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JPH09301204A - ラックピニオン式動力舵取装置 - Google Patents

ラックピニオン式動力舵取装置

Info

Publication number
JPH09301204A
JPH09301204A JP8120042A JP12004296A JPH09301204A JP H09301204 A JPH09301204 A JP H09301204A JP 8120042 A JP8120042 A JP 8120042A JP 12004296 A JP12004296 A JP 12004296A JP H09301204 A JPH09301204 A JP H09301204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
shaft
pinion
pinion shaft
steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8120042A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotetsu Sonoda
博鐵 園田
Tatsuya Fukushima
達也 福嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Kiki Co Ltd filed Critical Jidosha Kiki Co Ltd
Priority to JP8120042A priority Critical patent/JPH09301204A/ja
Priority to KR1019970018762A priority patent/KR100239909B1/ko
Publication of JPH09301204A publication Critical patent/JPH09301204A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転型流路切換弁のスリーブをピニオン軸に
一体化する際にピニオン軸への負荷時での曲げ変形を防
ぎ、円滑なバルブ作動が得られるようにする。 【解決手段】 ステアリングボディ7内で舵取り操作に
より回転するスタブ軸2に、操舵輪側のラック5に噛合
するピニオン歯3aを有するピニオン軸3が、トーショ
ンバー4を介して相対的に回動可能に連結される。これ
ら両軸の軸端部間にロータ11およびスリーブ12を有
する回転型流路切換弁10が設けられる。スリーブをピ
ニオン軸に一体に設けるとともに、ピニオン軸をスリー
ブの両端部で軸受21,22によりステアリングボディ
に軸支する。また、ピニオン軸の先端部3bを、ピニオ
ン軸の曲げ許容応力内であって、スリーブの両端部にお
ける軸支部での軸受隙間よりも僅かに大きくなるように
設定した軸支部23によりステアリングボディに軸支す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラックピニオン式の
動力舵取装置に関し、特に回転型流路切換弁(ロータリ
バルブ)の外側弁部材であるスリーブを一体に形成した
ピニオン軸の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ラックピニオン式動力舵取装置は、軽量
でしかも比較的構成が簡単で、舵取り性能の面からも優
れ、車輌への組込みスペースの面からも有利である等の
利点を有し、パワーステアリングとして採用されること
の多いタイプの一つである。このようなラックピニオン
式動力舵取装置としては、従来から種々の構造をもつも
のが多数提案されているが、自動車の小型、軽量かつ装
置のコンパクト化を図るうえで、まだまだ改善の余地が
残されている。
【0003】たとえば実開昭55−114763号公報
や実開昭55−114764号公報には、装置全体の構
成の簡素化と構成部品点数の削減、さらに装置全体の小
型化や加工作業や組立作業を簡素化を図るために、ラッ
クのラック歯に噛合うピニオン歯を有するピニオン軸
