JPH07115133B2 - 薄板連鋳装置およびその運転方法 - Google Patents
薄板連鋳装置およびその運転方法Info
- Publication number
- JPH07115133B2 JPH07115133B2 JP63197558A JP19755888A JPH07115133B2 JP H07115133 B2 JPH07115133 B2 JP H07115133B2 JP 63197558 A JP63197558 A JP 63197558A JP 19755888 A JP19755888 A JP 19755888A JP H07115133 B2 JPH07115133 B2 JP H07115133B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- casting
- pair
- dam
- side dam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000009749 continuous casting Methods 0.000 title claims description 14
- 238000011017 operating method Methods 0.000 title description 3
- 238000005266 casting Methods 0.000 claims description 49
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 32
- 238000000227 grinding Methods 0.000 claims description 22
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 21
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 21
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 20
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 11
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 7
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 7
- 238000009413 insulation Methods 0.000 claims description 4
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 7
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 7
- 239000011819 refractory material Substances 0.000 description 6
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 6
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 4
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 4
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 4
- 238000007751 thermal spraying Methods 0.000 description 4
- 239000011195 cermet Substances 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 3
- 238000007788 roughening Methods 0.000 description 3
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N Magnesium oxide Chemical compound [Mg]=O CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000005422 blasting Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 2
- 229910002804 graphite Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010439 graphite Substances 0.000 description 2
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 2
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 2
- 229910001120 nichrome Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 2
- 229910018072 Al 2 O 3 Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000851 Alloy steel Inorganic materials 0.000 description 1
- PZNSFCLAULLKQX-UHFFFAOYSA-N Boron nitride Chemical compound N#B PZNSFCLAULLKQX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000975 Carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000640 Fe alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- CWYNVVGOOAEACU-UHFFFAOYSA-N Fe2+ Chemical compound [Fe+2] CWYNVVGOOAEACU-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910003271 Ni-Fe Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910018487 Ni—Cr Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910009043 WC-Co Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 239000011449 brick Substances 0.000 description 1
