JPH093091A - ヌクレオシド誘導体物質、その製造法及び抗腫瘍剤 - Google Patents
ヌクレオシド誘導体物質、その製造法及び抗腫瘍剤Info
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- JPH093091A JPH093091A JP15463395A JP15463395A JPH093091A JP H093091 A JPH093091 A JP H093091A JP 15463395 A JP15463395 A JP 15463395A JP 15463395 A JP15463395 A JP 15463395A JP H093091 A JPH093091 A JP H093091A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 構造式(I)で表されるヌクレオシド誘導
体物質、その製造方法及びそれを有効成分とする抗腫瘍
剤。 【化1】 (R1 は水素原子、又はメチル基を表し、R2 は水素原
子、又はピロリジン−2−カルボニル基を表す。ただ
し、R1 がメチル基であり、かつR2 がピロリジン−2
−カルボニル基である場合を除く。) 【効果】 上記ヌクレオシド誘導体物質及び既知物質
ホスミドシンは、正常ラット腎細胞を温度感受性癌遺伝
子v−srcでトランスフォームしたsrcts−NRK
細胞を正常形態に復帰させることから、抗腫瘍剤として
有用である。
体物質、その製造方法及びそれを有効成分とする抗腫瘍
剤。 【化1】 (R1 は水素原子、又はメチル基を表し、R2 は水素原
子、又はピロリジン−2−カルボニル基を表す。ただ
し、R1 がメチル基であり、かつR2 がピロリジン−2
−カルボニル基である場合を除く。) 【効果】 上記ヌクレオシド誘導体物質及び既知物質
ホスミドシンは、正常ラット腎細胞を温度感受性癌遺伝
子v−srcでトランスフォームしたsrcts−NRK
細胞を正常形態に復帰させることから、抗腫瘍剤として
有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なヌクレオシド誘
導体物質、該ヌクレオシド誘導体物質の製造方法、及び
該ヌクレオシド誘導体物質を有効成分として含有する抗
腫瘍剤に関する。さらに詳しくは、ストレプトミセス属
に属する放線菌RK−16を培養し、該培養物から新規
なヌクレオシド誘導体物質を分離採取することを特徴と
する、ヌクレオシド誘導体物質の製造方法、及び正常ラ
ット腎細胞(NRK細胞)を温度感受性癌遺伝子v−s
rcでトランスフォームしたsrcts−NRK細胞を正
常形態に復帰させる、という新しい作用機序を有する該
ヌクレオシド誘導体物質を有効成分として含有する抗腫
瘍剤に関する。
導体物質、該ヌクレオシド誘導体物質の製造方法、及び
該ヌクレオシド誘導体物質を有効成分として含有する抗
腫瘍剤に関する。さらに詳しくは、ストレプトミセス属
に属する放線菌RK−16を培養し、該培養物から新規
なヌクレオシド誘導体物質を分離採取することを特徴と
する、ヌクレオシド誘導体物質の製造方法、及び正常ラ
ット腎細胞(NRK細胞)を温度感受性癌遺伝子v−s
rcでトランスフォームしたsrcts−NRK細胞を正
常形態に復帰させる、という新しい作用機序を有する該
ヌクレオシド誘導体物質を有効成分として含有する抗腫
瘍剤に関する。
【従来の技術】これまで非特異的なDNA及びRNA合
成阻害剤が、抗腫瘍剤として数多く知られているが、あ
る特定の癌遺伝子をターゲットにして、その発現を抑制
する阻害剤及び、発現蛋白質に対する特異的阻害剤はあ
まり知られていない。従って、上記のような新しい作用
機序を有する阻害剤の開発は、抗腫瘍剤の分野において
望まれており、さらに具体的には特異性が高く、より有
効性に優れた癌遺伝子の発現を抑制する阻害剤及び、発
現蛋白質に対する特異的阻害物質の開発が望まれてい
る。
成阻害剤が、抗腫瘍剤として数多く知られているが、あ
る特定の癌遺伝子をターゲットにして、その発現を抑制
する阻害剤及び、発現蛋白質に対する特異的阻害剤はあ
まり知られていない。従って、上記のような新しい作用
機序を有する阻害剤の開発は、抗腫瘍剤の分野において
