JPH0995454A - 抗潰瘍組成物 - Google Patents
抗潰瘍組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自然治癒的で再発の恐れのないことが期待で
きる新しい作用機作を有する抗潰瘍組成物を提供する。 【解決手段】 MKタンパク質、該タンパク質の生物学的
活性を保持している誘導体または該タンパク質の生物学
的活性を保持しているそれらの一部分を有効成分とする
抗潰瘍組成物を開発した。
きる新しい作用機作を有する抗潰瘍組成物を提供する。 【解決手段】 MKタンパク質、該タンパク質の生物学的
活性を保持している誘導体または該タンパク質の生物学
的活性を保持しているそれらの一部分を有効成分とする
抗潰瘍組成物を開発した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MKタンパク質、該
タンパク質の生物学的活性を保持している誘導体、また
は該タンパク質の生物学的活性を保持しているそれらの
一部分を有効成分とする抗潰瘍組成物に関する。
タンパク質の生物学的活性を保持している誘導体、また
は該タンパク質の生物学的活性を保持しているそれらの
一部分を有効成分とする抗潰瘍組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】消化性潰瘍(主として胃・十二指腸潰
瘍)の成因は、攻撃因子と、防御因子とのバランスが破
綻して、消化管の粘膜が傷害を受けることによる、と説
明されている。すなわち、胃において攻撃因子である塩
酸、ペプシンが増強されても、正常な場合は粘膜組織が
傷害を受けないように、粘液、血流などの防御因子が増
強され、胃粘膜が本来持っている恒常性が保たれている
が、このようなバランスが破綻すると、胃粘膜が傷害を
受け潰瘍が発症するという説である。
瘍)の成因は、攻撃因子と、防御因子とのバランスが破
綻して、消化管の粘膜が傷害を受けることによる、と説
明されている。すなわち、胃において攻撃因子である塩
酸、ペプシンが増強されても、正常な場合は粘膜組織が
傷害を受けないように、粘液、血流などの防御因子が増
強され、胃粘膜が本来持っている恒常性が保たれている
が、このようなバランスが破綻すると、胃粘膜が傷害を
受け潰瘍が発症するという説である。
【0003】このような説に基づき、これまでに多数の
抗潰瘍治療薬が開発され臨床応用されている。例えば、
酸分泌抑制薬としてヒスタミンH2受容体拮抗薬、更に
は、プロトンポンプ阻害薬が登場し、消化性潰瘍の治癒
成績は著しく向上した。一方、胃酸分泌に対する抑制効
果はないが、欠損した粘膜を保護し、潰瘍の治癒を促進
するショ糖硫酸アルミニウム塩が開発され、H2受容体拮
抗薬と同等の評価を受けている。また現在開発中のもの
として、耐酸性線維芽細胞成長因子(fibroblastgrowth
factor: FGF)を用いた消化性潰瘍治療のための薬剤組
成物(特表平3-505736号公報)や、上皮細胞増殖因子
(epidermal growth factor: EGF)を用いた消化性粘膜
疾患の予防、治療薬剤組成物(特表平7-503471号公報)
等がある。これらの成長因子は、当初創傷治療薬として
開発されており、その生物活性から、抗潰瘍剤としての
用途開発もなされているものと考えられる。
抗潰瘍治療薬が開発され臨床応用されている。例えば、
酸分泌抑制薬としてヒスタミンH2受容体拮抗薬、更に
は、プロトンポンプ阻害薬が登場し、消化性潰瘍の治癒
成績は著しく向上した。一方、胃酸分泌に対する抑制効
果はないが、欠損した粘膜を保護し、潰瘍の治癒を促進
するショ糖硫酸アルミニウム塩が開発され、H2受容体拮
抗薬と同等の評価を受けている。また現在開発中のもの
として、耐酸性線維芽細胞成長因子(fibroblastgrowth
factor: FGF)を用いた消化性潰瘍治療のための薬剤組
成物(特表平3-505736号公報)や、上皮細胞増殖因子
(epidermal growth factor: EGF)を用いた消化性粘膜
疾患の予防、治療薬剤組成物(特表平7-503471号公報)
等がある。これらの成長因子は、当初創傷治療薬として
開発されており、その生物活性から、抗潰瘍剤としての
用途開発もなされているものと考えられる。
【0004】さて、最近、これまで明らかになっている
種々のヘパリン結合性の成長因子とは全く構造が異なる
新たな成長因子が発見された。
種々のヘパリン結合性の成長因子とは全く構造が異なる
新たな成長因子が発見された。
【0005】門松らは、マウスの胚性腫瘍細胞のレチノ
イン酸処理による分化誘導の初期段階で、発現が一過性
に増強されるmRNAに対応するcDNAをクローニングし、MK
1と名付けた(Kadomatsu, K. et al.: Biochem. Biophy
s. Res. Commun., 151: 1312-1318, 1988)。このMK1 c
DNAがコードするタンパク質(以下「MKタンパク質」「M
Kポリペプチド」又は単に「MK」と称する)は、他の公
知のいかなるタンパク質とも高い相同性がなく、塩基性
アミノ酸とシステインに富む新規なタンパク質であっ
た。その後、マウス胚性腫瘍細胞由来のcDNAクローンを
解析した結果、5'側非翻訳領域の構造に3通りのものが
認められるが、コーディング領域が同一であるクローン
MK1、MK2およびMK3が同定され、これらのうち、MK2が主
たるmRNAに対応する構造であることが判明した(Tomomu
ra, M. et al.: J. Biol. Chem., 265: 10765-10770, 1
990)。
イン酸処理による分化誘導の初期段階で、発現が一過性
に増強されるmRNAに対応するcDNAをクローニングし、MK
1と名付けた(Kadomatsu, K. et al.: Biochem. Biophy
s. Res. Commun., 151: 1312-1318, 1988)。このMK1 c
DNAがコードするタンパク質(以下「MKタンパク質」「M
Kポリペプチド」又は単に「MK」と称する)は、他の公
知のいかなるタンパク質とも高い相同性がなく、塩基性
アミノ酸とシステインに富む新規なタンパク質であっ
た。その後、マウス胚性腫瘍細胞由来のcDNAクローンを
解析した結果、5'側非翻訳領域の構造に3通りのものが
認められるが、コーディング領域が同一であるクローン
MK1、MK2およびMK3が同定され、これらのうち、MK2が主
たるmRNAに対応する構造であることが判明した(Tomomu
ra, M. et al.: J. Biol. Chem., 265: 10765-10770, 1
990)。
【0006】一方、ヒトMK cDNAは、マウスMK2 cDNAを
用いて、ヒトMK遺伝子ライブラリーからクローニングさ
れた(Tsutsui, J. et al.: Biochem. Biophys. Res. C
ommun. 176, 792-797, 1991;米国特許5,210,026号明細
