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JPH0993652A - 移動通信方法及び移動通信システム - Google Patents

移動通信方法及び移動通信システム

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Publication number
JPH0993652A
JPH0993652A JP7266402A JP26640295A JPH0993652A JP H0993652 A JPH0993652 A JP H0993652A JP 7266402 A JP7266402 A JP 7266402A JP 26640295 A JP26640295 A JP 26640295A JP H0993652 A JPH0993652 A JP H0993652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station
code
base station
control channel
channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7266402A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiro Sugita
武弘 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7266402A priority Critical patent/JPH0993652A/ja
Priority to CA002185399A priority patent/CA2185399A1/en
Priority to US08/715,431 priority patent/US5812543A/en
Priority to KR1019960040967A priority patent/KR970019200A/ko
Priority to CN96121122A priority patent/CN1094703C/zh
Publication of JPH0993652A publication Critical patent/JPH0993652A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04B—TRANSMISSION
    • H04B7/00—Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24—Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26—Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2628—Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile using code-division multiple access [CDMA] or spread spectrum multiple access [SSMA]
    • H—ELECTRICITY
    • H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00—Access restriction; Network selection; Access point selection
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    • H—ELECTRICITY
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    • H04W88/00—Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02—Terminal devices
    • H04W88/06—Terminal devices adapted for operation in multiple networks or having at least two operational modes, e.g. multi-mode terminals
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    • H04W88/00—Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
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    • H04W52/0212—Power saving arrangements in terminal devices managed by the network, e.g. network or access point is leader and terminal is follower
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    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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    • Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＣＤＭＡ方式を採用した移動通信システムの
移動局を、屋内においてコードレス電話の子機として利
用できる移動通信方法等を提供する。 【解決手段】 ＣＤＭＡ方式を用いた移動通信システム
において、基地局１から送信されるパイロットＰＮ符号
よりも短い周期のＰＮ符号と、固定局３の識別情報とを
制御チャンネルとして送信すると共に、加入者回線に接
続された固定局３と、固定局３から受信した制御チャン
ネルの識別情報に基づいて、自局の固定局３を確認でき
たときはこの固定局３を経由して発呼及び着呼を行い、
それ以外のときは基地局１を経由して発呼及び着呼を行
う移動局２とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信方法、移動通
信システム、固定局及び移動局に関し、特にＣＤＭＡ方
式を採用したセルラ・システムやライセンストＰＣＳの
移動局を屋内で利用するシステム等に関する。
【０００２】
【従来の技術】符号分割多元接続（Code Division Mult
iple Access、以下、ＣＤＭＡという。）方式を採用し
た移動通信（いわゆるセルラ）システムは、従来のアナ
ログ方式の移動通信システムと比較して約１０倍のシス
テム容量を有し、いわゆるライセンスト・パーソナルコ
ミュニケーション・サービス（Personal Communication
s Service、以下、ＰＣＳという。）でも広く利用され
ようとしている。
【０００３】ここで、ＣＤＭＡ方式について説明する。
【０００４】ＣＤＭＡ方式を採用したディジタル・セル
ラでは、図１０に示すように、基地局１と、複数の移動
