JPH0693316A - 極微細銅粉の製造法 - Google Patents
極微細銅粉の製造法Info
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- JPH0693316A JPH0693316A JP10316591A JP10316591A JPH0693316A JP H0693316 A JPH0693316 A JP H0693316A JP 10316591 A JP10316591 A JP 10316591A JP 10316591 A JP10316591 A JP 10316591A JP H0693316 A JPH0693316 A JP H0693316A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 蟻酸銅を熱分解して一次粒子径が 0.1μm未
満の極微細銅粉を製造する。 【構成】 減圧下又は非酸化性雰囲気中で蟻酸銅を熱分
解して銅粉を製造する方法において、パラジウムを共存
させてなる蟻酸銅の熱分解を行うことを特徴とする極微
細銅粉の製造法
満の極微細銅粉を製造する。 【構成】 減圧下又は非酸化性雰囲気中で蟻酸銅を熱分
解して銅粉を製造する方法において、パラジウムを共存
させてなる蟻酸銅の熱分解を行うことを特徴とする極微
細銅粉の製造法
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蟻酸銅を熱分解して銅
粉を製造する方法の改良に関し、より低温で銅粉の製造
を可能として一次粒子径が 0.1μm未満の極微細銅粉を
製造するものである。
粉を製造する方法の改良に関し、より低温で銅粉の製造
を可能として一次粒子径が 0.1μm未満の極微細銅粉を
製造するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、銅粉の製造法としては、電解法、
アトマイズ法、機械的粉砕などが知られ、主に粉末冶金
などの用途に用いられている。これら方法による銅粉
は、粒子径が大きく、製造条件の制御や分別によってよ
り微細な銅粉も得られるように成ってきているが、生産
性が悪く、微細化にも自ずと限度があるものであった。
これに対して本発明者は先に、蟻酸銅を固相で熱分解す
ることにより一次粒子径が 0.2〜1 μmという微細な銅
粉を製造する方法 (特願平1-234735) を見い出した。
アトマイズ法、機械的粉砕などが知られ、主に粉末冶金
などの用途に用いられている。これら方法による銅粉
は、粒子径が大きく、製造条件の制御や分別によってよ
り微細な銅粉も得られるように成ってきているが、生産
性が悪く、微細化にも自ずと限度があるものであった。
これに対して本発明者は先に、蟻酸銅を固相で熱分解す
ることにより一次粒子径が 0.2〜1 μmという微細な銅
粉を製造する方法 (特願平1-234735) を見い出した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この特願平の方法は、
蟻酸銅の熱分解温度以上の加熱を必要とするために、一
次粒子径をサブミクロンオーダー未満とすることはでき
ないものであった。そこで、より低温で、熱分解する方
法について鋭意検討した結果、パラジウムを蟻酸銅と併
用すると蟻酸銅がより低温で熱分解を開始することを見
出した。
蟻酸銅の熱分解温度以上の加熱を必要とするために、一
次粒子径をサブミクロンオーダー未満とすることはでき
ないものであった。そこで、より低温で、熱分解する方
法について鋭意検討した結果、パラジウムを蟻酸銅と併
用すると蟻酸銅がより低温で熱分解を開始することを見
出した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、減
圧下又は非酸化性雰囲気中で蟻酸銅を熱分解して銅粉を
製造する方法において、パラジウムを共存させてなる蟻
