[go: up one dir, main page]

JPH09143029A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

Info

Publication number
JPH09143029A
JPH09143029A JP32805395A JP32805395A JPH09143029A JP H09143029 A JPH09143029 A JP H09143029A JP 32805395 A JP32805395 A JP 32805395A JP 32805395 A JP32805395 A JP 32805395A JP H09143029 A JPH09143029 A JP H09143029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone
cosmetic
silicon
containing resin
resin powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32805395A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Kuroda
章裕 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP32805395A priority Critical patent/JPH09143029A/ja
Publication of JPH09143029A publication Critical patent/JPH09143029A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】感触および化粧効果持続性、転写防止効果に優
れた化粧料を提供する。 【解決手段】化粧料100重量%中、(A)珪素含有樹
脂粉体0.5〜40重量%(B)環状シリコーンに溶解
する有機珪素系樹脂化合物0.1〜40重量%の配合比
率を有し、かつ使用時に(A)と(B)からなる複合皮
膜を形成し得ることを特徴とする化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感触および化粧効
果持続性に優れた化粧料に関する。さらに詳しくは、珪
素含有樹脂粉体と有機珪素系樹脂化合物を特定の比率で
配合し、かつ化粧料塗布時に複合皮膜を形成するように
工程中に粉砕工程を加えることで、感触および化粧効果
持続性、転写防止効果に優れた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平2−243612号公報、
特開平7−53333号公報、特公平4−66446号
公報、特公平6−51614号公報には、種々の珪素含
有樹脂粉体をそのまま液体化粧料に配合することで、感
触、保湿性などの特性が向上することが知られている。
【0003】しかし、これらの珪素含有樹脂粉体をその
まま化粧料に用いた場合、感触の改善効果は大きいが、
これらの粉体は肌への密着性が劣るために化粧持続性が
不足する場合が多かった。そこで、本発明者は特願平7
−194201号、特願平7−207469号、特願平
7−207470号にてこれらの粉体の粉砕物を利用す
ることで、化粧効果持続性の向上が図れることを示し
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、粉砕物と未粉
砕物を単純に比較すれば、粉砕物の方が化粧持続性は向
上する。しかしながら、サンスクリーン剤やTゾーン
(額および鼻)に塗布されたファンデーションのように
過酷な条件下(例えば、直射日光下、強風下、寒冷下、
運動条件下など)にさらされる化粧料の場合、この向上
した性能をもってしてもその性能は未だ不十分であっ
た。
【0005】そこで、本発明者は、優れた感触を維持し
たまま、さらに化粧持続性および転写防止効果を向上さ
せるべく検討を行った結果、珪素含有樹脂粉体と、トリ
メチルシロキシケイ酸、フッ素変性シリコーン樹脂、ア
クリル化シリコーングラフト共重合体などの環状シリコ
ーンに溶解する有機珪素系樹脂化合物との複合皮膜を皮
膚上に形成することで目的の品質が得られることを見い
だした。
【0006】すなわち、本発明の目的は感触、化粧効果
持続性および転写防止効果に優れた化粧料に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の化粧料は次のような構成をとる。すなわ
ち、化粧料100重量%中、(A)珪素含有樹脂粉体
0.5〜40重量%(B)環状シリコーンに溶解する有
機珪素系樹脂化合物0.1〜40重量%の配合比率を有
し、かつ使用時に(A)と(B)からなる複合皮膜を形
成し得ることを特徴とする化粧料からなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いる珪素含有樹脂粉体
とは、電子顕微鏡を用いた観察による平均一次粒子径が
0.1〜50μmの範囲にある樹脂粉体であって、珪素
原子を含有していることが特徴である。樹脂の粒度分布
は狭くても広くても構わない。また、その形状は、球
状、不定形状、塊状、板状、針状などが挙げられるが特
に限定されない。
【0009】珪素含有樹脂粉体の例としては、シリコー
ン樹脂、シリコーンゴムからなる粉体やシリコーン化合
物で被覆された樹脂粉体、シリル化されたポリエチレン
等の樹脂粉体が挙げられる。シリコーン樹脂からなる粉
