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JPH091994A - 画像転写方法及びこれに用いる被転写体 - Google Patents

画像転写方法及びこれに用いる被転写体

Info

Publication number
JPH091994A
JPH091994A JP19074495A JP19074495A JPH091994A JP H091994 A JPH091994 A JP H091994A JP 19074495 A JP19074495 A JP 19074495A JP 19074495 A JP19074495 A JP 19074495A JP H091994 A JPH091994 A JP H091994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
resin
transfer
transferred
receiving layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP19074495A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takeuchi
弘 竹内
Yoshihiro Okamoto
吉広 岡本
Hidehiko Funayama
英彦 船山
Seijiro Tomita
誠次郎 富田
Mitsuaki Ogiwara
光明 荻原
Koji Ogiwara
浩二 荻原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MINO NENDO KK
Sony Corp
Original Assignee
MINO NENDO KK
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MINO NENDO KK, Sony Corp filed Critical MINO NENDO KK
Priority to JP19074495A priority Critical patent/JPH091994A/ja
Priority to TW84110947A priority patent/TW290500B/zh
Publication of JPH091994A publication Critical patent/JPH091994A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質の転写画像を得ることが可能な画像転
写方法を提供する。 【解決手段】 陶磁器製カップ等の被転写基体に例えば
ビデオプリンタから出力される印画シートの染料画像を
転写する画像転写方法である。転写に際しては、被転写
基体の表面に樹脂を塗布して受容層を形成し、この受容
層を電気炉により乾燥処理して被転写体とし、前記被転
写体の受容層に昇華性染料画像を有する印画シートを重
ねて加熱圧接する。受容層の樹脂には、アクリル樹脂、
エポキシ樹脂、あるいはこれら両者等が用いられ、例え
ばアクリル樹脂を主体とする樹脂を用いた場合には、樹
脂の粘度をフォードカップ43秒〜52秒、塗装用ガン
からの樹脂の吐き出し圧を35kg/m2±0.01k
g/m2、塗装用ガンと前記被転写基体との距離を10
0mm±5mm、乾燥処理を行う温度を170〜180
℃とする。受容層の厚さは10〜50μmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ビデオプリンタ等
から出力される画像を被転写体に熱転写するための画像
転写方法に関するものであり、さらにはこれに用いられ
る被転写体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオスキャナやビデオカメラ
等からの画像を熱昇華方式のビデオプリンタに取り込
み、これを印画紙上にプリントアウトしたものは、銀塩
写真と同様に取り扱うことができ、その普及により様々
な画像を手軽に楽しむことができるようになってきてい
る。
【0003】このような中、銀塩写真とは違った楽しみ
方も試みられており、ビデオプリンタの出力画像を任意
の被転写体、例えば陶磁器製のカップ(いわゆるマグカ
ップ)に転写した新たな商品も開発されている。イベン
ト会場等において、電子スチルカメラ等によって撮影し
たスチルビデオ画像をその場でマグカップ等に転写して
販売することができれば、商品価値は非常に大きなもの
となる。
【0004】上述のようにビデオプリンタの出力画像を
被転写体に転写する場合、被転写体の表面には、染料を
固定するための受容層が必要であり、ただ単にマグカッ
プの表面に染料を転写しようとしても染料は定着されな
い。
【0005】受容層には優れた耐候性等が要求され、こ
れまで主にエポキシ系樹脂が用いられている。
【0006】エポキシ系樹脂は熱硬化性の樹脂であり、
これを例えばマグカップの表面に塗布し焼付けすること
で、耐候性に優れた受容層を形成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の画像
転写方法においては、受容層の特性が得られる画像の品
質等に大きな影響を与え、その改良が要望されている。
【0008】例えば、受容層を各種樹脂を用いて塗布形
成する場合、これまで熱風乾燥炉等によってその乾燥工
程が行われているが、温度コントロールの難しさ等の理
由から、受容層が変色するという問題がある。
【0009】あるいは、エポキシ系樹脂により受容層を
形成した場合、転写に要する時間が長くかかる。
【0010】例えば、エポキシ系樹脂よりなる受容層を
有するマグカップにビデオプリンタの出力画像に基づい
て昇華性染料を転写しようとすると、プレス温度170
