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JPH08158006A - 溶接熱影響部の靭性が優れた高強度鋼 - Google Patents

溶接熱影響部の靭性が優れた高強度鋼

Info

Publication number
JPH08158006A
JPH08158006A JP30237294A JP30237294A JPH08158006A JP H08158006 A JPH08158006 A JP H08158006A JP 30237294 A JP30237294 A JP 30237294A JP 30237294 A JP30237294 A JP 30237294A JP H08158006 A JPH08158006 A JP H08158006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
steel
concentration
average
inclusions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30237294A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoaki Shiaku
豊明 塩飽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP30237294A priority Critical patent/JPH08158006A/ja
Publication of JPH08158006A publication Critical patent/JPH08158006A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 船舶、海洋構造物、低温用タンク、橋梁等の
溶接構造物に使用されるHAZ靱性が優れた高強度鋼。 【構成】 重量%で、C:0.02〜0.15、Si:
0.005〜0.50、Mn:0.8〜2.0、P≦
0.010、S≦0.003、Al:0.005〜0.
05、Nb:0.005〜0.060、Ti:0.00
5〜0.02、N:0.003〜0.015、O≦0.
0030を含有し、残部Feおよび不可避不純物からな
り、かつ、−0.375C+0.035≦Nb≦−0.
375C+0.065C+Mn/6+1.7Nb≧0.
30C+Mn/6≦0.36で、鋼板の中心偏析部(板
厚/50)mm厚×10mm×10mmの平均化学分析
値のC濃度が、鋼材の平均C濃度の1.2倍以下、JI
S規格で測定される介在物の清浄度が0.03%以下、
かつ鋼材断面で観察される平均直径10μm以上の酸化
物系介在物の個数が1個以下/1mm、0.05〜5
μmの酸化物及び窒化物の析出物の個数が100個以上
/1mmの高強度鋼。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶、海洋構造物、低
温用タンク、橋梁等の溶接構造物に使用される、特に、
溶接熱影響部(以下、HAZと略称する)の靭性が優れ
た高強度鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋼製構造物の溶接継手部にお
けるHAZの靭性が、母材部分に比べて著しく劣化する
ことが問題であり、このHAZ靭性の改善は緊急の課題
となっている。現在までに、HAZ靭性の改善手段は種
々提案されており、例えば、TiN、BN等の窒化物を
利用した鋼や、特開昭62−109948号公報、特開
平1−159356号公報、特開平3−162522号
公報、特開平4−99248号公報等に見られるような
Ti酸化物を利用した鋼が提案されている。
【0003】Ti酸化物の利用は、TiN粒子がHAZ
の溶融線近傍で約1400℃以上の高温に加熱されたと
きに溶解してしまう問題を解決するために考えられた手
法であり、約1400℃以上の高温に加熱された部分で
の靭性劣化を小さくするのに有効である。また、HAZ
に生成する上部ベイナイト組織や島状マルテンサイト
が、HAZ靭性に有害であることから、これらの組織生
成を低減させるために、C量や合金元素量、炭素当量
(Ceq)を少なくすることが有効であるが、反面、H
AZの強度が低下するという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】Ti酸化物を利用した
場合、1400℃以上に加熱された微小領域でのHAZ
靭性の劣化を防止できる可能性はあるが、HAZ全域で
必ずしも良好な靭性が得られるわけではなく、1350
℃以下に加熱された大部分のHAZ領域での靭性は、窒
化物を利用した場合と比較してほとんど改善されない
か、あるいはむしろ劣化する場合もある。
【0005】また、高強度の鋼板では合金元素を多量に
含有させる必要性があるため、HAZ靭性の劣化が大き
く、素材の高強度化とHAZ靭性改善という相反する特
性をいかにして向上させるかが問題である。鋼板の高強
度化のために、一般的にNbが利用されるが、Nbは鋼
のHAZ靭性を劣化させるため、HAZ靭性の要求が厳
しい鋼板では通常Nbを極力添加しないようにしてい
