JPH09129575A - 半導体基板の製造方法及びその装置 - Google Patents
半導体基板の製造方法及びその装置Info
- Publication number
- JPH09129575A JPH09129575A JP28495595A JP28495595A JPH09129575A JP H09129575 A JPH09129575 A JP H09129575A JP 28495595 A JP28495595 A JP 28495595A JP 28495595 A JP28495595 A JP 28495595A JP H09129575 A JPH09129575 A JP H09129575A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- semiconductor substrate
- gas
- cvd
- concentration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
- Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、Si還元W−CVD法におい
て、W膜の堆積反応の進行をリアルタイムで測定するこ
とによって、成膜プロセス終了時のW膜の膜厚または膜
質を把握できるようにした半導体基板の製造方法及びそ
の装置を提供することにある。 【解決手段】本発明は、半導体基板の表面の全部もしく
は一部に存在するSiによってWF6ガスを還元して、
半導体基板上にW膜をCVD法によって形成するSi還
元によるW−CVD方法において、このCVD反応によ
って生成するガスの濃度推移または濃度変化を測定して
W膜の膜厚または膜質を把握することを特徴とする半導
体基板の製造方法及びその装置である。
て、W膜の堆積反応の進行をリアルタイムで測定するこ
とによって、成膜プロセス終了時のW膜の膜厚または膜
質を把握できるようにした半導体基板の製造方法及びそ
の装置を提供することにある。 【解決手段】本発明は、半導体基板の表面の全部もしく
は一部に存在するSiによってWF6ガスを還元して、
半導体基板上にW膜をCVD法によって形成するSi還
元によるW−CVD方法において、このCVD反応によ
って生成するガスの濃度推移または濃度変化を測定して
W膜の膜厚または膜質を把握することを特徴とする半導
体基板の製造方法及びその装置である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Si(シリコン)
上にW(タングステン)を形成するCVDプロセスを用
いてLSI等の半導体基板を製造する半導体基板の製造
方法およびその装置に関する。
上にW(タングステン)を形成するCVDプロセスを用
いてLSI等の半導体基板を製造する半導体基板の製造
方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置においては、配線の微細化・
高密度化が進んできている。
高密度化が進んできている。
【0003】Wは、比較的抵抗値の低い材料であり、ま
た、許容電流密度もAl(アルミニューム)と比較して
高いため近年使用範囲が広がっている。現在、W配線の
形成方法は、スパッタリング法やWF6(六フッ化タン
グステン)をSiH4(モノシラン)もしくはH2(水
素)で還元するCVDが主流であるが、上記の方法の他
にWF6をSiで還元するCVD法が、"Tungsten and O
ther Refactory Metalsfor VLSI Applications Editor:
Robert S. Bleuer 1985" "SELECTIVE CVD OF TUNGUSTEN
AND ITS APPLICATION TO MOS VLSI" pp.21-32 におい
て知られている。
た、許容電流密度もAl(アルミニューム)と比較して
高いため近年使用範囲が広がっている。現在、W配線の
形成方法は、スパッタリング法やWF6(六フッ化タン
グステン)をSiH4(モノシラン)もしくはH2(水
素)で還元するCVDが主流であるが、上記の方法の他
にWF6をSiで還元するCVD法が、"Tungsten and O
ther Refactory Metalsfor VLSI Applications Editor:
Robert S. Bleuer 1985" "SELECTIVE CVD OF TUNGUSTEN
AND ITS APPLICATION TO MOS VLSI" pp.21-32 におい
て知られている。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】Si還元W−CVD法
による成膜では、基板表面の電子状態、成膜時の基板温
度等によって反応の進行が大きく左右される。しかし、
現状では基板の表面状態、処理温度等を厳密に一定とす
ることは難しいという課題を有していた。
による成膜では、基板表面の電子状態、成膜時の基板温
度等によって反応の進行が大きく左右される。しかし、
現状では基板の表面状態、処理温度等を厳密に一定とす
ることは難しいという課題を有していた。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
Si還元W−CVD法において、W膜の堆積反応の進行
をリアルタイムで測定することによって、成膜プロセス
終了時のW膜の膜厚または膜質を把握できるようにした
半導体基板の製造方法及びその装置を提供することにあ
る。
Si還元W−CVD法において、W膜の堆積反応の進行
をリアルタイムで測定することによって、成膜プロセス
終了時のW膜の膜厚または膜質を把握できるようにした
半導体基板の製造方法及びその装置を提供することにあ
る。
【0006】また本発明の他の目的は、Si還元W−C
VD法において、W膜の堆積反応の進行をリアルタイム
で測定することによって、成膜プロセス終了時のW膜の
特性情報を把握できるようにした半導体基板の製造方法
及びその装置を提供することにある。また本発明の他の
目的は、Si還元W−CVD法において、リアルタイム
で得た情報を次工程以降の工程にフィードフォワード
し、W膜の状態に対して最適な処理を行うことによっ
て、不良品をつくる可能性を低減した半導体基板の製造
方法及びその装置を提供することにある。また本発明の
他の目的は、Si還元W−CVD法において、規格から
外れるものができた場合には、後の工程に対象製品を流
すことを防止することによって、無駄な処理を行わずに
済むようにして生産性を向上するようにした半導体基板
の製造方法及びその装置を提供することにある。
VD法において、W膜の堆積反応の進行をリアルタイム
で測定することによって、成膜プロセス終了時のW膜の
特性情報を把握できるようにした半導体基板の製造方法
及びその装置を提供することにある。また本発明の他の
目的は、Si還元W−CVD法において、リアルタイム
で得た情報を次工程以降の工程にフィードフォワード
し、W膜の状態に対して最適な処理を行うことによっ
て、不良品をつくる可能性を低減した半導体基板の製造
方法及びその装置を提供することにある。また本発明の
他の目的は、Si還元W−CVD法において、規格から
外れるものができた場合には、後の工程に対象製品を流
すことを防止することによって、無駄な処理を行わずに
済むようにして生産性を向上するようにした半導体基板
の製造方法及びその装置を提供することにある。
【0007】また本発明の他の目的は、ULSI等の高
集積化に伴ってアスペクト比の値が著しく大きくなって
もプラグ穴にWの埋め込みを可能にした半導体基板の製
造方法及びその装置を提供することにある。また本発明
の他の目的は、多層積層配線を形成できるようにした半
導体基板の製造方法及びその装置を提供することにあ
る。
集積化に伴ってアスペクト比の値が著しく大きくなって
もプラグ穴にWの埋め込みを可能にした半導体基板の製
造方法及びその装置を提供することにある。また本発明
の他の目的は、多層積層配線を形成できるようにした半
導体基板の製造方法及びその装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、半導体基板の表面の全部もしくは一部に
存在するSiによってWF6ガスを還元して、半導体基
板上にW膜をCVD法によって形成するSi還元による
W−CVD方法において、このCVD反応によって生成
するガスの濃度推移または濃度変化を測定してW膜の膜
厚または膜質を把握することを特徴とする半導体基板の
製造方法である。また本発明は、半導体基板の表面の全
部もしくは一部に存在するSiによってWF6ガスを還
元して、半導体基板上にW膜をCVD法によって形成す
るSi還元によるW−CVD方法において、このCVD
反応によって生成するガスの濃度推移または濃度変化を
測定してW膜の特性情報を把握することを特徴とする半
導体基板の製造方法である。
に、本発明は、半導体基板の表面の全部もしくは一部に
存在するSiによってWF6ガスを還元して、半導体基
板上にW膜をCVD法によって形成するSi還元による
W−CVD方法において、このCVD反応によって生成
するガスの濃度推移または濃度変化を測定してW膜の膜
厚または膜質を把握することを特徴とする半導体基板の
製造方法である。また本発明は、半導体基板の表面の全
部もしくは一部に存在するSiによってWF6ガスを還
元して、半導体基板上にW膜をCVD法によって形成す
るSi還元によるW−CVD方法において、このCVD
反応によって生成するガスの濃度推移または濃度変化を
測定してW膜の特性情報を把握することを特徴とする半
導体基板の製造方法である。
【0009】また本発明は、半導体基板の表面の全部も
しくは一部に存在するSiによってWF6ガスを還元し
て、半導体基板上にW膜をCVD法によって形成するS
i還元によるW−CVD方法において、このCVD反応
によって生成するガスの濃度推移または濃度変化を測定
し、この測定されたガスの濃度推移または濃度変化に基
づいて半導体基板の表面の雰囲気に供給するWF6ガス
の供給量を制御することを特徴とする半導体基板の製造
方法である。また本発明は、半導体基板の表面の全部も
しくは一部に存在するSiによってWF6ガスを還元し
て、半導体基板上にW膜をCVD法によって形成するS
i還元によるW−CVD方法において、このCVD反応
によって生成するガスの濃度推移または濃度変化を測定
し、この測定されたガスの濃度推移または濃度変化に基
づいて半導体基板を加熱する加熱量を制御することを特
徴とする半導体基板の製造方法である。また本発明は、
半導体基板の表面の全部もしくは一部に存在するSiに
よってWF6を還元して、基板上にW膜をCVD法によ
って形成するSi還元によるW−CVD方法において、
このCVD反応によって生成するガスの濃度推移または
濃度変化を測定してW膜の膜厚もしくは特性情報の一方
または両方を把握し、この把握されたW膜の膜厚もしく
は特性情報が異常の場合にはこの半導体基板を次工程に
流さないように排除することを特徴とする半導体基板の
製造方法である。
しくは一部に存在するSiによってWF6ガスを還元し
て、半導体基板上にW膜をCVD法によって形成するS
i還元によるW−CVD方法において、このCVD反応
によって生成するガスの濃度推移または濃度変化を測定
し、この測定されたガスの濃度推移または濃度変化に基