℃で約3分の転写時間が必要である。
【0011】大量生産を考慮すると、転写時間が短けれ
ば短いほど生産性は向上するが、3分の転写時間は短い
とは言い難い。特に、イベント会場等において、電子ス
チルカメラ等によって撮影したスチルビデオ画像をその
場でマグカップ等に転写して販売する場合、転写時間に
よって処理できる数量が決まることから、転写に3分も
の長時間を要することは極めて不利である。
【0012】さらに、例えばエポキシ系樹脂からなる受
容層は、それ自体は耐久性、耐候性に優れるものである
が、これに転写される染料は、受容層に付着しているだ
けであり、その耐候性は十分とは言えず、退色や変色の
虞れがある。さらには、耐溶剤性や耐薬品性の点でも不
十分で、例えば有機溶剤等に触れると簡単に染料画像が
消失してしまう。
【0013】また、前記受容層は、転写効率を高めるた
めに、その表面を平滑にするのが一般的であり、外光を
反射する表面しか得られない。したがって、外観上の制
約から用途が限られてしまい、例えば建材等のように多
種多様な外観が要求される場合には、これに十分対応す
ることができない。
【0014】本発明は、これらの不都合を解消するため
に提案されたものである。
【0015】すなわち、本発明は、高品質の転写画像を
得ることが可能な画像転写方法を提供することを目的と
する。
【0016】また、昇華性染料画像を短時間で転写する
ことが可能な画像転写方法、並びに被転写体を提供する
ことを目的とする。
【0017】さらに本発明は、反射表面に限らず種々の
表面状態を実現することができ、外観上の様々な要求に
応え得る画像転写方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の画像転写方法に
おいては、先ず、被転写基体の表面に樹脂を塗布して受
容層を形成し、この受容層を電気炉により乾燥処理して
被転写体とした後、前記被転写体の受容層に昇華性染料
画像を有する印画シート(例えば印画紙)を重ね、加熱
圧接することにより前記昇華性染料画像を前記受容層に
転写する。
【0019】このように、受容層の乾燥処理に電気炉を
用いることで、精密な温度制御が可能となり、受容層の
変色が抑えられ、品質の高い転写画像が得られる。ま
た、同時に、熱風乾燥炉による乾燥処理の際に問題とな
る異物の混入も解消され、これによる品質低下も抑制さ
れる。
【0020】受容層の塗装に際して、被転写基体として
陶磁器製カップを用いた場合には、これを反転しながら
樹脂を塗装用ガンにより塗布して受容層を形成する。
【0021】特に、受容層を形成する樹脂としてアクリ
ル樹脂を主体とする樹脂を用いた場合には、乾燥処理温
度を170〜180℃、樹脂の粘度をフォードカップ4
3秒〜52秒、塗装用ガンからの樹脂の吐き出し圧を3
5kg/m2±0.01kg/m2、塗装用ガンと被転
写基体との距離を100mm±5mmとする。前述のよ
うに形成される受容層の厚さは、10〜50μmとす
る。これによって均一な受容層の形成が可能である。
【0022】受容層を構成する樹脂は任意であるが、例
えば被転写基体の表面にエポキシ系樹脂とアクリル系樹
脂とを併用した受容層が形成されて画像転写用被転写体
が構成される。
【0023】この場合、エポキシ系樹脂を主体とする第
1の受容層上にアクリル系樹脂を主体とする第2の受容
層が積層形成されていてもよいし、エポキシ系樹脂とア
クリル系樹脂の両者を含有する受容層が形成されていて
もよい。
【0024】エポキシ系樹脂は、耐久性や耐候性の点で
は優れた特性を発揮するが、これを受容層としたときに
は転写スピードが不足する。
【0025】アクリル系樹脂は、転写スピードは良好で
あるが、耐候性の点で不満が残る。
【0026】これに対して、エポキシ系樹脂とアクリル
系樹脂を併用することにより、これらが互いに補完する
形で両者の長所が生かされ、転写スピードと耐候性が両
立される。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の画像転写方法は、図1に
示すように、大別して、被転写基体に対して受容層樹脂
を塗布する工程(ステップJ1)と塗布した樹脂を電気
炉により乾燥処理して被転写体とする工程(ステップJ
2)とからなる受容層形成工程、スチル画像を取り込ん
で(ステップP1)ビデオプリンタにより印画シートに
昇華性染料画像を出力する(ステップP2)プリンタ出
力工程、印画シートを被転写体に重ね合わせて(ステッ
プT1)熱プレスする(ステップT2)転写工程、さらに
は必要に応じて受容層の表面に透明フィルムを接合する
(ステップL)透明フィルム接合工程とからなる。
【0028】以下、これら各工程について説明する。
【0029】受容層形成先ず、アクリル樹脂を主体とす
る特殊樹脂(美濃粘土社製、商品名M−IIタイプメジュ
ーム)を受容層樹脂として用いた場合を例に、受容層の
形成方法について説明する。
【0030】ここで用いた特殊樹脂は、アクリル樹脂を
主体とし、体質顔料、接着促進剤、消泡剤を配合してな
るものである。
【0031】体質顔料としては、シリカ、アルミナ、ア
ルミナシリケート、炭酸カルシウム、マイカ、石英粉等
が例示される。その使用量は、組成物の流れ性を調整す
るに必要な量であればよく、特に限定されないが、アク
リル樹脂100重量部に対して、通常2〜20重量部
(好ましくは2〜4重量部程度)である。
【0032】接着促進剤としては、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−
アミノプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ
−クロロプロピルトリメトキシシラン等のシラン系カッ
プリング剤が例示される。その使用量は、特に限定され
ないが、アクリル樹脂100重量部に対して、通常0.