る。本発明は、前記した従来技術における問題点を解消
し、鋼の高強度化に有効なNbを積極的に添加しながら
HAZ靭性も向上させることにより、船舶、海洋構造
物、低温用タンク、橋梁等の溶接構造物に使用されるH
AZ靭性が優れた高強度鋼を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、母材となる鋼
中のC量とNb量の最適バランスとともに、各合金元素
の最適添加量ならびに鋼板中の介在物、析出粒子の大き
さ、個数が、鋼の高強度化とHAZ靭性向上に密接に関
連することを知見し、本発明を完成するに至った。前記
知見に基づいてなされた本発明は、以下の8の態様を要
旨とするものである。
【0007】第1発明 重量%で、C:0.02〜0.15%,Si:0.00
5〜0.50%,Mn:0.8〜2.0%,P≦0.0
10%,S≦0.003%,Al:0.005〜0.0
5%,Nb:0.005〜0.060%,Ti:0.0
05〜0.02%,N:0.003〜0.015%,O
≦0.0030%を含有し、残部Feおよび不可避不純
物からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
0.065 C+Mn/6+1.7Nb≧0.30 C+Mn/6≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
を特徴とするHAZの靭性が優れた高強度鋼。
【0008】第2発明 重量%で、C:0.02〜0.15%,Si:0.00
5〜0.50%,Mn:0.8〜2.0%,P≦0.0
10%,S≦0.003%,Al:0.005〜0.0
5%,Nb:0.005〜0.060%,Ti:0.0
05〜0.02%,B:0.0003〜0.0030
%,N:0.003〜0.015%,O≦0.0030
%を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、か
つ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
0.065 C+Mn/6+1.7Nb+20B≧0.30 C+Mn/6≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
を特徴とするHAZの靭性が優れた高強度鋼。
【0009】第3発明 重量%で、C:0.02〜0.15%,Si:0.00
5〜0.50%,Mn:0.8〜2.0%,P≦0.0
10%,S≦0.003%,Al:0.005〜0.0
5%,Nb:0.005〜0.060%,Ti:0.0
05〜0.02%,N:0.003〜0.015%,O
≦0.0030%を含有し、さらに,Cu:0.05〜
2.0%,Ni:0.05〜3.5%,Cr:0.01
〜0.5%,Mo:0.01〜0.5%,V:0.00
5〜0.10%の内から選んだ1種または2種以上を含
有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
0.065 C+Mn/6+1.7Nb+(Cu+Ni)/15+
(Cr+Mo)/10+V/2.5≧0.30 C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+
V)/5≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
を特徴とするHAZの靭性が優れた高強度鋼。
【0010】第4発明 重量%で、C:0.02〜0.15%,Si:0.00
5〜0.50%,Mn:0.8〜2.0%,P≦0.0
10%,S≦0.003%,Al:0.005〜0.0
5%,Nb:0.005〜0.060%,Ti:0.0
05〜0.02%,B:0.0003〜0.0030
%,N:0.003〜0.015%,O≦0.0030
%を含有し、さらに,Cu:0.05〜2.0%,N
i:0.05〜3.5%,Cr:0.01〜0.5%,
Mo:0.01〜0.5%,V:0.005〜0.10
%の内から選んだ1種または2種以上を含有し、残部F
eおよび不可避不純物からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
0.065 C+Mn/6+1.7Nb+(Cu+Ni)/15+
(Cr+Mo)/10+V/2.5+20B≧0.30 C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+
V)/5≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
を特徴とするHAZの靭性が優れた高強度鋼。
【0011】第5発明 重量%で、C:0.02〜0.15%,Si:0.00
5〜0.50%,Mn:0.8〜2.0%,P≦0.0
10%,S≦0.003%,Al:0.005〜0.0
5%,Nb:0.005〜0.060%,Ti:0.0
05〜0.02%,N:0.003〜0.015%,O
≦0.0030%を含有し、さらに、Ca:0.000
5〜0.0030%,REM:0.005〜0.050
%の内から選んだ1種または2種以上を含有し、残部F
eおよび不可避不純物からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