づいて半導体基板の表面の雰囲気に供給するWF6ガス
の供給量を制御することを特徴とする半導体基板の製造
方法である。また本発明は、半導体基板の表面の全部も
しくは一部に存在するSiによってWF6ガスを還元し
て、半導体基板上にW膜をCVD法によって形成するS
i還元によるW−CVD方法において、このCVD反応
によって生成するガスの濃度推移または濃度変化を測定
し、この測定されたガスの濃度推移または濃度変化に基
づいて半導体基板を加熱する加熱量を制御することを特
徴とする半導体基板の製造方法である。また本発明は、
半導体基板の表面の全部もしくは一部に存在するSiに
よってWF6を還元して、基板上にW膜をCVD法によ
って形成するSi還元によるW−CVD方法において、
このCVD反応によって生成するガスの濃度推移または
濃度変化を測定してW膜の膜厚もしくは特性情報の一方
または両方を把握し、この把握されたW膜の膜厚もしく
は特性情報が異常の場合にはこの半導体基板を次工程に
流さないように排除することを特徴とする半導体基板の
製造方法である。
【0010】また本発明は、半導体基板の表面の全部も
しくは一部に存在するSiによってWF6ガスを還元し
て、基板上にW膜をCVD法によって形成するSi還元
によるW−CVD方法において、このCVD反応によっ
て生成するガスの濃度推移または濃度変化を測定してW
膜の膜厚もしくは特性情報の一方または両方を把握し、
この把握されたW膜の膜厚もしくは特性情報に基づいて
次工程における処理を制御することを特徴とする半導体
基板の製造方法である。また本発明は、基板上に絶縁膜
を成膜してこの絶縁膜にプラグ穴を形成するプラグ穴形
成工程と、該プラグ穴形成工程で形成されたプラグ穴に
多結晶シリコンをCVD法により成膜する多結晶シリコ
ン成膜工程と、該多結晶シリコン成膜工程によって成膜
した多結晶シリコンによってWF6ガスを還元して、W
膜をCVD法によって成膜するSi還元によるW膜成膜
工程と、該Si還元によるW膜成膜工程によって成膜さ
れたW膜上にWF6ガスを水素還元によりW膜を成膜し
てプラグ穴を埋め込む水素還元によるW膜成膜工程とを
有することを特徴とする半導体基板の製造方法である。
また本発明は、半導体基板上に多結晶シリコン膜を成膜
する多結晶シリコン膜成膜工程と、該多結晶シリコン膜
成膜工程で成膜された多結晶シリコン膜に対してエッチ
ングによって所望の配線パターンを形成する多結晶シリ
コン配線パターン形成工程と、該多結晶シリコン配線パ
ターン形成工程で形成された多結晶シリコン配線パター
ンによってWF6ガスを還元してW膜配線パターンをC
VD法によって成膜するSi還元によるW膜成膜工程と
を有することを特徴とする半導体基板の製造方法であ
る。
しくは一部に存在するSiによってWF6ガスを還元し
て、基板上にW膜をCVD法によって形成するSi還元
によるW−CVD方法において、このCVD反応によっ
て生成するガスの濃度推移または濃度変化を測定してW
膜の膜厚もしくは特性情報の一方または両方を把握し、
この把握されたW膜の膜厚もしくは特性情報に基づいて
次工程における処理を制御することを特徴とする半導体
基板の製造方法である。また本発明は、基板上に絶縁膜
を成膜してこの絶縁膜にプラグ穴を形成するプラグ穴形
成工程と、該プラグ穴形成工程で形成されたプラグ穴に
多結晶シリコンをCVD法により成膜する多結晶シリコ
ン成膜工程と、該多結晶シリコン成膜工程によって成膜
した多結晶シリコンによってWF6ガスを還元して、W
膜をCVD法によって成膜するSi還元によるW膜成膜
工程と、該Si還元によるW膜成膜工程によって成膜さ
れたW膜上にWF6ガスを水素還元によりW膜を成膜し
てプラグ穴を埋め込む水素還元によるW膜成膜工程とを
有することを特徴とする半導体基板の製造方法である。
また本発明は、半導体基板上に多結晶シリコン膜を成膜
する多結晶シリコン膜成膜工程と、該多結晶シリコン膜
成膜工程で成膜された多結晶シリコン膜に対してエッチ
ングによって所望の配線パターンを形成する多結晶シリ
コン配線パターン形成工程と、該多結晶シリコン配線パ
ターン形成工程で形成された多結晶シリコン配線パター
ンによってWF6ガスを還元してW膜配線パターンをC
VD法によって成膜するSi還元によるW膜成膜工程と
を有することを特徴とする半導体基板の製造方法であ
る。
【0011】また本発明は、半導体基板の表面の全部も
しくは一部に存在するSiによってWF6を還元して、
基板上にW膜をCVD法によって形成するSi還元によ
るW−CVD装置において、このCVD反応によって生
成するガスの濃度推移または濃度変化を測定する測定手
段と、該測定手段で測定されたガスの濃度推移または濃
度変化に基づいてW膜の膜厚または膜質を把握する計算
手段とを備えたことを特徴とする半導体基板の製造装置
である。また本発明は、半導体基板の表面の全部もしく
は一部に存在するSiによってWF6を還元して、基板
上にW膜をCVD法によって形成するSi還元によるW
−CVD装置において、このCVD反応によって生成す
るガスの濃度推移または濃度変化を測定する測定手段
と、該測定手段で測定されたガスの濃度推移または濃度
変化に基づいてW膜の特性情報(膜厚情報も含む)を把
握する計算手段とを備えたことを特徴とする半導体基板
の製造装置である。また本発明は、半導体基板の表面の
全部もしくは一部に存在するSiによってWF6を還元
して、基板上にW膜をCVD法によって形成するSi還
元によるW−CVD装置において、このCVD反応によ
って生成するガスの濃度推移または濃度変化を測定する
測定手段と、該測定手段で測定されたガスの濃度推移ま
たは濃度変化に基づいてW膜の膜厚もしくは特性情報の
一方または両方を把握する計算手段と、該計算手段で把
握されたW膜の膜厚もしくは特性情報が異常の場合には
警報を発する警報発生手段とを備えたことを特徴とする
半導体基板の製造装置である。
しくは一部に存在するSiによってWF6を還元して、
基板上にW膜をCVD法によって形成するSi還元によ
るW−CVD装置において、このCVD反応によって生
成するガスの濃度推移または濃度変化を測定する測定手
段と、該測定手段で測定されたガスの濃度推移または濃
度変化に基づいてW膜の膜厚または膜質を把握する計算
手段とを備えたことを特徴とする半導体基板の製造装置
である。また本発明は、半導体基板の表面の全部もしく
は一部に存在するSiによってWF6を還元して、基板
上にW膜をCVD法によって形成するSi還元によるW
−CVD装置において、このCVD反応によって生成す
るガスの濃度推移または濃度変化を測定する測定手段
と、該測定手段で測定されたガスの濃度推移または濃度
変化に基づいてW膜の特性情報(膜厚情報も含む)を把
握する計算手段とを備えたことを特徴とする半導体基板
の製造装置である。また本発明は、半導体基板の表面の
全部もしくは一部に存在するSiによってWF6を還元
して、基板上にW膜をCVD法によって形成するSi還
元によるW−CVD装置において、このCVD反応によ
って生成するガスの濃度推移または濃度変化を測定する
測定手段と、該測定手段で測定されたガスの濃度推移ま
たは濃度変化に基づいてW膜の膜厚もしくは特性情報の
一方または両方を把握する計算手段と、該計算手段で把
握されたW膜の膜厚もしくは特性情報が異常の場合には
警報を発する警報発生手段とを備えたことを特徴とする
半導体基板の製造装置である。
【0012】また本発明は、半導体基板の表面の全部も
しくは一部に存在するSiによってWF6を還元して、
基板上にW膜をCVD法によって形成するSi還元によ
るW−CVD装置において、このCVD反応によって生
成するガスの濃度推移または濃度変化を測定する測定手
段と、該測定手段で測定されたガスの濃度推移または濃
度変化に基づいてW膜の膜厚もしくは特性情報の一方ま
たは両方を把握する計算手段と、該計算手段で把握され
たW膜の膜厚もしくは特性情報が異常の場合にはこのW
膜が形成された半導体基板を排除する排除手段とを有す
ることを特徴とする半導体基板の製造装置である。また
本発明は、Si還元W−CVDプロセスにおいて、反応
の進行に伴い発生する反応生成ガスの濃度を四重極質量
分析計等によって測定し、この測定結果を基に既知で安
定であるガスの分圧を基準にとるなどして、堆積反応に
ともなって発生する反応生成ガスの推移を求め、この反
応生成ガスの推移により堆積膜厚を求めることを特徴と
する。また本発明は、この求められた堆積膜厚に関する
情報を次工程以降の処理装置に送ることを特徴とする。
また本発明は、この求められた膜厚に関する規格をあら
かじめ定めておくことにより、この規格から堆積膜厚が
外れる場合には、異常処理と判断することを特徴とす
る。即ち、本発明は、Si還元W−CVDプロセスにお
いて、堆積反応をリアルタイムに把握し、その堆積反応
の結果を次工程にフィードバックしたり、その堆積反応
の結果が異常の場合には、この半導体基板を次工程に流
さないように排除することを特徴とするものである。
しくは一部に存在するSiによってWF6を還元して、
基板上にW膜をCVD法によって形成するSi還元によ
るW−CVD装置において、このCVD反応によって生
成するガスの濃度推移または濃度変化を測定する測定手
段と、該測定手段で測定されたガスの濃度推移または濃
度変化に基づいてW膜の膜厚もしくは特性情報の一方ま
たは両方を把握する計算手段と、該計算手段で把握され
たW膜の膜厚もしくは特性情報が異常の場合にはこのW
膜が形成された半導体基板を排除する排除手段とを有す
ることを特徴とする半導体基板の製造装置である。また
本発明は、Si還元W−CVDプロセスにおいて、反応
の進行に伴い発生する反応生成ガスの濃度を四重極質量
分析計等によって測定し、この測定結果を基に既知で安
定であるガスの分圧を基準にとるなどして、堆積反応に
ともなって発生する反応生成ガスの推移を求め、この反
応生成ガスの推移により堆積膜厚を求めることを特徴と
する。また本発明は、この求められた堆積膜厚に関する
情報を次工程以降の処理装置に送ることを特徴とする。
また本発明は、この求められた膜厚に関する規格をあら
かじめ定めておくことにより、この規格から堆積膜厚が
外れる場合には、異常処理と判断することを特徴とす
る。即ち、本発明は、Si還元W−CVDプロセスにお
いて、堆積反応をリアルタイムに把握し、その堆積反応
の結果を次工程にフィードバックしたり、その堆積反応
の結果が異常の場合には、この半導体基板を次工程に流
さないように排除することを特徴とするものである。
【0013】また本発明は、堆積反応にともなって発生
する反応生成ガスの推移(反応生成ガスの濃度の変化)
を測定する四重極質量分析計等の気体濃度分析装置と、
該気体濃度分析装置によって測定された反応生成ガスの
発生量より反応速度を算出して、これを逐次積算するこ
とによって堆積膜厚を求める演算手段(計算機)とを備
えたことを特徴とする。また本発明は、堆積膜厚等の情
報を後の工程に送るための通信手段を備えることを特徴
とする。また本発明は、堆積膜厚等の情報を予め教示さ
れた量と比較し、膜厚異常などの判断を行うための演算
手段を備えることを特徴とする。また本発明は、膜厚異
常時にその旨表示、または警報を発する手段を備えるこ
とを特徴とする。また本発明は、成膜量を逐次記録する
手段を備えることを特徴とする。また本発明は、この記
録を参照する手段を備えることを特徴とする。
