[go: up one dir, main page]

JPH0717780A - 多孔質セラミックス膜の製造方法 - Google Patents

多孔質セラミックス膜の製造方法

Info

Publication number
JPH0717780A
JPH0717780A JP19072193A JP19072193A JPH0717780A JP H0717780 A JPH0717780 A JP H0717780A JP 19072193 A JP19072193 A JP 19072193A JP 19072193 A JP19072193 A JP 19072193A JP H0717780 A JPH0717780 A JP H0717780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
film
porous
porous ceramic
pores
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19072193A
Other languages
English (en)
Inventor
Chihiro Kawai
千尋 河合
Akira Yamakawa
晃 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP19072193A priority Critical patent/JPH0717780A/ja
Publication of JPH0717780A publication Critical patent/JPH0717780A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/4582Porous coatings, e.g. coating containing porous fillers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00241Physical properties of the materials not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00267Materials permeable to vapours or gases
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00474Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00793Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00 as filters or diaphragms
    • C04B2111/00801Membranes; Diaphragms

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス分離膜として圧力損失が小さく且つガス
分離効率に優れた多孔質セラミックス膜を、短時間で簡
単且つ容易に製造する方法を提供する。 【構成】 Si等のアルコキシド、B等のアルコキシ
ド、酸素ガスを原料ガスとするCVD法により、多孔質
セラミックス焼結体からなる基材上に400〜1200
℃の温度でSiO2−B23等の複合酸化物膜を形成
し、この複合酸化物膜を耐酸性の差を利用してHCl又
はHFの蒸気を用いてエッチング処理することによりB
23等の特定酸化物のみを除去する。この方法により、
23等の特定酸化物の除去された跡に形成された細孔
は、基材との接合面から他方の膜表面までほぼ直線状に
連通したナノメーターサイズの均一な孔径を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス分離膜として有用
なナノメーターサイズの細孔を有する多孔質セラミック
ス膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球温暖化現象が問題となるにつ
れ、その元凶とされるCO2ガスの排出規制が厳しくな
り、火力発電所等では燃焼後の排ガスからCO2を分離
する技術が必要となってきている。このようなガス分離
には、特定のガス分子のみを通過させるために、ナノメ
ーターサイズの孔径の細孔を有する多孔質膜が必要とさ
れている。
【0003】ナノメーターサイズの孔径の細孔を有する
多孔質材料としては、多孔質ガラスが良く知られてい
る。多孔質ガラスは、分相法又はゾルゲル法によって合
成されている。即ち、分相法では、ホウケイ酸ソーダガ
ラスを熱処理によりSiO2に富む相とNa2O・B23
に富む相に分相させた後、酸又はアルカリ水溶液で処理
してNa2O・B23に富む相を溶出することにより、多
孔質の石英ガラスが得られる。又、ゾルゲル法によって
も、Si等の各種金属のアルコキシドの溶液を加水分解
してゾル状態とし、これを基板等に塗布して乾燥ゲル化
することで、多孔質ガラスを合成することが出来る。
【0004】しかし、このようにして合成された多孔質
ガラスでは、その細孔をナノメーターサイズにすること
が出来るものの、図2に示すごとく、ガラス骨格2中に
