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JPH0732478A - つや消し調熱収縮性ポリエステル系フィルム - Google Patents

つや消し調熱収縮性ポリエステル系フィルム

Info

Publication number
JPH0732478A
JPH0732478A JP5183096A JP18309693A JPH0732478A JP H0732478 A JPH0732478 A JP H0732478A JP 5183096 A JP5183096 A JP 5183096A JP 18309693 A JP18309693 A JP 18309693A JP H0732478 A JPH0732478 A JP H0732478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
heat
shrinkage
shrinkable
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5183096A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuro Kuze
勝朗 久世
Hidenori Shimizu
秀紀 清水
Shinichiro Okumura
慎一郎 奥村
Tsutomu Isaka
勤 井坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP5183096A priority Critical patent/JPH0732478A/ja
Publication of JPH0732478A publication Critical patent/JPH0732478A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱収縮させた時のフィルムのシワ、歪み、
収縮斑などの欠点が極めて少ない、美麗な仕上がり外観
を有し、かつ、つや消し調の熱収縮性ポリエステル系フ
ィルムを提供する。 【構成】 100℃での熱収縮率が主収縮方向において
40%以上であり、該主収縮方向と直交する方向におい
て20%以下である、つや消し調熱収縮性ポリエステル
系フィルムであって、100℃の熱風を用いて10秒間
加熱し、該フィルムを該主収縮方向において40%熱収
縮させた後、130℃の熱風を用いて10秒間加熱した
ときの熱収縮率が主収縮方向において12%以上であ
り、かつフィルムの光沢度が150%以下である、ポリ
エステル系フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆、結束、外装など
に用いられる包装材として好適な熱収縮性ポリエステル
系フィルムに関する。特に、熱収縮した時のシワ、歪
み、収縮斑などの欠点が極めて少なく、美麗な仕上がり
外観を有し、かつ、つや消し調の熱収縮性ポリエステル
系フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性フィルムは、瓶(ガラス製およ
びプラスチック製のボトルを含む)、缶などの各種容
器;および、パイプ、棒、木材、各種棒状体などの長尺
物の被覆用、結束用および外装用として利用されてい
る。例えば、このような熱収縮性フィルムは、標示、保
護、結束、商品価値の向上などの目的で、瓶のキャップ
部、肩部、および胴部の一部または全体を被覆するのに
用いられる。熱収縮性フィルムはまた、箱、瓶、板、
棒、ノートなどを複数個ずつ集積して包装する用途、被
包装物にフィルムを密着させて該フィルムで包装する
(スキンパッケージ)用途などにも用いられる。上記用
途では、該フィルムの収縮性および収縮応力を利用して
いる。
【0003】上記フィルムの素材としては、ポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン、ポリエチレン、塩酸化ゴムなどが
用いられる。通常、上記フィルムをチューブ状に成形し
て、瓶にこのチューブ状のフィルムをかぶせたり、また
はパイプなどを集積してこのチューブ状のフィルムをか
ぶせた後、熱収縮させることにより、包装または結束を
行う。
【0004】しかし、従来の熱収縮性フィルムは、耐熱
性が乏しく、高温でのボイル処理またはレトルト処理
(レトルト食品を製造する際の高温殺菌処理)ができな
い。例えば、レトルト処理を行うと、従来のフィルム
は、処理中に破損する。
【0005】従来のフィルムはまた、インクとの接着性
が悪い。例えば、ポリ塩化ビニルフィルムに印刷を施し
ても、インクと該フィルムとの接着性が悪いため、良好
な印刷状態が得られない。さらに、ポリ塩化ビニルフィ
ルムは、耐熱性に欠けるため、フィルム形成時に部分的
にポリマーや添加剤のゲル状物が生成しやすく、このゲ
ル状物は、印刷面にピンホールが発生する原因となる。
【0006】上記従来のフィルムは、フィルム製造後に
経時的に収縮する。そのため、収縮により印刷ピッチの
変化を生じ、高精度の印刷を行うことができない。
【0007】一方、耐熱性、耐候性および耐溶剤性に優
れたポリエステルを用いた熱収縮性フィルムが提案され
