JPH08987B2 - アルミニウム合金の表面処理方法 - Google Patents
アルミニウム合金の表面処理方法Info
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- JPH08987B2 JPH08987B2 JP1032444A JP3244489A JPH08987B2 JP H08987 B2 JPH08987 B2 JP H08987B2 JP 1032444 A JP1032444 A JP 1032444A JP 3244489 A JP3244489 A JP 3244489A JP H08987 B2 JPH08987 B2 JP H08987B2
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- JP
- Japan
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- temperature
- cylinder
- etching
- aluminum alloy
- etching solution
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23F—NON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
- C23F1/00—Etching metallic material by chemical means
- C23F1/10—Etching compositions
- C23F1/14—Aqueous compositions
- C23F1/16—Acidic compositions
- C23F1/20—Acidic compositions for etching aluminium or alloys thereof
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- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アルミニウム合金の表面処理方法に関す
る。
る。
(従来の技術) 例えば、自動車エンジンのシリンダは、従来、エンジ
ンの軽量化及び熱伝導性の向上のためアルミニウム合金
でシリンダブロックを形成し、このシリンダブロックに
鋳鉄製のシリンダライナを嵌め込むことにより構成され
ていた。しかしながら、シリンダライナをシリンダブロ
ックに嵌め込む際に、両者の密着性が良好とならなかっ
たり、あるいは、変形が生じてしまうという問題が生じ
ていた。
ンの軽量化及び熱伝導性の向上のためアルミニウム合金
でシリンダブロックを形成し、このシリンダブロックに
鋳鉄製のシリンダライナを嵌め込むことにより構成され
ていた。しかしながら、シリンダライナをシリンダブロ
ックに嵌め込む際に、両者の密着性が良好とならなかっ
たり、あるいは、変形が生じてしまうという問題が生じ
ていた。
そのため、近年ではシリンダライナを使用せずに、シ
リンダ自身をアルミニウム合金で製造し、これによりエ
ンジンを更に軽量化すると共に、熱伝導性の向上を図ろ
うとしている。
リンダ自身をアルミニウム合金で製造し、これによりエ
ンジンを更に軽量化すると共に、熱伝導性の向上を図ろ
うとしている。
この種シリンダに使用されるアルミニウム合金として
は、特開昭57-9,900号公報等に開示されているように、
シリコンの含有量を16〜18重量%程度に高めた過共晶Al
-Si合金が知られており、シリコン粒子をシリンダ内壁
面から浮き出させ、このシリコン粒子によって耐摩耗性
の向上を図ると共に、浮き出したシリコン粒子間の凹部
によって潤滑油の保持を確実に行うようにしている。そ
して、シリコン粒子をシリンダ内壁面から浮き出させる
表面処理方法としては、特公昭62-25,754号公報等に開
示されるエッチング方法が知られている。
は、特開昭57-9,900号公報等に開示されているように、
シリコンの含有量を16〜18重量%程度に高めた過共晶Al
-Si合金が知られており、シリコン粒子をシリンダ内壁
面から浮き出させ、このシリコン粒子によって耐摩耗性
の向上を図ると共に、浮き出したシリコン粒子間の凹部
によって潤滑油の保持を確実に行うようにしている。そ
して、シリコン粒子をシリンダ内壁面から浮き出させる
表面処理方法としては、特公昭62-25,754号公報等に開
示されるエッチング方法が知られている。
このような過共晶Al-Si合金からなるシリンダの内壁
面加工工程は、第3図に示すように、5工程からなって
いる。被加工物としての鋳造後のシリンダ1は、第4図
に示すように、アルミニウム母材2の内部に多数のシリ
コン粒子3が析出した状態にある。
面加工工程は、第3図に示すように、5工程からなって
