[go: up one dir, main page]

JPH08117803A - 圧延方法及び圧延機並びにタンデムミル - Google Patents

圧延方法及び圧延機並びにタンデムミル

Info

Publication number
JPH08117803A
JPH08117803A JP26698994A JP26698994A JPH08117803A JP H08117803 A JPH08117803 A JP H08117803A JP 26698994 A JP26698994 A JP 26698994A JP 26698994 A JP26698994 A JP 26698994A JP H08117803 A JPH08117803 A JP H08117803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolls
roll
rolling
vibration
rolling mill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26698994A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Yasuda
健一 安田
Kenjiro Narita
健次郎 成田
Yukio Hirama
幸夫 平間
Koji Sato
宏司 佐藤
Ichiro Nakamura
一朗 中村
Tadahiko Nogami
忠彦 野上
Kenji Heiko
賢二 平工
Kenji Horii
健治 堀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP26698994A priority Critical patent/JPH08117803A/ja
Publication of JPH08117803A publication Critical patent/JPH08117803A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧延方法及び圧延機並びにタンデムミルにお
いて、ロール間に軸方向滑りが生じる際の異常振動の発
生を防止することができるようにする。 【構成】 高周波制御弁26に計算機63からの高周波
起動信号Ska,Skbが入力されると、高周波制御弁26
は油圧発生源27から油圧の供給を受けて高周波の油圧
を発生させる。この高周波の油圧は油圧配管62A,6
2B,62C,62Dを介して軸方向高周波加振用シリ
ンダ18A,18B,19A,19Bに送られ、この軸
方向高周波加振用シリンダ18A,18B,19A,1
9Bの伸縮により作業ロールチョック22A,22Bを
介して、作業ロール2,3に高周波の軸方向の微小振動
が与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は板材を製造する熱間及び
冷間圧延の圧延方法及び圧延機並びにタンデムミルに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、圧延板材の品質向上に対する要求
は益々厳しくなってきている。特に板材の平坦度に関す
る要求精度は、プレスなどの2次加工時の生産性アップ
の観点から、年々シビアになる傾向にある。圧延材の板
クラウン(板幅方向板厚分布)や形状(フラットネス)
は、従来、上下一対の作業ロール及び上下一対の補強ロ
ールを有する4段圧延機のロールベンディング装置によ
って行われてきた。しかし、この4段圧延機のみでは板
クラウンや形状を制御する能力に限界があり、厳しい要
求精度を満足させることができなくなってきたため、最
近、種々のアイデアに基づく形状修正機構を組み込んだ
高性能圧延機が開発されてきた。
【0003】例えば、特開平5−50110号公報に
開示されている圧延機は、作業ロールを補強ロールに対
し水平面内で傾斜させることにより圧延材料の幅方向板
厚分布を制御するもので、主として熱間圧延に使用され
る。
【0004】また、特公昭50−19510号公報に
開示されている圧延機は、作業ロールと補強ロールの間
に軸方向に移動可能な中間ロールを設け、該中間ロール
移動の調整により圧延材料の形状を制御するもので、熱
間、冷間を問わず広く用いられている。また、このタイ
プの圧延機の中にこのタイプの圧延機の中には、中間ロ
ールを有さず、作業ロールを軸方向に移動させる方式も
存在する。
【0005】さらに、特開昭60−6205号公報に
は、作業ロールがそれぞれ複数の中間ロールにより支持
され、さらにこれら中間ロールが幅方向に分割された補
強ロールによって支えられている、いわゆるクラスター
タイプの圧延機が開示されている。このタイプの圧延機
は、該分割補強ロールの送り出し量を幅方向で変化させ
ることにより圧延材料の幅方向板厚分布を制御するもの
で、冷間圧延に用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、以下の問題点が存在する。従来技術
においては、作業ロール及び補強ロールは、作業ロー
ルを補強ロールに対し水平面内でクロスさせた状態で回
転するため、軸方向に相対滑りが発生し、クロス角度が
大きい場合や圧延荷重が大きい場合には、この相対滑り
のために発生するスラスト力が過大となる。そして、は
なはだしい場合にはビビリ振動が発生し、板にチャター
マークと呼ばれる縞模様が現れる。この原因は軸方向滑
り速度が回転速度のsinθ(ここでθは補強ロール軸
線に対する作業ロール軸線の水平面内での傾斜角度)と
小さく、完全な動摩擦状態とはならずに静止摩擦状態と
動摩擦状態を繰り返すことによる振動、いわゆるスティ
ック・スリップ現象によるものである。このようなビビ
リ振動によりチャターマークが付いた板材は当然商品価
値がなくなり、生産歩留まりが著しく低下するという問
題が生じる。また、振動が発生した場合には、圧延速度
を下げざるを得ないため生産性が低下すると共に、圧延
機内のベアリングなどが破損するという問題も生じる。
【0007】また、従来技術においては、圧延中に軸
方向に移動可能な中間ロールもしくは作業ロールを移動
させる場合は、上記と同じ軸方向相対滑りを生じること
になる。この場合、通常はビビリ振動が発生することは
少ないが、静止摩擦係数が大きいため、軸方向移動を開
始させるためには大きな操作力が必要となる。このた
め、移動装置が大型化し、設備費の増大を招くという問
題が生じる。また、移動速度の選び方によっては、ビビ
リ振動が発生する恐れもある。
【0008】また、従来技術においては、分割補強ロ
ールの端面と接する部分の中間ロールの面圧が高くな
り、筋状の疵となってマークが発生し、このマークが最
終的に作業ロールに達して材料に長手方向の縞模様とな
って転写するという問題があった。そこで、上記問題点
を解決するため、中間ロールを軸方向に往復移動させ、
分割補強ロールの端面と接する部分が常に同一箇所にな
らないよう分散させていた。しかし、この場合、中間ロ
ールの往復移動速度は小さいためロール間に軸方向滑り
が生じ、はなはだしい場合にはビビリ振動が発生し、板
にチャターマークと呼ばれる縞模様が現れ、このため、
従来技術と同様の問題が生じる。
【0009】本発明の第1の目的は、ロール間に軸方向
滑りが生じる際の異常振動の発生を防止することのでき
る圧延方法及び圧延機並びにタンデムミルを提供するこ
とにある。
【0010】本発明の第2の目的は、ロールを軸方向に
移動する際の操作力を小さくし、軸方向ロール移動をス
ムーズに行うことのできる圧延方法及び圧延機並びにタ
ンデムミルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1及び第2の目的
を達成するために、本発明は、少なくとも上下一対のロ
ールを含む複数のロールにより材料を圧延する圧延方法
において、前記複数のロールのうち少なくとも一本のロ
ールを垂直方向以外の方向に加振する。
【0012】この場合、好ましくは、前記加振する方向
をロール軸方向とする。
【0013】また、好ましくは、前記加振する方向を前
記複数のロールを含む圧延機の垂直方向の中心軸を回転
軸とする水平面内での回転方向とする。
【0014】更に、好ましくは、前記加振する方向を前
記材料の進行方向とする。
【0015】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明は以上の圧延方法において、前記複数のロールは
水平面内でクロスする上下一対の第1ロールと、この第
1ロールに接する上下一対の第2ロールとを含み、前記
加振するロールを前記第1ロール及び第2ロールのうち
少なくとも一本のロールとする。
【0016】この場合、好ましくは、前記加振するロー
ルの軸方向スラスト力を検出し、この軸方向スラスト力
が所定値を超えた場合に加振する。
【0017】また、前記加振するロールの振動の振幅を
検出し、この振動の振幅が所定値を超えた場合に加振し
てもよい。
【0018】更に、上記第2の目的を達成するために、
本発明は以上の圧延方法において、前記複数のロールは
軸方向に移動可能な上下一対の第1ロールと、この第1
ロールに接する上下一対の第2ロールとを含み、前記加
振するロールを前記第1ロール及び第2ロールのうち少
なくとも一本のロールとする。
【0019】この場合、好ましくは、前記第1ロールを
軸方向に移動させるときに加振する。
【0020】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明は以上の圧延方法において、前記複数のロールは
