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JPH099538A - 回転機用ロータ、そのロータの製造方法および磁石ユニット - Google Patents

回転機用ロータ、そのロータの製造方法および磁石ユニット

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Publication number
JPH099538A
JPH099538A JP7153562A JP15356295A JPH099538A JP H099538 A JPH099538 A JP H099538A JP 7153562 A JP7153562 A JP 7153562A JP 15356295 A JP15356295 A JP 15356295A JP H099538 A JPH099538 A JP H099538A
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JP
Japan
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rotor
permanent magnet
pedestal
magnet
rotating machine
Prior art date
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Granted
Application number
JP7153562A
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English (en)
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JP3631808B2 (ja
Inventor
Naomasa Kimura
直正 木村
Mitsuya Hosoe
光矢 細江
Katsutoshi Nozaki
勝敏 野崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP15356295A priority Critical patent/JP3631808B2/ja
Priority to EP95934295A priority patent/EP0786854B1/en
Priority to DE69510363T priority patent/DE69510363T2/de
Priority to PCT/JP1995/002102 priority patent/WO1996012336A1/ja
Publication of JPH099538A publication Critical patent/JPH099538A/ja
Priority to US08/835,672 priority patent/US6081052A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3631808B2 publication Critical patent/JP3631808B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各永久磁石の接合強度が高く、また各永久磁
石の接合構造に対する信頼性の高い回転機用ロータを提
供する。 【構成】 回転機用ロータ1はロータ本体3と、そのロ
ータ本体3の外周部に取付けられた複数の磁石ユニット
4とを備える。各磁石ユニット4は、ロータ本体3に取
付けられる台座13と、その台座13に、加熱下で、ろ
う材よりなる接合層14を介して接合された永久磁石1
5とより構成される。ろう材による接合方式の採用およ
び磁石ユニット4の採用による永久磁石15の接合状態
の確認により、所期の目的が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転機用ロータ、そのロ
ータの製造方法および磁石ユニットに関する。この回転
機にはモータおよびジェネレータが含まれる。
【0002】
【従来の技術】従来、この種ロータとしては、永久磁石
を鋼製ロータ本体に合成樹脂接着剤を用いて接合したも
のが知られている(例えば、特公昭61−33339号
公報参照)。
【0003】このように合成樹脂接着剤を用いる理由
は、永久磁石、特に、希土類元素を含む永久磁石は、非
常に脆いため機械加工性が悪く、また高温下に曝される
と、金属組織が変化するのでそれに伴い磁気特性が影響
を受ける、といった性質を有し、そのため、永久磁石を
