JPH0914154A - 歯車ポンプ又はモータ - Google Patents
歯車ポンプ又はモータInfo
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- JPH0914154A JPH0914154A JP15966095A JP15966095A JPH0914154A JP H0914154 A JPH0914154 A JP H0914154A JP 15966095 A JP15966095 A JP 15966095A JP 15966095 A JP15966095 A JP 15966095A JP H0914154 A JPH0914154 A JP H0914154A
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- JP
- Japan
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- pressure
- shaft seal
- seal housing
- pressure chamber
- low pressure
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Abstract
(57)【要約】
【目的】シャフトシールハウジングにおけるエアの吸込
みを有効に防止し、ポンプの振動や騒音の発生、吐出不
良の発生などの問題を確実に解消する。 【構成】シャフトシールハウジング7内を低圧室8と連
通させる帰還通路8aに、シャフトシールハウジング7
の内圧と低圧室8との差圧が予め定めたクラッキング圧
に達した場合にのみ開成するチェックバルブ10を介設
したため、シャフトシールハウジング7の内圧がシャフ
トシール本体7aの使用耐圧以下に下がることを確実に
防止することができ、同時に、軸受潤滑後の油を低圧室
8に適切に還流させることができる。
みを有効に防止し、ポンプの振動や騒音の発生、吐出不
良の発生などの問題を確実に解消する。 【構成】シャフトシールハウジング7内を低圧室8と連
通させる帰還通路8aに、シャフトシールハウジング7
の内圧と低圧室8との差圧が予め定めたクラッキング圧
に達した場合にのみ開成するチェックバルブ10を介設
したため、シャフトシールハウジング7の内圧がシャフ
トシール本体7aの使用耐圧以下に下がることを確実に
防止することができ、同時に、軸受潤滑後の油を低圧室
8に適切に還流させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクター、コンバイ
ン等の農業用機械や、テーブルリフター、ミニショベル
等の一般産業機械を始めとして、種々の機械に流体源等
として利用可能な歯車ポンプ・モータ(以下、油圧ポン
プに代表して説明する)に関するものである。
ン等の農業用機械や、テーブルリフター、ミニショベル
等の一般産業機械を始めとして、種々の機械に流体源等
として利用可能な歯車ポンプ・モータ(以下、油圧ポン
プに代表して説明する)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中圧仕様もしくは高圧仕様の歯車ポンプ
を例にとると、この歯車ポンプは、ボディ内に設けた孔
に互いに噛合状態で収容される一対の歯車と、それらの
歯車の側面を摺動シールする圧力バランス溝を備えた可
動側板と、前記ボディ孔を蓋封するカバーと、前記両歯
車を前記側板を貫通してカバー内に設けた軸受孔に軸承
させる駆動軸及び従動軸と、そのカバーの駆動軸貫通端
に配設されるシャフトシールハウジングとを具備してな
る。そして、駆動軸を介して両歯車を同期逆回転駆動し
たとき、両歯車の歯同士が離反する側が低圧室になり、
歯同士が噛合する側が高圧室になって、低圧室から高圧
室に向かって連続的に油を移送し、その際に油の一部を
軸受孔に流通させて該軸受を自己潤滑するように構成さ
れている。
を例にとると、この歯車ポンプは、ボディ内に設けた孔
に互いに噛合状態で収容される一対の歯車と、それらの
歯車の側面を摺動シールする圧力バランス溝を備えた可
動側板と、前記ボディ孔を蓋封するカバーと、前記両歯
車を前記側板を貫通してカバー内に設けた軸受孔に軸承
させる駆動軸及び従動軸と、そのカバーの駆動軸貫通端
に配設されるシャフトシールハウジングとを具備してな
る。そして、駆動軸を介して両歯車を同期逆回転駆動し
たとき、両歯車の歯同士が離反する側が低圧室になり、
歯同士が噛合する側が高圧室になって、低圧室から高圧