存在する細孔1が方向性に乏しいため、ガス分離膜とし
て用いた場合にはガス通過時の圧力損失が大きくなり、
分離処理量が小さいという問題があった。又、細孔1の
方向性が乏しいので、被分離ガス中に少量の浮遊微粒子
が存在すると目詰まりが生じ、フィルター機能を十分に
発揮できないという欠点があった。
【0005】更に、多孔質ガラスをガス分離に用いるた
めには薄膜化する必要があるが、分相法では薄膜化が困
難であるため、この点からも分相法による多孔質ガラス
ではガス通過時の圧力損失が一層大きくなる欠点があっ
た。一方、ゾルゲル法では膜厚の均一化が難しいため、
ゾルゲル法による多孔質ガラスをガス分離膜とした場合
には、圧力損失値の制御が極めて困難であった。
【0006】又、多孔質ガラスは製造に非常に長時間を
要する欠点がある。即ち、分相法ではガラスを分相させ
るために長時間の加熱が必要であり、その後の酸又はア
ルカリ水溶液でのエッチング処理にも長時間を要してい
た。例えば、HCl水溶液を用いてエッチングすること
が多いが、100℃以上に加熱することはできないの
で、一般に24時間以上の処理時間が必要であった。一
方、ゾルゲル法では調整後のゾルに基板を浸漬しては引
き上げるというプロセスを繰り返すうえ、基板に塗布し
たゾルの乾燥工程に長時間を要していた。このように、
多孔質ガラスは製造が容易ではなく、ガス分離膜として
のコストが高くなる欠点があった。
【0007】このような問題点の外、ガス分離膜として
高い分離効率を達成するためには、ナノメーターサイズ
の細孔の孔径が均一であることが好ましいが、多孔質ガ
ラスでは均一な孔径の細孔を形成することが困難であっ
た。即ち、細孔形成のためのエッチング処理には一般に
酸又はアルカリの水溶液が使用されるが、かかる水溶液
のエッチングでは水分子の狭い間隙への侵入が困難であ
るため、特に平均孔径が2ナノメートル(nm)以下に
なると均一な孔径の多孔質ガラスを得ることができなか
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の事情に鑑み、膜厚が均一であって、ナノメーターサイ
ズの均一な孔径の細孔を有し、圧力損失が小さく且つ目
詰まりが少ないガス分離膜として有用な多孔質セラミッ
クス膜を、短時間で簡単且つ容易に製造する方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供する多孔質セラミックス膜の製造方法
は、Si、Zr、Ti、Hf、Pb及びAlからなる群
から選ばれた少なくとも1種の元素のアルコキシドと、
B、アルカリ金属及びアルカリ土類金属からなる群から
選ばれた少なくとも1種の元素のアルコキシドと、酸素
ガスとを原料ガスとして用いるCVD法により、連通気
孔を有する多孔質セラミックス焼結体からなる基材上に
400〜1200℃の温度で両群の元素の複合酸化物膜
を形成し、この複合酸化物膜を塩化水素又はフッ化水素
の蒸気を用いてエッチング処理することにより、前記
B、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物のみを
除去することを特徴とする。
【0010】尚、基材となる多孔質セラミックス焼結体
は既に公知であり、濾過材、担体、センサー等として利
用されている。本来、セラミックス焼結体は粉末を焼結
したものであるから数μm程度の孔径の気孔が多数存在
するが、この孔径を圧粉体の充填率や焼結条件等により
制御して気孔を積極的に形成させたものが多孔質セラミ
ックス焼結体である。ただし、本発明ではガス分離を目
的とするので、多孔質セラミックス焼結体のうち連通気
孔のものを使用する。
【0011】
【作用】圧力損失の小さいガス分離膜を得るには、膜中
に存在する細孔に方向性を持たせる必要がある。本発明
者らは、この様な方向性を持った細孔を形成する方法を
研究した結果、2種以上の金属アルコキシドを原料ガス
としたCVD法(化学気相合成法)により基材上に複合
酸化物膜を形成し、複合酸化物膜中の各酸化物の耐酸性
の差を利用して特定酸化物のみをHCl又はHFの蒸気
でエッチング除去することによって、残った酸化物から
なる膜中に方向性を持った細孔を形成し得ることを見い
だし、本発明に至ったものである。
【0012】尚、CVD法そのものは公知であり、金属
アルコキシドを用いたCVD法による酸化物膜の形成も
半導体素子製造過程におけるSiO2等の絶縁膜の形成
等に使用されている。しかし、半導体分野における酸化
膜はSiO2等の単一酸化物が多く、BやP等の元素を
微量にドーピングする場合もあるが、これは膜表面の平
滑性や膜強度を改善するために過ぎない。これに対して
本発明方法は、CVD法により2種類の酸化物が互いに
多量に複合したマクロな複合組織を形成し、その複合酸
化物のうちの特定酸化物のみをエッチング除去するもの
である。
【0013】即ち、本発明の2種以上の金属アルコキシ
ドを原料ガスとしたCVD法によれば、基材上に形成さ
れる複合酸化物中の各酸化物相が、ナノメーターのオー
ダーで微細に混合された疑似分相状態になる。しかも、
複合酸化物膜を形成するための基材の温度を400℃以
上にすることによって、各酸化物相を膜厚方向に伸長し
た柱状組織とすることが出来るので、その中の特定酸化
物のみをエッチング除去した跡に膜厚方向に直線状に伸
