[go: up one dir, main page]

JPH06166003A - 棒状回転切削工具による木材切削方法及び切削装置 - Google Patents

棒状回転切削工具による木材切削方法及び切削装置

Info

Publication number
JPH06166003A
JPH06166003A JP34543092A JP34543092A JPH06166003A JP H06166003 A JPH06166003 A JP H06166003A JP 34543092 A JP34543092 A JP 34543092A JP 34543092 A JP34543092 A JP 34543092A JP H06166003 A JPH06166003 A JP H06166003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting tool
rotary cutting
cutting
log
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34543092A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhei Murai
廉平 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP34543092A priority Critical patent/JPH06166003A/ja
Publication of JPH06166003A publication Critical patent/JPH06166003A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Milling, Drilling, And Turning Of Wood (AREA)
  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自然の丸太のように断面形状が一様でなく、
且つ、ある程度の太さ又は厚さを有する木材に対して、
自由にきれいな2次元切削を行うことができると共に、
ログハウスにおけるノッチ部の加工を容易にする装置及
び方法を得る。 【構成】 回転切削工具1は、棒状体の表面に多数の切
歯を螺状の配置に突設し、かつ、棒状体の両端部に対
し中央部がわずかに大径であるようにして、軸方向への
引張力を与えた状態で回転して被切削物を切削する。回
転切削工具1を回転して木材7を切削または切断する
際、切削が木目に対して常にならい目削りとなるように
切削工具1の回転方向を適宜反転させる。回転切削工具
の両端部をそれぞれ同期回転する駆動手段と、互いに直
交する2軸方向への相対的送り機構44,58を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は棒状回転切削工具、及
び、該工具による木材切削方法、並びに、木材切削装置
に関するものであり、主として、自然木よりログハウス
を建築する際におけるノッチ部の加工に関わるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、リゾート用或いは住居用としてロ
グハウスの建築が盛んに行なわれるようになった。従
来、ログハウスを建築する際、材料となる丸太を組合わ
せるために丸太にノッチ部と称する切欠部を形成してい
るが、このノッチ部の一例を図9に示す。
【0003】図9において、ノッチ部91は、丸太90
の上半部に該丸太90の長さ方向に直角二等辺三角形断
面をなすように切欠して形成した尾根状部分91aと、
同部分下半部に、該尾根上部分91aと同形の直角二等
辺三角形断面をなす部分を丸太90aの長さ方向と直交
する方向に沿って切除して形成した谷状部分91bと
を、丸太90の端部に上下一対にして設けてなるもので
あり、ログハウスを組み上げる際には、基礎92の上に
一方の壁面93をなす丸太90と、他の壁面94をなす
丸太90のそれぞれのノッチ部91の尾根状部分91a
と谷状部分91bとを組合せながら順次載上して、多数
の丸太90より互いに直交する壁面92,94を形成し
ていくのである。
【0004】しかし、上述のノッチ部91は、丸太90
の上半部と下半部にそれぞれ尾根状部分91aと谷状部
分91bとを形成しなければならず作業に手間を要し
た。特に断面形状及び太さが一様でない自然木の丸太9
0を用いてログハウスを組み上げる場合、ノッチ部91
がきれいに合わさるように加工することは難しく、且つ
壁面93,94の高さを均一に揃えるためには、ノッチ
部91の形状を適宜修正してやる必要があるので、一旦
仮組みした後に、再び丸太90を降ろして修正し、再び
合せるといった作業を頻繁に繰り返さなければならず、
尚且つ丸太90は重量物であるので、上記作業はすべて
クレーンを用いて行なわれなければならず非常な手間と
時間を要していた。
【0005】勿論、丸太90をマシンカットして円形、
或いは抹角四角形等の一様な断面形状を有する木材に加
工した後にノッチ部91の加工を行えば、組み上げ作業
は大幅に簡略化されるが、ログハウス本来の自然木の持
つ味わいといったものは損なわれてしまうという欠点が
有った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
の有するこのような問題点に鑑みて、自然の丸太のよう
に断面形状が一様でなく、且つ、ある程度の太さ又は厚
さを有する木材に対して、自由に2次元切削を行うこと
ができる回転切削工具及び切削装置、並びに、上述の切
削時における切削抵抗を低減でき、切削面がきれいな切
削方法、及び、切削能力の優れた回転切削工具の支持方
法を提供することを目的とし、特にログハウスの建築に
おけるノッチ部の加工を容易にする装置及び方法を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】棒状体の表面に多数の切
歯を螺線状の配置に突設した。このとき、棒状体の両端
部に対し中央部がわずかに大径であっても良い。そし
て、上記回転切削工具に軸方向への引張力を与えた状態
で該切削工具を回転して被切削物を切削する。また、上
記回転切削工具を回転して木材を切削または切断する
際、該切削工具の切削が木目に対して常にならい目削り
となるように上記切削工具の回転方向を適宜反転させ
る。さらに、回転切削工具の両端部を、それぞれ同期回
転する駆動手段により回転自在に支持し、上記切削工具
と、被切削物の支持手段との間に、切削工具回転主軸に
共に直交し、且つそれぞれ互いに直交する2軸方向への
相対的送り機構を備えた。
【0008】
【作用】回転切削工具を、該工具の両端部に設けた駆動
手段により駆動回転した状態で、丸太等の被加工物に圧
接し、相対的送りを与えると、該回転切削工具の表面に
螺線状の配置で突設した多数の切歯により被加工物は切
削されると共に、切りくずは軸方向に排出され、該被加
工物は回転切削工具に沿って切断される。回転切削工具
