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JPH0616931A - 耐溶剤性容器 - Google Patents

耐溶剤性容器

Info

Publication number
JPH0616931A
JPH0616931A JP20064992A JP20064992A JPH0616931A JP H0616931 A JPH0616931 A JP H0616931A JP 20064992 A JP20064992 A JP 20064992A JP 20064992 A JP20064992 A JP 20064992A JP H0616931 A JPH0616931 A JP H0616931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modified
polyolefin
weight
elastomer
polyamide resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20064992A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Sezume
忠司 瀬詰
Yukihiko Yagi
幸彦 八木
Kazuhiro Maekawa
和弘 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Sekiyu Kagaku KK, Tonen Chemical Corp filed Critical Tonen Sekiyu Kagaku KK
Priority to JP20064992A priority Critical patent/JPH0616931A/ja
Publication of JPH0616931A publication Critical patent/JPH0616931A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Devices For Warming Or Keeping Food Or Tableware Hot (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐溶剤性、耐油性、耐衝撃性及び機械的強度
等に優れたポリアミド樹脂組成物からなる耐溶剤性容器
を提供する。 【構成】 ポリアミド樹脂と、カルボキシル基やエポキ
シ基を有する変性用モノマーによる変性ポリオレフィン
と、変性オレフィン系エラストマーとをそれぞれ所定量
含有してなる組成物から得られる耐溶剤性容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミド樹脂を主成
分とする耐溶剤性容器に関し、特に耐溶剤性、耐油性、
耐衝撃性及び機械的強度等に優れたポリアミド樹脂組成
物からなる耐溶剤性容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリア
ミド樹脂は機械的強度、耐熱性、ガスバリア性等に優れ
ているので、各種の金属容器やガラス容器を代替するプ
ラスチック容器に適している。特に、溶剤容器、工具箱
等の工業用の容器として注目されている。
【0003】しかしながら、ポリアミド樹脂は、耐水
性、成形性、耐衝撃性等に劣るという問題がある。特
に、耐衝撃性に劣るため、過酷な条件下での使用が予想
される工業用の容器しとて十分な強度を有していないと
いう問題がある。
【0004】以上のような不足する特性は一般にポリオ
レフィンが保有するものである。しかしながら、ポリオ
レフィン樹脂は、耐溶剤性及び耐油性に劣るため、エン
ジンオイル等の油分により容易に膨潤やクラック等が生
じるという問題がある。そこで、ポリアミド樹脂層と、
変性ポリオレフィン層と、ポリオレフィン層とからなる
多層構造の容器が用いられているが、各層間の接着性が
十分でないと、機械的強度や耐衝撃性が低下しやすく、
また多層構造の欠陥に伴い耐溶剤性、耐油性及び耐水性
の低下等が生じやすい。さらに加工工程が複雑となるた
め、製造コストが高くなるという問題がある。
【0005】そのため、ポリアミド系樹脂単層による容
器が望まれているが、ポリアミドとポリオレフィンと
は、相溶性が良好でないという問題がある。そこで、ポ
リアミドとポリオレフィンとの相溶性を向上させること
