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JPH0985917A - 金属板被覆用フィルム、被覆金属板及びその製造方法 - Google Patents

金属板被覆用フィルム、被覆金属板及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0985917A
JPH0985917A JP27177595A JP27177595A JPH0985917A JP H0985917 A JPH0985917 A JP H0985917A JP 27177595 A JP27177595 A JP 27177595A JP 27177595 A JP27177595 A JP 27177595A JP H0985917 A JPH0985917 A JP H0985917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester resin
resin layer
saturated polyester
metal plate
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27177595A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Sumida
克彦 隅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP27177595A priority Critical patent/JPH0985917A/ja
Publication of JPH0985917A publication Critical patent/JPH0985917A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステル樹脂フィルムを金属板に対して
高い密着性で熱ラミネートし、金属板を保護する。 【解決手段】 結晶性飽和ポリエステル樹脂層(結晶化
度20%以上)の少なくとも一方の面に、無定形飽和ポ
リエステル樹脂層(結晶化度20%未満)を積層する。
結晶性樹脂の融点をTmcとするとき、金属板を(Tmc−
120)℃〜(Tmc+100)℃に加熱した金属板に、
無定形樹脂層を熱ラミネートし、被覆金属板を得る。結
晶性樹脂層は、ポリブチレンテレフタレート系樹脂で構
成でき、無定形樹脂層はグリコール成分の70モル%以
上が1,4−ブタンジオールであるポリエステル樹脂で
形成できる。結晶性樹脂層および無定形樹脂層は無延伸
樹脂層であってもよく、ポリカーボネートを含んでいて
もよい。この方法では、比較的低温で熱ラミネートで
き、ラミネート後においても結晶性樹脂層は高い結晶性
を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板の表面を被
覆する上で有用なポリエステル樹脂フィルム、このポリ
エステル樹脂フィルムで被覆された被覆金属板およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性フィルムでラミネートし
た金属板は、電気製品、家具、収納ケース、内外装建築
材、家庭用品、容器、缶用材料などとして利用されてい
る。前記被覆金属板は、例えば、ロールコーターなど
を用いて金属板の表面に接着剤を塗布し、接着剤の溶剤
などの揮発成分を蒸発させた後、熱可塑性樹脂フィルム
をラミネートして冷却し、必要に応じてその後加熱エー
ジング処理して冷却する方法、熱可塑性樹脂に予め極
性基を導入した熱接着可能な熱可塑性樹脂フィルムを金
属板にラミネートする方法により製造されている。
【0003】被覆金属板に関し、例えば、接着剤を用い
てポリ塩化ビニルフィルムを鋼板にラミネートした被覆
鋼板、ポリオレフィン樹脂フィルムを金属板にラミネー
トした被覆鋼板(特開昭53−141786号公報)、
共重合ポリエステル樹脂フィルムを金属板にラミネート
した被覆金属板(特公昭57−23584号公報)が提
案されている。しかし、ポリ塩化ビニルでラミネートし
た鋼板は、耐熱性、表面耐擦傷性が小さく、ポリオレフ
ィン被覆鋼板は耐熱性、耐食性、表面硬度が劣る。ま
た、共重合ポリエステル樹脂で被覆した鋼板は、コスト
が高く実用性に乏しい。
【0004】特開昭58−39448号公報、特公昭6
3−13829号公報には、接着剤を用いてポリエステ
ルフィルムを金属板にラミネートする方法が提案されて
いる。この方法では、金属板の表面に接着剤を塗布し、
長いオーブンで加熱(150〜200℃)し、溶剤など
の揮発成分を蒸発させた後、ポリエステル樹脂フィルム
をラミネートして直ちに冷却する方法、又はさらにその
後加熱エージング処理して冷却する方法が採用されてい
る。しかし、このような方法では、長いオーブンを必要
とし、設備的、経済的に不利であるとともに、オーブン
の容量により生産速度が大きく左右される。そのため、
生産性を高めるには限界がある。
【0005】特公昭49−34180号公報には、接着