05〜5重量部程度(好ましくは0.07〜3重量部程
度)である。
【0033】消泡剤としては、ポリエーテル変性メチル
アルキルポリシロキサン、ポリエステル変性ポリジメチ
ルシロキサン等の公知のシロキサン系消泡剤が例示され
る。その使用量は、特に限定されるものではないが、ア
クリル樹脂100重量部に対して、通常0.05〜5重
量部程度(好ましくは0.07〜3重量部程度)であ
る。
【0034】上述の特殊樹脂を、希釈用有機溶剤(例え
ばキシレン等)と混ぜ合わせ、粘度をフォードカップ
(JIS規格)43秒〜52秒の範囲、例えばフォード
カップ48秒になるように調整する。樹脂の粘度がこれ
よりも低いときには、受容層が薄くなり、転写性が悪く
なる。また、粘度が高すぎるときには、受容層表面の均
一性が悪くなる。
【0035】このように混合比を調整したうえで、例え
ばノードソン社製のエアレスタイプ塗装機を使用して、
正方向に0.12秒間、さらに反転して逆方向に0.2
9秒間、マグカップを回転させながらこれを塗布する。
【0036】このとき、塗布の時間が長すぎると、塗布
厚が厚くなりすぎて樹脂がたれた状態で固まってしま
い、反対に短すぎると受容層の膜厚が薄すぎて転写性が
悪くなる。
【0037】なお、塗装の際にマグカップを反転させる
理由は、塗りむらをなくすためである(この条件は気温
25℃での条件であり、気温が変われば条件も変わ
る。)。
【0038】ノードソン社製のエアレスタイプ塗装機に
よる塗装の際に用いるノズルは、タイプ#4であり、タ
イプ#3でもタイプ#5でも良好な塗布は難しい。
【0039】また、このときの塗装用ガンからの樹脂の
吐き出し圧を35kg/m2±0.01kg/m2、塗
装用ガンと被転写基体との距離を100mm±5mmと
する。
【0040】塗布後、180秒以上のインターバルをと
った後、170〜180℃の乾燥炉の中で40分以上の
乾燥処理を行う。乾燥炉は電気炉であり、乾燥時間が短
すぎると樹脂が固まらない。乾燥時間が長すぎても性能
には影響はないが、電力の無駄である。
【0041】上記の処理を行うことにより、マグカップ
上に昇華性熱転写方式の画像を再転写させるための受容
層を、10〜50μmの厚さに塗ることができる。ここ
で、受容層の厚さが10μm未満になると、転写された
画像が薄くなってしまう。また、50μm以上の厚さに
なると、樹脂がたれた状態で固まってしまい、表面が汚
くなる。
【0042】以上により、表面硬度が鉛筆引っ掻き強度
(JIS規格による。)で1H程度、表面の白色度その
他の状態に異常がない受容層が形成される。
【0043】受容層の形成材料はこれに限られず、例え
ばエポキシ系樹脂とアクリル系樹脂とを併用することも
可能である。これらを併用する形態としては、大きく分
けて2通りある。
【0044】先ず第1の形態は、エポキシ系樹脂からな
る層とアクリル系樹脂からなる層を重ね合わせ、これを
受容層とするものである。
【0045】この場合、積層数や積層順序は問わない
が、転写効率等を考慮すると、被転写基体上にエポキシ
系樹脂を塗布し焼付けた後、その上にアクリル系樹脂を
塗布して焼付けるのが良い。
【0046】上述の積層構造を採用した場合、受容層全
体の厚さ(エポキシ系樹脂層の厚さ+アクリル系樹脂層
の厚さ)は10〜50μmとすることが好ましく、また
アクリル系樹脂層の厚さは全体の厚さの10〜90%程
度、特に10〜70%とすることが好ましい。アクリル
系樹脂層の厚さが薄すぎても厚すぎてもエポキシ系樹脂
層と併用する意味が薄れてしまう虞れがある。
【0047】なお、上記エポキシ系樹脂層やアクリル系
樹脂層は、それぞれエポキシ系樹脂あるいはアクリル系
樹脂を主体とするものであればよく、例えばポリエステ
ル系樹脂等、エポキシ系,アクリル系以外の樹脂を併用
することも可能である。さらには、例えばポリエステル
系樹脂等のエポキシ系,アクリル系以外の樹脂からなる
層を積層することも可能である。
【0048】一方、第2の形態は、エポキシ系樹脂とア
クリル系樹脂を混合して被転写基体上に塗布して焼付
け、受容層とするものである。
【0049】このとき、受容層の厚さはやはり10〜5
0μmとすることが好ましい。また、受容層中に含まれ
るアクリル系樹脂の割合は、10〜90重量%とするこ
とが好ましく、10〜70重量%とすることがより好ま
しい。
【0050】このようにエポキシ系樹脂とアクリル系樹
脂を混合して受容層とする場合、例えばポリエステル系
樹脂等、エポキシ系,アクリル系以外の樹脂を受容層中
に混合することも可能である。さらに、この受容層に例
えばポリエステル系樹脂等のエポキシ系,アクリル系以
外の樹脂からなる層を積層することも可能である。
【0051】本発明において、被転写基体としては任意
のものが使用可能であるが、陶磁器製品、例えば陶磁器
製の飲料用カップ(いわゆるマグカップ)等が好適であ
る。勿論、マグカップ以外に各種タイルや食器等にも適
用可能である。
【0052】転写方法 先ず、ビデオプリンタからの出力画像をマグカップに転
写する方法について説明する。
【0053】転写に際しては、図2に示すように、例え