室に向かって連続的に油を移送し、その際に油の一部を
軸受孔に流通させて該軸受を自己潤滑するように構成さ
れている。
【0003】ところで、従来の構成ではシャフトシール
本体の早期劣化、破損を招き易いという問題がある。具
体的には、特に圧力バランス形の可動側板は高圧領域に
沿って反歯車側側面に圧力バランス溝を備えており、こ
の圧力バランス溝に歯車側側面から高圧の油を導いて可
動側板を歯車の側面に押し付けて、その結果、高圧領域
からの液圧付勢力と圧力バランスさせて、歯車の側面を
摺動シールし、容積効率を向上させる機能を果たす。そ
して、その際に押し付け力が強すぎると摺動抵抗が増し
て機械効率上のロスになるため、押し付け力はさほど大
きな値には設定されていない。そのため、かかる摺動面
を通じた油の漏れは当初よりある程度予定済みである。
また、その油は摺動面を流れた後、軸受孔に入って軸受
を潤滑する潤滑油としても役立つため、自己潤滑機能を
持たせるために積極的に利用されている面もある。しか
し、その油の漏れ量はかなり大きいため、軸受孔を介し
てシャフトシールハウジングに到達する油量が過多にな
り、シャフトシール本体に余分な圧力が掛かって、早期
劣化・破損を招き易いという問題が生じている。
本体の早期劣化、破損を招き易いという問題がある。具
体的には、特に圧力バランス形の可動側板は高圧領域に
沿って反歯車側側面に圧力バランス溝を備えており、こ
の圧力バランス溝に歯車側側面から高圧の油を導いて可
動側板を歯車の側面に押し付けて、その結果、高圧領域
からの液圧付勢力と圧力バランスさせて、歯車の側面を
摺動シールし、容積効率を向上させる機能を果たす。そ
して、その際に押し付け力が強すぎると摺動抵抗が増し
て機械効率上のロスになるため、押し付け力はさほど大
きな値には設定されていない。そのため、かかる摺動面
を通じた油の漏れは当初よりある程度予定済みである。
また、その油は摺動面を流れた後、軸受孔に入って軸受
を潤滑する潤滑油としても役立つため、自己潤滑機能を
持たせるために積極的に利用されている面もある。しか
し、その油の漏れ量はかなり大きいため、軸受孔を介し
てシャフトシールハウジングに到達する油量が過多にな
り、シャフトシール本体に余分な圧力が掛かって、早期
劣化・破損を招き易いという問題が生じている。
【0004】そこで、従来では、シャフトシールハウジ
ング部分から低圧室に抜ける帰還通路を加工して、シャ
フトシールハウジングに到達した油を低圧室に還流させ
るようにしている。
ング部分から低圧室に抜ける帰還通路を加工して、シャ
フトシールハウジングに到達した油を低圧室に還流させ
るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
帰還通路を設けると、シャフトシールハウジング内の圧
力はポンプ吸込圧力と略同圧となる事から、シャフトシ
ール本体か油圧回路の吸込条件の善し悪しの影響を受け
易い。例えば、吸込圧が負圧となり、これに伴ってシャ
フトシールハウジング内がシール耐圧の下限を下回った
場合には、シャフトシール本体のシールリップ部より外
部のエアを吸込んで、このエアが作動油中に混入し、騒
音や振動、吐出圧不良等の不具合を惹起する原因になる
という問題がある。
帰還通路を設けると、シャフトシールハウジング内の圧
力はポンプ吸込圧力と略同圧となる事から、シャフトシ
ール本体か油圧回路の吸込条件の善し悪しの影響を受け
易い。例えば、吸込圧が負圧となり、これに伴ってシャ
フトシールハウジング内がシール耐圧の下限を下回った
場合には、シャフトシール本体のシールリップ部より外
部のエアを吸込んで、このエアが作動油中に混入し、騒
音や振動、吐出圧不良等の不具合を惹起する原因になる
という問題がある。
【0006】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、油の潤滑機能、還流機能を損なうこ
となく、シャフトシールハウジングにおけるエアの吸込
みを有効に防止した歯車ポンプ又はモータを提供するこ
とを目的としている。
れたものであって、油の潤滑機能、還流機能を損なうこ
となく、シャフトシールハウジングにおけるエアの吸込
みを有効に防止した歯車ポンプ又はモータを提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0008】すなわち、本発明に係る歯車ポンプ又はモ
ータは、ボディ内に設けた孔に互いに噛合状態で収容さ
れる一対の歯車と、前記ボディ孔を蓋封するカバーと、
前記両歯車をカバー内に設けた軸受孔に軸承させる駆動