鋼製ロータ本体に取付ける場合、あり差し構造、ねじ止
め、溶接等の取付手段を採用することができないからで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合成樹
脂接着剤による接合では、回転機の運転に伴いそのロー
タの温度が上昇し、例えばロータ温度が100℃になる
と、永久磁石の接合強度が著しく低下する、といった問
題がある。このような状況下ではモータの高速回転化の
要請に到底対応することはできない。
【0005】本発明は前記に鑑み、各永久磁石の接合強
度が高く、またロータ温度が上昇しても、各永久磁石の
接合強度が損われることがなく、しかも各永久磁石の接
合構造に対する信頼性の高い前記回転機用ロータを提供
することを目的とする。
【0006】また本発明は前記回転機用ロータの生産性
および歩留りを向上させることのできる前記製造方法を
提供することを目的とする。
【0007】さらに本発明は、回転機用ロータの生産性
向上に寄与し、またロータ温度の上昇、降下に伴う永久
磁石の割れ発生を回避し得る前記磁石ユニットを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転機用ロ
ータは、ロータ本体と、そのロータ本体の外周部に取付
けられた複数の磁石ユニットとを備え、各磁石ユニット
は、前記ロータ本体に取付けられる台座と、その台座
に、加熱下で、ろう材よりなる接合層を介して接合され
た永久磁石とより構成されることを特徴とする。
【0009】本発明に係る回転機用ロータの製造方法
は、永久磁石と台座との間にろう材を介在させて複数の
重ね合せ物を得る工程と、それら重ね合せ物を加熱し
て、前記永久磁石と台座とを前記ろう材よりなる接合層
を介して接合した複数の磁石ユニットを得る工程と、ロ
ータ本体の外周部に、各磁石ユニットをその台座を介し
て取付ける工程と、を用いることを特徴とする。
【0010】本発明に係る磁石ユニットは、複数の鋼板
を積層してなる台座と、その台座に、加熱下で、ろう材
よりなる接合層を介して接合された永久磁石とより構成
され、前記台座の少なくとも鋼板積層方向両端部側にお
いて、相隣る両鋼板間に、加熱接合により生じた間隙が
存することを特徴とする。
【0011】
【作用】前記ロータにおいて、各永久磁石の接合にはろ
う材による接合方式が採用されているので、各永久磁石
の接合強度が高く、また回転機の運転に伴いロータ温度
が合成樹脂接着剤の接合強度を低下させる、例えば10
0℃に上昇しても、各永久磁石の接合強度が損われるこ
とはない。
【0012】しかも、各磁石ユニットにおいて、台座に
対する永久磁石の接合状態を確認した上で、各磁石ユニ
ットのロータ本体への取付けを行うことが可能であるか
ら、ロータにおいて各永久磁石の接合構造に対する信頼
性が高い。
【0013】前記製造方法において、各磁石ユニットの
製造に当っては、各台座の熱容量が比較的小さいので、
接合に必要な加熱温度までの昇温および加熱接合後の冷
却を比較的短時間のうちに行うことが可能であり、これ
により接合処理に要する時間が短縮される。
【0014】またロータ本体への各磁石ユニットの取付
けを台座を介して行うので、その取付手段の選択自由度
が高く、例えば、あり−あり溝による嵌合、溶接、ねじ
止め、かしめ等の手段を採用することが可能であり、前
記取付けを容易に行うことができる。
【0015】これにより、ロータの生産性の向上が図ら
れる。
【0016】さらに各磁石ユニットの製造に当っては、
永久磁石、ろう材および台座よりなる重ね合せ物を加熱
する、といった手段を採用するので、各重ね合せ物の加
熱状態を均一化して接合不良の発生を極力抑制すること
ができ、これにより磁石ユニット、延いてはロータの歩
留りの向上が図られる。
【0017】例えば、ロータ本体の外周部に複数の永久
磁石をろう材を用いて直接的に加熱接合する方式を採用
すると、ロータ本体の熱容量が比較的大きいため、接合
処理に要する時間が、同一永久磁石数において、磁石ユ
ニットを得る場合の約2倍となり、また1つの永久磁石
に割れが生じた場合には、そのロータが不良品となる、
といった無駄を生じるが、前記磁石ユニットを製造し、
且つ使用すれば、前記問題を回避し得る。
【0018】前記磁石ユニットにおいて、その磁石ユニ
ットは、台座を介してロータ本体に容易に取付けられる
ので、ロータの生産性向上に寄与する。
【0019】また、ロータ温度の上昇、降下に伴い、台
座の鋼板積層方向両端部側には熱応力が集中するが、こ
れら両端部側においては相隣る両鋼板間に間隙が存する