ば熱昇華方式のビデオプリンタ1にビデオカメラ2やビ
デオスキャナ3を接続し、任意の画像を取り込んで印画
シート4上に昇華性染料を転写することにより画像をプ
リントアウトする。
【0054】図3はスーパーインポーズにより被写体の
画像とスーパーインポーズ画とを合成し出力するシステ
ムを示すものである。
【0055】すなわち、このシステムにおいては、スク
リーン5の前の被写体6をビデオカメラ2により撮影す
る。そして、何種類か用意したスパーインポーズ画8の
中から任意のものを選び、スーパーインポーズ装置9に
よりビデオカメラ2の画像に選んだスーパーインポーズ
画8をスーパーインポーズしてビデオプリンタ1に出力
する。このとき、モニタ10によって出力画像を確認す
ることができ、好みの画像を印画シート4上にプリント
アウトすることができる。
【0056】上記ビデオプリンタ1は、図4に示すよう
な構成を有する。このビデオプリンタ1において、アナ
ログ入力端子30に供給されたアナログ入力信号は、A
/D変換器31によりディジタル信号に変換される。こ
のA/D変換器31からのディジタル入力信号は、切替
器33の一方の接点に供給される。また、ディジタル入
力端子32に供給されたディジタル入力信号は、切替器
33の他方の接点に供給される。これにより、切替器3
3は、アナログ入力端子30に供給されたアナログ入力
信号とディジタル入力端子32に供給されたディジタル
信号との切り替えを行うことができる。
【0057】このアナログ入力端子30またはディジタ
ル入力端子32には、ビデオカメラからアナログ入力信
号またはディジタル入力信号が供給される。
【0058】カラー熱転写インクリボン34には、側面
に光を反射する反射体35が設けられており、これに対
応してビデオプリンタには投光部及び受光部を備えた反
射型の光センサ36が配置されている。
【0059】そして、このカラー熱転写インクリボン3
4がビデオプリンタに装着されると、光センサ36は投
光部から反射体35に光を照射し、反射体35で反射さ
れた反射光を受光部で受光する。
【0060】これにより、光センサ36はオン状態とな
り、カラー熱転写インクリボン34及び印画シート4が
転写メディアであるというデータをコントローラ37に
供給する。このとき、カラー熱転写インクリボン34及
び印画シート4が非転写用印刷メディアである場合に
は、カラー熱転写インクリボン34の側面に反射体35
を設けないので、光センサ36がオフ状態を保持したま
まであり、非転写用印刷メディアであることを判別する
ことができる。
【0061】一方、メモリ38は、切替器33で切り替
えられたディジタル入力信号を記憶し、所定のタイミン
グで読み出しを行うものである。
【0062】コントローラ37は、この熱転写プリンタ
の制御を行うもので、CPUで構成されるものである。
コントローラ37は、メモリ38からのデータを読み出
して、D/A変換器40によりディジタル信号をアナロ
グ信号に変換した後にモニタ41に供給する。
【0063】モニタ41では入力された信号を画像及び
スーパーインポーズされた文字情報で表示し、これらが
左右反転を必要とする信号であるか否かを視覚により判
別するためのものである。
【0064】コントローラ37にはキーボード39が接
続されており、モニタ41により判別されたディジタル
入力信号が左右反転を必要とする信号であるか否かの指
示を入力する。
【0065】コントローラ37は、光センサ36からの
転写用印刷メディアであるか否かの判別データ及びキー
ボード39からの入力信号が左右反転を必要とする信号
であるか否かの入力データに基づいて、γ補正回路42
の補正の動作を制御する。
【0066】γ補正回路42は、熱転写インクリボン3
4をサーマルヘッドにより加熱押圧して印画シート4に
印刷を行う際に、転写後の転写画像の濃度を適正にさせ
るために、カラー熱転写インクリボン34及び印画シー
ト4からなる転写用印刷メディアの発色特性等に影響さ
れないようなγ補正を行うものである。ここでは、特に
カラー熱転写インクリボン34及び印画シート4が転写
用印刷メディアであるか非転写用印刷メディアである
か、さらには入力信号が左右反転を必要とする信号であ
るか否かにより、γ補正の特性を変える。
【0067】ディジタル入力信号は、このγ補正回路4
2により印刷メディアに応じた適正なγ補正が施された
後に、サーマルヘッドドライバ43を介してサーマルヘ
ッド44に供給される。サーマルヘッド44は、カラー
熱転写インクリボン34を加熱して、印画シート4に画
像を印刷する。
【0068】ビデオプリンタ1に用いられるインクリボ
ンは、任意であるが、転写性をより良くするためには、
図5に示すように、帯状基体51上に、呈色の異なる複
数の色素含有層52が所定の順番で並列形成されてなる
インクリボンにおいて、最後に印刷される色素含有層に
潤滑剤が含有されているものを用いてもよい。
【0069】上記複数の色素含有層52は、イエロー、
マゼンタあるいはシアン色等の各色素が任意の樹脂材料
に含有されてなるものであり、例えば図6に示すように
イエロー色素含有層Y、マゼンタ色素含有層M、シアン
