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JPH0873725A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

Info

Publication number
JPH0873725A
JPH0873725A JP21338194A JP21338194A JPH0873725A JP H0873725 A JPH0873725 A JP H0873725A JP 21338194 A JP21338194 A JP 21338194A JP 21338194 A JP21338194 A JP 21338194A JP H0873725 A JPH0873725 A JP H0873725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polycarbonate resin
resin composition
elastomer
acid
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21338194A
Other languages
English (en)
Inventor
Sachino Suehiro
さちの 末廣
Masaji Yoshimura
正司 吉村
Kaoru Yoda
馨 依田
Takayasu Kido
敬恭 木戸
Koichi Sano
弘一 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP21338194A priority Critical patent/JPH0873725A/ja
Publication of JPH0873725A publication Critical patent/JPH0873725A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、反
応活性点を有する化合物で変性した、エラストマーおよ
び少なくとも1種のオルガノポリシロキサンよりなる、
摺動性に優れたポリカーボネート樹脂組成物。 【効果】 均質な外観を有し、熱安定性,耐衝撃性およ
び摺動性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を与える
ことができ、自動車分野、OA機器、家電分野等の部品
材料として好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリカーボネート樹脂
組成物に関し、詳しくは均質な外観を有し、熱安定性、
耐衝撃性および摺動性、特に対金属での摺動性に優れた
ポリカーボネート樹脂成形物を与えることができ、自動
車分野、OA機器、家電分野等の駆動部品材料、回転部
品材料として好適に用いられるポリカーボネート樹脂組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は、熱可塑性樹脂
中でも最高水準の耐衝撃性を有するほか、電気絶縁性な
どの電気特性および寸法安定性に優れたエンジニアリン
グプラスチックとして、電気および電子分野を中心に広
く利用されている。特に近年軽量化あるいは生産性の向
上を目的として、OA機器等の構造材料にポリカーボネ
ート樹脂が利用されている。またその優れた耐衝撃性か
ら自動車のバンパー等の保安部品にも広範に利用されて
いる。しかしながら、ポリカーボネート樹脂はこれらの
優れた特性を有するものの、ポリアセタール樹脂、ポリ
アミド樹脂等と比較すると動摩擦係数が比較的高くまた
耐摩耗性にも劣るため、軸受、歯車等の摺動部品材料と
しては充分に利用されるに至っていない。
【0003】ポリカーボネート樹脂の摺動性を改良する
方法として、特公昭50−34051号公報にポリテト
ラフルオロエチレンを配合する手法が記載されている。
しかしながらこの方法による組成物は、射出成形により
成形品にフローマーク、ジェッティング等の成形不良が
生じる欠点を有している。また工業的には、原材料費が
増大するため安価な製品を提供することが不可能である
という問題をも有している。また樹脂の摩擦摩耗性や離
型性を改良するために、オルガノポリシロキサンを添加
することが一般に行われているが、本発明者が行った実
験では、ポリカーボネート樹脂の動摩擦係数を改良する
のに有効な量のポリジメチルシロキサンを添加した場
合、ポリテトラフルオロエチレンを添加した場合と同様
フローマーク、ジェッティング等の成形不良が生じ、到
底使用に耐えるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、均質な外観
を有し、熱安定性、耐衝撃性および対金属の場合も摺動
性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を行った結果、ポリカーボネート
樹脂にポリアミド樹脂、特定のエラストマーおよびオル
ガノポリシロキサンを配合することにより、均質な外観
を有し、熱安定性、耐衝撃性および対金属の場合も摺動
性に優れるという、上記目的を達成することを見いだし
本発明を完成するに至った。即ち本発明は、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリアミド樹脂、反応活性点を有する化合
物(以下変性剤と称する)で変性したエラストマーおよ
びポリシロキサンよりなることを特徴とする、均質な外
