JPH088484A - Ii−vi族化合物半導体から成る発光受光素子用の電極 - Google Patents
Ii−vi族化合物半導体から成る発光受光素子用の電極Info
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- JPH088484A JPH088484A JP16304094A JP16304094A JPH088484A JP H088484 A JPH088484 A JP H088484A JP 16304094 A JP16304094 A JP 16304094A JP 16304094 A JP16304094 A JP 16304094A JP H088484 A JPH088484 A JP H088484A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】p型II−VI化合物半導体結晶層とオーミッ
ク接触を形成し得る、II−VI族化合物半導体から成
る発光素子用あるいは受光素子用の電極を提供する。 【構成】II−VI族化合物半導体から成る発光受光素
子用の電極は、p型II−VI族化合物半導体結晶層2
0上に形成されたp型のダイアモンド系炭素層21、及
びその上に形成された金属層22から成る。あるいは
又、p型II−VI族化合物半導体結晶層上に形成され
たp型のβ型SiC層(SiとCが面心立方格子を組む
閃亜鉛鉱型構造を有するSiC層)、及びその上に形成
された金属層から成る。
ク接触を形成し得る、II−VI族化合物半導体から成
る発光素子用あるいは受光素子用の電極を提供する。 【構成】II−VI族化合物半導体から成る発光受光素
子用の電極は、p型II−VI族化合物半導体結晶層2
0上に形成されたp型のダイアモンド系炭素層21、及
びその上に形成された金属層22から成る。あるいは
又、p型II−VI族化合物半導体結晶層上に形成され
たp型のβ型SiC層(SiとCが面心立方格子を組む
閃亜鉛鉱型構造を有するSiC層)、及びその上に形成
された金属層から成る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、II−VI族化合物半
導体から成る発光受光素子用の電極、より詳しくは、所
謂p型電極の改良に関する。
導体から成る発光受光素子用の電極、より詳しくは、所
謂p型電極の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ZnSe、ZnSSe、ZnMgSSe
等のワイドギャップII−VI族化合物半導体が、短波
長(緑色、青色)の発光ダイオードや半導体レーザ用の
材料として有望視されている。ZnSeを用いたLED
の基本構造は、例えば、GaAs又はZnSeから成る
n型化合物半導体基板の上に形成された、n型II−V
I族化合物半導体結晶層、p型II−VI族化合物半導
体結晶層、p型II−VI族化合物半導体結晶から成る
キャップ層、及び金属電極から構成されている。また、
ZnSeを用いた二重ヘテロ構造を有する半導体レーザ
の基本構造は、例えば、n型化合物半導体基板、n型I
I−VI族化合物半導体結晶層から成る第1のクラッド
層、活性層、p型II−VI族化合物半導体結晶層から
成る第2のクラッド層、p型II−VI族化合物半導体
結晶から成るキャップ層、及び金属電極から構成されて
いる。金属電極は、例えば、Pd/Pt/Auから構成
されている。そして、キャップ層と金属電極との間に
は、低い接触比抵抗及び信頼性の高いオーミック接触が
要求される。尚、キャップ層は、コンタクト層としての
機能、及びその下に形成されたII−VI族化合物半導
体結晶層の酸化防止層としての機能を有する。
等のワイドギャップII−VI族化合物半導体が、短波
長(緑色、青色)の発光ダイオードや半導体レーザ用の
材料として有望視されている。ZnSeを用いたLED
の基本構造は、例えば、GaAs又はZnSeから成る
n型化合物半導体基板の上に形成された、n型II−V
I族化合物半導体結晶層、p型II−VI族化合物半導
体結晶層、p型II−VI族化合物半導体結晶から成る
キャップ層、及び金属電極から構成されている。また、
ZnSeを用いた二重ヘテロ構造を有する半導体レーザ
の基本構造は、例えば、n型化合物半導体基板、n型I
I−VI族化合物半導体結晶層から成る第1のクラッド
層、活性層、p型II−VI族化合物半導体結晶層から
成る第2のクラッド層、p型II−VI族化合物半導体
結晶から成るキャップ層、及び金属電極から構成されて
いる。金属電極は、例えば、Pd/Pt/Auから構成
されている。そして、キャップ層と金属電極との間に
は、低い接触比抵抗及び信頼性の高いオーミック接触が
要求される。尚、キャップ層は、コンタクト層としての
機能、及びその下に形成されたII−VI族化合物半導
体結晶層の酸化防止層としての機能を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現状では、
キャップ層と金属電極との接触はショットキ接合とな
り、高い電圧を金属電極に印加しなければ電流が流れな
いという問題がある。これは、金属電極中の電気伝導を
担う電子のエネルギーレベルと比較して、II−VI族
化合物半導体の価電子帯のエネルギーレベルが深いこ
と、p型II−VI族化合物半導体において得られるキ
ャリア濃度が1018/cm3程度と低いことに起因して
いる。
キャップ層と金属電極との接触はショットキ接合とな
り、高い電圧を金属電極に印加しなければ電流が流れな