酸銅の熱分解を行うことを特徴とする極微細銅粉の製造
法であり、該パラジウムが、蟻酸銅結晶中に混入させて
なるものであること、蟻酸銅結晶中の重量が 100〜6,00
0ppmの範囲であること、さらに該熱分解温度が 100〜19
0 ℃の範囲である。
圧下又は非酸化性雰囲気中で蟻酸銅を熱分解して銅粉を
製造する方法において、パラジウムを共存させてなる蟻
酸銅の熱分解を行うことを特徴とする極微細銅粉の製造
法であり、該パラジウムが、蟻酸銅結晶中に混入させて
なるものであること、蟻酸銅結晶中の重量が 100〜6,00
0ppmの範囲であること、さらに該熱分解温度が 100〜19
0 ℃の範囲である。
【0005】以下、本発明について説明する。本発明の
蟻酸銅とは無水蟻酸銅、蟻酸銅四水和物或いはこれらの
混合物などの蟻酸第二銅化合物であり、いずれも使用可
能であるが、特に無水蟻酸銅の粉末が好ましい。また、
この蟻酸銅はパラジウムが共存しないとき、試料 10mg
を窒素ガス又は水素ガス雰囲気、昇温速度 3℃/minの条
件下で昇温したときに、温度 160〜200 ℃の範囲でその
90%以上が熱分解する無水蟻酸銅粉末が好ましく、この
熱分解挙動は、より高純度の微細銅粉を得る面から好ま
しい。また、粉末は20メッシュ以下、特に 100メッシュ
以下の粉末であることが生成した銅粉の凝集粒子径の小
さいものを得る面から好ましく、蟻酸銅水和物を 130℃
以下の温度で脱水した後、粉砕したもの、又は蟻酸銅水
溶液より直接無水蟻酸銅の結晶を生成させ、これを粉砕
したもの或いは直接20メッシュ以下の無水蟻酸銅結晶粉
末として生成させてなるものである。また、製造した微
細銅粉中の不純物の低減下を図る上から、特に Na, Kな
どのアルカリ金属、硫黄、Clなどのハロゲンなどの不純
物元素の少ないものが好適である。
蟻酸銅とは無水蟻酸銅、蟻酸銅四水和物或いはこれらの
混合物などの蟻酸第二銅化合物であり、いずれも使用可
能であるが、特に無水蟻酸銅の粉末が好ましい。また、
この蟻酸銅はパラジウムが共存しないとき、試料 10mg
を窒素ガス又は水素ガス雰囲気、昇温速度 3℃/minの条
件下で昇温したときに、温度 160〜200 ℃の範囲でその
90%以上が熱分解する無水蟻酸銅粉末が好ましく、この
熱分解挙動は、より高純度の微細銅粉を得る面から好ま
しい。また、粉末は20メッシュ以下、特に 100メッシュ
以下の粉末であることが生成した銅粉の凝集粒子径の小
さいものを得る面から好ましく、蟻酸銅水和物を 130℃
以下の温度で脱水した後、粉砕したもの、又は蟻酸銅水
溶液より直接無水蟻酸銅の結晶を生成させ、これを粉砕
したもの或いは直接20メッシュ以下の無水蟻酸銅結晶粉
末として生成させてなるものである。また、製造した微
細銅粉中の不純物の低減下を図る上から、特に Na, Kな
どのアルカリ金属、硫黄、Clなどのハロゲンなどの不純
物元素の少ないものが好適である。
【0006】上記に説明した蟻酸銅は、銅原料としては
炭酸銅、水酸化銅又は酸化銅を用い、これと蟻酸或いは
蟻酸メチルを反応させる方法によって製造されるものが
工業的に実施する場合の原料として好適である。炭酸
銅、水酸化銅又は酸化銅は、いずれも実質的に水不溶性
であることから、工業的にはより安価な銅塩類や銅の廃
材などより得られ、又、製造後、乾燥する前に洗浄など
して、上記のような不純物元素の低減化を図ることが容
易である。また、上記銅化合物の蟻酸との反応性序列
は、水酸化銅>炭酸銅>>酸化第1銅、酸化第2銅であ
り、その種類に応じてこれら銅化合物と当量以上の蟻酸
或いは蟻酸メチルとを通常、水溶媒中で混合し、室温〜
100 ℃、30分〜24時間の範囲で液相で反応させて蟻酸銅
水溶液とする。
炭酸銅、水酸化銅又は酸化銅を用い、これと蟻酸或いは
蟻酸メチルを反応させる方法によって製造されるものが
工業的に実施する場合の原料として好適である。炭酸
銅、水酸化銅又は酸化銅は、いずれも実質的に水不溶性
