JPH07107179B2 - 超深絞り用冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
超深絞り用冷延鋼板の製造方法Info
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- JPH07107179B2 JPH07107179B2 JP63194566A JP19456688A JPH07107179B2 JP H07107179 B2 JPH07107179 B2 JP H07107179B2 JP 63194566 A JP63194566 A JP 63194566A JP 19456688 A JP19456688 A JP 19456688A JP H07107179 B2 JPH07107179 B2 JP H07107179B2
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- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動車用鋼板等の使途に有用な深絞り性に
優れた冷延鋼板の製造方法に関するものである。
優れた冷延鋼板の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 自動車のパネル等に使用される冷延鋼板には、その特性
として優れた深絞り性が要求される。深絞り性向上のた
めには、鋼板の機械的特性として、高いランクフォード
値(r値)と高い延性(El)が必要である。
として優れた深絞り性が要求される。深絞り性向上のた
めには、鋼板の機械的特性として、高いランクフォード
値(r値)と高い延性(El)が必要である。
ところで、従来自動車車体の組み立ては、多数のプレス
部品をそれぞれスポット溶接しているが、最近これらの
部品の幾つかを大型化、一体化することにより部品点
数、溶接数を減らしたいという要請が高まってきた。
部品をそれぞれスポット溶接しているが、最近これらの
部品の幾つかを大型化、一体化することにより部品点
数、溶接数を減らしたいという要請が高まってきた。
たとえば、自動車のオイルパンは、その複雑な形状ゆえ
に、溶接を施して完成させているのが現状であるが、自
動車メーカーによる一体成形化の要求は強い。一方、多
様化するニーズに応ずるために車のデザインはより複雑
化し、そのため従来の鋼板では成形が困難な部品が増加
している。これらの要求に応ずるためには、従来よりも
格段に優れた深絞り性を有する冷延鋼板が必要となって
きた。
に、溶接を施して完成させているのが現状であるが、自
動車メーカーによる一体成形化の要求は強い。一方、多
様化するニーズに応ずるために車のデザインはより複雑
化し、そのため従来の鋼板では成形が困難な部品が増加
している。これらの要求に応ずるためには、従来よりも
格段に優れた深絞り性を有する冷延鋼板が必要となって
きた。
従来、深絞り性改善のために各種の方法が提案されてい
る。ところで、鋼板の深絞り性はその集合組織と密接な
関係があり、{222}方位が多い程、また{200}方位が
少ない程、高い値が得られることは既知である。この
高値を得る従来方法としては、たとえば特公昭44−17
268号広報、特公昭44−17269号公報あるいは特公昭44−
172270号公報に開示されているような、低炭素リムド鋼
板において冷間圧延を2回に分けて行う、いわゆる2段
冷延法が提案されている。
る。ところで、鋼板の深絞り性はその集合組織と密接な
関係があり、{222}方位が多い程、また{200}方位が
少ない程、高い値が得られることは既知である。この
高値を得る従来方法としては、たとえば特公昭44−17
268号広報、特公昭44−17269号公報あるいは特公昭44−
172270号公報に開示されているような、低炭素リムド鋼
板において冷間圧延を2回に分けて行う、いわゆる2段
冷延法が提案されている。
この2段冷延法によれば、最終製品は{222}方位粒が
多く、{200}方位粒が少ないものとなる。これは、一
時冷延−焼鈍処理により、冷延前の熱延鋼板に比べて
{222}方位粒が増加し、一方{200}方位粒が減少する
ため、次にまた冷延−焼鈍を行うと{222}方位粒がさ
らに増加するのに対し、{200}方位粒は一層減少する
ことになり、そのため、高値を有する鋼板が製造でき
るのである。
多く、{200}方位粒が少ないものとなる。これは、一
時冷延−焼鈍処理により、冷延前の熱延鋼板に比べて
{222}方位粒が増加し、一方{200}方位粒が減少する
ため、次にまた冷延−焼鈍を行うと{222}方位粒がさ
らに増加するのに対し、{200}方位粒は一層減少する
ことになり、そのため、高値を有する鋼板が製造でき
るのである。
また一方、特開昭56−62926号公報では、C:0.008%,Si:
0.57%,Mn:0.35%,Al:0.43%,Nb:0.061%になる鋼を、
通常の熱延−冷延後、950℃−1hrの箱型焼鈍を施すこと
により、=4.7のものを得る技術を提案している。
0.57%,Mn:0.35%,Al:0.43%,Nb:0.061%になる鋼を、
通常の熱延−冷延後、950℃−1hrの箱型焼鈍を施すこと
により、=4.7のものを得る技術を提案している。
(発明が解決しようとする課題) 例示した上記技術のうち、前者の2段冷延法は深絞り性
を改善するという点では優れているものの、従来工程に
比べて冷延−焼鈍工程を一回多く行わなければならず、
そのため要するエネルギーおよびコストが莫大なものに
