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JPH0912325A - 高純度不透明石英ガラス及びその製造方法並びにその用途 - Google Patents

高純度不透明石英ガラス及びその製造方法並びにその用途

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Publication number
JPH0912325A
JPH0912325A JP7164092A JP16409295A JPH0912325A JP H0912325 A JPH0912325 A JP H0912325A JP 7164092 A JP7164092 A JP 7164092A JP 16409295 A JP16409295 A JP 16409295A JP H0912325 A JPH0912325 A JP H0912325A
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JP
Japan
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quartz glass
opaque quartz
purity
producing
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7164092A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Orii
晃一 折居
Yukinobu Hara
幸伸 原
Kenji Kamo
賢治 加茂
Tomoyuki Akiyama
智幸 秋山
Koichi Ono
幸一 小野
Koji Tsukuma
孝次 津久間
Hajime Sudo
一 須藤
Giichi Kikuchi
義一 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON SEKIEI GLASS KK
Mitsubishi Chemical Corp
Tosoh Corp
Original Assignee
NIPPON SEKIEI GLASS KK
Nitto Chemical Industry Co Ltd
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON SEKIEI GLASS KK, Nitto Chemical Industry Co Ltd, Tosoh Corp filed Critical NIPPON SEKIEI GLASS KK
Priority to JP7164092A priority Critical patent/JPH0912325A/ja
Publication of JPH0912325A publication Critical patent/JPH0912325A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/06Glass compositions containing silica with more than 90% silica by weight, e.g. quartz
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/06Other methods of shaping glass by sintering, e.g. by cold isostatic pressing of powders and subsequent sintering, by hot pressing of powders, by sintering slurries or dispersions not undergoing a liquid phase reaction
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/06Other methods of shaping glass by sintering, e.g. by cold isostatic pressing of powders and subsequent sintering, by hot pressing of powders, by sintering slurries or dispersions not undergoing a liquid phase reaction
    • C03B19/066Other methods of shaping glass by sintering, e.g. by cold isostatic pressing of powders and subsequent sintering, by hot pressing of powders, by sintering slurries or dispersions not undergoing a liquid phase reaction for the production of quartz or fused silica articles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B20/00Processes specially adapted for the production of quartz or fused silica articles, not otherwise provided for
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B2201/02Pure silica glass, e.g. pure fused quartz
    • C03B2201/03Impurity concentration specified
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2201/00Glass compositions
    • C03C2201/80Glass compositions containing bubbles or microbubbles, e.g. opaque quartz glass