びた方向性を有する細孔が得られる。ただし、基材の温
度が1200℃を越えると、成膜されずに粉末状物質が
生成するようになるので、1200℃以下の温度とする
ことが好ましい。
【0014】複合酸化物中の耐酸性に劣る特定酸化物の
みを除去するエッチング処理には、HCl又はHFの蒸
気を使用する。特に、HFは腐食性が高いので、エッチ
ング時間を短くすることができる。エッチング温度、即
ちHCl又はHFの蒸気の温度は、複合酸化物の組成や
細孔の孔径等によって変化するが、エッチング時間を短
くするためには100℃以上とすることが好ましい。蒸
気の温度を高くすることによりエッチング速度が速ま
り、酸の水溶液によるエッチングに比べて遥かに短時間
でエッチングを完了することができるが、400℃を越
える高温は避けるべきである。
【0015】又、蒸気によるエッチングであるため、狭
い間隙への侵入が容易であるから、極めて微細な細孔を
形成することができ、平均孔径が2nm以下であっても
均一な孔径の細孔を得ることができる。しかも、エッチ
ングにHCl又はHFの蒸気を用いることによって、C
VD法による複合酸化物の形成工程とエッチング処理工
程とを、同じ反応容器中で実施することができるから、
製造工程が簡単になり且つまた短時間で能率的な処理が
可能となる。
【0016】かかる本発明方法によれば、除去されるべ
き特定酸化物が方向性を持ち、且つナノメーターのオー
ダーで複合酸化物中に微細に混合された疑似分相状態で
存在するので、これが除去されて形成される細孔の孔径
をナノメートル(nm=10-9m)のオーダーに制御で
きるうえ、殆ど全ての細孔に方向性を持たせることが可
能である。従って、本発明方法により得られる多孔質セ
ラミックス膜は、基材との接合面から他方の膜表面まで
ほぼ直線状に連通した均一なナノメーターサイズの孔径
の細孔を有し、従ってこれをガス分離膜として使用する
と圧力損失が小さく、高能率なガス分離が可能である。
【0017】基材とする公知の多孔質セラミックス焼結
体の気孔は、本発明の多孔質セラミックス膜に比べて遥
かに大きいので、基材による圧力損失は殆ど無視するこ
とが出来る。しかも、CVD法で形成された多孔質セラ
ミックス膜は基材に接合しているので、機械的強度に優
れている。又、CVD法により基材の形状に沿って均一
な膜厚の複合酸化物膜を成膜できるので、得られる多孔
質セラミックス膜は膜厚が均一であるうえ、形状的にも
平板状のものに限られず、基材の形状を選ぶだけで曲面
状や円筒状等の各種の任意の形状の多孔質セラミックス
膜を得ることが可能である。
【0018】複合酸化物膜から特定の酸化物のみをHC
l又はHFの蒸気によりエッチング除去するためには、
複合酸化物を構成する2種以上の酸化物の耐酸性の差が
大きいほど好ましい。この様な組み合わせとして、耐酸
性に優れた酸化物であるSiO2、ZrO2、TiO2
HfO2、PbO2又はAl23と、耐酸化物に劣る酸化
物であるB23や、Li、Na、K等のアルカリ金属及
びMg、Ca、Sr、Ba等のアルカリ土類金属の酸化
物がある。特に、耐酸性に優れているSiO2は、エッ
チング処理後に残って多孔質セラミックス膜を構成する
成分として好ましい。
【0019】従って、本発明におけるCVD法の原料ガ
スとしては、耐酸性に優れた酸化物の原料となるSi、
Zr、Ti、Hf、Pb及びAlからなる群から選ばれ
た少なくとも1種の元素のアルコキシドと、耐酸性に劣
る酸化物の原料となるB、アルカリ金属及びアルカリ土
類金属からなる群から選ばれた少なくとも1種の元素の
アルコキシドとの、2種類の金属アルコキシドが必要で
ある。又、緻密で且つ基材との密着性に優れた多孔質セ
ラミックス膜を得るために、2種類の金属アルコキシド
と共に酸素ガスを用いることが必要である。
【0020】これらの原料ガスはAr、He、N2等の
不活性ガスのキャリアガスによって搬送されるが、原料
ガスのうち2種類の金属アルコキシドの流量割合は疑似
分相状態になったそれぞれの酸化物の柱状組織の微細
さ、従って最終的に得られる細孔の孔径を決める上で重
要である。即ち、B、アルカリ金属又はアルカリ土類金
属のアルコキシドの割合を少なくするほど、耐酸性に劣
る酸化物の柱状組織が微細になり且つ得られる細孔の孔
径も小さくなるが、上記アルコキシドの割合が少なすぎ
ると基材との接合面から他方の膜表面まで膜厚方向に連
通した細孔が得られなくなるので注意を要する。
【0021】又、2種類の金属アルコキシドの割合を一
定に保持すれば、耐酸性に優れるものと劣るものの2種
類の酸化物の組成がほぼ一定になるので、得られる細孔
の孔径と気孔率がほぼ一定になる。一方、この割合を途
中で変化させれば、即ち少なくとも片方の金属アルコキ
シドのガス流量を段階的又は連続的に増加又は減少させ
たり、両方のアルコキシドのうち片方の流量を段階的又
は連続的に増加させ且つ他方の流量を段階的又は連続的
に減少させれば、2種類の酸化物の組成が段階的又は連
続的に変化するので、得られる膜の気孔率及び細孔の孔
径を基材との接合面から他方の膜表面まで膜厚方向に沿
って段階的に又は連続的に変えることが可能である。
【0022】例えば、所定の成膜時間が経過する毎に、
Siのアルコキシドの流量を段階的に増加させ且つBの
