、これを有機
酸または無機酸などで中和することによって水溶化もし
くは水分散化せしめる。架橋剤としては、ブロックポリ
イソシアネ−ト、脂環式エポキシ樹脂などが好適であ
る。
【0011】電着塗料の浴中に、自動車外板部を陰極と
して浸漬し、陽極との間に通電して上記樹脂などを析出
させることによって電着塗装が行われる。膜厚は硬化塗
膜を基準にして通常10〜40μmの範囲が好ましく、
その塗膜は140〜220℃で10〜40分加熱するこ
とによって架橋硬化する。
【0012】中塗塗料は、必要に応じて電着塗塗面に塗
装するものであり、熱硬化性樹脂組成物を含有する液状
塗料である。熱硬化性樹脂組成物は、例えば水酸基、エ
ポキシ基、カルボキシル基のような架橋性官能基を有す
るアクリル樹脂、ポリエステル樹脂およびアルキド樹脂
などの基体樹脂と、メラミン樹脂や尿素樹脂などのよう
なアミノ樹脂、ポリイソシアネ−ト化合物(ブロック体
も含む)、カルボキシル基含有化合物などのような架橋
剤とからなる組成物が好ましい。さらに、着色顔料、体
質顔料、沈降防止剤などを適宜含有せしめることもでき
る。中塗塗料は、これらの成分を有機溶剤に混合し分散
せしめることによって得られる。
【0013】中塗塗料は、自動車外板部の硬化した下塗
塗面で、しかもその水平部分および垂直部分に、硬化塗
膜に基いて10〜30μm、特に15〜25μmの厚さ
で塗装し、該塗膜を架橋硬化させてから上塗塗料を塗装
することが好ましい。
【0014】本発明は、上塗塗料として、水平部には撥
水性上塗塗料を、垂直部には親水性上塗塗料を使用する
が、これらの塗装部分は上塗塗膜の最上層部分であれば
よく、その下層の上塗塗膜にこれらの塗料を使用するこ
とは必須要件ではない。
【0015】例えば、上塗塗膜がソリッドカラ−の単層
塗膜で構成される1コ−ト仕上げの着色塗料、または、
上塗塗膜が1種以上のメタリック塗膜または着色塗膜と
1種以上のクリヤ塗膜で構成される複層塗膜で構成され
るマルチコ−ト仕上げにおける最上層のクリヤ塗料に、
撥水性上塗塗料および親水性上塗塗料を使用する。
【0016】撥水性上塗塗料は撥水性成分を含有させた
有機溶剤系塗料であり、この塗料により形成される硬化
塗面は撥水性となり、塗面に付着した雨などの水分は粒
状に付着し、新車のイメ−ジを低下させることはない。
【0017】撥水性成分として、例えば、撥水性シリコ
ン系化合物があげられ、シロキサン結合(−Si−O
−)を主鎖とし、側鎖としてアルキル基がケイ素原子に
直接結合してなる化合物があげられ、該アルキル基の一
部もしくは全部がエ−テル基もしくはエステル基を有す
る有機基に置換したものも包含される。
【0018】撥水性シリコン系化合物の具体例として、
下記に構造式で示される化合物があげられる。
【0019】
【化1】 (1)
【0020】(式中、Rは−アルキル−(CH2 )n−
CH3 または水酸基、nは0〜5の整数である。)
【0021】
【化2】 (2)
【0022】(式中、Rは−アルキル−(CH2 )n−
CH3 または水酸基、nは0〜5の整数である。)
【0023】
【化3】 (3)
【0024】(式中、Rは−(CH2 )m−(O−CO
−R´−CO−O−R´´−O)−R3 である。) これらの(1)〜(3)で示される撥水性シリコン系化
合物の数平均分子量は500〜10000の範囲内にあ
ることが好ましい。
【0025】(1)〜(3)で示される撥水性シリコン
系化合物として、ビックケミ−社製の商品名で、「BY
K−320」、「BYK−325」、「BYK−37
0」、「BYK−310」、「BYK−322」、「B
YK−323」、「BYK−324」などがあげられ
る。
【0026】さらに、撥水性シリコン系化合物として、
下記の式で示されるジメチルシロキサン(メタ)アクリ
レ−トを用いた共重合体も包含される。
【0027】
【化4】
【0028】(式中、Rは水素原子またはメチル基、n