上下複数対の第1ロールと、この第1ロールに接する幅
方向に分割された上下複数対の第2ロールとを含み、前
記加振するロールを前記第1ロール及び第2ロールのう
ち少なくとも一本のロールとする。
【0021】上記圧延方法において、好ましくは、前記
加振するロールを前記上下一対の作業ロールの少なくと
も一方とする。
【0022】また、上記圧延方法において、好ましく
は、前記加振するロールを少なくとも上下一対のロール
とし、これらのロールをそれぞれ上下で逆方向に加振す
る。
【0023】また、上記第1及び第2の目的を達成する
ために、本発明は、少なくとも上下一対のロールを含む
複数のロールを有する圧延機において、前記複数のロー
ルのうち少なくとも一本のロールに設けられ、このロー
ルを垂直方向以外の方向に加振する加振手段を有する。
【0024】上記圧延機において、好ましくは、前記加
振手段はアクチュエータ手段と、前記アクチュエータ手
段を周期的に往復移動させる加振制御手段とを有する。
【0025】この場合、例えば、前記アクチュエータ手
段は油圧シリンダであり、前記加振制御手段は前記油圧
シリンダに高周波油圧を供給する手段である。
【0026】また、前記アクチュエータ手段は電磁石で
あり、前記加振制御手段は前記電磁石に高周波電流を供
給する手段であってもよい。
【0027】また、前記アクチュエータ手段は圧電素子
であり、前記加振制御手段は前記圧電素子に高周波電流
を供給する手段であってもよい。
【0028】更に、上記第1の目的を達成するために、
本発明は以上の圧延機において、前記複数のロールは水
平面内でクロスする上下一対の第1ロールと、この第1
ロールに接する上下一対の第2ロールとを含み、前記加
振手段を前記第1ロール及び第2ロールのうち少なくと
も一本のロールに設ける。
【0029】この場合、好ましくは、前記加振手段はア
クチュエータ手段と、前記第1ロールの軸方向スラスト
力を検出するスラスト力検出手段と、前記スラスト力検
出手段による検出値が所定値を超えた場合に前記アクチ
ュエータ手段を周期的に往復移動させる加振制御手段と
を有する。
【0030】また、前記加振手段はアクチュエータ手段
と、前記第1ロールの振動の振幅を検出する振動検出手
段と、前記振動検出手段による検出値が所定値を超えた
場合に前記アクチュエータ手段を周期的に往復移動させ
る加振制御手段とを有してもよい。
【0031】また、前記加振手段は前記第1ロールの軸
方向スラスト力を受ける側の軸端部を軸方向に加振する
ように配置されたアクチュエータ手段を有してもよい。
【0032】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明は以上の圧延機において、前記複数のロールは軸
方向に移動可能な上下一対の第1ロールと、この第1ロ
ールに接する上下一対の第2ロールとを含み、前記加振
手段を前記第1ロール及び第2ロールのうち少なくとも
一本のロールに設ける。
【0033】更に、上記第1の目的を達成するために、
本発明は以上の圧延機において、前記複数のロールは上
下複数対の第1ロールと、この第1ロールに接する幅方
向に分割された上下複数対の第2ロールとを含み、前記
加振手段を前記第1ロール及び第2ロールのうち少なく
とも一本のロールに設ける。
【0034】上記圧延機において、好ましくは、前記加
振手段は前記少なくとも一本のロールの軸端部を直接加
振する。
【0035】また、上記圧延機において、好ましくは、
前記第1ロールを水平面内でクロスまたは軸方向に移動
させる移動手段を有し、前記加振手段を前記移動手段に
直列に配置する。
【0036】また、上記第1及び第2の目的を達成する
ために、本発明は、複数台の圧延機を圧延ラインに配置
したタンデムミルにおいて、前記複数台の圧延機の少な
くとも最終スタンドに上記加振するロールを含む圧延機
を配置する。
【0037】更に、上記第1及び第2の目的を達成する
ために、本発明は、複数台の圧延機を圧延ラインに配置
したタンデムミルにおいて、前記複数台の圧延機の少な
くとも最終スタンドより上流のスタンドに上記加振する
ロールを含む圧延機を配置する。
【0038】
【作用】以上のように構成した本発明の圧延方法におい
ては、複数のロールのうち少なくとも一本のロールを垂
直方向以外の方向に加振することにより、ディザー効果
によりロール間またはロールと材料間が常に動摩擦状態
に保たれる。このため、水平面内でクロスする上下一対
の第1ロール及びこの第1ロールに接する上下一対の第
2ロールにより材料を圧延する場合や、上下複数対の第
1ロール及びこの第1ロールに接する幅方向に分割され
た上下複数対の第2ロールにより材料を圧延する場合に
は、静止摩擦状態と動摩擦状態を繰り返すいわゆるステ
ィック・スリップ現象の発生が防止され、ビビリ振動等
の異常振動の発生が防止される。また、軸方向に移動可
能な上下一対の第1ロール及びこの第1ロールに接する
上下一対の第2ロールにより材料を圧延する場合には、
摩擦係数が小さくなるので第1ロールの軸方向ロール移
動を小さな力でスムーズに行うことが可能となる。ま
た、いずれの場合においても、ロールを垂直方向には加
振しないので、材料に無用な板厚変動を与えることがな
い。ここで、与える加振の周波数はチャタリングすなわ
ち圧延機全体の共振を誘発させないよう好ましくは10
0Hz以上、より好ましくは500Hz以上とする。そ
の理由は、圧延機の共振周波数はほとんどの場合数十H
zであり、100Hz以下の振動を与えるとチャタリン
グすなわち圧延機全体の共振を誘発する恐れがあるため
である。加振周波数を好ましくは100Hz以上、より
好ましくは500Hz以上とすることにより、圧延機全
体の共振を抑制し、圧延製品の表面品質に悪影響を及ぼ
すいわゆるチャターマークや板厚変動、さらには圧延機
の破損といったトラブルを発生させることがない。ま
た、高周波信号の振幅としては圧延動作に悪影響を及ぼ
すことがない程度、好ましくは数μ程度とする。
【0039】また、水平面内でクロスする上下一対の第
1ロール及びこの第1ロールに接する上下一対の第2ロ
ールにより材料を圧延する場合には、加振するロールの
軸方向スラスト力が所定値を超えたときに加振すること
により、加振するロールの振動が所定値以下であれば加
振する必要はなく、その分加振させるためのエネルギを
節約できる。
【0040】また、加振するロールの振動の振幅が所定
値を超えたときに加振することにより、加振するロール
の振動が所定値以下であれば加振する必要はなく、その
分加振させるためのエネルギを節約できる。
【0041】更に、軸方向に移動可能な上下一対の第1
ロール及びこの第1ロールに接する上下一対の第2ロー
ルにより材料を圧延する場合には、第1ロールを軸方向
に移動させるときに加振することにより、第1ロールを
軸方向に移動させなければ加振する必要はなく、その分
加振させるためのエネルギを節約できる。
【0042】また、加振するロールを上下一対の作業ロ
ールの少なくとも一方とすることにより、作業ロールの
回転方向以外の方向に相対滑りが生じ、板表面が平滑化
されると共に、作業ロールに潤滑油をかけて圧延を行う
場合には、材料と作業ロール間でオイルピットが分散さ
れ、材料の表面光沢が向上する。
【0043】更に、少なくとも上下一対のロールをそれ
ぞれ上下で逆方向に加振することにより、上下一対のロ
ールが材料に及ぼす力がキャンセルされる。これによ
り、ロールの加振による材料の変位が防止され、例えば
ロールを軸方向に加振したときには材料の蛇行が発生す
ることはない。
【0044】また、以上のように構成した本発明の圧延
機においては、加振手段は少なくとも一本のロールを垂
直方向以外の方向に加振することにより、上記本発明の
圧延方法を実施することができる。
【0045】また、水平面内でクロスする上下一対の第
1ロール及びこの第1ロールに接する上下一対の第2ロ
ールを含む場合には、加振手段のアクチュエータ手段を
第1ロールの軸方向スラスト力を受ける側の軸端部を軸
方向に加振するように配置することにより、第1ロール
の一方の側のみ加圧し一方向に移動させ、反対方向の移
動は自然に発生する軸方向スラスト力により行うことが
可能となるため、アクチュエータ手段の数が少なくてす
み、全体として装置が簡略化される。
【0046】また、加振手段は少なくとも一本のロール
の軸端部を直接加振することにより、そのロールを支持
するロールチョックのガタの影響なく加振することがで
きる。
【0047】更に、水平面内でクロスする上下一対の第
1ロール及びこの第1ロールに接する上下一対の第2ロ
ールを含む場合、軸方向に移動可能な上下一対の第1ロ
ール及びこの第1ロールに接する上下一対の第2ロール
含む場合や、上下複数対の第1ロール及びこの第1ロー
ルに接する幅方向に分割された上下複数対の第2ロール
を含む場合には、加振手段を移動手段に直列に配置する
ことにより、加振手段を支持するための特別な手段を設
ける必要はなく、全体としての構造が簡略化される。
【0048】また、以上のように構成した本発明のタン
デムミルにおいては、複数台の圧延機の少なくとも最終
スタンドに上記加振するロールを含む圧延機を配置する
ことにより、圧延された圧延板材の表面光沢の向上が最
終スタンドで作用し、最終製品の光沢が良好となる。
【0049】更に、複数台の圧延機の少なくとも最終ス
タンドより上流のスタンドに上記加振するロールを含む
圧延機を配置することにより、梨地面を転写する前の圧
