JPH10337754A - 射出成形機の射出装置 - Google Patents
射出成形機の射出装置Info
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- JPH10337754A JPH10337754A JP9149399A JP14939997A JPH10337754A JP H10337754 A JPH10337754 A JP H10337754A JP 9149399 A JP9149399 A JP 9149399A JP 14939997 A JP14939997 A JP 14939997A JP H10337754 A JPH10337754 A JP H10337754A
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- JP
- Japan
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- injection
- screw
- plasticizing
- plunger
- cylinder
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/53—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston
- B29C45/54—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw
- B29C45/541—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw using a hollow plasticising screw co-operating with a coaxial injection ram
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 均質な可塑化を行い、正確な射出量で精度の
高い成形品を成形する。 【解決手段】 可塑化シリンダ内に可塑化スクリュを回
転可能に配置し、先端形状をスクリュとした回転可能な
射出プランジャを可塑化スクリュの軸心に摺動可能に組
込んだ構成にする。
高い成形品を成形する。 【解決手段】 可塑化シリンダ内に可塑化スクリュを回
転可能に配置し、先端形状をスクリュとした回転可能な
射出プランジャを可塑化スクリュの軸心に摺動可能に組
込んだ構成にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチックス用射
出成形機の射出装置に関するもので、均一な温度の可塑
化と均一な射出量を得ることによって、精度の高いバラ
ツキのない製品を成形し得るようにしたものである。
出成形機の射出装置に関するもので、均一な温度の可塑
化と均一な射出量を得ることによって、精度の高いバラ
ツキのない製品を成形し得るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機の射出装置には、従来から1
本のスクリュを回転させて可塑化を行い、可塑化したプ
ラスチックスを先端に溜めるために可塑化の量に応じて
スクリュを後退させているスクリュインライン式が多く
用いられている。
本のスクリュを回転させて可塑化を行い、可塑化したプ
ラスチックスを先端に溜めるために可塑化の量に応じて
スクリュを後退させているスクリュインライン式が多く
用いられている。
【0003】この方法は構造は簡単であるが、スクリュ
の後退に伴い可塑化するときのスクリュ部の長さが変化
して可塑化時間も変化し、可塑化プラスチックスの温度
に差を生じ、さらに射出するとき可塑化したプラスチッ
クスがスクリュ内をバックフローすることもあって精度
の高い製品を成形することが難しい。
の後退に伴い可塑化するときのスクリュ部の長さが変化
して可塑化時間も変化し、可塑化プラスチックスの温度
に差を生じ、さらに射出するとき可塑化したプラスチッ
クスがスクリュ内をバックフローすることもあって精度
の高い製品を成形することが難しい。
【0004】この欠点をなくし、均一な可塑化を行うた
めに、特公平7−75859号公報に記載の内容のもの
が発明されているが、この場合、可塑化スクリュと射出