剤としてポリエステルフィルム(結晶性延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム)を用い金属板にラミネート
する方法が提案され、特公昭60−47103号公報に
は、ポリエステルフィルム(結晶性延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルム)を金属板に熱ラミネートする方
法が提案されている。しかし、結晶性延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムを金属板に熱接着させる方法で
は、熱接着条件が狭い範囲に限定され、280〜300
℃程度の高温度に加熱しなければ金属板との十分な接着
が得られない。さらに、熱接着時の熱により結晶性が殆
ど崩れ、結晶性延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムが無定形ポリエステル樹脂フィルムに転換する。その
ため、水分、ガスや各種イオンの透過性が増大するとと
もに、被覆フィルムの特性が有効に発現せず、金属板に
対する保護効果が低下しやすい。例えば、折り曲げ加工
性、絞り加工性が低下し、エリクセン試験を行うと、フ
ィルムの剥離、フィルムの割れ現象が発生する。従っ
て、結晶性延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの
特性を有効に活用できず、前記フィルムを用いる意義が
失われる。このようなことは、二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルムを用いた場合にも同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ラミネート後においても高い結晶性を維持できると
ともに表面保護性が高く、金属板を保護する上で有用な
金属板被覆用ポリエステル樹脂フィルムを提供すること
にある。本発明の他の目的は、接着剤を用いることな
く、金属板に対して高い密着性で熱ラミネートできると
ともに、熱劣化が少ない金属板被覆用ポリエステル樹脂
フィルムを提供することにある。本発明のさらに他の目
的は、前記の如き優れた特性を有するフィルムで被覆さ
れた被覆金属板と、このような被覆金属板を比較的低温
での熱ラミネートにより製造できる方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、結晶性樹脂層に非晶質
樹脂層を積層し、非晶質樹脂層を金属板に熱接着させる
と、金属板との密着力だけでなく表面保護性が大きく、
結晶性樹脂層により金属板を有効に保護できることを見
いだし、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の金属板被覆用フィルム
は、結晶性飽和ポリエステル樹脂層の少なくとも一方の
面に、金属板に熱ラミネートするための無定形飽和ポリ
エステル樹脂層が積層されている。前記結晶性飽和ポリ
エステル樹脂層の結晶化度は結晶化度20%以上であっ
てもよく、無定形ポリエステル樹脂層の結晶化度は20
%未満である場合が多い。前記結晶性飽和ポリエステル
樹脂層は、テレフタル酸と1,4−ブタンジオールとか
らなるブチレンテレフタレート骨格を70モル%以上含
むポリブチレンテレフタレート系樹脂で構成でき、無定
形飽和ポリエステル樹脂層は、グリコール成分の70モ
ル%以上が1,4−ブタンジオールである無定形飽和ポ
リエステルで構成できる。前記各樹脂層は無延伸樹脂層
であってもよい。さらに、結晶性飽和ポリエステル樹脂
の融点をTmc、無定形飽和ポリエステル樹脂の融点をT
maとするとき、各融点Tmc,Tmaは、80℃<Tma<
(Tmc−5)℃の関係式を満たす場合が多い。なお、結
晶性飽和ポリエステル樹脂層及び/又は無定形飽和ポリ
エステル樹脂層はポリカーボネートを含んでいてもよ
い。
【0009】本発明の被覆金属板は、金属板の少なくと
も一方の面に、無定形飽和ポリエステル樹脂層を介し
て、結晶性飽和ポリエステル樹脂層が積層されている。
このような被覆金属板は、金属板の少なくとも一方の面
に、結晶性飽和ポリエステル樹脂層を熱ラミネートする
方法であって、前記結晶性飽和ポリエステル樹脂の融点
をTmcとするとき、(Tmc−120)℃〜(Tmc+10
0)℃に加熱した前記金属板の面に、無定形飽和ポリエ
ステル樹脂層を介して、結晶性飽和ポリエステル樹脂層
を積層することにより製造できる。
【0010】なお、本明細書において、ポリエステル樹
脂の融点(Tm)は、示差走査熱量計(DSC)を用
い、昇温速度10℃/分で測定したとき、融解吸熱ピー
クに対応するピーク温度を意味する。また、前記のよう
に、飽和結晶性ポリエステル樹脂の融点をTmc、飽和無
定形ポリエステル樹脂の融点をTmaで示す。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で用いる飽和ポリエステル
樹脂は、飽和多価カルボン酸又はその酸無水物或いは対
応する低級アルキルエステル(例えば、メチルエステ
ル)と、飽和多価アルコールとから得られる。飽和多価
カルボン酸としては、例えば、フタル酸、無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ジフェニルジカルボ