は0〜10の整数である。)該共重合体は、ジメチルシ
ロキサン(メタ)アクリレ−トと他の重合性モノマ−と
を共重合せしめることにより調製できる。他の重合性モ
ノマ−として、アクリル樹脂などの製造に使用される、
1分子中に1個以上の重合性不飽和基を有する化合物が
あげられ、その分子中に水酸基、エポキシ基、カルボキ
シル基などの官能基を有するものも含まれる。ジメチル
シロキサン(メタ)アクリレ−トと他の重合性モノマ−
との比率は、例えば、該両成分の合計重量を基準に、前
者は1〜70%、後者は99〜30%の範囲内がそれぞ
れ適している。また、該共重合体は数平均分子量は50
0〜10000の範囲内にあることが好ましい。
【0029】本発明で使用する撥水性上塗塗料は、上記
の撥水性シリコン系化合物などの撥水性成分を含有させ
た有機溶剤系塗料であり、例えば、撥水性シリコン系化
合物、通常の塗料用樹脂、架橋剤などを含み、さらに必
要に応じてソリッドカラ−顔料、メタリック顔料、干渉
性顔料または紫外線吸収剤などを有機溶剤に混合せしめ
ることによって調製でき、無色透明塗膜、有色透明塗
膜、不透明のソリッドカラ−、メタリック、干渉性塗膜
を形成する。
【0030】撥水性上塗塗料に配合し得る通常の塗料用
樹脂としては、例えば、水酸基、カルボキシル基、シラ
ノ−ル基、エポキシ基などの架橋性官能基を含有するア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、フッ素
樹脂、ウレタン樹脂、シリコン含有樹脂などの樹脂があ
げられ、特に架橋性官能基含有アクリル樹脂が好まし
い。また、架橋剤としては、これらの官能基と反応する
メラミン樹脂、尿素樹脂、(ブロック)ポリイソシアネ
−ト化合物、エポキシ化合物または樹脂、カルボキシル
基含有化合物または樹脂、酸無水物などのなどがあげら
れる。
【0031】撥水性上塗塗料において、撥水性成分の含
有率は、通常の塗料用樹脂(架橋剤も含む)との合計重
量を基準に、一般に、撥水性成分は1〜80重量%、好
ましくは2〜50重量%、特に3〜20%(いずれも固
形分として)、通常の塗料用樹脂(架橋剤も含む)は9
9〜20重量%、好ましくは98〜50重量%、特に9
8〜50が重量%が好ましい。
【0032】一方、親水性上塗塗料は、親水性成分を含
有させた有機溶剤系塗料であり、親水性成分として、例
えば、加水分解性アルコキシシリル基含有化合物があげ
られ、この成分を配合して形成される硬化塗面は親水性
となり、塗面に付着した汚染物質が洗浄水や雨水などに
よって容易に洗い流され、スジ状の汚染が発生しない、
いわゆる洗車フリーの塗膜を形成することができる。
【0033】加水分解性アルコキシシリル基含有化合物
として、下記の(i)および(ii)が挙げられる。
【0034】(i):テトラメチルシリケートおよび/
またはテトラエチルシリケートの縮合度が2〜10の低
縮合物。
【0035】(ii):メルカプト基、エポキシ基、
(メタ)アクリロイル基、ビニル基などの有機官能基を
有するアルコキシシラン化合物(a)とテトラアルコキ
シシラン化合物(b)との混合物の部分加水分解縮合
物。
【0036】(i)成分は、テトラメチルシリケートお
よび/またはテトラエチルシリケートの縮合度が2〜1
0の低縮合物であり、それぞれの単独縮合物または共低
縮合物であってもよい。(i)成分を含有する硬化塗膜
は酸性雨などの酸成分と接触すると水に対する接触角が
低下し汚染物質が洗い流し出されやすく、塗面の汚れを
防止できる。予め酸で処理することにより初期段階から
塗面の汚れ防止が可能である。
【0037】(ii)成分は、上記の官能基を含有する
アルコキシシラン化合物(a)およびテトラアルコキシ
シラン化合物(b)の混合物を、部分共加水分解縮合さ
せることにより得られる。
【0038】アルコキシシラン化合物(a)としては、
有機官能基が、直接ケイ素原子に結合していても、ま
た、炭素数1〜10の2価の炭化水素基を介してケイ素