局（あるいは移動端末ともいう。）２とを所定の帯域の
無線回線で結び、この無線回線においてＣＤＭＡ方式を
用いるものである。そして、基地局１から移動局２への
いわゆるフォワード・リンクとして、パイロット・チャ
ンネル、シンク・チャンネル、ページング・チャンネル
及びトラフィックス・チャンネルを用いるようになって
いる。
【０００５】パイロット・チャンネルは、パイロットＰ
Ｎ符号を繰り返して送信するためのチャンネルであっ
て、移動局２での同期獲得及び維持、クロック再生等の
ために用いられるチャンネルである。
【０００６】シンク・チャンネルは、基地局１と移動局
２の間で時刻やいわゆるロング・コードのＰＮ符号等を
合わせるために用いられるチャンネルである。
【０００７】ページング・チャンネルは、ハンドオフに
必要な情報、着信時の移動局２の呼出情報、トラフィッ
クス・チャンネルの割当情報等を送信するために用いら
れるチャンネルである。
【０００８】トラフィックス・チャンネルは、実際の音
声情報（音声データ）やデータを送信するのに用いられ
るチャンネルである。
【０００９】具体的には、基地局１は、その要部とし
て、図１１に示すように、ＰＮ符号を発生するＰＮ符号
発生器１０１と、ウォルシュ・コード（Walsh Code）を
発生する複数のウォルシュ符号発生器１０２0 〜１０２
n （例えばｎ＝６３）と、ＰＮ符号発生器１０１からの
ＰＮ符号とウォルシュ符号発生器１０２0 〜１０２n か
らの各ウォルシュ・コードをそれぞれ乗算する乗算器１
０３0 〜１０３n と、乗算器１０３1 〜１０３n の各出
力とデータをそれぞれ乗算する乗算器１０４1 〜１０４
n と、乗算器１０４1 〜１０４n の各出力を加算するチ
ャンネル加算器１０５とを備える。
【００１０】そして、乗算器１０３0 は、ＰＮ符号発生
器１０１からのＰＮ符号と、ウォルシュ符号発生器１０
２0 からの直交符号であるウォルシュ・コード０（すな
わちオールゼロ）とを乗算し、得られるＰＮ符号をパイ
ロット・チャンネルのデータとして加算器１０５に供給
する。
【００１１】乗算器１０３32は、ＰＮ符号発生器１０１
からのＰＮ符号と、ウォルシュ符号発生器１０２32から
のウォルシュ・コード３２を乗算し、乗算器１０４
32は、乗算器１０３32の出力と、端子１０６を介して供
給される例えば時刻情報等のデータとを乗算し、シンク
・チャンネルのデータとして加算器１０５に供給する。
【００１２】乗算器１０３1 は、ＰＮ符号発生器１０１
からのＰＮ符号と、ウォルシュ符号発生器１０２1 から
のウォルシュ・コード１を乗算し、乗算器１０４1 は、
乗算器１０３1 の出力と、端子１０７を介して供給され
る例えばトラフィックス・チャンネルの割当情報等とを
乗算し、ページング・チャンネルのデータとして加算器
１０５に供給する。なお、ページング・チャンネルのデ
ータを形成するこれらの回路は、最大で７チャンネル分
設けられる。
【００１３】乗算器１０３i （ｉ＝２〜ｎ、但しｉ＝３
２及びページング・チャンネルとして用いられた回路を
除く。）は、ＰＮ符号発生器１０１からのＰＮ符号と、
ウォルシュ符号発生器１０２i からのウォルシュ・コー
ドｉを乗算し、乗算器１０４i は、乗算器１０３i の出
力と、端子１０８i を介して供給される例えば音声デー
タとを乗算し、トラフィックス・チャンネルのデータと
して加算器１０５に供給する。
【００１４】加算器１０５は、乗算器１０３0 からのパ
イロット・チャンネルのデータ、乗算器１０４32からの
シンク・チャンネルのデータ、乗算器１０４1 からのペ
ージング・チャンネルのデータ及び各乗算器１０３i か
らのトラフィックス・チャンネルのデータを加算し、端
子１０９を介して例えば２相位相偏移（ＰＳＫ：Phase
Shift Keying）変調器（図示せず）に供給する。
【００１５】そして、例えば、パイロット・チャンネル
を用いて移動局２のＰＮ符号の同期（タイミング）が維
持され、シンク・チャンネルを用いてＰＮ符号のシフト
量等が移動局２に通知された状態において、ページング
・チャンネルを用いて着呼に対する呼出やトラフィック
ス・チャンネルの割当が行われ、すなわちＣＤＭＡ方式
により、トラフィックス・チャンネルを用いて実際の通
話が行われる。なお、移動局２から基地局１へのいわゆ
るリーバース・リンクとしては、発呼や着呼の制御用の
アクセス・チャンネルと、通話用のトラフィックス・チ
ャンネルとが用いられる。
【００１６】ところで、セルラ・システムやライセンス
トＰＣＳでは、上述の図１０に示すように、移動局（移
動端末）２を屋内に持ち込んだ場合、通話料金が安い加
入者回線を用いるために、移動局２を、いわゆるコード
レス電話の子機として、すなわち加入者回線に接続され
た親機（以下、ホーム・ベース・ステーションとい
う。）３に対する子機としても用いることができれば、
非常に便利である。換言すると、上述の機能を有する移
動局２及びホーム・ベース・ステーション３の実現が求
められている。
【００１７】ホーム・ベース・ステーションは、時分割
多元接続（Time Division MultipleAccess、以下、ＴＤ
ＭＡという。）方式では既に導入が開始されようとして
いる。ＴＤＭＡ方式の場合、セルラとして使用されてい
ない空きチャンネルを探してセルラと同一の方式で運用
するものである。
【００１８】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ＣＤＭＡ方
式のホーム・ベース・ステーションを用いるシステムに
おいて、セルラ・モードからコードレス電話モードへの
自動切換を行うには、定期的に移動局がホーム・ベース
・ステーションをサーチしなければならない。この場
合、次のような問題がある。
【００１９】ＣＤＭＡ方式のセルラでは、移動局は、定
期的にページング・チャンネルを受信して着信の有無を
調べる（これは、方式に関係なく行われる。）。したが
って、移動局は、この合間をぬって、ホーム・ベース・
ステーションのサーチを行わなければならない。しか
し、基地局とホーム・ベース・ステーションの同期をと
ることは非常に難しく、また、ＣＤＭＡ方式で用いられ
ているパイロットＰＮ符号の周期が２15と非常に長く、
全てのタイミングにおける相関関係を求めてパイロット
ＰＮ符号を検出するには時間がかかる。例えば相関長を
６４チップとした場合でも全タイミングの相関結果を得
るためには２秒程度の時間が必要となる。さらに通常は
相関長をこの数倍としているので、パイロットＰＮ符号
を検出するためには非常に時間がかかる。したがって、
ホーム・ベース・ステーションがパイロットＰＮ信号
（符号）を送信し、これを移動局が検出しようとする
と、上記の期間でホーム・ベース・ステーションをサー
チすることは困難である。
【００２０】また、ホーム・ベース・ステーションが基
地局と同様にパイロットＰＮ信号を送信し続けること
は、他のシステムへの妨害となる可能性がある。できれ
ば、バースト的な送信によって送信時間率を小さくする
ことが好ましい。
【００２１】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、ＣＤＭＡ方式を採用したセルラ・システム
やライセンストＰＣＳの移動局を、例えば屋内において
