JPH0230395B2 - Yosetsuseitosokohan - Google Patents
YosetsuseitosokohanInfo
- Publication number
- JPH0230395B2 JPH0230395B2 JP10413582A JP10413582A JPH0230395B2 JP H0230395 B2 JPH0230395 B2 JP H0230395B2 JP 10413582 A JP10413582 A JP 10413582A JP 10413582 A JP10413582 A JP 10413582A JP H0230395 B2 JPH0230395 B2 JP H0230395B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- undercoat layer
- zinc powder
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/82—After-treatment
- C23C22/83—Chemical after-treatment
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
Description
本発明は金属亜鉛粉末により塗膜に通電性を付
与した溶接性塗装鋼板の耐食性改善に関する。 近年一部の自動車の車体下回りには裏面からの
腐食を防止するため片面にあらかじめ防食処理を
施した片面防食鋼板が使用されている。 この片面防食鋼板としては、従来使用していた
冷延鋼板の場合と同様、溶接性および未防食処理
面の塗装性が要求されていることから、従来片面
電気亜鉛めつき鋼板や片面溶融亜鉛めつき鋼板な
どのめつき鋼板が使用されていたが、生産能率が
低いとか、工程数が多くなるとかの理由により高
価になるという欠点があつた。 このため、近年安価に製造できる片面防食鋼板
として、塗膜に溶接性と防食性を付した片面塗装
鋼板が検討されている。 本発明者らはこの種の塗装鋼板として、先に表
面粗度が4〜20μの鋼板表面に40〜50%が3価状
態に還元されている三酸化クロム10重量部、リン
酸(100%H3PO4)3〜4重量部、ポリアクリル
酸4〜5重量部、アクリルエマルジヨン重合体固
形分17〜20重量部および水溶液にするための水
200〜4000重量部を含む金属表面被覆用安定水溶
液を塗布乾燥した下塗層が全クロム量分として10
〜50mg/m2となるよう形成され、さらにこの下塗
層上に亜鉛粉末を含有する樹脂の上塗層が10〜
50μ形成されていて、前記下塗層の塗布量は表面
粗度の凸部より凹部の方が多くなつていることを
特徴とする溶接性塗装鋼板を提供した。 この鋼板は鋼板が表面粗度を有しているため、
表面粗度の凸部が溶接チツプに近接し、しかも下
塗層が薄いので電気溶接性がよく、また表面粗度
凹部においては下塗層の塗布量が多くなつている
ので防食性にも優れ、さらに上塗層にはバインダ
ーとして樹脂を含んでいるので加工性がよいなど
種々の特徴を有している。 しかし近年自動車などにおいては耐用年数の長
期化からさらに防食性のよい素材の要望がなされ
ている。このため従来より防食性に根本的に寄与
している上塗層の膜厚を厚くしたり、上塗層中の
金属亜鉛粉末を増大させるなどの方法を検討して
きたが、いずれの方法も加工性を損うため、実施
上問題があつた。 本発明はこのような塗膜加工性の劣化がなく、
しかも防食性が従来より向上した溶接性塗装鋼板
を提供するものである。 本発明者らは塗膜加工性を維持したままさらに
防食性の向上した溶接性塗装鋼板を開発すべく
種々検討を行つた結果、上塗層に防錆顔料を混合
することにより成功した。 第1図は本発明の溶接性塗装鋼板の断面を模式
的に示したもので、1は表面粗度を有する鋼板
で、2は鋼板1の表面に形成されたクロメート系
の下塗層、3はこの下塗層2の上に形成された上
塗層である。 以下これらの構造、組成を詳細に説明する。 まず鋼板1であるが、該鋼板1の表面は粗くな
つていて、その表面粗度(表面粗度計による平均
粗度Rz)は4〜20μになつている。この表面粗度
は電気溶接の際、上塗層3に接触させる溶接機の
チツプと鋼板1との距離とを短くし、溶接性を向
