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JPH0912887A - 一液型変成シリコーン樹脂組成物の製法 - Google Patents

一液型変成シリコーン樹脂組成物の製法

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JPH0912887A
JPH0912887A JP16079895A JP16079895A JPH0912887A JP H0912887 A JPH0912887 A JP H0912887A JP 16079895 A JP16079895 A JP 16079895A JP 16079895 A JP16079895 A JP 16079895A JP H0912887 A JPH0912887 A JP H0912887A
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Japan
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modified silicone
calcium carbonate
silicone resin
carbonate powder
resin composition
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JP16079895A
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Koji Sasayama
孝治 笹山
Yutaka Umano
豊 馬野
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Kanebo NSC KK
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Kanebo NSC KK
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】少なくとも内壁面が、熱可塑性樹脂と下記の
(A)成分を含有する樹脂組成物からなる薄膜で形成さ
れた密封袋内に、炭酸カルシウム粉末を充填し、予め、
炭酸カルシウム粒子に含有される水分を上記薄膜に吸湿
させて脱湿させる。そして、変性シリコーン樹脂と上記
脱湿済みの炭酸カルシウム粉末を混合し、ついで、炭酸
カルシウム粉末が混合された変性シリコーン樹脂に、硬
化触媒およびカップリング剤を混合することにより一液
型変性シリコーン樹脂を製造する。(A)硫酸マグネシ
ウム、酸化アルミニウム、酸化バリウム、酸化カルシウ
ムおよび酸化硅素からなる群から選ばれた少なくとも一
つ。 【効果】一液型変性シリコーン樹脂の製造工程が大幅に
短縮され、生産効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シーリング材等に用
いられる一液型変成シリコーン樹脂組成物の製法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】シーリング材等に用いられる一液型変成
シリコーン樹脂は、従来から、つぎのようにして製造さ
れている。すなわち、まず、ミキサーに、変成シリコー
ン樹脂と、炭酸カルシウム粉末を配合し混合する。この
とき、原料である炭酸カルシウム粉末が吸湿しているた
め、例えば、約2時間かけて、昇温し、90Torr×
120℃の低圧高温雰囲気下、90分間炭酸カルシウム
粉末の脱湿を行う。ついで、この脱湿工程を経た後、5
0℃程度に温度を下げて、シランカップリング剤や硬化
触媒等を配合し混合するという一連の工程を経て製造さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記低圧高温
雰囲気下での炭酸カルシウム粉末の脱湿工程により、変
成シリコーン樹脂が数十万cpsもの高粘度状態とな
り、これにシランカップリング剤や硬化触媒等を配合し
混合する際の温度(50℃程度)にまで冷却するのに長
時間を要するという問題がある。例えば、夏期では、上
記約50℃まで冷却させるのに2〜3日間を要し、冬期