軸及び従動軸と、そのカバーの駆動軸貫通端に配設され
るシャフトシールハウジングと、このシャフトシールハ
ウジング内を低圧室に連通させる帰還通路とを具備して
なり、低圧室から高圧室に向かって移送される油の一部
を軸受孔に流通させた後、シャフトシールハウジング及
び帰還通路を介して低圧室に還流させるように構成され
たものにおいて、前記帰還通路に、シャフトシールハウ
ジング内圧と低圧室との差圧が予め定めたクラッキング
圧に達した場合にのみ開成するチェックバルブを介設し
たことを特徴とする。
ータは、ボディ内に設けた孔に互いに噛合状態で収容さ
れる一対の歯車と、前記ボディ孔を蓋封するカバーと、
前記両歯車をカバー内に設けた軸受孔に軸承させる駆動
軸及び従動軸と、そのカバーの駆動軸貫通端に配設され
るシャフトシールハウジングと、このシャフトシールハ
ウジング内を低圧室に連通させる帰還通路とを具備して
なり、低圧室から高圧室に向かって移送される油の一部
を軸受孔に流通させた後、シャフトシールハウジング及
び帰還通路を介して低圧室に還流させるように構成され
たものにおいて、前記帰還通路に、シャフトシールハウ
ジング内圧と低圧室との差圧が予め定めたクラッキング
圧に達した場合にのみ開成するチェックバルブを介設し
たことを特徴とする。
【0009】
【作用】このような構成により、歯車ポンプを始動させ
ると、油は高圧側から軸受孔を通ってシャフトシールハ
ウジング内に流出する。このとき、吸込条件により、低
圧室の圧力が低いほど、チェックバルブの上流側と下流
側の差圧が大きいものとなる。そして、その差圧が、予
め定めたクラッキング圧に達したときには、チェックバ
ルブが開成し、シャフトシールハウジングと低圧室とが
連通される。すなわち、前記クラッキング圧の設定次第
では、低圧室の圧力がある程度の負圧となった場合で
も、通常はチェックバルブを閉じた状態にしておくこと
ができるとともに、軸受孔から流出する油によってシャ
フトシールハウジング内の圧が高じたときのみ、間欠的
に油にチェックバルブを押し開かせて低圧室に還流さ
せ、これによりシャフトシールハウジング内が降圧する
ことによって再びチェックバルブが閉じるように設定す
ることができる。このようにすると、シャフトシールハ
ウジング内圧がシャフトシール本体の使用耐圧の下限を
下回るまで下がり続けるということがなくなり、シャフ
トシールハウジングにおける大気の吸込みが確実に防止
されるものとなる。逆に言えば、クラッキング圧の設定
次第で、シャフトシール本体を本来の耐圧性能を越える
条件で使用することが可能になる。
ると、油は高圧側から軸受孔を通ってシャフトシールハ
ウジング内に流出する。このとき、吸込条件により、低
圧室の圧力が低いほど、チェックバルブの上流側と下流
側の差圧が大きいものとなる。そして、その差圧が、予
め定めたクラッキング圧に達したときには、チェックバ
ルブが開成し、シャフトシールハウジングと低圧室とが
連通される。すなわち、前記クラッキング圧の設定次第
では、低圧室の圧力がある程度の負圧となった場合で
も、通常はチェックバルブを閉じた状態にしておくこと
ができるとともに、軸受孔から流出する油によってシャ
フトシールハウジング内の圧が高じたときのみ、間欠的
に油にチェックバルブを押し開かせて低圧室に還流さ
せ、これによりシャフトシールハウジング内が降圧する
ことによって再びチェックバルブが閉じるように設定す
ることができる。このようにすると、シャフトシールハ
ウジング内圧がシャフトシール本体の使用耐圧の下限を
下回るまで下がり続けるということがなくなり、シャフ
トシールハウジングにおける大気の吸込みが確実に防止
されるものとなる。逆に言えば、クラッキング圧の設定
次第で、シャフトシール本体を本来の耐圧性能を越える
条件で使用することが可能になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
説明する。
【0011】この歯車ポンプは、図1に示すように、ボ
ディ1とフロントカバー2がダイキャスト法により一体
に成形されてなるもので、ボディ1に設けた眼鏡状の孔
11の内方端が成形当初よりそのフロントカバー2によ
って蓋封されている。フロントカバー2には2箇所に軸
受孔21、22が穿設され、それらの軸受孔21、22
にブッシュ21a、22aが嵌装されている。そして、
ボディ孔11の内方端に第1の可動側板31を収容し、
しかる後、予め駆動歯車4を固着した駆動軸41と従動
歯車5を固着した従動軸51とをその可動側板31を貫
通させて前記フロントカバー2のブッシュ21a、22
