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JPH0696081B2 - 回転ドラム型固液分離装置 - Google Patents

回転ドラム型固液分離装置

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Publication number
JPH0696081B2
JPH0696081B2 JP63232928A JP23292888A JPH0696081B2 JP H0696081 B2 JPH0696081 B2 JP H0696081B2 JP 63232928 A JP63232928 A JP 63232928A JP 23292888 A JP23292888 A JP 23292888A JP H0696081 B2 JPH0696081 B2 JP H0696081B2
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JP
Japan
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filter cloth
filter
spray
drum
recovery
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JP63232928A
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JPH0278406A (ja
Inventor
保 伊達
光伸 大谷
常雄 上月
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
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Publication of JPH0278406A publication Critical patent/JPH0278406A/ja
Publication of JPH0696081B2 publication Critical patent/JPH0696081B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、湖水や河川水等の固液分離に使用したり、
活性汚泥処理装置で副生される余剰汚泥のような、いわ
ゆる懸濁系の汚泥や、生物膜処理装置から排出される、
いわゆる固着系の汚泥等の、汚水処理によって生ずる汚
泥、スカム、フロック、洗浄水、スラッジ等を濾過、濃
縮するようなときに使用したり、紙パルプ、食品、酒、
味噌などの製造工程における固液分離に使用したり、化
学プロセスにおける有価物の回収等に使用することがで
きる回転ドラム型固液分離装置に関する。
従来の技術 たとえば、米国特許第4,038,187号明細書や特開昭49−8
0664号公報、特開昭55−86511号公報、特開昭61−35886
号公報に記載されるような、胴体に濾材を装着してなる
濾過ドラムを濾過槽内に配置し、その濾過ドラムを一方
向に回転させながら原水をその濾過ドラムの内側に導入
し、濾材を通過させて原水中の固形成分を捕捉、分離す
るとともに濾過水を濾過槽内に流出させるようにした固
液分離装置は、一般に回転ドラム型固液分離装置と呼ば
れ、いろいろな分野で広く利用されている。
このような回転ドラム型固液分離装置においては、濾材
に捕促された固形成分は、濾過ドラムの外側に設けた回
収スプレイから吹き付けられる回収水によって洗い落さ
れ、濾過ドラムの内側に設けた回収ホッパで集められ、
系外に排出される。また、濾材は、濾過ドラムの回転方
向において回収スプレイよりも下流側で、かつ、濾過ド
ラムの外側に設けた洗浄スプレイから吹き付けられる洗
浄水によって洗浄された後、再び固液分離に供される。
また、原水は濾過ドラム内外の液面差を利用して濾材を
通過させるので、濾材には、この液面差に対応する力が
加わる。固形成分の回収時に吹き付けられる回収水や、
洗浄時に吹き付けられる洗浄水によっても力を受ける。
そのため、濾材はこれらの力に耐えるものでなければな
らない。
さて、濾材としては、金網や、織物の表面に細い繊維を