延板材の表面を平滑にすることができ、転写むらなどの
不具合がなく、均一な梨地面を有する最終製品を得るこ
とができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。まず、本発明の第1の実施例を図1及び図2によ
り説明する。本実施例は作業ロールクロス4段圧延機に
本発明を適用したものである。作業ロールクロス4段圧
延機は、図2に示すように、作業ロール2,3と補強ロ
ール4,5とを有し、作業ロール2,3を補強ロール
4,5に対し水平面内でクロスさせることにより圧延板
材1の幅方向板厚分布を制御する圧延機である。
【0051】図1は作業ロールクロス4段圧延機の上作
業ロール2側を図示するものであるが、下作業ロール3
側も同様である。図1において、作業ロール2の両軸端
部はハウジング20A,20Bに保持された作業ロール
チョック22A,22Bに支持され、操作側のハウジン
グ20Aにはビーム21が回転自在に取り付けられ、駆
動側のハウジング20Bにはブロック60,61が取り
付けられている。ビーム21には操作側のアクチュエー
タである軸方向高周波加振用シリンダ18A,19Aが
固定され、操作側の作業ロールチョック22Aを軸方向
に押し付けている。一方、ブロック60,61には駆動
側のアクチュエータである軸方向高周波加振用シリンダ
18B,19Bが固定され、駆動側の作業ロールチョッ
ク22Bを軸方向に押し付けている。また、ハウジング
20A,20B内の同じ側には移動用ネジ23A,23
Bが設置され、他側には押し付けシリンダ24A,24
Bが設置され、これら移動用ネジ23A,23B及び押
し付けシリンダ24A,24Bにより作業ロール2の水
平面内クロスが行われる。作業ロール2交換の際には操
作側のフック25をはずし、ビーム21を矢印Xの方向
に開き、その後作業ロール2を操作側に引き抜く。
【0052】軸方向高周波加振用シリンダ18Aには油
圧配管62Aが接続され、軸方向高周波加振用シリンダ
19Aには油圧配管62Aから分岐された油圧配管62
Cが接続されている。また、軸方向高周波加振用シリン
ダ18Bには油圧配管62Bが接続され、軸方向高周波
加振用シリンダ19Bには油圧配管62Bから分岐され
た油圧配管62Dが接続されている。軸方向高周波加振
用シリンダ18A,18B,19A,19Bは配管62
A〜62Dを介して加振制御装置90と接続され、この
加振制御装置90は軸方向高周波加振用シリンダ18
A,18B,19A,19Bを周期的に往復移動させ
る。加振制御装置90は高周波制御弁26を有し、この
高周波制御弁26は油圧発生源27と接続されている。
また、高周波制御弁26のソレノイド操作部26a,2
6bは高周波発振器64を内蔵した計算機63と接続さ
れている。この計算機63は高周波発振器64による高
周波信号に基づき高周波起動信号Ska,Skbを作成し、
高周波制御弁26のソレノイド操作部26a,26bに
出力する。高周波信号の周波数としてはチャタリングす
なわち圧延機全体の共振を誘発させないよう好ましくは
100Hz以上、より好ましくは500Hz以上とす
る。また、高周波信号の振幅としては圧延動作に悪影響
を及ぼすことがない程度、好ましくは数μ程度とする。
【0053】次に、上記圧延機の動作を説明する。高周
波制御弁26のソレノイド操作部26a,26bに計算
機63からの高周波起動信号Ska,Skbが入力される
と、高周波制御弁26は油圧発生源27から油圧の供給
を受けて高周波の油圧を発生させる。この高周波の油圧
は油圧配管62A〜62Dを介して軸方向高周波加振用
シリンダ18A,18B,19A,19Bに送られ、こ
の軸方向高周波加振用シリンダ18A,18B,19
A,19Bの伸縮により作業ロールチョック22A,2
2Bを介して、作業ロール2に高周波の軸方向の微小振
動すなわちディザーが与えられる。すなわち、操作側の
軸方向高周波加振用シリンダ18A,19Aを加圧する
と同時に駆動側の軸方向高周波加振用シリンダ18B,
19Bからの油圧がタンクに戻され、次の瞬間には駆動
側の軸方向高周波加振用シリンダ18B,19Bを加圧
すると同時に操作側の軸方向高周波加振用シリンダ18
A,19Aからの油圧がタンクに戻され、このようにし
て作業ロール2に軸方向の微小振動が与えられる。
【0054】また、下作業ロール3に対しても同様に微
小振動が与えられるが、上作業ロール2の操作側の軸方
向高周波加振用シリンダ18A,19Aを加圧する時
は、これに同期して下作業ロール3の駆動側に設けられ
た図示しない軸方向高周波加振用シリンダを加圧し、上
作業ロール2の駆動側の軸方向高周波加振用シリンダ1
8B,19Bを加圧する時は、これに同期して下作業ロ
ール3の操作側に設けられた図示しない軸方向高周波加
振用シリンダを加圧する。これにより、上下作業ロール
2,3に与えられる高周波の軸方向の微小振動の方向は
逆になる。
【0055】本実施例においては、以上のように上下作
業ロール2,3を加振することにより次の作用効果が得
られる。まず、上下作業ロール2,3を加振することに
より得られるディザー効果により作業ロール2,3と補
強ロール4,5間及び作業ロール2,3と圧延板材1間
が常に動摩擦状態に保たれ、作業ロール2,3を補強ロ
ール4,5に対してクロスした状態で回転した時に発生
する静止摩擦状態と動摩擦状態を繰り返すいわゆるステ
ィック・スリップ現象が防止され、ビビリ振動等の異常
振動の発生が防止される。このとき、作業ロール2,3
は垂直方向には加振されないので、圧延板材1に無用な
板厚変動を与えることがない。また、与える加振の周波
数を好ましくは100Hz以上、より好ましくは500
Hz以上とすることにより、圧延機全体の共振を誘発さ
せることがなく、圧延製品の表面品質に悪影響を及ぼす
いわゆるチャターマークの発生や、圧延板材1の板厚変
動、圧延機の破損といったトラブルの発生が起きること
もない。さらに、上下作業ロール2,3をそれぞれ逆方
向にロール軸方向に加振するので、圧延状態は常に圧延
機中心に対し点対称となり、圧延板材1に働く幅方向の
力はキャンセルされ、作業ロール2,3の加振により圧
延板材1の蛇行が発生することもない。
【0056】本実施例では、以上のように不都合を生じ
させることなく作業ロール2,3を加振し、作業ロール
クロス圧延に伴う異常振動の発生が防止されるので、圧
延板材1にチャターマークと呼ばれる縞模様の発生が防
止され、圧延板材1の商品価値低下が防止されると共
に、生産歩留まりを向上させることができる。また、従
来は振動が発生した場合圧延速度を下げていたが、本実
施例では圧延速度を下げる必要がなくなるので生産性の
向上を図ることができる。さらに、圧延機内のベアリン
グ破損事故が防止され、メンテナンス作業量を低減でき
る。
【0057】また、作業ロール2,3を加振することは
作業ロール2,3の回転方向以外の方向に相対滑りを生
じさせ、圧延板材1の表面が平滑化されると共に、作業
ロール2,3に潤滑油をかけて圧延を行う場合には、圧
延板材1と作業ロール2,3間に捕捉されたオイルピッ
トが分散され、圧延板材1の表面光沢が向上する。これ
により、圧延板材1の付加価値が高くなる。
【0058】また、ロールの冷却には通常クーラントが
用いられるが、一般に高温のロール表面にクーラントの
水流が当たるとロール表面に沸騰膜が形成され、水が直
接ロールに当たるのを妨害するため、クーラントの流量
を増やしても冷却効率が大きくならない。本実施例では
作業ロール2,3を加振することにより、作業ロール
2,3の表面に形成された沸騰膜が破れやすくなり、水
が直接作業ロール2,3に接触する機会が増加するた
め、作業ロール2,3の冷却効率が改善されるという効
果も得られる。
【0059】第1の実施例の変形を図3に示す。図3で
は操作側のみしか図示していないが駆動側も同様であ
る。この変形実施例は第1の実施例において、操作側の
軸方向高周波加振用シリンダ18A,19Aをビーム2
1に固定する代わりに作業ロールチョック22A,22
Bの側に固定し、駆動側の軸方向高周波加振用シリンダ
18B,19Bをブロック60,61に固定する代わり
に作業ロールチョック22Bの側に固定する。この実施
例においても、第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0060】本発明の第2の実施例を図4により説明す
る。図中、図1に示す部材と同等の部材には同じ符号を
付し、その説明を省略する。本実施例の圧延機も第1の
実施例と同様の作業ロールクロス4段圧延機である。図
4において、上作業ロール2の両軸端部は作業ロールチ
ョック22A,22Bに支持され、下作業ロール3の両
軸端部は作業ロールチョック28A,28Bに支持され
ている。また、上作業ロール2は操作側のみに、下作業
ロール3は駆動側のみに図1と同様な軸方向高周波加振
用シリンダ18A,29Bが設けられ、上作業ロール2
の駆動側及び下作業ロール3の操作側には軸方向高周波
加振用シリンダは設けられていない。軸方向高周波加振
用シリンダ18A,29Bは油圧配管62B,62Dを
介して高周波制御弁26を含む共通の加振制御装置90
に接続されている。
【0061】本実施例においては、高周波制御弁26の
ソレノイド操作部26a,26bに計算機63からの高
周波起動信号Ska,Skbが入力されると、高周波制御弁
26は油圧発生源27から油圧の供給を受けて高周波の
油圧を発生させる。この高周波の油圧は油圧配管62
B,62Dを介して軸方向高周波加振用シリンダ18
