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JPH08333090A - 旋回装置 - Google Patents

旋回装置

Info

Publication number
JPH08333090A
JPH08333090A JP14342195A JP14342195A JPH08333090A JP H08333090 A JPH08333090 A JP H08333090A JP 14342195 A JP14342195 A JP 14342195A JP 14342195 A JP14342195 A JP 14342195A JP H08333090 A JPH08333090 A JP H08333090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slewing bearing
ring
driven gear
bolt
swivel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14342195A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kawamoto
川本  博
Yutaka Nishihara
豊 西原
Tamotsu Nagashima
保 長嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP14342195A priority Critical patent/JPH08333090A/ja
Publication of JPH08333090A publication Critical patent/JPH08333090A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Jib Cranes (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 旋回装置において、駆動ギヤと被駆動ギヤと
の軸間距離の調整を簡単且つ安価な構造で可能とし、バ
ックラッシュに起因する固定側部材と旋回側部材とのガ
タツキを可及的に抑制し高い信頼性を確保する。 【構成】 旋回ベアリング1のインナリング11とアウ
タリング12のうち被駆動ギヤ4が形成されていない側
のリング4を固定する固定ボルト31,31,・・,を
緩めた状態において被駆動ギヤ4と駆動ギヤ5との軸間
距離を増減変化させるべく旋回ベアリング1をその径方
向へ移動させる旋回ベアリング移動手段(6,34),
(35)を備える。かかる構成によれば、減速機2が固定
側部材あるいは旋回側部材に対してインロー嵌合により
固定されていても該減速機2をその固定位置において固
定したまま、旋回ベアリング移動手段(6,34),
(35)により旋回ベアリング1を被駆動ギヤ4と駆動
ギヤ5との軸間方向へ移動させてこれら各ギヤ間の軸間
距離を調整することでバックラッシュを可及的に小なら
しめて上記固定側部材と旋回側部材との間のガタツキを
抑制することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高所作業車、ク
レーン車等の旋回部分を備えた作業機において該旋回部
分を旋回可能に支持する旋回装置に関し、さらに詳しく
はかかる旋回装置における旋回ベアリング側に設けられ
た被駆動ギヤと減速機側に設けられた駆動ギヤとの軸間
距離の調整構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高所作業車、クレーン車等の作業機にお
いては、ブームの基端部を旋回台に枢支するとともに、
この旋回台を旋回装置を介して車体側へ旋回動作可能に
取り付けている。
【0003】また、この旋回装置は、従来周知の如く、
同芯状に嵌合配置されて相対回転可能とされたインナリ
ングとアウタリングとからなり、これら二つのリングの
うちの一方を車体側に、他方を旋回台側にそれぞれ固定
するとともに該インナリングとアウタリングのいずれか
一方の外周面あるいは内周面に被駆動ギヤを設けてなる
旋回ベアリングと、車体側あるいは旋回台側に固定され
た減速機を介して取り付けられて上記旋回ベアリングの