なるという欠点があった。
を改善するという点では優れているものの、従来工程に
比べて冷延−焼鈍工程を一回多く行わなければならず、
そのため要するエネルギーおよびコストが莫大なものに
なるという欠点があった。
また、上記従来技術のうちの後者のものは、変態集合組
織の形成機構を利用しているため、再結晶焼鈍温度をAr
3変態点以上に上げなければならず、そのためAr3変態点
未満の再結晶焼鈍に比べて、エネルギーコストの増大お
よび高温焼鈍による設備上および技術上の困難さも伴
う。さらに、SiあるいはAlを多量に添加しなくてはなら
ず、そのため鋼板表面性状が悪化するという問題もあっ
た。
織の形成機構を利用しているため、再結晶焼鈍温度をAr
3変態点以上に上げなければならず、そのためAr3変態点
未満の再結晶焼鈍に比べて、エネルギーコストの増大お
よび高温焼鈍による設備上および技術上の困難さも伴
う。さらに、SiあるいはAlを多量に添加しなくてはなら
ず、そのため鋼板表面性状が悪化するという問題もあっ
た。
この発明の目的は、2回の冷延を行う場合の上記問題な
らびに成分組成のみの対処によるときの上記問題を、主
として熱延条件と成分組成との絡みによる新規な方法の
採用により克服すると同時に、鋼板の深絞り性を有利に
改善できる製造方法を提案するところにある。
らびに成分組成のみの対処によるときの上記問題を、主
として熱延条件と成分組成との絡みによる新規な方法の
採用により克服すると同時に、鋼板の深絞り性を有利に
改善できる製造方法を提案するところにある。
(課題を解決するための手段) この発明の基礎となった研究結果から述べる。C:0.001
〜0.008wt%(以下単に%で示す),Si:0.01%,Mn:0.10
〜0.35%,P:0.008〜0.018%,Si:0.002〜0.02%,N:0.001
〜0.008%,Ti:0.01〜0.20%,Nb:0〜0.008%になる組成
の鋼を1150℃で加熱−均熱後、950℃〜Ar3変態点の範囲
で粗圧延を終了し、引き続き全圧下率:90%の仕上圧延
を行った。この時、仕上圧延開始温度を調整することに
より、熱延仕上温度を700℃と一定にした。引き続き、7
00℃−1hrの巻取自己焼鈍処理を施した。なお、仕上圧
延は潤滑圧延とした。さらに、得られた熱延板を酸洗
後、圧下率75%の冷間圧延を施した後、830℃−40sの再
結晶焼鈍を行った。
〜0.008wt%(以下単に%で示す),Si:0.01%,Mn:0.10
〜0.35%,P:0.008〜0.018%,Si:0.002〜0.02%,N:0.001
〜0.008%,Ti:0.01〜0.20%,Nb:0〜0.008%になる組成
の鋼を1150℃で加熱−均熱後、950℃〜Ar3変態点の範囲
で粗圧延を終了し、引き続き全圧下率:90%の仕上圧延
を行った。この時、仕上圧延開始温度を調整することに
より、熱延仕上温度を700℃と一定にした。引き続き、7
00℃−1hrの巻取自己焼鈍処理を施した。なお、仕上圧
延は潤滑圧延とした。さらに、得られた熱延板を酸洗
後、圧下率75%の冷間圧延を施した後、830℃−40sの再
結晶焼鈍を行った。
熱延板および冷延板の値におよぼす鋼成分の影響を第
1図に示す。値は鋼成分に強く依存し、1.2(C/12+N
/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93)でかつNb=0.008%添加
することにより著しく向上した。
1図に示す。値は鋼成分に強く依存し、1.2(C/12+N
/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93)でかつNb=0.008%添加
することにより著しく向上した。
また、C:0.002%,Si:0.01%,Mn:0.15%,P:0.012%,S:0.
015%,N:0.002%,Ti:0.065%,Nb:0.007%になる組成の
鋼を1150℃で加熱−均熱後、上記と同様の粗圧延を行
い、引き続き全圧下率:90%の仕上圧延を行った。この
時、粗圧延開始温度を調整することにより、粗圧延終了
温度(RDT)を1050〜880℃と変化させた。また、仕上圧
延は仕上圧延開始温度を調整することにより、熱延仕上
温度を700℃と一定にした。引き続き、700℃−1hrの巻
取自己焼鈍処理を施した。なお、仕上圧延は潤滑圧延と
した。さらに、得られた熱延板を酸洗後、圧下率75%の
冷間圧延を施した後、830℃−40sの再結晶焼鈍を行っ
た。
015%,N:0.002%,Ti:0.065%,Nb:0.007%になる組成の
鋼を1150℃で加熱−均熱後、上記と同様の粗圧延を行
い、引き続き全圧下率:90%の仕上圧延を行った。この
時、粗圧延開始温度を調整することにより、粗圧延終了
温度(RDT)を1050〜880℃と変化させた。また、仕上圧
延は仕上圧延開始温度を調整することにより、熱延仕上
温度を700℃と一定にした。引き続き、700℃−1hrの巻
取自己焼鈍処理を施した。なお、仕上圧延は潤滑圧延と
した。さらに、得られた熱延板を酸洗後、圧下率75%の
冷間圧延を施した後、830℃−40sの再結晶焼鈍を行っ
た。
熱延板および冷延板の値におよぼす粗圧延終了温度の
影響を第2図に示す。値はRDTに強く依存し、RDT≦95
0℃とすることにより著しく向上した。
影響を第2図に示す。値はRDTに強く依存し、RDT≦95
0℃とすることにより著しく向上した。
また、C:0.002%,Si:0.01%,Mn:0.14%,P:0.012%,S:0.