A,29Bに送られ、この軸方向高周波加振用シリンダ
18A,29Bの伸縮により作業ロールチョック22
A,28Bを介して、作業ロール2,3に高周波の軸方
向の微小振動が与えられる。
【0062】作業ロール2,3を補強ロール4,5に対
し水平面内でクロスさせた状態でR方向に回転させる
と、軸方向に相対滑りが発生する。このとき、クロス角
度が大きい場合や圧延荷重が大きい場合には、上作業ロ
ール2にはS2方向すなわち操作側に向かう過大なスラ
スト力が発生し、下作業ロール3にはS3方向すなわち
駆動側に向かう過大なスラスト力が発生し、作業ロール
2,3はそれぞれスラスト力の方向に移動させられる力
を受ける。このとき、作業ロールチョック22A,28
Bがスラスト力を受け、作業ロールチョック22A,2
8Bと作業ロール2,3のガタが殺されている状態とな
る。したがって、作業ロール2,3の回転方向が一定し
ている場合には、常にスラスト力を受ける側の作業ロー
ルチョック22A,28Bのみに図1の実施例の加振装
置を設け、高周波制御弁26による加圧と戻しを繰り返
すようにしてもよい。
【0063】本実施例は以上のような考えに基づくもの
であり、第1の実施例のように作業ロール2,3の両側
から交互に加圧して軸方向に強制的に移動させるのでは
なく、作業ロール2,3のスラスト力を受ける側のみ加
圧し、反対方向の移動はスラスト力により行う。これに
より、全体として装置が簡略化される。また、作業ロー
ル2,3の振動方向は自動的に上下で逆となり、圧延状
態の点対称性も維持される。
【0064】本実施例によれば、第1の実施例と同様の
効果が得られると共に、軸方向高周波加振用シリンダは
作業ロール2,3のスラスト力を受ける側のみに設けら
れ、かつ操作側及び駆動側に設けられる油圧配管はそれ
ぞれ1系統でよいため、全体として装置が簡略化される
という効果も得られる。
【0065】なお、本実施例では、軸方向高周波加振用
シリンダをスラスト力を受ける側の作業ロールチョック
22A,28Bのみに設けたが、リバース圧延機のよう
に往復圧延が行なわれ、スラスト力の方向が一定しない
場合などには、軸方向高周波加振用シリンダを作業ロー
ルチョック22A,22B,28A,28Bすべてに設
ける必要がある。
【0066】本発明の第3の実施例を図5により説明す
る。図中、図1に示す部材と同等の部材には同じ符号を
付し、その説明を省略する。本実施例の圧延機も第1の
実施例と同様の作業ロールクロス4段圧延機である。図
5では上作業ロール2側しか示していないが、下作業ロ
ール3の操作側及び駆動側も同様である。図5におい
て、軸方向高周波加振用シリンダ30Aは先端に作業ロ
ール2の回転運動を逃がすためのベアリング31Aを有
し、ハウジング20に回転自在に取り付けられたビーム
21に取り付けられている。これにより、作業ロール2
を直接加振することが可能となる。ここで、ハウジング
20内に設置された移動用ネジ23により作業ロール2
の水平面内クロスが行われた場合、ロール軸端の位置も
当然ずれることになる。しかし、軸方向高周波加振用シ
リンダ30Aは常にロール軸芯の延長線上になければな
らないので、ロール軸端の動きに合わせて移動させる必
要がある。そこで、ビーム21上にレール32A及びシ
リンダ移動装置33A,34Aを設け、このシリンダ移
動装置33A,34Aにより軸方向高周波加振用シリン
ダ30Aがレール32Aに沿って作業ロール2の水平面
内クロスによるロール軸端の動きに応じて一緒に移動す
る。一方、作業ロール2は上下方向にも移動するため、
図示しないがビーム21には上記と同様な構成の上下方
向移動用シリンダ移動装置が設けられている。
【0067】軸方向高周波加振用シリンダ30Aとベア
リング31Aの間にはロードセル56が取り付けられ、
このロードセル56は計算機63に接続されている。ロ
ードセル56は作業ロール2のスラスト力を検出し、こ
の検出値をスラスト力検出信号Ssとして計算機63に
出力する。また、軸方向高周波加振用シリンダ30Aは
油圧配管62Aを介して高周波制御弁26を含む加振制
御装置90と接続されている。
【0068】計算機63はロードセル56からのスラス
ト力検出信号Ssを監視し、スラスト力が所定値以上に
なった時点で高周波制御弁26に高周波起動信号Ska
kbを送り、その後スラスト力が所定値より小さくなっ
たときに高周波制御弁26に停止信号を送る。高周波制
御弁26のソレノイド操作部26a,26bに計算機6
3からの高周波起動信号Ska,Skbが入力されると、高
周波制御弁26は油圧発生源27から油圧の供給を受け
て高周波の油圧を発生させる。この高周波の油圧は油圧
配管62Aを介して軸方向高周波加振用シリンダ30A
に送られ、この軸方向高周波加振用シリンダ30Aの伸
縮によりベアリング31Aを介して、作業ロール2,3
の軸方向に直接高周波の微小振動が与えられる。
【0069】作業ロールクロス圧延機においてロールの
異常振動を防止するためには、異常振動が発生している
時のみ加振を行えばよい。通常、ロールに異常振動が発
生するか否かはスラスト力の大小と相関がある。すなわ
ち、スラスト力がある程度以上大きくなると、ロールに
異常振動が発生する率が高くなる。また、過大なスラス
ト力はそれ自体圧延機の破損などに通じ好ましくない。
本実施例では、加振制御手段90がロードセル56から
のスラスト力検出信号Ssを監視し、スラスト力が所定
値以上のときのみすなわち作業ロール2,3に異常振動
が発生しているときのみ、軸方向高周波加振用シリンダ
30Aに高周波の油圧を送り作業ロール2,3を加振す
る。これにより、高周波油圧発生のためのエネルギを節
約できる。
【0070】本実施例によれば、第1の実施例と同様の
効果が得られると共に、異常振動が発生している時のみ
加振を行うので、高周波油圧発生のためのエネルギを節
約できるという効果が得られる。また、作業ロール2,
3の軸端を直接加振させるので、作業ロールチョック2
2A,22Bのガタの影響なく加振することができる。
【0071】第3の実施例の変形を図6に示す。この変
形実施例は第3の実施例において、ロードセル56によ
りスラスト力を検出することにより作業ロール2,3に
異常振動が発生しているかどうかを判断する代わりに、
振動センサ58により振動の振幅を検出することにより
直接異常振動を判断するものである。図6において、ハ
ウジング20Aには振動センサ58が取り付けられ、こ
の振動センサ58は計算機63に接続されている。振動
センサ58は作業ロール2の振動の振幅を検出し、この
検出値を振動検出信号Sfとして計算機63に出力す
る。計算機63は振動センサ58からの振動検出信号S
fを監視し、振動の振幅レベルが所定値以上になった時
点で高周波制御弁26に高周波起動信号Ska,Skbを送
り、その後振幅レベルが所定値より小さくなったときに
高周波制御弁26停止信号を送る。この実施例において
も、第3の実施例と同様の効果が得られる。
【0072】本発明の第4の実施例を図7により説明す
る。図中、図1に示す部材と同等の部材には同じ符号を
付し、その説明を省略する。本実施例の圧延機も第1の
実施例と同様の作業ロールクロス4段圧延機である。図
7では上作業ロール2側しか図示していないが、下作業
ロール3側も同様である。図7において、ハウジング2
0A,20B内の互いに反対側には水平面内クロスのた
めの移動用ネジ23A,23Bが設置され、他の反対側
には押し付けシリンダ24A,24Bが設置されてい
る。移動用ネジ23A,23Bには高周波加振用シリン
ダ35A,35Bが直列に配置固定され、押し付けシリ
ンダ24A,24Bには高周波加振用シリンダ47A,
47Bが直列に配置固定されている。これにより、特別
な支持手段を設けることなく高周波加振用シリンダ47
A,47Bを取り付けることができる。また、高周波加
振用シリンダ35A,35B,47A,47Bは油圧配
管62A,62C,62B,62Dを介して高周波制御
弁26を含む加振制御装置90に接続されている。
【0073】押し付けシリンダ24A,24Bの圧力は
高周波加振用シリンダ35A,35B,47A,47B
の圧力より低めに設定しておく。高周波制御弁26のソ
レノイド操作部26a,26bに計算機63からの高周
波起動信号Ska,Skbが入力されると、高周波制御弁2
6は油圧発生源27から油圧の供給を受けて高周波の油
圧を発生させる。この高周波の油圧は油圧配管62A〜
62Dを介して高周波加振用シリンダ35A,35B,
47A,47Bに送られ、これら高周波加振用シリンダ
35A,35B,47A,47Bの伸縮により作業ロー
ルチョック22A,22Bを介して、作業ロール2に高
周波の軸方向の微小振動が与えられる。この時、高周波
制御弁26より高周波加振用シリンダ35A,35Bと
高周波加振用シリンダ47A,47Bとにそれぞれ逆位
相の圧力波が与えられるので、作業ロール2の微小振動
は矢印R2に示す回転方向すなわち本圧延機の垂直方向
の中心軸Cを回転軸とする回転方向の振動となる。
【0074】本実施例によれば、第1の実施例と同様の
効果が得られると共に、高周波加振用シリンダ47A,
47Bを押し付けシリンダ24A,24Bに直列に配置
したので、高周波加振用シリンダ47A,47Bを支持
するための特別な支持手段を必要とせず、全体としての
構造が簡単化される。
【0075】本発明の第5の実施例を図8により説明す
る。図中、図1に示す部材と同等の部材には同じ符号を
付し、その説明を省略する。本実施例の圧延機も第1の
実施例と同様の作業ロールクロス4段圧延機である。図