上させるために形成したもので、表面粗度は大き
い程電気溶接性は向上する。しかしあまり大きく
すると、下塗層2を含めた製品塗膜の膜厚が不均
一になつて、加工時に応力が特定の部分に集中
し、その部分に塗膜クラツクが発生するととも
に、表面粗度の凸部4の塗膜厚は極端に薄くな
り、防食性は劣化するので、20μ以下にする必要
がある。また表面粗度はあまり小さいと電気溶接
性の向上は期待できないので、4μ以上にする必
要がある。 鋼板1の表面粗度は化学的エツチング法(例え
ば塩化第二鉄水溶液によるエツチング)やシヨツ
トプラスト法により形成したものが均一かつ緻密
で最も好ましいが、工業的に実施する場合前者の
方法にはエツチング液の濃度管理が難かしいとい
う問題があり、後者の方法にも環境汚染やグリツ
ド回収が難かしいという問題がある。従つて工業
的に均一かつ緻密な表面粗度を形成するにはダル
ロールによりスキンパス圧延するのが好ましい。 鋼板1の表面に形成された下塗層2は40〜50%
が3価状態に還元されている三酸化クロム10重量
部、リン酸(100%H3PO4)3〜4重量部、ポリ
アクリル酸4〜5重量部、アクリルエマルジヨン
重合体固形分17〜20重量部および水溶液にするた
めの水200〜4000重量部を含む金属表面被覆用安
定水溶液を塗布乾燥したもので、その組成は前記
水溶液から乾燥の際水が蒸発した残渣である。こ
の下塗層2は水溶液塗布の際水溶液が鋼板表面粗
度の凹部5に流下することから凹部5においては
塗布量が多くなつており、従つて表面全体の塗布
量は平滑な場合より増大し、防食性が向上するよ
うになる。 下塗層2の塗布量は層中に含まれるすべてのク
ロム量である全クロム量で管理し、防食性を発揮
させるためにはその全クロム量で10mg/m2以上に
する必要がある。しかし50mg/m2を超えると防食
性は向上するものの上塗層3の密着性が低下する
ので、上限は50mg/m2以下にする必要がある。 なおこの下塗層2の形成にあたつては水溶液中
の3価クロムが防食性に大きく寄与するので、そ
の形成の際には三酸化クロムの40〜50%を3価ク
ロムに還元した水溶液を塗布する。 下塗層2の上の上塗層3は金属亜鉛粉末80.0〜
91.0重量部、防錆顔料0.2〜5.0重量部、合成樹脂
4.0〜19.8重量部からなる塗膜が厚さ10〜50μ形成
されたもので、防錆顔料の混合により従来の金属
亜鉛粉末のみを80〜96重量部含んでいたものに比
べ防食性は著しく向上し、しかも加工性は従来の
ままに維持される。 金属亜鉛粉末は従来と同様塗膜に防食性と通電
性を付与するために含有させるものであつて、良
好な通電性を付与するには少くとも塗膜全体の80
重量部以上必要とする。 防錆顔料の混合は本発明の特徴をなすもので、
防錆顔料としてはストロンチウムクロメート、ジ
ンククロメート、鉛酸カルシウムなどを単独また
は併用して使用する。これらの防錆顔料の使用に
より従来の金属亜鉛粉末より防食性を向上させる
のには塗膜全体の0.2重量部以上混合することが
必要である。しかし5.0重量部を超えて混合した
場合塗膜表面よりの6価クロムの溶出が著しくな
り、また防食効果も飽和してしまう。従つて防錆
顔料の混合量は塗膜全体の0.2〜5.0重量部とす
る。 合成樹脂は上記金属亜鉛粉末、防錆顔料のバイ
ンダーであつて、塗膜の通電性を向上させるのに
は少い方が好ましい。しかし少くすると塗膜の加
工性が低下し、簡単な加工にも耐えられなくな
る。このため合成樹脂としては塗膜全体の4重量
部は必要とする。従つて金属亜鉛粉末と防錆顔料
の合計は最大で96重量部であり、しかも防錆顔料
の最大混合量が5.0重量部であることから金属亜
鉛粉末量の上限は91重量部にする。一方合成樹脂
の上限は金属亜鉛粉末と防錆顔料の下限から19.8
重量部となる。 このバインダーとしての合成樹脂には種々の合
成樹脂を用いることができるが、密着性、加工性
に優れたエポキシ樹脂、とくに硬化剤や硬化触媒
を使用しなくとも連続塗装ラインの通常の焼付条
件(板温200〜260℃、焼付時間10〜80秒)で所期
の性能の塗膜が得られる分子量1〜10万の直鎖状
分子構造のものが好ましい。これは分子量が1万
未満のものの場合上記焼付条件で正常の塗膜を得
るのに硬化剤や硬化触媒の添加を必要とし、しか
