JPH07286408A - 繊維強化樹脂製筋材 - Google Patents
繊維強化樹脂製筋材Info
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- JPH07286408A JPH07286408A JP10163794A JP10163794A JPH07286408A JP H07286408 A JPH07286408 A JP H07286408A JP 10163794 A JP10163794 A JP 10163794A JP 10163794 A JP10163794 A JP 10163794A JP H07286408 A JPH07286408 A JP H07286408A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】良好な引張り強度を有し、且つ繊維強化樹脂製
筋材で強化したコンクリート等との付着強度に優れる繊
維強化樹脂製筋材の提供。 【構成】繊維強化樹脂によって構成される線条体とその
表面を有機繊維束で編組み被覆してある筋材において、
(1)式によって表わされる表面アンカー係数が0.4
以上1.0以下である繊維強化樹脂製筋材。 SC=T/Y=(h/D)/(YC×YL) ・・・
(1) ただし、SC:表面アンカー係数、T:突起比 Y:線条体表面に対する表面材である有機繊維束の被覆
率 h:線条体表面を編組み被覆した表面材である有機繊維
束の頂部の平均高さ D:線条体の相当直径 YC:線条体横断面周長に対する繊維束の接触長さの比 YL:線条体縦断面延長に対する繊維束の接触長さの比
筋材で強化したコンクリート等との付着強度に優れる繊
維強化樹脂製筋材の提供。 【構成】繊維強化樹脂によって構成される線条体とその
表面を有機繊維束で編組み被覆してある筋材において、
(1)式によって表わされる表面アンカー係数が0.4
以上1.0以下である繊維強化樹脂製筋材。 SC=T/Y=(h/D)/(YC×YL) ・・・
(1) ただし、SC:表面アンカー係数、T:突起比 Y:線条体表面に対する表面材である有機繊維束の被覆
率 h:線条体表面を編組み被覆した表面材である有機繊維
束の頂部の平均高さ D:線条体の相当直径 YC:線条体横断面周長に対する繊維束の接触長さの比 YL:線条体縦断面延長に対する繊維束の接触長さの比
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート等の強化
に用いられる繊維強化樹脂製の筋材に関するものであ
る。
に用いられる繊維強化樹脂製の筋材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】セメント、モルタル、コンクリート等
(以下コンクリート等)の強化用筋材としては、従来よ
り鉄筋が広く用いられているが、近年、軽量化や耐腐食
性などの要求から各種の繊維強化樹脂(FRP)製筋材
が開発されている。
(以下コンクリート等)の強化用筋材としては、従来よ
り鉄筋が広く用いられているが、近年、軽量化や耐腐食
性などの要求から各種の繊維強化樹脂(FRP)製筋材
が開発されている。
【0003】これらは、炭素繊維、アラミド繊維、ガラ
ス繊維、ビニロン繊維などの強化繊維を、エポキシ樹脂
や不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂やポリフ
ェニレンサルファイド(PPS)などの熱可塑性樹脂を
母材として固めたものである。
ス繊維、ビニロン繊維などの強化繊維を、エポキシ樹脂
や不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂やポリフ
ェニレンサルファイド(PPS)などの熱可塑性樹脂を
母材として固めたものである。
【0004】これらの繊維強化樹脂製筋材によりコンク
リート等を強化するためには、筋材とコンクリート等と
の付着強度が良好であることが必要である。
リート等を強化するためには、筋材とコンクリート等と
の付着強度が良好であることが必要である。
【0005】そのためには筋材に凹凸を付して機械的結
合力を向上させることが通常行なわれる。
合力を向上させることが通常行なわれる。
【0006】その方法として樹脂製筋材自体に凹凸を付
ける方法と、樹脂製筋材の表面に表面材を付して凹凸を
設ける方法がある。
ける方法と、樹脂製筋材の表面に表面材を付して凹凸を
設ける方法がある。
【0007】樹脂製筋材自体に凹凸を付ける方法として
は、特開昭63―206548号公報に開示されている
ような樹脂製筋材の一部を扁平化する方法や、特開平2
―92624号公報、特開平2―92626号公報に開
示されているような樹脂製筋材に凸部を設ける方法、特
開平1―192946号公報に開示されているような真
円以外の断面形状を有するロッドに捩りを施す方法、特
開平2―105830号公報などに開示されているよう
な組紐を用いる方法など、様々な方法が提案されてい
る。
は、特開昭63―206548号公報に開示されている
ような樹脂製筋材の一部を扁平化する方法や、特開平2
―92624号公報、特開平2―92626号公報に開
示されているような樹脂製筋材に凸部を設ける方法、特
開平1―192946号公報に開示されているような真
円以外の断面形状を有するロッドに捩りを施す方法、特
開平2―105830号公報などに開示されているよう
な組紐を用いる方法など、様々な方法が提案されてい
る。
【0008】しかしながら前記の各方法は、製造工程が
余計に必要になり、製造が困難になる上、強化繊維がう
ねるなどして強化方向に配向されないため、樹脂製筋材
自体の強度低下を起すという大きな欠点がある。
余計に必要になり、製造が困難になる上、強化繊維がう
