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JPH09303144A - 火花点火式2サイクルエンジン - Google Patents

火花点火式2サイクルエンジン

Info

Publication number
JPH09303144A
JPH09303144A JP12160796A JP12160796A JPH09303144A JP H09303144 A JPH09303144 A JP H09303144A JP 12160796 A JP12160796 A JP 12160796A JP 12160796 A JP12160796 A JP 12160796A JP H09303144 A JPH09303144 A JP H09303144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spark ignition
combustion operation
cycle engine
exhaust
exhaust pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12160796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Tsushima
勇二 津島
Hiroshi Yamashita
宏 山下
Hiroyuki Maeda
浩幸 前田
Yoshinobu Takejima
良暢 建島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP12160796A priority Critical patent/JPH09303144A/ja
Publication of JPH09303144A publication Critical patent/JPH09303144A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火花点火による通常の燃焼運転、圧縮自己着
火による圧縮着火燃焼運転およびそれら間の火花点火に
よる遷移燃焼運転の各運転領域を有し、遷移燃焼運転領
域では、通常の燃焼運転領域の火花点火時期よりも早期
に火花点火させて燃焼開始時期を早めるようにして運転
を行なうようにした火花点火式2サイクルエンジンにお
いて、一時的な排ガス温度の低下を抑制して、ドライバ
ビリテイ、燃費およびエミッションの改善を図る。 【解決手段】 自動二輪車に搭載される、前記2サイク
ルエンジンの排気管Exの、走行風や跳ね上げる飛沫等
の当たる冷やされ易い上流側の前側に保温手段56を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気系を絞り制御
することにより、少なくとも低負荷運転域において空気
−燃料混合気を圧縮自己着火させ圧縮着火燃焼を行なう
ようにした、火花点火式2サイクルエンジンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来火花点火式2サイクルエンジンにお
いて、少なくとも低負荷運転域で、排気系の通路面積を
絞ることにより、燃焼室内の空気−燃料混合気を、前サ
イクルの残留ガスの熱エネルギにより圧縮自己着火させ
て圧縮着火燃焼(以下、AR燃焼という)を行ないその
圧縮着火燃焼運転領域(以下、AR燃焼運転領域とい
う)と、通常の火花点火燃焼運転領域との遷移燃焼運転
領域では火花点火を行ない、その遷移燃焼運転領域の火
花点火タイミングを、通常の火花点火燃焼運転領域の火
花点火タイミングよりも早めるように制御して、2サイ
クルエンジンの燃焼状態を全運転領域にて安定させ、異
常燃焼音や熱害を避けるようにした技術手段は公知であ
る(特開平7−174064号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる2サイ
クルエンジンでは、前記遷移燃焼運転領域において、火
花点火タイミングが早められるために、全運転領域にわ
たり火花点火燃焼運転を行なう通常の2サイクルエンジ
ンに比べて遷移燃焼運転領域では、排ガス量も少ないこ
ともあり、排気管内の排ガスの一時的な温度低下を招く