シリンダとの間の通路は可塑化スクリュの先端部のみ
で、射出プランジャが後退しているときだけしか可塑化
したプラスチックスを通すことができず、可塑化スクリ
ュで可塑化するとき背圧を加えることができず、充分な
混練をすることができない。
めに、特公平7−75859号公報に記載の内容のもの
が発明されているが、この場合、可塑化スクリュと射出
シリンダとの間の通路は可塑化スクリュの先端部のみ
で、射出プランジャが後退しているときだけしか可塑化
したプラスチックスを通すことができず、可塑化スクリ
ュで可塑化するとき背圧を加えることができず、充分な
混練をすることができない。
【0005】また、射出シリンダ内に空気が入り、射出
プランジャで射出量を計量することもできず、可塑化ス
クリュと射出プランジャの間の隙間からの漏洩を防止す
ることもできない。
プランジャで射出量を計量することもできず、可塑化ス
クリュと射出プランジャの間の隙間からの漏洩を防止す
ることもできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】可塑化するとき均一な
温度のプラスチックスを得るためには、可塑化スクリュ
の長さを一定とし、可塑化したプラスチックを可塑化ス
クリュとは別個のプランジャで押出すことによって射出
量のバラツキをなくさなければならない。
温度のプラスチックスを得るためには、可塑化スクリュ
の長さを一定とし、可塑化したプラスチックを可塑化ス
クリュとは別個のプランジャで押出すことによって射出
量のバラツキをなくさなければならない。
【0007】また、充分な混練を行うためには、可塑化
されたプラスチックスに背圧をかける必要があり、可塑
化されたプラスチックスの熱履歴を同じにするために
は、射出シリンダ内のプラスチックは、可塑化された順
序で充填されなければならない。さらに、射出プランジ
ャと可塑化スクリュの中心穴との間の隙間から可塑化さ
れたプラスチックスが漏洩すると各種のトラブルが発生
するので防止しなければならない。
されたプラスチックスに背圧をかける必要があり、可塑
化されたプラスチックスの熱履歴を同じにするために
は、射出シリンダ内のプラスチックは、可塑化された順
序で充填されなければならない。さらに、射出プランジ
ャと可塑化スクリュの中心穴との間の隙間から可塑化さ
れたプラスチックスが漏洩すると各種のトラブルが発生
するので防止しなければならない。
【0008】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために、可塑化シリンダの内径を2段とし、大径部に可
塑化スクリュ、小径部にスクリュ形状をした射出プラン
ジャを配置した。すなわち、大径部に配置した可塑化ス
クリュは、同一位置において回転し、プラスチックスの
可塑化を行うので、可塑化のための可塑化シリンダおよ
びスクリュの長さは運転中に変化することなく同一であ
り、可塑化されたプラスチックスの温度は均一である。
そして、可塑化されたプラスチックスはスクリュによっ
て押出され、可塑化シリンダの先端部の小径の射出シリ
ンダに貯留され、射出時小径のプランジャによって押出
される。
ために、可塑化シリンダの内径を2段とし、大径部に可
塑化スクリュ、小径部にスクリュ形状をした射出プラン
ジャを配置した。すなわち、大径部に配置した可塑化ス
クリュは、同一位置において回転し、プラスチックスの
可塑化を行うので、可塑化のための可塑化シリンダおよ
びスクリュの長さは運転中に変化することなく同一であ
り、可塑化されたプラスチックスの温度は均一である。
そして、可塑化されたプラスチックスはスクリュによっ
て押出され、可塑化シリンダの先端部の小径の射出シリ
ンダに貯留され、射出時小径のプランジャによって押出
される。
【0009】この射出プランジャの先端は深さの浅いス
クリュ形状をしており、可塑化スクリュによって可塑化
し押出されたプラスチックスは可塑化された順序で射出
シリンダに供給されるので、熱履歴は同じであり、射出
プランジャに背圧をかけておくことで可塑化されたプラ
スチックスに圧力がかかっており、可塑化スクリュで充
分な混練が行われ、射出プランジャの回転速度を可塑化
スクリュより早くすることで、可塑化スクリュの中心穴
と射出プランジャとの間の隙間から漏洩しようとするプ
ラスチックスは射出プランジャのスクリュによって射出