ねるなどして強化方向に配向されないため、樹脂製筋材
自体の強度低下を起すという大きな欠点がある。
【0009】従って繊維強化樹脂製筋材強度の面から
は、FRP表面に表面材を付す方法が優れており、その
具体的な方法としては、特開昭60―203761号公
報、特開平01―174533号公報に開示されている
ような無機質粉粒体を被着形成させる方法や、筋材表面
に粒状物を付着する方法が提案されている。
は、FRP表面に表面材を付す方法が優れており、その
具体的な方法としては、特開昭60―203761号公
報、特開平01―174533号公報に開示されている
ような無機質粉粒体を被着形成させる方法や、筋材表面
に粒状物を付着する方法が提案されている。
【0010】しかしながら前記の方法は筋材の強化繊維
に直接、硬い粒子が付着しているため筋材の運搬、施工
時に筋材同士の接触により強化繊維そのものを傷つけた
り、粒子自体が剥落してコンクリートとの付着性が低下
するなど欠点がある。
に直接、硬い粒子が付着しているため筋材の運搬、施工
時に筋材同士の接触により強化繊維そのものを傷つけた
り、粒子自体が剥落してコンクリートとの付着性が低下
するなど欠点がある。
【0011】特開平02―127583号公報に開示さ
れているようなポリエステル系の有機繊維や有機繊維織
布を表面にスパイラル状に巻つける方法が提案されてい
る。
れているようなポリエステル系の有機繊維や有機繊維織
布を表面にスパイラル状に巻つける方法が提案されてい
る。
【0012】しかしながら前記の方法は、巻つけた繊維
や織布間に交絡がないため、高い付着強度は発揮でき
ず、一部分の繊維や織布の剥落がすぐ全体の繊維や織布
の剥落につながり好ましくない。
や織布間に交絡がないため、高い付着強度は発揮でき
ず、一部分の繊維や織布の剥落がすぐ全体の繊維や織布
の剥落につながり好ましくない。
【0013】特開昭63―75194号公報、特開平0
2―104786号公報に開示されているような有機繊
維を筋材表面にブレード(braid,編み組)する方
法が提案されている。
2―104786号公報に開示されているような有機繊
維を筋材表面にブレード(braid,編み組)する方
法が提案されている。
【0014】しかしながら前記の各方法は、編み組に用
いる繊維を熱収縮率の異なる繊維を用いるため収縮作用
のない被覆繊維が筋材表面から浮いてしまい付着が不十
分となりコンクリートとの高い付着強度が得られない。
いる繊維を熱収縮率の異なる繊維を用いるため収縮作用
のない被覆繊維が筋材表面から浮いてしまい付着が不十
分となりコンクリートとの高い付着強度が得られない。
【0015】また有機繊維による編み組密度が高すぎて
筋材表面が全体に平面的になるためコンクリートとのア
ンカー効果が小さいという問題点がある。
筋材表面が全体に平面的になるためコンクリートとのア
ンカー効果が小さいという問題点がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、良好な引張
り強度を有し、且つ繊維強化樹脂製筋材で強化したコン
クリート等との付着強度に優れる繊維強化樹脂製筋材の
提供を目的とするものである。
り強度を有し、且つ繊維強化樹脂製筋材で強化したコン
クリート等との付着強度に優れる繊維強化樹脂製筋材の
提供を目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維強化樹脂
によって構成される線条体とその表面を有機繊維束から
なる表面材で編組み被覆してある筋材において、(1)
式によって表わされる表面アンカー係数が0.4以上
1.0以下である繊維強化樹脂製筋材。
によって構成される線条体とその表面を有機繊維束から
なる表面材で編組み被覆してある筋材において、(1)
式によって表わされる表面アンカー係数が0.4以上
1.0以下である繊維強化樹脂製筋材。
【0018】
【数2】 SC=T/Y=(h/D)/(YC×YL) ・・・(1)
【0019】ただし、 SC:表面アンカー係数 T:突起比 Y:線条体表面に対する表面材である有機繊維束の被覆
率 h:線条体表面を編組み被覆した表面材である有機繊維
束の頂部の平均高さ D:線条体の相当直径(例えば、周長をπで除した値) YC:線条体横断面周長に対する繊維束の接触長さの比 YL:線条体縦断面延長に対する繊維束の接触長さの比
率 h:線条体表面を編組み被覆した表面材である有機繊維
束の頂部の平均高さ D:線条体の相当直径(例えば、周長をπで除した値) YC:線条体横断面周長に対する繊維束の接触長さの比 YL:線条体縦断面延長に対する繊維束の接触長さの比
【0020】以下、図面を用いて、本発明の内容を詳細
に説明する。図1は、本発明の繊維強化樹脂製筋材の横
断面図であり、図2は、本発明の繊維強化樹脂製筋材の
側面図である。
に説明する。図1は、本発明の繊維強化樹脂製筋材の横
断面図であり、図2は、本発明の繊維強化樹脂製筋材の
側面図である。
【0021】図1、2において、線条体1は、連続繊維
と母材樹脂より構成されたFRPであり、この線条体1
の周囲に、表面材2が形成されて繊維強化樹脂製筋材と
なる。
と母材樹脂より構成されたFRPであり、この線条体1
の周囲に、表面材2が形成されて繊維強化樹脂製筋材と
なる。
【0022】線条体1を構成する高強度連続繊維はコン
クリート等の強化材として用いられるのに必要な強度を
有するものであり、引張強度で50kgf/mm2以上
を有することが好ましい。
クリート等の強化材として用いられるのに必要な強度を
有するものであり、引張強度で50kgf/mm2以上
を有することが好ましい。
【0023】そのような高強度連続繊維として炭素繊
維、アラミド繊維、ガラス繊維、ポリアリレート繊維な
どが挙げられる。