ことを否めず、特に自動二輪車用エンジンの排気管で
は、その前側部が走行風に曝されたり、前輪が跳ね上げ
る飛沫がふりかかつたりすることにより冷やされるた
め、排気管内の排ガスの温度低下の傾向が大きくなりが
ちであり、その結果、一時的に排ガス白煙濃度の上昇、
排ガスミストの発生を生起して運転性能、燃費およびエ
ミッションの改善に多少なりとも良い結果を及ぼさない
ことがあるという課題がある。
【0004】そこで排気系を別途ヒータなどの加熱手段
により2次的に加熱する手段が考えられるが、かかる手
段では加熱タイミングにづれを生じて加熱制御が難し
く、前記課題を解決するには至らず、またコスト高を招
くという別の課題がある。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、前記課題をすべて解決した新規な、火花点火式2サ
イクルエンジンを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本請求項1記載の発明によれば、排気系に排気通路
の開口率可変調整手段を備え、火花点火による通常燃焼
運転領域、圧縮自己着火による圧縮着火燃焼運転領域
(AR燃焼領域)およびそれら両運転領域間の火花点火
による遷移燃焼運転領域とを含み、前記遷移燃焼運転領
域では、前記通常燃焼運転領域の火花点火時期よりも早
期に火花点火させて燃焼開始時期を早めるようにして運
転を行なうようにした火花点火式2サイクルエンジンに
おいて、前記2サイクルエンジンの排気管内の温度分布
が、全運転領域にわたり火花点火により通常燃焼運転を
行なう、通常の火花点火式2サイクルエンジンの排気管
内の温度分布と略同じになるように前記排気管の上流側
に保温手段を設けたことを特徴としている。
【0007】また上記目的達成のため、本請求項2記載
の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前
記2サイクルエンジンは自動二輪車の車体フレームに懸
架され、そのエンジンの排気管の、車両進行方向前側に
保温手段を設けたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】図1は、本発明火花点火式2サイクルエン
ジンを搭載した自動二輪車の側面図、図2はその2サイ
クルエンジンの要部縦断側面図、図3は、図2の3−3
線に沿う横断平面図、図4は、図3の4線矢視部分側面
図、図5は、前記2サイクルエンジンの制御系を示す概
略側面図、図6は、図1の6−6線に沿う排気管の拡大
横断面図、図7は、図6の7−7線に沿う排気管の展開
縦断面図、図8は、自動二輪車の車速と、排気管の中央
部付近の温度との関係を示すグラフである。
【0010】図1において、自動二輪車の車体フレーム
Fには、火花点火式2サイクルエンジンEが懸架されて
おり、このエンジンEの出力は、通常のようにチエン伝
動機構を介して後車輪に伝達される。
【0011】次にこの火花点火式2サイクルエンジンE
の具体的構造について、図2〜5を参照して説明する
に、このエンジンEのエンジン本体1は、シリンダブロ
ック2の上面にガスケットを介してシリンダヘッド3が
一体に結合され、またその下面にパッキンを介してクラ
ンクケース4が一体に結合して構成されている。シリン
ダブロック2に形成されるシリンダボア5には、ピスト
ン6が摺動自在に嵌合され、このピストン6のピストン
ピン7は、クランクケース4に回転自在に軸架されるク
ランクシャフト8にコンロッド9を介して連接される。
ピストン6の上面と、シリンダヘッド3の下面に形成さ
れる凹所とにより燃焼室10が形成され、この燃焼室1
0にシリンダヘッド3の天井部に螺着される点火栓11
の電極12が臨んでおり、燃焼室10内の空気−燃料混
合気は、点火栓11の電極12の電気火花により爆発燃
焼され、これによるピストン6の昇降駆動によりクラン
クシャフト8が回転駆動され、火花点火式2サイクルエ
ンジンEが運転される。
【0012】エンジン本体1のクランクケース4の後面
(自動二輪車の進行方向に対して)には、クランク室1
3に連通する吸気ポート14が開口されており、この吸
気ポート14に外端が大気に開口される吸気通路15が
接続されており、この吸気通路15には、その上流側か