シリンダの方へ押し戻されるので、樹脂洩れの心配はな
い。
クリュ形状をしており、可塑化スクリュによって可塑化
し押出されたプラスチックスは可塑化された順序で射出
シリンダに供給されるので、熱履歴は同じであり、射出
プランジャに背圧をかけておくことで可塑化されたプラ
スチックスに圧力がかかっており、可塑化スクリュで充
分な混練が行われ、射出プランジャの回転速度を可塑化
スクリュより早くすることで、可塑化スクリュの中心穴
と射出プランジャとの間の隙間から漏洩しようとするプ
ラスチックスは射出プランジャのスクリュによって射出
シリンダの方へ押し戻されるので、樹脂洩れの心配はな
い。
【0010】射出プランジャのスクリュは回転速度が早
いため、プラスチックスの送り出し能力が大きくなるの
で、スクリュ溝の深さは浅くてすみ、可塑化されたプラ
スチックスが充填されているので、射出プランジャを前
進させて射出するとき、プラスチックスのバックフロー
は少なく、射出量のバラツキは少ない。
いため、プラスチックスの送り出し能力が大きくなるの
で、スクリュ溝の深さは浅くてすみ、可塑化されたプラ
スチックスが充填されているので、射出プランジャを前
進させて射出するとき、プラスチックスのバックフロー
は少なく、射出量のバラツキは少ない。
【0011】射出シリンダの内面に射出プランジャのス
クリュと逆方向のスクリュ溝を設けると、可塑化プラス
チックスの送り出し量は大きくなるとともに、射出する
ときのバックフローに対する抵抗は大きくなる。射出プ
ランジャの回転駆動に遊星歯車機構を用いると、可塑化
スクリュの回転と同一方向でより大きい回転速度を容易
に得ることができる。
クリュと逆方向のスクリュ溝を設けると、可塑化プラス
チックスの送り出し量は大きくなるとともに、射出する
ときのバックフローに対する抵抗は大きくなる。射出プ
ランジャの回転駆動に遊星歯車機構を用いると、可塑化
スクリュの回転と同一方向でより大きい回転速度を容易
に得ることができる。
【0012】
【作用】可塑化シリンダ内に投入されたプラスチックス
は可塑化スクリュの回転によって先端に送られる共に可
塑化される。可塑化されたプラスチックスは可塑化スク
リュ先端のテーパ部を通り可塑化シリンダの先端部の樹
脂溜まりに送られる。運転開始時、射出プランジャの先
端は可塑化シリンダの先端部にあり、可塑化されたプラ
スチックスは射出プランジャのスクリュの溝部および射
出シリンダと射出プランジャの隙間を通って先端部に送
られると射出プランジャはその樹脂圧によって後退す
る。その時、射出プランジャの後端に接続された油圧シ
リンダの圧力を制御することにより、可塑化背圧をコン
トロールでき、混練の度合いを制御できる。
は可塑化スクリュの回転によって先端に送られる共に可
塑化される。可塑化されたプラスチックスは可塑化スク
リュ先端のテーパ部を通り可塑化シリンダの先端部の樹
脂溜まりに送られる。運転開始時、射出プランジャの先
端は可塑化シリンダの先端部にあり、可塑化されたプラ
スチックスは射出プランジャのスクリュの溝部および射
出シリンダと射出プランジャの隙間を通って先端部に送
られると射出プランジャはその樹脂圧によって後退す
る。その時、射出プランジャの後端に接続された油圧シ
リンダの圧力を制御することにより、可塑化背圧をコン
トロールでき、混練の度合いを制御できる。
【0013】可塑化されたプラスチックスの量が予定の
量に達したとき、可塑化スクリュの回転を停止して供給
を止め、射出プランジャを押出すことにより射出を行
う。このとき、可塑化スクリュは同一場所で回転してプ
ラスチックスを可塑化しているので、可塑化シリンダか
らの外熱、スクリュ回転による自己発熱とも運転中差異
がなく、均一な可塑化状態のプラスチックスを得ること
ができる。射出は小径の射出プランジャによって行い、
ストロークも比較的大きくなるので測定精度も高く、バ
ックフローの影響は少なく射出量のバラツキが少なく、
精度の高い成形品を得ることができる。
量に達したとき、可塑化スクリュの回転を停止して供給
を止め、射出プランジャを押出すことにより射出を行
う。このとき、可塑化スクリュは同一場所で回転してプ
ラスチックスを可塑化しているので、可塑化シリンダか
らの外熱、スクリュ回転による自己発熱とも運転中差異
がなく、均一な可塑化状態のプラスチックスを得ること