書)。配列解析の結果、ヒトMKとマウスMKは、アミノ酸
配列において87%の相同性を持つことが明らかとなっ
た。MKタンパク質は、分子量13kDaで、ヒトでは121個、
マウスでは118個のアミノ酸からなり、塩基性アミノ酸
とシステインに富んでいる。MKは神経突起伸長、神経細
胞生存維持、血管内皮細胞の線溶系の活性化など、いく
つかの生物活性をもつが、これらの生物活性は、MK分子
内のジスルフィド結合によって形成される2つのドメイ
ン(N末端側の1/2分子と、C末端側の1/2分子)のうち、
C末端側に担われている(Muramatsu, H. et al.: Bioch
em. Biophys. Res. Commun. 203: 1131-1139, 1994;Ko
jima, S. et al.: Biochem. Biophys. Res. 206: 468-4
73, 1995)。
用いて、ヒトMK遺伝子ライブラリーからクローニングさ
れた(Tsutsui, J. et al.: Biochem. Biophys. Res. C
ommun. 176, 792-797, 1991;米国特許5,210,026号明細
書)。配列解析の結果、ヒトMKとマウスMKは、アミノ酸
配列において87%の相同性を持つことが明らかとなっ
た。MKタンパク質は、分子量13kDaで、ヒトでは121個、
マウスでは118個のアミノ酸からなり、塩基性アミノ酸
とシステインに富んでいる。MKは神経突起伸長、神経細
胞生存維持、血管内皮細胞の線溶系の活性化など、いく
つかの生物活性をもつが、これらの生物活性は、MK分子
内のジスルフィド結合によって形成される2つのドメイ
ン(N末端側の1/2分子と、C末端側の1/2分子)のうち、
C末端側に担われている(Muramatsu, H. et al.: Bioch
em. Biophys. Res. Commun. 203: 1131-1139, 1994;Ko
jima, S. et al.: Biochem. Biophys. Res. 206: 468-4
73, 1995)。
【0007】1990年の終わり頃、MKと相同性の高いアミ
ノ酸配列を持つ「heparin bindinggrowth associated m
olecule」(HB-GAM)が報告された(Mercenmies, J. an
d Rauvala, H.: J. Biol. Chem. 265: 16721-16724, 19
90)。HB-GAMは、また、プレイオトロピン(pleiotroph
in)(PTN)(Li, Y.-S. et al.: Science 250: 1690-1
694, 1990)、OSF-1(Tezuka, K. et al.: Biochem. Bi
ophys. Res. Commun. 173: 246-251, 1990)、あるいは
ヘパリン結合性神経因子(heparin bindingneurotroph
ic factor/HBNF)(Kovesdi, I. et al.: Biochem. Bi
ophys. Res.Commun. 172: 850-854, 1990)とも呼ばれ
ている。HB-GAMは、分子量15KDaのタンパク質で、神経
突起伸長能を持ち(Rauvala, H.: EMBO J. 8: 2933-294
1, 1989)、その構造は種間で高度に保存されており、
ヒトとマウスとでは、アミノ酸が一つ異なるのみである
(Li, Y.-S. et al.: Science 250: 1690-1694, 199
0)。ヒトMKとは50%の相同性を示し、全てのシステイン
の位置が保存されており(Mercenmies, J. and Rauval
a, H.: J. Biol. Chem.265: 16721-16724, 1990; Li,
Y.-S. et al.: Science 250: 1690-1694, 1990)、さら
にS-S結合の様子も同一であった(Fabri, L. et al.: B
iochem. Int. 28: 1-9, 1992)。特にS-S結合で囲まれ
た二つのドメインでは、HB-GAMとMKとの相同性はより高
いものであった。このような結果、MKとHB-GAMは、ヘパ
リン結合性成長因子として、新しいファミリーを形成し
ていると考えられる(Muramatsu,T. et al.: Dev. Grow
th Differ. 36: 1-8, 1994)。
ノ酸配列を持つ「heparin bindinggrowth associated m
olecule」(HB-GAM)が報告された(Mercenmies, J. an
d Rauvala, H.: J. Biol. Chem. 265: 16721-16724, 19
90)。HB-GAMは、また、プレイオトロピン(pleiotroph
in)(PTN)(Li, Y.-S. et al.: Science 250: 1690-1
694, 1990)、OSF-1(Tezuka, K. et al.: Biochem. Bi
ophys. Res. Commun. 173: 246-251, 1990)、あるいは
ヘパリン結合性神経因子(heparin bindingneurotroph
ic factor/HBNF)(Kovesdi, I. et al.: Biochem. Bi
ophys. Res.Commun. 172: 850-854, 1990)とも呼ばれ
ている。HB-GAMは、分子量15KDaのタンパク質で、神経
突起伸長能を持ち(Rauvala, H.: EMBO J. 8: 2933-294
1, 1989)、その構造は種間で高度に保存されており、
ヒトとマウスとでは、アミノ酸が一つ異なるのみである
(Li, Y.-S. et al.: Science 250: 1690-1694, 199
0)。ヒトMKとは50%の相同性を示し、全てのシステイン
の位置が保存されており(Mercenmies, J. and Rauval
a, H.: J. Biol. Chem.265: 16721-16724, 1990; Li,
Y.-S. et al.: Science 250: 1690-1694, 1990)、さら
にS-S結合の様子も同一であった(Fabri, L. et al.: B
iochem. Int. 28: 1-9, 1992)。特にS-S結合で囲まれ
た二つのドメインでは、HB-GAMとMKとの相同性はより高
いものであった。このような結果、MKとHB-GAMは、ヘパ
リン結合性成長因子として、新しいファミリーを形成し
ていると考えられる(Muramatsu,T. et al.: Dev. Grow
th Differ. 36: 1-8, 1994)。
【0008】多種類のヒト癌において、MKの発現が上昇
している(Tsutsui,J. et al.: Cancer Res. 53: 1281-
1285, 1993)。ウイルムス腫瘍は、六つの症例いずれに
おいても、MKが高発現している。肝癌、食道癌は、非癌
