JPH0690107A - 無線機用アンテナ装置 - Google Patents
無線機用アンテナ装置Info
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- JPH0690107A JPH0690107A JP24070392A JP24070392A JPH0690107A JP H0690107 A JPH0690107 A JP H0690107A JP 24070392 A JP24070392 A JP 24070392A JP 24070392 A JP24070392 A JP 24070392A JP H0690107 A JPH0690107 A JP H0690107A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バンドサイズに影響されずに、安定したアン
テナ利得が得られる腕装着型無線機を実現すること。 【構成】 腕装着型無線機の腕装着用バンドを、金属電
極板31を備える尾錠31を介してループ状にすると、
第1および第2の導電体板5L,5Rはループ状のアン
テナ体を構成する。第1の導電体板5Lの先端側には面
積変化部15を有し、装着者の腕の太さによって、バン
ドの連結位置が変化したときには、アンテナ体のインダ
クタンスの変化に対応して、第1の導電体板5Lと金属
電極板31の対向面積(電気的結合容量)が変化し、共
振周波数のずれを補償する。
テナ利得が得られる腕装着型無線機を実現すること。 【構成】 腕装着型無線機の腕装着用バンドを、金属電
極板31を備える尾錠31を介してループ状にすると、
第1および第2の導電体板5L,5Rはループ状のアン
テナ体を構成する。第1の導電体板5Lの先端側には面
積変化部15を有し、装着者の腕の太さによって、バン
ドの連結位置が変化したときには、アンテナ体のインダ
クタンスの変化に対応して、第1の導電体板5Lと金属
電極板31の対向面積(電気的結合容量)が変化し、共
振周波数のずれを補償する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は腕などへの装着のための
バンド体に一体的に構成されたアンテナ体を備える無線
機用アンテナ装置に関するものである。
バンド体に一体的に構成されたアンテナ体を備える無線
機用アンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯用発信機や携帯用受信機などの無線
機のうち、腕に装着した状態で携帯可能な腕装着型無線
機のアンテナ装置としては、たとえば、図34に示す構
造のものが案出されている。この図において、腕装着型
無線機90は、その無線機用回路基板などが収納された
ケース体92(無線機本体)と、その両側に接続された
絶縁性の第1のバンド体91aおよび第2のバンド体9
1bを備える腕装着用バンド91とを有し、これらの第
1および第2のバンド体91a,91bのいずれにも、
その内部には帯状の第1および第2の導電体板93a,
93bが固定されている。ここで、第1の導電体板93
aおよび第2の導電体板93bは、いずれも、ケース体
92の側において、その内部に設けられた無線機用回路
に導電接続している一方、その自由端側において、第1
および第2のバンド体91a,91bのバンドコネクタ
部91c,91dにも導電接続している。このため、バ
ンドコネクタ部91c,91dを介して第1および第2
のバンド体91a,91bを連結すると、図35にその
等価回路を示すように、第1および第2の導電体板93
a,93bは、ケース体92内部の無線機用回路94お
よびバンドコネクタ部91c,91dを介してループを
形成して、一巻きのループアンテナたるアンテナ体95
を構成することになる。ここで、無線機用回路94に
は、第1の導電体板93aの側に対して、カップリング
用コンデンサ94aを介して高周波増幅回路94bが導
電接続していると共に、グランド電位との間に可変容量
コンデンサ94cが装荷されている。なお、第2の導電
体板93bの側はグランド電位に固定された状態にあ
る。
機のうち、腕に装着した状態で携帯可能な腕装着型無線
機のアンテナ装置としては、たとえば、図34に示す構
造のものが案出されている。この図において、腕装着型
無線機90は、その無線機用回路基板などが収納された
ケース体92(無線機本体)と、その両側に接続された
絶縁性の第1のバンド体91aおよび第2のバンド体9
1bを備える腕装着用バンド91とを有し、これらの第
1および第2のバンド体91a,91bのいずれにも、
その内部には帯状の第1および第2の導電体板93a,
93bが固定されている。ここで、第1の導電体板93
aおよび第2の導電体板93bは、いずれも、ケース体
92の側において、その内部に設けられた無線機用回路
に導電接続している一方、その自由端側において、第1
および第2のバンド体91a,91bのバンドコネクタ
部91c,91dにも導電接続している。このため、バ
ンドコネクタ部91c,91dを介して第1および第2
のバンド体91a,91bを連結すると、図35にその
等価回路を示すように、第1および第2の導電体板93
a,93bは、ケース体92内部の無線機用回路94お
よびバンドコネクタ部91c,91dを介してループを
形成して、一巻きのループアンテナたるアンテナ体95
を構成することになる。ここで、無線機用回路94に
は、第1の導電体板93aの側に対して、カップリング
用コンデンサ94aを介して高周波増幅回路94bが導
電接続していると共に、グランド電位との間に可変容量
コンデンサ94cが装荷されている。なお、第2の導電
体板93bの側はグランド電位に固定された状態にあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
腕装着型無線機用のアンテナ体95においては、装着者
によって腕の太さが異なるため、第1および第2のバン
ド体91a,91bの連結位置によって、その周囲長さ
が変わるとともに、アンテナのインダクタンス値が変化
して、アンテナ利得が低下するという問題点がある。す
なわち、アンテナ体95において、装着者によってバン
ドサイズが変えられて、アンテナ体95のインダクタン
ス値が変化すると、その共振周波数がシフトして、アン
テナ利得が低下するためである。
腕装着型無線機用のアンテナ体95においては、装着者
によって腕の太さが異なるため、第1および第2のバン
ド体91a,91bの連結位置によって、その周囲長さ
が変わるとともに、アンテナのインダクタンス値が変化
して、アンテナ利得が低下するという問題点がある。す
なわち、アンテナ体95において、装着者によってバン
ドサイズが変えられて、アンテナ体95のインダクタン
ス値が変化すると、その共振周波数がシフトして、アン
テナ利得が低下するためである。
【0004】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
装着者によるバンドサイズの違いに影響されずに、安定
したアンテナ利得が得られる腕装着型無線機用アンテナ
装置を実現することにある。
装着者によるバンドサイズの違いに影響されずに、安定
したアンテナ利得が得られる腕装着型無線機用アンテナ
装置を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る無線機用アンテナ装置において講じた
手段は、絶縁性のバンド体の自由端側を分離した状態お
よび連結してバンド体を腕などに装着可能な状態にする
バンドコネクタ部と、バンド体に固定されており、バン
ドコネクタ部によってバンド体が接続された状態でルー
プ状のアンテナ体を構成する導電体板と、バンド体の自
由端側の連結位置によって生じるアンテナ体のインダク
タンス値の変化に対応して、バンド体の自由端側の連結
位置によって導電体板とバンドコネクタ部に設けられた
電極部との間に構成される電気的結合容量の容量値を変
化させる共振周波数補償手段とを設けることである。
に、本発明に係る無線機用アンテナ装置において講じた
手段は、絶縁性のバンド体の自由端側を分離した状態お
よび連結してバンド体を腕などに装着可能な状態にする
バンドコネクタ部と、バンド体に固定されており、バン
ドコネクタ部によってバンド体が接続された状態でルー
プ状のアンテナ体を構成する導電体板と、バンド体の自
由端側の連結位置によって生じるアンテナ体のインダク
タンス値の変化に対応して、バンド体の自由端側の連結
位置によって導電体板とバンドコネクタ部に設けられた
電極部との間に構成される電気的結合容量の容量値を変
化させる共振周波数補償手段とを設けることである。
【0006】ここで、共振周波数補償手段としては、バ
ンド体の自由端側の連結位置によって電極部と導電体板
との対向面積を変化させて電気的結合容量の容量値を変
化させる導電体板側の面積変化部、バンド体側の誘電率
変化部またはバンド体側の肉厚変化部などを利用したも
のを採用することができる。
ンド体の自由端側の連結位置によって電極部と導電体板
との対向面積を変化させて電気的結合容量の容量値を変
化させる導電体板側の面積変化部、バンド体側の誘電率
変化部またはバンド体側の肉厚変化部などを利用したも
のを採用することができる。
【0007】本発明において、導電体板には、その長さ
方向に溝を形成し、アンテナ体をスロットアンテナとし
ても機能するようにすることが好ましい。
方向に溝を形成し、アンテナ体をスロットアンテナとし
ても機能するようにすることが好ましい。
【0008】
【作用】上記手段を講じた本発明に係る無線機用アンテ
ナ装置において、導電体板は、バンドコネクタ部によっ
てバンド体が接続された状態でループ状のアンテナ体を
構成するが、そのループ長さは腕などの太さによって変
化するため、アンテナ体のインダクタンス値が変化す
る。ここで、導電体板とバンドコネクタ部側の電極部と
の間に構成される電気的結合容量に対して、バンド体の
自由端側の連結位置によって、たとえば、電極部と導電
体板との対向面積,電極部と導電体板と間の誘電率また
は電極部と導電体板との対向距離を変化させる共振周波
数補償手段を有するため、バンド体の自由端側の連結位
置によって、アンテナ体のインダクタンス値が変化して
も、その変化に対応して、電気的結合容量も変化するの
で、インダクタンス値と電気的結合容量の容量値との積
が一定に保たれ、共振周波数が変化しない。それ故、装
着者によるバンドサイズの違いに影響されずに、安定し
たアンテナ利得が得られる。
ナ装置において、導電体板は、バンドコネクタ部によっ
てバンド体が接続された状態でループ状のアンテナ体を
構成するが、そのループ長さは腕などの太さによって変
化するため、アンテナ体のインダクタンス値が変化す
る。ここで、導電体板とバンドコネクタ部側の電極部と
の間に構成される電気的結合容量に対して、バンド体の
自由端側の連結位置によって、たとえば、電極部と導電
体板との対向面積,電極部と導電体板と間の誘電率また
は電極部と導電体板との対向距離を変化させる共振周波
数補償手段を有するため、バンド体の自由端側の連結位
置によって、アンテナ体のインダクタンス値が変化して
も、その変化に対応して、電気的結合容量も変化するの
で、インダクタンス値と電気的結合容量の容量値との積
が一定に保たれ、共振周波数が変化しない。それ故、装
着者によるバンドサイズの違いに影響されずに、安定し
たアンテナ利得が得られる。
【0009】また、アンテナ体を構成する導電体板の長
さ方向に溝を形成した場合には、スロットアンテナとし
ての機能を発揮するアンテナ体が構成され、このアンテ
ナ体は、外周に向けて溝が開口した状態になるため、ア
ンテナ体の円周方向の指向性が向上する。
さ方向に溝を形成した場合には、スロットアンテナとし
ての機能を発揮するアンテナ体が構成され、このアンテ
ナ体は、外周に向けて溝が開口した状態になるため、ア
ンテナ体の円周方向の指向性が向上する。
【0010】
【実施例】以下に、図面に基づいて、本発明の実施例を
説明する。
説明する。
【0011】〔実施例1〕図1は本発明の実施例1に係
る腕装着型無線機(腕装着型無線機用アンテナ装置)の
全体構成を示す断面図、図2はそれを腕から外してバン
ド体を延ばした状態における横断面図、図3はその縦断
面図である。
る腕装着型無線機(腕装着型無線機用アンテナ装置)の
全体構成を示す断面図、図2はそれを腕から外してバン
ド体を延ばした状態における横断面図、図3はその縦断
面図である。
【0012】これらの図において、本例の腕装着型無線
機1は、外装ケース21内に回路基板22および無線機
用回路ブロック23(受信回路ブロック)を備える受信
機本体2と、この受信機本体2の側部に接続された皮
革,シリコン樹脂形成体やウレタン樹脂成形体などから
なる第1のバンド体3Lおよび第2のバンド体3Rを備
える腕装着用バンド3とを有する。この腕装着用バンド
3のうち、第2のバンド体3Rの端部には金属製の尾錠
31(中留め)が取り付けられており、この尾錠31に
よって、第1のバンド体3Lの自由端が第2のバンド体
3Rの端部に連結されるバンドコネクタ部30が構成さ
れている。
機1は、外装ケース21内に回路基板22および無線機
用回路ブロック23(受信回路ブロック)を備える受信
機本体2と、この受信機本体2の側部に接続された皮
革,シリコン樹脂形成体やウレタン樹脂成形体などから
なる第1のバンド体3Lおよび第2のバンド体3Rを備
える腕装着用バンド3とを有する。この腕装着用バンド
3のうち、第2のバンド体3Rの端部には金属製の尾錠
31(中留め)が取り付けられており、この尾錠31に
よって、第1のバンド体3Lの自由端が第2のバンド体
3Rの端部に連結されるバンドコネクタ部30が構成さ
れている。
【0013】ここで、第1のバンド体3Lと第2のバン
ド体3Rは、皮革,シリコン樹脂またはウレタン樹脂な
どからなる絶縁性のシートが縫い合わされて、またはそ
れらが貼り合わされて構成されており、それらの内部に
は、それぞれ第1の導電体板5Lと第2の導電体板5R
とが一体に固定されている。また、腕装着用バンド3の
尾錠31を介して、第1のバンド体3Lと第2のバンド
体3Rとを接続した状態が図1であって、この状態にお
いて、第1のバンド体3Lと第2のバンド体3Rとはル
ープを形成可能である。ここで、第1の導電体板5Lと
第2の導電体板5Rとは、受信機本体2の側において導
電接続する状態にある。すなわち、外装ケース21の内
部には、回路基板22および無線機用回路ブロック23
を有し、そのうち、回路基板22の配線パターンには、
はんだ接合などによってアンテナ入力端子24が導電接
続している一方、図4にも示すとおり、アンテナ入力端
子24には外装ケース21を貫通する貫通導体25が導
電接続しており、これらの貫通導体25に対して、第1
および第2の導電体板5L,5Rがそれぞれ導電してい
る。なお、貫通導体25の周囲には絶縁部材261,2
62が配置されて、そこでの絶縁性および気密性が確保
されている。また、図1に示すとおり、外装ケース21
の内部において、その裏蓋212と回路基板22との間
には、電源を供給する電池213を有し、この電池21
3に対しては、その負側電極215からの配線接続を行
なうための電極板214と、その正側電極216からの
配線接続を行なうための電極板217とが配置されてい
る。ここで、電極板217はコイルばね218によって
正側電極216に向けて付勢された状態にある。これに
対して、図1ないし図4に加えて、図5,図6,図7お
よび図8に示すとおり、第2のバンド体3Rの自由端側
には、金属製の尾錠31がねじ321によって固着され
ており、この尾錠31には金属電極板32が一体形成さ
れている。ここで、金属電極板32は第2のバンド体3
Rの端部にねじ321を介して導電接続している。この
ため、図5に示すように、尾錠31の枠体311の内側
に対して、第1のバンド体3Lをその自由端側から矢印
Aに沿って通すと、バンドコネクタ部30において、第
1のバンド体3Lと第2のバンド体3Rとが連結すると
ともに、図8に示すとおり、金属電極板32は第1のバ
ンド体3Lに対して面接触し、金属電極板32は、第1
