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JPH10221540A - 光伝送体、その製法及び光伝送体アレイ - Google Patents

光伝送体、その製法及び光伝送体アレイ

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Publication number
JPH10221540A
JPH10221540A JP9023949A JP2394997A JPH10221540A JP H10221540 A JPH10221540 A JP H10221540A JP 9023949 A JP9023949 A JP 9023949A JP 2394997 A JP2394997 A JP 2394997A JP H10221540 A JPH10221540 A JP H10221540A
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JP
Japan
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refractive index
optical transmission
transmission body
center
lens
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Application number
JP9023949A
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Inventor
Yoshihiro Uozu
吉弘 魚津
Norifumi Hirota
憲史 廣田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光量ムラが小さく、かつ十分な光量値を持つ
レンズ及びレンズアレイの提供。 【解決手段】 半径r0なる円形断面の屈折率分布型光
伝送体において、中心から半径方向の距離が0〜R
(0.85r0≦R<r0)の範囲で中心から半径方向外
側に向かって屈折率が連続的に減少し、距離がR〜r0
の範囲で中心から半径方向外側に向かって屈折率が連続
的に上昇していることを特徴とする光伝送体。前記光伝
送体の複数個を一列以上平行に配列した光伝送体アレ
イ。複数の未硬化状物を同心円状に積層し、隣接層間の
成分の相互拡散処理及びまたは最外周層の成分の揮発処
理を行いながら、またはこれらの処理を行った後、積層
体を硬化処理する光伝送体の製法において最外周層から
低屈折率成分を相対的に多く揮発させるように最外周層
の未硬化状物を調製し、揮発処理を行う前記光伝送体の
製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種の光伝送路とし
て利用できるプラスチック光伝送体、その製法及び光伝
送体アレイに関する。
【0002】
【従来の技術】屈折率分布型光伝送体は一般的には、そ
の両端面を中心軸に垂直な平行平面に鏡面研磨し、単体
で微小レンズとして使用されている。またその多数を密
接配列して接着一体化してレンズアレイの形態として複
写機、ファクシミリ、スキャナ等のラインセンサ部品と
して、またLEDプリンタの書き込みデバイス等に広く
用いられている。また、特定の用途においては片端面ま
たは両端面を若干の曲率の球面にして使用されている。
【0003】画像伝送に用いられる屈折率分布型レンズ
及びレンズアレイにおいては結像面における光量ムラが
問題になる。図1に示すようにレンズ素子が結像面にお
いて E(X)=E0(1−(X/X021/2 (1) で示されるような光量分布を持つとき、レンズ素子は当
然光量ムラを持つ。一方レンズ素子が多数本配列された
レンズアレイの結像面における光量分布は1本1本のレ
ンズ素子の光量の和となる。そのためレンズアレイにお
いてもレンズの配列ピッチによって周期的な光量ムラが
生じる。このようにして起こる光量ムラにより、レンズ
またはレンズアレイを用いて画像を伝送する場合に問題
が生じる。例えばレンズアレイを複写機、ファクシミ
リ、スキャナ等のラインセンサ部品等に用いる場合に、
読みとりムラ等が生じ、このムラを少なくするために電
気信号に補正をかけなければならないなどの問題が生じ
る。
【0004】このような問題を解決しようとするものに
特開平4−251805号公報がある。これは光伝送体
中に光吸収性物質を濃度分布が連続的に変化するように
存在させて光量ムラを小さくするというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この光伝送体
はレンズ中心部に染料を入れるためにレンズの光量が低
下するという問題があった。
【0006】以上のように従来は光量ムラが小さく、か
つ十分な光量値を持つレンズ及びレンズアレイは提供さ
れていない。また、このようなレンズを容易に製造する
方法も提供されていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、半径r
