JPH0615903U - 予圧切換式スピンドルユニット - Google Patents
予圧切換式スピンドルユニットInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、主軸の組立て性や精度を損なわず
に軸受の予圧荷重を計測することができるスピンドルユ
ニットを提供する。 【構成】 軸受4の外輪に当接する計測用間座9に、ひ
ずみゲージ11を貼り付け、そのひずみゲージ11に接
続する出力ターミナル14を間座8の中央に設ける。外
筒1に、出力ターミナル14に向き合うコネクタ挿入孔
18を形成し、その挿入孔18から挿入した出力用コネ
クタ19と出力ターミナル14を結合し、ひずみゲージ
11とひずみ測定装置20を接続する。
に軸受の予圧荷重を計測することができるスピンドルユ
ニットを提供する。 【構成】 軸受4の外輪に当接する計測用間座9に、ひ
ずみゲージ11を貼り付け、そのひずみゲージ11に接
続する出力ターミナル14を間座8の中央に設ける。外
筒1に、出力ターミナル14に向き合うコネクタ挿入孔
18を形成し、その挿入孔18から挿入した出力用コネ
クタ19と出力ターミナル14を結合し、ひずみゲージ
11とひずみ測定装置20を接続する。
Description
【0001】
この考案は、主軸を支持する軸受に対して予圧量の調整を可能とした予圧切換 式のスピンドルユニットに関するものである。
【0002】
工作機械のスピンドルにおいては、低速から高速までの広い回転領域で最適な 主軸剛性を得るために、主軸を支持する軸受を軸方向に押圧する機構を設け、回 転数の変化に応じて軸受の予圧を切換えるようにしたものがある。このような予 圧の切換え手段を有するスピンドルでは、予圧の最適な切換えを行なうために、 主軸の回転中、軸受に実際に加わる予圧荷重やその変化量を計測する手段を備え ることが求められる。
【0003】 従来、このような主軸用軸受の予圧量を計測する方法としては、図9に示すよ うに、軸受71の外輪72に当接する間座73に、電気抵抗ひずみ計であるひず みゲージ74を貼付け、そのひずみゲージ74の信号から間座73の変位量を検 出して軸受の予圧量を算出する構造がとられているが、このひずみゲージ74か らの信号を取り出す方法は、ゲージ74から引き出したリード線75を、外筒1 に設けた軸方向の切欠き溝76を通して外部に引き出すことにより行なわれてい る。
【0004】 ところが、上記の方法では、スピンドルを組立てる場合、主軸2に軸受71や 間座73を組立てる途中でリード線75を切欠き溝76に挿入し、そのリード線 75と干渉しないように各部品を組立てる必要があり、組立て性が悪い欠点があ る。
【0005】 また、外筒1に軸方向の切欠き溝76を設けるために、軸受71の外輪72に 変形が生じやすく、主軸の支持精度を低下させやすい不具合がある。
【0006】 そこで、この考案は、主軸の精度や組立て性を良好に維持しつつ軸受の予圧荷 重の計測を可能とする予圧切換式のスピンドルユニットを提供することを目的と している。
【0007】
上記の課題を解決するため、この考案は、外筒の内部に軸受を介して主軸を回 転自在に支持し、その主軸と外筒の間に、軸受を軸方向に押圧する予圧切換え手 段を設けた予圧切換式スピンドルユニットにおいて、上記軸受の間座に、その間 座の変位量を検出する電気抵抗ひずみ計と、このひずみ計に接続する出力ターミ ナルを設け、上記出力ターミナルに向き合う外筒の周面に、外筒を径方向に貫通 するコネクタ挿入孔を形成した構造としたのである。
【0008】
上記の構造においては、外筒内に軸受や間座を組込んだ状態で、外筒のコネク タ挿入孔から挿入した出力用コネクタを間座の出力ターミナルに接続し、電気抵 抗ひずみ計からの信号を外部に取り出す。
【0009】 この構造では、間座にひずみ計や出力ターミナルを組込んでいるため、リード 線の引出し作業が不要になり、主軸や軸受等を簡単に組立てることができる。
【0010】 また、外筒に軸方向の切欠き溝等を設けないため、軸受の変形等を生じさせる ことがない。
【0011】
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。 図1及び図4に示すように、外筒1は、内外に嵌合する2つの筒部材1a、1 bから成り、その外筒1の内部に、主軸2の両端部がそれぞれ一対のアンギュラ 玉軸受3、4及び5、6を介して回転自在に支持されている。この各アンギュラ 玉軸受3、4及び5、6は、それぞれ潤滑用のエアオイルノズル7を備えた間座 8を介して並列配置されると共に、互いに背面向き合せの状態で取付けられてい る。
