JPH061608A - 導電性酸化物薄膜の製造方法 - Google Patents
導電性酸化物薄膜の製造方法Info
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- JPH061608A JPH061608A JP16094392A JP16094392A JPH061608A JP H061608 A JPH061608 A JP H061608A JP 16094392 A JP16094392 A JP 16094392A JP 16094392 A JP16094392 A JP 16094392A JP H061608 A JPH061608 A JP H061608A
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 気相堆積法により導電性酸化物薄膜を製造す
る方法において、低温で製造できる方法を目的とする。 【構成】 気相堆積法により導電性酸化物薄膜を製造す
るに際し、酸素イオンを電気化学的手段により、形成さ
れる薄膜へ注入または該薄膜から放出させながら製膜を
行なうことを特徴とする導電性酸化物薄膜の製造方法。
る方法において、低温で製造できる方法を目的とする。 【構成】 気相堆積法により導電性酸化物薄膜を製造す
るに際し、酸素イオンを電気化学的手段により、形成さ
れる薄膜へ注入または該薄膜から放出させながら製膜を
行なうことを特徴とする導電性酸化物薄膜の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性酸化物薄膜の製造
方法に関し,特に正確な酸素濃度制御が要求される酸化
物超伝導薄膜の製造に好適な導電性酸化物薄膜の製造方
法に関する.
方法に関し,特に正確な酸素濃度制御が要求される酸化
物超伝導薄膜の製造に好適な導電性酸化物薄膜の製造方
法に関する.
【0002】
【従来の技術】導電性酸化物薄膜は、センサー、バリス
ター、タッチパネルをはじめとする数々のエレクトロニ
クスデバイスへの応用が期待されている。中でも、19
86年IBMのチェーリッヒ研究所の発見に端を発する
一群の酸化物超伝導薄膜は、ジョセフソン素子、SQU
ID等への各種応用が期待され、現在各所で精力的な研
究が行なわれている。
ター、タッチパネルをはじめとする数々のエレクトロニ
クスデバイスへの応用が期待されている。中でも、19
86年IBMのチェーリッヒ研究所の発見に端を発する
一群の酸化物超伝導薄膜は、ジョセフソン素子、SQU
ID等への各種応用が期待され、現在各所で精力的な研
究が行なわれている。
【0003】これらの導電性酸化物薄膜の特性は、膜中
の酸素濃度に大きく依存しているので、その製造過程に
おいて、酸素濃度を精密かつ安定に抑制する酸化方法が
必要とされている。
の酸素濃度に大きく依存しているので、その製造過程に
おいて、酸素濃度を精密かつ安定に抑制する酸化方法が
必要とされている。
【0004】従来から行なわれている導電性酸化物薄膜
の酸化方法としては、大気、酸素、オゾン、NO2 等の
雰囲気中における熱酸化法と酸素プラズマによる酸化法
が一般的である。前者は主として、薄膜を製膜した後に
加熱アニールすることによって行なわれ、後者は主とし
て、スパッタリングやMBE等の薄膜の気相堆積法に用
いられる。
の酸化方法としては、大気、酸素、オゾン、NO2 等の
雰囲気中における熱酸化法と酸素プラズマによる酸化法
が一般的である。前者は主として、薄膜を製膜した後に
加熱アニールすることによって行なわれ、後者は主とし
て、スパッタリングやMBE等の薄膜の気相堆積法に用
いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の酸化法を用いた場合、導電性酸化物薄膜の種類によっ
ては、酸化を十分に行なうために高温に加熱しなければ
ならないので、その導電性酸化物薄膜を耐熱性の低い他
の材料と複合して、エレクトロニクスデバイスなどに応
用するのが困難な場合がある。
の酸化法を用いた場合、導電性酸化物薄膜の種類によっ
ては、酸化を十分に行なうために高温に加熱しなければ
ならないので、その導電性酸化物薄膜を耐熱性の低い他
の材料と複合して、エレクトロニクスデバイスなどに応
用するのが困難な場合がある。
【0006】たとえばY―Ba―Cu―O系、Bi―S
r―Ca―Cu―O系、Tl―Ba―Ca―Cu―O系
等の酸化物高温超伝導薄膜を例にとると、臨界温度(T
c)と電流密度(Jc)がともに高い高品位の薄膜を得
るためには、熱酸化法を用いた場合には800℃以上の
温度でアニールする必要があり、酸素プラズマ法を用い
た場合には600℃以上の基板温度で製膜する必要があ
るといわれている。超伝導薄膜の現在の製膜技術におい
ては、このような高温の酸化プロセスが不可欠であるた
めに、超伝導薄膜をSi基板等の半導体用の基板材料上
に製膜した場合、高温による薄膜と基板との化学反応が
避けられず、エレクトロニクスデバイスへの応用の大き
な障害になっている。
r―Ca―Cu―O系、Tl―Ba―Ca―Cu―O系
等の酸化物高温超伝導薄膜を例にとると、臨界温度(T
c)と電流密度(Jc)がともに高い高品位の薄膜を得
るためには、熱酸化法を用いた場合には800℃以上の
温度でアニールする必要があり、酸素プラズマ法を用い
た場合には600℃以上の基板温度で製膜する必要があ
るといわれている。超伝導薄膜の現在の製膜技術におい
ては、このような高温の酸化プロセスが不可欠であるた
めに、超伝導薄膜をSi基板等の半導体用の基板材料上
に製膜した場合、高温による薄膜と基板との化学反応が
避けられず、エレクトロニクスデバイスへの応用の大き
な障害になっている。
【0007】また酸化物超伝導薄膜は、たとえばY1 B
a2 Cu3 O7-d(0<d<1)のように酸素欠損dが存
在し、この酸素欠損量が製膜時の酸素分圧や温度の変化
に対して敏感に変化する。従って膜中の酸素濃度を正確
に制御しながら、超伝導薄膜を安定に製膜することは、
現在でも困難な課題になっている。
a2 Cu3 O7-d(0<d<1)のように酸素欠損dが存
在し、この酸素欠損量が製膜時の酸素分圧や温度の変化
に対して敏感に変化する。従って膜中の酸素濃度を正確
に制御しながら、超伝導薄膜を安定に製膜することは、
現在でも困難な課題になっている。
【0008】本発明はかかる現状の問題点を解決するた
めになされたものであり、PVD,CVD等の気相状態
の蒸発物質を基板上に堆積させる気相堆積法により導電
性酸化物薄膜を製造する方法において、低温で製膜でき
る導電性酸化物薄膜の製造方法を第1の目的とし、導電
性酸化物薄膜の酸素濃度を目的の値に制御し固定できる
導電性酸化物薄膜の製造方法を第2の目的とするもので
ある。
めになされたものであり、PVD,CVD等の気相状態