コードレス電話の子機のように利用することができる移
動通信方法、移動通信システム、固定局及び移動局を提
供することを目的とする。
【００２２】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る移動通信方法は、符号分割多元接続
方法を用いて基地局と複数の移動局間で通信を行う移動
通信方法において、加入者回線に接続された固定局は、
基地局から送信されるパイロットＰＮ符号よりも短い周
期のＰＮ符号のＮ周期分（Ｎは１以上）と、各固定局を
識別するための識別情報とを制御チャンネルとして送信
し、移動局は、固定局から受信した制御チャンネルの識
別情報に基づいて、自局の固定局を確認できたときは固
定局を経由して発呼及び着呼を行い、それ以外のときは
基地局を経由して発呼及び着呼を行うことを特徴とす
る。
【００２３】また、本発明に係る移動通信システムは、
符号分割多元接続方式を用いて基地局と複数の移動局間
で通信を行う移動通信システムにおいて、基地局から送
信されるパイロットＰＮ符号よりも短い周期のＰＮ符号
のＮ周期分（Ｎは１以上）と、各固定局を識別するため
の識別情報とを制御チャンネルとして送信すると共に、
加入者回線に接続された固定局と、この固定局から受信
した制御チャンネルの識別情報に基づいて、自局の固定
局を確認できたときは固定局を経由して発呼及び着呼を
行い、それ以外のときは基地局を経由して発呼及び着呼
を行う移動局と、を備えることを特徴とする。
【００２４】また、本発明に係る固定局は、基地局と複
数の移動局間で符号分割多元接続方式を用いて通信を行
う移動通信システムの移動局と無線で通信を行う固定局
であって、基地局から送信されるパイロットＰＮ符号よ
りも短い周期のＰＮ符号を発生するＰＮ符号発生手段
と、各固定局を識別するための識別情報を発生する識別
情報発生手段と、ＰＮ符号発生手段からのＰＮ符号のＮ
周期分（Ｎは１以上）と、識別情報発生手段からの識別
情報とを制御チャンネルとして送信する制御チャンネル
送信手段とを備えることを特徴とする。
【００２５】また、本発明に係る移動局は、基地局と複
数の移動局間で符号分割多元接続方式を用いて通信を行
う移動通信システムの移動局において、基地局からのペ
ージング・チャンネルを受信すると共に、パイロットＰ
Ｎ符号よりも短い周期のＰＮ符号のＮ周期分（Ｎは１以
上）と、各固定局を識別するための識別情報とを制御チ
ャンネルとして、固定局から受信する受信手段と、受信
手段で受信された制御チャンネルのＰＮ符号を検出する
ＰＮ符号検出手段と、ＰＮ符号検出手段の検出結果に基
づいて、制御チャンネルの識別情報を復調する復調手段
と、復調手段からの識別情報に基づいて、自局の固定局
を確認できたときは固定局を経由して発呼及び着呼を行
い、それ以外のときは基地局を経由して発呼及び着呼を
行う制御手段とを備えることを特徴とする。
【００２６】ここで、固定局は、基地局から間欠的に送
信されるページング・チャンネルの終了から次のページ
ング・チャンネルの先頭までの時間よりも短い間隔で制
御チャンネルを送信するようにしてもよい。
【００２７】また、固定局は、制御チャンネルを送信す
るタイミングを乱数に基づいて変化させるようにしても
よい。
【００２８】また、複数の固定局は、互いに異なるＰＮ
符号の制御チャンネルを送信するようにしてもよい。
【００２９】一方、移動局は、基地局から送信されるペ
ージング・チャンネルを間欠的に受信すると共に、ペー
ジング・チャンネルを受信していない期間に固定局から
の制御チャンネルを受信するようにしてもよい。
【００３０】また、移動局は、１回以上のページング・
チャンネルの受信に１回の割合で制御チャンネルを受信
するようにしてもよい。
【００３１】そして、本発明では、加入者回線に接続さ
れた固定局は、基地局から送信されるパイロットＰＮ符
号よりも短い周期のＰＮ符号のＮ周期分と、各固定局を
識別するための識別情報とを制御チャンネルとして送信
する。移動局は、固定局から受信した制御チャンネルの
識別情報に基づいて、自局の固定局を確認できたときは
固定局を経由して発呼及び着呼を行い、それ以外のとき
は基地局を経由して発呼及び着呼を行う。
【００３２】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る移動通信方
法、移動通信システム、固定局及び移動局の一実施例に
ついて説明する。
【００３３】本発明を適用した移動通信システムは、上
述の図１０に示すように、符号分割多元接続（Code Div
ision Multiple Access 、以下、ＣＤＭＡという。）方
式を用いて基地局１と複数の移動局２間で通信を行う移
動通信システムにおいて、基地局１から送信されるパイ
ロットＰＮ符号よりも短い周期のＰＮ符号のＮ周期分
（Ｎは１以上）と、各固定局を識別するための識別情報
とを制御チャンネルとして送信すると共に、加入者回線
に接続された固定局３と、固定局３から受信した制御チ
ャンネルの識別情報に基づいて、自局の固定局３を確認
できたときはこの固定局３を経由して発呼及び着呼を行
い、それ以外のときは基地局１を経由して発呼及び着呼
を行う移動局２とを備える。
【００３４】そして、この移動通信システムでは、例え
ば屋内等の固定局３と通信が可能な領域においては、移
動局２をいわゆるコードレス電話の子機として、すなわ
ち加入者回線に接続された親機に相当する固定局（以
下、ホーム・ベース・ステーションという。）３を経由
して発呼及び着呼を行う子機として（以下、ＨＢＳモー
ドという。）利用でき、通話が不可能な領域において
は、基地局１を経由して発呼及び着呼を行う移動端末と
して（以下、セルラ・モードという。）利用できるよう
になっている。
【００３５】具体的には、ホーム・ベース・ステーショ
ン３は、その送信系として、例えば図１に示すように、
例えば符号化された音声データを所定のフォーマットで
出力する送信データ生成回路１１と、各ホーム・ベース
・ステーションを識別する識別情報等を生成する制御回
路１２と、制御回路１２からの識別情報を所定のフォー
マットで出力する制御パケット生成回路１５と、基地局
から送信されるページング・チャンネルのパイロットＰ
Ｎ符号よりも短い周期のＰＮ符号を発生するＰＮ符号発
生器２１と、互いに異なるウォルシュ・コード（Walsh
Code）を発生する例えば３つのウォルシュ符号発生器２
２、２３、２４と、ＰＮ符号発生器２１からのＰＮ符号
と、ウォルシュ符号発生器２２〜２４からの各ウォルシ
ュ・コードをそれぞれ乗算する乗算器２５、２６、２７
と、制御回路１２で生成された識別情報と乗算器２６の
出力を乗算する乗算器２８と、送信データ生成回路１１
から出力された音声データと乗算器２７の出力を乗算す
る乗算器２９と、乗算器２５、２８、２９の各出力を加
算するチャンネル加算器３０と、チャンネル加算器３０
の出力を所定の変調方式で変調する変調器３１と、変調
器３１からの変調信号を増幅する高周波増幅器３２と、
アンテナ３３とを備える。
【００３６】そして、制御回路１２は、例えば加入者回
線を介して着呼があったときに、着呼に対する呼出等の
回線制御のための制御情報を発生すると共に、各ホーム
・ベース・ステーションを識別するための識別情報であ
って、このホーム・ベース・ステーション３に割り当て