- 239000010962 carbon steel Substances 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 230000008021 deposition Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 229910001651 emery Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011094 fiberboard Substances 0.000 description 1
- 230000009970 fire resistant effect Effects 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 150000002484 inorganic compounds Chemical class 0.000 description 1
- 229910010272 inorganic material Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000395 magnesium oxide Substances 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 1
- 238000004881 precipitation hardening Methods 0.000 description 1
- 230000008439 repair process Effects 0.000 description 1
- 238000005476 soldering Methods 0.000 description 1
- 238000007711 solidification Methods 0.000 description 1
- 230000008023 solidification Effects 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/06—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
- B22D11/0637—Accessories therefor
- B22D11/0648—Casting surfaces
- B22D11/066—Side dams
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は溶湯(例えば溶鋼)から直接的に薄板を連続鋳
造するための双ロール式連鋳機の改善に関する。
造するための双ロール式連鋳機の改善に関する。
互いに反対方向に回転する軸を水平にした一対の内部冷
却ロールを適当な間隙をあけて平行に対向配置し,この
間隙上部のロール円周面(ロール軸に沿う方向の円筒面
のうち上半身の面)に湯溜りを形成させ,この湯溜り中
の溶湯を,回転するロール円周面で冷却しながら,該隙
間を経て薄板に連続鋳造するいわゆる双ロール式連鋳機
が知られている。このような双ロール式連鋳機を鋼の連
鋳に適用して,溶鋼から薄鋼板を直接製造しようとする
提案もなされている。
却ロールを適当な間隙をあけて平行に対向配置し,この
間隙上部のロール円周面(ロール軸に沿う方向の円筒面
のうち上半身の面)に湯溜りを形成させ,この湯溜り中
の溶湯を,回転するロール円周面で冷却しながら,該隙
間を経て薄板に連続鋳造するいわゆる双ロール式連鋳機
が知られている。このような双ロール式連鋳機を鋼の連
鋳に適用して,溶鋼から薄鋼板を直接製造しようとする
提案もなされている。
ロール対の間隙から薄板連鋳品を常時連続的に鋳造する
には,ロール対の間隙の上の円周面上に溶湯の湯溜りを
形成し,湯面レベルが実質上一定に維持されるように溶
湯をこの湯溜りに連続注入することが必要となる。この
湯溜りを形成するためには,ロール円周面上においてロ
ール軸に沿う方向に湯が流れ出すのを規制する,ロール
軸に直角方向の面をもつ一対のダムが必ず必要となる。
このダムは通常は薄板鋳片の幅を規制する役割も果た
す。本明細書においてこのダムを“サイドダム”と呼
ぶ。この左右に配置されるサイドダムのほかにも,ロー
ル軸に沿う方向の面を持つ一対の前後堰(長辺ダムとも
呼ばれる)をロール対の円周面上に該サイドダムと直交
するように立ち上げてサイドダムとこの前後堰とでボッ
クス状の湯溜りを形成することもあるが,ロール対の半
径が十分に大きい場合にはこのロール軸に沿う方向の前
後堰は必ずしも必要ではなく,ロール対の円周面自身が
この前後堰の役割を果たすことができる。
には,ロール対の間隙の上の円周面上に溶湯の湯溜りを
形成し,湯面レベルが実質上一定に維持されるように溶
湯をこの湯溜りに連続注入することが必要となる。この
湯溜りを形成するためには,ロール円周面上においてロ
ール軸に沿う方向に湯が流れ出すのを規制する,ロール
軸に直角方向の面をもつ一対のダムが必ず必要となる。
このダムは通常は薄板鋳片の幅を規制する役割も果た
す。本明細書においてこのダムを“サイドダム”と呼
ぶ。この左右に配置されるサイドダムのほかにも,ロー
ル軸に沿う方向の面を持つ一対の前後堰(長辺ダムとも
呼ばれる)をロール対の円周面上に該サイドダムと直交
するように立ち上げてサイドダムとこの前後堰とでボッ
クス状の湯溜りを形成することもあるが,ロール対の半
径が十分に大きい場合にはこのロール軸に沿う方向の前
後堰は必ずしも必要ではなく,ロール対の円周面自身が
この前後堰の役割を果たすことができる。
この対をなすサイドダムとしては,エンドレス金属ベル
トや無限軌道帯(キヤタピラ)等をロール対のサイド面
に押し当て,鋳片の鋳造速度に見合った速度で移動させ
るようにした移動式サイドダムと,耐火物の板状体をロ
ール対の左右の側部に固定した固定式サイドダムが知ら
れている。一般に後者の固定式サイドダムは前者のよう
に装置構成や運転制御が複雑にならないという利点があ
る。
トや無限軌道帯(キヤタピラ)等をロール対のサイド面
に押し当て,鋳片の鋳造速度に見合った速度で移動させ
るようにした移動式サイドダムと,耐火物の板状体をロ
ール対の左右の側部に固定した固定式サイドダムが知ら
れている。一般に後者の固定式サイドダムは前者のよう
に装置構成や運転制御が複雑にならないという利点があ
る。
固定式サイドダムには,両サイドダムの互いの間隔距離
をロール幅(ロールの一方の端から他方の端に至る長
さ)よりも小さくする場合と,ロール幅に等しくする場
合とが知られている。前者の場合には,両サイドダムの
底面がロール円周面と摺接するように両サイドダムがロ
ール円周面上に立ち上げられる。後者の場合には,両サ
イドダムのそれぞれの内側の面がロール軸と直角方向の
ロール両側面(本明細書ではこのロール両側面をロール
サイド面と呼ぶ)と摺接するように,つまりロール対の
両端を両サイドダムで挟むようにサイドダムが固設され
る。
をロール幅(ロールの一方の端から他方の端に至る長
さ)よりも小さくする場合と,ロール幅に等しくする場
合とが知られている。前者の場合には,両サイドダムの
底面がロール円周面と摺接するように両サイドダムがロ
ール円周面上に立ち上げられる。後者の場合には,両サ
イドダムのそれぞれの内側の面がロール軸と直角方向の
ロール両側面(本明細書ではこのロール両側面をロール
