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JPH0790287A - 電気粘性流体用粉体及びそれを用いた電気粘性流体 - Google Patents

電気粘性流体用粉体及びそれを用いた電気粘性流体

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Publication number
JPH0790287A
JPH0790287A JP29752393A JP29752393A JPH0790287A JP H0790287 A JPH0790287 A JP H0790287A JP 29752393 A JP29752393 A JP 29752393A JP 29752393 A JP29752393 A JP 29752393A JP H0790287 A JPH0790287 A JP H0790287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
electrorheological fluid
electrorheological
spherical shape
carbonaceous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29752393A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Sakurai
良 桜井
Takao Ogino
隆夫 荻野
Tasuku Saito
翼 斎藤
Mari Miyano
真理 宮野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP29752393A priority Critical patent/JPH0790287A/ja
Publication of JPH0790287A publication Critical patent/JPH0790287A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い温度範囲にわたり、低い消費電力で、高
い電気粘性効果を示す電気粘性流体用粉体及びそれを用
いた初期粘度が低く、電気粘性効果の高い非水系電気粘
性流体を提供する。 【構成】 炭素質粉体であって、真球状の形状をなすこ
とを特徴とし、好ましくは、真球状の形状が、粉体の最
大直径と最小直径の平均直径に対する偏差が、それぞれ
平均直径の30%以内をなすものである電気粘性流体用
粉体、及び該粉体を電気絶縁性を有する油状媒体中に分
散させた電気粘性流体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気粘性流体用粉体、
詳しくは、真球状をなす炭素質粉体からなる電気粘性流
体用粉体及び該粉体を電気絶縁性を有する油状媒体中に
分散させた電気粘性流体に関する。
【0002】
【従来の技術】電気粘性流体は、電気制御によりその粘
弾性特性を大きく、しかも、可逆的に変化させることが
できる流体で、電場の印加により流体の見掛けの粘度が
大きく変わる現象がウインズロー効果として古くから知
られており、クラッチ、バルブ、エンジンマウント、ア
クチュエーター、ロボットアーム等の装置や部品を電気
的に制御するための構成要素としての応用が検討されて
きた。しかしながら、初期の電気粘性流体は澱粉等の粉
体を鉱油や潤滑油に分散させたものであり、電気粘性効
果は発現されるものの、再現性に劣るという欠点があっ
た。
【0003】このため、電気粘性効果が高く、再現性に
優れた流体を得ることを目的として、分散質として用い
る粉体を中心に多くの提案がなされている。例えば、特
開昭53−93186号にはポリアクリル酸の如き酸基
をもつ高吸水性樹脂が、特公昭60−31211号には
イオン交換樹脂が、特開昭62−95397号にはアル
ミナシリケートが記載されている。これらはいずれも親
水性の固体粉体であり、これらを含水させて絶縁性の油
状媒体中に分散させたものであり、外部から高電圧を印
加したときに水の作用により粉体を構成する粒子に分極
が生じ、この分極により粒子間に電場方向の架橋が生じ
るため粘度が増大するといわれている。
【0004】しかしながら、前記含水粉体を用いた含水