もそれらの添加により塗膜が硬くなつて加工性が
低下するとともに、未反応の残留硬化剤により耐
食性も低下するからである。一方分子量が10万を
超えると樹脂の溶解が工業的に困難となり、かつ
適正粘度に調整するのに多量の溶剤を使用してコ
スト高になるとともに、塗膜厚調整も困難にな
る。 上塗層3は通常ロールコート法により下塗層2
の上に塗装する。このためには前記組成の金属亜
鉛粉末、防錆顔料および合成樹脂を50〜200重量
部の溶剤に溶解する。溶剤としては分子量1〜10
万のエポキシ樹脂の場合樹脂の溶解力やロール塗
装作業性の点からシクロヘキサノン、エチルセロ
ソルブアセテート、ダイアセトンアルコール、イ
ソホロンなどを用い、さらに作業性や焼付乾燥性
をよくするには脂肪族炭化水素や芳香族炭化水
素、エステル類、ケトン類、エーテル類などを併
用してもよい。 上塗層3の塗布量は10μ未満であると防食性が
劣り、50μを超えると鋼板表面粗度を大きくして
も電気溶接性が改善されないので、10〜50μとす
る。 本発明において上塗層3中に防錆顔料を混合す
ることにより防食性が向上するのは防錆顔料によ
り従来温度に溶解していた金属亜鉛粉末の溶解が
抑制されて、鋼板の赤錆発生防止に見合つた量だ
け溶解するようになり、その結果亜鉛の単位重量
当りの防食効率が増大し、防食性が持続されるも
のと考えられる。またこれと平行して防錆顔料自
体の防錆効果が相乗的に現れるためと考えられ
る。 実施例 1 平均表面粗度Rzが20μの冷延鋼板(板厚0.8mm)
に下記組成の金属表面被覆用安定水溶液をロール
コート法により塗布して全クロム量が30mg/m2の
下塗層を形成した。 金属表面被覆用安定水溶液組成 三酸化クロム(3価クロム43%) 10重量部 リン酸 3.4重量部 ポリアクリル酸 4.4重量部 アクリルエマルジヨン 重合体固形分 18.7重量部 水 2100重量部 その後この下塗層の上に金属亜鉛粉末のみを含
有するエポキシ樹脂ジンクリツチ塗料または金属
亜鉛粉末に防錆顔料を混合したエポキシ樹脂ジン
クリツチ塗料をロールコート法により塗布して
235℃(板温)で60秒間焼付け、膜厚15μの上塗
層を形成した。 第1表は得られた溶接性塗装鋼板の上塗層成分
と性能との関係を示すもので、本発明品は防錆顔
料を含有していても加工性は従来と同様に維持さ
れ、しかも防食性は向上している。
与した溶接性塗装鋼板の耐食性改善に関する。 近年一部の自動車の車体下回りには裏面からの
腐食を防止するため片面にあらかじめ防食処理を
施した片面防食鋼板が使用されている。 この片面防食鋼板としては、従来使用していた
冷延鋼板の場合と同様、溶接性および未防食処理
面の塗装性が要求されていることから、従来片面
電気亜鉛めつき鋼板や片面溶融亜鉛めつき鋼板な
どのめつき鋼板が使用されていたが、生産能率が
低いとか、工程数が多くなるとかの理由により高
価になるという欠点があつた。 このため、近年安価に製造できる片面防食鋼板
として、塗膜に溶接性と防食性を付した片面塗装
鋼板が検討されている。 本発明者らはこの種の塗装鋼板として、先に表
面粗度が4〜20μの鋼板表面に40〜50%が3価状
態に還元されている三酸化クロム10重量部、リン
酸(100%H3PO4)3〜4重量部、ポリアクリル
酸4〜5重量部、アクリルエマルジヨン重合体固
形分17〜20重量部および水溶液にするための水
200〜4000重量部を含む金属表面被覆用安定水溶
液を塗布乾燥した下塗層が全クロム量分として10
〜50mg/m2となるよう形成され、さらにこの下塗
層上に亜鉛粉末を含有する樹脂の上塗層が10〜
50μ形成されていて、前記下塗層の塗布量は表面
粗度の凸部より凹部の方が多くなつていることを
特徴とする溶接性塗装鋼板を提供した。 この鋼板は鋼板が表面粗度を有しているため、
表面粗度の凸部が溶接チツプに近接し、しかも下
塗層が薄いので電気溶接性がよく、また表面粗度
凹部においては下塗層の塗布量が多くなつている
ので防食性にも優れ、さらに上塗層にはバインダ
ーとして樹脂を含んでいるので加工性がよいなど
種々の特徴を有している。 しかし近年自動車などにおいては耐用年数の長
期化からさらに防食性のよい素材の要望がなされ
ている。このため従来より防食性に根本的に寄与
している上塗層の膜厚を厚くしたり、上塗層中の