被駆動ギヤに噛合せしめられる駆動ギヤとを備えて構成
され、上記減速機を介して適宜の駆動手段により上記駆
動ギヤを回転駆動することで上記旋回ベアリングのイン
ナリングあるいはアウタリングを回転させこれに固定さ
れた上記旋回台を旋回駆動するようになっている。
【0004】この場合、上記旋回ベアリングは比較的大
型で固定ボルトを多数配置することができ且つその締結
トルクも管理されていることからその固定は確実であ
る。ところが、上記減速機は、比較的小型でありスペー
ス的に固定ボルトの配置本数が制約されるとともに上記
駆動ギヤによる被駆動ギヤの駆動に伴って大きな駆動反
力がかかることから、固定ボルトのみによる固定では信
頼性の確保が難しく、このため一般に減速機は車体側部
材あるいは旋回台側部材に対しインロー嵌合とし、その
固定位置の維持を確実ならしめている。
【0005】ところで、このように旋回ベアリング側の
被駆動ギヤを減速機側の駆動ギヤによって駆動する構造
の場合、例え設計上、旋回ベアリングと減速機との配置
位置をバックラッシュ(即ち、噛合するギヤ間の歯面の
遊び)の生じない適正な軸間距離を確保するように設定
していたとしても、ギヤの製作誤差、組付誤差等の種々
の要因によってこれら両ギヤ間にバックラッシュが生じ
ることは回避し難いが、かかるバックラッシュは両ギヤ
間のガタツキ、延いては車体側に対する旋回台のガタツ
キに直接結び付くものであるため、作業機の使用上の信
頼性を確保するという観点からしてこれを可及的に小さ
くすることが要求される。特に高所作業車とかクレーン
車等の如く旋回台にブームを連結したものにあっては、
旋回台のガタツキがブームを介してその先端に設けられ
た作業台あるいは吊荷フックの揺れを増幅し作業者に過
度の不安感を与える虞れがあるため、バックラッシュの
低減要求は高い。
【0006】このような要請から、旋回装置の組付時に
おいて駆動ギヤと被駆動ギヤとの軸間距離を調整してバ
ックラッシュを可及的に抑えるための構造として、従来
より減速機を駆動ギヤと被駆動ギヤとの軸間方向へ移動
可能とする構造が一般的に採用されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
駆動ギヤと被駆動ギヤとの軸間距離の調整を、減速機を
両ギヤの軸間方向へ移動可能とする方法により行う構造
のものにおいては、上述のように上記減速機は車体側部
材あるいは旋回台側部材に対してインロー嵌合にて固定
されているため、該減速機を両ギヤの軸間方向へ移動可
能とするためには、インロー嵌合穴を軸間方向への長穴
とするとか、減速機をインロー嵌合した減速機取付台を
車体側部材あるいは旋回台側部材に対して移動可能とす
る構造を採る必要があるが、前者の場合においては長穴
状のインロー嵌合穴を高い加工精度の下で製作する必要
があることから加工工数が増大し製作コストの上昇を招
来するという問題があり、また後者の場合には部材点数
の増加及び構造の複雑化により前者と同様に製作コスト
の上昇を招来するという問題があり、さらに両者共に軸
間距離の調整後においてはインロー嵌合部分あるいは減
速機取付台の固定部分において減速機側にかかる駆動反
力を支持する必要があることからこれらの部分の構造が
複雑且つ大型化するという問題もあり、結論としてこれ
らいずれの方法も好適な方法とはいい難い。
【0008】そこで本発明は、旋回装置において、駆動
ギヤと被駆動ギヤとの軸間距離の調整を簡単且つ安価な
構造で可能とし、バックラッシュに起因する固定側部材
と旋回側部材とのガタツキを可及的に抑制し、信頼性の
高い旋回動作を確保することを目的としてなされたもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明ではかかる課題を
解決するための具体的手段として、図1〜図4に例示す
るように、同芯状に嵌合されて相対回転可能とされるイ
ンナリング11とアウタリング12とからなり且つ該イ
ンナリング11とアウタリング12のうちのいずれか一
方のリング11が固定側部材42に、他方のリング12
が旋回側部材45にそれぞれ固定ボルト31,31,・
・,32,32,・・により締着固定されるとともに、
上記インナリング11の内周面又は上記アウタリング1
2の外周面のうちのいずれか一方に被駆動ギヤ4を形成