に、回転型流路切換弁を構成する外側弁部材であるスリ
ーブを一体に形成した構造が開示されている。
【0004】ここで、前者の従来例では、スリーブを一
体に有するピニオン軸を、両端部に設けたボールベアリ
ング、ニードルベアリングのような転がり軸受によって
ステアリングボディに軸支しており、バルブハウジング
部をステアリングボディに一体に形成することができる
ようになっている。また、後者の従来例では、ピニオン
軸のピニオン歯の両端部をボールベアリング、ニードル
ベアリングのような転がり軸受によってステアリングボ
ディに軸支している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のラックピニオン
型の動力舵取装置において、ピニオン軸と回転式流路切
換弁を構成する外側弁部材であるスリーブとを一体に形
成したものは、上述したように知られている。しかし、
このような従来の装置は、スリーブを一体に設けている
ピニオン軸をステアリングボディ内で支承するにあたっ
て、このスリーブを含めたピニオン軸の両端部、または
ピニオン軸のピニオン歯の両端部を転がり軸受により軸
支しているだけのものである。このような構成では、ピ
ニオン軸に大負荷が作用して曲げ変形が生じると、回転
型流路切換弁を構成する外側弁部材であるスリーブも曲
げ変形するため、内側弁部材であるロータとの間で芯ず
れや片当たり等を生じ、円滑なバルブ作動が阻害される
という問題があった。
【0006】特に、このような回転型流路切換弁は、舵
取ハンドル側のスタブ軸に一体的なロータと操舵輪側の
ピニオン軸に一体的なスリーブとを、同心上で相対的に
回転変位し得る状態で組合わせてバルブハウジング内に
内設することが必要である。これは、ロータ外周部およ
びスリーブ内周部において周方向に形成された複数の通
路溝を、ロータとスリーブとの相対的な回転変位によっ
て選択的に接続、遮断することにより、流体圧発生源で
あるオイルポンプ、オイルタンクおよびパワーシリンダ
を構成する左、右シリンダ室に連通する入りポート、戻
りポート、左、右出力ポートとなる通路を接続し、流体
圧回路(油圧回路)の流路切換えを行う構成であるため
である。
【0007】そして、上述した従来から知られているラ
ックピニオン式動力舵取装置によれば、スリーブをピニ
オン軸に一体に設けた場合、前述した理由から円滑なバ
ルブ作動を得るうえで問題があり、これを解決できる何
らかの対策を講じることが望まれている。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、回転型流路切換弁を構成するスリーブをピニオ
ン軸に一体に設ける際に、ピニオン軸への負荷作用時に
おける曲げ変形を防ぎ、ロータとの間での適切な回転変
位を得て、バルブ作動を円滑にし、滑らかな操舵フィー
リングを得ることができるラックピニオン式動力舵取装
置を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るラックピニオン式動力舵取装置は、
ステアリングボディ内で舵取り操作により回転するスタ
ブ軸と、このスタブ軸とトーションバーを介して相対的
に回動可能に連結されかつ操舵輪側のラックに噛合する
ピニオン歯を有するピニオン軸と、これら両軸の軸端部
間に設けたロータおよびスリーブを有する回転型流路切
換弁を備え、前記スリーブを前記ピニオン軸に一体に設
けるとともに、このピニオン軸をスリーブの両端部でス
テアリングボディに軸支したものである。
【0010】また、本発明に係るラックピニオン式動力
舵取装置は、ピニオン軸の先端部を、このピニオン軸の
曲げ許容応力内であって、スリーブの両端部における軸
支部での軸受隙間よりも僅かに大きくなるように設定し
た軸支部によりステアリングボディに軸支したものであ
る。
【0011】本発明によれば、スリーブの両端部での軸
支部によってピニオン軸を安定して軸支することが可能
で、たとえばピニオン軸への軽負荷時においては、上述
した二点での軸支部によってスリーブ部分での曲げ変形
を防ぎ、このスリーブをロータとの関係において相対的
に回転変位可能に支持することから、バルブ作動を円滑