金属亜鉛粉末を増大させるなどの方法を検討して
きたが、いずれの方法も加工性を損うため、実施
上問題があつた。 本発明はこのような塗膜加工性の劣化がなく、
しかも防食性が従来より向上した溶接性塗装鋼板
を提供するものである。 本発明者らは塗膜加工性を維持したままさらに
防食性の向上した溶接性塗装鋼板を開発すべく
種々検討を行つた結果、上塗層に防錆顔料を混合
することにより成功した。 第1図は本発明の溶接性塗装鋼板の断面を模式
的に示したもので、1は表面粗度を有する鋼板
で、2は鋼板1の表面に形成されたクロメート系
の下塗層、3はこの下塗層2の上に形成された上
塗層である。 以下これらの構造、組成を詳細に説明する。 まず鋼板1であるが、該鋼板1の表面は粗くな
つていて、その表面粗度(表面粗度計による平均
粗度Rz)は4〜20μになつている。この表面粗度
は電気溶接の際、上塗層3に接触させる溶接機の
チツプと鋼板1との距離とを短くし、溶接性を向
上させるために形成したもので、表面粗度は大き
い程電気溶接性は向上する。しかしあまり大きく
すると、下塗層2を含めた製品塗膜の膜厚が不均
一になつて、加工時に応力が特定の部分に集中
し、その部分に塗膜クラツクが発生するととも
に、表面粗度の凸部4の塗膜厚は極端に薄くな
り、防食性は劣化するので、20μ以下にする必要
がある。また表面粗度はあまり小さいと電気溶接
性の向上は期待できないので、4μ以上にする必
要がある。 鋼板1の表面粗度は化学的エツチング法(例え
ば塩化第二鉄水溶液によるエツチング)やシヨツ
トプラスト法により形成したものが均一かつ緻密
で最も好ましいが、工業的に実施する場合前者の
方法にはエツチング液の濃度管理が難かしいとい
う問題があり、後者の方法にも環境汚染やグリツ
ド回収が難かしいという問題がある。従つて工業
的に均一かつ緻密な表面粗度を形成するにはダル
ロールによりスキンパス圧延するのが好ましい。 鋼板1の表面に形成された下塗層2は40〜50%
が3価状態に還元されている三酸化クロム10重量
部、リン酸(100%H3PO4)3〜4重量部、ポリ
アクリル酸4〜5重量部、アクリルエマルジヨン
重合体固形分17〜20重量部および水溶液にするた
めの水200〜4000重量部を含む金属表面被覆用安
定水溶液を塗布乾燥したもので、その組成は前記
水溶液から乾燥の際水が蒸発した残渣である。こ
の下塗層2は水溶液塗布の際水溶液が鋼板表面粗
度の凹部5に流下することから凹部5においては
塗布量が多くなつており、従つて表面全体の塗布
量は平滑な場合より増大し、防食性が向上するよ
うになる。 下塗層2の塗布量は層中に含まれるすべてのク
ロム量である全クロム量で管理し、防食性を発揮
させるためにはその全クロム量で10mg/m2以上に
する必要がある。しかし50mg/m2を超えると防食
性は向上するものの上塗層3の密着性が低下する
ので、上限は50mg/m2以下にする必要がある。 なおこの下塗層2の形成にあたつては水溶液中
の3価クロムが防食性に大きく寄与するので、そ
の形成の際には三酸化クロムの40〜50%を3価ク
ロムに還元した水溶液を塗布する。 下塗層2の上の上塗層3は金属亜鉛粉末80.0〜
91.0重量部、防錆顔料0.2〜5.0重量部、合成樹脂
4.0〜19.8重量部からなる塗膜が厚さ10〜50μ形成
されたもので、防錆顔料の混合により従来の金属
亜鉛粉末のみを80〜96重量部含んでいたものに比
べ防食性は著しく向上し、しかも加工性は従来の
ままに維持される。 金属亜鉛粉末は従来と同様塗膜に防食性と通電
性を付与するために含有させるものであつて、良
好な通電性を付与するには少くとも塗膜全体の80
重量部以上必要とする。 防錆顔料の混合は本発明の特徴をなすもので、
防錆顔料としてはストロンチウムクロメート、ジ
ンククロメート、鉛酸カルシウムなどを単独また
は併用して使用する。これらの防錆顔料の使用に
より従来の金属亜鉛粉末より防食性を向上させる
のには塗膜全体の0.2重量部以上混合することが
必要である。しかし5.0重量部を超えて混合した
場合塗膜表面よりの6価クロムの溶出が著しくな
り、また防食効果も飽和してしまう。従つて防錆
顔料の混合量は塗膜全体の0.2〜5.0重量部とす
る。 合成樹脂は上記金属亜鉛粉末、防錆顔料のバイ
