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JPH07188056A - インターロイキン6リセプター抗体を有効成分とする骨吸収抑制剤 - Google Patents

インターロイキン6リセプター抗体を有効成分とする骨吸収抑制剤

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Publication number
JPH07188056A
JPH07188056A JP18030393A JP18030393A JPH07188056A JP H07188056 A JPH07188056 A JP H07188056A JP 18030393 A JP18030393 A JP 18030393A JP 18030393 A JP18030393 A JP 18030393A JP H07188056 A JPH07188056 A JP H07188056A
Authority
JP
Japan
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mouse
antibody
cells
bone resorption
receptor
Prior art date
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Pending
Application number
JP18030393A
Other languages
English (en)
Inventor
Chuzo Kishimoto
忠三 岸本
Chisato Miyaura
千里 宮浦
Tatsuo Suda
立雄 須田
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Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
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Publication of JPH07188056A publication Critical patent/JPH07188056A/ja
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な骨吸収抑制剤を提供する。 【構成】 インターロイキン6リセプターに対する抗体
を有効成分とする骨吸収抑制剤。 【効果】 インターロイキン6及びインターロイキン6
リセプターの共存下での破骨細胞の形成を抑制するため
骨吸収作用を効果的に抑制し、骨吸収が関与する種々の
疾患の治療剤として有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインターロイキン6リセ
プターに対する抗体(以下、インターロイキン6リセプ
ター抗体と称する)を有効成分とする骨吸収抑制剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】骨組織
は、骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収とに
よって基本的形状を変えることなく、新生骨と置換され
る。この過程は骨リモデリング(骨再造形)と呼ばれ、
生体の機能維持に重要な役割を果たしている。しかしな
がら、一度、骨形成と骨吸収とのバランスが失われる
と、骨組織は異常をきたし、種々の疾患を呈することと
なる。
【0003】骨吸収の主役を担う破骨細胞はマクロファ
ージ系の細胞に由来し、骨芽細胞との細胞間接触を介し
て破骨細胞へと分化することによって形成されるが、こ
の過程を促進する因子は骨吸収因子と呼ばれ、これまで
に活性型ビタミンD3 、副甲状腺ホルモン、インターロ
イキン1(1L−1)、プロスタグランディンなどが知
られている。これ等の骨吸収因子を過剰投与すると、i
n vivoで破骨細胞数を増加、活性化させ、骨吸収
を亢進することが知られている(例えば医学のあゆみ16
5:572-576,1993を参照)。
【0004】インターロイキン6(IL−6)はBリン
パ球系細胞の増殖を促進させるサイトカインとして発見
され、その後Tリンパ球細胞の成熟化をも誘導すること
によって免疫系に影響を及ぼすことがわかった(例えば
Lotz等;J. Exp. Immunol. 18:1253-1258, 1988 を
参照)。さらにはIL−6は造血系幹細胞の分化誘導に