aに軸支させ、その状態で両歯車4、5を前記ボディ孔
11内に互いに噛合状態で収容している。さらに、前記
第1の可動側板31と対をなすもう一方の第2の可動側
板32を前記ボディ1の外方端面に配設し、その状態
で、ボディ1の外方端面をリヤカバー6で蓋封してい
る。このリヤカバー6にも2箇所に軸受孔61、62が
穿設され、それらの軸受孔61、62にブッシュ61
a、62aが嵌装されていて、蓋封状態で駆動軸41及
び従動軸52がそれらのブッシュ61a、62aに軸承
されるようにしている。なお、フロントカバー2の駆動
軸貫通端にはブッシュ21aの内周を通じて漏出して来
る油を外部に漏らさないためのシャフトシール本体7a
を内有したシャフトシールハウジング7が組み込んであ
る。また、前述した可動側板31、32はそれらの反歯
車側側面31b、32bの高圧対応領域に圧力バランス
溝31a、32aを備えており、これらの圧力バランス
溝31a、32aに歯車側側面31c、32cから高圧
の油を導入することで、該可動側板31、32を歯車
4、5の側面4a、5aに押し付け、その結果、歯車
4、5側からの液圧付勢力と圧力バランスさせるように
している。そして、これにより機械的な摺動抵抗を小さ
い値に保持し、且つ、歯車側面4a、5aを摺動シール
して容積効率を向上させるようにしている。
ディ1とフロントカバー2がダイキャスト法により一体
に成形されてなるもので、ボディ1に設けた眼鏡状の孔
11の内方端が成形当初よりそのフロントカバー2によ
って蓋封されている。フロントカバー2には2箇所に軸
受孔21、22が穿設され、それらの軸受孔21、22
にブッシュ21a、22aが嵌装されている。そして、
ボディ孔11の内方端に第1の可動側板31を収容し、
しかる後、予め駆動歯車4を固着した駆動軸41と従動
歯車5を固着した従動軸51とをその可動側板31を貫
通させて前記フロントカバー2のブッシュ21a、22
aに軸支させ、その状態で両歯車4、5を前記ボディ孔
11内に互いに噛合状態で収容している。さらに、前記
第1の可動側板31と対をなすもう一方の第2の可動側
板32を前記ボディ1の外方端面に配設し、その状態
で、ボディ1の外方端面をリヤカバー6で蓋封してい
る。このリヤカバー6にも2箇所に軸受孔61、62が
穿設され、それらの軸受孔61、62にブッシュ61
a、62aが嵌装されていて、蓋封状態で駆動軸41及
び従動軸52がそれらのブッシュ61a、62aに軸承
されるようにしている。なお、フロントカバー2の駆動
軸貫通端にはブッシュ21aの内周を通じて漏出して来
る油を外部に漏らさないためのシャフトシール本体7a
を内有したシャフトシールハウジング7が組み込んであ
る。また、前述した可動側板31、32はそれらの反歯
車側側面31b、32bの高圧対応領域に圧力バランス
溝31a、32aを備えており、これらの圧力バランス
溝31a、32aに歯車側側面31c、32cから高圧
の油を導入することで、該可動側板31、32を歯車
4、5の側面4a、5aに押し付け、その結果、歯車
4、5側からの液圧付勢力と圧力バランスさせるように
している。そして、これにより機械的な摺動抵抗を小さ
い値に保持し、且つ、歯車側面4a、5aを摺動シール
して容積効率を向上させるようにしている。
【0012】そして、駆動軸41を介して両歯車4、5
を同期逆回転駆動したとき、図2に示すように両歯車
4、5の歯同士が漸次離反する側のボディ内空間が低圧
室8になり、歯同士が漸次噛合する側のボディ内空間が
高圧室9になって、低圧室8から高圧室9に向かって連
続的に油を移送するとともに、その油の一部を前述した
ブッシュ21a、61a、22a、62aの内周に流通
させて該ブッシュ21a、61aと駆動軸41との摺動
面およびブッシュ22a、62aと従動軸51との摺動
面を自己潤滑させるようにしている。すなわち、この自
己潤滑系路は、高圧油を閉じ込めた歯溝から歯車側面4
a、5aと可動側板31、32の歯車側側面31c、3
2cとの摺動面に漏出した油をブッシュ21a、61
a、22a、62aの内周に流入させ、駆動軸41又は
従動軸51に沿って流通させた後、低圧室8に還流させ
るようにしたものである。特に駆動軸41において詳述
すると、ブッシュ21aに沿って流れた油は一旦シャフ
トシールハウジング7に到達することになるが、このシ
ャフトシールハウジング7には予め図3に示すように低
圧室8に抜ける帰還通路8aが穿孔されており、該シャ
フトシールハウジング7に到達した油をその帰還通路8
aを介して低圧室8に還流させるようにしている。
を同期逆回転駆動したとき、図2に示すように両歯車
4、5の歯同士が漸次離反する側のボディ内空間が低圧
室8になり、歯同士が漸次噛合する側のボディ内空間が
高圧室9になって、低圧室8から高圧室9に向かって連
続的に油を移送するとともに、その油の一部を前述した
ブッシュ21a、61a、22a、62aの内周に流通
させて該ブッシュ21a、61aと駆動軸41との摺動
面およびブッシュ22a、62aと従動軸51との摺動
面を自己潤滑させるようにしている。すなわち、この自
己潤滑系路は、高圧油を閉じ込めた歯溝から歯車側面4
a、5aと可動側板31、32の歯車側側面31c、3
2cとの摺動面に漏出した油をブッシュ21a、61
a、22a、62aの内周に流入させ、駆動軸41又は
従動軸51に沿って流通させた後、低圧室8に還流させ
るようにしたものである。特に駆動軸41において詳述
すると、ブッシュ21aに沿って流れた油は一旦シャフ
トシールハウジング7に到達することになるが、このシ
ャフトシールハウジング7には予め図3に示すように低
圧室8に抜ける帰還通路8aが穿孔されており、該シャ
フトシールハウジング7に到達した油をその帰還通路8
aを介して低圧室8に還流させるようにしている。
【0013】このような構成において、本実施例はさら
に、前記帰還通路8aに、シャフトシールハウジング7
の内圧と低圧室8との差圧が予め定めたクラッキング圧
に達した場合にのみ開成するチェックバルブ10を介設
している。
に、前記帰還通路8aに、シャフトシールハウジング7
の内圧と低圧室8との差圧が予め定めたクラッキング圧
に達した場合にのみ開成するチェックバルブ10を介設
している。
【0014】詳述すると、図3は歯車4の軸心と低圧室
8の中心とを通る面に沿って切断した断面を示すもので
あり、チェックバルブ10はこの断面内に組み込まれて
いて、フロントカバー2の帰還通路8aに装着されるシ
ート部10aと、このシート部10aよりも低圧室8側
にあって前記シート部10aに対して着脱可能な位置に
配設されたスチールボール10bと、このスチールボー
ル10bを遊動可能に案内保持するボールリテーナ10
cと、このボールリテーナ10c内に収容されて前記ス
チールボール10bを前記シート部10aに向かって弾
性付勢するスプリング10dとから構成されている。
8の中心とを通る面に沿って切断した断面を示すもので
あり、チェックバルブ10はこの断面内に組み込まれて
いて、フロントカバー2の帰還通路8aに装着されるシ
ート部10aと、このシート部10aよりも低圧室8側
にあって前記シート部10aに対して着脱可能な位置に
配設されたスチールボール10bと、このスチールボー
ル10bを遊動可能に案内保持するボールリテーナ10
cと、このボールリテーナ10c内に収容されて前記ス
チールボール10bを前記シート部10aに向かって弾
性付勢するスプリング10dとから構成されている。
【0015】このような構成により、この歯車ポンプを
作動させると、油は高圧側から軸受孔21に内設したブ
ッシュ21aの内周を通ってシャフトシールハウジング
7内に流出する。このとき、吸込条件により、低圧室8
の圧力が低いほど、シャフトシールハウジング7の内圧
と低圧室8との差圧、すなわち、チェックバルブ10の
上流側と下流側の差圧が大きいものとなる。そして、そ
の差圧が、予め定めたクラッキング圧(スプリング圧)
に達したときには、スチールボール10bがシート部1
0aから離脱してチェックバルブ10が開成し、シャフ
トシールハウジング7と低圧室8とが連通する。すなわ
ち、前記クラッキング圧の設定次第では、低圧室8の圧
力がある程度の負圧となった状態でも、チェックバルブ
10を閉じた状態にしておくことができるとともに、軸
受孔21から流出する油によってシャフトシールハウジ
ング7の内圧が高じたときのみ、間欠的に油にチェック
バルブ10を押し開かせて低圧室8に還流させ、シャフ
トシールハウジング7内が降圧したときに再びチェック
バルブ10が閉じるように設定することができる。この
ようにすると、シャフトシールハウジング7の内圧がシ
ャフトシール本体7aの使用耐圧の下限を下回るまでチ
ェックバルブ10が開き続けるということがなく、シャ
フトシールハウジング7内にシャフトシール本体7aの
シールリップ部を通じて大気が吸込まれる自体を確実に
防止することができる。
作動させると、油は高圧側から軸受孔21に内設したブ
ッシュ21aの内周を通ってシャフトシールハウジング
7内に流出する。このとき、吸込条件により、低圧室8
の圧力が低いほど、シャフトシールハウジング7の内圧