体としては、国内外のシリコーンメーカーより発売され
ているシリコーン樹脂粉体が挙げられ、特に東レ・ダウ
コーニング・シリコーン社製のトレフィルシリーズが好
ましい。
【0010】また、シリコーン化合物で被覆された樹脂
粉体としては、メチルハイドロジェンポリシロキサン、
ジメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、
シランカップリング剤、アルキルシラン、シリコーン樹
脂、フルオロシリコーン等のシリコーン化合物にて被覆
処理された、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート、ポリスチレン、テフロン、アク
リル、ポリメチルメタクリレート、セルロース、キチ
ン、キトサン、綿、ポリビニルアルコール等が挙げられ
る。
【0011】本発明で用いる有機珪素系樹脂化合物は環
状シリコーンに溶解する特性を持つもののみが使用でき
る。これは、有機珪素系樹脂化合物と珪素含有樹脂粉体
との親和性を保つためであり、全く不溶の化合物を用い
た場合、化粧効果持続性が低下する問題がある。
【0012】本発明で用いる有機珪素系樹脂化合物とし
ては、25℃で固形もしくはペースト状の化合物であっ
て、水不溶性の化合物であり、分子内に珪素、酸素、炭
素の各元素を有する化合物が挙げられ、例えば、トリメ
チルシロキシケイ酸等のシリコーン樹脂化合物、特願平
7−192530号にあるようなフッ素化アルキル鎖を
有するフッ素変性シリコーン樹脂化合物、アクリル化シ
リコーングラフト共重合体や有機系紫外線吸収剤で変性
されたシリコーン樹脂などの各種変性シリコーン樹脂化
合物が挙げられる。有機珪素系樹脂化合物は、環状シリ
コーン等の溶媒に溶解した状態で使用することが好まし
い。
【0013】本発明では、上記の珪素含有樹脂粉体と有
機珪素系樹脂化合物からなる複合皮膜を形成することが
必要である。そのためには、珪素含有樹脂粉体を粉砕し
ておく必要がある。粉砕の工程は、珪素含有樹脂粉体を
粉砕した溶液を始めに作製しておき、それを化粧料に配
合する方法、珪素含有樹脂粉体と有機珪素系樹脂化合物
を粉砕した溶液を始めに作製しておき、それを化粧料に
配合する方法、化粧料の各成分をまとめて粉砕する方法
などが挙げられる。
【0014】粉砕の方法としては、環状シリコーンや軽
質流動イソパラフィンなどの溶媒中での湿式粉砕が好ま
しく、ボールミル、サンドミル、マイクロス、ダイノミ
ルなどの湿式粉砕装置を使用することが好ましい。
【0015】本発明で言う複合皮膜とは、機械的に粉砕
された珪素含有樹脂粉体と有機珪素系樹脂化合物とから
なる。複合皮膜形成のし易さの判定法としては、例えば
粉砕の度合いによる以下の方法が挙げられる。
【0016】珪素含有樹脂粉体を含み、強い力で粉砕し
ていない状態(珪素含有樹脂粉体の構造が変化していな
い程度であって、製剤中での分布が均一となる程度の状
態)の製剤を走査型電子顕微鏡の試料台に塗布し100
0倍程度の倍率にて観察した時の、珪素含有樹脂粉体の
一次粒子の個数をカウントし、これを数視野にて行い平
均値を得る。この平均値をAとする。次に、珪素含有樹
脂粉体が強く粉砕されている状態の製剤を同様にして観
察する。この時の粒子個数の平均値をBとする。本発明
で言う複合皮膜は、機械的に珪素含有樹脂粉体がその固
有の構造を崩され、有機珪素系樹脂化合物との複合皮膜
を形成していることが特徴であることから、B/Aの値
が0〜0.8の範囲に入っている場合には、複合皮膜が
形成されていると考えて良い。さらに、B/Aの値が小
さいほど、感触、化粧効果持続性等の特性が向上する。
そして、B/Aの値を小さくする為には、機械的粉砕力
を大きくする、構造が崩れ易いエラストマーなどの珪素
含有樹脂粉体を使用することが効果的である。
【0017】本発明では、化粧料100重量%中、
(A)珪素含有樹脂粉体0.5〜40重量%(B)環状
シリコーンに溶解する有機珪素系樹脂化合物0.1〜4
0重量%の配合比率を有している。珪素含有樹脂粉体が
0.5重量%未満では感触面での効果が不十分であり、
40重量%を超えると、粉体の持つ吸油量が多すぎ製剤
が固形化するため実際上製造が難しい問題がある。ま
た、有機珪素系樹脂化合物が0.1重量%未満では、化
粧持続性等の効果が得られない問題があり、40重量%
を超えると、化粧料洗浄後にも有機珪素系樹脂化合物の
きしみ感が強く残る問題がある。
【0018】さらに、上記配合比率の中でも、化粧料1
00重量%中、(A)珪素含有樹脂粉体5〜25重量%
(B)環状シリコーンに溶解する有機珪素系樹脂化合物
1〜20重量%の配合比率が好ましい。この範囲であれ
ば、本発明の特性がより明確に得られることが多い。
【0019】なお、本発明の珪素含有樹脂粉体と有機珪
素系樹脂化合物の区分としては、乾燥状態では共に粉体
であっても、環状シリコーンに溶解する特性を有する点
に着目し、環状シリコーンに溶解するものを有機珪素系
樹脂化合物とし、溶解せずにその粉体形状を維持するも
のを珪素含有樹脂粉体とする。但し、膨潤する程度のも
のは珪素含有樹脂粉体として取り扱う。
【0020】本発明の化粧料では、上記の各成分以外
に、通常化粧料に用いられる粉体類、油剤、シリコーン
油、樹脂、界面活性剤、紫外線吸収剤、香料、防腐剤、
殺菌剤、保湿剤、粘剤、生理活性成分、溶剤、塩類、精
製水等を同時に配合することができる。
【0021】粉体の例としては、赤色104号、赤色2
01号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、
黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレー
キ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタン
パウダー、テフロンパウダー、セルロースパウダー等の
高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロ
ム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化
亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タル
ク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母
チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネ
シウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、微
粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、アル
ミナ処理微粒子酸化チタン、シリカ処理微粒子酸化チタ
ン、ベントナイト、スメクタイト等が挙げられる。これ
らの粉体の形状、大きさに特に制限はない。
【0022】これらの粉体は、従来公知の表面処理、例
えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、ペンダント処
理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤
処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリ
ル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処
理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前
に表面処理されていてもいなくても構わない。
【0023】フッ素化合物処理の例としては、パーフル
オロアルキルリン酸エステルやその塩、パーフルオロア
ルキルシラン、テフロン、パーフルオロアルキルカルボ
ン酸を用いた表面処理や金属石鹸処理、プラズマによる
表面フッ素化処理、テフロンとのメカノケミカル複合化
処理等が挙げられる。
【0024】油剤の例としては、例えばステアリルアル
コール、セチルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オ
クチルドデカノール等の高級アルコール、グリセリン、
ポリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、プ
ロピレングリコール、マルビトール等の多価アルコー
ル、イソステアリン酸、ステアリン酸、ウンデシレン
酸、オレイン酸等の脂肪酸、ミリスチン酸ミリスチル、
ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸
イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ジメチルオ
クタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリ
ン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリ
コール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、
流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、
ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミン
ク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ
油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂、エチレン・α−オ
レフィン・コオリゴマー、流動イソパラフィン、パラフ
ィン、有機系紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0025】シリコーン油の例としては、例えば環状シ
リコーン、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジ
ェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
ビフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノ
ポリシロキサン、パーフルオロアルキル・ポリオキシア
ルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキルポリ
エーテル共変性シリコーン、糖変性シリコーン、多価ア
ルコール変性シリコーン、アルキル変性オルガノポリシ
ロキサン、変性オルガノポリシロキサン(但し、置換基
の位置は側鎖でも末端でも構わない)、フッ素変性オル
ガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オ
ルガノポリシロキサン等が挙げられる。この内、環状シ
