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JPH09115023A - コイン検出装置 - Google Patents

コイン検出装置

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JPH09115023A
JPH09115023A JP26987795A JP26987795A JPH09115023A JP H09115023 A JPH09115023 A JP H09115023A JP 26987795 A JP26987795 A JP 26987795A JP 26987795 A JP26987795 A JP 26987795A JP H09115023 A JPH09115023 A JP H09115023A
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JP
Japan
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coin
sensor
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magnetic
center
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JP26987795A
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Jitsuo Uda
実雄 右田
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Minerva KK
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Minerva KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイン検出センサに導かれる各種コインの中
心位置をリアルタイムに検出して、その特徴情報を簡易
に、且つ確実に検出することのできる簡単な構造の実用
性の高いコイン検出装置を提供する。 【解決手段】 コインの特徴情報を検出するコイン検知
センサ(5)の両側に、このコイン検知センサを中心とし
てコインの通過方向に対称となる位置に、コインの通過
を検出する第1及び第2の磁気センサ(6,7)を設けた
構造とする。そして第1及び第2の磁気センサの各出力
レベルが等しくなったとき、前記通過路を通過するコイ
ンの中心が前記コイン検出センサを通過する時点として
検出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコインの特徴情報を
簡易にして確実に検出することのできるコイン検出装置
に関する。
【0002】
【関連する背景技術】自動販売機等においては、コイン
投入口より投入されたコインの種別を識別したり、更に
はその真偽を判別する為のコイン検出装置が組み込まれ
る。この種のコイン検出装置は、そのコイン通過路に設
置されてその通過路を通過するコインの直径や厚み、重
量、またコイン表面の凹凸情報等を検出するコイン検知
センサを主体として構成される。尚、コイン検知センサ
としては、その検知目的に応じて光センサや超音波セン
サ、また静電容量センサや磁気センサ、更にはCCDセ
ンサ等が適宜用いられる。
【0003】さてコイン検知センサを用いてコインの特
徴情報を検出する場合、一般的にはコインの中心を検出
し、その中心を基準としてコイン情報を抽出することが
重要である。即ち、コインは通常、円盤形状をなしてお
り、コイン検知センサが設けられた通過路内を転がりな
がら移動する。従ってコインの中心がコイン検知センサ
を通過するタイミングで該コインの特徴情報を検出すれ
ば、その直径や縁部の状態、更には表面中央部の凹凸模
様等の情報を、該コインの中心を基準として比較的簡単
に、且つ正確に求めることができる。
【0004】尚、最近ではコイン全体の画像を取り込
み、画像処理によってその特徴情報を抽出することも種
々試みられているが、高速処理が必要となる上、装置自
体が相当大掛かりで高価なものとなることが否めない。
しかしこの場合であっても、コインの中心が検出されて
いれば、その中心を基準としてコイン全体の画像を確実
に取り込むことができ、また画像を360゜回転させな
がらマッチング処理する際の処理手続きが簡略化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来、コイン
検知センサに導かれるコインの中心検出は、例えばコイ
ン検出センサの位置に設けられた位置検出センサの出
力、または該コイン検出センサの出力を利用して、その
センサ出力が最大となる時点(タイミング)を求める等