でも約1日間を要する。このように、従来の製法では、
上記一連の工程のなかで、脱湿工程の後に、長時間の冷
却期間が必要不可欠であることから、生産効率の低さが
問題となっていた。このようなことから、処理工程を増
やすことなく、また、新たな設備等を必要とせず生産効
率の大幅な向上が要望されている。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、製造時間の大幅な短縮化が図られ、しかも高
品質のものが得られる一液型変成シリコーン樹脂組成物
の製法の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の一液型変成シリコーン樹脂組成物の製法
は、少なくとも内壁面が、熱可塑性樹脂と下記の(A)
成分を含有する樹脂組成物からなる薄膜で形成された密
封袋内に、炭酸カルシウム粉末を充填し、炭酸カルシウ
ム粒子に含有される水分を上記薄膜に吸湿させ脱湿させ
る工程と、変成シリコーン樹脂と上記脱湿済みの炭酸カ
ルシウム粉末を混合する工程と、炭酸カルシウム粉末が
混合された変成シリコーン樹脂に、硬化触媒およびカッ
プリング剤を混合する工程とを備えたという構成をと
る。(A)硫酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化
バリウム、酸化カルシウムおよび酸化硅素からなる群か
ら選ばれた少なくとも一つ。
【0006】
【作用】すなわち、この発明は、変成シリコーン樹脂と
ともに配合し混合する炭酸カルシウム粉末を、特殊な密
封袋に封入することにより、炭酸カルシウム粒子に含ま
れる水分を密封袋に吸湿させる。そして、この水分を脱
湿した炭酸カルシウム粉末を変成シリコーン樹脂ととも
に配合し混合し、ついで、これにカップリング剤および
硬化触媒を配合し混合することにより一液型変成シリコ
ーン樹脂組成物を製造するものである。このように、予
め、上記特殊な密封袋に炭酸カルシウム粉末を充填して
脱湿処理された炭酸カルシウム粉末と変成シリコーン樹
脂を混合するため、従来のように、混合後に加熱による
脱水工程を経由する必要がない。したがって、加熱によ
る脱水工程の後、長時間にわたる冷却工程を経由する必
要がなく、一液型変成シリコーン樹脂組成物の製造時間
が大幅に短縮される。このことから、生産効率が向上
し、しかも、従来のように上記加熱に要する熱エネルギ
ーの消費が無くなり低コスト化が実現する。
【0007】つぎに、この発明を詳しく説明する。
【0008】この発明の一液型変成シリコーン樹脂組成
物の製法で用いられる原材料としては、主成分となる変
成シリコーン樹脂と、炭酸カルシウム粉末と、硬化触媒
と、カップリング剤があげられる。
【0009】上記変成シリコーン樹脂としては、特に限
定するものではなく従来から用いられているものがあげ
られる。例えば、シリル基末端ポリエーテル変成物があ
げられ、具体的には鐘淵化学工業社製の、MSポリマー
S−203、MSポリマーS−303等があげられる。
【0010】上記炭酸カルシウム粉末としては、従来か
ら用いられているものであって原材料段階では、水分を
含有している。そして、実際の使用に際しては、上記炭
酸カルシウム粉末の粒状表面を超微粒有機物で表面処理
されたものが用いられる。上記超微粒有機物としては、
各種脂肪酸があげられ、この表面処理は、炭酸カルシウ
ムの生成反応条件を調節することにより行われる。
【0011】上記硬化触媒としては、従来から用いられ
ているものが用いられ、例えば、ジブチル−スズ−ビス
トリエトキシシリケート等があげられる。
【0012】上記カップリング剤としては、例えば、シ
ランカップリング剤(日本ユニカー社製のNUCシラン
A−163、NUCシランA−174、NUCシランA
−1120等)等があげられる。
【0013】そして、一液型変成シリコーン樹脂組成物
の製造には、上記各原材料以外に、必要に応じて、他の
添加剤である、フタル酸ジオクチル(DOP)等の可塑
剤、紫外線吸収剤、防カビ剤、酸化防止剤、酸化チタン
等の各種着色剤、キシレン等の粘度調整剤等を適宜に配
合することができる。
【0014】つぎに、この発明の一液型変成シリコーン
樹脂組成物の製法の特徴である脱湿工程について述べ