原子に結合していてもかまわない。また、ケイ素に結合
するアルコキシル基は2個および3個のものが好まし
い。該化合物(a)の具体例としては、以下に例示する
ものがあげられる。
【0039】メルカプト基含有化合物:γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリブト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラ
ン、β−メルカプトメチルフェニルエチルトリメトキシ
シラン、メルカプトメチルトリメトキシシラン、6−メ
ルカプトヘキシルトリメトキシシラン、10−メルカプ
トデシルトリメトキシシラン等 エポキシ基含有化合物:γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリブトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロペノキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)エチルメチルジメトキシシラン、
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメチル
ジエトキシシラン、5,6−エポキシヘキシルトリメト
キシシラン、9,10−エポキシデシルトリメトキシシ
ラン等 (メタ)アクリロイル基含有化合物:γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリブトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメ
チルジエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキ
シシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−メタクリロキシメチルトリメトキシシラ
ン、γ−アクリロキシメチルトリメトキシシラン等 ビニル基含有化合物:ビニルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリエトキシシシラン、ビニルトリブトキシシシラ
ン、ビニルメチルジメトキシシラン、5−ヘキセニルト
リメトキシシラン、9−デセニルトリメトキシシラン、
スチリルトリメトキシシラン等 テトラアルコキシシラン化合物(b)としては、例え
ば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トライソプロポキシシラン、テトラブトキシシランを挙
げることができる。
【0040】化合物(a)と化合物(b)との比率は、
前者100重量部に対して、後者は20〜2000重量
部の範囲内で使用するのが好ましく、また(ii)成分
の平均重合度は、3〜100、特に5〜80の範囲内に
あることが好ましい。
【0041】(ii)成分は、加水分解触媒存在下、上
記化合物(a)と化合物(b)との混合物に、水を加え
部分共加水分解縮合反応を行うことにより得ることがで
きる。部分共加水分解縮合反応に使用する水量は、希望
する重合度により決定する。過剰に添加すると、アルコ
キシ基が破壊され、最終的にゲル化に至るため厳密に決
定する必要がある。
【0042】本発明で使用する親水性上塗塗料は、親水
性成分を含有させた有機溶剤系塗料であり、例えば、加
水分解性アルコキシシリル基含有化合物などの親水性成
分を、通常の塗料用樹脂、架橋剤、さらに必要に応じて
ソリッドカラ−顔料、メタリック顔料、干渉性顔料また
は紫外線吸収剤などと共に有機溶剤に混合せしめること
によって調製でき、無色透明塗膜、有色透明塗膜、不透
明のソリッドカラ−、メタリック、干渉性塗膜を形成す
る。
【0043】親水性上塗塗料に配合し得る通常の塗料用
樹脂、架橋剤としては、上記撥水性上塗塗料で例示した
樹脂から選べるものが好適に使用できる。