の蒸発物質を基板上に堆積させる気相堆積法により導電
性酸化物薄膜を製造する方法において、低温で製膜でき
る導電性酸化物薄膜の製造方法を第1の目的とし、導電
性酸化物薄膜の酸素濃度を目的の値に制御し固定できる
導電性酸化物薄膜の製造方法を第2の目的とするもので
ある。
【0009】
【発明の構成及び作用】上述の目的は以下の本発明によ
り達成される。すなわち本発明は、気相堆積法により導
電性酸化物薄膜を製造するに際し、酸素イオンを電気化
学的手段により、形成される薄膜へ注入または該薄膜か
ら放出させながら製膜を行なうことを特徴とする導電性
酸化物薄膜の製造方法である。
り達成される。すなわち本発明は、気相堆積法により導
電性酸化物薄膜を製造するに際し、酸素イオンを電気化
学的手段により、形成される薄膜へ注入または該薄膜か
ら放出させながら製膜を行なうことを特徴とする導電性
酸化物薄膜の製造方法である。
【0010】本発明において、上述の構成により導電性
酸化物薄膜を従来の製膜方法で不可能であった500℃
以下の低温で製膜できる驚くべき効果が得られる。
酸化物薄膜を従来の製膜方法で不可能であった500℃
以下の低温で製膜できる驚くべき効果が得られる。
【0011】本発明において、電気化学的手段が酸素イ
オン伝導性を有する固体電解質からなり、固体電解質が
酸素イオン伝導を示す温度範囲に製膜温度を保持すると
共に形成される導電性酸化物薄膜と該固体電解質の間に
電流を流しながら、導電性酸化物薄膜をこの固体電解質
の少なくとも一部分に接触するように製膜する方法が、
構成が簡単で好ましい。
オン伝導性を有する固体電解質からなり、固体電解質が
酸素イオン伝導を示す温度範囲に製膜温度を保持すると
共に形成される導電性酸化物薄膜と該固体電解質の間に
電流を流しながら、導電性酸化物薄膜をこの固体電解質
の少なくとも一部分に接触するように製膜する方法が、
構成が簡単で好ましい。
【0012】また上述の本発明において、導電性酸化物
薄膜の種類によっては、導電性酸化物薄膜の製膜後、製
膜温度から室温に冷却する過程の該導電性酸化物薄膜と
固体電解質が共に酸素イオン伝導を示す温度範囲におい
て、該導電性酸化物薄膜と該固体電解質の間に電流を流
すことによって、該導電性酸化物薄膜の酸素濃度を調整
することが好ましい。このようにすることにより導電性
酸化物薄膜の酸素濃度を目的とする値に制御固定できる
効果が得られる。
薄膜の種類によっては、導電性酸化物薄膜の製膜後、製
膜温度から室温に冷却する過程の該導電性酸化物薄膜と
固体電解質が共に酸素イオン伝導を示す温度範囲におい
て、該導電性酸化物薄膜と該固体電解質の間に電流を流
すことによって、該導電性酸化物薄膜の酸素濃度を調整
することが好ましい。このようにすることにより導電性
酸化物薄膜の酸素濃度を目的とする値に制御固定できる
効果が得られる。
【0013】以下本発明の詳細を説明する。
【0014】本発明が適用される導電性酸化物薄膜は、
電子・イオン混合伝導性を示す導電性酸化物薄膜なら
ば、その種類、材質、全導電率に占める電子導電率とイ
オン導電率の割合に特に制限はない。かかる導電性酸化
物薄膜としては、たとえばTi 2 O3 ,Ti2 O5 、M
xWO3 (M:アルカリ金属,Ag,H,O<x≦
1),Ce1-x GdxO2-x/2 (0.1≦x≦0.5)
あるいは最近注目を集めている酸化物超伝導体等の導電
性酸化物薄膜がある。
電子・イオン混合伝導性を示す導電性酸化物薄膜なら
ば、その種類、材質、全導電率に占める電子導電率とイ
オン導電率の割合に特に制限はない。かかる導電性酸化
物薄膜としては、たとえばTi 2 O3 ,Ti2 O5 、M
xWO3 (M:アルカリ金属,Ag,H,O<x≦
1),Ce1-x GdxO2-x/2 (0.1≦x≦0.5)
あるいは最近注目を集めている酸化物超伝導体等の導電
性酸化物薄膜がある。
【0015】なお、酸化物超伝導薄膜としては一般式;
(La1-x Mx)2 CuO4-d(M=Ba,Sr,C
a,x=0〜1、0<d<1)で表わされるLa―Sr
―Cu―O系超伝導体、一般式;LnBa2 Cu3 O
7-d(Ln=Y,La,Nd,Sm,Eu,Gd,D
y,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,O<d<1)で表
わされるY―Ba―Cu―O系超伝導体、一般式;Bi
2 Sr2 Can-1 Cun O2n +4(n=1,2,3)で表
わされるBi―Sr―Ca―Cu―O系超伝導体、一般
式;Tl2 Ba2 Can-1 Cun O2n+4(n=1,2,
3)で表わされるTl―Ba―Ca―Cu―O系超伝導
体等の薄膜が挙げられる。
(La1-x Mx)2 CuO4-d(M=Ba,Sr,C
a,x=0〜1、0<d<1)で表わされるLa―Sr
―Cu―O系超伝導体、一般式;LnBa2 Cu3 O
7-d(Ln=Y,La,Nd,Sm,Eu,Gd,D
y,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,O<d<1)で表
わされるY―Ba―Cu―O系超伝導体、一般式;Bi
2 Sr2 Can-1 Cun O2n +4(n=1,2,3)で表
わされるBi―Sr―Ca―Cu―O系超伝導体、一般
式;Tl2 Ba2 Can-1 Cun O2n+4(n=1,2,
3)で表わされるTl―Ba―Ca―Cu―O系超伝導
体等の薄膜が挙げられる。
【0016】また、本発明に用いる酸素イオン伝導性を
有する固体電解質は酸素イオン伝導性を有するものであ
れば、その種類と材質に特に制限はない。かかる固体電
解質としてはY2 O3 ―ZrO2 (YSZ),CaO―
ZrO2 (CSZ),Bi2O3 ,Bi2 O3 ―Y2 O
3 ,Bi2 O3 ―Nb2 O5 ,Bi2 O3 ―WO3 ,B
i2 V1-X CuxO5.5-1.5x(x=0〜0.5)等が知
られているが、本発明には酸素イオン導電率が大きく、
電子導電率が小さいもので、緻密な構造で、酸素イオン
伝導を示す範囲外の温度では酸素バリヤ性が高いものが
好ましい。かかる点から約400℃以上の温度で酸素イ
オン伝導が可能な、Y2 O5 ―ZrO2(YSZ),C
aO―ZrO2 (CSZ)をはじめとする螢石(CaF
2 )型の結晶構造を持つ固体電解質と、約200℃以上
の温度で酸素イオン伝導が可能な、BiV1-x CuxO
5.5-1.5x(x=0〜0.5)などの固体電解質が特に望
ましい。
有する固体電解質は酸素イオン伝導性を有するものであ
れば、その種類と材質に特に制限はない。かかる固体電
解質としてはY2 O3 ―ZrO2 (YSZ),CaO―
ZrO2 (CSZ),Bi2O3 ,Bi2 O3 ―Y2 O
3 ,Bi2 O3 ―Nb2 O5 ,Bi2 O3 ―WO3 ,B