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存の不透明石英ガラスよりも、熱線遮断性
に優れているとともに純度の高い不透明石英ガラス及び
その製造方法を提供する。 【構成】 平均粒子径が0.5〜10μmの粒子であ
り、かつLi、Na、K、Fe、Ti、及びAlの一種
又は二種以上を不可避的不純物として含む場合にその不
純物の含有量が各々1ppm以下である高純度アモルフ
ァスシリカ粉末を原料として、成形した後、得られた成
形体を1730〜1850℃で焼成することにより、平
均径が20〜40μmの独立気泡を1×106 個〜9×
106 個/cm3 含有し、100μm以上の径を有する
独立気泡が全気泡中に占める割合が1%以下であるとと
もに、厚さを1mmとしたときの900nmの波長の光
の直線透過率が5%以下の高純度不透明石英ガラスを提
供する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱線遮断効果の高い、
新規な高純度不透明石英ガラス及びその製造方法、また
その用途として、不透明石英ガラスフランジ及び不透明
石英ガラス管、更にそれらの製造方法に関する。特に、
本発明の高純度不透明石英ガラスは熱線遮断性能に優
れ、かつ高純度で汚染の恐れがないことから、半導体製
造において使用されるフランジ、治具、断熱フィン、炉
心管、均熱管、薬液精製筒等の構成材料として利用でき
る。特に、本発明の高純度不透明石英ガラスからなる不
透明石英ガラスフランジは、半導体製造において使用さ
れる各種の炉心管、例えばシリコンウェ−ハの熱処理用
の炉心管のフランジ部として有用である。
【0002】
【従来の技術】高純度不透明石英ガラスからなる不透明
石英ガラス管及び不透明石英ガラスフランジは、半導体
ウェ−ハ処理装置内の炉心管等に使用するのに適する。
その様な半導体ウェ−ハ処理装置の代表例を図1に示
す。その装置は、ヒ−タ−1、炉心管2、半導体ウェ−
ハ3、ウェ−ハ支持ボ−ト4、保温台5及び基台6から
構成されている。フランジ21は炉心管2の下部に完全
に接着され、シ−ルリング7はフランジ21と基台6と
の間に設置される。炉心管2とフランジ21は、通常別
々に製造され、融着等により接合される。
【0003】このような用途に使用される不透明石英ガ
ラスは、熱線遮断性に優れていることが知られている。
熱線はガラス中に存在する気泡表面で反射されるため、
熱線遮断性は気泡の表面積の大きさに左右され、その表
面積が大きいほど、熱線遮断性能は高くなる。
【0004】現在使用されている殆どの不透明石英ガラ
スは、気泡の平均径が50μm以上で、しかも100μ
mを越える気泡が相当数存在し、気泡の数も1×106
個/cm3 未満であり、一般的には1×104 〜1×1
5 個/cm3 である。一部には、気泡の平均径が50
μm以下の不透明石英ガラスもあるが、そのような不透
明石英ガラス中の気泡の含有量は1×106 個/cm3
未満である。また、気泡の全表面積は1cm3 当たり5
0cm2 以下であり、熱線遮断性に限界がある。
【0005】熱線遮断性は、光、特に近赤外線の透過率
との関係が深く、透過率が低いほど優れていると考えら
れている。現在使用されている不透明石英ガラスは、厚
さを3mmとしたときの900nmの波長の光の直線透
過率が10〜50%程度あり、厚さを1mmとしたとき
の直線透過率が30〜60%(推定)であり、十分な値
ではない。
【0006】従来、不透明石英ガラスはケイ石、水晶等
の天然原料を電気炉で溶融する方法や、上記天然原料に
炭酸カルシウム等の発泡剤を加えて火炎あるいは電気炉
で溶融する方法によって製造されていた。しかしなが
ら、これらの方法によって製造された不透明石英ガラ
ス、並びにこの不透明石英ガラスからなる不透明石英ガ
ラスフランジ及び不透明石英ガラス管は、Na、Fe等
の不純物を1ppm以上含有する。また、それらのガラ
ス中の気泡は大きな径を有しかつその分布が広いため、
熱線遮断性が低い。そのため、これらを半導体製造分野
で使用するのは困難であった。
【0007】また、従来の不透明石英ガラスフランジ
は、バルク材を機械加工によって成型する方法によって
製造されていた。そのため、材料ロスが多く、極めて歩
留まりが悪いため、加工に要するコストが高くなるとい
う問題があった。さらに、フランジのシ−ル面は研磨さ
れているために、洗浄処理等の際に、シ−ル面に露出し
ている気泡が削られ、シ−ル面が一部崩壊するという問
題があった。
【0008】さらに、従来の不透明石英ガラス管は、ケ
イ石、水晶等の天然原料を溶融して管引きする方法、あ
るいは、上記天然原料を回転溶解炉に入れ、溶融ガラス
を遠心力で管状に成型する方法によって製造されてい
た。しかしながら、これらの方法では、管引きや遠心力
成型過程等において、溶融ガラスに力が加わり、ガラス
中の気泡が細長く伸びたり、分布が不均一になるため、
著しく機械強度が低下する等の問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、既存
の不透明石英ガラスよりも、熱線遮断性に優れていると
ともに純度の高い不透明石英ガラス及びその製造方法を
提供することにある。
【0010】また本発明の他の目的の一つは、この高純
度不透明石英ガラスからなる平滑性の優れた不透明石英
ガラスフランジ及びその製造方法を提供するところにあ
る。更に本発明の他の目的は、この高純度不透明石英ガ
ラスからなる不透明石英ガラス管及びその製造方法を提
供するところにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者等は、微細な高純度アモルファスシリ
カ粉末を成形し、所定の温度で焼成すれば、得られる不
透明石英ガラスの純度が高くなること、またその中に含
まれる独立気泡は微細であるとともに、単位体積当たり
の含有量が大きく、よって熱線遮断性に優れることを見
出した。又、微細な高純度アモルファスシリカ粉末をフ
ランジ形状又は管状に成形して、所定の温度で焼成すれ
ば、得られる不透明石英ガラスからなるフランジ及びガ
ラス管も、純度が高くなること、またその中に含まれる
独立気泡は微細であるとともに、単位体積当たりの含有
量が大きく、よって熱線遮断性に優れることを見出し
