JPH0633211A - 水素脆化の発生しない超高強度亜鉛めっき鋼板 - Google Patents
水素脆化の発生しない超高強度亜鉛めっき鋼板Info
- Publication number
- JPH0633211A JPH0633211A JP21357192A JP21357192A JPH0633211A JP H0633211 A JPH0633211 A JP H0633211A JP 21357192 A JP21357192 A JP 21357192A JP 21357192 A JP21357192 A JP 21357192A JP H0633211 A JPH0633211 A JP H0633211A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- hydrogen embrittlement
- plating
- zinc
- generation
- Prior art date
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水素脆化の発生しない超高強度亜鉛めっき鋼
板を提供する。 【構成】 引張強さ1180N/mm2以上の超高強度鋼
板の片方の表面にのみ純亜鉛又は亜鉛系めっき層を付与
することにより、水素脆化を防止する。片面めっきで
も、両面めっき後に片面めっき層を研削により除去して
もよい。自動車のバンパー、ドアの補強部材、更には建
築用の足場材など、軽量でかつ高耐食性が要求される用
途において好適である。
板を提供する。 【構成】 引張強さ1180N/mm2以上の超高強度鋼
板の片方の表面にのみ純亜鉛又は亜鉛系めっき層を付与
することにより、水素脆化を防止する。片面めっきで
も、両面めっき後に片面めっき層を研削により除去して
もよい。自動車のバンパー、ドアの補強部材、更には建
築用の足場材など、軽量でかつ高耐食性が要求される用
途において好適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のバンパー、ドア
の補強部材、更には建築用の足場材など、軽量でかつ高
耐食性が要求される用途において好適な超高強度亜鉛め
っき鋼板に関するものである。
の補強部材、更には建築用の足場材など、軽量でかつ高
耐食性が要求される用途において好適な超高強度亜鉛め
っき鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国のCAFE(Corporate Average
Fuel Economy)の規制強化提案により自動車の軽量化
が進み、バンパー、ドアの補強部材などに1180N/
mm2以上の超高強度薄鋼板が採用されるようになってき
た。これらの鋼板は非めっき材で耐食性に問題があり、
最近、その防錆力向上のために亜鉛めっき化が検討され
るようになってきた。
Fuel Economy)の規制強化提案により自動車の軽量化
が進み、バンパー、ドアの補強部材などに1180N/
mm2以上の超高強度薄鋼板が採用されるようになってき
た。これらの鋼板は非めっき材で耐食性に問題があり、
最近、その防錆力向上のために亜鉛めっき化が検討され
るようになってきた。
【0003】しかし、このような超高強度鋼板に亜鉛め
っきをすると、例えば、電気亜鉛めっきでは、めっき前
の酸洗及びめっき浴などで陰極反応で発生する水素が鋼
板中に進入、また溶融亜鉛めっきでは、そのラインの加
熱雰囲気中の水素が鋼板中に進入し、いずれにおいても
水素脆化を起こすことが知られている。
っきをすると、例えば、電気亜鉛めっきでは、めっき前
の酸洗及びめっき浴などで陰極反応で発生する水素が鋼
板中に進入、また溶融亜鉛めっきでは、そのラインの加
熱雰囲気中の水素が鋼板中に進入し、いずれにおいても
水素脆化を起こすことが知られている。
【0004】このような水素脆化は、遅れ破壊と同様、
引張強さ1180N/mm2以上の強度で発生し易いこと
が知られている。鋼板の水素脆化はこの拡散性水素によ
って生じ、200℃で数時間加熱することでこの水素が
減少することが報告されている(例えば、「金属表面技
術」Vol.39、No.7、1988、p.52)。しかしな
がら、このように鋼板を加熱処理しても鋼中の拡散性水
素を完全に排除することは困難であり、水素脆化を防止
できない。また、亜鉛めっき後に鋼板を加熱処理すると
亜鉛めっき層が変質し、目的とした耐食性が得られな
い。
引張強さ1180N/mm2以上の強度で発生し易いこと
が知られている。鋼板の水素脆化はこの拡散性水素によ
って生じ、200℃で数時間加熱することでこの水素が
減少することが報告されている(例えば、「金属表面技
術」Vol.39、No.7、1988、p.52)。しかしな
がら、このように鋼板を加熱処理しても鋼中の拡散性水
素を完全に排除することは困難であり、水素脆化を防止
できない。また、亜鉛めっき後に鋼板を加熱処理すると
亜鉛めっき層が変質し、目的とした耐食性が得られな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
良好な耐食性を有しかつ水素脆化の発生しない引張強さ
1180N/mm2以上の亜鉛系めっき鋼板は存在しなか
った。
良好な耐食性を有しかつ水素脆化の発生しない引張強さ
1180N/mm2以上の亜鉛系めっき鋼板は存在しなか
った。