る。
【0015】すなわち、この発明においては、前述の各
原材料を配合する前に、予め、炭酸カルシウム粒子に含
有される水分を除去するための脱湿工程を経由する必要
がある。この脱湿工程には、少なくとも内壁面が、熱可
塑性樹脂と特定の成分を含有する樹脂組成物からなる薄
膜で形成された特殊な密封袋を用い、この密封袋内に、
炭酸カルシウム粉末を充填することにより、炭酸カルシ
ウム粒子に含有される水分を上記薄膜に吸収させること
によりこの脱湿工程が行われる。
【0016】上記特殊な密封袋は、その形状として、炭
酸カルシウム粉末充填用の開口部が形成されていれば特
に限定するものではない。また、袋全体の厚みとして
は、一般に60〜1000μm程度に設定することが好
ましい。
【0017】そして、上記特殊な密封袋は、上述のよう
に、少なくとも内壁面が、熱可塑性樹脂と特定の成分を
含有する樹脂組成物からなる薄膜で形成されている。こ
の薄膜の厚みは、少なくとも30μm以上に設定するの
が好ましく、2層以上の積層タイプの場合、吸湿性等を
考慮すると上記薄膜のより好ましい厚みは40〜50μ
mである。
【0018】上記熱可塑性樹脂としては、特に限定する
ものではなく従来公知のものがあげられるが、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポ
リアミド樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−メタクリレート共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリス
チレン、ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリ
塩化ビニリデン等があげられる。これらは単独でもしく
は2種以上併せて用いられる。特に、この発明において
は、価格と吸湿性の点から、ポリエチレン、ポリエステ
ルを用いることが好ましい。
【0019】上記熱可塑性樹脂とともに用いられる特定
の成分(A成分)は、乾燥剤としての作用を有し、硫酸
マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化バリウム、酸化
カルシウム、酸化硅素等があげられ、これらは単独でも
しくは2種以上併せて用いられる。特に、上記熱可塑性
樹脂に対して優れた分散性を有する硫酸マグネシウムを
用いることが好ましい。この硫酸マグネシウムは、Mg
SO4 ・nH2 O(ただし、0≦n≦3)で表される。
さらに、上記各成分としては、平均粒子径50μm以下
程度の粉末上のものを用いるのが好ましく、必要に応じ
て異なる粒子径のものを混合して用いる。
【0020】上熱可塑性樹脂と特定の成分(A成分)と
の配合割合は、熱可塑性樹脂100重量部(以下「部」
と略す)に対してA成分を5〜400部に設定すること
が好ましい。すなわち、A成分の配合割合を上記範囲に
設定することにより、A成分の熱可塑性樹脂中での分散
性が良好となり、高吸湿性および良好な保水性を有する
ようになるからである。
【0021】上記特殊な密封袋の少なくとも内壁面を形
成する形成材料には、上記熱可塑性樹脂およびA成分以
外に、必要に応じて、発泡剤、可塑剤、安定剤、滑剤、
着色剤等の他の添加剤を適宜に配合することができる。
【0022】上記発泡剤としては、特に限定するもので
はなく公知のものがあげられるが、例えば、アゾイソブ
チルニトリル、アゾカルボンアミド、4,4′−オキシ
ベンゼンスルホニルヒドラジド等があげられる。これら
は単独でもしくは2種以上併せて用いられる。そして、
上記発泡剤の配合量は、上記熱可塑性樹脂100部に対
して0.2〜10部の範囲に設定することが好ましい。
このように、上記発泡剤を配合することにより得られる
樹脂組成物を用い密封袋の少なくとも内壁面を形成する
と、袋自体が軽量となり、しかも発泡体部分の内部にま
で吸湿効果が及ぶために、一層優れた吸湿力が得られる
ようになる。
【0023】この発明に用いられる特殊な密封袋は、全
体を上記熱可塑性樹脂および特定の成分(A成分)、さ
らに他の添加剤からなる樹脂組成物によって形成しても
よいが、外部からの水分の浸入防止および強度を考慮し