する反応生成ガスの推移(反応生成ガスの濃度の変化)
を測定する四重極質量分析計等の気体濃度分析装置と、
該気体濃度分析装置によって測定された反応生成ガスの
発生量より反応速度を算出して、これを逐次積算するこ
とによって堆積膜厚を求める演算手段(計算機)とを備
えたことを特徴とする。また本発明は、堆積膜厚等の情
報を後の工程に送るための通信手段を備えることを特徴
とする。また本発明は、堆積膜厚等の情報を予め教示さ
れた量と比較し、膜厚異常などの判断を行うための演算
手段を備えることを特徴とする。また本発明は、膜厚異
常時にその旨表示、または警報を発する手段を備えるこ
とを特徴とする。また本発明は、成膜量を逐次記録する
手段を備えることを特徴とする。また本発明は、この記
録を参照する手段を備えることを特徴とする。
【0014】また本発明は、半導体基板表面の全部、も
しくは一部に存在するSiによってWF6を還元し、基
板上にW(タングステン)を化学気相蒸着法によって形
成する装置において、反応容器内のガス組成を分析する
分析手段を備えることを特徴とする半導体の製造装置で
ある。また本発明は、半導体基板表面の全部、もしくは
一部に存在するSiによってWF6を還元し、基板上に
W(タングステン)を化学気相蒸着法によって形成する
装置において、反応容器内のガス組成を分析する分析手
段と、前記分析手段により分析された結果より、反応槽
内での総反応量を算出する演算手段と、W膜形成の後の
工程に属するプロセス処理装置に対して、演算結果を通
信によって伝達する通信手段とを備えることを特徴とし
た半導体の製造装置である。また本発明は、半導体基板
表面の全部、もしくは一部に存在するSiによってWF
6を還元し、基板上にW(タングステン)を化学気相蒸
着法によって形成する装置において、反応容器内のガス
組成を分析する分析手段と、ガス組成の推移の規格値、
成膜反応量の規格値のうち少なくとも一を記憶しておく
記憶手段と、前記ガス組成を分析する手段により分析さ
れた結果と前記記憶手段に予め記憶しておいたデータを
比較する比較手段とを備えることを特徴とした半導体の
製造装置である。
しくは一部に存在するSiによってWF6を還元し、基
板上にW(タングステン)を化学気相蒸着法によって形
成する装置において、反応容器内のガス組成を分析する
分析手段を備えることを特徴とする半導体の製造装置で
ある。また本発明は、半導体基板表面の全部、もしくは
一部に存在するSiによってWF6を還元し、基板上に
W(タングステン)を化学気相蒸着法によって形成する
装置において、反応容器内のガス組成を分析する分析手
段と、前記分析手段により分析された結果より、反応槽
内での総反応量を算出する演算手段と、W膜形成の後の
工程に属するプロセス処理装置に対して、演算結果を通
信によって伝達する通信手段とを備えることを特徴とし
た半導体の製造装置である。また本発明は、半導体基板
表面の全部、もしくは一部に存在するSiによってWF
6を還元し、基板上にW(タングステン)を化学気相蒸
着法によって形成する装置において、反応容器内のガス
組成を分析する分析手段と、ガス組成の推移の規格値、
成膜反応量の規格値のうち少なくとも一を記憶しておく
記憶手段と、前記ガス組成を分析する手段により分析さ
れた結果と前記記憶手段に予め記憶しておいたデータを
比較する比較手段とを備えることを特徴とした半導体の
製造装置である。
【0015】また本発明は、前記半導体の製造装置にお
いて、成膜異常時に警報を発する警報手段を備えること
を特徴とする。また本発明は、前記半導体の製造装置に
おいて、前記比較手段において、処理が異常であると判
断される基板を後の工程に流すことを防止するための判
断機能を備えることを特徴とする。以上説明したよう
に、本発明は、Si還元W−CVDプロセスにおいて、
反応生成ガスの濃度を測定し、この結果を基に堆積膜厚
を求め、この情報を次工程以降の処理装置に送るように
したので、次工程以降の工程において膜の状態に対して
最適な例えばエッチング処理を行うことができ、不良品
をつくる可能性を低減することができる効果を奏する。
また本発明は、Si還元W−CVDプロセスにおいて、
膜厚に関する規格をあらかじめ定めておくことにより、
この規格から堆積膜厚が外れる場合には異常処理と判断
し後の工程に対象製品を流すことを防止することによっ
て、次工程以降の無駄な処理を行わずに済むようにする
ようにし、生産性の向上に寄与することができる効果を
奏する。
いて、成膜異常時に警報を発する警報手段を備えること
を特徴とする。また本発明は、前記半導体の製造装置に
おいて、前記比較手段において、処理が異常であると判
断される基板を後の工程に流すことを防止するための判
断機能を備えることを特徴とする。以上説明したよう
に、本発明は、Si還元W−CVDプロセスにおいて、
反応生成ガスの濃度を測定し、この結果を基に堆積膜厚
を求め、この情報を次工程以降の処理装置に送るように
したので、次工程以降の工程において膜の状態に対して
最適な例えばエッチング処理を行うことができ、不良品
をつくる可能性を低減することができる効果を奏する。
また本発明は、Si還元W−CVDプロセスにおいて、
膜厚に関する規格をあらかじめ定めておくことにより、
この規格から堆積膜厚が外れる場合には異常処理と判断
し後の工程に対象製品を流すことを防止することによっ
て、次工程以降の無駄な処理を行わずに済むようにする
ようにし、生産性の向上に寄与することができる効果を
奏する。
【0016】また本発明は、Si還元W−CVDプロセ
スにおいて、四重極質量分析計等の反応容器内のガス濃
度を分析する手段を備えることによって、リアルタイム
で成膜処理の進行を確認することができる。また本発明
は、Si還元W−CVDプロセスにおいて、堆積反応が
開始することで反応にともなって発生するガスの濃度の
変化を検出し、反応生成ガスの発生量より反応速度を算
出、これを逐次積算することによって堆積膜厚を求める
ように構成したので、次工程以降の工程において、膜の
状態に対して最適な処理を行うことができ、更にこの算
出した堆積膜厚等の情報を予め教示された量と比較して
膜厚異常などの判断を行うことによって、異常処理と判
断した製品を後の工程に対象製品を流すことを防止する
ことができる。
スにおいて、四重極質量分析計等の反応容器内のガス濃
度を分析する手段を備えることによって、リアルタイム
で成膜処理の進行を確認することができる。また本発明
は、Si還元W−CVDプロセスにおいて、堆積反応が
開始することで反応にともなって発生するガスの濃度の
変化を検出し、反応生成ガスの発生量より反応速度を算
出、これを逐次積算することによって堆積膜厚を求める
ように構成したので、次工程以降の工程において、膜の
状態に対して最適な処理を行うことができ、更にこの算
出した堆積膜厚等の情報を予め教示された量と比較して
膜厚異常などの判断を行うことによって、異常処理と判
断した製品を後の工程に対象製品を流すことを防止する
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る第1の実施例
について詳細に説明する。本発明に係るSi還元W−C
VD法は、還元剤として基板(ウエハ)の表面に存在す
るSiを用いる。このSi還元W−CVD法は、還元剤
であるSiは当初は気相−固相界面に存在するが、Wが
析出し始めるとSi表面がWで覆われてしまう。しか
し、Wの膜厚が薄いうちはW相内をSi原子は拡散し、
気相との界面に達したSiによって原料ガス(WF6ガ
ス)が還元されるため更に反応が進行する。Siの気−
固界面への到達量は堆積した膜厚が厚くなるにつれ減少
し、やがて原料ガスの供給が続いていても、もはや成膜
反応はほとんど進まなくなる。このような自然に膜成長
が停止する現象をセルフリミッティングと呼ぶ。Siの
拡散過程は、基板の温度によって大きく左右され、温度
が高いと拡散が促進されるため、セルフリミッティング
により成膜が停止するまでの反応量は多くなり、逆に温
度が低いと反応量は少なくなる。また、成膜前のSi表
面の状態によっても、反応の推移が変動する。基板表面
に酸化膜が形成されていると、WF6が基板表面に供給
されてもすぐには反応が始まらず、成膜反応の開始が遅
れる現象があることがわかっている。本発明に係るSi
還元W−CVDプロセスにおいては、基板の表面の電子
状態、成膜時の基板温度等によって反応の進行が大きく
左右されることになる。そこで、本発明は、Si還元W
−CVDプロセスにおいて堆積反応の進行をリアルタイ
ムで測定することによって、成膜プロセス終了時の膜
厚、膜質を把握するようにしたことにある。
について詳細に説明する。本発明に係るSi還元W−C
VD法は、還元剤として基板(ウエハ)の表面に存在す
るSiを用いる。このSi還元W−CVD法は、還元剤
であるSiは当初は気相−固相界面に存在するが、Wが
析出し始めるとSi表面がWで覆われてしまう。しか
し、Wの膜厚が薄いうちはW相内をSi原子は拡散し、
気相との界面に達したSiによって原料ガス(WF6ガ
ス)が還元されるため更に反応が進行する。Siの気−
固界面への到達量は堆積した膜厚が厚くなるにつれ減少
し、やがて原料ガスの供給が続いていても、もはや成膜
反応はほとんど進まなくなる。このような自然に膜成長
が停止する現象をセルフリミッティングと呼ぶ。Siの
拡散過程は、基板の温度によって大きく左右され、温度
が高いと拡散が促進されるため、セルフリミッティング
により成膜が停止するまでの反応量は多くなり、逆に温
度が低いと反応量は少なくなる。また、成膜前のSi表
面の状態によっても、反応の推移が変動する。基板表面
に酸化膜が形成されていると、WF6が基板表面に供給
されてもすぐには反応が始まらず、成膜反応の開始が遅
れる現象があることがわかっている。本発明に係るSi
還元W−CVDプロセスにおいては、基板の表面の電子
状態、成膜時の基板温度等によって反応の進行が大きく
左右されることになる。そこで、本発明は、Si還元W
−CVDプロセスにおいて堆積反応の進行をリアルタイ
ムで測定することによって、成膜プロセス終了時の膜
厚、膜質を把握するようにしたことにある。
【0018】図1は本発明を用いて、ウエハ上に形成し
た多結晶Si膜上にW膜を形成するプロセスのためのシ
ステム構成の一実施例を示す図である。この例では反応
生成ガスの濃度を測定し、この結果を基に堆積膜厚、及
び膜質を求め、この情報を次工程以降の処理装置(例え
ばエッチング装置)に送ることによって、次工程以降の
工程において、膜の状態に対して最適な処理(例えばエ
ッチング処理)を行うように構成した。図1において、
CVD成膜装置1は、ウエハ等の基板を搬入、搬出する
ロードロック室2と、ウエハ等の基板を搬送する搬送ア
ームが設けられた搬送室3と、ウエハ等の基板に対して
CVD成膜を行う反応室4とによって構成される。これ
らロードロック室2、搬送室3および反応室4は、各々
真空排気手段が接続されている。ガス分析装置5は、反
応室4内のガス組成、特に反応生成ガスの濃度推移をモ
ニタするものである。計算機(演算装置)6は、ガス分
析装置5で取得したガス分析の結果を演算処理するもの
である。即ち、計算機(演算装置)6は、ガス分析装置
5で測定または検出される堆積反応にともなって発生す
る反応生成ガスの濃度推移、即ち堆積反応が開始するこ
とで反応にともなって発生する反応生成ガスの濃度変化
を算出し、この算出された反応生成ガスの濃度推移(反