サイド面と呼ぶ)と摺接するように,つまりロール対の
両端を両サイドダムで挟むようにサイドダムが固設され
る。
通常,固定サイドダムの材質は断熱性の良い耐火物が用
いられる。これは,サイドダムに接触する溶湯がサイド
ダム表面で凝固することを防止しなければならないため
である。かような断熱性耐火物は一般に凝固した金属よ
りも耐摩耗性が劣り引き掻き疵が付きやすい。したがっ
て,耐火物が損傷する事態が発生し,これがひどくなる
とブレークアウトとなる。また,両ロールのロールサイ
ド面を挟むようにサイドダムを固定する前記の方式で
は,ロールギャップを通過するさいの板端部の押圧によ
ってロールサイド面とサイドダム内側面との摺動部に間
隙が生じ,そこに湯が差したりする。これらのトラブル
が生じると鋳造を安定的に続行することができない。し
たがって,このサイドダムとしては耐摩耗性が良好で出
来るだけ高強度の耐火物を使用するのがよいというのが
従来の一般的な考え方であった。
いられる。これは,サイドダムに接触する溶湯がサイド
ダム表面で凝固することを防止しなければならないため
である。かような断熱性耐火物は一般に凝固した金属よ
りも耐摩耗性が劣り引き掻き疵が付きやすい。したがっ
て,耐火物が損傷する事態が発生し,これがひどくなる
とブレークアウトとなる。また,両ロールのロールサイ
ド面を挟むようにサイドダムを固定する前記の方式で
は,ロールギャップを通過するさいの板端部の押圧によ
ってロールサイド面とサイドダム内側面との摺動部に間
隙が生じ,そこに湯が差したりする。これらのトラブル
が生じると鋳造を安定的に続行することができない。し
たがって,このサイドダムとしては耐摩耗性が良好で出
来るだけ高強度の耐火物を使用するのがよいというのが
従来の一般的な考え方であった。
いずれのサイドダム方式を採用するにしても,湯溜り内
の溶湯の一部が各回転ロールの各表面で薄い凝固シエル
を形成し,ロール回転に伴ってこれらが成長しながら双
ロールの間隙を通過することになる。そのさい,ロール
間隙が最も近接しているロールギャップ(最狭隙部)近
傍で該凝固シエルに対して圧下(圧延)が行われて所定
厚みの薄板に成形される。したがって,この凝固シエル
の押し潰し(圧延)によって,該凝固シエルが該ロール
ギャップ近傍で幅方向に拡がろうとする。その結果,鋳
板の端部がサイドダムに対して大きな押圧を与えること
になる。移動式サイドダムの場合には鋳板の移動速度に
合わせてサイドダムを移動させるのでサイドダムと鋳板
の端部との摩擦の問題は実質上生じないが,固定サイド
ダムの場合には,移動する板端部と固定サイドダムとの
間には大きな摩擦が発生することは避けられない。この
ため,サイドダム耐火物の損傷,板端部に無理な応力が
加わることによる端部の割れや形状不良発生,さらには
摺接部に湯差しの発生等が起こる原因となり,安定な操
業を行なう上で大きな支障となる。この問題は特に鋼を
対象した鋳造では高融点および鋳板材質の高強度の点で
低融点の軟質な非鉄金属等では見られない重要な解決課
題となる。
の溶湯の一部が各回転ロールの各表面で薄い凝固シエル
を形成し,ロール回転に伴ってこれらが成長しながら双
ロールの間隙を通過することになる。そのさい,ロール
間隙が最も近接しているロールギャップ(最狭隙部)近
傍で該凝固シエルに対して圧下(圧延)が行われて所定
厚みの薄板に成形される。したがって,この凝固シエル
の押し潰し(圧延)によって,該凝固シエルが該ロール
ギャップ近傍で幅方向に拡がろうとする。その結果,鋳
板の端部がサイドダムに対して大きな押圧を与えること
になる。移動式サイドダムの場合には鋳板の移動速度に
合わせてサイドダムを移動させるのでサイドダムと鋳板
の端部との摩擦の問題は実質上生じないが,固定サイド
ダムの場合には,移動する板端部と固定サイドダムとの
間には大きな摩擦が発生することは避けられない。この
ため,サイドダム耐火物の損傷,板端部に無理な応力が
加わることによる端部の割れや形状不良発生,さらには
摺接部に湯差しの発生等が起こる原因となり,安定な操
業を行なう上で大きな支障となる。この問題は特に鋼を
対象した鋳造では高融点および鋳板材質の高強度の点で
低融点の軟質な非鉄金属等では見られない重要な解決課
題となる。
本発明者らは特願昭62−84555号においてこのような問
題を根本的に解決する“研削ダム方式”(または移動式
と固定式の中間方式)とも言うべき薄板連鋳機の発明を
提案した。これは,従来の耐摩耗性の良好な高強度の耐
火物をサイドダムに使用するという観念とは逆に,被削
性の良好な耐火物を使用し,この被削性の良好なサイド
ダムを鋳造中に鋳造方向に積極的に送り出すことによっ
てサイドダムとロール表面および鋳造される板端部との
摩擦部においてサイドダムを強制的に研削消耗させるも
のである。その後も本発明者らはこの研削ダム方式によ
る鋳造試験を繰り返してきたが,サイドダムの研削消耗
を定常的に続行させ且つ安定して鋳造を行なうために
は,別の角度から新たな工夫が必要であることがわかっ
た。
題を根本的に解決する“研削ダム方式”(または移動式
と固定式の中間方式)とも言うべき薄板連鋳機の発明を
提案した。これは,従来の耐摩耗性の良好な高強度の耐
火物をサイドダムに使用するという観念とは逆に,被削
性の良好な耐火物を使用し,この被削性の良好なサイド
ダムを鋳造中に鋳造方向に積極的に送り出すことによっ
てサイドダムとロール表面および鋳造される板端部との
摩擦部においてサイドダムを強制的に研削消耗させるも
のである。その後も本発明者らはこの研削ダム方式によ
る鋳造試験を繰り返してきたが,サイドダムの研削消耗
を定常的に続行させ且つ安定して鋳造を行なうために
は,別の角度から新たな工夫が必要であることがわかっ
た。
本発明は前記の課題解決を目的として,特願昭62−8455
5号で提案した研削ダム方式の一層の改善を意図したも
のである。
5号で提案した研削ダム方式の一層の改善を意図したも
のである。
前記目的を達成せんとしてなられた本発明は,互いに反
対方向に回転する一対の内部冷却ロールを平行に対向配
置し,このロール対の円周面上に湯溜りを形成させるた
めの一対のサイドダムを鋳造板幅に略相当する間隔をあ
けてロール両側方に配設し,該湯溜りの湯を該ロール対
の間隙を経て薄板に連続鋳造する薄板連鋳装置におい
て,該サイドダムを断熱性および被削性の良好な材料で
構成すると共にこのサイドダムを鋳造方向に移動させる
第一の送り出し機構とこのサイドダムをロール軸に沿う
方向に移動させる第二の送り出し機構を設け,該サイド
ダムがロールと摺接することになるロール円周面および
ロールサイド面を研削能を有する粗面に形成し,鋳造状
態で該サイドダムの厚みの一部がロール円周面上にオー
バーハングしていることを特徴とする。
対方向に回転する一対の内部冷却ロールを平行に対向配
置し,このロール対の円周面上に湯溜りを形成させるた
めの一対のサイドダムを鋳造板幅に略相当する間隔をあ
けてロール両側方に配設し,該湯溜りの湯を該ロール対
の間隙を経て薄板に連続鋳造する薄板連鋳装置におい
て,該サイドダムを断熱性および被削性の良好な材料で
構成すると共にこのサイドダムを鋳造方向に移動させる
第一の送り出し機構とこのサイドダムをロール軸に沿う