維、アラミド繊維、ガラス繊維、ポリアリレート繊維な
どが挙げられる。
【0024】この中でポリアリレート繊維は、液晶性の
芳香族ポリエステル繊維であり、クラレ社のベクトラン
(商品名)などが相当する。
芳香族ポリエステル繊維であり、クラレ社のベクトラン
(商品名)などが相当する。
【0025】この場合、前記繊維の中の1種類の繊維を
用いても、複数種類の繊維を使用してもよい。
用いても、複数種類の繊維を使用してもよい。
【0026】前記繊維の中で炭素繊維は、耐アルカリ性
が高く、且つ弾性率の高いものを製造することができる
ため、特に好ましいものである。
が高く、且つ弾性率の高いものを製造することができる
ため、特に好ましいものである。
【0027】母材樹脂には、熱硬化性樹脂が使用され
る。母材樹脂に用いられる熱硬化性樹脂としては、エポ
キシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、
ビスマレイミド・トリアジン樹脂などがある。この他の
ものでも、FRPに用いられるものであれば、使用可能
である。
る。母材樹脂に用いられる熱硬化性樹脂としては、エポ
キシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、
ビスマレイミド・トリアジン樹脂などがある。この他の
ものでも、FRPに用いられるものであれば、使用可能
である。
【0028】母材に用いられる樹脂は、エポキシ樹脂な
ど、耐アルカリ性の高いものは特に好ましい。
ど、耐アルカリ性の高いものは特に好ましい。
【0029】繊維強化樹脂製筋材を構成する線条体のV
f(繊維の体積含有率)は、40%以上75%以下であ
ることが好ましい。すなわち40%未満では筋材として
用いるのに性能が低く、75%を超えるものでは製造が
困難である。
f(繊維の体積含有率)は、40%以上75%以下であ
ることが好ましい。すなわち40%未満では筋材として
用いるのに性能が低く、75%を超えるものでは製造が
困難である。
【0030】また、繊維強化樹脂製筋材の大きさには特
に制限がないが、実用上は、例えば円形断面の場合、直
径で1mm以上50mm以下程度のものが用いられる。
に制限がないが、実用上は、例えば円形断面の場合、直
径で1mm以上50mm以下程度のものが用いられる。
【0031】線条体1の表面には、表面材2が編組み法
で被覆されている。表面材2にはポリプロピレン繊維、
ポリエステル繊維、アラミド繊維、アクリル繊維などの
有機繊維束が用いられる。有機繊維束はフィラメント
糸、紡績糸いずれの形態でも用いることができる。
で被覆されている。表面材2にはポリプロピレン繊維、
ポリエステル繊維、アラミド繊維、アクリル繊維などの
有機繊維束が用いられる。有機繊維束はフィラメント
糸、紡績糸いずれの形態でも用いることができる。
【0032】有機繊維束は、樹脂の熱処理条件や、機械
的強度、価格などの面を勘案して選択すればよい。この
中で、紡績糸を用いた場合、コンクリート等との付着強
度が高いため、好ましいものである。
的強度、価格などの面を勘案して選択すればよい。この
中で、紡績糸を用いた場合、コンクリート等との付着強
度が高いため、好ましいものである。
【0033】その詳細な理由は明かではないが、紡績糸
を用いた場合の筋材表面性状が、特に付着強度向上に好
ましい結果を与えるものと考えられる。
を用いた場合の筋材表面性状が、特に付着強度向上に好
ましい結果を与えるものと考えられる。
【0034】線条体の表面被覆に用いられる有機繊維束
は、樹脂の硬化熱処理条件で5%以上の熱収縮率をもつ
ことが好ましい。
は、樹脂の硬化熱処理条件で5%以上の熱収縮率をもつ
ことが好ましい。
【0035】即ち、5%以上の熱収縮率をもつ有機繊維
束を用いることにより、線条体中樹脂の熱硬化処理時に
有機繊維束が熱収縮し、線条体に圧力をかけて線条体中
繊維束を緊密にすると同時に、線条体表面に樹脂をしみ
ださせて表面材2と線条体1を一体化することができ
る。
束を用いることにより、線条体中樹脂の熱硬化処理時に
有機繊維束が熱収縮し、線条体に圧力をかけて線条体中
繊維束を緊密にすると同時に、線条体表面に樹脂をしみ
ださせて表面材2と線条体1を一体化することができ
る。
【0036】有機繊維束の繊度や繊維径、繊維束径、繊
維束数は特に規定されるものではなく、繊維強化樹脂製
筋材の表面アンカー係数を満足するように線条体相当直
径(D)に応じた突起比(T=(h/D))、線条体表
面に対する表面材である有機繊維束の被覆率(Y)を決
定すれば良い。
維束数は特に規定されるものではなく、繊維強化樹脂製
筋材の表面アンカー係数を満足するように線条体相当直
径(D)に応じた突起比(T=(h/D))、線条体表
面に対する表面材である有機繊維束の被覆率(Y)を決
定すれば良い。
【0037】被覆率(Y)は、線条体の周囲面を有機繊
維束が被覆している割合を示すものであり、図1及び図
2に示した例を用いて説明すれば線条体の周長は(π
D)で表わされ、有機繊維束の一つの幅は(Lc)で表
わされ、その断面で接している束の数をnで表わせば、
(Lc×n/πD)で表わされる比(Yc)が求められ
る。
維束が被覆している割合を示すものであり、図1及び図
2に示した例を用いて説明すれば線条体の周長は(π
D)で表わされ、有機繊維束の一つの幅は(Lc)で表
わされ、その断面で接している束の数をnで表わせば、
(Lc×n/πD)で表わされる比(Yc)が求められ
る。
【0038】筋材の縦断面の線条体長は(Attl)、
これに接する有機繊維束の幅は(Abl)で表わされ、
その束の数をnとすれば(Abl×n/Attl)で表
わされる比(YL)が求められる。
これに接する有機繊維束の幅は(Abl)で表わされ、