た。更に、本発明の高純度不透明石英ガラスは、半導体
分野で使用される部材として広く使用できることも見出
して、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明
の高純度不透明石英ガラスと、この高純度不透明石英ガ
ラスからなる不透明石英ガラスフランジ及び不透明石英
ガラス管は、平均径が20〜40μmである独立気泡を
1×106 〜9×106 個/cm3 含有し、100μm
以上の径を有する独立気泡が全気泡中に占める割合が1
%以下であるとともに、厚さを1mmとしたときの90
0nmの波長の光の直線透過率が5%以下であることを
特徴とする。
【0012】上記高純度不透明石英ガラスを製造する本
発明の方法は、平均粒子径が0.5〜10μmの粒子で
あり、かつLi、Na、K、Mg、Ti、Fe、Cu、
Ni、Cr及びAlの不可避的不純物の含有量が各々1
ppm以下(0を含む)である高純度アモルファスシリ
カ粉末を成形した後、得られた成形体を1730〜18
50℃で焼成することを特徴とする。
【0013】また、上記高純度不透明石英ガラスフラン
ジを製造する方法は、前記の高純度アモルファスシリカ
粉末をフランジ形状に成形した後、得られた成形体を1
730〜1850℃で焼成することを特徴とする。
【0014】さらに、上記高純度不透明石英ガラス管を
製造する方法は、前記の高純度アモルファスシリカ粉末
を管状に成形した後、得られた成形体を電気炉又は火炎
を熱源として、1730〜2000℃で焼成することを
特徴とする。
【0015】以下本発明を詳細に説明する。
【0016】[1]不透明石英ガラス (1)組成及び形状 本発明の高純度不透明石英ガラスが含有する独立気泡の
平均径は20〜40μmである。また、独立気泡の含有
量は1×106 〜9×106 個/cm3 であり、好まし
くは、5×106 〜9×106 個/cm3 である。この
ように、微細な独立気泡が多量に存在することにより、
気泡の全表面積は1cm3 当たり100〜200cm2
程度と非常に大きく、入射する熱線(光)を反射する割
合が高いため、熱線遮断性に優れる。一方、通常の市販
品ではその独立気泡の含有量は1×106 個/cm3
り少なく、また、気泡の全表面積は1cm3 当たり50
cm2 以下であるため、十分な熱線遮断性能が達成され
ない。
【0017】また、本発明の高純度不透明石英ガラス
は、100μm以上の大きな気泡をほとんど含有しない
ことも特徴としている。即ち、100μm以上の大きな
気泡が気泡数量に占める割合は1%以下である。この点
も、通常市販品との著しい相違であり、大きな気泡を含
有しないことが、気泡の全表面積の増加に寄与してい
る。
【0018】本発明の不透明石英ガラスは、厚さを1m
mとしたときの900nmの波長の光の直線透過率が5
%以下、好ましくは0.1〜2%である。既述のよう
に、熱線遮断性は、近赤外線の透過率と深く関係するの
で、上記のように低い透過率を有する本発明の不透明石
英ガラスは、非常に優れた熱線遮断性を有することにな
る。
【0019】なお、上記平均径は、表面を酸水素炎で焼
き仕上げしたガラス試料の光学顕微鏡写真を撮影し、5
0個以上の気泡の直径を測定し、平均することにより求
めたものであり、気泡含有量は、上記写真内の気泡の総
数と光学顕微鏡の焦点深度との関係から求めたものであ
る。
【0020】さらに、本発明の高純度不透明石英ガラス
は、Li、Na、K、Mg、Ti、V、Cr、Mn、F
e、Co、Ni、Cu、Zn、及びAlの一種又は二種
以上を不純物として不可避的に含有する場合が多いが、
その中でLi、Na、K、Mg、Ti、Cr、Fe、N
i、Cu及びAlの一種又は二種以上を不可避的不純物
として含む場合には、その不純物の含有量は各々1pp
m以下であるのが好ましい。又、V及びMnの含有量は
各々について0.1ppm以下(0を含む)であるのが
好ましい。
【0021】(2)不透明石英ガラスの製造方法 本発明の高純度不透明石英ガラスを製造する方法を以下
説明する。
【0022】(a)出発原料 原料粉末であるアモルファスシリカ粉末は、高純度にし
かも成形性の良好なアモルファスシリカ粉末を得るため
に、アルカリ珪酸塩水溶液を酸処理し得られるシリカ粉
末であることが好ましい。この方法は例えば、特開昭6
2−3011号、特開昭62−3012号、特開昭62
−283809号、特開昭62−283810号に記載
されているが、粘性値が2〜500ポアズの範囲である
アルカリ珪酸塩水溶液を、孔径1mm以下のノズルを通
して水混和性有機媒体または濃度4規定以下の酸溶液か
らなる凝固浴中に押し出して凝固(凝固処理)させ、得
られた繊維状ないし柱状のゲルを酸を含む液で処理(酸
処理)した後、ついで水洗して不純物を抽出除去する方
法、さらにまた1000℃以上の温度で加熱処理する方
法によって、Li、Na、K、Mg、Ti、Fe、C
u、Ni、Cr、Alの一種または二種以上を不可避的
不純物として含む場合にその不純物の含有量が各々1p
pm以下のアモルファスシリカ粉末を得ることができ
る。このアモルファスシリカ粉末は、ボ−ルミル粉砕等
の工程により、平均粒子径が0.5〜10μm、好まし
くは3〜7μmとなるように微粉化する。粒子径が0.
5μm未満とすると、得られる不透明石英ガラス中の気
泡の平均径が20μm未満となる。一方、粒子径が10
μmを越えると気泡の平均径が40μmを越えるととも
に、生成個数が減少し、十分な熱線遮断性能が得られな
い。なお、このアモルファスシリカ粉末の平均粒子径
は、レ−ザ−回折散乱法により測定した値である。
【0023】(b)成形 アモルファスシリカ粉末の成形は、通常の湿式又は乾式
成形方法により行うことができる。湿式成形方法として
は、例えば、アモルファスシリカ粉末を純水に分散さ
せ、得られたスラリ−を石膏型や多孔質性の樹脂型に注
入し成形する鋳込み成形法を用いることができる。ま
た、乾式成形法としては、冷間静水圧プレス法、金型プ
レス法を用いることができる。
【0024】(c)焼成 得られた成形体は、例えば電気炉内において1730〜
1850℃、好ましくは1750〜1800℃で焼成す
る。1730℃未満とすると、得られる焼成体の表面に
結晶が生成し易く、結晶層とガラス層の熱膨脹係数の違