0.065 C+Mn/6+1.7Nb≧0.30 C+Mn/6≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
を特徴とするHAZの靭性が優れた高強度鋼。
【0012】第6発明 重量%で、C:0.02〜0.15%,Si:0.00
5〜0.50%,Mn:0.8〜2.0%,P≦0.0
10%,S≦0.003%,Al:0.005〜0.0
5%,Nb:0.005〜0.060%,Ti:0.0
05〜0.02%,B:0.0003〜0.0030
%,N:0.003〜0.015%,O≦0.0030
%を含有し、さらに、Ca:0.0005〜0.003
0%,REM:0.005〜0.050%の内から選ん
だ1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避
不純物からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
0.065 C+Mn/6+1.7Nb+20B≧0.30 C+Mn/6≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
を特徴とするHAZの靭性が優れた高強度鋼。
【0013】第7発明 重量%で、C:0.02〜0.15%,Si:0.00
5〜0.50%,Mn:0.8〜2.0%,P≦0.0
10%,S≦0.003%,Al:0.005〜0.0
5%,Nb:0.005〜0.060%,Ti:0.0
05〜0.02%,N:0.003〜0.015%,O
≦0.0030%を含有し、さらに,Cu:0.05〜
2.0%,Ni:0.05〜3.5%,Cr:0.01
〜0.5%,Mo:0.01〜0.5%,V:0.00
5〜0.10%の内から選んだ1種または2種以上を含
有し、さらに、Ca:0.0005〜0.0030%,
REM:0.005〜0.050%の内から選んだ1種
または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物
からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
0.065 C+Mn/6+1.7Nb+(Cu+Ni)/15+
(Cr+Mo)/10+V/2.5≧0.30 C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+
V)/5≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
を特徴とするHAZの靭性が優れた高強度鋼。
【0014】第8発明 重量%で、C:0.02〜0.15%,Si:0.00
5〜0.50%,Mn:0.8〜2.0%,P≦0.0
10%,S≦0.003%,Al:0.005〜0.0
5%,Nb:0.005〜0.060%,Ti:0.0
05〜0.02%,B:0.0003〜0.0030
%,N:0.003〜0.015%,O≦0.0030
%を含有し、さらに,Cu:0.05〜2.0%,N
i:0.05〜3.5%,Cr:0.01〜0.5%,
Mo:0.01〜0.5%,V:0.005〜0.10
%の内から選んだ1種または2種以上を含有し、さら
に、Ca:0.0005〜0.0030%,REM:
0.005〜0.050%の内から選んだ1種または2
種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からな
り、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
0.065 C+Mn/6+1.7Nb+(Cu+Ni)/15+
(Cr+Mo)/10+V/2.5+20B≧0.30 C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+
V)/5≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
を特徴とするHAZの靭性が優れた高強度鋼。
【0015】
【作用】本発明の構成と作用を説明する。本発明に係る
鋼の化学成分組成範囲の限定理由を説明するが、ここに
示す化学成分含有量は溶鋼での成分分析値または鋼板の
中心偏析部を除外した部分の成分分析値である。 C:Cは、HAZにおいて島状マルテンサイトの量を増
加させ、HAZ靭性に有害な元素であるとともに溶接性
を阻害するため少ないほうが望ましく、上限を0.15
%とする。また、含有量が0.02%未満では、鋼の所
定強度を確保することができない。よって、C含有量は
0.02〜0.15%とする。好ましくは0.03〜
0.09%が良い。
【0016】Si:Siは鋼の脱酸と強化に対して有用
な元素であり、含有量が0.005%未満ではその効果
がなく、また0.50%を超えて過剰に含有させると鋼
の溶接性及び靭性が劣化する。したがってSi含有量は
0.005〜0.50%とする。 Mn:Mnは、鋼の強度を上昇させるのに有効な元素で
あるが、その含有量が0.8%未満では十分な強度が得
られず、また、2.0%を超えて含有させると、鋼の溶
接性を劣化させる。よってMn含有量は、0.8〜2.