応生成ガスの濃度変化)から得られる反応生成ガスの発
生量より反応速度を算出し、これを逐次積算することに
よって予想される堆積膜厚を求めたり、成膜遅れ時間を
算出することによって堆積膜質を推定したりするもので
ある。通信手段7は、堆積膜厚および堆積膜質等の情報
を後の工程(例えばエッチング工程)に送るためのもの
である。
た多結晶Si膜上にW膜を形成するプロセスのためのシ
ステム構成の一実施例を示す図である。この例では反応
生成ガスの濃度を測定し、この結果を基に堆積膜厚、及
び膜質を求め、この情報を次工程以降の処理装置(例え
ばエッチング装置)に送ることによって、次工程以降の
工程において、膜の状態に対して最適な処理(例えばエ
ッチング処理)を行うように構成した。図1において、
CVD成膜装置1は、ウエハ等の基板を搬入、搬出する
ロードロック室2と、ウエハ等の基板を搬送する搬送ア
ームが設けられた搬送室3と、ウエハ等の基板に対して
CVD成膜を行う反応室4とによって構成される。これ
らロードロック室2、搬送室3および反応室4は、各々
真空排気手段が接続されている。ガス分析装置5は、反
応室4内のガス組成、特に反応生成ガスの濃度推移をモ
ニタするものである。計算機(演算装置)6は、ガス分
析装置5で取得したガス分析の結果を演算処理するもの
である。即ち、計算機(演算装置)6は、ガス分析装置
5で測定または検出される堆積反応にともなって発生す
る反応生成ガスの濃度推移、即ち堆積反応が開始するこ
とで反応にともなって発生する反応生成ガスの濃度変化
を算出し、この算出された反応生成ガスの濃度推移(反
応生成ガスの濃度変化)から得られる反応生成ガスの発
生量より反応速度を算出し、これを逐次積算することに
よって予想される堆積膜厚を求めたり、成膜遅れ時間を
算出することによって堆積膜質を推定したりするもので
ある。通信手段7は、堆積膜厚および堆積膜質等の情報
を後の工程(例えばエッチング工程)に送るためのもの
である。
【0019】半導体基板(ウエハ)16は、ロードロッ
ク室2で真空内に入れられ、搬送アームにより搬送室3
を経て、ゲートバルブを介して反応室4内にセットさ
れ、成膜処理が行われる。成膜処理中には、ガス分析装
置5を用いて反応室4内のガス組成、特に反応生成ガス
の濃度推移をモニタする。ここではガス分析装置5とし
て四重極質量分析計(QMS)を用いる。反応室4にお
けるプロセスが、Si還元W−CVDプロセスの場合に
は、次の(化1)式に示す反応が行われ、主反応生成ガ
スとしてSiF4が発生する。WF6は原料ガスである。 3Si+2WF6 ⇒ 2W+3SiF4 (化1) このため、QMS5で反応生成ガスをモニタする際に
は、SiF4の開裂によって発生するSiF3+(この
+:イオン)の推移を観測するのが有効である。
ク室2で真空内に入れられ、搬送アームにより搬送室3
を経て、ゲートバルブを介して反応室4内にセットさ
れ、成膜処理が行われる。成膜処理中には、ガス分析装
置5を用いて反応室4内のガス組成、特に反応生成ガス
の濃度推移をモニタする。ここではガス分析装置5とし
て四重極質量分析計(QMS)を用いる。反応室4にお
けるプロセスが、Si還元W−CVDプロセスの場合に
は、次の(化1)式に示す反応が行われ、主反応生成ガ
スとしてSiF4が発生する。WF6は原料ガスである。 3Si+2WF6 ⇒ 2W+3SiF4 (化1) このため、QMS5で反応生成ガスをモニタする際に
は、SiF4の開裂によって発生するSiF3+(この
+:イオン)の推移を観測するのが有効である。
【0020】ガス分析装置(QMS)5での測定結果を
計算機(演算装置)6へ送信し、計算機(演算装置)6
において膜厚、及び膜質に関するデータを算出する。
計算機(演算装置)6へ送信し、計算機(演算装置)6
において膜厚、及び膜質に関するデータを算出する。
【0021】図2に成膜処理中に四重極質量分析計(Q
MS)5でSiF3+(この+:イオン)濃度の推移を
測定した結果の一例を示す。図2の横軸は時間の推移を
示している。縦軸はガス分析装置5からモニタされたS
iF3+(この+:イオン)による信号から計算機(演
算装置)6によって求めた反応生成ガス(SiF4)の
相対濃度101を示す。但し、説明の便宜のために特に
正しいスケールにはなっていない。図2には原料ガス
(WF6)の反応室4内への流入を開始した時点(反応
原料ガス導入時点)102と、原料ガスの流入を停止し
た時点(反応原料ガス導入停止時点)106とが示され
ている。反応生成ガス(SiF4)の濃度は時点102
から若干の増加を示し、10秒程度遅れた時点(成膜反
応開始時点)105で明瞭な増加を示し、Si基板上で
堆積反応が始まったことを示している。このことは、原
料ガス(WF6)が供給されても堆積反応が開始される
までには、成膜遅れ時間104が存在することを示して
いる。107は実成膜時間を示す。この成膜遅れ時間1
04はウエハの表面状態等で大きく左右されることがわ
かっており、数秒以下になる場合も有り得るし、また1
分以上になる場合もある。この成膜遅れ時間104の長
さによって堆積する膜質が変動する。一般にこの成膜遅
れ時間が長いと、膜質の悪い膜が形成されることが分か
っている。従って、計算機6がこの成膜遅れ時間104
の長さを算出することによって、堆積された膜質を推定
することができる。
MS)5でSiF3+(この+:イオン)濃度の推移を
測定した結果の一例を示す。図2の横軸は時間の推移を
示している。縦軸はガス分析装置5からモニタされたS
iF3+(この+:イオン)による信号から計算機(演
算装置)6によって求めた反応生成ガス(SiF4)の
相対濃度101を示す。但し、説明の便宜のために特に
正しいスケールにはなっていない。図2には原料ガス
(WF6)の反応室4内への流入を開始した時点(反応
原料ガス導入時点)102と、原料ガスの流入を停止し
た時点(反応原料ガス導入停止時点)106とが示され
ている。反応生成ガス(SiF4)の濃度は時点102
から若干の増加を示し、10秒程度遅れた時点(成膜反
応開始時点)105で明瞭な増加を示し、Si基板上で
堆積反応が始まったことを示している。このことは、原
料ガス(WF6)が供給されても堆積反応が開始される
までには、成膜遅れ時間104が存在することを示して
いる。107は実成膜時間を示す。この成膜遅れ時間1
04はウエハの表面状態等で大きく左右されることがわ
かっており、数秒以下になる場合も有り得るし、また1
分以上になる場合もある。この成膜遅れ時間104の長
さによって堆積する膜質が変動する。一般にこの成膜遅
れ時間が長いと、膜質の悪い膜が形成されることが分か
っている。従って、計算機6がこの成膜遅れ時間104
の長さを算出することによって、堆積された膜質を推定
することができる。
【0022】また堆積終了時点(成膜反応停止時点)1
03では、原料ガス(WF6)の供給が停止されていな
いにも関わらず、反応生成ガス濃度が低下し始める。こ
れは、セルフリミッティングにより、成膜が停止してし
まったことを示す。計算機(演算装置)6では、SiF
4濃度の推移を微分するなどしてSi基板上の堆積開始
時点(成膜反応開始時点)105、堆積終了時点(成膜
反応停止時点)103を求め、この間の成膜反応速度の
積分値より堆積反応量を計算する。計算機6は、以上の
計算を成膜プロセス中に逐次行うことで、処理終了時点
で堆積膜厚を算出することができる。ところで、計算機
6において算出するW膜の堆積膜厚および膜質に関する
データは、前記した如く、半導体基板(ウエハ)の表面
の電子状態や成膜時の基板温度等による反応の進行変化
に応じて変化することになる。従って、ロードロック室
2に搬入されて反応室4にセットされる半導体基板の種
類(表面の電子状態)の情報を入力手段10を用いて計
算機6に入力し、図3に示すように加熱ランプ23等に
よって加熱される半導体基板20の温度を赤外温度計
(図示せず)等によって測定して計算機6に入力するこ
とによって、計算機6は、更に正確なW膜の堆積膜厚お
よび膜質に関するデータを得ることができる。これによ
り成膜後、半導体基板全数について検査することなく、
計算機6は半導体基板に成膜されたW膜の膜厚および膜
質を把握することができる。
03では、原料ガス(WF6)の供給が停止されていな
いにも関わらず、反応生成ガス濃度が低下し始める。こ
れは、セルフリミッティングにより、成膜が停止してし
まったことを示す。計算機(演算装置)6では、SiF
4濃度の推移を微分するなどしてSi基板上の堆積開始
時点(成膜反応開始時点)105、堆積終了時点(成膜
反応停止時点)103を求め、この間の成膜反応速度の
積分値より堆積反応量を計算する。計算機6は、以上の
計算を成膜プロセス中に逐次行うことで、処理終了時点
で堆積膜厚を算出することができる。ところで、計算機
6において算出するW膜の堆積膜厚および膜質に関する
データは、前記した如く、半導体基板(ウエハ)の表面
の電子状態や成膜時の基板温度等による反応の進行変化
に応じて変化することになる。従って、ロードロック室
2に搬入されて反応室4にセットされる半導体基板の種
類(表面の電子状態)の情報を入力手段10を用いて計
算機6に入力し、図3に示すように加熱ランプ23等に
よって加熱される半導体基板20の温度を赤外温度計
(図示せず)等によって測定して計算機6に入力するこ
とによって、計算機6は、更に正確なW膜の堆積膜厚お
よび膜質に関するデータを得ることができる。これによ
り成膜後、半導体基板全数について検査することなく、
計算機6は半導体基板に成膜されたW膜の膜厚および膜
質を把握することができる。
【0023】この堆積膜厚に関する情報を通信手段7に
よって、次工程以降の製造装置(例えばエッチング装
置)8に送ることにより、次工程以降での処理(例えば
エッチング処理)を最適に行うことができる。即ち、例
えば、堆積膜厚に関する情報をエッチング装置8に送
り、このエッチング装置8におけるエッチング処理時間
の決定に用いることができる。
よって、次工程以降の製造装置(例えばエッチング装
置)8に送ることにより、次工程以降での処理(例えば
エッチング処理)を最適に行うことができる。即ち、例
えば、堆積膜厚に関する情報をエッチング装置8に送
り、このエッチング装置8におけるエッチング処理時間
の決定に用いることができる。
【0024】また、堆積膜厚に関する情報は、次工程以
降の製造装置8の代わりに、製造条件を統括管理する計
算機(演算装置)9に送り、この計算機9を通して製造
装置8に指示を送る構成をとることも可能である。製品
ウエハ(半導体基板)16の規格を、キーボード、ディ
スク等からなる入力手段10を用いて入力して記憶装置
14に記憶しておく。一方警報装置11は異常を製造担
当者などに知らせるものである。これにより計算機(演
算装置)6は、Si還元W−CVDプロセス成膜処理結
果(堆積膜厚に関する情報)は記憶装置14に記憶して
おいた規格と照らし合わされ、規格から外れた場合に
は、警報装置11へ出力する。警報装置11としては、
ブザー、表示機等を使用する。警報装置11は、通常C
VD成膜装置1のそばに設置するが、ネットワーク等の
通信手段12を使用して離れたところでプリンタ等の出
力手段13によって出力することもできる。ネットワー
ク等の通信手段12を使用すれば、例えば、生産ライン
の集中監視室で、複数のCVD成膜装置1を一括監視す
ることができる。また、例えば離れたところにある製造