いる。被加工物としての鋳造後のシリンダ1は、第4図
に示すように、アルミニウム母材2の内部に多数のシリ
コン粒子3が析出した状態にある。
第1工程においては、シリンダ1の内壁面4の切削加
工を行う。この工程は2段階からなり、先ず、切削手段
によりラフボーリング加工を行い、第4図中A線まで切
削する。次に、ラフボーリング加工よりも精度の高いフ
ァインボーリング加工を行い、図中B線まで切削する。
工を行う。この工程は2段階からなり、先ず、切削手段
によりラフボーリング加工を行い、第4図中A線まで切
削する。次に、ラフボーリング加工よりも精度の高いフ
ァインボーリング加工を行い、図中B線まで切削する。
第2工程においては、シリンダ1の内壁面4の研削加
工を行う。この工程も2段階からなり、先ず、粗用砥石
によりセミホーニング加工を行い、C線まで研削する。
次に、仕上用砥石によりフィニッシュホーニング加工を
行い、D線まで研削する。
工を行う。この工程も2段階からなり、先ず、粗用砥石
によりセミホーニング加工を行い、C線まで研削する。
次に、仕上用砥石によりフィニッシュホーニング加工を
行い、D線まで研削する。
第3工程においては、シリンダ1の洗浄を行う。これ
は、第2工程においてシリンダ1の内壁面4に残存して
いる工作液(クーラント)を除去するためである。
は、第2工程においてシリンダ1の内壁面4に残存して
いる工作液(クーラント)を除去するためである。
第4工程においては、シリンダ1の内壁面4のアルミ
ニウム母材2にエッチング処理を施す。すなわち、NaOH
系のエッチング液を用いて化学的エッチングを行い、ア
ルミニウム母材2のみを図中E線まで溶解し、シリコン
粒子3を浮き出させる。そして、加工後のシリコン粒子
3のアルミニウム母材2表面からの浮き出し高さは約1
μである。
ニウム母材2にエッチング処理を施す。すなわち、NaOH
系のエッチング液を用いて化学的エッチングを行い、ア
ルミニウム母材2のみを図中E線まで溶解し、シリコン
粒子3を浮き出させる。そして、加工後のシリコン粒子
3のアルミニウム母材2表面からの浮き出し高さは約1
μである。
そして、第5工程において、シリンダ1に残留してい
るエッチング液を除去するために洗浄を行えば、シリン
ダの表面加工が完了する。
るエッチング液を除去するために洗浄を行えば、シリン
ダの表面加工が完了する。
(発明が解決しようとする課題) ところで、本発明者らは、前記第4工程のエッチング
処理において、エッチング液温度とシリコン粒子3の浮
き出し高さとの関係についての試験を行った。
処理において、エッチング液温度とシリコン粒子3の浮
き出し高さとの関係についての試験を行った。
試験に供したシリンダ1の素材は、前記過共晶アルミ
ニウム合金であり、エッチング液温度等の条件は以下の
通りである。
ニウム合金であり、エッチング液温度等の条件は以下の
通りである。
エッチング液温度 20〜50℃ エッチング液 10重量%NaOH エッチング時間 30秒 エッチング方法 浸漬 試験結果を第5図に示す。
同図より明らかなように、シリコン粒子3の浮き出し
高さは、エッチング液の温度によって大きく左右される
ことがわかった。つまり、シリコン粒子3の浮き出しを
所定の高さ、例えば1μにするためには、エッチング液
の温度を約36〜37℃に維持する必要がある。
高さは、エッチング液の温度によって大きく左右される
ことがわかった。つまり、シリコン粒子3の浮き出しを
所定の高さ、例えば1μにするためには、エッチング液
の温度を約36〜37℃に維持する必要がある。
ところが、過共晶アルミニウム合金は鋳鉄の約3倍程
度の熱容量を有しているため、エッチング処理時間の
間、例えば30秒という短時間の間で、エッチング液及び
シリンダ1の両者を熱的に平衡状態に達しさせ、かつ、
両者を所定の温度に維持することは難しいものである。
そのため、シリンダ1を浸漬させるエッチング液温度を
所定の温度に維持した場合であっても、シリンダ1の温
度がエッチング液温度よりも高いときには、エッチング
の際の液温度は高くなってしまい、シリコン粒子3の浮
き出し高さが規定寸法より大きくなってしまう虞があっ
た。また、逆にシリンダ1の温度がエッチング液温度よ
りも低いときには、シリコン粒子3の浮き出し高さが規
定寸法より小さくなってしまう虞があった。このよう
に、シリコン粒子3の浮出し高さを制御できないため
に、シリンダ1ごとに浮き出し高さが異なり、高品質の
製品を得ることができないという問題があった。
度の熱容量を有しているため、エッチング処理時間の
間、例えば30秒という短時間の間で、エッチング液及び
シリンダ1の両者を熱的に平衡状態に達しさせ、かつ、
両者を所定の温度に維持することは難しいものである。
そのため、シリンダ1を浸漬させるエッチング液温度を
所定の温度に維持した場合であっても、シリンダ1の温
度がエッチング液温度よりも高いときには、エッチング