系電気粘性流体は、広い温度範囲において充分な電気粘
性効果が得られず、水分の蒸発や凍結を招かないための
使用温度の制限、温度上昇による使用電流の増大、水分
の移行による不安定化、高電圧印加時の電極金属の腐食
等の多くの問題があり、実用化は困難であった。
【0005】この問題点を改良するため、含水粒子を用
いない非水系電気粘性流体が提案されている。例えば、
特開昭61−216202号には、ポリアセンキノン等
の有機半導体粒子が、特開昭63−97694号、特開
平1−164823号には、有機又は無機固体粒子表面
に導電性薄膜を形成し、さらにその上に電気絶縁性薄膜
を形成した誘電体粒子、すなわち導電性/絶縁性の電気
特性を有する薄膜を必須とする薄膜被覆型複合粒子が記
載されている。さらに、電気特性の制御された分散質粉
体としては、表面処理金属粒子、金属被覆無機粉体等が
知られている。しかしながら、これらの粉体を用いた非
水系電気粘性流体は、いずれも低い消費電力において充
分な電気粘性効果が得られず、さらに、工業的製造が困
難である、交流電場においてしか機能しない等種々の問
題点を有し、未だ実用化されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この問題点を解決すべ
く、本発明者らは、先に特開平3−47896号におい
て特定粒径の炭素質微粉末と、特定粘度の電気絶縁油と
からなり、電気粘性効果が高く、消費電力が低い非水系
電気粘性流体を提案した。電気粘性効果をさらに向上さ
せるためには、分散質粉末の充填率を高くすることが必
要であるが、粉体の充填率を上げると流体の初期粘度が
向上し、結果的に電流印加時の電気粘性効果が低くなる
という問題があった。本発明は、前記電気粘性流体の初
期粘度を低下させずに電気粘性効果を一層向上すべく改
良を加えたものである。すなわち、本発明の目的は、広
い温度範囲にわたり、低い消費電力で、高い電気粘性効
果を示す電気粘性流体用粉体及びそれを用いた初期粘度
が低く、電気粘性効果の高い非水系電気粘性流体を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電気粘性流体用
粉体は、炭素質粉体であって、真球状の形状をなすこと
を特徴とする。
【0008】さらに、本発明の電気粘性流体用粉体は、
前記真球状の形状において、前記炭素質粉体の最大直径
と最小直径の平均直径に対する偏差が、それぞれ平均直
径の30%以内をなすものである前項記載の電気粘性流
体用粉体であることを特徴とする。
【0009】さらに、本発明の電気粘性流体用粉体は、
前記炭素質粉体が、炭化反応条件下において、表面融着
性を持たない物質からなることを特徴とする前記各項い
ずれか記載の電気粘性流体用粉体であることを特徴とす
る。
【0010】また、本発明の電気粘性流体は、真球状の
形状をなす炭素質粉体を、電気絶縁性を有する油状媒体
中に分散させたことを特徴とする。
【0011】
【作用】電気粘性流体においては、初期粘度を低くし、
電気粘性効果を高くすることが望まれるが、従来の電気
粘性流体用粉体は、電気粘性効果を向上させるため粉体
の充填率を高くすると、それにつれて、初期粘度も向上
し、結果的に、高い電気粘性効果が得難かったが、本発
明の真球状炭素質粉体を用いて、電気粘性流体を得るこ
とにより、粒子が真球状であるため単位体積当たりに存
在する粒子の数が増加しても、すなわち充填率が向上し
ても、粘度の急激な上昇をもたらすことなく、効果的な
電気粘性効果を得ることができ、さらに、不定型微粒子
に見られるような、粒子密度の不均一に起因する局所的
な電圧上昇による消費電流の増加もみられない優れた効
果を奏するものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体例を挙げて詳細に説明す
る。
【0013】本発明の電気粘性流体用粉体は、炭素質粉
体であって、真球状の形状をなすものであるが、好適な
炭素質粉体としては、炭素含有量80〜97重量%のも
のが好ましく、特に好ましくは85〜95重量%であ
る。また、炭素質粉体のC/H比(炭素/水素原子比)
は、1.2〜5のものが好ましく、特に好ましくは2〜
4である。
【0014】一般に電気粘性流体の分散相の電気抵抗は
半導体領域にあることは古くから知られているが〔W.
