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JPH09892A - ろ過膜の洗浄方法 - Google Patents

ろ過膜の洗浄方法

Info

Publication number
JPH09892A
JPH09892A JP7175381A JP17538195A JPH09892A JP H09892 A JPH09892 A JP H09892A JP 7175381 A JP7175381 A JP 7175381A JP 17538195 A JP17538195 A JP 17538195A JP H09892 A JPH09892 A JP H09892A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow fiber
membrane
fiber membrane
liquid
filtration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7175381A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Tominaga
一郎 富永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP7175381A priority Critical patent/JPH09892A/ja
Publication of JPH09892A publication Critical patent/JPH09892A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ろ過膜の洗浄を確実にするとともに、洗浄の
際に透過液に要する空気圧の低圧化を図り、膜の長寿命
化及び膜の破損防止を図る。 【構成】 複数の流出入ポートを有するハウジング10
1内に、原液をろ過するためのろ過膜102を装填し、
前記ハウジング101の複数の流出入ポートのうち原液
入口107から原液出口108に前記ろ過膜装填部10
6を介して原液を通過させる際に、原液の一部がろ過膜
装填部106内のろ過膜102の膜壁を透過し、その透
過液をハウジング101のろ過膜装填部106に保持し
た後、前記ハウジング101の複数の流出入ポートのう
ち透過液出口109を介して流出する膜モジュール10
0で、そのろ過膜102の膜壁の透過液側から原液側へ
液を逆流させてろ過膜を洗浄する方法において、前記ろ
過膜102を親水性材より成し、前記ろ過膜装填部10
6に保持されている透過液に前記透過液出口109を介
して空気圧を加えて透過液を少なくとも前記原液入口1
07から排出させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるクロスフロー
タイプの膜モジュールのろ過膜の洗浄方法に関し、特に
液をろ過膜の膜壁の透過液側から原液側に逆流させてろ
過膜を洗浄する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、クロスフロータイプの膜モジ
ュールとしては、例えば図2に示すような中空糸膜モジ
ュールがある。
【0003】この中空糸膜モジュール100は、ハウジ
ング101内にろ過膜として多数本の中空糸膜102の
束103が装填され、ハウジング101の両端部にて各
中空糸膜102の両端末を開口状態に保ちつつ、各中空
糸膜102間の隙間及び各中空糸膜102とハウジング
101間の隙間を封止材としてのポッティング材104
にて封止し、この封止部105にて中空糸膜束103が
装填されている部分とハウジング101外部とを隔離
し、中空糸膜束装填部106でろ過された透過液を漏れ
出さないようにした構成としている。
【0004】ハウジング101には、中空糸膜102の
一方の開口部側端部に原液入口107と、中空糸膜10
2の他方の開口部側端部に原液出口108と、中空糸膜
束装填部106の位置する側壁の原液出口108近傍に
透過液出口109とを有している。
【0005】このように構成された中空糸膜モジュール
100においては、原液を原液入口107から中空糸膜
束装填部106に通して原液出口108に流すことで、
中空糸膜束装填部106内の中空糸膜束103にてろ過
され、このろ過された透過液は中空糸膜束装填部106
内に保持され、透過液出口109を介して外部に流出さ
れる。
【0006】つまり、この中空糸膜モジュール100