られた識別情報を、基地局１から間欠的に送信されるペ
ージング・チャンネルの終了から次のページング・チャ
ンネルの先頭までの時間よりも短い間隔で発生する。こ
の制御情報は送信データ生成回路１１に供給され、識別
情報は制御パケット生成回路１５に供給される。
【００３７】送信データ生成回路１１には、例えば通話
中においては所定の符号則によって符号化された音声デ
ータ（以下、音声符号化データという。）が端子１８を
介して供給され、送信データ生成回路１１は、この音声
符号化データや、制御回路１２から供給される回線制御
のための制御情報を予め決められた所定のフォーマット
のデータに変換して、符号化回路１３に供給する。符号
化回路１３は、移動局２においてエラー訂正を行うため
に、このフォーマット変換された音声符号化データ等
を、例えば畳込符号を用いて符号化する。インターリー
ブ回路１４は、音声符号化データ等にいわゆるバースト
・エラーが発生しないように、音声符号化データ等をイ
ンターリーブして乗算器２９に供給する。
【００３８】一方、制御パケット生成回路１５は、制御
回路１２から供給されるこのホーム・ベース・ステーシ
ョン３に特有の識別情報を所定のフォーマットのパケッ
トに変換して、符号化回路１６に供給する。符号化回路
１６は、上述の符号化回路１３と同様に、識別情報を符
号化し、また、インターリーブ回路１７は、上述のイン
ターリーブ回路１４と同様に、符号化された識別情報を
インターリーブして乗算器２８に供給する。
【００３９】ＰＮ符号発生器２１は、基地局１から送信
される例えば周期が２15のパイロットＰＮ符号よりも短
い周期、例えば周期が２6 のＰＮ符号を、基地局１から
間欠的に送信されるページング・チャンネルの終了から
次のページング・チャンネルの先頭までの時間よりも短
い間隔で発生して、乗算器２５〜２７に供給する。
【００４０】ウォルシュ符号発生器２２は、直交符号で
あるウォルシュ・コード０（すなわちオールゼロ）を発
生し、乗算器２５は、このウォルシュ・コード０とＰＮ
発生器２１から供給されるＰＮ符号を乗算して、得られ
るＰＮ符号をチャンネル加算器３０に供給する。
【００４１】ウォルシュ符号発生器２３は、ウォルシュ
・コードｍ（ｍは、１以上６３以下の予め定められた整
数）を発生し、乗算器２６は、このウォルシュ・コード
ｍとＰＮ発生器２１から供給されるＰＮ符号を乗算し
て、乗算器２８に供給する。この乗算器２８には、上述
したように、インターリーブ回路１７からインターリー
ブされた識別情報が供給されており、乗算器２８は、こ
の識別符号と乗算器２６の出力を乗算してチャンネル加
算器３０に供給する。
【００４２】ウォルシュ符号発生器２４は、ウォルシュ
・コードｋ（ｋは、ｍ以外であって１以上６３以下の予
め定められた整数）を発生し、乗算器２７は、このウォ
ルシュ・コードｋとＰＮ発生器２１から供給されるＰＮ
符号を乗算して、乗算器２９に供給する。この乗算器２
９には、上述したように、インターリーブ回路１４から
インターリーブされた音声符号化データが供給されてお
り、乗算器２９は、この音声符号化データと乗算器２７
の出力を乗算して、チャンネル加算器３０に供給する。
【００４３】チャンネル加算器３０は、乗算器２５、２
８、２９の各出力を加算して、送信データとして変調器
３１に供給する。具体的には、基地局１からは、例えば
図２Ａに示すように、パイロットＰＮ符号を含むページ
ング・メッセージ（ページング・チャンネル）が周期を
１．２８秒×２N（Ｎは１以上）として連続的に送信さ
れており、チャンネル加算器３０は、ＰＮ符号が含まれ
るプリアンブルと、識別情報が含まれるデータとから成
る制御チャンネルを形成すると共に、例えば図２Ｃに示
すように、この制御チャンネルを制御パケットとして、
ページング・メッセージの周期よりも短い周期で出力す
る。なお、このとき、他のホーム・ベース・ステーショ
ンが送信する制御パケットとこのホーム・ベース・ステ
ーション３が送信する制御パケットが連続して衝突する
のを回避するために、制御パケット（制御チャンネル）
を送信するタイミングを乱数に基づいて変化させるよう
にしてもよい。
【００４４】変調器３１は、例えば２相位相偏移（ＰＳ
Ｋ：Phase Shift Keying）変調器や４相位相偏移（ＱＰ
ＳＫ：Quadrature Phase Shift Keying）変調器等の所
定の変調器からなり、チャンネル加算器３０から供給さ
れる制御チャンネルや、例えば通話中においては音声符
号化データにより、例えば互いに位相がπ／２異なる２
つの搬送波（キャリア）を変調し、得られる変調信号を
高周波増幅器３２に供給する。高周波増幅器３２は、変
調信号を増幅し、アンテナ３３を介して移動局２に送信
する。かくして、このホーム・ベース・ステーション３
は、基地局１から間欠的に送信されるページング・チャ
ンネルの終了から次のページング・チャンネルの先頭ま
でに１度は制御チャンネルを送信する。
【００４５】つぎに、移動局２の具体的な構成について
説明する。
【００４６】移動局２は、その受信系（受信機）とし
て、例えば図３に示すように、基地局１及びホーム・ベ
ース・ステーション３からの変調信号を受信するアンテ
ナ４１と、アンテナ４１で受信された変調信号を増幅す
る高周波増幅器４２と、高周波の変調信号を検波してベ
ースバンドの信号に変換する直交検波回路４３と、基地
局１からのパイロットＰＮ符号やホーム・ベース・ステ
ーション３からのＰＮ符号を検出するＰＮ検出器４４
と、直交検波回路４３からのベースバンドの信号を復調
する例えば３つの復調器４５1 、４５2 、４５3 と、復
調器４５1 〜４５3の各出力を合成する合成器４６と、
復号データのインターリーブを解くデインタリーバ４７
と、復号データのエラー訂正を行う復号器４８と、ＰＮ
検出器４４等を制御する受信機制御回路４９と、音声デ
ータを再生するボコーダ５０とを備える。
【００４７】そして、この移動局２では、例えばいわゆ
るアイドリングの状態において、基地局１からのページ
ング・チャンネルの受信を行うと共に、ページング・チ
ャンネルの受信の合間をぬってホーム・ベース・ステー
ション３からの制御チャンネルを受信し、制御チャンネ
ルの識別情報に基づいて、自局のホーム・ベース・ステ
ーション３を確認できたときはこのホーム・ベース・ス
テーション３を経由して発呼及び着呼を行うＨＢＳモー
ドで動作し、それ以外のときは基地局１を経由して発呼
及び着呼を行うセルラ・モードで動作するようになって
いる。換言すると、この移動局２は、例えば屋内等のホ
ーム・ベース・ステーション３と通信が可能な領域にお
いては、コードレス電話の子機として、すなわち加入者
回線に接続されたホーム・ベース・ステーション３を経
由して発呼及び着呼を行う子機として利用でき、通話が
不可能な領域においては、基地局１を経由して発呼及び
着呼を行う移動端末として利用できるようになってい
る。
【００４８】具体的には、高周波増幅器４２は、アンテ
ナ４１で受信された変調信号を増幅し、直交検波回路４
３は、この変調信号を直交検波して、得られるベースバ
ンドの信号をＰＮ検出器４４及び復調器４５1 〜４５3
に供給する。
【００４９】ＰＮ検出器４４は、受信機制御回路４９の
制御の下に、例えばこの移動局２の受信機がアイドリン