8では上作業ロール2側しか図示していないが、下作業
ロール3側も同様である。図8において、ハウジング2
0A,20B内の同じ側には水平面内クロスのための移
動用ネジ23A,23Bが設置され、他側には押し付け
シリンダ24A,24Bが設置されている。移動用ネジ
23A,23Bには高周波加振用シリンダ35A,35
Bが直列に配置固定され、押し付けシリンダ24A,2
4Bには高周波加振用シリンダ47A,47Bが直列に
配置固定されている。これにより、特別な支持手段を設
けることなく高周波加振用シリンダ47A,47Bを取
り付けることができる。また、高周波加振用シリンダ3
5A,35B,47A,47Bは油圧配管62A,62
C,62B,62Dを介して高周波制御弁26を含む加
振制御装置90に接続されている。
【0076】高周波制御弁26のソレノイド操作部26
a,26bに計算機63からの高周波起動信号Ska,S
kbが入力されると、高周波制御弁26は油圧発生源27
から油圧の供給を受けて高周波の油圧を発生させる。こ
の高周波の油圧は油圧配管62A〜62Dを介して高周
波加振用シリンダ35A,35B,47A,47Bに送
られ、これら高周波加振用シリンダ35A,35B,4
7A,47Bの伸縮により作業ロールチョック22A,
22Bを介して、作業ロール2に高周波の軸方向の微小
振動が与えられる。この時、高周波制御弁26より高周
波加振用シリンダ35A,35Bと高周波加振用シリン
ダ47A,47Bとにそれぞれ逆位相の圧力波が与えら
れるので、作業ロール2の微小振動は矢印Zに示す圧延
板材1の進行方向すなわち材料進行方向の往復振動とな
る。本実施例においても、第5の実施例と同様の効果が
得られる。
【0077】本発明の第6の実施例を図9及び図10に
より説明する。図中、図1に示す部材と同等の部材には
同じ符号を付し、その説明を省略する。本実施例は中間
ロールシフト6段圧延機に本発明を適用したものであ
る。中間ロールシフト圧延機は、図9に示すように、作
業ロール2,3と補強ロール4,5との間に軸方向に移
動可能な中間ロール6,7を設け、この中間ロール6,
7の移動量を調整することにより圧延板材1の形状を制
御する圧延機である。
【0078】図10は中間ロールシフト6段圧延機の上
中間ロール6側を図示するものであるが、下中間ロール
7側も同様である。図10において、中間ロール6はハ
ウジング20に保持された中間ロールチョック40に支
持されている。ハウジング20にはブラケット36,3
7が固定され、このブラケット36,37には中間ロー
ル6を軸方向に移動させる軸方向移動用シリンダ38,
39が取り付けられている。中間ロールチョック40は
中間ロール6とは反対側に突起部41,42を有し、こ
の突起部41,42は軸方向移動用シリンダ38,39
により押し引きされる。軸方向移動用シリンダ38と突
起部41との間には高周波加振用シリンダ43,44が
突起部41の先端を挟むよう配置され、軸方向移動用シ
リンダ39と突起部42との間には高周波加振用シリン
ダ45,46が突起部42の先端を挟むよう配置されて
いる。すなわち、高周波加振用シリンダ43,44は軸
方向移動用シリンダ38と直列に配置され、高周波加振
用シリンダ45,46は軸方向移動用シリンダ39と直
列に配置されている。高周波加振用シリンダ43,4
4,45,46は油圧配管62A,62B,62C,6
2Dを介して高周波制御弁26を含む加振制御装置90
に接続されている。
【0079】計算機63は中間ロール6移動時のみ高周
波起動信号Ska,Skbを高周波制御弁26に出力する。
高周波制御弁26のソレノイド操作部26a,26bに
高周波起動信号Ska,Skbが入力されると、高周波制御
弁26は油圧発生源27から油圧の供給を受けて高周波
の油圧を発生させる。この高周波の油圧は油圧配管62
A〜62Dを介して高周波加振用シリンダ43〜46に
送られ、これら高周波加振用シリンダ43〜46の伸縮
により中間ロールチョック40を介して、中間ロール6
に高周波の微小振動すなわちディザーが与えられる。下
中間ロール7にも同様に上中間ロール6とは逆方向の微
小振動が与えられる。
【0080】本実施例によれば、中間ロール6,7の移
動時に中間ロール6,7を加振することにより得られる
ディザー効果により中間ロール6,7と作業ロール2,
3間及び中間ロール6,7と補強ロール4,5間が常に
動摩擦状態に保たれるため、摩擦係数が小さくなり、中
間ロール6,7の軸方向ロール移動を小さな力でスムー
ズに行うことが可能となる。このとき、中間ロール6,
7は垂直方向には加振されないので、圧延板材1に無用
な板厚変動を与えることがない。また、上下中間ロール
6,7をそれぞれ逆方向にロール軸方向に加振するの
で、圧延状態は常に圧延機中心に対し点対称となり、圧
延板材1に働く幅方向の力はキャンセルされ、中間ロー
ル6,7の加振により圧延板材1の蛇行が発生すること
もない。
【0081】また、中間ロール6,7の加振を中間ロー
ル6,7移動時のみ行うので、高周波制御弁26が高周
波の油圧を発生させるためのエネルギを節約できる。ま
た、高周波加振用シリンダ43,45を軸方向移動用シ
リンダ38,39と直列に配置したので、高周波加振用
シリンダ43,45を支持するための特別な手段を設け
る必要はなく、全体としての構造が簡単化される。
【0082】なお、本実施例では中間ロール6,7移動
時のみ中間ロール6の加振を行うものとしたが、中間ロ
ール6,7が移動していないときにも加振してもよい。
また、本実施例では中間ロール6,7を軸方向移動させ
る圧延機について説明したが、もちろん作業ロール2,
3や補強ロール4,5を軸方向移動させる圧延機につい
ても同様な構成が可能となる。
【0083】本発明の第7の実施例を図11及び図12
により説明する。図中、図1に示す部材と同等の部材に
は同じ符号を付し、その説明を省略する。本実施例は分
割補強ロールを有するクラスタータイプの圧延機に本発
明を適用したものである。このクラスタータイプの圧延
機は、図11に示すように、作業ロール2,3と、これ
らの作業ロール2,3を支持する複数の中間ロール8,
9,10,11と、これらの中間ロール8〜11を支持
し幅方向に分割された分割補強ロール12,13,1
4,15,16,17とを有し、これらの分割補強ロー
ル12〜17(一般には分割補強ロール13,16の
み)の送り出し量を幅方向で変化させることにより圧延
板材1の幅方向板厚分布を制御する圧延機である。ま
た、中間ロール8〜11は分割補強ロール12〜17と
の接触による縞模様発生を防止するため軸方向に往復運
動させられる。
【0084】図12は上記クラスタータイプの圧延機に
おける上中間ロール8,9のうち上中間ロール8側のみ
を示すものであるが、上中間ロール9及び下中間ロール
10,11側も同様である。図12において、ハウジン
グ20A,20Bには先端にベアリングローラ31A,
31Bを有するレバー48A,48Bが矢印W方向に回
転自在に取り付けられ、ベアリングローラ31A,31
Bを中間ロール8の軸端に当て、往復移動用シリンダ4
9A,49Bによりレバー48A,48Bを回転させる
ことにより中間ロール8の往復移動が行なわれる。ま
た、レバー48A,48Bと往復移動用シリンダ49
A,49Bとの間には高周波加振用シリンダ50A,5
0Bが直列に配置されている。往復移動用シリンダ49
A,49Bは油圧配管52A,52Bを介して切り替え
弁53に接続され、この切り替え弁53は油圧発生源5
5と接続されている。また、切り替え弁53のソレノイ
ド操作部53a,53bは計算機63と接続されてい
る。高周波加振用シリンダ50A,50Bは油圧配管6
2A,62Bを介して高周波制御弁26及び計算機63
を含む加振制御装置90に接続されている。
【0085】また、レバー48A,48Bに隣接してギ
ャップセンサ51A,51Bが配置され、このギャップ
センサ51A,51Bはレバー48A,48Bの位置を
検出し、その値を検出信号Sg1,Sg2として計算機63
に出力する。計算機63はその検出信号Sg1,Sg2によ
り中間ロール8の往復移動の振幅および反転のタイミン
グを決定し、反転信号Sh1,Sh2を切り替え弁53のソ
レノイド操作部53a,53bに出力する。
【0086】往復移動用シリンダ49Aの油圧を往復移
動用シリンダ49Bより高くすると中間ロール8は右方
向へ移動し、この移動が進むとギャップセンサ51Aに
より検出されるギャップが小さくなり、ギャップセンサ
51Bにより検出されるギャップが大きくなる。これら
ギャップセンサ51A,51Bで検出されたギャップ値
は検出信号Sg1,Sg2として計算機63に入力される。
これらギャップセンサ51A,51Bで検出されたギャ
ップ値のギャップ差がある所定値に達すると、計算機6
3は反転信号Sh1,Sh2を切り替え弁53に出力する。
切り替え弁53のソレノイド操作部53a,53bに反
転信号が入力されると、切り替え弁53は油圧発生源5
5からの油圧の供給方向を切り換え、往復移動用シリン
ダ49Bの油圧が往復移動用シリンダ49Aより高くな
り、中間ロール8は左方向へ移動する。
【0087】一方、計算機63は先の実施例と同様に、
高周波制御弁26のソレノイド操作部26a,26bに
高周波起動信号Ska,Skbを出力し、高周波制御弁26
は油圧発生源27から油圧の供給を受けて高周波の油圧
を発生させる。この高周波の油圧は油圧配管62A,6
2Bを介して高周波加振用シリンダ50A,50Bに送
られ、これら高周波加振用シリンダ50A,50Bの伸