は、原液を中空糸膜束装填部106の各中空糸膜102
の一方の開口端部(原液入口107側)から内部を通し
て他方の開口端部(原液出口108側)に流す際に、原
液の一部が中空糸膜102の内側から膜壁を透過してろ
過するという、いわゆるクロスフロータイプのろ過とな
っている。
【0007】そして、この中空糸膜モジュール100は
図3に示すシステム200にて使用される。
【0008】図中、201は原液が貯蔵される原液タン
クで、202は加圧ポンプで、この加圧ポンプ202は
原液タンク201からの原液を中空糸膜モジュール10
0に供給するためのものである。
【0009】中空糸膜モジュール100は縦置きで、ハ
ウジング101の原液入口107を図中下側に、原液出
口108を図中上側に配設される。これにより透過液出
口109も図中上側となる。また、原液出口108側に
は原液出口圧調整弁203が設けられており、これによ
り中空糸膜モジュール100を通過する原液の圧力を、
所定のろ過圧力となるように調整している。
【0010】一方、中空糸膜モジュール100の原液出
口108から流出された液は、原液出口圧調整弁203
を介して原液タンク201に戻るようになっており、液
は上記各構成部品を接続する流路204を介して循環さ
れるようになっている。
【0011】そして、ろ過は次のように行なわれる。
【0012】原液タンク201に蓄えられた原液は、加
圧ポンプ202と原液出口圧調整弁203によって設定
された所定のろ過圧にて、中空糸膜モジュール100下
部のハウジング101の原液入口107から中空糸膜束
装填部106に供給されて、その中空糸膜束装填部10
6内の中空糸膜束103にて上記したようにろ過され、
ろ過された透過液は中空糸膜束装填部106内に保持さ
れて、透過液出口109より流出される。一方ろ過され
なかった原液は、原液出口108から原液出口圧調整弁
203を介して原液タンク201に戻されて、原液タン
ク201に蓄えられ、また上記ろ過が繰り返し行なわれ
る。従って、中空糸膜モジュール100のハウジング1
01内の中空糸膜束装填部106には常に透過液が充満
していることになる。
【0013】ところが、中空糸膜モジュール100を長
期にわたって使用していくと、中空糸膜102の内側の
膜面に原液に含まれていた異物や油が付着堆積し、透過
流速が低下するとともに中空糸膜102が汚染されてい
く。
【0014】そこで、汚染を防止する(透過流速の低下
をきたさない)ために、システム200には中空糸膜1
02を洗浄する洗浄手段が設けられている。
【0015】この洗浄方法は、加圧された液を中空糸膜
102の外側から内側へと逆流させて、内側の膜面の堆
積物を除去するという、いわゆる逆流洗浄である。
【0016】この洗浄手段について図3に基づいて説明
すると、図中、205は透過液出口109から流出され
た透過液を一旦貯蔵する透過液タンクで、206は透過
液タンク205の下流側に設けられるポンプで、207
は透過液タンク205内の透過液を透過液タンク205
側に流して外部に流すか中空糸膜モジュール100側に
流すかの流路を切換えるための4方弁である。
【0017】この流路切換4方弁207には、中空糸膜
モジュール100の透過液出口109に連通される流路
208と、透過液タンク205の入口側に連通される流
路209と、透過タンク205の出口側とポンプ206
を介して連通される流路210と、外部と連通される流
路211とがそれぞれ接続されている。
【0018】このシステム200において、ろ過運転時
は、流路切換4方弁207にて、流路208と流路20
9及び流路210と流路211が連通するように切り換
える(図中実線の矢印参照)。これにより、中空糸膜モ
ジュール100によってろ過され、中空糸膜束装填部1
06に満たされた透過液は、透過液出口109から流路
208,流路切換4方弁207及び流路209を通って
透過液タンク205に一旦蓄えられ、その後ポンプ20
6により流路210,流路切換4方弁207及び流路2
11を通って外部に流出される。
【0019】そして、逆流洗浄の時は、流路切換4方弁
207にて、流路210と流路208のみ連通するよう
に切り換える(図中点線の矢印参照)。これにより、透
過液タンク205に蓄えられている透過液をポンプ20
6により圧力をかけて流路210,流路切換4方弁20
7及び流路208に通過させて、透過液出口109を介
して中空糸膜束装填部106に流し、この加圧された透
過液が中空糸膜102の透過液側(外側)から原液側