ンダーであつて、塗膜の通電性を向上させるのに
は少い方が好ましい。しかし少くすると塗膜の加
工性が低下し、簡単な加工にも耐えられなくな
る。このため合成樹脂としては塗膜全体の4重量
部は必要とする。従つて金属亜鉛粉末と防錆顔料
の合計は最大で96重量部であり、しかも防錆顔料
の最大混合量が5.0重量部であることから金属亜
鉛粉末量の上限は91重量部にする。一方合成樹脂
の上限は金属亜鉛粉末と防錆顔料の下限から19.8
重量部となる。 このバインダーとしての合成樹脂には種々の合
成樹脂を用いることができるが、密着性、加工性
に優れたエポキシ樹脂、とくに硬化剤や硬化触媒
を使用しなくとも連続塗装ラインの通常の焼付条
件(板温200〜260℃、焼付時間10〜80秒)で所期
の性能の塗膜が得られる分子量1〜10万の直鎖状
分子構造のものが好ましい。これは分子量が1万
未満のものの場合上記焼付条件で正常の塗膜を得
るのに硬化剤や硬化触媒の添加を必要とし、しか
もそれらの添加により塗膜が硬くなつて加工性が
低下するとともに、未反応の残留硬化剤により耐
食性も低下するからである。一方分子量が10万を
超えると樹脂の溶解が工業的に困難となり、かつ
適正粘度に調整するのに多量の溶剤を使用してコ
スト高になるとともに、塗膜厚調整も困難にな
る。 上塗層3は通常ロールコート法により下塗層2
の上に塗装する。このためには前記組成の金属亜
鉛粉末、防錆顔料および合成樹脂を50〜200重量
部の溶剤に溶解する。溶剤としては分子量1〜10
万のエポキシ樹脂の場合樹脂の溶解力やロール塗
装作業性の点からシクロヘキサノン、エチルセロ
ソルブアセテート、ダイアセトンアルコール、イ
ソホロンなどを用い、さらに作業性や焼付乾燥性
をよくするには脂肪族炭化水素や芳香族炭化水
素、エステル類、ケトン類、エーテル類などを併
用してもよい。 上塗層3の塗布量は10μ未満であると防食性が
劣り、50μを超えると鋼板表面粗度を大きくして
も電気溶接性が改善されないので、10〜50μとす
る。 本発明において上塗層3中に防錆顔料を混合す
ることにより防食性が向上するのは防錆顔料によ
り従来温度に溶解していた金属亜鉛粉末の溶解が
抑制されて、鋼板の赤錆発生防止に見合つた量だ
け溶解するようになり、その結果亜鉛の単位重量
当りの防食効率が増大し、防食性が持続されるも
のと考えられる。またこれと平行して防錆顔料自
体の防錆効果が相乗的に現れるためと考えられ
る。 実施例 1 平均表面粗度Rzが20μの冷延鋼板(板厚0.8mm)
に下記組成の金属表面被覆用安定水溶液をロール
コート法により塗布して全クロム量が30mg/m2の
下塗層を形成した。 金属表面被覆用安定水溶液組成 三酸化クロム(3価クロム43%) 10重量部 リン酸 3.4重量部 ポリアクリル酸 4.4重量部 アクリルエマルジヨン 重合体固形分 18.7重量部 水 2100重量部 その後この下塗層の上に金属亜鉛粉末のみを含
有するエポキシ樹脂ジンクリツチ塗料または金属
亜鉛粉末に防錆顔料を混合したエポキシ樹脂ジン
クリツチ塗料をロールコート法により塗布して
235℃(板温)で60秒間焼付け、膜厚15μの上塗
層を形成した。 第1表は得られた溶接性塗装鋼板の上塗層成分
と性能との関係を示すもので、本発明品は防錆顔
料を含有していても加工性は従来と同様に維持さ
れ、しかも防食性は向上している。
【表】
【表】
実施例 2
実施例1と同一の冷延鋼板および金属表面被覆
用安定水溶液を用いて同要領で冷延鋼板表面に下
塗層を形成し、その後平均粒径4μの金属亜鉛粉
末またはこれに防錆顔料を混合した分子量1万5
千のエポキシ樹脂ジンクリツチ塗料を塗布して膜
厚15μの上塗層を形成した。なお上塗層の塗装は
ロールコート法により行い、焼付は235℃で60秒
間行つた。 第2表はこのようにして製造した溶接性塗装鋼
板の性能を実施例1と同要領で調査した結果を上
塗層の組成とともに示したもので、防錆顔料の混
合により加工性は低下せず、しかも防食性は向上
している。ここで防食性の4t折曲部は試験片にあ
らかじめ4t折曲げを施し、それをJIS・Z・2371
に基いて塩水噴霧試験を240時間行い、4t折曲部
の赤錆発生状態を評価したものである。 なお第2表より金属亜鉛粉末は溶接性を良好に