色素含有層Cの順番で、帯状基体51上に繰り返し並列
形成されている。そして、このインクリボンでは、3種
の色素含有層のうち、特に最後に印刷されるシアン色素
含有層Cに、印画シート表面の滑りを良くするための潤
滑剤が含有されている。
【0070】すなわち、このインクリボン53では、各
色素含有層Y,M,Cを、その並びの順番で順次印画シ
ート上に重ね合わせ、この重ね合わされた色素含有層と
印画シートとを、ビデオプリンタに取り込まれた映像情
報に応じてイエロー色素、マゼンタ色素あるいはシアン
色素が印画シート上の必要な部分に転写されるように、
部分的に加熱・加圧することで画像をプリントする。
【0071】一方、このインクリボン53で画像が転写
される印画シート56は、図7に示すように基板54上
に色素が転写される受容層55を有して構成される。
【0072】この印画シート56と、インクリボン53
の色素含有層を加熱・加圧すると、図8に示すように、
色素含有層からの各色素y,m,cがこの受容層55に
重なり合って転写されることになる。
【0073】ここで、最後に印刷されるシアン色素含有
層Cに潤滑剤が含有されていると、このシアン色素含有
層Cが印画シート56に重ね合わされ、加熱・加圧され
るときに、含有されている潤滑剤も印画シート56表面
に移行して付着し、印画シート56表面に滑りの良さが
付与される。
【0074】この滑りの良さが付与された印画シート5
6では、マグカップ等の被転写体と重ね合わせ画像を再
転写するに際して、当該印画シート56と被転写体との
間に入り込んだ気泡が外に逃げ易く、しわも生じ難い。
したがって、印画シート56の上をヘラで擦るといった
操作をしなくとも、未転写部分のない良好な画像が被転
写体に再転写されることになる。
【0075】なお、印画シート表面や被転写体表面に直
接潤滑剤を塗布することで滑りの良さを付与することも
考えられるが、工程数が増え、また作業者の手が潤滑剤
で汚染されるといった不都合がある。本発明では、この
ような不都合を回避しながら上述した利点が得られ、非
常に有利な方法であると言える。
【0076】この潤滑剤としては、通常用いられている
もののうち、色素の転写や発色に悪影響を及ぼさないも
のが選択され、例えばシリコンオイルが適当である。こ
の他、例えばミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸等の高級脂肪酸類、及びこれら高級脂肪
酸類の金属塩やアミン塩類、脂肪酸とアルコール類との
エステル化合物、アルキル燐酸エステル、パーフロロポ
リエーテル及びその変成物等を使用することができる。
【0077】なお、このインクリボン55や印画シート
56には、基体51,54の色素含有層52あるいは受
容層55が形成された側とは反対側の面にサーマルヘッ
ドによる熱から基体を保護するための保護層57,58
を設けるようにしても良い。
【0078】また、インクリボンとしては、最後に印刷
される色素含有層に潤滑剤を含有させる代わりに、図9
に示すように、色素含有層とは別にして、最後に印刷さ
れる色素含有層の次に、(この場合には、シアン色素含
有層Cの次に)、潤滑剤含有層59が形成されたもので
あっても良い。
【0079】この潤滑剤含有層59が設けられたインク
リボン53では、イエロー色素含有層Y、マゼンタ色素
含有層M、シアン色素含有層Cが、順次、印画シート上
に重ね合わされ、加熱・加圧された後、最後に潤滑剤含
有層59が印画シートに重ね合わされ、加熱・加圧され
る。この際に、潤滑剤含有層59に含有されている潤滑
剤が印画シート56表面に移行して付着し、印画シート
56表面に滑りの良さが付与されることになる。色素含
有層に潤滑剤を含有させた場合では、加熱・加圧が映像
情報に応じて部分的であるため、印画シート56に移行
する潤滑剤の量に多少ムラが生じることが懸念される
が、このように潤滑剤含有層59を別に設ければ、全面
均一に加熱・加圧を施すことができ、印画シート56上
にムラなく潤滑剤を移行させることができる。
【0080】この潤滑剤含有層59に含有させる潤滑剤
としても、上述したのと同じ観点から選択され、やはり
シリコンオイルが適当である。
【0081】上記インクリボンはインクリボンカセット
に内蔵され取り扱われるが、インクリボンカセットは、
図10に示すように、インクリボン61が掛け渡された
巻出しリール62及び巻取りリール63が、カセットシ
ェル64に組み込まれて構成されている。
【0082】上記インクリボン61は、帯状基体上にイ
エロー、マゼンタあるいはシアン色の各昇華性色素が任
意の樹脂に含有されてなるものであり、図11に示すよ
うに、イエロー色素含有層Y、マゼンタ色素含有層M、
シアン色素含有層Cがこの順番で、繰り返し並列形成さ
れている。そして、3種の色素含有層のうち最後に印刷
されるシアン色素含有層Cにはシリコンオイルが含有さ
れている。なお、このインクリボン61には、最初に印
刷されるイエロー色素含有層Yの直前にリボン頭出しマ
ーク65が付与され、またイエロー色素含有層Yとマゼ
ンタ色素含有層Mの間及びマゼンタ色素含有層Mとシア
