JPH0740487A - 不織布構造物 - Google Patents
不織布構造物Info
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- JPH0740487A JPH0740487A JP18418093A JP18418093A JPH0740487A JP H0740487 A JPH0740487 A JP H0740487A JP 18418093 A JP18418093 A JP 18418093A JP 18418093 A JP18418093 A JP 18418093A JP H0740487 A JPH0740487 A JP H0740487A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い耐熱性と難燃性を有し、断熱性、遮熱
性、遮炎性に優れ、高温下で形態変化の小さい、防護シ
ートおよび防護衣料に適した軽量で柔軟な不織布構造物
を得る。 【構成】 分解温度または溶融温度が300℃以上の重
合体繊維を主体とした繊維の編地または織地の一面また
は両面に、酸素指数が23%以上の有機繊維不織布を積
層して絡合処理により一体化し、その層間剥離強力が2
Kg/2.5cm以上である不織布構造物として、必要に応
じて耐熱性バインダー樹脂を使用した、軽量で形態の安
定な高強力で、高い耐熱性と難燃性を有する柔軟な不織
布構造物である。
性、遮炎性に優れ、高温下で形態変化の小さい、防護シ
ートおよび防護衣料に適した軽量で柔軟な不織布構造物
を得る。 【構成】 分解温度または溶融温度が300℃以上の重
合体繊維を主体とした繊維の編地または織地の一面また
は両面に、酸素指数が23%以上の有機繊維不織布を積
層して絡合処理により一体化し、その層間剥離強力が2
Kg/2.5cm以上である不織布構造物として、必要に応
じて耐熱性バインダー樹脂を使用した、軽量で形態の安
定な高強力で、高い耐熱性と難燃性を有する柔軟な不織
布構造物である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い耐熱性と難燃性を
有する断熱性、遮炎性に優れた軽量で柔軟な不織布構造
物に関するものである。
有する断熱性、遮炎性に優れた軽量で柔軟な不織布構造
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遮熱シートや遮熱防護衣料には、
難燃性繊維の織物に難燃性樹脂加工をしたシートや難燃
性繊維の織物にアルミニウム微粉末を付着させた生地が
使用されている。また、耐熱性・難燃性の繊維不織布
は、例えば、非難燃性繊維の不織布に微粒子状難燃性物
質を包含させた難燃性不織布が特公昭63−57540
号公報に、接着剤としてアルキルケイ酸エステルの加水
分解縮合物を用いたガラス繊維または芳香族ポリアミド
繊維不織布が特公平2−36705号公報に、熱分解温
度が230℃以上の繊維からなる不織布をフッ素系樹脂
で処理した繊維構造物が特開平2−210071号公報
に、溶媒と熱圧で表面を平坦化した芳香族ポリアミド繊
維不織布が特公平2−35064号公報に、基布の一面
にアラミド繊維と熱可塑性ポリエステル繊維からなる混
合繊維ウエブを積層し、ニードルパンチして得た耐熱性
ニードルカンバスが実開平2−46899号公報に、芳
香族ポリアミド繊維と綿の混紡織物に芳香族ポリアミド
繊維と炭化繊維の混合繊維不織布を積層し、耐熱性繊維
の糸で縁を縫製加工した産業用耐熱耐炎シートが実開平
2−99991号公報に、芳香族ポリアミド繊維と未延
伸ポリエステル繊維の混合繊維からなる繊維間が融着さ
れている耐熱性不織布が特公平2−40779号公報に
提案されている。
難燃性繊維の織物に難燃性樹脂加工をしたシートや難燃
性繊維の織物にアルミニウム微粉末を付着させた生地が
使用されている。また、耐熱性・難燃性の繊維不織布
は、例えば、非難燃性繊維の不織布に微粒子状難燃性物
質を包含させた難燃性不織布が特公昭63−57540
号公報に、接着剤としてアルキルケイ酸エステルの加水
分解縮合物を用いたガラス繊維または芳香族ポリアミド
繊維不織布が特公平2−36705号公報に、熱分解温
度が230℃以上の繊維からなる不織布をフッ素系樹脂
で処理した繊維構造物が特開平2−210071号公報
に、溶媒と熱圧で表面を平坦化した芳香族ポリアミド繊