【0044】親水性上塗塗料において、親水性成分の含
有率は、通常の塗料用樹脂(架橋剤も含む)との合計重
量を基準に、一般に、撥水性成分は1〜80重量%、好
ましくは2〜50重量%、特に3〜20%(いずれも固
形分として)、通常の塗料用樹脂(架橋剤も含む)は9
9〜20重量%、好ましくは98〜50重量%、特に9
8〜50が重量%が好ましい。
【0045】本発明の自動車外板の塗装法において、電
着塗料などの下塗塗料、中塗塗料、撥水性上塗塗料およ
び親水性上塗塗料は、水平部と垂直部とを組み立てる前
に塗装するのが好ましい。
【0046】例えば、自動車外板の、ル−フ、ボンネッ
ト、トランクなどの水平部分と、ドア、フェンダなどの
垂直部分とをあらかじめ分離しておき、この両部分に同
一の下塗塗料および中塗塗料を塗装し、硬化させてから
上塗塗料を塗装する。
【0047】上塗塗装がソリッドカラ−の1コ−ト方式
では、この上塗塗料として水平部に撥水性上塗塗料を、
垂直部に親水性上塗塗料を、あらかじめ分離してある両
部材にそれぞれ塗装する。これらの塗装は、静電塗装、
エアレススプレ−、エアスプレ−などによって、硬化塗
膜に膜厚が10〜50μmになるように塗装し、100
〜170℃で10〜40分加熱することによって硬化せ
しめる。
【0048】上塗塗装が、1種以上の着色塗料と1種以
上のクリヤ塗料とを用いて複層の上塗塗膜を形成するマ
ルチコ−ト方式では、この複層上塗塗膜の最上層塗膜
を、撥水性上塗塗料および親水性上塗塗料を用いて形成
せしめる。
【0049】このマルチコ−ト方式の具体例として、次
の方式があげられる。
【0050】(a):着色塗料およびクリヤ−塗料を順
次塗装する2コ−ト仕上げにおいて、該クリヤ−塗料に
撥水性上塗塗料および親水性上塗塗料を使用する。
【0051】(b):着色塗料、第1クリヤ−塗料およ
び第2クリヤ−塗料を順次塗装する3コ−ト仕上げにお
いて、該第2クリヤ−塗料に撥水性上塗塗料および親水
性上塗塗料を使用する。
【0052】(c):第1着色塗料、第2着色塗料およ
びクリヤ−塗料を順次塗装する3コ−ト仕上げにおい
て、該クリヤ−塗料に撥水性上塗塗料および親水性上塗
塗料本塗料を使用する。
【0053】塗装法(a)は、例えば、自動車外板の水
平部分と垂直部分とをあらかじめ分離しておき、この両
部分に同一の下塗塗料および中塗塗料を塗装し、硬化さ
せてから、着色塗料(例えば、ソリッドカラ−塗料、メ
タリック塗料または干渉模様塗料などの熱硬化性塗料)
をエアレススプレ−、エアスプレ−、静電塗装などで膜
厚が硬化塗膜で約10〜約50μmになるように塗装
し、約100〜約180℃の温度で加熱して架橋硬化さ
せてから、または硬化させずに室温で数分間放置してか
ら、水平部分に撥水性塗料によるクリヤ−塗料を、垂直
部分には親水性塗料によるクリヤ−塗料を膜厚が硬化塗
膜で約20〜約70μmになるようにそれぞれ塗装し、
約100〜約180℃で約10〜約40分加熱して架橋
硬化させることによって行う、2コ−ト1ベイク方式
(2C1B)または2コ−ト2ベイク方式(2C2B)
が適している。
【0054】塗装法(b)で使用する着色塗料としては
塗装法(a)と同様な着色塗料を使用することができ、
また、第1クリヤ−塗料は透明塗膜形成熱硬化性塗料で
あり、該着色塗料から着色顔料の全てもしくは殆ど除い
てなる塗料が使用できる。そして、第2クリヤ−塗料と
して、水平部分には撥水性塗料によるクリヤ−塗料を、
垂直部分には親水性塗料によるクリヤ−塗料を使用す
る。
【0055】塗装法(b)は、例えば、自動車外板の水
平部分と垂直部分とをあらかじめ分離しておき、この両
部分に下塗塗料および中塗塗料を塗装し、硬化させてか
ら、着色塗料(例えば、ソリッドカラ−塗料、メタリッ
ク塗料または干渉模様塗料などの熱硬化性塗料)をエア
レススプレ−、エアスプレ−、静電塗装などで膜厚が硬
化塗膜で約10〜約50μmになるように塗装し、約1