の際の液温度は高くなってしまい、シリコン粒子3の浮
き出し高さが規定寸法より大きくなってしまう虞があっ
た。また、逆にシリンダ1の温度がエッチング液温度よ
りも低いときには、シリコン粒子3の浮き出し高さが規
定寸法より小さくなってしまう虞があった。このよう
に、シリコン粒子3の浮出し高さを制御できないため
に、シリンダ1ごとに浮き出し高さが異なり、高品質の
製品を得ることができないという問題があった。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、アルミニウム母材のエッチング量を均
一にし、高品質の製品を得ることのできるアルミニウム
合金の表面処理方法を提供することを目的とする。
れたものであり、アルミニウム母材のエッチング量を均
一にし、高品質の製品を得ることのできるアルミニウム
合金の表面処理方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明は、過共晶アルミニ
ウム合金からなる被加工物の表面を研削加工した後、こ
の被加工物の表面に対し、エッチング液によりアルミニ
ウム母材のみを溶解し、該アルミニウム母材表面からシ
リコン粒子を浮き出させるアルミニウム合金の表面処理
方法であって、前記研削加工後の前記被加工物を洗浄す
る洗浄水の温度を、前記エッチング液の温度とほぼ同じ
にし、前記被加工物の温度を前記エッチング液の温度と
ほぼ同じにした後にエッチング処理を行うことを特徴と
するアルミニウム合金の表面処理方法である。
ウム合金からなる被加工物の表面を研削加工した後、こ
の被加工物の表面に対し、エッチング液によりアルミニ
ウム母材のみを溶解し、該アルミニウム母材表面からシ
リコン粒子を浮き出させるアルミニウム合金の表面処理
方法であって、前記研削加工後の前記被加工物を洗浄す
る洗浄水の温度を、前記エッチング液の温度とほぼ同じ
にし、前記被加工物の温度を前記エッチング液の温度と
ほぼ同じにした後にエッチング処理を行うことを特徴と
するアルミニウム合金の表面処理方法である。
(作用) このようにすれば、エッチング処理を行う際にはすで
に、被加工物の温度はほぼエッチング液の温度となって
いるため、アルミニウム母材のエッチング量は均一とな
り、被加工物は高品質の表面処理が行われる。
に、被加工物の温度はほぼエッチング液の温度となって
いるため、アルミニウム母材のエッチング量は均一とな
り、被加工物は高品質の表面処理が行われる。
(実施例) 以下、本発明に係るアルミニウム合金の表面処理方法
を、図面に基づいて説明する。
を、図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明方法の加熱時間と被加工物の温度と
の関係についてのグラフ、第2図は、シリンダの内壁面
加工ラインを示す概念図、第3図は、本発明方法を含む
シリンダの内壁面加工の工程図、第4図は、加工工程の
各段階におけるシリンダの内壁面状態を示す断面図であ
る。
の関係についてのグラフ、第2図は、シリンダの内壁面
加工ラインを示す概念図、第3図は、本発明方法を含む
シリンダの内壁面加工の工程図、第4図は、加工工程の
各段階におけるシリンダの内壁面状態を示す断面図であ
る。
本発明方法を含むシリンダの内壁面加工工程は、第3
図に示すように、従来の工程と同様に5工程からなって
いる。
図に示すように、従来の工程と同様に5工程からなって
いる。
第1工程においては、シリンダ1の内壁面4のラフボ
ーリング加工を行い、第4図中A線まで切削する。次
に、ラフボーリング加工よりも精度の高いファインボー
リング加工を行い、図中B線まで切削する。
ーリング加工を行い、第4図中A線まで切削する。次
に、ラフボーリング加工よりも精度の高いファインボー
リング加工を行い、図中B線まで切削する。
第2工程においては、シリンダ1の内壁面4の研削加
工を行う。この工程も2段階からなり、先ず、粗用砥石
によりセミホーニング加工を行い、C線まで研削する。
次に、仕上用砥石によりフィニッシュホーニング加工を
行い、D線まで研削する。
工を行う。この工程も2段階からなり、先ず、粗用砥石
によりセミホーニング加工を行い、C線まで研削する。
次に、仕上用砥石によりフィニッシュホーニング加工を
行い、D線まで研削する。
第3工程においては、シリンダ1の内壁面4に残存し
ているクーラントを除去するため、シリンダ1を流水中
で洗浄する。
ているクーラントを除去するため、シリンダ1を流水中
で洗浄する。
本工程における洗浄水の温度は40℃であり、この洗浄
水の温度は、次工程のエッチング処理でのエッチング液
温度とほぼ等しいものである。また、洗浄時間は少なく
とも15秒以上であり、洗浄後のシリンダ1自身の温度は
約38℃となっている。
水の温度は、次工程のエッチング処理でのエッチング液
温度とほぼ等しいものである。また、洗浄時間は少なく