は軸方向以外のあらゆる方向に切り進んでゆくことがで
きるので、2軸方向への相対的送り機構により2軸同時
制御を行うことにより被加工物は2次元自由切削、また
は、切断される。
【0009】また、回転切削工具に付加された軸方向へ
の引張力は、該回転切削工具の危険回転速度を上昇せし
め、これにより回転切削工具を高速回転させることが可
能となる。
【0010】そして、回転切削工具の中央部が両端部よ
り大径であるように円弧状に膨らみをもたせると、該回
転切削工具により切削してなる切削面、切断面は、回転
切削工具の進行方向に沿って中央が凹陥することにな
り、このような回転切削工具によりログハウス建築に用
いる丸太にノッチ部を加工すれば、ノッチ部をなす切欠
部は、中央が凹陥し、該切欠部の周縁において、組み合
わせる他の丸太の外周面に接することになる。
【0011】
【実施例】本発明方法及び装置の実施例について図面と
共に説明する。尚、以下の説明における切削とは、切削
の結果として、被加工物が切断される場合を包含するも
のであり、本発明の回転切削工具及び切削装置は主とし
てこのような切断を目的としたものである。
【0012】図1Aは、本発明の回転切削工具1の実施
の一例を示す側面図であり、Bは、その部分拡大図であ
る。図1A及びBにおいて、回転切削工具1は、細長い
円柱棒状体であり、表面に多数の針状の切歯2を螺線状
の配置に突設してなるものであり、両端部には、側端縁
を大径側とするテ―パを有する把持部3をそれぞれ形成
しており、回転切削工具1は中心線4を回転軸として回
転されるようになっている。
【0013】上記切歯2を突設した螺線状部分5の間に
は、同じく螺線状に浅い溝6を形成しており、該溝6は
切削時に切りくずを排出すると共に切歯2の被切削物へ
の食い付きを良くしている。
【0014】そして、図1A及びBに示した回転切削工
具1の多数の切歯2を設けた切削部分は、後述する理由
により把持部3に連なる両端部より、中央部が大径とな
るようにわずかに円孤状に脹らみをもたせてあるが、勿
論平行することも可能である。
【0015】図2乃至図4に上述の回転切削工具1を備
えた切削装置11の実施の一例を示し、以下、該切削装
置11について説明する。
【0016】図2乃至図4において、本発明の切削装置
11は、基板12の両側に立設した一対の門形フレ―ム
13,14の間に横桁15を渡設し、該横桁15に沿っ
て水平に移動できる水平移動部材16、該水平移動部材
16に沿って垂直に移動できる、一対の垂直昇降部材1
7,18をそれぞれ設け、該垂直昇降部材17,18の
下端に軸心を一にして対向して設けたモ―タ19,20
の回転軸の間に形成された回転主軸上に前記回転切削工
具1を回転自在に設けてなるものである。
【0017】基板12は、加工物の支持台を兼ねてお
り、図示例では丸太7を固定する機構を設けている。即
ち、基板12の門形フレ―ム13,14に近接した位置
に、2個のつづみ形のロ―ラ21,22をそれぞれ一対
の支持部材23,24により回転自在に支持している。
【0018】また、基板12の中央にはそれぞれ両側よ
り対向させ、且つ、適宜仰角を持たせて固定した2個の
エアシリンダ25,26により押圧部材27,28を出
没可能に設けると共に、横桁15を上下に貫通して、前
記ロ―ラ21,21の上方に、それぞれ下向きに設けた
エアシリンダ29,30により押圧部材31,32を下
方に出没可能に設け、これら4本の押圧部材27,2
8,31,32及びロ―ラ21,22により一方の門形
フレ―ム14側より挿入された丸太7を、該丸太7の形
状に拘らず確実に固定できるようになっている。
【0019】横桁15は、中空の角形剛板フレ―ムの両
側面を案内面33,34として、該案内面33,34に
は長さ方向に沿って平行に2本づつのガイドレ―ル3
5,36設けている。
【0020】水平移動部材16は、垂直に設けた2本の
支柱37,38と梁39とでコ字状に形成し、それぞれ
の支柱37,38の内側側面には前記ガイドレ―ル3
5,36に対応する位置に2個づつのコ字状の摺動部材
40,41を対向して設け、該摺動部材40,41をガ
イドレ―ル35,36に係合させ摺動自在に支持するこ
とにより、水平移動部材16は横桁15に跨乗した状態
で支持されている。更に、支柱37,38の側面に設け
た螺合部材42と、2本のガイドレ―ル35,36の中
間に位置し、横桁15に沿って、該横桁15の両側で門
形フレ―ム13と14とで回転自在に支持され、且つ、
一端が門形フレ―ム13に固定した2個の同期回転する
水平方向送り用モ―タ43の回転軸に連結されている2
本の水平方向送りネジ44に螺合することにより、水平
移動部材16は、上記モ―タ43の回転により横桁15
に沿って水平方向に移動できるようになっている。
【0021】また、水平移動部材16の頂部の梁39上
には支持部材45を設け、該支持部材45の中央に設け
たコ字状断面をなすブラケット46上には、回転軸の先
端が、該ブラケット46の内部に突出するように垂直方
向送り用モ―タ47を固定する。
【0022】そして、水平移動部材16の支柱37,3
8の外側側面は一対の垂直昇降部材17,18の案内面
48,49をなしており、該案内面の長さ方向に沿って
ガイドレ―ル50,51が設けられている。垂直昇降部
材17,18は、細長い平板状に形成し、下端部には主
軸をなすモ―タ19,20を軸心に一にして対向して設
けており、該モ―タ19,20の回転軸にはコレットチ
ャック52,53を設けて、該コレットチャック52,
53により、図1に示した回転切削工具1を該回転切削
工具1の両端に形成した把持部3においてチャックして
支持した状態で、モ―タ19,20を同期回転して回転
切削工具1を駆動回転できるようになっている。尚、モ
―タ19,20は、共に回転軸上にスラスト軸受を付設
して、スラスト荷重に耐えうる構造したものを用い、且
つ、一方のモ―タ19と垂直昇降部材17との間にはテ
ンション装置54を設けており、該テンション装置54
を図5に示す。
【0023】図5において、テンション装置54はモ―
タ19を取り付けるブラケット54aに突設した4本の
支軸54bを垂直昇降部材17に形成した4個の軸受孔
17aに挿通してモ―タ19を軸方向に摺動自在に支持
すると共に、ブラケット54aと垂直昇降部材17との
間にスプリングSを介在させることにより、該モ―タ1
9を、他のモ―タ20を疎斥する方向に付勢できるよう
になっており、これによりコレットチャック52,53
によりモ―タ19,20の回転軸間に支持した回転切削
工具1に軸方向への引張力を付加することを可能にして
いる。
【0024】また、図示例では2個のモ―タ19,20
を使用する場合を示したがこれは回転切削工具1に作用
する捩りモ―メントを考慮して、該回転切削工具1の両
端での相対的な捩れをなくすためのものであり、これ以
外にも、1個のモ―タより駆動系を対称に2分して回転
切削工具1の両端をそれぞれ同位相で回転するようにし
ても同様の効果を得られるが、上述の捩りモ―メントを
無視すれば、モ―タ20(又は19)のみを単独で設け
ることも勿論可能である。