と低圧室8との差圧、すなわち、チェックバルブ10の
上流側と下流側の差圧が大きいものとなる。そして、そ
の差圧が、予め定めたクラッキング圧(スプリング圧)
に達したときには、スチールボール10bがシート部1
0aから離脱してチェックバルブ10が開成し、シャフ
トシールハウジング7と低圧室8とが連通する。すなわ
ち、前記クラッキング圧の設定次第では、低圧室8の圧
力がある程度の負圧となった状態でも、チェックバルブ
10を閉じた状態にしておくことができるとともに、軸
受孔21から流出する油によってシャフトシールハウジ
ング7の内圧が高じたときのみ、間欠的に油にチェック
バルブ10を押し開かせて低圧室8に還流させ、シャフ
トシールハウジング7内が降圧したときに再びチェック
バルブ10が閉じるように設定することができる。この
ようにすると、シャフトシールハウジング7の内圧がシ
ャフトシール本体7aの使用耐圧の下限を下回るまでチ
ェックバルブ10が開き続けるということがなく、シャ
フトシールハウジング7内にシャフトシール本体7aの
シールリップ部を通じて大気が吸込まれる自体を確実に
防止することができる。
【0016】以上を具体的な設計例に基づいて説明する
と、シャフトシール本体7aに、使用耐圧が3kgf/cm2
〜−15cmHgのものが使用されていると仮定し、チェッ
クバルブ10のクラッキング圧を1kgf/cm2 に設定し、
かつ低圧室8の吸込み圧力が−30cmHg(約−0.41
kgf/cm2 )まで下がった場合を考えると、通常ならシャ
フトシール本体7aの耐圧の限界を越えているので、そ
のシールリップ部からエアを吸込んでしまうが、この実
施例ではシャフトシールハウジング7の内圧が0.59
kgf/cm2 を越えない限り、差圧が1kgf/cm2 に達するこ
とはないので、バルブ10は開放しない。したがって、
シャフトシール本体7aには負圧が掛からず、エアの吸
込みの問題、ひいてはこれに派生したポンプの振動や騒
音、吐出圧不良の問題が有効に解消することができる。
と、シャフトシール本体7aに、使用耐圧が3kgf/cm2
〜−15cmHgのものが使用されていると仮定し、チェッ
クバルブ10のクラッキング圧を1kgf/cm2 に設定し、
かつ低圧室8の吸込み圧力が−30cmHg(約−0.41
kgf/cm2 )まで下がった場合を考えると、通常ならシャ
フトシール本体7aの耐圧の限界を越えているので、そ
のシールリップ部からエアを吸込んでしまうが、この実
施例ではシャフトシールハウジング7の内圧が0.59
kgf/cm2 を越えない限り、差圧が1kgf/cm2 に達するこ
とはないので、バルブ10は開放しない。したがって、
シャフトシール本体7aには負圧が掛からず、エアの吸
込みの問題、ひいてはこれに派生したポンプの振動や騒
音、吐出圧不良の問題が有効に解消することができる。
【0017】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施例のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変形実施が可能である。特に、クラ
ッキング圧の設定は、シャフトシール本体の使用耐圧等
との兼ね合いによるものであり、合目的的に設定される
ものである。
施例のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変形実施が可能である。特に、クラ
ッキング圧の設定は、シャフトシール本体の使用耐圧等
との兼ね合いによるものであり、合目的的に設定される
ものである。
【0018】
【発明の効果】本発明の歯車ポンプは、以上説明したよ
うに、軸受潤滑に供せられた後にシャフトシールハウジ
ングに到達した油を帰還通路を介して低圧室に還流させ
る構成のものにおいて、帰還通路にチェックバルブを介
設し、このチェックバルブに対するクラッキング圧の設
定を通じて、シャフトシールハウジングと低圧室との間
に所定の差圧を確保し、シャフトシールハウジング内圧
が耐圧以下に低下することを防止したものである。この
ため、油の潤滑機能や還流機能を損なうことなく、シャ
フトシールハウジングにおけるエアの吸込みを有効に防
止し、ポンプの振動や騒音、吸込み不良などの問題を確
実に解消することができるという優れた効果が奏され
る。更に言えば、クラッキング圧の設定次第で、シャフ
トシール本体を本来の耐圧性能を越える条件で使用する
ことを可能ならしめるものとなる。
うに、軸受潤滑に供せられた後にシャフトシールハウジ