M.Winslow:J.Appl.Physics
第20巻、第1137頁(1949年)〕、炭素含有量
が80重量%未満で、且つ、C/H比が1.2未満の炭
素質粉体は絶縁体であり、電気粘性効果を示す液体は殆
ど得られない。一方、炭素含有量が97重量%を超え、
且つ、C/H比が5を超えるものは導電体に近く、電圧
を印加しても過大電流を示し、電気粘性効果を示す流体
は得られない。
【0015】本発明の電気粘性流体用粉体のとして好適
な前記C/H比を有する具体的材料としては、フェノー
ル樹脂、セルロース、不飽和ポリエステル、フラン樹
脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂、コールタールピッ
チ、石油系ピッチ、ポリ塩化ビニルを熱分解して得られ
るピッチ等が挙げられる。例えば、ピッチを粉砕しエマ
ルジョン法により真球化する等、これらの材料を真球状
に成形して用いうる。
【0016】本発明に用いられる真球状炭素質粉体の粒
径は、平均粒径が約0.01〜100μmであり、好ま
しくは0.1〜20μmさらに好ましくは0.5〜5μ
mの範囲である。
【0017】本発明の電気粘性流体用粉体は真球状を示
すことが必要であるが、本発明において真球状とは、電
子顕微鏡で観察した粉体粒子が目視により真球状の形状
をなすことを意味し、好ましくは、1個の粉体粒子の最
大直径と最小直径の平均直径に対する偏差が、それぞれ
平均直径の30%以内であり、さらに好ましくは20%
以内である。また、粉体粒子が理想的に滑らかな真球状
をなすと仮定したときに、その表面からのずれである凹
凸が、好ましくは、平均直径の10%以内であり、平均
直径の5%以内であることがさらに好ましい。最も好ま
しくは、粉体粒子の最大直径と最小直径の平均直径に対
する偏差が、それぞれ平均直径の10%以内であり、且
つ、理想的真球表面からのずれである凹凸が、平均直径
の3%以内の粉体粒子である。ここにおいて1個の粉体
粒子の平均直径とは、その粉体粒子の最大直径と最小直
径の平均値をさす。
【0018】真球状炭素質粉体の製造方法としては、前
記ピッチを粉砕したものをエマルジョン法により真球状
に成形する方法のほか、真球状の熱硬化性樹脂を、窒
素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で、真球状の形状
を保持するように熱処理により炭化する方法等が挙げら
れる。
【0019】本発明の電気粘性流体用粉体を製造する場
合に用いられる原料としては、前記の物質がいずれも好
適に使用できるが、特に、炭化反応条件下において、表
面融着性を持たない物質を用いることが好ましい。本発
明において、表面融着性を持たない物質とは、炭化反応
における熱処理温度条件、例えば、100〜500℃等
の下において表面が熱溶融性を示さない物質を指し、球
状セルロース、高架橋度フェノール樹脂の如く、耐熱性
に優れ、物質自体が熱溶融性を示さないものの他、通常
の熱硬化性樹脂類の如く、ある程度の耐熱性は有する
が、熱処理によって表面が軟化するような物質に、表面
融着性を阻害する表面処理を行ったもの等が好ましく用
いられる。表面処理としては、例えば、球状に成形した
熱硬化性樹脂を(1)湿式法で表面硬化する、(2)乾
式法で表面硬化する、(3)界面活性剤で表面処理す
る、(4)シリカやフッ素系物質等の耐熱性被膜を形成
する、等の方法が挙げられる。表面処理の具体的例とし
ては、例えば、湿式法としては真球状樹脂を、塩酸、硫
酸、しゅう酸等の酸水溶液中で熱処理する、乾式法とし
ては酸素雰囲気下で熱処理の不融化処理する、活性剤処
理としてはシリコーン系の界面活性剤に浸漬・乾燥す
る、耐熱性被膜形成法としてはエチルシリケート中に分
散し、表面をエチルシリケートで被覆した後、被覆した
球状樹脂を酸触媒とともに水中に分散し、加熱処理して
エチルシリケートの加水分解反応を行わせ、表面にシリ
カ被膜を形成する等が挙げられる。
【0020】前記の如く、本発明の電気粘性流体用粉体
を製造する場合に用いられる原料として、炭化反応条件
下において表面融着性を持たない物質を用いることによ
り、炭化反応中に粉体の融着を防止することができるた
め、得られた粉体の均一性が良好であり、さらに、炭化
反応後の解砕、粉砕の工程が不要となる等の利点を有す
るものである。
【0021】次に、本発明の請求項4に記載の電気粘性
流体について詳細に説明する。本発明の前記電気粘性流
体用粉体を電気絶縁性を有する油状媒体中に分散させる
ことにより、該電気粘性流体を得るものであるが、電気
粘性流体中に、分散質である前記電気粘性流体用粉体は
1〜60重量%、好ましくは20〜50重量%含有さ
れ、分散媒である油状媒体は99〜40重量%、好まし
くは80〜50重量%含有される。分散質の量が1重量