方向に移動させる第二の送り出し機構を設け,該サイド
ダムがロールと摺接することになるロール円周面および
ロールサイド面を研削能を有する粗面に形成し,鋳造状
態で該サイドダムの厚みの一部がロール円周面上にオー
バーハングしていることを特徴とする。
すなわち本発明は,前記の特願昭62−84555号で提案し
た研削ダム方式における鋳造方向へのサイドダムの研削
に加えてロール軸方向へのサイドダムの研削も行なうよ
うにしたものであり,この鋳造方向およびロール軸方向
の研削を適切に行なうことによって一層安定した操業が
可能となり,板厚の厚いものでも良好な鋳造ができる。
た研削ダム方式における鋳造方向へのサイドダムの研削
に加えてロール軸方向へのサイドダムの研削も行なうよ
うにしたものであり,この鋳造方向およびロール軸方向
の研削を適切に行なうことによって一層安定した操業が
可能となり,板厚の厚いものでも良好な鋳造ができる。
この装置による特徴的な一つの操業法として,鋳造開始
時または前においてロール対の間隙を目標板厚よりも小
さくした状態でロールを回転し且つ第二の送り出し機構
でサイドダムを移動させて該ロールサイド面でサイドダ
ムの内面を研削したうえで注湯を開始し,次いで,目標
板厚にまでロール対の間隙を拡げたのち,第一の送り出
し機構によって鋳造方向にサイドダムを移動させる方法
が提供される。そのさい,該ロール対の間隙を調整自在
とした装置構成としておく。
時または前においてロール対の間隙を目標板厚よりも小
さくした状態でロールを回転し且つ第二の送り出し機構
でサイドダムを移動させて該ロールサイド面でサイドダ
ムの内面を研削したうえで注湯を開始し,次いで,目標
板厚にまでロール対の間隙を拡げたのち,第一の送り出
し機構によって鋳造方向にサイドダムを移動させる方法
が提供される。そのさい,該ロール対の間隙を調整自在
とした装置構成としておく。
以下に,図面の実施例に従って本発明の内容を具体的に
説明する。
説明する。
第1図は,本発明の実施例装置の定常的な稼働状態にあ
る鋳造中の様子を示したものである。図において参照数
字1a,1bは互いに反対方向に回転するように(両者の回
転方向を矢印で示す)軸を水平にして対向配置した一対
の内部冷却ロールである。このロール1a,1bは,図示の
例ではいずれも水冷ロールを使用している。より具体的
には、いずれのロール対1a,1bも,その円周面Rを形成
しているドラムの内側にはコイル状の冷却水通路が形成
されており(図には示されていない),この冷却水通路
に通水することによって円周面Rが所定温度に冷却され
るようになっている。この円周面Rの内側の冷却水通路
への冷却水の供給とその排水はロール軸から行われる。
る鋳造中の様子を示したものである。図において参照数
字1a,1bは互いに反対方向に回転するように(両者の回
転方向を矢印で示す)軸を水平にして対向配置した一対
の内部冷却ロールである。このロール1a,1bは,図示の
例ではいずれも水冷ロールを使用している。より具体的
には、いずれのロール対1a,1bも,その円周面Rを形成
しているドラムの内側にはコイル状の冷却水通路が形成
されており(図には示されていない),この冷却水通路
に通水することによって円周面Rが所定温度に冷却され
るようになっている。この円周面Rの内側の冷却水通路
への冷却水の供給とその排水はロール軸から行われる。
2はこのロール1a,1bの円周面Rの上に形成させた湯溜
り内の溶湯,3a,3bは被削性耐火物からなるサイドダム,4
は鋳造される鋳板,5a,5bはサイドダムを外側から支持す
るバックアッププレートを示している。
り内の溶湯,3a,3bは被削性耐火物からなるサイドダム,4
は鋳造される鋳板,5a,5bはサイドダムを外側から支持す
るバックアッププレートを示している。
被削性耐火物からなるサイドダム3a,3bは稼働中におい
てロール円周面上に湯溜りを形成するに十分な面積を有
すると共にロールギヤップ(ロール間の最狭隙部)近傍
を外方より十分に囲うことができる面積を当初より有し
ており,その全体がバックアッププレート5a,5bによっ
てその外側から把持され,このバックアッププレート5
a,5bに鋳造方向とロール軸方向に強制的に移動させる送
り出し機構が設けられている。鋳造方向に送り出す第一
の送り出し機構は,図示の例では垂直方向に設置した複
数本の(ただし一本の構造も可能)ネジ付き支柱8に,
バックアッププレート5a,5b側に固着されたナット9を
螺合させ,各支柱8を軸回りに回転させることによっ
て,バックアッププレート5a,5bを鋳造方向に移動させ
るようにしたものである。この第一の送り出し機構によ
ってサイドダム3a,3bは鋳造方向に送り出される。一
方,ロール軸方向に送り出す第二の送り出し機構は,バ
ックアッププレート5a,5bの外側面に,ロール軸と平行
な軸をもつ送り出しロッド6a,6bを接続し,この送り出
しロッド6a,6bをロールを押さえ付ける方向に移動させ
るようにしたものである。ロッド6a,6bの送り出しは油
圧シリンダーを用いて行なうのが好適である。油圧シリ
ンダーに代えてエアシリンダーも使用できるし,またラ
ックとピニオン方式で送り出してもよい。この第一の送
り出し機構と第二の送り出し機構は,どちらか一方だけ
を移動させることも,また同時に移動させることもでき
るように互いに独立して駆動できるように構成する。
てロール円周面上に湯溜りを形成するに十分な面積を有
すると共にロールギヤップ(ロール間の最狭隙部)近傍
を外方より十分に囲うことができる面積を当初より有し
ており,その全体がバックアッププレート5a,5bによっ
てその外側から把持され,このバックアッププレート5
a,5bに鋳造方向とロール軸方向に強制的に移動させる送
り出し機構が設けられている。鋳造方向に送り出す第一
の送り出し機構は,図示の例では垂直方向に設置した複
数本の(ただし一本の構造も可能)ネジ付き支柱8に,
バックアッププレート5a,5b側に固着されたナット9を
螺合させ,各支柱8を軸回りに回転させることによっ
て,バックアッププレート5a,5bを鋳造方向に移動させ
るようにしたものである。この第一の送り出し機構によ
ってサイドダム3a,3bは鋳造方向に送り出される。一
方,ロール軸方向に送り出す第二の送り出し機構は,バ
ックアッププレート5a,5bの外側面に,ロール軸と平行
な軸をもつ送り出しロッド6a,6bを接続し,この送り出
しロッド6a,6bをロールを押さえ付ける方向に移動させ
るようにしたものである。ロッド6a,6bの送り出しは油
圧シリンダーを用いて行なうのが好適である。油圧シリ
ンダーに代えてエアシリンダーも使用できるし,またラ
ックとピニオン方式で送り出してもよい。この第一の送
り出し機構と第二の送り出し機構は,どちらか一方だけ
を移動させることも,また同時に移動させることもでき
るように互いに独立して駆動できるように構成する。
第1図に示すような鋳造中の状態においては第一の繰り
出し機構によってサイドダム3a,3bを鋳造方向に移動さ
せ続ける。一方,第二の送り出し機構は定常的な鋳造状
態では押し出しを停止し,その位置に係止させておく。
第二の送り出し機構によるロール軸方向への押し出し
は,鋳造中にサイドダム3a,3bの内面のうち,ロールギ