部ではMKは発現していないが、癌部ではしばしばMKの強
い発現が認められる。大腸癌、胃癌では、非癌部もMKを
発現していることが多いが、大部分の場合、癌部の方が
発現が強い。肺癌、乳癌、神経芽腫でもMKの発現が見出
されている。このように、MKの発現増加は癌の進展に何
らかの役割を果たしているものと考えられる。
している(Tsutsui,J. et al.: Cancer Res. 53: 1281-
1285, 1993)。ウイルムス腫瘍は、六つの症例いずれに
おいても、MKが高発現している。肝癌、食道癌は、非癌
部ではMKは発現していないが、癌部ではしばしばMKの強
い発現が認められる。大腸癌、胃癌では、非癌部もMKを
発現していることが多いが、大部分の場合、癌部の方が
発現が強い。肺癌、乳癌、神経芽腫でもMKの発現が見出
されている。このように、MKの発現増加は癌の進展に何
らかの役割を果たしているものと考えられる。
【0009】ラットの実験的脳梗塞において、MKは梗塞
巣の周辺に生じ、壊死に陥らず回復する浮腫部分に、梗
塞後1日目という早い時期に出現する(Yoshida, Y. et
al.:Dev. Brain Res.,85,25-30, 1995)。この知見は、
MKは胚発生の過程だけではなく、組織の修復に重要な役
割を果たすことを示唆する。実際、連続光照射による網
膜の障害がMKの注入により軽減されることが見出されて
いる(Unoki, K. etal: Inv. Ophthal. Vis. Sci.,35,4
063-4068,1994)。また、アルツハイマー病患者の脳で
は、例外なく老人斑にMKが検出される(Yasuhara, O. e
t al.: Biochem. Biophys. Res. Commun. 192: 246-25
1, 1993)。最近、正常ヒト皮膚線維芽細胞を培養し、
各種濃度のMKで処理したところ、60ng/ml、72時間処理
の条件下で、コラーゲン、ムコ多糖合成を、いずれも約
2倍促進させたとの報告がある(多島新吾他、生化学67
巻第7号、938頁)。
巣の周辺に生じ、壊死に陥らず回復する浮腫部分に、梗
塞後1日目という早い時期に出現する(Yoshida, Y. et
al.:Dev. Brain Res.,85,25-30, 1995)。この知見は、
MKは胚発生の過程だけではなく、組織の修復に重要な役
割を果たすことを示唆する。実際、連続光照射による網
膜の障害がMKの注入により軽減されることが見出されて
いる(Unoki, K. etal: Inv. Ophthal. Vis. Sci.,35,4
063-4068,1994)。また、アルツハイマー病患者の脳で
は、例外なく老人斑にMKが検出される(Yasuhara, O. e
t al.: Biochem. Biophys. Res. Commun. 192: 246-25
1, 1993)。最近、正常ヒト皮膚線維芽細胞を培養し、
各種濃度のMKで処理したところ、60ng/ml、72時間処理
の条件下で、コラーゲン、ムコ多糖合成を、いずれも約
2倍促進させたとの報告がある(多島新吾他、生化学67
巻第7号、938頁)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】現在、抗潰瘍薬として
酸分泌を抑制する薬物、防御因子を増強する薬物は多数
あるが、消化性潰瘍の最終目標である、再発を起こさな
い完全治癒を可能とする薬物は未だ開発されていない。
酸分泌を抑制する薬物、防御因子を増強する薬物は多数
あるが、消化性潰瘍の最終目標である、再発を起こさな
い完全治癒を可能とする薬物は未だ開発されていない。
【0011】現在薬として使用されているH2受容体拮抗
薬、プロトンポンプ阻害薬は、治癒ということに関して
は、細胞が自然に増殖してくる自然治癒に頼っていると
考えてよい。そこで、積極的に潰瘍部分の細胞の増殖を
促し、以前の状態になるべく近い状態で治癒させる目的
で登場したのが、EGFやbFGFなどの成長因子群で
ある。生体内における潰瘍治癒の機序は、潰瘍部分にお
いて、EGF、FGFなどの働きにより線維芽細胞が増
殖し、同時にFGFなどの作用による血管新生が起こ
り、まず肉芽形成がなされ、その後、TGF−α、EG
F等により上皮細胞が遊走、増殖し、それと共に肉芽の
吸収がなされ、正常な状態へ修復されると考えられてい
る。
薬、プロトンポンプ阻害薬は、治癒ということに関して
は、細胞が自然に増殖してくる自然治癒に頼っていると
考えてよい。そこで、積極的に潰瘍部分の細胞の増殖を
促し、以前の状態になるべく近い状態で治癒させる目的
で登場したのが、EGFやbFGFなどの成長因子群で
ある。生体内における潰瘍治癒の機序は、潰瘍部分にお
いて、EGF、FGFなどの働きにより線維芽細胞が増
殖し、同時にFGFなどの作用による血管新生が起こ
り、まず肉芽形成がなされ、その後、TGF−α、EG
F等により上皮細胞が遊走、増殖し、それと共に肉芽の
吸収がなされ、正常な状態へ修復されると考えられてい
る。
【0012】通常これらの修復機構は、生体が有してい
るものが関与するため、特に問題は起きないが、EGF
やFGFを抗潰瘍剤として強制的に投与した場合、不都
合が生じる可能性がある。即ち、EGFを投与した場合
は、十分な肉芽形成が行われることなく、上皮細胞のみ
が修復されることになる。また、FGFの投与は、過剰
な肉芽形成が誘発される恐れがあり、本来の状態への修
復には至らず、潰瘍の再発の可能性もある。従って本発
明は、自然治癒的で再発の恐れのない新しい作用機作を
持った抗潰瘍剤を提供することを目的とする。
るものが関与するため、特に問題は起きないが、EGF
やFGFを抗潰瘍剤として強制的に投与した場合、不都
合が生じる可能性がある。即ち、EGFを投与した場合
は、十分な肉芽形成が行われることなく、上皮細胞のみ
が修復されることになる。また、FGFの投与は、過剰
な肉芽形成が誘発される恐れがあり、本来の状態への修
復には至らず、潰瘍の再発の可能性もある。従って本発
明は、自然治癒的で再発の恐れのない新しい作用機作を
持った抗潰瘍剤を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、MKが塩基
性アミノ酸とシステインに富み、低分子量の分泌タンパ
ク質であり、成長・分化因子としての機能を持っている
が、その構造が既存の成長因子と全く異なること、細胞
の生存を維持すること、酸に対して安定であること、眼
の網膜において、活性酸素の影響と考えられる障害に対
して修復作用を示すこと、およびMKはビタミンAの前駆
物質であるレチノイン酸に誘導されて産生される物質で
あるので、粘膜細胞の再生に関与していると考えられる
こと、などから、MK及びそれらの誘導体は、種々の潰瘍
性疾患に対して既存の成長因子とは異なる作用機作をも
つ予防又は治療薬として期待でき、新規な抗潰瘍剤とな
りうると考え、鋭意努力した結果、特許請求の範囲に記
載の各請求項の発明により、本課題を解決することがで
きた。
性アミノ酸とシステインに富み、低分子量の分泌タンパ