いから、得られるガラスに割れが生ずる恐れがある。一
方、1850℃を越えると、微小な気泡が集合し、粗大
化した気泡が生成する。
【0025】焼成時間は、成形体の形状を維持するため
に、1〜数10分が好ましく、特に5〜10分が好まし
い。その1730〜1850℃の焼成温度への昇温途中
で、1400〜1600℃の温度に2時間以上滞在させ
ることは好ましくない。何故ならば、この温度域では結
晶化が促進され、1730℃以上でガラス化するもの
の、気泡含有量が激減するためである。
【0026】焼成雰囲気は、特に限定されないが、N
2 、Ar又はこれらの混合ガス等が好ましい。カ−ボン
抵抗加熱炉で焼成を行う場合は、N2 等の非酸化性ガス
が好ましい。また、焼成時の圧力は、1〜2kgf/c
2 とするのが好ましく、特に1.2〜1.5kgf/
cm2 とするのが好ましい。真空又は減圧下の焼成は気
泡を膨脹させる恐れがある。
【0027】上記焼成により、成形体内のシリカ粒子間
の空隙が独立気泡となる。平均粒子径が0.5〜10μ
mアモルファスシリカ粉末を使用することにより、その
独立気泡の平均径を20〜40μmの範囲内に調整する
ことができる。
【0028】[2]不透明石英ガラスフランジ (1)フランジ 本発明のフランジは、炉心管等の下端部に設ける環状突
出部等であり、「フランジ形状」とは、管等の鍔形状を
意味する。例えば、図1の記号21で示されるものであ
る。
【0029】(2)組成及び構造 本発明のフランジは、上記[1]で記載される不透明石
英ガラスと同じ高純度の不透明石英ガラスからなる。即
ち、その不透明石英ガラスフランジは、平均径が20〜
40μmの独立気泡を1×106 〜9×106 個/cm
3 含有し、100μm以上の径を有する独立気泡が全気
泡中に占める割合が1%以下であるとともに、厚さを1
mmとしたときの900nmの波長の光の直線透過率が
5%以下である。
【0030】(3)製造方法 (a)出発原料 不透明石英ガラスフランジの製造に使用する出発原料
は、[1](2)(a)で記載した高純度アモルファス
シリカ粉末と同じである。即ち、平均粒子径が0.5〜
10μmであり、好ましくは3〜7μmである。また、
Li、Na、K、Mg、Ti、Fe、Cu、Ni、C
r、Alの一種又は二種以上を不可避的不純物として含
む場合にその不純物の含有量が各々1ppm以下であ
る。このアモルファスシリカ粉末の平均粒子径は、成形
の容易さと密接な関係があり、0.5μm未満の平均粒
子径を有するシリカ粉末を使用すると、乾燥による収縮
が大きく、割れなどが発生しやすい。一方、平均粒子径
が10μmを越えると、成形体の強度が乏しく、フラン
ジ形状を維持するのが困難である。
【0031】(b)成形 成形は、アモルファスシリカ粉末を純水に分散させ、得
られたスラリ−を型に注入し、フランジ形状に成形する
鋳込み成形法によって行うことができる。使用するスラ
リ−は、上記アモルファスシリカ粉末を純水に添加し、
超音波分散又はボ−ルミル混合により調整することがで
きる。この際、一般に使用する有機系の結合剤や分散剤
を添加する必要がないため、得られる不透明石英ガラス
は、極めて高純度となる。アモルファスシリカ粉末の純
水に対する添加量は、50〜75重量%とするのが好ま
しい。また、ボ−ルミル混合の場合には、汚染を避ける
ため、プラスチック、石英ガラス、メノウ等からなるボ
−ル及びポットを使用するのが好ましい。
【0032】また、鋳込み成形に使用する型としては、
石膏型や多孔質プラスチック等からなる吸水性の樹脂型
等が好ましく用いられる。樹脂材質としては、エポキシ
系及びアクリル系の樹脂が好ましい。石膏型を使用する
場合には、Caの含有量が2〜3ppmと増加するが、
Caはフランジの性能に何等影響を及ぼさず、他の有害
な不純物であるLi、Na、K、Mg、Ti、Fe、C
u、Ni、Cr及びAlの一種又は二種以上を不可避的
不純物として含む場合にその不純物の含有量が各々1p
pm以下である不透明石英ガラスフランジが得られる。
多孔質の樹脂型を使用する場合、得られる不透明石英ガ
ラスフランジは、出発原料のシリカ粉末と同程度の純度
となる。
【0033】(c)焼成 まず、1000〜1400℃で1〜20時間、仮焼する
のが好ましい。この処理により、成形体組織の均一化が
図られ、焼成による収縮が均一に起こり、極めて寸法精
度の良い焼成体が得られる。
【0034】次に仮焼体を1730〜1850℃、好ま
しくは1750〜1800℃で焼成する。1730℃未
満、例えば1600℃では、気泡の平均径は約13μm
であり、気泡の含有量は7×106 個/cm3 程度であ
るが、十分な不透明性を確保することができない。ま
た、1600℃以上1730℃未満では、しばしば、焼
成体の表面上で結晶化が起こり、表面の結晶層と内部の
ガラス層との間の熱膨脹係数の違いから、ガラスに割れ
が生ずる恐れがある。一方、1850℃を越えると、高
温粘性による変形のため、フランジの形状を維持するこ
とが困難となる。1730〜1850℃の焼成時間は焼
成体のフランジ形状を維持するため、1〜数10分が好
ましく、特に5〜10分が好ましい。例えば、1850
℃では5分である。また、1400℃からの昇温速度
は、300℃/hr以上が好ましく、特に500〜70
0℃/hrが好ましい。焼成時の雰囲気及び圧力は、
[1](2)(c)に記載の通りである。
【0035】[3]不透明石英ガラス管 (1)組成及び構造 本発明の不透明石英ガラス管は、上記[1]で記載され
る不透明石英ガラスと同じ高純度の不透明石英ガラスか
らなる。即ち、その不透明石英ガラス管は、平均径が2
0〜40μmの独立気泡を1×106 〜9×106 個/
cm3 含有し、100μm以上の径を有する独立気泡が
全気泡中に占める割合が1%以下であるとともに、厚さ
を1mmとしたときの900nmの波長の光の直線透過
率が5%以下である。
【0036】(2)製造方法 (a)出発原料 不透明石英ガラス管の製造に使用する出発原料は、
[1](2)(a)で記載した高純度アモルファスシリ
カ粉末と同じである。即ち、平均粒子径が0.5〜10
μmであり、好ましくは3〜7μmである。また、L
i、Na、K、Mg、Ti、Fe、Cu、Ni、Cr、
Alの一種又は二種以上を不可避的不純物として含む場