【0006】本発明は、上述の現状に鑑みてなされたさ
れたものであって、水素放出のための再加熱処理するこ
となく、所定の亜鉛又は亜鉛系めっきを施したままで水
素脆化が発生しない引張強さ1180N/mm2以上の鋼
板を提供することを目的とするものである。
れたものであって、水素放出のための再加熱処理するこ
となく、所定の亜鉛又は亜鉛系めっきを施したままで水
素脆化が発生しない引張強さ1180N/mm2以上の鋼
板を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、引張強さ1180N/mm2以
上の超高強度鋼板の片方の表面にのみ純亜鉛又は亜鉛系
めっき層を有することを特徴とするものである。
の手段として、本発明は、引張強さ1180N/mm2以
上の超高強度鋼板の片方の表面にのみ純亜鉛又は亜鉛系
めっき層を有することを特徴とするものである。
【0008】以下に本発明について更に具体的に説明す
る。
る。
【0009】
【作用】前述のとおり、本発明は、引張強さ1180N
/mm2以上の超高強度鋼板の片方の表面にのみ純亜鉛、
又は亜鉛系めっきを施すことにより、水素脆化の発生を
防止するものである。
/mm2以上の超高強度鋼板の片方の表面にのみ純亜鉛、
又は亜鉛系めっきを施すことにより、水素脆化の発生を
防止するものである。
【0010】これは、本発明者が従来法での水素脆化の
発生原因について究明した結果に基づいて開発したもの
である。すなわち、引張強さが1180N/mm2よりも
低い鋼板の場合は、両面に亜鉛めっきを施しても水素脆
化の問題は特に発生しなかった。従来法は、この方法を
踏襲して引張強さ1180N/mm2以上の超高強度鋼板
の両面に亜鉛めっきを施していたため、水素脆化の発生
を防止できなかったことが判明した。
発生原因について究明した結果に基づいて開発したもの
である。すなわち、引張強さが1180N/mm2よりも
低い鋼板の場合は、両面に亜鉛めっきを施しても水素脆
化の問題は特に発生しなかった。従来法は、この方法を
踏襲して引張強さ1180N/mm2以上の超高強度鋼板
の両面に亜鉛めっきを施していたため、水素脆化の発生
を防止できなかったことが判明した。
【0011】片面にのみ亜鉛めっき層を付与することに
よって水素脆化の発生が防止できる理由については、必
ずしも明確ではないが、亜鉛めっき層中よりも鋼中の方
が水素の拡散が速いため、非亜鉛めっき面からの鋼中水
素の放出が起こり易く、鋼中の水素濃度が低下すること
によるものと考えられる。
よって水素脆化の発生が防止できる理由については、必
ずしも明確ではないが、亜鉛めっき層中よりも鋼中の方
が水素の拡散が速いため、非亜鉛めっき面からの鋼中水
素の放出が起こり易く、鋼中の水素濃度が低下すること
によるものと考えられる。
【0012】片面にのみ亜鉛めっき層を付与する方法と
しては、電気亜鉛めっきで片面のみめっきする方法、及
び電気亜鉛めっき又は溶融亜鉛めっき後、機械的に片面
のめっき層を研削し除去する方法などがあるが、特にこ
れらに限定されるものではない。
しては、電気亜鉛めっきで片面のみめっきする方法、及
び電気亜鉛めっき又は溶融亜鉛めっき後、機械的に片面
のめっき層を研削し除去する方法などがあるが、特にこ
れらに限定されるものではない。
【0013】また、亜鉛めっきの種類、方法についても
特に限定されるものではない。純亜鉛めっきとしては電
気亜鉛めっき、溶融亜鉛めっきなどがある。また、亜鉛
系めっきとしては、Zn−Ni、Zn−Mnなどの電気合金
亜鉛めっき、合金化溶融亜鉛めっきなどがある。これら
の亜鉛めっき鋼板の片面めっき層が単一の層であって
も、2種類以上のめっきからなる複合層であっても、更
に片面めっき層の表面に各種の表面処理、すなわち、ク
ロメート処理又はりん酸塩処理などが施されていても、
本発明の効果は変わらない。
特に限定されるものではない。純亜鉛めっきとしては電
気亜鉛めっき、溶融亜鉛めっきなどがある。また、亜鉛
系めっきとしては、Zn−Ni、Zn−Mnなどの電気合金
亜鉛めっき、合金化溶融亜鉛めっきなどがある。これら
の亜鉛めっき鋼板の片面めっき層が単一の層であって
も、2種類以上のめっきからなる複合層であっても、更
に片面めっき層の表面に各種の表面処理、すなわち、ク
ロメート処理又はりん酸塩処理などが施されていても、
本発明の効果は変わらない。
【0014】また、被めっき材である鋼板の種類につい
ても特に限定されるものではなく、冷延高強度鋼板であ
っても、熱延高強度鋼板であってもよい。勿論、コイル
であっても、シートであってもよい。
ても特に限定されるものではなく、冷延高強度鋼板であ
っても、熱延高強度鋼板であってもよい。勿論、コイル
であっても、シートであってもよい。
【0015】なお、このような片面亜鉛めっき鋼板をコ
イルに巻き取る場合、めっき面をコイルの内周側にし、
圧縮荷重がかかるようにすると、水素脆化の防止に一層
有利である。
イルに巻き取る場合、めっき面をコイルの内周側にし、
圧縮荷重がかかるようにすると、水素脆化の防止に一層
有利である。
【0016】次に本発明の実施例を示す。
【0017】
【実施例】原板として、連続焼鈍炉により変態組織強化
した冷延鋼板(1.6mm厚)、及び変態組織強化と析出強
化を活用した熱延鋼板(24mm厚)を用いて、種々の亜鉛
めっきを施した鋼板について、長さ70mm、幅15mmの
試験片にシャー切断し、4点曲げによりコイルと同じ歪