リコーン、揮発性直鎖状シリコーンが特に好ましい。環
状シリコーンの好ましい例としては、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ンが挙げられる。
【0026】また、パーフルオロポリエーテル、フッ化
ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフ
ッ素化合物などのシリコーン化合物も使用可能である。
【0027】界面活性剤としては、例えばアニオン界面
活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両
性界面活性剤を用いることができる。
【0028】有機系紫外線吸収剤としては、例えばパラ
メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラジメチルア
ミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイド
ロケイ皮酸 ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息香
酸(以下、PABAと略す)、エチルジヒドロキシプロ
ピルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモメ
ンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチル
ヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレー
ト、オクチルジメチルPABA、メトキシケイ皮酸オク
チル、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイミ
ダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミ
ン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,2’,4,4’−
テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロ
キシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソ
プロピル ジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベン
ゾイルメタン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチ
レン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピ
オン酸 2−エチルヘキシル等が挙げられる。さらに
は、これらの化合物の誘導体およびシリコーン、アクリ
ル等との変性体を使用することも可能である。
【0029】粘剤の例としては、ポリカルボン酸、ポリ
アクリル酸、ポリビニルアルコール、寒天、ジェランガ
ム、アラビアガム、トラガントガム、カラヤガム、キサ
ンタンガム、タマリンドガム、グアーガム、アルギン
酸、カルボキシビニルポリマー等が挙げられる。
【0030】生理活性成分の例としては、抗炎症剤、チ
ロシナーゼ活性阻害剤、植物抽出エキス、ビタミン類、
硫黄、尿素、血行促進剤等、従来公知の成分が挙げられ
る。
【0031】塩類の例としては、塩化ナトリウム、塩化
カリウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、塩化アル
ミニウム、各種リン酸塩等が挙げられる。
【0032】溶剤の例としては、エタノール、メタノー
ル、イソプロピルアルコール、LPG、エーテル、ヘキ
サン、N−メチルピロリドン、イソプレングリコール等
が挙げられる。
【0033】本発明の化粧料の例としては、例えば油性
ファンデーション、乳化ファンデーション、水使用ファ
ンデーション、両用ファンデーション、白粉、頬紅、プ
レストパウダー、チークカラー、アンダーカバー、口
紅、リップコート、アイシャドウ、アイライナー、ネイ
ルカラー、化粧下地、乳液、ローション、クリーム、サ
ンスクリーン剤、ハンドローション、コンディショナ
ー、シャンプー、ドライシャンプー、リンス、ヘアリキ
ッド、ヘアトリートメント、キューティクルコート剤、
セット剤、香水、デオドラント剤、クレンジング料、洗
顔ソープ、石鹸等が挙げられる。この内、メイクアップ
化粧料、サンスクリーン剤での使用が最も効果的であ
る。
【0034】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
詳細に説明する。
【0035】また、実施例および比較例で用いた化粧料
の各種特性に対する評価方法を以下に示す。
【0036】(1)官能特性試験 塗布時の感触(なめらかさ、油性感)を専門検査員10
名によって調べ、なめらかさについては「良好」、油性
感については「有り」と解答した人数で示した。
【0037】(2)化粧効果持続性 右顔と左顔にそれぞれ別の試験品を使用し、塗布後3時
間経過した時点での左右の顔の化粧効果を評価し、「優
れる」と解答した人数で示した。
【0038】(3)転写防止性(メイクアップ化粧料の
み) 洗顔後、ローションのみを使用し、試験品を塗布し、5
分後にティッシュペーパーにて額部を擦り、ティッシュ
ペーパーへのメイクアップ化粧料の転写性を評価し、
「優れる」と解答した人数で示した。
