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JPH07247814A - 可変バルブタイミング機構 - Google Patents

可変バルブタイミング機構

Info

Publication number
JPH07247814A
JPH07247814A JP3707294A JP3707294A JPH07247814A JP H07247814 A JPH07247814 A JP H07247814A JP 3707294 A JP3707294 A JP 3707294A JP 3707294 A JP3707294 A JP 3707294A JP H07247814 A JPH07247814 A JP H07247814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
hydraulic
camshaft
weight
hydraulic cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3707294A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yorita
浩 頼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP3707294A priority Critical patent/JPH07247814A/ja
Publication of JPH07247814A publication Critical patent/JPH07247814A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘリカルスプラインを備えている内燃機関等
の可変バルブタイミング機構のバックラッシュ音を簡単
な手段によって効率よく低減させる。 【構成】 バルブスプリングに抗してカムがバルブを開
閉させることにより、カムシャフト2のトルクが変動
し、トルク伝達の際にヘリカルスプライン12b,12
cに作用する軸方向の反力を支持するピストン12が跳
ね返り運動を行い、油圧室11及び14内の制御油圧が
一定の振動数による圧力脈動をする点に着目して、その
振動数と同じ固有振動数を有する振動システム、図示実
施例ではベローズ28とその先端に取り付けられたウエ
イト29を設けることにより、ウエイト29が油圧室1
1内の圧力脈動を受けて振動するときに発生する周期の
2分の1だけ位相がずれた圧力脈動によって油圧室11
内の圧力脈動を相殺し、ヘリカルスプライン4bと12
b間、及び7aと12c間の衝突を避ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に使用される
吸気弁及び排気弁のようなバルブの開閉時期を変化させ
るための、可変バルブタイミング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平3−117604号公報に
記載されているように、内燃機関において、吸気弁及び
排気弁を開閉駆動するカムシャフトの軸上に、クランク
シャフトからタイミングベルトのような動力伝達手段に
よって回転駆動されるタイミングプーリを相対回転可能
に支持し、内外関係において対向してそれらの間に環状
の隙間を形成しているカムシャフト側の部材とタイミン
グプーリ側の部材の対向面のそれぞれに、互いに反対方
向の傾斜角(捩じれ角)を有するヘリカルスプラインを
形成すると共に、対向面の隙間に挿入されてそれらのヘ
リカルスプラインと噛み合うヘリカルスプラインを内面
及び外面に形成されたピストンを設け、このピストンを
油圧シリンダ内においてピストンの前後の制御油圧の釣
り合いによってカムシャフトの軸線上の前後方向に移動
させることにより、タイミングプーリに対するカムシャ
フトの相対的な位相を無段階に変化させ、内燃機関に使
用されている吸気弁及び排気弁の開閉時期を機関の運転
中に自由に変化させるようにした可変バルブタイミング
機構は知られている。
【0003】このような可変バルブタイミング機構にお
いては、機関が高速運転されたときに、噛み合っている
相互のヘリカルスプラインの歯の間で衝突と離反が繰り
返される振動が発生し、バックラッシュ音(又はガタ
音、打音)と呼ばれている騒音が発生することがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】バックラッシュ音が発