縮によりレバー48A,48B及びベアリング31A,
31Bを介して、中間ロール8に高周波の微小振動が与
えられる。中間ロール9にも同様に微小振動が与えられ
る。また、下中間ロール10,11にも同様に上中間ロ
ール8,9とは逆方向の微小振動が与えられる。
【0088】本実施例によれば、中間ロール8〜11を
加振することにより得られるディザー効果により中間ロ
ール8〜11と分割補強ロール12〜17の間が常に動
摩擦状態に保たれ、分割補強ロール12〜17と接する
位置を分散させるために中間ロール8〜11を移動する
時に静止摩擦状態と動摩擦状態を繰り返すことにより発
生するいわゆるスティック・スリップ現象が防止され、
ビビリ振動等の異常振動の発生が防止される。このと
き、中間ロール8〜11は垂直方向には加振されないの
で、圧延板材1に無用な板厚変動を与えることがない。
また、上中間ロール8,9と下中間ロール10,11と
をそれぞれ逆方向にロール軸方向に加振するので、圧延
状態は常に圧延機中心に対し点対称となり、圧延板材1
に働く幅方向の力はキャンセルされ、中間ロール8,1
1の加振により圧延板材1の蛇行が発生することもな
い。
【0089】また、高周波加振用シリンダ50A,50
Bを往復移動用シリンダ49A,49Bと直列に配置し
たので、高周波加振用シリンダ50A,50Bを支持す
るための特別な手段を必要とせず、全体としての構造が
簡単化される。
【0090】本発明の第8の実施例を図13〜図15に
より説明する。以上の実施例においては、アクチュエー
タ装置として油圧シリンダを用いたが、本実施例は高周
波電源により駆動される電磁石を用いたものである。
【0091】図13において、図1に示す高周波加振用
シリンダ18A,19Aの代わりに電磁石駆動部71
A,72Aを設置し、加振制御装置90として電気供給
用の高周波電流発生器73を用いる。電磁石駆動部71
A,72Aはスピーカーの駆動部(ボイスコイル)と同
じ原理で動作するものであり、図14に示すように、フ
レーム65にコイル66が固定され、このコイル66内
に永久磁石67が挿入されている。高周波電流発生器7
3によりコイル66に高周波電流を流すと、永久磁石6
7に高周波振動が与えられ、作業ロール2は軸方向に往
復振動する。
【0092】また、電磁石を用いて作業ロール2を軸方
向に直接駆動させることも可能である。例えば図15に
おいて、作業ロール2は軸端部に永久磁石67が固定さ
れ、固定ブロック60,61にはコイル66が固定さ
れ、永久磁石67はコイル66の中に挿入されている。
高周波電流発生器73によりコイル66に高周波電流を
流すと、永久磁石67に高周波振動が与えられ、永久磁
石67すなわち作業ロール2に加わる力の方向が変化
し、作業ロール2は軸方向に往復振動する。この場合に
おいては、永久磁石67から作業ロール2に振動を伝え
る際、ベアリングを介して加振したり作業ロールチョッ
ク22Bを加振するのではなく、作業ロール2を直接加
振するため、ベアリングの変形や作業ロールチョック2
2Bのガタなどによる振動伝達効率の低下が防止され、
効率的な加振が可能となる。なお、ここではコイル66
を駆動側に置いた例を示したが、もちろん操作側に置い
ても、あるいは両方に置いても差し支えない。
【0093】本発明の第9の実施例を図16及び図17
により説明する。本実施例はアクチュエータ装置として
圧電効果を有する素子を用いたものである。図16にお
いて、図1に示す高周波加振用シリンダ18A,19A
の代わりに圧電素子駆動部74A,75Aを設置し、加
振制御装置90として電気供給用の高周波電流発生器7
3を用いる。圧電素子駆動部74A,75Aは、図17
に示すように、シリンダ68及びピストン70を有し、
これらシリンダ68及びピストン70の間には圧電素子
69が配置されている。高周波電流発生器73により圧
電素子69に高周波電流を流すと、圧電素子69が膨張
伸縮を繰り返すことによりピストン70に高周波振動が
与えられ、作業ロール2は軸方向に往復振動する。
【0094】なお、アクチュエータ装置としては上記以
外にも、高周波加振用の作動油を他の油圧機器、例えば
油圧圧下装置やロールベンダなどに用いているものでは
なく、高周波加振に適した特性の流体としてもよい。
【0095】本発明の第10の実施例を図18により説
明する。本実施例は5スタンドのタンデムミルに本発明
を適用したものである。図18において、本実施例のタ
ンデムミルは5スタンドA,B,C,D,Eあり、各ス
タンドA〜Eの上作業ロール2a,2b,2c,2d,
2eのみを示している。最終スタンドEの圧延機には図
5の実施例による圧延機が用いられており、作業ロール
2eに高周波加振用シリンダ30A,30Bが配置され
ている。高周波制御弁26及び油圧供給源27により、
高周波加振用シリンダ30A,30Bに逆方向の高周波
加圧を行い、作業ロール2eを軸方向に加振する。ま
た、図示しない下作業ロールも同様に加振する。
【0096】前述の如く、作業ロール2を高周波加振す
ることにより、ロールの回転方向以外の方向に相対すべ
りが生じ板表面が平滑化され、このため圧延された圧延
板材1の表面光沢が向上する。本実施例においては、こ
のような作業ロール2を加振することのメリットを生か
し、最終スタンドEに本発明の圧延機を設置し、最終ス
タンドEのみ作業ロール2eを加振するので、タンデム
ミルで生産される最終製品の光沢が良好となるという効
果が得られる。
【0097】本発明の第11の実施例を図19により説
明する。本実施例も5スタンドのタンデムミルに本発明
を適用したものである。本実施例のタンデムミルは、図
18に示す第10の実施例において、最終スタンドEに
作業ロール2eの高周波加振用シリンダ30A,30B
を有する圧延機を配置する代わりに、第4スタンドDに
作業ロール2dの高周波加振用シリンダ30A,30B
を有する図5の実施例による圧延機を配置したものであ
る。
【0098】タンデムミルで生産される最終製品は光沢
材とは限らず、普通鋼では梨地状(ダル)の表面を要求
される場合が多い。この時は、最終スタンドEの作業ロ
ール2eとして表面を梨地加工したものが用いられ、ロ
ールの梨地面を圧延板材1に転写する圧延が行なわれ
る。ところが前述のように、作業ロール2eの加振は圧
延板材1の光沢度を高める作用があるため、最終スタン
ドEの作業ロール2eを加振すると所望の梨地面が得ら
れない。そこでこの場合には、最終スタンド以外の少な
くとも1台のスタンド、図示実施例では第4スタンドD
の圧延機において作業ロール2dを加振する。
【0099】本実施例によれば、梨地面を転写する直前
のスタンドすなわち第4スタンドDの作業ロール2dを
軸方向に加振するので、梨地面を転写する前の圧延板材
1の表面を平滑にすることができ、転写むらなどの不具
合がなく、均一な梨地面を有する最終製品を得ることが
できる。ここで、加振する作業ロール2は第4スタンド
D以外でもよい。
【0100】なお、第10及び第11の実施例では図5
の実施例による圧延機を用いたが、これに限らず作業ロ
ール2を加振するものであればいかなる他の実施例の圧
延機を用いてもよい。
【0101】以上のように本発明のいくつかの実施例を
説明したが、これら実施例は本発明の精神の範囲内で種
々変更可能である。例えば上記第1〜第11の実施例に
おいては、ロールの加振する方向をロール軸方向、圧延
機の垂直方向の中心軸を回転軸とする水平面内での回転
方向、及び圧延板材1の進行方向のいずれかとしたが、
加振する方向はこれらに限らずそれらの成分を含む垂直
方向以外の方向であってもよい。
【0102】また、加振する上下一組のロールに与える
微小振動を上下で逆にしたが、上下同じであってもよ
い。この場合、第2の実施例を除くものにおいては、操
作側及び駆動側に設けられる油圧配管はそれぞれ1系統
でよくなるため、配管系統が簡略化される。
【0103】また、加振するロールを上下一組のロール
としたが、少なくとも一本のロールでもよい。更に、加
振するロールによって加振方向を変えてもよい。例え
ば、図8の6段圧延機の場合、軸方向に移動する中間ロ
ール6,7は軸方向に、作業ロール2,3は水平面内回
転方向に加振するなどの組合せが考えられる。
【0104】また、本発明が適用される圧延機について
も、上記実施例の圧延機には限らない。例えば、通常の
4段圧延機をはじめ、作業ロールと補強ロールをペアに
して上下でクロスさせる圧延機や、4段圧延機で作業ロ
ールを軸方向移動可能とした圧延機など、あらゆる形式
の圧延機に本発明は適用できる。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、複数のロールのうち少
なくとも一本のロールを垂直方向以外の方向に加振する
ようにしたので、ビビリ振動などの異常振動の発生が防
止され、これにより、板材にチャターマークと呼ばれる
縞模様の発生が防止され、板材の商品価値低下が防止さ
れ生産歩留まりが向上し、かつ圧延速度を下げる必要は
なく生産性が向上すると共に、圧延機内のベアリング破
損事故が防止されメンテナンス作業量は低減される。ま
た、第1ロールの軸方向ロール移動を小さな力でスムー
ズに行うことが可能となる。さらに、クーラントによる
冷却効果がアップする。
【0106】また、異常振動が発生している時のみ加振
するようにしたので、加振させるためのエネルギを節約
できる。
【0107】さらに、第1ロールを軸方向に移動させる
時のみ加振するようにしたので、加振させるためのエネ
ルギを節約できる。