とも15秒以上であり、洗浄後のシリンダ1自身の温度は
約38℃となっている。
第4工程においては、シリンダ1の内壁面4のアルミ
ニウム母材2にエッチング処理を施す。処理条件を以下
に示す。
ニウム母材2にエッチング処理を施す。処理条件を以下
に示す。
エッチング液 10重量%のNaOH エッチング液温度 36〜37℃ エッチング時間 30秒 エッチング方法 浸漬 このNaOH系のエッチング液を用いて化学的エッチング
を行い、アルミニウム母材2のみを図中E線まで溶解
し、シリコン粒子3を浮き出させる。
を行い、アルミニウム母材2のみを図中E線まで溶解
し、シリコン粒子3を浮き出させる。
本工程に搬入されるシリンダ1の温度は、前工程の洗
浄の際に約38℃となっており、上記エッチング液温度と
ほぼ等しくなっている。そのため、エッチング液及びシ
リンダ1の両者は、熱的な平衡状態に迅速に達すること
になり、かつ、エッチング液を所定の温度(36〜37℃)
に維持することが容易となる。従って、アルミニウム母
材のエッチング量は均一となり、シリコン粒子3のアル
ミニウム母材2表面からの浮き出し高さは、規定寸法の
約1μとなる(第5図参照)。
浄の際に約38℃となっており、上記エッチング液温度と
ほぼ等しくなっている。そのため、エッチング液及びシ
リンダ1の両者は、熱的な平衡状態に迅速に達すること
になり、かつ、エッチング液を所定の温度(36〜37℃)
に維持することが容易となる。従って、アルミニウム母
材のエッチング量は均一となり、シリコン粒子3のアル
ミニウム母材2表面からの浮き出し高さは、規定寸法の
約1μとなる(第5図参照)。
そして、第5工程において、シリンダ1に残留してい
るエッチング液を除去するために洗浄を行い、シリンダ
の表面加工を完了する。
るエッチング液を除去するために洗浄を行い、シリンダ
の表面加工を完了する。
また、このようなシリンダの内壁面加工ラインは、第
2図に示す通りであり、各工程の作業を行うユニット
は、トランスファーライン5の一部に組み込まれてい
る。例えば、ホーニングユニット6において所定の研磨
加工が終了したシリンダ1は、洗浄ユニット7に搬入さ
れ、該ユニット7でクーラントが除去された後に、次工
程のエッチング処理ユニット8に搬送されるようになっ
ている。
2図に示す通りであり、各工程の作業を行うユニット
は、トランスファーライン5の一部に組み込まれてい
る。例えば、ホーニングユニット6において所定の研磨
加工が終了したシリンダ1は、洗浄ユニット7に搬入さ
れ、該ユニット7でクーラントが除去された後に、次工
程のエッチング処理ユニット8に搬送されるようになっ
ている。
次に、前記第3工程のクーラントの洗浄工程におい
て、加熱時間と被加工物の温度との関係について、試験
結果をもとに説明する。
て、加熱時間と被加工物の温度との関係について、試験
結果をもとに説明する。
試験に供した被加工物の素材は、前記過共晶アルミニ
ウム合金であり、各条件は以下の通りである。
ウム合金であり、各条件は以下の通りである。
洗浄水温度 40℃ 被加工物初期温度Ts 5、15、25、35℃ 洗浄方法 流水 試験結果を第1図に示す。
同図より明らかなように、被加工物の温度は、初期温
度がいかなる場合であっても、加熱時間が約15秒経過す
ると約38℃になる。つまり、加熱時間が15秒有れば、洗
浄水と被加工物との間は、熱的な平衡状態に達すること
が分かった。このため、ライン環境の温度変化により順
次搬入されてくるシリンダ1に温度差が生じている場合
であっても、エッチング処理前の洗浄工程において、サ
イクルタイムを変えることなく、しかも工程を増加する
ことなく被加工物の温度を一定にすることができる。
度がいかなる場合であっても、加熱時間が約15秒経過す
ると約38℃になる。つまり、加熱時間が15秒有れば、洗
浄水と被加工物との間は、熱的な平衡状態に達すること
が分かった。このため、ライン環境の温度変化により順
次搬入されてくるシリンダ1に温度差が生じている場合
であっても、エッチング処理前の洗浄工程において、サ
イクルタイムを変えることなく、しかも工程を増加する
ことなく被加工物の温度を一定にすることができる。
更に、この後にエッチング処理を行うことから、エッ
チング処理時間(30秒)という短時間の間であっても、
迅速にエッチング液及びシリンダ1の両者は熱的に平衡
状態に達することになり、かつ、エッチング液を所定の
温度(36〜37℃)に維持することが容易となる。そのた
め、アルミニウム母材のエッチング量は均一となり、シ
リコン粒子3の浮き出し高さを規定寸法どおりに制御す
ることができるので、シリンダ1ごとに浮き出し高さが
異なる等の不具合が生じることはなく、高品質の製品を
得ることができる。
チング処理時間(30秒)という短時間の間であっても、
迅速にエッチング液及びシリンダ1の両者は熱的に平衡
状態に達することになり、かつ、エッチング液を所定の