いという問題がある。これは、金属電極中の電気伝導を
担う電子のエネルギーレベルと比較して、II−VI族
化合物半導体の価電子帯のエネルギーレベルが深いこ
と、p型II−VI族化合物半導体において得られるキ
ャリア濃度が1018/cm3程度と低いことに起因して
いる。
【0004】また、面発光型ダイオードや面発光型半導
体レーザから成る発光素子の発光効率を高めるために
は、発光素子内部で生成した光が外部に放出される際、
光が電極によって遮られないようにする必要がある。そ
のため、金属電極等の不透明な電極を用いる場合には、
発光領域の外側に電極を形成し、発光領域が電極で覆わ
れない構造としている。このような構造においては、電
極を介して流入した電流が、発光領域の化合物半導体結
晶層内で十分に広がることが必要とされる。然るに、p
型II−VI族化合物半導体は抵抗が高いために、電流
が発光領域の化合物半導体結晶層内で十分に広がり難
い。その結果、電極直下の領域のみが発光し、発光領域
全体では発光し難いという問題がある。従来の透明電極
を構成するITOやZnO等はn型半導体材料であるた
め、p型II−VI族化合物半導体結晶層との間で低抵
抗のオーミック電極とはなり得ない。
体レーザから成る発光素子の発光効率を高めるために
は、発光素子内部で生成した光が外部に放出される際、
光が電極によって遮られないようにする必要がある。そ
のため、金属電極等の不透明な電極を用いる場合には、
発光領域の外側に電極を形成し、発光領域が電極で覆わ
れない構造としている。このような構造においては、電
極を介して流入した電流が、発光領域の化合物半導体結
晶層内で十分に広がることが必要とされる。然るに、p
型II−VI族化合物半導体は抵抗が高いために、電流
が発光領域の化合物半導体結晶層内で十分に広がり難
い。その結果、電極直下の領域のみが発光し、発光領域
全体では発光し難いという問題がある。従来の透明電極
を構成するITOやZnO等はn型半導体材料であるた
め、p型II−VI族化合物半導体結晶層との間で低抵
抗のオーミック電極とはなり得ない。
【0005】GaAsから成るp型化合物半導体基板上
にII−VI族化合物半導体結晶層を成長させ、最上層
をn型II−VI族化合物半導体結晶から成るキャップ
層とすれば、ITOやZnO等の従来の透明電極を用い
ることができる。また、n型II−VI族化合物半導体
結晶層上には、オーミック接触を有し低い接触比抵抗値
を有する金属電極を容易に形成することができる。従っ
て、上述のような問題を回避することが可能である。と
ころが、p型化合物半導体基板上にこのような発光素子
構造体を形成した場合、例えばZnSeと比較してGa
Asは価電子帯のエネルギーバンドが約1.4eV浅い
ために、p型化合物半導体基板とp型II−VI族化合
物半導体結晶層との間はショットキ接合となってしま
い、やはり高い駆動電圧が必要になる。
にII−VI族化合物半導体結晶層を成長させ、最上層
をn型II−VI族化合物半導体結晶から成るキャップ
層とすれば、ITOやZnO等の従来の透明電極を用い
ることができる。また、n型II−VI族化合物半導体
結晶層上には、オーミック接触を有し低い接触比抵抗値
を有する金属電極を容易に形成することができる。従っ
て、上述のような問題を回避することが可能である。と
ころが、p型化合物半導体基板上にこのような発光素子
構造体を形成した場合、例えばZnSeと比較してGa
Asは価電子帯のエネルギーバンドが約1.4eV浅い
ために、p型化合物半導体基板とp型II−VI族化合
物半導体結晶層との間はショットキ接合となってしま
い、やはり高い駆動電圧が必要になる。
【0006】受光素子においても、発光素子と同様に、
p型II−VI族化合物半導体結晶層と金属電極との間
にショットキ接合が形成されるために、p型II−VI
族化合物半導体結晶層と金属電極との間で電流が流れ難
くなるという問題がある。
p型II−VI族化合物半導体結晶層と金属電極との間
にショットキ接合が形成されるために、p型II−VI
族化合物半導体結晶層と金属電極との間で電流が流れ難
くなるという問題がある。
【0007】従って、本発明の目的は、p型II−VI
化合物半導体結晶層とオーミック接触を形成し得る、I
I−VI族化合物半導体から成る発光素子用あるいは受
光素子用の電極を提供することにある。
化合物半導体結晶層とオーミック接触を形成し得る、I
I−VI族化合物半導体から成る発光素子用あるいは受
光素子用の電極を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のII−VI族化合物半導体から成る発光受
光素子用の電極は、p型II−VI族化合物半導体結晶
層上に形成されたp型のダイアモンド系炭素層、及びそ
の上に形成された金属層から成ることを特徴とする。こ
こで、ダイアモンド系炭素層とは、単結晶や多結晶のダ
イアモンドから成る層、あるいは又、ダイアモンド状炭
素(diamond-like carbon)やi−カーボンといった炭
素がsp3結合したアモルファスな炭素から成る層を意
味する。
めの本発明のII−VI族化合物半導体から成る発光受
光素子用の電極は、p型II−VI族化合物半導体結晶
層上に形成されたp型のダイアモンド系炭素層、及びそ
の上に形成された金属層から成ることを特徴とする。こ
こで、ダイアモンド系炭素層とは、単結晶や多結晶のダ
イアモンドから成る層、あるいは又、ダイアモンド状炭
素(diamond-like carbon)やi−カーボンといった炭