ヤップ近傍部分について,鋳板の端部による研削消耗が
特別に進んだ場合に,その箇所からの湯漏れの防止とい
う安全対策として実施することと,板幅変更等でのロー
ルギヤップ間隙が増減した場合にロールギヤップ近傍で
鋳板の端部が外方に拡大する量が変動し,これによって
サイドダム内壁とロール間に隙間が生じてもこれを解消
するように研削することと,そして,鋳造開始時または
前においてロールギヤップを小さくした状態で鋳造に必
要なオーバハング量を確保する操作を行なうことに,そ
の主要な意味がある。
出し機構によってサイドダム3a,3bを鋳造方向に移動さ
せ続ける。一方,第二の送り出し機構は定常的な鋳造状
態では押し出しを停止し,その位置に係止させておく。
第二の送り出し機構によるロール軸方向への押し出し
は,鋳造中にサイドダム3a,3bの内面のうち,ロールギ
ヤップ近傍部分について,鋳板の端部による研削消耗が
特別に進んだ場合に,その箇所からの湯漏れの防止とい
う安全対策として実施することと,板幅変更等でのロー
ルギヤップ間隙が増減した場合にロールギヤップ近傍で
鋳板の端部が外方に拡大する量が変動し,これによって
サイドダム内壁とロール間に隙間が生じてもこれを解消
するように研削することと,そして,鋳造開始時または
前においてロールギヤップを小さくした状態で鋳造に必
要なオーバハング量を確保する操作を行なうことに,そ
の主要な意味がある。
このような第一の送り出し機構および第二の送り出し機
構によるサイドダム3a,3bの研削が良好に行われるよう
に,サイドダム3a,3bが接するロール部分を研削能を有
する粗面に形成しておく。第1図において,第一の送り
出し機構によってサイドダム3a,3bがロールで研削され
る粗面は10で示されるロール側端の円周面であり,第二
の送り出し機構によってサイドダム3a,3bがロールで研
削される粗面はSで示されるロールサイド面である。こ
れらの粗面10およびSの粗度および硬さはサイドダムの
材質及びサイドダム移動速度に応じて選択されるが,溶
射処理によってセラミックスやサーメット,更には硬質
合金等の凹凸を持つ皮膜を形成させるのがよい。またメ
ッキその他の皮膜形成技術によって無機化合物や合金の
皮膜を形成しこれに適切な表面粗度をもたせたものでも
よい。なお,この粗面10およびSをもつ部分だけをロー
ル本体とは別のデイスク状の部材として構成し,これを
ロール本体に脱着可能に取付けてもよい。この場合に
は,研削能が低下した場合等には取替と補修が容易に行
なえるので都合がよい。また鋳造中に粗面10やSがサイ
ドダム3a,3bを研削する過程での粗面の目詰まりを防止
するために,粗面に摺接してブラシを設置したりバキュ
ームクリーナを設置したりすることも有利である。第1
図においては,粗面10の目詰まりを防止するブラシ11を
取付けた例を示した。
構によるサイドダム3a,3bの研削が良好に行われるよう
に,サイドダム3a,3bが接するロール部分を研削能を有
する粗面に形成しておく。第1図において,第一の送り
出し機構によってサイドダム3a,3bがロールで研削され
る粗面は10で示されるロール側端の円周面であり,第二
の送り出し機構によってサイドダム3a,3bがロールで研
削される粗面はSで示されるロールサイド面である。こ
れらの粗面10およびSの粗度および硬さはサイドダムの
材質及びサイドダム移動速度に応じて選択されるが,溶
射処理によってセラミックスやサーメット,更には硬質
合金等の凹凸を持つ皮膜を形成させるのがよい。またメ
ッキその他の皮膜形成技術によって無機化合物や合金の
皮膜を形成しこれに適切な表面粗度をもたせたものでも
よい。なお,この粗面10およびSをもつ部分だけをロー
ル本体とは別のデイスク状の部材として構成し,これを
ロール本体に脱着可能に取付けてもよい。この場合に
は,研削能が低下した場合等には取替と補修が容易に行
なえるので都合がよい。また鋳造中に粗面10やSがサイ
ドダム3a,3bを研削する過程での粗面の目詰まりを防止
するために,粗面に摺接してブラシを設置したりバキュ
ームクリーナを設置したりすることも有利である。第1
図においては,粗面10の目詰まりを防止するブラシ11を
取付けた例を示した。
第2図は,複数本の送り出しロッド6a,6a′,6b,6b′を
使用してバックアッププレートを押し付け,ロールサイ
ド面Sに半径方向の多数の溝を形成して粗面に形成した
以外は,第1図と同様の装置を示している。この場合に
は,より安定してサイドダム3a,3bをロールサイド面S
に押し付けることができると共にS面による研削能も一
層良好となる。
使用してバックアッププレートを押し付け,ロールサイ
ド面Sに半径方向の多数の溝を形成して粗面に形成した
以外は,第1図と同様の装置を示している。この場合に
は,より安定してサイドダム3a,3bをロールサイド面S
に押し付けることができると共にS面による研削能も一
層良好となる。
第3図は,鋳造中におけるサイドダムの内面の状況を図
解的に示したものである。図には片方のサイドダム3bに
ついて示してあるが,他方のサイドダム3aも同様の状態
として現れる。第3図において12,12′はロール円周面
の粗面10で研削されるサイドダム底部面を示しており,
その下縁13が鋳造される鋳板の端部に当接して研削され
ることになる。また14はロールサイド面Sで研削された
面を示している。破線で示す曲線a,a′はロール円周面
上において溶湯から凝固した薄いシエルの溶湯との境界
レベルを示す線である。このレベルの凝固シエルは点A
で示すところで合流し,この合流した凝固シエルがロー
ルギヤップ間で圧延されることになる。この圧延によっ
て板幅方向に板端が外方に拡大し,この拡大する板端部
によってサイドダムの該下縁13の部分が研削される。こ
の下縁13の研削の程度は鋳造される板厚,鋳造速度その
他の鋳造条件によって変化するが,場合によっては底面
部12,12′の幅つまりロール円周面上に存在するサイド
ダムの厚み(第3図のW1で示す幅:オーバハング量と呼
ぶ)を超えることもある。この場合でも,本発明のサイ
ドダムは,該サイドダム底面部12,12′および下縁13の
周囲には,ロールサイド面Sと摺接する十分な大きさと
厚みをもつ面14が外側に存在するので(このロール円周
面から外れた外側の面14をバックアップ面,その厚みを
バックアップ量と呼ぶことができる)この面14がその板
端を押さえることになる。そのさい,バックアップ面14
にも板端によって研削される部分15が形成されることに
なるが,バックアップ量を十分に確保しておけば,湯漏
れの危険は回避できることになる。
解的に示したものである。図には片方のサイドダム3bに
ついて示してあるが,他方のサイドダム3aも同様の状態
として現れる。第3図において12,12′はロール円周面
の粗面10で研削されるサイドダム底部面を示しており,
その下縁13が鋳造される鋳板の端部に当接して研削され
ることになる。また14はロールサイド面Sで研削された
面を示している。破線で示す曲線a,a′はロール円周面
上において溶湯から凝固した薄いシエルの溶湯との境界
レベルを示す線である。このレベルの凝固シエルは点A
で示すところで合流し,この合流した凝固シエルがロー
ルギヤップ間で圧延されることになる。この圧延によっ