ン酸、無水トリメット酸、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸、ジ(p−カルボキシフェニル)エタン、ジ(p−
カルボキシフェニル)エーテル、ビス(4−カルボキシ
フェニル)ケトン、5−ナトリウムスルホイソフタル酸
などの芳香族多価カルボン酸、コハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバシン酸、ア
ゼライン酸、ドデカジオン酸などの脂肪族多価カルボン
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族
多価カルボン酸などが例示できる。これらの飽和多価カ
ルボン酸成分は一種または二種以上で使用できる。これ
らの多価カルボン酸成分のうち、芳香族ジカルボン酸、
特に少なくともテレフタル酸を含む芳香族ジカルボン酸
成分を用いる場合が多い。
【0012】飽和多価アルコールとしては、例えば、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレング
リコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブタン
ジオール、1,4−ブタンジオール、ポリテトラメチレ
ングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族
ジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ールなどの脂肪族ポリオール、シクロヘキサンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタールなどの脂環族ジ
オール、ビスフェノールAなどの芳香族ジオール、ビス
フェノールAのアルキレンオキサイド(例えば、エチレ
ンオキサイド付加物)などが挙げられる。これらの飽和
多価アルコールは一種又は二種以上使用できる。これら
の多価アルコール成分のうちジオール成分を用いる場合
が多い。好ましい飽和多価アルコール成分には直鎖状C
2-6 脂肪族ジオール(例えば、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4
−ブタンジオールなど)、脂環族ジオール(例えば、
1,4−ジメチロールシクロヘキサンなど)などが含ま
れる。特に好ましい多価アルコール成分は、少なくとも
エチレングリコール及び/又は1,4−ブタンジオール
を含んでいる。なお、前記多価カルボン酸成分および多
価アルコール成分に代えて、p−オキシ安息香酸、p−
β−エトキシ安息香酸などのオキシカルボン酸成分を使
用してもよい。
【0013】飽和ポリエステル樹脂は、多価カルボン酸
が脂肪族多価カルボン酸である脂肪族ポリエステル樹脂
よりも、少なくとも芳香族多価カルボン酸成分を含む芳
香族ポリエステル樹脂であるのが好ましい。芳香族多価
カルボン酸成分は、少なくともテレフタル酸を主成分と
して含む場合が多い。飽和ポリエステル樹脂の分子量
は、例えば、重量平均分子量1×104 〜100×10
4 、好ましくは2×104 〜50×104 程度の範囲か
ら選択できる。
【0014】本発明では、これらの飽和ポリエステル樹
脂のうち、結晶性飽和ポリエステル樹脂(以下、単に結
晶性ポリエステル樹脂又は結晶性樹脂という場合があ
る)と無定形(非晶質)飽和ポリエステル樹脂(以下、
単に無定形ポリエステル樹脂又は無定形樹脂という場合
がある)とを組み合わせて用いる。すなわち、本発明の
金属板被覆用フィルムは、結晶性飽和ポリエステル樹脂
層の少なくとも一方の面に、無定形飽和ポリエステル樹
脂層が積層されており、前記無定形飽和ポリエステル樹
脂層は、金属板との熱ラミネートに利用される。なお、
特開平3−124443号公報には、ポリプチレンテレ
フタレート層と、融点140〜215℃のポリブチレン
テレフタレート系共重合体で形成されたヒートシール層
とを積層したフィルムが開示されている。しかし、この
フィルムは加熱処理やレトルト処理される包装材料とし
て使用される。
【0015】結晶性飽和ポリエステル樹脂層 結晶性飽和ポリエステル樹脂層を構成するポリエステル
樹脂の結晶化度は、広角X線回折法で測定することがで
き、例えば、20%以上(例えば、23〜60%程
度)、好ましくは25%以上(例えば、25〜55%程
度)、さらに好ましくは30%以上(例えば、30〜5
0%程度)である。なお、上記結晶化度は、飽和ポリエ
ステル樹脂の種類、フィルム成形法(例えば、Tダイ
法、インフレーション法、延伸成形法や熱固定法など)
の他、結晶核成長剤の添加、エージングなどにより調整
できる。
【0016】結晶性飽和ポリエステル樹脂には、テレフ
タル酸を主成分とするジカルボン酸とアルキレングリコ
ールを主成分とするジオール成分との飽和ポリエステル
が含まれ、アルキレンテレフタレート単位を70モル%
以上(好ましくは75〜100モル%以上、さらに好ま
しくは80〜100モル程度)含んでいる。すなわち、
テレフタル酸の使用量は、多価カルボン酸成分全体の7
0モル%以上(好ましくは75〜100モル、さらに好
ましくは80〜100モル程度)であり、テレフタル酸
を単独で使用する場合が多い。テレフタル酸と他のジカ
ルボン酸とを組み合わせる場合、テレフタル酸は芳香族
ジカルボン酸(例えば、イソフタル酸,ナフタレンジカ
ルボン酸など)などと組み合わせて使用する場合が多
い。また、多価アルコール成分は、少なくともエチレン
グリコール及び/又は1,4−ブタンジオールを含んで
おり、その量は多価アルコール成分全体の70モル%以
上(好ましくは75〜100モル%、さらに好ましくは
80〜100モル%程度)である。多価アルコール成分
としては、エチレングリコール又は1,4−ブタンジオ
ールを単独で使用する場合が多い。これらの結晶性飽和
ポリエステル樹脂は、単独で又は二種以上混合して使用
できる。
【0017】好ましい飽和ポリエステル樹脂には、テレ
フタル酸単位を含むポリエステル、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)、ポリ(1,4−ジメチロールシクロヘ
キサンテレフタレート)(PET−G)、ポリエチレン
ナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート
(PBN)、エチレンテレフタレート単位やブチレンテ
レフタレート単位を主たる構成単位として含むコポリエ
ステルなどが含まれる。さらに好ましい結晶性飽和ポリ
エステル樹脂には、テレフタル酸と1,4−ブタンジオ
ールとからなるブチレンテレフタレート骨格を70モル
%以上(好ましくは80モル%以上、さらに好ましくは
85モル%以上)含むポリブチレンテレフタレート系樹
脂(例えば、ポリブチレンテレフタレート、テレフタル
酸の一部をイソフタル酸などの他の芳香族ジカルボン酸
で置換したポリブチレンテレフタレート共重合体、ブタ
ンシオールの一部を他のジオールで置換したポリブチレ
ンテレフタレート共重合体など)が含まれる。ポリブチ
レンテレフタレート系樹脂は、結晶生成能が高いという
特色を有しており、無延伸フィルムに成形しても、結晶
化度20%以上のフィルムを容易に得ることができ、経
済的にも有利である。すなわち、結晶化しにくい樹脂
(例えば、ポリエチレンテレフタレートなど)を延伸処
理により結晶化度を高めた二軸延伸フィルムを使用する
と、熱ラミネートの条件によって、結晶が無定形に転換
し、当初の結晶化度に回復しなくなる。これに対して、
ポリブチレンテレフタレート系樹脂では、加熱により結
晶構造が無定形になったとしても、優れた結晶生成能に
より20%以上の結晶化度に容易に回復する。そのた
め、初期に設定した結晶性飽和ポリエステル樹脂層の厚
みの変動も抑制できる。また、金属板を被覆しても、絞
り加工性及び折り曲げ加工性にも優れる。なお、結晶性
ポリエステル樹脂層は、結晶性飽和ポリエステル樹脂の
種類や結晶生成能などに応じて、延伸フィルムなどの延
伸樹脂層で形成してもよく、無延伸樹脂層で形成しても
よい。結晶性ポリエステル樹脂層を無延伸樹脂層で形成
すると、延伸処理を必要としないので、生産性を高める
ことができるとともに経済的にも有利である。
【0018】結晶性飽和ポリエステル樹脂層をフィルム
で形成する場合、フィルムの具体例としては、例えば、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(例え
ば、東洋紡(株)製,エステルフィルムE5100な
ど)、延伸倍率が小さな二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、無延伸ポリブチレンテレフタレートフ
ィルム(例えば、ダイセル化学工業(株)製,セネシE
SHG16フィルムなど)などが挙げられる。
【0019】無定形飽和ポリエステル樹脂層 無定形飽和ポリエステル樹脂層は金属板との熱ラミネー
トに利用される。この無定形飽和ポリエステル樹脂層の
結晶化度は、例えば、20%未満、好ましくは15%以
下(例えば、0〜13%程度)、さらに好ましくは10
%以下(例えば、0〜8%程度)、特に5%以下(例え
ば、0〜5%程度)である。
【0020】無定形飽和ポリエステル樹脂は、結晶化度
が小さなポリエステル樹脂であればよく、例えば、テレ
フタル酸を主成分とするジカルボン酸とアルキレングリ
コールを主成分とするジオール成分との飽和ポリエステ
ルが含まれる。無定形飽和ポリエステル樹脂は、テレフ
タル酸及び/又はアルキレングリコール(特に、エチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオールなど)のうち少
なくとも一方の成分が、他の多価カルボン酸及び/又は
多価アルコールで置換している場合が多い。テレフタル
酸と置換可能な他の多価カルボン酸には、例えば、フタ
ル酸、イソフタル酸などが含まれる。前記アルキレング
リコールと置換可能な多価アルコールには、例えば、プ
ロピレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノ
ールなどが含まれる。テレフタル酸の使用量は、多価カ
ルボン酸成分全体の90モル%以下(例えば、50〜9