にし、滑らかな操舵フィーリングを得ることができる。
また、ピニオン軸に大負荷が作用しても、上述した軸支
部によってスリーブへの曲げ変形による影響を緩和する
ことができる。
【0012】本発明によれば、ピニオン軸の曲げ許容応
力内にあるように僅かに大きな軸受隙間をもって設定し
たピニオン軸の先端部での軸支部の存在によって、ピニ
オン軸を所要の支持強度で保持することが可能で、耐久
性の面から問題のないピニオン軸の軸支構造を得ること
ができる。すなわち、大負荷が作用し、ピニオン軸が先
端部に向って変形しても、この先端部を軸支する軸支部
による、より大きい軸受隙間を埋めて軸支される。
【0013】ピニオン軸のスリーブにおいて、舵取りハ
ンドル側の端部の軸支部には、スリーブ部を内輪として
用いたボールベアリングまたは内輪をスナップリング等
の係止手段でスリーブに一体的に固定したボールベアリ
ングが用いられる。また、ピニオン軸のスリーブにおい
て、ピニオン歯側に位置する軸中央の軸支部には、ブッ
シュまたはニードルベアリングあるいはボディで直接受
けることによる軸受構造が採用される。さらに、ピニオ
ン軸のピニオン歯よりも先端部での軸支部には、ボディ
で直接受けることによる軸受構造、またはブッシュやニ
ードルベアリングによる軸受構造が採用される。
【0014】ピニオン軸におけるピニオン歯よりも先端
部は、ストレート形状または先端エッジ当たりを避ける
ために先端が僅かに細くなるようなテーパ形状か、ある
いは中央部が僅かに太くなった曲線形状で形成する。ス
テアリングボディのピニオン軸やロータを有するスタブ
軸の組込み空間の内径形状を、スタブ軸側の開口端に向
って順次単調に拡大し、内部への組み込み部品をこの開
口からの組み込みによって行うように構成する。ここ
で、この開口端にねじ込んで固定するプラグ部材に、ス
タブ軸との間をシールするオイルシールの保持溝を設
け、また前記スリーブのピニオン歯側の軸支部よりもピ
ニオン歯寄りの部分にもオイルシールを保持させる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るラックピニオ
ン式動力舵取装置の一つの実施の形態を示し、これらの
図において、全体を符号1で示すものはラックピニオン
式動力舵取装置におけるパワーステアリング本体部であ
る。2は図示しない舵取りハンドルに連結される入力軸
としてのスタブ軸、3はこのスタブ軸2の内方端(左
端)側にトーションバー4を介して連結されるピニオン
軸で、このピニオン軸3には、図示しない舵取りリンク
機構を構成するラック5上のラック歯5aと噛合するピ
ニオン歯3aが設けられている。なお、これら両軸2,
3間にはトーションバー4のねじれにより所定角度範囲
内での相対的な回動変位を許容するフェイルセーフ機構
として突部および溝部からなるセーフティスプライン部
6が介在して設けられる。
【0016】前記トーションバー4は、内方端がピニオ
ン軸2側に圧入固定されるとともに、外方端はスタブ軸
2内を貫通し軸2外方端(右端)側にまで延設されてこ
のスタブ軸2の舵取りハンドル側とのカップリング用セ
レーション部2a部分において、トーションバー4と全
周溶接等の溶着手段により一体的に連結されている。そ
して、従来はこの部分での連結を連結ピンの打ち込みで
行っていたが、このような全周溶接での連結では、穴加
工やピンの打ち込みが不要となるばかりか、シール部材
としてのOリングも不要となる。
【0017】7はパワーステアリング本体部を構成する
ステアリングボディで、後述する回転型流路切換弁のバ
ルブハウジングを含めた一体の構造により構成されてい
る。なお、前記両軸2,3は、後述する軸受やボディ7
で直接受けることによる軸支部により回転可能に支持さ
れ、かつ適宜の位置にはオイルシールが介装されてい
る。
【0018】また、このステアリングボディ7内で各軸
2,3の内方端側には、回転型流路切換弁10を構成す
るロータ11およびスリーブ12がそれぞれ一体的に連
結されている。これらのロータ11およびスリーブ12
の相対的な回転変位によって、図示しないオイルポンプ
P、オイルタンクTとパワーシリンダ左、右室CL,C