【0025】そして、垂直昇降部材17,18の上半部
内側には、図3に示すように2個づつコ字状の摺動部材
55,56をそれぞれ対向して設け、該摺動部材55,
56を前記ガイドレ―ル40,41に係合することによ
り、垂直昇降部材17,18は水平移動部材16に摺動
自在に支持されている。また、垂直昇降部材17,18
の外側側面に設けた螺合部材57を、支持部材45の両
端張出部に回転自在に支持されている垂直方向送りネジ
58,59に螺合し、且つ、該垂直方向送りネジ58,
59の上端に設けたプ―リ60,61とモ―タ47の回
転軸に設けたプ―リ62,63との間にタイミングベル
ト64,65を装架して、上記モ―タ47の回転により
垂直方向送りネジ58,59が同期回転するようになっ
ており、これにより1対の垂直昇降部材17,18及び
該部材17,18に回転自在に支持されている回転切削
工具1は垂直方向に昇降できるようになっている。
【0026】以上のように構成された切削装置11に
は、水平方向送り用モ―タ43及び垂直方向送り用モ―
タ47に図示しない制御装置を設け、水平方向及び垂直
方向の同時2軸制御を行なうようにする。制御方法とし
てはNC制御あるいは、型取りり盤をいて2次元ならい
削りを行うようにしても良い、また主軸回転用モ―タ1
9,20は、後述する理由により共にリバ―シブルモ―
タを用いて、回転方向を逐時反転できるようにする。そ
して、該モ―タ19,20を上記制御装置に連係させ、
その回転方向の制御を次のように行うものとする。
【0027】図6において、被加工物である丸太7の木
目方向をχ方向とすると、回転切削工具1の送り方向が
原点より第1象限もしくは第3象限に向かう場合、即
ち、χ,yは共に正、もしくは共に負の同符号の場合
は、回転切削工具1の切削が木目に対してならい目削り
となるよう、該回転切削工具1の回転を正回転(時計回
り)とし、また、回転切削工具1の送り方向が原点より
第2象限もしくは第4象限に向かう場合、即ち、χが負
でyが正、もしくはχが正でyが負の異符号の場合は、
回転切削工具1の回転を逆回転(反時計回り)とし、回
転切削工具1の送り方向に応じて該工具1の回転方向を
適宜切り換えるようにする。図示例の切削装置11にお
いては丸太7を水平に固定するので、上述のχ方向が水
平移動部材16の送り方向となり、y方向が垂直昇降部
材17,18の送り方向となるので、それらの送り方向
に応じて回転切削工具1の回転方向を直接切り換えれば
よいが、木目方向が傾斜している場合は適宜座標変換す
るものとする。
【0028】次に上述の実施例に基つづいて、回転切削
工具1を備えた切削装置11による切削作業の一例とし
てログハウスの建築材料となる自然木の丸太7へのノッ
チ部71の加工について説明する。尚、本実施例に示す
ノッチ部71の形状は、従来例において図9に示したノ
ッチ部81とは異なり、図8(及び図4)に示すように
ノッチ部71を構成する各丸太7の下側のみを半円状に
切欠して切欠部72を形成し、該切欠部72と他の丸太
7の外周面73と組み合わせるようにしたものである。
【0029】図2乃至図4において、被加工物である丸
太7は一方の門形フレ―ム14の中間部よりロ―ラ22
で案内しながら切削装置11の横桁15の下側に挿入
し、上記ロ―ラ22とロ―ラ21とで丸太7を支持し、
更に図3及び図4に示す4個のエアシリンダ25,2
6,29,30の加圧により4本の押圧部材27,2
8,31,32を突出させ、該押圧部材27,28,3
1,32で丸太7を押圧した状態で支持し、これによ
り、丸太7は横揺れ等を防止した状態で確実に支持され
る。
【0030】このとき、垂直昇降部材17,18は、図
3に示すように軌道の上限において静止することによ
り、回転切削工具を被加工物である丸太7の挿入スペ―
スより退避している。
【0031】続いて、図4において、モ―タ43により
水平方向送りネジ44を回転させ、水平移動部材16を
16aに示す位置まで移動させると共に、モ―タ47に
より垂直方向送りネジ58を回転させ、垂直昇降部材1
7を17aに示す位置まで下降させて回転切削工具1の
位置決めを行ない、このとき該工具1は図4中1aに位
置している。
【0032】そして、モ―タ19及び20で回転切削工
具1を回転させれば、図1に示す回転切削工具1の表面
に多数突設された針状の切歯2により丸太7は切削さ
れ、切削時の切りくずは螺線状に設けた溝6より軸方向
に排出されるので、回転切削工具1に任意の方向に切り
進んでいくことができる。
【0033】図2乃至図4に示すノッチ部71の加工に
おいては、それぞれモ―タ43及び47の回転数を予め
入力したデ―タに基づいて数値制御することにより水平
移動部材16及び垂直昇降部材17,18を適宜送り量
により円弧状の軌道をなすように2次元送りして、切片
75を切除し、半円形状の切欠部72を形成する。
【0034】上述の切削過程において、回転切削工具1
の回転方向は図7に示すとおりである。即ち、切欠部7
2の仮想中心線76まで切り進む際には、丸太7の木目
方向に対してならい目削りとなるように回転切削工具1
は正回転(図7中時計回り)し、図4において1bとし
て示したように上記仮想中心線76上に回転切削工具1
が位置した時点で、即ち垂直方向への送りが下方向より
上方向に転じた時点で、該工具1の回転方向を反転さ
せ、木目方向に対して、ならい目削りとなるように逆回
転(図7中反時計針回り)し、切り進むものとする。こ
のように回転切削工具1の回転方向を制御して、木目に
対して常にならい目削りとなるようにすることにより、
該回転切削工具1の切削抵抗は大幅に低減されると共
に、切欠部72をなす切削面の仕上りをきれいにするこ
とを可能にしている。
【0035】また、回転切削工具1を図1A及びBに示
すごとく、中央部が大径となるように円弧状に脹みを持
たせることにより、切削面は、回転切削工具1の進行方
向に沿って中央がわずかに凹陥した形状となり、これ
は、自然木の丸太7にノッチ部71を形成する場合、特
に重要な意味を持つものであり、上記回転切削工具1に
より加工したノッチ部71を図8に示し、以下に説明す
る。
【0036】図8に示されるように、ノッチ部71を切
欠部72は中央部かわずかに円弧状に窪んでいるので、
該切欠部72を他の丸太への外周面72と組み合わせた
場合、切欠部72は、該切欠部72の周縁部77におい
てのみ他の丸太の外周面73に接することになる。これ
により、表面に不規則な凹凸を有し、且つ、断面形状も
一様とはいえない自然木の丸太7の外周面73に、他の
丸太7の切欠部72を組み合せた場合の安定性及び整合
性が良く、ノッチ部71の切削面が外部に露見しにくく
なるので、外見上も非常に有利である。また、このよう
に構成されたノッチ部71は丸太7の切削面である切欠
部72が全て下向きに配置されているので、切欠部72
が冠水しにくいという利点もある。
【0037】そして、回転切削工具1は、該工具1をコ
レットチャック52によりチャックしているモ―タ19
と該モ―タ19を支持した一方の垂直昇降部材17との
間に設けたテンション装置54により、軸方向への引張