その束の数をnとすれば(Abl×n/Attl)で表
わされる比(YL)が求められる。
【0039】被覆率(Y)は、この二つの比(Yc=
(Lc×n/πD))と(YL=(Abl×n/Att
l))を掛けた値である。
(Lc×n/πD))と(YL=(Abl×n/Att
l))を掛けた値である。
【0040】表面アンカー係数は、突起比(h/D)を
線条体表面に対する表面材である有機繊維束の被覆率
(Y)で除した数値であるが、見方を変えると表面アン
カー係数は、線条体表面を被覆する表面材で構成される
谷部分の面積を間接的に数値化したものである。
線条体表面に対する表面材である有機繊維束の被覆率
(Y)で除した数値であるが、見方を変えると表面アン
カー係数は、線条体表面を被覆する表面材で構成される
谷部分の面積を間接的に数値化したものである。
【0041】ここで繊維強化樹脂製筋材の表面アンカー
係数とコンクリートとの付着強度の関係について説明す
る。
係数とコンクリートとの付着強度の関係について説明す
る。
【0042】コンクリート中に埋設された筋材の付着強
度は、筋材表面に形成された凹凸部分に接するコンクリ
ートを剪断するアンカー効果による応力が支配的であ
る。
度は、筋材表面に形成された凹凸部分に接するコンクリ
ートを剪断するアンカー効果による応力が支配的であ
る。
【0043】勿論、筋材とコンクリート界面の化学的結
合による付着強度も認められるが、それらはアンカー効
果による応力と比べるとかなり小さいことを実験的に確
認した。
合による付着強度も認められるが、それらはアンカー効
果による応力と比べるとかなり小さいことを実験的に確
認した。
【0044】そこで筋材表面にどのような形態の凹凸を
形成させるのがコンクリートとの付着強度向上に有効か
について鋭意検討した結果、表面アンカー係数が0.4
以上1.0以下であると高い付着強度が得られることを
確認し本発明に至った。
形成させるのがコンクリートとの付着強度向上に有効か
について鋭意検討した結果、表面アンカー係数が0.4
以上1.0以下であると高い付着強度が得られることを
確認し本発明に至った。
【0045】表面アンカー係数が0.4未満では、突起
比が小さすぎる、または被覆密度が高くなりすぎ、筋材
は、平坦な表面となり十分なアンカー効果が期待できな
い。
比が小さすぎる、または被覆密度が高くなりすぎ、筋材
は、平坦な表面となり十分なアンカー効果が期待できな
い。
【0046】また表面アンカー係数が1.0を超えると
突起比が大きすぎて筋材の製造が困難となり、または被
覆密度が低くなりすぎてコンクリートとの剪断負荷に表
面材が耐えられず損傷してしまうためアンカー効果は期
待できない。
突起比が大きすぎて筋材の製造が困難となり、または被
覆密度が低くなりすぎてコンクリートとの剪断負荷に表
面材が耐えられず損傷してしまうためアンカー効果は期
待できない。
【0047】表面材の被覆方法は、編組(ブレード)法
がコンクリートとの高い付着強度を得やすく好ましい。
がコンクリートとの高い付着強度を得やすく好ましい。
【0048】編組法の場合、線条体を被覆する各繊維束
が平織の形式で交差し、かつ袋織りになっており、コン
クリートとの剪断作用を受けた際に表面材が部分的な損
傷を受けた場合でも全面には及びにくいという効果と考
えられる。
が平織の形式で交差し、かつ袋織りになっており、コン
クリートとの剪断作用を受けた際に表面材が部分的な損
傷を受けた場合でも全面には及びにくいという効果と考
えられる。
【0049】線条体を被覆する各繊維束間に交差部分の
ない被覆法、例えばスパイラル巻法では被覆繊維束がコ
ンクリートとの剪断作用で剥離しやすく、しかも被覆層
の部分的な損傷が、すぐ被覆層全体剥離につながる傾向
があり好ましくない。
ない被覆法、例えばスパイラル巻法では被覆繊維束がコ
ンクリートとの剪断作用で剥離しやすく、しかも被覆層
の部分的な損傷が、すぐ被覆層全体剥離につながる傾向
があり好ましくない。
【0050】このような本発明の繊維強化樹脂製筋材
は、例えば以下のような方法により製造される。
は、例えば以下のような方法により製造される。
【0051】炭素繊維、アラミド繊維、ポリアリレート
繊維の少なくとも一種類よりなる高強度連続繊維束に、
未硬化の熱硬化性樹脂を含浸、乾燥した後、ダイス、ロ
ール等で集束した複数本の該繊維束の集合体よりなる線
状体の表面に、有機繊維束を編組(ブレード)法で被覆
し、前記熱硬化性樹脂の硬化熱処理を施すことにより製
造することができる。
繊維の少なくとも一種類よりなる高強度連続繊維束に、
未硬化の熱硬化性樹脂を含浸、乾燥した後、ダイス、ロ
ール等で集束した複数本の該繊維束の集合体よりなる線
状体の表面に、有機繊維束を編組(ブレード)法で被覆
し、前記熱硬化性樹脂の硬化熱処理を施すことにより製
造することができる。
【0052】ここで用いられる高強度連続繊維束は、単
繊維を数千乃至数十万本集束したものである。
繊維を数千乃至数十万本集束したものである。
【0053】高強度連続繊維束に樹脂を含浸すること
は、常法により、例えば溶剤で希釈した樹脂液に、連続
的に連続繊維束を通して樹脂を含浸した後、乾燥炉で連
続的に溶剤を揮発させる方法などで行なわれる。
は、常法により、例えば溶剤で希釈した樹脂液に、連続
的に連続繊維束を通して樹脂を含浸した後、乾燥炉で連
続的に溶剤を揮発させる方法などで行なわれる。
【0054】樹脂が含浸された前記連続繊維束は、通常
複数本を集束して用いられる。使用される繊維束の本数
は、製造される線状体の断面積と、繊維束の断面積から
求められる。
複数本を集束して用いられる。使用される繊維束の本数
は、製造される線状体の断面積と、繊維束の断面積から
求められる。
【0055】複数本の連続繊維束を集束して用いる場合