ら下流側に向けて直列に、気化器16とリード弁17と
が介装されている。気化器16は、吸気通路15内に臨
むピストン型絞り弁18を有しており、この絞り弁18
は、通常のようにリンク19およびレバー20を介して
スロットルドラム21に連結され、このスロットルドラ
ム21はワイヤを介して自動二輪車のハンドルに設けら
れるスロットルグリップに連接されており、このスロッ
トルグリップの一方向への捩じり操作により、絞り弁1
8を閉じ方向の付勢力に抗して上昇させ、その開度を調
節できるようになっている。また前記リード弁17は、
クランク室13内の吸気負圧により開弁して前記気化器
16により生成される新空気−燃料混合気を吸気通路1
5を通してのクランク室13への流入を許容し、その逆
流を阻止するようになっている。
【0013】前記シリンダボア5の内周面には、数個の
掃気ポート24と、一つの排気ポート26とが開口され
ており、前記掃気ポート24は、シリンダブロック2に
形成した掃気通路25を介してクランク室13に連通さ
れ、また前記排気ポート26は排気通路27に連通され
ている。前記掃気ポート24と排気ポート26は、ピス
トン6の昇降により開閉制御されるようになっており、
すなわちピストン6の上昇する上昇工程では、それらの
ポート24,26は、ピストン6によって閉じられ、ク
ランク室13は負圧となって、気化器16により生成さ
れる新空気−燃料混合気は、吸気通路15を通ってクラ
ンク室13内に吸入される。またピストン6の下降する
下降行程では、掃気ポート24はピストン6により開口
され、クランク室13内の圧縮新空気−燃料混合気は、
掃気通路25より掃気ポート24を通ってピストン6上
の燃焼室10に供給され、また燃焼室10に残留する既
燃ガスの一部は、この圧縮新混合気の進入により排気ポ
ート26より排気通路27に排出される。ピストン6の
上昇により、掃気ポート24、次いで排気ポート26が
閉塞されると、燃焼室10内の空気−燃料混合気が圧縮
され、ピストン6が上死点近傍に達すれば、点火栓11
による火花点火により着火、あるいは前サイクルにおけ
る残留ガスの熱エネルギの自己着火により、燃焼室10
内の圧縮空気−燃料混合気が燃焼され、2サイクルエン
ジンの運転が行なわれる。
【0014】前記排気通路27の上流側すなわち排気ポ
ート26の近傍には、該排気通路27の開口率を可変調
整するための、排気通路開口率調整手段すなわち排気制
御弁Vが設けられる。
【0015】次にこの排気制御弁Vおよびその取付構造
について説明するに、シリンダブロック2の前壁面(自
動二輪車の進行方向に対して)には、排気ポート26に
連通する凹部28が形成され、この凹部28の内面には
円弧状の凹面281 が形成されている。また前記凹部2
8を覆うようにシリンダブロック2の前壁面には、複数
本のボルト33により排気通路ブロック29が固設され
ている。この排気通路ブロック29の内壁面は、その一
部が、前記排気ポート26の開口される前記円弧状凹面
281 に適合するように、上下方向の縦断面が該凹面2
1 と同一形状の円弧状で、かつその横断面がシリンダ
ボア5と同じ曲率の曲面30に形成されている。またこ
の排気通路ブロック29の内部には、シリンダボア5の
排気ポート26に連通する前記排気通路27およびこれ
に連通する弁収容空間31が形成されている。そしてそ
の弁収容空間31には、縦断面扇形状に形成されて、排
気ポート26の開口面積を可変調整し得る、前記排気制
御弁Vが収容されている。前記排気通路ブロック29に
は、シリンダボア5のシリンダ軸線L−Lと略直交する
方向の中心軸線l−lをもつ弁軸32が回転自在に軸架
されており、この弁軸32に前記排気制御弁Vの基部が
回動可能に軸支されており、この排気制御弁Vはその弁
軸32回りに上下に揺動可能であり、排気通路27を流
れる排ガスの流れを円滑にするための底壁34と、この
底壁34の左右両側から略直角に起立する左右側壁35
および前記弁軸32の中心軸線l−lを中心とする円弧
状の前記曲面30を含む前壁36とを有し、この前壁3
6は、シリンダブロック2の壁面に形成される、前記排
気ポート26に摺接されており、この排気制御弁Vの上
下揺動により、シリンダブロック2の円弧状凹面281
に沿って摺動して排気ポート26の開口面積を可変調整