00〜約180℃の温度で加熱して架橋硬化させてか
ら、または硬化させずに室温で数分間放置してから、こ
の両部分に同一の第1クリヤ−塗料をエアレススプレ
−、エアスプレ−、静電塗装などで膜厚が硬化塗膜で約
10〜約50μmになるように塗装し、約100〜約1
80℃の温度で加熱して架橋硬化させてから、または硬
化させずに室温で数分間放置してから、水平部分に撥水
性塗料による第2クリヤ−塗料を、垂直部分には親水性
塗料による第2クリヤ−塗料を膜厚が硬化塗膜で約20
〜約70μmになるようにそれぞれ塗装し、約100〜
約180℃で約10〜約40分加熱して架橋硬化させる
ことによって行う、3コ−ト1ベイク方式(3C1B)
または3コ−ト2ベイク方式(3C2B)、3コ−ト3
ベイク方式(3C3B)が適している。
【0056】塗装法(c)で使用する第1着色塗料とし
ては、上記塗装法(a)で説明した着色塗料を使用する
ことができる。また、第2着色塗料としては、上記塗装
法(a)の着色塗料のうち、素地(つまり第1着色塗料
塗面)を透視できる程度の弱い隠蔽性を有する着色透明
塗膜を形成する塗料を使用することができ、そして、ク
リヤ−塗料として、水平部分には撥水性塗料によるクリ
ヤ−塗料を、垂直部分には親水性塗料によるクリヤ−塗
料を使用する。
【0057】塗装法(c)は、例えば、自動車外板の水
平部分と垂直部分とをあらかじめ分離しておき、この両
部分に下塗塗料および中塗塗料を塗装し、硬化させてか
ら、第1着色塗料(例えば、ソリッドカラ−塗料、メタ
リック塗料または干渉模様塗料などの熱硬化性塗料)を
エアレススプレ−、エアスプレ−、静電塗装などで膜厚
が硬化塗膜で約10〜約50μmになるように塗装し、
約100〜約180℃の温度で加熱して架橋硬化させて
から、または硬化させずに室温で数分間放置してから、
この両部分に同一の第2着色塗料をエアレススプレ−、
エアスプレ−、静電塗装などで膜厚が硬化塗膜で約10
〜約50μmになるように塗装し、約100〜約180
℃の温度で加熱して架橋硬化させてから、または硬化さ
せずに室温で数分間放置してから、水平部分に撥水性塗
料によるクリヤ−塗料を、垂直部分には親水性塗料によ
るクリヤ−塗料を膜厚が硬化塗膜で約20〜約70μm
になるようにそれぞれ塗装し、約100〜約180℃で
約10〜約40分加熱して架橋硬化させることによって
行う、3C1Bまたは3C2B、3C3Bが適してい
る。
【0058】
【発明の効果】自動車外板のル−フ、ボンネット、トラ
ンクなどの水平部分は雨などで濡れても水が粒状に付着
し、垂直部分にはスジ状汚染が発生しない、新規な自動
車塗装法が開発できた。
【0059】以下に、本発明に関する実施例および比較
例について説明する。部および%はいずれも重量を基準
とする。
【0060】1.試料の調製 1)被塗物 りん酸亜鉛処理したダル鋼板A(水平部を想定)および
B(垂直部を想定)の2枚にエポキシ系カチオン電着塗
料を硬化塗膜で20μmになるように塗装し、170℃
で20分間加熱して硬化させた後、研磨し、脱脂し、つ
いで自動車用中塗りサ−フェ−サを硬化塗膜で25μm
になるように塗装し、140℃で30分間加熱して硬化
させた後、研磨し、水研ぎして被塗物とした。
【0061】2)メタリック塗料 水酸基価72mgKOH/g、数平均分子量20000
のアクリル樹脂70部、サイメル202(三井サイテッ
ク社製、商品名、メラミン樹脂)30部(固形分)、ア
ルミニウムペ−スト(東洋アルミニウム社製、商品名、
「アルペ−スト1830YL)20部(固形分)を配合
し、混合溶剤(トルエン/イソブチルアルコ−ル/セロ
ソルブアセテ−ト=40/30/30重量比)でフォ−
ドカップ#4/20℃で16秒に調整した。
【0062】3)撥水性クリヤ塗料 水酸基価72mgKOH/g、数平均分子量20000
のアクリル樹脂60部、サイメル202(三井サイテッ
ク社製、商品名、メラミン樹脂)25部(固形分)、撥