ので、それら鋼板の膨脹、収縮は前記間隙により吸収さ
れ、これにより前記両端部側における熱応力を緩和して
永久磁石の割れ発生を回避し得る。
【0020】
【実施例】図1,2において、回転機としてのモータ用
ロータ1は、複数の円形鋼板2を積層して構成された円
筒形ロータ本体3と、そのロータ本体3の外周部に取付
けられた複数の磁石ユニット4とを備えている。ロータ
本体3の中心に存するスプライン孔5に、ロータ軸6の
スプライン軸部7が圧入され、スプライン孔5の両開口
縁部はロータ軸6にそれぞれ溶接部8を介して固着され
る。
【0021】ロータ本体3は、スプライン孔5を備えた
ボス部9と、そのボス部9外周面から放射状に延びる複
数のアーム部10と、各アーム部10に連設されたリム
部11とからなる。リム部11に、その外周面母線方向
に延びる複数のあり溝12が形成されている。
【0022】図3に示すように、各磁石ユニット4は断
面あり形をなす台座13と、その台座13の短平行辺側
の接合面に、加熱下で、ろう材よりなる接合層14を介
して接合された永久磁石15とより構成される。
【0023】各磁石ユニット4は、その台座13をロー
タ本体3のあり溝12に嵌合させてロータ本体3に取付
けられている。
【0024】ロータ1において、各永久磁石15の接合
にはろう材による接合方式が採用されているので、各永
久磁石15の接合強度が高く、またモータの運転に伴い
ロータ温度が合成樹脂接着剤の接合強度を低下させる、
例えば100℃に上昇しても、各永久磁石15の接合強
度が損なわれることはない。
【0025】しかも、各磁石ユニット4において、台座
13に対する永久磁石15の接合状態を確認した上で、
各磁石ユニット4のロータ本体3への取付けを行うこと
が可能であるから、ロータ1において各永久磁石15の
接合構造に対する信頼性が高い。
【0026】図3に明示するように、台座13は複数の
あり形鋼板16を積層して構成され、各鋼板16の接合
にはかしめ手段17が採用されている。
【0027】図4に示すように、台座13において、そ
の少なくとも鋼板積層方向a両端部側、図示例では前記
方向aの略全長に亘って、相隣る両鋼板16間に、加熱
接合により生じた間隙bが存する。
【0028】ロータ1において、ロータ温度の上昇、降
下に伴い、台座13の鋼板積層方向a両端部側には熱応
力が集中する。前記構成によれば、これら両端部側にお
いては相隣る両鋼板16間に間隙bが存するので、それ
ら鋼板16の膨脹、収縮は前記間隙eにより吸収され、
これにより前記両端部側における熱応力を緩和して各永
久磁石15の割れ発生を回避することができる。
【0029】ロータ1の製造に当っては、図5に示すよ
うに、永久磁石15の接合面18と台座13の短平行辺
側の接合面19との間に薄板状、箔状等のろう材20を
介在させて複数の重ね合せ物21(図7(a)参照)を
得る工程と、それら重ね合せ物21を真空加熱炉内に設
置し、加熱下で、ろう材20を、例えば液相状態、また
は固相と液相とが共存する固液共存状態にして永久磁石
15と台座13とをろう材20よりなる接合層14を介
して接合した複数の磁石ユニット4を得る工程と、図6
に示すようにロータ本体3の外周部に存する各あり溝1
2に、各磁石ユニット4の台座13を嵌合して、各磁石
ユニット4をロータ本体3に取付ける工程と、が用いら
れる。
【0030】前記製造方法において、各磁石ユニット4
の製造に当っては、各台座13の熱容量が比較的小さい
ので、接合に必要な加熱温度までの昇温および加熱接合
後の冷却を比較的短時間のうちに行うことが可能であ
り、これにより接合処理に要する時間が短縮される。
【0031】またロータ本体3への各磁石ユニット4の
取付けを台座13を介して行うので、その取付手段の選
択自由度が高く、前記のようなあり(台座13)−あり
溝12による嵌合の外に、溶接、ねじ止め、かしめ等の
手段を採用することが可能である。したがって、各磁石
ユニット4は、その台座13を介してロータ本体3に容
易に取付けられる。
【0032】これにより、ロータ1の生産性の向上が図
られる。なお、あり−あり溝嵌合方式を採用した場合に
は、必要に応じて、各台座13とロータ本体3とは溶接
される。
【0033】さらに各磁石ユニット4の製造に当って
は、永久磁石15、ろう材20および台座13よりなる
重ね合せ物21を加熱する、といった手段を採用するの
で、各重ね合せ物21の加熱状態を均一化して接合不良
の発生を極力抑制することができ、これにより磁石ユニ
ット4、延いてはロータ1の歩留りの向上が図られる。
【0034】次に磁石ユニット4における加熱接合メカ