生する直接の原因はヘリカルスプラインの歯の間に振動
的な衝突が起きるためと考えられているが、更にその原
因を追究していた発明者の調査、研究によって、前述の
ような形式の可変バルブタイミング機構においては、油
圧シリンダを支持している制御油圧が一定の振動数を有
する圧力脈動を起こすことがあり、その圧力脈動によっ
て油圧ピストンがカムシャフトの軸方向に微少な振幅の
一定の振動数を有する振動をする結果、油圧ピストンの
内外の面に形成されているヘリカルスプラインの歯と、
相手方のヘリカルスプラインの歯との間に振動的な衝突
が起きて、振動数一定のバックラッシュ音が発生すると
いうことを突き止めた。
【0005】一般に内燃機関のカムシャフトに設けられ
たカムが弁を駆動する際に生じる反力の大きさは変動す
るため、カムシャフトのトルクの値も細かく変動する
が、前述のような形式の可変バルブタイミング機構にお
いては、変動するトルクを油圧シリンダ内のピストンを
足掛かりとして、4つのヘリカルスプラインの噛み合い
面を介してタイミングプーリからカムシャフトへ伝達す
ることになるため、ピストンを支持する制御油圧にも変
動するトルクの影響が現れて、制御油圧が細かく変動
(脈動)することになる。この制御油圧の圧力脈動がシ
ステムの固有振動数と合致すると共振が起こって圧力脈
動が強くなるので、圧力脈動は特定の振動数を有するこ
とになる。
【0006】また、ピストンの内外の面に形成されたヘ
リカルスプラインと、それらに噛み合っている相手方の
ヘリカルスプラインの面との間には、必然的に多少のバ
ックラッシュ(遊隙)が存在するから、それらの原因が
重畳することにより、機関の高速回転時等においては、
噛み合っている相互のヘリカルスプラインの歯の間の衝
突と離反が繰り返されて、バックラッシュ音(又はガタ
音、打音)と呼ばれている騒音が発生することになる。
【0007】本発明は、このような考察の上に立って前
述のような従来技術を改良することにより、油圧シリン
ダのピストンによって操作されるヘリカルスプラインを
備えている可変バルブタイミング機構において、バック
ラッシュ音を有効に抑制し得る構成の簡単な解決手段を
提供することを発明の目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述のような課題を解決
するための手段として、本発明は、バルブを開閉駆動す
るカムを備えているカムシャフトと、前記カムシャフト
上に相対回転可能に支持されている回転駆動部材と、前
記回転駆動部材と一体化されている油圧シリンダと、前
記油圧シリンダ内に挿入されて前記カムシャフト上を軸
方向に摺動することができるピストンと、前記油圧シリ
ンダ側に形成されたヘリカルスプラインと、前記カムシ
ャフト側に形成されたヘリカルスプラインと、前記ピス
トンと共に軸方向に移動可能であって、前記2つのヘリ
カルスプラインに同時に噛み合うヘリカルスプラインを
外面及び内面の双方に備えていて、前記2つのヘリカル
スプラインの間に挿入されている回転伝達部材と、前記
油圧シリンダ内の一定の振動数の圧力脈動を減衰させる
ために設けられたウエイトとそれを支持する弾性部材か
らなる振動システムと、前記油圧シリンダ内に前記ピス
トンによって区画形成される2つの油圧室に対して選択
的に制御油圧を供給する油圧制御装置とを備えているこ
とを特徴とする可変バルブタイミング機構を提供する。
【0009】
【作用】可変バルブタイミング機構としての基本的な作
用は従来のものと同様である。カムシャフトのカムがバ
ルブスプリングに抗して内燃機関の吸気弁や排気弁等の
バルブを開閉する際に、カムシャフトに作用しているト
ルクが周期的に細かく変動することによって、変動する
トルクを伝達する噛み合ったヘリカルスプラインの対の
一方を支持しているピストンに作用する軸方向の反力が
変動し、噛み合っているヘリカルスプラインの歯の間の
バックラッシュ内でピストンが跳ね返り運動をすること
により、油圧シリンダ内のピストンの前後の油圧室に、
構造によって決まる一定の振動数を有する圧力脈動が発
生する。
【0010】本発明の可変バルブタイミング機構におい
ては、ウエイトとそれを支持する弾性部材からなり、油
圧シリンダ内の圧力脈動の一定の振動数と実質的に同じ
固有振動数を有する振動システムを備えているので、弾
性部材に支持された振動システムのウエイトが、油圧シ