合にその不純物の含有量が各々1ppm以下である。
【0037】(b)成形 粉末を成形する方法として、鋳込み成形法、冷間静水圧
プレス法、金型プレス法等が挙げられるが、本発明の不
透明石英ガラス管の成形には、アモルファスシリカ粉末
を純水に分散させ、得られたスラリ−を多孔質の樹脂型
に注入して成形する鋳込み成形法が好ましい。
【0038】使用するスラリ−は、不透明石英ガラスフ
ランジの場合と同様に、上記アモルファスシリカ粉末を
純水に添加し、超音波分散又はボ−ルミル混合により調
整することができる。この際、一般に使用する有機系の
結合剤や分散剤を添加する必要がないため、得られる不
透明石英ガラスは、極めて高純度となる。アモルファス
シリカ粉末の純水に対する添加量は、50〜75重量%
とするのが好ましい。また、ボ−ルミル混合の場合に
は、汚染を避けるため、プラスチック、石英ガラス、メ
ノウ等からなるボ−ル及びポットを使用するのが好まし
い。
【0039】得られたスラリ−を多孔質の円筒形樹脂型
に注ぎ込み、多孔質の型を通して水のみを除去すること
で、シリカ粉末が高濃度のスラリー層となって型面に着
く(以下「着肉」という)ことにより、シリカ粉末を管
状に成形することができる。また、鋳込み成形に使用す
る型としては、石膏型、多孔質プラスチック等からなる
吸水性の樹脂型等が挙げられる。樹脂材質としては、エ
ポキシ系及びアクリル系の樹脂が好ましい。
【0040】不透明石英ガラス管の成形に使用する装置
の例を図2に示す。この装置は、外側の多孔質の円筒形
樹脂型11、内側の塩化ビニル樹脂製円筒12、円筒形
樹脂型11の上下面にゴムシ−ル13a、13bを介し
てセットされた金属製カバ−14a、14b、円筒形樹
脂型11と塩化ビニル樹脂製円筒12と金属製カバ−1
4a、14bにより定義されるキャビティ−15、その
キャビティ−15の上端部と連結管16により接続され
ると共に、キャビティ−15の下端部と連結管17によ
り接続される液溜め18からなる。連結管19から1〜
5kgf/cm2 のガス圧をかけながら、アモルファス
シリカ粉末と純水のみからなるスラリ−20が、連結管
16、17の一方を通じて、液溜め18からキャビティ
−15に注ぎ込まれる。シリカ粉末層を型へ着肉した
後、金属製カバ−14a、14b及びゴムシ−ル13
a、13bをはずして、余分なスラリ−を排出し、成形
体を脱型する。
【0041】上記の成形方法において、均一に固化した
成形体を得るために、着肉している間、樹脂型10の上
下を一定時間ごとに逆転するのが好ましい。同一方向に
樹脂型10を固定したまま着肉を行った場合には、得ら
れる管状成形体の上部の肉厚が下部の肉厚より薄くな
る。なお、樹脂型10の上下を逆転するには、例えば、
図2の連結管16及び17をコックで止めて、逆流を防
ぎながら、樹脂型10の上下を逆転する。
【0042】(c)焼成 得られた成形体の焼成は次に示す二つの焼成方法が好ま
しい。
【0043】一つの方法は、酸水素火炎により、173
0〜2000℃、好ましくは1750〜1800℃で加
熱してガラス化する方法である。
【0044】この方法において、管状成形体をガラス旋
盤に固定し、回転させながら、火炎を管状成形体の内側
あるいは外側又はその両方から当てるのが好ましい。ガ
ラス旋盤への装着を容易にし、また、火炎による熱衝撃
を和らげるため、1730℃以上で焼成する前に、成形
体を1000〜1400℃で1〜20時間、仮焼するの
が好ましい。
【0045】焼成時間は1〜120分が好ましく、特に
30〜60分が好ましい。なお、焼成時間とは、173
0℃を越えてからの保持時間及び昇降温に要する時間の
総和である。この方法は、300mm以上の長いガラス
管を製造するのに適する。
【0046】もう一つの方法は、成形体を電気炉に入
れ、1730〜2000℃で、好ましくは1750〜1
850℃で1〜数10分、好ましくは5〜10分間焼成
する方法である。1730℃未満とすると、しばしば、
焼成体の表面上で結晶化が起こり、表面の結晶層と内部
のガラス層との間の熱膨脹係数の相違により、ガラスに
割れが生ずる恐れがある。一方、1850℃を越える
と、高温粘性による変形のため、形状を維持することが
困難となる。
【0047】また、熱衝撃を和らげるため、1730〜
2000℃で焼成する前に、成形体を1000〜140
0℃で1〜20時間、仮焼するのが好ましい。1400
℃から上記焼成温度への昇温速度は300℃/hr以上
が好ましく、特に500〜700℃/hrが好ましい。
焼成時の雰囲気及び圧力は、[1](2)(c)に記載
の通りである。この方法は、300mm以下の比較的短
いガラス管を製造するのに適する。
【0048】上記二つの焼成方法のいずれによっても、
成形体内のシリカ粒子間の空隙が独立気泡となる。平均
粒子径が0.5〜10μmのアモルファスシリカ粉末を
使用することにより、その独立気泡の平均径を20〜4
0μmの範囲内に調整することができる。
【0049】
【実施例】本発明を以下の実施例により詳細に説明する
が、本発明はそれらに何等限定されるものではない。
【0050】実施例1 <原料アモルファスシリカ粉末の調整>JIS3号水ガ
ラスを加熱濃縮して、20℃における粘性値を300c
psとした。この水ガラス約8リットルをポンプで加圧
し、瀘過器(目開き70μm)を経てノズル(孔径:
0.2mm,孔数50個)を通して、50℃に保持され
た8重量%硫酸水溶液300リットルを入れた凝固浴中
へ速度0.7m/secで押し出した。
【0051】繊維状で得られたシリカを、10倍量の新
たに調整した8重量%硫酸水溶液中に浸漬して温度約9
5℃で約1時間撹拌して不純物の抽出を行い、ついでシ
リカの10倍量の純水を用いて2回洗浄した。上記の抽
出・洗浄操作を5回繰り返した後、遠心分離機で脱水し
て得られた湿シリカを熱風乾燥機により温度150℃で
8時間乾燥し、含水率(焼成シリカ基準の重量減少率)
が7重量%である水ガラス系アモルファスシリカ3.7
kgを得た。
【0052】得られたアモルファスシリカ粉末を更に大
気中で1200℃で10時間加熱処理した後に、石英ガ
ラス製のボ−ルミル装置で粉砕し、平均粒径3.5μm
の粉末を得た。
【0053】その粉末の化学分析を行い、各種不純物の