ク質であり、成長・分化因子としての機能を持っている
が、その構造が既存の成長因子と全く異なること、細胞
の生存を維持すること、酸に対して安定であること、眼
の網膜において、活性酸素の影響と考えられる障害に対
して修復作用を示すこと、およびMKはビタミンAの前駆
物質であるレチノイン酸に誘導されて産生される物質で
あるので、粘膜細胞の再生に関与していると考えられる
こと、などから、MK及びそれらの誘導体は、種々の潰瘍
性疾患に対して既存の成長因子とは異なる作用機作をも
つ予防又は治療薬として期待でき、新規な抗潰瘍剤とな
りうると考え、鋭意努力した結果、特許請求の範囲に記
載の各請求項の発明により、本課題を解決することがで
きた。
【0014】即ち、本発明は、MKタンパク質、該タンパ
ク質の生物学的活性を保持している誘導体、または該タ
ンパク質の生物学的活性を保持しているそれらの一部分
の少なくとも1つを有効成分とする抗潰瘍組成物に関す
る。
ク質の生物学的活性を保持している誘導体、または該タ
ンパク質の生物学的活性を保持しているそれらの一部分
の少なくとも1つを有効成分とする抗潰瘍組成物に関す
る。
【0015】また、本発明は、有効成分であるMKタンパ
ク質、該タンパク質の生物学的活性を保持している誘導
体、または該タンパク質の生物学的活性を保持している
それらの一部分の少なくとも1つが、薬剤学的に許容で
きる塩を形成している抗潰瘍組成物に関する。
ク質、該タンパク質の生物学的活性を保持している誘導
体、または該タンパク質の生物学的活性を保持している
それらの一部分の少なくとも1つが、薬剤学的に許容で
きる塩を形成している抗潰瘍組成物に関する。
【0016】更に、本発明は、有効成分であるMKタンパ
ク質、該タンパク質の生物学的活性を保持している誘導
体、または該タンパク質の生物学的活性を保持している
それらの一部分の少なくとも1つに加えて、薬剤的に許
容できる希釈剤または担体を含む抗潰瘍組成物に関す
る。以下に本発明を詳細に記載する。
ク質、該タンパク質の生物学的活性を保持している誘導
体、または該タンパク質の生物学的活性を保持している
それらの一部分の少なくとも1つに加えて、薬剤的に許
容できる希釈剤または担体を含む抗潰瘍組成物に関す
る。以下に本発明を詳細に記載する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のMKタンパク質は、天然由
来のMKタンパク質、特にヒト及び哺乳動物由来のMKタン
パク質、及び遺伝子組換え操作により製造されるMKタン
パク質を包含する。特に好ましいものは、遺伝子組換え
操作により製造されるヒト由来のタンパク質である。こ
れらの中には、アミノ酸配列の長さにおいて異なるポリ
ペプチドが含まれる(例えば配列番号:5に示すMKポリ
ペプチド)。MKタンパク質は、そのN末端にシグナルペ
プチドを持つが、当該ペプチドの全部、その部分、又は
欠損した部分がN末端に結合したMKタンパク質をも本発
明に包含する。
来のMKタンパク質、特にヒト及び哺乳動物由来のMKタン
パク質、及び遺伝子組換え操作により製造されるMKタン
パク質を包含する。特に好ましいものは、遺伝子組換え
操作により製造されるヒト由来のタンパク質である。こ
れらの中には、アミノ酸配列の長さにおいて異なるポリ
ペプチドが含まれる(例えば配列番号:5に示すMKポリ
ペプチド)。MKタンパク質は、そのN末端にシグナルペ
プチドを持つが、当該ペプチドの全部、その部分、又は
欠損した部分がN末端に結合したMKタンパク質をも本発
明に包含する。
【0018】また、本発明の誘導体は、MKタンパク質の
生物学的活性の実質的な変化をもたらさないで、アミノ
酸の数及び/又は配列において、天然由来のMKタンパク
質とある程度異なっているタンパク質、又はポリペプチ
ド類を包含し、これらの中には、天然由来のMKタンパク
質のアミノ酸配列の一部を欠損したもの、一部が他のア
ミノ酸で置換されたもの、又は、他のアミノ酸が挿入又
は付加されたもの、あるいはアミノ酸配列の長さにおい
て種々異なるポリペプチドが含まれる。置換あるいは挿
入されるアミノ酸は天然型に限定されず、非天然型であ
ってもよい。
生物学的活性の実質的な変化をもたらさないで、アミノ
酸の数及び/又は配列において、天然由来のMKタンパク
質とある程度異なっているタンパク質、又はポリペプチ
ド類を包含し、これらの中には、天然由来のMKタンパク
質のアミノ酸配列の一部を欠損したもの、一部が他のア
ミノ酸で置換されたもの、又は、他のアミノ酸が挿入又
は付加されたもの、あるいはアミノ酸配列の長さにおい
て種々異なるポリペプチドが含まれる。置換あるいは挿
入されるアミノ酸は天然型に限定されず、非天然型であ
ってもよい。
【0019】本発明におけるMKタンパク質又はMKタンパ
ク質の生物学的活性を保持する誘導体又はそれらの断片
は、それらの薬剤学的に許容できる塩であってもよい。
薬剤学的に許容できるそれらの塩とは、MKポリペプチ
ドの望ましい生物活性を保持する一方で、望ましくない
いかなる毒性作用も新たに付加されていない塩を意味す
る。このような塩の例は、例えば塩酸、臭化水素酸、硫
酸、燐酸、硝酸またはこれに類似した無機酸で作られた
酸付加塩でもよく;または、酢酸、シュウ酸、酒石酸、
コハク酸、マレイン酸、フマール酸、グルコン酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、安息香酸、タンニン
酸、またはこれらに類似した有機酸で作られた酸付加塩
であってもよい。あるいは、亜鉛、カルシウム、ビスマ
ス、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、コバ
ルト、ニッケル、カドミウムおよびこれらと類似の金属
との塩;またはN, N'-ジベンチルエチレンジアミンまた
はエチレンジアミンから生成された有機カチオンから作
られた塩であってもよい。さらには、上記に記載した各
種塩の組み合わせであってもよい。
ク質の生物学的活性を保持する誘導体又はそれらの断片
は、それらの薬剤学的に許容できる塩であってもよい。
薬剤学的に許容できるそれらの塩とは、MKポリペプチ
ドの望ましい生物活性を保持する一方で、望ましくない
いかなる毒性作用も新たに付加されていない塩を意味す
る。このような塩の例は、例えば塩酸、臭化水素酸、硫
酸、燐酸、硝酸またはこれに類似した無機酸で作られた
酸付加塩でもよく;または、酢酸、シュウ酸、酒石酸、
コハク酸、マレイン酸、フマール酸、グルコン酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、安息香酸、タンニン
酸、またはこれらに類似した有機酸で作られた酸付加塩
であってもよい。あるいは、亜鉛、カルシウム、ビスマ
ス、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、コバ
ルト、ニッケル、カドミウムおよびこれらと類似の金属
との塩;またはN, N'-ジベンチルエチレンジアミンまた