も関与している等、さまざまな細胞機能に関与している
ことおよびIL−6は種々の細胞から分泌されることか
ら骨に対する影響も示唆されている。
【0005】Ishimi等は骨吸収因子のIL−1や
腫瘍壊死因子(TNF)の刺激によってマウス骨芽細胞
は多量のIL−6を産生し、その結果in vitro
で骨吸収が惹起されることを報告した(J. Immunol.,14
5:3297-3803, 1990 )。またIL−6はマウス頭頂骨に
対し骨吸収活性を示すことも知られており(J. Immuno
l.,145:3297-3803, 1990 )、さらにはIL−6遺伝子
を移入したCHO細胞をマウスに移植すると、高Ca血
症を呈すると報告されている(Endocrinology, 128:265
7-2659, 1991)。
【0006】しかしながらAl−humidan等やB
arton等はIL−6添加によってもマウス頭頂骨の
骨吸収作用は見られなかったと報告しており(J Bone M
inerRes 6:3-8, 1991およびCytokine 2:217-220, 199
0)、さらにはLittlewood等は副甲状腺ホル
モン(PTH)、リポポリサッカライド(LPS)、T
NFα、またはIL−1によって刺激された骨芽細胞は
IL−6を産生するが、IL−6は骨芽細胞様細胞の分
化増殖については何らの作用をも示さなかったことか
ら、骨芽細胞から産生されたIL−6は骨芽細胞の増殖
や分化に影響しないと報告している(J Bone Miner Res
6:141-148, 1991)。さらにLittlewood等は
PTH刺激により骨芽細胞のIL−6産生は増加したも
のの、IL−6リセプター(IL−6R)のメッセンジ
ャーRNA(mRNA)量は増加しなかったと述べてい
る(Endocrinology, 129:1513-1520, 1991)。
【0007】従って、IL−6と骨吸収の関係について
は使用する材料や実験系によって相反する結果が報告さ
れており、未だその関係は解明されていない(詳細はR
oodmanの総説:J Bone Miner Res 7:475-478, 19
92を参照)。最近、Manolagas等はin vi
troでエストロゲンがIL−6の産生を抑制する事
(J.C.I. 89:883-891, 1992 )、あるいは卵巣摘出(O
VX)ラットの破骨細胞数の増加をエストロゲンや抗I
L−6抗体が抑制する事(Science 257:88-91, 1992 )
を報告している。しかしながら、これ等の報告では増加
した破骨細胞が骨吸収作用を有する程度に活性化(成熟
細胞化)されているか否かについては何らのデータもな
く、従ってIL−6が生体内での骨吸収に直接関与して
いるかは依然として不明である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等はIL−6の
骨吸収における役割を鋭意研究してきたがヒトIL−6
を強制発現させたトランスジェニックマウスでは高Ca
血症や破骨細胞形成の亢進が認められなかったことか
ら、IL−6以外の因子の寄与について研究した結果、
IL−6は単独では破骨細胞形成促進作用を殆ど示さな
いのに対しIL−6Rの存在下では強力な破骨細胞形成
作用を持つこと、さらにはこの破骨細胞形成作用が抗I
L−6R抗体を添加することによって抑制されることを
見い出し、発明を完成させた。すなわち本願発明はイン
ターロイキン6リセプター抗体(IL−6R抗体)を有
効成分として含有する骨吸収抑制剤に関するものであ
る。
【0009】
【具体的な説明】本願発明で使用される抗IL−6R抗
体は骨吸収抑制効果を有する限り、抗原や抗体の由来
(動物種の相異)を問わない。抗IL−6R抗体は公知
の手段を用いて、ポリクローナルまたはモノクローナル
タイプの抗体として得ることができる。例えば抗ヒトI
L−6Rポリクローナル抗体の場合は欧州特許出願公開
番号EP325474号に開示された遺伝子配列を公知
の発現ベクター系に挿入して適当な宿主細胞中で形質発
現させた後、その宿主細胞中または培養上清中から目的
のIL−6R蛋白を精製し、次いでその蛋白を感作抗原
として、ヒト以外の哺乳動物を免疫させることによって
得ることができる。
【0010】また抗マウスIL−6R抗体の場合は特開
平3−155795号に開示された遺伝子配列を使っ
て、上記と同様な方法を用いて得ることができる。一
方、IL−6Rは細胞膜上に発現しているものと、細胞
表層より離説している(以下、可溶性と呼ぶ)ものとの
2種類があり、可溶性IL−6Rは細胞膜上のIL−6