素がsp3結合したアモルファスな炭素から成る層を意
味する。
【0009】あるいは又、上記の目的を達成するための
本発明のII−VI族化合物半導体から成る発光受光素
子用の電極は、p型II−VI族化合物半導体結晶層上
に形成されたp型のβ型SiC層(SiとCが面心立方
格子を組む閃亜鉛鉱型構造を有するSiC層)、及びそ
の上に形成された金属層から成ることを特徴とする。β
型SiC層は結晶質であっても非晶質であってもよい。
本発明のII−VI族化合物半導体から成る発光受光素
子用の電極は、p型II−VI族化合物半導体結晶層上
に形成されたp型のβ型SiC層(SiとCが面心立方
格子を組む閃亜鉛鉱型構造を有するSiC層)、及びそ
の上に形成された金属層から成ることを特徴とする。β
型SiC層は結晶質であっても非晶質であってもよい。
【0010】これらの本発明のII−VI族化合物半導
体から成る発光受光素子用の電極においては、p型II
−VI族化合物半導体結晶層は、p型ZnSe、p型Z
nSSe又はp型ZnMgSSeから構成することがで
きる。金属層を構成する材料として、Au、Ti、P
t、Pd、及びこれらの合金又は多層膜を挙げることが
できる。尚、本明細書における発光受光素子という用語
には、発光素子及び受光素子が包含される。
体から成る発光受光素子用の電極においては、p型II
−VI族化合物半導体結晶層は、p型ZnSe、p型Z
nSSe又はp型ZnMgSSeから構成することがで
きる。金属層を構成する材料として、Au、Ti、P
t、Pd、及びこれらの合金又は多層膜を挙げることが
できる。尚、本明細書における発光受光素子という用語
には、発光素子及び受光素子が包含される。
【0011】本発明における発光受光素子には、電極を
形成すべき部分がp型II−VI族化合物半導体結晶層
から構成された発光受光素子ならば如何なるものも包含
され、例えば、二重ヘテロ構造(DH)、分離閉じ込め
ヘテロ構造(SCH)、多重量子井戸構造(MQW)を
有し、端面発光型あるいは面発光型のpn接合型発光ダ
イオードや半導体レーザ、フォトダイオード、多重量子
井戸構造(MQW)を有する光吸収変調器を挙げること
ができる。あるいは又、本発明における発光受光素子に
は、1次元量子井戸構造や2次元量子井戸構造を有する
半導体レーザを含むことができ、更に、GRIN−SC
H半導体レーザ、横方向電流注入MQW半導体レーザ、
多重ストライプ形半導体レーザ等を含むことができる。
形成すべき部分がp型II−VI族化合物半導体結晶層
から構成された発光受光素子ならば如何なるものも包含
され、例えば、二重ヘテロ構造(DH)、分離閉じ込め
ヘテロ構造(SCH)、多重量子井戸構造(MQW)を
有し、端面発光型あるいは面発光型のpn接合型発光ダ
イオードや半導体レーザ、フォトダイオード、多重量子
井戸構造(MQW)を有する光吸収変調器を挙げること
ができる。あるいは又、本発明における発光受光素子に
は、1次元量子井戸構造や2次元量子井戸構造を有する
半導体レーザを含むことができ、更に、GRIN−SC
H半導体レーザ、横方向電流注入MQW半導体レーザ、
多重ストライプ形半導体レーザ等を含むことができる。
【0012】
【作用】本発明の発光受光素子用の電極においては、p
型II−VI族化合物半導体結晶層上にp型のダイアモ
ンド系炭素層あるいはp型のβ型SiC層が形成され、
更にその上に金属層が形成されている。ダイアモンド等
の価電子帯のエネルギーレベルは、金属層を構成する例
えば金のフェルミレベルよりも約1.3eV深い。ま
た、II−VI族化合物半導体結晶層を構成する例えば
ZnSeとほぼ等しい。更には、ダイアモンド系炭素層
あるいはβ型SiC層は、不純物をドーピングすること
によって、キャリア濃度の高いp型導電層とすることが
できる。その結果、p型のダイアモンド系炭素層あるい
はp型のβ型SiC層からp型II−VI族化合物半導
体結晶層へ正孔を注入する場合、障壁が形成されず、オ
ーミック接触を得ることができる。また、ダイアモンド
系炭素層あるいはβ型SiC層と金属層との間の接触比
抵抗は10-4Ω・cmオーダーであり、問題は生じな
い。
型II−VI族化合物半導体結晶層上にp型のダイアモ
ンド系炭素層あるいはp型のβ型SiC層が形成され、
更にその上に金属層が形成されている。ダイアモンド等
の価電子帯のエネルギーレベルは、金属層を構成する例
えば金のフェルミレベルよりも約1.3eV深い。ま
た、II−VI族化合物半導体結晶層を構成する例えば
ZnSeとほぼ等しい。更には、ダイアモンド系炭素層
あるいはβ型SiC層は、不純物をドーピングすること
によって、キャリア濃度の高いp型導電層とすることが
できる。その結果、p型のダイアモンド系炭素層あるい
はp型のβ型SiC層からp型II−VI族化合物半導
体結晶層へ正孔を注入する場合、障壁が形成されず、オ
ーミック接触を得ることができる。また、ダイアモンド
系炭素層あるいはβ型SiC層と金属層との間の接触比
抵抗は10-4Ω・cmオーダーであり、問題は生じな
い。
【0013】また、ダイアモンド系炭素層あるいはβ型
SiC層は熱伝導率の高い炭素あるいはSiCから構成
されているので、電極は熱的に安定しており、しかも動
作中の発光受光素子の温度上昇を抑制することができ
る。しかも、ダイアモンド系炭素層あるいはβ型SiC
層は可視光に対して透明である。従って、面発光型の発
光素子に本発明の電極を適用した場合、発光素子内部で
生成した光が外部に放出される電極によって遮られると
いった問題を回避することができる。