0%とする。
【0017】P:Pは偏析しやすい元素であり、結晶粒
開に偏析して靭性を劣化させる。よって、P含有量は
0.010%以下とする。 S:SはMnS介在物を生成して、靭性や板厚方向の延
性を劣化させるため、S含有量を0.003%以下とす
る。 Al:Alは脱酸元素であり、含有量が0.005%未
満ではその効果が少なく、また、0.05%を超えて過
剰に添加すると、アルミナ系の粗大な介在物を生成して
それが破壊の起点となり、靭性を劣化させる。よって、
Al含有量は0.005〜0.05%とする。
【0018】Nb:Nbは、Cと相俟って本発明におい
て重要な元素である。Nbは鋼の強度上昇に極めて有効
であり、また、圧延時に温度制御することによりオース
テナイト粒径の微細化及びオーステナイト粒内への歪の
導入を促進することができ、冷却後のフェライト粒径を
微細化して母材の靭性向上にも有効である。前記の効果
を得るためには0.005%以上含有させることが必要
である。一方、含有量が0.060%を超えるとNb炭
窒化物の析出量が多くなり過ぎてHAZ靭性が劣化るた
め、Nb含有量は0.005〜0.060%とする。
【0019】Ti:Tiは、HAZの靭性向上に効果の
ある重要な元素であり、鋼組織中に析出したTiNが、
溶接により加熱されたときのオーステナイト粒の粗大化
を防止し、フェライト変態を促進する。含有量が0.0
05%未満ではこの効果はなく、また、0.020%を
超えて多量に添加すると靭性が劣化する。よって、Ti
含有量は0.005〜0.020%とする。
【0020】N:NはTiとともにTiNを生成させ、
HAZのオーステナイト粒径の粗大化を抑制してフェラ
イト生成を促進させることによりHAZ靭性を向上させ
る効果を有する元素であり、含有量が0.003%未満
ではこのような効果はない。また、N含有量が多いほど
オーステナイト粒径が微細化し靭性向上に有効である
が、0.015%を超えて含有すると、靭性に有害なフ
リーN量が増大するため逆に靭性が劣化する。よって、
N含有量は0.003〜0.015%とする。
【0021】O:Oは、HAZのオーステナイト粒径の
粗大化を防止するTi酸化物を生成させるためには有効
であるが、0.0030%を超えて含有すると粗大な酸
化物系の介在物が多量に生成するため、その酸化物が破
壊発生の起点となり靭性を劣化させる。よって、O含有
量を0.0030%以下とする。
【0022】以上説明した成分元素以外に、本発明に係
るHAZ靭性が優れた高強度鋼ではBを含有させること
ができる。 B:Bは母材の強度を上昇させるとともに、HAZの
内、1400℃以上に加熱された部分でTiNが溶解し
た場合でも、冷却過程でBNを析出させ、オーステナイ
ト粒内からのフェライト変態を促進させることができ
る。この効果を得るためには、B含有量は0.0003
%以上必要である。しかし、0.0030%以上多量に
添加すると靭性を劣化させる。よって、B含有量は0.
0003〜0.0030%とする。
【0023】さらに本発明鋼には、強度上昇のためC
u、Ni、Cr、Mo、Vの内から1種または2種以上
を含有させることができる。 Cu:Cuは強度上昇に有効であり、0.6%未満の添
加では固溶強化、0.6%以上の添加では時効析出強化
作用を活用することができ、大幅な強度上昇も可能であ
る。含有量が0.05%未満ではこの効果はなく、2.
0%を超えて多量に含有すると靭性を低下させる。よっ
て、Cu含有量は0.05〜2.0%とする。
【0024】Ni:Niは母材靭性を向上させるととも
に強度上昇に有効である。含有量が0.05%未満では
この効果はなく、また、高価であるため3.5%以下と
する必要がある。よってNi含有量は0.05〜3.5
%とする。 Cr:Crは強度上昇に有効な元素であり、含有量が
0.01%未満ではこのような効果は少なく、また、
0.50%を超えて多量に含有させると溶接性を阻害す
るようになる。よってCr含有量は0.01〜0.50
%とする。
【0025】Mo:Moは強度上昇に有効な元素であ
り、含有量が0.01%未満ではこのような効果は少な
く、また、0.50%を超えて多量に含有させると溶接
性を阻害するようになる。よってMo含有量は0.01
〜0.50%とする。 V:Vは強度上昇に有効な元素であり、含有量が0.0
1%未満ではこのような効果は少なく、また、0.50
%を超えて多量に含有させると溶接性、靭性を阻害する
ようになる。よってV含有量は0.01〜0.50%と
する。
【0026】本発明鋼は、介在物の形態制御をするため
Ca、REMの内から1種または2種を含有させること
ができる。 Ca:Caは、破壊発生の起点となる介在物を低減し、
微細化し、形態制御することによって、HAZ靭性を向
上させる効果のある元素である。特に、有害なAl2
3 (アルミナ)系の粗大な介在物を溶鋼中で凝集浮上さ
せる効果があり、アルミナ系介在物の量を低減させると
ともに微細に分散させる。また、MnS介在物の形態制