ができる。射出は小径の射出プランジャによって行い、
ストロークも比較的大きくなるので測定精度も高く、バ
ックフローの影響は少なく射出量のバラツキが少なく、
精度の高い成形品を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る射出成形機
の射出装置を図1〜図5を用いて詳細に説明する。
の射出装置を図1〜図5を用いて詳細に説明する。
【0015】図1、図2および図3は本発明を実施する
ための射出装置の1実施例を示すもので、図1は平面
図、図2は縦断面図、図3はスクリュ駆動装置の背面図
である。また、図4は射出シリンダ内面をスクリュにし
た時の樹脂フローを示す図、図5は遊星変速機の回転数
を示す図である。
ための射出装置の1実施例を示すもので、図1は平面
図、図2は縦断面図、図3はスクリュ駆動装置の背面図
である。また、図4は射出シリンダ内面をスクリュにし
た時の樹脂フローを示す図、図5は遊星変速機の回転数
を示す図である。
【0016】符号1は可塑化シリンダ、2は可塑化スク
リュ、3は射出シリンダ、4は射出プランジャ、5は可
塑化シリンダキャップ、6はノズル、7は可塑化シリン
ダホルダである。可塑化スクリュ2は回転軸8に軸受1
0、11を介して駆動装置ケース12に取り付けられ、
モータ13からの動力をピニオン14、ギャ15に伝え
ることにより回転軸8を駆動するようになっている。な
お、符号9はギャーケースを示す。
リュ、3は射出シリンダ、4は射出プランジャ、5は可
塑化シリンダキャップ、6はノズル、7は可塑化シリン
ダホルダである。可塑化スクリュ2は回転軸8に軸受1
0、11を介して駆動装置ケース12に取り付けられ、
モータ13からの動力をピニオン14、ギャ15に伝え
ることにより回転軸8を駆動するようになっている。な
お、符号9はギャーケースを示す。
【0017】射出プラジャ4の後端はクロスヘッド16
に軸受18、19を介して内蔵される回転軸17に取付
けられている。このクロスヘッド16は2本のピストン
ロッド20によってピストンヘッド21に連結されてい
る。さらに、ピストンヘッド21は駆動装置ケース12
に設けられた油圧シリンダ22の内部を摺動するように
なっており、このピストンロッド21を駆動することに
より射出プランジャ4を前後進させるようになってい
る。
に軸受18、19を介して内蔵される回転軸17に取付
けられている。このクロスヘッド16は2本のピストン
ロッド20によってピストンヘッド21に連結されてい
る。さらに、ピストンヘッド21は駆動装置ケース12
に設けられた油圧シリンダ22の内部を摺動するように
なっており、このピストンロッド21を駆動することに
より射出プランジャ4を前後進させるようになってい
る。
【0018】可塑化シリンダホルダ7と駆動装置ケース
12はタイバ23によって連結され、フレーム24の上
に固定されている。このため、クロスヘッド16はフレ
ーム24の上をスライドするように構成されている。一
方、駆動装置ケース12に嵌め込まれた内歯歯車25と
遊星歯車26、外周に歯を刻設した射出プランジャ駆動
輪29、遊星歯車支持ピン27とピン支持板28で遊星
変速機を形成しており、ギャ15に挿入された遊星歯車
支持ピン27によって駆動され、射出プランジャ駆動輪
29はギャ15と同一方向で2倍以上の回転速度で回転
する。
12はタイバ23によって連結され、フレーム24の上
に固定されている。このため、クロスヘッド16はフレ
ーム24の上をスライドするように構成されている。一
方、駆動装置ケース12に嵌め込まれた内歯歯車25と
遊星歯車26、外周に歯を刻設した射出プランジャ駆動
輪29、遊星歯車支持ピン27とピン支持板28で遊星
変速機を形成しており、ギャ15に挿入された遊星歯車
支持ピン27によって駆動され、射出プランジャ駆動輪
29はギャ15と同一方向で2倍以上の回転速度で回転
する。
【0019】従って、射出プラジャ4は遊動キー30を
介して射出プランジャ駆動輪29によって可塑化スクリ
ュ2と同一方向で2倍以上の回転速度で回転するととも
に軸方向に摺動するのである。
介して射出プランジャ駆動輪29によって可塑化スクリ
ュ2と同一方向で2倍以上の回転速度で回転するととも
に軸方向に摺動するのである。
【0020】次に、このように構成された射出装置の動