(内側)に逆流し、内側膜面の堆積物を除去することで
洗浄される。
【0020】尚、透過液の代わりに中空糸膜102の膜
壁の孔を閉塞しない程度に清澄な洗浄液を利用しても良
く、またポンプ206の代わりに圧縮空気を使用しても
良い。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たクロスフロータイプの中空糸膜モジュール100は、
原液が流れる圧力損失によって、原液入口107側と原
液出口108側とで圧力差が生じ、原液入口107側の
方が高くなる。従って、中空糸膜束装填部106内の原
液入口107側の中空糸膜102の方が原液出口108
側よりろ過に多く使用されやすいため、透過量が増加し
て、その部分の中空糸膜102の汚染が著しい。
【0022】ところで、この中空糸膜モジュール100
は、上記したシステム200において、原液入口107
を下側に、原液出口108,透過液出口109を上側に
なるように縦置きとしていることから、中空糸膜束装填
部106の下部の中空糸膜102の汚染が著しくなる。
【0023】ここに、上記したシステム200で逆流洗
浄を行なうと、透過液出口109は中空糸膜束装填部1
06の上部にあるため、加圧された透過液(又は洗浄
液)は中空糸膜束装填部106内のあまり汚染されてい
ない中空糸膜102の上部でほとんど原液出口108を
介して流出してしまい、本来洗浄すべき中空糸膜102
の下部に液が流れず洗浄されない。その結果、透過流速
の回復率((洗浄後流速−洗浄前流速)/(初期流速−
洗浄前流速))が低くなっていた。
【0024】そこで、中空糸膜102の下部を洗浄する
ためには、多大な逆流流速を必要とするために、洗浄の
ために液の入口となる透過液出口109の部分の中空糸
膜102に対して高い流体圧が作用し、中空糸膜102
を破損させる原因となっている。
【0025】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
ろ過膜の洗浄を確実にするとともに、洗浄の際に透過液
に要する空気圧の低圧化を図り、膜の長寿命化及び膜の
破損防止を図り得るろ過膜の洗浄方法を提供することに
ある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、複数の流出入ポートを有するハ
ウジング内に、原液をろ過するためのろ過膜を装填し、
前記ハウジングの複数の流出入ポートのうち原液入口か
ら原液出口に前記ろ過膜装填部を介して原液を通過させ
る際に、原液の一部がろ過膜装填部内のろ過膜の膜壁を
透過し、その透過液をハウジングのろ過膜装填部に保持
した後、前記ハウジングの複数の流出入ポートのうち透
過液出口を介して流出する膜モジュールで、そのろ過膜
の膜壁の透過液側から原液側へ液を逆流させてろ過膜を
洗浄する方法において、前記ろ過膜を親水性材より成
し、前記ろ過膜装填部に保持されている透過液に前記透
過液出口を介して空気圧を加えて透過液を少なくとも前
記原液入口から排出させることを特徴とする。
【0027】
【作用】上記ろ過膜の洗浄方法によれば、ハウジング内
のろ過膜装填部に保持されている透過液にハウジングの
透過液出口を介して空気圧を加えて透過液を少なくとも
ハウジングの原液入口より排出するようにしていること
から、ろ過膜装填部に保持されている透過液の液面下
で、ろ過膜の膜壁の透過液側から原液側に逆流されるこ
とになり、原液側に堆積した異物が除去され、ろ過膜が
洗浄される。即ち、ろ過膜装填部のろ過膜を全体にわた
って確実に洗浄することができる。
【0028】このとき、ろ過膜は親水性材よりなってい
ることから、空気は原液側には通らないので、空気混入
による透過効率の低下はない。
【0029】また、膜モジュールをハウジングの原液入
口を下側として縦置きとした場合、ろ過圧力が高くなる
原液入口側であるろ過膜装填部内の下部の膜の汚染が著
しくなるが、本発明によれば、ろ過膜装填部内に保持さ
れている透過液が原液入口より排出しつつ、ろ過膜を洗
浄することになるため、洗浄が進むにつれて透過液の液
面が下がっていくことになり、結果的に最も汚染の激し
いろ過膜の下部のところでの洗浄時間を長くとれる。
【0030】このように、汚染の激しい部分の洗浄時間
を長くとれるため、ろ過膜装填部内に保持されている透
過液に対して低圧で洗浄が可能となり、これにより膜の
破損を防止でき、膜の長寿命化を図ることができる。
【0031】
【実施例】以下に本発明の一実施例に係るろ過膜の洗浄