して行われている。具体的には、例えば図10にその処
理概念を示すようにコインの通過に伴って変化する位置
検出センサの出力レベルを監視し、そのセンサ出力をピ
ークホールド処理している。そしてそのピークホールド
波形を微分処理することで、センサ出力がピーク値に到
達したタイミングを求め、これをセンタ検知出力として
求めている。
【0006】しかしながらこのようなピークホールド処
理にあっては、例えば位置検出センサに対するコインの
通過速度が遅い為にセンサ出力のレベル変化が緩慢とな
る場合がある。またコインの種類に依存してそのセンサ
出力のレベル変化が小さく、しかも出力レベル自体が低
い場合がある。するとこのような場合にはピークホール
ドした信号に対する微分波形が鈍り、そのレベル変化自
体が小さくなるので、コインの中心位置を確実、且つ正
確に求めることができなくなると言う不具合が生じた。
【0007】一方、図11に示すように位置検出センサ
の出力を逐次サンプリングして記憶し、それらのサンプ
リング値を相互に比較してコインの中心位置を検出する
ことも試みられている。しかしこのサンプリング記憶方
式によると、サンプリング値がピークを過ぎて或る程度
低下した時点で、初めて数サンプリング遡ってピーク値
タイミングが検出できることになり、時間的遅れが生じ
ることが否めない。しかも前記コイン検出センサにより
検出されるコインの特徴情報を上記検出時間遅れを見込
んで記憶保持しておく必要があるので、大容量の記憶装
置が必要となる上、処理手続きが複雑化すると言う問題
がある。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、コイン検出センサに導かれる各
種コインの中心位置をリアルタイムに検出して、その特
徴情報を簡易に、且つ確実に検出することのできる実用
性の高いコイン検出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコイン検出
装置は、コインの通過路に導かれるコインの特徴情報を
検出するコイン検知センサを上記通過路に設けると共
に、このコイン検知センサを中心として前記コインの通
過方向に対称となる位置、つまり前記コイン検知センサ
の両側に位置して第1及び第2の磁気センサを設け、こ
れらの第1及び第2の磁気センサにより当該各位置を横
切るコインの部位に応じた信号をそれぞれ得るようにし
たことを特徴とするものである。
【0010】つまりコインの通過方向に、コインの中心
を検出するための第1及び第2の磁気センサを、コイン
検知センサを中心として対称に設けた構造とし、これに
よって簡易な構造でありながら、前記コイン検知センサ
によるコインの特徴情報検出を確実に行い得るようにし
たことを特徴とするものである。また請求項2に記載の
発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1及び
第2の磁気センサの各出力が等しくなったとき、前記通
過路を通過するコインの中心が前記コイン検出センサを
通過する時点として検出する手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0011】つまり第1及び第2の磁気センサの各出力
から、コインの中心が前記コイン検知センサを通過する
タイミングを簡易にして確実に求め、コイン検知センサ
による特徴情報検出の確実化を図ったことを特徴として
いる。更に請求項3に記載の発明は、前記第1及び第2
の磁気センサとして、各磁気センサがそれぞれ形成する
交流磁界中を通過するコインによる渦電流損失の変化か
ら、前記各磁気センサに対する上記コインの通過をそれ
ぞれ検出するタイプのものを用いることにより、簡単な
構造にして確実にコインの通過情報を求めるようにした
ことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコイン検出装
置の実施の形態について図面を参照して説明する。図1
は実施形態に係るコイン検出装置の概略構成を示す外観
斜視図で、図2はその平面構造を示す横断面図である。
装置本体1は概略直方体ブロック形状をなし、その上面
中央部に横方向に亘って凹状のコイン通過路2を形成し
た外観構造をなす。このコイン通過路2の両縁立ち上り
部3は、上記通過路2を通過するコインCの通路幅Wを
規定するガイド部4となっている。
【0013】しかして前記コインの通過路2をなす凹部
底面の中央部には、その通路幅方向の全域に亘って延び
るライン状のコイン検知センサ5が埋設されている。こ
のコイン検出センサ5としては、検出対象とするコイン
Cの特徴情報に応じて、光センサ,超音波センサ,静電
容量センサ,磁気センサ,またはCCDセンサ等が適宜
用いられる。
【0014】また前記コイン通過路2をなす凹部底面に
は、更に前記コイン検知センサ5の両側に位置して、且
つ該コイン検知センサ5を中心としてコインCの通過方
向に対称となる位置に第1及び第2の磁気センサ6,7
がそれぞれ埋設されている。尚、これらの磁気センサ
6,7は同一特性を有するもので、コインCの通過方向
に対する上記第1及び第2の磁気センサ6,7の離間幅
Lは、検出対象とする最小径のコインCの直径Dよりも
狭く設定されている。つまり前記第1及び第2の磁気セ
ンサ6,7は、コイン検知センサ5に対してコインCの
通過方向上流側及び下流側に、それぞれL/2の距離を
隔てて設けられている。
【0015】上記各磁気センサ6,7は、当該磁気セン
サ6,7がそれぞれ設けられた通過路2上の位置を横切
るコインCの部位に応じたレベルの信号をそれぞれ出力
するものである。そしてこれらの第1及び第2の磁気セ
ンサ6,7の各出力レベルから、後述するように前記コ
インCの中心が前記コイン検知センサ5を横切るタイミ
ングが検出されるようになっている。
【0016】即ち、磁気センサ6(7)は、例えば図3
にその概略構造を模式的に示すように、コ字状のコア1
1の端部をなす一対の磁極を耐磨耗性の保護部材12を
介してコイン通過路2側に位置付けたもので、その一方
の磁極側を交流バイアス駆動することでコイン通過路2
内に交流磁場Fを形成し、他方の磁極側にてその磁界を
受けて起電力Vを発生するものとなっている。尚、上記
保護部材12は、コア11の両磁極を被膜することで両
磁極間がコインCによって磁気的に短絡されることがな
いように機能することは勿論のことである。また上記交
流バイアス周波数としては、例えば3k〜50KHzのコ
インCに渦電流を生じさせ易い周波数が用いられる。
【0017】しかしてコイン通過路2内に導かれて上記
交流磁場F内にコインCが入り込むと、該コインCには
そこで受ける交流磁界に応じた渦電流が生じる。この渦
電流の大きさは、コインCが交流磁場Fを遮る量によっ
て変化し、コインCの中心が磁気センサ6(7)の位置
にあるときに上記交流磁場Fを遮る量が最大となり、コ
インCに生じる渦電流も最大となる。磁気センサセンサ
6(7)の他方の磁極では、このような渦電流に起因す
る前記両磁極間の結合損失に応じて変化する前記起電力
Vから、上記コイン通過路2内のコインCの存在を検出
するものとなっている。
【0018】かくしてこのような磁気センサ6(7)に
よれば、その出力は該磁気センサ6(7)が形成した交
流磁場Fを遮るコインCの部位によって変化し、その出
力変化は磁気センサ6(7)にコインCの中心が位置付
けられたときに最も大きくなる。そして磁気センサ6
(7)からコインCの中心が離れるに従って、その出力
の変化量が小さくなる。尚、実際的には、コインCの中
心が磁気センサ6(7)上を通過するとき、コインCに
生じる渦電流が最も大きくなって磁極間の結合損失が最
大となり、これによって前記起電力Vが最小となるが、
概念的にはこれをセンサ出力の最大レベルとして捉える
ことができる。
【0019】図4は、コインCがコイン通過路2を一定
の速度で通過した際の、前記第1及び第2の磁気センサ
6,7の各出力A,Bのレベル変化を模式的に示したも
のである。この図4に示されるように磁気センサ6,7
の各出力A,Bの信号レベルは、当該磁気センサ6,7
がそれぞれ設けられた位置をコインCの中心が通過した
際にそれぞれ最大となる。
【0020】ここで注目すべきところは、第1及び第2
の磁気センサ6,7が前記コイン検知センサ5の両側に
位置し、該コイン検知センサ5を中心にして対称となる
位置にそれぞれ設けられている点にある。また前述した
ように両磁気センサ6,7の離間距離Lは、検出対象と
するコインの最小径よりも狭く設定され、且つこれらの
磁気センサ6,7は同一特性を有するものとなってい
る。従ってコイン通過路2を一定の速度でコインCが通
過した場合、第1及び第2の磁気センサ6,7からそれ
ぞれ得られる出力A,Bは、上記離間距離Lに相当した
時間差を有するだけの同一波形となる。そして両磁気セ
ンサ6,7の出力レベルが等しくなるタイミングは、丁
度、コインCが両磁気センサ6,7の交流磁場F内に同
じ面積ずつ位置付けられている状態のとき、つまりコイ
ンCの中心がコイン通過方向に離間した第1及び第2の
磁気センサ6,7の真ん中の位置に位置付けられたとき
となる。この両磁気センサ6,7の真ん中の位置は、取
りも直さず前記コイン検知センサ5が設けられている位
置であり、従って両磁気センサ6,7の出力レベルが等
しくなるタイミングは、コインCの中心がコイン検知セ
ンサ5上に位置するタイミングとなる。
【0021】この実施形態に係るコイン検出装置は、こ
のような検出原理に基づいてコイン通過路2を通過する
コインCの中心を検出し、その時点でコイン検知センサ
5により該コインCの特徴情報を検出可能としたもので
あり、リアルタイムにコインCの中心を基準とした特徴
