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JPH1034807A - バリヤー性を有する生分解性プラスチック - Google Patents

バリヤー性を有する生分解性プラスチック

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Publication number
JPH1034807A
JPH1034807A JP8198599A JP19859996A JPH1034807A JP H1034807 A JPH1034807 A JP H1034807A JP 8198599 A JP8198599 A JP 8198599A JP 19859996 A JP19859996 A JP 19859996A JP H1034807 A JPH1034807 A JP H1034807A
Authority
JP
Japan
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fluoride
biodegradable plastic
mol
vacuum
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP8198599A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Yaginuma
昌希 柳沼
Toshinori Machida
敏則 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP8198599A priority Critical patent/JPH1034807A/ja
Publication of JPH1034807A publication Critical patent/JPH1034807A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J7/00Chemical treatment or coating of shaped articles made of macromolecular substances
    • C08J7/04Coating
    • C08J7/048Forming gas barrier coatings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J7/00Chemical treatment or coating of shaped articles made of macromolecular substances
    • C08J7/04Coating
    • C08J7/06Coating with compositions not containing macromolecular substances
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J7/00Chemical treatment or coating of shaped articles made of macromolecular substances
    • C08J7/04Coating
    • C08J7/043Improving the adhesiveness of the coatings per se, e.g. forming primers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2995/00Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds
    • B29K2995/0037Other properties
    • B29K2995/0059Degradable
    • B29K2995/006Bio-degradable, e.g. bioabsorbable, bioresorbable or bioerodible

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】微生物,菌などによって分解し、高度なバリヤ
ー性と無色透明性に優れるプラスチックの提供。 【解決手段】多糖類を含有する生分解性プラスチック
(A)の片面または両面に、珪素酸化物及び金属フッ化
物からなる薄膜層(B)を形成してなるバリヤー性を有
する生分解性プラスチック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物,菌などに
よって生分解することができ、高度なバリヤー性と無色
透明性を有するプラスチックに関する。本発明のバリヤ
ー性を有する生分解性プラスチックは、食品,医薬品,
タバコ,電子材料,化粧品等の包装材や,産業,農業等
の資材として好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】プラスチックは、軽量性、安全性、耐食
性、電気絶縁性、成形性などの優れた性質を持ち、各種
産業全般で大量に生産、消費されている。しかし、一度
利用された後にリサイクルされることは少なく、リサイ
クルされる場合であっても、最終的には廃棄物となり、
何らかの処分を必要とする。プラスチックを最終処分す
る場合は、焼却または埋立が主流であるが、それに伴う
公害問題が取り上げられ、世界的に関心が高まってい
る。そこで、自然環境で分解するプラスチックの研究が
進んでいる。
【0003】例えば、特開平5−170888号公報に
は、水溶性高分子化合物からなる膜状基材に金属蒸着層
が存在していることを特徴とするガスバリヤ性水溶性フ
ィルムが開示されている。このフィルムは、金属蒸着層