【0039】(4)複合皮膜形成の確認 走査型電子顕微鏡用試料台の上に、導電性両面テープを
張り付け、その上に試料を指で薄く塗布した。倍率10
00倍にて試料を6視野観察し、写真から前記A、Bの
値を算出し、そしてB/Aの値を測定した。なお、後述
の本実施例および比較例で用いた珪素含有樹脂粉体は未
粉砕状態では球状であり、その一次粒子径は1〜20μ
mに分布していた。
【0040】実施例1 ファンデーション 表1に示す処方にてファンデーションを作製した。な
お、単位は重量%で示してある(以下同様)。また、珪
素含有樹脂粉体としては、シリコーンエラストマーの一
種である東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のトレ
フィルE−506Cを使用し、有機珪素系樹脂化合物と
してはパーフルオロアルキル変性シリコーン樹脂を使用
した。
【0041】
【表1】
【0042】表1の各成分を粗混合した後、湿式超微粉
砕機マイクロス(奈良機械製作所製)を用い、2600
rpmにて10分間粉砕を行った。得られた製品をチュ
ーブに充填して製品とした。
【0043】比較例1 ファンデーション 実施例1の表1の各成分を粗混合した後、湿式超微粉砕
機マイクロスを用い、300rpmにて20秒間粉砕を
行った。得られた製品をチューブに充填して製品とし
た。
【0044】比較例2 ファンデーション 実施例1の表1のシリコーンエラストマーの代わりに環
状シリコーンを用いた他は全て実施例1と同様にして製
品を得た。得られた製品を容器に充填して製品とした。
【0045】比較例3 ファンデーション 実施例1の表1のパーフルオロアルキル変性シリコーン
樹脂の代わりに環状シリコーンを用いた他は全て実施例
1と同様にして製品を得た。得られた製品を容器に充填
して製品とした。
【0046】比較例4 ファンデーション 実施例1の表1のパーフルオロアルキル変性シリコーン
樹脂とシリコーンエラストマーの代わりに環状シリコー
ンを用いた他は全て実施例1と同様にして製品を得た。
得られた製品をステンレスボールと共に容器に充填して
製品とした。
【0047】比較例5 ファンデーション 実施例1の表1のシリコーンエラストマーの配合量を4
1重量%に変更し、その量的補正を環状シリコーンの配
合量変更で対処した処方を用い、各成分を粗混合した
後、湿式超微粉砕機マイクロスを用い、1000rpm
にて1分間粉砕を行ったところ、液化せず、粉体の状態
であったため、製造を中止した。
【0048】表2に実施例1および比較例1〜4の評価
結果を示す。また、表3に複合皮膜の確認データを示
す。
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】表2の結果より、実施例は比較例と比べて
なめらかさ、油性感の少なさに優れ、かつ化粧効果持続
性、転写防止効果にも優れていることが判る。比較例1
は実施例1に比べて粉砕力を減少させた例であるが、表
3のB/Aの値からも明らかなように、複合皮膜が形成
されていないため、なめらかさのみは優れているが他の
項目はいずれも劣っていた。比較例2は珪素含有樹脂粉
体を除いた例であるが、有機珪素系樹脂化合物の効果に
より、化粧効果持続性および転写防止効果には優れてい
たが、感触面で劣っていた。比較例3は有機珪素系樹脂
化合物を除いた例であるが、感触は優れていたものの、
他の項目は劣っていた。そして、比較例4は珪素含有樹
脂粉体と有機珪素系樹脂化合物を除いた例であるが、い
ずれの項目においても劣っていた。一方、比較例5は珪
素含有樹脂粉体の量を本発明の範囲以上に増加させた例
であるが、製品の形態とはならなかったため評価を実施
するに至らなかった。
【0052】実施例2 サンスクリーン剤 表4に示す処方にてサンスクリーン剤を作製した。ま
た、珪素含有樹脂粉体としては、シリコーンエラストマ
ーのトレフィルE−506Cを使用し、有機珪素系樹脂
化合物としてはトリメチルシロキシケイ酸とパーフルオ
ロアルキル変性シリコーン樹脂を使用した。
【0053】
【表4】
【0054】表4の各成分を粗混合した後、湿式超微粉
砕機マイクロスを用い、2600rpmにて20分間粉
砕を行った。得られた製品をチューブに充填して製品と
した。
【0055】比較例6 サンスクリーン剤 実施例2の表4の各成分を粗混合した後、湿式超微粉砕
機マイクロスを用い、300rpmにて20秒間粉砕を
行った。得られた製品をチューブに充填して製品とし
た。
【0056】比較例7 サンスクリーン剤 実施例2の表4のシリコーンエラストマーの代わりに環
状シリコーンを用いた他は全て実施例2と同様にして製
品を得た。得られた製品を容器に充填して製品とした。
【0057】比較例8 サンスクリーン剤 実施例2の表4のトリメチルシロキシケイ酸、パーフル
オロアルキル変性シリコーン樹脂の代わりに環状シリコ
ーンを用いた他は全て実施例2と同様にして製品を得
た。得られた製品を容器に充填して製品とした。
【0058】比較例9 サンスクリーン剤 実施例2の表4のトリメチルシロキシケイ酸、パーフル
オロアルキル変性シリコーン樹脂とシリコーンエラスト
マーの代わりに環状シリコーンを用いた他は全て実施例
2と同様にして製品を得た。得られた製品をステンレス
ボールと共に容器に充填して製品とした。
【0059】比較例10 サンスクリーン剤 表5に示す処方にてサンスクリーン剤を得た。シリコー
ンエラストマーとしては東レ・ダウコーニング・シリコ
ーン社製のトレフィルE−505Cを用いた。
【0060】
【表5】