方法について説明する。
【0032】まず、ろ過膜の洗浄方法が適用されるクロ
スフロータイプの膜モジュールとしての中空糸膜モジュ
ールについて説明する。尚、この中空糸膜モジュールは
従来技術で説明した図2に示すものと同一であるため、
同一の構成部分については同一の符号を付して説明す
る。
【0033】この中空糸膜モジュール100は、ハウジ
ング101内にろ過膜として多数本の中空糸膜102の
束103が装填され、ハウジング101の両端部にて各
中空糸膜102の両端末を開口状態に保ちつつ、各中空
糸膜102間の隙間及び各中空糸膜102とハウジング
101間の隙間を封止材としてのポッティング材104
にて封止し、この封止部105にて中空糸膜束103が
装填されている部分とハウジング101外部とを隔離
し、中空糸膜束装填部106でろ過された透過液を漏れ
出さないようにした構成としている。
【0034】ハウジング101は、複数の流出入ポート
を有しており、中空糸膜102の一方の開口部側端部に
は原液入口107が、中空糸膜102の他方の開口部側
端部には原液出口108が、中空糸膜束装填部106の
位置する側壁の原液出口108近傍には透過液出口10
9が設けられている。
【0035】このように構成された中空糸膜モジュール
100においては、原液を原液入口107から中空糸膜
束装填部106に通して原液出口108に流すことで、
中空糸膜束装填部106内の中空糸膜束103にてろ過
され、このろ過された透過液は中空糸膜束装填部106
内に保持され、透過液出口109を介して外部に流出さ
れる。
【0036】つまり、この中空糸膜モジュール100
は、原液を中空糸膜束装填部106の各中空糸膜102
の一方の開口端部(原液入口107側)から内部を通し
て他方の開口端部(原液出口108側)に流す際に、原
液の一部が中空糸膜102の内側から膜壁を透過してろ
過するという、いわゆるクロスフロータイプのろ過とな
っている。
【0037】そして、この中空糸膜モジュール100は
図1に示すシステム1にて使用される。
【0038】図中、2は原液が貯蔵される原液タンク
で、3は加圧ポンプで、この加圧ポンプ3は原液タンク
2からの原液を中空糸膜モジュール100に供給するた
めのものである。
【0039】中空糸膜モジュール100は縦置きで、ハ
ウジング101の原液入口107を図中下側に、原液出
口108を図中上側に配設される。これにより透過液出
口109も図中上側となる。また、原液出口108側に
は原液出口圧調整弁4が設けられており、これにより中
空糸膜モジュール100を通過する原液の圧力を、所定
のろ過圧力となるように調整している。
【0040】一方、中空糸膜モジュール100の原液出
口108から流出された液は、原液出口圧調整弁4を介
して原液タンク201に戻るようになっており、液は上
記各構成部品を接続する流路5を介して循環されるよう
になっている。
【0041】そして、ろ過は次のように行なわれる。
【0042】原液タンク2に蓄えられた原液は、加圧ポ
ンプ3と原液出口圧調整弁4によって設定された所定の
ろ過圧にて、中空糸膜モジュール100下部のハウジン
グ101の原液入口107から中空糸膜束装填部106
に供給されて、その中空糸膜束装填部106内の中空糸
膜束103にて上記したようにろ過され、ろ過された透
過液は中空糸膜束装填部106内に保持されて、透過液
出口109より流出される。一方ろ過されなかった原液
は、原液出口108から原液出口圧調整弁4を介して原
液タンク2に戻されて、原液タンク2に蓄えられ、また
上記ろ過が繰り返し行なわれる。従って、中空糸膜モジ
ュール100のハウジング101内の中空糸膜束装填部
106には常に透過液が充満していることになる。
【0043】ところが、中空糸膜モジュール100を長
期にわたって使用していくと、中空糸膜102の内側の
膜面に原液に含まれていた異物や油が付着堆積し、透過
流速が低下するとともに中空糸膜102が汚染されてい
く。
【0044】そこで、汚染を防止する(透過流速の低下
をきたさない)ために、システム1には中空糸膜102
を洗浄する洗浄手段が設けられている。
【0045】この洗浄方法は、加圧された液を中空糸膜
102の外側から内側へと逆流させて、内側の膜面の堆
積物を除去するという、いわゆる逆流洗浄である。
【0046】この洗浄手段について図1に基づいて説明
すると、図中、6は透過液を外部に流すか中空糸膜モジ
ュール100側に圧縮空気を流すか流路を切換えるため
の3方弁である。
【0047】この流路切換3方弁6には、中空糸膜モジ
ュール100の透過液出口109に連通される流路7
と、透過液を外部に流出するための流路8と、圧縮空気
が流通する流路9とがそれぞれ接続されている。
【0048】このシステム1において、ろ過運転時は、
流路切換3方弁6にて、流路7と流路8が連通するよう
に切り換える(図中実線の矢印参照)。これにより、中
空糸膜モジュール100によってろ過され、中空糸膜束
装填部106に満たされた透過液は、透過液出口109
から流路7,流路切換3方弁6及び流路8を通って外部
に流出される。
【0049】そして、逆流洗浄の時は、流路切換3方弁
6にて、流路9と流路7が連通するように切り換える
(図中点線の矢印参照)。これにより、中空糸膜モジュ
ール100の中空糸膜束装填部106に充満している透
過液の液面に圧縮空気により圧力が加わることになり、
透過液は原液入口107より排出されるため、透過液の
液面下において中空糸膜102の膜壁の透過液側(外
側)から原液側(内側)に逆流されて原液側の膜面に付
着堆積した異物が除去され、中空糸膜102が洗浄され
る。
【0050】従って、中空糸膜束装填部106内の中空
糸膜102の上部から下部まで全面にわたって確実に洗
浄される。その結果、洗浄による透過流速の回復率
((洗浄後流速−洗浄前流速)/(初期流速−洗浄前流
速))の向上が図れる。
【0051】この逆流洗浄の際、中空糸膜102の内部
に空気が混入すると透過効率の低下となるため、中空糸
膜102は親水性である必要がある。さらにいうと、バ
ルブポイントが逆流洗浄時の空気圧以下とすることが好
ましい。例えばポリスルホン製(分画分子量 6000 〜 1
00,000)。
【0052】ここで、バルブポイントについて図1
(b)に基づいて説明する。
【0053】液体300をろ過する時、液体300とろ
過する膜素材301との間に、反発力が働き、その強さ
は接触角θで表わされる。この接触角θが大きいとろ過
をするための孔302を液体300が閉塞させる力が強
く働くことになる。この閉塞を破壊する圧力がバブルポ
イントであり、これにより膜301に開いている孔30
2の口径を推定する。尚、このバブルポイント試験は膜
301の完全性の確認に使用されている。
【0054】即ち、逆流洗浄時に空気が中空糸膜102
の膜壁を通過しないようにしなければならないので、バ
ルブポイントを逆流洗浄時の空気圧以下としている。こ
れにより、逆流洗浄の際の透過液の液面における空気と
中空糸膜102の接触部はバルブポイントが逆流洗浄時
の空気圧以下であるため、空気は中空糸膜102を透過
しないのである。
【0055】そして、上記したクロスフロータイプの中
空糸膜モジュール100は、原液が流れる圧力損失によ
って、原液入口107側と原液出口108側とで圧力差
(仮に0.2kg/cm2G以上)が生じ、原液入口107側
の方が高くなる。従って、中空糸膜束装填部106の原
液入口107側の中空糸膜102の方が原液出口108
側よりろ過に多く使用されやすいため、透過量が増加し
て、その部分の中空糸膜102の汚染が著しい。
【0056】即ち、中空糸膜モジュール100は、上記
したシステム1において、原液入口107を下側に、原
液出口108,透過液出口109を上側になるように縦
置きとしていることから、中空糸膜束装填部106の下
部の中空糸膜102の汚染が著しくなる。
【0057】しかし、本実施例によれば、中空糸膜束装
填部106内に保持されている透過液にハウジング10
1の透過液出口109を介して空気圧をかける逆流洗浄
方法であるため、中空糸膜装填部106内の透過液の液
面は初期の液面付近のあまり汚染されていない中空糸膜
102の上部から洗浄が進むにつれて、下がっていくこ
とになり、結果的に最も汚染の激しい中空糸膜102の
下部のところでの洗浄時間が長くとれる。
【0058】このように、洗浄時間を長くとれることで
汚染の激しい部分の中空糸膜102を効果的に洗浄でき
るため、透過液に対する空気圧が低圧でも洗浄が可能と
なる。これにより、低圧の空気圧でも洗浄による透過流
速の高い回復率が得られる。そのため、逆流洗浄のため
の空気圧を低く設定できるようになるので、中空糸膜1
02に対する負担が小さくなり、膜の寿命が延びること
になる。
【0059】加えて、洗浄のための空気圧の入口となる
透過液出口109の部分の中空糸膜102において逆流
洗浄による影響がないので、従来技術のように中空糸膜
102は破損しない。
【0060】また、本発明によれば、逆流洗浄の洗浄液
として中空糸膜束装填部106に保持されている透過液
を利用し、その透過液に対して圧縮空気にて空気圧をか
けるだけで洗浄するようにしているため、従来技術のよ
うに透過液を貯蔵するタンクが不要でかつ流路回りも複
雑となることはなくなるので、従来技術に比べて装置構
造を簡略にすることができる。
【0061】尚、上記実施例では、膜モジュールとして
の中空糸膜モジュール100をハウジング101の原液
入口107を下側に縦置きとして原液入口側と原液出口
側とで圧力差を生じる場合を例にとって説明したが、特
に圧力差を生じる場合でなくても、また横置きの場合で
も同様に洗浄することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
ハウジング内のろ過膜装填部に保持されている透過液に
ハウジングの透過液出口を介して空気圧を加えて透過液
を少なくともハウジングの原液入口より排出するように
していることから、ろ過膜装填部に保持されている透過
液の液面下で、ろ過膜の膜壁の透過液側から原液側に逆
流されることになり、原液側に堆積した異物が除去さ
れ、ろ過膜が洗浄される。即ち、ろ過膜装填部のろ過膜
を全体にわたって確実に洗浄することができる。
【0063】その結果、洗浄による透過流速の回復率の
向上を図ることができる。
【0064】また、膜モジュールをハウジングの原液入
口を下側として縦置きとした場合、ろ過圧力が高くなる
原液入口側であるろ過膜装填部内の下部の膜の汚染が著
しくなるが、本発明によれば、ろ過膜装填部内に保持さ
れている透過液が原液入口より排出しつつ、ろ過膜を洗
浄することになるため、洗浄が進むにつれて透過液の液
面が下がっていくことになり、結果的に最も汚染の激し
いろ過膜の下部のところでの洗浄時間を長くとれる。
【0065】このように、洗浄時間を長くとれることで
汚染の激しい部分のろ過膜を効果的に洗浄できるため、
透過液に対する空気圧が低圧でも洗浄が可能となる。こ
れにより、低圧の空気圧でも洗浄による透過流速の高い
回復率が得られる。そのため、逆流洗浄のための空気圧
を低く設定できるようになるので、ろ過膜に対する負担
が小さくなり、膜の長寿命化を図ることができる。
【0066】加えて、洗浄のための空気圧の入口となる
透過液出口の部分のろ過膜において逆流洗浄による影響
がないので、従来技術のようにろ過膜の破損はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の一実施例に係るろ過膜の
洗浄方法を示すシステムの概略構成図であり、同図
(b)はバブルポイントを説明するための模式図であ
る。
【図2】図2はクロスフロータイプの膜モジュールとし
ての中空糸膜モジュールの断面図である。
【図3】図3は従来のろ過膜の洗浄方法を示すシステム
の概略構成図である。
【符号の説明】
1 システム 2 原液タンク 3 加圧ポンプ 4 原液出口圧調整弁 5、7、8、9 流路 6 流路切換3方弁 100 中空糸膜モジュール 101 ハウジング 102 中空糸膜 103 中空糸膜束 104 ポッティング材 105 封止部 106 中空糸膜束装填部 107 原液入口 108 原液出口 109 透過液出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の流出入ポートを有するハウジング
    内に、原液をろ過するためのろ過膜を装填し、前記ハウ
    ジングの複数の流出入ポートのうち原液入口から原液出
    口に前記ろ過膜装填部を介して原液を通過させる際に、
    原液の一部がろ過膜装填部内のろ過膜の膜壁を透過し、
    その透過液をハウジングのろ過膜装填部に保持した後、
    前記ハウジングの複数の流出入ポートのうち透過液出口
    を介して流出する膜モジュールで、そのろ過膜の膜壁の
    透過液側から原液側へ液を逆流させてろ過膜を洗浄する
    方法において、 前記ろ過膜を親水性材より成し、前記ろ過膜装填部に保
    持されている透過液に前記透過液出口を介して空気圧を
    加えて透過液を少なくとも前記原液入口から排出させる
    ことを特徴とするろ過膜の洗浄方法。
JP7175381A 1995-06-19 1995-06-19 ろ過膜の洗浄方法 Pending JPH09892A (ja)

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