リンダ内の圧力脈動を受けて同じ振動数の振動をするこ
とにより、振動の周期の2分の1だけ位相がずれた別の
圧力脈動を油圧シリンダ内に発生させる。これら2つの
圧力脈動が油圧シリンダ内で相殺することによって圧力
脈動が実質的に消滅し、ピストンの跳ね返り運動が抑制
される結果、ピストンに設けられたヘリカルスプライン
の歯が相手方のヘリカルスプラインの歯に衝突して発生
するバックラッシュ音を低減させることができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の第1実施例としての可変バル
ブタイミング機構の要部を拡大して示したもので、図2
は図1に示した第1実施例の要部を除いて、大部分は従
来のものと同様な可変バルブタイミング機構の全体構成
を示したものである。第1実施例を説明する前に、図2
によって従来の可変バルブタイミング機構と共通な全体
構成を説明する。
【0012】図2において、1は機関のシリンダヘッド
の一部を示しており、その内部において軸承されている
カムシャフト2の端部近傍には、相対回転可能にタイミ
ングプーリ3の中心となる円筒形のハブ部分3aが遊嵌
されている。4は深い皿形のハウジングであって、内部
に可変バルブタイミング機構のアクチュエータの部分を
収容しており、その周囲のフランジ部分は数本のボルト
5によってタイミングプーリ3のディスク部分3bに螺
着されている。従って、ハウジング4も、タイミングプ
ーリ3と一体になって、カムシャフト2の軸線上で回転
することができる。なお、組み立てや保守点検、修理等
の便宜を図るために、図2において左端となるハウジン
グ4の底部の中心の開口には、それを閉塞するハウジン
グ4とは別体のキャップ6が螺着されている。
【0013】カムシャフト2の端部には、歯車のような
形をしたギアプレート7がヘッドボルト8によって一体
的に取り付けられており、ギアプレート7のカムシャフ
ト2に対する回転方向の相対的な位置は、位置決めピン
9によって確実に固定されている。また、ギアプレート
7をカムシャフト2の端部に固定することによってタイ
ミングプーリ3のハブ部分3aが拘束され、カムシャフ
ト2に対するタイミングプーリ3の軸方向移動も阻止さ
れる。しかし、タイミングプーリ3がカムシャフト2に
対して相対的に回転可能であることは前述の通りであ
る。
【0014】カムシャフト2とヘッドボルト8には、相
互に連通する油圧通路2a及び8aがそれぞれの中心部
を貫通するように設けられており、それらによって第1
の油圧通路を形成している。第1の油圧通路2a及び8
aの右端はボール10によって閉塞されているが、左端
はハウジング4内の空間11に開口しており、この空間
が後述の「進角側の油圧室」となる。
【0015】概ね円盤状で、その左側面に円筒部分が一
体化された形状のピストン12が、タイミングプーリ3
の中心の円筒形のハブ部分3a上に相対回転及び軸方向
摺動可能に遊嵌されており、ピストン12の外周部分が
ハウジング4の大径部分の内面に形成された油圧シリン
ダ4aの円筒面に油密に摺動嵌合している。シール性を
高めるために、ピストン12の外周部分の環状溝にはシ
ールリング17が挿入される。このようにしてハウジン
グ4の内部空間が、図2においてピストン12の円盤部
分の左側となる進角側の油圧室11と、円盤部分の右側
となる遅角側の油圧室14との2つの部分に区画され
る。
【0016】「回転伝達部材」となるピストン12の円
筒部分12aの外面及び内面のそれぞれ一部にはヘリカ
ルスプライン12b及び12cが形成されており、それ
ぞれ軸線方向に対して傾斜した多数の歯からなっている
が、ヘリカルスプライン12bの歯とヘリカルスプライ
ン12cの歯は互いに反対向きに傾斜している。図示実
施例の場合、ヘリカルスプライン12bは右ねじで、ヘ
リカルスプライン12cは左ねじである。このようにヘ
リカルスプライン12b及び12cの傾斜が反対向き
で、それらはカムシャフト2の軸線方向に対する傾斜
角、即ち捩じれ角において正と負の値をとるが、ヘリカ
ルスプライン12b又は12cのいずれか一方の歯筋が
軸線方向であっても同様な作動をするので、本発明にお
いては単にヘリカルスプラインという語を用いているも
のの、いずれか一方のヘリカルスプラインの傾斜角は0
の値をとり得るものである。
【0017】ピストン12の円筒部分12aの外面に形
成されたヘリカルスプライン12bはハウジング4の小