植毛して立毛濾層を形成してなる、いわゆる植毛濾布が
多用されている。しかしながら、金網は、強度的には問
題ないが、目をそれほど細かくすることができないので
固形成分の分離能力に劣る。植毛濾布は、金網にくらべ
ればより細かい固形成分の捕捉、分離が可能であるけれ
ども、植毛によっては立毛の密度をそう高くできないの
で、やはり分離能力が十分でない。しかも、立毛の密度
をそう高くできないことから細かい固形成分が立毛間に
食い込みやすく、食い込むと、固形成分の回収効率が低
下するばかりか、高圧の回収水を必要とするようになっ
て濾布の損傷が激しくなり、分離能力が早期に低下して
濾布を頻繁に交換する必要でてくる。
発明が解決しようとする課題 この発明の目的は、従来の装置の上述した問題点を解決
し、固液分離能力に優れるとともに濾材に捕捉された固
形成分の回収を容易かつ効率よく行うことができ、しか
も、濾材の損傷が少なくて交換頻度が少なくてすむ回転
ドラム型固液分離装置を提供するにある。
課題を解決するための手段 上述の目的を達成するために、この発明は、互いに並行
する複数個の円環状ステーおよびそれら円環状ステーを
互いに連結している複数個の補強リブを備えた胴体に、
織物の表面にその織物を起毛して得た立毛による濾層を
有する濾布をその濾層が上記胴体の内側になるように装
着してなる濾過ドラムを濾過槽内に配置し、上記濾過ド
ラムを一方向に回転させながら原水をその濾過ドラムの
内側に導入し、上記濾布を通過させて上記原水中の固形
成分を捕捉、分離するとともに濾過水を上記濾過槽内に
流出させるようにした固液分離装置であって、 a.上記濾過ドラムの外側には、上記濾布に対向して、そ
の濾布に補足された固形成分を洗い落すための回収スプ
レイが設けられ、 b.上記濾過ドラムの内側には、上記回収スプレイに対向
して、上記濾布上から洗い落された固形成分を集めるた
めの回収ホッパが設けられ、 c.上記濾過ドラムの内側で、かつ、その濾過ドラムの回
転方向において上記回収スプレイおよび上記回収ホッパ
よりも下流側には、上記濾布に対向して、上記濾布を洗
浄するための洗浄スプレイが設けられ、 d.上記濾布は、下記式で定義される伸び率Tsが少なくと
も1.0%である、 ことを特徴とする回転ドラム型固液分離装置を提供す
る。
上記において、好ましくは、織物は太さ0.1〜10μmの
ポリエステル繊維の紡績糸またはマルチフィラメント糸
を緯糸とし、合成繊維の糸を経糸とする朱子織物からな
り、表面にその織物の主として緯糸を起毛して得た0.1
〜10μmの立毛による濾層が形成されている。
また、回収スプレイが濾過ドラムの回転方向において複
数個設けられ、かつ、それら各回収スプレイに対応して
回収ホッパが設けられていてもよい。
さらに、回収スプレイおよび洗浄スプレイには、一端が
濾過槽内の濾過水中に開口する配管がその他端において
接続されているのが好ましい。
さらにまた、濾過ドラムの外側に、回収ホッパに対向し
て、濾布を薬剤で洗浄するための薬洗スプレイが設けら
れているのも好ましい。
作 用 濾過ドラムを一方向に回転させながら原水をその濾過ド
ラムの内側に導入し、濾布を通過させて原水中の固形成
分を捕捉、分離するとともに濾過水を濾過槽内に流出さ
せる。濾布で捕捉、分離された固形成分は、回収スプレ
イから吹き付けられる回収水によって洗い落され、回収
ホッパで集められ、系外に排出された。このとき、濾布
の伸び率が少なくとも1%であるために、濾布は円環状
ステーと補強リブとで規制されながら、濾過ドラムの内
側に向かって凸状にわん曲し、回収水がそこに一時的に
溜められるようになる。そのため、吹き付けられる回収
水の跳返りや飛散りが抑えられ、また、固形成分の回収
のための力が、スポット状ではなく、面として加わるよ
うになる。
濾過ドラムが回転し、洗浄スプレイの位置に至ると、濾
布は、洗浄スプレイから吹き付けられる洗浄水によって
洗浄され、次の固液分離に供せられる。
実施態様 第1図および第2図において、処理槽1は、隔壁3とい
つ流堰5によって仕切られ、原水槽2、濾過槽4、放流
槽6が形成されている。
濾過槽4内には、支持枠7a、7bによって中空の中心軸11
が固定、支持され、その中心軸11に、濾過ドラム14が軸