て、2層以上の多層構造に形成することが好ましい。例
えば、上記樹脂組成物によって所定形状に形成された密
封袋の外周面全体に他の材料を積層したものがあげられ
る。上記他の材料としては、ポリエチレン等のプラスチ
ックフィルム、アルミニウム箔、クラフト紙等があげら
れる。この場合の積層厚みとしては、280〜290μ
m程度に設定される。
【0024】そして、特殊な密封袋としては、内壁を、
上記樹脂組成物を用いて形成し、外周をポリエステルを
用いて積層した2層の積層構造のものを用いることが、
外部からの水分の浸入防止という点から好ましい。さら
に、外周から内周に順に、クラフト紙、アルミニウム
箔、そして、最内層に上記樹脂組成物からなる薄膜を形
成した3層構造のものを用いることが、特に、吸湿性と
いう点から好ましい。
【0025】この発明に用いられる特殊な密封袋は、上
記原料を用いてつぎのようにして作製される。すなわ
ち、上記熱可塑性樹脂、特定の成分(A成分)および他
の添加剤を配合し、ミキシングロール等の混練機を用い
約100〜350℃で混練する。ついで、この混練物
を、押出成形、共押出成形、射出成形、中空成形、押出
コーティング成形、架橋発泡成形等によりシート状に加
工成形する。そして、多層構造の場合、このシート状成
形品に、ポリエチレン等のプラスチックフィルム、アル
ミニウム箔、クラフト紙等の他の材料を適宜に積層して
ロールによりラミネートする(例えば、ヒートロールラ
ミネート法)。これを用いて、公知の方法により開口部
を有する密封袋を作製する。
【0026】この発明による一液型変成シリコーン樹脂
組成物は、上記特殊な密封袋を用いてつぎのようにして
製造される。すなわち、まず、予め、上記特殊な密封袋
内に、炭酸カルシウム粉末を充填し密封して、炭酸カル
シウム粒子に含有される水分を上記薄膜に吸湿させ、脱
湿処理を施す。つぎに、このように脱湿処理された炭酸
カルシウム粉末と、変成シリコーン樹脂を、ミキサーに
より混合・混練する。ついで、上記混練物に、残りの添
加物である、硬化触媒、カップリング剤、さらに他の添
加剤を配合し攪拌・混合する。そして、90Torr×
10分による脱泡処理を経由することにより一液型変成
シリコーン樹脂組成物が製造される。
【0027】上記製造において、脱湿処理された炭酸カ
ルシウム粉末と変成シリコーン樹脂の混合割合は、一般
に、変成シリコーン樹脂100部に対して炭酸カルシウ
ム粉末100〜1000部の範囲に設定される。また、
上記硬化触媒およびカップリング剤の混合割合は、変成
シリコーン樹脂100部に対して、硬化触媒が0.05
〜15部、カップリング剤が0.5〜30部の範囲に設
定される。
【0028】なお、上記特殊な密封袋を用いての炭酸カ
ルシウム粉末の脱湿処理では、炭酸カルシウム粉末を充
填した袋を常温のまま放置してもよいが、袋全体を、例
えば、60〜90℃の条件下で放置すると脱湿が促進さ
れ効果的である。
【0029】このようにして製造される一液型変成シリ
コーン樹脂組成物は、粘度が20万〜35万cps(2
0℃)で、従来の製法により得られたものと同様に、そ
の物性・外観上問題なく良好なものである。例えば、シ
ーリング材として使用する場合には、初期の物性値とし
て、粘度(20℃)は、20万〜35万の範囲内、比重
は1.45±0.05、タックフリータイムは30分以
下の物性を有するものが使用される。上記タックフリー
タイムとは、シーリング材の皮張り時間であって、JI
S A5758に準じて測定される。
【0030】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0031】まず、炭酸カルシウム充填用の密封袋A,
Bを作製した。
【0032】〔密封袋A〕ポリエチレン(密度0.92
g/cm3 )100部、平均粒子径30μm程度の無水
硫酸マグネシウム190部および滑剤としてステアリン
酸1部を混合し、ミキシングロールにて130℃で15
分間加熱混練して樹脂組成物を作製し公知の方法(イン
ジェクション成型法)により厚み0.04mmのシート
を作製した。ついで、このシートの片面にプレスロール
を用いてポリエチレンフィルム(厚み15μm)をラミ
ネートした。つぎに、クラフト紙(厚み170μm)を