グの状態において、ページング・チャンネルをモニタし
て、パイロットＰＮ符号の検出を行う。具体的には、基
地局１からは、自局宛のページング・メッセージ（ペー
ジング・チャンネル）は予め決められた周期、例えば図
４Ａに示すように、１．２８秒×２N （Ｎは１以上）の
周期で送信され、受信機制御回路４９は、このページン
グ・チャンネルをモニタするために、例えば図４Ｂに示
すように、受信スロットの少し前において、例えば高周
波増幅器４２、直交検波回路４３、ＰＮ検出器４４等の
ページング・チャンネルのモニタに最低限必要な回路を
起動する。そして、ＰＮ検出器４４は、ページング・チ
ャンネルのパイロットＰＮ符号の検出を行い、受信機制
御回路４９は、後述する復号器４８から供給される受信
されたページング・メッセージに基づいて、例えば着呼
処理等のページング・メッセージの処理を行い、特に処
理することがなければ、次回のページング・チャンネル
を受信する準備を行った後、先ほど起動した回路を停止
させる。すなわち、受信機が、基地局１のページング・
メッセージの間欠送信に対して間欠動作することによ
り、低消費化が図られている。
【００５０】また、ＰＮ検出器４４は、受信機制御回路
４９の制御の下に、上述したページング・チャンネルの
パイロットＰＮ符号の検出の合間をぬって、ホーム・ベ
ース・ステーション３からの制御チャンネルのＰＮ符号
の検出を行う。具体的には、受信機制御回路４９は、１
回以上のページング・チャンネルの受信に１回の割合で
制御チャンネルを受信するために、例えば上述した図２
Ｄに示すように、ページング・チャンネルの複数回の受
信毎に、その最後の受信が終了したら、例えば高周波増
幅器４２、直交検波回路４３、ＰＮ検出器４４等の制御
チャンネルの受信に最低限必要な回路を起動する。そし
て、ＰＮ検出器４４は、制御チャンネルのＰＮ符号の検
出を行い、受信機制御回路４９は、後述する復号器４８
から供給される識別情報に基づいて、この移動局２をＨ
ＢＳモードで動作させるか、セルラ・モードで動作させ
るかの切換を行った後、先ほど起動した回路を停止させ
る。
【００５１】すなわち、移動局２は、上述したように、
ホーム・ベース・ステーション３からの制御チャンネル
の受信をページング・チャンネル受信の合間全てで行う
のではなく、複数回に１度の割合で行うことにより、制
御チャンネルの受信のために増加する消費電力を小さく
することができる。さらに、ホーム・ベース・ステーシ
ョン３からは、ページング・チャンネルの終了から次の
ページング・チャンネルの先頭までの時間よりも短い間
隔で制御チャンネルが送信されていることから、移動局
２は、上述のように、制御チャンネルの受信を、ページ
ング・チャンネルの複数回の受信に対して１回の割合と
しても、確実に制御チャンネルを受信することができ
る。なお、移動局２は、上述した図２Ｂ、図２Ｄに示す
ように、基地局１からのページング・チャンネルとホー
ム・ベース・ステーション３からの制御チャンネルをモ
ニタするために、ページング・チャンネルが送られてく
る期間と制御チャンネルが送られてくる期間において受
信機を動作させるが、例えば図５Ｃに示すように、制御
チャンネルを受信するときは、ページング・チャンネル
の受信終了後に一旦受信機を停止させることなく、制御
チャンネルの受信を続けて行ってもよい。
【００５２】一方、復調器４５1 〜４５3 は、パイロッ
トＰＮ符号又はＰＮ符号を用いて、ベースバンドの信号
の復調を行い、得られる復調信号、例えば基地局１から
のパイロット・チャンネルのデータ、シンク・チャンネ
ルのデータ、ページング・チャンネルのデータ、トラフ
ィックス・チャンネルのデータにそれぞれ対応した信
号、又は固定局３からの制御チャンネルのデータ、トラ
フィックス・チャンネルのデータにそれぞれ対応した信
号を、合成器４６に供給する。合成器４６は、復調器４
５1 〜４５3 の各出力を合成すると共に、例えばビタビ
復号によって復調信号を２値化し、得られる復号データ
をデインタリーバ４７に供給する。すなわち、無線伝送
路では一般的にマルチパスが存在し、ＰＮ符号は複数の
タイミングで検出される。したがって、マルチパスが存
在する場合には、受信機制御回路４９は、パスの数に応
じて、互いに位相（タイミング）が異なるＰＮ符号を有
する複数の復調器を動作させて、復調を行わせる。そし
て、合成器４６は、復調器４５1 〜４５3 から供給され
る各復調信号を合成し、いわゆるＳ／Ｎが改善された復
調信号から復号データを生成する。
【００５３】デインタリーバ４７は、ホーム・ベース・
ステーション３のインターリーブ回路１４、１７に対応
するものであり、また復号器４８は、符号化回路１３、
１６に対応するものであり、デインタリーバ４７は、合
成器４６から供給される復号データのインターリーブを
解き、復号器４８は、復号データのエラー訂正を行っ
て、エラー訂正された復号データを受信機制御回路４９
に供給する。受信機制御回路４９は、この復号データに
基づいて、この移動局２の動作モードの制御、着呼の制
御等を行うと共に、復号器４８からの復号データをボコ
ーダ５０に供給する。
【００５４】ボコーダ５０は、基地局１やホーム・ベー
ス・ステーション３の符号化器に対応したものであり、
例えば通話中において、受信された音声符号化データを
復号化し、得られる音声データを端子５１を介して、例
えばディジタル／アナログ変換器（図示せず）に供給す
る。そして、音声データは、ディジタル／アナログ変換
器によって音声信号に変換された後、スピーカに供給さ
れる。かくして、利用者は、通話することができる。
【００５５】ここで、ＰＮ検出器４４の具体的な構成に
ついて説明する。
【００５６】ＰＮ検出器４４は、例えば図６に示すよう
に、基地局１からのパイロットＰＮ符号又はホーム・ベ
ース・ステーション３からのより周期が短いＰＮ符号の
検出のための相関器６１と、相関器６１からの相関結果
を所定の閾値と比較する信号強度判定回路６２と、パイ
ロットＰＮ符号又はＰＮ符号を発生して相関器６１に供
給するＰＮ符号発生器６３と、ＰＮ符号発生器６３等を
制御するＰＮ検出器制御回路６４とを備える。
【００５７】そして、ＰＮ検出器制御回路６４は、例え
ば受信機制御回路４９から供給される前回に受信した際
のパイロットＰＮ符号又はＰＮ符号のタイミングを示す
制御信号に基づいて、ＰＮ符号発生器６３が発生するパ
イロットＰＮ符号又はＰＮ符号のタイミングを変化させ
る制御を行う。
【００５８】ＰＮ符号発生器６３は、ＰＮ検出器制御回
路６４の制御の下に、パイロットＰＮ符号とＰＮ符号を
切り換えて発生すると共に、これらの発生タイミングを
変化させる。
【００５９】具体的には、ＰＮ符号発生器６３は、例え
ば図７に示すように、基地局１が送信するパイロットＰ
Ｎ符号と同じＰＮ符号（以下、パイロットＰＮ符号とい
う。）を発生するＰＮ発生器７１と、ホーム・ベース・
ステーション３が送信するＰＮ符号と同じＰＮ符号を発
生するＰＮ発生器７２と、ＰＮ発生器７１、７２を制御
するタイミング制御回路７３と、ＰＮ発生器７１からの
パイロットＰＮ符号とＰＮ発生器７２からのＰＮ符号を
切り換え選択する選択回路７４とを備える。
【００６０】そして、タイミング制御回路７３は、ＰＮ
検出器制御回路６４から端子７５を介して供給されるタ