望まれており、さらに具体的には特異性が高く、より有
効性に優れた癌遺伝子の発現を抑制する阻害剤及び、発
現蛋白質に対する特異的阻害物質の開発が望まれてい
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は新規なヌクレ
オシド誘導体、該ヌクレオシド誘導体物質の製造方法、
及び該ヌクレオシド誘導体物質を有効成分とする抗腫瘍
剤を提供することを目的とする。
オシド誘導体、該ヌクレオシド誘導体物質の製造方法、
及び該ヌクレオシド誘導体物質を有効成分とする抗腫瘍
剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明者は、和歌山県で
採取した土壌から分離された、ストレプトミセス属に属
する放線菌RK−16が下記の構造式(I)で表される
ヌクレオシド誘導体を産生すること、さらにこの物質
が、正常ラット腎細胞を温度感受性癌遺伝子v−src
でトランスフォームしたsrcts−NRK細胞を正常形
態に復帰させる、という知見を得て、本発明を完成する
に至った。
採取した土壌から分離された、ストレプトミセス属に属
する放線菌RK−16が下記の構造式(I)で表される
ヌクレオシド誘導体を産生すること、さらにこの物質
が、正常ラット腎細胞を温度感受性癌遺伝子v−src
でトランスフォームしたsrcts−NRK細胞を正常形
態に復帰させる、という知見を得て、本発明を完成する
に至った。
【0003】
【化3】
【0004】上記のヌクレオシド誘導体をホスミドシン
(phosmidosine) 、ホスミドシン−A、ホスミドシン−
B、ホスミドシン−Cとそれぞれ命名した。このうち、
ホスミドシン−A、ホスミドシン−B、ホスミドシン−
Cは、新規なヌクレオシド誘導体である。また、ホスミ
ドシンは特公平4−11556号に開示されている抗生
物質RK−16と一致する物質であり、特公平4−11
556号に開示されている方法に従って製造することが
できる。以下、新規なヌクレオシド誘導体物質であるホ
スミドシン−A、ホスミドシン−B、ホスミドシン−C
の製造方法について説明する。まず、上記のヌクレオシ
ド誘導体物質を生産する、ストレプトミセス属に属する
放線菌RK−16株の菌学的性質の特徴を要約すると次
の通りである。 a. 気菌糸をよく着生し、色調は黄みの白色から淡灰色
を呈する。10個以上の胞子が連鎖糸、胞子連鎖は直鎖
状。胞子は円筒形、表面は平滑で有る。 b. 菌の集落の裏面は主に淡褐色から黒褐色を呈する。 c. メラニン様色素を形成する。 d. フルクトース・ソルボース、ソルビトールを除き各
種の糖を利用する。 e. LL−ジアミノピメリン酸を有する。 なお、該菌株ストレプトミセス・エスピー(Streptomyc
es sp.)RK−16は工業技術院生命工学工業技術研究
所に微工研菌寄第9196号(FERM P-9196)とし
て寄託されている。また、RK−16株のさらに詳細な
菌学的性質は、特公平4−11556号に記載されてい
る。
(phosmidosine) 、ホスミドシン−A、ホスミドシン−
B、ホスミドシン−Cとそれぞれ命名した。このうち、
ホスミドシン−A、ホスミドシン−B、ホスミドシン−
Cは、新規なヌクレオシド誘導体である。また、ホスミ
ドシンは特公平4−11556号に開示されている抗生
物質RK−16と一致する物質であり、特公平4−11
556号に開示されている方法に従って製造することが
できる。以下、新規なヌクレオシド誘導体物質であるホ
スミドシン−A、ホスミドシン−B、ホスミドシン−C
の製造方法について説明する。まず、上記のヌクレオシ
ド誘導体物質を生産する、ストレプトミセス属に属する
放線菌RK−16株の菌学的性質の特徴を要約すると次
の通りである。 a. 気菌糸をよく着生し、色調は黄みの白色から淡灰色
を呈する。10個以上の胞子が連鎖糸、胞子連鎖は直鎖
状。胞子は円筒形、表面は平滑で有る。 b. 菌の集落の裏面は主に淡褐色から黒褐色を呈する。 c. メラニン様色素を形成する。 d. フルクトース・ソルボース、ソルビトールを除き各
種の糖を利用する。 e. LL−ジアミノピメリン酸を有する。 なお、該菌株ストレプトミセス・エスピー(Streptomyc