のバンド体3Lの樹脂層441を介して第1の導電体板
5Lに対向する状態になる。ここで、第1のバンド体3
Lの樹脂層441は誘電体層として機能するため、金属
電極板32と、第1の導電体板5Lとの間には電気的結
合容量6が構成された状態にある。すなわち、図1に示
すように、第1のバンド体3Lと第2のバンド体3Rと
尾錠31を介して接続することによって、腕装着用バン
ド3をループ状にすると、その内部に固定されている第
1および第2の導電体板5L,5Rも、ループ状になる
が、第1および第2の導電体板5L,5Rは受信機本体
2の側において導電接続する一方、バンドコネクタ部3
0においては第1および第2の導電体板5L,5Rの間
に電気的結合容量6が介挿された状態のアンテナ体5を
構成する。従って、アンテナ体5の構成図は図9(a)
に示され、その等価回路は図9(b)に示される。すな
わち、アンテナ回路10において、アンテナ体5は、バ
ンドコネクタ部30において電気的結合容量6が介挿さ
れている一方、受信機本体2の側においては、その内部
に形成された受信回路231(無線機用回路ブロック2
3)が接続しており、第1の導電体板5Lをインダクタ
ンスL1 、第2の導電体板5RをインダクタンスL2 で
表すと、これらのインダクタンスL1 ,L2 と電気的結
合容量6とが高周波的に直列接続する状態にある。な
お、図9(a),(b)において、アンテナ体5には、
受信回路231の可変容量コンデンサ232が直列接続
された状態にある。この可変容量コンデンサ232は、
その容量値を変更することによって、その共振周波数を
調整するのに使用され、その容量値は固定された状態に
ある。また、アンテナ体5の一方側(第1の導電体板5
L)にはカップリング用コンデンサ233を介して高周
波回路との接続用の端子234が接続しているのに対し
て、アンテナ体5の他方側(第2の導電体板5R)はア
ース接続されて、不平衡回路方式の受信回路231にな
っている。
ド体3Rは、皮革,シリコン樹脂またはウレタン樹脂な
どからなる絶縁性のシートが縫い合わされて、またはそ
れらが貼り合わされて構成されており、それらの内部に
は、それぞれ第1の導電体板5Lと第2の導電体板5R
とが一体に固定されている。また、腕装着用バンド3の
尾錠31を介して、第1のバンド体3Lと第2のバンド
体3Rとを接続した状態が図1であって、この状態にお
いて、第1のバンド体3Lと第2のバンド体3Rとはル
ープを形成可能である。ここで、第1の導電体板5Lと
第2の導電体板5Rとは、受信機本体2の側において導
電接続する状態にある。すなわち、外装ケース21の内
部には、回路基板22および無線機用回路ブロック23
を有し、そのうち、回路基板22の配線パターンには、
はんだ接合などによってアンテナ入力端子24が導電接
続している一方、図4にも示すとおり、アンテナ入力端
子24には外装ケース21を貫通する貫通導体25が導
電接続しており、これらの貫通導体25に対して、第1
および第2の導電体板5L,5Rがそれぞれ導電してい
る。なお、貫通導体25の周囲には絶縁部材261,2
62が配置されて、そこでの絶縁性および気密性が確保
されている。また、図1に示すとおり、外装ケース21
の内部において、その裏蓋212と回路基板22との間
には、電源を供給する電池213を有し、この電池21
3に対しては、その負側電極215からの配線接続を行
なうための電極板214と、その正側電極216からの
配線接続を行なうための電極板217とが配置されてい
る。ここで、電極板217はコイルばね218によって
正側電極216に向けて付勢された状態にある。これに
対して、図1ないし図4に加えて、図5,図6,図7お
よび図8に示すとおり、第2のバンド体3Rの自由端側
には、金属製の尾錠31がねじ321によって固着され
ており、この尾錠31には金属電極板32が一体形成さ
れている。ここで、金属電極板32は第2のバンド体3
Rの端部にねじ321を介して導電接続している。この
ため、図5に示すように、尾錠31の枠体311の内側
に対して、第1のバンド体3Lをその自由端側から矢印
Aに沿って通すと、バンドコネクタ部30において、第
1のバンド体3Lと第2のバンド体3Rとが連結すると
ともに、図8に示すとおり、金属電極板32は第1のバ
ンド体3Lに対して面接触し、金属電極板32は、第1
のバンド体3Lの樹脂層441を介して第1の導電体板
5Lに対向する状態になる。ここで、第1のバンド体3
Lの樹脂層441は誘電体層として機能するため、金属
電極板32と、第1の導電体板5Lとの間には電気的結
合容量6が構成された状態にある。すなわち、図1に示
すように、第1のバンド体3Lと第2のバンド体3Rと
尾錠31を介して接続することによって、腕装着用バン
ド3をループ状にすると、その内部に固定されている第
1および第2の導電体板5L,5Rも、ループ状になる
が、第1および第2の導電体板5L,5Rは受信機本体
2の側において導電接続する一方、バンドコネクタ部3
0においては第1および第2の導電体板5L,5Rの間
に電気的結合容量6が介挿された状態のアンテナ体5を
構成する。従って、アンテナ体5の構成図は図9(a)
に示され、その等価回路は図9(b)に示される。すな
わち、アンテナ回路10において、アンテナ体5は、バ
ンドコネクタ部30において電気的結合容量6が介挿さ
れている一方、受信機本体2の側においては、その内部
に形成された受信回路231(無線機用回路ブロック2
3)が接続しており、第1の導電体板5Lをインダクタ
ンスL1 、第2の導電体板5RをインダクタンスL2 で
表すと、これらのインダクタンスL1 ,L2 と電気的結
合容量6とが高周波的に直列接続する状態にある。な
お、図9(a),(b)において、アンテナ体5には、
受信回路231の可変容量コンデンサ232が直列接続
された状態にある。この可変容量コンデンサ232は、
その容量値を変更することによって、その共振周波数を
調整するのに使用され、その容量値は固定された状態に
ある。また、アンテナ体5の一方側(第1の導電体板5
L)にはカップリング用コンデンサ233を介して高周
波回路との接続用の端子234が接続しているのに対し
て、アンテナ体5の他方側(第2の導電体板5R)はア
ース接続されて、不平衡回路方式の受信回路231にな
っている。
【0014】ここで、本例の腕装着型無線機1において
は、図2に示すように、第1のベルト体3Lの側では、
電気的結合容量6の一方の電極としての機能を担う第1
の導電体板5Lの端部が先端側に向かって細い面積変化
部15になっているのに対して、第2のベルト体3Rの
側では、電気的結合容量6の他方の電極としての機能を
担う金属電極板32を設けてあり、この金属電極板32
は、その面積が不変であって、幅が充分に広い。従っ
て、腕の細い装着者が使用するときには、第1の導電体
板5Lは、その自由端からケース体21寄りの位置で尾
錠31と機構的に係合する。すなわち、第1の導電体板
5Lの幅が比較的広い領域に対して金属電極板32が対
向するため、電気的結合容量6の容量値C1 が大きくな
る。これに対して、腕の太い使用者が使用するときに
は、第1の導電体板5Lの自由端寄りの位置で尾錠31
と機構的に係合する。すなわち、第1の導電体板5Lの
幅が比較的狭い領域に対して金属電極板32が対向する
ため、電気的結合容量6の容量値C1 が小さくなる。こ
のような面積変化部15を備える第1の導電体板5Lを
利用して、共振周波数fのずれを補償する共振周波数補
償構造が構成され、その作用については、後に詳述す
る。なお、アンテナ体5に対する受信回路231の接続
方式については、図10(a),(b)に示すように、
可変容量コンデンサ232の両端子(第1および第2の
導電体板5L,5R)に受信回路231を接続して、平
衡回路方式にすることもできる。なお、図11にブロッ
ク図で示すように、受信回路231には、端子234に
接続されて、アンテナ回路10を通った信号を増幅する
高周波増幅回路231bと、この高周波増幅回路231
bを通った信号と局部発信回路231cからの信号とを
混合して中間周波数に変換する混合回路231dと、こ
の中間周波数を増幅する中間周波数増幅回路231e
と、この中間周波数増幅回路231eで増幅された信号
を検波する検波回路231fと、この検波回路231f
で検波された復調信号を再生する再生回路231gとを
有する。
は、図2に示すように、第1のベルト体3Lの側では、
電気的結合容量6の一方の電極としての機能を担う第1
の導電体板5Lの端部が先端側に向かって細い面積変化
部15になっているのに対して、第2のベルト体3Rの
側では、電気的結合容量6の他方の電極としての機能を
担う金属電極板32を設けてあり、この金属電極板32
は、その面積が不変であって、幅が充分に広い。従っ
て、腕の細い装着者が使用するときには、第1の導電体
板5Lは、その自由端からケース体21寄りの位置で尾
錠31と機構的に係合する。すなわち、第1の導電体板
5Lの幅が比較的広い領域に対して金属電極板32が対
向するため、電気的結合容量6の容量値C1 が大きくな
る。これに対して、腕の太い使用者が使用するときに
は、第1の導電体板5Lの自由端寄りの位置で尾錠31
と機構的に係合する。すなわち、第1の導電体板5Lの
幅が比較的狭い領域に対して金属電極板32が対向する
ため、電気的結合容量6の容量値C1 が小さくなる。こ
のような面積変化部15を備える第1の導電体板5Lを
利用して、共振周波数fのずれを補償する共振周波数補
償構造が構成され、その作用については、後に詳述す
る。なお、アンテナ体5に対する受信回路231の接続
方式については、図10(a),(b)に示すように、
可変容量コンデンサ232の両端子(第1および第2の
導電体板5L,5R)に受信回路231を接続して、平
衡回路方式にすることもできる。なお、図11にブロッ
ク図で示すように、受信回路231には、端子234に
接続されて、アンテナ回路10を通った信号を増幅する
高周波増幅回路231bと、この高周波増幅回路231
bを通った信号と局部発信回路231cからの信号とを
混合して中間周波数に変換する混合回路231dと、こ
の中間周波数を増幅する中間周波数増幅回路231e
と、この中間周波数増幅回路231eで増幅された信号
を検波する検波回路231fと、この検波回路231f
で検波された復調信号を再生する再生回路231gとを
有する。
【0015】このような構成の腕装着型無線機1におい
て、図9(b)で示されるアンテナ回路10における共
振周波数fは、以下の式(1)のとおり、第1の導電体
板5LのインダクタンスL1 および第2の導電体板5R
のインダクタンスL2 と、電気的結合容量6の容量値C
1 および可変容量コンデンサ232の容量値C2 の合成
容量Ct とによって規定される。
て、図9(b)で示されるアンテナ回路10における共
振周波数fは、以下の式(1)のとおり、第1の導電体
板5LのインダクタンスL1 および第2の導電体板5R
のインダクタンスL2 と、電気的結合容量6の容量値C
1 および可変容量コンデンサ232の容量値C2 の合成
容量Ct とによって規定される。
【0016】
【数1】
【0017】
【数2】
【0018】従って、共振周波数fを一定に保つには、
式(1)が成り立つ関係を維持すればよい。
式(1)が成り立つ関係を維持すればよい。
【0019】
【数3】
【0020】ここで、インダクタンスL1 とインダクタ
ンスL2 とは、尾錠31を介して高周波的に接続してお
り、1つのインダクタンス(アンテナインダクタンス)
と見做すことができ、そのアンテナインダクタンスLt
は式(3)で表される。
ンスL2 とは、尾錠31を介して高周波的に接続してお
り、1つのインダクタンス(アンテナインダクタンス)
と見做すことができ、そのアンテナインダクタンスLt
は式(3)で表される。
【0021】
【数4】
【0022】ただし、Kは長岡係数、μ0 は真空におけ
る透磁率、Sは第1および第2のバンド体3L,3Rを
尾錠31を介して接続したときのアンテナ体5のループ
面積、Nはアンテナ体5の巻数、Mはアンテナ体5の横
幅である。
る透磁率、Sは第1および第2のバンド体3L,3Rを
尾錠31を介して接続したときのアンテナ体5のループ
面積、Nはアンテナ体5の巻数、Mはアンテナ体5の横
幅である。
【0023】ここで、アンテナ体5のループ面積Sは、
その開口部を円形とし、その半径をaとすると、式
(5)で表される。
その開口部を円形とし、その半径をaとすると、式
(5)で表される。
【0024】
【数5】
【0025】従って、アンテナ体5のループ長さαが若
干短くなったとすると、短くなった量をΔαとすれば、
開口面積Saは式(6)で表される。
干短くなったとすると、短くなった量をΔαとすれば、
開口面積Saは式(6)で表される。
【0026】
【数6】
【0027】それ故、式(6)を式(4)に代入すれ
ば、アンテナ体5が短くなる前と、短くなった後のアン
テナインダクタンスLt の比ΔLt は式(7)で表され
る。
ば、アンテナ体5が短くなる前と、短くなった後のアン
テナインダクタンスLt の比ΔLt は式(7)で表され
る。
【0028】
【数7】
【0029】この式(7)に示されるように、Δαが大
きくなる(アンテナ体5のループ長さが短くなる)と、
ΔLt は1よりも小さくなる。すなわち、アンテナ体5
のループ長さが変わらないとき(Δα=0のとき)に比
してアンテナインダクタンスLt の値が小さくなること
がわかる。これに対して、アンテナ体5のループ長さが
長くなると(Δα<0)、アンテナインダクタンスLt
の値が大きくなる。従って、共振周波数fを一定に保つ
には、式(3)において、Δαが大きくなるとき(アン
テナ体5のループ長さが短くなるとき)には、アンテナ
インダクタンスLt の値が小さくなるので、合成容量C
t を大きくする必要があるのに対して、Δαが小さくな
り0を通り越して負になる場合(アンテナ体5のループ
長さが長くなるとき)には、アンテナインダクタンスL
t の値が大きくなるので、合成容量Ct を小さくする必
要がある。
きくなる(アンテナ体5のループ長さが短くなる)と、
ΔLt は1よりも小さくなる。すなわち、アンテナ体5
のループ長さが変わらないとき(Δα=0のとき)に比
してアンテナインダクタンスLt の値が小さくなること
がわかる。これに対して、アンテナ体5のループ長さが
長くなると(Δα<0)、アンテナインダクタンスLt
の値が大きくなる。従って、共振周波数fを一定に保つ
には、式(3)において、Δαが大きくなるとき(アン
テナ体5のループ長さが短くなるとき)には、アンテナ
インダクタンスLt の値が小さくなるので、合成容量C
t を大きくする必要があるのに対して、Δαが小さくな
り0を通り越して負になる場合(アンテナ体5のループ
長さが長くなるとき)には、アンテナインダクタンスL
t の値が大きくなるので、合成容量Ct を小さくする必
要がある。
【0030】ここで、合成容量Ctを規定する電気的結
合容量6の容量値C1 および可変容量コンデンサ232
の容量値C2 のうち、アンテナ体5の長さが変わること
によって変動するのは、前述のとおり、電気的結合容量
6の容量値C1 であって、その容量値は式(8)で表さ
れる。
合容量6の容量値C1 および可変容量コンデンサ232
の容量値C2 のうち、アンテナ体5の長さが変わること
によって変動するのは、前述のとおり、電気的結合容量
6の容量値C1 であって、その容量値は式(8)で表さ
れる。
【0031】
【数8】
【0032】ただし、εは金属電極板32と第1の導電
体板5Lと間に存在する物質の誘電率、Aは金属電極板
32と第1の導電体板5Lとの対向面積、dは金属電極
板32と第1の導電体板5Lとの対向距離である。
体板5Lと間に存在する物質の誘電率、Aは金属電極板
32と第1の導電体板5Lとの対向面積、dは金属電極
板32と第1の導電体板5Lとの対向距離である。
【0033】なお、C1 <<C2 の場合には、共振周波
数fに影響するアンテナインダクタンスCt は式(9)
で示すように、電気的結合容量6の容量値C1 に近似で
きる。
数fに影響するアンテナインダクタンスCt は式(9)