イミングを示す制御信号に基づいて、ＰＮ発生器７１、
ＰＮ発生器７２を制御する。したがって、ＰＮ発生器７
１は、前回受信した際のパイロットＰＮ符号のタイミン
グをもとにパイロットＰＮ符号を発生し、ＰＮ発生器７
２は前回受信したＰＮ符号のタイミングをもとにＰＮ符
号を発生する。選択回路７４は、ＰＮ検出器制御回路６
４から端子７６を介して供給されるパイロットＰＮ符号
とＰＮ符号を切り換える切換信号に基づいて、ＰＮ発生
器７１からのパイロットＰＮ符号とＰＮ発生器７２から
のＰＮ符号を切り換え選択し、端子７７を介して相関器
６１に供給する。なお、切換信号に基づいて、利用され
ていないＰＮ発生器を停止するようにしてもよい。
【００６１】相関器６１は、直交検波回路４３から端子
６５を介して供給されるベースバンドの受信信号とＰＮ
符号発生器６３からのパイロットＰＮ符号の相関をとる
と共に、この受信信号とＰＮ符号発生器６３からのＰＮ
符号の相関をとり、相関結果を信号強度判定回路６２に
供給する。信号強度判定回路６２は、この相関結果を所
定の閾値を比較して、閾値よりも大きいときは、パイロ
ットＰＮ符号又はＰＮ符号が検出されたとして、その検
出結果をＰＮ検出器制御回路６４に供給する。ＰＮ検出
器制御回路６４は、検出結果及び検出されたときのパイ
ロットＰＮ符号又はＰＮ符号のタイミングを端子６７を
介して受信機制御回路４９に供給する。そして、受信機
制御回路４９は、上述したように、このタイミングに基
づいて復調器４５1 〜４５3 を制御すると共に、検出結
果に基づいてこの移動局２の動作モードを制御する。ま
た、受信機制御回路４９は、パイロットＰＮ符号又はＰ
Ｎ符号のタイミングを、次回のパイロットＰＮ符号又は
ＰＮ符号の検出の際に、ＰＮ検出器制御回路６４に供給
する。すなわち、前回受信した際のＰＮ符号のタイミン
グを基づいてＰＮ符号の検出を行うことにより、短時間
でＰＮ符号を検出することができる。
【００６２】上述のようにしてＰＮ検出器４４は、ＰＮ
符号を検出するが、ホーム・ベース・ステーション３か
らは、基地局１からのパイロットＰＮ符号の周期よりも
短い周期のＰＮ符号が送信されてくることから、ＰＮ検
出器４４は、短い時間でＰＮ符号を検出することができ
る。換言すると、制御チャンネル（制御パケット）のプ
リアンブル長を短くでき、移動局２が屋内等のホーム・
ベース・ステーション３の近くに位置するときは、この
移動局２は、ページング・チャンネル受信の合間にホー
ム・ベース・ステーション３からの制御チャンネルを確
実に受信することができる。
【００６３】つぎに、セルラ・モードとＨＢＳモードの
切り換えについて説明する。受信機制御回路４９は、例
えば図８、図９に示すフローチャートに従って、この移
動局２の動作モードを制御する。
【００６４】すなわち、ステップＳ１において、受信機
制御回路４９は、基地局１からのページング・チャンネ
ル又はホーム・ベース・ステーション３からの制御チャ
ンネルの受信を行うために、上述したように受信機を起
動し、ステップＳ２に進む。
【００６５】ステップＳ２において、受信機制御回路４
９は、ページング・チャンネルの受信を行い、ステップ
Ｓ３に進む。
【００６６】ステップＳ３において、受信機制御回路４
９は、復号器４８から供給されるページング・チャンネ
ルの制御情報（ページング・メッセージ）に基づいて、
着信があったかの判定を行い、該当するときはステップ
Ｓ４に進み、該当しないときはステップＳ５に進む。
【００６７】ステップＳ４において、受信機制御回路４
９は、着信処理を行うと共に、この移動局２を通話を行
う通話モードにする。
【００６８】一方、ステップＳ５において、受信機制御
回路４９は、受信したページング・チャンネルの数を記
憶するカウンタの値を１増加させ、ステップＳ６に進
む。
【００６９】ステップＳ６において、受信機制御回路４
９は、このカウンタの値に基づいて、制御チャンネルを
受信するタイミングかを判定し、該当するときはステッ
プＳ７に進み、該当しないときはステップＳ１１に進
む。
【００７０】ステップＳ７において、受信機制御回路４
９は、ホーム・ベース・ステーション３からの制御チャ
ンネルを受信し、ステップＳ８に進む。
【００７１】ステップＳ８において、受信機制御回路４
９は、復号器４８から供給される制御チャンネルの識別
情報に基づいて、後述するように自局のホーム・ベース
・ステーション３かを判定し、該当するときはステップ
Ｓ９に進み、該当しないときはステップＳ１０に進む。
【００７２】ステップＳ９において、受信機制御回路４
９は、この移動局２をＨＢＳモードに、すなわちホーム
・ベース・ステーション３を経由して発呼及び着呼を行
うモードにする。
【００７３】ステップＳ１０において、受信機制御回路
４９は、上述したカウンタを初期化（例えば０と）した
後、ステップＳ１１に進む。
【００７４】ステップＳ１１において、受信機制御回路
４９は、次のページング・チャンネルの受信タイミング
かを判定し、該当するときはステップＳ２に戻り、該当
しないときはステップＳ１１を繰り返す。
【００７５】かくして、この移動局２は、ホーム・ベー
ス・ステーション３から受信した制御チャンネルの識別
情報に基づいて、自局のホーム・ベース・ステーション
を確認することができたときは、このホーム・ベース・
ステーション３を経由して発呼及び着呼を行い、それ以
外のときは基地局１を経由して発呼及び着呼を行う。
【００７６】ここで、上述のステップＳ７の詳細な動作
について説明する。
【００７７】受信機制御回路４９は、図９に示すステッ
プＳ２１において、受信機を起動し、ＰＮ符号を発生さ
せるようにＰＮ検出器制御回路６４を制御する等の受信
機の初期化を行い、ステップＳ２２に進む。
【００７８】ステップＳ２２において、受信機制御回路
４９は、ホーム・ベース・ステーション３からのＰＮ符
号の検出を開始し、ステップＳ２３に進む。
【００７９】ステップＳ２３において、受信機制御回路
４９は、ＰＮ符号が検出されたかを判定し、該当すると
きはステップＳ２４に進み、該当しないときはステップ
Ｓ２８に進む。
【００８０】ステップＳ２４において、受信機制御回路
４９は、復調器４５1 〜４５3 がＰＮ符号を用いて復調
を行う等の制御を行い、ステップＳ２５に進む。
【００８１】ステップＳ２５において、制御情報等の制
御メッセージの受信が完了したかの判定を行い、該当す
るときはステップＳ２６に進み、該当しないときはステ
ップＳ２９に進む。
【００８２】ステップＳ２６において、受信機制御回路
４９は、復号器４８から供給される識別情報（ＩＤ）が
自局の識別情報（ＩＤ）かを判定し、該当するときはス
テップＳ２７に進み、該当しないときはステップＳ３０
に進む。
【００８３】ステップＳ２７において、受信機制御回路
４９は、自局のホーム・ベース・ステーションを確認で
きたことを示す検出フラグをセットする。
【００８４】一方、ステップＳ２８において、受信機制
御回路４９は、制御チャンネルを受信する期間が過ぎた
かを判定し、該当するときはステップＳ３０に進み、該
当しないときはステップＳ２３に戻る。
【００８５】また、ステップＳ２９において、受信機制
御回路４９は、制御チャンネルを受信する期間が過ぎた
かを判定し、該当するときはステップＳ３０に進み、該