観を有し、熱安定性、耐衝撃性および対金属の場合も摺
動性に優れたポリカーボネート樹脂組成物である。
【0006】本発明のポリカーボネート樹脂組成物の構
成成分として用いられるポリカーボネート樹脂は、一般
に市場で容易に入手できるものが使用できる。ポリカー
ボネート樹脂は、通常酸受容体および、分子量調整剤の
存在下での2価フェノールとホスゲンの反応、あるいは
2価フェノールとジフェニルカーボネートのエステル交
換反応によって製造される。使用しうる2価フェノール
としては、ビスフェノール類が好ましく、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下ビスフェノ
ールAと称する)が好ましい。また、ビスフェノールA
の一部または全部を他の2価フェノールで置換してもよ
い。ビスフェノールA以外の2価フェノールとしては、
例えばハイドロキノン、4,4’−ジヒドロキシフェニ
ル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカンのごとき化
合物、または2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンのごとき、ハロゲン化ビス
フェノール類を挙げることができる。
【0007】またポリカーボネート樹脂は、これら2価
フェノールのホモポリマー、または2種以上のコポリマ
ー、あるいはこれらのポリブレンドでもよい。またポリ
カーボネート樹脂の製造に際し、適当な分子量調節剤、
分岐剤、その他の改質剤などの添加は差し支えない。本
発明に用いられるポリアミド樹脂は、一般に市場で容易
に入手できるものが使用できる。ポリアミド樹脂は、通
常アミノカルボン酸またはラクタム、あるいはジアミン
とジカルボン酸の重縮合により製造されるものである。
【0008】ポリアミド樹脂の原料であるアミノカルボ
ン酸またはラクタムとして具体的には、ω−アミノカプ
ロン酸、ω−アミノエナント酸、ω−アミノカプリル
酸、ω−アミノペルゴン酸、ω−アミノカプリン酸、1
1−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸など
のアミノカルボン酸、カプロラクタム、エナントラクタ
ム、カプリルラクタムおよびラウロラクタム等のラクタ
ムが好ましく用いられる。
【0009】ジアミンとしては、テトラメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、
ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン等
の脂肪族ジアミン、2,2−ビス(p−アミノシクロヘ
キシル)プロパン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)
メタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシ
ル)メタン、ビス(4−アミノフェニル)メタン、メタ
フェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、メタキ
シレンジアミン、パラキシレンジアミン等が用いられ、
テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンが好
ましい。
【0010】またジカルボン酸としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジ
カルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ジフ
ェニル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン
ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、琥珀酸、シュウ
酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸等
の脂肪族ジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカル
ボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ジシク
ロヘキシル−4,4’−ジカルボン酸等の脂環式ジカル
ボン酸等が用いられ、特にテレフタル酸、イソフタル
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸およびドデカンジカルボン酸が好まし
い。
【0011】これらアミノカルボン酸の自己重縮合、ラ
クタムの開環重合、ジアミンとジカルボン酸の重縮合に
よって得られるポリアミド樹脂のうち、いわゆるナイロ
ン−6、ナイロン−6,6、ナイロン−4,6、ナイロ
ン−6,10、ナイロン−11、ナイロン−12等が好
適に用いられ、特にナイロン−6、ナイロン−6,6が
好ましく、さらにナイロン−6が特に好ましい。
【0012】本発明に用いられるエラストマーは、プラ
スチックにゴム弾性を付与し、強靱性、耐衝撃性を向上
させうるものであり、スチレン系エラストマー、オレフ
ィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステ
ル系エラストマー、PVC系エラストマー、アミド系エ
ラストマー、アイオノマー系エラストマー、天然ゴム系
エラストマー及びフッ素系エラストマー等が挙げられ