で示すように、電気的結合容量6の容量値C1 に近似で
きる。
【0034】
【数9】
【0035】ここで、共振周波数fのずれを補償するに
は、式(3)および式(4)に示したように、アンテナ
インダクタンスLt と合成容量Ct の積を一定にする必
要がある。すなわち、アンテナインダクタンスLt の変
化の比ΔLt の値を、合成容量Ct の比ΔCt によって
補償すればよい。この条件を式(3)を変形して表した
のが、式(10)および式(11)である。
は、式(3)および式(4)に示したように、アンテナ
インダクタンスLt と合成容量Ct の積を一定にする必
要がある。すなわち、アンテナインダクタンスLt の変
化の比ΔLt の値を、合成容量Ct の比ΔCt によって
補償すればよい。この条件を式(3)を変形して表した
のが、式(10)および式(11)である。
【0036】
【数10】
【0037】
【数11】
【0038】従って、式(7)および式(11)から、
合成容量Ct の比ΔCt の変化の比が式(12)に従う
ことが、共振周波数fを補償するための条件である。
合成容量Ct の比ΔCt の変化の比が式(12)に従う
ことが、共振周波数fを補償するための条件である。
【0039】
【数12】
【0040】ここで、式(9)が成り立つ場合には、式
(8)および式(9)から、ΔCtの値は、電気的結合
容量C1 の面積Aの変化量に置き換えることができる。
すなわち、面積AをΔαの関数と見做して、式(12)
を変形すると式(13)が得られる。
(8)および式(9)から、ΔCtの値は、電気的結合
容量C1 の面積Aの変化量に置き換えることができる。
すなわち、面積AをΔαの関数と見做して、式(12)
を変形すると式(13)が得られる。
【0041】
【数13】
【0042】ただし、βは、Δα=0のときの面積であ
る。従って、アンテナ体5のループ長さが短くなると
(Δα>0であって、その絶対値が増大する方向)、A
(Δα)の値が大きくなって、電気的結合容量6の容量
値C1 の値が大きくなるので、アンテナインダクタンス
Lt の変化が共振周波数fに与える影響を補償すること
になる。
る。従って、アンテナ体5のループ長さが短くなると
(Δα>0であって、その絶対値が増大する方向)、A
(Δα)の値が大きくなって、電気的結合容量6の容量
値C1 の値が大きくなるので、アンテナインダクタンス
Lt の変化が共振周波数fに与える影響を補償すること
になる。
【0043】そこで、本例の腕装着型無線機1におい
て、図2に示すように、第1のベルト体3Lの側では、
電気的結合容量C1 の一方の電極としての機能を担う第
1の導電体板5Lの端部に対して、式(13)を満足す
る形状、すなわち、先端側に向かって細くなる面積変化
部15を設けてある。たとえば、図12(a)に示すよ
うに、第1の導電体板5Lの幅が比較的広い領域に金属
電極板32が対向する状態を基準状態とし、この状態か
ら、図12(b)に示すように、腕の太い装着者が使用
して、第1の導電体板5Lの先端側(幅が比較的狭い領
域)に金属電極板32が対向する状態になると、アンテ
ナインダクタンスLt の値が大きくなる方向にシフトす
るが、第1の導電体板5Lと金属電極板32との対向面
積は、狭くなる方向にシフトし、電気的結合容量6の容
量値C1 (合成容量Ct )が小さくなる。ここで、合成
容量Ct のシフト量(変化の比ΔCt )は、アンテナイ
ンダクタンスLt のシフト量(変化の比ΔLt )に対し
て、式(11)を満たすように対応しているため、アン
テナインダクタンスLt の共振周波数fに対する影響を
補償することができる。
て、図2に示すように、第1のベルト体3Lの側では、
電気的結合容量C1 の一方の電極としての機能を担う第
1の導電体板5Lの端部に対して、式(13)を満足す
る形状、すなわち、先端側に向かって細くなる面積変化
部15を設けてある。たとえば、図12(a)に示すよ
うに、第1の導電体板5Lの幅が比較的広い領域に金属
電極板32が対向する状態を基準状態とし、この状態か
ら、図12(b)に示すように、腕の太い装着者が使用
して、第1の導電体板5Lの先端側(幅が比較的狭い領
域)に金属電極板32が対向する状態になると、アンテ
ナインダクタンスLt の値が大きくなる方向にシフトす
るが、第1の導電体板5Lと金属電極板32との対向面
積は、狭くなる方向にシフトし、電気的結合容量6の容
量値C1 (合成容量Ct )が小さくなる。ここで、合成
容量Ct のシフト量(変化の比ΔCt )は、アンテナイ
ンダクタンスLt のシフト量(変化の比ΔLt )に対し
て、式(11)を満たすように対応しているため、アン
テナインダクタンスLt の共振周波数fに対する影響を
補償することができる。
【0044】その試算結果の例を、まず、可変容量コン
デンサ232の容量値C2 がたとえば1000pFと大
きく、それの合成容量Ct に対する影響を無視できる場
合から説明する。ここで、試算における第1の導電体板
5Lの面積変化部15の扱いを分かりやすくするため、
第1の導電体板5Lの面積変化部15は、図13(a)
および図13(b)に示すように、その幅寸法が先端側
に向かって段階的に狭くなっている形状とみなしてあ
り、その幅が変化するのは長手方向に10mm毎になっ
ている。また、図13(a)に示す状態からは、第1の
導電体板5Lに対する金属電極板32の対向位置は、1
0mm毎に移動するものとする。なお、第1の導電体板
5Lの基準領域A−0における幅は7mmであり、金属
電極板32と第1の導電体板5Lとの対向距離、すなわ
ち、金属電極板32と第1の導電体板5Lと間に介在す
る第1のベルト体3Lの樹脂層441の肉厚が1.8×
10-3m,1.8×10-4mまたは1.6×10-5mで
あって、その物質の空気の誘電率を1としたときの比誘
電率εr が3である。ここで、樹脂層441の肉厚が
1.8×10-3mの条件は、基準領域A−0における電
気的結合容量6の容量値C1 を約1pFに設定する条
件、肉厚が1.8×10-4mの条件は基準領域A−0に
おける電気的結合容量6の容量値C1 を約10pFに設
定する条件、肉厚が1.6×10-5mの条件は基準領域
A−0における電気的結合容量6の容量値C1 を約10
0pFに設定する条件である。なお、上記の条件設定
は、金属電極板32と第1の導電体板5Lと間に介在す
る第1のベルト体3Lの比誘電率εr が5の場合には、
その肉厚が3×10-3m,3×10-4mおよび2.7×
10-5mの場合にそれぞれ相当する。このような条件下
において、装着者の腕が太い場合には、図13(a)に
示す状態から、金属電極板32が第1の導電体板5Lの
先端側の領域A−1,A−2に向かって10mmずつス
ライドし、その対向面積A(Δα)が小さくなる一方、
装着者の腕が細い場合には、金属電極板32が第1の導
電体板5Lの基端側の領域A+1,A+2に向かって1
0mmずつスライドし、その対向面積A(Δα)が大き
くなる。その際に生じるアンテナインダクタンスLt の
変化を補償可能な面積変化部15の各領域A−1〜A+
2の幅を試算した結果を表1に示す。
デンサ232の容量値C2 がたとえば1000pFと大
きく、それの合成容量Ct に対する影響を無視できる場
合から説明する。ここで、試算における第1の導電体板
5Lの面積変化部15の扱いを分かりやすくするため、
第1の導電体板5Lの面積変化部15は、図13(a)
および図13(b)に示すように、その幅寸法が先端側
に向かって段階的に狭くなっている形状とみなしてあ
り、その幅が変化するのは長手方向に10mm毎になっ
ている。また、図13(a)に示す状態からは、第1の
導電体板5Lに対する金属電極板32の対向位置は、1
0mm毎に移動するものとする。なお、第1の導電体板
5Lの基準領域A−0における幅は7mmであり、金属
電極板32と第1の導電体板5Lとの対向距離、すなわ
ち、金属電極板32と第1の導電体板5Lと間に介在す
る第1のベルト体3Lの樹脂層441の肉厚が1.8×
10-3m,1.8×10-4mまたは1.6×10-5mで
あって、その物質の空気の誘電率を1としたときの比誘
電率εr が3である。ここで、樹脂層441の肉厚が
1.8×10-3mの条件は、基準領域A−0における電
気的結合容量6の容量値C1 を約1pFに設定する条
件、肉厚が1.8×10-4mの条件は基準領域A−0に
おける電気的結合容量6の容量値C1 を約10pFに設
定する条件、肉厚が1.6×10-5mの条件は基準領域
A−0における電気的結合容量6の容量値C1 を約10
0pFに設定する条件である。なお、上記の条件設定
は、金属電極板32と第1の導電体板5Lと間に介在す
る第1のベルト体3Lの比誘電率εr が5の場合には、
その肉厚が3×10-3m,3×10-4mおよび2.7×
10-5mの場合にそれぞれ相当する。このような条件下
において、装着者の腕が太い場合には、図13(a)に
示す状態から、金属電極板32が第1の導電体板5Lの
先端側の領域A−1,A−2に向かって10mmずつス
ライドし、その対向面積A(Δα)が小さくなる一方、
装着者の腕が細い場合には、金属電極板32が第1の導
電体板5Lの基端側の領域A+1,A+2に向かって1
0mmずつスライドし、その対向面積A(Δα)が大き
くなる。その際に生じるアンテナインダクタンスLt の
変化を補償可能な面積変化部15の各領域A−1〜A+
2の幅を試算した結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】これに対して、容量232の容量値C2 が
たとえば8pFと小さく、それの合成容量Ct に対する
影響を無視できない場合について説明する。この場合に
は、可変容量コンデンサ232の容量値C2 を含めて算
出する必要があるため、その試算式は下式で表される。
たとえば8pFと小さく、それの合成容量Ct に対する
影響を無視できない場合について説明する。この場合に
は、可変容量コンデンサ232の容量値C2 を含めて算
出する必要があるため、その試算式は下式で表される。
【0047】
【数14】
【0048】ここでも、試算における第1の導電体板5
Lの扱いを容易にするため、第1の導電体板5Lは、図
13(a),(b)に示すように、面積変化部15の幅
寸法が先端側に向かって段階的に狭くなっているものと
見做す。ここで、図13(a)に示す状態を基準にし、
上述の試算と同様に、この状態から、金属電極板32
は、領域A−1,A−2または領域A+1,A+2に向
かって10mmずつスライドするときに、それにともな
うアンテナインダクタンスLt の変化を補償可能な面積
変化部15の各領域A−2〜A+2の幅を試算した結果
を表2に示す。なお、金属電極板32と第1の導電体板
5Lとの対向距離d、すなわち、金属電極板32と第1
の導電体板5Lとの間に介在する第1のバンド体3Lの
比誘電率εr が3であって、その樹脂層441の肉厚
は、2.0×10-3m,9.2×10-4m,4.6×1
0-4m,2.3×10-4mまたは1.16×10-4mで
あって、それぞれ、基準状態における合成容量Ct を
0.8pF,1.6pF,2.6pF,4.0pFまた
は5.3pFに設定するための条件である。また、これ
らの条件は、金属電極板32と第1の導電体板5Lと間
に介在する第1のベルト体3Lの比誘電率εr が5の場
合には、その肉厚が3.4×10-3m,1.5×10-4
m,7.7×10-4m,3.8×10-4mおよび1.9
×10-4mの場合にそれぞれ相当する。
Lの扱いを容易にするため、第1の導電体板5Lは、図
13(a),(b)に示すように、面積変化部15の幅
寸法が先端側に向かって段階的に狭くなっているものと
見做す。ここで、図13(a)に示す状態を基準にし、
上述の試算と同様に、この状態から、金属電極板32
は、領域A−1,A−2または領域A+1,A+2に向
かって10mmずつスライドするときに、それにともな
うアンテナインダクタンスLt の変化を補償可能な面積
変化部15の各領域A−2〜A+2の幅を試算した結果
を表2に示す。なお、金属電極板32と第1の導電体板
5Lとの対向距離d、すなわち、金属電極板32と第1
の導電体板5Lとの間に介在する第1のバンド体3Lの
比誘電率εr が3であって、その樹脂層441の肉厚
は、2.0×10-3m,9.2×10-4m,4.6×1
0-4m,2.3×10-4mまたは1.16×10-4mで
あって、それぞれ、基準状態における合成容量Ct を
0.8pF,1.6pF,2.6pF,4.0pFまた
は5.3pFに設定するための条件である。また、これ
らの条件は、金属電極板32と第1の導電体板5Lと間
に介在する第1のベルト体3Lの比誘電率εr が5の場
合には、その肉厚が3.4×10-3m,1.5×10-4
m,7.7×10-4m,3.8×10-4mおよび1.9
×10-4mの場合にそれぞれ相当する。
【0049】
【表2】
【0050】以上のとおり、本例の腕装着型無線機1に
おいて、第1のバンド体3Lと第2のバンド体3Rとが
尾錠31によって接続された状態で第1の導電体板5L
および第2の導電体板5Rは、ループ状のアンテナ体5
を構成する。ここで、アンテナ体5のループ長さは腕の
太さによって変化するため、アンテナ体のインダクタン
ス値(L)が変化するが。本例の腕装着型無線機1に
は、アンテナ体5のループ長さの変化によって生じる共
振周波数fのずれを第1の導電体板5Lと尾錠31の金
属電極板32との間に構成された電気的結合容量C1 を
変えて補償する構成になっている。すなわち、アンテナ
体5のループ長さの変化に基づいて、第1の導電体板5
Lの対向面積が変化することによって、共振周波数fを
規定するアンテナインダクタンスLと、電気的結合容量
C1 および容量C2 の合成容量Ctとの積が一定に保持
されるため、ループ長さが変化しても、共振周波数fが
変化しない。それ故、装着者によるバンドサイズの違い
に影響されずに、安定したアンテナ利得が得られる。
おいて、第1のバンド体3Lと第2のバンド体3Rとが
尾錠31によって接続された状態で第1の導電体板5L
および第2の導電体板5Rは、ループ状のアンテナ体5
を構成する。ここで、アンテナ体5のループ長さは腕の
太さによって変化するため、アンテナ体のインダクタン
ス値(L)が変化するが。本例の腕装着型無線機1に
は、アンテナ体5のループ長さの変化によって生じる共
振周波数fのずれを第1の導電体板5Lと尾錠31の金
属電極板32との間に構成された電気的結合容量C1 を
変えて補償する構成になっている。すなわち、アンテナ
体5のループ長さの変化に基づいて、第1の導電体板5
Lの対向面積が変化することによって、共振周波数fを
規定するアンテナインダクタンスLと、電気的結合容量
C1 および容量C2 の合成容量Ctとの積が一定に保持
されるため、ループ長さが変化しても、共振周波数fが
変化しない。それ故、装着者によるバンドサイズの違い
に影響されずに、安定したアンテナ利得が得られる。
【0051】(実施例1の変形例)なお、実施例1の腕
装着型無線機1において、第1の導電体板5Lの面積変
化部15の形状は、図14(a)に示すように、その両
側辺151,152が曲線形状をもち、先端側に向かっ
て幅が狭まる形状になっているが、この形状に代えて、
図14(b)に示すように、その一方の側辺153が直
線であって、その他方側の側辺154のみが曲線形状を
もつことによって、先端側に向かって幅が狭まる形状に
なっていてもよい。その他にも、図14(c)に示すよ
うに、その両側辺155,156が階段状の曲線形状を
もち、先端縁に向かって幅が段階的に狭まる形状のも
の、図14(d)に示すように、先端縁157の中央部
分から切り込まれた溝158を有するもの、図14
(e)に示すように、その溝159が階段状のもの、図
14(f)に示すように、その一方の側辺160が直線
であって、その他方側の側辺161のみが階段状になっ
ているものでもよい。また、大1の導電体板5Lなどに
断続的が孔などを形成することによって、その金属電極
板32との対向面積が変化するものであってもよい。
装着型無線機1において、第1の導電体板5Lの面積変