力が常に付加されており、その状態で回転され、且つ、
切削作業を行うようになっている。
【0038】本来、回転切削工具1は、切削抵抗及び自
重により微妙な撓みを生じることになり、この撓みに耐
して危険回転速度が設定されることになる。一般に、軸
方向への引張荷重を付加した細長い丸棒が回転する場
合、撓みによる弾性変形の周期が丸棒自体の固有振動数
と一致する際には弾性限界を越えて破損することにな
り、このような回転数を危険回転速度と呼び、該危険回
転速度Ncrは次式数1で与えられ、式数1より引張荷
重Pを付加することにより、危険回転速度Ncrが上昇
することがわかる。
【0039】
【数1】
【0040】 仮に、d=10(mm),l=500(mm), γ=7.86×10-6(Kgf /mm3 ) , E=2.1×1.04 (Kgf /mm2 )として、引張荷重
P(Kgf)と危険回転速度Ncr(r.p.m )との関係を求
めれば、表1のようになる。
【0041】
【表1】
【0042】これらより明らかなとおり、回転切削工具
1に軸方向への引張力を付加した場合、該引張力によ
り、切削抵抗及び自重による撓みは抑制され、それによ
り危険回転速度も上昇するので、回転切削工具1の破断
を防止した状態で、より高速回転することが可能とな
り、回転切削工具1の切削性能は向上する。
【0043】尚、上述の実施例においては、切削作業の
一例としてログハウスの建築材料となる自然木の丸太7
へのノッチ部71の加工について示したが、本発明の回
転切削工具1及び切削装置11は、これ以外にもあらゆ
る木材の2次元切削及び切断を行なうことが可能である
ことは勿論である。
【0044】
【発明の効果】本発明の回転切削工具及び切削装置は、
上述のとおり、棒状体の表面に多数の切歯を螺線状の配
置に突設してなる回転切削工具の両端部を、それぞれ同
期回転する駆動手段により回転自在に支持し、上記切削
工具と、被切削物の支持手段との間に、切削工具回転主
軸に共に直交し、且つそれぞれ互いに直交する2軸方向
への相対的送り機構を備えたので自然の丸太のように断
面形状が一様でなく、且つ、ある程度の太さ又は厚さを
有する木材に対して、自由に2次元切削を行うことがで
きる。また、上記回転切削工具を回転して木材を切削ま
たは切断する際、該切削工具の切削が木目に対して常に
ならい目削りとなるように上記切削工具の回転方向を適
宜反転させることにより、切削時における切削抵抗を低
減でき、且つ、切削面をきれいにすることができる。
【0045】更に、上記回転切削工具に軸方向への引張
力を与えた状態で該切削工具を回転して被切削物を切削
することにより、回転切削工具の危険回転速度を上昇さ
せることが可能となり、該回転切削工具を高速回転する
ことができ、切削性能を向上させることが可能である。
【0046】そして、上記回転切削工具の両端部に対し
て中央部をわずかに大径に形成することにより、ログハ
ウス用丸太材に、整合性,安定性及び耐水性に優れ、切
削面が外部に露見しにくく、外見上も優れたノッチ部を
容易に加工することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは本発明回転切削工具の実施例を示す側面図
であり、Bは同図の要部拡大図である。
【図2】本発明切削装置の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明切削装置の実施例を示す側断面図であ
る。
【図4】本発明切削装置の実施例を示す正面図である。
【図5】テンション装置を示す側断面図である。
【図6】本発明回転切削工具の送り方向と回転方向との
関係を示す図である。
【図7】本発明回転切削工具により丸太にノッチ部を加
工する状態を示す図である。
【図8】本発明回転切削工具により加工したノッチ部を
組み合せた状態を示す一部切除した側面図である。
【図9】従来のログハウス建築におけるノッチ部を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 回転切削工具 2 切歯 3 把持部 7 丸太 11 切削装置 15 横桁 16 水平移動部材 17,18 垂直昇降部材 19,20 主軸回転用モ―タ 21,22 ロ―ラ 25,26,29,30 エアシリンダ 27,28,31,32 押圧部材 35,36,30,51 ガイドレ―ル 43 水平方向送り用モ―タ 44 水平方向送りネジ 47 垂直送り用モ―タ 52,53 コレットチャック 54 テンション装置 58,59 垂直方向送りネジ 60,61,62,63 プ―リ 64,65 タイミングベルト 71 ノッチ部 72 切欠部 73 外周面 77 周縁部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は棒状回転切削工具、及
び、該工具による木材切削方法、並びに、木材切削装置
に関するものであり、主として、自然木よりログハウス
を建築する際におけるノッチ部の加工に関わるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、リゾート用或いは住居用としてロ
グハウスの建築が盛んに行なわれるようになった。従
来、ログハウスを建築する際、材料となる丸太を組合わ
せるために丸太にノッチ部と称する切欠部を形成してい
るが、このノッチ部の一例を図9に示す。
【0003】図9において、ノッチ部91は、丸太90
の上半部に該丸太90の長さ方向に直角二等辺三角形断
面をなすように切欠して形成した尾根状部分91aと、
同部分下半部に、該尾根上部分91aと同形の直角二等
辺三角形断面をなす部分を丸太90aの長さ方向と直交
する方向に沿って切除して形成した谷状部分91bと
を、丸太90の端部に上下一対にして設けてなるもので
あり、ログハウスを組み上げる際には、基礎92の上に
一方の壁面93をなす丸太90と、他の壁面94をなす
丸太90のそれぞれのノッチ部91の尾根状部分91a
と谷状部分91bとを組合せながら順次載上して、多数
の丸太90より互いに直交する壁面92,94を形成し
ていくのである。
【0004】しかし、上述のノッチ部91は、丸太90
の上半部と下半部にそれぞれ尾根状部分91aと谷状部
分91bとを形成しなければならず作業に手間を要し
た。特に断面形状及び太さが一様でない自然木の丸太9
0を用いてログハウスを組み上げる場合、ノッチ部91
がきれいに合わさるように加工することは難しく、且つ
壁面93,94の高さを均一に揃えるためには、ノッチ
部91の形状を適宜修正してやる必要があるので、一旦
仮組みした後に、再び丸太90を降ろして修正し、再び
合せるといった作業を頻繁に繰り返さなければならず、
尚且つ丸太90は重量物であるので、上記作業はすべて
クレーンを用いて行なわれなければならず非常な手間と
時間を要していた。
【0005】勿論、丸太90をマシンカットして円形、
或いは抹角四角形等の一様な断面形状を有する木材に加
工した後にノッチ部91の加工を行えば、組み上げ作業
は大幅に簡略化されるが、ログハウス本来の自然木の持