であることから、工業的にはより安価な銅塩類や銅の廃
材などより得られ、又、製造後、乾燥する前に洗浄など
して、上記のような不純物元素の低減化を図ることが容
易である。また、上記銅化合物の蟻酸との反応性序列
は、水酸化銅>炭酸銅>>酸化第1銅、酸化第2銅であ
り、その種類に応じてこれら銅化合物と当量以上の蟻酸
或いは蟻酸メチルとを通常、水溶媒中で混合し、室温〜
100 ℃、30分〜24時間の範囲で液相で反応させて蟻酸銅
水溶液とする。
【0007】例えば、硫酸銅を用い、これと炭酸ナトリ
ウム或いは炭酸水素ナトリウムを反応させて炭酸銅を製
造する場合、硫酸銅水溶液に炭酸ナトリウム或いは炭酸
水素ナトリウムを加え、温度60〜85℃で反応させて沈澱
を生成させ、この沈澱を乾燥することなく水で洗浄する
ことによって Na, Sなどの原料化合物に基づく不純物元
素を低減させる。
ウム或いは炭酸水素ナトリウムを反応させて炭酸銅を製
造する場合、硫酸銅水溶液に炭酸ナトリウム或いは炭酸
水素ナトリウムを加え、温度60〜85℃で反応させて沈澱
を生成させ、この沈澱を乾燥することなく水で洗浄する
ことによって Na, Sなどの原料化合物に基づく不純物元
素を低減させる。
【0008】本発明のパラジウムは、通常、パラジウム
塩の形で使用する。パラジウム塩としては、塩化パラジ
ウム、酢酸パラジウム、硝酸パラジウム、硫酸パラジウ
ムなどが挙げられ、ハロゲン、硫黄、その他の不純物を
残留させない面からは酢酸パラジウムなどの比較的低温
で分解する有機酸塩が好適である。
塩の形で使用する。パラジウム塩としては、塩化パラジ
ウム、酢酸パラジウム、硝酸パラジウム、硫酸パラジウ
ムなどが挙げられ、ハロゲン、硫黄、その他の不純物を
残留させない面からは酢酸パラジウムなどの比較的低温
で分解する有機酸塩が好適である。
【0009】上記に説明した蟻酸銅に、パラジウムを共
存させる方法は、蟻酸銅粉末にパラジウム塩を添加し、
機械的に混合して分散させる方法と蟻酸銅の製造工程で
パラジウム塩などを添加し、蟻酸銅の結晶中にパラジウ
ムが内包された蟻酸銅として用いる方法とがある。より
少量のパラジウムでより良好な熱分解特性、より微細な
銅粉を得るためには、蟻酸銅の結晶中にパラジウムが含
有されたパラジウム含有蟻酸銅が好ましく、好適にはパ
ラジウムを重量で 100〜6,000 ppm の範囲で含む蟻酸銅
結晶が好ましい。
存させる方法は、蟻酸銅粉末にパラジウム塩を添加し、
機械的に混合して分散させる方法と蟻酸銅の製造工程で
パラジウム塩などを添加し、蟻酸銅の結晶中にパラジウ
ムが内包された蟻酸銅として用いる方法とがある。より
少量のパラジウムでより良好な熱分解特性、より微細な
銅粉を得るためには、蟻酸銅の結晶中にパラジウムが含
有されたパラジウム含有蟻酸銅が好ましく、好適にはパ
ラジウムを重量で 100〜6,000 ppm の範囲で含む蟻酸銅
結晶が好ましい。
【0010】本発明で好適に使用できるパラジウム含有
蟻酸銅は、上記した蟻酸銅の製造工程において、上記し
たパラジウム塩を所定量添加し、蟻酸銅を晶析させるこ
とにより製造する。例えば、塩基性炭酸銅にメタノール
を加えスラリー状とする。88%蟻酸に所定量の酢酸パラ
ジウムを含むアセトン/メタノール(80/20容量比) を加
え全体を均一にした蟻酸溶液を上記スラリーに滴下した
後、65℃で30分間反応させた溶液から無水蟻酸銅を晶析
させ回収する方法が一例として例示される。
蟻酸銅は、上記した蟻酸銅の製造工程において、上記し
たパラジウム塩を所定量添加し、蟻酸銅を晶析させるこ
とにより製造する。例えば、塩基性炭酸銅にメタノール
を加えスラリー状とする。88%蟻酸に所定量の酢酸パラ
ジウムを含むアセトン/メタノール(80/20容量比) を加
え全体を均一にした蟻酸溶液を上記スラリーに滴下した
後、65℃で30分間反応させた溶液から無水蟻酸銅を晶析
させ回収する方法が一例として例示される。
【0011】上記に説明した酢酸パラジウムを用いて得