するには80重量%以上にする必要があり、好まし
くは85重量%以上がよいが、91重量%を超えた場
合さらに防錆顔料を混合すると加工性が低下す
る。従つて金属亜鉛粉末は85〜90重量%が好まし
い。 また防錆顔料は1重量%以上混合すると防食性
向上が顕著になることから1重量%以上混合する
のが好ましい。
用安定水溶液を用いて同要領で冷延鋼板表面に下
塗層を形成し、その後平均粒径4μの金属亜鉛粉
末またはこれに防錆顔料を混合した分子量1万5
千のエポキシ樹脂ジンクリツチ塗料を塗布して膜
厚15μの上塗層を形成した。なお上塗層の塗装は
ロールコート法により行い、焼付は235℃で60秒
間行つた。 第2表はこのようにして製造した溶接性塗装鋼
板の性能を実施例1と同要領で調査した結果を上
塗層の組成とともに示したもので、防錆顔料の混
合により加工性は低下せず、しかも防食性は向上
している。ここで防食性の4t折曲部は試験片にあ
らかじめ4t折曲げを施し、それをJIS・Z・2371
に基いて塩水噴霧試験を240時間行い、4t折曲部
の赤錆発生状態を評価したものである。 なお第2表より金属亜鉛粉末は溶接性を良好に
するには80重量%以上にする必要があり、好まし
くは85重量%以上がよいが、91重量%を超えた場
合さらに防錆顔料を混合すると加工性が低下す
る。従つて金属亜鉛粉末は85〜90重量%が好まし
い。 また防錆顔料は1重量%以上混合すると防食性
向上が顕著になることから1重量%以上混合する
のが好ましい。
【表】
以上の如く、本発明は防錆顔料の混合により防
錆顔料自体の防食作用のほか、金属亜鉛粉末の過
度の溶出抑制作用を利用して上塗層に金属亜鉛粉
末を含有する溶接性塗装鋼板の防食性を向上させ
たものであり、しかも加工性を損うことがないこ
とから従来よりさらに防食性を必要とする用途に
使用できる。
錆顔料自体の防食作用のほか、金属亜鉛粉末の過
度の溶出抑制作用を利用して上塗層に金属亜鉛粉
末を含有する溶接性塗装鋼板の防食性を向上させ
たものであり、しかも加工性を損うことがないこ
とから従来よりさらに防食性を必要とする用途に
使用できる。
第1図は本発明の溶接性塗装鋼板の模式断面図
である。 1……鋼板、2……下塗層、3……上塗層、4
……凸部、5……凹部。
である。 1……鋼板、2……下塗層、3……上塗層、4
……凸部、5……凹部。
Claims (1)
- 1 平均表面粗度Rzが4〜20μの鋼板表面に、40
〜50%が3価状態に還元されている三酸化クロム
10重量部、リン酸(100%H3PO4)3〜4重量
部、ポリアクリル酸4〜5重量部、アクリルエマ
ルジヨン重合体固形分17〜20重量部および水溶液
にするための水200〜4000重量部を含む金属表面
被覆用安定水溶液を塗布乾燥した下塗層が全クロ
ム量分として10〜50mg/m2となるよう形成され、
さらにこの下塗層の上に金属亜鉛粉末80.0〜91.0
重量部、防錆顔料0.2〜5.0重量部、合成樹脂4.0〜
19.8重量部からなる上塗層が10〜50μ形成されて
いることを特徴とする溶接性塗装鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10413582A JPH0230395B2 (ja) | 1982-06-17 | 1982-06-17 | Yosetsuseitosokohan |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10413582A JPH0230395B2 (ja) | 1982-06-17 | 1982-06-17 | Yosetsuseitosokohan |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58221286A JPS58221286A (ja) | 1983-12-22 |
| JPH0230395B2 true JPH0230395B2 (ja) | 1990-07-05 |
Family
ID=14372656