es sp.)RK−16は工業技術院生命工学工業技術研究
所に微工研菌寄第9196号(FERM P-9196)とし
て寄託されている。また、RK−16株のさらに詳細な
菌学的性質は、特公平4−11556号に記載されてい
る。
【0005】本発明の新規ヌクレオシド誘導体を製造す
るには、上記のストレプトミセス属に属するRK−16
株を培地中で培養し、培養物中から、目的のヌクレオシ
ド誘導体を分離採取すればよい。本発明の新規ヌクレオ
シド誘導体を製造する際のRK−16株の培養条件及び
培養方法は、概ねストレプトミセス属に属する菌の培養
方法に準ずるが、特公平4−11556号に開示されて
いる条件及び方法に従って行うことができる。RK−1
6株の培養終了後、培養液から本発明のヌクレオシド誘
導体を精製、単離するには、一般に微生物代謝産物を採
取するのに通常用いられる手段を適宜利用して行うこと
ができる。例えば、各種イオン交換樹脂、非イオン性吸
着樹脂、ゲル濾過クロマトグラフィー、又は活性炭、ア
ルミナ、シリカゲル等の吸着剤によるクロマトグラフィ
ー及び高速液体クロマトグラフィー、或いは結晶化、減
圧濃縮、凍結乾燥等の手段をそれぞれ単独又は適宜組み
合わせて、或いは反復して使用することが可能である。
上記放線菌株RK−16株を適する培養条件及び方法で
培養し、培養物から、上記の手段を用いて分離、精製を
行うことにより、構造式(I)で表される、新規なヌク
レオシド誘導体物質であるホスミドシン−A、ホスミド
シン−B、ホスミドシン−C及びホスミドシンを得るこ
とができる。
るには、上記のストレプトミセス属に属するRK−16
株を培地中で培養し、培養物中から、目的のヌクレオシ
ド誘導体を分離採取すればよい。本発明の新規ヌクレオ
シド誘導体を製造する際のRK−16株の培養条件及び
培養方法は、概ねストレプトミセス属に属する菌の培養
方法に準ずるが、特公平4−11556号に開示されて
いる条件及び方法に従って行うことができる。RK−1
6株の培養終了後、培養液から本発明のヌクレオシド誘
導体を精製、単離するには、一般に微生物代謝産物を採
取するのに通常用いられる手段を適宜利用して行うこと
ができる。例えば、各種イオン交換樹脂、非イオン性吸
着樹脂、ゲル濾過クロマトグラフィー、又は活性炭、ア
ルミナ、シリカゲル等の吸着剤によるクロマトグラフィ
ー及び高速液体クロマトグラフィー、或いは結晶化、減
圧濃縮、凍結乾燥等の手段をそれぞれ単独又は適宜組み
合わせて、或いは反復して使用することが可能である。
上記放線菌株RK−16株を適する培養条件及び方法で
培養し、培養物から、上記の手段を用いて分離、精製を
行うことにより、構造式(I)で表される、新規なヌク
レオシド誘導体物質であるホスミドシン−A、ホスミド
シン−B、ホスミドシン−C及びホスミドシンを得るこ
とができる。
【0006】以上のように製造される新規なヌクレオシ
ド誘導体物質のホスミドシン−A、ホスミドシン−B、
ホスミドシン−C及び、上述した既知物質であるホスミ
ドシンは、正常ラット腎細胞を温度感受性癌遺伝子v−
srcでトランスフォームしたsrcts−NRK細胞の
形態を正常に復帰させる作用を示す。これは、特定の癌
遺伝子の発現を抑制する阻害作用又は発現蛋白質に対す
る特異的阻害作用を示しているということができる。従
って、上記のヌクレオシド誘導体物質の少なくとも一種
を有効成分として含有する抗腫瘍剤は、数多く知られて
いる非特異的なDNA及びRNA合成阻害剤である抗腫
瘍剤とは異なり、新しい作用機序を有する抗腫瘍剤とし
て用いることができる。上記のヌクレオシド誘導体物質
を有効成分として含有する抗腫瘍剤の投与形態は、経口
投与でも非経口投与でもよい。剤型としては、例えば、
錠剤、粉剤、カプセル剤、顆粒剤、エキス剤、シロップ
剤等の経口投与剤又は注射剤もしくは座剤等の非経口投
与剤をあげることができる。これらの製剤は、賦形剤、
結合剤等の製薬上許容される添加剤を用いて、既知の方
法で製造される。また、上記のヌクレオシド誘導体物質
を有効成分として含有する抗腫瘍剤の臨床的投与量は、
年齢、体重、患者の感受性、症状の程度により異なる
が、通常効果的な量は、成人一日0.1mg〜1g程度であ
り、一日一回又は数回にわけて投与することも可能であ