する。またこの排気制御弁Vの底壁34の中央部には、
排ガス中に含まれるカーボン等の残渣の滞留を防止する
ための通口37が穿設されている。図3,4に示すよう
に、弁軸32の外端部と排気通路ブロック29との間に
は、排ガスの漏洩を抑止するためのシール部材38が介
在されており、このシール部材38よりも外方の弁軸3
2の外端には駆動レバー39が固着され、この駆動レバ
ー39は駆動ケーブル40を介して排気制御サーボモー
タ41のプーリ42に連結されており、この排気制御サ
ーボモータ41の作動によれば、前記排気制御弁Vは、
上下に揺動駆動されて排気ポート26を全閉から全開ま
で開閉制御し、その開口率θeを0から100%に設定
できるようになっている。
【0016】次に主に図5を参照して2サイクルエンジ
ンの運転制御系について説明するに、手動操作されるピ
ストン式絞弁18の絞弁開度θthは、ポテンショメータ
等からなる絞弁開度センサー45により、エンジン回転
数Neは、エンジン回転数センサー46により、吸気負
圧力Pbは、吸気負圧力センサー47により、冷却水温
度Twは、水温計48により、燃焼室内圧力Pec、すな
わち最大圧力、着火圧力、圧縮開始圧力等は、圧力セン
サー49により、それぞれ検出されて中央処理装置CP
Uに入力され、さらにクラッチの断接、変速機の変速位
置等も中央処理装置CPUに入力されるようになってい
る。そしてこの中央処理装置CPUはそれらの入力値に
基づいて火花点火式2サイクルエンジンの運転状態を演
算判断して、各種の制御信号を発進し、たとえばエンジ
ン回転数Neと絞弁開度θthとにより、予めマップによ
り定めた排気通路開口率θeとなるように、排気制御サ
ーボモータ41を駆動制御して排気制御弁Vの開度を定
める。そしてこの排気通路開口率θeは、エンジンEの
運転に最も好ましいタイミングで気筒内の空気−燃料混
合気が自己着火することができる値に定められる。
【0017】またこの2サイクルエンジンでは、点火栓
11は、通常の燃焼運転領域では、ピストン6の上死点
前10°(クランク角)で、電気火花を飛ばして燃焼室
10内の空気−燃料混合気に着火させるように制御する
ようになっており、エンジン回転センサー46と圧力セ
ンサー49とで検出された、エンジン回転数Neと平均
有効圧力から、あらかじめ設定したマップに基づき、通
常燃焼運転領域とAR燃焼運転領域との遷移燃焼運転領
域で運転されることが中央処理装置CPUにより判断さ
れたときには、点火栓11の点火時期を早めて、ピスト
ン6の上死点前20°(クランク角)で電気火花を飛ば
すように制御されるようになっている。
【0018】図1に示すようにエンジン本体1の前部
(自動二輪車の進行方向に対して)に配置される排気通
路ブロック29には、排気管Exの上流側接続端すなわ
ちエキゾーストパイプ部50の接続端面がボルト等の接
続具により一体に接続される。
【0019】図7に展開して示すように、この排気管E
xは、その上流側から下流側に向かって、エキゾースト
パイプ部50、ダイバージエントコーン部51、ストレ
ート部52、コンバージエントコーン部53、およびテ
ールパイプ部54が順次一体に接合して構成されてい
る。そして前記排気管Exの長手方向の中央部にあたる
ストレート部52には、温度センサー55が取付けられ
る。
【0020】而してこの排気管Exは、図1に示すよう
に、そのダイバージエントコーン部51が、エンジン本
体1の前部を迂回するように、前方から後方に向けて湾
曲されたのち、車体フレームFの一側に沿って後方に延
長され、その後部のテールパイプ部54が自動二輪車の
後方に向けて延長され、その外端がマフラーMを介して
外気に開口されている。
【0021】ところで自動二輪車の走行時には、走行風
や、前車輪の跳ね上げた飛沫が、前記ダイバージエント
コーン部51の前側に直接当たり、これによりそのダイ
バージエント部51が冷やされることになるため、この
ダイバージエントコーン部51の前方片側すなわちその
横断面前半部には、図6,7に示すように保温手段56
が施される。すなわち前記ダイバージエントコーン部5
1の横断面半円状の前半部(自動二輪車の進行方向に対
して)には、内面にグラスウール等の耐熱保温材57を
積層した、耐熱プロテクタ58が溶接等の固着手段によ