たパラジウムを含有する無水蟻酸銅の熱分解特性を TG/
DTA にて昇温速度 5deg/min 、温度範囲 30〜300 ℃に
ついて測定した結果を下記に示した。 試料番号 パラジウム含有量 熱分解温度(℃) (重量ppm) 開 始 ピーク 終 了 1 4000 120 157 165 2 3400 123 163 172 3 1400 133 166 177 4 600 147 173 183 5 270 153 178 185 6 160 160 180 187 7 0 175 210 225 上記から明瞭なように、パラジウムを含まない試料7に
比較して、分解開始温度、ピーク温度(主分解温度)、
分解終了温度において、パラジウムを含むもののが低温
側に移動したものであることが明瞭である。
たパラジウムを含有する無水蟻酸銅の熱分解特性を TG/
DTA にて昇温速度 5deg/min 、温度範囲 30〜300 ℃に
ついて測定した結果を下記に示した。 試料番号 パラジウム含有量 熱分解温度(℃) (重量ppm) 開 始 ピーク 終 了 1 4000 120 157 165 2 3400 123 163 172 3 1400 133 166 177 4 600 147 173 183 5 270 153 178 185 6 160 160 180 187 7 0 175 210 225 上記から明瞭なように、パラジウムを含まない試料7に
比較して、分解開始温度、ピーク温度(主分解温度)、
分解終了温度において、パラジウムを含むもののが低温
側に移動したものであることが明瞭である。
【0012】本発明の熱分解は、通常、固相、非酸化性
雰囲気中、常圧下、設定する熱分解温度を 100〜190 ℃
の範囲、好ましくは 100〜160 ℃の範囲で、箱、缶、そ
の他に無水蟻酸銅を充填し、昇温し、所定温度に加熱保
持するようなバッチ式、或いは所定温度の加熱領域に連
続的に移動し、取り出されるベルトなどの上に、無水蟻
酸銅を積載し連続的に加熱領域に導入して熱分解し、取
り出すような連続式にて行うのが、簡便であり、生産性
にも優れるので好ましい。
雰囲気中、常圧下、設定する熱分解温度を 100〜190 ℃
の範囲、好ましくは 100〜160 ℃の範囲で、箱、缶、そ
の他に無水蟻酸銅を充填し、昇温し、所定温度に加熱保
持するようなバッチ式、或いは所定温度の加熱領域に連
続的に移動し、取り出されるベルトなどの上に、無水蟻
酸銅を積載し連続的に加熱領域に導入して熱分解し、取
り出すような連続式にて行うのが、簡便であり、生産性
にも優れるので好ましい。
【0013】ここに、固相とは、加熱温度に耐え、蟻酸
蒸気によって侵されない箱状物などに粉末を充填したも
の、或いはこのような材質の連続ベルト上に蟻酸銅を載
せたものなどであり、充填或いは積載量と得られる微細
銅粉の凝集性との関連は小さいので特に限定はないが、
所望の時間、例えば数分〜数時間の範囲内の時間で内部
の無水蟻酸銅が完全に分解できる量とする。また、非酸
化性雰囲気とは、 N2,H2, CO2, CO, Arその他のガス
や、蟻酸銅が分解して生じるガス雰囲気であり、特に、
蟻酸銅分解ガスで分解雰囲気が充分に充満されるように
バッチ法では例えば加熱系の容積を小さくして完全に蟻
酸銅粉分解ガス雰囲気で充満されるようにすること、連
続法では、加熱領域への出入り口の解放空間面積を小さ
くして同様にするなどの工夫をすることは、N2, H2その
他の非酸化性ガス雰囲気を予め設定する必要がないので
好ましい。
蒸気によって侵されない箱状物などに粉末を充填したも
の、或いはこのような材質の連続ベルト上に蟻酸銅を載
せたものなどであり、充填或いは積載量と得られる微細
銅粉の凝集性との関連は小さいので特に限定はないが、
所望の時間、例えば数分〜数時間の範囲内の時間で内部
の無水蟻酸銅が完全に分解できる量とする。また、非酸
化性雰囲気とは、 N2,H2, CO2, CO, Arその他のガス