担当者の机上等に不良発生の表示ができるようにすれ
ば、不良発生に対する処置を速やかに行うことができ
る。
降の製造装置8の代わりに、製造条件を統括管理する計
算機(演算装置)9に送り、この計算機9を通して製造
装置8に指示を送る構成をとることも可能である。製品
ウエハ(半導体基板)16の規格を、キーボード、ディ
スク等からなる入力手段10を用いて入力して記憶装置
14に記憶しておく。一方警報装置11は異常を製造担
当者などに知らせるものである。これにより計算機(演
算装置)6は、Si還元W−CVDプロセス成膜処理結
果(堆積膜厚に関する情報)は記憶装置14に記憶して
おいた規格と照らし合わされ、規格から外れた場合に
は、警報装置11へ出力する。警報装置11としては、
ブザー、表示機等を使用する。警報装置11は、通常C
VD成膜装置1のそばに設置するが、ネットワーク等の
通信手段12を使用して離れたところでプリンタ等の出
力手段13によって出力することもできる。ネットワー
ク等の通信手段12を使用すれば、例えば、生産ライン
の集中監視室で、複数のCVD成膜装置1を一括監視す
ることができる。また、例えば離れたところにある製造
担当者の机上等に不良発生の表示ができるようにすれ
ば、不良発生に対する処置を速やかに行うことができ
る。
【0025】また計算機6は、上記ガス分析装置(QM
S)5での測定結果および演算結果(堆積膜厚に関する
情報)を記憶装置14に記憶しておくことで、これらの
データを後で参照することが可能となる。また計算機6
において、著しく膜厚が規格値から外れたと判断された
とき、この情報を通信手段(ネットワーク)7を通して
ハンドリング装置等によって構成された不良ウエハ排除
手段15に送信し、CVD成膜装置1のロードロック室
2から搬出された成膜された製品ウエハ(半導体基板)
16の中から規格外となったウエハ17を排除する。こ
れによって規格外となった対象製品ウエハ(半導体基
板)16を次工程以降に送らないようにすることが可能
となる。この場合、処理されたウエハの膜厚と規格値と
の比較を計算機6において行い、膜厚が規格から外れた
ときには通信手段7を通して不良ウエハ排除手段15に
膜厚が規格値から外れたウエハを排除するする旨の指示
を行う。不良ウエハ排除手段15では、製品ウエハ16
の中から規格外となったウエハ17を排除する。
S)5での測定結果および演算結果(堆積膜厚に関する
情報)を記憶装置14に記憶しておくことで、これらの
データを後で参照することが可能となる。また計算機6
において、著しく膜厚が規格値から外れたと判断された
とき、この情報を通信手段(ネットワーク)7を通して
ハンドリング装置等によって構成された不良ウエハ排除
手段15に送信し、CVD成膜装置1のロードロック室
2から搬出された成膜された製品ウエハ(半導体基板)
16の中から規格外となったウエハ17を排除する。こ
れによって規格外となった対象製品ウエハ(半導体基
板)16を次工程以降に送らないようにすることが可能
となる。この場合、処理されたウエハの膜厚と規格値と
の比較を計算機6において行い、膜厚が規格から外れた
ときには通信手段7を通して不良ウエハ排除手段15に
膜厚が規格値から外れたウエハを排除するする旨の指示
を行う。不良ウエハ排除手段15では、製品ウエハ16
の中から規格外となったウエハ17を排除する。
【0026】上記では、膜厚のみを管理の対象としてい
るが、必要に応じて原料ガス導入開始102から堆積開
始時点104までの成膜遅れ時間や堆積開始時点104
から堆積終了時点103までの堆積時間等についても規
格値を設定しておくことにより、計算機6において膜質
の管理を行うことも可能となる。即ち、計算機6は、ガ
ス分析装置5からモニタされる反応生成ガスの濃度推移
に基づいて、原料ガス導入開始102から堆積開始時点
104までの成膜遅れ時間や堆積開始時点104から堆
積終了時点103までの堆積時間等について算出するこ
とによって膜質を推定して管理することができる。また
計算機6は、CVD成膜装置(成膜処理装置)1におい
て、処理が終わった半導体基板(ウエハ)への反応進行
の過程に関する情報を基に、制御手段18を用いてフィ
ードバック制御することも可能である。図3は、制御手
段18によるフィードバック制御を実行することが可能
なCVD成膜装置1の反応室4の周辺の機器構成を示し
たものである。即ち、半導体基板20は、反応室4内の
所定の位置にセットされる。半導体基板20は、光導入
窓22を通して加熱ランプ23によって加熱される。2
1は半導体基板20を均一に加熱するための均熱板であ
る。また24は加熱ランプ電源である。
るが、必要に応じて原料ガス導入開始102から堆積開
始時点104までの成膜遅れ時間や堆積開始時点104
から堆積終了時点103までの堆積時間等についても規
格値を設定しておくことにより、計算機6において膜質
の管理を行うことも可能となる。即ち、計算機6は、ガ
ス分析装置5からモニタされる反応生成ガスの濃度推移
に基づいて、原料ガス導入開始102から堆積開始時点
104までの成膜遅れ時間や堆積開始時点104から堆
積終了時点103までの堆積時間等について算出するこ
とによって膜質を推定して管理することができる。また
計算機6は、CVD成膜装置(成膜処理装置)1におい
て、処理が終わった半導体基板(ウエハ)への反応進行
の過程に関する情報を基に、制御手段18を用いてフィ
ードバック制御することも可能である。図3は、制御手
段18によるフィードバック制御を実行することが可能
なCVD成膜装置1の反応室4の周辺の機器構成を示し
たものである。即ち、半導体基板20は、反応室4内の
所定の位置にセットされる。半導体基板20は、光導入
窓22を通して加熱ランプ23によって加熱される。2
1は半導体基板20を均一に加熱するための均熱板であ
る。また24は加熱ランプ電源である。
【0027】一方、反応原料ガス、希釈ガスなどはマス
フローコントローラ25、26、27で流量を調整しな
がら、シャワーヘッド28から半導体基板上に供給され
る。マスフローコントローラ25、26、27はガス制
御用の制御手段29によって制御されている。成膜反応
の進行状態は、ガス分析手段5によって分析され、この
データは計算機6によって処理される。計算機(演算装
置)6では、基板を処理した結果、記憶手段10と比較
して反応生成ガスの検出レベル及び検出レベルの推移な
どに異常であるかを判断し、異常であればその内容に従
って、制御手段18に指示を送る。例えば、反応生成ガ
スの検出レベルが低いときには、計算機(演算装置)6
では反応温度が低くなっていると判断し、加熱ランプ電
源24により加熱ランプ23の出力を上げるように制御
手段18に指示を送る。即ち、制御手段18は、送られ
てきた指示の内容に従って、次の半導体基板の処理が正
常に行われるようにガス制御手段29や加熱ランプ電源
24を制御する。以上説明したシステムを使用すること
により、Si還元によるW膜形成が実用上可能となる。
フローコントローラ25、26、27で流量を調整しな
がら、シャワーヘッド28から半導体基板上に供給され
る。マスフローコントローラ25、26、27はガス制
御用の制御手段29によって制御されている。成膜反応
の進行状態は、ガス分析手段5によって分析され、この
データは計算機6によって処理される。計算機(演算装
置)6では、基板を処理した結果、記憶手段10と比較
して反応生成ガスの検出レベル及び検出レベルの推移な
どに異常であるかを判断し、異常であればその内容に従
って、制御手段18に指示を送る。例えば、反応生成ガ
スの検出レベルが低いときには、計算機(演算装置)6
では反応温度が低くなっていると判断し、加熱ランプ電
源24により加熱ランプ23の出力を上げるように制御
手段18に指示を送る。即ち、制御手段18は、送られ
てきた指示の内容に従って、次の半導体基板の処理が正
常に行われるようにガス制御手段29や加熱ランプ電源
24を制御する。以上説明したシステムを使用すること
により、Si還元によるW膜形成が実用上可能となる。
【0028】図4に、Si還元W−CVDプロセスの半
導体多層配線形成への適用例を示す。同図(a)及び
(b)は、プラグ穴へのWの埋め込みにSi還元W−C
VDを用いる例である。この例では、まず基板51上に
絶縁膜52を成膜した後、絶縁膜にエッチングにてプラ
グ穴を形成する。さらに、多結晶シリコン53をCVD
法により成膜し、続いてこの多結晶シリコン膜53を還
元剤とした前記(化1)式によりCVDによりW膜54
を形成する。最後に現在通常に使用されている次の(化
2)式に基づくH2還元によりW膜55を成膜すること
によって、プラグ穴に対するW埋め込みが完了する。 WF6+3H2⇒W+6HF (化2) 以上の方法でW埋め込みを行うメリットは、通常の埋め
込みで使用されるスパッタ法による成膜工程がないこと
である。
導体多層配線形成への適用例を示す。同図(a)及び
(b)は、プラグ穴へのWの埋め込みにSi還元W−C
VDを用いる例である。この例では、まず基板51上に
絶縁膜52を成膜した後、絶縁膜にエッチングにてプラ
グ穴を形成する。さらに、多結晶シリコン53をCVD
法により成膜し、続いてこの多結晶シリコン膜53を還
元剤とした前記(化1)式によりCVDによりW膜54
を形成する。最後に現在通常に使用されている次の(化
2)式に基づくH2還元によりW膜55を成膜すること
によって、プラグ穴に対するW埋め込みが完了する。 WF6+3H2⇒W+6HF (化2) 以上の方法でW埋め込みを行うメリットは、通常の埋め
込みで使用されるスパッタ法による成膜工程がないこと
である。
【0029】現在、W埋め込みを行う場合、下地となる
膜との密着性の確保等を目的として、H2還元−CVD
プロセスに先だってスパッタ法によってW,TiN膜を
形成するのが一般的である。スパッタ法での成膜は、一
般にアスペクト比と呼ばれる穴の深さと開口部径の比率
が大きくなると、穴の開口部付近に偏って膜が形成さ
れ、穴の底近くにまでムラなく成膜することは困難であ
る。一方、CVD法による成膜は、アスペクト比が高い
場合にでも、比較的穴の底までムラなく成膜可能であ
る。今後、ULSIの高集積化が進展するとアスペクト
比の値がさらに大きくなり、これまで通常用いられてき
た方法では、Wの埋め込みが困難になると予想される。
ところが本発明に係るシステムを使用し、Si還元W−
CVDによって成膜したWをスパッタWの代わりに利用
した上記手順で処理を実現することにより、将来的にも
Wの穴埋めを行うことができる。
膜との密着性の確保等を目的として、H2還元−CVD
プロセスに先だってスパッタ法によってW,TiN膜を
形成するのが一般的である。スパッタ法での成膜は、一
般にアスペクト比と呼ばれる穴の深さと開口部径の比率
が大きくなると、穴の開口部付近に偏って膜が形成さ
れ、穴の底近くにまでムラなく成膜することは困難であ
る。一方、CVD法による成膜は、アスペクト比が高い
場合にでも、比較的穴の底までムラなく成膜可能であ
る。今後、ULSIの高集積化が進展するとアスペクト
比の値がさらに大きくなり、これまで通常用いられてき
た方法では、Wの埋め込みが困難になると予想される。
ところが本発明に係るシステムを使用し、Si還元W−
CVDによって成膜したWをスパッタWの代わりに利用
した上記手順で処理を実現することにより、将来的にも
Wの穴埋めを行うことができる。
【0030】図5は、多層積層配線の1つの配線にSi