ている。しかし、この熱収縮性ポリエステル系フィルム
には、所望の方向への熱収縮率が不十分であったり、該
方向と直交する方向への熱収縮率を小さくすることがで
きないなどの問題点があった。このような問題点は、例
えば、特開昭63−156833号公報などに開示され
ているように、原料であるポリエステルの共重合組成を
最適化することにより解決され得る。
【0008】しかし、これらの方法で得られたフィルム
も、収縮速度が早すぎるなどの問題があり、フィルムを
熱収縮させたときにそのフィルムにシワ、歪み、収縮斑
などが発生し、美麗な外観が得られにくいという欠点が
あった。
【0009】さらに、最近になって、商品のイメージを
高級化し、他の同類の商品と比べて外観の風合いのより
優れた商品を得たいという要求から、つや消し調の熱収
縮フィルムの商品化が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するものであり、その目的は、熱収縮率が
十分に大きく、かつ熱収縮させた時のシワ、歪み、収縮
斑などの欠点が極めて少なく、美麗な外観を有し、か
つ、つや消し調の熱収縮性ポリエステル系フィルムを提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のつや消し性ポリ
エステル系フィルムは、100℃での熱収縮率が主収縮
方向において40%以上であり、該主収縮方向と直交す
る方向において20%以下であり、100℃の熱風を用
いて10秒間加熱し、該フィルムを該主収縮方向におい
て40%熱収縮させた後、130℃の熱風を用いて10
秒間加熱したときの熱収縮率が主収縮方向において12
%以上であり、かつフィルムの光沢度が150%以下で
ある。
【0012】以下に、本発明について詳しく説明する。
【0013】本発明に用いられるポリエステルを構成す
るジカルボン酸成分としては、エチレンテレフタレート
ユニットを構成するテレフタル酸をはじめとする芳香族
ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸および脂環式ジカル
ボン酸のいずれもが用いられ得る。テレフタル酸以外の
芳香族ジカルボン酸としては、イソフタル酸、オルトフ
タル酸、5−tert−ブチルイソフタル酸などのベン
ゼンジカルボン酸類;2,6−ナフタレンジカルボン酸
などのナフタレンジカルボン酸類;4,4’−ジカルボ
キシジフェニル、2,2,6,6−テトラメチルビフェ
ニル−4,4’−ジカルボン酸などのジカルボキシビフ
ェニル類;1,1,3−トリメチル−3−フェニルイン
デン−4,5−ジカルボン酸およびその置換体;1,2
−ジフェノキシエタン−4,4’−ジカルボン酸および
その置換体などがある。脂肪族ジカルボン酸としては、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバチン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、ウンデカン酸、ドデカンジカルボン酸、ブラシリン
酸、テトラデカンジカルボン酸、タプシン酸、ノナデカ
ンジカルボン酸、ドコサンジカルボン酸およびこれらの
置換体などがある。脂環式ジカルボン酸としては、4,
4’−ジカルボキシシクロヘキサンおよびその置換体な
どがある。
【0014】本発明に用いられるポリエステルを構成す
るジオール成分としては、エチレンテレフタレートユニ
ットを構成するエチレングリコールをはじめとする脂肪
族ジオール、脂環式ジオールおよび芳香族ジオールのい
ずれもが用いられ得る。エチレングリコール以外の脂肪
族ジオールとしては、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,10−デカンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、2−メチル−2−エチル−1,3−プロパンジオ
ール、2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−
エチル−2−n−ブチル−1,3−プロパンジオールな
どがある。脂環式ジオールとしては、1,3−シクロヘ
キサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ールなどがある。芳香族ジオールとしては、2,2−ビ
ス(4’−β−ヒドロキシエトキシジフェニル)プロパ
ン、ビス(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)ス
ルホンなどのビスフェノール系化合物のエチレンオキサ
イド付加物;キシリレンジグリコール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキ
レングリコールなどがある。
【0015】本発明に用いられるポリエステルは、上記
ジカルボン酸およびジオールから形成され得る。ポリエ
ステルを調製するためには、通常、それぞれ一種以上の
ジカルボン酸およびジオールを組み合わせて用いること
が好ましく、そのことによって、熱収縮性フィルムとし
ての特性が改良され得る。組み合わせて用いられるジカ
ルボン酸成分およびジオール成分の種類および含有量