つ味わいといったものは損なわれてしまうという欠点が
有った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
の有するこのような問題点に鑑みて、自然の丸太のよう
に断面形状が一様でなく、且つ、ある程度の太さ又は厚
さを有する木材に対して、自由に2次元切削を行うこと
ができる回転切削工具及び切削装置、並びに、上述の切
削時における切削抵抗を低減でき、切削面がきれいな切
削方法、及び、切削能力の優れた回転切削工具の支持方
法を提供することを目的とし、特にログハウスの建築に
おけるノッチ部の加工を容易にする装置及び方法を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】棒状体の表面に多数の切
歯を螺状の配置に突設した。また、棒状体の両端部に
対し中央部がわずかに大径とした。そして、上記回転切
削工具に軸方向への引張力を与えた状態で該切削工具を
回転して被切削物を切削する。また、上記回転切削工具
を回転して木材を切削または切断する際、該切削工具の
切削が木目に対して常にならい目削りとなるように上記
切削工具の回転方向を適宜反転させる。さらに、回転切
削工具の両端部を、それぞれ同期回転する駆動手段によ
り回転自在に支持し、上記切削工具と、被切削物の支持
手段との間に、切削工具回転主軸に共に直交し、且つそ
れぞれ互いに直交する2軸方向への相対的送り機構を備
えた。
【0008】
【作用】回転切削工具を、該工具の両端部に設けた駆動
手段により駆動回転した状態で、丸太等の被加工物に圧
接し、相対的送りを与えると、該回転切削工具の表面に
螺線状の配置で突設した多数の切歯により被加工物は切
削されると共に、切りくずは軸方向に排出され、該被加
工物は回転切削工具に沿って切断される。回転切削工具
は軸方向以外のあらゆる方向に切り進んでゆくことがで
きるので、2軸方向への相対的送り機構により2軸同時
制御を行うことにより被加工物は2次元自由切削、また
は、切断される。
【0009】また、回転切削工具に付加された軸方向へ
の引張力は、該回転切削工具の危険回転速度を上昇せし
め、これにより回転切削工具を高速回転させることが可
能となる。
【0010】そして、回転切削工具の中央部が両端部よ
り大径であるように円弧状に膨らみをもたせると、該回
転切削工具により切削してなる切削面、切断面は、回転
切削工具の進行方向に沿って中央が凹陥することにな
り、このような回転切削工具によりログハウス建築に用
いる丸太にノッチ部を加工すれば、ノッチ部をなす切欠
部は、中央が凹陥し、該切欠部の周縁において、組み合
わせる他の丸太の外周面に接することになる。
【0011】
【実施例】本発明方法及び装置の実施例について図面と
共に説明する。尚、以下の説明における切削とは、切削
の結果として、被加工物が切断される場合を包含するも
のであり、本発明の回転切削工具及び切削装置は主とし
てこのような切断を目的としたものである。
【0012】図1Aは、本発明の回転切削工具1の実施
の一例を示す側面図であり、Bは、その部分拡大図であ
る。図1A及びBにおいて、回転切削工具1は、細長い
円柱棒状体であり、表面に多数の針状の切歯2を螺
の配置に突設してなるものであり、該切歯2を突設した
螺線状部分5の間には、円弧状の浅い溝6を形成すると
共に、上記回転切削工具1の両端部には、側端縁を大径
側とするテ―パを有する把持部3をそれぞれ形成してお
り、回転切削工具1は中心線4を回転軸として回転され
るようになっている。
【0013】また、上記回転切削工具1は、該工具1全
体に亘って同方向に一様な螺旋状の配置に切歯2を突設
しているが、図1Cに1´として示すように、中央部8
を境に両側で互いに反対方向の螺旋状の配置に切歯2を
設けることもできる。
【0014】そして、図1A及びBに示した回転切削工
具1の多数の切歯2を設けた切削部分は、後述する理由
により把持部3に連なる両端部より、中央部が大径とな
るようにわずかに円孤状に脹らみをもたせてあるが、勿
論平行することも可能である。
【0015】図2乃至図4に上述の回転切削工具1を備
えた切削装置11の実施の一例を示し、以下、該切削装
置11について説明する。
【0016】図2乃至図4において、本発明の切削装置
11は、基板12の両側に立設した一対の門形フレ―ム
13,14の間に横桁15を渡設し、該横桁15に沿っ
て水平に移動できる水平移動部材16、該水平移動部材
16に沿って垂直に移動できる、一対の垂直昇降部材1
7,18をそれぞれ設け、該垂直昇降部材17,18の
下端に軸心を一にして対向して設けたモ―タ19,20
の回転軸の間に形成された回転主軸上に前記回転切削工
具1を回転自在に設けてなるものである。
【0017】基板12は、加工物の支持台を兼ねてお
り、図示例では丸太7を固定する機構を設けている。即
ち、基板12の門形フレ―ム13,14に近接した位置
に、2個のつづみ形のロ―ラ21,22をそれぞれ一対
の支持部材23,24により回転自在に支持している。
【0018】また、基板12の中央にはそれぞれ両側よ
り対向させ、且つ、適宜仰角を持たせて固定した2個の
エアシリンダ25,26により押圧部材27,28を出
没可能に設けると共に、横桁15を上下に貫通して、前
記ロ―ラ21,21の上方に、それぞれ下向きに設けた
エアシリンダ29,30により押圧部材31,32を下
方に出没可能に設け、これら4本の押圧部材27,2
8,31,32及びロ―ラ21,22により一方の門形
フレ―ム14側より挿入された丸太7を、該丸太7の形
状に拘らず確実に固定できるようになっている。
【0019】横桁15は、中空の角形剛板フレ―ムの両
側面を案内面33,34として、該案内面33,34に
は長さ方向に沿って平行に2本づつのガイドレ―ル3
5,36設けている。
【0020】水平移動部材16は、垂直に設けた2本の
支柱37,38と梁39とでコ字状に形成し、それぞれ
の支柱37,38の内側側面には前記ガイドレ―ル3
5,36に対応する位置に2個づつのコ字状の摺動部材
40,41を対向して設け、該摺動部材40,41をガ
イドレ―ル35,36に係合させ摺動自在に支持するこ
とにより、水平移動部材16は横桁15に跨乗した状態
で支持されている。更に、支柱37,38の側面に設け
た螺合部材42と、2本のガイドレ―ル35,36の中
間に位置し、横桁15に沿って、該横桁15の両側で門
形フレ―ム13と14とで回転自在に支持され、且つ、
一端が門形フレ―ム13に固定した2個の同期回転する
水平方向送り用モ―タ43の回転軸に連結されている2
本の水平方向送りネジ44に螺合することにより、水平
移動部材16は、上記モ―タ43の回転により横桁15
に沿って水平方向に移動できるようになっている。
【0021】また、水平移動部材16の頂部の梁39上
には支持部材45を設け、該支持部材45の中央に設け
たコ字状断面をなすブラケット46上には、回転軸の先
端が、該ブラケット46の内部に突出するように垂直方
向送り用モ―タ47を固定する。
【0022】そして、水平移動部材16の支柱37,3