009%,N:0.002%,Ti:0.067%,Nb:0.007%になる組成の
鋼を1150℃で加熱−均熱後、上記と同様の粗圧延を行
い、引き続き全圧下率:90%の仕上圧延を行った。この
時、粗圧延開始温度を調整することにより、熱延仕上温
度を680℃〜750℃と変化させた。また、引き続き、650
℃〜750℃の温度域で1hrの巻取自己焼鈍処理を施した。
なお、仕上圧延は潤滑圧延とした。さらに、得られた熱
延板を酸洗後、圧下率75%の冷間圧延を施した後、830
℃−40sの再結晶焼鈍を行った。
009%,N:0.002%,Ti:0.067%,Nb:0.007%になる組成の
鋼を1150℃で加熱−均熱後、上記と同様の粗圧延を行
い、引き続き全圧下率:90%の仕上圧延を行った。この
時、粗圧延開始温度を調整することにより、熱延仕上温
度を680℃〜750℃と変化させた。また、引き続き、650
℃〜750℃の温度域で1hrの巻取自己焼鈍処理を施した。
なお、仕上圧延は潤滑圧延とした。さらに、得られた熱
延板を酸洗後、圧下率75%の冷間圧延を施した後、830
℃−40sの再結晶焼鈍を行った。
熱延板および冷延板の値におよぼす巻取り温度の影響
を第3図に示す。値は(FDT)−(CT)に強く依存
し、(FDT)−(CT)≦100℃とすることにより著しく向
上した。
を第3図に示す。値は(FDT)−(CT)に強く依存
し、(FDT)−(CT)≦100℃とすることにより著しく向
上した。
発明者らは以上の実験結果もとに、その後研究を重ねた
結果、以下のように鋼の成分組成および製造条件を規制
することにより、深絞り性に優れた冷延鋼板が製造可能
となることを見出した。その要旨とするところは、 1.C:0.008%以下,Si:0.5%以下,Mn:1.0%以下,P:0.15%
以下,S:0.02%以下, Al:0.010〜0.10%,N:0.008%以下,Ti:0.035〜0.20%お
よびNb:0.001〜0.015%を含有しかつC,N,Sの量とTiおよ
びNbの添加量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係になる鋼を、950℃以下Ar3変態点以上の温度域で
熱間粗圧延した後、Ar3変態点以下600℃以上の温度域で
潤滑を施しつつ、80%以上の圧下率にて仕上圧延を行
い、次いで熱延仕上温度(FDT)と巻取り温度(CT)と
が、 (FDT)−(CT)≦100℃かつ(CT)≧600℃ の関係を満たす条件下で巻取り、その後50〜95%の圧下
率で冷間圧延を施し、引き続き再結晶焼鈍を行うことを
特徴とする、超深絞り用冷延鋼板の製造方法、 2.C:0.008%以下,Si:0.5%以下,Mn:1.0%以下,P:0.15%
以下,S:0.02%以下, Al:0.010〜0.10%,N:0.008%以下,Ti:0.035〜0.20%,N
b:0.001〜0.015%およびB:0.0001〜0.0010%を含有しか
つC,N,Sの量とTiおよびNbの添加量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係になる鋼を、950℃以下Ar3変態点以上の温度域で
熱間粗圧延した後、Ar3変態点以下600℃以上の温度域で
循環を施しつつ、80%以上の圧下率にて仕上圧延を行
い、次いで熱延仕上温度(FDT)と巻取り温度(CT)と
が、 (FDT)−(CT)≦100℃かつ(CT)≧600℃ の関係を満たす条件下で巻取り、その後50〜95%の圧下
率で冷間圧延を施し、引き続き再結晶焼鈍を行うことを
特徴とする、超深絞り用冷延鋼板の製造方法、 3.C:0.008%以下,Si:0.5%以下,Mn:1.0%以下,P:0.15%
以下,S:0.02%以下, Al:0.010〜0.10%,N:0.008%以下,Ti:0.035〜0.20%,
およびNb:0.001〜0.015%を含有しかつC,N,Sの量とTiお
よびNbの添加量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係になる鋼を、950℃以下Ar3変態点以上の温度域で
熱間粗圧延した後、Ar3変態点以下500℃以上の温度域で
潤滑を施しつつ、80%以上の圧下率にて仕上圧延を行
い、次いで、再結晶焼鈍後50〜95%の圧下率で冷間圧延
を施し、引き続き再結晶焼鈍を行うことを特徴とする、
超深絞り用冷延鋼板の製造方法、 4.C:0.008%以下,Si:0.5%以下,Mn:1.0%以下,P:0.15%
以下,S:0.02%以下, Al:0.010〜0.10%,N:0.008%以下,Ti:0.035〜0.20%,N
b:0.001〜0.015%およびB:0.0001〜0.0010%を含有しか
つC,N,Sの量とTiおよびNbの添加量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係になる鋼を、950℃以下Ar3変態点以上の温度域で
熱間粗圧延した後、Ar3変態点以下500℃以上の温度域で
潤滑を施しつつ、80%以上の圧下率にて仕上圧延を行
い、次いで、再結晶焼鈍後50〜95%の圧下率で冷間圧延
を施し、引き続き再結晶焼鈍を行うことを特徴とする、
超深絞り用冷延鋼板の製造方法である。
結果、以下のように鋼の成分組成および製造条件を規制