は、所望のフィルム特性、経済性などに基づいて適宜決
定され得る。
【0016】本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルム
は、上記のジカルボン酸成分およびジオール成分から得
られる少なくとも1種のポリエステルを含有する組成物
でなる。本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルムで
は、含有されるポリエステル全体の40〜90モル%が
エチレンテレフタレートユニットであることが好まし
い。エチレンフタレートユニットの含有割合がポリエス
テル全体の40モル%未満の場合には、得られるフィル
ムの耐熱性が低下するおそれがあり、90モル%を超え
る場合には、得られるフィルムの収縮後の仕上がり状態
が不良となるおそれがある。
【0017】本発明に用いられるポリエステルは、いず
れも従来の方法により製造され得る。例えば、ジカルボ
ン酸とジオールとを直接反応させる直接エステル化法;
ジカルボン酸ジメチルエステルとジオールとを反応させ
るエステル交換法などを用いてポリエステルまたは共重
合ポリエステルが調製される。これらの方法はそれぞ
れ、回分式および連続式のいずれの方法で行ってもよ
い。
【0018】一般に共重合ポリエステルは、融点が低い
ため、乾燥時の取り扱いが難しいなどの問題がある。し
たがって、共重合ポリエステルは、ホモポリエステルと
混合して用いることが好ましい。ホモポリエステルとし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリ(1,4−シクロヘキセンジメチレンテ
レフタレート)などが挙げられ、安価で入手できるため
経済的であるという点でポリエチレンテレフタレートが
特に好ましい。
【0019】本発明に用いられるポリエステル組成物に
は、得られるフィルムの光沢度を150%以下に低下さ
せて、つや消し調とするために、この組成物に不溶性の
無機微粒子または有機微粒子、またはこの組成物に非相
溶性の熱可塑性樹脂を配合する。
【0020】ポリエステル組成物に不溶性の無機微粒子
としては、シリカ、アルミナ、酸化チタン、ジルコニア
などの金属酸化物;カオリン、タルク、セリサイト、ゼ
オライトなどの金属の複合酸化物;炭酸カルシウム、炭
酸バリウムなどの金属の炭酸塩;硫酸カルシウム、硫酸
バリウムなどの金属の硫酸塩;リン酸カルシウムなどの
金属のリン酸塩などからなる微粒子が挙げられる。上記
有機微粒子としては、ポリスチレン系、ポリアクリル
系、シリコーン系、メラミン系などの架橋高分子からな
る微粒子が挙げられる。
【0021】ポリエステル組成物に非相溶性の熱可塑性
樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリアクリル系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスルホン酸系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリレート系樹脂などが
挙げられる。
【0022】上記不溶性微粒子または非相溶性樹脂は、
単独でまたは2種以上を併用して用いられ得る。
【0023】上記不溶性微粒子または非相溶性樹脂のポ
リエステル組成物中の含有量は、市場で要求される光沢
度または配合する成分により、適宜選択すべきである。
一般的には、不溶性微粒子を用いる場合には0.3〜3
重量%、非相溶性樹脂を用いる場合には2〜10重量%
程度の割合でポリエステル組成物中に含有されることが
好ましい。このような含有割合で上記不溶性微粒子また
は非相溶性樹脂をポリエステル組成物中に含有すること
により、得られるフィルムは、光沢度が150%以下と
なり、このフィルムに印刷を施した場合には、つや消し
調の良好な外観が得られる。
【0024】これらの微粒子および/または非相溶性樹
脂と、ポリエステルおよび/または共重合ポリエステル
とを混合する方法もまた特に限定されない。例えば、ポ
リエステルまたは共重合ポリエステルの製造工程で配合
する方法、製膜時に配合する方法などがあり、その配合
形態としては、上記不溶性微粒子または非相溶性樹脂を
直接配合する方法、または高濃度のマスターバッチを予
め作製しておき、そのマスターバッチを配合する方法が
ある。
【0025】上記ポリエステル組成物の各種成分を混合
したときの固有粘度は、0.50〜1.3d/gである
ことが好ましい。この固有粘度が0.50d/g未満の
場合には、得られるフィルムの強度が不足するおそれが
あり、1.3d/gを超える場合には、得られるフィル
ムの強度が一定以上には上がらなくなり、かつ経済的に
不利となるおそれがある。
【0026】上記ポリエステル組成物は、既知の方法
(例えば、押し出し法、カレンダー法)によりフィルム
状に成形される。フィルムの形状は、例えば、平面状ま
たはチューブ状であり、特に限定されない。得られたフ
ィルムは、例えば、後述の所定条件下において、所定の
一方向(主延伸方向)へ2.5倍から7.0倍、好まし
くは3.0倍から6.0倍の範囲に延伸される。4.0
倍から6.0倍がより好ましく、4.5倍から6.0倍
が最も好ましい。主延伸方向と直交する方向には、1.