%未満であると電気粘性効果が小さく、60重量%を超
えると電圧を印加しないときの初期粘度が高くなり好ま
しくない。
【0022】分散媒である電気絶縁性を有する油状媒体
としては、80℃における体積抵抗率が1011Ω・m以
上のものが好ましく、特に1013Ω・m以上のものが好
ましい。例えば、炭化水素油、エステル系油、芳香族系
油、シリコーン油等が挙げられ、具体的には、ネオカプ
リン酸等の脂肪族モノカルボン酸、安息香酸等の芳香族
モノカルボン酸、アジピン酸、グルタル酸、セバシン
酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フタル酸、
イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸等の芳香族ジカル
ボン酸、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン等が挙げられる。これらは単独で用いても、
二種以上を組み合わせて用いてもよい。これのうち、ゴ
ム状の弾性を有する材料や各種高分子材料と直接接触さ
せて用いても劣化を起こさないという観点から、ジメチ
ルポリシロキサンやメチルフェニルポリシロキサンの如
きシリコーン油が好ましく用いられる。
【0023】電気絶縁性を有する油状媒体は、その粘度
が25℃において0.65〜500センチストークス、
好ましくは5〜200センチストークス、さらに好まし
くは10〜50センチストークスのものが用いられる。
好適な粘度の分散媒を用いることにより、分散質である
粉体を効率よく安定に分散させることができる。油状媒
体の粘度が500センチストークスを超えると電気粘性
流体の初期粘度が高くなり、電気粘性効果による粘度変
化が小さくなる。また、0.65センチストークス未満
であると、揮発しやすくなり、分散媒の安定性が悪化す
る。
【0024】本発明の電気粘性流体には、本発明の効果
を損なわない範囲において、他の分散質粉体や、界面活
性剤、分散剤、無機塩類等の添加物を併用または配合す
ることができる。
【0025】以下に具体例を挙げて本発明をより詳細に
説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるもので
はない。
【0026】特性評価 (1)粒径の測定 電気粘性流体用粉体の粒径を日機装株式会社製、MIC
ROTRAC SPA/MK−II型装置を用いて、測定
した。
【0027】(2)電気粘性流体の特性 初期並びに2kV電圧印加時の電気粘性流体の粘度、及
び2kV電圧印加時の電気粘性流体の電流密度をレオメ
トリックスファーイースト社製、RDS−II型装置を用
いて、室温(約25℃)で、剪断速度350/秒の条件
において測定した。
【0028】(実施例1)真球状の形状をなすレゾール
型フェノール樹脂(ユニチカ製)500gを、しゅう酸
1.5gとともに水中で混合し、激しく攪拌しながら1
00℃まで昇温後、ろ過、洗浄、乾燥する。かくして得
られた粉体を、アルゴン雰囲気中で600℃で5時間炭
化して、融着のない、真球状の形状をなす炭素質球状粉
体を得た。これを分級して平均粒径約3.2μmの電気
粘性流体用粉体を得た。
【0029】図1は、実施例1で得られた電気粘性流体
用粉体の2000倍の電子顕微鏡写真である。該粉体
は、滑らかな表面を有する真球状の粉体であることが確
認された。すなわち、得られた粉体の最大直径と最小直
径の平均直径に対する偏差は、それぞれ、10%以内で
あり、表面の凹凸は平均直径の3%以内であった。
【0030】実施例1で得られた真球状炭素質粉体40
重量%を、分散媒である25℃における粘度10センチ
ストークスのシリコーンオイル(東芝シリコーン社製:
TSF451−10)60重量%によく分散し、電気粘
性流体を得て本発明品1とした。
【0031】得られた電気粘性流体の初期粘度及び電圧
2kV/mm印加時の粘度並びに電流密度を測定し、そ
の結果を表1に示した。
【0032】(実施例2)真球状の形状をなすジビニル
ベンゼン樹脂(積水化学社製)を酸素雰囲気下で300
℃で8時間熱処理して、樹脂に酸素を導入し、不融化さ
せる。さらにアルゴン雰囲気中、超高圧下で550℃で
4時間炭化することにより、融着のない、真球状の形状
をなす平均粒径約3.2μmの電気粘性流体用粉体を得
た。
【0033】実施例2で得られた真球状炭素質粉体40
重量%を用いて、実施例1と同様にして電気粘性流体を
得て本発明品2とした。得られた電気粘性流体を実施例
1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
【0034】(実施例3)真球状の形状をなすセルロー
ス球(カネボウ社製)をアルゴン雰囲気中で530℃で
5時間炭化することにより、真球状の形状をなす平均粒