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10413582A Expired - Lifetime JPH0230395B2 (ja) | 1982-06-17 | 1982-06-17 | Yosetsuseitosokohan |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0230395B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60240773A (ja) * | 1984-05-14 | 1985-11-29 | Kobe Steel Ltd | 耐食性の優れた表面処理鋼材 |
| JPS60240774A (ja) * | 1984-05-15 | 1985-11-29 | Kobe Steel Ltd | 耐食性の優れた表面処理鋼材 |
| US5082698A (en) * | 1987-05-11 | 1992-01-21 | Morton Coatings, Inc. | Aqueous epoxy resin compositions and metal substrates coated therewith |
| US5001173A (en) * | 1987-05-11 | 1991-03-19 | Morton Coatings, Inc. | Aqueous epoxy resin compositions and metal substrates coated therewith |
| JP4145016B2 (ja) * | 2001-01-31 | 2008-09-03 | 日本パーカライジング株式会社 | 亜鉛系メッキ鋼板用防錆処理剤および亜鉛系メッキ鋼板 |
-
1982
- 1982-06-17 JP JP10413582A patent/JPH0230395B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58221286A (ja) | 1983-12-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP3131978B1 (en) | Corrosion-resistant coating composition | |
| JPS6033192B2 (ja) | 耐食性、塗料密着性、塗装耐食性のすぐれた複合被覆鋼板 | |
| JP3977756B2 (ja) | 耐白錆性に優れた表面処理鋼板およびその製造方法 | |
| JPH0374908B2 (ja) | ||
| JPH0230395B2 (ja) | Yosetsuseitosokohan | |
| JPH0230394B2 (ja) | Yosetsuseitosokohan | |
| JPH0148870B2 (ja) | ||
| JPH0853644A (ja) | 水性コーティング組成物 | |
| JPH0120060B2 (ja) | ||
| JP4970773B2 (ja) | 金属表面処理剤、金属材の表面処理方法及び表面処理金属材 | |
| JPS6224505B2 (ja) | ||
| JPH0751620A (ja) | 耐食性に優れかつ無害性のプレコート鋼板 | |
| JP3962123B2 (ja) | 有機系表面処理金属板および有機系金属表面処理液 | |
| JP3615781B2 (ja) | 3価クロム化合物ゾルの製造方法、並びに前記ゾルを含む金属材料用表面処理剤及び表面処理方法 | |
| JP4550956B2 (ja) | 防食塗料および耐食性に優れる塗装金属板 | |
| JP3030482B2 (ja) | 防食塗料組成物 | |
| JPH0468140B2 (ja) | ||
| JPS5817176A (ja) | 送電鉄塔用の塗料組成物 | |
| JPH0114867B2 (ja) | ||
| JPS5952646A (ja) | 耐パウダリング性に優れた溶接性塗装鋼板 | |
| JPH0230393B2 (ja) | Yosetsuseitosokohan | |
| JPH0114868B2 (ja) | ||
| JPH0230392B2 (ja) | Yosetsuseitosokohan | |
| JPS60105535A (ja) | 溶接性、加工性、耐食性の優れた塗装鋼板 | |
| JPH0153110B2 (ja) |