8の外側側面は一対の垂直昇降部材17,18の案内面
48,49をなしており、該案内面の長さ方向に沿って
ガイドレ―ル50,51が設けられている。垂直昇降部
材17,18は、細長い平板状に形成し、下端部には主
軸をなすモ―タ19,20を軸心に一にして対向して設
けており、該モ―タ19,20の回転軸にはコレットチ
ャック52,53を設けて、該コレットチャック52,
53により、図1に示した回転切削工具1を該回転切削
工具1の両端に形成した把持部3においてチャックして
支持した状態で、モ―タ19,20を同期回転して回転
切削工具1を駆動回転できるようになっている。尚、モ
―タ19,20は、共に回転軸上にスラスト軸受を付設
して、スラスト荷重に耐えうる構造したものを用い、且
つ、一方のモ―タ19と垂直昇降部材17との間にはテ
ンション装置54を設けており、該テンション装置54
を図5に示す。
【0023】図5において、テンション装置54はモ―
タ19を取り付けるブラケット54aに突設した4本の
支軸54bを垂直昇降部材17に形成した4個の軸受孔
17aに挿通してモ―タ19を軸方向に摺動自在に支持
すると共に、ブラケット54aと垂直昇降部材17との
間にスプリングSを介在させることにより、該モ―タ1
9を、他のモ―タ20を疎斥する方向に付勢できるよう
になっており、これによりコレットチャック52,53
によりモ―タ19,20の回転軸間に支持した回転切削
工具1に軸方向への引張力を付加することを可能にして
いる。
【0024】また、図示例では2個のモ―タ19,20
を使用する場合を示したがこれは回転切削工具1に作用
する捩りモ―メントを考慮して、該回転切削工具1の両
端での相対的な捩れをなくすためのものであり、これ以
外にも、1個のモ―タより駆動系を対称に2分して回転
切削工具1の両端をそれぞれ同位相で回転するようにし
ても同様の効果を得られるが、上述の捩りモ―メントを
無視すれば、モ―タ20(又は19)のみを単独で設け
ることも勿論可能である。
【0025】そして、垂直昇降部材17,18の上半部
内側には、図3に示すように2個づつコ字状の摺動部材
55,56をそれぞれ対向して設け、該摺動部材55,
56を前記ガイドレ―ル40,41に係合することによ
り、垂直昇降部材17,18は水平移動部材16に摺動
自在に支持されている。また、垂直昇降部材17,18
の外側側面に設けた螺合部材57を、支持部材45の両
端張出部に回転自在に支持されている垂直方向送りネジ
58,59に螺合し、且つ、該垂直方向送りネジ58,
59の上端に設けたプ―リ60,61とモ―タ47の回
転軸に設けたプ―リ62,63との間にタイミングベル
ト64,65を装架して、上記モ―タ47の回転により
垂直方向送りネジ58,59が同期回転するようになっ
ており、これにより1対の垂直昇降部材17,18及び
該部材17,18に回転自在に支持されている回転切削
工具1は垂直方向に昇降できるようになっている。
【0026】以上のように構成された切削装置11に
は、水平方向送り用モ―タ43及び垂直方向送り用モ―
タ47に図示しない制御装置を設け、水平方向及び垂直
方向の同時2軸制御を行なうようにする。制御方法とし
てはNC制御あるいは、型取りり盤をいて2次元ならい
削りを行うようにしても良い、また主軸回転用モ―タ1
9,20は、後述する理由により共にリバ―シブルモ―
タを用いて、回転方向を逐時反転できるようにする。そ
して、該モ―タ19,20を上記制御装置に連係させ、
その回転方向の制御を次のように行うものとする。
【0027】図6において、被加工物である丸太7の木
目方向をχ方向とすると、回転切削工具1の送り方向が
原点より第1象限もしくは第3象限に向かう場合、即
ち、χ,yは共に正、もしくは共に負の同符号の場合
は、回転切削工具1の切削が木目に対してならい目削り
となるよう、該回転切削工具1の回転を正回転(時計回
り)とし、また、回転切削工具1の送り方向が原点より
第2象限もしくは第4象限に向かう場合、即ち、χが負
でyが正、もしくはχが正でyが負の異符号の場合は、
回転切削工具1の回転を逆回転(反時計回り)とし、回
転切削工具1の送り方向に応じて該工具1の回転方向を
適宜切り換えるようにする。図示例の切削装置11にお
いては丸太7を水平に固定するので、上述のχ方向が水
平移動部材16の送り方向となり、y方向が垂直昇降部
材17,18の送り方向となるので、それらの送り方向
に応じて回転切削工具1の回転方向を直接切り換えれば
よいが、木目方向が傾斜している場合は適宜座標変換す
るものとする。
【0028】次に上述の実施例に基いて、回転切削工
具1を備えた切削装置11による切削作業の一例として
ログハウスの建築材料となる自然木の丸太7へのノッチ
部71の加工について説明する。尚、本実施例に示すノ
ッチ部71の形状は、従来例において図9に示したノッ
チ部81とは異なり、図8(及び図4)に示すようにノ
ッチ部71を構成する各丸太7の下側のみを半円状に切
欠して切欠部72を形成し、該切欠部72と他の丸太7
の外周面73と組み合わせるようにしたものである。
【0029】図2乃至図4において、被加工物である丸
太7は一方の門形フレ―ム14の中間部よりロ―ラ22
で案内しながら切削装置11の横桁15の下側に挿入
し、上記ロ―ラ22とロ―ラ21とで丸太7を支持し、
更に図3及び図4に示す4個のエアシリンダ25,2
6,29,30の加圧により4本の押圧部材27,2
8,31,32を突出させ、該押圧部材27,28,3
1,32で丸太7を押圧した状態で支持し、これによ
り、丸太7は横揺れ等を防止した状態で確実に支持され
る。
【0030】このとき、垂直昇降部材17,18は、図
3に示すように軌道の上限において静止することによ
り、回転切削工具を被加工物である丸太7の挿入スペ―
スより退避している。
【0031】続いて、図4において、モ―タ43により
水平方向送りネジ44を回転させ、水平移動部材16を
16aに示す位置まで移動させると共に、モ―タ47に
より垂直方向送りネジ58を回転させ、垂直昇降部材1
7を17aに示す位置まで下降させて回転切削工具1の
位置決めを行ない、このとき該工具1は図4中1aに位
置している。
【0032】そして、モ―タ19及び20で回転切削工
具1を回転させれば、図1に示す回転切削工具1の表面
に多数突設された針状の切歯2により丸太7は切削さ
れ、切削時の切りくずは螺状に設けた溝6より軸方向
に排出されるので、回転切削工具1に任意の方向に切り
進んでいくことができる。
【0033】図2乃至図4に示すノッチ部71の加工に
おいては、それぞれモ―タ43及び47の回転数を予め
入力したデ―タに基づいて数値制御することにより水平
移動部材16及び垂直昇降部材17,18を適宜送り量
により円弧状の軌道をなすように2次元送りして、切片
75を切除し、半円形状の切欠部72を形成する。
【0034】上述の切削過程において、回転切削工具1
の回転方向は図7に示すとおりである。即ち、切欠部7
2の仮想中心線76まで切り進む際には、丸太7の木目
方向に対してならい目削りとなるように回転切削工具1