アルコキシドの流量を段階的に減少させると、図1に示
すように、膜表面側(図面の上側)になるほどB23
少なくなるようにSiO2とB23の組成が段階的に変
化した柱状組織のSiO2−B23複合酸化膜が形成さ
れる。従って、この複合酸化膜を例えばHCl蒸気でエ
ッチングすると、酸に弱いB23が溶解除去されて、そ
の部分に孔径が段階的に変化した細孔が形成され、従っ
て残ったSiO2からなる多孔質セラミックス膜の気孔
率も当然に段階的に変化したものとなる。
【0023】この様な気孔率及び孔径が膜厚方向に傾斜
した多孔質セラミックス膜は、被分離ガスの成分に合わ
せて分離機能を分担化することが出来る。例えば、火力
発電所の排気ガス中には浮遊微粒子が数多く存在してお
り、これがフィルターの目詰まりを生じさせるため、従
来は微粒子を分離するフィルターを特別に設置する必要
があった。ところが、気孔率及び孔径が膜厚方向に傾斜
した多孔質セラミックス膜を使用すれば、細孔の孔径が
大きな部分でまず微粒子を除去し、その後に孔径の小さ
な部分でCO2を分離することができる。
【0024】
【実施例】実施例1 気孔率が40%及び気孔径が約1μmの多孔質アルミナ
焼結体からなり、内径が約10mmで肉厚1mmの一端
を閉塞した有底円筒状の基材を用い、この基材の外側に
CVD法により以下の条件でSiO2−TiO2−Na2
O系複合酸化物膜を膜厚約100μmとなるように成膜
した。
【0025】 ガス流量:Si(OC25)4 0.15 l/min Ti(OCH3)3 0.12 l/min Na(OC25) 0.07 l/min O2 0.50 l/min Ar 1.20 l/min 温 度:800℃ 圧 力:100Torr
【0026】得られたSiO2−TiO2−Na2O系複
合酸化物膜の組成は原子比でSi:Ti:Na=36:
22:42であり、膜全体でほぼ一定であった。この複
合酸化物膜を100%塩化水素(HCl)ガスにより1
50℃で約5分間のエッチング処理を行い、Na2O相
を溶解させて除去することにより、実質的にSiO2
TiO2からなり、気孔率が約46%であって、平均孔
径が1.5nmの細孔を有する厚さ約100μmの多孔
質セラミックス膜が得られた。
【0027】この基材上に形成された多孔質セラミック
ス膜を有底円筒状のガス分離フィルターとして、図3に
示す装置に多孔質セラミックス膜3を上流側に向けて組
み込んだ。その後、H2:N2を1:1に混合した被分離
ガス5をフィルター上流側に導入し、フィルター下流側
の真空ポンプ6により3kg/cm2の圧力と1.0l/
minの流速で多孔質セラミックス膜3と基材4を通し
て吸引しながら、フィルター上流側の圧力を圧力計7で
測定し、ガス分析装置8によりフィルターを通過したガ
スの組成を測定した。
【0028】比較のため、通常の分相法で製造した気孔
率が約45%で平均孔径が約1.5nmの多孔質ガラス
(厚さ約100μm)からなる上記と同様の有底円筒状
のフィルターを用意し、図3の装置に上記と同様に組み
込み、上記と同じ条件でフィルター上流側の圧力とフィ
ルターを透過したガスの組成を測定した。これらの測定
結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1の結果から、本発明の多孔質セラミッ
クス膜は細孔の孔径が均一であるため、ガス分離膜とし
て従来の多孔質ガラス膜より優れたガス分離能を有する
と同時に、従来の多孔質ガラス膜に比べて圧力損失を小
さくできることが判る。
【0031】実施例2 実施例1と同じ多孔質アルミナ製の有底円筒状の基材を
用い、この基材の外側にCVD法により以下の条件でZ
rO2−TiO2−CaO系複合酸化物膜を膜厚約100
μmとなるように成膜した。
【0032】 ガス流量:Zr(OC25)4 0.15 l/min Ti(OCH3)3 0.15 l/min Ca(OC25) 0.20 l/min O2 1.20 l/min Ar 1.20 l/min 温 度:700℃ 圧 力:10Torr
【0033】得られたZrO2−TiO2−CaO系複合
酸化物膜を100%HFの蒸気にさらし、200℃で約
3分間のエッチング処理を行い、CaO相を溶解除去し
た。得られた多孔質セラミックス膜は、実質的にZrO
2−TiO2からなり、気孔率が約38%であって、細孔
の平均孔径は1.8nmであった。
【0034】この基材上に形成された多孔質セラミック
ス膜を有底円筒状のガス分離フィルターとして、実施例
1と同様に図3に示す装置に多孔質セラミックス膜3を
上流側に向けて組み込んだ。次に、H2:N2を1:1に
混合した被分離ガス5をフィルター上流側に供給し、フ
ィルター下流側の真空ポンプ6により上流側のガス圧を
2.5〜5.0kg/cm2の範囲で変えながら20 l/
minの流速でフィルターを通過させ、変化させたフィ
ルター上流側のガス圧毎にフィルターを通過したガスの
組成をガス分析装置8で測定した。
【0035】比較のために、分相法で製造した気孔率が
約39%で平均孔径が約1.8nmの通常の多孔質ガラ
ス(厚さ約100μm)からなる、上記と同様の有底円
筒状のフィルターを用意して図3の装置に同様に組み込
み、上記と同じ条件でフィルター上流側のガス圧力に応
じてフィルターを通過したガスの組成を測定した。これ