することにより、深絞り性に優れた冷延鋼板が製造可能
となることを見出した。その要旨とするところは、 1.C:0.008%以下,Si:0.5%以下,Mn:1.0%以下,P:0.15%
以下,S:0.02%以下, Al:0.010〜0.10%,N:0.008%以下,Ti:0.035〜0.20%お
よびNb:0.001〜0.015%を含有しかつC,N,Sの量とTiおよ
びNbの添加量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係になる鋼を、950℃以下Ar3変態点以上の温度域で
熱間粗圧延した後、Ar3変態点以下600℃以上の温度域で
潤滑を施しつつ、80%以上の圧下率にて仕上圧延を行
い、次いで熱延仕上温度(FDT)と巻取り温度(CT)と
が、 (FDT)−(CT)≦100℃かつ(CT)≧600℃ の関係を満たす条件下で巻取り、その後50〜95%の圧下
率で冷間圧延を施し、引き続き再結晶焼鈍を行うことを
特徴とする、超深絞り用冷延鋼板の製造方法、 2.C:0.008%以下,Si:0.5%以下,Mn:1.0%以下,P:0.15%
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b:0.001〜0.015%およびB:0.0001〜0.0010%を含有しか
つC,N,Sの量とTiおよびNbの添加量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係になる鋼を、950℃以下Ar3変態点以上の温度域で
熱間粗圧延した後、Ar3変態点以下600℃以上の温度域で
循環を施しつつ、80%以上の圧下率にて仕上圧延を行
い、次いで熱延仕上温度(FDT)と巻取り温度(CT)と
が、 (FDT)−(CT)≦100℃かつ(CT)≧600℃ の関係を満たす条件下で巻取り、その後50〜95%の圧下
率で冷間圧延を施し、引き続き再結晶焼鈍を行うことを
特徴とする、超深絞り用冷延鋼板の製造方法、 3.C:0.008%以下,Si:0.5%以下,Mn:1.0%以下,P:0.15%
以下,S:0.02%以下, Al:0.010〜0.10%,N:0.008%以下,Ti:0.035〜0.20%,
およびNb:0.001〜0.015%を含有しかつC,N,Sの量とTiお
よびNbの添加量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係になる鋼を、950℃以下Ar3変態点以上の温度域で
熱間粗圧延した後、Ar3変態点以下500℃以上の温度域で
潤滑を施しつつ、80%以上の圧下率にて仕上圧延を行
い、次いで、再結晶焼鈍後50〜95%の圧下率で冷間圧延
を施し、引き続き再結晶焼鈍を行うことを特徴とする、
超深絞り用冷延鋼板の製造方法、 4.C:0.008%以下,Si:0.5%以下,Mn:1.0%以下,P:0.15%
以下,S:0.02%以下, Al:0.010〜0.10%,N:0.008%以下,Ti:0.035〜0.20%,N
b:0.001〜0.015%およびB:0.0001〜0.0010%を含有しか
つC,N,Sの量とTiおよびNbの添加量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係になる鋼を、950℃以下Ar3変態点以上の温度域で
熱間粗圧延した後、Ar3変態点以下500℃以上の温度域で
潤滑を施しつつ、80%以上の圧下率にて仕上圧延を行
い、次いで、再結晶焼鈍後50〜95%の圧下率で冷間圧延
を施し、引き続き再結晶焼鈍を行うことを特徴とする、
超深絞り用冷延鋼板の製造方法である。
(作用) 以下、この発明について詳細に説明する。
(1)鋼成分について、 この発明において鋼成分は重要であり、 C:0.008%以下,Si:0.5%以下,Mn:1.0%以下,P:0.15%以
下,S:0.02%以下, Al:0.010〜0.10%,N:0.008%以下,Ti:0.035〜0.20%,N
b:0.001〜0.015%でかつC,N,Sの量とTiおよびNbの添加
量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係を満足するものでなければならない。また耐2次
加工脆性および値の異方性の改善のためにはB:0.0001
〜0.0010%添加する必要がある。
下,S:0.02%以下, Al:0.010〜0.10%,N:0.008%以下,Ti:0.035〜0.20%,N
b:0.001〜0.015%でかつC,N,Sの量とTiおよびNbの添加
量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係を満足するものでなければならない。また耐2次
加工脆性および値の異方性の改善のためにはB:0.0001
〜0.0010%添加する必要がある。
鋼成分が上記の条件を満たさなければ、優れた深絞り性
を得ることができない。以下、各々の成分の限定理由に
ついて説明する。
を得ることができない。以下、各々の成分の限定理由に
ついて説明する。
(a)C:0.008%以下、 Cは少なければ少ないほど深絞り性が向上するので好ま
しいが、その含有量が0.008%以下ではさほど悪影響を
およぼさないので0.008%以下に限定した。