を目的しとて、不飽和カルボン酸又はその無水物等によ
る変性ポリオレフィンを添加することが考えられるが、
単に変性ポリオレフィンを添加しただけでは、耐溶剤性
容器として要求される機械的強度、耐衝撃性、耐溶剤性
及び耐油性の全てを良好なレベルとするのが困難である
という問題がある。
【0006】したがって本発明の目的は、耐溶剤性、耐
油性、耐衝撃性及び機械的強度等に優れたポリアミド樹
脂組成物からなる耐溶剤性容器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、ポリアミド樹脂と、カルボキシ
ル基やエポキシ基を有する変性用モノマーによる変性ポ
リオレフィンと、変性オレフィン系エラストマーとをそ
れぞれ所定量含有してなる組成物から得られる容器は、
耐溶剤性、耐油性、耐衝撃性及び機械的強度等に優れて
おり、耐溶剤性容器として好適であることを見出し、本
発明に想到した。
【0008】すなわち本発明の耐溶剤性容器は、(a) ポ
リアミド樹脂50〜90重量%と、(b) 変性ポリオレフィ
ン、あるいは前記変性ポリオレフィンを10重量%以上含
有するポリオレフィン樹脂組成物2〜40重量%と、(c)
変性オレフィン系エラストマー、あるいは前記変性オレ
フィン系エラストマーを10重量%以上含有するオレフィ
ン系エラストマー組成物5〜30重量%とを含有する組成
物からなることを特徴とする。
【0009】本発明を以下詳細に説明する。本発明の耐
溶剤性容器は、基本的には(a) ポリアミド樹脂と、(b)
変性ポリオレフィンと、(c) 変性オレフィン系エラスト
マーとからなる。以下各構成成分について説明する。
【0010】(a) ポリアミド樹脂 本発明において(a) ポリアミド樹脂としては、ヘキサメ
チレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレ
ンジアミン、2,2,4-又は2,4,4,−トリメチルヘキサメチ
レンジアミン、1,3-又は1,4-ビス(アミノメチル)シク
ロヘキサン、ビス(p−アミノシクロヘキシルメタ
ン)、m−又はp−キシリレンジアミンのような脂肪
族、脂環族又は芳香族のジアミンと、アジピン酸、スベ
リン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、テ
レフタル酸、イソフタル酸のような脂肪族、脂環族又は
芳香族のジカルボン酸とから製造されるポリアミド、6
−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−ア
ミノドデカン酸のようなアミノカルボン酸から製造され
るポリアミド、ε−カプロラクタム、ω−ドデカラクタ
ムのようなラクタムから製造されるポリアミド、及びこ
れらの成分からなる共重合ポリアミド、又はこれらのポ
リアミドの混合物等が挙げられる。具体的にはナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610 、ナイロン9、ナイロン
6/66、ナイロン66/610 、ナイロン6/11、ナイロン
6/12、ナイロン12、ナイロン46、非晶質ナイロン等が
挙げられる。これらの中では、剛性、耐熱性の良好な点
でナイロン6及びナイロン66が好ましい。
【0011】上記ポリアミド樹脂の分子量は特に制限さ
れないが、通常相対粘度ηr (JISK6810、98%硫酸中で
測定)が0.5 以上のものが用いられ、中でも2.0以上の
ものが機械的強度が優れている点で好ましい。
【0012】(b) 変性ポリオレフィン (b) 変性ポリオレフィンは、カルボキシル基、あるいは
エポキシ基を有するモノマーによる変性ポリオレフィン
である。
【0013】上記変性ポリオレフィンにおいて、変性対
象となるポリオレフィンとしては、エチレン、プロピレ
ン、ブテン-1、ペンテン-1、ヘキセン-1、4-メチルペン
テン-1等のα−オレフィンの単独重合体、エチレンとプ
ロピレン又は他のα−オレフィンとの共重合体、もしく
はこれらのα−オレフィンの2種以上の共重合体等が挙
げられる。これらの中では、低密度ポリエチレン、線状
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン等のポリエチレン及びポリプロピレンが好まし
い。ポリプロピレンはホモポリマーに限られず、プロピ
レン成分を50モル%以上、好ましくは80モル%以上含む
他のα−オレフィンとのランダム又はブロック共重合体