0モル%)、好ましくは85モル%以下(好ましくは5
0〜80モル%、さらに好ましくは50〜75モル%程
度)である。テレフタル酸はイソフタル酸などの芳香族
ジカルボン酸と併用する場合が多い。また、多価アルコ
ール成分は、少なくともエチレングリコール及び/又は
1,4−ブタンジオールを含んでおり、その量は多価ア
ルコール成分全体の70モル%以上(好ましくは75〜
100モル%、さらに好ましくは80〜100モル%程
度)である。多価アルコール成分は、特に少なくとも7
0モル%以上(好ましくは80モル%以上、さらに好ま
しくは90モル%以上)の1,4−ブタンジオールをグ
リコール成分として含むのが好ましい。すなわち、無定
形飽和ポリエステル樹脂は、経済性及び低温での熱接着
性などの観点から、グリコール成分がエチレングリコー
ルであるポリエチレンテレフタレート系樹脂よりも、
1,4−ブタンジオールであるポリブチレンテレフタレ
ート系樹脂であるのが好ましい。ポリブチレンテレフタ
レート系樹脂を用いると、融点が130〜200℃程度
である場合が多く、接着条件および耐熱性のレベルが適
度であるとともに、特殊なポリマーでないため経済的に
も有利である。これらの無定形飽和ポリエステル樹脂
は、単独で又は二種以上混合して使用できる。
【0021】無定形飽和ポリエステル樹脂の具体例とし
ては、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂を基本
骨格とした樹脂とA−PETシートと称されるシートや
フィルム(例えば、帝人(株)製,「テトロンシー
ト」,イーストマンコダック社製,「コダボンドPET
G5116」とそのフィルムなど)、特開平5−328
00号公報、特開平3−14925号公報、特開平6−
55717号公報などに記載されているポリブチレンテ
レフタレート系共重合樹脂から成型したフィルム、ポリ
ブチレンテレフタレート系ホットメルトフィルム(ダイ
セル化学(株),「2810フィルム」)、東洋紡
(株)の「バイロンGM900樹脂」などから成形され
たフィルムが挙げられる。無定形飽和ポリエステル樹脂
接着層は、延伸されていてもよいが、高い接着性を付与
するため無延伸層であるのが好ましい。特に、結晶性飽
和ポリエステル樹脂層/無定形飽和ポリエステル樹脂接
着層がいずれも無延伸層である場合には、高い接着強度
で金属板を被覆できるとともに、金属板に対する保護効
果を高めることができる。
【0022】前記結晶性飽和ポリエステル樹脂層及び/
又は無定形飽和ポリエステル樹脂層は、接着性、ポリエ
ステル樹脂の特性を損うことなく、結晶化度、加工性、
折り曲げ加工性や耐衝撃性などを調整するため、必要に
応じて、ポリカーボネートを含んでいてもよい。ポリカ
ーボネートには、ジヒドロキシ化合物と、ホスゲンまた
は炭酸エステル(ジフェニルカーボネートなど)との反
応により得られる重合体が含まれ、ポリカーボネート
は、脂肪族ポリカーボネートや脂環族ポリカーボネート
であってもよいが、芳香族ポリカーボネート、特にビス
フェノール化合物から誘導されるビスフェノール型ポリ
カーボネートを用いる場合が多い。
【0023】ビスフェノール化合物としては、例えば、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、3,3
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2、2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)4−メチルペ
ンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシ−3メチルフェ
ニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3−エチルフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−secブ
チルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)フェニルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1−フェニルプロパン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ジベンジルメタン、4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキ
シジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニルスルフィドなどが挙げられる。これらのビスフェノ
ール化合物は単独で又は二種以上組み合わせて反応に供
してもよい。好ましいポリカーボネートには、耐熱性、
加工性及び経済性などの点からビスフェノールA型ポリ
カーボネートなどが含まれる。ポリカーボネートの具体
例としては、例えば、三菱瓦斯化学(株)の「ユーピロ
ン」、帝人化成(株)の「パンライト」、日本GEプラ
スチックス(株)の「レキサン」などが挙げられる。
【0024】ポリカーボネートの分子量は、被覆金属板