i2 V1-X CuxO5.5-1.5x(x=0〜0.5)等が知
られているが、本発明には酸素イオン導電率が大きく、
電子導電率が小さいもので、緻密な構造で、酸素イオン
伝導を示す範囲外の温度では酸素バリヤ性が高いものが
好ましい。かかる点から約400℃以上の温度で酸素イ
オン伝導が可能な、Y2 O5 ―ZrO2(YSZ),C
aO―ZrO2 (CSZ)をはじめとする螢石(CaF
2 )型の結晶構造を持つ固体電解質と、約200℃以上
の温度で酸素イオン伝導が可能な、BiV1-x CuxO
5.5-1.5x(x=0〜0.5)などの固体電解質が特に望
ましい。
【0017】ところで、本発明は前述のように、低温に
おいて導電性酸化物薄膜の製膜と酸素濃度制御を行なえ
るものであり、各種応用特にエレクトロニクスデバイス
の応用に際し高温の製造プロセスが好ましくない前述の
酸化物超伝導薄膜の製造に好ましく適用できるものであ
る。
おいて導電性酸化物薄膜の製膜と酸素濃度制御を行なえ
るものであり、各種応用特にエレクトロニクスデバイス
の応用に際し高温の製造プロセスが好ましくない前述の
酸化物超伝導薄膜の製造に好ましく適用できるものであ
る。
【0018】なお、以上の導電性酸化物薄膜及び酸素イ
オン伝導性を有する固体電解質の厚み、大きさ、形状に
特に制限はない。また導電性酸化物薄膜は、単体であっ
ても、デバイスとして形成されたものであっても更には
エレクトロニクスデバイス等の一部として形成されたも
のであっても良い。
オン伝導性を有する固体電解質の厚み、大きさ、形状に
特に制限はない。また導電性酸化物薄膜は、単体であっ
ても、デバイスとして形成されたものであっても更には
エレクトロニクスデバイス等の一部として形成されたも
のであっても良い。
【0019】以下に本発明の製造方法の手順を説明す
る。まず固体電解質の表面の一部分に固体電解質が雰囲
気との間で酸素を授受できるような多孔質の電極を形成
する。この電極は、電子伝導性を有する導電率の大きい
導電性物質で、化学的に安定なもので多孔質構造のもの
であれば、その種類、形成方法に特に制限はないが、好
ましい例としては白金の多孔構造体が挙げられる。例え
ば、100〜200メッシュ程度の白金網を固体電解質
に力学的に密着させて、多孔質電極として用いることが
できる。
る。まず固体電解質の表面の一部分に固体電解質が雰囲
気との間で酸素を授受できるような多孔質の電極を形成
する。この電極は、電子伝導性を有する導電率の大きい
導電性物質で、化学的に安定なもので多孔質構造のもの
であれば、その種類、形成方法に特に制限はないが、好
ましい例としては白金の多孔構造体が挙げられる。例え
ば、100〜200メッシュ程度の白金網を固体電解質
に力学的に密着させて、多孔質電極として用いることが
できる。
【0020】次に先に形成した多孔質電極と接触しない
ような基板上の一部分に無孔質の電極を形成する。この
電極は、電子伝導性のみを有する導電率の大きい導電性
物質で化学的に安定なものであれば、その種類、形成方
法に特に制限はないが、好ましい例としてはPVD,C
VD等の気相堆積法により形成された連続膜からなる白
金電極が挙げられる。
ような基板上の一部分に無孔質の電極を形成する。この
電極は、電子伝導性のみを有する導電率の大きい導電性
物質で化学的に安定なものであれば、その種類、形成方
法に特に制限はないが、好ましい例としてはPVD,C
VD等の気相堆積法により形成された連続膜からなる白
金電極が挙げられる。
【0021】ところで上述の2種類の電極の形成される
位置は、基板の種類によって2つの場合が考えられる。
その1つは図1に示すように基板にYSZ等の酸素イオ
ン導電性を有する固体電解質基板1を用いた場合であ
る。この場合、多孔質電極2と無孔質電極3は基板の対
向する面にそれぞれ形成される。もう1つは、図2に示
すように基板にSi基板等の酸素イオン伝導性を有さな
い基板4を用いた場合である。この場合、固体電解質薄
膜5をあらかじめ基板表面の一部分にPVD,CVD等
の気相堆積法により形成しておく。そして固体電解質薄
膜5の表面の一部分に接触する位置に多孔質電極2を形
成し、さらに固体電解質薄膜5と同一の面上に、固体電
解質5及び多孔質電極2と接触しないようにこれらから
離れた場所に無孔質電極3が形成される。すなわち、固
体電解質基板1をはさんで基板の両面の一方の面に多孔
質電極2が他方の面に無孔質電極3が配置される場合
と、基板4の片面に両電極2,3が配置される場合の2
つの場合が考えられる。
位置は、基板の種類によって2つの場合が考えられる。
その1つは図1に示すように基板にYSZ等の酸素イオ
ン導電性を有する固体電解質基板1を用いた場合であ
る。この場合、多孔質電極2と無孔質電極3は基板の対
向する面にそれぞれ形成される。もう1つは、図2に示
すように基板にSi基板等の酸素イオン伝導性を有さな
い基板4を用いた場合である。この場合、固体電解質薄
膜5をあらかじめ基板表面の一部分にPVD,CVD等
の気相堆積法により形成しておく。そして固体電解質薄
膜5の表面の一部分に接触する位置に多孔質電極2を形
成し、さらに固体電解質薄膜5と同一の面上に、固体電
解質5及び多孔質電極2と接触しないようにこれらから
離れた場所に無孔質電極3が形成される。すなわち、固
体電解質基板1をはさんで基板の両面の一方の面に多孔
質電極2が他方の面に無孔質電極3が配置される場合
と、基板4の片面に両電極2,3が配置される場合の2
つの場合が考えられる。
【0022】上述のように両電極2,3を形成したなら
ば、無孔質電極3と多孔質電極2の間に直流電源6をつ
なぎ、真空チャンバー中にセットする。導電性酸化物薄
膜7の製膜は、基板を一定の温度に加熱し、その温度に
保持しつつ、多孔質電極2と無孔質電極3の間に直流電
流を流しながらPVD,CVDなどの気相堆積法を用い
て行なう。この基板温度は導電性酸化物薄膜7では酸素
の注入または放出が可能で、かつ固体電解質1,5では
酸素イオン伝導が可能な温度範囲にあれば特に制限はな
い。この温度は用いる固体電解質1,5、対象となる導
電性酸化物薄膜7の製膜条件等により異なるが通常20
0〜700℃程度の温度範囲にある。
ば、無孔質電極3と多孔質電極2の間に直流電源6をつ
なぎ、真空チャンバー中にセットする。導電性酸化物薄
膜7の製膜は、基板を一定の温度に加熱し、その温度に
保持しつつ、多孔質電極2と無孔質電極3の間に直流電
流を流しながらPVD,CVDなどの気相堆積法を用い
て行なう。この基板温度は導電性酸化物薄膜7では酸素
の注入または放出が可能で、かつ固体電解質1,5では
酸素イオン伝導が可能な温度範囲にあれば特に制限はな
い。この温度は用いる固体電解質1,5、対象となる導
電性酸化物薄膜7の製膜条件等により異なるが通常20