外周で積層して、総厚み0.225mmの3層構造のシ
ートを得た。このようにして得られたシートを用い、公
知の方法(ラミネート加工法)により、外周から順に、
クラフト紙、ポリエチレンフィルム、そして最内層に上
記樹脂組成物からなる薄膜が積層形成させた3層構造
で、かつ開口部を有する密封袋Aを作製した。
【0033】〔密封袋B〕ポリエチレン(密度0.92
g/cm3 )100部、平均粒子径30μm程度の無水
硫酸マグネシウム190部および滑剤としてステアリン
酸1部を混合した。ついで、上記実施例1と同様にして
厚み0.05mmのシートを得た。このシートの片面
に、実施例1と同様にして、外周から順に、クラフト
紙、ポリエチレンフィルム、そして最内層に上記樹脂組
成物からなる薄膜が積層形成させた3層構造で、かつ開
口部を有する密封袋Bを作製した。
【0034】
【実施例1】密封袋A内に、水分を5095ppm含有
する炭酸カルシウム粉末(カルファイン200M)を充
填した後、袋Aを密封して、100℃の条件下、1日間
放置することにより、予め、炭酸カルシウム粉末を脱湿
処理した。脱湿処理後の炭酸カルシウム粉末の水分含有
量は4123ppmであった。
【0035】ついで、変成シリコーン樹脂(MSポリマ
ーS203、MSポリマーS303)29部と、上記脱
湿処理した炭酸カルシウム粉末46部を50リットルの
プラネタリーミキサーに配合し40分間混練した。つぎ
に、この混練物に、シランカップリング剤2.3部と硬
化触媒(ジブチル−スズ−ビストリエトキシシリケー
ト)1部を添加し、20分間攪拌混合した。そして、1
0分間×90Torrで脱泡処理を行うことにより一液
型変成シリコーン樹脂組成物を製造した。この一連の製
造工程に費やした総時間は1時間20分であった。ま
た、得られた一液型変成シリコーン樹脂組成物の粘度
を、HBF−10rpm−スピンドルC(ブルック・フ
ィールド社製)により測定した結果、粘度20万cps
(20℃)であった。
【0036】
【実施例2】予め、実施例1と同じ炭酸カルシウム粉末
を密封袋Bを用いて、脱湿処理した。脱湿処理後の水分
含有量は3407ppmであった。それ以外は実施例1
と同様にして粘度21万6千cps(20℃)の一液型
変成シリコーン樹脂組成物を製造した。この一連の製造
工程に費やした総時間は1時間20分であった。
【0037】
【比較例】予め、炭酸カルシウム粉末を脱湿処理せず、
実施例1と同じ炭酸カルシウム粉末をそのまま製造に供
した。すなわち、上記炭酸カルシウム粉末を用い、実施
例1と同様にして一液型変成シリコーン樹脂組成物を製
造した。この製造工程に費やした総時間は1時間20分
であった。得られた一液型変成シリコーン樹脂組成物の
粘度10万cps(20℃)であり、部分的に凝集物
(ゲル化物)が析出した。
【0038】
【従来例】変成シリコーン樹脂(MSポリマーS20
3、MSポリマーS303)29部と、実施例1と同じ
炭酸カルシウム粉末46部を50リットルのプラネタリ
ーミキサーに配合し40分間混練した。そして、2時間
かけて120℃まで昇温した。そして、90Torr×
120℃の条件下、90分間炭酸カルシウム粉末の脱湿
処理を行った。この脱湿処理により混練物は高粘度のも
のとなった。つぎに、2日間放置することにより、混練
物を50℃まで冷却した。そして、冷却した混練物に、
シランカップリング剤2.3部と硬化触媒(ジブチル−
スズ−ビストリエトキシシリケート)1部を添加し、2
0分間攪拌混合した。そして、10分間脱泡処理を行う
ことにより粘度22万8千cps(20℃)の一液型変
成シリコーン樹脂組成物を製造した。この一連の製造工
程に費やした総時間は50時間50分であった。
【0039】このようにして製造された実施例品、比較
例品および従来例品についてそれぞれ外観を目視により
観察した。また、比重およびタックフリータイム(シー
リング材の皮張り時間、JIS A5758に準ずる)
を測定した。さらに、密封容器内に充填し50℃で2週
間放置した後の粘度〔HBF−10rpm−スピンドル
C(ブルック・フィールド社製)により測定〕を測定し
た。これらの結果を、上記製造時の粘度および総製造時