SiC層は熱伝導率の高い炭素あるいはSiCから構成
されているので、電極は熱的に安定しており、しかも動
作中の発光受光素子の温度上昇を抑制することができ
る。しかも、ダイアモンド系炭素層あるいはβ型SiC
層は可視光に対して透明である。従って、面発光型の発
光素子に本発明の電極を適用した場合、発光素子内部で
生成した光が外部に放出される電極によって遮られると
いった問題を回避することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
明を説明する。
【0015】(実施例1)図1に模式的な断面図を示す
実施例1の発光素子は、面発光型の発光ダイオードであ
る。この発光素子は、n型化合物半導体基板10、その
上に形成された、バッファ層11、n型クラッド層1
2、活性層13、p型クラッド層14、p型キャップ層
20、電流狭窄のための絶縁層30、ダイアモンドから
成るp型のダイアモンド系炭素層21、金属層22、及
びn型化合物半導体基板10の裏面に形成されたn型電
極40から成る。実施例1の発光素子である発光ダイオ
ードにおいては、その内部で生成された光は、p型ダイ
アモンド系炭素層21を通過して外部に放出される。以
下に説明する工程により、実施例1の発光素子である発
光ダイオードを作製することができる。
実施例1の発光素子は、面発光型の発光ダイオードであ
る。この発光素子は、n型化合物半導体基板10、その
上に形成された、バッファ層11、n型クラッド層1
2、活性層13、p型クラッド層14、p型キャップ層
20、電流狭窄のための絶縁層30、ダイアモンドから
成るp型のダイアモンド系炭素層21、金属層22、及
びn型化合物半導体基板10の裏面に形成されたn型電
極40から成る。実施例1の発光素子である発光ダイオ
ードにおいては、その内部で生成された光は、p型ダイ
アモンド系炭素層21を通過して外部に放出される。以
下に説明する工程により、実施例1の発光素子である発
光ダイオードを作製することができる。
【0016】n型化合物半導体基板10として、例え
ば、GaAs、GaP又はInPを用いることができ
る。InGaAs、InGaP、InAlGaAs等を
MOCVD法若しくはMBE法にてn型化合物半導体基
板10上にエピタキシャル成長させることによって、バ
ッファ層11を形成する。n型化合物半導体基板10と
して、ZnSeを用いることもできる。場合によって
は、バッファ層11を形成しなくともよい。
ば、GaAs、GaP又はInPを用いることができ
る。InGaAs、InGaP、InAlGaAs等を
MOCVD法若しくはMBE法にてn型化合物半導体基
板10上にエピタキシャル成長させることによって、バ
ッファ層11を形成する。n型化合物半導体基板10と
して、ZnSeを用いることもできる。場合によって
は、バッファ層11を形成しなくともよい。
【0017】次いで、バッファ層11(場合によって
は、n型化合物半導体基板10)上に、n型クラッド層
12、活性層13、p型クラッド層14及びp型キャッ
プ層20をMOCVD法若しくはMBE法にて順次エピ
タキシャル成長させる。これらの各層は、例えば以下の
組み合わせのII−VI族化合物半導体結晶層から成
る。
は、n型化合物半導体基板10)上に、n型クラッド層
12、活性層13、p型クラッド層14及びp型キャッ
プ層20をMOCVD法若しくはMBE法にて順次エピ
タキシャル成長させる。これらの各層は、例えば以下の
組み合わせのII−VI族化合物半導体結晶層から成
る。
【0018】(構成例1) 活性層 :ZnSe クラッド層:ZnMgSSe キャップ層:ZnSe、ZnSSe又はZnMgSSe (構成例2) 活性層 :ZnSSe クラッド層:ZnMgSSe キャップ層:ZnSSe又はZnMgSSe
【0019】その後、p型キャップ層20を構成するp
型II−VI族化合物半導体結晶層上に、例えばスパッ
タ法やCVD法にて絶縁層30を形成し、フォトリソグ
ラフィ技術及びエッチング技術を用いて絶縁層30を所
望の形状にパターニングする。絶縁層は、SiO2、S
i3N4、Al2O3等から構成することができる。
型II−VI族化合物半導体結晶層上に、例えばスパッ
タ法やCVD法にて絶縁層30を形成し、フォトリソグ
ラフィ技術及びエッチング技術を用いて絶縁層30を所
望の形状にパターニングする。絶縁層は、SiO2、S
i3N4、Al2O3等から構成することができる。
【0020】次に、p型キャップ層20を構成するp型
II−VI族化合物半導体結晶層上に、実施例1におい
ては多結晶ダイアモンドから成るp型ダイアモンド系炭
素層21を形成する。多結晶ダイアモンドから成るp型
ダイアモンド系炭素層21を形成する前に、p型キャッ
プ層20の表面をダイアモンド粉で研磨することが、ダ
イアモンド核発生密度を高くする上で好ましい。多結晶
ダイアモンドから成るp型ダイアモンド系炭素層21
は、水素ガス希釈のCOガス若しくはCH4ガスを原料
ガスとして用い、ジボラン(B2H6)をドーパントガス
として用いて、例えばECRプラズマCVD法にて成膜
することができる。成膜条件として、例えば、CH4/
B2H6/H2のモル比を0.005/0.00001/
1、反応室内の圧力230Paを挙げることができる。
II−VI族化合物半導体結晶層上に、実施例1におい
ては多結晶ダイアモンドから成るp型ダイアモンド系炭
素層21を形成する。多結晶ダイアモンドから成るp型
ダイアモンド系炭素層21を形成する前に、p型キャッ
プ層20の表面をダイアモンド粉で研磨することが、ダ