受12a、12bによって回転自在に支持されている。この濾
過ドラム14は、一端部にギヤ15を備え、このギヤ15に図
示しないモータで駆動されるギヤ16がかみ合っている。
濾過槽4内には、濾過ドラム14の一端面14aに対向し、
中心軸11に固定された円板状のシール板9が設けられて
いる。また、第1図および第3図に示すように、シール
板9と濾過ドラム14の一端面14aとは、シールリング10
によってシールされている。さらに、第1図に示すよう
に、シール板9と隔壁3との間には、原水導入管8が設
けられている。
濾過ドラム14は、その一端面14aが開放された構造にな
っている。これに対して、他端面14bは密閉構造になっ
ている。
また、濾過ドラム14は胴体を有し、この胴体は、第1図
に示すように、互いに並行する3本の円環状ステー17
a、17b、17cと、これら円環状ステー17a、17b、17cを互
いに連結している多数の補強リブ19とで構成されてい
る。また、円環状ステー17a、17b、17cの外周面には、
濾布取付溝18a、18b、18cが設けられている。
第1図および第3図において、上述した胴体には、濾布
20が、その凸部21を円環状ステー17a、17b、17cの濾布
取付溝18a、18b、18cに嵌合させて巻き付けられてい
る。そして、濾布20の外側に、可とう性を有するウレタ
ン樹脂製の平ベルト22aを熱融着または接着によって一
体に固着し、さらに、その上に金属バンド23aを巻き付
け、この金属バンド23aで濾布20を緊締して円環状ステ
ー17a、17b、17cに固定している。
濾布20の巻付端は、第4図にすようにして胴体に固定さ
れている。
すなわち、胴体には、1個所だけ、盲板14cが円環状ス
テー17a、17b、17c間に架け渡されている。濾布20の一
方のの端部にはファスナ20aが、他方の端部にはファス
ナ20bがそれぞれ縫製されている。そして、濾布20は、
盲板14c上でファスナ20a、20bによって仮止めされた
後、その上に押え板14dが押しあてられ、ボルト14e、ナ
ット14fによって胴体に固定されている。
一方、補強リブ19への濾布20の固定は、第5図に示すよ
うに、可とう性を有するウレタン樹脂を濾布20に含浸し
てバンド22bを形成し、さらにその上に金属製の押え板2
3bをあて、全体をねじ24で締め付けることによって行っ
ている。
濾布は、特開昭58−207917号公報や特開昭59−115720号
公報に記載されているような、織物の表面にその織物を
直接起毛して得た立毛による濾層を形成してなるもので
ある。立毛は、織物の表面に横たわり、かつ、極めて高
い密度で存在して濾層を形成している。そして、濾布
は、第3図および第7図に示すように、濾層が胴体の内
側になるように装着される。
上記織物は、太さ0.1〜10μmのポリエステル繊維の双
糸または三子の紡績糸やマルチフィラメント糸からなる
単糸数200〜50,000本の緯糸、経糸に対して、好ましく
は3〜8本浮かせた、好ましくは朱子織物からなってい
る。そして、緯糸を20〜100本/cmの密度で配置し、主と
して緯糸を経糸方向に起毛している。浮き構造を採って
いるのは、そうすると緯糸と経糸との交錯数が減り、表
面の凹凸が小さい濾布が得られるからである。また、主
として緯糸を起毛しているのは、経糸には展張力がかか
ることがあるからで(通常、経糸が胴体の周方向になる
ように装着される)、これを起毛すると濾布の強度が低
くなるからである。
一方、経糸は、太さ10〜30μmのポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピ
レン繊維、ポリアクリルニトリル繊維等の合成繊維を10
〜150本束ねてなる糸を緯糸の密度の0.7〜3倍の密度で
配置するのが好ましい。なお、緯糸もそうであるが、経
糸に4〜15回/cmの撚りを有するものを使用すると、立
毛の保持性が向上し、抜けにくくなる。
また、濾布は、伸び率(経糸方向の伸び率)が少なくと
も1.0%である。この伸び率は、次のようにして測定す
る。
すなわち、第6図に示すように、濾布からI字形の試験
片S1を切り出す。試験片S1の中央部に形成される測定部
S1aは、長さが250mm、幅が30mmである。そして、この試
験片S1の両端を引張試験機で把持し、上下方向に初期荷
重100gfをかけて、測定部S1aに200mだけ離間したマーク
a,bを付しておく。次に、試験片S1に12kgfの荷重をか
け、90分放置し、90分経過後のマークa,b間距離Xを測
定し、伸び率Tsを次式によって求める。なお、測定は、
室温25℃、湿度60%に管理された室内で行うのが好まし
い。
Ts=[(X−200)/200)]×100 再び第1図および第2図を参照するに、濾過ドラム14の
外側には、濾過ドラム14の回転軸方向に延びる、多数の
ノズル25aを備えた回収スプレイ25が濾過ドラム14の回
転方向において濾過ドラム14の頂部よりも上流側に配置
され、同様に多数のノズル27aを備えた回収スプレイ27
が濾過ドラム14のほぼ頂部に配置されている。また、濾
過ドラム14の内側には、回収スプレイ25に対応して回収
ホッパ29が、回収スプレイ27に対応して回収ホッパ30が
それぞれ設けられている。さらに、濾過ドラム14の外側
で、濾過ドラム14の回転方向において回収スプレイ25よ
り上流側には、回収ホッパ29に対応して、同様に多数の
ノズル26aを備えた薬洗スプレイ26が配置されている。
さらにまた、濾過ドラム14の内側で、濾過ドラム14の回
転方向において回収スプレイ27および回収ホッパ30より
も下流側には、同様に多数のノズル31aを備えた洗浄ス
プレイ31が配置されている。
回収スプレイ25は、第7図に示すように、一端が濾過槽
4内の使用時における濾過水中に開口する、ポンプ33を
備えた配管35の他端に接続されている。同様に、回収ス
プレイ27は、一端が濾過水中に開口する、ポンプ34を備
えた配管36の他端に接続されている。また、薬洗スプレ
イ26は、ポンプ26bを備えた配管36cに接続され、配管26
cは図示しない薬液槽に接続されている。さらに、洗浄
スプレイ31は、中心軸11内に配置された配管13を介し
て、一端が濾過槽4内の濾過水中に開口する、ポンプ37
を備えた配管38の他端に接続されている。
回収ホッパ29、30は、中心軸11に固定されている。そし
て、この中心軸11を介して、回収ホッパ29には配管39
が、回収ホッパ30には配管40がそれぞれ接続されてい
る。
第1図および第2図において、濾過ドラム14の内側に
は、その濾過ドラム14が回転するときの補強リブ19の移
動軌跡の近傍に、濾過ドラム14の回転軸方向に延びる消
波板41が設けられている。この消波板41は、濾過ドラム
14の回転方向において上流側と下流側にそれぞれ2枚づ
つ設けられており、これら合計4枚の消波板41は、第2
図に41a、41b、41c、41dとして示すように、取付枠42に
よって中心軸11に固定、支持されている。
消波板41a、41b、41c、41dは、多数の、直径10〜50mmほ
どの孔を有する、開口率が20〜80%であるようなパンチ
ングメタル板からなっている。そして、消波板41a、41
b、41c、41dは、いつ流堰5の高さよりも低い位置か
ら、使用時における、濾過ドラム14内の液面よりも高い
位置まで延びている。長さは、補強リブ19の長さに等し
い。
上述した装置の作用を説明するに、第1図において、処
理槽1の原水槽2に供給された原水は、原水導入管8を
通り、濾過ドラム14の一端面14aから濾過ドラム14内に
導入される。導入された原水は、シール板9と、濾過ド
ラム14の他端面14bによって規制され、濾過ドラム14内
に溜まる。
一方、濾過ドラム14は、図示しないモータによってギヤ
16、15を介して第2図矢印方向に一定速度で回転せしめ
られていて、濾過ドラム14内に導入された原水は、濾過
ドラム14内の液面と、いつ流堰5で定まる濾過槽4内の
液面との液面差h(第7図)によって濾布20を通過し、
濾過水は濾過槽4内に流出し、さらにいつ流堰5を介し
て放流槽6に流出し、装置外に排出される。一方、固形
成分は濾布20に捕捉される。
このとき、濾過ドラム14の回転に伴って、補強リブ19等
が液面を出入し、液面が波立つが、発生した波は消波板
41a、41b、41c、41d(第2図)によって直ちに消される
ので、濾布20に捕捉された固形成分が洗い落される心配