0倍から2.0倍、好ましくは1.1倍から1.8倍の
範囲で延伸される。この延伸の順序はどちらが先であっ
てもよい。主延伸方向への延伸は、この方向に高い熱収
縮率を得るために行われる。主延伸方向と直交する方向
への延伸は、得られたフィルムの耐衝撃性を向上し、か
つ一方向に引き裂かれ易いという性質を緩和するために
行われる。上記直角方向の延伸率が2倍を超えると、主
収縮方向と直交する方向への熱収縮性が大きくなり過
ぎ、熱収縮を行ったときの仕上がりが波打ち状態に不均
一となる。上記割合で延伸を行ったフィルムは、通常、
主延伸方向の収縮率に対して、それと直交する方向の収
縮率が15%以下であることが好ましく、8〜9%以下
であることがより好ましく、7%以下であることがさら
に好ましい。このような収縮率を有するフィルムは加熱
処理を行ったときに仕上がりが均一になる。
【0027】延伸方法としては通常の方法が採用され
る。それには例えば、ロール延伸法、長間隙延伸法、テ
ンター延伸法、チューブラー延伸法がある。これらの方
法のいずれにおいても、延伸は、逐次2軸延伸、同時2
軸延伸、1軸延伸、およびこれらの組合せにより行われ
得る。上記2軸延伸では、縦横方向の延伸は同時に行わ
れてもよいが、どちらか一方を先に行う逐次2軸延伸が
効果的であり、その縦横の順序はどちらが先でもよい。
【0028】上記延伸時には、例えば、上記フィルム
は、それを構成するポリエステルのTg以上の温度、例
えば、Tg以上(Tg+80℃)以下の温度で加熱され
る。この加熱を主延伸方向(これが「主収縮方向」とな
る)への延伸時に行うと、該方向(主収縮方向)と直交
する方向の熱収縮を抑制することができる。上記温度範
囲が(Tg+80℃±25℃)である場合、上記主収縮
方向と直交する方向の熱収縮率がほぼ最小となる。
【0029】上記延伸後には、好ましくは、下記のよう
な、ヒートセット、伸長、冷却などの操作が行われ得
る。
【0030】フィルムの延伸後には、通常、ヒートセッ
トが行われる。例えば、フィルムの延伸を行った後に、
該フィルムを30℃〜150℃の加熱ゾーンに約1秒か
ら30秒間通すことが推奨される。これをヒートセット
という。このヒートセットを行うことにより、夏期高温
下のような高温高湿状況下でのフィルムの寸法変化を防
止することができる。
【0031】フィルムの延伸後であって、ヒートセット
を行う前、もしくはヒートセットを行った後に、さら
に、伸長あるいは緊張状態に保ってフィルムにストレス
をかけながら冷却すること、あるいは該処置に続いて緊
張状態を解除した後も引き続いて冷却することにより、
得られたフィルムの加熱による収縮特性は、より良好と
なり、かつ安定する。
【0032】このようにして得られた本発明の熱収縮性
ポリエステル系フィルムでは、100℃での主収縮方向
においての熱収縮率(1次熱収縮率)は40%以上であ
る。この熱収縮率が40%未満の場合には、このフィル
ムを異形被包装物の表面に沿わせて熱収縮させたとき
に、必要な収縮を細部にわたって達成することができ
ず、上記1次熱収縮率を達成するためには高温まで加熱
しなければならなくなる。一方、被包装物の耐熱性にも
制限があるため、フィルムの適用範囲が狭くなり好まし
くない。
【0033】本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルム
ではまた、主収縮方向と直交する方向の100℃での熱
収縮率は20%以下であり、15%以下であることが好
ましく、10%以下であることがさらに好ましい。フィ
ルムの熱収縮率が20%を超える場合には、そのフィル
ムを、例えば、ラベルとして使用して収縮させた場合に
は、容器の縦方向に沿ってフィルムが大きく収縮して、
歪み、端部のカールなどが発生するため好ましくない。
【0034】さらに、本発明のフィルムを、100℃の
熱風を用いて10秒間加熱し、主収縮方向において40
%熱収縮させた後、130℃の熱風を用いて10秒間加
熱したときの主収縮方向における熱収縮率(2次熱収縮
率)は12%以上であり、14%以上であることが好ま
しい。この2次熱収縮率が12%未満の場合には、熱収
縮させた時のフィルムにシワ、歪み、収縮斑などの欠点
の発生が起こり、美麗な外観が得られないので好ましく
ない。
【0035】本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルム
では、フィルムの光沢度は150%以下である。フィル
ムの光沢度を150%以下にすることにより、フィルム