イアモンド核発生密度を高くする上で好ましい。多結晶
ダイアモンドから成るp型ダイアモンド系炭素層21
は、水素ガス希釈のCOガス若しくはCH4ガスを原料
ガスとして用い、ジボラン(B2H6)をドーパントガス
として用いて、例えばECRプラズマCVD法にて成膜
することができる。成膜条件として、例えば、CH4/
B2H6/H2のモル比を0.005/0.00001/
1、反応室内の圧力230Paを挙げることができる。
【0021】あるいは又、特開平4−266020号公
報に開示されているように、炭素源としてメタン、一酸
化炭素、エタノール、メタノールやアセチレン等を用
い、窒素源として窒素ガス(N2)、アンモニア(N
H3)、ヒドラジン(N2H4)や三フッ化窒素(NF3)
等を用い、ホウ素源としてジボラン(B2H6)や炭化ホ
ウ素等を用い、ECRプラズマCVD法にて成膜しても
よい。成膜条件は、例えば、CH4/NH3/B2H6=1
0/1/1sccm、反応圧力10-2〜10-1Paを挙げる
ことができる。
報に開示されているように、炭素源としてメタン、一酸
化炭素、エタノール、メタノールやアセチレン等を用
い、窒素源として窒素ガス(N2)、アンモニア(N
H3)、ヒドラジン(N2H4)や三フッ化窒素(NF3)
等を用い、ホウ素源としてジボラン(B2H6)や炭化ホ
ウ素等を用い、ECRプラズマCVD法にて成膜しても
よい。成膜条件は、例えば、CH4/NH3/B2H6=1
0/1/1sccm、反応圧力10-2〜10-1Paを挙げる
ことができる。
【0022】"Diamond deposition on silicon surface
s heated to temperature as low as 135゜C", M. Iha
ra, et al, Appl. Phys. Lett. 59 (12), pp 1473-147
4, 16September, 1991 に開示されているCVD法を用
いて多結晶ダイアモンドから成るp型ダイアモンド系炭
素層21を形成することができる。即ち、p型キャップ
層20を構成するp型II−VI族化合物半導体結晶層
の上方にフィラメントを配設し、このフィラメントでp
型II−VI族化合物半導体結晶層の表面を加熱しなが
ら、例えばCH4/B2H6/H2を原料ガスとしてCVD
法にてp型ダイアモンド系炭素層21を形成することが
できる。
s heated to temperature as low as 135゜C", M. Iha
ra, et al, Appl. Phys. Lett. 59 (12), pp 1473-147
4, 16September, 1991 に開示されているCVD法を用
いて多結晶ダイアモンドから成るp型ダイアモンド系炭
素層21を形成することができる。即ち、p型キャップ
層20を構成するp型II−VI族化合物半導体結晶層
の上方にフィラメントを配設し、このフィラメントでp
型II−VI族化合物半導体結晶層の表面を加熱しなが
ら、例えばCH4/B2H6/H2を原料ガスとしてCVD
法にてp型ダイアモンド系炭素層21を形成することが
できる。
【0023】あるいは又、イオンプレーティング法やイ
オンビームスパッタ法等の物理的気相成長法でp型のダ
イアモンド系炭素層を形成することもできる。イオンビ
ームスパッタ法を用いる場合、"Growth of diamond at
room temperature by an ion-beam sputter deposition
under hydrogen-ion bombardment", M. Kitabatake,et
al, J. Appl. Phys. 58 (4), pp 1693-1695, 15 Augus
t 1985 に記載されたように、水素イオン衝撃を用いた
イオンビームスパッタ法を採用してもよい。成膜された
ダイアモンド層にp型不純物をイオン注入したり拡散さ
せたりすることで、多結晶ダイアモンドから成るp型ダ
イアモンド系炭素層を形成することができる。
オンビームスパッタ法等の物理的気相成長法でp型のダ
イアモンド系炭素層を形成することもできる。イオンビ
ームスパッタ法を用いる場合、"Growth of diamond at
room temperature by an ion-beam sputter deposition
under hydrogen-ion bombardment", M. Kitabatake,et
al, J. Appl. Phys. 58 (4), pp 1693-1695, 15 Augus
t 1985 に記載されたように、水素イオン衝撃を用いた
イオンビームスパッタ法を採用してもよい。成膜された
ダイアモンド層にp型不純物をイオン注入したり拡散さ
せたりすることで、多結晶ダイアモンドから成るp型ダ
イアモンド系炭素層を形成することができる。
【0024】その後、必要に応じて、p型ダイアモンド
系炭素層21のパターニングを行う。このパターニング
はフッ素系のハロゲンをECRプラズマによってイオン
化してエッチングする反応性イオンエッチング法やレー
ザによる直接的なエッチング法にて行うことができる。
系炭素層21のパターニングを行う。このパターニング
はフッ素系のハロゲンをECRプラズマによってイオン
化してエッチングする反応性イオンエッチング法やレー
ザによる直接的なエッチング法にて行うことができる。
【0025】その後、p型ダイアモンド系炭素層21の
上に、例えばAuから成る金属層をスパッタ法にて堆積
させ、かかる金属層22をフォトリソグラフィ技術及び