ニズムを図4,図7により説明する。図7(a)の加熱
前においては、重ね合せ物21を形成する永久磁石15
と台座13の長さc1 は等しい。図7(b)の加熱中に
おいては、永久磁石15および台座13が膨脹し、それ
らの長さが加熱前よりも長くなり、c2 >c1 、c3
1 (ただし、c3 >c2 )となる。冷却後において
は、図4に示すように冷却工程で、熱膨脹率が大きい方
の台座13における各鋼板16が収縮すると共に永久磁
石15に接合されるので、永久磁石15側において相隣
る両鋼板16間に間隙bが生じ、その結果、台座13の
永久磁石15側は、加熱前の長さc1 よりも長い状態に
拘束され、c4 >c1 (例えば、c4 ≒1.01×
1 )となる。
【0035】これにより、加熱中における台座13の長
さc3 が、冷却後において加熱前の長さc1 に略復元す
る場合に比べ、接合層14に発生する熱応力が緩和され
るので、永久磁石15が脆くても、それに割れが生じ
る、といった不具合を回避することができる。
【0036】永久磁石15としては、NdFeB系永久
磁石、SmCo系永久磁石等の希土類元素を含むものが
用いられる。このような永久磁石15は、接合処理時の
加熱温度TがT>650℃になると、その磁気特性、特
に、着磁後の保磁力 Ic (磁化の長さI=0)が低下
傾向となる。ただし、残留磁束密度Brおよび保磁力 B
c (磁束密度B=0)は殆ど変わらず、したがって最
大磁気エネルギ積(BH)maxは略一定である。
【0037】ろう材20としては、前記のような希土類
元素を含む永久磁石15の磁気特性を低下させない加熱
温度T、つまりT≦650℃で接合力を発揮するもので
なければならない。また、この接合力は、加熱下におい
て、ろう材20が固相状態である場合にはその拡散性に
より発現し、一方、ろう材20が液相状態または固液共
存状態である場合にはその濡れ性により発現することが
必要である。
【0038】このような観点から、ろう材20として
は、希土類元素系合金より構成された高活性なものが用
いられる。
【0039】この希土類元素系合金における希土類元素
には、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuか
ら選択される少なくとも一種が該当し、それらは単体、
または混合物であるMm(ミッシュメタル)、Di(ジ
ジミウム)の形態で用いられる。また合金元素AEは希
土類元素と共晶反応を行うもので、その合金元素AEに
は、Cu、Al、Ga、Co、Fe、Ag、Ni、A
u、Mn、Zn、Pd、Sn、Sb、Pb、Bi、Ge
およびInから選択される少なくとも一種が該当する。
合金元素AEの含有量は5原子%≦AE≦50原子%に
設定される。二種以上の合金元素AEを含有する場合に
は、それらの合計含有量が5原子%≦AE≦50原子%
となる。ただし、合金元素AEの含有量がAE>50原
子%では希土類元素系合金の活性が損われ、一方、AE
<5原子%では、固液共存状態において液相を確保する
ことが難しくなる。
【0040】希土類元素系合金における共晶合金を例示
すれば表1の通りである。
【0041】
【表1】
【0042】また希土類元素系合金における亜、過共晶
合金としては以下のものを挙げることができる。各化学
式において、数値の単位は原子%であり、これは以下同
じである。 (a) Nd60Cu40合金、Nd75Cu25合金、Nd80
Cu20合金、Nd50Cu 50合金……液相発生温度520
℃(図8参照) (b) Sm75Cu25合金、Sm65Cu35合金……液相
発生温度597℃ (c) Nd90Al10合金(液相発生温度634℃)、
Nd80Co20合金(液相発生温度599℃)、La85
15合金(液相発生温度550℃) さらに三元系合金としては、Nd65Fe5 Cu30合金
(液相発生温度501℃)およびNd70Cu25Al5
金(液相発生温度474℃)を挙げることができる。
【0043】磁石ユニット4の接合過程における加熱時
間hは、それが長過ぎる場合には台座13および永久磁
石15の特性に影響を与えるので、h≦10時間である
ことが望ましく、生産性向上の観点からはh≦1時間で
ある。
【0044】なお、永久磁石2に対する着磁処理は各磁
石ユニット4をロータ本体3に取付けた後行われる。
【0045】以下、ロータ1の具体的製造例について説
明する。
【0046】ロータ本体3として、図1,6に示すよう
に、厚さ0.4mmの複数の円形冷間圧延鋼板2を積層し
て構成され、外径が136mm、長さが100mm、あり溝
12の数が12個、そのあり溝12の開口幅dがd=2