る。また、必要により上記の範囲外の量を用いることも
できる。以下、実施例により、本発明を更に詳細に述べ
る。
ド誘導体物質のホスミドシン−A、ホスミドシン−B、
ホスミドシン−C及び、上述した既知物質であるホスミ
ドシンは、正常ラット腎細胞を温度感受性癌遺伝子v−
srcでトランスフォームしたsrcts−NRK細胞の
形態を正常に復帰させる作用を示す。これは、特定の癌
遺伝子の発現を抑制する阻害作用又は発現蛋白質に対す
る特異的阻害作用を示しているということができる。従
って、上記のヌクレオシド誘導体物質の少なくとも一種
を有効成分として含有する抗腫瘍剤は、数多く知られて
いる非特異的なDNA及びRNA合成阻害剤である抗腫
瘍剤とは異なり、新しい作用機序を有する抗腫瘍剤とし
て用いることができる。上記のヌクレオシド誘導体物質
を有効成分として含有する抗腫瘍剤の投与形態は、経口
投与でも非経口投与でもよい。剤型としては、例えば、
錠剤、粉剤、カプセル剤、顆粒剤、エキス剤、シロップ
剤等の経口投与剤又は注射剤もしくは座剤等の非経口投
与剤をあげることができる。これらの製剤は、賦形剤、
結合剤等の製薬上許容される添加剤を用いて、既知の方
法で製造される。また、上記のヌクレオシド誘導体物質
を有効成分として含有する抗腫瘍剤の臨床的投与量は、
年齢、体重、患者の感受性、症状の程度により異なる
が、通常効果的な量は、成人一日0.1mg〜1g程度であ
り、一日一回又は数回にわけて投与することも可能であ
る。また、必要により上記の範囲外の量を用いることも
できる。以下、実施例により、本発明を更に詳細に述べ
る。
【0007】
【実施例】ヌクレオシド誘導体物質の製造例 グルコース2%、可溶性澱粉1%、肉エキス0.1%、酵
母0.4%、食塩0.2%、リン酸第二カリウム0.005
%、及び大豆粉2.5%の組成の培地(pH7.0)に、RK
−16株(FERM P-9196)を接種して28℃で48
時間振盪培養を行った。この培養液350mlを同組成の
培地72Lに接種し、28℃で72時間にわたって毎分
18Lの通気を行いながら、毎分350回転の攪拌培養
を行った。
母0.4%、食塩0.2%、リン酸第二カリウム0.005
%、及び大豆粉2.5%の組成の培地(pH7.0)に、RK
−16株(FERM P-9196)を接種して28℃で48
時間振盪培養を行った。この培養液350mlを同組成の
培地72Lに接種し、28℃で72時間にわたって毎分
18Lの通気を行いながら、毎分350回転の攪拌培養
を行った。
【0008】上記培養液について、プレスろ過を行い、
菌体と濾液とに分ける。濾液(40L)を、陽イオン交
換樹脂:Dowex 50w × 8 (20L)のカラムに通過さ
せ、カラムを80Lの水で洗浄した後、0.5Nアンモニ
ア水を用いて活性物質を溶出する。溶出液(80L)を
3N塩酸によって中和し、溶液をダイヤイオンHP−2
0(20L)のカラムに通過させ、カラムを水40Lで
洗浄する。次いで、活性成分を70%含水MeOH40Lを
用いて溶出する。溶出液を減圧下濃縮し、少量(600
ml)にして凍結乾燥することによって、16gの粗粉末
を得る。この粉末を4mlの水に溶かし、セファデックス
LH−20(ファルマシア製)のカラム(26×700
mm)にのせる。カラムを水で展開し、フラクションコレ
クターによって10mlずつ分画する。srcts−NRK
細胞の形態を正常に戻す、31から40番目、41から
50番目、51から60番目、61から70番目のフラ
クションを集めて、それぞれ凍結乾燥を行うことにより
濃縮し、31から40番目のフラクションからは、10
mgのホスミドシン−Aが純品として得られた。また、4
1から50番目、51から60番目、61から70番目
のフラクションについては、それぞれ、ホスミドシン−
C、ホスミドシン−B、ホスミドシンの白色粗粉末1.2
mg、17mg、4mgを得た。最後に、ODSカラム(直径
2cm、長さ25cm、センシュウパック、センシュウ科
学)を用いて分取高速液体クロマトグラフィーを行うこ
とにより分取を行った。なお分取条件は、溶媒(メタノ
ール:水=7:93、流速9.99ml/分、カラム温度4
0℃で、リテンションタイムは、それぞれ11.8分、9.