が存在しているため、ガスバリヤ性及び耐候性を有し、
さらに微生物により基材フィルムが生分解し金属蒸着層
が回収可能であるという特徴を持つ。しかし、金属蒸着
層は不透明であり、商品を包装する場合には中身が見え
ないといった欠点があった。
【0004】一方、珪素酸化物の蒸着フィルムは、アル
ミ泊やアルミ蒸着フィルムのように不透明ではなく可視
光線を透すため、中身を見せる包装材に実用化されてい
る。具体的には、食品を中心とした包装分野では、特開
昭49−41469号公報、特開昭59−51051号
公報、特開昭61−33936号公報、特開昭61−2
79134号公報、特開昭62−103139号公報、
特開平1−297237号公報、特開平5−23962
2号公報等に記載されるように、珪素酸化物の蒸着フィ
ルムが「ハイガスバリヤーフィルム」として開発されて
いる。しかし、これらの基材フィルムは生分解性はな
く、処分方法は焼却または埋立のいずれかであるため、
環境破壊につながっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、微生
物,菌などによって分解し、高度なバリヤー性と無色透
明性に優れるプラスチックの提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、多糖類を
含有する生分解性プラスチックに、珪素酸化物及び金属
フッ化物からなる薄膜層を形成することにより、微生
物,菌などによって分解し、高度なバリヤー性と無色透
明性に優れるプラスチックが得られることを見出し、本
発明に至った。
【0007】すなわち、本発明は、多糖類を含有する生
分解性プラスチック(A)の片面または両面に、珪素酸
化物及び金属フッ化物からなる薄膜層(B)を形成して
なるバリヤー性を有する生分解性プラスチックに関す
る。また、本発明は、生分解性プラスチック(A)が、
さらにタンパク質を含有することを特徴とする上記バリ
ヤー性を有する生分解性プラスチックに関する。さら
に、本発明は、薄膜層(B)の金属フッ化物が、フッ化
マグネシウム,フッ化カルシウム,フッ化ストロンチウ
ム,フッ化バリウム,フッ化ナトリウムおよびフッ化ア
ルミニウムから選ばれる一種または二種以上である上記
バリヤー性を有する生分解性プラスチックに関する。さ
らに、本発明は、薄膜層(B)を構成するけい素酸化物
/金属フッ化物の組成比が、99.5〜80モル%/
0.5〜20モル%である上記バリヤー性を有する生分
解性プラスチックに関する。
【0008】生分解性プラスチック(A)は、多糖類お
よび必要に応じてタンパク質を含有し、土壌中の菌や微
生物による酵素で分解または粉々に崩壊するプラスチッ
クである。多糖類としては、澱粉,セルロース,グリコ
ーゲン等が挙げられる。さらに詳しくは、澱粉としては
米,小麦,大豆,トウモロコシ,ジャガイモ等から得ら
れる澱粉、セルロースとしてはパルプ,綿リンター等か
ら得られるセルロースが挙げられる。タンパク質として
は、ツェイン,グルテリン,カゼイン,コラーゲン,ゼ
ラチン等が挙げられる。
【0009】生分解性プラスチック(A)は、生分解性
を有するポリビニルアルコール,ポリエステル,ポリウ
レタン,ポリカプロラクトン等の合成高分子や、ガラク
トース、グルコース、フラクトース等の単糖類を含有し
ても良い。また、微生物が生産する生分解性ポリエステ
ルを含有しても良い。さらに、生分解性プラスチック
(A)は、可塑剤としてグリセリン等、充填剤としてお
がくず,木皮,新聞紙等の廃物や、クレー,カーボンブ
ラック,フライアッシュ等の無機物、植物油等も天然物
で有れば含有しても良い。
【0010】また、生分解性プラスチック(A)は、生
分解性を有さない合成高分子を含有しても良い。ただ
し、生分解性を有さない合成高分子は、菌や微生物によ
り分解しないので、自然界に飛散しても問題とならない
大きさでなければならない。生分解性プラスチック
(A)は、上記配合構成物をカレンダー法,インフレー
ション法,Tダイキャスト法,射出成形法,押出成形
法,ブロー成形法,真空プレス法等の従来の公知の方法
で所望の形状(フィルム,シート,トレー,ボトル,管
状等)に成形した物であり、形状の如何は問わない。ま
た、生分解性プラスチック(A)には、同種または異種
の生分解性プラスチックを公知の接着剤を介して積層し
ても構わない。
【0011】生分解性プラスチック(A)は、接着性付
与のために予めコロナ処理やプラズマ処理、火炎処理さ
れているものでも構わない。また、予め界面活性剤系や
高分子電解質系等の有機系の易接着剤が塗工されている
ものでも構わない。生分解性プラスチック(A)の厚さ
は、用途により様々であるが、6〜500μmの範囲が
好ましい。
【0012】薄膜層(B)を構成するけい素酸化物は、
SiOx (X=1.0以上、2.0未満)で称される範
囲内であれば特に限定されず、SiO,Si2 3 ,S
34 等が含まれる。また、物性に悪影響のない範囲
であれば、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化
マグネシウムと酸化けい素との共酸化物を含んでも構わ
ない。けい素酸化物に、マグネシウム酸化物やけい素酸
化物とマグネシウム酸化物の共酸化物を併用する場合、
その混合比は、けい素酸化物/マグネシウム酸化物また
は共酸化物=99.5〜80モル%/0.5モル%〜2
0モル%程度である。
【0013】薄膜層(B)を構成する金属フッ化物とし
ては、フッ化マグネシウム,フッ化カルシウム,フッ化
ストロンチウム,フッ化バリウム,フッ化ナトリウム,
フッ化アルミニウム等が挙げられる。中でも、フッ化マ
グネシウム,フッ化カルシウム,フッ化アルミニウムが
特に好ましい。薄膜層(B)を構成するけい素酸化物/
金属フッ化物の組成比は、99.5〜80モル%/0.