化部15の形状は、図14(a)に示すように、その両
側辺151,152が曲線形状をもち、先端側に向かっ
て幅が狭まる形状になっているが、この形状に代えて、
図14(b)に示すように、その一方の側辺153が直
線であって、その他方側の側辺154のみが曲線形状を
もつことによって、先端側に向かって幅が狭まる形状に
なっていてもよい。その他にも、図14(c)に示すよ
うに、その両側辺155,156が階段状の曲線形状を
もち、先端縁に向かって幅が段階的に狭まる形状のも
の、図14(d)に示すように、先端縁157の中央部
分から切り込まれた溝158を有するもの、図14
(e)に示すように、その溝159が階段状のもの、図
14(f)に示すように、その一方の側辺160が直線
であって、その他方側の側辺161のみが階段状になっ
ているものでもよい。また、大1の導電体板5Lなどに
断続的が孔などを形成することによって、その金属電極
板32との対向面積が変化するものであってもよい。
【0052】(実施例2)図15は本発明の実施例2に
係る腕装着型無線機(腕装着型無線機用アンテナ装置)
のうち、その第1のバンド体の先端側の構造を示す説明
図である。この腕装着型無線機においては、その第1の
バンド体の先端側の構造(共振周波数補正手段)を除い
て、実施例1に係る腕装着型無線機の構成と同様になっ
ているため、対応する機能を有する部分には同符号を付
して、それらの詳細な説明を省略する。
係る腕装着型無線機(腕装着型無線機用アンテナ装置)
のうち、その第1のバンド体の先端側の構造を示す説明
図である。この腕装着型無線機においては、その第1の
バンド体の先端側の構造(共振周波数補正手段)を除い
て、実施例1に係る腕装着型無線機の構成と同様になっ
ているため、対応する機能を有する部分には同符号を付
して、それらの詳細な説明を省略する。
【0053】本例の腕装着型無線機40において、その
全体構成は実施例1に係る腕装着型無線機と同様に、図
1に示したように、外装ケース21内に回路基板22お
よび無線機用回路ブロック23を備える受信機本体2
と、この受信機本体2に接続された第1のバンド体3L
および第2のバンド体3Rを備える腕装着用バンド3と
を有し、これらの腕装着用バンド3のうち、第2のバン
ド体3Rの端部には取り付けられた金属製の尾錠31
(中留め)によって、第1のバンド体3Lと第2のバン
ド体3Rの自由端側同士を分離した状態および連結して
腕装着用バンド3を腕などに装着可能な状態にするバン
ドコネクタ部30が構成されている。ここで、第1のバ
ンド体3Lおよび第2のバンド体3Rは、そのバンド構
成材料として、皮革,シリコン樹脂またはウレタン樹脂
などが用いられている。また、第1のバンド体3Lと第
2のバンド体3Rには、それぞれ第1の導電体板5Lと
第2の導電体板5Rとが一体に固定されており、第1の
バンド体3Lと第2のバンド体3Rとを接続した状態に
することによって、第1のバンド体3Lと第2のバンド
体3Rとはループ状のアンテナ体5を構成可能になって
いる。
全体構成は実施例1に係る腕装着型無線機と同様に、図
1に示したように、外装ケース21内に回路基板22お
よび無線機用回路ブロック23を備える受信機本体2
と、この受信機本体2に接続された第1のバンド体3L
および第2のバンド体3Rを備える腕装着用バンド3と
を有し、これらの腕装着用バンド3のうち、第2のバン
ド体3Rの端部には取り付けられた金属製の尾錠31
(中留め)によって、第1のバンド体3Lと第2のバン
ド体3Rの自由端側同士を分離した状態および連結して
腕装着用バンド3を腕などに装着可能な状態にするバン
ドコネクタ部30が構成されている。ここで、第1のバ
ンド体3Lおよび第2のバンド体3Rは、そのバンド構
成材料として、皮革,シリコン樹脂またはウレタン樹脂
などが用いられている。また、第1のバンド体3Lと第
2のバンド体3Rには、それぞれ第1の導電体板5Lと
第2の導電体板5Rとが一体に固定されており、第1の
バンド体3Lと第2のバンド体3Rとを接続した状態に
することによって、第1のバンド体3Lと第2のバンド
体3Rとはループ状のアンテナ体5を構成可能になって
いる。
【0054】ここで、アンテナ体5は、図15(a)に
示すように、バンドコネクタ部30において、尾錠31
に一体形成された金属電極板32と、尾錠31に機構的
に係合された第1のバンド体3L側の第1の導電体板5
Lとの間に構成された電気的結合容量6を有しているた
め、図9および図10に示すように、アンテナ体5に
は、第1の導電体板5LたるインダクタンスL1 および
第2の導電体板5RたるインダクタンスL2 に対して、
バンドコネクタ部30の電気的結合容量6および可変容
量コンデンサ232が高周波的に直列接続された構造に
なっている。
示すように、バンドコネクタ部30において、尾錠31
に一体形成された金属電極板32と、尾錠31に機構的
に係合された第1のバンド体3L側の第1の導電体板5
Lとの間に構成された電気的結合容量6を有しているた
め、図9および図10に示すように、アンテナ体5に
は、第1の導電体板5LたるインダクタンスL1 および
第2の導電体板5RたるインダクタンスL2 に対して、
バンドコネクタ部30の電気的結合容量6および可変容
量コンデンサ232が高周波的に直列接続された構造に
なっている。
【0055】このような構成の腕装着型無線機40にお
いても、装着者の腕の太さによって、アンテナ体5のル
ープ長さ(ループ面積)が変わることによって、インダ
クタンスL1 とインダクタンスL2 とを合成したアンテ
ナインダクタンスLが変化し、その共振周波数fが変化
してしまう。そこで、本例の腕装着型無線機40におい
ては、共振周波数fに対するアンテナインダクタンスL
の影響を電気的結合容量6の容量値C1 を変化させて補
償する共振周波数補償構造を有している。すなわち、電
気的結合容量6の容量値C1 は、前述の式(8)で表さ
れるとおり、電極の対向面積A,誘電率εおよび対向距
離dによって規定されるため、本例の腕装着型無線機4
0においては、第1の導電体板5Lの幅および第1のバ
ンド体3Lの肉厚は一定であるが、誘電体としての第1
のバンド体3Lに、バンドの樹脂層451が部分的に存
在せず、空気層452のままである誘電率変化部45を
設け、腕装着用バンド3の自由端側の連結位置によっ
て、金属電極板32と第1の導電体板5Lとの間に構成
される電気的結合容量6の容量値C1 を、その誘電率を
変化させることによって、共振周波数fに対するアンテ
ナインダクタンスLの影響を補償する構造になってい
る。従って、第1の導電体板5Lの幅および第1のバン
ド体3Lの肉厚が一定であるため、対向面積Aおよび対
向距離dは一定であるが、金属電極板32と第1の導電
体板5Lとの間において、その領域によって、誘電体と
しての樹脂層451と空気層452の存在する割合が変
化するようになっている。このため、電気的結合容量6
の実質的な容量値C1 は、樹脂層451が存在する部分
で構成される容量成分の容量値Ca1 と、空気層452
が存在する部分で構成される容量成分の容量値Ca2 の
合成容量であるとして、式(14)で表される。
いても、装着者の腕の太さによって、アンテナ体5のル
ープ長さ(ループ面積)が変わることによって、インダ
クタンスL1 とインダクタンスL2 とを合成したアンテ
ナインダクタンスLが変化し、その共振周波数fが変化
してしまう。そこで、本例の腕装着型無線機40におい
ては、共振周波数fに対するアンテナインダクタンスL
の影響を電気的結合容量6の容量値C1 を変化させて補
償する共振周波数補償構造を有している。すなわち、電
気的結合容量6の容量値C1 は、前述の式(8)で表さ
れるとおり、電極の対向面積A,誘電率εおよび対向距
離dによって規定されるため、本例の腕装着型無線機4
0においては、第1の導電体板5Lの幅および第1のバ
ンド体3Lの肉厚は一定であるが、誘電体としての第1
のバンド体3Lに、バンドの樹脂層451が部分的に存
在せず、空気層452のままである誘電率変化部45を
設け、腕装着用バンド3の自由端側の連結位置によっ
て、金属電極板32と第1の導電体板5Lとの間に構成
される電気的結合容量6の容量値C1 を、その誘電率を
変化させることによって、共振周波数fに対するアンテ
ナインダクタンスLの影響を補償する構造になってい
る。従って、第1の導電体板5Lの幅および第1のバン
ド体3Lの肉厚が一定であるため、対向面積Aおよび対
向距離dは一定であるが、金属電極板32と第1の導電
体板5Lとの間において、その領域によって、誘電体と
しての樹脂層451と空気層452の存在する割合が変
化するようになっている。このため、電気的結合容量6
の実質的な容量値C1 は、樹脂層451が存在する部分
で構成される容量成分の容量値Ca1 と、空気層452
が存在する部分で構成される容量成分の容量値Ca2 の
合成容量であるとして、式(14)で表される。
【0056】
【数15】
【0057】ただし、ε1 は樹脂層451の誘電率、ε
2 は空気層の誘電率、dは第1のバンド体6の樹脂層4
51の厚さ、すなわち、第1の導電体板5Lと金属電極
板32との対向距離、A1 は樹脂層451が存在する部
分に対応する第1の導電体板5Lと金属電極板32との
対向面積、A2 は樹脂層451が存在せずに空気層45
2が存在する部分に対応する第1の導電体板5Lと金属
電極板32との対向面積である。
2 は空気層の誘電率、dは第1のバンド体6の樹脂層4
51の厚さ、すなわち、第1の導電体板5Lと金属電極
板32との対向距離、A1 は樹脂層451が存在する部
分に対応する第1の導電体板5Lと金属電極板32との
対向面積、A2 は樹脂層451が存在せずに空気層45
2が存在する部分に対応する第1の導電体板5Lと金属
電極板32との対向面積である。
【0058】このように表される容量値Ca1 ,Ca2
のうち、樹脂層451の誘電率ε1に比して空気層45
2の誘電率ε2 は極めて小さく、また、腕装着用バンド
3の連結位置によって、面積A1 と面積A2 の比が変化
するため、電気的結合容量6の容量値C1 は、腕装着用
バンド3の連結位置の関数として見做すことができる。
たとえば、図15(a)に示す状態を基準とし、この状
態から、Δαだけアンテナ体5の長さが長くなった場合
には、樹脂層451が存在する部分に対応する第1の導
電体板5Lと金属電極板32との対向面積A1 の比率が
低下することになって、電気的結合容量6の容量値C1
が小さくなる。すなわち、アンテナインダクタンスLお
よび電気的結合容量6の容量値C1 のいずれもが、基準
位置からのずれ量としてのΔαの関数であるため、装着
者の腕の太さによって、腕装着バンド3の連結位置が変
わっても、アンテナインダクタンスLと合成容量Ct の
積が一定に保持されるので、アンテナインダクタンスL
の変化が共振周波数fに与える影響を電気的結合容量6
の容量値C1 が補償することになる。
のうち、樹脂層451の誘電率ε1に比して空気層45
2の誘電率ε2 は極めて小さく、また、腕装着用バンド
3の連結位置によって、面積A1 と面積A2 の比が変化
するため、電気的結合容量6の容量値C1 は、腕装着用
バンド3の連結位置の関数として見做すことができる。
たとえば、図15(a)に示す状態を基準とし、この状
態から、Δαだけアンテナ体5の長さが長くなった場合
には、樹脂層451が存在する部分に対応する第1の導
電体板5Lと金属電極板32との対向面積A1 の比率が
低下することになって、電気的結合容量6の容量値C1
が小さくなる。すなわち、アンテナインダクタンスLお
よび電気的結合容量6の容量値C1 のいずれもが、基準
位置からのずれ量としてのΔαの関数であるため、装着
者の腕の太さによって、腕装着バンド3の連結位置が変
わっても、アンテナインダクタンスLと合成容量Ct の
積が一定に保持されるので、アンテナインダクタンスL
の変化が共振周波数fに与える影響を電気的結合容量6
の容量値C1 が補償することになる。
【0059】ここで、第1のバンド体3Lの誘電率変化
部45の構造に関する試算結果を説明する。なお、本試
算結果において、可変容量コンデンサ232の容量C2
が8pFと小さく、その合成容量Ct に対する影響を無
視できない場合について説明する。なお、試算における
第1のバンド体3Lの誘電率変化部45の扱いを分かり
やすくするため、誘電率変化部45においては、その先
端側に向かって10mmずれる毎に、樹脂層451が存
在する部分の幅が狭まっており、金属電極板32の対向
位置は、図15(a)に示す状態から10mm毎に移動
するものとする。ここで、第1の導電体板5Lの幅は7
mmであり、そこでの樹脂層451の幅は3.5mmで
ある。なお、図15(a)に示す基準状態における電気
的結合容量6の容量値C1 が2pF,0.8pFになる
ように設定してあるが、そのうち、容量値C1 が2pF
の場合には、金属電極板32と第1の導電体板5Lとの
対向距離、すなわち、第1のベルト体3Lの樹脂層45
1の肉厚が1.7×10-3m,9.2×10-4mまたは
6.1×10-4mの場合について試算し、容量値C1 が
0.8pFの場合には、第1のベルト体3Lの樹脂層4
51の肉厚が4.26×10-3m,2.3×10-3mま
たは1.5×10-3mの場合について試算してある。ま
た、樹脂層451の比誘電率εr は10,5または3の
場合について試算してあるが、空気層452の比誘電率
は1として扱っている。このような条件下において、装
着者の腕が太い場合には、図15(a)に示す状態か
ら、金属電極板32が第1の導電体板5Lの先端側の領
域A−1,A−2に向かって10mmずつスライドし、
その誘電率εが小さくなる一方、装着者の腕が細い場合
には、金属電極板32が第1の導電体板5Lの基端側の
領域A+1,A+2に向かって10mmずつスライド
し、その誘電率εが大きくなるが、その際に生じるアン
テナインダクタンスLt の変化を補償可能な誘電率変化
部15における各領域A−2〜A+2の樹脂層451の
幅を試算した結果を表3,表4に示す。
部45の構造に関する試算結果を説明する。なお、本試
算結果において、可変容量コンデンサ232の容量C2
が8pFと小さく、その合成容量Ct に対する影響を無
視できない場合について説明する。なお、試算における
第1のバンド体3Lの誘電率変化部45の扱いを分かり
やすくするため、誘電率変化部45においては、その先
端側に向かって10mmずれる毎に、樹脂層451が存
在する部分の幅が狭まっており、金属電極板32の対向
位置は、図15(a)に示す状態から10mm毎に移動
するものとする。ここで、第1の導電体板5Lの幅は7
mmであり、そこでの樹脂層451の幅は3.5mmで
ある。なお、図15(a)に示す基準状態における電気
的結合容量6の容量値C1 が2pF,0.8pFになる
ように設定してあるが、そのうち、容量値C1 が2pF
の場合には、金属電極板32と第1の導電体板5Lとの
対向距離、すなわち、第1のベルト体3Lの樹脂層45
1の肉厚が1.7×10-3m,9.2×10-4mまたは
6.1×10-4mの場合について試算し、容量値C1 が
0.8pFの場合には、第1のベルト体3Lの樹脂層4
51の肉厚が4.26×10-3m,2.3×10-3mま
たは1.5×10-3mの場合について試算してある。ま
た、樹脂層451の比誘電率εr は10,5または3の
場合について試算してあるが、空気層452の比誘電率
は1として扱っている。このような条件下において、装
着者の腕が太い場合には、図15(a)に示す状態か
ら、金属電極板32が第1の導電体板5Lの先端側の領
域A−1,A−2に向かって10mmずつスライドし、
その誘電率εが小さくなる一方、装着者の腕が細い場合
には、金属電極板32が第1の導電体板5Lの基端側の
領域A+1,A+2に向かって10mmずつスライド
し、その誘電率εが大きくなるが、その際に生じるアン
テナインダクタンスLt の変化を補償可能な誘電率変化
部15における各領域A−2〜A+2の樹脂層451の
幅を試算した結果を表3,表4に示す。