0なる円形断面の屈折率分布型光伝送体において、中心
から半径方向の距離が0〜R(0.85r0≦R<r0
の範囲で中心から半径方向外側に向かって屈折率が連続
的に減少し、距離がR〜r0の範囲で中心から半径方向
外側に向かって屈折率が連続的に上昇していることを特
徴とする光伝送体である。
【0008】また本発明の要旨は、前記の光伝送体の複
数個を一列以上平行に配列した光伝送体アレイである。
【0009】更に本発明の要旨は、硬化させた後に得ら
れる硬化物の屈折率がn1、n2、・・・、nN(N≧
3)であるN個の未硬化状物を同心円状に積層して、中
心部から外周部に向かって屈折率が順次減少したファイ
バ状の未硬化状物積層体を形成し、この積層体の各層間
の屈折率分布が連続的に変化するように隣接層間の成分
の相互拡散処理及びまたは最外周層の成分の揮発処理を
行いながら、またはこれらの処理を行った後、積層体を
硬化処理して屈折率分布型ファイバを製造する方法にお
いて、最外周層から低屈折率成分を相対的に多く揮発さ
せるように最外周層の未硬化状物を調製し、揮発処理を
行うことを特徴とする前記光伝送体の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光伝送体(以下適
宜レンズという)及びその製造方法について詳細に説明
する。屈折率分布型レンズでは、一方の端面から入射し
た光線はレンズ体内をサインカーブを描いて進行し他端
面から出射して結像するのであるが、一般にレンズ体内
の屈折率分布は必ずしも理想的な分布に一致しているわ
けではない。特に外周部付近で理想分布から外れてお
り、この外周部付近での屈折率分布の歪みとレンズ外周
面を通してレンズ内に入る外光に起因してレンズ周辺に
フレア光と呼ばれるぼやけた光が発生する。本発明の光
伝送体においては光伝送体の外周部付近で屈折率が上昇
しているために、フレア光の量が増加し、その結果光量
ムラが小さくなる。
【0011】図2は本発明の光伝送体の屈折率分布の一
例である。レンズ素材1は、中心軸4上の屈折率を
0、屈折率分布定数をAとすれば、中心軸から半径方
向に0〜0.85r0の範囲では屈折率N(r)が、ほ
ぼ次式の関係で表される屈折率分布を持つ透明な円柱体
である。
【0012】 N(r)=N0(1−Ar2) (2) 本発明はレンズ素材1の中心から半径方向の距離がR〜
0の範囲の部分の屈折率が中心から半径方向外側に向
かって連続的に上昇していることを特徴としている。こ
のためその近傍で発生するフレア光の量が多くレンズ素
子の光量ムラが減少する。さらにレンズ素子を複数本配
列してレンズアレイを形成した場合、フレア光が隣接す
るレンズとの界面で反射、散乱、透過するためにレンズ
の配列ピッチによって生じる周期的な光量ムラが小さく
なる。
【0013】外周部の屈折率は中心からの距離がRの位
置の屈折率に対して、0.003以上大きいことが好ま
しく、0.005以上大きいことがより好ましい。
【0014】屈折率が半径方向外側に向かって上昇して
いる部分の厚さは5〜50μmであることが好ましい。
厚さが薄すぎるとフレア光の増加の効果が小さく、また
厚さが厚すぎるとレンズ性能が低下する。
【0015】本発明における光伝送体アレイは前記の光
伝送体を用いて従来公知の方法で製造することができ
る。光伝送体が一列または複数列で平行に配置されてい
れば、アレイの形状、材質等は問わない。
【0016】本発明の光伝送体は次のようにして製造で
きる。硬化後の屈折率nがn1>n2>・・・・>n
N(N≧3)なるN個の未硬化状物を中心から外周面に
向かって順次屈折率が低くなるような配置で、かつ、同
心円状に複層積層した未硬化状の積層体(以下適宜「糸
状体」と称する)に賦形し、糸状体の各層間の屈折率分
布が連続的分布となるように隣接層間の物質の相互拡散
処理及びまたは最外周層の成分の揮発処理を行いなが
ら、またはこれらの処理を行った後、積層体を硬化処理
して屈折率分布型ファイバを製造する方法において、最
外周層から低屈折率成分を相対的に多く揮発させるよう
に最外周層の未硬化状物を調製し、揮発処理を行うこと
により製造される。
【0017】得られる光伝送体の屈折率分布を理想的な
分布に近づけるために、Nは4〜6の範囲であることが
望ましい。
【0018】本発明における光伝送体の製造時の未硬化
積層体の各層の厚みはレンズ性能の発現が可能な条件に
設定される。
【0019】本発明に用いられる未硬化状物質は、粘度
が103〜108ポイズで硬化性のものであることが好ま
しい。粘度が小さすぎると賦形に際し糸切れが生じるよ
うになり糸状体の形成が困難である。また粘度が大きす
ぎると賦形時に操作性が不良となり各層の同心円性が損
なわれたり、太さ斑の大きな糸状体となりやすいので好
ましくない。
【0020】この未硬化状物を構成する物質としてはラ
ジカル重合性ビニル単量体または該単量体と該単量体に
可溶な重合体とよりなる組成物などを用いることができ
る。ラジカル重合性ビニル単量体の具体例としてはメチ
ルメタクリレート(n=1.49)、スチレン(n=