はほとんどない。また、濾過ドラム14の胴体は、液面差
hに応じた大きな力を受けるが、円環状ステー17a、17
b、17cや補強リブ19によってその変形が防止される。同
様に、濾布20も大きな力を受けるが、円環状ステー17
a、17b、17c、補強リブ19、盲板14cに固定されているの
で、この力に耐えることができる。
第2図におよび第7図を参照するに、濾布20で捕捉、分
離された原水中の固形成分は、回収スプレイ25の位置に
おいて、その回収スプレイ25から吹き付けられる濾過槽
4内の濾過水(以下、回収水という)によって洗い落さ
れる。このとき、濾布20は、少なくとも1%の伸びび率
を有するために、第8図に示すように、円環状ステー17
a、17b、17cと補強リブ19とで規制されながら濾過ドラ
ム14の内側に向かって凸状にわん曲し、そこに回収水が
一時的に溜まり、この溜まりに回収水が吹き付けられる
ことになるので、回収水の跳返りや飛散りはほとんどな
く、また、溜まった回収水を介して力が面として加わる
ようになって効率よく回収が行われる。
この点について詳述するに、伸び率が1%よりも小さい
濾布を使用すると、濾布上に回収水が溜まらず、回収ス
プレイからの回収水は直接に濾布に衝突し、跳ね返り、
飛び散り、また、濾布を振動させて、回収効率を低下さ
せるばかりか、濾布の寿命を短くする。かかる現象は、
回収水の圧力が高くなればなるほど著しくなる。
すなわち、回収水による固形成分の回収能力は、濾布を
通過する回収水の量に比例する。濾布上の溜まりに回収
水を吹き付けるときの通過水量は、同じ圧力で濾布に直
接回収水を吹き付けるときのほほぼ2.5倍にもなる。そ
のため、回収水の吹付圧力は、この発明の装置では5kgf
/cm2G程度でよいが、濾布に直接吹き付けるものにあっ
ては12kgf/cm2G程度の圧力が必要になる。また、回収水
を濾過布に直接吹き付けるときの濾布の寿命は、吹付圧
力の3乗の関数に反比例するので、この発明の装置で
は、濾布に直接回収水を吹き付けるものにくらべて濾布
の寿命が15倍以上も長くなる。
さて、濾布20を通過した回収水は、濾層の立毛を起立さ
せるので、捕捉された固形成分は容易に洗い落される。
すなわち、立毛は、濾過時には経糸方向に層をなして横
たわって目の細かい濾層を形成し、回収時には回収水の
通過方向に起立して立毛間に隙間を作り、固形成分が容
易に洗い落されるようになるわけである。
回収スプレイ25によって洗い落された固形成分は、回収
ホッパ29、中心軸11、配管39を介して系外に排出される
が、まだ残留している固形成分は、濾過ドラム14の回転
に伴い、もう一つの回収スプレイ27の位置に至り、その
回収スプレイ27から吹き付けられる濾過層4内の回収水
によって同様に洗い落される。このときに回収される固
形成分は、回収ホッパ30、中心軸11、配管40を介して系
外に排出される。
固形成分が回収された後の濾布20は、洗浄スプレイ31の
位置に至ってその洗浄スプレイ31から吹き付けられる濾
過槽4内の回収水によって洗浄され、再び次の固液分離
に供される。このような操作を繰り返して固液分離が進
められる。
一方、固液分離を長時間続けると、濾布20にバクテリア
系の細菌等が付着して分離能力が低下してくる場合があ
る。このような場合には、たとえば1か月に1回、濾布
20に薬洗スプレイ26から酸、アルカリ等の薬剤を散布
し、薬洗する。このときは、濾過ドラム14を、たとえば
1〜60分/回転でゆっくりと回転させる。薬剤は、毛細
管の作用で濾層の隅々まで行き渡り、その効果が長時間
にわたって維持される。なお、アルカリ性薬剤を使用す
ると、アルカリ性薬剤は生体細胞と反応してこれを溶す
ので殺菌作用も得られる。アルカリ性薬剤としては、次
亜鉛素酸ソーダ、仮性ソーダ、仮性カリ等が好適であ
る。そのほか、酸性薬剤としては、塩酸、硫酸等が好適
であり、中性薬剤としては、過酸化水素水等が好適であ
る。なお、薬剤の濃度は、薬剤の種類にもよるが、1〜
15重量%の範囲が好適である。
以上説明した実施態様において、濾布を、胴体の周方向
および/または軸方向にいくつかに分割して装着するよ
うにすると、胴体への取付けや部分的に破損したときの
張替えが容易になる。
消波板は、濾過ドラム内の液面に応じて、上下に移動す