温度(36〜37℃)に維持することが容易となる。そのた
め、アルミニウム母材のエッチング量は均一となり、シ
リコン粒子3の浮き出し高さを規定寸法どおりに制御す
ることができるので、シリンダ1ごとに浮き出し高さが
異なる等の不具合が生じることはなく、高品質の製品を
得ることができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明は、過共晶アルミニウム
合金からなる被加工物の表面を研削加工した後、この被
加工物の表面に対し、エッチング液によりアルミニウム
母材のみを溶解し、該アルミニウム母材表面からシリコ
ン粒子を浮き出させるアルミニウム合金の表面処理方法
であって、前記研削加工後の前記被加工物を洗浄する洗
浄水の温度を、前記エッチング液の温度とほぼ同じに
し、前記被加工物の温度を前記エッチング液の温度とほ
ぼ同じにした後にエッチング処理を行うようにしたの
で、エッチング処理におけるアルミニウム母材のエッチ
ング量を均一にすることができ、これにより、高品質の
表面処理を行うことが可能になるという実用上多大な効
果を得る。
合金からなる被加工物の表面を研削加工した後、この被
加工物の表面に対し、エッチング液によりアルミニウム
母材のみを溶解し、該アルミニウム母材表面からシリコ
ン粒子を浮き出させるアルミニウム合金の表面処理方法
であって、前記研削加工後の前記被加工物を洗浄する洗
浄水の温度を、前記エッチング液の温度とほぼ同じに
し、前記被加工物の温度を前記エッチング液の温度とほ
ぼ同じにした後にエッチング処理を行うようにしたの
で、エッチング処理におけるアルミニウム母材のエッチ
ング量を均一にすることができ、これにより、高品質の
表面処理を行うことが可能になるという実用上多大な効
果を得る。
第1図は、本発明方法の加熱時間と被加工物の温度との
関係についてのグラフ、第2図は、シリンダの内壁面加
工ラインを示す概念図、第3図は、本発明及び従来のシ
リンダの内壁面加工の工程図、第4図は、加工工程の各
段階におけるシリンダの内壁面状態を示す断面図、第5
図は、エッチング液とシリコン粒子の浮出し高さとの関
係についてのグラフである。 1……シリンダ(被加工物)、6……ホーニングユニッ
ト、7……洗浄ユニット、8……エッチング処理ユニッ
ト。
関係についてのグラフ、第2図は、シリンダの内壁面加
工ラインを示す概念図、第3図は、本発明及び従来のシ
リンダの内壁面加工の工程図、第4図は、加工工程の各
段階におけるシリンダの内壁面状態を示す断面図、第5
図は、エッチング液とシリコン粒子の浮出し高さとの関
係についてのグラフである。 1……シリンダ(被加工物)、6……ホーニングユニッ
ト、7……洗浄ユニット、8……エッチング処理ユニッ
ト。
Claims (1)
- 【請求項1】過共晶アルミニウム合金からなる被加工物
の表面を研削加工した後、この被加工物の表面に対し、
エッチング液によりアルミニウム母材のみを溶解し、該
アルミニウム母材表面からシリコン粒子を浮き出させる
アルミニウム合金の表面処理方法であって、前記研削加
工後の前記被加工物を洗浄する洗浄水の温度を、前記エ
ッチング液の温度とほぼ同じにし、前記被加工物の温度
を前記エッチング液の温度とほぼ同じにした後にエッチ
ング処理を行うことを特徴とするアルミニウム合金の表
面処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1032444A JPH08987B2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | アルミニウム合金の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1032444A JPH08987B2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | アルミニウム合金の表面処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02209492A JPH02209492A (ja) | 1990-08-20 |
| JPH08987B2 true JPH08987B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=12359135