はエチレンジアミンから生成された有機カチオンから作
られた塩であってもよい。さらには、上記に記載した各
種塩の組み合わせであってもよい。
【0020】本発明におけるMKタンパク質は、遺伝子組
換え操作又は化学合成により製造可能である。遺伝子操
作によりMKタンパク質を大量に得るためには、発現ベク
ターと宿主の選択が重要なポイントである。現在、遺伝
子を適当な発現ベクターに組込んで、大腸菌、枯草菌な
どの微生物や、酵母、昆虫、哺乳動物などの真核生物の
細胞で種々のタンパク質を製造させることが盛んに行わ
れている。本発明の場合、好適な発現システムの一例と
して、メチルアルコール依存性酵母Pichia pastoris
(ピキア酵母)を宿主とし、ピキア酵母染色体由来のア
ルコール酸化酵素遺伝子のプロモーター及びターミネー
ターを含む発現ベクターを用いた発現システム(特願平
7-39889号公報)を挙げることができる。
換え操作又は化学合成により製造可能である。遺伝子操
作によりMKタンパク質を大量に得るためには、発現ベク
ターと宿主の選択が重要なポイントである。現在、遺伝
子を適当な発現ベクターに組込んで、大腸菌、枯草菌な
どの微生物や、酵母、昆虫、哺乳動物などの真核生物の
細胞で種々のタンパク質を製造させることが盛んに行わ
れている。本発明の場合、好適な発現システムの一例と
して、メチルアルコール依存性酵母Pichia pastoris
(ピキア酵母)を宿主とし、ピキア酵母染色体由来のア
ルコール酸化酵素遺伝子のプロモーター及びターミネー
ターを含む発現ベクターを用いた発現システム(特願平
7-39889号公報)を挙げることができる。
【0021】MKタンパク質の生物活性を保持する誘導体
の製造は、MKタンパク質の構造及び活性ドメインが明ら
かになっていること、生物活性の指標となるアッセイ系
が存在すること(Muramatsu, H. et al.: Developmenta
l Biology, 159, 392-402, 193、Kojima, S. et al.:
J. Biol. Chem., 270, 9590-9596, 1995)、DNAの化学
合成技術の確立とその自動化により、部位特異的に変異
の導入(site-directedmutagenesis)が可能となり、タ
ンパク質を自在に改造し、それを微生物を利用して大量
に発現させる技術が急速に進展したこと、また、精密な
ペプチド化学の体系が作り上げられ、複雑なペプチドの
化学合成がなされるようになり、さらに、ペプチド化学
の成果をもとにタンパク質の合成が可能となったこと、
等により、当業者にとっては実施可能となっている。
の製造は、MKタンパク質の構造及び活性ドメインが明ら
かになっていること、生物活性の指標となるアッセイ系
が存在すること(Muramatsu, H. et al.: Developmenta
l Biology, 159, 392-402, 193、Kojima, S. et al.:
J. Biol. Chem., 270, 9590-9596, 1995)、DNAの化学
合成技術の確立とその自動化により、部位特異的に変異
の導入(site-directedmutagenesis)が可能となり、タ
ンパク質を自在に改造し、それを微生物を利用して大量
に発現させる技術が急速に進展したこと、また、精密な
ペプチド化学の体系が作り上げられ、複雑なペプチドの
化学合成がなされるようになり、さらに、ペプチド化学
の成果をもとにタンパク質の合成が可能となったこと、
等により、当業者にとっては実施可能となっている。
【0022】遺伝子操作による微生物を利用してMKタン
パク質を培養液中に分泌生産させる場合は、その回収は
宿主中での発現の方法に依存して、培養上清から、ま
た、宿主細胞から直接行うことができる。精製方法は、
村松らの方法(Muramatsu, H.et al.: Biochem. Biophy
s. Res. Commun., 177: 652-658, 1991)に準じて行う
ことができる。
パク質を培養液中に分泌生産させる場合は、その回収は
宿主中での発現の方法に依存して、培養上清から、ま
た、宿主細胞から直接行うことができる。精製方法は、
村松らの方法(Muramatsu, H.et al.: Biochem. Biophy
s. Res. Commun., 177: 652-658, 1991)に準じて行う
ことができる。
【0023】このようにして得られた成熟MKタンパク質
として配列番号:3(ヒト由来)及び配列番号:4(マ
ウス由来)に示されるアミノ酸配列を有するMKタンパク
質を例示する。
として配列番号:3(ヒト由来)及び配列番号:4(マ
ウス由来)に示されるアミノ酸配列を有するMKタンパク
質を例示する。
【0024】配列番号:3に示す成熟ヒトMKタンパク質
は、ラットの胃に実験的に作製した慢性胃潰瘍の病態モ
デルである酢酸潰瘍に対して、表1に示すように統計的
に有意(p<0.05)の治癒促進効果を示す。
は、ラットの胃に実験的に作製した慢性胃潰瘍の病態モ
デルである酢酸潰瘍に対して、表1に示すように統計的
に有意(p<0.05)の治癒促進効果を示す。
【0025】本発明の抗潰瘍性組成物は、経口、非経口
いずれの手段でも投与することができる。好ましい投与
経路は経口であり、経口用の製剤としては例えば、錠
剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、トローチ剤等が
挙げられる。非経口用の製剤としては、注射剤、経直腸
剤、点眼剤、経皮用剤などが挙げられる。これらの製剤
を調製するに当たっては、薬学的に許容できる賦形剤、
結合剤、崩壊剤、滑沢剤、溶解剤等の通常用いられる担
体を用いることができる。
いずれの手段でも投与することができる。好ましい投与
経路は経口であり、経口用の製剤としては例えば、錠
剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、トローチ剤等が
挙げられる。非経口用の製剤としては、注射剤、経直腸
剤、点眼剤、経皮用剤などが挙げられる。これらの製剤
を調製するに当たっては、薬学的に許容できる賦形剤、
結合剤、崩壊剤、滑沢剤、溶解剤等の通常用いられる担
体を用いることができる。
【0026】投与量は、消化器の潰瘍性疾患の場合、経
口でMKポリペプチドまたはその同族体について1日当た
り約0.01μg/kg/day〜約30mg/kg/dayの範囲、好ま
しくは約0.1μg/kg/day〜約10mg/kg/dayの範囲で用
いられる。本発明でいう消化器の潰瘍性疾患としては、
潰瘍性の食道炎、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、十二指腸炎、
炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、消化性粘膜のびらん状態
およびこれらと類似の疾患を含む。
口でMKポリペプチドまたはその同族体について1日当た
り約0.01μg/kg/day〜約30mg/kg/dayの範囲、好ま