らの測定結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2の結果から判るように、本発明の多孔
質セラミックス膜からなるフィルターでは、上流側のガ
ス圧が変わってもフィルターを透過したガスの組成は殆
ど変わらないのに対して、従来の多孔質ガラスからなる
フィルターでは上流側のガス圧の上昇に伴い、透過ガス
のH2分率が急激に低下した。これは、従来の多孔質ガ
ラスの細孔の孔径分布が広く、比較的大きな孔径のもの
も含まれるので、上流側のガス圧の上昇によりN2ガス
が大きな細孔を通過したためと考えられる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、CVD法で基材上に形
成した複合酸化物中の特定酸化物を耐酸性の差によりH
Cl又はHFの上記でエッツチング除去する方法を用い
て、従来の多孔質ガラスの製造に比べて遥かに短時間で
簡単且つ容易に、膜厚方向に沿いほぼ直線状に連通した
ナノメーターサイズの孔径の細孔を有する多孔質セラミ
ックス膜を、多孔質セラミックス焼結体の基材上に接合
した形で製造することが出来る。
【0039】この多孔質セラミックス焼結体基材上の多
孔質セラミックス膜は、膜厚が均一でナノメーターサイ
ズの細孔が膜厚方向に沿いほぼ直線状に連通しているの
で、ガス分離膜としてガス透過時の圧力損失が極めて小
さいうえ、細孔の孔径が均一であるから高いガス分離効
率が得られる。更に、細孔の孔径を変化させた多孔質セ
ラミックス膜では、圧力損失が小さいうえに、浮遊微粒
子による目詰まりが少ないという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるCVD法により形成した複合酸
化物膜を説明するための模式的な断面図である。
【図2】従来の分相法により製造した多孔質ガラスの断
面図である。
【図3】実施例で用いたガス分離装置の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 細孔 2 ガラス骨格 3 多孔質セラミックス膜 4 基材 5 被分離ガス 6 真空ポンプ 7 圧力計 8 ガス分析装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si、Zr、Ti、Hf、Pb及びAl
    からなる群から選ばれた少なくとも1種の元素のアルコ
    キシドと、B、アルカリ金属及びアルカリ土類金属から
    なる群から選ばれた少なくとも1種の元素のアルコキシ
    ドと、酸素ガスとを原料ガスとして用いるCVD法によ
    り、連通気孔を有する多孔質セラミックス焼結体からな
    る基材上に400〜1200℃の温度で両群の元素の複
    合酸化物膜を形成し、この複合酸化物膜を塩化水素又は
    フッ化水素の蒸気を用いてエッチング処理することによ
    り、前記B、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化
    物のみを除去することを特徴とする多孔質セラミックス
    膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 塩化水素又はフッ化水素の蒸気の温度が
    100〜400℃であることを特徴とする、請求項1記
    載の多孔質セラミックス膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 複合酸化物の形成と、その後のエッチン
    グ処理とを、同じ反応容器内で行うことを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の多孔質セラミックス膜の製造方
    法。
JP19072193A 1993-07-02 1993-07-02 多孔質セラミックス膜の製造方法 Pending JPH0717780A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19072193A JPH0717780A (ja) 1993-07-02 1993-07-02 多孔質セラミックス膜の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19072193A JPH0717780A (ja) 1993-07-02 1993-07-02 多孔質セラミックス膜の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0717780A true JPH0717780A (ja) 1995-01-20

Family

ID=16262715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19072193A Pending JPH0717780A (ja) 1993-07-02 1993-07-02 多孔質セラミックス膜の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0717780A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254161A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Shinichi Nakao 水素分離膜およびその製造方法