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】以上のとおり、本例の腕装着型無線機40
においては、腕装着用バンド3の連結位置によって、ア
ンテナインダクタンスLおよび電気的結合容量6の容量
値C1 のいずれもが、基準位置からのずれ量としてのΔ
αの関数であって、この容量値C1 は第1のバンド体3
Lの誘電率変化部45の構造に基づいてアンテナインダ
クタンスLの変化に対応しながら変化する。このため、
装着者の腕の太さによって、腕装着バンド3の連結位置
が変わっても、アンテナインダクタンスLと合成容量C
t の積が一定に保持されるので、アンテナインダクタン
スLの変化が共振周波数fに与える影響を電気的結合容
量6の容量値C1 が補償することができる。
においては、腕装着用バンド3の連結位置によって、ア
ンテナインダクタンスLおよび電気的結合容量6の容量
値C1 のいずれもが、基準位置からのずれ量としてのΔ
αの関数であって、この容量値C1 は第1のバンド体3
Lの誘電率変化部45の構造に基づいてアンテナインダ
クタンスLの変化に対応しながら変化する。このため、
装着者の腕の太さによって、腕装着バンド3の連結位置
が変わっても、アンテナインダクタンスLと合成容量C
t の積が一定に保持されるので、アンテナインダクタン
スLの変化が共振周波数fに与える影響を電気的結合容
量6の容量値C1 が補償することができる。
【0063】(実施例2の変形例)なお、実施例2の腕
装着型無線機40の誘電率変化部45の構造について
は、図16(f)に示すように、第1のバンド体3Lが
存在する部分の幅が先端側に向かって階段状に狭まって
いる構造に代えて、図16(a)に示すように、第1の
導電体板5Lの中央領域に存在する樹脂層451の幅が
先端側に向かってなだらかに狭まっているもの、図16
(b)に示すように、樹脂層451が第1の導電体板5
Lの側方に偏って存在するもの、図16(c)に示すよ
うに、第1のバンド体3Lの中央領域に存在する樹脂層
451の幅が先端側に向かって階段状に狭まっているも
の、図16(d)に示すように、樹脂層451が第1の
導電体板5Lの両側にあって、その間の溝453の開口
幅が先端側に向かってなだらかに広がっているもの、図
16(e)に示すように、樹脂層451が第1の導電体
板5Lの両側にあって、その間の溝454の開口幅が先
端側に向かって階段状に広がっているものも採用するこ
とができる。
装着型無線機40の誘電率変化部45の構造について
は、図16(f)に示すように、第1のバンド体3Lが
存在する部分の幅が先端側に向かって階段状に狭まって
いる構造に代えて、図16(a)に示すように、第1の
導電体板5Lの中央領域に存在する樹脂層451の幅が
先端側に向かってなだらかに狭まっているもの、図16
(b)に示すように、樹脂層451が第1の導電体板5
Lの側方に偏って存在するもの、図16(c)に示すよ
うに、第1のバンド体3Lの中央領域に存在する樹脂層
451の幅が先端側に向かって階段状に狭まっているも
の、図16(d)に示すように、樹脂層451が第1の
導電体板5Lの両側にあって、その間の溝453の開口
幅が先端側に向かってなだらかに広がっているもの、図
16(e)に示すように、樹脂層451が第1の導電体
板5Lの両側にあって、その間の溝454の開口幅が先
端側に向かって階段状に広がっているものも採用するこ
とができる。
【0064】また、第1の導電体板5Lと金属電極板3
2との間の誘電率を変化させるにあたっては、第1のバ
ンド体3Lの樹脂層451の内部に対して、樹脂層45
1の誘電率と異なる誘電率をもつ材料を規則的に含ませ
ることによって誘電率を変化させるものであってもよ
い。
2との間の誘電率を変化させるにあたっては、第1のバ
ンド体3Lの樹脂層451の内部に対して、樹脂層45
1の誘電率と異なる誘電率をもつ材料を規則的に含ませ
ることによって誘電率を変化させるものであってもよ
い。
【0065】(実施例3)図17は本発明の実施例3に
係る腕装着型無線機(腕装着型無線機用アンテナ装置)
のうち、第1のバンド体の先端側の構造を示す説明図で
ある。この腕装着型無線機においては、その第1のバン
ド体の先端側の構造を除いて、実施例1または実施例2
に係る腕装着型無線機の構成と同様になっているため、
対応する機能を有する部分には同符号を付して、それら
の詳細な説明を省略する。
係る腕装着型無線機(腕装着型無線機用アンテナ装置)
のうち、第1のバンド体の先端側の構造を示す説明図で
ある。この腕装着型無線機においては、その第1のバン
ド体の先端側の構造を除いて、実施例1または実施例2
に係る腕装着型無線機の構成と同様になっているため、
対応する機能を有する部分には同符号を付して、それら
の詳細な説明を省略する。
【0066】本例の腕装着型無線機46においては、図
1に示す実施例1に係る腕装着型無線機と同様に、外装
ケース21内に回路基板22および無線機用回路ブロッ
ク23を備える受信機本体2と、この受信機本体2側部
に接続された第1のバンド体3Lおよび第2のバンド体
3Rを備える腕装着用バンド3とを有し、この腕装着用
バンド3のうち、第2のバンド体3Rの端部には金属製
の尾錠31(中留め)が取り付けられている。また、第
1のバンド体3Lと第2のバンド体3Rには、それぞれ
第1の導電体板5Lと第2の導電体板5Rとが一体に固
定されている。
1に示す実施例1に係る腕装着型無線機と同様に、外装
ケース21内に回路基板22および無線機用回路ブロッ
ク23を備える受信機本体2と、この受信機本体2側部
に接続された第1のバンド体3Lおよび第2のバンド体
3Rを備える腕装着用バンド3とを有し、この腕装着用
バンド3のうち、第2のバンド体3Rの端部には金属製
の尾錠31(中留め)が取り付けられている。また、第
1のバンド体3Lと第2のバンド体3Rには、それぞれ
第1の導電体板5Lと第2の導電体板5Rとが一体に固
定されている。
【0067】ここで、腕装着用バンド3は、そのバンド
コネクタ部30において、尾錠31を介して連結可能に
なっており、連結された状態において、第1のバンド体
3Lと第2のバンド体3Rとはループを形成可能であ
る。
コネクタ部30において、尾錠31を介して連結可能に
なっており、連結された状態において、第1のバンド体
3Lと第2のバンド体3Rとはループを形成可能であ
る。
【0068】ここで、アンテナ体5には、そのバンドコ
ネクタ部30において、第1の導電体板5Lの端部と尾
錠31と一体形成された金属電極板32との間に電気的
結合容量6が構成されており、図9(a)および図9
(b)に示すとおり、第1の導電体板5Lたるインダク
タンスL1 と第2の導電体板5RたるインダクタンスL
2 に対しては、電気的結合容量6と可変容量コンデンサ
232が高周波的に直列接続する状態にある。
ネクタ部30において、第1の導電体板5Lの端部と尾
錠31と一体形成された金属電極板32との間に電気的
結合容量6が構成されており、図9(a)および図9
(b)に示すとおり、第1の導電体板5Lたるインダク
タンスL1 と第2の導電体板5RたるインダクタンスL
2 に対しては、電気的結合容量6と可変容量コンデンサ
232が高周波的に直列接続する状態にある。
【0069】このような構成の腕装着型無線機46にお
いても、装着者の腕の太さによってアンテナ体5のルー
プ長さが変わることによって、第1の導電体板5L(イ
ンダクタンスL1 )と第2の導電体板5R(インダクタ
ンスL2 )とで構成されたアンテナインダクタンスLが
変化し、その共振周波数fがずれてしまう。そこで、本
例の腕装着型無線機46においては、アンテナインダク
タンスLのずれに連動して、電気的結合容量6の容量値
C1 を変化させることによって、共振周波数fのずれを
補償する構成になっている。すなわち、電気的結合容量
6は、前述の式(8)で表され、その容量値C1 は、電
極の対向面積A,誘電率εおよび対向距離dによって規
定されるが、本例の腕装着型無線機46は、第1の導電
体板5Lの厚さが先端側に向かって薄くなっているた
め、第1のバンド体3Lの樹脂層461の厚さが厚くな
る肉厚変化部47を有しており、この肉厚変化部47に
おいては、金属電極板32と第1の導電体板5Lとの対
向位置によって、電気的結合容量6の対向面積Aおよび
誘電率は一定であるが、金属電極板32と第1の導電体
板5Lとの対向距離dが変化するようになっている。従
って、本例の腕装着型無線機46において、アンテナ体
5のループ長さが長くなると、アンテナインダクタンス
Lの値は大きくなるが、電気的結合容量6の容量値C1
の値が小さくなるため、アンテナインダクタンスLと、
電気的結合容量6の容量値C1 と可変容量コンデンサ2
32の容量値C2 との合成容量Ct との積が一定に保た
れ、共振周波数fが装着者の腕の太さによって変化しな
い構造になっている。
いても、装着者の腕の太さによってアンテナ体5のルー
プ長さが変わることによって、第1の導電体板5L(イ
ンダクタンスL1 )と第2の導電体板5R(インダクタ
ンスL2 )とで構成されたアンテナインダクタンスLが
変化し、その共振周波数fがずれてしまう。そこで、本
例の腕装着型無線機46においては、アンテナインダク
タンスLのずれに連動して、電気的結合容量6の容量値
C1 を変化させることによって、共振周波数fのずれを
補償する構成になっている。すなわち、電気的結合容量
6は、前述の式(8)で表され、その容量値C1 は、電
極の対向面積A,誘電率εおよび対向距離dによって規
定されるが、本例の腕装着型無線機46は、第1の導電
体板5Lの厚さが先端側に向かって薄くなっているた
め、第1のバンド体3Lの樹脂層461の厚さが厚くな
る肉厚変化部47を有しており、この肉厚変化部47に
おいては、金属電極板32と第1の導電体板5Lとの対
向位置によって、電気的結合容量6の対向面積Aおよび
誘電率は一定であるが、金属電極板32と第1の導電体
板5Lとの対向距離dが変化するようになっている。従
って、本例の腕装着型無線機46において、アンテナ体
5のループ長さが長くなると、アンテナインダクタンス
Lの値は大きくなるが、電気的結合容量6の容量値C1
の値が小さくなるため、アンテナインダクタンスLと、
電気的結合容量6の容量値C1 と可変容量コンデンサ2
32の容量値C2 との合成容量Ct との積が一定に保た
れ、共振周波数fが装着者の腕の太さによって変化しな
い構造になっている。
【0070】ここで、第1のバンド体3Lの肉厚変化部
47の構造に関する試算結果を説明する。なお、本試算
結果において、可変容量コンデンサ232の容量C2 が
8pFと小さく、その合成容量Ct に対する影響を無視
できない場合について説明する。なお、試算における第
1のバンド体3Lの肉厚変化部47の扱いを分かりやす
くするため、肉厚変化部47においては、その先端側に
向かって10mmずれる程に、第1の導電体板5Lの厚
さが薄くなっているとともに、樹脂層461が肉厚が厚
くなっており、図17(a)に示す状態から、金属電極
板32の対向位置は10mm毎に移動するものとする。
ここで、第1の導電体板5Lの幅は7mmであり、そこ
での樹脂層461の厚さ(対向距離d)は3.00mm
である。
47の構造に関する試算結果を説明する。なお、本試算
結果において、可変容量コンデンサ232の容量C2 が
8pFと小さく、その合成容量Ct に対する影響を無視
できない場合について説明する。なお、試算における第
1のバンド体3Lの肉厚変化部47の扱いを分かりやす
くするため、肉厚変化部47においては、その先端側に
向かって10mmずれる程に、第1の導電体板5Lの厚
さが薄くなっているとともに、樹脂層461が肉厚が厚
くなっており、図17(a)に示す状態から、金属電極
板32の対向位置は10mm毎に移動するものとする。
ここで、第1の導電体板5Lの幅は7mmであり、そこ
での樹脂層461の厚さ(対向距離d)は3.00mm
である。
【0071】なお、図17(a)に示す基準状態におけ
る電気的結合容量6の容量値C1 と可変容量コンデンサ
232の容量値C2 との合成容量Ct が0.8pF,
1.6pF,2.6pF,4.0pFまたは5.3pF
になるように設定してあるが、そのうち、合成容量Ct
が0.8pFの場合には、樹脂層461の比誘電率は
4.35、合成容量Ct が1.6pFの場合には、樹脂
層461の比誘電率は9.68、合成容量Ct が2.6
pFの場合には、樹脂層461の比誘電率は19.3
6、合成容量Ct が4.0pFの場合には、樹脂層46
1の比誘電率は38.72、合成容量Ct が5.3pF
の場合には、樹脂層461の比誘電率は77.44に設
定してある。このような条件下において、装着者の腕が
太い場合には、図17(a)に示す状態から、金属電極
板32が第1の導電体板5Lの先端側の領域A−1,A
−2に向かって10mmずつスライドし、その対向距離
dが大きくなる一方、装着者の腕が細い場合には、金属
電極板32が第1の導電体板5Lの基端側の領域A+
1,A+2に向かって10mmずつスライドし、その対
向距離dが小さくなる。そこで、その際に生じるアンテ
ナインダクタンスLt の変化を補償可能な肉厚変化部4
7における各領域A−2〜A+2の樹脂層461の肉厚
を試算した結果を表5に示す。
る電気的結合容量6の容量値C1 と可変容量コンデンサ
232の容量値C2 との合成容量Ct が0.8pF,
1.6pF,2.6pF,4.0pFまたは5.3pF
になるように設定してあるが、そのうち、合成容量Ct
が0.8pFの場合には、樹脂層461の比誘電率は
4.35、合成容量Ct が1.6pFの場合には、樹脂
層461の比誘電率は9.68、合成容量Ct が2.6
pFの場合には、樹脂層461の比誘電率は19.3
6、合成容量Ct が4.0pFの場合には、樹脂層46
1の比誘電率は38.72、合成容量Ct が5.3pF
の場合には、樹脂層461の比誘電率は77.44に設
定してある。このような条件下において、装着者の腕が
太い場合には、図17(a)に示す状態から、金属電極
板32が第1の導電体板5Lの先端側の領域A−1,A
−2に向かって10mmずつスライドし、その対向距離
dが大きくなる一方、装着者の腕が細い場合には、金属
電極板32が第1の導電体板5Lの基端側の領域A+
1,A+2に向かって10mmずつスライドし、その対
向距離dが小さくなる。そこで、その際に生じるアンテ
ナインダクタンスLt の変化を補償可能な肉厚変化部4
7における各領域A−2〜A+2の樹脂層461の肉厚
を試算した結果を表5に示す。
【0072】
【表5】
【0073】以上のとおり、本例の腕装着型無線機46
においては、腕装着用バンド3の連結位置によって、ア
ンテナインダクタンスLおよび電気的結合容量6の容量
値C1 のいずれもが、基準位置からのずれ量としてのΔ
αの関数であって、この容量値C1 は第1のバンド体3
Lの肉厚変化部47の構造に基づいてアンテナインダク
タンスLの変化に対応しながら変化するため、装着者の
腕の太さによって、腕装着バンド3の連結位置が変わっ
ても、アンテナインダクタンスLと合成容量Ct の積が
一定に保持されるので、アンテナインダクタンスLの変
化が共振周波数fに与える影響を電気的結合容量6の容
量値C1 が補償することができる。
においては、腕装着用バンド3の連結位置によって、ア
ンテナインダクタンスLおよび電気的結合容量6の容量
値C1 のいずれもが、基準位置からのずれ量としてのΔ
αの関数であって、この容量値C1 は第1のバンド体3
Lの肉厚変化部47の構造に基づいてアンテナインダク
タンスLの変化に対応しながら変化するため、装着者の
腕の太さによって、腕装着バンド3の連結位置が変わっ
ても、アンテナインダクタンスLと合成容量Ct の積が
一定に保持されるので、アンテナインダクタンスLの変
化が共振周波数fに与える影響を電気的結合容量6の容
量値C1 が補償することができる。
【0074】なお、第1の導電体板5Lと金属電極板3
2との対向距離を変化させるにあたっては、第1の導電
体板5Lの厚さを一定にしておき、第1のバンド体3L
の樹脂層461の肉厚のみを変化させてもよい。
