JPH08106888A - 組電池及び機器の電池ホルダーの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組電池を使用する機器の小型化が可能となる
ように、組電池を小型化することができ、しかもショー
トを防止できる組電池と、組電池を誤使用されないよう
にすることができる機器の電池ホルダーの構造を提供す
ることにある。 【構成】 複数本の電池１，２をそれぞれ電極が逆方向
になるように平行に配置すると共に隣接する電池の周縁
部間にスペーサー３を介在させて接着した組電池１０に
おいて、スペーサー３は隣接する電池１，２の接線部分
４に入り込まない形状になっており、電池の外周部同士
が直接接触するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ポータブル機器に使用
する組電池と組電池を使用しない機器の電池ホルダーの
構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、図４（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）
に示すように、複数本の電池１，２をそれぞれ電極１
ａ，２ａが逆方向になるように平行に配置すると共に隣
接する電池１，２間にスペーサー１３を介在させて接着
した充電式組電池がある。一方、機器によっては電池ホ
ルダーに単品の電池を複数本装填するようになってい
て、充電回路対応をしていないものもある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の充電式組電池
は、スペーサー１３が電池１，２間に位置し、スペーサ
ー１３の一部１３ａが電池１，２の間に入り込んでい
て、電池１，２の外周縁同士が直接接触しないようにな
っているから、その分幅が広くなっており、ポータブル
機器の小型化の障害となっていた。また、従来の組電池
にあっては、図４（Ｂ）の平面図に示すように、隣接す
る電池１，２の＋極と−極の電極面を結ぶ接線Ｌ１２が
面一になっているため、この面に、例えば、コイン等の
導通体が重ねられると簡単にショートし易い構造となっ
ている。

【０００４】一方、充電回路対応をしていない従来の機
器の電池ホルダーにあっては、電池装填部が単に平坦面
になっているものがあり、このような電池ホルダーでは
誤って充電式組電池が装填されるおそれがある。

【０００５】本発明の目的は、従来の組電池の欠点を解
消し、組電池を使用する機器の小型化が可能となるよう
に、組電池を小型化することができ、しかもショートを
防止できる組電池と、組電池を誤使用されないようにす
ることができる機器の電池ホルダーの構造を提供するこ
とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数本の電池
を平行に配置すると共に隣接する電池の周縁部間にスペ
ーサーを介在させて固定した組電池において、スペーサ
ーを隣接する電池の接線部分には入り込まないような断
面形状にして、電池の外周部同士が直接接触するように
構成したものである。

【０００７】この場合、複数本の電池をそれぞれ電極が
逆方向になるように配置した組電池においては、スペー
サーの端部には隣接する電池の＋極と−極の電極面を結
ぶ接線よりも突出するようにした突起部を設けることが
できる。

【０００８】また、単品の電池を複数本平行に装填する
ようになっている機器の電池ホルダーには、装填される
電池の間に位置するようにリブを設け、組電池における
スペーサーの平坦部が上記リブに当たって組電池は装填
できないような構造とする。

【０００９】

【作用】スペーサーを隣接する電池の接線部分には入り
込まないような断面形状にして、隣接する電池の周縁部
同士が直接接触するような構造にすることにより組電池
は小型のものとなり、組電池を使用する機器の小型化が
可能となる。また、複数本の電池をそれぞれ電極が逆方
向になるように配置した組電池の場合には、スペーサー
の端部には隣接する電池の＋極と−極の電極面を結ぶ接
線よりも突出するようにした突起部があるから、平坦な
導通体が電極面に接触してもショートすることはない。

【００１０】一方、充電回路対応をしていない機器の電
池ホルダーにはリブが設けられているから、この電池ホ
ルダーに充電式組電池を装填したとしても該組電池のス
ペーサーの平坦部がリブに当たり、組電池を装填するこ
とはできないから、誤使用が防止される。

【００１１】

【実施例】本発明に係る組電池及び機器の電池ホルダー
の構造の実施例を図１〜図３に基づいて説明する。図１
は単３サイズの電池２本を組電池にした場合の実施例で
あり、（Ａ）は組電池の全体を示す斜視図、（Ｂ）は平
面図、（Ｃ）は断面図、（Ｄ）はスペーサーの斜視図で
ある。

【００１２】図において、１０は充電式組電池であり、
２本の電池１，２をそれぞれ＋極１ａ，２ａと−極１
ｂ，２ｂが逆方向になるように平行に配置すると共に両
電池１，２の周縁部間にスペーサー３を介在させて接着
したものである。

【００１３】スペーサー３は、隣接する電池１，２の接
線部分４，４には入り込まないように上記接線部分４，
４に対応する部分には切欠部３ａが形成され、従って、
電池１，２の外周部同士が直接接触する構造となってい
る。

【００１４】この組電池１０のスペーサー３の端部に
は、隣接する電池１，２の＋極１ａ，２ａと−極１ｂ，
２ｂの電極面を結ぶ接線１２Ｌよりも突出するようにし
た突起部５を設けてある。従って、この電極面に仮にコ
イン等の平坦な導通体が重ねられたとしてもショートす
ることはない。

【００１５】図２は本発明に係る機器の電池ホルダーの
構造を示し、（Ａ）は組電池を使用する機器の電池ホル
ダーの断面図、（Ｂ）は単品の電池を複数本装填するよ
うになっている機器の電池ホルダーの断面図である。こ
の図２（Ａ）に示す電池ホルダー、即ち、組電池１０を
使用する機器の電池ホルダー６は従来のままであるが、
図２（Ｂ）に示す電池ホルダー、即ち、単品の電池１を
複数本平行に装填するようになっている機器の電池ホル
ダー７には、装填される電池１の間に位置するようにリ
ブ８を設け、組電池１０におけるスペーサー３の平坦部
３ｂが上記リブに当たって組電池１０は装填することが
できない構造となっている。

【００１６】また、この電池ホルダー７の底面側には、
図３に示すように、少なくとも一方の電池１の＋極１ａ
が位置する箇所に誤挿入防止用の突起部９が形成されて
おり、この部分に−極が位置するように電池１を装填し
ても該突起部９が障害となって挿入できないようになっ
ている。

【００１７】

【発明の効果】本発明に係る組電池によれば、スペーサ
ーが隣接する電池の接線部分には入り込まないような断
面形状になっていて、隣接する電池の周縁部同士が直接
接触するようになっているから、組電池を小型化するこ
とができ、組電池を使用する機器の小型化が可能とな
る。

【００１８】また、本発明に係る機器の電池ホルダーの
構造によれば、充電回路対応をしていない機器の電池ホ
ルダーにはリブが設けられているから、この電池ホルダ
ーに充電式組電池を装填したとしても該組電池のスペー
サーの平坦部がリブに当たって組電池を装填することは
できず、誤使用を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る組電池の実施例として、単３サイ
ズの電池２本を組電池にした場合の例であり、（Ａ）は
組電池の全体を示す斜視図、（Ｂ）は平面図、（Ｃ）は
断面図、（Ｄ）はスペーサーの斜視図。

【図２】本発明に係る機器の電池ホルダーの構造の実施
例を示し、（Ａ）は組電池を使用する機器の電池ホルダ
ーの断面図、（Ｂ）は単品の電池を複数本装填するよう
になっている機器の電池ホルダーの断面図。

【図３】機器の電池ホルダーの構造の他の実施例を示す
平面図。従来の組電池の例。

【図４】従来の組電池を示し、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）
は平面図、（Ｃ）は断面図。

【符号の説明】

１ 電池 １ａ ＋極 １ｂ −極 ２ 電池 ２ａ ＋極 ２ｂ −極 ３ スペーサー ３ａ 切欠部 ４ 電池の接線部分 ５ 突起部 ６ 組電池を使用する機器の電池ホルダー ７ 単品の電池を複数本装填するようになっている
機器の電池ホルダー ８ 突起部 ９ 突起部 １０ 組電池

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数本の電池を平行に配置すると共に隣
   接する電池の周縁部間にスペーサーを介在させて固定し
   た組電池において、スペーサーは隣接する電池の外周部
   同士が直接接触するような切欠部を有することを特徴と
   する組電池。
2. 【請求項２】 組電池を構成する複数本の電池はそれぞ
   れ電極が逆方向になるように配置され、かつ、スペーサ
   ーの端部には隣接する電池の＋極と−極の電極面を結ぶ
   接線よりも突出するようにした突起部が設けられている
   ことを特徴とする請求項１記載の組電池。
3. 【請求項３】 単品の電池を複数本平行に装填するよう
   になっている機器の電池ホルダーにおいて、電池ホルダ
   ーには装填される電池の間に位置するようにリブが設け
   られていて、複数本の電池を平行に配置すると共に隣接
   する電池の周縁部にスペーサーを介在させた構造の組電
   池におけるスペーサーの平坦部が上記リブに当たって組
   電池は装填できないようになっていることを特徴とする
   機器の電池ホルダーの構造。