維不織布が特公平2−35064号公報に、基布の一面
にアラミド繊維と熱可塑性ポリエステル繊維からなる混
合繊維ウエブを積層し、ニードルパンチして得た耐熱性
ニードルカンバスが実開平2−46899号公報に、芳
香族ポリアミド繊維と綿の混紡織物に芳香族ポリアミド
繊維と炭化繊維の混合繊維不織布を積層し、耐熱性繊維
の糸で縁を縫製加工した産業用耐熱耐炎シートが実開平
2−99991号公報に、芳香族ポリアミド繊維と未延
伸ポリエステル繊維の混合繊維からなる繊維間が融着さ
れている耐熱性不織布が特公平2−40779号公報に
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の難燃性繊維の繊
維構造物では、耐熱性・遮熱性が不十分であった。ま
た、芳香族ポリアミド繊維のような耐熱性繊維の不織布
に耐熱性樹脂を含有させたシート状物では、柔軟性・可
撓性が損なわれて用途が限定されたものとなる。一方、
芳香族ポリアミド繊維と未延伸ポリエステル繊維のよう
な低融点重合体繊維の混合繊維からなる繊維間が融着さ
れた耐熱性不織布では、高温下で形態変化を生じるため
余り高い温度では使用できないといった問題がある。
維構造物では、耐熱性・遮熱性が不十分であった。ま
た、芳香族ポリアミド繊維のような耐熱性繊維の不織布
に耐熱性樹脂を含有させたシート状物では、柔軟性・可
撓性が損なわれて用途が限定されたものとなる。一方、
芳香族ポリアミド繊維と未延伸ポリエステル繊維のよう
な低融点重合体繊維の混合繊維からなる繊維間が融着さ
れた耐熱性不織布では、高温下で形態変化を生じるため
余り高い温度では使用できないといった問題がある。
【0004】本発明の目的は、高い耐熱性と難燃性を有
し、断熱性・遮熱性・遮炎性に優れた、高温下で形態変
化の小さい防護シートおよび防護衣料に適した軽量で柔
軟な不織布構造物を提供することにある。
し、断熱性・遮熱性・遮炎性に優れた、高温下で形態変
化の小さい防護シートおよび防護衣料に適した軽量で柔
軟な不織布構造物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、分解温度また
は溶融温度が300℃以上の重合体繊維を主体とした繊
維の編地または織地の少なくとも一面に酸素指数23%
以上の有機繊維不織布が積層され、該編地または織地と
有機繊維不織布の層間剥離強力が2Kg/2.5cm以上で
ある不織布構造物である。
は溶融温度が300℃以上の重合体繊維を主体とした繊
維の編地または織地の少なくとも一面に酸素指数23%
以上の有機繊維不織布が積層され、該編地または織地と
有機繊維不織布の層間剥離強力が2Kg/2.5cm以上で
ある不織布構造物である。
【0006】また、本発明は、分解温度または溶融温度
が300℃以上の重合体繊維を主体とした繊維の編地ま
たは織地の少なくとも一面に酸素指数23%以上の有機
繊維不織布が積層され、該編地または織地と有機繊維不
織布の層間剥離強力が2Kg/2.5cm以上である不織布
構造物の少なくとも一面にアルミニウム微粉末が固着さ
れている不織布構造物である。
が300℃以上の重合体繊維を主体とした繊維の編地ま
たは織地の少なくとも一面に酸素指数23%以上の有機
繊維不織布が積層され、該編地または織地と有機繊維不
織布の層間剥離強力が2Kg/2.5cm以上である不織布
構造物の少なくとも一面にアルミニウム微粉末が固着さ
れている不織布構造物である。
【0007】本発明の編地または織地に使用する分解温
度または溶融温度が300℃以上の重合体繊維は、例え
ば、ポリ(m-フエニレンイソフタルアミド)、ポリ
(p-フエニレンテレフタルアミド)、芳香族ジイソシ
アネートと芳香族ジカルボン酸の重合体などからの芳香
族ポリアミド系繊維、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸
とp−ヒドロキシ安息香酸の縮合重合体、p−ヒドロキ
シ安息香酸とエチレンテレフタレートの縮合重合体、p
−ヒドロキシ安息香酸とビスフエノールテレフタレート
の縮合重合体などからの全芳香族ポリエステル繊維、ポ
リテトラフロロエチレン繊維、アクリル酸化繊維および
難燃化再生セルロース繊維などから選ばれた1種類また
は2種類以上の繊維のステープル繊維またはフィラメン
ト糸である。この繊維の単繊度は所望する用途によって
異なるが、通常は繊度0.7〜12デニールである。ま