作について説明する。
作について説明する。
【0021】原料入口31より投入されたプラスチック
スは可塑化シリンダ1と可塑化スクリュ2の間に形成さ
れた空間32に入り、可塑化スクリュ2の回転により可
塑化されるとともに前進する。
スは可塑化シリンダ1と可塑化スクリュ2の間に形成さ
れた空間32に入り、可塑化スクリュ2の回転により可
塑化されるとともに前進する。
【0022】その際、可塑化シリンダ1の外周は図示を
省略したヒーターで囲まれており、規定の温度を維持し
ているので、原料のプラスチックスは可塑化シリンダ1
からの熱を受けるとともに、スクリュ回転による剪断摩
擦により加熱され可塑化される。その時、可塑化シリン
ダ1と可塑化スクリュ2の位置は固定されており、加熱
量は一定であり、割合短いスクリュ長さでも均一な可塑
化が行われる。
省略したヒーターで囲まれており、規定の温度を維持し
ているので、原料のプラスチックスは可塑化シリンダ1
からの熱を受けるとともに、スクリュ回転による剪断摩
擦により加熱され可塑化される。その時、可塑化シリン
ダ1と可塑化スクリュ2の位置は固定されており、加熱
量は一定であり、割合短いスクリュ長さでも均一な可塑
化が行われる。
【0023】可塑化されたプラスチックスは可塑化スク
リュ2先端の隙間33を通り、さらに射出シリンダ3に
挿入された射出プランジャ4のスクリュ溝部34を通っ
て射出シリンダ2の先端部35に流入する。その際、射
出プランジャ4は可塑化スクリュ2の回転数より2倍以
上の回転数で回転しているので、小さい隙間の溝でも大
きい送り出しの能力をもっている。
リュ2先端の隙間33を通り、さらに射出シリンダ3に
挿入された射出プランジャ4のスクリュ溝部34を通っ
て射出シリンダ2の先端部35に流入する。その際、射
出プランジャ4は可塑化スクリュ2の回転数より2倍以
上の回転数で回転しているので、小さい隙間の溝でも大
きい送り出しの能力をもっている。
【0024】また、可塑化されたプラスチックスに圧力
があるので射出プランジャ4は後退する。そのときの圧
力は油圧シリンダ22のロッド側の室36の圧力を制御
することで調整できる。射出シリンダ先端部35に射出
に必要な量の可塑化されたプラスチックスが蓄積される
と可塑化スクリュ2および射出プランジャ4の回転を停
止して油圧シリンダ22の力によって射出プランジャ4
を押出して射出を行う。
があるので射出プランジャ4は後退する。そのときの圧
力は油圧シリンダ22のロッド側の室36の圧力を制御
することで調整できる。射出シリンダ先端部35に射出
に必要な量の可塑化されたプラスチックスが蓄積される
と可塑化スクリュ2および射出プランジャ4の回転を停
止して油圧シリンダ22の力によって射出プランジャ4
を押出して射出を行う。
【0025】その際、特に高圧を必要とする最終圧のと
きは射出プランジャ4は先端に近く射出シリンダ3と射
出プランジャ4の隙間の溝34の部分は長くなってお
り、抵抗が大きく可塑化スクリュ2に対する背圧の影響
は少なくバックフローはほとんどなく射出量のバラツキ
は少ない。
きは射出プランジャ4は先端に近く射出シリンダ3と射
出プランジャ4の隙間の溝34の部分は長くなってお
り、抵抗が大きく可塑化スクリュ2に対する背圧の影響
は少なくバックフローはほとんどなく射出量のバラツキ
は少ない。
【0026】可塑化スクリュ2の中心部の穴と射出プラ
ンジャ4の外周との隙間から可塑化されたプラスチック
スが圧力によって漏洩しようとするが、射出プランジャ
先端部35はスクリュ形状をしており、その回転数は可
塑化スクリュ2の2倍以上であるために排出能力をもっ
ており、射出時に入り込んだプラスチックスは可塑化時
に先端に送り出されるので樹脂洩れを起こすことなく、
またトラブルの発生もなく安全である。
ンジャ4の外周との隙間から可塑化されたプラスチック
スが圧力によって漏洩しようとするが、射出プランジャ
先端部35はスクリュ形状をしており、その回転数は可
塑化スクリュ2の2倍以上であるために排出能力をもっ
ており、射出時に入り込んだプラスチックスは可塑化時
に先端に送り出されるので樹脂洩れを起こすことなく、
またトラブルの発生もなく安全である。
【0027】射出シリンダ3の内面に射出プランジャ4
のスクリュと逆方向のスクリュ溝をつけた場合、図4に