しくは約0.1μg/kg/day〜約10mg/kg/dayの範囲で用
いられる。本発明でいう消化器の潰瘍性疾患としては、
潰瘍性の食道炎、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、十二指腸炎、
炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、消化性粘膜のびらん状態
およびこれらと類似の疾患を含む。
【0027】本発明の抗潰瘍組成物は、現在用いられて
いる抗潰瘍剤(例えばヒスタミン-H2拮抗薬であるシメ
チジンなど)と併用することにより、さらに抗潰瘍効果
を高めることができる。また、MKの生理活性からヘパリ
ンとの併用による相乗効果も期待できる。
いる抗潰瘍剤(例えばヒスタミン-H2拮抗薬であるシメ
チジンなど)と併用することにより、さらに抗潰瘍効果
を高めることができる。また、MKの生理活性からヘパリ
ンとの併用による相乗効果も期待できる。
【0028】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明は、これらの実施例に限定されるものでは
ない。
るが、本発明は、これらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0029】[実施例1] 組換えヒトMKタンパク質の
製造 ヒトMKcDNAは、ウイルムス腫瘍由来の培養株細胞G-40
1より常法により調製した(Tsutsui, J. et al.: Bioch
em. Biophys. Res. Commun. 176, 792-797, 1991)。Ec
oRI認識部位を含むセンスPCRプライマー:5'-GCGGAATTC
ATGCAGCACCGAGGCTTCCTC-3'(配列番号:6)、アンチセ
ンスPCRプライマー:5'-GCGGAATTCCTAGTCCTTTCCCTTCCCT
TT-3'(配列番号:7)を合成し、該mRNAを鋳型に該プ
ライマーセットを用いてPCRを行って、ヒトMK cDNAを調
製した。この場合、ヒトMK cDNAの両端に制限酵素EcoRI
の認識部位(5'-GAATTC-3')が導入されるように、各プ
ライマーはEcoRI認識部位を含むように設計した。PCRの
条件としては、93℃→37℃→72℃の温度変化を1サイク
ルとし、30サイクル実行した。得られたMK cDNA(両端
にEcoRI部位を有する)を用いたヒトMKタンパク質の製
造は、特願平7-39889号公報に記載の方法に準じて行っ
た。
製造 ヒトMKcDNAは、ウイルムス腫瘍由来の培養株細胞G-40
1より常法により調製した(Tsutsui, J. et al.: Bioch
em. Biophys. Res. Commun. 176, 792-797, 1991)。Ec
oRI認識部位を含むセンスPCRプライマー:5'-GCGGAATTC
ATGCAGCACCGAGGCTTCCTC-3'(配列番号:6)、アンチセ
ンスPCRプライマー:5'-GCGGAATTCCTAGTCCTTTCCCTTCCCT
TT-3'(配列番号:7)を合成し、該mRNAを鋳型に該プ
ライマーセットを用いてPCRを行って、ヒトMK cDNAを調
製した。この場合、ヒトMK cDNAの両端に制限酵素EcoRI
の認識部位(5'-GAATTC-3')が導入されるように、各プ
ライマーはEcoRI認識部位を含むように設計した。PCRの
条件としては、93℃→37℃→72℃の温度変化を1サイク
ルとし、30サイクル実行した。得られたMK cDNA(両端
にEcoRI部位を有する)を用いたヒトMKタンパク質の製
造は、特願平7-39889号公報に記載の方法に準じて行っ
た。
【0030】MK cDNA及び酵母ピキア・パトリスGS115
(Pichia pastoris GS115、以下ピキア酵母GS115又はGS
115という)用発現ベクターpHIL301(特願平7-39889
号)を制限酵素EcoRIで消化した後、ライゲーションキ
ット(宝酒造社製)を用いて両者を連結した。
(Pichia pastoris GS115、以下ピキア酵母GS115又はGS
115という)用発現ベクターpHIL301(特願平7-39889
号)を制限酵素EcoRIで消化した後、ライゲーションキ
ット(宝酒造社製)を用いて両者を連結した。
【0031】次いで、エレクトロポレーション法を用い
て、上記で調製した組み換え発現ベクターをピキア酵母
GS115へ導入し形質転換した。ピキア酵母GS115は、ヒス
チジン産生能及びネオマイシン耐性能はないが、発現ベ
クターpHIL301は、ヒスチジン及びネオマイシン耐性遺
伝子を持つので、ヒスチジンを含まず、G418を含む培地
でGS115を培養することにより、目的のMK遺伝子を持つ
形質転換体を得ることができる。
て、上記で調製した組み換え発現ベクターをピキア酵母
GS115へ導入し形質転換した。ピキア酵母GS115は、ヒス
チジン産生能及びネオマイシン耐性能はないが、発現ベ
クターpHIL301は、ヒスチジン及びネオマイシン耐性遺
伝子を持つので、ヒスチジンを含まず、G418を含む培地
でGS115を培養することにより、目的のMK遺伝子を持つ
形質転換体を得ることができる。
【0032】上記の方法で複数のクローンが得られた。
得られたクローンについて、メタノールで誘導を行いな
がら培養した時に、MKを分泌するかどうかを小スケール
で確認した。確認には、ウサギ抗マウスMKポリクローナ
ル抗体を使用し、ウェスタンブロット解析を用いた。
得られたクローンについて、メタノールで誘導を行いな
がら培養した時に、MKを分泌するかどうかを小スケール
で確認した。確認には、ウサギ抗マウスMKポリクローナ
ル抗体を使用し、ウェスタンブロット解析を用いた。
【0033】誘導により、培養上清中にMKを分泌するク
ローンの1つをT3L-50-4Pと名付け、このクローンを特
願平7−39889号明細書記載の方法に準じて培養
し、その培養上清からMKの分泌産物を回収し、イオン交
換クロマトグラフィー、ヘパリンカラムを使用したアフ
ィニティクロマトグラフィーを行い、分泌物を精製し、
純度の高いMKを得た。本実施例でクローニングしたヒト
MKDNAの塩基配列を配列番号:1に示す。配列番号1
のヒトMK cDNAは、Met(1-3のATG)からAsp(427-429)
に至る143個のアミノ酸配列(配列番号:2)をコード
し、該アミノ酸配列は、Met(1-3のATG)からAla(64-6
6のGCC)に至る22個のアミノ酸からなるシグナルペプチ
ドと、それに続くLys(67-69のAAA)からAsp(427-42
9)に至る121個のアミノ酸からなる成熟タンパク質(配
列番号:3)からなる。
ローンの1つをT3L-50-4Pと名付け、このクローンを特
願平7−39889号明細書記載の方法に準じて培養
し、その培養上清からMKの分泌産物を回収し、イオン交
換クロマトグラフィー、ヘパリンカラムを使用したアフ
ィニティクロマトグラフィーを行い、分泌物を精製し、