当しないときはステップＳ２５に戻る。
【００８６】ステップＳ３０において、受信機制御回路
４９は、自局のホーム・ベース・ステーションを確認で
きないことを示す未検出フラグをセットする。
【００８７】すなわち、図８のステップＳ７において、
受信機制御回路４９は、検出フラグ又は未検出フラグの
セットを行い、ステップＳ８において、これらのフラグ
に基づいて、自局のホーム・ベース・ステーションの検
出を行う。
【００８８】以上の説明でも明らかなように、この本発
明を適用した移動通信システムでは、加入者回線に接続
されたホーム・ベース・ステーション３は、基地局１か
ら送信されるパイロットＰＮ符号よりも短い周期のＰＮ
符号のＮ周期分と、各ホーム・ベース・ステーション３
を識別するための識別情報とを制御チャンネルとして送
信し、移動局２は、ホーム・ベース・ステーション３か
ら受信した制御チャンネルの識別情報に基づいて、自局
のホーム・ベース・ステーションを確認できたときはそ
のホーム・ベース・ステーション３を経由して発呼及び
着呼を行い、それ以外のときは基地局１を経由して発呼
及び着呼を行うことにより、移動局２は、短時間にホー
ム・ベース・ステーション３からの制御チャンネルを受
信することができる。
【００８９】また、ホーム・ベース・ステーション３
は、基地局１から間欠的に送信されるページング・チャ
ンネルの終了から次のページング・チャンネルの先頭ま
での時間よりも短い間隔で制御チャンネルを送信するこ
とにより、移動局２は、ページング・チャンネルの受信
の合間をぬって、制御チャンネルを受信することができ
る。
【００９０】また、ホーム・ベース・ステーション３
は、制御チャンネルを送信するタイミングを乱数に基づ
いて変化させることにより、他のホーム・ベース・ステ
ーションが送信する制御パケットとこのホーム・ベース
・ステーション３が送信する制御パケットが連続して衝
突するのを回避することができる。
【００９１】また、移動局２は、基地局１から送信され
るページング・チャンネルを間欠的に受信すると共に、
ページング・チャンネルを受信していない期間にホーム
・ベース・ステーション３からの制御チャンネルを受信
することにより、移動局２は、確実にホーム・ベース・
ステーション３からの制御チャンネルを受信することが
でき、また、移動局２の低消費電力化を図ることができ
る。
【００９２】また、移動局２は、１回以上のページング
・チャンネルの受信に１回の割合で制御チャンネルを受
信することにより、制御チャンネルの受信のために増加
する消費電力を小さくすることができる。
【００９３】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、例えば、複数のホーム・ベース・ステー
ション３は、互いに異なるＰＮ符号の制御チャンネルを
送信するようにしてもよい。この場合、移動局２は、制
御チャンネルのＰＮ符号によっても、自局のホーム・ベ
ース・ステーション３を確認することができる。
【００９４】
【発明の効果】本発明では、符号分割多元接続方法を用
いて基地局と複数の移動局間で通信を行う移動通信にお
いて、加入者回線に接続された固定局は、基地局から送
信されるパイロットＰＮ符号よりも短い周期のＰＮ符号
のＮ周期分と、各固定局を識別するための識別情報とを
制御チャンネルとして送信し、移動局は、固定局から受
信した制御チャンネルの識別情報に基づいて、自局の固
定局を確認できたときは固定局を経由して発呼及び着呼
を行い、それ以外のときは基地局を経由して発呼及び着
呼を行うことにより、移動局は、短時間に固定局からの
制御チャンネルを受信することができる。
【００９５】また、固定局は、基地局から間欠的に送信
されるページング・チャンネルの終了から次のページン
グ・チャンネルの先頭までの時間よりも短い間隔で制御
チャンネルを送信することにより、移動局は、ページン
グ・チャンネルの受信の合間をぬって、制御チャンネル
を受信することができる。
【００９６】また、固定局は、制御チャンネルを送信す
るタイミングを乱数に基づいて変化させることにより、
他の固定局が送信する制御パケットとこの固定局が送信
する制御パケットが連続して衝突するのを回避すること
ができる。
【００９７】また、移動局は、基地局から送信されるペ
ージング・チャンネルを間欠的に受信すると共に、ペー
ジング・チャンネルを受信していない期間に固定局から
の制御チャンネルを受信することにより、移動局は、確
実に固定局からの制御チャンネルを受信することがで
き、また、移動局の低消費電力化を図ることができる。
【００９８】また、移動局は、１回以上のページング・
チャンネルの受信に１回の割合で制御チャンネルを受信
することにより、制御チャンネルの受信のために増加す
る消費電力を小さくすることができる。
【００９９】また、複数の固定局は、互いに異なるＰＮ
符号の制御チャンネルを送信することにより、制御チャ
ンネルのＰＮ符号によっても、自局の固定局を確認でき
るようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用したホーム・ベース・ステーショ
ンの送信系の具体的な構成を示すブロック図である。
【図２】本発明を適用した移動局の受信機の動作タイミ
ングを示すタイミング・チャートである。
【図３】移動局の受信機の具体的な構成を示すブロック
図である。
【図４】基地局のページング・チャンネルの送信と受信
機の動作の関係を示すタイミング・チャートである。
【図５】ページング・チャンネル及び制御チャンネルと
受信機の動作の関係を示すタイミング・チャートであ
る。
【図６】移動局のＰＮ検出器の具体的な構成を示すブロ
ック図である。
【図７】ＰＮ検出器のＰＮ符号発生器の具体的な構成を
示すブロック図である。
【図８】移動局の動作モードの切換動作を説明するため
のフローチャートである。
【図９】移動局の動作モードの切換動作を説明するため
のフローチャートである。
【図１０】ホーム・ベース・ステーションの概念図であ
る。
【図１１】基地局の送信系の具体的な構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
１ 基地局 ２ 移動局 ３ ホーム・ベース・ステーション １１ 送信データ生成回路 １２ 制御回路 １５ 制御パケット生成回路 ２１ ＰＮ符号発生器 ２２、２３、２４ ウォルシュ符号発生器 ２５、２６、２７、２８、２９ 乗算器 ３０ チャンネル加算器 ４４ ＰＮ検出器 ４５1 、４５2 、４５3 復調器 ４９ 受信機制御回路

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 符号分割多元接続方法を用いて基地局と
    複数の移動局間で通信を行う移動通信方法において、 加入者回線に接続された固定局は、上記基地局から送信
    されるパイロットＰＮ符号よりも短い周期のＰＮ符号の
    Ｎ周期分（Ｎは１以上）と、各固定局を識別するための
    識別情報とを制御チャンネルとして送信し、 上記移動局は、上記固定局から受信した制御チャンネル
    の識別情報に基づいて、自局の固定局を確認できたとき
    は上記固定局を経由して発呼及び着呼を行い、それ以外
    のときは上記基地局を経由して発呼及び着呼を行うこと