や、蟻酸銅が分解して生じるガス雰囲気であり、特に、
蟻酸銅分解ガスで分解雰囲気が充分に充満されるように
バッチ法では例えば加熱系の容積を小さくして完全に蟻
酸銅粉分解ガス雰囲気で充満されるようにすること、連
続法では、加熱領域への出入り口の解放空間面積を小さ
くして同様にするなどの工夫をすることは、N2, H2その
他の非酸化性ガス雰囲気を予め設定する必要がないので
好ましい。
【0014】パラジウムを共存させてなる蟻酸銅の熱分
解を行うための加熱は、遠赤外線、赤外線、電子線、マ
イクロ波などの放射加熱、電気炉、オーブン、オイル加
熱、加圧蒸気加熱、ニクロム線、その他の加熱盤を用い
た加熱手段が挙げられる。加熱温度は、 100〜190 ℃の
範囲、好ましくは 100〜160 ℃の範囲であり、加熱時間
は 3時間以下、好ましくは 1〜60分間である。
解を行うための加熱は、遠赤外線、赤外線、電子線、マ
イクロ波などの放射加熱、電気炉、オーブン、オイル加
熱、加圧蒸気加熱、ニクロム線、その他の加熱盤を用い
た加熱手段が挙げられる。加熱温度は、 100〜190 ℃の
範囲、好ましくは 100〜160 ℃の範囲であり、加熱時間
は 3時間以下、好ましくは 1〜60分間である。
【0015】以上の方法による本発明の銅粉は、通常、
一次粒子径 0.1μm未満、比表面積5〜80m2/gの範囲の
極微細銅粉である。この極微細銅粉は、サブミクロンオ
ーダー程度の微細銅粉に比較して極めて活性に富んだも
のである。例えば、焼結体を製造する場合、パラジウム
を含有しない無水蟻酸銅から得た微細銅粉に比較して 2
00℃以上も低い焼結温度となる。また、製造したものを
そのまま空気中に取り出すと直ちに発火燃焼する。従っ
て、空気中での安定的な取扱いのためには予め粒子表面
を極薄の酸化皮膜で被覆しておくことが不可欠である。
このためには、通常、酸素を微量(1,000〜2,000 ppm)含
む窒素気流を室温下、 1〜2 時間程度通じる等の徐酸化
処理を施すこと等を行うことが好ましい。
一次粒子径 0.1μm未満、比表面積5〜80m2/gの範囲の
極微細銅粉である。この極微細銅粉は、サブミクロンオ
ーダー程度の微細銅粉に比較して極めて活性に富んだも
のである。例えば、焼結体を製造する場合、パラジウム
を含有しない無水蟻酸銅から得た微細銅粉に比較して 2
00℃以上も低い焼結温度となる。また、製造したものを
そのまま空気中に取り出すと直ちに発火燃焼する。従っ
て、空気中での安定的な取扱いのためには予め粒子表面
を極薄の酸化皮膜で被覆しておくことが不可欠である。
このためには、通常、酸素を微量(1,000〜2,000 ppm)含
む窒素気流を室温下、 1〜2 時間程度通じる等の徐酸化
処理を施すこと等を行うことが好ましい。
【0017】
【実施例】以下, 実施例などによって本発明をさらに具
体的に説明する。 実施例1 塩基性炭酸銅 50gに 200ミリリットルのメタノールを加えスラ
リー状とした。88%蟻酸 120g に、0.1gの酢酸パラジウ
ムを含むアセトン/メタノール(容量比80/20)溶液 200
ミリリットルを加え均一な蟻酸溶液とした。上記の塩基性炭酸
銅のスラリーに、上記の蟻酸溶液を室温下に加えた後、
温度65℃、30分間の反応を行った。反応終了後、温度を
65℃に保った状態で濾過し、得られたケーキを50ミリリットル
のメタノールで3回洗浄した後、温度 80 ℃で 2時間減
圧乾燥してパラジウムを含有する無水蟻酸銅 60gを得
た。 IPC分析法によるパラジウムの含有量は 600ppmで
あった。
体的に説明する。 実施例1 塩基性炭酸銅 50gに 200ミリリットルのメタノールを加えスラ
リー状とした。88%蟻酸 120g に、0.1gの酢酸パラジウ
ムを含むアセトン/メタノール(容量比80/20)溶液 200
ミリリットルを加え均一な蟻酸溶液とした。上記の塩基性炭酸
銅のスラリーに、上記の蟻酸溶液を室温下に加えた後、