含有量を測定した。結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】<原料アモルファスシリカ粉末の成形及び
焼成>上記アモルファスシリカ粉末を冷間静水圧プレス
で2tの圧力で成形し、外形200mm、高さ50mm
の円柱状の成形体を作成した。その成形体を電気炉に入
れ、常圧(1kgf/cm2 )のN2 雰囲気中、常温か
ら300℃/hrの昇温速度で1800℃まで昇温さ
せ、その温度で5分間保持して焼成した。放冷後に得ら
れたガラスは、白色不透明であった。
【0056】この不透明石英ガラスについて化学分析を
行い、各種不純物の含有量を測定した。結果を表2に示
す。
【0057】
【表2】
【0058】また、不透明石英ガラス中に含まれる独立
気泡の平均径、含有量、全表面積、100μm以上の径
を有するものの割合及びかさ密度を測定した。さらに、
この不透明石英ガラスを1mm及び3mmの厚さに加工
し、900nmの波長の光を透過させて、その直線透過
率を測定した。なお、かさ密度はアルキメデス法により
測定した。結果を表3に示す。
【0059】
【表3】
【0060】実施例2 <原料アモルファスシリカ粉末の調整>平均粒子径を5
μmとする以外は実施例1と同様に実施した。その各種
不純物の含有量を測定したところ、上記表1と同じであ
った。
【0061】<原料アモルファスシリカ粉末の成形及び
焼成>上記の平均粒子径が5μmのアモルファスシリカ
粉末を水に分散混合させ、樹脂製の型を用いて鋳込み成
形を行い、外径170mm、内径90mm、高さ40m
mのフランジ形状の成形体を得た。その成形体を乾燥さ
せた後電気炉に入れ、N2 雰囲気中、常圧(1kgf/
cm2 )で1100℃の温度を10時間保持した後、
1.3kgf/cm2 の圧力下、600℃/hrの昇温
速度で1800℃まで昇温させ、その温度で5分間保持
して焼成した。放冷後に得られた石英ガラスは、白色不
透明であった。
【0062】この不透明石英ガラス中に含まれる独立気
泡の平均径、含有量、全表面積、100μm以上の径を
有するものの割合及びかさ密度を測定するとともに、不
透明石英ガラスを1mm及び3mmの厚さに加工し、9
00nmの波長の光を透過させて、その直線透過率を測
定した。結果を表3に示す。また、この不透明石英ガラ
スの気泡径分布を図3に示す。
【0063】比較例1〜2 珪石及び珪砂を原料として電気溶融した市販の不透明石
英ガラス(比較例1)、及び珪石、珪砂を原料とし、炭
素を発泡剤として電気溶融した市販の不透明石英ガラス
(比較例2)について、各ガラス中に含まれる独立気泡
の平均径、含有量、全表面積、100μm以上の径を有
するものの割合及びかさ密度を測定するとともに、不透
明石英ガラスを1mm及び3mmの厚さに加工し、90
0nmの波長の光を透過させて、その直線透過率を測定
した。結果を表3に示すとともに、各ガラスの気泡径分
布を図4及び図5に示す。
【0064】表2から明らかなように、実施例1の不透
明石英ガラスは高純度である。また、表3及び図3〜5
から明らかなように、実施例1及び2の不透明石英ガラ
スに含まれる独立気泡は、比較例1及び2の不透明石英
ガラスに含まれる独立気泡よりも径が微細で、かつ揃っ
ている。また、独立気泡の含有量が大きく、熱線の直線
透過率が低い。
【0065】実施例3 <原料アモルファスシリカ粉末の調整>実施例2と同様
に実施した。また、その不純物濃度を測定したところ、
表4に示す通りであった。
【0066】<原料アモルファスシリカ粉末の成形及び
焼成>上記の平均粒子径が5μmのアモルファスシリカ
粉末2500gを純水1250gに混合し、超音波を印
加しながら6時間撹拌した。得られたスラリ−を樹脂製
の型に注入し、圧力3kgf/cm2 を加えて成形し、
内径270mm、外径390mm、高さ40mmのフラ
ンジ形状の成形体を作成した。その成形体を乾燥させた
後、電気炉に入れ、N2 雰囲気中、常圧(1kgf/c
2 )で1100℃で10時間仮焼した。次いで、1.
3kgf/cm2 の圧力下で、常温から350℃/hr
の昇温速度で1800℃まで昇温させ、1分間保持して
焼成した。放冷後に内径240mm、外径350mm、
高さ35mmのフランジ形状の不透明石英ガラスを得
た。
【0067】得られた不透明石英ガラスフランジについ
て、化学分析を行い、各不純物の含有量を測定した。結
果を表4に示す。
【0068】
【表4】
【0069】また、得られた不透明石英ガラスフランジ
中に含まれる独立気泡の平均径、含有量、全表面積、1
00μm以上の径を有するものの割合及びかさ密度を測
定するとともに、不透明石英ガラスを1mmの厚さに加
工し、900nmの波長の光を透過させて、その直線透
過率を測定した。結果を表6に示す。さらに、この不透
明石英ガラスフランジをダイヤモンド砥粒によって加工
し、その加工面の表面粗さを測定し、水晶の電気融解法
により製造された従来品と比較した。この二つの最大表
面粗さ(Rmax )を表5に示す。
【0070】
【表5】
【0071】実施例4 実施例3と同じスラリ−を石膏型に注入し、常圧で成形
を行ない、内径270mm、外径390mm、高さ40
mmのフランジ形状の成形体を作成した。得られた成形
体を乾燥させた後、カ−ボン抵抗加熱炉に入れ、N2
囲気中、常圧(1kgf/cm2 )で1150℃で15
時間仮焼した後、1.3kgf/cm2の圧力下で、3
50℃/hrの昇温速度で1800℃まで昇温させ、5
分間保持して焼成した。放冷後に内径250mm、外径
360mm、高さ35mmのフランジ形状の不透明石英
ガラスを得た。
【0072】実施例1と同様に、得られた不透明石英ガ
ラスフランジの化学分析を行った。結果を表4に示す。
また実施例1と同様に、得られた不透明石英ガラスフラ
ンジ中に含まれる独立気泡の平均径、含有量、全表面
積、100μm以上の径を有するものの割合及びかさ密
度を測定するとともに、不透明石英ガラスを1mmの厚
さに加工し、900nmの波長の光を透過させて、その
直線透過率を測定した。結果を表6に示す。
【0073】
【表6】
【0074】表4及び6より明らかなように、実施例3
及び4の不透明石英ガラスフランジは、高純度であり、
また、直線透過率が低く、熱線遮断性に優れている。さ
らに、表5より明らかなように、実施例3の不透明石英
ガラスフランジは、加工面の表面粗さが従来品よりも小