径部分の内面に形成されたヘリカルスプライン4bに噛
み合っていると共に、円筒部分12aの内面に形成され
たヘリカルスプライン12cはギアプレート7の外周面
に形成されたヘリカルスプライン7aと噛み合ってい
る。従って、ハウジング4の内面のヘリカルスプライン
4bはピストン12のヘリカルスプライン12bの歯筋
の傾斜に合わせて右ねじの傾斜角を有しており、ギアプ
レート7の外面のヘリカルスプライン7aは、ヘリカル
スプライン12cの歯筋の傾斜に合わせて左ねじの傾斜
角を有している。
【0018】ハウジング4内におけるピストン12の左
側の空間である進角側の油圧室11は、カムシャフト2
とヘッドボルト8の中心部に形成された第1の油圧通路
2a及び8a,カムシャフト2の孔2b,環状の溝2
c,及び機関のシリンダヘッド1内に形成された第1の
油圧通路1aを介して、油圧制御弁18の第1の出力開
口部18aに連通している。
【0019】また、ハウジング4内におけるピストン1
2の右側の空間である遅角側の油圧室14は、タイミン
グプーリ3のハブ部分3aの孔3cと、それに合わせて
カムシャフト2の外周の一部に形成された環状の溝2d
と、孔2eを介してカムシャフト2の中心を外れた位置
に軸方向に形成された第2の油圧通路2fに連通してお
り、更にこの第2の油圧通路2fはカムシャフト2の孔
2g,環状の溝2h,機関のシリンダヘッド1内に形成
された第2の油圧通路1bを介して、油圧制御弁18の
第2の出力開口部18bに連通している。
【0020】油圧制御弁18は、スプール18cを備え
ていることから一般にスプール弁と呼ばれているもので
あって、それ自体の構造は周知であるから詳細な説明は
省略するが、スプール18cを駆動するソレノイド18
dは、エンジンのコントロールユニットである周知の電
子式制御装置(ECU)19から供給されるディザー制
御信号を受けて、スプール18cが軸方向の往復運動を
繰り返し、スプール18cに形成された複数個のランド
部が第1の出力開口部18a及び第2の出力開口部18
bを短時間ずつ開閉する。そして、ECU19がそれぞ
れの出力開口部18a及び18bを開いている合計時間
の比率を変化させることにより、オイルポンプ20によ
って加圧されて供給されるオイル即ち機関の潤滑油を、
任意の比率に分配して出力開口部18a及び18bへ吐
出することができる。
【0021】このように、油圧制御弁18のどちらかの
出力開口部18a又は18bがオイルポンプ20に連通
している短時間だけ、前述の油圧通路を介して進角側の
油圧室11又は遅角側の油圧室14の一方にオイルが供
給されることになり、それを繰り返すことによって任意
の量の加圧されたオイルが油圧室11又は油圧室14へ
供給される。一方の油圧室へオイルが供給されるのと同
時に、他方の油圧室から同量のオイルが油圧制御弁18
を通ってドレイン通路21から機関のオイルパン22へ
排出されるから、ピストン12は2つの油圧室11及び
14の制御油圧によって発生する軸方向力が等しくなる
任意の中間位置か、或いは可動範囲の終端まで軸方向に
移動することになる。図示のような構造の場合、左右方
向の軸方向力が釣り合ってピストン12が中間位置に停
止した状態においては、2つの油圧室11及び14の制
御油圧は同じ値になる。
【0022】ピストン12が可動範囲内の任意の中間位
置において停止する場合、その停止位置は2つの油圧室
11及び14にそれぞれ残存しているオイルの量によっ
て決まる。従って、ECU19が発生するディザー制御
信号の内容を変更することによって、各油圧室11,1
4へ供給するオイルの量を微調整すれば、ピストン12
の停止位置を無段階に、且つ自由に調整することが可能
になる。それによって内燃機関の吸気弁及び排気弁の開
閉時期を円滑に変更することができる。
【0023】図2において、23はクランクシャフト、
24はこのクランクシャフト23に取り付けられたクラ
ンク側のタイミングプーリ、25はタイミングプーリ2
4と前述のタイミングプーリ3との間に巻きかけられた
タイミングベルト、26はクランクシャフト23の回転
角を検出するクランク角センサ、27はカムシャフト2
の回転角を検出するカム角センサを示している。センサ
26及び27は具体的には磁気式のピックアップであっ
て、クランクシャフト23やカムシャフト2に取り付け
られた歯車形のような回転部材の突起が通過する度に電
気的なパルス信号を発生するので、その数をECU19