    を特徴とする移動通信方法。
  2. 【請求項２】 上記固定局は、上記基地局から間欠的に
    送信されるページング・チャンネルの終了から次のペー
    ジング・チャンネルの先頭までの時間よりも短い間隔で
    上記制御チャンネルを送信することを特徴とする請求項
    １記載の移動通信方法。
  3. 【請求項３】 上記固定局は、制御チャンネルを送信す
    るタイミングを乱数に基づいて変化させることを特徴と
    する請求項１記載の移動通信方法。
  4. 【請求項４】 上記移動局は、上記基地局から送信され
    るページング・チャンネルを間欠的に受信すると共に、
    ページング・チャンネルを受信していない期間に上記固
    定局からの制御チャンネルを受信することを特徴とする
    請求項１記載の移動通信方法。
  5. 【請求項５】 上記移動局は、１回以上のページング・
    チャンネルの受信に１回の割合で上記制御チャンネルを
    受信することを特徴とする請求項４記載の移動通信方
    法。
  6. 【請求項６】 複数の固定局は、互いに異なるＰＮ符号
    の制御チャンネルを送信することを特徴とする請求項１
    記載の移動通信方法。
  7. 【請求項７】 符号分割多元接続方式を用いて基地局と
    複数の移動局間で通信を行う移動通信システムにおい
    て、 上記基地局から送信されるパイロットＰＮ符号よりも短
    い周期のＰＮ符号のＮ周期分（Ｎは１以上）と、各固定
    局を識別するための識別情報とを制御チャンネルとして
    送信すると共に、加入者回線に接続された固定局と、 上記固定局から受信した制御チャンネルの識別情報に基
    づいて、自局の固定局を確認できたときは上記固定局を
    経由して発呼及び着呼を行い、それ以外のときは上記基
    地局を経由して発呼及び着呼を行う移動局と、 を備えることを特徴とする移動通信システム。
  8. 【請求項８】 上記固定局は、上記基地局から間欠的に
    送信されるページング・チャンネルの終了から次のペー
    ジング・チャンネルの先頭までの時間よりも短い間隔で
    上記制御チャンネルを送信することを特徴とする請求項
    ７記載の移動通信システム。
  9. 【請求項９】 上記固定局は、制御チャンネルを送信す
    るタイミングを乱数に基づいて変化させることを特徴と
    する請求項７記載の移動通信システム。
  10. 【請求項１０】 上記移動局は、上記基地局から送信さ
    れるページング・チャンネルを間欠的に受信すると共
    に、ページング・チャンネルを受信していない期間に上
    記固定局からの制御チャンネルを受信することを特徴と
    する請求項７記載の移動通信システム。
  11. 【請求項１１】 上記移動局は、１回以上のページング
    ・チャンネルの受信に１回の割合で上記制御チャンネル
    を受信することを特徴とする請求項１０記載の移動通信
    システム。
  12. 【請求項１２】 複数の固定局は、互いに異なるＰＮ符
    号の制御チャンネルを送信することを特徴とする請求項
    ７記載の移動通信システム。
  13. 【請求項１３】 基地局と複数の移動局間で符号分割多
    元接続方式を用いて通信を行う移動通信システムの上記
    移動局と無線で通信を行う固定局であって、 上記基地局から送信されるパイロットＰＮ符号よりも短
    い周期のＰＮ符号を発生するＰＮ符号発生手段と、 各固定局を識別するための識別情報を発生する識別情報
    発生手段と、 上記ＰＮ符号発生手段からのＰＮ符号のＮ周期分（Ｎは
    １以上）と、上記識別情報発生手段からの識別情報とを
    制御チャンネルとして送信する制御チャンネル送信手段
    と、 を備えることを特徴とする固定局。
  14. 【請求項１４】 上記制御チャンネル送信手段は、上記
    基地局から間欠的に送信されるページング・チャンネル
    の終了から次のページング・チャンネルの先頭までの時
    間よりも短い間隔で上記制御チャンネルを送信すること
    を特徴とする請求項１３記載の固定局。
  15. 【請求項１５】 上記制御チャンネル送信手段は、制御
    チャンネルを送信するタイミングを乱数に基づいて変化
    させることを特徴とする請求項１３記載の固定局。
  16. 【請求項１６】 上記ＰＮ符号発生手段は、固定局毎に
    互いに異なるＰＮ符号発生することを特徴とする請求項
    １３記載の固定局。
  17. 【請求項１７】 基地局と複数の移動局間で符号分割多
    元接続方式を用いて通信を行う移動通信システムの移動
    局において、 上記基地局からのページング・チャンネルを受信すると
    共に、パイロットＰＮ符号よりも短い周期のＰＮ符号の
    Ｎ周期分（Ｎは１以上）と、各固定局を識別するための
    識別情報とを制御チャンネルとして、上記固定局から受
    信する受信手段と、 上記受信手段で受信された制御チャンネルのＰＮ符号を
    検出するＰＮ符号検出手段と、 上記ＰＮ符号検出手段の検出結果に基づいて、上記制御
    チャンネルの識別情報を復調する復調手段と、 上記復調手段からの識別情報に基づいて、自局の固定局
    を確認できたときは上記固定局を経由して発呼及び着呼
    を行い、それ以外のときは上記基地局を経由して発呼及
    び着呼を行う制御手段と、 を備えることを特徴とする移動局。
  18. 【請求項１８】 上記固定局は、上記基地局から間欠的
    に送信されるページング・チャンネルの終了から次のペ
    ージング・チャンネルの先頭までの時間よりも短い間隔
    で上記制御チャンネルを送信し、 上記制御手段は、上記制御チャンネルのＰＮ符号を検出
    するように上記ＰＮ符号検出手段を制御することを特徴
    とする請求項１７記載の移動局。
  19. 【請求項１９】 上記固定局は、制御チャンネルを送信
    するタイミングを乱数に基づいて変化させ、 上記制御手段は、上記制御チャンネルのＰＮ符号を検出
    するように上記ＰＮ符号検出手段を制御することを特徴
    とする請求項１７記載の移動局。
  20. 【請求項２０】 上記制御手段は、上記基地局から送信
    されるページング・チャンネルを間欠的に受信すると共
    に、ページング・チャンネルを受信していない期間に上
    記固定局からの制御チャンネルを受信するように上記受
    信手段を制御することを特徴とする請求項１７記載の移
    動局。
  21. 【請求項２１】 上記制御手段は、１回以上のページン
    グ・チャンネルの受信に１回の割合で上記制御チャンネ
    ルを受信するように上記受信手段を制御することを特徴
    とする請求項２０記載の移動局。
  22. 【請求項２２】 複数の固定局は、互いに異なるＰＮ符
    号の制御チャンネルを送信し、 上記ＰＮ符号検出手段は、自局の固定局に割り当てられ
    たＰＮ符号のみを検出することを特徴とする請求項１７
    記載の移動局。
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