御をする。含有量が0.0005%未満ではこのような
効果はなく、0.003%を超えて含有させるとCaと
アルミナの複合した極めて粗大な介在物が生じる。よっ
て、Ca含有量は0.0005〜0.0030%とす
る。 REM:REMはMnS介在物の形態制御に効果があ
る。含有量が0.005%未満ではこの効果は少なく、
また、0.050%を超えて含有させると有害な粗大介
在物を生成させる。よって、REM含有量は0.005
〜0.050%とする。
【0027】一般的に、Nbは、鋼の溶接部の靭性を著
しく害する元素として、極力小量の添加に制限する必要
があるといわれている。しかし、これはC含有量が比較
的多い場合であり、C含有量が0.06%程度よりも少
ない場合には逆にHAZのフェライト結晶粒径の粗大化
を防止する作用が強くなり、むしろNb含有量を増加さ
せたほうがHAZ靭性は良好になる。つまり、Nb含有
量はC含有量とのバランスで決定する必要がある。
【0028】本発明鋼においては、前記NbとCの含有
量バランスを次の数式によって明確化した。 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375c+0.065 ……… 例えば、C含有量が0.04%のとき、Nb含有量は
0.02〜0.05%、C含有量が0.08%のとき、
Nb含有量は0.005〜0.035%、C含有量が
0.12%のときNb含有量は0.02%以下とする必
要がある。これは、HAZ靭性の優れた高強度鋼とする
ための極めて重要なポイントである。
【0029】次に、本発明のHAZ靭性が優れた高強度
鋼は、成分元素の含有量を次の数式の範囲内に限定しな
ければならない。まず、十分な高強度を得るため、 C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo)/10+V/2.5 +20B≧0.30 ……… を満足しなければならない。また、優れたHAZ靭性を
得るためには、 C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+V)≦0.36…… を満足しなければならない。本発明鋼は、これら、
、式をすべて満足する成分含有量に調整されていな
ければならない。
【0030】鋼板の中心偏析部は、成分元素が濃縮され
ているためその部分が硬化し、脆化するために破壊発生
の起点となる。中心偏析部の成分は分析する領域によっ
て大きく異なり、EPMAやCMAによる微小領域での
分析では高濃度の分析結果となる。本発明鋼では、鋼板
の中心偏析部をマクロエッチした後、もっとも偏析して
いる部分(板厚/50)mm厚×10mm×10mmに
おける平均化学分析値を中心偏析部の成分とする。偏析
元素にはC、P、Mn等があるが、硬化量を表すC元素
の濃度を採用し、偏析の程度は鋼材の平均C濃度との比
を用いた。
【0031】ここで、鋼材の平均C濃度とは、溶鋼での
成分分析値または鋼材の中心偏析部を除外した部分の成
分分析値である。中心偏析は無いに越したことはない
が、現実の鋼材では連続鋳造の凝固過程で中心部が最後
に凝固するため、中心偏析を皆無とすることは不可能で
ある。したがって、本発明鋼では、HAZ靭性に有害と
なる中心偏析の程度を明確に規定した。すなわち、中心
偏析部のC濃度が鋼材の平均C濃度の1.2倍を超える
場合は、マクロ組織上でも明確に黒い線が現われ、その
部分が破壊発生の起点となる場合が多いため、鋼板の中
心偏析部(板厚/50)mm厚×10mm×10mmの
平均化学分析値のC濃度が鋼材の平均C濃度の1.2倍
以下とする。
【0032】鋼中に非金属介在物が存在している場合、
これが破壊の発生点となることがある。特に、比較的大
きな介在物や連なった介在物では、溶接熱が加わった場
合その熱と応力によって界面が剥離し、破壊が発生し易
くなる。この点から、HAZ靭性の優れた鋼では非金属
介在物は少ない方が望ましい。一般的に介在物の量を評
価する手法として、JIS G 0555の「鋼の非金
属介在物の顕微鏡試験方法」で定められている清浄度が
ある。つまり、接眼鏡に縦、横各々20本の格子線を持
つ顕微鏡を用い、倍率400倍で60視野観察し、介在
物によって占められた格子点中心の数を測定し、次の式
によって介在物の占める面積百分率を算出し、それを清
浄度(d%)とする。 d=n÷(p+f)×100 ここで、p:視野内のガラス板上の総格子点数 f:視野数 n:f個の視野における全介在物によって占められる格
子点中心の数
【0033】例えば、60視野内で1個の介在物のみが
1格子点に掛かるような極めて清浄度の良好な場合に、
清浄度d=0.004%となる。この清浄度が0.03
%を超える場合には靭性が劣化するため、JIS規格で
測定される介在物の清浄度を0.03%以下とする。
【0034】また、比較的微細な平均直径5μm以下の
酸化物系介在物(酸化物系析出物)は、先に述べたよう
に1400℃以上に加熱されるHAZでのオーステナイ
ト粒内からのフェライト変態を促進するために有効であ