0〜700℃程度の温度範囲にある。
【0023】導電性酸化物薄膜7は固体電解質1,5と
無孔質電極3には接触するが、多孔質電極2には接触し
ないような基板1,4上の位置に製膜する。導電性酸化
物薄膜7の製膜方法に特に制限はないが、製膜中多孔質
電極2は酸素を含む雰囲気に接し、雰囲気との間で酸素
をやりとりできるような構成が必要である。たとえば、
基板に固体電解質を用いた図1のような場合には、基板
1の多孔質電極2側の面が大気に接し、導電性酸化物薄
膜7が製膜される反対側の面が真空チャンバー内にある
ようにすれば良い。また酸素イオン伝導性を示さない基
板4を用いた図2のような場合には、基板全体を真空チ
ャンバー内に入れ、酸素を含む雰囲気中で製膜すれば良
い。
無孔質電極3には接触するが、多孔質電極2には接触し
ないような基板1,4上の位置に製膜する。導電性酸化
物薄膜7の製膜方法に特に制限はないが、製膜中多孔質
電極2は酸素を含む雰囲気に接し、雰囲気との間で酸素
をやりとりできるような構成が必要である。たとえば、
基板に固体電解質を用いた図1のような場合には、基板
1の多孔質電極2側の面が大気に接し、導電性酸化物薄
膜7が製膜される反対側の面が真空チャンバー内にある
ようにすれば良い。また酸素イオン伝導性を示さない基
板4を用いた図2のような場合には、基板全体を真空チ
ャンバー内に入れ、酸素を含む雰囲気中で製膜すれば良
い。
【0024】そして、導電性酸化物薄膜7の製膜中に、
膜の酸化の促進が好ましい場合には、直流電源6の陰極
を多孔質電極2に、陽極を無孔質電極3にそれぞれ接続
し、適当な大きさの電流を通電する。すると多孔質電極
2と固体電解質1,5の界面において、雰囲気中の酸素
分子と直流電源6からの電子が反応し酸素イオンが発生
する。この酸素イオンは固体電解質1,5中をイオン伝
導し、導電性酸化物薄膜7が形成される固体電解質1,
5の表面に達し、製膜中の導電性酸化物薄膜7に注入さ
れる。注入された酸素イオンは、無孔質電極2方向に導
電性酸化物薄膜7内をイオン伝導するが、一部の酸素イ
オンは導電性酸化物薄膜7内の酸素欠陥位置に取り込ま
れて周りのイオンと結合する。その際、電子が膜中に放
出されるが、この電子は導電性酸化物薄膜7中を電子伝
導して無孔質電極3を通り直流電源6の陽極に戻る。導
電性酸化物薄膜7に注入された酸素イオンで、上述の酸
素欠陥位置に取り込まれなかったものは、そのまま膜中
をイオン伝導して、導電性酸化物薄膜7と無孔質電極3
が接触する界面において、電子を無孔質電極3に吸収さ
れ、酸素分子となって離脱する。
膜の酸化の促進が好ましい場合には、直流電源6の陰極
を多孔質電極2に、陽極を無孔質電極3にそれぞれ接続
し、適当な大きさの電流を通電する。すると多孔質電極
2と固体電解質1,5の界面において、雰囲気中の酸素
分子と直流電源6からの電子が反応し酸素イオンが発生
する。この酸素イオンは固体電解質1,5中をイオン伝
導し、導電性酸化物薄膜7が形成される固体電解質1,
5の表面に達し、製膜中の導電性酸化物薄膜7に注入さ
れる。注入された酸素イオンは、無孔質電極2方向に導
電性酸化物薄膜7内をイオン伝導するが、一部の酸素イ
オンは導電性酸化物薄膜7内の酸素欠陥位置に取り込ま
れて周りのイオンと結合する。その際、電子が膜中に放
出されるが、この電子は導電性酸化物薄膜7中を電子伝
導して無孔質電極3を通り直流電源6の陽極に戻る。導
電性酸化物薄膜7に注入された酸素イオンで、上述の酸
素欠陥位置に取り込まれなかったものは、そのまま膜中
をイオン伝導して、導電性酸化物薄膜7と無孔質電極3
が接触する界面において、電子を無孔質電極3に吸収さ
れ、酸素分子となって離脱する。
【0025】導電性酸化物薄膜7の種類によっては、製
膜中、膜の酸化をある程度抑制した方が膜質の良いもの
が得られる場合がある。このような場合には、直流電源
6の極性を反転し、前述とは逆の方向に電流を流しなが
ら、導電性酸化物薄膜7の製膜を行なう。すると上述し
た反応の逆反応が進行し、導電性酸化物薄膜7から固体
電解質1,5へ酸素イオンが放出され、導電性酸化物薄
膜7の酸化が抑制される。
膜中、膜の酸化をある程度抑制した方が膜質の良いもの
が得られる場合がある。このような場合には、直流電源
6の極性を反転し、前述とは逆の方向に電流を流しなが
ら、導電性酸化物薄膜7の製膜を行なう。すると上述し
た反応の逆反応が進行し、導電性酸化物薄膜7から固体
電解質1,5へ酸素イオンが放出され、導電性酸化物薄
膜7の酸化が抑制される。
【0026】通電する電流の大きさに特に制限はない
が、当然のことではあるが、導電性酸化物薄膜7、固体
電解質1,5及び電極2,3が破壊されない程度の大き
さの範囲内になければならない。
が、当然のことではあるが、導電性酸化物薄膜7、固体
電解質1,5及び電極2,3が破壊されない程度の大き
さの範囲内になければならない。
【0027】導電性酸化物薄膜7の酸化状態は、上記の
ように製膜中に通電する電流の方向と大きさによって制
御される。ところで、製膜終了後さらに導電性酸化物薄
膜7の酸素濃度を制御する必要がある場合には、加熱し
た基板を製膜時の温度から室温に冷却する過程において
も、導電性酸化物薄膜7と固体電解質1,5が共に酸素
イオン伝導する温度範囲では、両者の間で通電すること
によって、酸化物薄膜の酸素濃度を調整し膜質を改善す
ることができ、これを利用することにより、一層正確な
濃度制御が可能となる。
ように製膜中に通電する電流の方向と大きさによって制
御される。ところで、製膜終了後さらに導電性酸化物薄
膜7の酸素濃度を制御する必要がある場合には、加熱し
た基板を製膜時の温度から室温に冷却する過程において
も、導電性酸化物薄膜7と固体電解質1,5が共に酸素
イオン伝導する温度範囲では、両者の間で通電すること
によって、酸化物薄膜の酸素濃度を調整し膜質を改善す
ることができ、これを利用することにより、一層正確な
濃度制御が可能となる。
【0028】以上のような手順に従うことによって、目
的とする導電性酸化物薄膜を低温でかつ制御された酸素
濃度で製造することができる。
的とする導電性酸化物薄膜を低温でかつ制御された酸素
濃度で製造することができる。
【0029】以下に本発明の実施例を示す。
【0030】
【実施例1】図3に示すような、レーザーアブレーショ
ンを利用した製膜装置を用いて、Y系酸化物超伝導体の
一種であるSm―Ba―Cu―O薄膜を以下の通り製膜
した。
ンを利用した製膜装置を用いて、Y系酸化物超伝導体の
一種であるSm―Ba―Cu―O薄膜を以下の通り製膜
した。
【0031】装置の真空チャンバー8には、YSZセラ
ミックスの円筒管を利用した基板ホルダー9が設置さ
れ、その先端面の基板取着部には15mm×15mm×1mm
tの大きさのYSZ(100)単結晶基板10が、マス