ン色素含有層Cの間にそれぞれ色頭マーク66が付与さ
れている。
【0083】上記カセットシェル64は、窓部67を有
する板体の相対向する両端部に略円筒状の一対のリール
収容部68が設けられてなっている。なお、この一対の
リール収容部68には、互いに対向する側にインクリボ
ン61が通過するためのスリット68aが形成されてい
る。インクリボン61が掛け渡された上記巻出しリール
62及び巻取りリール63は、インクリボン61の色素
含有層側がカセットシェル64の窓部から露見する向き
で、上記一対のロール収容部68にそれぞれ収容されて
いる。
【0084】カセットシェル64に組み込まれたインク
リボン61は、順番が最初のイエロー色素含有層Yがカ
セットシェルの窓部67全面から露見するまで、リボン
頭出しマーク65を指標にして走行される。そして、窓
部67から露見したイエロー色素含有層Yと、その窓部
67に合わせてセットされた印画シートとが重ね合わさ
れ、インクリボン61の背面側にサーマルヘッドが当て
られ、イエロー色素含有層Yのイエロー色素が印画シー
トの必要な部分に熱転写される。
【0085】このように、イエロー色素が転写された
後、今度は、色頭マーク66を指標にして、2番目に位
置するマゼンタ色素含有層Mが窓部全体から露見するま
でインクリボン61が走行され、印画シートに重ね合わ
される。そして、同じように、サーマルヘッドによって
マゼンタ色素含有層Mのマゼンタ色素が印画シートの必
要な部分に熱転写される。
【0086】最後に、色頭マーク66を指標にして、シ
アン色素含有層Cが窓部67全体から露見するまでイン
クリボン61が走行され、印画シートに重ね合わされ
る。そして、サーマルヘッドによってシアン色素含有層
Cの色素が印画シートの必要な部分に熱転写され、画像
が完成する。
【0087】ここで、このインクリボン61では、シア
ン色素含有層Cにシリコンオイルが含有されているの
で、シアン色素含有層Cを熱転写するに際して含有され
ているシリコンオイルも印画シートに移行し、印画シー
ト表面に滑りの良さが付与されることになる。
【0088】一方、被転写基体であるマグカップ11の
表面には、図12に示すように、予めスプレーガン12
によりエポキシ系樹脂及びアクリル系樹脂を混合したも
のを塗布し、焼付けを行って受容層を形成しておく。
【0089】あるいは、マグカップ11の表面にエポキ
シ系樹脂をスプレーガン12により塗布し焼付けを行っ
た後、続いてアクリル系樹脂をスプレーガン12により
塗布し焼付けすることにより、受容層をエポキシ系樹脂
層とアクリル系樹脂層の2層構造としてもよい。
【0090】次いで、図13に示すように、プリントア
ウトした印画シート4を、昇華性染料による画像が受容
層と対向して重なり合うようにマグカップ11表面に貼
り付け、熱プレス機13(エックスプレス社製、商品名
マグプレス300X)により加熱・加圧し、昇華性染料
を転写する。
【0091】熱プレス機13は、マグカップ11の外周
面形状に対応して円筒を2分割した形状とされたマグカ
ップ支持部13aを有し、操作レバー13bを操作する
ことでこのマグカップ支持部13aのマグカップ11に
対する圧着操作が行われる。また、マグカップ支持部1
3aは加熱機構を有しており、任意の温度に加熱するこ
とが可能である。さらに、この熱プレス機13にはタイ
マーが組み込まれており、前記マグカップ支持部13a
による加熱・加圧時間を任意に設定することが可能であ
る。
【0092】上記熱プレス機13にマグカップ11を装
着し、所定の圧力と熱を加えると、図14に示すよう
に、これら圧力と熱によって印画シート4上の昇華性染
料がマグカップ11表面の受容層に転移する。
【0093】受容層の検討 マグカップに以下の4種類の受容層を形成し、その転写
効率を調べた。転写効率は、転写濃度と転写時間により
評価した。形成した受容層は下記の通りであり、また転
写効率の測定結果を表1及び図15に示す。
【0094】受容層A:エポキシ樹脂 受容層B:エポキシ樹脂層+アクリル樹脂層(2層塗
り) 受容層C:エポキシ樹脂とアクリル樹脂の混合層(エポ
キシ樹脂:アクリル樹脂=5:5) 受容層D:アクリル樹脂 なお、使用したエポキシ樹脂は旭電化工業社製、製品番
号EP−4100である。また、受容層の厚さは、いず
れも約30μmである(ただし、受容層Bは、エポキシ
樹脂層15μm+アクリル樹脂層15μm)。
【0095】
【表1】
【0096】これら表1及び図15からも明らかなよう
に、受容層にアクリル樹脂を用いた場合(受容層B、受
容層C、受容層D)に転写効率に優れており、2分の加
圧・加熱でも転写濃度1.55以上(マクベス濃度計に
より測定されるDMAX)と十分に転写が進行してい
る。これに対して、エポキシ樹脂のみを用いた場合(受
容層A)には、2分の加圧・加熱では転写濃度が不足し
ており、十分な転写を行うためには3分以上を要するこ
とがわかる。
【0097】次に、各受容層の耐候性について調べた。
耐候性は、マグカップを適当な大きさに砕いた後、これ
を純水中で10分間、99%エタノール中で10分間、
それぞれ超音波洗浄し、そのままエタノール中に1時間