においてカウントすれば、それぞれの軸の回転角を検出
することができる。
【0024】このような可変バルブタイミング機構にお
いては、クランクシャフト23から駆動側のタイミング
プーリ24とタイミングベルト25によって被駆動側の
タイミングプーリ3に2分の1の回転数の回転が伝達さ
れ、その回転がハウジング4のヘリカルスプライン4b
からピストン12のヘリカルスプライン12b及び12
cを介して、ヘリカルスプライン7aを有するギアプレ
ート7に伝えられ、更に、その回転が位置決めピン9か
らカムシャフト2に伝達されて図示しないカムを駆動す
る。それによって吸気弁及び排気弁のようなバルブが内
燃機関の燃焼室に形成された吸気又は排気ポートを開閉
することになる。
【0025】タイミングプーリ3とカムシャフト2の相
対的な位相関係は、ピストン12を軸方向に移動させる
ことにより、噛み合っている2対のヘリカルスプライン
の働きによって自由に変化させることができる。前述の
ように、ピストン12の軸方向位置は、ECU19の指
令によって操作される油圧制御弁18が、進角側の油圧
室11と遅角側の油圧室14にそれぞれ供給するオイル
の量を制御することによって決まる。ECU19は、カ
ム角センサ27やクランク角センサ26等が発生する信
号を受け入れることによってカム位相や回転数を算出
し、それらを内燃機関の運転条件に対する最適カム位相
のマップデータ等と比較して、現実のカム位相とマップ
データの値との差を縮めるようなディザー制御信号を発
生し、油圧制御弁18のソレノイド18dへ供給する電
流を断続する。
【0026】油圧制御弁18の働きによって進角側の油
圧室11のオイル量が増加して制御油圧が上昇した場合
は、ピストン12は図2において右の方向へ押される。
ピストン12の円筒部分12aとハウジング4は、右ね
じのヘリカルスプライン12b及び4bによって噛み合
っているので、ピストン12はハウジング4に対して図
2の左側から見て右回りに回されることになる。また、
ピストン12とギアプレート7はヘリカルスプライン1
2c及び7aによって噛み合っているので、前述のよう
なピストン12の右方向への移動によって、ギアプレー
ト7はカムシャフト2と共にピストン12に対して右回
りに回転させられる。このようにして、カムシャフト2
によって駆動されるバルブのタイミングはピストン12
が軸方向に移動した分だけ進角することになる。
【0027】反対に、ECU19の制御信号によって油
圧制御弁18のスプール18cが移動して、遅角側の油
圧室14にオイルが供給されると、ピストン12が左方
向に移動して、カムシャフト2によって駆動されるバル
ブのタイミングが遅角されることになる。このようにし
て、タイミングプーリ3、ひいてはクランクシャフト2
3に対するカムシャフト2の位相が無段階に調整され
る。図1に示す第1実施例や図3に示す後述の第2実施
例においても、以上述べた基本的な作動については図2
に示す従来の可変バルブタイミング機構のそれと同様で
ある。
【0028】内燃機関の場合は、カムシャフト2に取り
付けられた図示しないカムのカムノーズがバルブスプリ
ングの付勢力に抗してバルブを往復運動させることによ
り、吸気又は排気ポートを開閉させるので、カムノーズ
がバルブスプリングを圧縮してバルブの開度を増大させ
つつある状態においては、カムシャフト2にはバルブス
プリングによってカムシャフト2の回転方向とは逆方向
のトルクが作用する。それと反対に、カムノーズがバル
ブを閉弁させつつあるときには、カムシャフト2の回転
方向と同じ方向にバルブスプリングによるトルクが作用
する。このように、カムシャフト2に設けられた多数の
カムのカムノーズがバルブスプリングによって押される
ために、カムシャフト2には、回転方向と同方向及び逆
方向に働くトルクが繰り返し反転しながら周期的に作用
することになる。
【0029】このように変動するトルクが、ピストン1
2を足掛かりにして、2対のヘリカルスプライン4b,
12b及び7a,12cの噛み合い部分を介してカムシ
ャフト2からタイミングプーリ3へ、或いはその逆に伝
達されるため、ヘリカルスプラインの噛み合い部分の面
間では接触、離反が振動的に繰り返して起こって、ピス
トン12はヘリカルスプラインのバックラッシュの間で
「跳ね返り運動」とも呼ぶべき運動をすることになり、
それによって打音としてのバックラッシュ音が発生する
と考えられる。この跳ね返り運動の周期或いは振動数は