してなる旋回ベアリング1と、上記固定側部材42又は
旋回側部材45に対してインロー嵌合にて固定された減
速機2に軸着され上記旋回ベアリング1の被駆動ギヤ4
に噛合せしめられる駆動ギヤ5とを備え、駆動手段3に
より上記減速機2を介して上記駆動ギヤ5を回転させる
ことで上記他方のリング12と一体的に上記旋回側部材
45を旋回駆動させるようにした旋回装置において、上
記旋回ベアリング1のインナリング11とアウタリング
12のうち上記被駆動ギヤ4が形成されていない側のリ
ング12を固定する上記固定ボルト31,31,・・を
緩めた状態において上記被駆動ギヤ4と駆動ギヤ5との
軸間距離を増減変化させるべく上記旋回ベアリング1を
その径方向へ移動させる旋回ベアリング移動手段(6,
34),(35)を備えたことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用・効果】本発明ではかかる構成とすること
により次のような作用・効果が得られる。
【0011】即ち、本発明の旋回装置においては、旋回
ベアリング1のインナリング11とアウタリング12の
うち上記被駆動ギヤ4が形成されていない側のリング1
2を固定する上記固定ボルト31,31,・・を緩めた
状態において該旋回ベアリング1側の被駆動ギヤ4と減
速機2側の駆動ギヤ5との軸間距離を増減変化させるべ
く上記旋回ベアリング1をその径方向へ移動させる旋回
ベアリング移動手段(6,34),(35)を備えてい
るので、上記減速機2が固定側部材あるいは旋回側部材
に対してインロー嵌合により固定されていても該減速機
2をその固定位置において固定したまま、旋回ベアリン
グ移動手段(6,34),(35)により旋回ベアリン
グ1を被駆動ギヤ4と駆動ギヤ5との軸間方向へ移動さ
せてこれら各ギヤ間の軸間距離を調整することでバック
ラッシュを可及的に小ならしめて上記固定側部材と旋回
側部材との間のガタツキを抑制することが可能となる。
【0012】そして、この場合、上記軸間距離を調整し
た後においては、上記旋回ベアリング1のインナリング
11あるいはアウタリング12のうち上記被駆動ギヤ4
が形成されていない側のリング12を固定する固定ボル
ト31,31を所定の締結トルクで締結することで、該
インナリング11あるいはアウタリング12は対応する
上記固定側部材あるいは旋回側部材に対して強固に固定
される。従って、減速機2はインロー嵌合によりその固
定位置が確保されていることと相俟って、上記操作によ
って調整された被駆動ギヤ4と駆動ギヤ5との軸間距離
が長期に亙って安定的に維持され、バックラッシュによ
る固定側部材と旋回側部材との間のガタツキが確実に防
止され、特にこの旋回側部材のガタツキがブームによっ
て増幅されてブーム先端側の作業台あるいは吊荷フック
に伝達される構造の高所作業車あるいはクレーン車等の
ブーム付き作業機においてはその作業上の信頼性が格段
に向上することになる。
【0013】また、旋回ベアリング1側に旋回ベアリン
グ移動手段(6,34),(35)を設けて軸間距離を
調整するものであるため、インロー嵌合された減速機2
側には特別の移動構造を付加する必要がなく、例えばイ
ンロー嵌合穴の加工の容易化、あるいは減速機2の取付
部分の構造の複雑化の防止等により、旋回装置全体とし
ての低コスト化が図れるものである。
【0014】さらに、上記旋回ベアリング移動手段
(6,34),(35)によって軸間距離の調整が行わ
れた後は上記被駆動ギヤ4が形成されていない側のリン
グ12に設けられた固定ボルト31,31,・・によっ
て上記旋回ベアリング1の固定保持が行われるため、該
旋回ベアリング移動手段(6,34),(35)は単に
旋回ベアリング1をその径方向へ移動させ得る力を発生
できれば十分で、上記旋回ベアリング1を固定保持する
ような力をもつ必要はなく、従って従来のように減速機
2側の構造が必要以上に複雑且つ大型化することがな
く、旋回装置全体としての構造の簡略化と小型化が図れ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の旋回装置を実施例に基づいて
具体的に説明する。
【0016】第1実施例 図1及び図2には、本発明の第1実施例にかかる旋回装
置Z1の要部を示している。この旋回装置Z1は、例えば