2mm、底面幅eがe=30mm、深さfがf=5mm、母線
方向の長さgがg=100mmであって、ロータ軸6を備
えたものを用意した。
【0047】台座13として、図5に示すように、厚さ
0.4mmのあり形冷間圧延鋼板16を積層して構成さ
れ、短平行辺長さhがh=21.8mm、長平行辺長さk
がk=29.8mm、高さmがm=4.9mm、長さnがn
=100mmであるものを用意した。
【0048】ろう材20として、Nd70Cu25Al5
金よりなり、縦100mm、横22mm、厚さ0.1mmの箔
状ろう材を用意した。
【0049】永久磁石15として、縦100mm、横22
mm、厚さ6mmのNdFeB系永久磁石(住友特殊金属社
製、商品名NEOMAX−28UH、キュリー点310
℃)を選定した。
【0050】図5,7(a)に示すように、台座13の
上向きの接合面19上に箔状ろう材20を重ね合せ、そ
のろう材20の上に永久磁石15をその接合面18を下
向きにして重ね合せて重ね合せ物21を作製し、同様の
手順で合計12個の重ね合せ物21を作製した。その
後、全部の重ね合せ物21を真空加熱炉内に設置して、
加熱温度T=530℃、加熱時間h=15分間の加熱工
程、それに次ぐ炉冷よりなる接合処理を行って、図3に
示すように永久磁石15を接合層14を介し台座13に
接合した12個の磁石ユニット4を得た。この接合処理
においては、加熱温度Tが530℃であって、ろう材2
0の前記液相発生温度474℃を超えているので、ろう
材20は液相状態となる。
【0051】これらの磁石ユニット4においては、相隣
る両鋼板16間の全てに間隙bが存在しており、その間
隙bにおける両鋼板16の先端縁間の平均長さb1 は約
4μmであった。また各磁石ユニット4において永久磁
石15に割れの発生はなかった。
【0052】図6に示すように、ロータ本体3の各あり
溝12に各磁石ユニット4の台座13を嵌合してロータ
1を得た。
【0053】ロータ1の耐熱性を調べるため、ロータ1
を加熱炉内に設置して150℃で、1時間加熱し、次い
で室温下にて冷却したところ、各永久磁石15に割れの
発生はなかった。
【0054】またロータ1においては、それが1000
0rpm 以上で高速回転してもロータ本体3からの永久磁
石15の脱落は皆無であった。
【0055】さらに、ロータ1の歩留りを調べるため、
100個のロータ1に対応すべく1200個の磁石ユニ
ット4を製造したところ、3個の磁石ユニット4におい
て接合不良が発生した。
【0056】このことから、磁石ユニット4の歩留りR
は、R={(1200−3)/1200}×100≒9
9.8%であり、したがってロータ1の歩留りを大いに
向上させ得ることが判明した。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、前記のように構成する
ことによって、回転機の運転に伴いロータ温度が上昇し
ても各永久磁石の接合強度が損われることがなく、しか
も各永久磁石の接合構造に対する信頼性の高い回転機用
ロータを提供することができる。
【0058】また本発明によれば、前記のような特定の
手段を採用することによって、回転機用ロータの生産性
および歩留りを向上させることが可能な製造方法を提供
することができる。
【0059】さらに本発明によれば、前記のように構成
することによって、回転機用ロータの生産性向上に寄与
し、またロータ温度の上昇、降下に伴う永久磁石の割れ
発生を回避し得る磁石ユニットを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロータの一例を示す断面図で、図2の1−1線
断面図に相当する。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】磁石ユニットの斜視図である。
【図4】磁石ユニットの構造を説明する断面図である。
【図5】台座に対する永久磁石およびろう材の重ね合せ
方を示す斜視図である。
【図6】ロータ本体に対する磁石ユニットの取付け方を
示す斜視図である。
【図7】加熱接合メカニズムを説明するための断面図で
ある。
【図8】Nd−Cu系状態図の要部を示す。
【符号の説明】
1 ロータ 3 ロータ本体 4 磁石ユニット 13 台座 14 接合層 15 永久磁石 16 鋼板 20 ろう材 21 重ね合せ物 a 鋼板積層方向 b 間隙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】ロータ1において、ロータ温度の上昇、降
下に伴い、台座13の鋼板積層方向a両端部側には熱応
力が集中する。前記構成によれば、これら両端部側にお