エッチング技術を用いて所望の形状にパターニングす
る。あるいはAu/Tiから成る金属層をスパッタ法に
て堆積させ、フォーミングガス中で合金化処理を施した
後、かかる金属層22をフォトリソグラフィ技術及びエ
ッチング技術を用いて所望の形状にパターニングする。
こうして、p型II−VI族化合物半導体結晶層20上
に形成されたp型ダイアモンド系炭素層21、及びその
上に形成された金属層22から成る電極が形成される。
上に、例えばAuから成る金属層をスパッタ法にて堆積
させ、かかる金属層22をフォトリソグラフィ技術及び
エッチング技術を用いて所望の形状にパターニングす
る。あるいはAu/Tiから成る金属層をスパッタ法に
て堆積させ、フォーミングガス中で合金化処理を施した
後、かかる金属層22をフォトリソグラフィ技術及びエ
ッチング技術を用いて所望の形状にパターニングする。
こうして、p型II−VI族化合物半導体結晶層20上
に形成されたp型ダイアモンド系炭素層21、及びその
上に形成された金属層22から成る電極が形成される。
【0026】最後に、n型化合物半導体基板10の裏面
に、InあるいはAuGe/Auから成るn型電極40
を従来の方法に基づき形成する。
に、InあるいはAuGe/Auから成るn型電極40
を従来の方法に基づき形成する。
【0027】(実施例2)図2に模式的な断面図を示す
実施例2の発光素子は、端面発光型の二重ヘテロ構造を
有する半導体レーザである。この半導体レーザから成る
発光素子は、n型化合物半導体基板10、その上に形成
された、バッファ層11、n型クラッド層12、活性層
13、p型クラッド層14、p型キャップ層20、電流
狭窄のための絶縁層30、多結晶ダイアモンドから成る
p型ダイアモンド系炭素層21、金属層22、及びn型
化合物半導体基板10の裏面に形成されたn型電極40
から成る。実施例2の発光素子である半導体レーザにお
いては、その内部で生成された光は、端面から図面の紙
面と垂直な方向に放出される。実施例2の発光素子は、
実施例1にて説明した発光素子と同様の作製方法で作製
することができる。
実施例2の発光素子は、端面発光型の二重ヘテロ構造を
有する半導体レーザである。この半導体レーザから成る
発光素子は、n型化合物半導体基板10、その上に形成
された、バッファ層11、n型クラッド層12、活性層
13、p型クラッド層14、p型キャップ層20、電流
狭窄のための絶縁層30、多結晶ダイアモンドから成る
p型ダイアモンド系炭素層21、金属層22、及びn型
化合物半導体基板10の裏面に形成されたn型電極40
から成る。実施例2の発光素子である半導体レーザにお
いては、その内部で生成された光は、端面から図面の紙
面と垂直な方向に放出される。実施例2の発光素子は、
実施例1にて説明した発光素子と同様の作製方法で作製
することができる。
【0028】(実施例3)実施例1及び実施例2におい
ては、p型II−VI族化合物半導体結晶層20上にダ
イアモンド系炭素層21を形成した。これに対して、実
施例3においては、p型II−VI族化合物半導体結晶
層上にp型のβ型SiC層を形成する。発光素子の構造
は、実施例1や実施例2にて説明した発光素子の構造と
同様とすることができる。
ては、p型II−VI族化合物半導体結晶層20上にダ
イアモンド系炭素層21を形成した。これに対して、実
施例3においては、p型II−VI族化合物半導体結晶
層上にp型のβ型SiC層を形成する。発光素子の構造
は、実施例1や実施例2にて説明した発光素子の構造と
同様とすることができる。
【0029】p型II−VI族化合物半導体結晶層上で
のp型のβ型SiC層の形成は、例えば、SiH4、C
H4、H2及びB2H6の混合ガスを用いたECRプラズマ
CVD法にて行うことができる。あるいは又、アルゴン
雰囲気中でSiCターゲットを直接スパッタする方法
や、C2H2等の反応性雰囲気中でSiを蒸着したり、ス
パッタ蒸着したり、あるいはイオンプレーティングする
ことで形成することができる。SiCは化学当量的に
1:1でなくともよく、例えば高周波スパッタ法にて成
膜されたSiC層のSi/Cは1.1〜1.2程度であ
る。
のp型のβ型SiC層の形成は、例えば、SiH4、C
H4、H2及びB2H6の混合ガスを用いたECRプラズマ
CVD法にて行うことができる。あるいは又、アルゴン
雰囲気中でSiCターゲットを直接スパッタする方法
や、C2H2等の反応性雰囲気中でSiを蒸着したり、ス
パッタ蒸着したり、あるいはイオンプレーティングする
ことで形成することができる。SiCは化学当量的に
1:1でなくともよく、例えば高周波スパッタ法にて成
膜されたSiC層のSi/Cは1.1〜1.2程度であ
る。
【0030】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例1及び実施例2においては、ダイアモン
ド系炭素層としてダイアモンドを例にとり説明したが、
ダイアモンド状炭素からダイアモンド系炭素層を構成す
ることもできる。この場合には、ダイアモンド状炭素
を、RFプラズマCVD法、イオンビーム蒸着法、イオ
ンビームスパッタ法、レーザ蒸着法等によって形成すれ
ばよい。
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例1及び実施例2においては、ダイアモン
ド系炭素層としてダイアモンドを例にとり説明したが、
ダイアモンド状炭素からダイアモンド系炭素層を構成す
ることもできる。この場合には、ダイアモンド状炭素
を、RFプラズマCVD法、イオンビーム蒸着法、イオ