R蛋白に於ける細胞外領域、細胞膜貫通領域および細胞
内領域のうち細胞内領域が欠損している点で構造的に相
異する。
【0011】従って本願発明の抗IL−6R抗体のため
の抗原はこのような可溶性IL−6Rを含むものであ
り、これ等の可溶性IL−6Rは公知の手段により得る
ことができる(例えば、特開平4−98800号を参
照)。モノクローナル抗体の場合は、IL−6R蛋白を
感作抗原として哺乳動物を免疫した後、その形質細胞
(免疫細胞)をマウス等の哺乳動物のミエローマ細胞と
融合させ、得られた融合細胞(ハイブリドーマ)をクロ
ーン化し、その中からIL−6Rの作用を中和させるク
ローンを選別し、これを培養して目的の抗体を回収する
ことによって得ることができる。
【0012】感作抗原で免疫される哺乳動物としては特
に限定されるものではないが、細胞融合に使用するミエ
ローマ細胞との適合性を考慮して選択するのが好まし
く、一般的にはマウス、ラットハムスター等が使用され
る。前記免疫細胞と融合される他方の親細胞としての哺
乳動物のミエローマ細胞としては、すでに公知の種々の
細胞株、例えば、P3(P3X63Ag8.653)
〔J. Immunol.,123:1548, 1978〕、p3−U1〔Curren
t Topics in Micro-biology and Immunology, 81:1-7,
1978〕、NS−1〔Eur. J. Immunol.,6: 511-519, 197
6 〕、MPC−11〔Cell, 8:405-415, 1976 〕、SP
2/0〔Nature, 276,269-270, 1978 〕、FO〔J. Imm
unol. Meth.,35:1-21, 1980 〕,S194〔J. Exp. Me
d.,148:313-323, 1978〕、R210〔Nature, 277:131-
133, 1979 〕等が好適に使用される。
【0013】前記免疫細胞とミエローマ細胞との細胞融
合は、基本的には公知の方法、例えば、ミルシュタイン
ら(Milstein et al.)の方法〔Method
s Enzymol.,73:3-46, 1981〕等に準じて行うことができ
る。より具体的には、前記細胞融合は、例えば、融合促
進剤の存在下に通常の栄養培地中で実施される。融合促
進剤としては、例えば、ポリエチレングリコール(PE
G)、センダイウイルス(HVJ)等が使用され、更に
所望により融合効率を高めるためにジメチルスルホキシ
ド等の補助剤を添加使用することもできる。
【0014】免疫細胞とミエローマ細胞との使用割合
は、例えば、ミエローマ細胞に対して、免疫細胞を1〜
10倍程度とするのが好ましい。前記細胞融合に用いる
培地としては、例えば、前記ミエローマ細胞株の増殖に
好適なRPMI−1640培地、MEM培地、その他、
この種の細胞培養に使用される通常の培地が使用可能で
あり、更に、牛胎児血清(FCS)等の血清補液を併用
することも可能である。
【0015】細胞融合は、前記免疫細胞とミエローマ細
胞との所定量を前記培地内でよく混合し、予め37℃程
度に加温したPEG溶液、例えば、平均分子量1,00
0〜6,000程度のPEGを、通常、培地に約30〜
60%(W/V)の濃度で添加し、混合することによっ
て行われる。続いて、適当な培地を逐次添加し、遠心し
て上清を除去する操作を繰り返すことにより目的とする
ハイブリドーマが形成される。
【0016】当該ハイブリドーマは、通常の選択培地、
例えば、HAT培地(ヒポキサンチン、アミノプテリン
及びチミジンを含む培地)で培養することにより選択さ
れる。当該HAT培地による培養は、目的とするハイブ
リドーマ以外の細胞(未融合細胞)が死滅するのに充分
な時間、通常数日〜数週間継続する。次いで、通常の限
界希釈法に従って、目的とする抗体を産生するハイブリ
ドーマのスクリーニング及び単一クローン化が実施され
る。
【0017】さらには得られた抗体がヒト以外の動物に
由来する抗体である場合は、その抗原認識部位(CD
R)を残したまま、FR部分や定常領域部分をヒト由来
の抗体に変えた再構成ヒト型抗体とすることができ、I
L−6R抗体のヒト型抗体の例としてはPCT国際公開
No.WO 92/19759を挙げることができる。
【0018】本願発明の抗IL−6R抗体は投与する対
象の動物種によって抗原であるIL−6Rと抗体産生細
胞との間で種間の組合せを選択できる。一般的にはヒト
に対してはヒトIL−6Rに対するヒト細胞由来の抗体
が、またマウスに対してはマウスIL−6Rに対するマ