【0012】 上記一端側の軸受3、4は、外筒1内に直接組込まれ、その外輪が外筒1の内 径面に固定され、内輪が主軸2の外径面に固定されている。
【0013】 また、上記右側の軸受4の外輪と外筒1に形成された端壁との間に、間座8と 、計測用間座9が組込まれている。この計測用間座9は、図2及び図3に示すよ うに、端面に間座8と当接する3個の突起10が形成され、その各突起10の内 径面にそれぞれひずみゲージ11が貼り付けられている。また、各ひずみゲージ 11から引出されたリード線12が、間座9に設けた溝13に挿通され、その端 部が、計測用間座9の中央部に設けられた出力ターミナル14に接続されている 。
【0014】 この出力ターミナル14は、絶縁性樹脂から成る基台15と、その基台15の 表面から突出する複数の連結用ピン端子16とから形成され、このピン端子16 が、計測用間座9の外径面に設けた凹所17に露出している。
【0015】 一方、出力ターミナル14に向き合う外筒1の周面には、外筒1を径方向に貫 通するコネクタ挿入孔18が形成され、そのコネクタ挿入孔18に、ひずみ測定 装置20に接続した出力用コネクタ19が自在に挿入されるようになっている。 この出力用コネクタ19は、出力ターミナル14と向かい合う面に、ピン端子1 6が圧入嵌合するソケット孔を備え、このソケット孔とピン端子16を嵌合させ ることで、ひずみ測定装置20とひずみゲージ11を電気的に結合する。なお、 上記出力用コネクタ19及び出力ターミナル14には、市販の多極カップリング コネクタや微小電流用ミニプラグ又はソケットなどを利用することができる。
【0016】 上記ひずみ測定装置20は、交流ブリッジ回路や増幅器等を備え、出力用コネ クタ19より得られる信号からひずみゲージ11における抵抗変化を測定し、そ の測定値から計測用間座9のひずみ量を検出する。この検出値は予圧制御装置2 2に出力される。
【0017】 予圧制御装置22は、ひずみ測定装置20から入力される間座9のひずみ量か ら軸受3、4、5、6に加わる予圧荷重を算出するが、さらに、得られた予圧荷 重と軸受の許容予圧量(Pmax)とを比較し、この比較結果に基づいて後述す る油圧制御回路32に制御信号を出力する。
【0018】 一方、主軸2を支持する他端側の軸受5、6においては、図1及び図4に示す ように、内輪が主軸2の外径面に固定され、外輪が外筒1の内部に挿入された軸 受箱23の内面に固定されており、その軸受箱23の端面が間座を介して軸受5 の外輪端面に当接している。この構造では、軸受箱23が軸方向に移動すると、 間座が軸受5の外輪を押し、各軸受3、4、5、6に予圧が加えられる。
【0019】 上記軸受箱23の側方には、軸方向に移動可能な中間リング24が挿入され、 この中間リング24と主軸2の間に、軸受箱23と中間リング24の移動量を制 限する調整部材25が組込まれている。この調整部材25は、複数の段部26、 27を備えており、スピンドルユニットを組立てた状態(図4の状態)で中間リ ング24と段部26との間、及び軸受箱23と段部27との間に、それぞれ大き さの異なるすき間δ1 、δ2 (ただしδ1 <δ2 )が設けられている。
【0020】 また、中間リング24の両側には第1圧力室28と第2圧力室29が形成され 、この各圧力室28、29にそれぞれ外筒1内部の油路30、31を介して油圧 制御回路32が接続されている。この油圧制御回路32は、電磁制御弁や油圧ポ ンプ等を備え、予圧制御装置22からの信号に基づいて各圧力室28、29に高 圧油を供給又は排出する。
【0021】 また、軸受箱23の外径面には、油圧制御回路32に接続するらせん溝35が 形成されており、このらせん溝35に油圧制御回路32から高圧油が導入される と、軸受箱23が縮径して外筒1との間ですき間を生じさせ、軸受箱23がスム ーズに移動できるようになる。
【0022】 この実施例のスピンドルユニットは上記のような構造であり、この構造におい ては、軸受と外筒の間に組込まれる計測用間座9にひずみケージ11と出力ター ミナル14とが取付けられ、間座9からユニットの外部にリード線を引出す必要 がないため、リード線の引き出しや干渉を気にせずに主軸2や軸受3、4を組立 てることができ、ユニットの組立てを簡単に行なうことができる。