【0108】また、加振するロールを上下一対の作業ロ
ールの少なくとも一方としたので、板材の表面光沢が向
上し、板の付加価値が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による圧延機の構成を示
す図である。
【図2】本発明で適用される作業ロールクロス4段圧延
機の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施例の変形による他の圧延機
の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例による圧延機の構成を示
す図である。
【図5】本発明の第3の実施例による圧延機の構成を示
す図である。
【図6】本発明の第3の実施例の変形による他の圧延機
の構成を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施例による圧延機の構成を示
す図である。
【図8】本発明の第5の実施例による圧延機の構成を示
す図である。
【図9】本発明で適用される中間ロールシフト6段圧延
機の概略図である。
【図10】本発明の第6の実施例による圧延機の構成を
示す図である。
【図11】本発明で適用されるクラスタータイプの圧延
機の概略図である。
【図12】本発明の第7の実施例による圧延機の構成を
示す図である。
【図13】本発明の第8の実施例による圧延機の構成を
示す図である。
【図14】図13に示す電磁石駆動部の詳細図である。
【図15】本発明の第8の実施例の変形による他の圧延
機の構成を示す図である。
【図16】本発明の第9の実施例による圧延機の構成を
示す図である。
【図17】図16に示す圧電素子駆動部の詳細図であ
る。
【図18】本発明の第10の実施例によるタンデムミル
の構成を示す図である。
【図19】本発明の第11の実施例によるタンデムミル
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 圧延板材 2,3 作業ロール 2a,2b,2c,2d,2e 上作業ロール 4,5 補強ロール 6,7 中間ロール 8,9,10 中間ロール 12,13,14,15,16,17 分割補強ロール 18A,18B,19A,19B 軸方向高周波加振用
シリンダ 23A,23B 移動用ネジ 24A,24B 押し付けシリンダ 26 高周波油圧制御弁 27 油圧供給源 29B 軸方向高周波加振用シリンダ 30A 高周波加振用シリンダ 35A,35B 高周波加振用シリンダ 38,39 軸方向移動用シリンダ 43,44,45,46 高周波加振用シリンダ 47A,47B 高周波加振用シリンダ 49A,49B 往復移動用シリンダ 50A,50B 高周波加振用シリンダ 56 ロードセル 58 振動センサ 62A,62B,62C,62D 油圧配管 63 計算機 64 高周波発振器 65 フレーム 66 電磁コイル 67 永久磁石 68 シリンダ 69 圧電素子 70 ピストン 71A,72A 電磁石駆動部 73 高周波電流発生器 74A,75A 圧電素子駆動部 90 加振制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 宏司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 中村 一朗 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 野上 忠彦 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 平工 賢二 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 堀井 健治 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上下一対のロールを含む複数
    のロールにより材料を圧延する圧延方法において、 前記複数のロールのうち少なくとも一本のロールを垂直
    方向以外の方向に加振することを特徴とする圧延方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧延方法において、前記
    加振する方向をロール軸方向とすることを特徴とする圧
    延方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の圧延方法において、前記
    加振する方向を前記複数のロールを含む圧延機の垂直方
    向の中心軸を回転軸とする水平面内での回転方向とする
    ことを特徴とする圧延方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の圧延方法において、前記
    加振する方向を前記材料の進行方向とすることを特徴と
    する圧延方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の圧延方法において、前記
    複数のロールは水平面内でクロスする上下一対の第1ロ
    ールと、この第1ロールに接する上下一対の第2ロール
    とを含み、前記加振するロールを前記第1ロール及び第
    2ロールのうち少なくとも一本のロールとすることを特
    徴とする圧延方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の圧延方法において、前記
    加振するロールの軸方向スラスト力を検出し、この軸方
    向スラスト力が所定値を超えた場合に加振することを特
    徴とする圧延方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の圧延方法において、前記
    加振するロールの振動の振幅を検出し、この振動の振幅
    が所定値を超えた場合に加振することを特徴とする圧延
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の圧延方法において、前記
    複数のロールは軸方向に移動可能な上下一対の第1ロー
    ルと、この第1ロールに接する上下一対の第2ロールと
    を含み、前記加振するロールを前記第1ロール及び第2
    ロールのうち少なくとも一本のロールとすることを特徴
    とする圧延方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の圧延方法において、前記
    第1ロールを軸方向に移動させるときに加振することを
    特徴とする圧延方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の圧延方法において、前
    記複数のロールは上下複数対の第1ロールと、この第1
    ロールに接する幅方向に分割された上下複数対の第2ロ
    ールとを含み、前記加振するロールを前記第1ロール及
    び第2ロールのうち少なくとも一本のロールとすること
    を特徴とする圧延方法。
  11. 【請求項11】 請求項1,5,8,10のいずれか1
    項記載の圧延方法において、前記加振するロールを前記
    上下一対の作業ロールの少なくとも一方とすることを特
    徴とする圧延方法。
  12. 【請求項12】 請求項1,5,8,10のいずれか1
    項記載の圧延方法において、前記加振するロールを少な
    くとも上下一対のロールとし、これらのロールをそれぞ
    れ上下で逆方向に加振することを特徴とする圧延方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも上下一対のロールを含む複
    数のロールを有する圧延機において、 前記複数のロールのうち少なくとも一本のロールに設け
    られ、このロールを垂直方向以外の方向に加振する加振
    手段を有することを特徴とする圧延機。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の圧延機において、前
    記加振手段はアクチュエータ手段と、前記アクチュエー
    タ手段を周期的に往復移動させる加振制御手段とを有す
    ることを特徴とする圧延機。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の圧延機において、前
    記アクチュエータ手段は油圧シリンダであり、前記加振
    制御手段は前記油圧シリンダに高周波油圧を供給する手
    段であることを特徴とする圧延機。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の圧延機において、前
    記アクチュエータ手段は電磁石であり、前記加振制御手
    段は前記電磁石に高周波電流を供給する手段であること
    を特徴とする圧延機。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の圧延機において、前
    記アクチュエータ手段は圧電素子であり、前記加振制御
    手段は前記圧電素子に高周波電流を供給する手段である
    ことを特徴とする圧延機。
  18. 【請求項18】 請求項13記載の圧延機において、前
    記複数のロールは水平面内でクロスする上下一対の第1
    ロールと、この第1ロールに接する上下一対の第2ロー
    ルとを含み、前記加振手段を前記第1ロール及び第2ロ