は、同一種類の連続繊維束である必要はなく、必要であ
れば異なる種類の連続繊維束を集束して用いてもよい。
は、同一種類の連続繊維束である必要はなく、必要であ
れば異なる種類の連続繊維束を集束して用いてもよい。
【0056】前記連続繊維束の集束は、ダイスやロール
を通過させる方法や、連続繊維束を撚る方法などにより
行なうことができる。また、表面材の被覆処理により集
束処理を兼ねることもできる。
を通過させる方法や、連続繊維束を撚る方法などにより
行なうことができる。また、表面材の被覆処理により集
束処理を兼ねることもできる。
【0057】未硬化の熱硬化性樹脂を含浸、乾燥後、集
束された複数の高強度連続繊維束の集合体である線条体
は、有機繊維束を表面被覆した後、使用した熱硬化性樹
脂の熱処理条件で熱処理することにより、樹脂を硬化し
繊維強化樹脂製筋材を得ることができる。
束された複数の高強度連続繊維束の集合体である線条体
は、有機繊維束を表面被覆した後、使用した熱硬化性樹
脂の熱処理条件で熱処理することにより、樹脂を硬化し
繊維強化樹脂製筋材を得ることができる。
【0058】熱処理は連続的に炉内を通す方式であって
も、バッチ式に炉内で加熱する方式であってもよい。
も、バッチ式に炉内で加熱する方式であってもよい。
【0059】
【作用】本発明の高強度連続繊維束の集合体である線条
体表面に有機繊維束を表面材として編組み被覆した繊維
強化樹脂製筋材を用いることにより、筋材との付着強度
の高い強化コンクリートを得ることができる。
体表面に有機繊維束を表面材として編組み被覆した繊維
強化樹脂製筋材を用いることにより、筋材との付着強度
の高い強化コンクリートを得ることができる。
【0060】つまり筋材とコンクリートの付着挙動が筋
材表面の凹凸とコンクリートとの剪断作用が支配的であ
ることを明らかにし、この凹凸の高さ、密度の関係を表
面アンカー係数に置き換え、付着強度が良好な範囲を特
定したことである。
材表面の凹凸とコンクリートとの剪断作用が支配的であ
ることを明らかにし、この凹凸の高さ、密度の関係を表
面アンカー係数に置き換え、付着強度が良好な範囲を特
定したことである。
【0061】さらに表面材が、線条体と一体化させるた
めに5%以上の収縮率を有する有機繊維束を用いること
とこれら有機繊維束がコンクリート養生に耐える耐アル
カリ性を有することも重要である。
めに5%以上の収縮率を有する有機繊維束を用いること
とこれら有機繊維束がコンクリート養生に耐える耐アル
カリ性を有することも重要である。
【0062】
【0063】
【実施例1】引張り強度350kgf/mm2、引張り
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
【0064】この、エポキシ樹脂を含浸させた繊維束2
0本を集束し、3mmΦの線条体を得た。この線条体の
表面に編組法で有機繊維束を被覆した。
0本を集束し、3mmΦの線条体を得た。この線条体の
表面に編組法で有機繊維束を被覆した。
【0065】使用した有機繊維束は、ポリプロピレン繊
維の紡績糸束であり、繊度が663デニール、収縮率
は、140℃で10%である。ポリプロピレン繊維の紡
績糸束をインナー、アウターキャリヤーに各8ボビン設
置し編組みした。
維の紡績糸束であり、繊度が663デニール、収縮率
は、140℃で10%である。ポリプロピレン繊維の紡
績糸束をインナー、アウターキャリヤーに各8ボビン設
置し編組みした。
【0066】更に、140℃、滞留時間1時間の加熱炉
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。
【0067】得られた筋材は、いずれもポリプロピレン
繊維中に良好に樹脂がしみこんでおり、線条体と一体化
していた。
繊維中に良好に樹脂がしみこんでおり、線条体と一体化
していた。
【0068】繊維強化樹脂製筋材の突起比、被覆率、表
面アンカー係数はそれぞれ0.166、0.403、
0.412であった。
面アンカー係数はそれぞれ0.166、0.403、
0.412であった。
【0069】コンクリートとの付着強度試験は、日本コ
ンクリート工学協会の規格(JCI―SF8)に準じて
行なったもので、ブリケット型試験片のモルタル中に筋
材を一本埋め込み、1日湿空養生後、160℃で10時
間オートクレーブ養生を行い、モルタルの圧縮強度が5
50kgf/cm2の供試体について、引張り試験を行
なった結果の最大荷重を、埋め込み面積で除した値であ
る。
ンクリート工学協会の規格(JCI―SF8)に準じて
行なったもので、ブリケット型試験片のモルタル中に筋
材を一本埋め込み、1日湿空養生後、160℃で10時
間オートクレーブ養生を行い、モルタルの圧縮強度が5
50kgf/cm2の供試体について、引張り試験を行
なった結果の最大荷重を、埋め込み面積で除した値であ
る。
【0070】尚、値は、5回試験した平均値である。表
面アンカー係数が0.412である繊維強化樹脂製筋材
の付着強度は145kgf/cm2であった。
面アンカー係数が0.412である繊維強化樹脂製筋材
の付着強度は145kgf/cm2であった。
【0071】
【実施例2】引張り強度350kgf/mm2、引張り
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
【0072】この、エポキシ樹脂を含浸させた繊維束4
0本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。この線条
体の表面に編組法で有機繊維束を被覆した。
0本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。この線条
体の表面に編組法で有機繊維束を被覆した。
【0073】使用した有機繊維束は、ポリプロピレン繊