【0023】 一方、軸受の予圧を切換えるには、スピンドルユニットを組立てた状態で、外 筒1のコネクタ挿入孔18から出力用コネクタ19を挿入して出力ターミナル1 4に結合し、ひずみ測定装置20とひずみケージ11を接続する。
【0024】 この状態から、低速回転時で主軸に大きな剛性を与え、高速回転時で無理のな い予圧を加えるには、先ず図4において、第2圧力室29から油圧を抜いた状態 で第1圧力室28に高圧油を供給し、軸受箱23を調整部材25の段部27に当 接する位置まで移動させる。これにより、軸受箱23はδ2 のすき間分だけ移動 するため、軸受3、4、5、6にはδ2 の移動量に対応した押圧力が加わり、予 圧P10が加えられる(図5参照)。
【0025】 この押圧力は、軸受4の外輪を介して計測用間座9に加わり、その間座9をひ ずませるため、このひずみがひずみゲージ11により検出され、出力ターミナル 14と出力用コネクタ19を介してひずみ測定装置20に送られる。ひずみ測定 装置20は入力された信号からひずみ量を検出し、予圧制御装置22ではその検 出されたひずみ量から軸受3、4、5、6に作用している予圧荷重P10を算出す る。
【0026】 上記の状態から、主軸2の回転が上がると、遠心力や主軸の熱膨張のために、 図5(a)に示すように軸受の予圧が徐々に増大するが、この予圧荷重の増大は 、ひずみゲージ11とひずみ測定装置20を介して予圧制御装置22で計測され 、予圧制御装置22では、この計測された予圧荷重と軸受の許容量大予圧Pma xとが比較される。そして、予圧荷重が許容最大予圧Pmaxを越えると(N1 の時点)、油圧制御回転32に制御信号が出力され、第1圧力室28から油圧を 抜き、第2圧力室29に作動油を導入する。これにより、第2圧力室29の圧力 によって中間リング24が段部26に当接するまで移動し、軸受3〜6には、δ1 に相当した量の予圧P20が加えられる。このため、図5(b)に示すように、 軸受に加わる予圧は軽減され、中予圧P20に切換わる。
【0027】 さらに、主軸2の回転数が上昇し、図5(c)に示すように予圧が再び許容最 大予圧Pmaxに達すると(N2 の時点)、第1及び第2圧力室28、29から 作動油を抜く(図4に示す状態)。これにより、軸受3〜6には組付け時の初期 すき間の分に応じた予圧P30が加えられ、図5(d)に示すように軸受に加わる 予圧はさらに軽減され、軽予圧P30に切換わる。
【0028】 なお、上記の実施例では、軸受の予圧を3段階で切換える構造について示した が、調整部材の段部や中間リングの数を変えれば、2段階切換えや4段階以上の 切換を行なうことができる。
【0029】 また、軸受箱23を移動させるための圧力発生には、高圧油を使用せずに圧縮 空気や他の流体を用いることもできる。
【0030】 図6乃至図8は他の実施例を示している。図6において、41は主軸2を支持 する玉軸受であり、この玉軸受41は、内輪42の一端が軸方向に突出してスク ープ44を形成し、そのスクープ44の内側に軸方向に貫通する孔45が形成さ れている。また、孔45から軌道面に向けた給油孔61が形成されている。
【0031】 上記玉軸受41の側方に配置される間座46には、図6乃至図8に示すように 、内周面の一ケ所に給油用突出部47が設けられ、その突出部47に、給油通路 48、49と、玉軸受41の内輪42とスクープ44に向かう噴射口50、51 が形成されており、上記各給油通路48、49にそれぞれ油温制御手段52、5 3が接続されている。
【0032】 また、上記間座46の端面には、玉軸受41の外輪43に当接する3ケ所以上 の突起54が形成され、その各突起54の内径面にひずみゲージ55が貼り付け られている。また、間座46の周面には、径方向の貫通孔56が形成され、その 貫通孔56に出力ターミナル57が組込まれており、この出力ターミナル57に 、各ひずみケージ55がそれぞれ間座46の溝58内に挿入されたリード線59 を介して接続されている。
【0033】 さらに、上記出力ターミナル57には、外筒1のコネクタ挿入孔18から挿入 された出力用カップリング60やコネクタ19が結合されるようになっている。