しいが、その含有量が0.008%以下ではさほど悪影響を
およぼさないので0.008%以下に限定した。
(b)Si:0.5%以下、 Siは鋼を強化する作用があり、所望の強度に応じて必要
量添加されるが、その添加量が0.5%を越えると深絞り
性に悪影響をおよぼすので0.5%以下に限定した。
量添加されるが、その添加量が0.5%を越えると深絞り
性に悪影響をおよぼすので0.5%以下に限定した。
(c)Mn:1.0%以下、 Mnは鋼を強化する作用があり、所望の強度に応じて必要
量添加されるが、その添加量が1.0%を越えると深絞り
性に悪影響をおよぼすので1.0%以下に限定した。
量添加されるが、その添加量が1.0%を越えると深絞り
性に悪影響をおよぼすので1.0%以下に限定した。
(d)P:0.15%以下、 Pは鋼を強化する作用があり、所望の強度に応じて必要
量添加されるが、その添加量が0.15%を越えると深絞り
性に悪影響をおよぼすので0.15%以下に限定した。
量添加されるが、その添加量が0.15%を越えると深絞り
性に悪影響をおよぼすので0.15%以下に限定した。
(e)S:0.02%以下、 Sは少なければ少ないほど深絞り性が向上するので好ま
しいが、その含有量が0.02%以下ではさほど悪影響をお
よぼさないので0.02%以下に限定した。
しいが、その含有量が0.02%以下ではさほど悪影響をお
よぼさないので0.02%以下に限定した。
(f)Al:0.010〜0.10%、 Alは脱酸を行い、炭窒化物形成元素の保留向上のために
必要に応じて添加されるが、0.010%以下では添加効果
がなく、一方0.10%を越えて添加してもより一層の脱酸
効果は得られないため、0.010〜0.10%に限定した。
必要に応じて添加されるが、0.010%以下では添加効果
がなく、一方0.10%を越えて添加してもより一層の脱酸
効果は得られないため、0.010〜0.10%に限定した。
(g)N:0.008%以下、 Nは少なければ少ないほど深絞り性が向上するので好ま
しいが、その含有量が0.008%以下ではさほど悪影響を
およぼさないので0.008%以下に限定した。
しいが、その含有量が0.008%以下ではさほど悪影響を
およぼさないので0.008%以下に限定した。
(h)Ti:0.035〜0.20%、 Tiは炭窒化物形成元素であり、鋼中の固溶(C,N)を低
減させ、深絞り性に有利な{111}包囲を優先的に形成
させるために添加されるが、その添加量が0.035%以下
では効果がなく、一方、0.20%を超えて添加してもそれ
以上の効果が望めず、逆に表面品質の低下につながるの
で0.035〜0.20%に限定した。
減させ、深絞り性に有利な{111}包囲を優先的に形成
させるために添加されるが、その添加量が0.035%以下
では効果がなく、一方、0.20%を超えて添加してもそれ
以上の効果が望めず、逆に表面品質の低下につながるの
で0.035〜0.20%に限定した。
(i)Nb:0.001〜0.015%、 Nbは炭化物形成元素であり、鋼中の固溶Cを低減させる
効果があるとともに、仕上熱間圧延前組織の微細化に有
効である。すなわち、たとえ鋼中の固溶(C,N)がなく
ても、仕上圧延前組織が粗大であると、熱延板に{11
1}方位が形成されにくくなる。一方、仕上圧延前組織
が微細であると、ひずみが蓄積されやすくなり、熱延板
に{111}方位が形成される。さらに、固溶Nbは圧延時
のひずみを蓄積する効果があることも明らかになった。
その含有量が0.001%未満では効果がなく、一方、0.015
%超えて添加してもそれ以上の効果は望めず、再結晶温
度が高くなるため0.001〜0.015%に限定した。
効果があるとともに、仕上熱間圧延前組織の微細化に有
効である。すなわち、たとえ鋼中の固溶(C,N)がなく
ても、仕上圧延前組織が粗大であると、熱延板に{11
1}方位が形成されにくくなる。一方、仕上圧延前組織
が微細であると、ひずみが蓄積されやすくなり、熱延板
に{111}方位が形成される。さらに、固溶Nbは圧延時
のひずみを蓄積する効果があることも明らかになった。
その含有量が0.001%未満では効果がなく、一方、0.015
%超えて添加してもそれ以上の効果は望めず、再結晶温
度が高くなるため0.001〜0.015%に限定した。
(j)B:0.0001〜0.0010%、 Bは耐2次加工脆性の改善に有効であるとともに、値
の異方性の改善にも有効である。すなわち、NbとBが共
存した場合には、Nb添加材に比べて結晶粒が微細にな
り、その結果、熱延板の値の異方性(Δr)が小さく
なる。そして、そのようなΔr値の小さい熱延板を冷延
母材とした時には、冷延板のΔr値もやはり小さくな
る。その添加量が0.0001%未満では効果がなく、一方、
0.0010%を超えると深絞り性が劣化するので0.0001〜0.
0010%に限定した。
の異方性の改善にも有効である。すなわち、NbとBが共
存した場合には、Nb添加材に比べて結晶粒が微細にな
り、その結果、熱延板の値の異方性(Δr)が小さく
なる。そして、そのようなΔr値の小さい熱延板を冷延
母材とした時には、冷延板のΔr値もやはり小さくな
る。その添加量が0.0001%未満では効果がなく、一方、
0.0010%を超えると深絞り性が劣化するので0.0001〜0.