るが、平均直径10μm以上の酸化物系介在物は、破壊
の起点となる場合があり有害である。この平均直径10
μm以上の酸化物系介在物の存在頻度が1個/1mm2
を超える場合には、HAZ靭性が劣化するため、鋼板断
面で観察される平均直径10μm以上の酸化物系介在物
の個数を1個以下/1mm2 とする。
【0035】一方、平均直径5μm以下の酸化物および
窒化物の微細析出物は、HAZにおいてオーステナイト
結晶粒の粗大化抑制とオーステナイト粒内からのフェラ
イト生成を促進し、HAZ靭性を向上させる。この効果
を得るためには、平均直径0.05〜5μmの酸化物お
よび窒化物の析出物の個数が100個以上/1mm2
要である。
【0036】従来技術での酸化物系介在物は、製鋼工程
でのAl脱酸、Ti脱酸で生成するものや、スラグや鋳
造フラックス等から混入する場合等がある。これらの介
在物は数百μmから1mm以上に及ぶもの迄あり、10
μm以上の介在物は、通常の製鋼法では2個以上/1m
2 存在している。特にTi脱酸では、こうした粗大な
介在物が多く生成し易い。この粗大な介在物を低減させ
るためには、脱ガス処理を十分行い、生成した酸化物を
凝集浮上させることが必要である。
【0037】また、平均直径5μm以下の微細析出物
は、Tiを主成分とする窒化物、酸化物がHAZ靱性改
善に有効であるため対象となる。微細析出物を多く生成
させるためには、TI,Nを適正バランスで含有させる
ことや、凝固冷却速度を速くすることが必要であり、造
塊でなく連続鋳造で製造する必要がある。
【0038】本発明鋼を製造する方法は特に限定するも
のではないが、高強度化を図るためには熱間圧延後の加
速冷却または直接焼入(DQ)等の水冷をすることが望
ましく、冷却後の焼き戻し(テンパー)は行なっても行
なわなくてもよい。また、圧延後空冷のままでも、その
後焼き入れ・焼き戻しの熱処理を行なってもかまわな
い。
【0039】
【実施例】本発明の実施例を説明するが、これによって
本発明は何等限定されるものではない。 実施例 実施例における介在物、析出物個数の作り分けは、脱酸
方法、脱ガス条件、鋳造条件、鋳片採取位置等を変える
ことによって行った。下記の表1および表2に示す合金
成分および成分含有割合の鋼を常法により溶製後、連続
鋳造を行ない、製造された鋳片を加熱・圧延・冷却を行
なって供試鋼板を作製した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】これらの鋼板から、中心偏析部の成分分
析、鋼板断面の介在物観察および引張試験、シャルピー
衝撃試験を行ない、さらに、1パスの大入熱溶接後、板
厚中央部から試験片を採取し、溶融線でHAZと溶接金
属が1対1に分割されるボンド部にノッチを入れ、−4
0℃でシャルピー衝撃試験を行なった。表3に成分割合
の条件を表すパラメータを、表4に試験結果をそれぞれ
示す。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】前記の表から、本発明鋼が高強度、高靭性
かつ溶接継手部で優れたシャルピー衝撃特性を有してい
ることがわかる。すなわち、本発明鋼は母材引張強さが
510MPa以上かつ、大入熱溶接継手ボンド部の−4
0℃におけるシャルピー衝撃吸収エネルギーが90J以
上と優れたHAZ靭性を有している。
【0046】これに対して比較鋼BAはC含有量が高
く、比較鋼BBはNb含有量がC濃度に応じた上限値を
超えているため溶接継手ボンド部の靭性が低い。比較鋼
BCは各成分元素の含有量は条件を満足しているが、成
分元素の含有量の割合から計算される強度パラメータが
下限値より低く、また比較鋼BDはNb含有量がC濃度
に応じた下限値より低いとともに強度パラメータも低い
ため、強度が低く、溶接継手部の靭性も低い。比較鋼B
EはTi含有量が低いため、溶接継手部の靭性が低い。
比較鋼BFはN含有量が低いため、TiNの生成が十分
でなく、溶接継手部の靭性が低い。比較鋼BGはO含有
量が高いため介在物の生成が多く、溶接継手部の靭性が
低い。また、比較鋼A2、B2、C2、L2、N2は各
成分元素量は全ての条件を満足しているが、中心偏析の
程度がきついため、溶接継手部の靭性が低い。比較鋼A
3、B3、C3、L3、N3は各成分元素量は全ての条
件を満足しているが、平均直径10μm以上の介在物が
多いため、溶接継手部の靭性が低い。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるから、鋼板として引張強さ510MPa以上の高強
度を保持するとともに大入熱溶接継手部において優れた
靭性を有することが可能となり、産業上極めて有用な発
明である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C:0.02〜0.15%,
    Si:0.005〜0.50%,Mn:0.8〜2.0
    %,P≦0.010%,S≦0.003%,Al:0.