ンビームスパッタ法、レーザ蒸着法等によって形成すれ
ばよい。
【0031】本発明の電極を、活性層13を多重量子井
戸構造とした半導体レーザ構造を有する発光素子に適用
することができる。この場合、活性層、クラッド層及び
キャップ層を以下に例示する組成の化合物半導体結晶か
ら構成することができる。 (構成例3) 活性層 :ZnSe又はZnSSe(井戸層)/Zn
MgSSe(障壁層) クラッド層:ZnMgSSe キャップ層:ZnSSe又はZnMgSSe (構成例4) 活性層 :ZnCdSe(井戸層)/ZnSe又はZ
nSSe(障壁層) クラッド層:ZnMgSSe キャップ層:ZnSe、ZnSSe又はZnMgSSe
戸構造とした半導体レーザ構造を有する発光素子に適用
することができる。この場合、活性層、クラッド層及び
キャップ層を以下に例示する組成の化合物半導体結晶か
ら構成することができる。 (構成例3) 活性層 :ZnSe又はZnSSe(井戸層)/Zn
MgSSe(障壁層) クラッド層:ZnMgSSe キャップ層:ZnSSe又はZnMgSSe (構成例4) 活性層 :ZnCdSe(井戸層)/ZnSe又はZ
nSSe(障壁層) クラッド層:ZnMgSSe キャップ層:ZnSe、ZnSSe又はZnMgSSe
【0032】あるいは又、本発明の電極を、分離閉じ込
めヘテロ(Separate-Confinement Heterostructure, S
CH)構造を有する半導体レーザ構造を有する発光素子
に適用することもできる。この場合、活性領域、クラッ
ド層及びキャップ層を以下に例示する組成の化合物半導
体結晶から構成することができる。尚、活性領域は、第
1の光ガイド層、活性層、第2の光ガイド層から構成さ
れている。 (構成例5) 活性層 :ZnCdSe 光ガイド層:ZnSe又はZnSSe クラッド層:ZnMgSSe キャップ層:ZnSe、ZnSSe又はZnMgSSe (構成例6) 活性層 :ZnCdSe 光ガイド層:ZnSe、ZnSSe又はZnMgSSe クラッド層:ZnSSe キャップ層:ZnSe、ZnSSe又はZnMgSSe
めヘテロ(Separate-Confinement Heterostructure, S
CH)構造を有する半導体レーザ構造を有する発光素子
に適用することもできる。この場合、活性領域、クラッ
ド層及びキャップ層を以下に例示する組成の化合物半導
体結晶から構成することができる。尚、活性領域は、第
1の光ガイド層、活性層、第2の光ガイド層から構成さ
れている。 (構成例5) 活性層 :ZnCdSe 光ガイド層:ZnSe又はZnSSe クラッド層:ZnMgSSe キャップ層:ZnSe、ZnSSe又はZnMgSSe (構成例6) 活性層 :ZnCdSe 光ガイド層:ZnSe、ZnSSe又はZnMgSSe クラッド層:ZnSSe キャップ層:ZnSe、ZnSSe又はZnMgSSe
【0033】尚、第1及び/又は第2の光ガイド層を、
所謂グレーテッド構造とすることもできる。即ち、発光
素子の活性領域をGRIN−SCH構造とすることもで
きる。
所謂グレーテッド構造とすることもできる。即ち、発光
素子の活性領域をGRIN−SCH構造とすることもで
きる。
【0034】あるいは又、本発明の電極を、フォトダイ
オードから成る受光素子の電極に適用することができ
る。この場合、フォトダイオードの構造は、図1に示し
た面発光型の発光ダイオードと同様の構造とすればよ
い。更には、本発明の電極を多重量子井戸構造(MQ
W)を有する光吸収変調器の電極に適用することができ
る。この光吸収変調器においては多重量子井戸構造の井
戸層面に垂直に電界を印加する。これによって、伝導帯
及び価電子帯の量子準位が変化し、且つ波動関数の形が
変化する。その結果、多重量子井戸構造の光吸収スペク
トルを電界印加によって変化させることができる。
オードから成る受光素子の電極に適用することができ
る。この場合、フォトダイオードの構造は、図1に示し
た面発光型の発光ダイオードと同様の構造とすればよ
い。更には、本発明の電極を多重量子井戸構造(MQ
W)を有する光吸収変調器の電極に適用することができ
る。この光吸収変調器においては多重量子井戸構造の井
戸層面に垂直に電界を印加する。これによって、伝導帯
及び価電子帯の量子準位が変化し、且つ波動関数の形が
変化する。その結果、多重量子井戸構造の光吸収スペク
トルを電界印加によって変化させることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の発光受光素子用の電極において
は、p型II−VI族化合物半導体結晶層との間にオー
ミック接触を得ることができ、発光素子の駆動電圧の低
減、p型II−VI族化合物半導体結晶層との間の接触
比抵抗の低減を図ることができる。また、熱拡散特性の
向上による発光受光素子の温度上昇を抑制することがで
きる。更には、面発光型の発光素子に対して本発明の電
極を適用した場合、発光素子内部で生成した光が外部に
放出される際に電極によって遮られるといった問題を回
避することができ、発光素子の発光効率の向上が実現で
きる。
は、p型II−VI族化合物半導体結晶層との間にオー
ミック接触を得ることができ、発光素子の駆動電圧の低
減、p型II−VI族化合物半導体結晶層との間の接触
比抵抗の低減を図ることができる。また、熱拡散特性の
向上による発光受光素子の温度上昇を抑制することがで
きる。更には、面発光型の発光素子に対して本発明の電
極を適用した場合、発光素子内部で生成した光が外部に
放出される際に電極によって遮られるといった問題を回