の特性に悪影響を及ぼさない範囲で選択でき、例えば、
重量平均分子量1×104 〜20×104 、好ましくは
1×104 〜10×104 程度である。
【0025】結晶性飽和ポリエステル樹脂層におけるポ
リカーボネートの含有量は、結晶化を過度に抑制するこ
となく、ポリエステル樹脂の特性を損わない範囲で選択
でき、例えば、結晶性ポリエステル樹脂/ポリカーボネ
ート=80/20〜100/0(重量%)、好ましくは
80/20〜95/5(重量%)、さらに好ましくは9
0/10〜95/5(重量%)程度である。無定形飽和
ポリエステル樹脂層におけるポリカーボネートの含有量
は、結晶化度を低下させるとともに、ポリエステル樹脂
の特性や加工性などを損わない範囲で選択でき、例え
ば、無定形ポリエステル樹脂/ポリカーボネート=95
/5〜60/40(重量%)(例えば、90/10〜6
5/35(重量%))、好ましくは85/15〜70/
30(重量%)、さらに好ましくは80/20〜70/
30(重量%)程度である。
【0026】前記結晶性飽和ポリエステル樹脂及び/又
は無定形飽和ポリエステル樹脂は、必要に応じて、種々
の添加剤、例えば、酸化防止剤や紫外線吸収剤などの安
定剤、可塑剤、難燃剤、結晶核成長剤、滑剤、充填剤、
着色剤などを含んでいてもよい。
【0027】フィルムの層構成は、結晶性ポリエステル
樹脂層の少なくとも一方の面に接着層としての無定形ポ
リエステル樹脂層が積層されていればよく、無定形飽和
ポリエステル樹脂層は、結晶性飽和ポリエステル樹脂層
の両面に積層してもよい。このようなフィルムでは、無
定形ポリエステル樹脂層を利用して、広い温度範囲で金
属板に対して強固に熱接着させることができる。さら
に、結晶性ポリエステル樹脂層と無定形ポリエステル樹
脂層との間には、接着剤層などの中間層が介在していて
もよい。経済性の点からは、簡単な層構造、例えば、結
晶性ポリエステル樹脂層/無定形ポリエステル樹脂層の
2層構造フィルムや、結晶性ポリエステル樹脂層/接着
剤層/無定形ポリエステル樹脂層の3層構造フィルムな
どが含まれる。各層の層間の接着法は特に制限されず、
接着剤を用いて結晶性ポリエステル樹脂層と無定形ポリ
エステル樹脂層とを積層してもよいが、多層共押出し成
形法、押出しラミネート法などのフィルム成形や熱ラミ
ネート法により各層を熱的に接着すると、一体性が高
く、特性が安定したフィルムを効率よく経済的に有利に
製造できる。
【0028】被覆用フィルムの厚さは、金属板に対する
被覆性や保護性などに応じて選択でき、例えば、5〜3
00μm、好ましくは10〜200μm、さらには15
〜150μm、特に20〜100μm程度である。ま
た、結晶性ポリエステル樹脂層と無定形ポリエステル樹
脂接着層との厚さの割合は、金属板に対する接着性及び
保護性などを損わない範囲で選択でき、例えば、フィル
ム全体の厚みに対して、結晶性ポリエステル樹脂層/無
定形ポリエステル樹脂接着層=50/50〜95/5
%、好ましくは60/85〜90/10%、さらに好ま
しくは70/30〜85/15%程度である。なお、各
層の最低厚さは2〜3μm以上である。
【0029】フィルムを金属板に円滑に熱ラミネートす
るためには、結晶性飽和ポリエステル樹脂の融点をTm
c、無定形飽和ポリエステル樹脂の融点をTmaとすると
き、各融点が下記関係式を満たすのが好ましい。 80℃<Tma<(Tmc−5)℃、好ましくは 90℃<Tma<(Tmc−10)℃ 無定形飽和ポリエステル樹脂の融点Tmaが80℃未満で
あると、ラミネートによる被覆鋼板の耐熱性が低下しや
すく、融点Tmaが高くなり過ぎると、熱ラミネートによ
り結晶性ポリエステル樹脂層や無定形ポリエステル樹脂
層が熱劣化する場合がある。なお、結晶性飽和ポリエス
テル樹脂の融点Tmcは、例えば、180〜300℃、好
ましくは200〜280℃程度である場合が多く、無定
形飽和ポリエステル樹脂の融点Tmaは、例えば、100
〜250℃、好ましくは100〜230℃程度である場
合が多い。
【0030】本発明のフィルムは金属板の被覆に有用で
ある。金属板は、箔状、シート状、コイル状などのいず
れの形態であってもよく、金属板としては、例えば、鋼
板、鉄板、アルミニウム板、表面処理金属板などのいず
れも使用できる。表面処理金属板には、例えば、下地層
に金属クロム層、上層にクロム水和酸化物の層を有する
電解クロム酸処理鋼板、極薄錫メッキ鋼板、極薄鉄錫合
金被覆鋼板、極薄クロムメッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼
板、銅メッキ鋼板、亜鉛メッキ鋼板、クロム水和酸化物
被覆鋼板、有機物処理鋼板、リン酸処理鋼板、クロメー
ト処理鋼板などの処理鋼板、これらの処理が施されたア
ルミニウム板などが含まれる。有機物処理は、例えば、
カルボキシル基などの極性基やキレート形成能を有する
化合物で処理した金属板が含まれる。金属板の処理は、
一種又は二種以上組み上せて行うことができる。
【0031】金属板に対してフィルムは熱ラミネート法
により積層される。すなわち、所定温度に加熱した金属
板に、前記無定形ポリエステル樹脂層を接触させてフィ