2との対向距離を変化させるにあたっては、第1の導電
体板5Lの厚さを一定にしておき、第1のバンド体3L
の樹脂層461の肉厚のみを変化させてもよい。
【0075】〔実施例4〕図18は本発明の実施例4に
係る腕装着型無線機(腕装着型無線機用アンテナ装置)
の裏面側からの概略横断面図、図19はその概略縦断面
図である。
係る腕装着型無線機(腕装着型無線機用アンテナ装置)
の裏面側からの概略横断面図、図19はその概略縦断面
図である。
【0076】これらの図において、本例の腕装着型無線
機50は、内部に無線用回路ブロック56が収納された
ケース体51(無線機本体)と、その側部に接続された
皮革,シリコン樹脂形成体やウレタン樹脂成形体などか
らなる第1のバンド体52Lおよび第2のバンド体52
Rを備える腕装着用バンド52とを有し、これらの第1
のバンド体52Lおよび第2のバンド体52Rには、ケ
ース体51の内部を横切った状態に配置された導電体板
53が一体的に成形され、固定された状態にある。この
導電体板53には、その長さ方向にスリット53aが形
成されており、このスリット53aを有する導電体板5
3によって、腕装着型無線機50のアンテナ体54が構
成されている。ここで、導電体板53は、縫い合わせた
シート状の絶縁性の成形体や貼り合わせたシート状の絶
縁性の成形体などの第1のバンド体52Lおよび第2の
バンド体52Rの内部に設けられている。なお、導電体
板53は腕装着用バンド52の腕への装着時に屈曲可能
なように薄い板状のものであり、その材質としては、ア
ンテナ体54の損失を低減する目的に、導電率が高いも
のが用いられている。また、図19に示すように、導電
体板53は、ケース体51の内部において、無線機用回
路ブロック56の下面側を通過する状態に配置されてい
る。また、第1のバンド体52Lの端部には金属性の中
留め521が取り付けられている一方、第2のバンド体
52Rの側には中留め521が機構的に連結可能な中留
め受け522が固定され、その裏面側には金属電極板5
32が固定されている。ここで、金属電極板532は、
中留め受け522に導電接続しているが、導電体板53
に対しては第2のバンド体52Rの樹脂層520を介し
て対向しているため、金属電極板532と導電体板53
とは導電接続していない。また、そのバンドコネクタ部
における連結構造については、後に詳述するが、腕装着
型無線機50を腕装着用バンド52を介して腕に装着す
るときに中留め521を中留め受け522の内部に挿入
しても、中留め521は、中留め受け522の内部では
導電体板53に導電接続しない。ただし、この状態で
は、導電体板53と、金属電極板532および中留め受
け522とは、第2のバンド体52Rを介して対向する
状態になる。従って、腕装着型無線機50を腕に装着す
るときに、中留め521と中留め受け522とを連結状
態にして、腕装着用バンド52をループ状にした場合に
は、そのブロック図を図20に模式的に示すように、外
周にスリット53aが開口するループ状のアンテナ体5
4が構成され、このアンテナ体54には、中留め521
および中留め受け522を利用したバンドコネクタ部5
5において導電体板53と金属電極板532および中留
め受け522との間に構成された電気的結合容量6が介
挿された構造になる。ここで、図21にケース体51の
内部を拡大して示すように、ケース体51の内部におい
て、回路ケース566はその内部に無線機用回路基板5
67を有し、無線機用回路基板567の上面側にはアン
テナ共振周波数調整用の可変容量コンデンサ569を備
える一方、その下面側には無線機用回路ブロック56に
対する電源部たる電池564を有する。さらに、その下
方側たる裏蓋59の側には、それに絶縁板568を介し
て導電体板53が配置された状態にあり、この導電体板
53と無線機用回路基板567の側とは導電性端子56
3によって配線接続されている。また、可変容量コンデ
ンサ569は、図20および図22に示すように、導電
体板53のスリット53aの両側に対して装荷された構
造に配線接続されている。さらに、無線機用回路ブロッ
ク56の無線機用回路基板567に構成されている高周
波増幅回路部571は、導電体板53に形成されたスリ
ット53aのいずれか一方側にカップリング用コンデン
サ570を介して導電接続しているのに対して、その他
方側はグランド状態に固定されて、不平衡給電構造にな
っている。ここで、図23に示すとおり、無線機用回路
ブロック56の無線機用回路基板567に構成されてい
る高周波増幅回路部571を導電体板53に形成された
スリット53aの両側にカップリング用コンデンサ57
0を介して導電接続させて平衡給電構造にすることもで
きる。なお、無線機用回路ブロック56に計時用回路や
その計時情報を表示するための表示用回路を設ける一
方、ケース体51の上面側に液晶表示パネルなどを設
け、時計機能を腕装着型無線機50に付与した構造にな
っている。
機50は、内部に無線用回路ブロック56が収納された
ケース体51(無線機本体)と、その側部に接続された
皮革,シリコン樹脂形成体やウレタン樹脂成形体などか
らなる第1のバンド体52Lおよび第2のバンド体52
Rを備える腕装着用バンド52とを有し、これらの第1
のバンド体52Lおよび第2のバンド体52Rには、ケ
ース体51の内部を横切った状態に配置された導電体板
53が一体的に成形され、固定された状態にある。この
導電体板53には、その長さ方向にスリット53aが形
成されており、このスリット53aを有する導電体板5
3によって、腕装着型無線機50のアンテナ体54が構
成されている。ここで、導電体板53は、縫い合わせた
シート状の絶縁性の成形体や貼り合わせたシート状の絶
縁性の成形体などの第1のバンド体52Lおよび第2の
バンド体52Rの内部に設けられている。なお、導電体
板53は腕装着用バンド52の腕への装着時に屈曲可能
なように薄い板状のものであり、その材質としては、ア
ンテナ体54の損失を低減する目的に、導電率が高いも
のが用いられている。また、図19に示すように、導電
体板53は、ケース体51の内部において、無線機用回
路ブロック56の下面側を通過する状態に配置されてい
る。また、第1のバンド体52Lの端部には金属性の中
留め521が取り付けられている一方、第2のバンド体
52Rの側には中留め521が機構的に連結可能な中留
め受け522が固定され、その裏面側には金属電極板5
32が固定されている。ここで、金属電極板532は、
中留め受け522に導電接続しているが、導電体板53
に対しては第2のバンド体52Rの樹脂層520を介し
て対向しているため、金属電極板532と導電体板53
とは導電接続していない。また、そのバンドコネクタ部
における連結構造については、後に詳述するが、腕装着
型無線機50を腕装着用バンド52を介して腕に装着す
るときに中留め521を中留め受け522の内部に挿入
しても、中留め521は、中留め受け522の内部では
導電体板53に導電接続しない。ただし、この状態で
は、導電体板53と、金属電極板532および中留め受
け522とは、第2のバンド体52Rを介して対向する
状態になる。従って、腕装着型無線機50を腕に装着す
るときに、中留め521と中留め受け522とを連結状
態にして、腕装着用バンド52をループ状にした場合に
は、そのブロック図を図20に模式的に示すように、外
周にスリット53aが開口するループ状のアンテナ体5
4が構成され、このアンテナ体54には、中留め521
および中留め受け522を利用したバンドコネクタ部5
5において導電体板53と金属電極板532および中留
め受け522との間に構成された電気的結合容量6が介
挿された構造になる。ここで、図21にケース体51の
内部を拡大して示すように、ケース体51の内部におい
て、回路ケース566はその内部に無線機用回路基板5
67を有し、無線機用回路基板567の上面側にはアン
テナ共振周波数調整用の可変容量コンデンサ569を備
える一方、その下面側には無線機用回路ブロック56に
対する電源部たる電池564を有する。さらに、その下
方側たる裏蓋59の側には、それに絶縁板568を介し
て導電体板53が配置された状態にあり、この導電体板
53と無線機用回路基板567の側とは導電性端子56
3によって配線接続されている。また、可変容量コンデ
ンサ569は、図20および図22に示すように、導電
体板53のスリット53aの両側に対して装荷された構
造に配線接続されている。さらに、無線機用回路ブロッ
ク56の無線機用回路基板567に構成されている高周
波増幅回路部571は、導電体板53に形成されたスリ
ット53aのいずれか一方側にカップリング用コンデン
サ570を介して導電接続しているのに対して、その他
方側はグランド状態に固定されて、不平衡給電構造にな
っている。ここで、図23に示すとおり、無線機用回路
ブロック56の無線機用回路基板567に構成されてい
る高周波増幅回路部571を導電体板53に形成された
スリット53aの両側にカップリング用コンデンサ57
0を介して導電接続させて平衡給電構造にすることもで
きる。なお、無線機用回路ブロック56に計時用回路や
その計時情報を表示するための表示用回路を設ける一
方、ケース体51の上面側に液晶表示パネルなどを設
け、時計機能を腕装着型無線機50に付与した構造にな
っている。
【0077】たとえば、図24にブロック図で示すとお
り、アンテナ体54に対して、無線受信回路62と、復
号回路63と、無線受信回路62や復号回路63への電
源供給を制御する電源制御回路64と、この電源制御回
路64を制御する制御部65とを有している。さらに、
この制御部65において比較される固有呼出番号が記憶
されているPROM(プログラマブルリードオンリメモ
リ)66と、情報を表示するためのLCD(液晶表示
器)72を駆動するLCD駆動回路70と、このLCD
駆動回路70の制御に使用されるクロック信号を発生す
る水晶振動子を含む発振回路71とを有している。ま
た、制御部65には、外部からの指令を制御部65に入
力する外部操作部69が接続されている一方、固定呼出
番号に付随する伝達情報および基準時刻情報を記憶する
RAM74が接続されており、これらのRAM74,発
振回路71,LCD駆動回路70,制御部65および電
源制御回路64によって、メッセージ処理部60が構成
されている。
り、アンテナ体54に対して、無線受信回路62と、復
号回路63と、無線受信回路62や復号回路63への電
源供給を制御する電源制御回路64と、この電源制御回
路64を制御する制御部65とを有している。さらに、
この制御部65において比較される固有呼出番号が記憶
されているPROM(プログラマブルリードオンリメモ
リ)66と、情報を表示するためのLCD(液晶表示
器)72を駆動するLCD駆動回路70と、このLCD
駆動回路70の制御に使用されるクロック信号を発生す
る水晶振動子を含む発振回路71とを有している。ま
た、制御部65には、外部からの指令を制御部65に入
力する外部操作部69が接続されている一方、固定呼出
番号に付随する伝達情報および基準時刻情報を記憶する
RAM74が接続されており、これらのRAM74,発
振回路71,LCD駆動回路70,制御部65および電
源制御回路64によって、メッセージ処理部60が構成
されている。
【0078】このような構成の腕装着型無線機50にお
いては、使用者の腕の太さによって中留め受け522お
よび金属電極板532は第2のバンド体52Rに対する
位置が変わる構造になっており、たとえば、細い腕に装
着される場合には、第2のバンド体52Rの先端側から
ケース体51に向かって一定のピッチ毎に移動した位置
に固定される。すなわち、図25に示すとおり、バンド
コネクタ部55において、中留め521は、導電体板5
3にねじ525を介して接続されており、先端側が引っ
掛かり軸524に掛止したまま回転軸523の軸線回り
に回転可能になっている一方、中留め受け522の留め
具527は、回転軸528の軸線回りに回転可能になっ
ている。ここで、図25には、留め具527を矢印Bの
方向に回転させて金属製の抑え板529を拘束した状態
を示してあり、この状態から、留め具527を矢印Cの
方向に回転すると、留め具527による抑え板529の
第2のベルト体52Rに対する拘束状態が解除される。
この解除状態において、腕の太さに応じて、中留め受け
522に対して第2のバンド体52Rを移動させて、腕
装着用バンド52のループ長さを調整する。このときの
第2のバンド体52Rの移動後の位置は、その表面に断
続的に形成されている凹部530に抑え板529の突起
531が係合する位置毎に制限されている。
いては、使用者の腕の太さによって中留め受け522お
よび金属電極板532は第2のバンド体52Rに対する
位置が変わる構造になっており、たとえば、細い腕に装
着される場合には、第2のバンド体52Rの先端側から
ケース体51に向かって一定のピッチ毎に移動した位置
に固定される。すなわち、図25に示すとおり、バンド
コネクタ部55において、中留め521は、導電体板5
3にねじ525を介して接続されており、先端側が引っ
掛かり軸524に掛止したまま回転軸523の軸線回り
に回転可能になっている一方、中留め受け522の留め
具527は、回転軸528の軸線回りに回転可能になっ
ている。ここで、図25には、留め具527を矢印Bの
方向に回転させて金属製の抑え板529を拘束した状態
を示してあり、この状態から、留め具527を矢印Cの
方向に回転すると、留め具527による抑え板529の
第2のベルト体52Rに対する拘束状態が解除される。
この解除状態において、腕の太さに応じて、中留め受け
522に対して第2のバンド体52Rを移動させて、腕
装着用バンド52のループ長さを調整する。このときの
第2のバンド体52Rの移動後の位置は、その表面に断
続的に形成されている凹部530に抑え板529の突起
531が係合する位置毎に制限されている。
【0079】ここで、第2のバンド体52Rに対する留
め位置を腕の太さに応じて調整すると、中留め受け52
2を突き抜けた部分はアンテナ体54のループ長さに寄
与しないので、使用者の腕の太さによって、アンテナ体
54のループ長さが変化することになる。従って、腕装
着型無線機50の共振周波数fがずれてしまう。そこ
で、本例の腕装着型無線機50においては、図18に示
すように、導電体板53のうち、第2のバンド体52R
の側の端部に、その幅が先端側に向かって狭まる面積変
化部551が形成されており、第2のバンド体52Rに
対する留め位置によって、金属電極板532と導電体板
53との対向面積が変化することになる。
め位置を腕の太さに応じて調整すると、中留め受け52
2を突き抜けた部分はアンテナ体54のループ長さに寄
与しないので、使用者の腕の太さによって、アンテナ体
54のループ長さが変化することになる。従って、腕装
着型無線機50の共振周波数fがずれてしまう。そこ
で、本例の腕装着型無線機50においては、図18に示
すように、導電体板53のうち、第2のバンド体52R
の側の端部に、その幅が先端側に向かって狭まる面積変
化部551が形成されており、第2のバンド体52Rに
対する留め位置によって、金属電極板532と導電体板
53との対向面積が変化することになる。
【0080】すなわち、腕の太い使用者が使用するとき
には、アンテナ体54のループ長さが延長されるととも
に、その開口面積が拡張されて、アンテナインダクダン
スLの値が大きくなる方向にシフトするのに対して、導
電体板53と金属電極板532との対向面積は小さくな
って、金属電極板532と導電体板53との間に構成さ
れる電気的結合容量6の容量値C1 が小さくなる。この
ため、アンテナインダクタンスLと、電気的結合容量6
の容量値C1 と可変容量コンデンサ569との合成容量
Ct との積が一定に保持され、共振周波数fがずれない
ので、アンテナ利得が高く維持される。
には、アンテナ体54のループ長さが延長されるととも
に、その開口面積が拡張されて、アンテナインダクダン
スLの値が大きくなる方向にシフトするのに対して、導
電体板53と金属電極板532との対向面積は小さくな
って、金属電極板532と導電体板53との間に構成さ