は正回転(図7中時計回り)し、図4において1bとし
て示したように上記仮想中心線76上に回転切削工具1
が位置した時点で、即ち垂直方向への送りが下方向より
上方向に転じた時点で、該工具1の回転方向を反転さ
せ、木目方向に対して、ならい目削りとなるように逆回
転(図7中反時計針回り)し、切り進むものとする。こ
のように回転切削工具1の回転方向を制御して、木目に
対して常にならい目削りとなるようにすることにより、
該回転切削工具1の切削抵抗は大幅に低減されると共
に、切欠部72をなす切削面の仕上りをきれいにするこ
とを可能にしている。
【0035】また、回転切削工具1を図1A及びBに示
すごとく、中央部が大径となるように円弧状に脹みを持
たせることにより、切削面は、回転切削工具1の進行方
向に沿って中央がわずかに凹陥した形状となり、これ
は、自然木の丸太7にノッチ部71を形成する場合、特
に重要な意味を持つものであり、上記回転切削工具1に
より加工したノッチ部71を図8に示し、以下に説明す
る。
【0036】図8に示されるように、ノッチ部71を切
欠部72は中央部かわずかに円弧状に窪んでいるので、
該切欠部72を他の丸太への外周面72と組み合わせた
場合、切欠部72は、該切欠部72の周縁部77におい
てのみ他の丸太の外周面73に接することになる。これ
により、表面に不規則な凹凸を有し、且つ、断面形状も
一様とはいえない自然木の丸太7の外周面73に、他の
丸太7の切欠部72を組み合せた場合の安定性及び整合
性が良く、ノッチ部71の切削面が外部に露見しにくく
なるので、外見上も非常に有利である。また、このよう
に構成されたノッチ部71は丸太7の切削面である切欠
部72が全て下向きに配置されているので、切欠部72
が冠水しにくいという利点もある。
【0037】そして、回転切削工具1は、該工具1をコ
レットチャック52によりチャックしているモ―タ19
と該モ―タ19を支持した一方の垂直昇降部材17との
間に設けたテンション装置54により、軸方向への引張
力が常に付加されており、その状態で回転され、且つ、
切削作業を行うようになっている。
【0038】本来、回転切削工具1は、切削抵抗及び自
重により微妙な撓みを生じることになり、この撓みに耐
して危険回転速度が設定されることになる。一般に、軸
方向への引張荷重を付加した細長い丸棒が回転する場
合、撓みによる弾性変形の周期が丸棒自体の固有振動数
と一致する際には弾性限界を越えて破損することにな
り、このような回転数を危険回転速度と呼び、該危険回
転速度Ncrは次式数1で与えられ、式数1より引張荷
重Pを付加することにより、危険回転速度Ncrが上昇
することがわかる。
【0039】
【数1】
【0040】 仮に、d=10(mm),l=500(mm), γ=7.86×10-6(Kgf /mm3 ) , E=2.1×1.04 (Kgf /mm2 )として、引張荷重
P(Kgf)と危険回転速度Ncr(r.p.m )との関係を求
めれば、表1のようになる。
【0041】
【表1】
【0042】これらより明らかなとおり、回転切削工具
1に軸方向への引張力を付加した場合、該引張力によ
り、切削抵抗及び自重による撓みは抑制され、それによ
り危険回転速度も上昇するので、回転切削工具1の破断
を防止した状態で、より高速回転することが可能とな
り、回転切削工具1の切削性能は向上する。
【0043】尚、上述の実施例においては、回転切削工
具1を据置型の切削装置11に設ける場合を示したが、
上記回転切削工具1の両端把持部3をコ字形フレーム等
に回転自在に支持して手持型の切削装置を形成すること
も可能であり、切削作業時、回転切削工具1の回転に伴
ない、該工具1には軸方向への推力を生じ手持ち作業者
に負担が掛かるが、この場合回転切削工具1の代わりに
図1Cに示した回転切削工具1´を用いれば、軸方向へ
の上記推力は相殺されるので作業者への負担は軽減され
ることになる。
【0044】また、上述の実施例においては、 切削作業
の一例としてログハウスの建築材料となる自然木の丸太
7へのノッチ部71の加工について示したが、本発明の
回転切削工具1及び切削装置11は、これ以外にもあら
ゆる木材の2次元切削及び切断を行なうことが可能であ
り、更に、上記装置11の回転切削工具1支持構造、ま
たは、被切削物の支持構造に水平回転機構を付加して3
次元切削を行うことも可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明の回転切削工具及び切削装置は、
上述のとおり、棒状体の表面に多数の切歯を螺旋状の配
置に突設してなる回転切削工具の両端部を、それぞれ同
期回転する駆動手段により回転自在に支持し、上記切削
工具と、被切削物の支持手段との間に、切削工具回転主
軸に共に直交し、且つそれぞれ互いに直交する2軸方向
への相対的送り機構を備えたので自然の丸太のように断
面形状が一様でなく、且つ、ある程度の太さ又は厚さを
有する木材に対して、自由に2次元切削を行うことがで
きる。
【0046】 また、上記回転切削工具を回転して木材を
切削または切断する際、該切削工具の切削が木目に対し
て常にならい目削りとなるように上記切削工具の回転方
向を適宜反転させることにより、切削時における切削抵
抗を低減でき、且つ、切削面をきれいにすることができ
る。
【0047】 更に、上記回転切削工具に軸方向への引張
力を与えた状態で該切削工具を回転して被切削物を切削
することにより、回転切削工具の危険回転速度を上昇さ
せることが可能となり、該回転切削工具を高速回転する
ことができ、切削性能を向上させることが可能である。
【0048】 そして、上記回転切削工具の両端部に対し
て中央部をわずかに大径に形成することにより、ログハ
ウス用丸太材に、整合性,安定性及び耐水性に優れ、切
削面が外部に露見しにくく、外見上も優れたノッチ部を
容易に加工することが可能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】Aは本発明回転切削工具の第1実施例を示す側
面図Bは同図の要部拡大図、Cは本発明回転切削工具
の第2実施例を示す側面図である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状体の表面に多数の切歯を螺線状の配
    置に突設してなる回転切削工具。
  2. 【請求項2】 棒状体の両端部に対し中央部がわずかに
    大径であることを特徴とする請求項1記載の回転切削工
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の回転切削工具に軸
    方向への引張力を与えた状態で該切削工具を回転して被
    切削物を切削する切削方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の回転切削工具を回
    転して木材を切削または切断する際、該切削工具の切削
    が木目に対して常にならい目削りとなるように上記切削
    工具の回転方向を適宜反転させる木材切削方法。