いては相隣る両鋼板16間に間隙bが存するので、それ
ら鋼板16の膨脹、収縮は前記間隙により吸収され、
これにより前記両端部側における熱応力を緩和して各永
久磁石15の割れ発生を回避することができる。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ本体(3)と、そのロータ本体
    (3)の外周部に取付けられた複数の磁石ユニット
    (4)とを備え、各磁石ユニット(4)は、前記ロータ
    本体(3)に取付けられる台座(13)と、その台座
    (13)に、加熱下で、ろう材(20)よりなる接合層
    (14)を介して接合された永久磁石(15)とより構
    成されることを特徴とする回転機用ロータ。
  2. 【請求項2】 前記ろう材(20)は希土類元素系合金
    よりなる、請求項1記載の回転機用ロータ。
  3. 【請求項3】 前記ろう材(20)は、合金元素AEと
    してCu、Al、Ga、Co、Fe、Ag、Ni、A
    u、Mn、Zn、Pd、Sn、Sb、Pb、Bi、Ge
    およびInから選択される少なくとも一種を5原子%≦
    AE≦50原子%含有する、請求項2記載の回転機用ロ
    ータ。
  4. 【請求項4】 前記永久磁石(15)は、希土類元素を
    含有する永久磁石である、請求項1,2または3記載の
    回転機用ロータ。
  5. 【請求項5】 前記台座(13)は複数の鋼板(16)
    を積層してなる、請求項1,2,3または4記載の回転
    機用ロータ。
  6. 【請求項6】 永久磁石(15)と台座(13)との間
    にろう材(20)を介在させて複数の重ね合せ物(2
    1)を得る工程と、それら重ね合せ物(21)を加熱し
    て、前記永久磁石(15)と台座(13)とを前記ろう
    材(20)よりなる接合層(14)を介して接合した複
    数の磁石ユニット(4)を得る工程と、ロータ本体
    (3)の外周部に、各磁石ユニット(4)をその台座
    (13)を介して取付ける工程と、を用いることを特徴
    とする回転機用ロータの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ろう材(20)は希土類元素系合金
    よりなる、請求項6記載の回転機用ロータの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ろう材(20)は、合金元素AEと
    してCu、Al、Ga、Co、Fe、Ag、Ni、A
    u、Mn、Zn、Pd、Sn、Sb、Pb、Bi、Ge
    およびInから選択される少なくとも一種を5原子%≦
    AE≦50原子%含有する、請求項7記載の回転機用ロ
    ータの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記永久磁石(15)は、希土類元素を
    含有する永久磁石である、請求項6,7または8記載の
    回転機用ロータの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記台座(13)は複数の鋼板(1
    6)を積層してなる、請求項6,7,8または9記載の
    回転機用ロータの製造方法。
  11. 【請求項11】 複数の鋼板(16)を積層してなる台
    座(13)と、その台座(13)に、加熱下で、ろう材
    (20)よりなる接合層(14)を介して接合された永
    久磁石(15)とより構成され、前記台座(13)の少
    なくとも鋼板積層方向(a)両端部側において、相隣る
    両鋼板(16)間に、加熱接合により生じた間隙(b)
    が存することを特徴とする磁石ユニット。
  12. 【請求項12】 前記ろう材(20)は希土類元素系合
    金よりなる、請求項11記載の磁石ユニット。
  13. 【請求項13】 前記ろう材(20)は、合金元素AE
    としてCu、Al、Ga、Co、Fe、Ag、Ni、A
    u、Mn、Zn、Pd、Sn、Sb、Pb、Bi、Ge
    およびInから選択される少なくとも一種を5原子%≦
    AE≦50原子%含有する、請求項12記載の磁石ユニ
    ット。
  14. 【請求項14】 前記永久磁石(15)は、希土類元素
    を含有する永久磁石である、請求項11,12または1
    3記載の磁石ユニット。
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