に印刷を施した場合、印刷面の過度の光沢を抑えること
ができ、つや消し調となり、かつ印刷が見え易く、印刷
物に高級感が付与できる。フィルムの光沢度は120%
以下であることがより好ましい。フィルムの光沢度を1
50%以下にするには、上記ポリエステル組成物に、上
記の不溶性無機微粒子または有機微粒子、または非相溶
性の熱可塑性樹脂を配合することにより達成できる。
【0036】本発明のフィルムの面配向係数は、100
×10-3以下であることが好ましい。面配向係数が10
0×10-3を超える場合には、得られるフィルムの強度
が低下し、少しの外傷によっても破れ易くなる。このよ
うなフィルムを、例えば、瓶の外表面に巻き付けて補強
材として使用する場合には、十分な補強効果が得られな
い。
【0037】本発明のフィルムの複屈折率は、15×1
-3〜160×10-3であることが好ましい。複屈折率
が15×10-3未満の場合には、得られるフィルムの主
収縮方向の熱収縮率および収縮応力が低くなる。複屈折
率が160×10-3を超える場合には、得られるフィル
ムは外傷によって破れ易くなり、かつ衝撃強度が低くな
るため、実用性が低い。
【0038】本発明のフィルムの厚みは6〜250μm
の範囲であることが好ましい。フィルムの厚みが6μm
未満の場合には、フィルムの強度が不足し、取扱いが困
難となるおそれがあり、250μmを超える場合には、
フィルムの強度が一定以上には上がらなくなり、かつ経
済的に不利となるおそれがある。
【0039】
【実施例】以下に本発明を実施例につき説明する。本実
施例および比較例で用いた測定方法を以下に示す。
【0040】(1)1次熱収縮率 フィルムを幅15mmに切断してテープ状のサンプルと
し、長手方向に200mmの間隙に標線を記す。このサ
ンプルを100℃の熱風を用いて1分間加熱し、収縮率
を測定する。
【0041】(2)2次熱収縮率 主収縮方向のフィルム長に対して40%の長さのたるみ
をつけた状態で金属製の枠にフィルムを固定し、100
℃の熱風を用いて10秒間加熱してフィルムを上記たる
みがなくなる状態まで収縮させる。この熱収縮させたフ
ィルムを幅15mmに切断してテープ状のサンプルと
し、長手方向に200mmの間隙に標線を記す。このサ
ンプルを130℃の熱風を用いて10秒間加熱し、収縮
率を測定する。
【0042】(3)収縮後の仕上がり状態 フィルムに収縮ラベル用の印刷を施し、そして円筒形
(チューブ)に形成した後、1.5L容量の角形PET
ボトルに被せ、シュリンクトンネルを通過させた。シュ
リンクトンネルの条件は、第一ゾーンを100℃で滞留
時間4.5秒、第二ゾーンを140℃で滞留時間5秒と
した。得られたラベルの収縮の仕上がり状態を、目視に
より判定した(シワ、印刷歪みおよび収縮斑による印刷
の濃淡について)。
【0043】(4)光沢度 JIS Z 8741に準じ、日本電色工業(株)製グ
ロスメーターで45°のグロス値として測定した。
【0044】(実施例1)ジカルボン酸としてテレフタ
ル酸95モル%およびアジピン酸5モル%、ジオール成
分としてエチレングリコール68モル%、ジエチレング
リコール2モル%、および1,4−シクロヘキサンジメ
タノール30モル%を含有し、そして光沢度調整剤とし
て平均粒子径2.4μmの二酸化ケイ素0.5重量%を
含有する、固有粘度が0.70d/gのポリエステル組
成物を290℃で溶融押し出しし、厚み200μmのフ
ィルムを得た。上記ポリエステル組成物および光沢度調
整剤の成分および含有量を表1に示す。実施例2〜4お
よび比較例1〜5で用いたポリエステル組成物および光
沢度調整剤についても併せて表1に示す。この未延伸フ
ィルムを120℃で6秒間予熱した後、所定の一方向へ
5.0倍に延伸した。なお延伸時における温度条件は全
工程の1/2までは80℃に、残りの1/2は90℃に
設定した。延伸後、95℃で5秒間熱処理を行った。こ
の熱処理時に横方向に3%、縦方向に0.2%の弛緩処
理を行い、厚み40μmの熱収縮性フィルムを得た。得
られた熱収縮性フィルムについて上記方法により、1次
熱収縮率、2次熱収縮率、収縮後の仕上がり状態および
光沢度を測定し、その結果を表2に示す。実施例2〜4
および比較例1〜5の結果も併せて表2に示す。
【0045】実施例1により、2次熱収縮率が高く、収
縮ラベルとしての収縮後の仕上がり状態は良好で、かつ
光沢度が低く、裏面印刷を施した場合にもつや消し調の
良好な外観となる、実用性の高い熱収縮性フィルムが得
られた。
【0046】(比較例1)二酸化ケイ素の配合量を0.