0010%に限定した。
(k)1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) 仕上圧延前に固溶(C,N)が存在しない場合、熱間圧延
−焼鈍後に{111}方位が優先的に形成され、熱延板の
深絞り性が向上する。この発明では、1.2(C/12+N/14
+S/32)<(Ti/48+Nb/93)とCおよびNに対して当量
以上のTiおよびNbを添加することにより、仕上圧延前に
固溶(C,N)が存在しなくなることを見出した。さらに
その時、熱延板の値が向上することを明らかにした。
そして、そのような熱延板の値が高いときには、冷延
−焼鈍後の値が格段に向上することを見出した。
−焼鈍後に{111}方位が優先的に形成され、熱延板の
深絞り性が向上する。この発明では、1.2(C/12+N/14
+S/32)<(Ti/48+Nb/93)とCおよびNに対して当量
以上のTiおよびNbを添加することにより、仕上圧延前に
固溶(C,N)が存在しなくなることを見出した。さらに
その時、熱延板の値が向上することを明らかにした。
そして、そのような熱延板の値が高いときには、冷延
−焼鈍後の値が格段に向上することを見出した。
(2)熱間圧延工程について、 熱間圧延工程はこの発明において重要であり、950℃以
下Ar3変態点以上の温度域で熱間粗圧延を終了した後、A
r3変態点以下600℃以上の温度域で潤滑を施しつつ、圧
下率が80%以上の仕上圧延を施した後、熱延仕上温度
(FDT)と巻取り温度(CT)とが(FDT)−(CT)≦100
℃かつ(CT)≧600℃となる関係を満たす条件下で巻取
るか、あるいは950℃以下Ar3変態点以上の温度域で熱間
粗圧延を終了した後、Ar3変態点以下500℃以上の温度域
で潤滑を施しつつ、圧下率が80%以上の圧延を施した
後、再結晶焼鈍を行うことが必要である。
下Ar3変態点以上の温度域で熱間粗圧延を終了した後、A
r3変態点以下600℃以上の温度域で潤滑を施しつつ、圧
下率が80%以上の仕上圧延を施した後、熱延仕上温度
(FDT)と巻取り温度(CT)とが(FDT)−(CT)≦100
℃かつ(CT)≧600℃となる関係を満たす条件下で巻取
るか、あるいは950℃以下Ar3変態点以上の温度域で熱間
粗圧延を終了した後、Ar3変態点以下500℃以上の温度域
で潤滑を施しつつ、圧下率が80%以上の圧延を施した
後、再結晶焼鈍を行うことが必要である。
粗圧延を950℃以上の温度域にて終了した場合には、粗
圧延後すなわち仕上圧延前の組織が粗大となるため、仕
上圧延時に導入されるひずみが蓄積されにくくなり、そ
の結果{111}方位が形成されにくくなる。また、Ar3変
態点未満の温度域にて終了した場合には、粗圧延時に
{100}方位が形成されるため、深絞り性が劣化する。
一方、950℃以下Ar3変態点以上の温度域にて粗圧延を終
了した場合には、仕上圧延前組織が微細になるため、仕
上圧延時に導入されるひずみが蓄積されやすくなり、そ
の結果{111}方位が優先的に形成され、深絞り性が向
上する。なお、粗圧延時の圧下率は、組織微細化のため
50%以上が望ましい。
圧延後すなわち仕上圧延前の組織が粗大となるため、仕
上圧延時に導入されるひずみが蓄積されにくくなり、そ
の結果{111}方位が形成されにくくなる。また、Ar3変
態点未満の温度域にて終了した場合には、粗圧延時に
{100}方位が形成されるため、深絞り性が劣化する。
一方、950℃以下Ar3変態点以上の温度域にて粗圧延を終
了した場合には、仕上圧延前組織が微細になるため、仕
上圧延時に導入されるひずみが蓄積されやすくなり、そ
の結果{111}方位が優先的に形成され、深絞り性が向
上する。なお、粗圧延時の圧下率は、組織微細化のため
50%以上が望ましい。
また、仕上圧延をAr3変態点以上の温度域にて終了する
と、γ→α変態により集合組織がランダム化し、優れた
深絞り性が得られない。一方、仕上温度を500℃以下に
下げても、より一層の深絞り性の向上は望めず、圧延荷
重が増大するのみであり、圧延温度をAr3変態点以下500
℃以上とした。
と、γ→α変態により集合組織がランダム化し、優れた
深絞り性が得られない。一方、仕上温度を500℃以下に
下げても、より一層の深絞り性の向上は望めず、圧延荷
重が増大するのみであり、圧延温度をAr3変態点以下500
℃以上とした。
また、仕上圧延時の合計圧下率は80%以上にしないと、
圧延時{111}方位が形成されないため、深絞り性が劣
る。
圧延時{111}方位が形成されないため、深絞り性が劣
る。
さらに、仕上圧延時に潤滑圧延を行わないと、ロールと
鋼板との間の摩擦力により、鋼板表層部に付加的剪断力
が働き、その結果、鋼板表層部に深絞り性に好ましくな
い{110}方位が優先的に形成されるために、深絞り性
が劣化する。そのため、潤滑圧延は必要である。
鋼板との間の摩擦力により、鋼板表層部に付加的剪断力
が働き、その結果、鋼板表層部に深絞り性に好ましくな
い{110}方位が優先的に形成されるために、深絞り性
が劣化する。そのため、潤滑圧延は必要である。
なお、圧延後再結晶焼鈍を施さない巻取り自己焼鈍材で
は、巻取り温度が600℃以上でないと再結晶が完了しな
いため、CT≧600℃とした。また、付加絞り性の向上に
は圧延温度は低い方が、また巻取り温度は高い方が有利
である。そのため、熱延仕上温度(FDT)と巻取り温度
(CT)とが(FDT)−(CT)≦100℃を満たす条件下で圧
延を施す必要がある。なお、熱間圧延後、再結晶焼鈍を
施すものについては、巻取り自己焼鈍は必要ないため、
熱延終了温度を500℃以上とし、さらに、巻取り温度も
低温でよい。
は、巻取り温度が600℃以上でないと再結晶が完了しな
いため、CT≧600℃とした。また、付加絞り性の向上に
は圧延温度は低い方が、また巻取り温度は高い方が有利
である。そのため、熱延仕上温度(FDT)と巻取り温度