【0034】 この実施例の構造では、間座46の噴射口50、51から噴射される油の温度 を油温制御手段52、53により制御し、軸受41の内外輪42、43の温度を 調節することにより、最適の予圧荷重の設定を行なうことができる。例えば、低 速回転のときに内輪温度を外輪に比べ高くすると予圧荷重が増大し、低速重切削 に適した大きな軸受剛性が得られる。また、高速回転のときに内輪温度を外輪よ り低くすると、予圧荷重が小さくなり、軸受の発熱等が抑制される。
【0035】 この場合、軸受41の予圧量の変化は、間座46のひずみ量の変化となり、ひ ずみゲージ55を介してひずみ測定装置20に検出される。
【0036】
以上のように、この考案は、軸受の間座にひずみ計と出力ターミナルを設け、 ユニットの組立て後、外筒の外側から出力用コネクタを挿入してひずみ計と外部 機器とを接続するために、主軸や軸受の組立てを簡単に行なうことができ、組立 ての作業性を大きく向上させることができる。
【0037】 また、外筒の内径面に軸方向の切欠き溝等を設ける必要がないために、外筒や 軸受の外輪の変形を抑えることができ、主軸の支持精度を良好に維持することが できる。
【図1】実施例を示す断面図
【図2】同上の出力コネクタ部分を拡大して示す断面図
【図3】同上の計測用間座を示す正面図
【図4】同上の予圧切換機構を拡大して示す断面図
【図5】同上の予圧切換え過程を示すグラフ
【図6】他の実施例を示す断面図
【図7】同上の間座を示す正面図
【図8】同上の間座の一部縦断側面図
【図9】従来例を示す断面図
1 外筒 2 主軸 3、4、5、6 軸受 9 計測用間座 11 ひずみゲージ 12 リード線 14 出力ターミナル 18 コネクタ挿入孔 19 出力用コネクタ 20 ひずみ測定装置 23 軸受箱 32 油圧制御回路 41 玉軸受 46 間座 48、49 給油通路 54 突起 55 ひずみゲージ 58 出力ターミナル 59 リード線
Claims (1)
- 【請求項1】 外筒の内部に軸受を介して主軸を回転自
在に支持し、その主軸と外筒の間に、軸受を軸方向に押
圧する予圧切換え手段を設けた予圧切換式スピンドルユ
ニットにおいて、上記軸受の間座に、その間座の変位量
を検出する電気抵抗ひずみ計と、このひずみ計に接続す
る出力ターミナルを設け、上記出力ターミナルに向き合
う外筒の周面に、外筒を径方向に貫通するコネクタ挿入
孔を形成したことを特徴とする予圧切換式スピンドルユ
ニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992053252U JP2603002Y2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 予圧切換式スピンドルユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992053252U JP2603002Y2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 予圧切換式スピンドルユニット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0615903U true JPH0615903U (ja) | 1994-03-01 |
| JP2603002Y2 JP2603002Y2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=12937602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992053252U Expired - Lifetime JP2603002Y2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 予圧切換式スピンドルユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2603002Y2 (ja) |
Cited By (7)
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1992
- 1992-07-29 JP JP1992053252U patent/JP2603002Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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