純度の高いMKを得た。本実施例でクローニングしたヒト
MKDNAの塩基配列を配列番号:1に示す。配列番号1
のヒトMK cDNAは、Met(1-3のATG)からAsp(427-429)
に至る143個のアミノ酸配列(配列番号:2)をコード
し、該アミノ酸配列は、Met(1-3のATG)からAla(64-6
6のGCC)に至る22個のアミノ酸からなるシグナルペプチ
ドと、それに続くLys(67-69のAAA)からAsp(427-42
9)に至る121個のアミノ酸からなる成熟タンパク質(配
列番号:3)からなる。
【0034】実施例2[慢性胃潰瘍に対するMKの治癒効
果] 実施例1で得られた成熟ヒトMKタンパク質(配列番号:
3)のラット酢酸潰瘍に対する治療効果を以下のように
検討した。動物は、Slc:SD系の雄性ラットを6週令で購
入し、1週間予備飼育後、実験に用いた。1ケージ2匹ず
つ飼育した。予備飼育後のラットを、ペントバルビター
ル(35mg/kg)麻酔下に開腹し、胃前壁の胃体部と幽門
部の境界部に氷酢酸0.3mlを注ぎ、1分間漿膜面に酢酸を
接触させることにより、潰瘍を作製した。
果] 実施例1で得られた成熟ヒトMKタンパク質(配列番号:
3)のラット酢酸潰瘍に対する治療効果を以下のように
検討した。動物は、Slc:SD系の雄性ラットを6週令で購
入し、1週間予備飼育後、実験に用いた。1ケージ2匹ず
つ飼育した。予備飼育後のラットを、ペントバルビター
ル(35mg/kg)麻酔下に開腹し、胃前壁の胃体部と幽門
部の境界部に氷酢酸0.3mlを注ぎ、1分間漿膜面に酢酸を
接触させることにより、潰瘍を作製した。
【0035】潰瘍作製後5日目より、表1に示した用量の
試験品(MKを 1μg/5ml又は100μg/5mlの濃度で生理
食塩液に溶解したもの)を1日2回、12日間連続経口投与
した。薬物投与開始後13日目に頸椎脱臼によりラットを
致死させた。各ラットの胃の噴門部と幽門部を結紮後、
胃を取り出し、胃内に生理食塩液を10ml注入した。胃の
外側を5%ホルマリンにより弱固定後、胃の大弯に沿って
切開した。潰瘍の長径と短径を測定し、その積を「Ulce
r index」として潰瘍の大きさの指標とした。実験の結
果を表1に示す。表1から1μg/kgのMKが有意な潰瘍治癒
促進効果を示すことが明らかとなった。
試験品(MKを 1μg/5ml又は100μg/5mlの濃度で生理
食塩液に溶解したもの)を1日2回、12日間連続経口投与
した。薬物投与開始後13日目に頸椎脱臼によりラットを
致死させた。各ラットの胃の噴門部と幽門部を結紮後、
胃を取り出し、胃内に生理食塩液を10ml注入した。胃の
外側を5%ホルマリンにより弱固定後、胃の大弯に沿って
切開した。潰瘍の長径と短径を測定し、その積を「Ulce
r index」として潰瘍の大きさの指標とした。実験の結
果を表1に示す。表1から1μg/kgのMKが有意な潰瘍治癒
促進効果を示すことが明らかとなった。
【0036】
【表1】 ラットの酢酸誘導胃潰瘍に対するMK(及び/またはヘパリン)の治癒効果 ──────────────────────────────────── 群 投与量(2回/日) ラット数 Ulser index(mm2) 治癒促進率(%) ──────────────────────────────────── 対照 10 9.8±1.5 MK 1μg/kg 10 3.7±0.9* 62.2 100μg/kg 10 6.7±1.5 31.6 ──────────────────────────────────── *:コントロール群と比較して「Dunnett's multiple comparison test」で 有意差あり(p<0.05) 値は平均±S.E.を表す。
【0037】
【発明の効果】本発明によって、成長・分化因子MKタン
パク質が、抗潰瘍活性を有することが明らかになった。
MKタンパク質は、その生物学的活性から、新しい作用機
作による自然治癒的な抗潰瘍効果が期待できる。
パク質が、抗潰瘍活性を有することが明らかになった。
MKタンパク質は、その生物学的活性から、新しい作用機
作による自然治癒的な抗潰瘍効果が期待できる。
【0038】
配列番号:1 配列の長さ:432 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源 生物名:ヒト 配列 ATG CAG CAC CGA GGC TTC CTC CTC CTC ACC CTC CTC GCC CTG CTG GCG 48 CTC ACC TCC GCG GTC GCC AAA AAG AAA GAT AAG GTG AAG AAG GGC GGC 96 CCG GGG AGC GAG TGC GCT GAG TGG GCC TGG GGG CCC TGC ACC CCC AGC 144 AGC AAG GAT TGC GGC GTG GGT TTC CGC GAG GGC ACC TGC GGG GCC CAG 192 ACC CAG CGC ATC CGG TGC AGG GTG CCC TGC AAC TGG AAG AAG GAG TTT 240 GGA GCC GAC TGC AAG TAC AAG TTT GAG AAC TGG GGT GCG TGT GAT GGG 288 GGC ACA GGC ACC AAA GTC CGC CAA GGC ACC CTG AAG AAG GCG CGC TAC 336 AAT GCT CAG TGC CAG GAG ACC ATC CGC GTC ACC AAG CCC TGC ACC CCC 384 AAG ACC AAA GCA AAG GCC AAA GCC AAG AAA GGG AAG GGA AAG GAC TAG 432
【0039】配列番号:2 配列の長さ:143 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:ヒト 配列 Met Gln His Arg Gly Phe Leu Leu Leu Thr Leu Leu Ala Leu Leu Ala 1 5 10 15 Leu Thr Ser Ala Val Ala Lys Lys Lys Asp Lys Val Lys Lys Gly Gly 20 25 30 Pro Gly Ser Glu Cys Ala Glu Trp Ala Trp Gly Pro Cys Thr Pro Ser 35 40 45 Ser Lys Asp Cys Gly Val Gly Phe Arg Glu Gly Thr Cys Gly Ala Gln 50 55 60 Thr Gln Arg Ile Arg Cys Arg Val Pro Cys Asn Trp Lys Lys Glu Phe 65 70 75 80 Gly Ala Asp Cys Lys Tyr Lys Phe Glu Asn Trp Gly Ala Cys Asp Gly 85 90 95 Gly Thr Gly Thr Lys Val Arg Gln Gly Thr Leu Lys Lys Ala Arg Tyr 100 105 110 Asn Ala Gln Cys Gln Glu Thr Ile Arg Val Thr Lys Pro Cys Thr Pro 115 120 125 Lys Thr Lys Ala Lys Ala Lys Ala Lys Lys Gly Lys Gly Lys Asp 130 135 140