浸して受容層の変化を見ることにより調べた。結果を表
2に示す。
【0098】
【表2】
【0099】アクリル樹脂のみを用いた場合(受容層
D)には、しわや剥がれが生じており、耐候性が不足し
ている。これに対して、エポキシ樹脂を用いた場合に
は、上記試験後にも変化が少なく、耐候性が十分に確保
されている。
【0100】これらの検討結果より、転写スピードと耐
候性を両立するためには、エポキシ樹脂とアクリル樹脂
を併用する必要があることがわかる。
【0101】透明フィルムの接合 上述のように画像の転写を行った後、必要に応じて受容
層表面に透明フィルムを接合してもよい。この場合、透
明フィルムとしては、アクリル樹脂フィルム等を用いる
ことができ、その厚さは好ましくは5〜100μm(よ
り好ましくは5〜20μm)である。
【0102】ここでは、図16に示すように透明フィル
ム14を受容層上に貼り付け、これを加熱・加圧して接
合する。本例では、透明フィルム14に紫外線吸収剤入
りのアクリルフィルム(鐘淵化学工業社製、商品名サン
デュレン)を用い、約140℃で2秒間加熱・加圧し、
熱溶着させた。
【0103】なお、上記透明フィルム14の熱溶着に際
しては、表面に昇華性染料画像が転写されたマグカップ
11に透明フィルム14を重ねて貼り合わせることにな
るが、このとき熱溶着するためのプレス機側に染料が再
転移したりプレス機側の塵埃等が付着しないように、透
明フィルム14上に再転写防止シート15を重ね合わせ
ることが好ましい。
【0104】以上のようにして作製された画像転写マグ
カップは、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性が大幅に強化さ
れ、例えば紫外線による退色や色落ちが抑えられる。ま
た、洗剤で洗っても、変色や色落ちすることはない。
【0105】また、昇華性染料画像の転写効率を上げる
ために、マグカップ11の表面は平滑にされているが、
凹凸を設けた再転写防止シート15を用いることによ
り、透明フィルム14の表面を凹凸加工することができ
る。
【0106】例えば、図17に示すように、マグカップ
11上にシボ模様を有する画像転写体を形成する場合
は、所望するシボ模様に対応した凹凸が形成された再転
写防止シート15aを用いて、これを介して透明フィル
ム14を熱溶着すればよい。あるいは図18に示すよう
に、タイル16上に網目模様を有する画像転写体を形成
する場合は、所望する網目模様に対応した凹凸が形成さ
れた再転写防止シート15bを用いて、これを介して透
明フィルム14を熱溶着すればよい。
【0107】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の画像転写方法によれば、均一な受容層の形成が可能
であり、品質の高い転写画像を得ることが可能である。
【0108】また、本発明の被転写体を用いることによ
り、昇華性染料を短時間で転写することが可能であり、
しかも十分な耐候性を確保することが可能である。した
がって、生産性を大幅に向上することができ、例えば大
量生産やイベント会場での実演販売を考慮した場合に極
めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像転写方法における工程順序を示す
フローチャートである。
【図2】ビデオプリンタによる画像出力システムの一例
を示す概略斜視図である。
【図3】スーパーインポーズによる画像出力システムの
一例を示す概略斜視図である。
【図4】ビデオプリンタの一例のブロック図である。
【図5】インクリボンの1構成例を示す断面図である。
【図6】図5に示すインクリボンの平面図である。
【図7】インクリボンによって画像がプリントされる印
画シートの断面図である。
【図8】印画シートに色素が転写された状態を示す断面
図である。
【図9】インクリボンの他の構成例を示す平面図であ
る。
【図10】インクリボンが組み込まれたインクリボンカ
セットを示す概略斜視図である。
【図11】インクリボンカセットに組み込まれたインク
リボンを示す平面図である。
【図12】受容層のスプレー塗布工程を示す概略斜視図
である。
【図13】熱プレス機による転写工程を示す概略斜視図
である。
【図14】昇華性染料画像が転写された状態を示す概略
斜視図である。
【図15】各種受容層における転写時間と転写濃度の関
係を示す特性図である。
【図16】透明フィルムを熱溶着する工程を示す概略斜
視図である。
【図17】シボ模様が形成された再転写防止シートを用
いた画像転写体の形成を示す概略斜視図である。
【図18】網目模様が形成された再転写防止シートを用
いた画像転写体の形成を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 ビデオプリンタ 2 ビデオカメラ 4 印画シート 11 マグカップ(被転写基体)