ルムを積層し、ラミネートロールで圧着した後、冷却す
ることにより被覆金属板を得ることができる。前記ラミ
ネートロールは、所定の温度(例えば、結晶性ポリエス
テル樹脂層の融点以下の温度)に加温又は加熱してもよ
い。
【0032】本発明の方法では金属板の加熱温度、すな
わち熱ラミネート温度の設定は重要である。すなわち、
前記結晶性飽和ポリエステル樹脂の融点をTmcとすると
き、前記加熱温度は、例えば、下記の温度範囲で選択で
きる。 (Tmc−120)℃〜(Tmc+100)℃、好ましくは (Tmc−100)℃〜(Tmc+80)℃ 加熱温度が低過ぎると接着性が低下し、高過ぎるとフィ
ルムが熱劣化しやすくなる。
【0033】本発明の方法の他の特色は、前記積層構造
のフィルムを用いることにより、結晶性ポリエステル樹
脂の融点Tmc以下の温度、すなわち従来の飽和結晶性ポ
リエステル樹脂の単層フィルムでは実現できなかった温
度で熱接着できる点にある。熱ラミネート温度は、例え
ば、次の通りである。 (Tmc−120)℃〜(Tmc)℃、好ましくは (Tmc−100)℃〜(Tmc−10)℃ さらに、熱ラミネート温度を150℃以下、例えば、
(Tmc−120)℃〜150℃とすると、フィルムに印
刷を施したり模様などを形成していたとしても、表面な
どの劣化が少なく、外観が良好な被覆金属板が得られ
る。
【0034】ラミネートロールの温度、ニップ圧や冷却
条件は、被覆金属板やフィルムの厚みなどに応じて密着
性を損わない範囲で適当に選択でき、特に制限されな
い。なお、ポリブチレンテレフタレート系樹脂を結晶性
ポリエステル樹脂層に用いる場合には、ポリエステル樹
脂が溶融したとしても前記のように結晶化度が回復する
ので、熱ラミネート温度、冷却条件などは、接着性を損
わない範囲で、経済性、生産性、装置特性などに応じて
設定できる。また、ポリエチレンテレフタレート系樹脂
を結晶性ポリエステル樹脂層に用いる場合には、結晶化
度が低下しないように、熱ラミネート温度などを設定す
ればよい。
【0035】このようにして得られた被覆金属板は、表
面保護性およびフィルムと金属板との密着性が高い。さ
らに高い加工性を備えており、絞り加工、折り曲げ加工
性などに優れている。例えば、ラミネート鋼板表面のフ
ィルムに、幅5mm間隔で縦横それぞれ並行な2本の切
り込みを形成し、JIS K5400に準じたエリクセ
ン試験に供すると、二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルムと異なり、フィルムの剥離などが生じない。
また、高い密着性で金属板と前記フィルムとが密着して
おり、金属板には、高い耐蝕性が付与されている。
【0036】
【発明の効果】本発明の金属板被覆用フィルムは、結晶
性飽和ポリエステル樹脂層の少なくとも一方の面に積層
された無定形飽和ポリエステル樹脂層を利用して金属板
に熱ラミネートできるので、ラミネート後においても高
い結晶性を維持でき、金属板を有効に保護でき、表面保
護性が高い。また、接着剤を用いることなく、金属板に
対して高い密着性で熱ラミネートできるとともに、熱劣
化を抑制できる。本発明の方法では、比較的低い温度で
熱ラミネートでき、生産効率が高いだけでなく、金属板
と前記フィルムとの密着性、耐久性及び加工性の高い被
覆金属板を得ることができる。
【0037】
【実施例】以下に、実施例及び比較例に基づいて本発明
をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によ
り限定されるものではない。なお、実施例及び比較例で
用いた材料は次の通りである。金属板: 冷延鋼板(厚さ0.4mm)に電気亜鉛メッキ
し、ポリエステルタイプの塗料で塗装したカラー鋼板
(新日鐵(株)製,エリオ鋼板)結晶性ポリエステル樹脂層: ポリエステル樹脂: ポリブチレンテレフタレート(PBT)ホモポリマー (ポリプラスチックス(株)製,ジュラネックス600F
P,Tmc=225℃) ポリエステルフィルム: PET−1(ダイヤホイル(株)製,ダイヤホイルT1
00E,25μm,Tmc=260℃)無定形ポリエステル樹脂層: ポリエステル樹脂: 変性PBT−1(ポリプラスチックス(株)製,ジュ
ラネックス600LP,Tmc=170℃) 変性PET−1(三井デュポン(株)製,シーラーPT
8307,Tmc=221℃) 変性PBT−2(東洋紡(株)製,バイロンGM900,
Tmc=113℃) 変性PET−2(イーストマンコダック(株)製,コ
ダボンドPET-G5113,Tmc=180℃) ポリエステルフィルム: PET−2(東洋紡(株)製,エステルフィルムE510
0,25μm,Tmc=260℃) 変性PBT−3(ダイセル化学工業(株)製,サーモ
ライト2810,30μm,Tmc=137℃) ポリカーボネート(三菱ガス化学(株)製,ユーピロ
ンS3000)なお、実施例における金属板被覆用フィ
ルムは、結晶性ポリエステル樹脂層又は無定形ポリエス
テル樹脂層を形成するポリエステルとして、上記〜
の樹脂又はフィルムを用い、表に示されるように、共押
出し成形法、押出しラミネート法、熱ラミネートのいず
れかの方法で作製した。なお、PET−1及びPE