示す如く射出プランジャ4が回転するとき、スクリュフ
ライト37で押されるプラスチックスは射出シリンダ3
のスクリュフライト38の抵抗で両方に送り出され易
く、射出時には両方のフライト37、38がバックフロ
ーに対して抵抗となり、可塑化時には送り出し易く、射
出時にバックフローを少なくできる構造となる。
のスクリュと逆方向のスクリュ溝をつけた場合、図4に
示す如く射出プランジャ4が回転するとき、スクリュフ
ライト37で押されるプラスチックスは射出シリンダ3
のスクリュフライト38の抵抗で両方に送り出され易
く、射出時には両方のフライト37、38がバックフロ
ーに対して抵抗となり、可塑化時には送り出し易く、射
出時にバックフローを少なくできる構造となる。
【0028】図5は遊星変速機の回転数を示す図であ
り、射出プランジャ4の回転数N2 は可塑化スクリュ2
の回転数N1 の2倍以上になることを示している。すな
わち、遊星変速機の変速比は次のようになる。 N2 /N1 =2D1 /D2 =〔2(D0 −d)/(D0
−2d)〕>2 ここで、N1 は可塑化スクリュの回転数 N2 は射出プランジャの回転数 D0 は内歯歯車と遊星歯車との噛合いピッチ円直径 D1 は遊星歯車の回転軌道中心円直径 D2 は遊星歯車と射出プランジャ駆動輪との噛合いピッ
チ円直径 dは遊星歯車の直径 をそれぞれ示す。
り、射出プランジャ4の回転数N2 は可塑化スクリュ2
の回転数N1 の2倍以上になることを示している。すな
わち、遊星変速機の変速比は次のようになる。 N2 /N1 =2D1 /D2 =〔2(D0 −d)/(D0
−2d)〕>2 ここで、N1 は可塑化スクリュの回転数 N2 は射出プランジャの回転数 D0 は内歯歯車と遊星歯車との噛合いピッチ円直径 D1 は遊星歯車の回転軌道中心円直径 D2 は遊星歯車と射出プランジャ駆動輪との噛合いピッ
チ円直径 dは遊星歯車の直径 をそれぞれ示す。
【0029】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本発明においては、プラスチックスを可塑化する可
塑化シリンダおよびスクリュの長さが一定で均一な可塑
化状態を得ることができ、可塑化する場合の熱履歴が少
ないため材質の劣化が少なく、可塑化されたプラスチッ
クスを小径の射出プランジャで押出すことによって、高
圧で正確な射出量を維持できるので、強度の強い精密な
成形品を変形少なく成形できる。また、射出プランジャ
を回転させるので、樹脂洩れを防止することもでき安全
である。
に、本発明においては、プラスチックスを可塑化する可
塑化シリンダおよびスクリュの長さが一定で均一な可塑
化状態を得ることができ、可塑化する場合の熱履歴が少
ないため材質の劣化が少なく、可塑化されたプラスチッ
クスを小径の射出プランジャで押出すことによって、高
圧で正確な射出量を維持できるので、強度の強い精密な
成形品を変形少なく成形できる。また、射出プランジャ
を回転させるので、樹脂洩れを防止することもでき安全
である。
【図1】本発明の1実施例を示す平面図である。
【図2】図1のB−Bからみた縦断面図である。
【図3】図2のC−Cからみたスクリュ駆動装置背面図
である。
である。
【図4】射出シリンダ内面をスクリュにした時の樹脂フ
ローを示す図である。
ローを示す図である。
【図5】遊星変速機の回転数を示す図である。
1 可塑化シリンダ 2 可塑化スクリュ 3 射出シリンダ 4 射出プランジャ 5 射出シリンダキャップ 6 ノズル 7 可塑化シリンダホルダ 8 回転軸 9 ギャーケース 10、11、18、19 軸受 12 駆動装置ケース 13 モータ 14 ピニオン 15 ギャ 16 クロスヘッド 17 回転軸 20 ピストンロッド 21 ピストンヘッド 22 油圧シリンダ 23 タイバ 24 フレーム 25 内歯歯車 26 遊星歯車 27 遊星歯車支持ピン 28 ピン支持板 29 射出プランジャ駆動輪 30 遊動キー 31 原料入口 32 空間 33 隙間 34 スクリュ溝部 35 射出シリンダの先端部 36 油圧シリンダのロッド側 37 射出プランジャのスクリュフライト 38 射出シリンダのスクリュフライト
Claims (4)
- 【請求項1】 可塑化シリンダ内に可塑化スクリュを回
転可能に配設し、先端形状をスクリュとした回転可能な