高所作業車あるいはクレーン車等の作業機において、車
体側部材41に固定された特許請求の範囲中の「固定側
部材」に該当する旋回ベアリング取付板42と、特許請
求の範囲中の「旋回側部材」に該当する旋回台45に固
定された旋回ベアリング取付板46との間に配置されて
該旋回台45を上記車体側部材41に対して旋回可能に
支持するものであって、次述する旋回ベアリング1を備
えている。
【0017】上記旋回ベアリング1は、小径のインナリ
ング11と大径のアウタリング12とを複数のボール1
3,13,・・を介して径方向に重合する如く同芯上に
嵌合配置して構成され、該インナリング11とアウタリ
ング12とは同芯上において相対回転可能とされてい
る。また、この実施例のものにおいては、上記インナリ
ング11とアウタリング12のうち、該アウタリング1
2の外周面に被駆動ギヤ4を形成している。
【0018】この旋回ベアリング1の上記インナリング
11とアウタリング12のうち、該インナリング11は
上記車体側部材41側に取り付けた旋回ベアリング取付
板42に、また上記アウタリング12は上記旋回台45
側に取り付けた旋回ベアリング取付板46に、それぞれ
固定される。即ち、上記インナリング11は、その下面
を上記旋回ベアリング取付板42に衝合させた状態で該
インナリング11に設けた複数のボルト穴36,36,
・・にそれぞれ挿通された複数の固定ボルト31,3
1,・・により強固に締着固定されている。また、上記
アウタリング12は、その上面を上記旋回ベアリング取
付板46に衝合させた状態で該アウタリング12に設け
た複数のボルト穴37,37,・・にそれぞれ挿通され
た複数の固定ボルト32,32,・・により強固に締着
固定されている。尚、このインナリング11とアウタリ
ング12との嵌合状態においては、該各リング11,1
2を上記車体側部材41と旋回台45とにそれぞれ固定
する必要上、該インナリング11とアウタリング12と
は若干軸方向にオフセットされており、上記旋回ベアリ
ング取付板42と上記アウタリング12の下面との間に
は所定幅をもつ環状の隙間が形成されている。
【0019】一方、上記インナリング11が固定された
上記旋回ベアリング取付板42の該インナリング11よ
り径方向外側位置には、所定径の減速機嵌合穴43が形
成されている。そして、この減速機嵌合穴43には、そ
の下面側から減速機2のインロー嵌合部2aがインロー
嵌合されるとともに、該減速機2は4本の固定ボルト3
3,33,・・によって上記旋回ベアリング取付板42
側に締着固定されている。そして、この旋回ベアリング
取付板42から上方へ突出した減速機2の出力軸(図示
省略)には、小径の駆動ギヤ5が固着され、該駆動ギヤ
5は上記被駆動ギヤ4に噛合せしめられている。尚、符
号3は上記減速機2の入力側に接続された油圧モータ
(特許請求の範囲中の「駆動手段」に該当する)であ
る。
【0020】従って、上記油圧モータ3が回転すること
により上記駆動ギヤ5が減速回転され、該駆動ギヤ5と
噛合する被駆動ギヤ4を介して上記アウタリング12が
回転駆動され、上記旋回台45は車体側部材41に対し
て旋回することになる。
【0021】ところで、上記減速機嵌合穴43の形成位
置は、該減速機嵌合穴43の中心位置と上記アウタリン
グ12の中心位置(即ち、上記各ボルト穴36,36,
・・の配列円の中心位置)との間隔寸法が、上記被駆動
ギヤ4のピッチ円径と上記駆動ギヤ5のピッチ円径とに
対応して設定される該被駆動ギヤ4と駆動ギヤ5との軸
間距離に合致する如く設計上は設定されている。従っ
て、上記各ボルト穴36,36,・・の形成位置と上記
減速機嵌合穴43の形成位置、及び上記各ギャ4,5の
製作寸法がそれぞれ設計通りとされていれば、理論上は
ほとんどバックラッシュは起こり得ない。しかし、実際
にはこれら各部の加工誤差、製作誤差等の要因によっ
て、上記旋回ベアリング1と減速機2とを組み立てて上
記被駆動ギヤ4と駆動ギヤ5とを噛合させた状態におい
てはバックラッシュが生じる。従って、このバックラッ
シュを可及的に小さくして上記車体側部材41と旋回台
45との間のガタツキを抑制する必要がある。そこで、
この実施例の旋回装置Z1においては、上記インナリン
グ11の各ボルト穴36,36,・・とこれに挿通され