還元W−CVDプロセスを用いた例である。この例で
は、第1の絶縁膜61上に第1の配線63及び第2の絶
縁膜62が形成されており、第2の配線64がプラグ穴
に埋め込まれている。第2の絶縁膜62上に第3の配線
66としてWを成膜するが、これに先立って多結晶シリ
コン膜65を成膜し、更にこのシリコン膜65をCl2
プラズマエッチング等を用いることによって、第3の配
線の所望パターンを形成しておく。最後にWF6を反応
室(反応槽)4内に導入し、W膜を形成する。このと
き、Si還元W−CVD反応は下地にSiが存在する部
分でのみ進行するので、多結晶シリコンのパターン上で
のみW膜が形成される。このため改めてエッチング等に
よって配線パターンを形成する必要がなくなる。以上の
方法による第3の配線65の形成では、Si膜に対して
エッチングを行うが、W膜に対してはエッチングを行う
必要がなくなる。W膜のエッチングを行うためには、S
iをエッチングするときとは異なる設備が必要である
が、以上の手順で処理を行うことにより、Siをエッチ
ングするための設備のみを用意すれば良いことになる。
SiエッチングはLSI生産では他の多くの工程で用い
られており、従来W用とSi用に分かれていたエッチン
グ設備をSi用に統合することにより、設備の高効率な
運用を実現できる。
還元W−CVDプロセスを用いた例である。この例で
は、第1の絶縁膜61上に第1の配線63及び第2の絶
縁膜62が形成されており、第2の配線64がプラグ穴
に埋め込まれている。第2の絶縁膜62上に第3の配線
66としてWを成膜するが、これに先立って多結晶シリ
コン膜65を成膜し、更にこのシリコン膜65をCl2
プラズマエッチング等を用いることによって、第3の配
線の所望パターンを形成しておく。最後にWF6を反応
室(反応槽)4内に導入し、W膜を形成する。このと
き、Si還元W−CVD反応は下地にSiが存在する部
分でのみ進行するので、多結晶シリコンのパターン上で
のみW膜が形成される。このため改めてエッチング等に
よって配線パターンを形成する必要がなくなる。以上の
方法による第3の配線65の形成では、Si膜に対して
エッチングを行うが、W膜に対してはエッチングを行う
必要がなくなる。W膜のエッチングを行うためには、S
iをエッチングするときとは異なる設備が必要である
が、以上の手順で処理を行うことにより、Siをエッチ
ングするための設備のみを用意すれば良いことになる。
SiエッチングはLSI生産では他の多くの工程で用い
られており、従来W用とSi用に分かれていたエッチン
グ設備をSi用に統合することにより、設備の高効率な
運用を実現できる。
【0031】次に本発明に係る第2の実施例について詳
細に説明する。本第2の実施例では、実際にSi還元W
−CVDプロセス中に四重極質量分析計(QMS)5に
てSiF4の推移をモニタした例を示す。Si還元のW
−CVDプロセスは、他のCVDプロセスと比較して
も、特に基板の表面状態・電子状態によって敏感にその
進行を左右されるプロセスである。
細に説明する。本第2の実施例では、実際にSi還元W
−CVDプロセス中に四重極質量分析計(QMS)5に
てSiF4の推移をモニタした例を示す。Si還元のW
−CVDプロセスは、他のCVDプロセスと比較して
も、特に基板の表面状態・電子状態によって敏感にその
進行を左右されるプロセスである。
【0032】例えば、Si基板を大気暴露すると表面が
容易に酸化されるが、この酸化膜の存在はSi還元によ
るWF6の反応を阻害する。そして酸化膜の厚さ・均一
性等の違いにより、成膜反応の推移は異なった挙動を示
す。図6は大気中に十分長い時間暴露したSi基板上
(前洗浄無)に、図7は成膜直前にHF洗浄して酸化膜
を除去したSi基板上(前洗浄有)に、それぞれSi還
元W−CVDによって成膜した際、QMS5でモニタし
た反応生成ガス濃度推移の一例である。図には成膜原料
ガスWF6の反応室4内の濃度推移がわかるように、S
iF3+(この+:イオン)と同時に測定したWF6の開
裂によって発生するWF5+(この+:イオン)の濃度
推移も示す。
容易に酸化されるが、この酸化膜の存在はSi還元によ
るWF6の反応を阻害する。そして酸化膜の厚さ・均一
性等の違いにより、成膜反応の推移は異なった挙動を示
す。図6は大気中に十分長い時間暴露したSi基板上
(前洗浄無)に、図7は成膜直前にHF洗浄して酸化膜
を除去したSi基板上(前洗浄有)に、それぞれSi還
元W−CVDによって成膜した際、QMS5でモニタし
た反応生成ガス濃度推移の一例である。図には成膜原料
ガスWF6の反応室4内の濃度推移がわかるように、S
iF3+(この+:イオン)と同時に測定したWF6の開
裂によって発生するWF5+(この+:イオン)の濃度
推移も示す。
【0033】以下の例では成膜温度(加熱ランプ23等
による半導体基板16の加熱温度)450度、ガス流量
Ar/WF6:300/10sccmで成膜した。図6
では、WF6の供給(点線でSiF3+(この+:イオ
ン)の濃度で示す。)を25秒間にした。原料ガス導入
開始(WF6導入開始)から、約5秒の間はSiF3+
(この+:イオン)の濃度はベースレベルのまま、ほぼ
一定である。この現象は、原料ガス(WF6ガス)が供
給され始めてから実際に成膜が始まるまでの間に、一般
にインキュベーションタイムと呼ばれる成膜遅れ時間が
存在するためである。反応生成ガス(実線でSiF3+
(この+:イオン)の濃度)は実際に成膜が始まったと
推定される時間から、徐々に発生し始め、反応原料ガス
の供給が停止されるまで増加している。この例では、セ
ルフリミッティングによって成膜が停止する前に、原料
ガス導入停止により原料ガス(WF6ガス)の供給をや
めたことで成膜が停止されたのである。
による半導体基板16の加熱温度)450度、ガス流量
Ar/WF6:300/10sccmで成膜した。図6
では、WF6の供給(点線でSiF3+(この+:イオ
ン)の濃度で示す。)を25秒間にした。原料ガス導入
開始(WF6導入開始)から、約5秒の間はSiF3+
(この+:イオン)の濃度はベースレベルのまま、ほぼ
一定である。この現象は、原料ガス(WF6ガス)が供
給され始めてから実際に成膜が始まるまでの間に、一般
にインキュベーションタイムと呼ばれる成膜遅れ時間が
存在するためである。反応生成ガス(実線でSiF3+
(この+:イオン)の濃度)は実際に成膜が始まったと
推定される時間から、徐々に発生し始め、反応原料ガス
の供給が停止されるまで増加している。この例では、セ
ルフリミッティングによって成膜が停止する前に、原料
ガス導入停止により原料ガス(WF6ガス)の供給をや
めたことで成膜が停止されたのである。
【0034】図7では、WF6の供給(点線でSiF3+
(この+:イオン)の濃度で示す。)は55秒間にし
た。原料ガス(WF6ガス)導入開始と同時に実線で示
すようにSiF3+(この+:イオン)の濃度が急に増
加する。即ちこのケースでは、上記したような成膜遅れ
時間はほとんどないことになる。さらにSiF3+
(+:イオン)濃度は約20秒に渡ってほぼ一定値を保
った後、今度は減少に転じる。このとき原料ガス(WF
6)の供給は停止しておらず、セルフリミッティング現
象によって成膜が停止していることがわかる。図6およ
び図7に示す実施例では、酸化膜の有無が成膜遅れ時間
の有無となって現れている。このような場合、成膜する
基板以外の成膜条件をたとえ同一にしたとしても、セル
フリミッティング現象によって成膜反応が停止する前に
原料ガスの供給を停止すると、膜厚が異なってしまう。
(この+:イオン)の濃度で示す。)は55秒間にし
た。原料ガス(WF6ガス)導入開始と同時に実線で示
すようにSiF3+(この+:イオン)の濃度が急に増
加する。即ちこのケースでは、上記したような成膜遅れ
時間はほとんどないことになる。さらにSiF3+
(+:イオン)濃度は約20秒に渡ってほぼ一定値を保
った後、今度は減少に転じる。このとき原料ガス(WF
6)の供給は停止しておらず、セルフリミッティング現
象によって成膜が停止していることがわかる。図6およ
び図7に示す実施例では、酸化膜の有無が成膜遅れ時間
の有無となって現れている。このような場合、成膜する
基板以外の成膜条件をたとえ同一にしたとしても、セル
フリミッティング現象によって成膜反応が停止する前に
原料ガスの供給を停止すると、膜厚が異なってしまう。
【0035】今回の評価したSi基板について、成膜後
膜厚測定を行ったところ、図6に示す実施例では約11
nm、図7に示す実施例では22nmとなった。これら
成膜されたWの膜厚は、SiF3+(この+:イオン)
の信号から積分して求めた総反応量の比とほぼ一致す
る。次に、電子状態の異なるSiを表面に形成して、そ
の上に成膜し評価を行った。図8は、Siベアウエハ上
に不純物をドープしていないポリシリコン(non−d
oped poly Si )上に(前洗浄無)、図9
は、アモルファスシリコン上に(前洗浄無)、図10
は、不純物ドープしたシリコン(dopedSi)上に
(前洗浄無)、図6および図7と同様に成膜を行ったと
きのSiF3+(+:イオン)の濃度推移(実線で示
す。)を示す図である。図には成膜原料ガスWF6の反
応室4内の濃度推移がわかるように、SiF3+(この
+:イオン)と同時に測定したWF6の開裂によって発
生するWF5+(この+:イオン)の濃度推移(点線で
示す。)も示す。また以上のウエハは、成膜前のHF洗
浄は行っていない。
膜厚測定を行ったところ、図6に示す実施例では約11
nm、図7に示す実施例では22nmとなった。これら
成膜されたWの膜厚は、SiF3+(この+:イオン)
の信号から積分して求めた総反応量の比とほぼ一致す
る。次に、電子状態の異なるSiを表面に形成して、そ
の上に成膜し評価を行った。図8は、Siベアウエハ上
に不純物をドープしていないポリシリコン(non−d
oped poly Si )上に(前洗浄無)、図9
は、アモルファスシリコン上に(前洗浄無)、図10
は、不純物ドープしたシリコン(dopedSi)上に
(前洗浄無)、図6および図7と同様に成膜を行ったと
きのSiF3+(+:イオン)の濃度推移(実線で示
す。)を示す図である。図には成膜原料ガスWF6の反
応室4内の濃度推移がわかるように、SiF3+(この
+:イオン)と同時に測定したWF6の開裂によって発
生するWF5+(この+:イオン)の濃度推移(点線で
示す。)も示す。また以上のウエハは、成膜前のHF洗
浄は行っていない。
【0036】図8に示すnon−doped poly
Si上(前洗浄無)に成膜する場合では、実線でSi
F3+(この+:イオン)の濃度で示すように、成膜原
料ガス導入開始より、実際に成膜が始まるまで約15秒
を要している。このとき、セルフリミッティング現象は
見られなかった。図9に示すアモルファスSi上(前洗
浄無)に成膜する場合では、成膜原料ガス導入開始と同
時に成膜反応が開始され、30秒程度でセルフリミッテ
ィングにより反応が停止している。
Si上(前洗浄無)に成膜する場合では、実線でSi
F3+(この+:イオン)の濃度で示すように、成膜原
料ガス導入開始より、実際に成膜が始まるまで約15秒
を要している。このとき、セルフリミッティング現象は
見られなかった。図9に示すアモルファスSi上(前洗
浄無)に成膜する場合では、成膜原料ガス導入開始と同
時に成膜反応が開始され、30秒程度でセルフリミッテ
ィングにより反応が停止している。