水性シリコン系化合物「BYK−320」15部(固形
分)を配合し、混合溶剤(トルエン/イソブチルアルコ
−ル/セロソルブアセテ−ト=40/30/30重量
比)でフォ−ドカップ#4/20℃で16秒に調整し
た。
【0063】4)親水性クリヤ塗料 水酸基価72mgKOH/g、数平均分子量20000
のアクリル樹脂60部、サイメル202(三井サイテッ
ク社製、商品名、メラミン樹脂)25部(固形分)、エ
ポキシ官能基およびアルコキシ基含有シリコーン化合物
15部(注1)(固形分)を配合し、混合溶剤(トルエ
ン/イソブチルアルコ−ル/セロソルブアセテ−ト=4
0/30/30重量比)でフォ−ドカップ#4/20℃
で16秒に調整した。
【0064】(注1):γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、テトラメトキシシラン、メタノール、
水を用いて反応させてなる、平均重合度5.3、エポキ
シ当量319g/mol、アルコキシ基量36.8重量
%であるエポキシ官能基およびアルコキシ基含有シリコ
ーン化合物。
【0065】5)通常のクリヤ塗料 水酸基価72mgKOH/g、数平均分子量20000
のアクリル樹脂70部、サイメル202(三井サイテッ
ク社製、商品名、メラミン樹脂)30部(固形分)を配
合し、混合溶剤(トルエン/イソブチルアルコ−ル/セ
ロソルブアセテ−ト=40/30/30重量比)でフォ
−ドカップ#4/20℃で16秒に調整した。
【0066】2.実施例1 電着塗料および中塗塗料を塗装した被塗物A(水平部を
想定)およびB(垂直部を想定)にメタリック塗料を膜
厚が硬化塗膜で約25μmになるように塗装し、室温で
3分放置してから、被塗物Aには撥水性クリヤ塗料を、
被塗物Bには親水性クリヤ塗料を、それぞれ膜厚が硬化
塗膜で40μmになるように塗装し、140℃で30分
加熱して両塗膜を同時に架橋硬化させた。
【0067】3.比較例1 電着塗料および中塗塗料を塗装した被塗物A(水平部を
想定)およびB(垂直部を想定)にメタリック塗料を膜
厚が硬化塗膜で約25μmになるように塗装し、室温で
3分放置してから、被塗物Aおよび被塗物Bに通常のク
リヤ塗料を、それぞれ膜厚が硬化塗膜で40μmになる
ように塗装し、140℃で30分加熱して両塗膜を同時
に架橋硬化させた。
【0068】4.性能試験結果 実施例1および比較例1で塗装して得た塗板の硬化塗膜
について性能試験を行った。その結果を表1に示す。
【0069】試験方法 水濡れ性:塗面に水を霧吹きし、その濡れ性を目視評価
した。1は水がはじき粒状に付着している、2は水がべ
っとりと付着し、水滴部分は少ない、3は塗面全体に水
がべっとりと付着し、水滴部分は殆どない を示す。
【0070】スジ状汚染性:塗膜を屋外に2か月間垂直
ばくろし、塗板の上部から下部にかけてスジ状汚れの発
生を調べた。○はスジ状汚れが殆ど発生していない、×
はスジ状汚れが明確に認められる を示す。
【0071】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車外板の水平部に撥水性上塗塗料を、
    垂直部に親水性上塗塗料をそれぞれ塗装することを特徴
    とする自動車車体塗装法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7052597B2 (en) 2001-03-27 2006-05-30 Exxonmobil Research And Engineering Company Tuning fuel composition for driving cycle conditions in spark ignition engines

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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