温度65℃、30分間の反応を行った。反応終了後、温度を
65℃に保った状態で濾過し、得られたケーキを50ミリリットル
のメタノールで3回洗浄した後、温度 80 ℃で 2時間減
圧乾燥してパラジウムを含有する無水蟻酸銅 60gを得
た。 IPC分析法によるパラジウムの含有量は 600ppmで
あった。
【0018】減圧乾燥機中に上記で得たパラジウムを含
有する無水蟻酸銅 5gを入れ、内部を窒素ガスで2回置
換して窒素雰囲気とした後、温度 150℃に速度 3℃/min
で昇温し、150 ℃で 0.5時間保持して熱分解をさせた。
室温まで冷却した後、銅粉 2.1gを得た。この銅粉は、
一次粒子径が 0.1μm未満であり、比表面積 10 m2/gで
あった。この銅粉を 3T/cm2 で成形し、水素雰囲気中で
焼結させたところ、 350℃で理論密度の98%の焼結体が
得られた。
有する無水蟻酸銅 5gを入れ、内部を窒素ガスで2回置
換して窒素雰囲気とした後、温度 150℃に速度 3℃/min
で昇温し、150 ℃で 0.5時間保持して熱分解をさせた。
室温まで冷却した後、銅粉 2.1gを得た。この銅粉は、
一次粒子径が 0.1μm未満であり、比表面積 10 m2/gで
あった。この銅粉を 3T/cm2 で成形し、水素雰囲気中で
焼結させたところ、 350℃で理論密度の98%の焼結体が
得られた。
【0019】実施例2 実施例1において、温度を 130℃、保持時間を 1時間と
する他は同様とした。得られた銅粉は一次粒子径が 0.1
μm未満であり、比表面積 80 m2/gであった。
する他は同様とした。得られた銅粉は一次粒子径が 0.1
μm未満であり、比表面積 80 m2/gであった。
【0020】比較例1 実施例1において、パラジウムを含有しない無水蟻酸銅
を用い、温度を 200℃、保持時間を 1.5時間とする他は
同様とした。得られた銅粉は一次粒子径が 0.3μmの球
状に近い粒の揃ったものであり、比表面積 3 m2/g であ
った。この銅粉を 3T/cm2 で成形し、水素雰囲気中で焼
結させたところ、理論密度の98%の焼結体を得るために
は、550 ℃の温度が必要であった。
を用い、温度を 200℃、保持時間を 1.5時間とする他は
同様とした。得られた銅粉は一次粒子径が 0.3μmの球
状に近い粒の揃ったものであり、比表面積 3 m2/g であ
った。この銅粉を 3T/cm2 で成形し、水素雰囲気中で焼
結させたところ、理論密度の98%の焼結体を得るために
は、550 ℃の温度が必要であった。
【0021】
【発明の効果】以上、発明の詳細な説明、実施例、比較
例から明瞭なように、本発明のパラジウムを共存させた
蟻酸銅の熱分解による極微細銅粉の製造法は、一次粒子
径が極めて小さいものを提供することが可能である。こ
の銅粉中に含まれるパラジウムも通常は、ナトリウム、
硫黄その他の元素のような害はないものである。以上に
より、本願発明は、極微細銅粉を工業的に生産する実用
的な新規方法を提供するものでありその意義は極めて大
きいものである。
例から明瞭なように、本発明のパラジウムを共存させた
蟻酸銅の熱分解による極微細銅粉の製造法は、一次粒子
径が極めて小さいものを提供することが可能である。こ
の銅粉中に含まれるパラジウムも通常は、ナトリウム、
硫黄その他の元素のような害はないものである。以上に
より、本願発明は、極微細銅粉を工業的に生産する実用
的な新規方法を提供するものでありその意義は極めて大
きいものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 減圧下又は非酸化性雰囲気中で蟻酸銅を
熱分解して銅粉を製造する方法において、パラジウムを
共存させてなる蟻酸銅の熱分解を行うことを特徴とする
極微細銅粉の製造法 - 【請求項2】 該パラジウムが、蟻酸銅結晶中に混入さ
せてなるものである請求項1記載の極微細銅粉の製造法 - 【請求項3】 該パラジウムの蟻酸銅結晶中の重量が 1