も使用することができる。プロピレンに共重合するコモ
ノマーとしてはエチレンその他のα−オレフィンがあ
り、エチレンが特に好ましい。
【0014】上記ポリエチレンのメルトインデックス
(MI、190 ℃、2.16kg荷重)は、0.1〜100 g/10 分が好
ましく、特に5〜20g/10 分が好ましい。
【0015】また、ポリプロピレンのメルトフローレー
ト (MFR 、230 ℃、2.16kg荷重)は、0.1 〜100g/10 分
が好ましく、特に0.5 〜10g/10 分が好ましい。
【0016】このようなポリオレフィンの変性用モノマ
ーとしては、カルボキシル基あるいはエポキシ基を含有
するモノマーが挙げられる。
【0017】カルボキシ基含有モノマーとしては、不飽
和カルボン酸又はその無水物が好ましく、例えばアクリ
ル酸、メタクリル酸等のモノカルボン酸、マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸等のジカルボン酸、無水マレイン
酸、無水イタコン酸、エンド−ビシクロ−[2,2,1] −5
−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸無水物 (無水ハイミッ
ク酸) 等のジカルボン酸無水物等が挙げられ、特にジカ
ルボン酸及びその無水物が好ましい。
【0018】また、エポキシ基含有モノマーとしては、
例えばメタクリル酸グリシジルエステル、アクリル酸グ
リシジルエステル等が挙げられる。
【0019】さらに、下記一般式(1) :
【化1】 (式中、RはH又は炭素数1〜6のアルキル基であり、
Arはグリシジルオキシ基を少なくとも1つ以上有する炭
素数6〜20の芳香族炭化水素基であり、nは1〜4の整
数を表す。) で表されるアクリルアミド基とエポキシ基
とを有するグリシジル化合物も変性用モノマーとして用
いることができる。
【0020】好ましいグリシジル化合物としては、下記
一般式(2) で表されるものが挙げられる。
【化2】 (式中、RはH又は炭素数1〜6のアルキル基であ
る。)
【0021】このようなグリシジル化合物は、例えば特
開昭60-130580 号に示される方法により製造することが
できる。
【0022】上記変性用モノマーによる変性ポリオレフ
ィンはブロック共重合体、グラフト共重合体、ランダム
共重合体又は交互共重合体のいずれでもよい。
【0023】変性ポリオレフィン中の変性用モノマーの
含有量は0.05〜5重量%、好ましくは0.1 〜3重量%の
範囲内となるようなものであるのが好ましい。変性用モ
ノマーによる変性量が0.05重量%未満では、ポリオレフ
ィンとポリアミド樹脂との相溶性向上に十分な効果がな
く、また5重量%を超えると機械的強度が低下する。
【0024】変性ポリオレフィンの製造は溶液法又は溶
融混練法のいずれでも行うことができる。溶融混練法の
場合、ポリオレフィン、変性用モノマー及び触媒を押出
機や二軸混練機等に投入し、180 〜250 ℃の温度に加熱
して溶融しながら混練する。また溶液法の場合、キシレ
ン等の有機溶剤に上記出発物質を溶解し、90〜140 ℃の
温度で攪拌しながら行う。いずれの場合にも、触媒とし
て通常のラジカル重合用触媒を用いることができ、例え
ば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化ジター
シャリーブチル、過酸化アセチル、ターシャリーブチル
ペルオキシ安息香酸、過酸化ジクミル、ぺルオキシ安息
香酸、ペルオキシ酢酸、ターシャリーブチルペルオキシ
ピバレート、2,5-ジメチル-2,5- ジターシャリーブチル
ペルオキシヘキシン等の過酸化物類や、アゾビスイソブ
チロニトリル等のジアゾ化合物類等が好ましい。触媒の
添加量は変性用モノマー 100重量部に対して1〜 100重
量部程度である。
【0025】上述したような変性ポリオレフィンの溶融
粘度は、変性ポリプロピレンの場合、メルトフローレー
ト (MFR 、230 ℃、2.16kg荷重) が0.1 〜500 g/10 分
であるのが好ましく、変性ポリエチレンの場合、メルト
インデックス (MI、190 ℃、2.16kg荷重) が1〜50g/1
0 分であるのが好ましい。
【0026】本発明においては、上述したような変性ポ
リオレフィンを、未変性のポリオレフィンで稀釈したポ
リオレフィン樹脂組成物も使用することができる。未変