6分、14.4分であった。この結果、白色粉末として精
製ホスミドシン−C、ホスミドシン−B及び、ホスミド
シンをそれぞれ、1mg、15mg、3mgづつ得た。表1に
該精製標品の物性値等を示す。
菌体と濾液とに分ける。濾液(40L)を、陽イオン交
換樹脂:Dowex 50w × 8 (20L)のカラムに通過さ
せ、カラムを80Lの水で洗浄した後、0.5Nアンモニ
ア水を用いて活性物質を溶出する。溶出液(80L)を
3N塩酸によって中和し、溶液をダイヤイオンHP−2
0(20L)のカラムに通過させ、カラムを水40Lで
洗浄する。次いで、活性成分を70%含水MeOH40Lを
用いて溶出する。溶出液を減圧下濃縮し、少量(600
ml)にして凍結乾燥することによって、16gの粗粉末
を得る。この粉末を4mlの水に溶かし、セファデックス
LH−20(ファルマシア製)のカラム(26×700
mm)にのせる。カラムを水で展開し、フラクションコレ
クターによって10mlずつ分画する。srcts−NRK
細胞の形態を正常に戻す、31から40番目、41から
50番目、51から60番目、61から70番目のフラ
クションを集めて、それぞれ凍結乾燥を行うことにより
濃縮し、31から40番目のフラクションからは、10
mgのホスミドシン−Aが純品として得られた。また、4
1から50番目、51から60番目、61から70番目
のフラクションについては、それぞれ、ホスミドシン−
C、ホスミドシン−B、ホスミドシンの白色粗粉末1.2
mg、17mg、4mgを得た。最後に、ODSカラム(直径
2cm、長さ25cm、センシュウパック、センシュウ科
学)を用いて分取高速液体クロマトグラフィーを行うこ
とにより分取を行った。なお分取条件は、溶媒(メタノ
ール:水=7:93、流速9.99ml/分、カラム温度4
0℃で、リテンションタイムは、それぞれ11.8分、9.
6分、14.4分であった。この結果、白色粉末として精
製ホスミドシン−C、ホスミドシン−B及び、ホスミド
シンをそれぞれ、1mg、15mg、3mgづつ得た。表1に
該精製標品の物性値等を示す。
【0009】本発明化合物のsrcts−NRK細胞に対
する正常形態復帰試験 正常ラット腎細胞を温度感受性v−srcでトランスフ
ォームしたsrcts−NRK細胞を96穴プレート(Nu
nc社製) に、5×102 細胞/wellになるよう調製する。
そして、制限温度下(32℃)において、一定希釈倍率
の測定対象物を加え、測定対象物添加16時間後、倒立
顕微鏡下、視野中における全体の細胞数に対する、正常
形態に復帰した細胞数を計測する。そして、これを本発
明化合物の活性の有無の判定の指標とした。結果を表2
に示す。
する正常形態復帰試験 正常ラット腎細胞を温度感受性v−srcでトランスフ
ォームしたsrcts−NRK細胞を96穴プレート(Nu
nc社製) に、5×102 細胞/wellになるよう調製する。
そして、制限温度下(32℃)において、一定希釈倍率
の測定対象物を加え、測定対象物添加16時間後、倒立
顕微鏡下、視野中における全体の細胞数に対する、正常
形態に復帰した細胞数を計測する。そして、これを本発
明化合物の活性の有無の判定の指標とした。結果を表2
に示す。
【0010】
【表1】 表 1 ホスミドシン−A ホスミドシン−B mp. >230℃ >230℃ 分子式 C15H22N7O8P C11H18N6O7P 分子量 459 376 HRFAB-MS(m/z) 計算値 460.1345 (MH+ ) 377.0992 (MH+ ) 実測値 460.1301 (MH+ ) 377.0975 (MH+ ) UV(nm, H2O)(log ε) 267(3.90) 267(3.93) 〔α〕D 20(C:0.1, H2O) +18.6゜ −11° 1 H-NMR(400MHz, D2O)δ: 1.81(4H,m) 2.20(1H,m) 3.17(2H,m) 3.48(3H,d,J=11Hz,P-OMe) 3.92(2H,m,C-5') 4.08(2H,m,C-5') 4.00(1H,m,C-4') 4.12(1H,m,C-4') 4.34(1H,m,C-3') 4.47(1H,m,C-3') 4.92(1H,m,C-2') 5.01(1H,m,C-2') 5.66(1H,d,J=4.9Hz,C-1') 5.72(1H,d,J=4.9Hz,C-1') 7.91(1H,s, 塩基のH-2) 7.94(1H,s, 塩基のH-2)
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】 表 2 ─────────────────────────────────── 正常形態復帰率(%) 検体濃度 ホスミドシン ホスミドシン-A ホスミドシン-B ホスミドシン-C (μg/ml) ─────────────────────────────────── 5 60 72 60 72 17 96 64 52 69 50 95 77 47 71170 92 92 43 67 この結果、ホスミドシン、ホスミドシン−A、ホスミド
シン−B、ホスミドシン−Cは、正常ラット腎細胞を温
度感受性癌遺伝子v−srcでトランスフォームしたs
rcts−NRK細胞を正常形態に復帰させることが明か
となった
シン−B、ホスミドシン−Cは、正常ラット腎細胞を温
度感受性癌遺伝子v−srcでトランスフォームしたs