避することができ、発光素子の発光効率の向上が実現で
きる。
【図1】実施例1の発光素子の模式的な断面図である。
【図2】実施例2の発光素子の模式的な断面図である。
10 n型化合物半導体基板 11 バッファ層 12 n型クラッド層 13 活性層 14 p型クラッド層 20 p型キャップ層(p型II−VI族化合物半導体
結晶層) 30 絶縁層 21 p型のダイアモンド系炭素層 22 金属層 40 n型電極
結晶層) 30 絶縁層 21 p型のダイアモンド系炭素層 22 金属層 40 n型電極
Claims (3)
- 【請求項1】p型II−VI族化合物半導体結晶層上に
形成されたp型のダイアモンド系炭素層、及びその上に
形成された金属層から成ることを特徴とする、II−V
I族化合物半導体から成る発光受光素子用の電極。 - 【請求項2】p型II−VI族化合物半導体結晶層上に
形成されたp型のβ型SiC層、及びその上に形成され
た金属層から成ることを特徴とする、II−VI族化合
物半導体から成る発光受光素子用の電極。 - 【請求項3】p型II−VI族化合物半導体結晶層は、
p型ZnSe、p型ZnSSe又はp型ZnMgSSe
から成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
のII−VI族化合物半導体から成る発光受光素子用の
電極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16304094A JPH088484A (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | Ii−vi族化合物半導体から成る発光受光素子用の電極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16304094A JPH088484A (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | Ii−vi族化合物半導体から成る発光受光素子用の電極 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH088484A true JPH088484A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15766044
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16304094A Pending JPH088484A (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | Ii−vi族化合物半導体から成る発光受光素子用の電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH088484A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004173826A (ja) * | 2002-11-26 | 2004-06-24 | Seiko Epson Corp | 光学式センサ、カード型情報記録媒体及びそれを用いた情報処理システム |
| US20120223334A1 (en) * | 2007-05-31 | 2012-09-06 | Chien-Min Sung | Doped diamond led devices and associated methods |
| JP2013042126A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-28 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 光電変換装置 |
| US8753911B2 (en) | 2007-05-31 | 2014-06-17 | Ritedia Corporation | Diamond LED devices and associated methods |
-
1994
- 1994-06-22 JP JP16304094A patent/JPH088484A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004173826A (ja) * | 2002-11-26 | 2004-06-24 | Seiko Epson Corp | 光学式センサ、カード型情報記録媒体及びそれを用いた情報処理システム |
| US20120223334A1 (en) * | 2007-05-31 | 2012-09-06 | Chien-Min Sung | Doped diamond led devices and associated methods |
| US8753911B2 (en) | 2007-05-31 | 2014-06-17 | Ritedia Corporation | Diamond LED devices and associated methods |
| JP2013042126A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-28 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 光電変換装置 |
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