5〜20モル%の範囲が好ましく、特に95〜90モル
%/5〜10モル%の範囲が好ましい。
【0014】薄膜層(B)は、真空薄膜形成法により、
直接生分解性プラスチック(A)上に形成することが好
ましい。真空薄膜形成法としては、巻き取り連続方式、
枚葉方式のどちらでも良く、PVD法である真空蒸着,
イオンプレーティング,スパッタリング等やCVD法で
あるプラズマCVD等を用いることができる。さらに、
真空蒸着の加熱方法としては、その蒸着中にスプラッシ
ュと呼称される蒸着飛沫が発生しなければ、あるいは支
障なく取り除ける程度に少なければ特に制限はなく、高
周波誘導加熱,抵抗加熱,電子線加熱などの公知の加熱
方法を用いることができる。真空蒸着の蒸発源としては
一般的なルツボ方式でもかまわないが、特開平1−25
2768号公報に開示される蒸発原料を連続的に供給排
出する方式も適用できる。
【0015】生分解性プラスチック(A)上に形成され
る薄膜層(B)は、薄膜の状態になったときに、けい素
酸化物と金属フッ化物がほとんど化合していれば良く、
形成される膜の原料はけい素酸化物,金属フッ化物,シ
リコン,有機けい素化合物等の無機化合物や有機化合物
の単独または混合物の何れでも構わない。つまり、真空
蒸着等の方法により、けい素酸化物と金属フッ化物の混
合物を原料とし直接生分解性プラスチック(A)上に薄
膜層(B)を形成させても、また金属または有機金属化
合物のような金属を含む化合物を酸化またはフッ化させ
ながら真空蒸着し薄膜層(B)としても、また金属フッ
化物とけい素を生分解性プラスチック(A)上に真空蒸
着により形成させ、後工程でその蒸着層を酸化処理して
薄膜層(B)としても構わない。酸化処理の方法として
は生分解性プラスチック(A)の使用可能温度範囲内で
処理を行う方法なら特に限定されず、蒸着中の酸素ガス
導入法、放電処理法、酸素プラズマ法、熱酸化法等があ
げられる。
【0016】薄膜層(B)の厚さは、使用する生分解性
プラスチック(A)に合わせて選定されるが、50〜2
000オングストロームが好ましい。さらに好ましくは
100〜1500オングストロームであり、300〜1
200オングストロームが特に好ましい。形成される薄
膜層(B)は、最終的に薄膜層の必要機能が得られてい
れば、2重積層や多重積層でもよく、異種類のけい素酸
化物や金属フッ化物を積層しても構わない。
【0017】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
なお、実施例における試験方法は以下のとおりである。 光線透過率:日本分光社の分光光度計「U−best3
0」を使用し、400nm及び600nmの波長におけ
る透過率を測定した。なお、リファレンスは、蒸着に用
いたプラスチックフィルム(未蒸着)である。 酸素ガス透過率:ASTM D 3985に準拠し、米
国モダンコントロール社のOXTRAN−TWINを用
いて、25℃、100%RHの条件下で測定した。 水蒸気透過率:JIS Z 0208に準拠し、塩化カ
ルシウム(無水)を用いて、40℃、9O%RHの条件
下で測定した。 生分解速度:ASTM D 5338(管理されたコン
ポスト中での好気的生分解)に準拠し、20日後および
40日後にCO2 発生量を測定し、CO2 の理論発生量
に対する実際に発生したCO2 量の割合(%)を求め
た。
【0018】〔実施例1〕ガラクトース,ジャガイモ澱
粉およびグリセリンを10重量%,85重量%,5重量
%の割合で配合し沸騰水に固形分が3重量%となるよう
に攪拌溶解した。溶解後、110℃で減圧単蒸留により
固形分が8重量%になるまで濃縮した。これを130℃
の熱カレンダーローラー上にドクターナイフで均一に塗
布乾燥し未延伸フィルムを得た。さらに長さ方向に70
℃の熱ローラーで延伸して厚さ45μmのフィルムを得
た。得られたフィルムの片面に、特開平1−25276
8号公報に記載された蒸発原料を連続的に供給排出する
方式の連続巻取り式抵抗加熱方式の真空蒸着装置を使
い、けい素と二酸化けい素とフッ化マグネシウムの混合