て板幅方向に板端が外方に拡大し,この拡大する板端部
によってサイドダムの該下縁13の部分が研削される。こ
の下縁13の研削の程度は鋳造される板厚,鋳造速度その
他の鋳造条件によって変化するが,場合によっては底面
部12,12′の幅つまりロール円周面上に存在するサイド
ダムの厚み(第3図のW1で示す幅:オーバハング量と呼
ぶ)を超えることもある。この場合でも,本発明のサイ
ドダムは,該サイドダム底面部12,12′および下縁13の
周囲には,ロールサイド面Sと摺接する十分な大きさと
厚みをもつ面14が外側に存在するので(このロール円周
面から外れた外側の面14をバックアップ面,その厚みを
バックアップ量と呼ぶことができる)この面14がその板
端を押さえることになる。そのさい,バックアップ面14
にも板端によって研削される部分15が形成されることに
なるが,バックアップ量を十分に確保しておけば,湯漏
れの危険は回避できることになる。
第4図と第5図は,本発明の装置の特徴的な稼働法の例
を図解的に示したものであり,第4図は注湯開始前の状
態を,第5図は鋳造状態を平面的に示している。本発明
装置においては,新しいサイドダム3a,3bとして,内面
がフラットで且つその内面が湯溜りの湯を堰き止めるに
十分な面積に加えて,ロールギヤップ付近のロールサイ
ド面に被さるような大きな面積を有するものを使用し,
これを注湯開始前において,第4図に示すようにロール
サイド面Sに押し当てる。そして,ロール1a,1bを回転
し且つ第二の送り出し機構の送り出しロッド6a,6bでロ
ール軸方向に強制的に移動させる。この場合,ロールギ
ヤップは鋳造しようとする鋳板の目標板厚よりも小さく
し,場合によってはロールギヤップの無い状態にしてお
く。この強制送り出しによってサイドダム3a,3bの内面
がロールサイド面Sで研削消耗し,互いの距離を縮め合
うが目標板厚近傍にまで研削が進んだらその送り出しを
防止する。
を図解的に示したものであり,第4図は注湯開始前の状
態を,第5図は鋳造状態を平面的に示している。本発明
装置においては,新しいサイドダム3a,3bとして,内面
がフラットで且つその内面が湯溜りの湯を堰き止めるに
十分な面積に加えて,ロールギヤップ付近のロールサイ
ド面に被さるような大きな面積を有するものを使用し,
これを注湯開始前において,第4図に示すようにロール
サイド面Sに押し当てる。そして,ロール1a,1bを回転
し且つ第二の送り出し機構の送り出しロッド6a,6bでロ
ール軸方向に強制的に移動させる。この場合,ロールギ
ヤップは鋳造しようとする鋳板の目標板厚よりも小さく
し,場合によってはロールギヤップの無い状態にしてお
く。この強制送り出しによってサイドダム3a,3bの内面
がロールサイド面Sで研削消耗し,互いの距離を縮め合
うが目標板厚近傍にまで研削が進んだらその送り出しを
防止する。
次いで,ロールを回転しつつ注湯を開始するのである
が,この注湯を開始してからロールギヤップを目標板厚
にまで徐々に拡げる。そのさい,同時に第一の送り出し
機構によってサイドダム3a,3bを鋳造方向に強制的に移
動させ,ロールギヤップの広がりによるサイドダム底面
部(第3図の12,12′の曲面部)とロール円周面との間
の隙間が生じないようにする。これで鋳造の定常状態に
入ったことになり,以後は,第一の送り出し機構でサイ
ドダム3a,3bを所定速度で鋳造方向に移動させながら,
湯溜りに連続的に注湯を続ける。
が,この注湯を開始してからロールギヤップを目標板厚
にまで徐々に拡げる。そのさい,同時に第一の送り出し
機構によってサイドダム3a,3bを鋳造方向に強制的に移
動させ,ロールギヤップの広がりによるサイドダム底面
部(第3図の12,12′の曲面部)とロール円周面との間
の隙間が生じないようにする。これで鋳造の定常状態に
入ったことになり,以後は,第一の送り出し機構でサイ
ドダム3a,3bを所定速度で鋳造方向に移動させながら,
湯溜りに連続的に注湯を続ける。
このようにして第二の送り出し機構と第一の送り出し機
構を適切に駆動することによって比較的板厚が厚い鋳板
も鋳造開始からスムースに操業を行なうことができる。
この場合,ロールギヤップを調整できる双ロール式連鋳
機を使用することが必要であることは言うまでもない。
このような双ロール式連鋳機としては同一出願人に係る
特願昭63−42806号に提案した装置構成のものが好適に
適用できる。
構を適切に駆動することによって比較的板厚が厚い鋳板
も鋳造開始からスムースに操業を行なうことができる。
この場合,ロールギヤップを調整できる双ロール式連鋳
機を使用することが必要であることは言うまでもない。
このような双ロール式連鋳機としては同一出願人に係る
特願昭63−42806号に提案した装置構成のものが好適に
適用できる。
なお,本発明装置で使用するサイドダム3a,3bの材質と
しては,断熱性が良好でなければならないので耐火物が
適当であるが本発明の場合には被削性も良好なものでな
ければならない。これに適する材質としては,被削性の
良い断熱レンガ,セラミックファイバーボード,ボロン
ナイトライド(BN)等がある。バックアッププレート5
a,5bとしては高強度の材料例えばアルミナグラファイ
ト,マグネシアグラファイト,析出硬化型銅基合金,鋼
合金などを使用することができる。他方,このサイドダ
ム3a,3bを研削するロールの粗面はその研削能力が定常
的に維持され経時変化しないことが望ましい。このた
め,粗面の部分だけを硬質な材料層に構成し,この材質
材料層の表面を研削能をもつ粗面に形成しておくのが好
ましい。硬質材料層はロール円周面の基材表面に硬質金
属例えばNiおよびNi基合金,Ni−Fe合金,CrおよびCr基合
金,Fe合金等のメッキを施して構成するか,或いは硬質
金属,セラミックスまたはサーメットの溶射層で構成す
るのもよい。溶射金属としてはNi−Cr合金,炭素鋼,ス
テンレス鋼等が,溶射セラミックスとしてはCr2O3,TiO
2,Al2O3,ZrO2等が,そして溶射サーメットとしてはZr
O2−NiCr,Cr3C2−NiCr,WC−Co等が使用できる。溶射に
よって硬質材料表面を形成する場合には溶射粒子の積着
によって自然な凹凸が表面に形成されるような条件で溶
射層を作ると,溶射層がそのままで前述の被削性サイド
ダムの研削消耗を良好に行わせることのできる粗面とす
ることが可能である。また,溶射層のロール基材との密
着性改善のためにロール基材の種類によってはそのロー
ル基材に下地処理をしてから溶射層を形成するのがよ
い。この下地処理は金属メッキを採用することもでき
る。またブラスト処理等によって予め粗面に形成した表
面に溶射処理を行なってもよい。硬質材料表面を金属メ
ッキだけによって形成する場合,或いは溶射によっても
滑らかな表面となる場合には,粗面化処理を施すのがよ
い。この粗面化処理はその硬質材料の種類に応じてエメ
リー研磨やブラスト処理等を適用すればよい。この粗面
化処理は通常は鋳造開始前に行っておくが鋳造中のロー
ル回転中にも行なえるようにしておくと一層便宜であ
る。また第2図の例のようにロールサイド面には半径方
向の多数の溝を形成しておけば一層その研削能力の向上
が図れる。
しては,断熱性が良好でなければならないので耐火物が