間とともに下記の表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】上記表1の結果から、比較例品は粘度が低
く、外観上、部分的にゲル化物の形成が確認された。こ
れに対して、実施例品および従来例品は、適度な粘度で
あり、外観上何の異常も確認されなかった。しかしなが
ら、従来例品の総製造時間が50時間50分と長時間を
要したのに対して、実施例品のそれは1時間20分であ
り、従来例品と比べて製造工程にかかる時間が49時間
30分も短縮されたことがわかる。しかも、実施例品の
物性値では、比重、タックフリータイムおよび粘度に関
して全て規格内であり品質的にも問題がなかった。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明では、予め、変
成シリコーン樹脂とともに配合し混合する炭酸カルシウ
ム粉末を、特殊な密封袋に封入することにより、炭酸カ
ルシウム粒子に含まれる水分を密封袋に吸湿させる。そ
して、この水分を脱湿した炭酸カルシウム粉末を変成シ
リコーン樹脂とともに混合し、ついで、これにカップリ
ング剤および硬化触媒を配合して混合することにより一
液型変成シリコーン樹脂組成物を製造する。このよう
に、上記特殊な密封袋に炭酸カルシウム粉末を充填する
という脱湿処理を経た炭酸カルシウム粉末を用いるた
め、変成シリコーン樹脂との混合後に加熱による脱水工
程を経由する必要がない。したがって、加熱による脱水
工程の後、従来のように、夏期には約2日間、冬期でも
約1日間を要した長時間にわたる冷却期間を省略するこ
とが可能となる。このことから、一液型変成シリコーン
樹脂の製造工程が大幅に短縮され、生産効率が向上す
る。しかも、上記加熱に要する熱エネルギーの消費が無
くなることから低コスト化が実現する。そして、この発
明により得られる一液型変成シリコーン樹脂組成物は品
質にも問題なく従来のものと同様の物性を有する良好な
製品を製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも内壁面が、熱可塑性樹脂と下
    記の(A)成分を含有する樹脂組成物からなる薄膜で形
    成された密封袋内に、炭酸カルシウム粉末を充填し、炭
    酸カルシウム粒子に含有される水分を上記薄膜に吸湿さ
    せ脱湿させる工程と、変成シリコーン樹脂と上記脱湿済
    みの炭酸カルシウム粉末を混合する工程と、炭酸カルシ
    ウム粉末が混合された変成シリコーン樹脂に、硬化触媒
    およびカップリング剤を混合する工程とを備えたことを
    特徴とする一液型変成シリコーン樹脂組成物の製法。 (A)硫酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化バリ
    ウム、酸化カルシウムおよび酸化硅素からなる群から選
    ばれた少なくとも一つ。
  2. 【請求項2】 変成シリコーン樹脂が、ポリオキシアル
    キレングリコールの両末端にアルコキシシリル基を有す
    るものである請求項1記載の一液型変成シリコーン樹脂
    組成物の製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007080872A1 (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Chukyo Shoji. Co., Ltd. プラスチック除湿用マスターバッチ及びプラスチック除湿用マスターバッチの製造方法
WO2013047823A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 積水フーラー株式会社 硬化性組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007080872A1 (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Chukyo Shoji. Co., Ltd. プラスチック除湿用マスターバッチ及びプラスチック除湿用マスターバッチの製造方法
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