【0037】図10に示すdoped Si上(前洗浄
無)に成膜する場合では、反応原料ガス導入開始と同時
に、成膜反応が開始され、原料ガス導入を停止するまで
ほぼ一定の反応速度が維持されていることが分かった。
これらのWの膜厚を成膜終了後測定したところ、それぞ
れ25nm、18nm、48nmであり、この場合もS
iF3+(この+:イオン)の信号から積分して求めた
総反応量の比とほぼ一致した。以上のような評価実験の
結果、計算機6により四重極質量分析計5を用いて反応
生成ガス濃度推移を把握することによって、リアルタイ
ムに反応の推移を把握し、さらには膜厚を算出すること
ができることがわかった。この膜厚に関する情報をエッ
チング工程など後の工程において有効に活かすことで、
製品の良品率を上げることが出来る。
無)に成膜する場合では、反応原料ガス導入開始と同時
に、成膜反応が開始され、原料ガス導入を停止するまで
ほぼ一定の反応速度が維持されていることが分かった。
これらのWの膜厚を成膜終了後測定したところ、それぞ
れ25nm、18nm、48nmであり、この場合もS
iF3+(この+:イオン)の信号から積分して求めた
総反応量の比とほぼ一致した。以上のような評価実験の
結果、計算機6により四重極質量分析計5を用いて反応
生成ガス濃度推移を把握することによって、リアルタイ
ムに反応の推移を把握し、さらには膜厚を算出すること
ができることがわかった。この膜厚に関する情報をエッ
チング工程など後の工程において有効に活かすことで、
製品の良品率を上げることが出来る。
【0038】また、その所望の膜厚について上限値、下
限値を予め入力手段10を用いて入力して記憶装置14
等に登録して設定しておくことで、計算機6は、もし上
限値、下限値を越えた堆積が行った場合には、該当する
製品を不良製品であると判断することができる。以上で
は、分析手段として四重極質量分析計5を用いた場合に
ついて説明してきたが、同様な分析が可能であるならば
例えば吸光分析法等の手段を、本実施例と同じ方法、装
置構成に適用することによって、同様な効果をあげるこ
とが可能であるのは言うまでもない。
限値を予め入力手段10を用いて入力して記憶装置14
等に登録して設定しておくことで、計算機6は、もし上
限値、下限値を越えた堆積が行った場合には、該当する
製品を不良製品であると判断することができる。以上で
は、分析手段として四重極質量分析計5を用いた場合に
ついて説明してきたが、同様な分析が可能であるならば
例えば吸光分析法等の手段を、本実施例と同じ方法、装
置構成に適用することによって、同様な効果をあげるこ
とが可能であるのは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、Si還元W−CVDプ
ロセスでの堆積反応の進行をリアルタイムで計測して成
膜プロセス終了時の膜厚および膜質を把握することによ
り、Si還元W−CVDプロセスを実際の製造工程に適
用することができる効果を奏する。また本発明によれ
ば、Si還元W−CVDプロセスにおけるリアルタイム
で得た情報を次工程以降の工程にフィードフォワード
し、膜の状態に対して最適な処理を行うことによって、
不良品をつくる可能性を低減することができる効果を奏
する。また本発明によれば、Si還元W−CVDプロセ
スにおいて、もし成膜工程において規格から外れるもの
ができた場合には、後の工程に対象製品を流すことを防
止することによって、無駄な処理を行わずに済むように
するようにし、生産性の向上に寄与することができる効
果を奏する。
ロセスでの堆積反応の進行をリアルタイムで計測して成
膜プロセス終了時の膜厚および膜質を把握することによ
り、Si還元W−CVDプロセスを実際の製造工程に適
用することができる効果を奏する。また本発明によれ
ば、Si還元W−CVDプロセスにおけるリアルタイム
で得た情報を次工程以降の工程にフィードフォワード
し、膜の状態に対して最適な処理を行うことによって、
不良品をつくる可能性を低減することができる効果を奏
する。また本発明によれば、Si還元W−CVDプロセ
スにおいて、もし成膜工程において規格から外れるもの
ができた場合には、後の工程に対象製品を流すことを防
止することによって、無駄な処理を行わずに済むように
するようにし、生産性の向上に寄与することができる効
果を奏する。
【図1】本発明に係るウエハ上に形成した多結晶Si膜
上にW膜を形成するプロセスのためのシステム構成の一
実施例を示す構成図である。
上にW膜を形成するプロセスのためのシステム構成の一
実施例を示す構成図である。
【図2】本発明に係るSi還元W−CVDプロセスにお
いて四重極質量分析計でSiF3+(イオン)の濃度の
推移を測定した結果の一実施例を示す図である。
いて四重極質量分析計でSiF3+(イオン)の濃度の
推移を測定した結果の一実施例を示す図である。
【図3】図1に示す反応室廻りの具体的構成を示す図で
ある。
ある。
【図4】本発明に係るSi還元W−CVDプロセスを半
導体多層配線形成へ適用した実施例を説明するための図
である。
導体多層配線形成へ適用した実施例を説明するための図
である。
【図5】本発明に係るSi還元W−CVDプロセスを多
層積層配線へ適用した実施例を説明するための図であ
る。
層積層配線へ適用した実施例を説明するための図であ
る。
【図6】本発明に係る大気中に十分長い時間暴露したS
iウエハ(前洗浄無)上にSi還元W−CVDによって
成膜した際の反応生成ガスの濃度推移の一例を示す図で
ある。
iウエハ(前洗浄無)上にSi還元W−CVDによって
成膜した際の反応生成ガスの濃度推移の一例を示す図で
ある。
【図7】本発明に係る成膜直前にHF洗浄して酸化膜を
除去したSiウエハ(前洗浄有)上にSi還元W−CV
Dによって成膜した際の反応生成ガスの濃度推移の一例
を示す図である。
除去したSiウエハ(前洗浄有)上にSi還元W−CV
Dによって成膜した際の反応生成ガスの濃度推移の一例
を示す図である。
【図8】本発明に係るSiベアウエハ上に不純物をドー
プしていないポリシリコン(no−doped pol
y Si)(前洗浄無)上にSi還元W−CVDによっ
て成膜した際の反応生成ガスの濃度推移の一例を示す図
である。
プしていないポリシリコン(no−doped pol
y Si)(前洗浄無)上にSi還元W−CVDによっ
て成膜した際の反応生成ガスの濃度推移の一例を示す図
である。
【図9】本発明に係るアモルファスシリコン(前洗浄
無)上にSi還元W−CVDによって成膜した際の反応
生成ガスの濃度推移の一例を示す図である。
無)上にSi還元W−CVDによって成膜した際の反応
生成ガスの濃度推移の一例を示す図である。
【図10】本発明に係る不純物ドープしたシリコン(d
oped Si)(前洗浄無)上にSi還元W−CVD
によって成膜した際の反応生成ガスの濃度推移の一例を
示す図である。
oped Si)(前洗浄無)上にSi還元W−CVD
によって成膜した際の反応生成ガスの濃度推移の一例を
示す図である。
1…CVD装置、 2…ロードロック室、 3…搬送
室、 4…反応室 5…ガス分析装置、 6…計算機(演算装置)、 7、
12…通信手段 8…半導体製造装置(エッチング装置)、 9…計算機
(演算装置) 10…入力手段、 11…警報装置、 13…出力手
段、 14…記憶装置 16、20…半導体基板(ウエハ)、 18…制御手
段、 22…光導入窓 23…加熱ランプ、 24…加熱ランプ電源 25、26、27…マスフローコントローラ、 29…
ガス制御手段
室、 4…反応室 5…ガス分析装置、 6…計算機(演算装置)、 7、
12…通信手段 8…半導体製造装置(エッチング装置)、 9…計算機
(演算装置) 10…入力手段、 11…警報装置、 13…出力手
段、 14…記憶装置 16、20…半導体基板(ウエハ)、 18…制御手
段、 22…光導入窓 23…加熱ランプ、 24…加熱ランプ電源 25、26、27…マスフローコントローラ、 29…
ガス制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 利行 東京都小平市上水本町五丁目20番1号株式 会社日立製作所半導体開発センタ内 (72)発明者 鈴木 美和子 東京都小平市上水本町五丁目20番1号株式 会社日立製作所半導体開発センタ内 (72)発明者 田中 克彦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号株式 会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 松原 直 東京都小平市上水本町五丁目20番1号株式 会社日立製作所半導体事業部内
Claims (12)
- 【請求項1】半導体基板の表面の全部もしくは一部に存
在するSiによってWF6ガスを還元して、半導体基板
上にW膜をCVD法によって形成するSi還元によるW
−CVD方法において、このCVD反応によって生成す
るガスの濃度推移または濃度変化を測定してW膜の膜厚
または膜質を把握することを特徴とする半導体基板の製
造方法。 - 【請求項2】半導体基板の表面の全部もしくは一部に存
在するSiによってWF6ガスを還元して、半導体基板
上にW膜をCVD法によって形成するSi還元によるW
−CVD方法において、このCVD反応によって生成す
るガスの濃度推移または濃度変化を測定してW膜の特性
情報を把握することを特徴とする半導体基板の製造方
法。 - 【請求項3】半導体基板の表面の全部もしくは一部に存
在するSiによってWF6ガスを還元して、半導体基板
上にW膜をCVD法によって形成するSi還元によるW
−CVD方法において、このCVD反応によって生成す
るガスの濃度推移または濃度変化を測定し、この測定さ
れたガスの濃度推移または濃度変化に基づいて半導体基
板の表面の雰囲気に供給するWF6ガスの供給量を制御
することを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項4】半導体基板の表面の全部もしくは一部に存
在するSiによってWF6ガスを還元して、半導体基板
上にW膜をCVD法によって形成するSi還元によるW
−CVD方法において、このCVD反応によって生成す
るガスの濃度推移または濃度変化を測定し、この測定さ
れたガスの濃度推移または濃度変化に基づいて半導体基
板を加熱する加熱量を制御することを特徴とする半導体
基板の製造方法。 - 【請求項5】半導体基板の表面の全部もしくは一部に存
在するSiによってWF6を還元して、基板上にW膜を
CVD法によって形成するSi還元によるW−CVD方
法において、このCVD反応によって生成するガスの濃
度推移または濃度変化を測定してW膜の膜厚もしくは特
性情報のうち一方または両方を把握し、この把握された
W膜の膜厚もしくは特性情報が異常の場合にはこの半導
体基板を次工程に流さないように排除することを特徴と
する半導体基板の製造方法。 - 【請求項6】半導体基板の表面の全部もしくは一部に存
在するSiによってWF6ガスを還元して、基板上にW
膜をCVD法によって形成するSi還元によるW−CV
D方法において、このCVD反応によって生成するガス
の濃度推移または濃度変化を測定してW膜の膜厚もしく
は特性情報のうち一方または両方を把握し、この把握さ
れたW膜の膜厚もしくは特性情報に基づいて次工程にお
ける処理を制御することを特徴とする半導体基板の製造