【0061】表5の各成分を粗混合した後、湿式超微粉
砕機マイクロスを用い、2600rpmにて20分間粉
砕を行った。得られた製品をステンレスボールと共に容
器に充填して製品とした。
【0062】表6に実施例2および比較例6〜9の評価
結果を示す。また、表7に複合皮膜の確認データを示
す。
【0063】
【表6】
【0064】
【表7】
【0065】表6の結果より、実施例は比較例と比べて
なめらかさ、油性感の少なさに優れ、かつ化粧効果持続
性にも優れていることが判る。比較例6は実施例2に比
べて粉砕力を減少させた例であるが、表7のB/Aの値
からも明らかなように、複合皮膜が形成されていないた
め、なめらかさのみは優れているが他の項目はいずれも
劣っていた。そして、比較例7、8、9についても比較
例2、3、4と同様の結果であった。比較例10は、有
機珪素系樹脂化合物の量を本発明の範囲以上に増加させ
た例であるが、接着性が高く感触面で問題があったこ
と、塗布後に肌にかゆみを生じたことから、化粧効果持
続性の評価は中止した。
【0066】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、感触および
化粧効果持続性、転写防止効果に優れた化粧料を提供す
ることは明かである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧料100重量%中、(A)珪素含有
    樹脂粉体0.5〜40重量%(B)環状シリコーンに溶
    解する有機珪素系樹脂化合物0.1〜40重量%の配合
    比率を有し、かつ使用時に(A)と(B)からなる複合
    皮膜を形成し得ることを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 環状シリコーンに溶解する有機珪素系樹
    脂化合物が、トリメチルシロキシケイ酸、フッ素変性シ
    リコーン樹脂、アクリル化シリコーングラフト共重合体
    から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の化粧
    料。
JP32805395A 1995-11-22 1995-11-22 化粧料 Pending JPH09143029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32805395A JPH09143029A (ja) 1995-11-22 1995-11-22 化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32805395A JPH09143029A (ja) 1995-11-22 1995-11-22 化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09143029A true JPH09143029A (ja) 1997-06-03

Family

ID=18205990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32805395A Pending JPH09143029A (ja) 1995-11-22 1995-11-22 化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09143029A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0850643A1 (fr) * 1996-12-24 1998-07-01 L'oreal Composition de maquillage ou de soin, sans transfert, contenant un organopolysiloxane solide élastomère et une phase grasse
US6060072A (en) * 1997-10-31 2000-05-09 Color Access, Inc. Transfer resistant color cosmetic compositions
US6177091B1 (en) 1996-12-24 2001-01-23 L'oreal Non-migrating make-up or care composition containing an organopolysiloxane and a fatty phase
KR100431269B1 (ko) * 2001-01-12 2004-05-12 주식회사 엘지생활건강 발한 현상이 없는 유성 스틱형 파운데이션 화장료 조성물
JP2013181007A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Kao Corp 化粧料
EP2842544A1 (en) 2013-08-26 2015-03-04 Nissin Chemical Industry Co., Ltd. Emulsion and cosmetic composition
EP3375493A1 (en) 2017-03-17 2018-09-19 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Organic group-modified organosilicon resin, making method, and cosmetics