抽出を可能とする点に特徴を有する。尚、コインCの大
きさ(径)が変わったとき、或いはコインCの材質の違
いによって該コインCに生じる渦電流の大きさが変化し
ても、各磁気センサ6,7の出力レベルは図4中波線で
示すように相対的に変化するだけである。従って上述し
たコインCの中心位置検出は、コインCの種別に関係な
く正確に行うことができる。また図5に示すように、例
えば通路幅Wに比較して磁気センサ6,7の幅が狭いよ
うな場合であっても、コインCの通過速度が或る程度速
い場合には、その通過路2に対してコインCは蛇行する
ことなく磁気センサ6,7上を横切ると看做すことがで
きるので、同様にしてコインCの中心を検出することが
できる。この場合、通路幅Wに対してコインCが通過す
る位置が変位しても、これによって磁気センサ6,7の
出力レベルが相対的に変化するだけであるから、上述し
た中心検出に支障が生じることはない。つまり通路幅W
に対してコインCの径が小さい場合でも、その中心検出
を問題なく行うことができる。
【0022】さて上述した第1及び第2の磁気センサ
6,7の出力に基づくコインCの中心検出は、例えば図
6に示す如き検出回路によって達成される。この検出回
路は前記第1及び第2の磁気センサ6,7の各出力をそ
れぞれ入力し、これらの信号レベルを相互に比較する比
較器(コンパレータ)15と、この比較器15の出力を
微分してセンタ検出タイミングを示すパルスを生成する
微分器16とによって構成される。
【0023】かくしてこのような検出回路を備えたコイ
ン検出装置によれば、該検出回路の出力(検出パルス)
に従って前記コイン検知センサ5を駆動し、その時点に
おけるコインCの情報をリアルタイムに取り込むだけ
で、コインCの中心を基準とした特徴情報を非常に簡単
に、且つ確実に検出することができる。例えばコイン検
知センサ5がCCDラインセンサによって構成される場
合、このCCDラインセンサを上記検出パルスに従って
撮像駆動するだけで、コインCの中心を基準としてその
表面情報を入力することが可能となるので、該コインC
の直径や、エッジの情報等を簡単に得、また中心部の模
様に関する情報も簡単に得ることが可能となる。従って
コインCの種類判別はもとより、その真偽判定も簡単
に、且つ短時間に効率良く行うことが可能となる。
【0024】また上記コイン検出装置によれば、コイン
Cの中心をリアルタイムに検出し、その時点でコイン検
知センサ5によりコインCの中心を基準とした特徴情報
の検出を行うので、複数のコインCが連続してコイン検
知センサ5に導かれる場合であっても、各コインCの中
心を順次検出しながらその特徴情報を個々にリアルタイ
ムに求めることができる。
【0025】即ち、複数のコインCを連続してコイン通
過路2に導いた場合、前記磁気センサ5,6の各出力
A,Bは、例えば図7の(a)に示すようにコインCが
通過する毎に変化する連続波形となるが、これらの出力
A,Bは磁気センサ5,6の離間距離Lに相当する時間
差を持つ同一波形となる。従ってこれらの出力A,Bの
レベルを比較する前記比較器15の出力は図7の(b)
に示すようになり、その微分出力として同図の(c)に
示すように各コインCの中心を示す検出信号が得られる
ことになる。
【0026】尚、図7における出力波形の時間的に最初
の第1の山は径の大きいコインCの通過を示し、第2及
び第3の山は径の小さいコインCの通過を示している
が、コインCの種類によってその信号レベルが相対的に
変化するだけであり、コインCの中心検出には支障はな
い。また第4の山は、所謂穴あきコインCが導かれた場
合であって、その頂部で若干の窪み(レベル低下)を生
じているが、このような場合であっても出力A,Bの波
形自体には変化がないので、そのコインCの中心検出に
は全く問題を生じない。
【0027】従ってこの検出信号に従って、その検出タ
イミングで前記コイン検知センサ5により各コインCの
特徴情報を検出すれば、これらの特徴情報はそれぞれ各
コインCの中心を基準としたものとなり、ここに複数の
コインCの連続検出が可能となる。尚、本発明は上述し
た実施形態に限定されるものではない。図1に示したコ
イン検出装置の構造はコイン通過路2の上面側を解放し
た構造のものであったが、例えば図8の(a)に示すよ
うに装置本体の側部よりコイン通過路2を切り込み形成
した構造としても良く、また図8の(b)に示すように
コイン通過路2を矩形状の貫通孔として形成した構造と
しても良い。
【0028】このような図8に示すような構造とした場
合には磁気センサ6,7を、例えば図9に示すようにそ
の磁極がコイン通過路2を挟んで対向するように配置す
るようにすれば、磁極間の磁気的結合度を高めてそのセ
ンシング感度を高くすることができる。この場合、両磁
極の間隙を検出対象とするコインCの最大厚みを見込ん