さい。これは、実施例3の不透明石英ガラスフランジ中
の気泡が微細な独立気泡を含有するためであると推定さ
れる。
【0075】実施例5 実施例3と同じスラリ−を3kgf/cm2 の圧力を加
えながら、図2に示す内径230mm、外径300m
m、高さ300mmの樹脂型10のキャビティ−15内
に注ぎ込み、5分ごとに上下を逆転させながら、80分
間着肉させた。残ったスラリ−を排出した後、円筒形状
成形体を樹脂型10から脱離し、外径230mm、内径
214mm、高さ300mmの成形体を得た。
【0076】得られた成形体を1100℃で10時間仮
焼した後、この仮焼成体をガラス旋盤に固定し、回転さ
せながら、管の外側に2本、内側に1本セットした酸水
素炎バ−ナ−で40分焼成した。放冷後、外径207m
m、内径192mm、高さ270mmの不透明石英ガラ
ス管を得た。
【0077】実施例1と同様に、得られた不透明石英ガ
ラスの化学分析を行った。結果を表7に示す。また、比
較例として、市販の不透明石英ガラス管(東芝セラミッ
クス社、T−100)の分析値(カタログ値)を表7に
示す。
【0078】
【表7】
【0079】さらに、実施例1と同様に、得られた不透
明石英ガラス管中に含まれる独立気泡の平均径、含有
量、全表面積、100μm以上の径を有するものの割合
及びかさ密度を測定するとともに、不透明石英ガラスを
1mmの厚さに加工し、900nmの波長の光を透過さ
せて、その直線透過率を測定した。結果を表8に示す。
【0080】
【表8】
【0081】実施例6 実施例3と同じスラリ−を円筒形石膏型(内径150m
m、外径200mm、高さ400mm)に注入し、5分
ごとに上下を逆転させながら、常圧(1kgf/cm
2 )で60分間着肉させた。残ったスラリ−を排出した
後、円筒形状成形体を円筒形石膏型から脱離し、外径1
50mm、内径130mm、高さ400mmの成形体を
得た。得られた成形体を1200℃で5時間仮焼した
後、実施例5と同様に酸水素炎バ−ナ−で焼成し、外径
135mm、内径117mm、高さ370mmの不透明
石英ガラス管を得た。
【0082】実施例1と同様に、得られた不透明石英ガ
ラス管の化学分析を行った。結果を表7に示す。さら
に、実施例1と同様に、得られた不透明石英ガラス管中
に含まれる独立気泡の平均径、含有量、全表面積、10
0μm以上の径を有するものの割合及びかさ密度を測定
するとともに、不透明石英ガラスを1mmの厚さに加工
し、900nmの波長の光を透過させて、その直線透過
率を測定した。結果を表8に示す。
【0083】実施例7 <原料アモルファスシリカ粉末の調整>平均粒子径を3
μmとした以外は実施例1と同様に実施した。その各種
不純物含有量は分析の結果表2に示される値と一致し
た。
【0084】<原料アモルファスシリカ粉末の成形及び
焼成>上記の平均粒子径が3μmのアモルファスシリカ
粉末2500gを純水1250gに混合し、超音波を印
加しながら6時間撹拌した。得られたスラリ−を円筒形
石膏型(内径360mm、外径400mm、高さ100
mm)に注入し、5分ごとに上下を逆転させながら、常
圧(1kgf/cm2 )で60分間着肉させた。残った
スラリ−を排出した後、円筒形状成形体を円筒形石膏型
から脱離し、外径360mm、内径340mm、高さ1
00mmの成形体を得た。
【0085】得られた成形体をカ−ボン抵抗加熱炉に入
れ、窒素雰囲気中で、1150℃で15時間焼成した。
そのまま350℃/hrの昇温速度で1800℃に昇温
した後、1分保持した。炉冷後、外径324mm、内径
306mm、高さ90mmの不透明石英ガラス管を得
た。
【0086】実施例1と同様に、得られた不透明石英ガ
ラス管の化学分析を行った。結果を表7に示す。さら
に、実施例1と同様に、得られた不透明石英ガラス管中
に含まれる独立気泡の平均径、含有量、全表面積、10
0μm以上の径を有するものの割合及びかさ密度を測定
するとともに、不透明石英ガラスを1mmの厚さに加工
し、900nmの波長の光を透過させて、その直線透過
率を測定した。結果を表8に示す。
【0087】表7及び8より明らかなように、実施例
5、6及び7の不透明石英ガラス管は高純度であり、ま
た、直線透過率が低く、熱線遮断性に優れている。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の不透明石
英ガラスは、微細な気泡を多量に含有するため、熱線遮
断性に優れており、かつ純度が高いため、特に半導体製
造分野で使用される各種の炉心管、治具類及びベルジャ
−等の容器類、例えば、シリコンウェ−ハ処理用の炉心
管やそのフランジ部、断熱フィン、薬液精製筒及びシリ
コン溶解用ルツボ等の構成材料として好適である。ま
た、蛍光体等の各種粉末を焼成する容器や、熱線反射板
の分野においても使用することができる。
【0089】特に、このような不透明石英ガラスからな
るフランジは、微細な独立気泡を含有するため、従来の
問題点(シ−ル面が研磨されている為に、洗浄処理等の
際に、シ−ル面に露出している気泡が削られ、フランジ
のシ−ル面が一部崩壊するという問題)がなく、加工面
の平滑性が良い。さらに、フランジ形状の粉末成形体を
焼成する本発明の製造方法は、従来の方法と比較して、
大幅に加工工程が省略され、加工コストを著しく削減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体ウェ−ハ熱処理装置の断面図であ
る。
【図2】本発明の不透明石英ガラス管の製造に用いる成
形装置の断面図である。
【図3】実施例2の不透明石英ガラスの気泡径分布を示
すグラフである。
【図4】比較例1の不透明石英ガラスの気泡径分布を示
すグラフである。
【図5】比較例2の不透明石英ガラスの気泡径分布を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 ヒ−タ− 2 炉心管 21 フランジ 3 半導体ウェ−ハ 4 支持ボ−ト 5 保温台 6 基台 7 シ−ルリング 11 円筒形樹脂型 12 塩化ビニル製円筒 13a ゴムシ−ル 13b ゴムシ−ル 14a 金属製カバ− 14b 金属製カバ− 15 キャビティ− 16 連結管 17 連結管 18 液溜め 19 連結管 20 スラリ−