るように支持してもよい。また、液面上で浮遊するよう
に構成してもよい。
回収スプレイおよび回収ホッパは、それぞれ1個づつ設
けることであってもよい。逆に、3個以上設けることも
できる。
回収ホッパは、複数個の回収スプレイに対してただ1個
設けることであってもよい。しかしながら、別々にする
と、回収水中における固形成分の濃度を高くすることが
でき、また、回収水の量を低く押さえることができるよ
うになるので好ましい。
回収スプレイのノズルは、直線状に配列されていてもよ
く、千鳥状に配列されていてもよい。千鳥状に配列する
と、濾布に手もみ効果を与えることができるようにな
り、より低圧の回収水でも高い回収効率が得られ、しか
も、濾布への負荷が小さくなって濾布の寿命をより延長
させることができる。
洗浄スプレイによる洗浄水の吹付圧力は、約1kgf/cm2G
程度で十分であり、立毛濾層の損傷の心配はほとんどな
い。なお、洗浄スプレイは、連続的に運転してもよい
し、たとえば1日1回といったように、間欠的に運転し
てもよい。
固形成分の性状によっては、回収水の吹付圧力を3〜10
kgf/cm2Gの範囲で、また、洗浄水の吹付圧力を0.3〜2kg
f/cm2Gの範囲で変化させることもできる。
発明の効果 この発明の回転ドラム型固液分離装置においては、胴体
に、織物の表面にその織物を起毛して得た立毛による濾
層を有し、かつ、伸び率が少なくとも1%である濾布を
その濾層が上記胴体の内側になるように装着してなる濾
過ドラムを使用する。そのため、回収スプレイから回収
水を吹き付けたとき、濾布が円環状ステーと補強リブと
で規制されながら濾過ドラムの内側に向かって凸状にわ
ん曲し、回収水がそこに一時的に溜められるようになっ
て回収水の跳返りや飛散りが抑えられるばかりか、固形
成分の回収のための力が、スポット状ではなく、面とし
て加わるようになって回収水の吹付圧力が低くても高い
回収効率を得ることができる。また、濾布の振動が抑え
れ、濾布の寿命が大きく延びて交換頻度が少なくてす
む。
回収効率は、濾布を通過した回収水が濾層の立毛を起立
させ、捕捉されていた固形成分が容易に洗い落されるこ
とによっても向上する。すなわち、立毛は、濾過時には
経糸方向に層をなして横たわって目の細かい濾層を形成
し、回収時には回収水の通過方向に起立して立毛間に隙
間を作るので、固形成分は容易に洗い落される。このよ
うな回収効率の向上は、濾布が、太さ0.1〜10μmのポ
リエステル繊維の紡績糸またはマルチフィラメント糸を
緯糸とし、合成繊維の糸を経糸とする朱子織物からな
り、表面にその織物の主として緯糸を起毛して得た太さ
0.1〜10μmの立毛による濾層が形成されているもので
ある場合には一層向上する。
また、回収スプレイを濾過ドラムの回転方向において複
数個設け、それら各回収スプレイに対応して回収ホッパ
を設けると、固形成分のより確実な回収が可能になり、
また、回収水中における固形成分の濃度を高くすること
ができるようになる。
さらに、回収スプレイや洗浄スプレイに一端が濾過槽内
の濾過水中に開口する配管をその他端において接続して
おき、回収水を固形成分の回収や濾布の洗浄に使用する
ようにすると、用役費が少なくてすむばかりか、回収水
中における固形成分の濃度を一層高くすることができる
ようになる。
さらにまた、濾過ドラムの外側に、回収ホッパに対向し
て、濾布を薬剤で洗浄するための薬洗スプレイを設け、
たとえば1か月に1回、濾布にアルカリ性や酸性等の薬
剤を散布して薬洗するようにすると、濾布にバクテリア
系の細菌等が付着することによる分離能力の低下を防止
することができるようになり、固液分離を長時間続ける
ことができるようになる。しかも、織物の表面にその織
物を起毛して得た立毛による濾層を有する濾布を使用し
ているために、薬剤が毛細管の作用で濾層の隅々まで行
き渡り、薬剤の効果を長時間にわたって維持することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面はすべてこの発明の一実施態様に係る回転ドラム型
固液分離装置を示すもので、第1図は、装置の概略縦断
面図、第2図は、やはり装置の概略横断面図、第3図
は、胴体の円環状ステーに対する濾布の取付部を示す概