ク11を基板ホルダー9に螺着することによってすき間
なく圧着してある。YSZからなる基板ホルダー9の基
板取着部の大気側の面には、多孔質電極12として15
0メッシュの白金網をほぼ全面に亘るように図示省略し
た押圧部材で押圧保持することにより密着させて設け
た。YSZ基板10の露出している表面には、図4に点
線で示す正方形リングの形状、具体的には、外辺が6mm
でリング巾Wが1mmで厚さ150nmの白金連続薄膜か
らなる無孔質電極13をあらかじめレーザーアブレーシ
ョンで形成しておいた。
ミックスの円筒管を利用した基板ホルダー9が設置さ
れ、その先端面の基板取着部には15mm×15mm×1mm
tの大きさのYSZ(100)単結晶基板10が、マス
ク11を基板ホルダー9に螺着することによってすき間
なく圧着してある。YSZからなる基板ホルダー9の基
板取着部の大気側の面には、多孔質電極12として15
0メッシュの白金網をほぼ全面に亘るように図示省略し
た押圧部材で押圧保持することにより密着させて設け
た。YSZ基板10の露出している表面には、図4に点
線で示す正方形リングの形状、具体的には、外辺が6mm
でリング巾Wが1mmで厚さ150nmの白金連続薄膜か
らなる無孔質電極13をあらかじめレーザーアブレーシ
ョンで形成しておいた。
【0032】真空チャンバー8を排気し、基板加熱ヒー
ター17によって基板ホルダー9を加熱し、YSZ基板
10の露出部分の表面温度を500℃で一定に保つと共
に、図示省略した供給管より真空チャンバー8内で酸素
ガスをフローさせ0.1Torrの圧力に保った。この
ような条件の下、直流電源14の陰極を多孔質電極12
に陽極を無孔質電極13につなぎ、0〜50μAの範囲
で夫々所定の電流Iを流してYSZ基板10側から酸素
イオンを注入させながら、図4に示すようにマスク11
で定められた正方形具体的には8mm×8mmの面積で厚さ
300nmの各通電電流Iに応じた夫々のSm―Ba―
Cu―O薄膜15を、YSZ基板10の露出面上にレー
ザーアブレーションを用いて製膜した。ところで、上述
のような方向に電流を流すと、基板ホルダー9とYSZ
基板10をイオン伝導した酸素イオンがYSZ基板10
と無孔質電極13との界面で酸素ガスに変化して、チャ
ンバー8の圧力が上昇するが、それは0〜50μAの範
囲の通電電流Iでは1×10-7Torr以下であり、製
膜中の酸素分圧(0.1Torr)にはほとんど影響し
なかった。
ター17によって基板ホルダー9を加熱し、YSZ基板
10の露出部分の表面温度を500℃で一定に保つと共
に、図示省略した供給管より真空チャンバー8内で酸素
ガスをフローさせ0.1Torrの圧力に保った。この
ような条件の下、直流電源14の陰極を多孔質電極12
に陽極を無孔質電極13につなぎ、0〜50μAの範囲
で夫々所定の電流Iを流してYSZ基板10側から酸素
イオンを注入させながら、図4に示すようにマスク11
で定められた正方形具体的には8mm×8mmの面積で厚さ
300nmの各通電電流Iに応じた夫々のSm―Ba―
Cu―O薄膜15を、YSZ基板10の露出面上にレー
ザーアブレーションを用いて製膜した。ところで、上述
のような方向に電流を流すと、基板ホルダー9とYSZ
基板10をイオン伝導した酸素イオンがYSZ基板10
と無孔質電極13との界面で酸素ガスに変化して、チャ
ンバー8の圧力が上昇するが、それは0〜50μAの範
囲の通電電流Iでは1×10-7Torr以下であり、製
膜中の酸素分圧(0.1Torr)にはほとんど影響し
なかった。
【0033】レーザーブレーションは、XeCl(キセ
ノンクロライド)エキシマレーザー(波長308nm)
を石英窓16を通してチャンバー8内に導入して所定速
度で回転するターゲット17に照射し、レーザー出力:
35mJ/パルス、繰返し周波数:20Hz、ターゲッ
ト基板間距離:40mm、ターゲット17の組成:Sm 1
Ba2 Cu3 Ox の条件で行なった。製膜終了後、通電
を停止すると共にチャンバー8を1気圧の酸素で満た
し、10℃/minの速度で基板を室温に冷却した。
ノンクロライド)エキシマレーザー(波長308nm)
を石英窓16を通してチャンバー8内に導入して所定速
度で回転するターゲット17に照射し、レーザー出力:
35mJ/パルス、繰返し周波数:20Hz、ターゲッ
ト基板間距離:40mm、ターゲット17の組成:Sm 1
Ba2 Cu3 Ox の条件で行なった。製膜終了後、通電
を停止すると共にチャンバー8を1気圧の酸素で満た
し、10℃/minの速度で基板を室温に冷却した。
【0034】得られた夫々のSm―Ba―Cu―O薄膜
15について、X線回折パターンの通電電流Iに対する
変化を測定したところ図5のようになった。図から明ら
かなように、電流値によってX線回折パターンが顕著に
変化した。図5から超伝導相であるSm1 Ba2 Cu3
O7-d相の(110)ピーク強度を測定し、通電電流に
対する単位膜厚当りの(110)ピーク強度の変化を求
めたところ、図6のようになり、I=5μAにおいて
(110)のピーク強度が最も強くなっていることがわ
かった。またSm―Ba―Cu―O薄膜15の抵抗率の
温度変化を直流四端子法で測定したところ、いずれのサ
ンプルも超伝導状態が得られなかった。そこで通電電流
に対する室温の抵抗率の変化を求めたところ、図7のよ
うにI=5μAで抵抗率が最も小さくなった。図6と図
7を比較すると(110)のピーク強度が強いほど室温
の抵抗率が小さくなる傾向がみられた。ところでSm―
Ba―Cu―O薄膜15の金属元素の組成を蛍光X線法
で求めたところ、組成に変化はみられなかったが、X線
回折パターンよりC軸の長さを測定し膜中の酸素濃度を
推定したところ、I=5〜10μAで最も高くなった。
15について、X線回折パターンの通電電流Iに対する
変化を測定したところ図5のようになった。図から明ら
かなように、電流値によってX線回折パターンが顕著に
変化した。図5から超伝導相であるSm1 Ba2 Cu3
O7-d相の(110)ピーク強度を測定し、通電電流に
対する単位膜厚当りの(110)ピーク強度の変化を求
めたところ、図6のようになり、I=5μAにおいて
(110)のピーク強度が最も強くなっていることがわ
かった。またSm―Ba―Cu―O薄膜15の抵抗率の
温度変化を直流四端子法で測定したところ、いずれのサ
ンプルも超伝導状態が得られなかった。そこで通電電流
に対する室温の抵抗率の変化を求めたところ、図7のよ
うにI=5μAで抵抗率が最も小さくなった。図6と図
7を比較すると(110)のピーク強度が強いほど室温
の抵抗率が小さくなる傾向がみられた。ところでSm―
Ba―Cu―O薄膜15の金属元素の組成を蛍光X線法
で求めたところ、組成に変化はみられなかったが、X線
回折パターンよりC軸の長さを測定し膜中の酸素濃度を
推定したところ、I=5〜10μAで最も高くなった。
【0035】Sm1 Ba2 Cu3 O7-dをはじめとする
Y系超伝導体は、超伝導相の割合が大きいほど、あるい
は酸素濃度が高いほど、抵抗率の絶対値が小さくなるこ
とが知られている。従って図5、図6のX線回折の結果
と図7の抵抗率の結果を総合すると、I=5〜10μA
程度の電流を流し、酸素イオンを電気化学的に注入しな
がらSm―Ba―Cu―O薄膜15を製膜することによ
って、膜中のSm1 Ba2 Cu3 O7-d超伝導相の割合
が増加したものと推定される。
Y系超伝導体は、超伝導相の割合が大きいほど、あるい
は酸素濃度が高いほど、抵抗率の絶対値が小さくなるこ
とが知られている。従って図5、図6のX線回折の結果
と図7の抵抗率の結果を総合すると、I=5〜10μA
程度の電流を流し、酸素イオンを電気化学的に注入しな
がらSm―Ba―Cu―O薄膜15を製膜することによ
って、膜中のSm1 Ba2 Cu3 O7-d超伝導相の割合
が増加したものと推定される。
【0036】
【実施例2】図3の装置を用い、レーザーアブレーショ
ンの条件を、レーザー出力:300mJ/パルス、くり
返し周波数:3Hz、ターゲット基板間距離:60mm、
ターゲット組成:Sm1 Ba2.24Cu3.74Ox、チャン
バー内酸素分圧:0.3Torrに変更し、白金無孔質
電極13を形成したYSZ基板10上に実施例1と同様
に所定の電流を流して酸素イオンを注入しながら、48
0℃の基板温度で、Sm―Ba―Cu―O薄膜15を製
膜した。製膜終了後通電を停止し、チャンバー8を1気
圧の酸素で満たし、10℃/minの速度で450℃ま
で冷却し、450℃で30分間温度を保持して後、再び
10℃/minの速度で室温まで冷却した。その結果、
電流Iが0の場合(ケース1)にくらべて、1μAの電
流Iを通電すること(ケース2)によって、図8のX線
回折パターンのC軸方向結晶軸(003),(006)
のピークの変化からわかるように、超伝導相のC軸配向
が強くなると共に、室温の抵抗率が300mΩ・cmか
ら20mΩ・cmに減少した。
ンの条件を、レーザー出力:300mJ/パルス、くり
返し周波数:3Hz、ターゲット基板間距離:60mm、
ターゲット組成:Sm1 Ba2.24Cu3.74Ox、チャン
バー内酸素分圧:0.3Torrに変更し、白金無孔質
電極13を形成したYSZ基板10上に実施例1と同様
に所定の電流を流して酸素イオンを注入しながら、48
0℃の基板温度で、Sm―Ba―Cu―O薄膜15を製
膜した。製膜終了後通電を停止し、チャンバー8を1気
圧の酸素で満たし、10℃/minの速度で450℃ま
で冷却し、450℃で30分間温度を保持して後、再び
10℃/minの速度で室温まで冷却した。その結果、
電流Iが0の場合(ケース1)にくらべて、1μAの電
流Iを通電すること(ケース2)によって、図8のX線
回折パターンのC軸方向結晶軸(003),(006)
のピークの変化からわかるように、超伝導相のC軸配向
が強くなると共に、室温の抵抗率が300mΩ・cmか
ら20mΩ・cmに減少した。
【0037】しかしI=0,1μAいずれの場合も抵抗
率の温度変化は半導体的で超伝導状態は得られなかっ
た。そこで上述のケース2のI=1μAの場合と全く同
じ条件でSm―Ba―Cu―O薄膜15を製膜すると共
に、上述と同様のチャンバー8の酸素ガスによるリーク
および冷却操作中においても、製膜中と同様に、Sm―
Ba―Cu―O薄膜15とYSZからなる基板ホルダー
9及び基板10が酸素イオン伝導する間は、I=1μA
の電流を流し酸素イオンの注入を続けた(ケース3)。
その結果、上述のI=1μAのケース2の場合と同じX
線回折パターンが得られと共に、室温抵抗率が20mΩ
・cmから8mΩ・cmに減少した。抵抗率の温度変化
を測定したところ、半導体的な温度変化を示したが、T
c=10Kの超伝導特性が得られた。また実施例1と同
様にして、螢光X線法及びX線回折法によりSm―Ba
―Cu―O薄膜15の金属元素の組成と酸素濃度を求め
たところ、金属元素の組成に変化はみられなかったが、
酸素濃度はケース1<ケース2<ケース3のようにケー
ス3が最も高くなっていた。
率の温度変化は半導体的で超伝導状態は得られなかっ
た。そこで上述のケース2のI=1μAの場合と全く同
じ条件でSm―Ba―Cu―O薄膜15を製膜すると共
に、上述と同様のチャンバー8の酸素ガスによるリーク
および冷却操作中においても、製膜中と同様に、Sm―
Ba―Cu―O薄膜15とYSZからなる基板ホルダー
9及び基板10が酸素イオン伝導する間は、I=1μA
の電流を流し酸素イオンの注入を続けた(ケース3)。
その結果、上述のI=1μAのケース2の場合と同じX
線回折パターンが得られと共に、室温抵抗率が20mΩ
・cmから8mΩ・cmに減少した。抵抗率の温度変化
を測定したところ、半導体的な温度変化を示したが、T
c=10Kの超伝導特性が得られた。また実施例1と同
様にして、螢光X線法及びX線回折法によりSm―Ba
―Cu―O薄膜15の金属元素の組成と酸素濃度を求め
たところ、金属元素の組成に変化はみられなかったが、
酸素濃度はケース1<ケース2<ケース3のようにケー
ス3が最も高くなっていた。
【0038】酸化物超伝導薄膜を得るためには、従来の
いずれの製膜法を用いても、通常600℃以上の基板温
度が必要とされている。しかしながら、本製造方法を用
いることによって、480℃という低い基板温度におい
ても超伝導薄膜を得ることが可能となった。
いずれの製膜法を用いても、通常600℃以上の基板温
度が必要とされている。しかしながら、本製造方法を用
いることによって、480℃という低い基板温度におい
ても超伝導薄膜を得ることが可能となった。
【0039】
【実施例3】次に酸素イオン伝導性を有さない基板を用
いてSm―Ba―Cu―O薄膜を製膜した場合の実施例
を図9、図10により説明する。
いてSm―Ba―Cu―O薄膜を製膜した場合の実施例
を図9、図10により説明する。
【0040】30mm×20mm×0.3mmtの大きさのS
i(111)単結晶基板18を平板状の基板加熱ヒータ
ーを内蔵した基板ホルダー19の上に乗せ、製膜装置の
中に図9のようにセットした。製膜装置は図3に示す実
施例1、2で用いたものと基本的に同じのレーザーアブ
レーションを利用した装置であるが、実施例1、2とは
基板ホルダー部分の配置が異なり、図9に示されるよう
に、図3のYSZ円筒管を用いた基板ホルダー9の位置
に前述のSi基板18を乗せた基板ホルダー19がセッ
トされ、図3と全く同様にその上部にあるターゲット
(図示省略)から、レーザーアブレーションにより薄膜
を堆積した。
i(111)単結晶基板18を平板状の基板加熱ヒータ