径約4.2μmの電気粘性流体用粉体を得た。
【0035】図2は、実施例3で得られた電気粘性流体
用粉体の2000倍の電子顕微鏡写真である。該粉体
は、滑らかな表面を有する真球状の粉体であることが確
認された。すなわち、得られた粉体の最大直径と最小直
径の平均直径に対する偏差は、それぞれ、10%以内で
あり、表面の凹凸は平均直径の3%以内であった。
【0036】実施例3で得られた真球状炭素質粉体40
重量%を用いて、実施例1と同様にして電気粘性流体を
得て本発明品3とした。得られた電気粘性流体を実施例
1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
【0037】(実施例4)粉砕した不定形状のピッチ
を、オイルバス中に分散させ、エマルジョン法により真
球状の形状とした後、ろ過分離し、430℃で1時間熱
処理することにより、真球状の形状をなす平均粒径約
3.5μmの電気粘性流体用粉体を得た。
【0038】実施例4で得られた真球状炭素質粉体40
重量%を用いて、実施例1と同様にして電気粘性流体を
得て本発明品4とした。得られた電気粘性流体を実施例
1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
【0039】(実施例5)真球状の形状をなすレゾール
型フェノール樹脂(ユニチカ製)500gを、エチルシ
リケート28(コルコート製)中に含浸させて樹脂表面
にエチルシリケートを被覆する。これを、酸触媒(パラ
トルエンスルホン酸)とともに水中に分散し、100℃
で熱処理して、エチルシリケートの加水分解反応を行わ
せしめ、樹脂表面にシリカ被膜を形成した後、ろ過、洗
浄、乾燥した。かくして得られた粉体を、アルゴン雰囲
気中で600℃で5時間炭化して、融着のない、真球状
の形状をなす炭素質球状粉体を得た。この炭素質球状粉
体をフッ化水素水溶液中で洗浄し、表面に付着した余分
なシリカを除去し、ろ過、水洗浄、乾燥した。これを分
級して平均粒径約3.2μmの電気粘性流体用粉体を得
た。
【0040】実施例5で得られた真球状炭素質粉体40
重量%を用いて、実施例1と同様にして電気粘性流体を
得て本発明品5とした。得られた電気粘性流体を実施例
1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
【0041】(比較例1)粉砕、分級によって得た平均
粒径3μmの不定形状フェノール樹脂粉末に、実施例1
と同様の処理を行い、不定形状炭素質の電気粘性流体用
粉体を得た。
【0042】図3は、比較例1で得られた電気粘性流体
用粉体の2000倍の電子顕微鏡写真である。該粉体
は、不定形状をなす粉体であることが確認された。
【0043】比較例1で得られた不定形状炭素質粉体4
0重量%を用いて、実施例1と同様にして電気粘性流体
を得て比較品1とした。得られた電気粘性流体を実施例
1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
【0044】(比較例2)ピッチを粉砕し、分級して得
た平均粒径3.5μmの不定形状ピッチ粉末を電気粘性
流体用粉体とした。
【0045】図4は、比較例2で得られた電気粘性流体
用粉体の2000倍の電子顕微鏡写真である。該粉体
は、表面に凹凸を有する不定形状をなす粉体であること
が確認された。
【0046】比較例2で得られた不定形状炭素質粉体4
0重量%を用いて、実施例1と同様にして電気粘性流体
を得て比較品2とした。得られた電気粘性流体を実施例
1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
【0047】(比較例3)ピッチを熱処理して得られた
バルクメソフェーズを粉砕し、分級して得た平均粒径
4.0μmの不定型バルクメソフェーズ粉末を電気粘性
流体用粉体とした。
【0048】図5は、比較例3で得られた電気粘性流体
用粉体の2000倍の電子顕微鏡写真である。該粉体
は、不定形状をなす粉体であることが確認された。
【0049】比較例3で得られた不定形状炭素質粉体4
0重量%を用いて、実施例1と同様にして電気粘性流体
を得て比較品3とした。得られた電気粘性流体を実施例
1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
【0050】(比較例4)真球状の形状をなすレゾール
型フェノール樹脂Sタイプ(ユニチカ製)500gを、
アルゴン雰囲気中で600℃で5時間炭化して、一部融
着の見られる不定形状炭素質粉体を得た。これを解砕し
て平均粒径約6.2μmの電気粘性流体用粉体を得た。
【0051】比較例4で得られた不定形状炭素質粉体4
0重量%を用いて、実施例1と同様にして電気粘性流体
を得て比較品4とした。得られた電気粘性流体を実施例