り一体に固着される。これにより排気管Exの上流側前
部が、走行風や跳ね上飛沫により冷やされることが抑制
される。
【0022】次に前記火花点火式二サイクルエンジンの
運転態様について説明する。
【0023】エンジンEの回転数Neが高い、またエン
ジンEの回転数Neが高く、かつ絞弁開度θthの大きい
運転領域では、前記排気制御弁Vは上方に揺動制御され
て略全開状態にあり、排気通路開口率θeは略100%
に設定され、ピストン6の上死点前10°(クランク
角)で、点火栓11の電気火花により、火花着火が行な
われ、通常の火花点火燃焼運転が行なわれる。
【0024】またエンジンEの回転数Neが減少し、ま
たエンジンEの回転数Neおよび絞弁開度θthが共に減
少するに伴い、排気制御弁Vは下方へ揺動されて排気ポ
ート26が絞られるに伴い排気通路開口率θeが低下す
れば、エンジンEは、通常燃焼運転領域とAR燃焼運転
領域との遷移燃焼運転領域に移行し、この遷移燃焼運転
領域では、点火栓11の点火時期は、通常運転領域に比
べて早められる。すなわちピストン6の上死点前略20
°(クランク角)にて、点火栓11による電気火花によ
り、火花着火が行なわれることにより、この遷移燃焼運
転領域では燃焼開始時期がピストン6の上死点近傍に略
均一化されて圧力変動および最大圧力が減少し、燃焼音
が低下すると共に異常燃焼を阻止してそれによる熱害が
低減される。ところでこの場合、もし仮に排気管Exに
前述の保温手段56が施されていないとすると、点火時
期が早められること、および排気管Exを流れる排ガス
量が比較的少ないことに起因して排気管Exを流れる排
ガス温度が低下し、特に走行風や、前輪の跳ね上げる飛
沫が、その前側に当たることにより、排気管Exの上流
側が冷やされることになり、その結果排気管Exを流れ
る排ガスの温度が一層低下して、排ガス白煙濃度や、排
ガスミストが増加する傾向となり、一時的にエンジンの
ドライバビリテイ性能の低下および燃費、エミッション
の改善不良等を招くという不都合が考えられるが、この
実施例のものによれば、排気管Exの上流部、特に冷や
され易い、排気管Exの前側半部分が保温手段56によ
り保温されることにより、排気管Exの上流部を流れる
排ガスの温度低下が抑制され、その結果排気管Exを流
れる排ガスの温度を略その全域にわたり適温に維持する
ことができ、遷移燃焼運転領域の排気管Ex内の温度分
布を、前記通常燃焼運転領域のそれと略同じ温度分布と
することが可能となり、前記一時的な不都合を生起する
ことがない。
【0025】さらにエンジンEの回転数Neが一層低下
し、あるいはエンジンEの回転数Neと絞弁開度θthが
一層低下すれば、これに伴って排気制御弁Vはさらに下
方へ揺動されて排気ポート26は絞られ、排気通路開口
率θeは一段と低下し、燃焼室10内の既燃ガスの熱エ
ネルギにより、エンジンEの最も好ましい着火時期に、
燃焼室10内の新空気−燃料混合気は圧縮自己着火され
てAR燃焼運転が行なわれる。
【0026】なお、前記AR燃焼運転領域と不整燃焼運
転領域との遷移燃焼運転領域においても、点火栓11に
よる着火時期が前記通常燃焼運転領域の点火時期に比べ
て10°前(クランク角)進角されて行なわれることに
より不整燃焼が軽減されて、HC等の未燃焼成分の生成
が抑制されてエミッシヨンの改善が達成される。
【0027】図8は、自動二輪車の車速(Km/h)に
対する温度センサー55により測定される排気管Ex内
の中央部付近の温度(C°)の関係を示すもので、
(1)は、火花点火式2サイクルエンジンが、その全運
転領域にわたり通常の火花点火燃焼運転を行なった場合
の温度特性であり、(2)は、前記エンジンが、通常の
火花点火運転、AR燃焼運転および火花点火を行なう遷
移燃焼運転を行なった場合(特公平7−174064号
公報のもの)の温度特性であり、(3)は、前記(2)
において、前述したように排気管Exに保温手段56を
施した場合の温度特性であり、これらの特性から判るよ
うに、(2)は、(1)に比べて低車速時において排気
管Ex内の温度低下がみられ、前述の不都合を招く場合
があるが、(3)は(1)と略同じ温度特性とすること
ができ、このことは遷移燃焼運転領域において、前述し
たように点火時期を早めても排気管Ex内の温度低下を