ウス細胞由来の抗体が望ましいが、臨床上許容される限
り、異なる種間の組合せであってもよい。
【0019】本願発明の骨吸収抑制剤はIL−6Rによ
って惹起された骨吸収が抑制される限り、これ等の関与
する各種骨代謝疾患の治療に有効である。それ等の疾患
としては、例えば骨粗鬆症、慢性関節リウマチ、多発性
骨髄腫、腫瘍性高カルシウム血症、腎性骨異栄養症、ペ
ーゼット症、骨転移、骨肉腫等を挙げることができる。
【0020】本願発明の骨吸収抑制剤は常用経路、例え
ば錠剤もしくはカプセル形態で経口的にまたは注射剤等
の非経口的方法で全身または局所的に投与され得る。さ
らには少なくも1種の医薬用担体または希釈剤と共に医
薬組成物やキットの形態をとることができる。
【0021】投与量は病態の程度や投与方法等によって
異なり、適宜適当な量を選択することが必要であるが一
般にヒトの場合、指示一日用量は約25〜100マイク
ログラムの範囲で4回以下の分割用量となっている。し
かしながら本願の骨吸収抑制剤はこれ等の投与量に限定
されるものではない。なお、IL−6R抗体の毒性につ
いては現在まで、何らかの影響があるとの報告はなされ
ていない。
【0022】
【実施例】以下、実施例および参考例により本発明を具
体的に説明する。参考例1 マウスIL−6の調製 約108 個のP388D1 (IL−1)細胞(Nordan
等、Science 233:566-569, 1986;Bazin 等、J. Immuno
l. 139:780-787, 1987 )からFast TrackTM
(Invitrogen社製)kitを用いたランダムプライミン
グにより二本鎖のCDNAを合成した。
【0023】さらにプライマーとして5′または3′末
端に制限酵素BamH1の認識部位を持つマウスIL−
6遺伝子(J. Van Snick等、Eur. J. Immunol 18:193,
1988)の翻訳開始コドン(34番目のATG)を含む2
1〜43番目の配列及び終止コドン(667番目のTA
G)を含む658〜683番目の配列に相補的なオリゴ
マーを合成した。
【0024】これ等のプライマーおよびGene Am
p(宝酒造)kitを用いて、DNA Thermo
Cycler(宝酒造)により、94℃1分間、50℃
2分間、72℃3分間にて50サイクルのPCRを行な
った。増幅された断片(0.66kb)を低融点アガロ
ースゲル電気泳動により精製し、BamH1処理後、P
UC19ベクターに導入し、サブクローニングした。マ
ウスIL6遺伝子をBamH1で切り出した後、予めB
amH1処理したpdRに組み込みCHO細胞に形質導
入した。50nM MTX耐性のCHO細胞を選びその
培養上清を実験に供した。
【0025】参考例2 マウス可溶性IL6リセプター
抗体の調製 (1)Saito等の方法(J. Immunol., 147:168-173
(1991))によって抗マウス可溶性IL−6リセプター抗
体RS12を得た。この抗体はIgG2aサブクラスで
あった。
【0026】(2)上記Saito等の文献に開示され
たマウス可溶性IL−6リセプターを産生するCHO細
胞を10%FCSを含むIMDM培地で培養し、その培
養上清をRS12抗体とAffigel 10ゲル(バ
イオラッド)に固定したアフィニティーカラムを用いて
精製した。得られたマウス可溶性IL−6リセプター5
0μgをフロイント完全アジュバントと混合しウィスタ
ーラット(日本チャールズリバー)の腹部皮下に接種し
た。2週間後からはフロイント不完全アジュバントで追
加免疫した。45日目に屠殺し、その脾細胞約2×10
8 個を1×10 7 個のマウスミエローマ細胞P3U1と
50%のPEG1500(ベーリンガーマンハイム)を
用いて常法により細胞融合させた後、HAT培地にてハ
イブリドーマを選択した。
【0027】ウサギ抗ラットIgG抗体(カッペル)を
コートしたイミュノプレートにハイブリドーマ培養上清
を加えた後、マウス可溶性IL−6Rを反応させ、次い
でウサギ抗マウスIL−6R抗体およびアルカリフォス
ファターゼ標識ヒツジ抗ウサギIgG抗体によるELI
SA法によりマウス可溶性IL−6リセプターに対する
抗体を産生するハイブリドーマをスクリーニングした。
抗体の産生が確認されたものは2回のサブクローニング
を行ない単一のクローン(MR16−1)を得た。
【0028】このハイブリドーマが産生する抗体のマウ
スIL−6に対する中和活性をMH60.BSF2細胞
(Matsuda等、Eur. J. Immunol. 18:951-956, 1988)を用