    005〜0.05%,Nb:0.005〜0.060
    %,Ti:0.005〜0.02%,N:0.003〜
    0.015%,O≦0.0030%を含有し、残部Fe
    および不可避不純物からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
    0.065 C+Mn/6+1.7Nb≧0.30 C+Mn/6≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
    0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
    平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
    在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
    れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
    個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
    物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
    を特徴とする溶接熱影響部の靭性が優れた高強度鋼。
  2. 【請求項2】 重量%で、C:0.02〜0.15%,
    Si:0.005〜0.50%,Mn:0.8〜2.0
    %,P≦0.010%,S≦0.003%,Al:0.
    005〜0.05%,Nb:0.005〜0.060
    %,Ti:0.005〜0.02%,B:0.0003
    〜0.0030%,N:0.003〜0.015%,O
    ≦0.0030%を含有し、残部Feおよび不可避不純
    物からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
    0.065 C+Mn/6+1.7Nb+20B≧0.30 C+Mn/6≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
    0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
    平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
    在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
    れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
    個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
    物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
    を特徴とする溶接熱影響部の靭性が優れた高強度鋼。
  3. 【請求項3】 重量%で、C:0.02〜0.15%,
    Si:0.005〜0.50%,Mn:0.8〜2.0
    %,P≦0.010%,S≦0.003%,Al:0.
    005〜0.05%,Nb:0.005〜0.060
    %,Ti:0.005〜0.02%,N:0.003〜
    0.015%,O≦0.0030%を含有し、さらに,
    Cu:0.05〜2.0%,Ni:0.05〜3.5
    %,Cr:0.01〜0.5%,Mo:0.01〜0.
    5%,V:0.005〜0.10%の内から選んだ1種
    または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物
    からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
    0.065 C+Mn/6+1.7Nb+(Cu+Ni)/15+
    (Cr+Mo)/10+V/2.5≧0.30 C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+
    V)/5≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
    0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
    平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
    在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
    れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
    個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
    物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
    を特徴とする溶接熱影響部の靭性が優れた高強度鋼。
  4. 【請求項4】 重量%で、C:0.02〜0.15%,
    Si:0.005〜0.50%,Mn:0.8〜2.0
    %,P≦0.010%,S≦0.003%,Al:0.
    005〜0.05%,Nb:0.005〜0.060
    %,Ti:0.005〜0.02%,B:0.0003
    〜0.0030%,N:0.003〜0.015%,O
    ≦0.0030%を含有し、さらに,Cu:0.05〜
    2.0%,Ni:0.05〜3.5%,Cr:0.01
    〜0.5%,Mo:0.01〜0.5%,V:0.00
    5〜0.10%の内から選んだ1種または2種以上を含
    有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
    0.065 C+Mn/6+1.7Nb+(Cu+Ni)/15+
    (Cr+Mo)/10+V/2.5+20B≧0.30 C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+
    V)/5≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
    0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
    平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
    在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
    れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
    個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
    物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
    を特徴とする溶接熱影響部の靭性が優れた高強度鋼。
  5. 【請求項5】 重量%で、C:0.02〜0.15%,
    Si:0.005〜0.50%,Mn:0.8〜2.0
    %,P≦0.010%,S≦0.003%,Al:0.