ングに到達した油を帰還通路を介して低圧室に還流させ
る構成のものにおいて、帰還通路にチェックバルブを介
設し、このチェックバルブに対するクラッキング圧の設
定を通じて、シャフトシールハウジングと低圧室との間
に所定の差圧を確保し、シャフトシールハウジング内圧
が耐圧以下に低下することを防止したものである。この
ため、油の潤滑機能や還流機能を損なうことなく、シャ
フトシールハウジングにおけるエアの吸込みを有効に防
止し、ポンプの振動や騒音、吸込み不良などの問題を確
実に解消することができるという優れた効果が奏され
る。更に言えば、クラッキング圧の設定次第で、シャフ
トシール本体を本来の耐圧性能を越える条件で使用する
ことを可能ならしめるものとなる。
【図1】本発明の一実施例を示す全体縦断面図。
【図2】図1におけるII-II 線断面図。
【図3】同実施例の要部断面図。
1…ボディ 2…フロントカバー 4、5…歯車 6…リヤカバー 7…シャフトシールハウジング 8…低圧室 8a…帰還通路 9…高圧室 10…チェックバルブ 11…ボディ孔 21、22、61、62…軸受孔 41…駆動軸 51…従動軸
Claims (1)
- 【請求項1】ボディ内に設けた孔に互いに噛合状態で収
容される一対の歯車と、前記ボディ孔を蓋封するカバー
と、前記両歯車をカバー内に設けた軸受孔に軸承させる
駆動軸及び従動軸と、そのカバーの駆動軸貫通端に配設
されるシャフトシールハウジングと、このシャフトシー
ルハウジング内を低圧室に連通させる帰還通路とを具備
してなり、低圧室から高圧室に向かって移送される流体
の一部を軸受孔に流通させた後、シャフトシールハウジ
ング及び帰還通路を介して低圧室に還流させるように構
成されたものにおいて、 前記帰還通路に、シャフトシールハウジング内圧と低圧
室との差圧が予め定めたクラッキング圧に達した場合に
のみ開成するチェックバルブを介設したことを特徴とす
る歯車ポンプ又はモータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15966095A JPH0914154A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 歯車ポンプ又はモータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15966095A JPH0914154A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 歯車ポンプ又はモータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0914154A true JPH0914154A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15698565
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15966095A Pending JPH0914154A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 歯車ポンプ又はモータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0914154A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN109915361A (zh) * | 2019-04-23 | 2019-06-21 | 济南华泰精工机械设备有限公司 | 一种具有双转向泄压通道的齿轮计量泵 |
| WO2021107538A1 (ko) * | 2019-11-28 | 2021-06-03 | 명화공업주식회사 | 유압펌프 |
-
1995
- 1995-06-26 JP JP15966095A patent/JPH0914154A/ja active Pending
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| CN109915361B (zh) * | 2019-04-23 | 2023-10-24 | 济南华泰精工机械设备有限公司 | 一种具有双转向泄压通道的齿轮计量泵 |
| WO2021107538A1 (ko) * | 2019-11-28 | 2021-06-03 | 명화공업주식회사 | 유압펌프 |
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