1.59)、クロルスチレン(n=1.61)、酢酸ビ
ニル(n=1.47)、2,2,3,3-テトラフルオロプロピ
ル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフル
オロペンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4-ヘキ
サフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,2-トリフ
ルオロエチル(メタ)アクリレート等のフッ素化アルキ
ル(メタ)アクリレート(n=1.37〜1.44)、
屈折率1.43〜1.62の(メタ)アクリレート類た
とえばエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)
アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレート、アルキレングリコ
ール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ
又はトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
ジ、トリ又はテトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリ
ンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
ビスアリルカーボネート、フッ素化アルキレングリコー
ル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0021】これら未硬化状物から糸状体を形成する際
の未硬化状物の粘度調整を容易にするため、及び糸状体
の中心から外周へ向かい連続的な屈折率分布を持たせる
ため、前記の未硬化状物はビニル系単量体と可溶性ポリ
マーとで構成されていることが好ましい。
【0022】ここに用いうるポリマーとしては、前記の
ラジカル重合性ビニル単量体から生成するポリマーと相
溶性が良いことが必要であり、例えばポリメチルメタク
リレート(n=1.49)、ポリメチルメタクリレート
系コポリマー(n=1.47〜1.50)、ポリ4ーメ
チルペンテンー1(n=1.46)、エチレン/酢酸ビ
ニル共重合体(n=1.46〜1.50)、ポリカーボ
ネート(n=1.50〜1.57)、ポリフッ化ビニリ
デン(n=1.42)、フッ化ビニリデン/テトラフル
オロエチレン共重合体(n=1.42〜1.46)、フ
ッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/ヘキサフル
オロプロペン共重合体(n=1.40〜1.46)、ポ
リフッ化アルキル(メタ)アクリレートポリマー等が挙
げられる。
【0023】粘度を調整するため、各層に同一の屈折率
を有するポリマーを用いた場合には中心から外周に向か
って連続的な屈折率分布を有するプラスチック光伝送体
が得られるので好ましい。特に、ポリメチルメタクリレ
ートは透明性に優れ、屈折率も高いので本発明の屈折率
分布型光伝送体を作成するに際して用いるポリマーとし
ては好適なものである。
【0024】最外周層の未硬化状物は揮発処理におい
て、低屈折率成分が揮発しやすいように調製される。例
えば最外周層の未硬化状物がビニル系単量体と可溶性ポ
リマーから構成される場合、単量体として相対的に低屈
折率のものを用いることが望ましい。その際、揮発性成
分を二種類以上用いる場合は低屈折率成分を高屈折率成
分よりも多量に用いることが好ましく、また低屈折率成
分として高揮発性のものを用いることが好ましい。
【0025】前記未硬化状物より形成した糸状体を相互
拡散処理を行いながら、または相互拡散処理を行った
後、最外周層の成分の一部を揮発させる。揮発処理は低
屈折率成分が相対的に多くかつ外周部の屈折率を上昇さ
せるのに十分な量程度揮発するように行われる。低屈折
率成分を多く揮発させればさせるほど、得られる光伝送
体の外周部の屈折率は上昇する。この場合、好ましくは
高屈折率成分をできるだけ揮発させないように、更に好
ましくは全く揮発させないように揮発処理を行う。揮発
させる成分の揮発量のコントロールはどのように行われ
てもよく、例えば揮発処理部に導入される不活性ガスの
流量によって制御することができる。
【0026】前記相互拡散処理および外周面からの揮発
処理を行った糸状体を硬化するには未硬化状物中に熱硬
化触媒あるいは光硬化触媒を添加しておくことが好まし
く、熱硬化触媒としては普通パーオキサイド系又はアゾ
系の触媒が用いられる。光硬化触媒としてはベンゾフェ
ノン、ベンゾインアルキルエーテル、4'ーイソプロピルー
2ーヒドロキシー2ーメチルプロピオフェノン、1ーヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、ベンジルメチルケタ
ール、2,2-ジエトキシアセトフェノン、クロロチオキサ
ントン、チオキサントン系化合物、ベンゾフェノン系化