主としてハウジング4内に収容された可変バルブタイミ
ング機構のアクチュエータ全体の構造によって決まるも
ので、カムシャフト2の回転数が変化しても変化しな
い。
【0030】バックラッシュ音が発生するような変動す
るトルクが2対のヘリカルスプラインを介して伝達され
ているときは、油圧シリンダ4a内でピストン12を軸
方向の定位置に支持している両側の油圧も細かく変動
(圧力脈動)することになる。油圧シリンダ4aとピス
トン12を主とする油圧システムには圧力脈動の固有の
振動数があり、伝達されるトルクの変動に基づく圧力脈
動が固有の振動数と合致すると共振を起こして脈動が強
くなる筈であるから、油圧システムの固有の振動数もバ
ックラッシュ音の一定の振動数を決定する一つの要因に
なっているものと考えられる。
【0031】そこで、本発明は、この油圧システムにお
ける圧力脈動を減衰させることによってバックラッシュ
音を抑制しようとするもので、第1実施例においては図
1に示したように、ハウジング4のキャップ6に薄肉の
鋼或いはステンレス鋼のような可撓性の材料からなるベ
ローズ28を設け、その先端にウエイト29を取り付け
て、ベローズ28の内部空間30を進角側の油圧室11
に連通させている。空間30には油圧室11にあるオイ
ルが充満しており、ピストン12の跳ね返り運動によっ
て振動数一定の圧力脈動も伝えられて空間30の容積
(或いは圧力)が変動し、それによって先端のウエイト
29が振動するが、ベローズ28のばね定数とウエイト
29の質量等によって決まる固有の振動数が、圧力脈動
及びピストン12の跳ね返り運動の一定の振動数に合致
するように設計する。
【0032】ウエイト29が進角側の油圧室11内のオ
イルの圧力脈動を受けて振動させられることにより、ウ
エイト29は同じ振動数でも周期の2分の1だけ位相が
ずれた別の圧力脈動を油圧室11内に発生させるので、
これら2つの圧力脈動は相殺して油圧室11内の圧力脈
動は実質的に消滅することになる。その結果、噛み合っ
ているヘリカルスプライン12bとヘリカルスプライン
4bとの間、及び、ヘリカルスプライン12cとヘリカ
ルスプライン7aとの間のバックラッシュにおけるピス
トン12の跳ね返り運動が抑制され、バックラッシュ音
も低減する。
【0033】図3は本発明の第2実施例を示したもの
で、遅角側の油圧室14内には油圧シリンダ4aの内径
よりも若干小径の円板状ウエイト31が挿入されてお
り、スプリング32を介してピストン12に取り付けら
れている。この場合も、円板状ウエイト31の質量とス
プリング32のばね定数等によって決まるウエイト31
の固有振動数が、ピストン12の跳ね返り運動の振動
数、従って油圧室14のオイルの圧力脈動の振動数と等
しくなるように設計する。
【0034】ウエイト31が油圧室14内のオイルの圧
力脈動を受けて振動させられることにより、ウエイト3
1は同じ振動数で周期の2分の1だけ位相がずれた別の
圧力脈動を油圧室14内に発生させる。それら2つの圧
力脈動が相殺することにより油圧室14内の圧力脈動は
実質的に消滅する。それによって噛み合っているヘリカ
ルスプラインの歯の間のバックラッシュにおけるピスト
ン12の跳ね返り運動が抑制されるので、ヘリカルスプ
ラインの歯同士が衝突する際の衝撃が緩和されてバック
ラッシュ音が低減する。
【0035】図示実施例では、可変バルブタイミング機
構における油圧制御系統の作動油として機関のエンジン
オイル(潤滑油)を利用しているので、オイルポンプ2
0も潤滑油供給用のものをそのまま利用することができ
るが、本発明においては可変バルブタイミング機構の油
圧制御系統を機関の潤滑油供給系統から切り離して、別
の作動油とオイルポンプ20を使用する独立した油圧系
統としてもよいことは言うまでもない。
【0036】また、カムシャフト2はクランクシャフト
23からクランク側のタイミングプーリ24と、タイミ
ングベルト25と、タイミングプーリ3とを介して駆動
されるようになっているが、タイミングベルト25はタ
イミングチェーンであってもよいので、その場合はタイ
ミングプーリ3及び24相当するものとしてスプロケッ
トを使用することになる。更に、タイミングプーリ3は
タイミングギアであってもよい。従って、タイミングプ
ーリ3は、一般的には可変バルブタイミング機構に対す
る「回転駆動部材」と呼ぶべきものである。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、ヘリカルスプラインを