維の紡績糸束であり、繊度が1326デニール、収縮率
は、140℃で10%である。
維の紡績糸束であり、繊度が1326デニール、収縮率
は、140℃で10%である。
【0074】ポリプロピレン繊維の紡績糸束をインナ
ー、アウターキャリヤーに各6ボビン設置し編組みし
た。
ー、アウターキャリヤーに各6ボビン設置し編組みし
た。
【0075】更に、140℃、滞留時間1時間の加熱炉
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。
【0076】得られた筋材は、いずれもポリプロピレン
繊維中に良好に樹脂がしみこんでおり、線条体と一体化
していた。
繊維中に良好に樹脂がしみこんでおり、線条体と一体化
していた。
【0077】繊維強化樹脂製筋材の突起比、被覆率、表
面アンカー係数はそれぞれ0.140、0.340、
0.412であった。
面アンカー係数はそれぞれ0.140、0.340、
0.412であった。
【0078】コンクリートとの付着強度試験、モルタル
養生条件は、実施例1に準じて行った。表面アンカー係
数が0.412である繊維強化樹脂製筋材の付着強度は
153kgf/cm2であった。
養生条件は、実施例1に準じて行った。表面アンカー係
数が0.412である繊維強化樹脂製筋材の付着強度は
153kgf/cm2であった。
【0079】
【実施例3】引張り強度350kgf/mm2、引張り
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
【0080】この、エポキシ樹脂を含浸させた繊維束4
0本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。この線条
体の表面に編組法で有機繊維束を被覆した。
0本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。この線条
体の表面に編組法で有機繊維束を被覆した。
【0081】使用した有機繊維束は、ポリプロピレン繊
維の紡績糸束であり、繊度が1989デニール、収縮率
は、140℃で10%である。
維の紡績糸束であり、繊度が1989デニール、収縮率
は、140℃で10%である。
【0082】ポリプロピレン繊維の紡績糸束をインナ
ー、アウターキャリヤーに各4ボビン設置し編組みし
た。
ー、アウターキャリヤーに各4ボビン設置し編組みし
た。
【0083】更に、140℃、滞留時間1時間の加熱炉
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。得られた筋材は、いずれもポリプロピ
レン繊維中に良好に樹脂がしみこんでおり、線条体と一
体化していた。
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。得られた筋材は、いずれもポリプロピ
レン繊維中に良好に樹脂がしみこんでおり、線条体と一
体化していた。
【0084】繊維強化樹脂製筋材の突起比、被覆率、表
面アンカー係数はそれぞれ0.203、0.258、
0.788であった。
面アンカー係数はそれぞれ0.203、0.258、
0.788であった。
【0085】コンクリートとの付着強度試験、モルタル
養生条件は、実施例1に準じて行った。表面アンカー係
数が0.788である繊維強化樹脂製筋材の付着強度は
163kgf/cm2であった。
養生条件は、実施例1に準じて行った。表面アンカー係
数が0.788である繊維強化樹脂製筋材の付着強度は
163kgf/cm2であった。
【0086】
【実施例4】引張り強度350kgf/mm2、引張り
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
【0087】この、エポキシ樹脂を含浸させた繊維束4
0本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。この線条
体の表面に編組法で有機繊維束を被覆した。
0本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。この線条
体の表面に編組法で有機繊維束を被覆した。
【0088】使用した有機繊維束は、ポリエステル繊維
の連続糸束であり、繊度が1000デニール、収縮率
は、120℃で10%である。
の連続糸束であり、繊度が1000デニール、収縮率
は、120℃で10%である。
【0089】ポリエステル繊維の連続糸束をインナー、
アウターキャリヤーに各6ボビン設置し編組みした。
アウターキャリヤーに各6ボビン設置し編組みした。
【0090】更に、140℃、滞留時間1時間の加熱炉
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。
【0091】得られた筋材は、いずれもポリエステル繊
維中に良好に樹脂がしみこんでおり、線条体と一体化し
ていた。
維中に良好に樹脂がしみこんでおり、線条体と一体化し
ていた。
【0092】繊維強化樹脂製筋材の突起比、被覆率、表
面アンカー係数はそれぞれ0.152、0.335、
0.454であった。
面アンカー係数はそれぞれ0.152、0.335、
0.454であった。
【0093】モルタル養生条件は、水中養生30日と
し、モルタルの圧縮強度は520kgf/cm2であっ
た。コンクリートとの付着強度試験は実施例1に準じて
行った。
し、モルタルの圧縮強度は520kgf/cm2であっ
た。コンクリートとの付着強度試験は実施例1に準じて
行った。
【0094】表面アンカー係数が0.454である繊維
強化樹脂製筋材の付着強度は136kgf/cm2であ
った。
強化樹脂製筋材の付着強度は136kgf/cm2であ
った。
【0095】