フロントページの続き (72)発明者 船山 英彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 富田 誠次郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 荻原 光明 岐阜県多治見市小田町1−5 美濃粘土株 式会社内 (72)発明者 荻原 浩二 岐阜県多治見市小田町1−5 美濃粘土株 式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被転写基体の表面に樹脂を塗布して受容
    層を形成し、この受容層を電気炉により乾燥処理して被
    転写体とし、前記被転写体の受容層に昇華性染料画像を
    有する印画シートを重ねて加熱圧接することを特徴とす
    る昇華性染料画像を受容層へ転写する画像転写方法。
  2. 【請求項2】 前記被転写基体として陶磁器製カップを
    用い、この陶磁器製カップを回転しながら樹脂を塗装用
    ガンにより塗布して前記受容層を形成することを特徴と
    する請求項1記載の画像転写方法。
  3. 【請求項3】 前記受容層を形成する樹脂としてアクリ
    ル樹脂を主体とする樹脂を用い、前記乾燥処理を行う温
    度を170〜180℃とすることを特徴とする請求項1
    記載の画像転写方法。
  4. 【請求項4】 前記樹脂の粘度をフォードカップ43秒
    〜52秒とすることを特徴とする請求項3記載の画像転
    写方法。
  5. 【請求項5】 前記塗装用ガンからの樹脂の吐き出し圧
    を35kg/m2±0.01kg/m2とし、前記塗装
    用ガンと前記被転写基体との距離を100mm±5mm
    とすることを特徴とする請求項3記載の画像転写方法。
  6. 【請求項6】 前記受容層の厚さを10〜50μmとす
    ることを特徴とする請求項1記載の画像転写方法。
  7. 【請求項7】 被転写基体の表面にエポキシ系樹脂とア
    クリル系樹脂とを併用した受容層が形成されていること
    を特徴とする画像転写用被転写体。
  8. 【請求項8】 前記受容層はエポキシ系樹脂を主体とす
    る第1の受容層と、この第1の受容層の上にアクリル系
    樹脂を主体とする第2の受容層が積層して形成されてい
    ることを特徴とする請求項7記載の画像転写用被転写
    体。
  9. 【請求項9】 前記受容層はエポキシ系樹脂とアクリル
    系樹脂の両者を含有する1つの受容層で形成されている
    ことを特徴とする請求項7記載の画像転写用被転写体。
  10. 【請求項10】 前記被転写基体が陶器または磁器から
    なることを特徴とする請求項7記載の画像転写用被転写
    体。
  11. 【請求項11】 前記被転写基体が陶磁器製カップであ
    ることを特徴とする請求項10記載の画像転写用被転写
    体。
  12. 【請求項12】 転写すべき画像を反転するステップ
    (a)と、 反転された画像を昇華性インクリボンを用いて印画シー
    トに転写するステップ(b)と、 被転写基体に受容層となる樹脂を塗布して電気炉により
    乾燥することにより、前記被転写基体を被転写体とする
    ステップ(c)と、 前記印画シートに転写された画像が、前記被転写体に転
    写されるステップ(d)と、 前記印画シートを前記被転写体から剥がすステップ
    (e)とからなる陶磁器からなる被転写基体に画像を転
    写する画像転写方法。
  13. 【請求項13】 前記被転写基体として陶磁器製カップ
    を用い、この陶磁器製カップを回転しながら樹脂を塗装
    用ガンにより塗布して前記受容層を形成することを特徴
    とする請求項12記載の画像転写方法。
  14. 【請求項14】 前記受容層を形成する樹脂としてアク
    リル樹脂を主体とする樹脂を用い、前記乾燥処理を行う
    温度を170〜180℃とすることを特徴とする請求項
    12記載の画像転写方法。
  15. 【請求項15】 前記受容層の厚さを10〜50μmと
    することを特徴とする請求項12記載の画像転写方法。
JP19074495A 1994-07-26 1995-07-26 画像転写方法及びこれに用いる被転写体 Abandoned JPH091994A (ja)

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JP6-174195 1994-07-26
JP17419594 1994-07-26
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002254896A (ja) * 2001-03-06 2002-09-11 Seiko Epson Corp 画像形成方法およびこれに用いる転写シートフィルム、並びに画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002254896A (ja) * 2001-03-06 2002-09-11 Seiko Epson Corp 画像形成方法およびこれに用いる転写シートフィルム、並びに画像形成装置

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