た高温特性を損なわない範囲でポリエチレンテレフタレ
ート繊維、ポリビニルアルコール系繊維、アクリル系繊
維などのステープル繊維またはフィラメント糸を分解温
度または溶融温度が300℃以上の重合体繊維に混繊し
てもよい。ステープル繊維は紡績糸として、またフィラ
メント糸はマルチフィラメント糸またはその加工糸とし
て製編または製織する。編織組織としては、通常の製編
織法で得られる平織地、三軸織地、トリコット編地、ラ
ッシェル編地、ネット編地などが挙げられる。
度または溶融温度が300℃以上の重合体繊維は、例え
ば、ポリ(m-フエニレンイソフタルアミド)、ポリ
(p-フエニレンテレフタルアミド)、芳香族ジイソシ
アネートと芳香族ジカルボン酸の重合体などからの芳香
族ポリアミド系繊維、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸
とp−ヒドロキシ安息香酸の縮合重合体、p−ヒドロキ
シ安息香酸とエチレンテレフタレートの縮合重合体、p
−ヒドロキシ安息香酸とビスフエノールテレフタレート
の縮合重合体などからの全芳香族ポリエステル繊維、ポ
リテトラフロロエチレン繊維、アクリル酸化繊維および
難燃化再生セルロース繊維などから選ばれた1種類また
は2種類以上の繊維のステープル繊維またはフィラメン
ト糸である。この繊維の単繊度は所望する用途によって
異なるが、通常は繊度0.7〜12デニールである。ま
た高温特性を損なわない範囲でポリエチレンテレフタレ
ート繊維、ポリビニルアルコール系繊維、アクリル系繊
維などのステープル繊維またはフィラメント糸を分解温
度または溶融温度が300℃以上の重合体繊維に混繊し
てもよい。ステープル繊維は紡績糸として、またフィラ
メント糸はマルチフィラメント糸またはその加工糸とし
て製編または製織する。編織組織としては、通常の製編
織法で得られる平織地、三軸織地、トリコット編地、ラ
ッシェル編地、ネット編地などが挙げられる。
【0008】本発明の織地または編地は織密度が7〜2
5本/25mmまたは空隙率が10〜60%の編地または
織地が好ましい。空隙率が小さいまたは織密度が高い
と、編織地と不織布の繊維間および不織布内の繊維間の
絡合が不十分で層間剥離強力が小さく組織の安定な構造
物が得られないことがある。一方、空隙率が大きいまた
は織密度が小さいと、形態の安定な切断強度の高い構造
物が得られないことがある。なお、編地または織地の空
隙率は、例えば、投影法または透過光で測定することが
できる。
5本/25mmまたは空隙率が10〜60%の編地または
織地が好ましい。空隙率が小さいまたは織密度が高い
と、編織地と不織布の繊維間および不織布内の繊維間の
絡合が不十分で層間剥離強力が小さく組織の安定な構造
物が得られないことがある。一方、空隙率が大きいまた
は織密度が小さいと、形態の安定な切断強度の高い構造
物が得られないことがある。なお、編地または織地の空
隙率は、例えば、投影法または透過光で測定することが
できる。
【0009】本発明の不織布を構成する酸素指数が23
%以上の有機繊維としては、例えば、上記の芳香族ポリ
アミド系繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポリテトラ
フロロエチレン繊維、難燃化再生セルロース繊維、難燃
化ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ塩化
ビニル/ポリビニルアルコール混合紡糸繊維などの、繊
維を構成する重合体が難燃性である繊維あるいは繊維形
成までの過程で難燃剤を含有させた繊維などから選ばれ
た1種類または2種類以上の繊維が用いられる。本発明
にいう酸素指数(LOI値とも言う)はJISK−72
01「酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法」に
基づいて測定した値である。用いられる繊維は繊度が
0.7〜12デニールの短繊維である。短繊維の繊維長
は湿式法による繊維ウエブでは繊維長3〜30mm、乾式
法による繊維ウエブでは繊維長30〜120mmが好適で
ある。この範囲外では良好な繊維絡合体が得られない。
%以上の有機繊維としては、例えば、上記の芳香族ポリ
アミド系繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポリテトラ
フロロエチレン繊維、難燃化再生セルロース繊維、難燃
化ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ塩化
ビニル/ポリビニルアルコール混合紡糸繊維などの、繊
維を構成する重合体が難燃性である繊維あるいは繊維形
成までの過程で難燃剤を含有させた繊維などから選ばれ
た1種類または2種類以上の繊維が用いられる。本発明
にいう酸素指数(LOI値とも言う)はJISK−72
01「酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法」に
基づいて測定した値である。用いられる繊維は繊度が
0.7〜12デニールの短繊維である。短繊維の繊維長
は湿式法による繊維ウエブでは繊維長3〜30mm、乾式
法による繊維ウエブでは繊維長30〜120mmが好適で
ある。この範囲外では良好な繊維絡合体が得られない。
【0010】次に、不織布構造物の製造法について説明
する。まず、前述の短繊維を通常の湿式法または乾式法
で繊維ウエブとする。このとき繊維ウエブの重量は目的
とする不織布構造物によって異なるが、通常、平均重量
が30〜1000g/m2である。次いで、この繊維ウエ
ブを先に述べた編地または織地の一面または両面に積層
し、ニードルパンチ法、微細孔ノズルから10〜200
Kg/cm2の高圧水流を噴射して処理する水流絡合処理法
などで処理して三次元的な繊維絡合体とする。絡合処理
は編地または織地の組織を損なうことなく高度の繊維絡
合が得られるので、高圧水流絡合処理を主体とする処理
が好ましい。絡合処理の程度は、得られた不織布構造物
の不織布層と編地または織地との層間剥離強力が2Kg/
2.5cm以上、好ましくは3Kg/2.5cm以上にすること
である。層間剥離強力が2Kg/2.5cm以上であれば、
実用製品には十分である。また、層間剥離強力を上げる
ために不織布構造物に対して耐熱性バインダー樹脂を少
量付与してもよい。耐熱性バインダー樹脂を用いると、
構造物の風合いを硬化させるため不織布構造物に対して
15重量%以下の使用が好ましい。
する。まず、前述の短繊維を通常の湿式法または乾式法
で繊維ウエブとする。このとき繊維ウエブの重量は目的
とする不織布構造物によって異なるが、通常、平均重量
が30〜1000g/m2である。次いで、この繊維ウエ
ブを先に述べた編地または織地の一面または両面に積層
し、ニードルパンチ法、微細孔ノズルから10〜200
Kg/cm2の高圧水流を噴射して処理する水流絡合処理法
などで処理して三次元的な繊維絡合体とする。絡合処理
は編地または織地の組織を損なうことなく高度の繊維絡
合が得られるので、高圧水流絡合処理を主体とする処理
が好ましい。絡合処理の程度は、得られた不織布構造物
の不織布層と編地または織地との層間剥離強力が2Kg/
2.5cm以上、好ましくは3Kg/2.5cm以上にすること
である。層間剥離強力が2Kg/2.5cm以上であれば、
実用製品には十分である。また、層間剥離強力を上げる
ために不織布構造物に対して耐熱性バインダー樹脂を少
量付与してもよい。耐熱性バインダー樹脂を用いると、
構造物の風合いを硬化させるため不織布構造物に対して
15重量%以下の使用が好ましい。
【0011】編地または織地と不織布を一体化した不織
布構造物には、熱プレス処理して表面の平滑化、表面の
エンボス模様付け、不織布構造物の高密度化、繊維間の
部分接合などを行ってもよい。必要ならば熱プレス前
に、不織布構造物に構成繊維の溶剤または膨潤剤を少量
付与してもよい。また、難燃剤の付与や着色処理を施す
こともよい。更に、不織布構造物に高い遮熱性、遮炎性
を付与するために、不織布構造物の少なくとも一面にア
ルミニウム微粉末を固着させて、アルミニウム面とする
ことが好ましい。
布構造物には、熱プレス処理して表面の平滑化、表面の
エンボス模様付け、不織布構造物の高密度化、繊維間の
部分接合などを行ってもよい。必要ならば熱プレス前
に、不織布構造物に構成繊維の溶剤または膨潤剤を少量
付与してもよい。また、難燃剤の付与や着色処理を施す
こともよい。更に、不織布構造物に高い遮熱性、遮炎性
を付与するために、不織布構造物の少なくとも一面にア
ルミニウム微粉末を固着させて、アルミニウム面とする
ことが好ましい。
【0012】本発明の不織布構造物は、軽量で高い耐熱
性と難燃性を有しており、断熱性・遮熱性・遮炎性など
に優れた柔軟なシート状物であり、例えば、消防用、高
温作業用などの防護衣料、防護手袋、防護帽子などや溶
接現場の防護シート、保温材、遮熱材、断熱材、自動車
や船舶などの内装材などの用途に有用である。
性と難燃性を有しており、断熱性・遮熱性・遮炎性など
に優れた柔軟なシート状物であり、例えば、消防用、高
温作業用などの防護衣料、防護手袋、防護帽子などや溶
接現場の防護シート、保温材、遮熱材、断熱材、自動車
や船舶などの内装材などの用途に有用である。
【0013】以下に、本発明の不織布構造物を図面にて
説明する。図1および図2は、本発明の不織布構造物の
一例の断面模式図であり、図1は編地または織地の両面
に不織布を積層し、絡合処理により一体化した不織布構
造物で、1は不織布構造物、2は繊維絡合不織布、3は
編地または織地である。図2は編地または織地の両面に
不織布を積層し、絡合処理により一体化した不織布構造
物の一面にアルミニウム微粉末による被覆層を形成した
不織布構造物で、1は不織布構造物、2は繊維絡合不織
布、3は編地または織地、4はアルミニウム被覆層であ
る。
説明する。図1および図2は、本発明の不織布構造物の
一例の断面模式図であり、図1は編地または織地の両面
に不織布を積層し、絡合処理により一体化した不織布構
造物で、1は不織布構造物、2は繊維絡合不織布、3は
編地または織地である。図2は編地または織地の両面に
不織布を積層し、絡合処理により一体化した不織布構造
物の一面にアルミニウム微粉末による被覆層を形成した
不織布構造物で、1は不織布構造物、2は繊維絡合不織
布、3は編地または織地、4はアルミニウム被覆層であ
る。
【0014】
【作用】本発明は、分解温度または溶融温度が300℃
以上の重合体繊維を主体とした繊維の編地または織地の
一面または両面に、LOI値が23%以上の有機繊維不
織布を積層して絡合処理により一体化し、その層間剥離
強力が2Kg/2.5cm以上である不織布構造物として、
必要に応じて僅かな耐熱性バインダー樹脂を使用した、
軽量で形態の安定な高強力で高い耐熱性と難燃性を有す
る柔軟な不織布構造物である。
以上の重合体繊維を主体とした繊維の編地または織地の
一面または両面に、LOI値が23%以上の有機繊維不
織布を積層して絡合処理により一体化し、その層間剥離
強力が2Kg/2.5cm以上である不織布構造物として、
必要に応じて僅かな耐熱性バインダー樹脂を使用した、
軽量で形態の安定な高強力で高い耐熱性と難燃性を有す
る柔軟な不織布構造物である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施態様を実施例で説明す
る。なお、実施例中の%および部は断りのない限り、重
量に関するものである。
る。なお、実施例中の%および部は断りのない限り、重
量に関するものである。
【0016】実施例1 6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸とp−ヒドロキシ安息
香酸の縮合重合体よりなる全芳香族ポリエステル繊維
〔分解開始温度が400℃以上、LOI値が37.5
%〕の500dr/125fil/3のマルチフィラメント
糸を用い、経緯織り密度10×10本/25mmの平織布
(空隙率25%)を作った。一方、上記全芳香族ポリエ
ステル繊維の繊度2dr、繊維長51mmの短繊維を用い、
カード、ランダムウエバーを通して平均重量100g/
m2の繊維ウエブを作り、平織布の両面に積層した。次い
で、不織布積層体を移動に支障のない程度に絡合処理す
るため、40番のレギュラーニードルで両面から合計6
0パンチ/cm2のニードルパンチを行った後、直径0.1
mmの孔が1mm間隔で1列に配列した噴射ノズルを備えた
高圧水流噴射装置を用い、第1段目が35Kg/cm2、第
2段目が50Kg/cm2、第3段目および第4段目が90K
g/cm2の条件で不織布積層体の両面から絡合処理を行っ
た後、熱風乾燥機で乾燥し、表面温度160℃のカレン
ダーロールでプレス処理して平滑面を有する不織布構造
物[I]を得た。
香酸の縮合重合体よりなる全芳香族ポリエステル繊維
〔分解開始温度が400℃以上、LOI値が37.5
%〕の500dr/125fil/3のマルチフィラメント
糸を用い、経緯織り密度10×10本/25mmの平織布
(空隙率25%)を作った。一方、上記全芳香族ポリエ
ステル繊維の繊度2dr、繊維長51mmの短繊維を用い、
カード、ランダムウエバーを通して平均重量100g/
m2の繊維ウエブを作り、平織布の両面に積層した。次い
で、不織布積層体を移動に支障のない程度に絡合処理す
るため、40番のレギュラーニードルで両面から合計6
0パンチ/cm2のニードルパンチを行った後、直径0.1
mmの孔が1mm間隔で1列に配列した噴射ノズルを備えた
高圧水流噴射装置を用い、第1段目が35Kg/cm2、第
2段目が50Kg/cm2、第3段目および第4段目が90K
g/cm2の条件で不織布積層体の両面から絡合処理を行っ
た後、熱風乾燥機で乾燥し、表面温度160℃のカレン
ダーロールでプレス処理して平滑面を有する不織布構造
物[I]を得た。
【0017】この不織布構造物[I]は平均重量342g
/m2、平均厚さ1.27mm、見かけ密度0.27g/c
m3、不織布と織地の層間剥離強力6.7Kg/2.5cmであ
り、柔軟で耐屈曲性に優れている。この不織布構造物
[I]を実験室で使用するアスベスト布に替わる保温材・
断熱材として試験装置に巻き付けて、常用温度190℃
で1週間連続使用したが、断熱性に優れ、使用後の形態
変化および柔軟性の変化は認められなかった。
/m2、平均厚さ1.27mm、見かけ密度0.27g/c
m3、不織布と織地の層間剥離強力6.7Kg/2.5cmであ
り、柔軟で耐屈曲性に優れている。この不織布構造物
[I]を実験室で使用するアスベスト布に替わる保温材・
断熱材として試験装置に巻き付けて、常用温度190℃
で1週間連続使用したが、断熱性に優れ、使用後の形態
変化および柔軟性の変化は認められなかった。
【0018】実施例2 アルミニウム微粉末を分散させたシリコン系耐熱性バイ
ンダー樹脂組成液を、実施例1の不織布構造物[I]の1
面に塗布し、乾燥した後、表面温度135℃のカレンダ
ーで熱処理して表面を固定し、表面にアルミニウム被膜
を有する不織布構造物[II]を作った。
ンダー樹脂組成液を、実施例1の不織布構造物[I]の1
面に塗布し、乾燥した後、表面温度135℃のカレンダ
ーで熱処理して表面を固定し、表面にアルミニウム被膜
を有する不織布構造物[II]を作った。
【0019】この不織布構造物[II]は、透気度2.2秒
/100cc、透湿度4770g/m2/24hrsである。
この不織布構造物[II]を高温作業用の防護服、防護帽子
および防護手袋に縫製加工した。この防護作業装束を着
用した者と、従来のアルミニウム微粉末を分散させたゴ
ム組成物で被覆した生地で作った防火服と防火装束を着
用した者とで、屋外焼却作業における着用性能試験を行
った。
/100cc、透湿度4770g/m2/24hrsである。
この不織布構造物[II]を高温作業用の防護服、防護帽子
および防護手袋に縫製加工した。この防護作業装束を着
用した者と、従来のアルミニウム微粉末を分散させたゴ
ム組成物で被覆した生地で作った防火服と防火装束を着
用した者とで、屋外焼却作業における着用性能試験を行
った。
【0020】その結果、実施例の防護装束は、火の近く
で作業しても装束の変形がなく、断熱・遮炎効果に優
れ、着用者は余り熱気を感じず体の蒸れ感もなかった。
一方、従来の防火装束は、数分間火の近くで作業しても
作業服が体にまつわり付くようで、着用者は熱気を感
じ、蒸れ感が著しくなり、着用性の悪いものであった。
で作業しても装束の変形がなく、断熱・遮炎効果に優
れ、着用者は余り熱気を感じず体の蒸れ感もなかった。
一方、従来の防火装束は、数分間火の近くで作業しても
作業服が体にまつわり付くようで、着用者は熱気を感
じ、蒸れ感が著しくなり、着用性の悪いものであった。
【0021】実施例3 メタ系アラミド繊維〔分解開始温度が400℃以上、L
OI値が33%〕の1500dr/750filのマルチフ
ィラメント糸を用い、経緯織り密度10×10本/25
mmの平織布(空隙率22%)を作った。一方、上記メタ
系アラミド繊維の繊度2dr、繊維長51mmの短繊維を用
い、カード、ランダムウエバーを通して平均重量350
g/m2の繊維ウエブを作り、上記平織布の両面に積層
し、実施例1と同様に移動に支障のない程度にニードル
パンチ絡合処理を行った不織布積層体を、実施例1と同
じ高圧水流絡合処理条件で不織布積層体の両面から絡合
処理を行った後、乾燥し、表面温度160℃のカレンダ
ーロールでプレス処理して平滑面を有する不織布構造物
[III]を得た。
OI値が33%〕の1500dr/750filのマルチフ
ィラメント糸を用い、経緯織り密度10×10本/25
mmの平織布(空隙率22%)を作った。一方、上記メタ
系アラミド繊維の繊度2dr、繊維長51mmの短繊維を用
い、カード、ランダムウエバーを通して平均重量350
g/m2の繊維ウエブを作り、上記平織布の両面に積層
し、実施例1と同様に移動に支障のない程度にニードル
パンチ絡合処理を行った不織布積層体を、実施例1と同
じ高圧水流絡合処理条件で不織布積層体の両面から絡合
処理を行った後、乾燥し、表面温度160℃のカレンダ
ーロールでプレス処理して平滑面を有する不織布構造物
[III]を得た。
【0022】この不織布構造物[III]は平均重量852
g/m2、平均厚さ3.28mm、見かけ密度0.26g/cm
3、不織布と織地との層間剥離強力7.1Kg/2.5cmで
あり、柔軟で耐屈曲性に富み、アスベストに替わる保温
材・断熱材として防火パネルと併用して軽量で保温・断
熱性に優れたパネルが得られた。
g/m2、平均厚さ3.28mm、見かけ密度0.26g/cm
3、不織布と織地との層間剥離強力7.1Kg/2.5cmで
あり、柔軟で耐屈曲性に富み、アスベストに替わる保温
材・断熱材として防火パネルと併用して軽量で保温・断
熱性に優れたパネルが得られた。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の不織布構造
物は、軽量で高い耐熱性と難燃性を有し断熱性・遮熱性
・遮炎性などに優れた高温下での形態安定性がよい、柔
軟なシート状物であり、例えば、消防用、高温作業用な
どの防護衣料、防護手袋、防護帽子など、溶接現場の防
護シート、保温材、遮熱材、断熱材、自動車や船舶など
の内装材として有用である。
物は、軽量で高い耐熱性と難燃性を有し断熱性・遮熱性
・遮炎性などに優れた高温下での形態安定性がよい、柔
軟なシート状物であり、例えば、消防用、高温作業用な
どの防護衣料、防護手袋、防護帽子など、溶接現場の防
護シート、保温材、遮熱材、断熱材、自動車や船舶など
の内装材として有用である。
【図1】本発明の編地または織地の両面に不織布が積層
され、一体化した不織布構造物の一例の断面模式図であ
る。
され、一体化した不織布構造物の一例の断面模式図であ
る。
【図2】本発明の不織布構造物の一面に、アルミニウム
微粉末による被覆層を形成した不織布構造物の一例の断
面模式図である。
微粉末による被覆層を形成した不織布構造物の一例の断
面模式図である。
1 不織布構造物、 2 繊維絡合不織布、 3 編地または織地、 4 アルミニウム被覆層。
Claims (2)
- 【請求項1】 分解温度または溶融温度が300℃以上
の重合体繊維を主体とした繊維の編地または織地の少な
くとも一面に酸素指数23%以上の有機繊維不織布が積
層され、該編地または織地と有機繊維不織布の層間剥離
強力が2Kg/2.5cm以上である不織布構造物。 - 【請求項2】 分解温度または溶融温度が300℃以上
の重合体繊維を主体とした繊維の編地または織地の少な
くとも一面に酸素指数23%以上の有機繊維不織布が積
層され、該編地または織地と有機繊維不織布の層間剥離
強力が2Kg/2.5cm以上である不織布構造物の少なく
とも一面にアルミニウム微粉末が固着されている不織布
構造物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18418093A JPH0740487A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 不織布構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18418093A JPH0740487A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 不織布構造物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0740487A true JPH0740487A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16148767
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18418093A Pending JPH0740487A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 不織布構造物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740487A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003525772A (ja) * | 2000-02-10 | 2003-09-02 | ラファエル ヘイフェツ | 可撓性反射型断熱構造体 |
| US7153794B2 (en) | 2004-05-07 | 2006-12-26 | Milliken & Company | Heat and flame shield |
| JP2007291716A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Fujita Corp | 断熱パネル |
| US7341963B2 (en) | 2005-05-17 | 2008-03-11 | Milliken & Company | Non-woven material with barrier skin |
| US7446065B2 (en) | 2004-05-07 | 2008-11-04 | Milliken & Company | Heat and flame shield |
| US7709405B2 (en) | 2005-05-17 | 2010-05-04 | Milliken & Company | Non-woven composite |
| US7871947B2 (en) | 2007-11-05 | 2011-01-18 | Milliken & Company | Non-woven composite office panel |
| JP2021160092A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | イチカワ株式会社 | 耐熱フェルト材および耐熱フェルト材の製造方法 |
| JP2023173791A (ja) * | 2022-05-26 | 2023-12-07 | 星和電機株式会社 | 難燃性断熱材及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP18418093A patent/JPH0740487A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003525772A (ja) * | 2000-02-10 | 2003-09-02 | ラファエル ヘイフェツ | 可撓性反射型断熱構造体 |
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| US7229938B2 (en) | 2004-05-07 | 2007-06-12 | Milliken & Company | Heat and flame shield |
| US7446065B2 (en) | 2004-05-07 | 2008-11-04 | Milliken & Company | Heat and flame shield |
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| US7871947B2 (en) | 2007-11-05 | 2011-01-18 | Milliken & Company | Non-woven composite office panel |
| US7998890B2 (en) | 2007-11-05 | 2011-08-16 | Milliken & Company | Non-woven composite office panel |
| JP2021160092A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | イチカワ株式会社 | 耐熱フェルト材および耐熱フェルト材の製造方法 |
| JP2023173791A (ja) * | 2022-05-26 | 2023-12-07 | 星和電機株式会社 | 難燃性断熱材及びその製造方法 |
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