性のポリオレフィンとしては、上述した変性対象のポリ
オレフィンを用いることができる。
【0027】ポリオレフィン樹脂組成物の場合、変性ポ
リオレフィンの割合は、変性ポリオレフィン+未変性の
ポリオレフィンを100 重量%として10重量%以上であ
る。変性ポリオレフィンの含有量が10重量%未満ではポ
リオレフィン樹脂組成物(変性ポリオレフィン+未変性
のポリオレフィン)とポリアミド樹脂との相溶性の向上
に十分な効果がない。
【0028】ただし、変性ポリオレフィン+未変性のポ
リオレフィンを100 重量%として、変性用モノマーの含
有量を0.01重量%以上、特に0.05〜5重量%とするのが
好ましい。変性用モノマーの含有量が0.01重量%未満で
はポリオレフィン樹脂とポリアミド樹脂との相溶性の向
上に十分な効果がないため好ましくない。
【0029】(c) 変性オレフィン系エラストマー (c) 変性オレフィン系エラストマーは、カルボキシル
基、あるいはエポキシ基を有するモノマーによりオレフ
ィン系エラストマーを変性したものである。
【0030】上記変性オレフィン系エラストマーにおい
て、変性対象となるオレフィン系エラストマーとして
は、エチレン、プロピレン、ブテン-1、ヘキセン-1、4-
メチルペンテン-1等のα−オレフィンの2種又は3種以
上の共重合体ゴム、又はα−オレフィンと他種モノマー
との共重合体ゴム等が挙げられる。上記α−オレフィン
の2種又は3種以上の共重合体ゴムとしては、典型的に
はエチレン−プロピレン共重合体ゴム(EPR)、エチレン
−ブテン共重合体ゴム(EBR)、及びエチレン−プロピレ
ン−ジエン共重合体ゴム(EPDM) が挙げられる。エチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPDM) 中のジエ
ンとしては、ジシクロペンタジエン、1,4-ヘキサジエ
ン、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネン等の非
共役ジエン又はブタジエン、イソプレン等の共役ジエン
を使用することができる。またα−オレフィンと共重合
する他種モノマーとしては、酢酸ビニル、アクリル酸エ
ステル等を用いることができる。α−オレフィンと他種
モノマーとの共重合体の典型的な例としてはエチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA)が挙げられる。
【0031】エチレン−プロピレン共重合体ゴム(EPR)
は、エチレンの含有率が40〜90モル%、プロピレンの含
有率が10〜60モル%であることが好ましい。より好まし
い範囲は、エチレンが50〜90モル%、プロピレンが10〜
50モル%である。
【0032】また、EPR のメルトインデックス(190
℃、2.16kg荷重)は0.5 〜15g/10分の範囲内にあるの
が好ましく、より好ましくは3〜9g/10分である。
【0033】エチレン−ブテン共重合体ゴム(EBR)は、
エチレンの含有率が60〜97モル%、ブテン−1の含有率
が3〜40モル%であることが好ましい。より好ましい範
囲は、エチレンが80〜95モル%、ブテン−1が5〜20モ
ル%である。
【0034】また、EBR のメルトインデックス(190
℃、2.16kg荷重)は0.5 〜15g/10分の範囲内にあるの
が好ましく、より好ましくは3〜9g/10分である。
【0035】また、エチレン−プロピレン−ジエン共重
合体(EPDM) は、エチレンの含有率が40〜89モル%、プ
ロピレンの含有率が10〜59モル%、及びジエンの含有率
が1〜10モル%であることが好ましい。
【0036】さらに、EPDMのムーニー粘度ML1+8 (100
℃) は5〜100 の範囲内にあるのが好ましく、より好ま
しくは10〜50である。
【0037】エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴ
ム(EPDM) 、及びエチレン−プロピレン共重合体ゴム
(EPR)は、基本的には上記の繰返し単位からなるもので
あるが、これらの共重合体の特性を損なわない範囲内
で、例えばブテン−1あるいは4−メチルペンテン−1
などのα−オレフィンから誘導される繰り返し単位など
の他の繰り返し単位を、10モル%以下の割合まで含んで
もよい。
【0038】さらに、本発明においてはオレフィン系エ
ラストマーとして、水添スチレン−ブタジエンブロック
共重合体(SEBS:スチレン−エチレン・ブチレン−