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1032444A Expired - Fee Related JPH08987B2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | アルミニウム合金の表面処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08987B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8047174B2 (en) | 2006-12-28 | 2011-11-01 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine component and method for producing the same |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB0601319D0 (en) | 2006-01-23 | 2006-03-01 | Imp Innovations Ltd | A method of fabricating pillars composed of silicon-based material |
| GB0709165D0 (en) | 2007-05-11 | 2007-06-20 | Nexeon Ltd | A silicon anode for a rechargeable battery |
| GB0713896D0 (en) | 2007-07-17 | 2007-08-29 | Nexeon Ltd | Method |
| GB0713898D0 (en) | 2007-07-17 | 2007-08-29 | Nexeon Ltd | A method of fabricating structured particles composed of silcon or a silicon-based material and their use in lithium rechargeable batteries |
| GB2464158B (en) | 2008-10-10 | 2011-04-20 | Nexeon Ltd | A method of fabricating structured particles composed of silicon or a silicon-based material and their use in lithium rechargeable batteries |
| GB2464157B (en) | 2008-10-10 | 2010-09-01 | Nexeon Ltd | A method of fabricating structured particles composed of silicon or a silicon-based material |
| GB2470056B (en) | 2009-05-07 | 2013-09-11 | Nexeon Ltd | A method of making silicon anode material for rechargeable cells |
| GB2470190B (en) | 2009-05-11 | 2011-07-13 | Nexeon Ltd | A binder for lithium ion rechargeable battery cells |
| US9853292B2 (en) | 2009-05-11 | 2017-12-26 | Nexeon Limited | Electrode composition for a secondary battery cell |
| GB201009519D0 (en) | 2010-06-07 | 2010-07-21 | Nexeon Ltd | An additive for lithium ion rechargeable battery cells |
| GB201014707D0 (en) | 2010-09-03 | 2010-10-20 | Nexeon Ltd | Electroactive material |
| GB201014706D0 (en) | 2010-09-03 | 2010-10-20 | Nexeon Ltd | Porous electroactive material |
-
1989
- 1989-02-10 JP JP1032444A patent/JPH08987B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8047174B2 (en) | 2006-12-28 | 2011-11-01 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine component and method for producing the same |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02209492A (ja) | 1990-08-20 |
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