05重量%としたこと以外は、実施例1と同様にして熱
収縮性ポリエステルフィルムを得た。
【0047】比較例1では、収縮ラベルとしての収縮後
の仕上がり状態は良好であるが、光沢度が高く、裏面印
刷を施した場合でも光沢が過度に強いためつや消し調に
はならず、実施例1の熱収縮性フィルムに比べて高級感
に劣る熱収縮性フィルムが得られた。
【0048】(比較例2)共重合ポリエステルの組成を
表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様
にして熱収縮性フィルムを得た。
【0049】比較例2では、光沢度が低く、裏面印刷を
施した場合にもつや消し調の良好な外観となるという点
では優れているが、2次熱収縮率が低いため、収縮ラベ
ルとしての収縮後の仕上がり状態が劣る熱収縮性フィル
ムが得られた。
【0050】(実施例2〜4)表1に示すような組成の
ポリエステル組成物と、光沢度調製剤とを配合した配合
物を用いたこと以外は、実施例1と同様にして熱収縮性
フィルムを得た。
【0051】実施例2〜4では、いずれも収縮ラベルと
しての収縮後の仕上がり状態が良好で、かつフィルムの
光沢度が低く、裏面印刷を施した場合にもつや消し調の
良好な外観となる、実用性が高い熱収縮性フィルムが得
られた。
【0052】(比較例3)光沢度調製剤を配合しなかっ
たこと以外は、実施例2と同様にして熱収縮性フィルム
を得た。
【0053】(比較例4)光沢度調製剤を配合しなかっ
たこと以外は、実施例3と同様にして熱収縮性フィルム
を得た。
【0054】(比較例5)光沢度調製剤を配合しなかっ
たこと以外は、実施例4と同様にして熱収縮性フィルム
を得た。
【0055】比較例2〜4では、収縮ラベルとしての収
縮仕上り性は良好であるが、光沢度が高く、裏面印刷を
施した場合でも光沢が過度に強いためつや消し調にはな
らず、実施例1〜4の熱収縮性フィルムに比べて高級感
が劣る熱収縮性フィルムが得られた。
【0056】
【表1】
【0057】表1中の略号記号および*〜***は、以
下を示す: T:テレフタル酸 IPA:イソフタル酸 SA:セバチン酸 AA:アジピン酸 AZ:アゼライン酸 EG:エチレングリコール DEG:ジエチレングリコール CHDM:1,4−シクロヘキサンジメタノール NPG:ネオペンチルグリコール *:RV 2.87 **:MI 7g/10分 ***:ビスフェノールAをフェノール成分としたポリ
カーボネート樹脂
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】本発明の熱収縮性フィルムは、熱収縮さ
せたときのフィルムのシワ、歪み、収縮斑などの欠点の
極めて少ない美麗な外観を有するフィルムである。本発
明の熱収縮性フィルムはまた、フィルムの光沢度が低
く、裏面印刷を施した場合つや消し調の良好な印刷が得
られる。本発明の熱収縮フィルムは、ラベル用収縮フィ
ルムを始め、種々の包装材料として有用であり、利用価
値が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:02 B29L 7:00 C08L 67:00 (72)発明者 井坂 勤 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100℃での熱収縮率が主収縮方向にお
    いて40%以上であり、該主収縮方向と直交する方向に
    おいて20%以下である、つや消し調熱収縮性ポリエス
    テル系フィルムであって、 100℃の熱風を用いて10秒間加熱し、該フィルムを
    該主収縮方向において40%熱収縮させた後、130℃
    の熱風を用いて10秒間加熱したときの熱収縮率が主収
    縮方向において12%以上であり、かつフィルムの光沢
    度が150%以下である、ポリエステル系フィルム。
JP5183096A 1993-07-23 1993-07-23 つや消し調熱収縮性ポリエステル系フィルム Pending JPH0732478A (ja)

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