有する油圧シリンダのピストンによって操作される可変
バルブタイミング機構に簡単な振動機構を付加すること
によって、ヘリカルスプラインのバックラッシュ音を効
率よく減少させることができ、コストの上昇も僅かで済
むという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部を示す側断面図であ
る。
【図2】可変バルブタイミング機構の全体構成を示す一
部断面を含む側面図である。
【図3】本発明の第2実施例の要部を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
2…カムシャフト 3…タイミングプーリ(回転駆動部材) 4…ハウジング 4a…油圧シリンダ 4b…ヘリカルスプライン 7…ギアプレート 7a…ヘリカルスプライン 11…進角側の油圧室 12…ピストン 12a…ピストンの円筒部分(回転伝達部材) 12b,12c…ヘリカルスプライン 14…遅角側の油圧室 18…油圧制御弁 18c…スプール 18d…ソレノイド 19…ECU(制御装置) 20…オイルポンプ 23…クランクシャフト 24…クランク側のタイミングプーリ 25…タイミングベルト 28…ベローズ 29…ウエイト 30…空間 31…円板状ウエイト 32…スプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブを開閉駆動するカムを備えている
    カムシャフトと、 前記カムシャフト上に相対回転可能に支持されている回
    転駆動部材と、 前記回転駆動部材と一体化されている油圧シリンダと、 前記油圧シリンダ内に挿入されて前記カムシャフト上を
    軸方向に摺動することができるピストンと、 前記油圧シリンダ側に形成されたヘリカルスプライン
    と、 前記カムシャフト側に形成されたヘリカルスプライン
    と、 前記ピストンと共に軸方向に移動可能であって、前記2
    つのヘリカルスプラインに同時に噛み合うヘリカルスプ
    ラインを外面及び内面の双方に備えていて、前記2つの
    ヘリカルスプラインの間に挿入されている回転伝達部材
    と、 前記油圧シリンダ内の一定の振動数の圧力脈動を減衰さ
    せるために設けられたウエイトとそれを支持する弾性部
    材からなる振動システムと、 前記油圧シリンダ内に前記ピストンによって区画形成さ
    れる2つの油圧室に対して選択的に制御油圧を供給する
    油圧制御装置と、を備えていることを特徴とする可変バ
    ルブタイミング機構。
  2. 【請求項2】 ウエイトとそれを支持する弾性部材から
    なる前記振動システムが、前記油圧シリンダを構成する
    ハウジングのキャップに付設されていることを特徴とす
    る請求項1に記載された可変バルブタイミング機構。
  3. 【請求項3】 ウエイトとそれを支持する弾性部材から
    なる前記振動システムが、前記油圧シリンダ内のピスト
    ンに付設されていることを特徴とする請求項1に記載さ
    れた可変バルブタイミング機構。
JP3707294A 1994-03-08 1994-03-08 可変バルブタイミング機構 Withdrawn JPH07247814A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997033075A1 (de) * 1996-03-06 1997-09-12 INA Wälzlager Schaeffler oHG Vorrichtung zum verändern der öffnungs- und schliesszeiten von gaswechselventilen einer brennkraftmaschine

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WO1997033075A1 (de) * 1996-03-06 1997-09-12 INA Wälzlager Schaeffler oHG Vorrichtung zum verändern der öffnungs- und schliesszeiten von gaswechselventilen einer brennkraftmaschine

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