ーを内蔵した基板ホルダー19の上に乗せ、製膜装置の
中に図9のようにセットした。製膜装置は図3に示す実
施例1、2で用いたものと基本的に同じのレーザーアブ
レーションを利用した装置であるが、実施例1、2とは
基板ホルダー部分の配置が異なり、図9に示されるよう
に、図3のYSZ円筒管を用いた基板ホルダー9の位置
に前述のSi基板18を乗せた基板ホルダー19がセッ
トされ、図3と全く同様にその上部にあるターゲット
(図示省略)から、レーザーアブレーションにより薄膜
を堆積した。
【0041】まず、Si基板18上に20mm×10mmの
大きさで厚さ1000nmのYSZ薄膜20と、20mm
×7.5mmの大きさで厚さ150nmの白金無孔質電極
13を図9、図10に示すような両者がSi基板18の
両端に位置する配置で、互いに接触しないようにそれぞ
れ図示の所定形状にマスク方式により形成した。これら
の製膜の際の基板温度は、YSZ薄膜20の場合が30
0℃、白金無孔質電極13の場合が100℃であった。
大きさで厚さ1000nmのYSZ薄膜20と、20mm
×7.5mmの大きさで厚さ150nmの白金無孔質電極
13を図9、図10に示すような両者がSi基板18の
両端に位置する配置で、互いに接触しないようにそれぞ
れ図示の所定形状にマスク方式により形成した。これら
の製膜の際の基板温度は、YSZ薄膜20の場合が30
0℃、白金無孔質電極13の場合が100℃であった。
【0042】次に15mm×3.5mmの面積で150メッ
シュの白金網を、白金多孔質電極12として、YSZ薄
膜20の表面の図10に示すような位置図示省略したホ
ルダーにより窓着した。実施例1、2と同様に、真空チ
ャンバー8の外に直流電源14を置き、その陰極と多孔
質電極12を接続し、その陽極と無孔質電極13を接続
した。
シュの白金網を、白金多孔質電極12として、YSZ薄
膜20の表面の図10に示すような位置図示省略したホ
ルダーにより窓着した。実施例1、2と同様に、真空チ
ャンバー8の外に直流電源14を置き、その陰極と多孔
質電極12を接続し、その陽極と無孔質電極13を接続
した。
【0043】以上の通り準備を行なった後、両電極1
2,13間に1μAの電流を流して酸素イオンを注入し
なが、17.5mm×10mmの大きさで厚さ600nmの
Sm―Ba―Cu―O薄膜15をレーザーアブレーショ
ンを用いて製膜し、通電を行なわず製膜したSm―Ba
―Cu―O薄膜と比較した。ただしこの場合は、実施例
1、2とは異なり、Sm―Ba―Cu―O薄膜15が形
成されないと通電は行なえないので、直流電源の印加電
圧を14Vに設定し、電流ゼロの状態で製膜を開始し
た。すると製膜が進むにつれて電流が流れるようにな
り、1μA流れるようになったところで電流を一定に、
そのまま製膜を続けた。Sm―Ba―Cu―O薄膜15
は、図9、図10に示すように、YSZ薄膜20、Si
基板18、白金無孔質電極13にはそれぞれ接触する
が、白金多孔質電極12には接触しないようなSi基板
18上の位置に製膜した。また製膜は、基板温度:48
0℃、チャンバー内酸素分圧:0.3Torr、レーザ
ー出力:300mJ/パルス、繰り返し周波数:3H
z、ターゲット基板間距離:60mmのような条件で行な
い、製膜終了後、真空チャンバー8を1気圧の酸素ガス
で満たし、実施例2と同じ冷却条件で、室温まで冷却し
た。なお、1μAで安定するように通電を行ないながら
製膜した場合は、製膜終了後も通電を止めず、冷却過程
においてもSm―Ba―Cu―O薄膜15とYSZ薄膜
20が共に酸素イオン伝導する温度範囲では、そのまま
1μAの通電を行ない、YSZ薄膜20からSm―Ba
―Cu―O薄膜15へ酸素イオンを注入し続け、酸素濃
度の制御を行なった。
2,13間に1μAの電流を流して酸素イオンを注入し
なが、17.5mm×10mmの大きさで厚さ600nmの
Sm―Ba―Cu―O薄膜15をレーザーアブレーショ
ンを用いて製膜し、通電を行なわず製膜したSm―Ba
―Cu―O薄膜と比較した。ただしこの場合は、実施例
1、2とは異なり、Sm―Ba―Cu―O薄膜15が形
成されないと通電は行なえないので、直流電源の印加電
圧を14Vに設定し、電流ゼロの状態で製膜を開始し
た。すると製膜が進むにつれて電流が流れるようにな
り、1μA流れるようになったところで電流を一定に、
そのまま製膜を続けた。Sm―Ba―Cu―O薄膜15
は、図9、図10に示すように、YSZ薄膜20、Si
基板18、白金無孔質電極13にはそれぞれ接触する
が、白金多孔質電極12には接触しないようなSi基板
18上の位置に製膜した。また製膜は、基板温度:48
0℃、チャンバー内酸素分圧:0.3Torr、レーザ
ー出力:300mJ/パルス、繰り返し周波数:3H
z、ターゲット基板間距離:60mmのような条件で行な
い、製膜終了後、真空チャンバー8を1気圧の酸素ガス
で満たし、実施例2と同じ冷却条件で、室温まで冷却し
た。なお、1μAで安定するように通電を行ないながら
製膜した場合は、製膜終了後も通電を止めず、冷却過程
においてもSm―Ba―Cu―O薄膜15とYSZ薄膜
20が共に酸素イオン伝導する温度範囲では、そのまま
1μAの通電を行ない、YSZ薄膜20からSm―Ba
―Cu―O薄膜15へ酸素イオンを注入し続け、酸素濃
度の制御を行なった。
【0044】また、比較のため通電をしないことを除い
ては全く同じようにしてSm―Ba―Cu―O薄膜15
を作成した。
ては全く同じようにしてSm―Ba―Cu―O薄膜15
を作成した。
【0045】通電の有無による、Sm―Ba―Cu―O
薄膜15の膜質の変化を調べたところ、螢光X線法で測
定した膜中の金属元素の組成に差異はみられなかった
が、X線回折のパターンは第8図と同様、1μAの通電
を行なって製膜すると、結晶のC軸が膜面垂直方向に配
向する結果が得られた。また抵抗率の温度変化を測定し
たところ、通電を行なわなかった膜は半導体的で、超伝
導状態は得られなかったが、通電を行なった膜は抵抗率
の絶対値が2桁小さくなり、Tc=8Kの超伝導特性が
得られた。
薄膜15の膜質の変化を調べたところ、螢光X線法で測
定した膜中の金属元素の組成に差異はみられなかった
が、X線回折のパターンは第8図と同様、1μAの通電
を行なって製膜すると、結晶のC軸が膜面垂直方向に配
向する結果が得られた。また抵抗率の温度変化を測定し
たところ、通電を行なわなかった膜は半導体的で、超伝
導状態は得られなかったが、通電を行なった膜は抵抗率
の絶対値が2桁小さくなり、Tc=8Kの超伝導特性が
得られた。
【0046】以上のように、Si基板のように酸素イオ
ン伝導性を有さないが、半導体等のエレクトロニクスデ
バイスに広く使用されている基板上においても、本製造
方法によって、500℃以下の低温プロセスで、酸化物
超伝導薄膜を製造することが可能となった。