JP2007176720A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Mitsubishi Electric Corp 3次元骨格構造セラミック多孔体およびセラミック多孔体の製造方法
JP2010162503A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Panasonic Electric Works Co Ltd 袋状分離膜の製造方法および袋状分離膜
JP2020082011A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 京セラ株式会社 気体分離部材および気体分離装置
CN116785940A (zh) * 2023-06-02 2023-09-22 广东电网有限责任公司广州供电局 一种耐高温陶瓷分离膜及其制备与应用

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254161A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Shinichi Nakao 水素分離膜およびその製造方法
JP2007176720A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Mitsubishi Electric Corp 3次元骨格構造セラミック多孔体およびセラミック多孔体の製造方法
JP2010162503A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Panasonic Electric Works Co Ltd 袋状分離膜の製造方法および袋状分離膜
JP2020082011A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 京セラ株式会社 気体分離部材および気体分離装置
CN116785940A (zh) * 2023-06-02 2023-09-22 广东电网有限责任公司广州供电局 一种耐高温陶瓷分离膜及其制备与应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4689150A (en) Separation membrane and process for manufacturing the same
DE69217890T2 (de) Verfahren zur Herstellung ultradünner anorganischer Membranen
JPH03143535A (ja) セラミックス製非対称膜及びその製造方法
KR100966249B1 (ko) 관형의 수소 분리막체 및 그 제조방법
Li et al. Zirconia ultrafiltration membranes on silicon carbide substrate: microstructure and water flux
KR20140104019A (ko) 셋 이상의 금속염으로부터 졸-겔의 제조 방법 및 세라믹 막 제조 방법의 용도
JP2008246304A (ja) セラミック多孔質膜、その製造方法及びセラミックフィルタの製造方法
JP3971546B2 (ja) 多孔質セラミック積層体及びその製造方法
Li et al. Sol-gel derived zirconia membrane on silicon carbide substrate
EP1156868A1 (en) Method for manufacturing a membrane
CN101312929A (zh) 陶瓷多孔质膜的制造方法
JPH0717780A (ja) 多孔質セラミックス膜の製造方法
JP2955062B2 (ja) 水素ガス分離膜
JP2002066280A (ja) ガス分離フィルタおよびその製造方法
JPH06239674A (ja) 多孔質セラミックス膜、これを用いたガス分離膜、及びその製造方法
JPS61209005A (ja) 分離膜及びその製造方法
JP2003206185A (ja) 酸化アルミニウムセラミックス多孔体およびその製造方法
JP2748961B2 (ja) 表面改質アルミナセラミックスの製造方法
JP3364189B2 (ja) 超微粒子を用いた多孔質膜の作製方法
JP2009011895A (ja) 多孔質ガラス製フィルタ及びその製造方法
JP3589559B2 (ja) セラミックス多孔質膜、これを用いたセラミックス多孔質体及びこれらの製造方法
JP4733819B2 (ja) 耐食性セラミックス溶射皮膜の形成方法
JP2003220319A (ja) 分離膜モジュール及びその製造方法
JPH0977572A (ja) 多孔質セラミックス膜部材
Benito et al. Preparation of multilayer ceramic systems for deposition of mesoporous membranes