で設定し、コインCが支障なく通過できるようにしてお
くことは勿論のことである。
【0029】また磁気センサ6,7の交流バイアス周波
数が低い場合、例えばコインCの材質によって、具体的
には鉄分が多いような場合には、その検出出力に磁性の
影響が出てくることがある。しかしこの磁性の影響を逆
に利用して、例えば磁気センサ6,7を周波数多重化し
て交流バイアス駆動し、磁性の影響を受けて変化する出
力の変化から、その材質を判定するように構成すること
も可能である。また複数の周波数を時分割多重化して交
流バイアス周波数を切り替えながらコイン検出処理を行
うことで、交流バイアス周波数に依存するコインCの性
質を判定するようにすることも可能である。その他、本
発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施す
ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
インの通過路に設けられたコイン検知センサの両側の、
該コイン検知センサを中心としてコインの通過方向に対
称となる位置に位置して第1及び第2の磁気センサを設
け、これらの各磁気センサによりそのセンサ位置を横切
るコインの部位に応じた信号をそれぞれ得るようにして
いるので、簡易な構造でありながら、コインの中心が前
記コイン検知センサを通過するタイミング求めるに必要
な情報を効果的に得、またコイン検知センサによるコイ
ンの特徴情報検出を確実に行い得る。
【0031】特に請求項2に記載の発明によれば、前記
第1及び第2の磁気センサの各出力が等しくなったと
き、これをコインの中心が前記コイン検出センサを通過
する時点として検出するので、コインの中心が前記コイ
ン検知センサを通過するタイミングを簡易にして正確に
求め、コイン検知センサによる特徴情報検出の確実化を
図り得る。
【0032】更に請求項3に記載の発明によれば、前記
第1及び第2の磁気センサは、各磁気センサがそれぞれ
形成する交流磁界中を通過するコインによる渦電流損失
の変化から、前記各磁気センサに対する上記コインの通
過をそれぞれ検出する形式のものなので、簡単な構造に
して確実にコインの通過情報を求めることができ、コイ
ンの中心検出に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置実施形態に係るコイン検出装置の
概略構成を示す外観斜視図。
【図2】図1に示すコイン検出装置の平面構造を示す横
断面図。
【図3】磁気センサの概略構造を模式的に示す図。
【図4】第1及び第2の磁気センサによるコイン検出出
力を示す図。
【図5】コイン通過路に対するコインCの位置変位と、
磁気センサの出力変化を説明する為の図。
【図6】第1及び第2の磁気センサの出力に基づくコイ
ン中心検出回路の例を示す図。
【図7】コインの連続検出作用を説明する為の図。
【図8】コイン検出装置の別の実施形態を示す外観斜視
図。
【図9】磁気センサの別の構造例を模式的に示す図。
【図10】従来のピークホールド方式によるコイン中心
位置検出処理の例を説明するための信号波形図。
【図11】従来のサンプリング記憶方式によるコイン中
心位置検出の概念を示す図。
【符号の説明】
1 装置本体 2 コイン通過路 4 ガイド部 5 コイン検知センサ 6 第1の磁気センサ 7 第2の磁気センサ 11 コア 12 保護部材 15 比較器 16 微分器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイン通過路を通過するコインの特徴情
    報を検出するコイン検知センサと、このコイン検知セン
    サを中心として前記コインの通過方向に対称となる前記
    コイン検知センサの両側位置にそれぞれ設けられ、当該
    各位置を横切るコインの部位に応じた信号を出力する第
    1及び第2の磁気センサとを具備したことを特徴とする
    コイン検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコイン検出装置におい
    て、前記第1及び第2の磁気センサの出力が等しくなっ
    たとき、前記通過路を通過するコインの中心が前記コイ
    ン検出センサを通過する時点として検出する手段を備え
    たことを特徴とするコイン検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の磁気センサは、各磁
    気センサがそれぞれ形成する交流磁界中を通過するコイ
    ンによる渦電流損失の変化から、前記各磁気センサに対
    する上記コインの通過をそれぞれ検出するものである請
    求項1または2に記載のコイン検出装置。
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