ン伝導性を有さないが、半導体等のエレクトロニクスデ
バイスに広く使用されている基板上においても、本製造
方法によって、500℃以下の低温プロセスで、酸化物
超伝導薄膜を製造することが可能となった。
【0047】
【発明の効果】以上の通り本発明は酸素イオンを電気化
学的に注入または放出しながら導電性酸化物薄膜を製膜
することにより、従来の製造方法では困難であった低温
の基板温度での製膜を可能にするものであり、超伝導薄
膜をはじめ多方面への応用が期待できる工業上非常に有
用なものである。
学的に注入または放出しながら導電性酸化物薄膜を製膜
することにより、従来の製造方法では困難であった低温
の基板温度での製膜を可能にするものであり、超伝導薄
膜をはじめ多方面への応用が期待できる工業上非常に有
用なものである。
【図1】本発明を実施する場合の要部基本構成の説明図
である。
である。
【図2】本発明を実施する場合の要部基本構成の説明図
である。
である。
【図3】実施例1、2に用いた製膜装置の構成の説明図
である。
である。
【図4】実施例1、2に用いた無孔質電極の説明図であ
る。
る。
【図5】実施例1で得られた膜のX線回折のグラフで、
横軸はX線回折角の2倍の値[単位は度(deg.)]
で、縦軸はX線回折強度(任意単位)である。
横軸はX線回折角の2倍の値[単位は度(deg.)]
で、縦軸はX線回折強度(任意単位)である。
【図6】実施例1における製膜時の通電電流(μA)と
得られた膜の(110)X線回折ピークの単位膜厚当た
りの強度(任意単位)の関係を示すグラフである。
得られた膜の(110)X線回折ピークの単位膜厚当た
りの強度(任意単位)の関係を示すグラフである。
【図7】実施例1における製膜時の通電電流(μA)と
得られた膜の室温における電気抵抗率(mΩ・cm)の
関係を示すグラフである。
得られた膜の室温における電気抵抗率(mΩ・cm)の
関係を示すグラフである。
【図8】実施例2で得られた膜のX線回折のグラフで、
各軸は図5と同じである。
各軸は図5と同じである。
【図9】実施例3に用いた製膜装置の要部構成の説明図
である。
である。
【図10】実施例3に用いた基板の電極配置の説明図で
ある。
ある。
【符号の説明】 1 :固体電解質基板 2 :多孔質電極 3 :無孔質電極 4 :酸素イオン伝導性を有さない基板 5 :固体電解質薄膜 6 :直流電源 7 :導電性酸化物薄膜 8 :真空チャンバー 9 :基板ホルダー 10:YSZ(100)単結晶基板 11:基板マスク 12:多孔質電極 13:無孔質電極 14:直流電源 15:Sm―Ba―Cu―O薄膜 16:石英窓 17:基板加熱ヒーター 18:Si(111)単結晶基板 19:基板ホルダー 20:YSZ薄膜
Claims (8)
- 【請求項1】 気相堆積法により導電性酸化物薄膜を製
造するに際し、酸素イオンを電気化学的手段により、形
成される薄膜へ注入または該薄膜から放出させながら製
膜を行なうことを特徴とする導電性酸化物薄膜の製造方
法。 - 【請求項2】 前記電気化学的手段が酸素イオン伝導性
を有する固体電解質を用いた電気化学的手段である請求
項1記載の導電性酸化物薄膜の製造方法。 - 【請求項3】 前記固体電解質を基板とし、該基板上に
導電性酸化物薄膜を製膜する請求項1または請求項2記
載の導電性酸化物薄膜の製造方法。 - 【請求項4】 導電性酸化物薄膜の堆積部の少なくとも
一部分に前記固体電解質の薄膜を形成した基材を基板と
し、その堆積部に導電性酸化物薄膜を堆積させる請求項
2記載の導電性酸化物薄膜の製造方法。 - 【請求項5】 前記基材がシリコン基板等の半導体用基
板である請求項4記載の導電性酸化物薄膜の製造方法。 - 【請求項6】 製膜後、更に電気化学的手段により酸素
イオンを導電性酸化物薄膜に注入または導電性酸化物薄
膜から放出させることにより、導電性酸化物薄膜の酸素
濃度を制御する請求項1〜請求項5記載のいずれかの導
電性酸化物薄膜の製造方法。 - 【請求項7】 前記導電性酸化物薄膜の酸素濃度の制御
を、製膜後の冷却過程で行なう請求項6記載の導電性酸
化物薄膜の製造方法。 - 【請求項8】 前記導電性酸化物薄膜が酸化物超伝導薄
膜である請求項1〜請求項7記載のいずれかの導電性酸
化物薄膜の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16094392A JPH061608A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 導電性酸化物薄膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16094392A JPH061608A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 導電性酸化物薄膜の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH061608A true JPH061608A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15725577
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16094392A Pending JPH061608A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 導電性酸化物薄膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH061608A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT516181B1 (de) * | 2014-10-08 | 2016-03-15 | Weber Hydraulik Gmbh | Hydraulikaggregat |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP16094392A patent/JPH061608A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT516181B1 (de) * | 2014-10-08 | 2016-03-15 | Weber Hydraulik Gmbh | Hydraulikaggregat |
| AT516181A4 (de) * | 2014-10-08 | 2016-03-15 | Weber Hydraulik Gmbh | Hydraulikaggregat |
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