略斜視図、第4図は、濾布の巻付端における胴体への取
付部を示す概略横断面図、第5図は、濾布の補強リブへ
の取付部を示す概略横断面図、第6図は、濾布の伸び率
の測定に供される試験片の概略平面図、第7図は、回収
スプレイ、洗浄スプレイおよび薬洗用スプレイの配置
図、第8図は、回収スプレイによって固形成分が回収さ
れる様子を示すモデル図である。 14:濾過ドラム 17a、17b、17c:円環状ステー 19:補強リブ 20:濾布 25:回収スプレイ 26:薬洗スプレイ 27:回収スプレイ 29:回収ホッパ 30:回収ホッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−86511(JP,A) 実開 昭61−25911(JP,U) 実開 昭63−111905(JP,U) 改訂・濾過<工場操作シリーズ>昭51. 11.25株式会社化学工業社

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに並行する複数個の円環状ステーおよ
    びそれら円環状ステーを互いに連結している複数個の補
    強リブを備えた胴体に、織物の表面にその織物を起毛し
    て得た立毛による濾層を有する濾布をその濾層が上記胴
    体の内側になるように装着してなる濾過ドラムを濾過槽
    内に配置し、上記濾過ドラムを一方向に回転させながら
    原水をその濾過ドラムの内側に導入し、上記濾布を通過
    させて上記原水中の固形成分を捕捉、分離するとともに
    濾過水を上記濾過槽内に流出させるようにした固液分離
    装置であって、 a.上記濾過ドラムの外側には、上記濾布に対向して、そ
    の濾布に補足された固形成分を洗い落すための回収スプ
    レイが設けられ、 b.上記濾過ドラムの内側には、上記回収スプレイに対向
    して、上記濾布上から洗い落された固形成分を集めるた
    めの回収ホッパが設けられ、 c.上記濾過ドラムの内側で、かつ、その濾過ドラムの回
    転方向において上記回収スプレイおよび上記回収ホッパ
    よりも下流側には、上記濾布に対向して、上記濾布を洗
    浄するための洗浄スプレイが設けられ、 d.上記濾布は、下記式で定義される伸び率Tsが少なくと
    も1.0%である、 ことを特徴とする回転ドラム型固液分離装置。 Ts=〔(X−200)/200〕×100 ただし、Xは、濾布から切り出した、測定部の長さが25
    0mm、幅が30mmの試験片の、荷重12kgfをかけた状態で90
    分間保持したときの上記測定部上の2位置間距離であ
    り、この2位置は、試験片に初期荷重100gfをかけた状
    態で、互いに200mm離れた位置としてあらかじめマーク
    される。
  2. 【請求項2】織物が、太さ0.1〜10μmのポリエステル
    繊維の紡績糸またはマルチフィラメント糸を緯糸とし、
    合成繊維の糸を経糸とする朱子織物からなり、表面にそ
    の織物の主として緯糸を起毛して得た太さ0.1〜10μm
    の立毛による濾層が形成されている、特許請求の範囲第
    (1)項に記載の回転ドラム型固液分離装置。
  3. 【請求項3】回収スプレイが濾過ドラムの回転方向にお
    いて複数個設けられ、かつ、それら各回収スプレイに対
    応して回収ホッパが設けられている、特許請求の範囲第
    (1)項または第(2)項に記載の回転ドラム型固液分
    離装置。
  4. 【請求項4】回収スプレイおよび洗浄スプレイには、そ
    れぞれ、一端が濾過槽内の濾過水中に開口する配管がそ
    の他端において接続されている、特許請求の範囲第
    (1)項、第(2)項または第(3)項に記載の回転ド
    ラム型固液分離装置。
  5. 【請求項5】濾過ドラムの外側に、回収ホッパに対向し
    て、濾布を薬剤で洗浄するための薬洗スプレイが設けら
    れている、特許請求の範囲第(1)項、第(2)項、第
    (3)項または第(4)項に記載の回転ドラム型固液分
    離装置。
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