スチレンブロック共重合体)、水添スチレン−イソプレ
ンブロック共重合体(SEPS:スチレン−エチレン・
プロピレン−スチレンブロック共重合体)等のエラスト
マーも用いることができる。
【0039】上記エラストマー成分におけるスチレンの
含有率は5〜50重量%であるのが好ましく、さらに、そ
のMFR(230 ℃、2.16kg) は0.1 〜100 g/10 分の範
囲内にあるのが好ましく、より好ましくは1〜50g/10
分である。
【0040】このようなオレフィン系エラストマーの変
性用モノマーとしては、上述した変性ポリオレフィンと
同様のものを用いることができる。
【0041】変性オレフィン系エラストマー中の変性用
モノマーの含有量は0.05〜5重量%、好ましくは0.1 〜
3重量%の範囲内となるようなものであるのが好まし
い。変性用モノマーによる変性量が0.05重量%未満であ
ると、オレフィン系エラストマーとポリアミド樹脂との
相溶性向上に十分な効果がなく、また5重量%を超える
と機械的強度が低下する。
【0042】変性オレフィン系エラストマーの製造は上
述した変性ポリオレフィンの製造と同様に溶液法又は溶
融混練法のいずれでも行うことができる。溶融混練法の
場合、オレフィン系エラストマー、変性用モノマー及び
触媒を押出機や二軸混練機等に投入し、150 〜250 ℃の
温度に加熱して溶融しながら混練する。また溶液法の場
合、キシレン等の有機溶剤に上記出発物質を溶解し、60
〜140 ℃の温度で攪拌しながら行う。
【0043】本発明においては、上述したような変性オ
レフィン系エラストマーを、未変性のオレフィン系エラ
ストマーで稀釈したオレフィン系エラストマー組成物も
使用することができる。未変性のオレフィン系エラスト
マーとしては、上述した変性対象のオレフィン系エラス
トマーを用いることができる。
【0044】オレフィン系エラストマー組成物の場合、
変性オレフィン系エラストマーの割合は、変性オレフィ
ン系エラストマー+未変性のオレフィン系エラストマー
を100 重量%として10重量%以上である。変性オレフィ
ン系エラストマーの含有量が10重量%未満では、オレフ
ィン系エラストマーとポリアミド樹脂との相溶性の向上
に十分な効果がない。
【0045】ただし、変性オレフィン系エラストマー+
未変性のオレフィン系エラストマーを100 重量%とし
て、変性用モノマーの含有量を0.05重量%以上、特に0.
2 〜3重量%とするのが好ましい。変性用モノマーの含
有量が0.05重量%未満ではオレフィン系エラストマーと
ポリアミド樹脂との相溶性の向上に十分な効果がないた
め好ましくない。
【0046】上述したような各成分の配合割合は、(a)
ポリアミド樹脂が50〜90重量%、好ましくは55〜85重量
%であり、(b) 変性ポリオレフィン(あるいはそれを含
有するポリオレフィン樹脂組成物)が2〜40重量%、好
ましくは5〜30重量%であり、(c) 変性オレフィン系エ
ラストマー (あるいはそれを含有するオレフィン系エラ
ストマー組成物) が5〜30重量%、好ましくは10〜30重
量%である。
【0047】ポリアミド樹脂が50重量%未満では、機械
的強度及び耐熱性が十分でなく、一方90重量%を超える
と、耐衝撃性が低下する。
【0048】変性ポリオレフィン(あるいはそれを含有
するポリオレフィン樹脂組成物)が2重量%未満では、
耐水性が十分でなく、一方40重量%を超えると、耐衝撃
性及び耐油性が低下する。
【0049】変性オレフィン系エラストマー (あるいは
それを含有するオレフィン系エラストマー組成物) が5
重量%未満では、耐衝撃性が十分でなく、一方30重量%
を超えると、耐熱性及び機械的強度が低下する。
【0050】本発明の耐溶剤性容器に使用する組成物に
は、その他にその改質を目的として、他の添加剤、例え
ば無機充填材、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、難燃
剤、可塑剤、帯電防止剤、離型剤、核剤等を添加するこ
とができる。
【0051】上記組成物は一軸押出機、二軸押出機等の
押出機などを用いて、220 〜300 ℃で加熱溶融状態で混
練することによって得ることができる。
【0052】上述したような組成物は、押出ブロー成
形、射出成形等の通常の成形方法により耐溶剤性容器と
することができる。
【0053】押出ブロー成形の場合、例えば、押出機と
接続した環状のオリフィスを有する押出ブロー成形ダイ