招くことがなく、2サイクルエンジンの運転性能を向上
すると共に燃費およびエミッションの改善を図ることが
できる。
【0028】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実
施例では本発明2サイクルエンジンを自動二輪車に実施
した場合について説明したが、この2サイクルエンジン
を他の車両、機器類の駆動源として実施できることは勿
論であり、排気管および保温手段は、従来公知の他の構
造のものの使用が可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のように本請求項1記載の発明によ
れば、通常の火花点火燃焼運転、AR燃焼運転および遷
移燃焼運転を行ない、その遷移燃焼運転領域では、通常
の火花点火燃焼運転領域の火花点火時期よりも早期に火
花点火するようにした、火花点火式2サイクルエンジン
において、排気管の上流側に保温手段を設けたことによ
り、2サイクルエンジンの排気管内の温度分布を、全運
転域にわたり火花点火により火花点火燃焼運転を行なう
ようにした、通常の2サイクルエンジンの排気管内の温
度分布と略同じにすることができ、その結果一時的な排
気の白煙の発生、排気ミストの発生を抑制し、ドライバ
ビリテイ性能の向上および燃費、エミッションの改善を
図ることができるという効果を達成し得る。
【0030】また本請求項2記載の発明によれば、前記
請求項1記載のものにおいて、前記2サイクルエンジン
を自動二輪車用とし、そのエンジンの排気管の、車両進
行方向前側に保温手段を設けたことにより、この排気管
の前側が走行風や跳ね上た飛沫により冷やされることが
あっても排気管を流れる排ガスは前記保温手段により適
温に保温されて、前記作用効果が支障なく達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】火花点火式2サイクルエンジンを搭載した自動
二輪車の側面図
【図2】2サイクルエンジンの要部縦断側面図
【図3】図2の3−3線に沿う横断平面図
【図4】図3の4線矢視部分側面図
【図5】2サイクルエンジンの制御系を示す概略側面図
【図6】図1の6−6線に沿う排気管の拡大横断面図
【図7】排気管の展開横断面図
【図8】自動二輪車の車速と、排気管の中央部付近の温
度との関係を示すグラフ
【符号の説明】
Ex・・・・・・・・・・・・・・・・・排気管 F・・・・・・・・・・・・・・・・・・車体フレーム 56・・・・・・・・・・・・・・・・・保温手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 建島 良暢 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気系に排気通路の開口率可変調整手段
    を備え、火花点火による通常燃焼運転領域、圧縮自己着
    火による圧縮着火燃焼運転領域およびそれら両運転領域
    間の火花点火による遷移燃焼運転領域とを含み、前記遷
    移燃焼運転領域では、前記通常燃焼運転領域の火花点火
    時期よりも早期に火花点火させて燃焼開始時期を早める
    ようにして運転を行なうようにした火花点火式2サイク
    ルエンジンにおいて、 前記2サイクルエンジンの排気管(Ex)内の温度分布
    が、全運転領域にわたり火花点火により通常燃焼運転を
    行なう、通常の火花点火式2サイクルエンジンの排気管
    内の温度分布と、略同じになるように前記排気管(E
    x)の上流側に保温手段(56)を設けたことを特徴と
    する、火花点火式2サイクルエンジン。
  2. 【請求項2】 前記2サイクルエンジンは自動二輪車の
    車体フレーム(F)に懸架され、そのエンジンの排気管
    (Ex)の、車両進行方向前側に保温手段(56)を設
    けたことを特徴とする、前記請求項1記載の火花点火式
    2サイクルエンジン。
JP12160796A 1996-05-16 1996-05-16 火花点火式2サイクルエンジン Pending JPH09303144A (ja)

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