rcts−NRK細胞を正常形態に復帰させることが明か
となった
【発明の効果】本発明により、新規なヌクレオシド誘導
体物質ホスミドシン−A、ホスミドシン−B、ホスミド
シン−C及びその製造方法が提供され、該新規ヌクレオ
シド物質及び既知物質ホスミドシンは、正常ラット腎細
胞を温度感受性癌遺伝子v−srcでトランスフォーム
したsrcts−NRK細胞に対する正常形態復帰作用を
示すことから、抗腫瘍剤として有用であることがわか
る。
体物質ホスミドシン−A、ホスミドシン−B、ホスミド
シン−C及びその製造方法が提供され、該新規ヌクレオ
シド物質及び既知物質ホスミドシンは、正常ラット腎細
胞を温度感受性癌遺伝子v−srcでトランスフォーム
したsrcts−NRK細胞に対する正常形態復帰作用を
示すことから、抗腫瘍剤として有用であることがわか
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記の構造式(I)で表されるヌクレオ
シド誘導体物質。 【化1】 (R1 は水素原子、又はメチル基を表し、R2 は水素原
子、又はピロリジン−2−カルボニル基を表す。ただ
し、R1 がメチル基であり、かつR2 がピロリジン−2
−カルボニル基である場合を除く。) - 【請求項2】 ストレプトミセス属に属する放線菌RK
−16を培養し、該培養物から請求項1記載の構造式
(I)で表されるヌクレオシド誘導体物質を分離採取す
ることを特徴とする、ヌクレオシド誘導体物質の製造方
法。 - 【請求項3】 下記の構造式(I)で表されるヌクレオ
シド誘導体物質を有効成分として含有する抗腫瘍剤。 【化2】 (R1 は水素原子、又はメチル基を表し、R2 は水素原
子、又はピロリジン−2−カルボニル基を表す。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15463395A JPH093091A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | ヌクレオシド誘導体物質、その製造法及び抗腫瘍剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15463395A JPH093091A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | ヌクレオシド誘導体物質、その製造法及び抗腫瘍剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH093091A true JPH093091A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15588471
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15463395A Pending JPH093091A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | ヌクレオシド誘導体物質、その製造法及び抗腫瘍剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH093091A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6593096B1 (en) | 1997-03-07 | 2003-07-15 | Akira Hayashi | Immunotherapeutic agent for cancer containing nucleoidal component of bacterium as active ingredient |
| WO2004011481A1 (ja) * | 2002-07-30 | 2004-02-05 | Sankyo Co | ホスミドシン誘導体及びその製造方法 |
| JP2013501730A (ja) * | 2009-08-07 | 2013-01-17 | グラクソスミスクライン バイオロジカルズ ソシエテ アノニム | 脂質付加オキソアデニン誘導体 |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP15463395A patent/JPH093091A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6593096B1 (en) | 1997-03-07 | 2003-07-15 | Akira Hayashi | Immunotherapeutic agent for cancer containing nucleoidal component of bacterium as active ingredient |
| WO2004011481A1 (ja) * | 2002-07-30 | 2004-02-05 | Sankyo Co | ホスミドシン誘導体及びその製造方法 |
| JP2013501730A (ja) * | 2009-08-07 | 2013-01-17 | グラクソスミスクライン バイオロジカルズ ソシエテ アノニム | 脂質付加オキソアデニン誘導体 |
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