方法。 - 【請求項7】基板上に絶縁膜を成膜してこの絶縁膜にプ
ラグ穴を形成するプラグ穴形成工程と、 該プラグ穴形成工程で形成されたプラグ穴に多結晶シリ
コンをCVD法により成膜する多結晶シリコン成膜工程
と、 該多結晶シリコン成膜工程によって成膜した多結晶シリ
コンによってWF6ガスを還元して、W膜をCVD法に
よって成膜するSi還元によるW膜成膜工程と、 該Si還元によるW膜成膜工程によって成膜されたW膜
上にWF6ガスを水素還元によりW膜を成膜してプラグ
穴を埋め込む水素還元によるW膜成膜工程とを有するこ
とを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項8】半導体基板上に多結晶シリコン膜を成膜す
る多結晶シリコン膜成膜工程と、 該多結晶シリコン膜成膜工程で成膜された多結晶シリコ
ン膜に対してエッチングによって所望の配線パターンを
形成する多結晶シリコン配線パターン形成工程と、 該多結晶シリコン配線パターン形成工程で形成された多
結晶シリコン配線パターンによってWF6ガスを還元し
てW膜配線パターンをCVD法によって成膜するSi還
元によるW膜成膜工程とを有することを特徴とする半導
体基板の製造方法。 - 【請求項9】半導体基板の表面の全部もしくは一部に存
在するSiによってWF6を還元して、基板上にW膜を
CVD法によって形成するSi還元によるW−CVD装
置において、このCVD反応によって生成するガスの濃
度推移または濃度変化を測定する測定手段と、該測定手
段で測定されたガスの濃度推移または濃度変化に基づい
てW膜の膜厚または膜質を把握する計算手段とを備えた
ことを特徴とする半導体基板の製造装置。 - 【請求項10】半導体基板の表面の全部もしくは一部に
存在するSiによってWF6を還元して、基板上にW膜
をCVD法によって形成するSi還元によるW−CVD
装置において、このCVD反応によって生成するガスの
濃度推移または濃度変化を測定する測定手段と、該測定
手段で測定されたガスの濃度推移または濃度変化に基づ
いてW膜の特性情報を把握する計算手段とを備えたこと
を特徴とする半導体基板の製造装置。 - 【請求項11】半導体基板の表面の全部もしくは一部に
存在するSiによってWF6を還元して、基板上にW膜
をCVD法によって形成するSi還元によるW−CVD
装置において、このCVD反応によって生成するガスの
濃度推移または濃度変化を測定する測定手段と、該測定
手段で測定されたガスの濃度推移または濃度変化に基づ
いてW膜の膜厚もしくは特性情報の一方または両方を把
握する計算手段と、該計算手段で把握されたW膜の膜厚
もしくは特性情報が異常の場合には警報を発する警報発
生手段とを備えたことを特徴とする半導体基板の製造装
置。 - 【請求項12】半導体基板の表面の全部もしくは一部に
存在するSiによってWF6を還元して、基板上にW膜
をCVD法によって形成するSi還元によるW−CVD
装置において、このCVD反応によって生成するガスの
濃度推移または濃度変化を測定する測定手段と、該測定
手段で測定されたガスの濃度推移または濃度変化に基づ
いてW膜の膜厚もしくは特性情報の一方または両方を把
握する計算手段と、該計算手段で把握されたW膜の膜厚
もしくは特性情報が異常の場合にはこのW膜が形成され
た半導体基板を排除する排除手段とを有することを特徴
とする半導体基板の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28495595A JPH09129575A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 半導体基板の製造方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28495595A JPH09129575A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 半導体基板の製造方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09129575A true JPH09129575A (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=17685248
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28495595A Pending JPH09129575A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 半導体基板の製造方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09129575A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005322882A (ja) * | 2004-05-10 | 2005-11-17 | Hynix Semiconductor Inc | 低温バリア金属層を用いた半導体素子の金属配線製造方法 |
| CN113966090A (zh) * | 2021-10-27 | 2022-01-21 | 中国联合网络通信集团有限公司 | 沉铜厚度控制方法、装置、生产系统、设备及介质 |
| CN114003009A (zh) * | 2021-10-29 | 2022-02-01 | 中国联合网络通信集团有限公司 | 沉铜控制方法、沉铜控制模型的训练方法及装置 |
-
1995
- 1995-11-01 JP JP28495595A patent/JPH09129575A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005322882A (ja) * | 2004-05-10 | 2005-11-17 | Hynix Semiconductor Inc | 低温バリア金属層を用いた半導体素子の金属配線製造方法 |
| CN113966090A (zh) * | 2021-10-27 | 2022-01-21 | 中国联合网络通信集团有限公司 | 沉铜厚度控制方法、装置、生产系统、设备及介质 |
| CN113966090B (zh) * | 2021-10-27 | 2024-01-23 | 中国联合网络通信集团有限公司 | 沉铜厚度控制方法、装置、生产系统、设备及介质 |
| CN114003009A (zh) * | 2021-10-29 | 2022-02-01 | 中国联合网络通信集团有限公司 | 沉铜控制方法、沉铜控制模型的训练方法及装置 |
| CN114003009B (zh) * | 2021-10-29 | 2024-01-12 | 中国联合网络通信集团有限公司 | 沉铜控制方法、沉铜控制模型的训练方法及装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1916314B1 (en) | Method of optimizing process recipe of substrate processing system | |
| US6099904A (en) | Low resistivity W using B2 H6 nucleation step | |
| TWI602941B (zh) | 在填縫應用中沈積具有低電阻率的鎢膜之方法 | |
| US5574247A (en) | CVD reactor apparatus | |
| US7953512B2 (en) | Substrate processing system, control method for substrate processing apparatus and program stored on medium | |
| EP1548809B1 (en) | Heat treatment method and heat treatment apparatus | |
| US8084088B2 (en) | Method of improving the wafer-to-wafer thickness uniformity of silicon nitride layers | |
| US20030129774A1 (en) | Advanced process control (APC) of copper thickness for chemical mechanical planarization (CMP) optimization | |
| JPH09143722A (ja) | 半導体素子の薄膜形成プログラムの補正方法及び薄膜厚測定装置 | |
| JP2002521838A (ja) | Hsgポリシリコン層の形成の終点検出方法及び装置 | |
| US12469707B2 (en) | Method of manufacturing semiconductor device, non-transitory computer-readable recording medium and substrate processing apparatus | |
| WO2020175314A1 (ja) | 半導体装置の製造方法、基板処理装置及びプログラム | |
| KR100733590B1 (ko) | 반도체장치의 제조시스템 및 반도체장치의 제조방법 | |
| JPH0521382A (ja) | スパツタリング装置 | |
| US6800494B1 (en) | Method and apparatus for controlling copper barrier/seed deposition processes | |
| JPH09129575A (ja) | 半導体基板の製造方法及びその装置 | |
| JP7248722B2 (ja) | 基板処理方法、基板処理装置、プログラムおよび半導体装置の製造方法 | |
| US12084760B2 (en) | Method of processing substrate, recording medium, substrate processing apparatus, and method of manufacturing semiconductor device | |
| US20050042863A1 (en) | Sputtering apparatus and manufacturing method of metal layer/metal compound layer by using thereof | |
| JP3836329B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
| US20200381268A1 (en) | Method of manufacturing semiconductor device and non-transitory computer-readable recording medium | |
| JP2005307239A (ja) | モニタリング方法、製造装置、及び製造システム | |
| JPH05214540A (ja) | Cvd反応のモニタ方法 | |
| JP2002313728A (ja) | 成膜方法及び成膜装置 | |
| JP2003077898A (ja) | プラズマエッチングシステム及びエッチング工程管理方法 |