【比較例1】引張り強度350kgf/mm2、引張り
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
【0096】この、エポキシ樹脂を含浸させた繊維束4
0本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。この線条
体の表面に編組法で有機繊維束を被覆した。
0本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。この線条
体の表面に編組法で有機繊維束を被覆した。
【0097】使用した有機繊維束は、ポリプロピレン繊
維の連続糸束であり、繊度が680デニール、収縮率
は、140℃で15%である。
維の連続糸束であり、繊度が680デニール、収縮率
は、140℃で15%である。
【0098】ポリプロピレン繊維の連続糸束をインナ
ー、アウターキャリヤーに各11ボビン設置し編組みし
た。
ー、アウターキャリヤーに各11ボビン設置し編組みし
た。
【0099】更に、140℃、滞留時間1時間の加熱炉
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。得られた筋材は、いずれもポリプロピ
レン繊維中に良好に樹脂がしみこんでおり、線条体と一
体化していた。
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。得られた筋材は、いずれもポリプロピ
レン繊維中に良好に樹脂がしみこんでおり、線条体と一
体化していた。
【0100】繊維強化樹脂製筋材の突起比、被覆率、表
面アンカー係数はそれぞれ0.136、0.527、
0.258であった。
面アンカー係数はそれぞれ0.136、0.527、
0.258であった。
【0101】コンクリートとの付着強度試験、モルタル
養生条件は、実施例1に準じて行った。表面アンカー係
数が0.258である繊維強化樹脂製筋材の付着強度は
77kgf/cm2であった。
養生条件は、実施例1に準じて行った。表面アンカー係
数が0.258である繊維強化樹脂製筋材の付着強度は
77kgf/cm2であった。
【0102】
【比較例2】引張り強度350kgf/mm2、引張り
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
【0103】この、エポキシ樹脂を含浸させた繊維束4
0本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。この線条
体の表面に編組法で有機繊維束を被覆した。
0本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。この線条
体の表面に編組法で有機繊維束を被覆した。
【0104】使用した有機繊維束は、ポリプロピレン繊
維の紡績糸束であり、繊度が1326デニール、収縮率
は、140℃で10%である。
維の紡績糸束であり、繊度が1326デニール、収縮率
は、140℃で10%である。
【0105】ポリプロピレン繊維の紡績糸束をインナ
ー、アウターキャリヤーに各2ボビン設置し編組みし
た。
ー、アウターキャリヤーに各2ボビン設置し編組みし
た。
【0106】更に、140℃、滞留時間1時間の加熱炉
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。得られた筋材は、いずれもポリプロピ
レン繊維中にわずかに樹脂がしみこんでおり、線条体と
部分的に分離していた。
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。得られた筋材は、いずれもポリプロピ
レン繊維中にわずかに樹脂がしみこんでおり、線条体と
部分的に分離していた。
【0107】繊維強化樹脂製筋材の突起比、被覆率、表
面アンカー係数はそれぞれ0.140、0.120、
1.166であった。
面アンカー係数はそれぞれ0.140、0.120、
1.166であった。
【0108】コンクリートとの付着強度試験、モルタル
養生条件は、実施例1に準じて行った。
養生条件は、実施例1に準じて行った。
【0109】表面アンカー係数が1.166である繊維
強化樹脂製筋材の付着強度は58kgf/cm2であっ
た。
強化樹脂製筋材の付着強度は58kgf/cm2であっ
た。
【0110】
【比較例3】引張り強度350kgf/mm2、引張り
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
【0111】このエポキシ樹脂を含浸させた繊維束40
本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。この線条体
の表面にスパイラル巻法で有機繊維束を被覆した。
本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。この線条体
の表面にスパイラル巻法で有機繊維束を被覆した。
【0112】使用した有機繊維束は、ポリプロピレン繊
維の紡績糸束であり、繊度が1326デニール、収縮率
は、140℃で10%である。
維の紡績糸束であり、繊度が1326デニール、収縮率
は、140℃で10%である。
【0113】ポリプロピレン繊維の紡績糸束をアウター
キャリヤーのみに12ボビン設置しスパイラル巻した。
キャリヤーのみに12ボビン設置しスパイラル巻した。
【0114】更に、140℃、滞留時間1時間の加熱炉
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。得られた筋材は、いずれもポリプロピ
レン繊維中に良好に樹脂がしみこんでおり、線条体と一
体化していた。
で連続的に加熱し、エポキシ樹脂を硬化して繊維強化樹