1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
【0052】
【表1】 表1の結果より明らかなごとく、本発明の電気粘性流体
用粉体を用いた本発明品1〜5の電気粘性流体はいずれ
も、電圧印加時に充分な粘度が得られ、初期粘度に比較
して電圧印加時の粘度が高く、高い電気粘性効果を示し
た。一方、不定形状炭素質粉体を電気粘性流体用粉体と
して用いた比較品1〜4の電気粘性流体は、初期粘度と
電圧印加時の粘度の差が実施例に比較して小さく、充分
な電気粘性効果は得られなかった。さらに、本発明品1
〜5は電気粘性効果が向上しても、電圧印加時の電流密
度が著しく上昇することなく、低い消費電力で、高い電
気粘性効果が得られた。
【0053】
【発明の効果】本発明の電気粘性流体用粉体は、前記構
成としたので、広い温度範囲にわたり、低い消費電力
で、高い電気粘性効果を示す。さらに、それを用いた非
水系電気粘性流体は初期粘度が低く、電気粘性効果の高
い優れた効果を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のフェノール樹脂を原料とした真球状
電気粘性流体用粉体の2000倍の電子顕微鏡写真であ
る。
【図2】実施例3のセルロース球を原料とした真球状電
気粘性流体用粉体の2000倍の電子顕微鏡写真であ
る。
【図3】比較例1のフェノール樹脂を原料とした不定形
状電気粘性流体用粉体の2000倍の電子顕微鏡写真で
ある。
【図4】比較例2のピッチ粉砕品である不定形状電気粘
性流体用粉体の2000倍の電子顕微鏡写真である。
【図5】比較例3のバルクメソフェーズを原料とした不
定形状電気粘性流体用粉体の2000倍の電子顕微鏡写
真である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のフェノール樹脂を原料とした真球状
電気粘性流体用粉体の粒子構造を示す2000倍の電子
顕微鏡写真である。
【図2】実施例3のセルロース球を原料とした真球状電
気粘性流体用粉体の粒子構造を示す2000倍の電子顕
微鏡写真である。
【図3】比較例1のフェノール樹脂を原料とした不定形
状電気粘性流体用粉体の粒子構造を示す2000倍の電
子顕微鏡写真である。
【図4】比較例2のピッチ粉砕品である不定形状電気粘
性流体用粉体の粒子構造を示す2000倍の電子顕微鏡
写真である。
【図5】比較例3のバルクメソフェーズを原料とした不
定形状電気粘性流体用粉体の粒子構造を示す2000倍
の電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮野 真理 東京都小平市小川東町3−1−1 株式会 社ブリヂストン内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素質粉体であって、真球状の形状をな
    すことを特徴とする電気粘性流体用粉体。
  2. 【請求項2】 前記真球状の形状が、前記炭素質粉体の
    最大直径と最小直径の平均直径に対する偏差が、それぞ
    れ平均直径の30%以内をなすものであることを特徴と
    する請求項1記載の電気粘性流体用粉体。
  3. 【請求項3】 前記炭素質粉体が、炭化反応条件下にお
    いて、表面融着性を持たない物質からなることを特徴と
    する請求項1又は2記載の電気粘性流体用粉体。
  4. 【請求項4】 真球状の形状をなす炭素質粉体を、電気
    絶縁性を有する油状媒体中に分散させたことを特徴とす
    る電気粘性流体。
JP29752393A 1993-07-26 1993-11-02 電気粘性流体用粉体及びそれを用いた電気粘性流体 Pending JPH0790287A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6352651B1 (en) 1998-06-08 2002-03-05 Bridgestone Corporation Electrorheological fluid
US6797202B2 (en) 1996-09-06 2004-09-28 Bridgestone Corporaton Particles for electro-rheological fluid

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US6797202B2 (en) 1996-09-06 2004-09-28 Bridgestone Corporaton Particles for electro-rheological fluid
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