いた 3H−チミジンの取り込みで調べた。96穴プレー
トにMH60.BSF2細胞を1×104 個/200μ
l/ウエルとなるよう調製し、これにマウスIL−6
(10pg/ml)とMR16−1抗体およびRS12抗体
12.3〜1000ng/mlを加えて、37℃、5%CO
2 で44時間培養した後、 3H−チミジン(IμCi/
well)を加え4時間後の取り込みを測定した(図
1)。
【0029】実施例1 8週齢の雌性ddy系マウスに偽手術(sham)また
は卵巣摘出術(OVX)を行ない2週後に屠殺した。フ
ェノールレッド不含αMEM培地を用い、脛骨および大
腿骨より骨髄を採取し遠心分離により骨髄細胞を除いて
骨髄液とした。骨髄液の骨吸収活性は45Caでラベルし
たマウス長管骨を用いた器官培養法により測定した。す
なわち、母親マウスに45CaCl2 を皮下投与すること
によって 45Ca標識された前腕骨を妊娠17日令の胎児
より採取し、フェノールレッド不含αMEM培地で5%
CO2 ,37℃にて器官培養した。
【0030】24時間後、0.2%BSAを含むフェノ
ールレッド不含αMEM培地と交換すると同時に骨髄液
試料を40%の割合で添加した。骨吸収活性はSham
群では約25%であったのに対し、OVX群は約60%
であった。そこで、この糸を用いて、66μg/mlのマ
ウスIL−6抗体およびRS12抗体で骨髄液試料を前
処理(37℃、2時間、5%CO2 )した接続的添加を
行った結果、両抗体ともOVX群に於いて骨吸収活性を
阻害した(図2)。
【0031】実施例2 マウスの骨芽細胞と骨髄細胞との共存培養系〔Takahash
i,等:Endocrinology 122:1373, 1988, Takahashi, 等:E
ndocrinology 123:2600, 1988 〕により形成される破骨
細胞数を骨吸収の指標として用いた。
【0032】マウスの骨芽細胞は以下の方法により調製
した。すなわち生後1または2日令のddy系マウスか
ら無菌的に取り出した頭蓋骨を0.1%コラゲナーゼ
(細胞分散用、和光純薬)と0.2%ディスパーゼ(合
同酒精)を含むPBSに入れ37℃の恒温槽にて10分
間振とうした。浮遊してきた細胞を集め、更に新しい酵
素溶液を入れ10分間酵素処理した。この酵素消化を5
回繰返し、2〜5回目の消化で浮遊してきた細胞を骨芽
細胞として回収した。
【0033】マウスの骨髄細胞は以下の方法により調製
した。すなわち、6〜9週令のddy系マウスからけい
骨を無菌的に取りだし、その骨端を切り落とした。けい
骨の遠位端より25Gの針を付けたシリンジで1mlのα
−最少必須培地(α−MEM,GIBCO社)を注入
し、近位端より骨髄細胞を回収した。これらの細胞は共
に10%の牛胎児血清(Biocell社)を含むα−
MEMに懸濁して培養に用いた。
【0034】共存培養は、48穴の培養プレートに1×
104 細胞/0.5m/wellの骨芽細胞と2×10
5 細胞/wellの骨髄細胞を添加し、37℃、5%C
2で6〜7日間培養した。形成された破骨細胞は破骨
細胞のマーカー酵素である酒石酸抵抗性酸性フォスファ
ターゼ(TRAP)を染色することにより同定した〔Ta
kahashi,等:Endocrinology 122:1373, 1988 〕。
【0035】これらの培養系にマウスIL−6またはマ
ウス可溶性IL−6R〔IL−6sR(sR324)〕
〔Saito,等 al.J Immunol,147:168-173 (1991)〕とマウ
スIL−6R抗体(MR16−1あるいはRS12)ま
たはマウスIL−6抗体(R&D systems)を添加して
以下の実験を行った。なお、マウスIL−6とsR32
4は、CHO細胞にこれらの遺伝子を組み込んだ細胞の
培養上清をそれぞれ用いた。培養上清中のマウスIL−
6およびIL−6sR324はエンザイムイッムノアッ
セイによってそれぞれの濃度を測定し、α−MEMで適
当な濃度に希釈して実験に供した。
【0036】実験1 マウスIL−6とマウス可溶性I
L−6R単独での破骨細胞形成実験 マウスIL−6(0.2ng/ml〜200ng/ml)とsR
324(0.5〜500ng/ml)単独での破骨細胞形成
能を調べたが、いずれも単独では破骨細胞形成能を示さ
なかった。なお、本実験系において陽性対象薬である活
性型ビタミンD 3 は有意な破骨細胞形成を示した(図
3)。
【0037】実験2 マウスIL−6とマウス可溶性I
L−6R共存下での破骨細胞形成実験 20ng/mlまたは200ng/mlのマウスIL−6に0.