る各固定ボルト31,31,・・との間には通常バック
ラッシュを調整するには十分な大きさの隙間が存在する
ことに着目し、ここに本発明を適用して次述の引きプレ
ート6を、上記アウタリング12の下面側の隙間部分に
配置している。
【0022】上記引きプレート6は、後述する引きボル
ト34と共に特許請求の範囲中の「旋回ベアリング移動
手段」を構成するものであって、弧状に一体形成された
プレート体で構成されている。そして、この引きプレー
ト6の弧状の中央部6aの内周面6cは、上記インナリ
ング11の外周面に当接し得るような曲率を有してい
る。また、この引きプレート6の両端6b,6bには、
それぞれボルト受52,52が設けられ、該各ボルト受
52,52にはそれぞれ引きボルト34,34が設けら
れている。
【0023】一方、上記旋回ベアリング取付板42の上
記旋回ベアリング1の両側方位置には、それぞれボルト
受51,51が取り付けられており、上記引きプレート
6の両端の各ボルト受52,52に取り付けられた上記
各引きボルト34,34は上記ボルト受51,51を介
してそれぞれナット38に螺合せしめられている。
【0024】従って、上記旋回ベアリング1のアウタリ
ング12への旋回台45の固定に先立って、上記インナ
リング11を上記旋回ベアリング取付板42上に載置し
且つ上記アウタリング12側の被駆動ギヤ4を、旋回ベ
アリング取付板42側にインロー嵌合により固定された
減速機2側の駆動ギヤ5に噛合させるとともに、上記各
ボルト穴36,36,・・を通して各固定ボルト31,
31,・・を上記旋回ベアリング取付板42側に緩み状
態で螺合せしめる。そして、この状態で、上記引きプレ
ート6を上記アウタリング12の下面側の隙間部分に、
しかもその内周面6cを上記インナリング11の外周面
に沿わせた状態で配置し、上記引きボルト34,34を
適宜に螺回操作して該引きプレート6を上記各ボルト受
51,51側に引き寄せることで、該引きプレート6に
より上記旋回ベアリング1が、上記ボルト穴36と固定
ボルト31との隙間寸法内において一体的に上記駆動ギ
ヤ5側に引き寄せられ、該駆動ギヤ5と上記被駆動ギヤ
4とはほとんどバックラッシュの無い適正な軸間距離を
もって噛合せしめられることになる。これで被駆動ギヤ
4と駆動ギヤ5との軸間距離の調整作業、即ち、バック
ラッシュの防止作業が終了する。
【0025】この被駆動ギヤ4と駆動ギヤ5との軸間距
離の調整作業が終了した後、予め緩み状態とされている
上記各固定ボルト31,31,・・を所定の締結トルク
で締結し、該インナリング11を上記旋回ベアリング取
付板42に対して強硬に固定する。
【0026】しかる後、上記アウタリング12上に上記
旋回台45側の旋回ベアリング取付板46を載置し且つ
これを各固定ボルト32,32,・・により強固に固定
する。これで、上記旋回ベアリング1の取付作業と、被
駆動ギヤ4と駆動ギヤ5との軸間距離の調整作業と、上
記旋回ベアリング1を介しての上記旋回台45の上記車
体側部材41側への取付作業が全て完了することにな
る。
【0027】この作業完了状態においては、上記旋回ベ
アリング1のインナリング11とアウタリング12と
は、それぞれ複数の固定ボルト31,31,・・、及び
同32,32,・・によって車体側部材41側及び旋回
台45側に強固に固定されており、上記引きボルト3
4,34には上記旋回ベアリング1を引き寄せる場合の
引き寄せ力がかかっているものの、それ以上の荷重、即
ち、旋回台45側からのモーメント荷重による反力がか
かることはない。従って、上記引きプレート6及び上記
各引きボルト34,34等は、上記旋回ベアリング1を
駆動ギヤ5側に引き寄せるに十分な強度性能をもてば足
り、該引きプレート6等をより小型軽量なものとするこ
とができるものである。
【0028】また、この作業完了状態においては、上記
被駆動ギヤ4と駆動ギヤ5との間の軸間距離が適正に調
整されバックラッシュが可及的に小ならしめられている
ため、上記車体側部材41と旋回台45との間のガタツ
キが可及的に防止され、特にこのガタツキの影響がブー
ムを介してその先端側の作業台あるいは吊荷フックに対
して増幅伝達される高所作業車あるいはクレーン車等の
作業機にあってはその効果が顕著であり、それだけ作業
機の使用上の信頼性が向上するものである。