Rとの間の流路切換えを行うことは広く知られている通
りである。前記ロータ11はスタブ軸1側に一体に形成
され、またスリーブ12はピニオン軸2に一体に形成さ
れ、トーションバー4により相対的に回転変位可能な状
態で組合わされてステアリングボディ7におけるバルブ
ハウジング部での組込み空間8に組込まれて内設されて
いる。
【0019】この回転型流路切換弁10を構成するロー
タ11およびスリーブ12、さらにはバルブハウジング
部(ボディ7)における油圧回路の構成は広く知られて
いるものと同じか、あるいは類似するものである。この
ような互いに対向して摺接するロータ11の外周面とス
リーブ12の内周面には、それぞれ周方向に所定間隔お
いて複数の通路溝がバルブ溝として凹設されるととも
に、複数の流体供給孔および流体排出孔が適宜の個所に
穿設することによって形成され、これら通路溝等の選択
的な連通、遮断により油圧回路が必要に応じて切換え制
御される。
【0020】図中15,16はオイルポンプPからの圧
油が流入する入りポ−トおよびオイルタンクTに圧油を
還流させる戻りポート、17A,17Bはパワーシリン
ダの左、右シリンダ室CL,CRに接続される左、右出
力ポートで、上述した流路切換弁10の舵取り操作に伴
なう回転変位で、これらのポート間での油圧通路を任意
に連通、遮断し、図示しないパワーシリンダでの操舵補
助力の発生を制御することも、広く知られている通りで
ある。
【0021】本発明によれば、回転型流路切換弁10を
構成するスリーブ12を、ピニオン軸3に一体に設ける
とともに、このピニオン軸3をスリーブ12の両端部で
ステアリングボディ7に転がり軸受であるボールベアリ
ング21、ブッシュ22により軸支している。さらに、
本発明によれば、ピニオン軸3の小径な先端部3bを、
このピニオン軸3の曲げ許容応力内であって、前記スリ
ーブ12の両端部における軸受21,22による軸支部
での軸受隙間よりも僅かに大きくなるように設定したボ
ディ7で直接受けることによる軸支部23によって、ス
テアリングボディ7に軸支している
【0022】上述したボールベアリング21は、ピニオ
ン軸3に一体のスリーブ12の端部に形成した小径部を
内輪とし、ボールと外輪とを組付けた構造で構成してい
る。図中25はステアリングボディ7において、組込み
空間8の開口端に螺合して組付けられているプラグ部材
であり、このプラグ部材25の内方端がボールベアリン
グ21の外輪に突き当てられ、ボディ7の段部との間で
係止されている。
【0023】前記プラグ部材25には、スタブ軸2を貫
通して保持する開口が開けられ、かつオイルシール26
を保持する保持溝25aが形成されている。そして、こ
のオイルシール26によりスタブ軸2は、ボディ7内に
回動可能な状態で挿入され、かつシールされている。一
方、前記ピニオン軸3の前記ブッシュ22よりもピニオ
ン歯3a寄りの部分にもオイルシール27が設けられて
いる。そして、これらのオイルシール26,27間に
は、作動油が充満されている。したがって、前記ブッシ
ュ22はこの作動油中にあるので、軸受性能や耐久性の
面で優れている。
【0024】前述した構成によれば、弁作動上で最も問
題となるスリーブ12の両端部の軸支部(21,22)
によってピニオン軸3をステアリングボディ7に軸支し
ているので、このスリーブ12の部分での変形が少な
く、弁作動が円滑であり、これにより滑らかな操舵フィ
ーリングを得ることができる。特に、ピニオン軸3に曲
げ力のような軽負荷が作用しても、スリーブ12の部分
での曲げ変形はなく、操舵補助力を得るための回転型流
路切換弁10の弁作動を円滑に行なえる。
【0025】また、上述した構成によれば、ピニオン軸
3のピニオン歯3aの部分に大負荷が作用しても、スリ
ーブ12の部分への影響を緩和することができるから、
ピニオン歯3aへの負荷の作用の如何にかかわらず、ス
リーブ12部分での弁の作動を円滑に行える。
【0026】さらに、前記回転型流路切換弁10を構成
するスリーブ12がピニオン軸3に一体に設けられてい
るから、構成部品点数が少なく、加工個所も少なく、加
工、組立作業が容易で、装置構造も簡単となる。このよ