  5. 【請求項5】 棒状体の表面に多数の切歯を螺線状の配
    置に突設してなる回転切削工具の両端部を、それぞれ同
    期回転する駆動手段により回転自在に支持し、上記切削
    工具と、被切削物の支持手段との間に、切削工具回転主
    軸に共に直交し、且つそれぞれ互いに直交する2軸方向
    への相対的送り機構を備えた切削装置。
JP34543092A 1992-11-30 1992-11-30 棒状回転切削工具による木材切削方法及び切削装置 Pending JPH06166003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34543092A JPH06166003A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 棒状回転切削工具による木材切削方法及び切削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34543092A JPH06166003A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 棒状回転切削工具による木材切削方法及び切削装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06166003A true JPH06166003A (ja) 1994-06-14

Family

ID=18376542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34543092A Pending JPH06166003A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 棒状回転切削工具による木材切削方法及び切削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06166003A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005037504A1 (en) * 2003-10-22 2005-04-28 Seong Hun Jo Curve-shaped wood cutting machine
KR101217960B1 (ko) * 2012-09-03 2013-01-02 정태우 원목 외경 절삭 가공장치
RU2546215C2 (ru) * 2013-07-19 2015-04-10 Виктор Кузьмич Сухов Станок для оцилиндровки бревен
CN112008808A (zh) * 2020-07-29 2020-12-01 江西文青园林古建工程有限公司 一种古建筑廊桥用廊柱制作等距切割机
CN115647457A (zh) * 2022-10-31 2023-01-31 河北北方铸业有限公司 用于加工铸钢件的高速切削装置及切削工艺
CN115847554A (zh) * 2022-11-17 2023-03-28 中国北方发动机研究所(天津) 一种多爪结构高兼容性木料卡具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5248899A (en) * 1975-09-02 1977-04-19 Stewart John S Cutter head of planer

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5248899A (en) * 1975-09-02 1977-04-19 Stewart John S Cutter head of planer

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005037504A1 (en) * 2003-10-22 2005-04-28 Seong Hun Jo Curve-shaped wood cutting machine
KR101217960B1 (ko) * 2012-09-03 2013-01-02 정태우 원목 외경 절삭 가공장치
RU2546215C2 (ru) * 2013-07-19 2015-04-10 Виктор Кузьмич Сухов Станок для оцилиндровки бревен
CN112008808A (zh) * 2020-07-29 2020-12-01 江西文青园林古建工程有限公司 一种古建筑廊桥用廊柱制作等距切割机
CN115647457A (zh) * 2022-10-31 2023-01-31 河北北方铸业有限公司 用于加工铸钢件的高速切削装置及切削工艺
CN115647457B (zh) * 2022-10-31 2023-08-08 河北北方铸业有限公司 用于加工铸钢件的高速切削装置及切削工艺
CN115847554A (zh) * 2022-11-17 2023-03-28 中国北方发动机研究所(天津) 一种多爪结构高兼容性木料卡具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4922777A (en) Band saw for cutting shaped pieces of bar stock
JPH06166003A (ja) 棒状回転切削工具による木材切削方法及び切削装置
JP3444622B2 (ja) 角コラム用切断,開先加工機
JP3019583U (ja) 棒状回転切削工具による木材切削装置
JPS60223692A (ja) レ−ザ加工機のパイプ加工装置
US4926731A (en) Band saw for cutting shaped pieces of bar stock
CN110560599A (zh) 一种建筑工程用钢筋定位折弯装置
JP2000210903A (ja) 帯鋸切断装置
CN217165451U (zh) 一种铝材加工用表面清洁装置
WO2006040894A1 (ja) 切削装置
CN221695322U (zh) 一种圆钢加工用钻孔装置
KR200274626Y1 (ko) 목공용 선반의 공작물 곡면가공용 가이드장치
CN213469722U (zh) 一种开齿机
CN214602270U (zh) 一种切割机
CN219902098U (zh) 一种铝合金型材自动夹紧装置
CN223290048U (zh) 一种石英环切磨一体机
JPH08112714A (ja) サイドトリマーの回転刃の調整装置
US4524663A (en) Power hacksaw
JPH0737002B2 (ja) 切断機
JP3745065B2 (ja) 角パイプの開先加工機
JP2013013973A (ja) 角鋼管などの開先加工装置
JPH072153Y2 (ja) 円柱状工作物の回転支持機構
JPH0440817Y2 (ja)
JP2000037703A (ja) 丸太材等の加工装置
JPH07214412A (ja) コラム材などの開先加工装置