    ールのうち少なくとも一本のロールに設けることを特徴
    とする圧延機。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の圧延機において、前
    記加振手段はアクチュエータ手段と、前記第1ロールの
    軸方向スラスト力を検出するスラスト力検出手段と、前
    記スラスト力検出手段による検出値が所定値を超えた場
    合に前記アクチュエータ手段を周期的に往復移動させる
    加振制御手段とを有することを特徴とする圧延機。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の圧延機において、前
    記加振手段はアクチュエータ手段と、前記第1ロールの
    振動の振幅を検出する振動検出手段と、前記振動検出手
    段による検出値が所定値を超えた場合に前記アクチュエ
    ータ手段を周期的に往復移動させる加振制御手段とを有
    することを特徴とする圧延機。
  21. 【請求項21】 請求項18記載の圧延機において、前
    記加振手段は前記第1ロールの軸方向スラスト力を受け
    る側の軸端部を軸方向に加振するように配置されたアク
    チュエータ手段を有することを特徴とする圧延機。
  22. 【請求項22】 請求項13記載の圧延機において、前
    記複数のロールは軸方向に移動可能な上下一対の第1ロ
    ールと、この第1ロールに接する上下一対の第2ロール
    とを含み、前記加振手段を前記第1ロール及び第2ロー
    ルのうち少なくとも一本のロールに設けることを特徴と
    する圧延機。
  23. 【請求項23】 請求項13記載の圧延機において、前
    記複数のロールは上下複数対の第1ロールと、この第1
    ロールに接する幅方向に分割された上下複数対の第2ロ
    ールとを含み、前記加振手段を前記第1ロール及び第2
    ロールのうち少なくとも一本のロールに設けることを特
    徴とする圧延機。
  24. 【請求項24】 請求項13,18,22,23のいず
    れか1項記載の圧延機において、前記加振手段は前記少
    なくとも一本のロールの軸端部を直接加振することを特
    徴とする圧延機。
  25. 【請求項25】 請求項18,22,23のいずれか1
    項記載の圧延機において、前記第1ロールを水平面内で
    クロスまたは軸方向に移動させる移動手段を有し、前記
    加振手段を前記移動手段に直列に配置することを特徴と
    する圧延機。
  26. 【請求項26】 複数台の圧延機を圧延ラインに配置し
    たタンデムミルにおいて、 前記複数台の圧延機の少なくとも最終スタンドに請求項
    13記載の圧延機を配置することを特徴とするタンデム
    ミル。
  27. 【請求項27】 複数台の圧延機を圧延ラインに配置し
    たタンデムミルにおいて、 前記複数台の圧延機の少なくとも最終スタンドより上流
    のスタンドに請求項13記載の圧延機を配置することを
    特徴とするタンデムミル。
JP26698994A 1994-10-31 1994-10-31 圧延方法及び圧延機並びにタンデムミル Pending JPH08117803A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26698994A JPH08117803A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 圧延方法及び圧延機並びにタンデムミル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26698994A JPH08117803A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 圧延方法及び圧延機並びにタンデムミル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08117803A true JPH08117803A (ja) 1996-05-14

Family

ID=17438523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26698994A Pending JPH08117803A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 圧延方法及び圧延機並びにタンデムミル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08117803A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997027953A1 (en) * 1996-01-31 1997-08-07 Aluminum Company Of America Interruption of rolling mill chatter by induced vibrations
JP2000210705A (ja) * 1999-01-27 2000-08-02 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 多段圧延機
JP2013010110A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Jfe Steel Corp 冷間圧延機のチャタリング検出方法
JP2018532597A (ja) * 2015-09-23 2018-11-08 エス・エム・エス・グループ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング ロールスタンド内の振動を減衰させるためのロールスタンド、圧延設備及び方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997027953A1 (en) * 1996-01-31 1997-08-07 Aluminum Company Of America Interruption of rolling mill chatter by induced vibrations
JP2000210705A (ja) * 1999-01-27 2000-08-02 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 多段圧延機
JP2013010110A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Jfe Steel Corp 冷間圧延機のチャタリング検出方法
JP2018532597A (ja) * 2015-09-23 2018-11-08 エス・エム・エス・グループ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング ロールスタンド内の振動を減衰させるためのロールスタンド、圧延設備及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW579308B (en) Rolling method for strip rolling mill and strip rolling equipment
EP1679133B1 (en) Plate reduction press apparatus
CN111050935B (zh) 轧机架的辊磨损分散方法及轧制系统
JP3251549B2 (ja) 圧延機及び圧延方法
JP2807379B2 (ja) タンデム圧延機及び作業ロールクロスミル
US3461705A (en) Apparatus for controlling the deflection of the rolls of a rolling mill
JPH08117803A (ja) 圧延方法及び圧延機並びにタンデムミル
AU737102B2 (en) Method to eliminate the play between chocks and relative support blocks in four-high rolling stands and relative device
JPH0741290B2 (ja) 多段圧延機
JP5533754B2 (ja) 金属板材のタンデム圧延設備及び熱間圧延方法
CN111318578A (zh) 板型控制辊组及板带轧机
CN100563860C (zh) 轧机及轧制设备
JP3291219B2 (ja) 圧延方法、圧延機、および圧延設備
JP2922097B2 (ja) 圧延機
JP3065767B2 (ja) 4段圧延機並びに熱間仕上圧延方法及び設備
JP2996338B2 (ja) ゼンジミア圧延機によるステンレス鋼板の圧延方法
JPH07115055B2 (ja) 多段圧延機の形状制御方法及び多段圧延機及び多段圧延機の形状制御装置及び多段圧延機の圧延方法
JP3067619B2 (ja) 連続鋳造圧延設備
JP2005021909A (ja) 板材圧延機及び板材圧延機の圧延方法
JPH06285510A (ja) 圧延機
JP2981135B2 (ja) 板材の冷間圧延方法
JPS61232007A (ja) 多段圧延機
JP2649292B2 (ja) 圧延機
JPH0647416A (ja) 圧延方法
JP2000051914A (ja) 板材圧延における板幅制御方法