る。スチレン系エラストマーとしては、ハードセグメン
トがポリスチレンであり、ソフトセグメントがポリブタ
ジエン、ポリイソプレン、ポリエチレン−ポリブチレン
共重合体のいずれかもしくは2種以上の混合物等の構造
を有するエラストマー等が挙げられる。
【0013】オレフィン系エラストマーとしては、ハー
ドセグメントがポリプロピレン、ポリエチレンであり、
ソフトセグメントがエチレン−プロピレン共重合体、エ
チレン−プロピレン−ジエンブロック共重合体のいずれ
かもしくは2種以上の混合物の構造を持つエラストマー
等や、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロ
ピレン−ジエンブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン、ポリブテン、ブチルゴムグラフトポリ
エチレン、低結晶シンジオタクチック1,2−ポリブタ
ジエン、トランス1,4−ポリイソプレン等があげられ
る。ウレタン系エラストマーとしては、ハードセグメン
トがジイソシアナート及び短鎖グリコールから成るポリ
マー鎖であり、ソフトセグメントがジイソシアナート及
び長鎖ポリオールから成るポリマー鎖である等の構造を
有するエラストマー等が挙げられる。
【0014】エステル系エラストマーとしては、ハード
セグメントがポリエステルであり、ソフトセグメントが
ポリエーテル、ポリエステルのいずれかもしくは2種以
上の混合物である等の構造を有するエラストマー等が挙
げられる。PVC系エラストマーとしては、軟質PV
C、PVC−ウレタン共重合体、PVC−EVA共重合
体等が挙げられる。アミド系エラストマーとしては、ハ
ードセグメントがポリアミドであり、ソフトセグメント
がポリエーテル、ポリエステルのいずれかもしくは2種
以上の混合物である等の構造を有するエラストマー等が
挙げられる。
【0015】アイオノマー系エラストマーとしては、ハ
ードセグメントが金属カルボキシレートイオンクラスタ
ーであり、ソフトセグメントがポリエチレンである等の
構造を有するエラストマー等が挙げられる。天然ゴム系
エラストマーとしては、ハードセグメントがポリプロピ
レンであり、ソフトセグメントが天然ゴムである等の構
造を有するエラストマー等が挙げられる。フッ素系エラ
ストマーとしては、ソフトセグメントがフッ素樹脂であ
り、ソフトセグメントがフッ素ゴムである等の構造を有
するエラストマー等が挙げられる。これらは、2種以上
混合しても使用できる。これらの中では、スチレン系エ
ラストマー、オレフィン系エラストマーが好ましく、な
かでもスチレン−イソプレン−スチレントリブロック共
重合体の水素添加物、スチレン−ブタジエン−スチレン
トリブロック共重合体の水素添加物、エチレン−プロピ
レン共重合体が特に好ましい。
【0016】本発明に用いられる反応活性点を有する化
合物としては、エポキシ基含有化合物、不飽和二価カル
ボン酸、不飽和二価カルボン酸誘導体であり、エポキシ
基含有化合物としては、グリシジルアクリレート、グリ
シジルメタクリレート、イタコン酸モノグリシジルエス
テル、イタコン酸ジグリシジルエステル、アリルグリシ
ジルエーテル、2−メチルアリルグリシジルエーテル、
3,4−エポキシ−1−ブテン、3,4−エポキシ−3
−メチル−1−ブテン、3,4−エポキシ−1−ペンテ
ン、3,4−エポキシ−3−メチル−1−ペンテン、
5,6−エポキシ−1−ヘキセン、N−[4−(2,3
−エポキシプロポキシ)−3,5−ジメチルベンゼン]
アクリルアミド、N−[4−(2,3−エポキシプロポ
キシ)−3,5−ジメチルベンゼン]メタクリルアミ
ド、N−[4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3−
メチルベンゼン]アクリルアミド等が挙げられる。
【0017】また不飽和二価カルボン酸としては、α,
β−不飽和二価カルボン酸およびシス型二重結合を環内
に有する脂環式二価カルボン酸が挙げられる。α,β−
不飽和二価カルボン酸としては、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、ハロゲン化マレイン酸が挙げられ、シ
ス型二重結合を環内に有する脂環式二価カルボン酸とし
ては、シス−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン
酸、エンド−ビシクロ−[2,2,1]−5−ヘプテン
−2,3−ジカルボン酸、メチル−エンド−シス−ビシ
クロ−[2,2,1]−5−ヘプテン−2,3−ジカル
ボン酸、エンドービシクロ−[2,2,1]−1,2,
3,4,7,7−ヘキサクロロ−2−ヘプテン−5,6
−ジカルボン酸が挙げられる。さらに、これら不飽和二
価カルボン酸の誘導体である酸無水物、エステル、アミ
ド、イミド等が挙げられる。不飽和二価カルボン酸及び
不飽和二価カルボン酸誘導体の中では、不飽和二価カル
ボン酸無水物が好ましく、なかでも無水マレイン酸が好
ましい。エポキシ基含有化合物及び/または不飽和二価
カルボン酸及び/または不飽和二価カルボン酸誘導体は
2種以上混合しても使用できる。
【0018】本発明に用いられる、反応活性点を有する
化合物で変性したエラストマーの製造方法に関しては、
本発明においては特に限定はしないが、得られた変性エ
ラストマーがゲル等の好ましくない成分を含まない様な
製造方法や、その溶融粘度が著しく増大して加工性が悪
化しない様な製造方法が好ましい。ゆえに反応活性点を