【0029】また、旋回ベアリング1側を移動させるこ
とで被駆動ギヤ4と駆動ギヤ5との軸間距離を調整する
構造であることから、例えばインロー嵌合された減速機
2側を移動させるために該減速機2側に特別の移動構造
を付加する従来構造のものに比して、インロー嵌合穴の
加工の容易化あるいは減速機2の取付部分の構造の簡略
化が可能で、それだけ旋回装置Z1全体としての低コス
ト化が図れるものである。
【0030】尚、この実施例においては、上記引きプレ
ート6の両端6b,6bにそれぞれ引きボルト34,3
4を設けているが、他の実施例においては該両端6b,
6bのうち、いずれか一方側のみに引きボルト34を設
け、他方側はこれを枢動可能なピン結合とすることも可
能である。また、この引きプレート6を駆動ギヤ5側に
引き寄せるための部材としては、この実施例の如き引き
ボルト34に限定されるものではなく、例えばこれを押
しボルト構造、カム構造等、その他種々の構造を採用し
得ることは勿論である。
【0031】また、この実施例のように上記インナリン
グ11の外周側に上記引きプレート6を配置し該引きプ
レート6によって旋回ベアリング1を駆動ギヤ5側に移
動させる構造は、例えば上記旋回ベアリング1の内周側
に種々の付属機器が配置され、この部分のスペース的な
余裕が無いような場合に好適な構造である。
【0032】第2実施例 図3及び図4には、本発明の第2実施例にかかる旋回装
置Z2の要部を示している。この旋回装置Z2の基本構成
は上記第1実施例の旋回装置Z1の場合と同様であり、
このためここでは図1及び図2に記載した各部材にそれ
ぞれ対応する図3及び図4側の各部材にそれぞれ同符号
を付することでその説明を省略する。そして、この第2
実施例における旋回装置Z2と上記第1実施例における
旋回装置Z1との最も大きな相違点は、上記被駆動ギヤ
4と駆動ギヤ5との間の軸間距離の調整を行う部分の構
造である。従って、ここではこの軸間距離の調整構造に
ついてのみ詳述することとする。
【0033】この実施例のものは、例えば上記旋回ベア
リング1の内周側にスペース的な余裕がある場合におい
て採用するに好適な構造であって、具体的には上記旋回
ベアリング1を直接押しボルト35(特許請求の範囲中
の「旋回ベアリング移動手段」に該当する)によって駆
動ギヤ5側へ移動させ得るようにしたものである。即
ち、上記旋回ベアリング取付板42の、上記インナリン
グ11の上記駆動ギヤ5寄りの内周部分に対応する位置
に、ボルト受53を取り付けるとともに、該ボルト受5
3に押しボルト35を螺着してその先端を上記インナリ
ング11の内周面に当接可能としている。
【0034】従って、上記旋回ベアリング1の取り付け
に際して、上記被駆動ギヤ4を減速機2側の駆動ギヤ5
に噛合させた状態で上記インナリング11を上記旋回ベ
アリング取付板42上に載置するとともにその各ボルト
穴36,36,・・に緩み状態でそれぞれ各固定ボルト
31,31,・・を挿通させ、かかる状態の下で上記ボ
ルト受53を適当にねじ込んでその先端によって上記イ
ンナリング11(即ち、旋回ベアリング1)を上記駆動
ギヤ5側へ押してこれを移動させることで、該旋回ベア
リング1を上記減速機2に対して、上記駆動ギヤ5と上
記被駆動ギヤ4との間にバックラッシュの無い適正な軸
間距離をもたせた状態で配置することができる。そし
て、この押しボルト35により軸間距離の調整を行った
状態において、上記各固定ボルト31,31,・・を締
め込んで上記インナリング11を旋回ベアリング取付板
42に対して強固に締着固定することで、上記軸間距離
が確実に維持されるものである。
【0035】従って、この第2実施例の旋回装置Z2
おいても上記第1実施例の旋回装置Z1の場合と同様の
作用効果が得られるものであるが、特にこの実施例の旋
回装置Z2の如く押しボルト35そのものによって「旋
回ベアリング移動手段」を構成した場合には、上記第1
実施例の旋回装置Z1の場合に比して、構造のさらなる
簡略化、小型化等が図れ、コスト面等においてさらに有
利である。
【0036】尚、この実施例においては「旋回ベアリン
グ移動手段」を単一の押しボルト35によって構成して
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記