(CT)とが(FDT)−(CT)≦100℃を満たす条件下で圧
延を施す必要がある。なお、熱間圧延後、再結晶焼鈍を
施すものについては、巻取り自己焼鈍は必要ないため、
熱延終了温度を500℃以上とし、さらに、巻取り温度も
低温でよい。
熱延後の再結晶焼鈍は、連続焼鈍あるいは箱型焼鈍のど
ちらでもよい。焼鈍温度は、550〜950℃の範囲が適す
る。また加熱速度も10℃/hr〜50℃/sの範囲でよい。
ちらでもよい。焼鈍温度は、550〜950℃の範囲が適す
る。また加熱速度も10℃/hr〜50℃/sの範囲でよい。
(3)冷間圧延工程について、 この工程は、高い値を得るために必須であり、冷間圧
下率は50〜95%とすることが不可欠である。かかる冷延
圧下率が50%未満または95%を超えると、優れた深絞り
性を得ることができない。
下率は50〜95%とすることが不可欠である。かかる冷延
圧下率が50%未満または95%を超えると、優れた深絞り
性を得ることができない。
(4)焼鈍工程について、 冷間圧延工程を経た冷延鋼帯は、再結晶焼鈍を施す必要
がある。焼鈍方法は、箱型焼鈍法および連続型焼鈍法の
いずれでもよいが加熱温度は再結晶温度(約600℃)か
ら950℃の範囲とする。
がある。焼鈍方法は、箱型焼鈍法および連続型焼鈍法の
いずれでもよいが加熱温度は再結晶温度(約600℃)か
ら950℃の範囲とする。
焼鈍後の鋼帯には形状矯正、表面粗度等の調整のために
10%以下の調質圧延を加えてもよい。
10%以下の調質圧延を加えてもよい。
なお、この発明で得られた冷延鋼板は、加工用表面処理
鋼板の原板にも適用できる。表面処理としては、亜鉛め
っき(合金系含む)、すずめっき、ほうろうなどがあ
る。
鋼板の原板にも適用できる。表面処理としては、亜鉛め
っき(合金系含む)、すずめっき、ほうろうなどがあ
る。
(実施例) 表1に示す組成になる鋼スラブを1150℃で加熱−均熱
後、表2に示す条件の下に、粗圧延次いで仕上圧延を行
い引き続き酸洗を経て、冷間圧延を施し、さらに830℃
−40sの焼鈍処理をほどこした。
後、表2に示す条件の下に、粗圧延次いで仕上圧延を行
い引き続き酸洗を経て、冷間圧延を施し、さらに830℃
−40sの焼鈍処理をほどこした。
冷延−焼鈍後の材料特性を表2に併せて示す。なお引張
特性はJIS5号引張試験片を使用して、測定し、また値
は15%引張予ひずみを与えた後、3点法にて測定し、L
方向(圧延方向)、D方向(圧延方向に45゜方向)およ
びC方向(圧延方向90゜方向)の平均値および異方性 =(rL+2rD+rC)/4, Δr=(rL−2rD+rC)/2 として求めた。また、耐2次加工脆性の評価としては、
限界絞り比3.8にて加工した円筒型サンプルを−50℃に
冷却した後、圧漬試験を行い、脆性割れの発生の有無に
て評価した。
特性はJIS5号引張試験片を使用して、測定し、また値
は15%引張予ひずみを与えた後、3点法にて測定し、L
方向(圧延方向)、D方向(圧延方向に45゜方向)およ
びC方向(圧延方向90゜方向)の平均値および異方性 =(rL+2rD+rC)/4, Δr=(rL−2rD+rC)/2 として求めた。また、耐2次加工脆性の評価としては、
限界絞り比3.8にて加工した円筒型サンプルを−50℃に
冷却した後、圧漬試験を行い、脆性割れの発生の有無に
て評価した。
この発明に従って製造した冷延鋼板は、比較例に比べて
優れた深絞り性と耐2次加工脆性を有することが分か
る。
優れた深絞り性と耐2次加工脆性を有することが分か
る。
また、表1に示す組成になる鋼スラブを1150℃で加熱−
均熱後、表3に示す条件の下に粗圧延、次いで仕上圧延
を行い、引き続き酸洗を経てからNo.11〜15については8
30℃−60sの急速加熱焼鈍を、またNo.16〜20については
750℃−5hrの箱型焼鈍を施し、引き続き酸洗さらに、冷
間圧延を施した後、830℃−40sの焼鈍を施した。
均熱後、表3に示す条件の下に粗圧延、次いで仕上圧延
を行い、引き続き酸洗を経てからNo.11〜15については8
30℃−60sの急速加熱焼鈍を、またNo.16〜20については
750℃−5hrの箱型焼鈍を施し、引き続き酸洗さらに、冷
間圧延を施した後、830℃−40sの焼鈍を施した。
冷延−焼鈍後の冷延板の材料特性を表3に併せて示す。
この発明に従って製造した冷延鋼板は深絞り性、耐2次
加工脆性共に良好であることが確かめられた。
加工脆性共に良好であることが確かめられた。
(発明の効果) この発明によれば製造コストの上昇等を招くことなしに
従来よりも格段に優れた深絞り性を有する冷延板の製造
が可能となる。
従来よりも格段に優れた深絞り性を有する冷延板の製造
が可能となる。
第1図は熱延板および冷延板の値におよぼす鋼成分の
影響を示すグラフ、 第2図は熱延板および冷延板の値におよぼす粗圧延終
了温度の影響を示すグラフ、 第3図は熱延板および冷延板の値におよぼす巻取り温
度の影響を示すグラフである。
影響を示すグラフ、 第2図は熱延板および冷延板の値におよぼす粗圧延終
了温度の影響を示すグラフ、 第3図は熱延板および冷延板の値におよぼす巻取り温
度の影響を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角山 浩三 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内 (56)参考文献 特開 昭63−145720(JP,A) 特開 昭63−121623(JP,A) 特開 昭63−86819(JP,A) 特開 昭63−76848(JP,A) 実開 昭61−119621(JP,U)
Claims (4)
- 【請求項1】C:0.008wt%以下,Si:0.5wt%以下, Mn:1.0wt%以下,P:0.15wt%以下, S:0.02wt%以下,Al:0.010〜0.10wt%, N:0.008wt%以下,Ti:0.035〜0.20wt%およびNb:0.001〜