から220 〜280 ℃の温度で円筒状のバリソンを押し出し
て、このパリソンを所望の容器形状のキャビティを有す
る金型内に設置した後、ブローすることにより容器を製
造することができる。上述のようにして得られるブロー
成形耐溶剤性容器は、0.1 〜20リットル程度の容量とす
るのに好適であり、また容器の肉厚は1〜3mm程度であ
る。
【0054】射出成形の場合、例えば、所望のキャビテ
ィを有する金型内に、220 〜300 ℃で溶融状態の樹脂組
成物を射出することにより容器を製造することができ
る。上述のようにして得られる射出成形容器は、2〜40
リットル程度の容量とするのに好適であり、また容器の
肉厚は1〜3mm程度である。
【0055】耐溶剤性容器としては、一般に容器の肉
厚、容量等にかかわらず耐溶剤性及び耐油性が重要であ
り、エンジンオイル等の油分、界面活性剤水溶液等の溶
剤に、100 時間以上、好ましくは300 〜3000時間浸漬し
たときに、膨潤、クラック等が生じないことが必要であ
るが、本発明の耐溶剤性容器は上記条件を満たしたもの
となっている。
【0056】なお、上述したような押出ブロー成形容器
及び射出成形容器は、所望の位置にカッティング等を施
すことにより、缶状体、箱状体等として用いることがで
きる。また、このようにして得られる各種形状の容器
に、他の構成部品(例えば、キャップ、蓋材、把手及び
注口等)を、熱融着、超音波融着、接着剤の塗布等によ
る接着や、嵌合等により付設して用いることができる。
【0057】
【作用】本発明の耐溶剤性容器は、ポリアミド樹脂と、
カルボキシル基やエポキシ基を有する変性用モノマーに
よる変性ポリオレフィンと、変性オレフィン系エラスト
マーとをそれぞれ所定量含有してなる組成物から得られ
るものであるので、耐溶剤性、耐油性、耐衝撃性及び機
械的強度等が良好であり、溶剤容器、工具箱等の工業用
に好適である。
【0058】このような効果が得られる理由については
必ずしも明らかではないが、ポリアミド樹脂と、変性ポ
リオレフィンと、変性オレフィン系エラストマーとをそ
れぞれ本発明の範囲内で配合することにより、ポリアミ
ド樹脂の有する機械的強度、耐熱性、ガスバリア性、耐
溶剤性及び耐油性と、ポリオレフィンの有する耐水性
と、オレフィン系エラストマーの有する耐衝撃性とが、
それぞれ耐溶剤性容器としてバランスよく発揮されるた
めであると考えられる。
【0059】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明する。なお、原料となる樹脂成分としては以下のもの
を使用した。 [1] ポリアミド樹脂 Ny6:〔EMS(株)製、A28〕 [2] 変性ポリオレフィン ・無水マレイン酸変性ポリプロピレン CMPP:〔東燃化学(株)製、C915X、無水マレ
イン酸の付加量0.2 重量%〕 [3] 変性オレフィン系エラストマー ・無水マレイン酸変性エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム CMEPR〔東燃化学(株)製、HA75、無水マレイ
ン酸の付加量0.8 重量%〕 [4] ポリオレフィン ・プロピレン−エチレンブロック共重合体 BPP:〔東燃化学(株)製 BJ-503 〕
【0060】実施例1〜4及び比較例1〜4 第1表に示す配合割合でナイロン(Ny6)、ポリプロ
ピレン(BPP)、変性ポリプロピレン(CMPP)及
び変性オレフィン系エラストマー(CMEPR)をドラ
イブレンドし、40mmφの二軸押出機により、250 ℃で混
練し、組成物のペレットを得た。
【0061】得られたペレットを用いて、射出成形によ
り後述する物性試験の試験片を作成し、曲げ弾性率、ア
イゾット衝撃強度の測定、及び耐エンジンオイル性の評
価のを行った。結果を第2表に示す。
【0062】 第 1 表組成(重量部) 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 Ny6 60 60 60 80 CMPP 30 10 20 10 CMEPR 10 10 20 10 BPP − 20 − −
【0063】 第 1 表 (続 き)組成(重量部) 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 Ny6 100 − 70 90 CMPP − − 30 − CMEPR − − − 10 BPP − 100 − −