00〜6,000ppmの範囲である請求項2記載の極微細銅粉の
製造法 - 【請求項4】 該熱分解温度が 100〜190 ℃の範囲であ
る請求項1記載の極微細銅粉の製造法
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10316591A JPH0693316A (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 極微細銅粉の製造法 |
| US07/862,218 US5250101A (en) | 1991-04-08 | 1992-04-02 | Process for the production of fine powder |
| EP92303131A EP0508757A1 (en) | 1991-04-08 | 1992-04-08 | Process for the production of fine powder |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10316591A JPH0693316A (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 極微細銅粉の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0693316A true JPH0693316A (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=14346899
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10316591A Pending JPH0693316A (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 極微細銅粉の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0693316A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010032841A1 (ja) * | 2008-09-19 | 2010-03-25 | 旭硝子株式会社 | 導電性フィラー、導電性ペーストおよび導電膜を有する物品 |
| WO2010055944A1 (ja) * | 2008-11-17 | 2010-05-20 | 東洋製罐株式会社 | 銅超微粒子の製造方法、及び銅超微粒子含有樹脂組成物 |
| WO2015025837A1 (ja) * | 2013-08-21 | 2015-02-26 | ダイソー株式会社 | 金属ナノ粒子の連続的な製造方法 |
-
1991
- 1991-04-08 JP JP10316591A patent/JPH0693316A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010032841A1 (ja) * | 2008-09-19 | 2010-03-25 | 旭硝子株式会社 | 導電性フィラー、導電性ペーストおよび導電膜を有する物品 |
| WO2010055944A1 (ja) * | 2008-11-17 | 2010-05-20 | 東洋製罐株式会社 | 銅超微粒子の製造方法、及び銅超微粒子含有樹脂組成物 |
| WO2015025837A1 (ja) * | 2013-08-21 | 2015-02-26 | ダイソー株式会社 | 金属ナノ粒子の連続的な製造方法 |
| TWI635511B (zh) * | 2013-08-21 | 2018-09-11 | 日商大阪曹達股份有限公司 | 金屬奈米粒子之連續製造方法、金屬奈米粒子及其製造裝置 |
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