WO2020013192A1 (ja) 2018-07-11 2020-01-16 信越化学工業株式会社 架橋型有機ケイ素樹脂及びその製造方法、ならびに化粧料

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0850643A1 (fr) * 1996-12-24 1998-07-01 L'oreal Composition de maquillage ou de soin, sans transfert, contenant un organopolysiloxane solide élastomère et une phase grasse
US6177091B1 (en) 1996-12-24 2001-01-23 L'oreal Non-migrating make-up or care composition containing an organopolysiloxane and a fatty phase
US6235292B1 (en) 1996-12-24 2001-05-22 L'oreal Transfer-free make-up or care composition containing an organopolysiloxane and a fatty phase
US6060072A (en) * 1997-10-31 2000-05-09 Color Access, Inc. Transfer resistant color cosmetic compositions
KR100431269B1 (ko) * 2001-01-12 2004-05-12 주식회사 엘지생활건강 발한 현상이 없는 유성 스틱형 파운데이션 화장료 조성물
JP2013181007A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Kao Corp 化粧料
EP2842544A1 (en) 2013-08-26 2015-03-04 Nissin Chemical Industry Co., Ltd. Emulsion and cosmetic composition
US9289371B2 (en) 2013-08-26 2016-03-22 Nissan Chemical Industry Co., Ltd. Emulsion and cosmetic composition
EP3375493A1 (en) 2017-03-17 2018-09-19 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Organic group-modified organosilicon resin, making method, and cosmetics
KR20180106955A (ko) 2017-03-17 2018-10-01 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 유기 기 변성 유기 규소 수지, 그 제조 방법, 및 화장료
US10626222B2 (en) 2017-03-17 2020-04-21 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Organic group-modified organosilicon resin, making method, and cosmetics
WO2020013192A1 (ja) 2018-07-11 2020-01-16 信越化学工業株式会社 架橋型有機ケイ素樹脂及びその製造方法、ならびに化粧料
US11912828B2 (en) 2018-07-11 2024-02-27 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Crosslinked organosilicon resin, a method for producing same, and a cosmetic

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1045536A (ja) 化粧下地料および化粧方法
JP2000281532A (ja) 油性固型化粧料
JP5074258B2 (ja) 水性メイクアップ化粧料
JP5497314B2 (ja) 油性化粧料
JPH0930926A (ja) 高分子粉体・粉体混合物および配合化粧料
JP5784932B2 (ja) 油性固形化粧料
JPH09328409A (ja) 化粧料
JPH09143029A (ja) 化粧料
JP2004210719A (ja) 油性ゲル状化粧料
JPH09315936A (ja) 化粧料
JP2002128628A (ja) 粉体化粧料
JPH09301825A (ja) メイクアップ化粧料
JP3453010B2 (ja) 化粧料
JP3320945B2 (ja) 改質粉体および配合化粧料
JPH08127514A (ja) メイクアップ化粧料
JP2004210720A (ja) 油性化粧料
JPH0912439A (ja) 化粧料
JP4351749B2 (ja) 化粧料および化粧下地料
JP3468971B2 (ja) 化粧料
JPH11222420A (ja) 化粧料
JPH10167925A (ja) 化粧料
JP3663535B2 (ja) 粉末化粧料
JP3652617B2 (ja) 粉体化粧料
JP2003286123A (ja) 油性化粧料
JP4082809B2 (ja) 油性固形化粧料