れる電気的結合容量6の容量値C1 が小さくなる。この
ため、アンテナインダクタンスLと、電気的結合容量6
の容量値C1 と可変容量コンデンサ569との合成容量
Ct との積が一定に保持され、共振周波数fがずれない
ので、アンテナ利得が高く維持される。
【0081】また、本例の腕装着型無線機50において
は、第1のバンド体53Lと第2のバンド体53Rとを
ループ状に連結することによって、それらの内部に固定
されている導電体板53はループアンテナを構成し、さ
らに、外周側に向けてスリット53aが開口するスロッ
トアンテナを構成している。このため、本例の腕装着型
無線機50においては、図26(b)に示すように、ル
ープアンテナとして、アンテナ体54の開口方向に向か
う磁界成分H1 に感応可能であることに加えて、図26
(a)に示すように、その円周方向に沿った磁界成分H
2 にも感応する。従って、図27(a)に示すように、
垂直方向の電界成分Eが存在する条件下において、腕装
着型無線機50を、腕装着用バンド52が水平方向のま
ま単独で放置した状態のアンテナ指向性は、図27
(c)に実線611で示すように無指向性であり、ま
た、図27(b)に示すように、腕装着型無線機50を
腕に装着したまま腕を垂れ下げた状態においても、その
アンテナの指向性は、図27(c)に実線612で示す
ように無指向性である。しかも、本例の腕装着型無線機
50は、磁界検出型であるため、人体に装着した方が感
度が高いので、携帯用に適している。また、図28に示
すように、腕に装着したまま腕を水平に伸ばした状態に
おいても、垂直方向の電界成分Eに対応して、円周方向
の磁界成分H2 にスロットアンテナとして感応する。こ
こで、図29(a)に示すように、腕装着型無線機50
を単独でケース体51を上方に向けて放置した状態にお
いて、その指向性は、図29(c)に実線613で示す
とおり、ループアンテナの指向性とスロットアンテナの
指向性とを合成した指向性になるが、比較例として示す
ループアンテナの指向性(指向性を破線615で示
す。)と相違して指向性の偏りがない。また、図29
(b)に示すように、腕に腕装着型無線機50を装着し
たまま腕を身体の前面において折り曲げた状態におい
て、その磁界成分(矢印Eで示す。)および電界成分
(矢印Hで示す。)の分布は、たとえば、図30に示す
とおり、複雑な分布になっていると考えられるが、その
指向性は、図29(c)に実線614で示すとおり、背
面側からの磁界成分が遮られてわずかに方向性が発現す
るが、それでも、人体によって磁界成分が高められて、
略無指向性であることが確認されている。なお、図31
に示すとおり、身体の側方に腕を位置させた場合には、
身体によって遮られる度合いが低いので、より無指向性
に近づく。
は、第1のバンド体53Lと第2のバンド体53Rとを
ループ状に連結することによって、それらの内部に固定
されている導電体板53はループアンテナを構成し、さ
らに、外周側に向けてスリット53aが開口するスロッ
トアンテナを構成している。このため、本例の腕装着型
無線機50においては、図26(b)に示すように、ル
ープアンテナとして、アンテナ体54の開口方向に向か
う磁界成分H1 に感応可能であることに加えて、図26
(a)に示すように、その円周方向に沿った磁界成分H
2 にも感応する。従って、図27(a)に示すように、
垂直方向の電界成分Eが存在する条件下において、腕装
着型無線機50を、腕装着用バンド52が水平方向のま
ま単独で放置した状態のアンテナ指向性は、図27
(c)に実線611で示すように無指向性であり、ま
た、図27(b)に示すように、腕装着型無線機50を
腕に装着したまま腕を垂れ下げた状態においても、その
アンテナの指向性は、図27(c)に実線612で示す
ように無指向性である。しかも、本例の腕装着型無線機
50は、磁界検出型であるため、人体に装着した方が感
度が高いので、携帯用に適している。また、図28に示
すように、腕に装着したまま腕を水平に伸ばした状態に
おいても、垂直方向の電界成分Eに対応して、円周方向
の磁界成分H2 にスロットアンテナとして感応する。こ
こで、図29(a)に示すように、腕装着型無線機50
を単独でケース体51を上方に向けて放置した状態にお
いて、その指向性は、図29(c)に実線613で示す
とおり、ループアンテナの指向性とスロットアンテナの
指向性とを合成した指向性になるが、比較例として示す
ループアンテナの指向性(指向性を破線615で示
す。)と相違して指向性の偏りがない。また、図29
(b)に示すように、腕に腕装着型無線機50を装着し
たまま腕を身体の前面において折り曲げた状態におい
て、その磁界成分(矢印Eで示す。)および電界成分
(矢印Hで示す。)の分布は、たとえば、図30に示す
とおり、複雑な分布になっていると考えられるが、その
指向性は、図29(c)に実線614で示すとおり、背
面側からの磁界成分が遮られてわずかに方向性が発現す
るが、それでも、人体によって磁界成分が高められて、
略無指向性であることが確認されている。なお、図31
に示すとおり、身体の側方に腕を位置させた場合には、
身体によって遮られる度合いが低いので、より無指向性
に近づく。
【0082】〔実施例4の改良例〕なお、図32は本発
明の実施例4の改良例に係る腕装着型無線機(腕装着型
無線機用アンテナ装置)のケース体周囲の構成を示す横
断面図、図33はその縦断面図である。なお、本例の腕
装着型無線機において、図示していない腕装着用バンド
やアンテナ体(導電体板)などの構造については、実施
例4に係る腕装着型無線機と同様に、ループアンテナお
よびスロットアンテナのいずれのアンテナとしても機能
する構造になっている。また、腕装着用バンドの構造に
ついても、実施例4に係る腕装着型無線機と同様に、導
電体板の幅が先端側に向かって狭まっている対向面積変
化部と、金属電極板との間に構成される電気的結合容量
の容量値が、腕装着用バンドの連結位置によって、アン
テナインダクタンスと対応しながら変化する共振周波数
補償構造を有しているため、装着者の腕の太さによって
ループアンテナのループ長さが変化しても、そのアンテ
ナインダクタンスの変化を電気的結合容量の容量値の変
化によって補償し、共振周波数にずれが発生しないよう
になっている。
明の実施例4の改良例に係る腕装着型無線機(腕装着型
無線機用アンテナ装置)のケース体周囲の構成を示す横
断面図、図33はその縦断面図である。なお、本例の腕
装着型無線機において、図示していない腕装着用バンド
やアンテナ体(導電体板)などの構造については、実施
例4に係る腕装着型無線機と同様に、ループアンテナお
よびスロットアンテナのいずれのアンテナとしても機能
する構造になっている。また、腕装着用バンドの構造に
ついても、実施例4に係る腕装着型無線機と同様に、導
電体板の幅が先端側に向かって狭まっている対向面積変
化部と、金属電極板との間に構成される電気的結合容量
の容量値が、腕装着用バンドの連結位置によって、アン
テナインダクタンスと対応しながら変化する共振周波数
補償構造を有しているため、装着者の腕の太さによって
ループアンテナのループ長さが変化しても、そのアンテ
ナインダクタンスの変化を電気的結合容量の容量値の変
化によって補償し、共振周波数にずれが発生しないよう
になっている。
【0083】図32および図33において、本例の腕装
着型無線機80は、内部に無線機用回路ブロック86が
配置されたケース体81(無線機本体)と、その側部に
接続された樹脂成形体などからなる第1のバンド体82
Lおよび第2のバンド体82Rからなる腕装着用バンド
とを有し、これらの第1のバンド体82Lおよび第2の
バンド体82Rには第1の導電体板831および第2の
導電体板832がそれぞれ一体的に成形、固定された状
態にある。また、第1の導電体板831および第2の導
電体板832のいずれの側にも長さ方向にスリット83
a,83bが形成されており、このスリット83a,8
3bを有する第1の導電体板831および第2の導電体
板832によって、腕装着型無線機80のアンテナ体8
4が構成されている。
着型無線機80は、内部に無線機用回路ブロック86が
配置されたケース体81(無線機本体)と、その側部に
接続された樹脂成形体などからなる第1のバンド体82
Lおよび第2のバンド体82Rからなる腕装着用バンド
とを有し、これらの第1のバンド体82Lおよび第2の
バンド体82Rには第1の導電体板831および第2の
導電体板832がそれぞれ一体的に成形、固定された状
態にある。また、第1の導電体板831および第2の導
電体板832のいずれの側にも長さ方向にスリット83
a,83bが形成されており、このスリット83a,8
3bを有する第1の導電体板831および第2の導電体
板832によって、腕装着型無線機80のアンテナ体8
4が構成されている。
【0084】ここで、スリット83a,83bはケース
体81の側の第1の導電体板831および第2の導電体
板832の端縁から第1の導電体板831および第2の
導電体板832の長さ方向に形成されており、第1の導
電体板831および第2の導電体板832のケース体8
1の側の端縁において、スリット83a,83bは開放
端になっている。このため、スリット83a,83bに
よって、第1の導電体板831の側は一方側端部831
aおよび他方側端部831bに分離され、第2の導電体
板832の側も一方側端部832aおよび他方側端部8
32bに分離されている。そして、第1の導電体板83
1の一方側端部831aと第2の導電体板832の一方
側端部832aとはケース体81の内部において配線接
続された状態にあり、第1の導電体板831の他方側端
部831bと第2の導電体板832の他方側端部832
aとはケース体81の内部において配線接続された状態
にある。すなわち、ケース体81には、その両側面部に
それぞれ2個ずつの導電性端子821a,821b,8
21c,821dが一体に形成されており、それらの各
端部に対して、第1の導電体板831の一方側端部83
1a,その他方側端部831b,第2の導電体板832
の一方側端部832aおよび他方側端部832bがはん
だ接合などによって導電接続されている。また、導電性
端子821aと導電性端子821cとは、無線機用回路
ブロック86を構成する無線機用回路基板867の一方
側回路パターン867aを介して導電接続している一
方、導電性端子821bと導電性端子821dとは、無
線機用回路基板867の他方側回路パターン867bを
介して導電接続している。また、図33に示すように、
導電性端子821a,821b,821c,821dは
無線機用回路ブロック86との導電接続位置側に屈曲部
を有しており、この屈曲部によるばね性をもって無線機
用回路基板867の一方側回路パターン867aおよび
他方側回路パターン867bに導電接続している。この
ため、ケース体81の内部に対しては、振動などが伝播
しないようになっている。なお、一方側回路パターン8
67aと他方側回路パターン867bとの間にはアンテ
ナ共振周波数調整用の可変容量コンデンサ869が装荷
され、無線機用回路基板867の下面側には電池864
が配置されている。
体81の側の第1の導電体板831および第2の導電体
板832の端縁から第1の導電体板831および第2の
導電体板832の長さ方向に形成されており、第1の導
電体板831および第2の導電体板832のケース体8
1の側の端縁において、スリット83a,83bは開放
端になっている。このため、スリット83a,83bに
よって、第1の導電体板831の側は一方側端部831
aおよび他方側端部831bに分離され、第2の導電体
板832の側も一方側端部832aおよび他方側端部8
32bに分離されている。そして、第1の導電体板83
1の一方側端部831aと第2の導電体板832の一方
側端部832aとはケース体81の内部において配線接
続された状態にあり、第1の導電体板831の他方側端
部831bと第2の導電体板832の他方側端部832
aとはケース体81の内部において配線接続された状態
にある。すなわち、ケース体81には、その両側面部に
それぞれ2個ずつの導電性端子821a,821b,8
21c,821dが一体に形成されており、それらの各
端部に対して、第1の導電体板831の一方側端部83
1a,その他方側端部831b,第2の導電体板832
の一方側端部832aおよび他方側端部832bがはん
だ接合などによって導電接続されている。また、導電性
端子821aと導電性端子821cとは、無線機用回路
ブロック86を構成する無線機用回路基板867の一方
側回路パターン867aを介して導電接続している一
方、導電性端子821bと導電性端子821dとは、無
線機用回路基板867の他方側回路パターン867bを
介して導電接続している。また、図33に示すように、
導電性端子821a,821b,821c,821dは
無線機用回路ブロック86との導電接続位置側に屈曲部
を有しており、この屈曲部によるばね性をもって無線機
用回路基板867の一方側回路パターン867aおよび
他方側回路パターン867bに導電接続している。この
ため、ケース体81の内部に対しては、振動などが伝播
しないようになっている。なお、一方側回路パターン8
67aと他方側回路パターン867bとの間にはアンテ
ナ共振周波数調整用の可変容量コンデンサ869が装荷
され、無線機用回路基板867の下面側には電池864
が配置されている。
【0085】このような構成の腕装着型無線機80にお
いては、装着者の腕の太さによって共振周波数がずれな
いので、アンテナ利得が高く維持できるという実施例4
に係る腕装着型無線機において得られた効果に加えて、
以下の効果も奏する。すなわち、第1の導電体板831
および第2の導電体板832はいずれも第1のバンド体
82Lまたは第2のバンド体82Rの側に形成されて、
ケース体81の側とは導電性端子821a,821b,
821c,821dを介して導電接続しており、ケース
体81の側と腕装着用バンドの側とは別体である。従っ
て、腕装着型無線機80を使用していくうちに腕装着用
バンドの側のみが損傷した場合には、腕装着用バンドの
側をケース体81から取り外して、交換することも容易
である。
いては、装着者の腕の太さによって共振周波数がずれな
いので、アンテナ利得が高く維持できるという実施例4
に係る腕装着型無線機において得られた効果に加えて、
以下の効果も奏する。すなわち、第1の導電体板831
および第2の導電体板832はいずれも第1のバンド体
82Lまたは第2のバンド体82Rの側に形成されて、
ケース体81の側とは導電性端子821a,821b,
821c,821dを介して導電接続しており、ケース
体81の側と腕装着用バンドの側とは別体である。従っ
て、腕装着型無線機80を使用していくうちに腕装着用
バンドの側のみが損傷した場合には、腕装着用バンドの
側をケース体81から取り外して、交換することも容易
である。
【0086】また、腕装着型無線機80は、各部材毎に
製造できるので、生産性が高いという効果も奏する。
製造できるので、生産性が高いという効果も奏する。
【0087】なお、実施例4および実施例4の変形例に
係る腕装着型無線機のいずれにおいても、その共振周波
数補償手段として、導電体板側の面積変化を利用したも
のであったが、これに代えて、バンド体の樹脂層の存在
する割合(誘電率変化部)や肉厚(肉厚変化部)を領域
毎に変えることによって、装着者の腕の太さによって生
じる共振周波数のずれを補償してもよい。
係る腕装着型無線機のいずれにおいても、その共振周波
数補償手段として、導電体板側の面積変化を利用したも
のであったが、これに代えて、バンド体の樹脂層の存在
する割合(誘電率変化部)や肉厚(肉厚変化部)を領域
毎に変えることによって、装着者の腕の太さによって生
じる共振周波数のずれを補償してもよい。
【0088】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係る腕装着型無
線機においては、アンテナ体のループ長さの変化によっ
て生じる共振周波数のずれを導電体板とバンドコネクタ
部に形成された電極部との間に構成された電気的結合容
量の対向面積,誘電率または対向距離を変えて補償する