T−2のフィルムについては、表面処理面に、無定形堀
エステル樹脂層をラミネートした。また、実施例2及び
6では、無定形ポリエステル樹脂層を形成する組成物と
して、変性PBT−1とポリカーボネートとを、前
者/後者=80/20(重量部)の割合で用いた。
【0038】そして、ヒートロール加熱方式により前記
鋼板を表に示す温度に加熱し、ラミネートロールとして
温度125℃のシリコーンロールを用い、ラミネート速
度150m/分で無定形ポリエステル樹脂層を鋼板に接
触させて熱ラミネートし、水冷により60℃以下の温度
に冷却し、被覆鋼板を作製した。
【0039】得られた被覆鋼板の特性を次のようにして
測定したところ、表に示す結果を得た。 接着強度:引張り速度100mm/分の速度で180°
剥離強度を測定し、下記の基準で接着性を評価した。 優:接着強度が1.5kg/15mm以上であり、界面
剥離することなくフィルムが破断する 不可:接着強度が1.5kg/15mm未満であり界面
剥離する 結晶化度:積層フィルムについては、各層に対応するフ
ィルムを上記と同様にして熱ラミネートした試料につい
て、広角X線回折法で測定した。 加工密着性:幅5mm間隔で縦横それぞれ並行な十字状
の2本の切り込みを形成し、エリクセン試験(JIS
K5400)により下記の基準で評価した。 優:被覆フィルムに何ら変化が認められない 良:被覆フィルムに微小な割れが若干生じる 不可:被覆フィルムに割れが生じる 表面保護性:鋼板のポリエステル塗装層にカッターで傷
を付け、前記のようにしてフィルムを熱ラミネートし、
3重量%NaCl水溶液に55℃で3日放置した後、外
観を観察し、下記の基準で評価した。
【0040】優:鋼板が腐食しない 不可:鋼板に腐食が認められる
【0041】
【表1】 表より明らかなように、実施例では比較的低い温度で熱
ラミネートできるとともに、結晶性ポリエステル樹脂層
は結晶化度が高く、表面保護性および接着強度の高い被
覆鋼板が得られる。また、被覆鋼板の加工性も高い。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性飽和ポリエステル樹脂層の少なく
    とも一方の面に、金属板に熱ラミネートするための無定
    形飽和ポリエステル樹脂層が積層されている金属板被覆
    用フィルム。
  2. 【請求項2】 結晶化度20%以上の結晶性飽和ポリエ
    ステル樹脂層と、結晶化度20%未満の無定形ポリエス
    テル樹脂層とが積層されている請求項1記載の金属板被
    覆用フィルム。
  3. 【請求項3】 結晶性飽和ポリエステル樹脂層が、テレ
    フタル酸と1,4−ブタンジオールとからなるブチレン
    テレフタレート骨格を70モル%以上含むポリブチレン
    テレフタレート系樹脂で構成されている請求項1記載の
    金属板被覆用フィルム。
  4. 【請求項4】 無定形飽和ポリエステル樹脂のグリコー
    ル成分の70モル%以上が1,4−ブタンジオールであ
    る請求項1記載の金属板被覆用フィルム。
  5. 【請求項5】 結晶性飽和ポリエステル樹脂層および無
    定形飽和ポリエステル樹脂層が無延伸樹脂層である請求
    項1記載の金属板被覆用フィルム。
  6. 【請求項6】 結晶性飽和ポリエステル樹脂の融点をT
    mc、無定形飽和ポリエステル樹脂の融点をTmaとすると
    き、80℃<Tma<(Tmc−5)℃である請求項1記載
    の金属板被覆用フィルム。
  7. 【請求項7】 結晶性飽和ポリエステル樹脂層が、結晶
    性飽和ポリエステル樹脂80〜95重量%およびポリカ
    ーボネート20〜5重量%を含む樹脂組成物で形成され
    ている請求項1記載の金属板被覆用フィルム。
  8. 【請求項8】 無定形飽和ポリエステル樹脂層が、無定
    形飽和ポリエステル樹脂60〜95重量%およびポリカ
    ーボネート40〜5重量%を含む樹脂組成物で形成され
    ている請求項1記載の金属板被覆用フィルム。
  9. 【請求項9】 金属板の少なくとも一方の面に、無定形
    飽和ポリエステル樹脂層を介して、結晶性飽和ポリエス
    テル樹脂層が積層されている被覆金属板。
  10. 【請求項10】 金属板の少なくとも一方の面に、結晶
    性飽和ポリエステル樹脂層を熱ラミネートする方法であ
    って、前記結晶性飽和ポリエステル樹脂の融点をTmcと
    するとき、(Tmc−120)℃〜(Tmc+100)℃に
    加熱した前記金属板の面に、無定形飽和ポリエステル樹
    脂層を介して、結晶性飽和ポリエステル樹脂層を積層す
    る被覆金属板の製造方法。
  11. 【請求項11】 (Tmc−120)℃〜(Tmc)℃の温
    度で熱ラミネートする請求項10記載の被覆金属板の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 (Tmc−120℃)〜150℃の温度
    で熱ラミネートする請求項10記載の被覆金属板の製造
    方法。
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