射出プランジャを可塑化スクリュの軸心に摺動可能に組
み込んだ射出成形機の射出装置。 - 【請求項2】 可塑化シリンダ内に可塑化スクリュを回
転可能に配置し、先端形状をスクリュとした回転可能な
射出プランジャを可塑化スクリュの軸心に摺動可能に組
み込むとともに、射出プランジャの回転数を可塑化スク
リュの回転数より大きくし該プランジャからの樹脂洩れ
を防止するようにした射出成形機の射出装置。 - 【請求項3】 可塑化シリンダの内面に射出プランジャ
のスクリュと逆方向のスクリュ溝を加工し、可塑化した
樹脂の送り出しを容易にした請求項1または請求項2記
載の射出成形機の射出装置。 - 【請求項4】 駆動用遊星歯車装置を用いて可塑化スク
リュと射出プランジャの回転速度を変えるようにした請
求項1ないし請求項3記載の射出成形機の射出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9149399A JPH10337754A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 射出成形機の射出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9149399A JPH10337754A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 射出成形機の射出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10337754A true JPH10337754A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15474290
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9149399A Pending JPH10337754A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 射出成形機の射出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10337754A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4792078B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2011-10-12 | クラウスマッファイ テヒノロギース ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 射出成形機の可塑化ユニットのための駆動システム |
| JP2018051824A (ja) * | 2016-09-27 | 2018-04-05 | ファナック株式会社 | 射出成形機 |
-
1997
- 1997-06-06 JP JP9149399A patent/JPH10337754A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4792078B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2011-10-12 | クラウスマッファイ テヒノロギース ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 射出成形機の可塑化ユニットのための駆動システム |
| JP2018051824A (ja) * | 2016-09-27 | 2018-04-05 | ファナック株式会社 | 射出成形機 |
| US11524433B2 (en) | 2016-09-27 | 2022-12-13 | Fanuc Corporation | Injection molding machine |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060309 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060322 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060711 |