第1実施例の場合と同様に、該押しボルト35を、例え
ば引きボルト構造、カム構造等、その他種々の構造のも
ので構成し得ることは勿論である。
【0037】その他 上記各実施例においては、旋回ベアリング1のインナリ
ング11を車体側部材41側に、アウタリング12を旋
回台45側に固定するとともに、該アウタリング12の
外周面に被駆動ギヤ4を形成し、該被駆動ギヤ4に噛合
する駆動ギヤ5を、上記旋回ベアリング取付板42側に
インロー嵌合にて固定するようにしているが、本発明は
かかる構成に限定されるものでないことは勿論であり、
例えば上記インナリング11を旋回台45に、アウタリ
ング12を上記車体側部材41に固定したもの、上記イ
ンナリング11に被駆動ギヤ4を形成したもの、該被駆
動ギヤ4をインナリング11あるいはアウタリング12
の内周面に形成したもの、上記減速機2を上記旋回台4
5側にインロー嵌合にて固定したもの、等、旋回ベアリ
ング1の構造上採り得る種々の態様にそのまま適用でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる旋回装置の平面図
である。
【図2】図1のII-II矢視図である。
【図3】本発明の第2実施例にかかる旋回装置の平面図
である。
【図4】図3のIV-IV矢視図である。
【符号の説明】
1は旋回ベアリング、2は減速機、3は油圧モータ、4
は被駆動ギヤ、5は駆動ギヤ、6は引きプレート、11
はインナリング、12はアウタリング、13はボール、
31〜33は固定ボルト、34は引きボルト、35は押
しボルト、36及び37はボルト穴、38はナット、4
1は車体側部材、42は旋回ベアリング取付板、43は
減速機嵌合穴、45は旋回台、46は旋回ベアリング取
付板、51〜53はボルト受、Z1及びZ2は旋回装置で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同芯状に嵌合されて相対回転可能とされ
    るインナリング(11)とアウタリング(12)とから
    なり且つ該インナリング(11)とアウタリング(1
    2)のうちのいずれか一方のリング(11)が固定側部
    材(42)に、他方のリング(12)が旋回側部材(4
    5)にそれぞれ固定ボルト(31,31,・・),(3
    2,32,・・)により締着固定されるとともに、上記
    インナリング(11)の内周面又は上記アウタリング
    (12)の外周面のうちのいずれか一方に被駆動ギヤ
    (4)を形成してなる旋回ベアリング(1)と、 上記固定側部材(42)又は旋回側部材(45)に対し
    てインロー嵌合にて固定された減速機(2)に軸着され
    上記旋回ベアリング(1)の被駆動ギヤ(4)に噛合せ
    しめられる駆動ギヤ(5)とを備え、 駆動手段(3)により上記減速機(2)を介して上記駆
    動ギヤ(5)を回転させることで上記他方のリング(1
    2)と一体的に上記旋回側部材(45)を旋回駆動させ
    るようにした旋回装置であって、 上記旋回ベアリング(1)のインナリング(11)とア
    ウタリング(12)のうち上記被駆動ギヤ(4)が形成
    されていない側のリング(12)を固定する上記固定ボ
    ルト(31,31,・・)を緩めた状態において上記被
    駆動ギヤ(4)と駆動ギヤ(5)との軸間距離を増減変
    化させるべく上記旋回ベアリング(1)をその径方向へ
    移動させる旋回ベアリング移動手段(6,34),(3
    5)を備えたことを特徴とする旋回装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104150358A (zh) * 2014-07-29 2014-11-19 三一集团有限公司 吊具回转机构及吊具、正面吊
KR101534484B1 (ko) * 2014-01-10 2015-07-07 이영규 포스트 회전 장치를 적용한 고소작업 시스템 및 고소작업차
CN107499904A (zh) * 2017-09-03 2017-12-22 东莞市为尔润机械设备科技有限公司 一种精密伺服回转台

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