0.015wt%を含有しかつC,N,Sの量とTiおよびNbの添加量
とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係になる鋼を、950℃以下Ar3変態点以上の温度域で
熱間粗圧延した後、Ar3変態点以下600℃以上の温度域で
潤滑を施しつつ、80%以上の圧下率にて仕上圧延を行
い、次いで熱延仕上温度(FDT)と巻取り温度(CT)と
が、 (FDT)−(CT)≦100℃かつ(CT)≧600℃ の関係を満たす条件下で巻取り、その後50〜95%の圧下
率で冷間圧延を施し、引き続き再結晶焼鈍を行うことを
特徴とする、超深絞り用冷延鋼板の製造方法。 - 【請求項2】C:0.008wt%以下,Si:0.5wt%以下, Mn:1.0wt%以下,P:0.15wt%以下, S:0.02wt%以下,Al:0.010〜0.10wt%, N:0.008wt%以下,Ti:0.035〜0.20wt%, Nb:0.001〜0.015wt%およびB:0.0001〜0.0010wt%を含
有しかつC,N,Sの量とTiおよびNbの添加量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係になる鋼を、950℃以下Ar3変態点以上の温度域で
熱間粗圧延した後、Ar3変態点以下600℃以上の温度域で
潤滑を施しつつ、80%以上の圧下率にて仕上圧延を行
い、次いで熱延仕上温度(FDT)と巻取り温度(CT)と
が、 (FDT)−(CT)≦100℃かつ(CT)≧600℃ の関係を満たす条件下で巻取り、その後50〜95%の圧下
率で冷間圧延を施し、引き続き再結晶焼鈍を行うことを
特徴とする、超深絞り用冷延鋼板の製造方法。 - 【請求項3】C:0.008wt%以下,Si:0.5wt%以下, Mn:1.0wt%以下,P:0.15wt%以下, S:0.02wt%以下,Al:0.010〜0.10wt%, N:0.008wt%以下,Ti:0.035〜0.20wt%, およびNb:0.001〜0.015wt%を含有しかつC,N,Sの量とTi
およびNbの添加量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係になる鋼を、950℃以下Ar3変態点以上の温度域で
熱間粗圧延した後、Ar3変態点以下500℃以上の温度域で
潤滑を施しつつ、80%以上の圧下率にて仕上圧延を行
い、次いで、再結晶焼鈍後50〜95%の圧下率で冷間圧延
を施し、引き続き再結晶焼鈍を行うことを特徴とする、
超深絞り用冷延鋼板の製造方法。 - 【請求項4】C:0.008wt%以下,Si:0.5wt%以下, Mn:1.0wt%以下,P:0.15wt%以下, S:0.02wt%以下,Al:0.010〜0.10wt%, N:0.008wt%以下,Ti:0.035〜0.20wt%, Nb:0.001〜0.015wt%およびB:0.0001〜0.0010wt%を含
有しかつC,N,Sの量とTiおよびNbの添加量とが、 1.2(C/12+N/14+S/32)<(Ti/48+Nb/93) の関係になる鋼を、950℃以下Ar3変態点以上の温度域で
熱間粗圧延した後、Ar3変態点以下500℃以上の温度域で
潤滑を施しつつ、80%以上の圧下率にて仕上圧延を行
い、次いで、再結晶焼鈍後50〜95%の圧下率で冷間圧延
を施し、引き続き再結晶焼鈍を行うことを特徴とする、
超深絞り用冷延鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63194566A JPH07107179B2 (ja) | 1988-08-05 | 1988-08-05 | 超深絞り用冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63194566A JPH07107179B2 (ja) | 1988-08-05 | 1988-08-05 | 超深絞り用冷延鋼板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0247222A JPH0247222A (ja) | 1990-02-16 |
| JPH07107179B2 true JPH07107179B2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=16326662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63194566A Expired - Fee Related JPH07107179B2 (ja) | 1988-08-05 | 1988-08-05 | 超深絞り用冷延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07107179B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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|---|---|---|---|---|
| JPH1150211A (ja) * | 1997-08-05 | 1999-02-23 | Kawasaki Steel Corp | 深絞り加工性に優れる厚物冷延鋼板およびその製造方法 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1988
- 1988-08-05 JP JP63194566A patent/JPH07107179B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0247222A (ja) | 1990-02-16 |
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