適当であるが本発明の場合には被削性も良好なものでな
ければならない。これに適する材質としては,被削性の
良い断熱レンガ,セラミックファイバーボード,ボロン
ナイトライド(BN)等がある。バックアッププレート5
a,5bとしては高強度の材料例えばアルミナグラファイ
ト,マグネシアグラファイト,析出硬化型銅基合金,鋼
合金などを使用することができる。他方,このサイドダ
ム3a,3bを研削するロールの粗面はその研削能力が定常
的に維持され経時変化しないことが望ましい。このた
め,粗面の部分だけを硬質な材料層に構成し,この材質
材料層の表面を研削能をもつ粗面に形成しておくのが好
ましい。硬質材料層はロール円周面の基材表面に硬質金
属例えばNiおよびNi基合金,Ni−Fe合金,CrおよびCr基合
金,Fe合金等のメッキを施して構成するか,或いは硬質
金属,セラミックスまたはサーメットの溶射層で構成す
るのもよい。溶射金属としてはNi−Cr合金,炭素鋼,ス
テンレス鋼等が,溶射セラミックスとしてはCr2O3,TiO
2,Al2O3,ZrO2等が,そして溶射サーメットとしてはZr
O2−NiCr,Cr3C2−NiCr,WC−Co等が使用できる。溶射に
よって硬質材料表面を形成する場合には溶射粒子の積着
によって自然な凹凸が表面に形成されるような条件で溶
射層を作ると,溶射層がそのままで前述の被削性サイド
ダムの研削消耗を良好に行わせることのできる粗面とす
ることが可能である。また,溶射層のロール基材との密
着性改善のためにロール基材の種類によってはそのロー
ル基材に下地処理をしてから溶射層を形成するのがよ
い。この下地処理は金属メッキを採用することもでき
る。またブラスト処理等によって予め粗面に形成した表
面に溶射処理を行なってもよい。硬質材料表面を金属メ
ッキだけによって形成する場合,或いは溶射によっても
滑らかな表面となる場合には,粗面化処理を施すのがよ
い。この粗面化処理はその硬質材料の種類に応じてエメ
リー研磨やブラスト処理等を適用すればよい。この粗面
化処理は通常は鋳造開始前に行っておくが鋳造中のロー
ル回転中にも行なえるようにしておくと一層便宜であ
る。また第2図の例のようにロールサイド面には半径方
向の多数の溝を形成しておけば一層その研削能力の向上
が図れる。
以上のようにして,本発明は特願昭62−84555号におい
て提案した研削ダム方式による薄板連鋳装置にさらにロ
ール軸方向にサイドダムを押し付ける第二の送り出し機
構を設けたから,該特願昭62−84555号の研削ダム方式
の特徴を維持しながら且つ鋳造開始操業をスムースに行
なえると共に,鋳造中の鋳板の端部によってサイドダム
のオーバハング部に過剰の損傷が生じてもこの第二の送
り出し機構を稼働することによって直ぐに修復すること
ができるので安定操業が可能となり,良品質の鋳板特に
鋼板の連続鋳造に大きく貢献することができる。
て提案した研削ダム方式による薄板連鋳装置にさらにロ
ール軸方向にサイドダムを押し付ける第二の送り出し機
構を設けたから,該特願昭62−84555号の研削ダム方式
の特徴を維持しながら且つ鋳造開始操業をスムースに行
なえると共に,鋳造中の鋳板の端部によってサイドダム
のオーバハング部に過剰の損傷が生じてもこの第二の送
り出し機構を稼働することによって直ぐに修復すること
ができるので安定操業が可能となり,良品質の鋳板特に
鋼板の連続鋳造に大きく貢献することができる。
第1図は本発明に従う装置の一実施例の要部を示す鋳造
中の斜視図,第2図は本発明に従う装置の他の実施例の
要部を示す斜視図,第3図は本発明に従う装置のサイド
ダムの斜視図であり研削が進んだ状態を示した図,第4
図は注湯開始前の状態を説明するための本発明装置の平
面図,第5図は鋳造状態を説明するための本発明装置の
平面図である。 1a,1b……内部冷却ロールの対,2……湯溜り,3a,3b……
サイドダム、4……鋳造される鋳板,6a,6b……第二の送
り出し機構の送り出しロッド、8……第一の送り出し機
構のネジ付き支柱,10……ロール円周面の粗面,12,12′
……ロール円周面の粗面と摺接するサイドダム底部面,1
3……サイドダムのロールギヤップ近傍の下縁,14……ロ
ールのサイド面と摺接するサイドダム内面。
中の斜視図,第2図は本発明に従う装置の他の実施例の
要部を示す斜視図,第3図は本発明に従う装置のサイド
ダムの斜視図であり研削が進んだ状態を示した図,第4
図は注湯開始前の状態を説明するための本発明装置の平
面図,第5図は鋳造状態を説明するための本発明装置の
平面図である。 1a,1b……内部冷却ロールの対,2……湯溜り,3a,3b……
サイドダム、4……鋳造される鋳板,6a,6b……第二の送
り出し機構の送り出しロッド、8……第一の送り出し機
構のネジ付き支柱,10……ロール円周面の粗面,12,12′
……ロール円周面の粗面と摺接するサイドダム底部面,1
3……サイドダムのロールギヤップ近傍の下縁,14……ロ
ールのサイド面と摺接するサイドダム内面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 滋 山口県新南陽市大字富田4976番地 日新製 鋼株式会社周南研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−26243(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】互いに反対方向に回転する一対の内部冷却
ロールを平行に対向配置し,このロール対の円周面上に
湯溜りを形成させるための一対のサイドダムを鋳造板幅
に略相当する間隔をあけてロール両側方に配設し,該湯
溜りの湯を該ロール対の間隙を経て薄板に連続鋳造する
薄板連鋳装置において, 該サイドダムを断熱性および被削性の良好な材料で構成
すると共にこのサイドダムを鋳造方向に移動させる第一
の送り出し機構とこのサイドダムをロール軸に沿う方向
に移動させる第二の送り出し機構を設け, 該サイドダムがロールと摺接することになるロール円周
面およびロールサイド面を研削能を有する粗面に形成
し, 鋳造状態で該サイドダムの厚みの一部がロール円周面上
にオーバーハングしていることを特徴とする薄板連鋳装
置。 - 【請求項2】前記一対の内部冷却ロールは,該ロール対
の間隙が調整自在のものである請求項1に記載の薄板連
鋳装置。 - 【請求項3】互いに反対方向に回転する一対の内部冷却
ロールを平行に対向配置し,このロール対の円周面上に
湯溜りを形成させるための一対のサイドダムを鋳造板幅
に略相当する間隔をあけてロール両側方に配設し,該湯
溜りの湯を該ロール対の間隙を経て薄板に連続鋳造する
装置であって,該サイドダムを断熱性および被削性の良
好な材料で構成すると共にこのサイドダムを鋳造方向に
移動させる第一の送り出し機構とこのサイドダムをロー
ル軸に沿う方向に移動させる第二の送り出し機構を設
け,該サイドダムがロールと摺接することになるロール
円周面およびロールサイド面を研削能を有する粗面に形
成した装置によって薄板を連続鋳造するにさいし,鋳造
開始時または前においてロール対の間隙を目標板厚より
も小さくした状態でロールを回転し且つ第二の送り出し
機構でサイドダムを移動させて該ロールサイド面でサイ