共振周波数補償手段が構成されていることに特徴を有す
る。従って、本発明によれば、ループ長さが腕の太さに
よって変化し、インダクタンス値が変化しても、電気的
結合容量の容量値が変化するため、その積は一定値に保
たれるので、共振周波数がずれないので、アンテナ利得
を高く維持できるという効果を奏する。
線機においては、アンテナ体のループ長さの変化によっ
て生じる共振周波数のずれを導電体板とバンドコネクタ
部に形成された電極部との間に構成された電気的結合容
量の対向面積,誘電率または対向距離を変えて補償する
共振周波数補償手段が構成されていることに特徴を有す
る。従って、本発明によれば、ループ長さが腕の太さに
よって変化し、インダクタンス値が変化しても、電気的
結合容量の容量値が変化するため、その積は一定値に保
たれるので、共振周波数がずれないので、アンテナ利得
を高く維持できるという効果を奏する。
【0089】また、アンテナ体を構成する導電体板の長
さ方向に溝を形成した場合には、スロットアンテナとし
ても機能するため、アンテナ体の指向特性が向上する。
さ方向に溝を形成した場合には、スロットアンテナとし
ても機能するため、アンテナ体の指向特性が向上する。
【図1】本発明の実施例1に係る腕装着型無線機の全体
構成を示す説明図である。
構成を示す説明図である。
【図2】図1に示す腕装着型無線機の概略横断面図であ
る。
る。
【図3】図1に示す腕装着型無線機の概略縦断面図であ
る。
る。
【図4】図1に示す腕装着型無線機のケース体周囲の概
略縦断面図である。
略縦断面図である。
【図5】図1に示す腕装着型無線機の中留め周囲の斜視
図である。
図である。
【図6】図5に示す中留めの分解図である。
【図7】図5に示す中留めの側面図である。
【図8】図5に示す中留めによりバンド体が接続された
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
【図9】(a)は図1に示す腕装着型無線機のアンテナ
部のブロック図、(b)はその等価回路図である。
部のブロック図、(b)はその等価回路図である。
【図10】(a)は図9に示す腕装着型無線機とは別の
アンテナ装置のブロック図、(b)はその等価回路図で
ある。
アンテナ装置のブロック図、(b)はその等価回路図で
ある。
【図11】図1に示す腕装着型無線機の回路ブロックの
ブロック図である。
ブロック図である。
【図12】(a)は図1に示す腕装着型無線機における
電気的結合容量の説明図、(b)は別の状態における電
気的結合容量の説明図である。
電気的結合容量の説明図、(b)は別の状態における電
気的結合容量の説明図である。
【図13】(a)は図1に示す腕装着型無線機における
電気的結合容量が変化することを示す説明図、(b)は
それを実現するための導電体板の形状を示す説明図であ
る。
電気的結合容量が変化することを示す説明図、(b)は
それを実現するための導電体板の形状を示す説明図であ
る。
【図14】(a)ないし(f)のいずれも、図1に示す
腕装着型無線機において、その電気的結合容量の変化を
可能にする導電体板の他の構造を示す説明図である。
腕装着型無線機において、その電気的結合容量の変化を
可能にする導電体板の他の構造を示す説明図である。
【図15】(a)は本発明の実施例2に係る腕装着型無
線機において、電気的結合容量が変化することを示す説
明図、(b)はそれを実現するためのバンド体の形状を
示す説明図である。
線機において、電気的結合容量が変化することを示す説
明図、(b)はそれを実現するためのバンド体の形状を
示す説明図である。
【図16】(a)ないし(f)のいずれも、図15に示
す腕装着型無線機において、その電気的結合容量の変化
を可能にする導電体板の他の構造を示す説明図である。
す腕装着型無線機において、その電気的結合容量の変化
を可能にする導電体板の他の構造を示す説明図である。
【図17】(a)は本発明の実施例3に係る腕装着型無
線機において、電気的結合容量が変化することを示す説
明図、(b)はそれを実現するためのバンド体の形状を
示す説明図である。
線機において、電気的結合容量が変化することを示す説
明図、(b)はそれを実現するためのバンド体の形状を
示す説明図である。
【図18】本発明の実施例4に係る腕装着型無線機の裏
側からの概略横断面図である。
側からの概略横断面図である。
【図19】図18に示す腕装着型無線機の概略縦断面図
である。
である。
【図20】図18に示す腕装着型無線機のアンテナ部の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図21】図18に示す腕装着型無線機のケース体内部
を示す概略縦断面図である。
を示す概略縦断面図である。
【図22】図18に示す腕装着型無線機の回路構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図23】図18に示す腕装着型無線機の回路構成とは
別の回路構成を示すブロック図である。
別の回路構成を示すブロック図である。
【図24】図18に示す腕装着型無線機のケース体内部
に構成された回路のブロック図である。
に構成された回路のブロック図である。
【図25】図18に示す腕装着型無線機の中留めの使用
態様を示す断面図である。
態様を示す断面図である。
【図26】(a)は図18に示す腕装着型無線機の指向
性を示す説明図、(b)はそれとの違いを説明するため
の説明図である。
性を示す説明図、(b)はそれとの違いを説明するため
の説明図である。
【図27】(a)は図18に示す腕装着型無線機の指向
性の評価において腕装着型無線機を単独で放置した状態
を示す説明図、(b)はそれを腕に装着して指向性を評
価した状態を示す説明図、(c)はそれらの状態におけ
る指向性の評価結果を示すグラフ図である。
性の評価において腕装着型無線機を単独で放置した状態
を示す説明図、(b)はそれを腕に装着して指向性を評
価した状態を示す説明図、(c)はそれらの状態におけ
る指向性の評価結果を示すグラフ図である。
【図28】図18に示す腕装着型無線機の指向性の評価
において腕装着型無線機を腕に装着した状態で腕を水平
に伸ばした状態を示す説明図である。
において腕装着型無線機を腕に装着した状態で腕を水平
に伸ばした状態を示す説明図である。
【図29】(a)は図18に示す腕装着型無線機の指向
性の評価において腕装着型無線機を単独で放置した状態
を示す説明図、(b)はそれを腕に装着して指向性を評
価した状態を示す説明図、(c)はそれらの状態におけ
る指向性の評価結果を示すグラフ図である。
性の評価において腕装着型無線機を単独で放置した状態
を示す説明図、(b)はそれを腕に装着して指向性を評
価した状態を示す説明図、(c)はそれらの状態におけ
る指向性の評価結果を示すグラフ図である。
【図30】図18に示す腕装着型無線機の指向性の評価
において腕装着型無線機を腕に装着した状態で腕を身体
の前面で折り曲げた状態を示す説明図である。
において腕装着型無線機を腕に装着した状態で腕を身体
の前面で折り曲げた状態を示す説明図である。
【図31】図18に示す腕装着型無線機の指向性の評価
において腕装着型無線機を腕に装着した状態で腕を身体
の側面で折り曲げた状態を示す説明図である。
において腕装着型無線機を腕に装着した状態で腕を身体
の側面で折り曲げた状態を示す説明図である。
【図32】本発明の実施例4の改良例に係る腕装着型無
線機の概略横断面図である。
線機の概略横断面図である。
【図33】図32に示す腕装着型無線機の概略縦断面図
である。
である。
【図34】従来の腕装着型無線機の全体構成を示す斜視
図である。
図である。
【図35】図34に示す腕装着型無線機のブロック図で
ある。
ある。
1,40,46,50,80・・・腕装着型無線機 2・・・受信機本体 3,52・・・腕装着用バンド 3L,52L,82L・・・第1のバンド体 3R,52R,82R・・・第2のバンド体 5,54,84・・・アンテナ体 5L,831・・・第1の導電体板 5R,832・・・第2の導電体板 6・・・電気的結合容量 10・・・アンテナ回路 15・・・面積変化部 21・・・外装ケース 22・・・回路基板 23,56,86・・・無線機用回路ブロック 24・・・アンテナ入力端子 30,55・・・バンドコネクタ部 31・・・尾錠(中留め) 32,532・・・金属電極板 45・・・誘電率変化部 47・・・肉厚変化部 51,81・・・ケース体 53・・・導電体板 53a,83a,83b・・・スリット 232,569,869・・・可変容量コンデンサ 233,570・・・カップリング用コンデンサ 441,451,461・・・樹脂層 452・・・空気層 521・・・中留め 522・・・中留め受け 520・・・樹脂層 566・・・回路ケース 551・・・面積変化部 H1 ,H2 ・・・磁界成分 E・・・電界成分
Claims (5)
- 【請求項1】 絶縁性のバンド体の自由端側を分離した
状態および連結して前記バンド体を腕などに装着可能な
状態にするバンドコネクタ部と、前記バンド体に固定さ
れており、前記バンドコネクタ部によって前記バンド体
が接続された状態でループ状のアンテナ体を構成する導
電体板と、前記バンド体の連結位置によって前記導電体
板と前記バンドコネクタ部に設けられた電極部との間に
構成される電気的結合容量の容量値を変化させて、その
共振周波数のずれを補償する共振周波数補償手段と、を
有することを特徴とする無線機用アンテナ装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記共振周波数補償
手段は、前記バンド体の連結位置によって前記電極部と
前記導電体板との対向面積を変化させて前記電気的結合
容量の容量値を変化させる前記導電体板側の面積変化部
を有することを特徴とする無線機用アンテナ装置。 - 【請求項3】 請求項1において、前記共振周波数補償
手段は、前記バンド体の連結位置によって前記電極部と
前記導電体板との間の誘電率を変化させる前記バンド体
側の誘電率変化部を有することを特徴とする無線機用ア
ンテナ装置。 - 【請求項4】 請求項1において、前記共振周波数補償
手段は、前記バンド体の連結位置によって前記電極部と
前記導電体板との対向距離を変化させる前記バンド体側
の肉厚変化部を有することを特徴とする無線機用アンテ
ナ装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかの項
において、前記導電体板には、その長さ方向に溝が形成
されていることを特徴とする無線機用アンテナ装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24070392A JPH0690107A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 無線機用アンテナ装置 |
| US08/042,050 US5450091A (en) | 1988-08-05 | 1993-04-02 | Variable size antenna device having resonance frequency compensation |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24070392A JPH0690107A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 無線機用アンテナ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0690107A true JPH0690107A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17063453
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24070392A Pending JPH0690107A (ja) | 1988-08-05 | 1992-09-09 | 無線機用アンテナ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0690107A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005121637A (ja) * | 2003-09-03 | 2005-05-12 | Eta Sa Manufacture Horlogere Suisse | ケースを貫通する電気的接続手段を有するリストバンドを備えた携帯品、その製品用の電気的接点フランジ、およびそのフランジの取付方法 |
| WO2008143220A1 (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | アンテナ装置 |
| JP2008288916A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Panasonic Electric Works Co Ltd | アンテナ装置 |
| JP2016111384A (ja) * | 2014-12-02 | 2016-06-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | アンテナ装置 |
| US11180054B2 (en) | 2019-01-25 | 2021-11-23 | Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha | Sliding device |
| US11192472B2 (en) | 2019-01-25 | 2021-12-07 | Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha | Sliding device |
-
1992
- 1992-09-09 JP JP24070392A patent/JPH0690107A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005121637A (ja) * | 2003-09-03 | 2005-05-12 | Eta Sa Manufacture Horlogere Suisse | ケースを貫通する電気的接続手段を有するリストバンドを備えた携帯品、その製品用の電気的接点フランジ、およびそのフランジの取付方法 |
| WO2008143220A1 (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | アンテナ装置 |
| JP2008288915A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Panasonic Electric Works Co Ltd | アンテナ装置 |
| JP2008288916A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Panasonic Electric Works Co Ltd | アンテナ装置 |
| JP2016111384A (ja) * | 2014-12-02 | 2016-06-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | アンテナ装置 |
| US11180054B2 (en) | 2019-01-25 | 2021-11-23 | Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha | Sliding device |
| US11192472B2 (en) | 2019-01-25 | 2021-12-07 | Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha | Sliding device |
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