【0040】配列番号:3 配列の長さ:121 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:ヒト 配列 Lys Lys Lys Asp Lys Val Lys Lys Gly Gly Pro Gly Ser Glu Cys Ala 1 5 10 15 Glu Trp Ala Trp Gly Pro Cys Thr Pro Ser Ser Lys Asp Cys Gly Val 20 25 30 Gly Phe Arg Glu Gly Thr Cys Gly Ala Gln Thr Gln Arg Ile Arg Cys 35 40 45 Arg Val Pro Cys Asn Trp Lys Lys Glu Phe Gly Ala Asp Cys Lys Tyr 50 55 60 Lys Phe Glu Asn Trp Gly Ala Cys Asp Gly Gly Thr Gly Thr Lys Val 65 70 75 80 Arg Gln Gly Thr Leu Lys Lys Ala Arg Tyr Asn Ala Gln Cys Gln Glu 85 90 95 Thr Ile Arg Val Thr Lys Pro Cys Thr Pro Lys Thr Lys Ala Lys Ala 100 105 110 Lys Ala Lys Lys Gly Lys Gly Lys Asp 115 120 121
【0041】配列番号:4 配列の長さ:118 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:マウス 配列 Lys Lys Lys Glu Lys Val Lys Lys Gly Ser Glu Cys Ser Glu Trp Thr 1 5 10 15 Trp Gly Pro Cys Thr Pro Ser Ser Lys Asp Cys Gly Met Gly Phe Arg 20 25 30 Glu Gly Thr Cys Gly Ala Gln Thr Gln Arg Val His Cys Lys Val Pro 35 40 45 Cys Asn Trp Lys Lys Glu Phe Gly Ala Asp Cys Lys Tyr Lys Phe Glu 50 55 60 Ser Trp Gly Ala Cys Asp Gly Ser Thr Gly Thr Lys Ala Arg Gln Gly 65 70 75 80 Thr Leu Lys Lys Ala Arg Tyr Asn Ala Gln Cys Gln Glu Thr Ile Arg 85 90 95 Val Thr Lys Pro Cys Thr Ser Lys Thr Lys Ser Lys Thr Lys Ala Lys 100 105 110 Lys Gly Lys Gly Lys Asp 115 118
【0042】配列番号:5 配列の長さ:43 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド 起源 生物名:ヒト 配列 Cys Lys Tyr Lys Phe Glu Asn Trp Gly Ala Cys Asp Gly Gly Thr Gly 1 5 10 15 Thr Lys Val Arg Gln Gly Thr Leu Lys Lys Ala Arg Tyr Asn Ala Gln 20 25 30 Cys Gln Glu Thr Ile Arg Val Thr Lys Pro Cys 35 40 43
【0043】配列番号:6 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列 GCGGAATTCA TGCAGCACCG AGGCTTCCTC 30
【0044】配列番号:7 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列 GCGGAATTCC TAGTCCTTTC CCTTCCCTTT 30
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 明男 神奈川県小田原市成田540番地明治乳業株 式会社細胞工学センター内 (72)発明者 熊井 英志 神奈川県小田原市成田540番地明治乳業株 式会社細胞工学センター内 (72)発明者 小田 宗宏 神奈川県小田原市成田540番地明治乳業株 式会社細胞工学センター内 (72)発明者 加藤 直樹 神奈川県小田原市成田540番地明治乳業株 式会社細胞工学センター内 (72)発明者 佐久間 貞俊 神奈川県小田原市成田540番地明治乳業株 式会社細胞工学センター内 (72)発明者 村松 喬 愛知県名古屋市天白区大字平針字黒石2845 番地平針住宅6街区35
Claims (6)
- 【請求項1】 MKタンパク質、該タンパク質の生物学的
活性を保持している誘導体、または該タンパク質の生物
学的活性を保持しているそれらの一部分の少なくとも1
つを有効成分とする抗潰瘍組成物。 - 【請求項2】 MKタンパク質が配列番号2、3または4
で示されるアミノ酸配列からなる請求項1に記載の抗潰
瘍組成物。 - 【請求項3】 MKタンパク質、該タンパク質の生物学的
活性を保持している誘導体、または該タンパク質の生物
学的活性を保持しているそれらの一部分の少なくとも1
つが、薬剤学的に許容できる塩を形成している請求項1
または2に記載の抗潰瘍組成物。 - 【請求項4】 薬剤的に許容できる希釈剤または担体を
含む、請求項1〜3のいずれかに記載の抗潰瘍組成物。 - 【請求項5】 潰瘍性疾患が消化器の潰瘍性疾患である
請求項1〜4のいずれかに記載の抗潰瘍組成物。 - 【請求項6】 消化器の潰瘍性疾患が胃潰瘍である請求
項5に記載の抗潰瘍組成物。
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| CA002220854A CA2220854A1 (en) | 1995-10-02 | 1998-01-26 | Anti-ulcer composition |
Applications Claiming Priority (3)
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| JP7255354A JPH0995454A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 抗潰瘍組成物 |
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