05ng/ml〜500ng/mlのsR324を共存させた時
の破骨細胞形成能を調べたところ、sR324の濃度に
依存して著明な破骨細胞の形成が認められた(図4)。
なお、形成された破骨細胞を象牙切片上で培養したとこ
ろ多くの吸収窩が認められ、それらはカルシトニンの添
加により抑制された。従って本実験系で形成された破骨
細胞は骨吸収能とカルシトニンリセプターを有する成熟
破骨細胞であると考えられた。
【0038】実験3 マウスIL−6とマウス可溶性I
L−6リセプター共存下での破骨細胞形成に対するマウ
ス抗IL−6リセプター抗体(MR16−1およびRS
12)とマウス抗IL−6抗体の抑制効果 20ng/mlまたは200ng/mlのマウスIL−6に6
2.5ng/ml〜500ng/mlのsR324を共存させた
時の破骨細胞形成能を調べたところ、実験2と同様にs
R324の濃度に依存して著明な破骨細胞の形成が認め
られた。20ng/mlのマウスIL−6と500ng/mlの
sR324による破骨細胞形成に対してMR16−1は
1ng/ml〜100ng/mlの濃度範囲で濃度依存的な抑制
作用を示した。RS12およびマウス抗IL−6抗体は
10ng/mlと100ng/mlで抑制作用を示した(図
5)。
【0039】
【発明の効果】以上の通り、抗IL−6R抗体を有効成
分とする本発明の骨吸収抑制剤は、IL−6とIL−6
Rの共存下での破骨細胞の形成を抑制し、骨吸収阻害効
果を有していることが証明される。従って、本発明の骨
吸収抑制剤は、骨吸収が関与する各種骨代謝疾患、例え
ば骨粗鬆症、慢性関節リウマチ、多発性骨髄腫、腫瘍性
高カルシウム血症、腎性骨異栄養、ペーゼット症、骨転
移、骨肉腫等の治療剤として期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はMH60.BSF2細胞のIL−6依存
性増殖に対する抗体MR16−1及びRS12の効果を
示すグラフである。
【図2】図2は、OVX(2週)マウスからの骨髄液の
骨吸収活性に対する、抗体の中和効果を示すグラフであ
る。
【図3】図3は、マウス骨芽細胞と骨髄細胞の共存培養
系での破骨細胞の形成に対する、IL−6又は可溶性I
L−6R(sR324)単独による効果を示すグラフで
ある。
【図4】図4は、マウス骨芽細胞と骨髄細胞の共存培養
系での破骨細胞の形成に対する、IL−6又はsR32
4の併用の効果を示すグラフである。
【図5】図5は、IL−6及びIL−6R(sR32
4)の共存下でのマウス骨芽細胞と骨髄細胞の共存培養
による破骨細胞の形成に対する、IL−6R抗体の抑制
効果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮浦 千里 神奈川県横浜市緑区美しケ丘4−24−32 (72)発明者 須田 立雄 東京都立川市若葉町1−8−5

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターロイキン6リセプターに対する
    抗体を有効成分とする骨吸収抑制剤。
  2. 【請求項2】 前記インターロイキン6リセプターに対
    する抗体がマウス由来であることを特徴とする請求項1
    記載の骨吸収抑制剤。
  3. 【請求項3】 前記インターロイキン6リセプターがマ
    ウス由来であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    骨吸収抑制剤。
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