みを付与して大気中室温に1週間保持し、割れの発生を
調べた。原板の種類及び引張強さ、めっきの種類及び付
着量、めっき後の表面処理の有無及び種類、水素脆化発
生の有無などを表1に示す。
した冷延鋼板(1.6mm厚)、及び変態組織強化と析出強
化を活用した熱延鋼板(24mm厚)を用いて、種々の亜鉛
めっきを施した鋼板について、長さ70mm、幅15mmの
試験片にシャー切断し、4点曲げによりコイルと同じ歪
みを付与して大気中室温に1週間保持し、割れの発生を
調べた。原板の種類及び引張強さ、めっきの種類及び付
着量、めっき後の表面処理の有無及び種類、水素脆化発
生の有無などを表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】なお、鋼No.3〜No.7、No.9〜No.1
0については、めっき後に片面のめっき層を機械的に研
削し除去した。水素脆化は、4点曲げで歪みを付与した
サンプルを塩酸浸漬させて破断の有無により評価した。
0については、めっき後に片面のめっき層を機械的に研
削し除去した。水素脆化は、4点曲げで歪みを付与した
サンプルを塩酸浸漬させて破断の有無により評価した。
【0020】表1より明らかなように、鋼No.1は、強
度が低いため、両面めっきでも水素脆化が発生していな
い。鋼No.2及びNo.8は、いずれも従来法によるもの
であり、水素脆化が発生している。一方、鋼No.3〜N
o.7、No.9〜No.10は、いずれも本発明例であり、
水素脆化が発生していない。
度が低いため、両面めっきでも水素脆化が発生していな
い。鋼No.2及びNo.8は、いずれも従来法によるもの
であり、水素脆化が発生している。一方、鋼No.3〜N
o.7、No.9〜No.10は、いずれも本発明例であり、
水素脆化が発生していない。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
1180N/mm2以上で純亜鉛又は亜鉛系めっきを施し
た鋼板であっても、片面めっき層とすることにより、水
素脆化の発生を防止できる。
1180N/mm2以上で純亜鉛又は亜鉛系めっきを施し
た鋼板であっても、片面めっき層とすることにより、水
素脆化の発生を防止できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 引張強さ1180N/mm2以上の超高強
度鋼板の片方の表面にのみ純亜鉛又は亜鉛系めっき層を
有することを特徴とする水素脆化の発生しない超高強度
亜鉛めっき鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21357192A JPH0633211A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 水素脆化の発生しない超高強度亜鉛めっき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21357192A JPH0633211A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 水素脆化の発生しない超高強度亜鉛めっき鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0633211A true JPH0633211A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16641414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21357192A Withdrawn JPH0633211A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 水素脆化の発生しない超高強度亜鉛めっき鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633211A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20130093199A1 (en) * | 2011-10-14 | 2013-04-18 | GM Global Technology Operations LLC | Corrosion-resistant plating system |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP21357192A patent/JPH0633211A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20130093199A1 (en) * | 2011-10-14 | 2013-04-18 | GM Global Technology Operations LLC | Corrosion-resistant plating system |
| US8871077B2 (en) * | 2011-10-14 | 2014-10-28 | GM Global Technology Operations LLC | Corrosion-resistant plating system |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |