JPH061625A - 石英系光ファイバの製造方法 - Google Patents
石英系光ファイバの製造方法Info
- Publication number
- JPH061625A JPH061625A JP4189853A JP18985392A JPH061625A JP H061625 A JPH061625 A JP H061625A JP 4189853 A JP4189853 A JP 4189853A JP 18985392 A JP18985392 A JP 18985392A JP H061625 A JPH061625 A JP H061625A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- coating layer
- inorganic coating
- compound
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Glass Melting And Manufacturing (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高度の機械的特性、水分の透過阻止能を確保
して、長期信頼性を満足させることのできる石英系光フ
ァイバの製造方法を提供とする。 【構成】 線引き後の光ファイバ外周面に無機被覆層4
を形成し、その後、無機被覆層4に化合エネルギを照射
して、光ファイバ3と無機被覆層4との間にこれらの化
合物層5を形成する。 【効果】 光ファイバ1と無機被覆層4との間に化合物
層5を形成するから、機械的特性、伝送特性、水分の透
過阻止能を含めた長期信頼性を満足させることのできる
石英系光ファイバが得られる。
して、長期信頼性を満足させることのできる石英系光フ
ァイバの製造方法を提供とする。 【構成】 線引き後の光ファイバ外周面に無機被覆層4
を形成し、その後、無機被覆層4に化合エネルギを照射
して、光ファイバ3と無機被覆層4との間にこれらの化
合物層5を形成する。 【効果】 光ファイバ1と無機被覆層4との間に化合物
層5を形成するから、機械的特性、伝送特性、水分の透
過阻止能を含めた長期信頼性を満足させることのできる
石英系光ファイバが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信、光学の分野で用い
られる石英系の光ファイバを製造するための方法に関す
る。
られる石英系の光ファイバを製造するための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】石英系の光ファイバ、たとえば、光通信
に用いられる光ファイバの場合、長期間にわたる使用に
おいて機械的特性、伝送特性が経時変化(劣化)するた
めに、通信システムの信頼性を損なわせることがある。
に用いられる光ファイバの場合、長期間にわたる使用に
おいて機械的特性、伝送特性が経時変化(劣化)するた
めに、通信システムの信頼性を損なわせることがある。
【0003】このような経時劣化が生じるのは、光ファ
イバ製造時、接続時の取り扱いにおいて光ファイバ表面
に微小傷がつき、これが水分を含む環境下に長期間布設
されたとき、周囲の水分、布設時の張力が微小傷に作用
し、これを成長させるからである。特に、高温多湿の環
境下においては、前記微小傷に対する水分の作用が顕著
になるので、光ファイバの強度劣化がより進行し、他に
も、水素分子が光ファイバのコア付近にまで侵入したと
き、波長1.24μm付近に吸収ピークがあらわれるの
で、この波長域での伝送特性が低下する。
イバ製造時、接続時の取り扱いにおいて光ファイバ表面
に微小傷がつき、これが水分を含む環境下に長期間布設
されたとき、周囲の水分、布設時の張力が微小傷に作用
し、これを成長させるからである。特に、高温多湿の環
境下においては、前記微小傷に対する水分の作用が顕著
になるので、光ファイバの強度劣化がより進行し、他に
も、水素分子が光ファイバのコア付近にまで侵入したと
き、波長1.24μm付近に吸収ピークがあらわれるの
で、この波長域での伝送特性が低下する。
【0004】その対策として、カーボン被膜のごときハ
ーメチック被膜を光ファイバの外周面に形成し、ハーメ
チック被膜の上から樹脂被覆することが行なわれてい
る。ハーメチック被膜は、高密度の組成をもち、樹脂被
膜にはみられない高度の非透過性を有するので、その範
囲内において光ファイバの信頼性を保証する。
ーメチック被膜を光ファイバの外周面に形成し、ハーメ
チック被膜の上から樹脂被覆することが行なわれてい
る。ハーメチック被膜は、高密度の組成をもち、樹脂被
膜にはみられない高度の非透過性を有するので、その範
囲内において光ファイバの信頼性を保証する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ハーメチック
被膜については、つぎのようなことが指摘されている。
その一つは、ハーメチック被膜が脆い性質のものである
ために、光ファイバ接続に際して樹脂被覆層が取り除か
れたとき、その被膜表面が傷つきやすくなることであ
る。他の一つは、石英系光ファイバとハーメチック被膜
との材質が異なるためにこれらの相対密着力が弱く、ハ
ーメチック被膜が光ファイバから剥離しやすいことであ
る。さらに、他の一つは、緻密な原子配列のグラファイ
ト結晶を多く含むカーボン被膜の場合、被膜破断に至る
伸び歪が光ファイバよりも小さいために、通常の樹脂被
覆光ファイバと比べ初期強度が低下することである。そ
れゆえ、ハーメチック被膜をもつ光ファイバは、樹脂被
覆のみの光ファイバと比べて取り扱いが容易でなく、光
ファイバの端末処理、接続作業中における破断事故がか
えって多発する。
被膜については、つぎのようなことが指摘されている。
その一つは、ハーメチック被膜が脆い性質のものである
ために、光ファイバ接続に際して樹脂被覆層が取り除か
れたとき、その被膜表面が傷つきやすくなることであ
る。他の一つは、石英系光ファイバとハーメチック被膜
との材質が異なるためにこれらの相対密着力が弱く、ハ
ーメチック被膜が光ファイバから剥離しやすいことであ
る。さらに、他の一つは、緻密な原子配列のグラファイ
ト結晶を多く含むカーボン被膜の場合、被膜破断に至る
伸び歪が光ファイバよりも小さいために、通常の樹脂被
覆光ファイバと比べ初期強度が低下することである。そ
れゆえ、ハーメチック被膜をもつ光ファイバは、樹脂被
覆のみの光ファイバと比べて取り扱いが容易でなく、光
ファイバの端末処理、接続作業中における破断事故がか
えって多発する。
【0006】本発明はこのような技術的課題に鑑み、高
度の機械的特性、水分の透過阻止能を確保して、長期信
頼性を満足させることのできる石英系光ファイバの製造
方法を提供しようとするものである。
度の機械的特性、水分の透過阻止能を確保して、長期信
頼性を満足させることのできる石英系光ファイバの製造
方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る石英系光フ
ァイバの製造方法は、所期の目的を達成するために、石
英系の光ファイバ母材を加熱延伸手段により線引きして
光ファイバをつくり、その線引き後、光ファイバの外周
面を無機材料で被覆して、光ファイバの外周面に無機被
覆層を形成し、その形成後、無機被覆層に化合エネルギ
を照射して、光ファイバと無機被覆層との間にこれらの
化合物層を形成することを特徴とする。
ァイバの製造方法は、所期の目的を達成するために、石
英系の光ファイバ母材を加熱延伸手段により線引きして
光ファイバをつくり、その線引き後、光ファイバの外周
面を無機材料で被覆して、光ファイバの外周面に無機被
覆層を形成し、その形成後、無機被覆層に化合エネルギ
を照射して、光ファイバと無機被覆層との間にこれらの
化合物層を形成することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明方法によるとき、石英系光ファイバの外
周面に無機被覆層(ハーメチック層)を形成するだけで
なく、該各光ファイバ、無機被覆層に、イオンビーム、
レーザビーム、電子線ビームなどのエネルギを照射して
これらの間に化合物層を生成し、この化合物層を介して
光ファイバと無機被覆層とを化合(一体化)している。
このようにして形成された無機被覆層は、脆性破壊に対
する抵抗が大きいために靭性が高く、表面傷を負いがた
く、しかも、組織が緻密であるために水分の透過阻止能
にも優れる。特に、光ファイバと無機被覆層とは、これ
らの化合物層を介して一体化されているために両者の剥
離が起こりがたい。このような無機被覆層をもつ光ファ
イバには、これの取り扱い中あるいは布設後において、
表面傷、破断、水素分子の侵入など、有害な事態を惹き
起こすことがなく、長期間にわたり、安定した機械的特
性、伝送特性を発揮する。
周面に無機被覆層(ハーメチック層)を形成するだけで
なく、該各光ファイバ、無機被覆層に、イオンビーム、
レーザビーム、電子線ビームなどのエネルギを照射して
これらの間に化合物層を生成し、この化合物層を介して
光ファイバと無機被覆層とを化合(一体化)している。
このようにして形成された無機被覆層は、脆性破壊に対
する抵抗が大きいために靭性が高く、表面傷を負いがた
く、しかも、組織が緻密であるために水分の透過阻止能
にも優れる。特に、光ファイバと無機被覆層とは、これ
らの化合物層を介して一体化されているために両者の剥
離が起こりがたい。このような無機被覆層をもつ光ファ
イバには、これの取り扱い中あるいは布設後において、
表面傷、破断、水素分子の侵入など、有害な事態を惹き
起こすことがなく、長期間にわたり、安定した機械的特
性、伝送特性を発揮する。
【0009】
【実施例】本発明に係る石英系光ファイバの製造方法に
ついて、図示の実施例を参照して説明する。図1に例示
した光ファイバ製造手段の場合、光ファイバ用の線引装
置11と、無機材料コーティング用の一次被覆装置21
と、化合エネルギ照射装置41、樹脂コーティング用の
二次被覆装置51と、樹脂硬化装置61と、光ファイバ
用の巻取装置71とがタンデムに配置されている。
ついて、図示の実施例を参照して説明する。図1に例示
した光ファイバ製造手段の場合、光ファイバ用の線引装
置11と、無機材料コーティング用の一次被覆装置21
と、化合エネルギ照射装置41、樹脂コーティング用の
二次被覆装置51と、樹脂硬化装置61と、光ファイバ
用の巻取装置71とがタンデムに配置されている。
【0010】光ファイバ用の線引装置11は、光ファイ
バ母材7を昇降自在に支持するための昇降機(図示せ
ず)と、電気ヒータからなるリング状の線引炉12とが
組み合わされたものであり、線引炉12の下位には、リ
ング状をなす非接触式の外径測定器13が配置されてい
る。
バ母材7を昇降自在に支持するための昇降機(図示せ
ず)と、電気ヒータからなるリング状の線引炉12とが
組み合わされたものであり、線引炉12の下位には、リ
ング状をなす非接触式の外径測定器13が配置されてい
る。
【0011】光ファイバ母材7としては、コア用ガラス
とクラッド用ガラスとを備えた周知の石英系が用いられ
る。
とクラッド用ガラスとを備えた周知の石英系が用いられ
る。
【0012】無機材料コーティング用の一次被覆装置2
1としては、熱CVD装置、スパッタ装置、プラズマ装
置など、任意のものが採用されるが、図に例示された一
次被覆装置21はカーボン成膜用の熱CVD装置からな
る。すなわち、図示例の一次被覆装置21は、純カーボ
ンからなるCVD用の反応管22と、電気ヒータからな
るリング状の加熱炉27と、原料ガス供給系28とが組
み合わされたものである。CVD用の反応管22は、こ
れの上面、下面に入口23と出口24とを有するととも
に、その上部外周にガス導入口25、その下部外周にガ
ス排出口26がそれぞれ形成されており、かつ、反応管
22の外周には加熱炉27が備えつけられている。ちな
みに、反応管22内には、カーボン成膜用の原料ガスと
して、アセチレン(C2 H2 )のごとき炭化水素系の原
料ガスと、He、Ar、N2 のごとき希釈ガスとの混合
ガスをガス導入口25から供給する。一次被覆装置21
は、たとえば、前記の熱CVD装置、スパッタ装置、プ
ラズマ装置のうちから所定仕様のものを採用することに
より、非晶質カーボンのみ、または、グラファイト結晶
のみを成膜することができる。これら以外にも、一次被
覆装置21は、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Cr、M
o、Wなどを含む炭素物系、ケイ化物系、ホウ化物系、
チッ化物系の薄膜、アルミナ、ムライト、ゼオライト、
マグネシア、サイアロンなどを含む薄膜をつくることが
できる。
1としては、熱CVD装置、スパッタ装置、プラズマ装
置など、任意のものが採用されるが、図に例示された一
次被覆装置21はカーボン成膜用の熱CVD装置からな
る。すなわち、図示例の一次被覆装置21は、純カーボ
ンからなるCVD用の反応管22と、電気ヒータからな
るリング状の加熱炉27と、原料ガス供給系28とが組
み合わされたものである。CVD用の反応管22は、こ
れの上面、下面に入口23と出口24とを有するととも
に、その上部外周にガス導入口25、その下部外周にガ
ス排出口26がそれぞれ形成されており、かつ、反応管
22の外周には加熱炉27が備えつけられている。ちな
みに、反応管22内には、カーボン成膜用の原料ガスと
して、アセチレン(C2 H2 )のごとき炭化水素系の原
料ガスと、He、Ar、N2 のごとき希釈ガスとの混合
ガスをガス導入口25から供給する。一次被覆装置21
は、たとえば、前記の熱CVD装置、スパッタ装置、プ
ラズマ装置のうちから所定仕様のものを採用することに
より、非晶質カーボンのみ、または、グラファイト結晶
のみを成膜することができる。これら以外にも、一次被
覆装置21は、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Cr、M
o、Wなどを含む炭素物系、ケイ化物系、ホウ化物系、
チッ化物系の薄膜、アルミナ、ムライト、ゼオライト、
マグネシア、サイアロンなどを含む薄膜をつくることが
できる。
【0013】化合エネルギ照射装置41は、たとえば、
所定の化合エネルギを発生させるための手段と、その化
合エネルギをターゲットに向けて照射するための手段と
を備えている。具体的には、アルゴンのごとき不活性ガ
スイオンの照射装置、エキシマレーザ照射装置、電子ビ
ーム照射装置などが、化合エネルギ照射装置41として
採用される。
所定の化合エネルギを発生させるための手段と、その化
合エネルギをターゲットに向けて照射するための手段と
を備えている。具体的には、アルゴンのごとき不活性ガ
スイオンの照射装置、エキシマレーザ照射装置、電子ビ
ーム照射装置などが、化合エネルギ照射装置41として
採用される。
【0014】樹脂コーティング用の二次被覆装置51
は、ダイス型のコーティング器からなり、このコーティ
ング器内には、熱可塑性、常温硬化性、熱硬化性、紫外
線硬化性など、これらいずれかの性質をもつ合成樹脂が
液状の状態で収容されている。
は、ダイス型のコーティング器からなり、このコーティ
ング器内には、熱可塑性、常温硬化性、熱硬化性、紫外
線硬化性など、これらいずれかの性質をもつ合成樹脂が
液状の状態で収容されている。
【0015】樹脂硬化装置61は、二次被覆装置51に
おいて採用される樹脂の材質に基づき選定されるたとえ
ば、熱硬化性樹脂用の硬化装置は加熱手段を備え、紫外
線硬化性樹脂用の硬化装置は紫外線照射手段を備えてい
る。熱可塑性樹脂、常温硬化性樹脂などの場合は、この
ような硬化装置を特に必要としない。
おいて採用される樹脂の材質に基づき選定されるたとえ
ば、熱硬化性樹脂用の硬化装置は加熱手段を備え、紫外
線硬化性樹脂用の硬化装置は紫外線照射手段を備えてい
る。熱可塑性樹脂、常温硬化性樹脂などの場合は、この
ような硬化装置を特に必要としない。
【0016】光ファイバ用の巻取装置71は、モータを
介して電動回転するものからなり、これには、図示しな
い被覆光ファイバの巻取ボビンが取り外し可能に装着さ
れるようになっている。
介して電動回転するものからなり、これには、図示しな
い被覆光ファイバの巻取ボビンが取り外し可能に装着さ
れるようになっている。
【0017】本発明方法において作製される被覆光ファ
イバは、図2に例示するように、コア1、クラッド2を
有する石英系の光ファイバ3が無機被覆層4により一次
被覆され、かつ、クラッド2と無機被覆層4とがこれら
の化合物層5を介して一体化されており、さらに、無機
被覆層4の外周が樹脂被覆層6により二次被覆されたも
のである。
イバは、図2に例示するように、コア1、クラッド2を
有する石英系の光ファイバ3が無機被覆層4により一次
被覆され、かつ、クラッド2と無機被覆層4とがこれら
の化合物層5を介して一体化されており、さらに、無機
被覆層4の外周が樹脂被覆層6により二次被覆されたも
のである。
【0018】本発明方法において、図1の手段を介して
図2に示す被覆光ファイバを作製するとき、以下のよう
になる。
図2に示す被覆光ファイバを作製するとき、以下のよう
になる。
【0019】はじめ、石英系の光ファイバ母材7を線引
装置11の線引炉12内に低速挿入し、その線引炉12
内で軟化した母材7の下端を高速で引き取ることによ
り、光ファイバ3をつくる。こうして線引きされた光フ
ァイバ3は、外径測定器13を経由した後、一次被覆装
置21の反応管22内に進入する。
装置11の線引炉12内に低速挿入し、その線引炉12
内で軟化した母材7の下端を高速で引き取ることによ
り、光ファイバ3をつくる。こうして線引きされた光フ
ァイバ3は、外径測定器13を経由した後、一次被覆装
置21の反応管22内に進入する。
【0020】一次被覆装置21において、炭化水素系原
料(C2 H2 )、希釈ガス(He)などの各ガスは、配
管33からガス導入口25を経て高温の反応管22内に
送りこまれる。上記各ガスが導入された反応管22内で
は、これら各ガスの熱酸化反応によりグラファイト結晶
の微粒子、アモルファスカーボンの微粒子が生成され、
これらカーボン微粒子が光ファイバ3の外周面に付着す
るので、光ファイバ3の外周面には、図2で述べた無機
被覆層4が形成される。一次被覆装置21において、グ
ラファイト結晶の微粒子のみ、または、アモルファスカ
ーボンの微粒子のみを生成するとき、そのような成分の
原料ガスを反応管22内に導入して、前記と同様の反応
を行なえばよい。無機被覆層4により一次被覆された後
の光ファイバ3は、つぎの化合エネルギ照射装置41に
至る。
料(C2 H2 )、希釈ガス(He)などの各ガスは、配
管33からガス導入口25を経て高温の反応管22内に
送りこまれる。上記各ガスが導入された反応管22内で
は、これら各ガスの熱酸化反応によりグラファイト結晶
の微粒子、アモルファスカーボンの微粒子が生成され、
これらカーボン微粒子が光ファイバ3の外周面に付着す
るので、光ファイバ3の外周面には、図2で述べた無機
被覆層4が形成される。一次被覆装置21において、グ
ラファイト結晶の微粒子のみ、または、アモルファスカ
ーボンの微粒子のみを生成するとき、そのような成分の
原料ガスを反応管22内に導入して、前記と同様の反応
を行なえばよい。無機被覆層4により一次被覆された後
の光ファイバ3は、つぎの化合エネルギ照射装置41に
至る。
【0021】化合エネルギ照射装置41は、これから無
機被覆層4に向けて、たとえば、アルゴンイオンビーム
を照射する。かかる化合エネルギを受けた無機被覆層4
は、これの分子が励起されて光ファイバ3のクラッド2
と化合する。すなわち、クラッド(ケイ素)2の一部と
無機被覆層(例:カーボン)4とがSi−C結合して図
2の化合物層5を形成する。この化合物層5の場合、こ
れの一部がダイヤモンド様の結晶構造を呈しているの
で、硬度がきわめて高い。一次被覆光ファイバ3は、ク
ラッド2と無機被覆層4との間に化合物層5が形成され
た後、樹脂コーティング用の二次被覆装置51へ進入す
る。
機被覆層4に向けて、たとえば、アルゴンイオンビーム
を照射する。かかる化合エネルギを受けた無機被覆層4
は、これの分子が励起されて光ファイバ3のクラッド2
と化合する。すなわち、クラッド(ケイ素)2の一部と
無機被覆層(例:カーボン)4とがSi−C結合して図
2の化合物層5を形成する。この化合物層5の場合、こ
れの一部がダイヤモンド様の結晶構造を呈しているの
で、硬度がきわめて高い。一次被覆光ファイバ3は、ク
ラッド2と無機被覆層4との間に化合物層5が形成され
た後、樹脂コーティング用の二次被覆装置51へ進入す
る。
【0022】二次被覆装置(ダイス型のコーティング
器)51は、一例として、これの内部に紫外線硬化性の
液状樹脂を収容している。したがって、一次被覆後の光
ファイバ3が、二次被覆装置51内を通過したとき、無
機被覆層4の外周面には、図2で述べた樹脂被覆層6が
UV樹脂により形成される。樹脂被覆層6は、二次被覆
装置51のつぎに配置された樹脂硬化装置61から紫外
線の照射を受けて硬化される。
器)51は、一例として、これの内部に紫外線硬化性の
液状樹脂を収容している。したがって、一次被覆後の光
ファイバ3が、二次被覆装置51内を通過したとき、無
機被覆層4の外周面には、図2で述べた樹脂被覆層6が
UV樹脂により形成される。樹脂被覆層6は、二次被覆
装置51のつぎに配置された樹脂硬化装置61から紫外
線の照射を受けて硬化される。
【0023】こうして一次被覆、二次被覆された後の光
ファイバ3は、巻取装置71を介して巻き取られる。
ファイバ3は、巻取装置71を介して巻き取られる。
【0024】本発明方法による光ファイバ(具体例)、
従来の光ファイバ(比較例1、2)について、これら機
械的特性を評価したところ、図3に示す結果が得られ
た。具体例のサンプルは、光ファイバが外径125μm
φの石英系、無機被覆層が膜厚200Åのグラファイト
結晶製、樹脂被覆層が外径400μmφのUV樹脂製で
あり、光ファイバ(クラッドの一部)と無機被覆層とが
化合して化合物層を形成している。比較例1のサンプル
は、光ファイバ(クラッドの一部)と無機被覆層とが化
合していない点、すなわち、化合物層が形成されていな
い点を除き、具体例のサンプルと同じ仕様である。比較
例2のサンプルは、化合物層を含む無機被覆層が形成さ
れていない点を除き、具体例のサンプルと同じ仕様であ
る。各例のサンプル長は、いずれも40cmであり、そ
の中間部において10cm長だけ樹脂被覆が取り除かれ
ている。評価のための測定に際しては、光ファイバの樹
脂被覆のない部分に、400粒度のアルミニウム粉末を
落下させつつ、光ファイバに引張荷重をかけてこれに2
%の引張歪を与えた。
従来の光ファイバ(比較例1、2)について、これら機
械的特性を評価したところ、図3に示す結果が得られ
た。具体例のサンプルは、光ファイバが外径125μm
φの石英系、無機被覆層が膜厚200Åのグラファイト
結晶製、樹脂被覆層が外径400μmφのUV樹脂製で
あり、光ファイバ(クラッドの一部)と無機被覆層とが
化合して化合物層を形成している。比較例1のサンプル
は、光ファイバ(クラッドの一部)と無機被覆層とが化
合していない点、すなわち、化合物層が形成されていな
い点を除き、具体例のサンプルと同じ仕様である。比較
例2のサンプルは、化合物層を含む無機被覆層が形成さ
れていない点を除き、具体例のサンプルと同じ仕様であ
る。各例のサンプル長は、いずれも40cmであり、そ
の中間部において10cm長だけ樹脂被覆が取り除かれ
ている。評価のための測定に際しては、光ファイバの樹
脂被覆のない部分に、400粒度のアルミニウム粉末を
落下させつつ、光ファイバに引張荷重をかけてこれに2
%の引張歪を与えた。
【0025】図3を参照して明らかなように、具体例の
光ファイバは、強度分布が良好で低強度部も少なく、破
断確率50%のレベルにおいて破断強度が2.2GPa
を越えている。それに対し、比較例1、2の光ファイバ
は、強度分布が広く、破断確率50%のレベルにおける
破断強度が、具体例のものをかなり下回っている。
光ファイバは、強度分布が良好で低強度部も少なく、破
断確率50%のレベルにおいて破断強度が2.2GPa
を越えている。それに対し、比較例1、2の光ファイバ
は、強度分布が広く、破断確率50%のレベルにおける
破断強度が、具体例のものをかなり下回っている。
【0026】具体例の光ファイバについて、その無機被
覆層を電子線回折とラマン分光分析とで構造分析したと
ころ、グラファイト微結晶の存在が確認され、Si−C
結合による化合物層の存在も認められた。具体例の光フ
ァイバは、このような化合物層を含む無機被覆層が形成
されているために機械的特性が改善され、前記評価測定
試験において外傷を受けなかったといえる。
覆層を電子線回折とラマン分光分析とで構造分析したと
ころ、グラファイト微結晶の存在が確認され、Si−C
結合による化合物層の存在も認められた。具体例の光フ
ァイバは、このような化合物層を含む無機被覆層が形成
されているために機械的特性が改善され、前記評価測定
試験において外傷を受けなかったといえる。
【0027】
【発明の効果】本発明によるときは、線引き後の光ファ
イバ外周面に無機被覆層を形成し、その後、無機被覆層
に化合エネルギを照射して、光ファイバと無機被覆層と
の間にこれらを化学的に一体化するための化合物層を形
成するから、伝送特性、水分の透過阻止能はもちろんの
こと、機械的特性をも含めた長期信頼性を満足させるこ
とのできる石英系光ファイバが得られる。
イバ外周面に無機被覆層を形成し、その後、無機被覆層
に化合エネルギを照射して、光ファイバと無機被覆層と
の間にこれらを化学的に一体化するための化合物層を形
成するから、伝送特性、水分の透過阻止能はもちろんの
こと、機械的特性をも含めた長期信頼性を満足させるこ
とのできる石英系光ファイバが得られる。
【図1】本発明方法の一実施例を略示した断面図であ
る。
る。
【図2】本発明方法の一実施例において製造された光フ
ァイバの断面図である。
ァイバの断面図である。
【図3】光ファイバの機械的特性を評価するための測定
結果を示した説明図である。
結果を示した説明図である。
3 石英系光ファイバ 4 無機被覆層 5 化合物層 7 石英系光ファイバ母材 11 光ファイバ用の線引装置 12 線引炉 21 一次被覆装置 22 反応管 27 加熱炉 41 化合エネルギ照射装置
Claims (1)
- 【請求項1】 石英系の光ファイバ母材を加熱延伸手段
により線引きして光ファイバをつくり、その線引き後、
光ファイバの外周面を無機材料で被覆して、光ファイバ
の外周面に無機被覆層を形成し、その形成後、無機被覆
層に化合エネルギを照射して、光ファイバと無機被覆層
との間にこれらの化合物層を形成することを特徴とする
石英系光ファイバの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4189853A JPH061625A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 石英系光ファイバの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4189853A JPH061625A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 石英系光ファイバの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH061625A true JPH061625A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=16248283
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4189853A Pending JPH061625A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 石英系光ファイバの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH061625A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102249557A (zh) * | 2011-05-12 | 2011-11-23 | 北京化工大学 | 一种石英纤维表面改性方法 |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP4189853A patent/JPH061625A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102249557A (zh) * | 2011-05-12 | 2011-11-23 | 北京化工大学 | 一种石英纤维表面改性方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4938951B2 (ja) | ダイヤモンド状ガラス薄膜 | |
| JPH0283240A (ja) | 気密封止処理光ファイバー | |
| EP0218244B1 (en) | Method for producing optical fiber | |
| JP2975642B2 (ja) | ハーメチックコートファイバとその製造方法 | |
| JPH061625A (ja) | 石英系光ファイバの製造方法 | |
| CN114415287B (zh) | 一种阻氢涂碳光纤光栅串及其制备方法和制备装置 | |
| GB1592234A (en) | Sin2 coated optical fibre | |
| JPH0648325B2 (ja) | 光ファイバ及びその製造方法 | |
| JP2734586B2 (ja) | 光ファイバ素線 | |
| JP2825097B2 (ja) | 光ファイバの製造方法 | |
| JP2644018B2 (ja) | 光ファイバの製造方法 | |
| JP2727702B2 (ja) | カーボンコート光ファイバの製造方法 | |
| JP2959890B2 (ja) | カーボン被覆光ファイバ | |
| JPH02293355A (ja) | 気密コーティングを有する光ファイバの製造方法 | |
| JP3039948B2 (ja) | 光ファイバの製造方法 | |
| JPH0442839A (ja) | 光ファイバの製造方法 | |
| JPH0646251B2 (ja) | 光フアイバ | |
| JPH06211545A (ja) | 光ファイバの被覆方法及びその装置 | |
| JPH0332503Y2 (ja) | ||
| JPH0343215Y2 (ja) | ||
| JP2775991B2 (ja) | 光ファイバ及びその製造方法 | |
| JP2895535B2 (ja) | ハーメチック被覆光ファイバ及びその製造装置 | |
| JP2781853B2 (ja) | カーボンコート光ファイバ | |
| JP2710402B2 (ja) | 光ファイバ | |
| JPH02263741A (ja) | カーボンコート光ファイバの製造方法 |