うにすれば、ピニオン軸3とスリーブ12との間に、作
動時に問題となるがたがなく、しかも剛性においても優
れているという利点もある。さらに、従来一般的であっ
た装置構造のように、スリーブ12を別体に設けてピニ
オン軸3に連結する場合のように、連結部の存在によっ
て径方向に大型化したり、バルブハウジング部をステア
リングボディ7と別体に構成することで部品点数が増え
たり、加工、組立作業が煩雑となったりすることもな
い。
【0027】特に、ピニオン軸3やスタブ軸2を組込む
ステアリングボディ7内の組込み空間8を、スタブ軸2
側にのみ開口ししかも先端に向って段階的に小径となる
形状で形成できるため、これを一方向のボーリング加工
によって内径加工が行えるとともに、組込み作業も一方
向からの組込み、装着、圧入等によって簡単に行えるこ
とから、自動組立化も可能である。
【0028】ここで、この実施の形態では、ピニオン軸
3にスリーブ12を一体に形成しており、しかもこのス
リーブ12をピニオン軸3の大径部と同一径寸法で形成
していることから、ステアリングボディ7とバルブボデ
ィとを一体に形成できるとともに、小型化も図れる。さ
らに、このようなピニオン軸3とスリーブ12とのスト
レートな構造によれば、その内部に組込むロータ11の
形状をスタブ軸2と同一径によるストレート形状で形成
でき、スタブ軸2の加工性を向上させることもできる。
【0029】また、上述したように、ピニオン軸3の先
端部3bを、前述した軸支部(21,22)よりも僅か
に大きな軸受隙間をもつ軸支部23によって軸支してい
るから、ピニオン軸3の全体にわたっての支持強度は確
保でき、耐久性上も問題はない。特に、このような構成
では、スリーブ12を一体に設けたピニオン軸3は、見
かけ上はスリーブ12の両端の二つの軸支部(21,2
2)とピニオン軸先端部3bの軸支部23との三点で支
持されているが、たとえば軽負荷時には現実的にはスリ
ーブ12の両端側での二点支持となるから、特に直進走
行時付近でのバルブ作動を円滑に行える。
【0030】さらに、このようなピニオン軸3の先端部
3bでの軸支部23における軸受隙間が大きく、ピニオ
ン歯3aの部分での弾性的な自由度が大きいことから、
ラック歯5aとのギア噛合い時にギアの加工精度が悪く
てもこれを吸収することができ、しかも噛合いを円滑に
行えるので、滑らかな操舵フィーリングを得ることがで
きる。なお、このようなギアの精度上からの噛合い隙間
は構成部品間でのがたではないので、操舵時やキックバ
ック時に打音を発生するという問題もない。
【0031】また、ピニオン軸3の先端部3bの軸支部
23は、操舵フィーリングに影響の少ない大負荷時にの
み機能するので、比較的高価なニードルベアリングでは
なく、ブッシュやステアリングボディ7で直接受けるこ
とによる軸受構造であっても操舵フィーリングが損なわ
れない。
【0032】ここで、上述した実施の形態では、ステア
リングボディ7への片側からの穴穿けによって組込み空
間8を形成していることから、これに組込む部材の同心
性を確保でき、その組立ても容易である。さらに、この
実施の形態では、ピニオン軸3のスリーブ12の内周部
に、ボディ7で直接受けることによる軸支状態でスタブ
軸2に一体にロータ11を軸支しており、これによりロ
ータ11とスリーブ12との同心性を確保した状態で、
これらをボディ7に回動可能に支持させることができ
る。
【0033】この場合に、このようなロータ11とスリ
ーブ12との摺接面のいずれかに、摩擦低減処理を施す
とよい。ここで、このような摩擦低減処理としては、た
とえばリン酸マンガン塩処理、ガス軟窒化処理、テフロ
ン分散型無電解ニッケルリン複合メッキ処理、二硫化モ
リブデン焼付処理、テフロンコーティング処理、プラズ
マCVDによるセラミックス系硬化皮膜処理が考えら
れ、そのいずれかを行うとよい。特に、このようなロー
タ11とスリーブ12とは相対的には僅かな角度だけ回
動するものであり、このような表面処理を施す構成とす
ると、別の軸受を設ける場合に比べてコスト面で有利で
ある。
【0034】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、ラックピニオン式動力舵取装
置のパワーステアリング本体部1における各部の形状、
構造等を適宜変形、変更してもよいことは勿論である。
すなわち、上述した実施の形態では、ラックピニオン式
動力舵取装置を全体にわたって見直し、構造を簡素化
し、加工、組立性を向上させるとともに、コスト低減を
図れる構造としているが、これに限定されない。たとえ
ばスタブ軸2や回転型流路切換弁10を構成するロータ
11の構造や支持構造、ロータ11とスリーブ12によ
る回転型流路切換弁10でのバルブ溝や流体圧通路の形
状、構造、さらにはラック5やその支持構造等を適宜変
更してもよい。
【0035】また、ピニオン軸3のスリーブ12におい
て、舵取りハンドル側の端部の軸支部には、スリーブ1
2を内輪として用いたボールベアリング21を例示した
が、これに限らず、内輪をスナップリング等の係止手段
でスリーブに一体的に固定したボールベアリングを用い
てもよい。さらに、ピニオン軸3のスリーブ12におい
て、ピニオン歯3a側に位置する軸中央の軸支部には、
ブッシュ22に限らず、ニードルベアリングやボディ7
で直接受けることによる軸受構造を採用してもよい。ま
た、ピニオン軸3のピニオン歯3aよりも先端部3bで
の軸支部23には、ボディ7で直接受けることによる軸
受構造を例示したが、ブッシュやニードルベアリングに
よる軸受構造でもよい。
【0036】また、ピニオン軸3におけるピニオン歯3
aよりも先端部3bは、たとえばストレート形状または
先端エッジ当たりを避けるために先端が僅かに細くなる
ようなテーパ形状か、中央部が僅かに太くなった曲線形
状で形成するとよい。
【0037】
【実施例】ピニオン軸3をステアリングボディ7に軸支
するスリーブ12の両端部での軸支部として、スリーブ
12のスタブ軸2側の端部にはボールベアリング21
を、ピニオン歯3a側の端部にはブッシュ22を用いて
いる。また、ピニオン軸3の先端部3bのステアリング
ボディ7への軸支部23を、上述した軸支部21,22
での軸受隙間よりも僅かに大きくなるように設定した間
隙をもって直接受けることにより軸支している。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るラック
ピニオン式動力舵取装置によれば、回転型流路切換弁を
構成するスリーブを、ピニオン軸に一体に設けるととも
に、このピニオン軸をスリーブの両端部でステアリング
ボディにボールベアリング、ブッシュまたはニードルベ
アリングのような軸受により軸支したので、簡単な構成
であるにもかかわらず、以下に述べる優れた効果を奏す
る。
【0039】本発明によれば、弁作動上で最も問題とな
るスリーブの両端部の軸支部によってピニオン軸をステ
アリングボディに軸支しているので、このスリーブでの
変形が少なく、弁作動が円滑であり、これにより滑らか
な操舵フィーリングを得ることができる。特に、ピニオ
ン軸に曲げ力のような負荷が作用しても、スリーブ部分
での変形がなく、操舵補助力を得るための回転型流路切
換弁の弁作動を円滑に行なえる。
【0040】また、本発明によれば、回転型流路切換弁
を構成するスリーブがピニオン軸に一体に設けられてい
るから、構成部品点数が少なく、加工、組立作業が容易
で、装置構造も簡単となる。さらに、本発明によれば、
スリーブを別体に設けてピニオン軸に連結する場合のよ
うに、連結部の存在によって径方向に大型化したり、バ
ルブハウジング部をステアリングボディと別体に構成す
ることで部品点数が増えたり、加工、組立作業が煩雑と
なったりすることがない。
【0041】特に、本発明によれば、ピニオン軸やスタ
ブ軸を組込むステアリングボディ内の組込み空間を、ス
タブ軸側にのみ開口ししかも先端に向って段階的に小径
となる形状で形成できるため、これを一方向のボーリン
グ加工によって内径加工が行えるとともに、組込み作業
も一方向からの組込みによって簡単に行え、その自動組
立化も図れる。
【0042】また、本発明によれば、ピニオン軸の先端
部を、このピニオン軸の曲げ許容応力内であって、スリ
ーブの両端部における軸支部での軸受隙間よりも僅かに
大きくなるように設定した軸支部によりステアリングボ
ディに軸支しているので、ピニオン軸の全体にわたって
の支持強度は確保でき、耐久性の面での問題はない。特
に、このような構成では、ピニオン軸は見かけ上は三点
支持であるが、軽負荷時は現実的には二点支持であるか
ら、直進付近での弁作動が円滑となる。
【0043】また、本発明によれば、ピニオン軸の先端
部での軸支部における軸受隙間が大きく、ピニオン歯部
分での弾性的な自由度が大きいことから、ラック歯との
ギア噛合い時にギアの精度が悪くてもこれを吸収するこ
とができ、しかも噛合いを円滑に行えるので、滑らかな
操舵フィーリングを得ることができる。なお、このよう
なギアの精度上からの噛合い隙間は構成部品間でのがた
ではないので、打音の発生の要因とはならない。
【0044】さらに、ピニオン軸の先端部の軸支部は、
操舵フィーリングに影響の少ない大負荷時にのみ機能す
るので、比較的高価なニードルベアリングではなく、ブ
ッシュやボディで直接受けることによる軸支構造であっ
ても操舵フィーリングが損なわれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るラックピニオン式動力舵取装置
の一つの実施の形態を示す装置本体部の断面図である。
【符号の説明】
1…ラックピニオン式動力舵取装置におけるパワーステ
アリング本体部、2…スタブ軸、3…ピニオン軸、3a
…ピニオン歯、3b…先端部、4…トーションバー、5
…ラック、5a…ラック歯、7…ステアリングボディ、
8…組込み空間、10…回転型流路切換弁、11…ロー
タ、12…スリーブ、15,16…入りポートおよび戻
りポート、17A,17B…左、右出力ポート、21…
ボールベアリング(軸支部としての軸受)、22…ブッ
シュ(軸支部としての軸受)、23…軸支部、25…プ
ラグ部材、26,27…オイルシール、P…オイルポン
プ、T…オイルタンク、CL,CR…パワーシリンダ
左、右室。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングボディ内で舵取り操作によ
    り回転するスタブ軸と、前記スタブ軸とトーションバー
    を介して相対的に回動可能に連結されかつ操舵輪側のラ
    ックに噛合するピニオン歯を有するピニオン軸と、これ
    ら両軸の軸端部間に設けたロータおよびスリーブを有す
    る回転型流路切換弁を備えたラックピニオン式動力舵取
    装置において、 前記スリーブを前記ピニオン軸に一体に設けるととも
    に、前記ピニオン軸を前記スリーブの両端部で前記ステ
    アリングボディに軸支したことを特徴とするラックピニ
    オン式動力舵取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のラックピニオン式動力舵
    取装置において、 ピニオン軸の先端部を、このピニオン軸の曲げ許容応力
    内であって、スリーブの両端部における軸支部での軸受
    隙間よりも僅かに大きくなるように設定した軸支部によ
    りステアリングボディに軸支したことを特徴とするラッ
    クピニオン式動力舵取装置。
JP8120042A 1996-05-15 1996-05-15 ラックピニオン式動力舵取装置 Pending JPH09301204A (ja)

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JP8120042A JPH09301204A (ja) 1996-05-15 1996-05-15 ラックピニオン式動力舵取装置
KR1019970018762A KR100239909B1 (ko) 1996-05-15 1997-05-15 래크 피니온식 동력 조향 장치

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JP8120042A JPH09301204A (ja) 1996-05-15 1996-05-15 ラックピニオン式動力舵取装置

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