ドダムの内面を研削したうえで注湯を開始し,次いで,
目標板厚にまでロール対の間隙を拡げたのち,第一の送
り出し機構によって鋳造方向にサイドダムを移動させる
ことを特徴とする該装置の運転方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63197558A JPH07115133B2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | 薄板連鋳装置およびその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63197558A JPH07115133B2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | 薄板連鋳装置およびその運転方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0246951A JPH0246951A (ja) | 1990-02-16 |
| JPH07115133B2 true JPH07115133B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=16376493
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63197558A Expired - Lifetime JPH07115133B2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | 薄板連鋳装置およびその運転方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07115133B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107983923A (zh) * | 2016-10-26 | 2018-05-04 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种双辊薄带连铸侧封板支撑顶紧装置及其应用方法 |
| CN107983924A (zh) * | 2016-10-26 | 2018-05-04 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种双辊薄带连铸侧封板的支撑装置及方法 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03118945A (ja) * | 1989-10-02 | 1991-05-21 | Nippon Steel Corp | 双ロール式連続鋳造機 |
| JP2679909B2 (ja) * | 1991-12-11 | 1997-11-19 | 新日本製鐵株式会社 | 双ドラム連続鋳造方法および装置 |
| AT412195B (de) * | 2002-06-25 | 2004-11-25 | Voest Alpine Ind Anlagen | Verfahren zur erzeugung eines metallbandes mit einer zweiwalzengiesseinrichtung |
| JP5012353B2 (ja) * | 2007-09-19 | 2012-08-29 | 株式会社Ihi | 双ロール鋳造機の操業方法及びサイド堰支持装置 |
| JP7233161B2 (ja) * | 2016-11-07 | 2023-03-06 | 日本製鉄株式会社 | サイドシール装置、双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6326243A (ja) * | 1986-07-17 | 1988-02-03 | Nippon Yakin Kogyo Co Ltd | 金属薄板帯の直接鋳造装置 |
-
1988
- 1988-08-08 JP JP63197558A patent/JPH07115133B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107983923A (zh) * | 2016-10-26 | 2018-05-04 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种双辊薄带连铸侧封板支撑顶紧装置及其应用方法 |
| CN107983924A (zh) * | 2016-10-26 | 2018-05-04 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种双辊薄带连铸侧封板的支撑装置及方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0246951A (ja) | 1990-02-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8960265B2 (en) | Method and apparatus for controlling variable shell thickness in cast strip | |
| JPS63252646A (ja) | 薄板連鋳機 | |
| JPH0787970B2 (ja) | 薄板連鋳機 | |
| JPH082481B2 (ja) | 薄板連鋳機 | |
| JPH082479B2 (ja) | 薄板連鋳機 | |
| JPH07115133B2 (ja) | 薄板連鋳装置およびその運転方法 | |
| JPH0724924B2 (ja) | ドラム式連鋳機 | |
| US5035278A (en) | Apparatus for continuous casting of metal strip | |
| JPH0246949A (ja) | 薄板連鋳機 | |
| JPH0299244A (ja) | 薄板連鋳装置 | |
| JPH082480B2 (ja) | 薄板連続鋳造法 | |
| JPH0333424B2 (ja) | ||
| JPH0263649A (ja) | 薄板連鋳機 | |
| JPH07115134B2 (ja) | 薄板連鋳機 | |
| JPH0246954A (ja) | 薄板連鋳機 | |
| JPH0234252A (ja) | 薄板連鋳機 | |
| JPH0246952A (ja) | 薄板連続鋳造法 | |
| JPH02104451A (ja) | 双ベルト式薄板連鋳装置 | |
| JP3071295B2 (ja) | 薄板連鋳機 | |
| JPH09239497A (ja) | ロール式連続鋳造機用鋳造ロールの表面窪み形成方法及びその表面窪み形成装置 | |
| JP3045212B2 (ja) | 双ドラム式薄板連続鋳造方法 | |
| JPH05269550A (ja) | 薄板連鋳装置 | |
| JP2527608B2 (ja) | 薄板連鋳装置 | |
| JPH0234254A (ja) | 薄板連鋳機 | |
| JPH08281383A (ja) | 金属薄板の連続鋳造用ロール |