有する化合物で変性したエラストマーの好ましい製造方
法は、用いるエラストマーの種類によって異なる。その
例を挙げると、公知のいわゆるラジカル共重合法が用い
られるほか、エラストマーと反応活性点を有する化合物
をラジカル発生剤の存在下または非存在下で溶剤あるい
は分散媒の存在下または非存在下でグラフト反応させる
製造方法がある。
【0019】エラストマーと反応活性点を有する化合
物、即ちエポキシ基含有化合物、不飽和二価カルボン
酸、不飽和二価カルボン酸誘導体等や、これらの混合物
を溶融状態においてラジカル発生剤の存在下で、付加反
応させる製造方法が、最も簡便で反応活性点を有する化
合物を十分にエラストマーに付加できる。よって、得ら
れた変性エラストマーがゲル等の好ましくない成分を含
んだり、その溶融粘度が著しく増大して加工性が悪化し
ない限り、好適に用いられる。例えば水添スチレン−ブ
チレン−スチレン3元共重合体エラストマーを無水マレ
イン酸で変性する場合、水添スチレン−ブチレン−スチ
レン3元共重合体エラストマー100重量部及び無水マ
レイン酸0.01〜30重量部及びラジカル発生剤とし
て有機過酸化物0.001〜7重量部の混合物を溶融押
出機を用い、押出温度150℃〜300℃で溶融混練す
る製造方法が挙げられる。
【0020】変性エラストマーの製造に用いられる有機
過酸化物としては、本発明では特に限定はしないが、例
えばジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
−(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビ
ス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス
(t−ブチルパーオキシ)バレレート、ベンゾイルパー
オキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、
2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーベンゾエー
ト、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、
ジアセチルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイ
ド、t−ブチルクミルパーオキサイド等が挙げられる。
【0021】本発明に用いられる変性エラストマーの、
反応活性点を有する化合物の付加率は、エラストマー1
00重量部に対して0.01〜30重量部、好ましくは
0.05〜25重量部、さらに好ましくは0.1〜20
重量部である。反応活性点を有する化合物が0.01重
量部未満では、未変性エラストマーに比べて改良効果が
ほとんど認められないので、好ましくない。また、反応
活性点を有する化合物が30重量部を越えると、それ以
下の場合に比べてその改良効果が顕著ではなく、変性エ
ラストマーの加工性が悪化したり、ゲル等の好ましくな
い成分が発生することもあり、好ましくない。
【0022】本発明で用いられるオルガノポリシロキサ
ン(以下、ポリシロキサンと称する。)は、一般に市場
より入手することが可能である。特に有用なポリシロキ
サンとしては、ポリジメチルシロキサン、ポリジフェニ
ルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、ポリメ
チルハイドロジェンシロキサン等がある。またこれらポ
リシロキサンがエポキシ基含有化合物、アミノ基含有化
合物、エステル結合含有化合物によって変性された変性
ポリシロキサンも好適で本発明に用いられるポリシロキ
サンに含まれる。これらのポリシロキサンは単独で用い
ることができるが、2種または3種以上のポリシロキサ
ンを組み合わせて用いることもできる。またこれらポリ
シロキサンは、25℃において5〜100000センチ
ストークスの粘度を有するものが好ましい。特にポリジ
メチルシロキサンは、25℃において5000〜200
00センチストークスの粘度を有するものが好ましく、
特に10000〜15000センチストークスのものが
さらに好ましい。粘度がこの範囲を逸脱すると、ポリシ
ロキサンが不均一分散となり、成形時に濃度ムラの為、
部分的に高濃度となる部位にシルバーやジェッティング
等の成形不良が発生する。
【0023】本発明のポリカーボネート樹脂組成物中に
占める各樹脂成分の割合は、ポリカーボネート樹脂が4
0〜90重量%、好ましくは60〜90重量%、ポリア
ミド樹脂が1〜50重量%、好ましくは5〜40重量
%、変性エラストマーが0.01〜30重量%、好まし
くは0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.1〜1
5重量%、ポリシロキサンが0.01〜10重量%、好
ましくは0.05〜8重量%、さらに好ましくは1〜5
重量%である。上記の範囲内のものが、本発明の均質な
外観を有し、熱安定性および摺動性に優れたポリカーボ
ネート樹脂組成物を得るうえで好ましい。
【0024】即ち、ポリアミド樹脂の割合が1重量%未
満では、摺動性改良効果が十分ではなく、また、50重
量%を越えると熱安定性が不良となることがある。変性
エラストマーの割合が0.01重量%未満では、摺動性
の改良効果が十分ではなくまた熱安定性も不良となるこ
とがあり、また、30重量%を越えると、成形品に層状
剥離を生じることがある。ポリシロキサンの割合が0.
01重量%未満では、摺動性の改良効果が十分ではな
く、また、10重量%を越えると、成形品に層状剥離、
金型汚染およびシルバー、ジェッティング等成形不良を
生じることがある。上記樹脂組成物には、本発明の特性
を損なわない範囲において、可塑剤、顔料、安定剤、充
填剤、金属粉等を目的、用途に応じ適宜使用される。
【0025】本発明のポリカーボネート樹脂組成物の製
造方法については特に制限はなく、通常公知の方法を採
用することができる。すなわち、ポリカーボネート樹
脂、ポリアミド樹脂、エラストマーおよびポリシロキサ
ンを高速攪拌機等で均一混合した後、十分な混練能力の
ある一軸あるいは多軸の押出機、混合ロール、ニーダ
ー、ブラベンダー等で溶融混練する方法等で製造でき
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例にて詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
実施例および比較例に記した物性評価は次の方法にした
がって実施した。 (1)摺動性の評価 JIS−K7218に準拠した。シリンダー温度260
℃、金型温度80℃に設定した射出成形機により中空円
筒試験片(外径25.6mm、内径20mm、高さ15
mm)、および角板試験片(30mm×30mm×2m
m)とし、滑り摩耗試験機により動摩擦係数およびを測
定した。動摩擦係数の数値の小さい程、摺動性に優れて
いることを示す。試験条件は以下の様な4条件を用い
た。 条件A 相手材 同材料 試験速度 1.2m/min. 試験圧力 0.40kgf/cm2 条件B 相手材 SUS304 試験速度 1.2m/min. 試験圧力 0.45kgf/cm2 条件C 相手材 同材料 試験速度 1.2m/min. 試験圧力 10.0kgf/cm2 条件D 相手材 SUS304 試験速度 1.2m/min. 試験圧力 10.0kgf/cm2
【0027】(2)成形品表面状態 シリンダー温度260℃、金型温度80℃に設定した射
出成形機により80mm×40mm×2mmの板状試験
片とし表面状態を目視観察した。表面状態が均一である
ものを○、ジェッティング、シルバー等が生じているも
のを×とした。 (3)層状剥離性の評価 JIS−K7113に準拠して引張試験を行った際に、
層状剥離することなく破断するものを○、降伏直後に試
験片に層状剥離を生じたものを×とした。 (4)熱安定性の評価 JIS−K7210に準拠してメルトフローインデック
スを測定する際に、与熱時間を6分間および15分間の
2条件で測定した。両者の差が小さいものが、熱安定性
に優れる。 荷重 2.16kg、温度 260度 (5)アイゾット衝撃強度 JIS−K7110に準拠した。試験片の厚さは1/8
インチとした。
【0028】[実施例1〜2]ポリカーボネート樹脂
(帝人化成(株)製、パンライトL−1225)、ナイ
ロン−6樹脂(東洋紡績(製)、東洋紡ナイロン6樹脂
T−802)、および変性エラストマーとして不飽和2
価カルボン酸誘導体で変性した水添スチレン−ブチレン
−スチレン3元共重合体エラストマー(シェル化学(株)
製、KRATONFG1901X)およびポリシロキサ
ンとして25℃における粘度が12500センチストー
クスであるポリジメチルシロキサンを表中に記載した組
成に従い配合したのち、タンブラーミキサーで十分に乾
燥混合して、スクリュー径35mm、L/D=32の二
軸押出機にて、溶融温度240℃、スクリュー回転数1
00rpmで溶融混合、押出しペレット状の成形材料組
成物を得た。上記の方法で得られた組成物を260℃に
設定した射出成形機で試験片に成形し、それぞれの物性
を測定した。結果を表1に示す。これらは均一な外観を
有し、熱安定性および摺動性、耐衝撃性に優れる。
【0029】[実施例3〜4]実施例1において、変性
エラストマーとして不飽和2価カルボン酸誘導体で変性
した水添スチレン−イソプレン−スチレン3元共重合体
エラストマー(クラレ(株)製、セプトン KL−03M
−1)とした以外は、実施例1と同様とした。結果を表
1に示す。これは均一な外観を有し、熱安定性および摺
動性、耐衝撃性に優れる。
【0030】[実施例5〜6]実施例1において変性エ
ラストマーとして不飽和2価カルボン酸誘導体で変性し
たエチレン−プロピレンランダム共重合体(JSR(株)
製、JSR T7741P)とした以外は、実施例1と
同様とした。結果を表1に示す。これは均一な外観を有
し、熱安定性および摺動性、耐衝撃性に優れる。
【0031】[比較例1〜3]実施例1〜2において、