脂製筋材を得た。得られた筋材は、いずれもポリプロピ
レン繊維中に良好に樹脂がしみこんでおり、線条体と一
体化していた。
【0115】繊維強化樹脂製筋材の突起比、被覆率、表
面アンカー係数はそれぞれ0.140、0.330、
0.424であった。
面アンカー係数はそれぞれ0.140、0.330、
0.424であった。
【0116】コンクリートとの付着強度試験、モルタル
養生条件は、実施例1に準じて行った。
養生条件は、実施例1に準じて行った。
【0117】スパイラル巻法で表面被覆した表面アンカ
ー係数が0.424である繊維強化樹脂製筋材の付着強
度は65kgf/cm2であり、編組法に比べ低い付着
強度である。
ー係数が0.424である繊維強化樹脂製筋材の付着強
度は65kgf/cm2であり、編組法に比べ低い付着
強度である。
【0118】
【比較例4】引張り強度350kgf/mm2、引張り
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
弾性率35tonf/mm2の炭素繊維3000本を集
束した繊維束に、メチルエチルケトンで溶解させた、1
40℃1時間で硬化するタイプのエポキシ樹脂を含浸し
た後、連続的に90℃、滞留時間6分の加熱炉で加熱し
て溶媒のメチルエチルケトンを留去した。
【0119】このエポキシ樹脂を含浸させた繊維束40
本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。
本を集束し、4.4mmΦの線条体を得た。
【0120】この線条体は表面被覆をせずに、140
℃、滞留時間1時間の加熱炉で連続的に加熱し、エポキ
シ樹脂を硬化して線条体を得た。
℃、滞留時間1時間の加熱炉で連続的に加熱し、エポキ
シ樹脂を硬化して線条体を得た。
【0121】表面アンカー係数は0.0である。コンク
リートとの付着強度試験、モルタル養生条件は、実施例
1に準じて行った。
リートとの付着強度試験、モルタル養生条件は、実施例
1に準じて行った。
【0122】表面アンカー係数が0.0である線条体の
付着強度は7.3kgf/cm2であった。
付着強度は7.3kgf/cm2であった。
【0123】
【発明の効果】本発明の繊維強化樹脂製筋材を用いるこ
とにより、コンクリートとの付着特性が良好なFRP製
筋材で強化したモルタル、コンクリートを得ることがで
きる。
とにより、コンクリートとの付着特性が良好なFRP製
筋材で強化したモルタル、コンクリートを得ることがで
きる。
【図1】本発明の繊維強化樹脂製筋材の横断面図。
【図2】本発明の繊維強化樹脂製筋材の側面図。
1 線条体 2 表面材
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維強化樹脂によって構成される線条体
とその表面を有機繊維束からなる表面材で編組み被覆し
てある筋材において、(1)式によって表わされる表面
アンカー係数が0.4以上1.0以下である繊維強化樹
脂製筋材。 【数1】 SC=T/Y=(h/D)/(YC×YL) ・・・(1) ただし、 SC:表面アンカー係数 T:突起比 Y:線条体表面に対する表面材である有機繊維束の被覆
率 h:線条体表面を編組み被覆した表面材である有機繊維
束の頂部の平均高さ D:線条体の相当直径 YC:線条体横断面周長に対する繊維束の接触長さの比 YL:線条体縦断面延長に対する繊維束の接触長さの比
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10163794A JPH07286408A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 繊維強化樹脂製筋材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10163794A JPH07286408A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 繊維強化樹脂製筋材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07286408A true JPH07286408A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=14305912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10163794A Withdrawn JPH07286408A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 繊維強化樹脂製筋材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07286408A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012528962A (ja) * | 2009-06-03 | 2012-11-15 | ランデル ブランドストロム, | 輸送用のコイルの形態の繊維補強された鉄筋 |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP10163794A patent/JPH07286408A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012528962A (ja) * | 2009-06-03 | 2012-11-15 | ランデル ブランドストロム, | 輸送用のコイルの形態の繊維補強された鉄筋 |
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