合物、4-ジメチルアミノ安息香酸エチル、4-ジメチルア
ミノ安息香酸イソアミル、N−メチルジエタノールアミ
ン、トリエチルアミンなどが挙げられる。
【0027】次いで未硬化状物を硬化させるには、硬化
部において好ましくは紫外線を周囲から作用させ、熱硬
化触媒及び/又は光硬化触媒を含有する糸状体を熱処理
ないし光硬化処理を行う。
【0028】本発明の光伝送体は例えば図3の糸状体成
形装置を用いて製造することができる。図3は糸状体成
形装置を図式的に示す工程図であり、相互拡散処理部2
及び硬化処理部3の部分だけを縦断面図で示してある。
図中の記号9は同心円状複合ノズル、1は押し出された
未硬化の糸状体、2は糸状体の各層の単量体を相互に拡
散させて屈折率分布を与えるための相互拡散処理部、3
は未硬化状物を硬化させるための硬化処理部、4は引き
取りローラー、5は製造された光伝送体、6は巻き取り
部、7は不活性ガス導入口、8は不活性ガス排出口であ
る。相互拡散処理部2及び硬化処理部3において糸状体
1から遊離する揮発性物質を除去するため、不活性ガス
導入口7から不活性ガス例えば窒素ガスが導入される。
【0029】光重合に用いる光源としては150〜60
0nmの波長の光を発生する炭素アーク灯、高圧水銀
灯、中圧水銀灯、低圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカル
ランプ、キセノンランプ、レーザー光等が挙げられる。
【0030】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。尚、実施例及び比較例において屈折率分布及び光量
分布の測定は下記の方法により行った。 I.屈折率分布の測定 カールツアイス社製インターファコ干渉顕微鏡を用いて
公知の方法により測定した。 II.レンズアレイの光量ムラの測定 レンズアレイの光量ムラは白色光源に570nmの干渉
フィルターを組み合わせてCCDを用いて測定した。光
量ムラの値は、 △I=(Imax.−Imin.)/Imin.×100 (%) で計算して求めた。
【0031】比較例1 ポリメチルメタクリレート(〔η〕=0.40,MEK
中,25℃にて測定、以下実施例、比較例中において同
様のものを用いる。)52重量部、ベンジルメタクリレ
ート35重量部、メチルメタクリレート13重量部、1
ーヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン0.25重
量部及びハイドロキノン0.1重量部を70℃に加熱混
練して第1層形成用原液とした。ポリメチルメタクリレ
ート48重量部、ベンジルメタクリレート10重量部、
メチルメタクリレート35重量部、2,2,3,3,4,4,5,5-オ
クタフルオロペンチルメタクリレート7重量部、1ーヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン0.25重量
部、ハイドロキノン0.1重量部を70℃に加熱混練し
て第2層形成用原液とした。ポリメチルメタクリレート
47重量部、メチルメタクリレート30重量部、2,2,3,
3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチルメタクリレート23
重量部、1ーヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
0.25重量部、ハイドロキノン0.1重量部を70℃
に加熱混練して第3層形成用原液とした。ポリメチルメ
タクリレート40重量部、メチルメタクリレート18重
量部、2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチルメタク
リレート42重量部、1ーヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン0.25重量部ハイドロキノン0.1重量
部を70℃に加熱混練して第4層形成用原液とした。ポ
リメチルメタクリレート37重量部、メチルメタクリレ
ート4重量部、2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチ
ルメタクリレート59重量部、1ーヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン0.25重量部、ハイドロキノン
0.1重量部を70℃に加熱混練して第5層形成用原液
とした。この5種類の原液を同心円状5層複合ノズルを
用い中心から順次未硬化状物の屈折率が低くなるように
配列し同時に押し出した。複合紡糸ノズルの温度は48
℃であった。各層の吐出比は半径の比で1層目から順に
34.7/38.7/19.5/6.3/0.8であっ
た。
【0032】ついで長さ30cmの相互拡散処理部を通
しその後長さ120cm、40Wのケミカルランプ12
本を円状に等間隔に配設された硬化処理部の中心にスト
ランドファイバを通過させて120cm/minの速度
でニップローラーで引き取った。相互拡散処理部におけ
る窒素流量は50L/minであった。