ポリカーボネート樹脂、ナイロン−6樹脂、変性エラス
トマーおよびポリジメチルシロキサンの配合量が、本発
明のポリカーボネート樹脂組成物と異なる以外は、実施
例1〜3と同様とした。結果を表2に示す。比較例1
は、動摩擦係数が大きく摺動性に劣る為、好ましくな
い。比較例2は、成形品表面にジェッティングやシルバ
ー等の成形不良を生じ、成形品に層剥離が生じ、さらに
は対金属での摺動性に劣る為、好ましくない。比較例3
は、熱安定性が不良である為、好ましくない。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂組成物
は、ポリカーボネート樹脂と、ポリアミド樹脂、反応活
性点を有する化合物で変性したエラストマーを配合、溶
融混練したものであり、均質な外観を有し、耐衝撃性に
優れ、さらに摺動性、特に対金属の摺動性に優れたポリ
カーボネート樹脂組成物を与えることができ、自動車分
野、OA機器、家電分野等の部品材料として好適に用い
られるポリカーボネート樹脂組成物に関するものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木戸 敬恭 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 佐野 弘一 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹
    脂、反応活性点を有する化合物で変性したエラストマ
    ー、およびオルガノポリシロキサンよりなる、ポリカー
    ボネート樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 反応活性点を有する化合物が、エポキシ
    基含有化合物、不飽和二価カルボン酸、不飽和二価カル
    ボン酸誘導体である、請求項1記載のポリカーボネート
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 オルガノポリシロキサンが、ポリジメチ
    ルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン、ポリメチル
    フェニルシロキサン、ポリメチルハイドロジェンシロキ
    サン、および/または、これらオルガノポリシロキサン
    がエポキシ基含有化合物、アミノ基含有化合物、エステ
    ル結合含有化合物によって変性された変性オルガノポリ
    シロキサンである、請求項1記載のポリカーボネート樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】 オルガノポリシロキサンが、25℃にお
    いて5000〜20000センチストークスの粘度を有
    するポリジメチルシロキサンである、請求項1記載のポ
    リカーボネート樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ポリカーボネート樹脂の割合が40〜9
    0重量%である、請求項1記載のポリカーボネート樹脂
    組成物。
  6. 【請求項6】 ポリアミド樹脂の割合が1〜50重量%
    である、請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 反応活性点を有する化合物で変性したエ
    ラストマーの割合が0.01〜30重量%である、請求
    項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 オルガノポリシロキサンの割合が0.0
    1〜10重量%である、請求項1記載のポリカーボネー
    ト樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003505549A (ja) * 1999-07-19 2003-02-12 バイエル アクチェンゲゼルシャフト アスパラギン酸エステル官能基を有するシリコーンを含有する芳香族ポリカーボネート
JP2010514891A (ja) * 2006-12-29 2010-05-06 チェイル インダストリーズ インコーポレイテッド 高い低温衝撃強度および機械的強度を有するポリカーボネート−ポリシロキサン共重合体樹脂組成物
WO2024056043A1 (zh) * 2022-09-16 2024-03-21 武汉金发科技有限公司 一种聚碳酸酯合金及其制备方法和应用

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