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 幸伸 青森県八戸市江陽三丁目1番109号 日東 化学工業株式会社内 (72)発明者 加茂 賢治 茨城県つくば市天久保2丁目4−17 (72)発明者 秋山 智幸 山形県山形市桜田東4−8−4−202 (72)発明者 小野 幸一 茨城県土浦市富士崎1−18−7−605 (72)発明者 津久間 孝次 茨城県土浦市富士崎1−18−7−901 (72)発明者 須藤 一 山形県山形市十日町2丁目4−7 (72)発明者 菊地 義一 山形県寒河江市大字寒河江字鶴田43−7

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均径が20〜40μmの1×106
    〜9×106 個/cm3 の独立気泡を含有し、100μ
    m以上の径を有する独立気泡が全気泡中に占める割合が
    1%以下であるとともに、厚さを1mmとしたときの9
    00nmの波長の光の直線透過率が5%以下であること
    を特徴とする高純度不透明石英ガラス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高純度不透明石英ガラ
    スにおいて、Li、Na、K、Mg、Ti、Fe、C
    u、Ni、Cr及びAlの不可避的不純物の含有量が各
    々1ppm以下(0を含む)であることを特徴とする高
    純度不透明石英ガラス。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の高純度不透明石英ガラ
    スを製造する方法において、アルカリ金属ケイ酸水溶液
    と酸とを反応させて得たシリカを精製してなる高純度ア
    モルファスシリカ粉末であって、平均粒子径が0.5〜
    10μmであり、かつLi、Na、K、Mg、Ti、F
    e、Cu、Ni、Cr、及びAlの不可避的不純物の含
    有量が各々1ppm以下(0を含む)である該粉末を原
    料とし、この粉末を成形した後、得られた成形体を17
    30〜1850℃で焼成することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の高純度不透明石英ガラ
    スからなる不透明石英ガラスフランジ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の高純度不透明石英ガラ
    スフランジを製造する方法において、アルカリ金属ケイ
    酸水溶液と酸とを反応させて得たシリカを精製してなる
    高純度アモルファスシリカ粉末であって、平均粒子径が
    0.5〜10μmであり、かつLi、Na、K、Mg、
    Ti、Fe、Cu、Ni、Cr、及びAlの不可避的不
    純物の含有量が各々1ppm以下(0を含む)である該
    粉末を原料とし、この粉末を成形した後、得られた成形
    体を1730〜1850℃で焼成することを特徴とする
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の不透明石英ガラスフラ
    ンジを製造する方法において、前記高純度アモルファス
    シリカ粉末と水のみからなり、有機系の結合剤及び分散
    剤を全く含まないスラリ−を吸水性のある型に流し込む
    ことにより、フランジ形状成形体を得ることを特徴とす
    る方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の不透明石英ガラスフラ
    ンジを製造する方法において、1730〜1850℃で
    焼成を行う前に、粉末成形体をあらかじめ1000〜1
    400℃で一定時間仮焼することを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の高純度不透明石英ガラ
    スからなる不透明石英ガラス管。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の高純度不透明石英ガラ
    ス管を製造する方法において、アルカリ金属ケイ酸水溶
    液と酸とを反応させて得たシリカを精製してなる高純度
    アモルファスシリカ粉末であって、平均粒子径が0.5
    〜10μmであり、かつLi、Na、K、Mg、Ti、
    Fe、Cu、Ni、Cr、及びAlの不可避的不純物の
    含有量が各々1ppm以下(0を含む)である該粉末を
    原料とし、この粉末を成形した後、得られた成形体を電
    気炉又は火炎を熱源として、1730〜2000℃で焼
    成することを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の不透明石英ガラス管
    を製造する方法において、前記高純度アモルファスシリ
    カ粉末と水のみからなるスラリ−を円筒形状の型に入
    れ、型に着肉させた後、型内の余分なスラリ−を排出
    し、管状成形体を得ることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の不透明石英ガラス管
    を製造する方法において、スラリ−を充填した円筒形状
    の型を立てて、一定時間ごとに上下を逆転させることに
    より、着肉を均一に行うことを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の不透明石英ガラス管
    を製造する方法において、1730〜2000℃以上で
    焼成をする前に、粉末成形体をあらかじめ1000〜1
    400℃で一定時間仮焼することを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項9に記載の不透明石英ガラス管
    を製造する方法において、火炎を熱源として焼成するに
    あたり、粉末成形体を旋盤等の回転装置に設置し、管を
    回転させながら、管の外側あるいは内側又はその両方か
    ら酸水素炎を当て、焼成することを特徴とする方法。
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