【0064】 第 2 表 物 性 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 曲げ弾性率(1) 乾燥条件下 16000 16000 13000 21000 吸湿条件下 7500 7500 6500 8000 アイゾット衝撃強度(2) 23℃ NB* NB* NB* NB* −30℃ 10 8 NB* 13 耐エンジンオイル性 (3) 膨潤の有無 ○ ○ ○ ○ クラックの有無 ○ ○ ○ ○ 注) *:破壊せず。
【0065】 第 2 表 (続 き) 物 性 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 曲げ弾性率(1) 乾燥条件下 25000 13000 21000 23000 吸湿条件下 8000 13000 15000 6500 アイゾット衝撃強度(2) 23℃ 4 20 6 20 −30℃ 3 8 5 6 耐エンジンオイル性 (3) 膨潤の有無 ○ × ○ ○ クラックの有無 ○ × ○ ○ 注) *:破壊せず。
【0066】(1)曲げ弾性率:23℃において、ASTM D790
により乾燥条件下、及び吸湿条件下(50℃の温水にテ
ストピースを浸漬して50%RH飽和吸水量相当まで吸水さ
せた場合) について測定(単位はkg/cm2 )。 (2)アイゾット衝撃強度:23℃及び−30℃においてASTM
D256 により測定(単位はkg・cm/cm)。 (3)耐エンジンオイル性:JIS K7113 で使用するダンベ
ル形試験片を用い、試験片にストレスをかけることな
く、エンジンオイル(120℃) に、300時間浸漬した後、
膨潤及びクラックの有無を目視にて確認し、膨潤につい
ては全く膨潤していないものを○、僅かに膨潤している
ものを△、明らかに膨潤しているものを×として評価
し、またクラックについては、クラックの全く認められ
ないものを○、クラックが発生しているものを×として
評価した。
【0067】第2表から明らかなように、実施例1〜4
の組成物は、耐衝撃性、乾燥条件下及び吸湿条件下での
曲げ弾性率に優れており、しかもエンジンオイルに浸漬
しても膨潤もクラックも認められなかった。これに対し
て各比較例の組成物は、耐衝撃性、曲げ弾性率、あるい
は耐エンジンオイル性のいずれかが劣るものであった。
【0068】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の耐溶剤
性容器は、ポリアミド樹脂と、カルボキシル基やエポキ
シ基を有する変性用モノマーによる変性ポリオレフィン
と、変性オレフィン系エラストマーとをそれぞれ所定量
含有してなる組成物から得られるものであるので、耐溶
剤性、耐油性、耐衝撃性及び機械的強度等が良好であ
る。
【0069】本発明の耐溶剤性容器は、押出ブロー成形
容器、射出成形容器等種々の成形法による容器とするこ
とができる。このような本発明の耐溶剤性容器は、溶剤
容器、各種工具箱等の工業用に好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) ポリアミド樹脂50〜90重量%と、
    (b) 変性ポリオレフィン、あるいは前記変性ポリオレフ
    ィンを10重量%以上含有するポリオレフィン樹脂組成物
    2〜40重量%と、(c) 変性オレフィン系エラストマー、
    あるいは前記変性オレフィン系エラストマーを10重量%
    以上含有するオレフィン系エラストマー組成物5〜30重
    量%とを含有する組成物からなることを特徴とする耐溶
    剤性容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07109420A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Mitsuboshi Belting Ltd ポリアミド系樹脂組成物
JP2008174270A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Lgc Co Ltd 通い箱
JP2016521783A (ja) * 2013-06-11 2016-07-25 アルケマ フランス ナノ構造熱可塑性ポリアミド−グラフト化ポリオレフィン組成物

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