物(混合比44モル%:44モル%:12モル%)を1
350℃で加熱真空蒸着した(厚みは約1200オング
ストローム)。その時の真空度は、3×10-4torr
であった。
【0019】〔実施例2〕ガラクトース,ジャガイモ澱
粉,ツェインおよびグリセリンを10重量%,84重量
%,3重量%,3重量%の割合で配合し、実施例1と同
様の方法で得られた厚さ40μmのフィルムの両面に、
実施例1と同様の真空蒸着装置を用い、けい素と二酸化
けい素とフッ化マグネシウムの混合物(混合比44モル
%:44モル%:12モル%)を1350℃で加熱真空
蒸着した(各層の厚みは約1200オングストロー
ム)。その時の真空度は、3×10-4torrであっ
た。
【0020】〔実施例3〕澱粉を主成分とし微生物に完
全分解性の変性ポリビニルアルコールを副成分とする厚
さ35μmの生分解性フィルム(日本合成化学社製「マ
タービーフィルム」)の片面に、実施例1と同様の真空
蒸着装置を用い、けい素と二酸化けい素とフッ化マグネ
シウムの混合物(混合比44モル%:44モル%:12
モル%)を1350℃で加熱真空蒸着した(厚みは約1
000オングストローム)。その時の真空度は、3×1
-4torrであった。
【0021】〔実施例4〕実施例3と同様の厚さ35μ
mの生分解性フィルム「マタービーフィルム」の両面
に、実施例1と同様の真空蒸着装置を用い、一酸化けい
素とフッ化マグネシウムの混合物(混合比98モル%:
2モル%)を1300℃で加熱真空蒸着した(各層の厚
みは約1000オングストローム)。その時の真空度
は、4×10-4torrであった。
【0022】〔実施例5〕実施例3と同様の厚さ35μ
mの生分解性フィルム「マタービーフィルム」の片面
に、枚葉方式蒸着装置(ULVAC社製「EBH−
6」)を用い、けい素と二酸化けい素とフォルステライ
ト(SiO2 ・2MgO:二酸化けい素と酸化マグネシ
ウムの共酸化物)とフッ化マグネシウムの混合物(混合
比42モル%:42モル%:4モル%:12モル%)を
1350℃で加熱真空蒸着した(厚みは約800オング
ストローム)。その時の真空度は、3×10-4torr
であった。
【0023】〔実施例6〕実施例3と同様の厚さ35μ
mの生分解性フィルム「マタービーフィルム」の片面
に、実施例1で用いた真空蒸着装置の蒸発源の加熱方式
を抵抗加熱方式から電子線加熱方式に変更した真空蒸着
装置を用い、けい素と二酸化けい素とフッ化カルシウム
の混合物(混合比48モル%:48モル%:4モル%)
を1330℃で加熱真空蒸着した(厚みは約1000オ
ングストローム)。その時の真空度は、5×10-4to
rrであった。
【0024】〔実施例7〕実施例3と同様の厚さ35μ
mの生分解性フィルム「マタービーフィルム」の片面
に、実施例5と同様の蒸着装置を用い、一酸化けい素と
フッ化ストロンチウムの混合物(混合比60モル%:4
0モル%)を1370℃で加熱真空蒸着した(厚みは約
1000オングストローム)。その時の真空度は、4×
10-4torrであった。
【0025】〔実施例8〕実施例3と同様の厚さ35μ
mの生分解性フィルム「マタービーフィルム」の片面
に、実施例1と同様の蒸着装置を用い、一酸化けい素と
フッ化バリウムの混合物(混合比95モル%:5モル
%)を1350℃で加熱真空蒸着した(厚みは約100
0オングストローム)。その時の真空度は、3×10-4
torrであった。
【0026】〔実施例9〕実施例3と同様の厚さ35μ
mの生分解性フィルム「マタービーフィルム」の片面
に、実施例1と同様の蒸着装置を用い、けい素と二酸化
けい素とフッ化ナトリウムの混合物(混合比44モル
%:44モル%:12モル%)を1350℃で加熱真空
蒸着した(厚みは約1200オングストローム)。その
時の真空度は、3×10-4torrであった。
【0027】〔実施例10〕実施例3と同様の厚さ35
μmの生分解性フィルム「マタービーフィルム」の両面
に、実施例1と同様の蒸着装置を用い、珪素と二酸化け
い素とフッ化アルミニウムの混合物(混合比44モル
%:44モル%:12モル%)を1350℃で加熱真空
蒸着した(各層の厚みは約1200オングストロー
ム)。その時の真空度は、5×10-4torrであっ
た。
【0028】〔比較例1〕実施例1と同様の厚さ45μ
mの生分解性フィルム(薄膜層なし)。 〔比較例2〕実施例3と同様の厚さ35μmの生分解性
フィルム「マタービーフィルム」(薄膜層なし)。
【0029】〔比較例3〕実施例3と同様の厚さ35μ
mの生分解性フィルム「マタービーフィルム」の片面
に、実施例1と同様の蒸着装置を用い、けい素と二酸化
けい素の混合物(混合比50モル%:50モル%)を1
400℃で加熱真空蒸着した(厚みは約800オングス
トローム)。その時の真空度は、5×10-4torrで
あった。
【0030】〔比較例4〕実施例3と同様の厚さ35μ
mの生分解性フィルム「マタービーフィルム」の両面
に、実施例1と同様の蒸着装置を用い、フッ化マグネシ
ウムを1300℃で加熱真空蒸着した(各層の厚みは約
800オングストローム)。その時の真空度は2×10
-4torrであった。
【0031】〔比較例5〕実施例3と同様の厚さ35μ
mの生分解性フィルム「マタービーフィルム」の両面
に、実施例6と同様の蒸着装置を用い、アルミニウムを
1100℃で加熱真空蒸着した(各層の厚みは約100
0オングストローム)。その時の真空度は6×10-4
orrであった。
【0032】実施例1〜10および比較例1〜5で得ら
れたフィルムについて光線透過率,酸素ガス透過率,水
蒸気透過率,生分解速度を測定した。結果を表1に示
す。
【0033】
【表1】 *1 cc/m2 ・ day・atm *2 g/m2 ・ day
【0034】
【発明の効果】本発明により、高度なバリヤー性と高い
可視光線透過率(蒸着を施す前のプラスチック以上の可
視光線透過率)を有する生分解性プラスチックが得られ
るようになった。なお、本発明の生分解性プラスチック
の生分解速度は、薄膜層を有さない生分解性プラスチッ
クと同等である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多糖類を含有する生分解性プラスチック
    (A)の片面または両面に、珪素酸化物及び金属フッ化
    物からなる薄膜層(B)を形成してなるバリヤー性を有
    する生分解性プラスチック。
  2. 【請求項2】生分解性プラスチック(A)が、さらにタ
    ンパク質を含有することを特徴とする請求項1記載のバ
    リヤー性を有する生分解性プラスチック。
  3. 【請求項3】薄膜層(B)の金属フッ化物が、フッ化マ
    グネシウム,フッ化カルシウム,フッ化ストロンチウ
    ム,フッ化バリウム,フッ化ナトリウムおよびフッ化ア
    ルミニウムから選ばれる一種または二種以上である請求
    項1または2記載のバリヤー性を有する生分解性プラス
    チック。
  4. 【請求項4】薄膜層(B)を構成するけい素酸化物/金
    属フッ化物の組成比が、99.5〜80モル%/0.5
    〜20モル%である請求項1ないし3いずれか1項に記
    載のバリヤー性を有する生分解性プラスチック。
JP8198599A 1996-07-29 1996-07-29 バリヤー性を有する生分解性プラスチック Pending JPH1034807A (ja)

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WO2002002315A1 (de) * 2000-07-04 2002-01-10 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verbundsystem aus trägermaterial und mindestens einer eine barrierematerial enthaltenden schicht
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