【0033】得られた光伝送体は半径r0が0.465
mmであり、屈折率分布は中心部が1.512、外周部
が1.469であった。外周部での屈折率の上昇は見ら
れなかった。この光伝送体複数本を用い、側板にはフェ
ノール樹脂(厚さ1.2mm)2枚を用い、接着剤には
カーボンブラックを2wt%添加したエピフォーム(ソ
マール社製)を用い、側板の間に光伝送体を1列に配列
し接着剤を充填し、接着剤を硬化し、その後両端面を切
断して研磨し、レンズ長6.6mmのレンズアレイを製
造した。レンズアレイの光量を測定したところ通常のレ
ンズアレイで見られるようなレンズ配列ピッチに対応し
た周期的な光量ムラが顕著に見られ、光量ムラは19%
であった。
【0034】実施例1 第1層目〜第5層目の原液を比較例1と同様とし、相互
拡散処理部における窒素流量80L/minとし、複合
紡糸ノズルから出た糸状体の単量体の揮発を盛んにした
以外は比較例1と同様にして光伝送体を製造した。揮発
した単量体は主として硬化後の屈折率が低い2,2,3,3,4,
4,5,5-オクタフルオロペンチルメタクリレートであっ
た。
【0035】この光伝送体の半径は0.465mmであ
り、屈折率分布は中心部が1.512、外周部が1.4
73であった。光伝送体の外周部から約35μmの部分
でレンズの中心部から外周部に向かって連続的に屈折率
が約0.004上昇していた。
【0036】比較例1と同様にしてレンズアレイを製造
して光量を測定した結果、レンズ配列ピッチに対応した
周期的な光量ムラは見られたものの光量ムラの値は10
%であり比較例1のレンズアレイの場合に比較して小か
った。
【0037】実施例2 複合紡糸ノズル温度を40℃、各層の吐出比を半径の比
で1層目から順に34.3/38.5/20.1/6.
1/1.0とし、紡糸速度を150cm/min、窒素
流量を72L/minとした以外は実施例1と同様にし
て光伝送体を得た。得られた光伝送体の半径は0.31
5mmであった。
【0038】この光伝送体の屈折率分布は中心部が1.
512、外周部が1.477であった。光伝送体の外周
部から約30μmの部分でレンズの中心部から外周部に
向かって屈折率が約0.006上昇していた。
【0039】比較例1と同様にしてレンズアレイを製造
して光量を測定した結果、レンズ配列ピッチに対応した
周期的な光量ムラは見られたものの光量ムラの値は12
%で比較例1のレンズアレイの場合に比較して小さかっ
た。
【0040】
【発明の効果】本発明の光伝送体及び光伝送体アレイは
光量ムラが小さくかつ十分な光量値を有する。また、本
発明の光伝送体の製法によればこのような光伝送体を容
易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光伝送体の光量分布を示す図である。
【図2】本発明の光伝送体の屈折率分布を示す図であ
る。
【図3】本発明の光伝送体を製造するための製造装置の
概略図である。
【符号の簡単な説明】
1 未硬化の糸状体 2 相互拡散処理部 3 硬化処理部 4 引き取りローラー 5 光伝送体 6 巻き取り部 7 不活性ガス導入口 8 不活性ガス排出口 9 同心円状複合ノズル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径r0なる円形断面の屈折率分布型光
    伝送体において、中心から半径方向の距離が0〜R
    (0.85r0≦R<r0)の範囲で中心から半径方向外
    側に向かって屈折率が連続的に減少し、距離がR〜r0
    の範囲で中心から半径方向外側に向かって屈折率が連続
    的に上昇していることを特徴とする光伝送体。
  2. 【請求項2】 式(1)の関係を満たす請求項1に記載
    の光伝送体。 n(r0)−n(R)≧0.003 (1) (ただしn(r0)、n(R)はそれぞれ中心からの距
    離がr0、Rの位置における屈折率である。)
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の光伝送
    体の複数個を一列以上平行に配列した光伝送体アレイ。
  4. 【請求項4】 硬化させた後に得られる硬化物の屈折率
    がn1、n2、・・・、nN(N≧3)であるN個の未硬
    化状物を同心円状に積層して、中心部から外周部に向か
    って屈折率が順次減少したファイバ状の未硬化状物積層
    体を形成し、この積層体の各層間の屈折率分布が連続的
    に変化するように隣接層間の成分の相互拡散処理及びま
    たは最外周層の成分の揮発処理を行いながら、またはこ
    れらの処理を行った後、積層体を硬化処理して屈折率分
    布型ファイバを製造する方法において、最外周層から低
    屈折率成分を相対的に多く揮発させるように最外周層の
    未硬化状物を調製し、揮発処理を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の光伝送体の製造方法。
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