    005〜0.05%,Nb:0.005〜0.060
    %,Ti:0.005〜0.02%,N:0.003〜
    0.015%,O≦0.0030%を含有し、さらに、
    Ca:0.0005〜0.0030%,REM:0.0
    05〜0.050%の内から選んだ1種または2種以上
    を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、か
    つ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
    0.065 C+Mn/6+1.7Nb≧0.30 C+Mn/6≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
    0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
    平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
    在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
    れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
    個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
    物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
    を特徴とする溶接熱影響部の靭性が優れた高強度鋼。
  6. 【請求項6】 重量%で、C:0.02〜0.15%,
    Si:0.005〜0.50%,Mn:0.8〜2.0
    %,P≦0.010%,S≦0.003%,Al:0.
    005〜0.05%,Nb:0.005〜0.060
    %,Ti:0.005〜0.02%,B:0.0003
    〜0.0030%,N:0.003〜0.015%,O
    ≦0.0030%を含有し、さらに、Ca:0.000
    5〜0.0030%,REM:0.005〜0.050
    %の内から選んだ1種または2種以上を含有し、残部F
    eおよび不可避不純物からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
    0.065 C+Mn/6+1.7Nb+20B≧0.30 C+Mn/6≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
    0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
    平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
    在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
    れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
    個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
    物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
    を特徴とする溶接熱影響部の靭性が優れた高強度鋼。
  7. 【請求項7】 重量%で、C:0.02〜0.15%,
    Si:0.005〜0.50%,Mn:0.8〜2.0
    %,P≦0.010%,S≦0.003%,Al:0.
    005〜0.05%,Nb:0.005〜0.060
    %,Ti:0.005〜0.02%,N:0.003〜
    0.015%,O≦0.0030%を含有し、さらに,
    Cu:0.05〜2.0%,Ni:0.05〜3.5
    %,Cr:0.01〜0.5%,Mo:0.01〜0.
    5%,V:0.005〜0.10%の内から選んだ1種
    または2種以上を含有し、さらに、Ca:0.0005
    〜0.0030%,REM:0.005〜0.050%
    の内から選んだ1種または2種以上を含有し、残部Fe
    および不可避不純物からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
    0.065 C+Mn/6+1.7Nb+(Cu+Ni)/15+
    (Cr+Mo)/10+V/2.5≧0.30 C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+
    V)/5≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
    0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
    平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
    在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
    れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
    個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
    物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
    を特徴とする溶接熱影響部の靭性が優れた高強度鋼。
  8. 【請求項8】 重量%で、C:0.02〜0.15%,
    Si:0.005〜0.50%,Mn:0.8〜2.0
    %,P≦0.010%,S≦0.003%,Al:0.
    005〜0.05%,Nb:0.005〜0.060
    %,Ti:0.005〜0.02%,B:0.0003
    〜0.0030%,N:0.003〜0.015%,O
    ≦0.0030%を含有し、さらに,Cu:0.05〜
    2.0%,Ni:0.05〜3.5%,Cr:0.01
    〜0.5%,Mo:0.01〜0.5%,V:0.00
    5〜0.10%の内から選んだ1種または2種以上を含
    有し、さらに、Ca:0.0005〜0.0030%,
    REM:0.005〜0.050%の内から選んだ1種
    または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物
    からなり、かつ、 −0.375C+0.035≦Nb≦−0.375C+
    0.065 C+Mn/6+1.7Nb+(Cu+Ni)/15+
    (Cr+Mo)/10+V/2.5+20B≧0.30 C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+
    V)/5≦0.36 を満足し、鋼板の中心偏析部(板厚/50)mm厚×1
    0mm×10mmの平均化学分析値のC濃度が、鋼材の
    平均C濃度の1.2倍以下、JIS規格で測定される介
    在物の清浄度が0.03%以下、かつ鋼板断面で観察さ
    れる平均直径10μm以上の酸化物系介在物の個数が1
    個以下/1mm2 、0.05〜5μmの酸化物及び窒化
    物の析出物の個数が100個以上/1mm2 であること
    を特徴とする溶接熱影響部の靭性が優れた高強度鋼。
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