JPH0614865B2 - α―アセト乳酸脱炭酸酵素をコードするDNA鎖およびこのDNA鎖により形質転換された酵母 - Google Patents
α―アセト乳酸脱炭酸酵素をコードするDNA鎖およびこのDNA鎖により形質転換された酵母Info
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- JPH0614865B2 JPH0614865B2 JP61289571A JP28957186A JPH0614865B2 JP H0614865 B2 JPH0614865 B2 JP H0614865B2 JP 61289571 A JP61289571 A JP 61289571A JP 28957186 A JP28957186 A JP 28957186A JP H0614865 B2 JPH0614865 B2 JP H0614865B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 技術分野 本発明は、エンテロバクター・アエロゲネス IFO
13534が産生するようなα−アセト乳酸脱炭酸酵素
α−ALDCase(以下α−ALDCaseという)
の生物工学的産生能を有するDNA鎖、およびこのDN
A鎖より形質転換されてそのα−アセト乳酸(α−A
L)産生能が抑制されているサッカロマイセス・セレビ
シエに属する酵母、に関するものである。
13534が産生するようなα−アセト乳酸脱炭酸酵素
α−ALDCase(以下α−ALDCaseという)
の生物工学的産生能を有するDNA鎖、およびこのDN
A鎖より形質転換されてそのα−アセト乳酸(α−A
L)産生能が抑制されているサッカロマイセス・セレビ
シエに属する酵母、に関するものである。
先行技術 ビール、清酒、ワイン等の酒類は、一般に、麦汁、果汁
等の醸造原料液にサッカロマイセス・セレビシエに属す
る酵母を加え、これをアルコール発酵させることにより
製造される。この発酵過程において、酵母は自己の増殖
に必要なある種のアミノ酸の生合成の中間物質としてα
−ALを産生し、これを不可避的に細胞外、すなわち発
酵液中、に漏出する。このようにして発酵液中に存在す
るに到ったα−ALは、発酵液中において非生物学的な
反応により、自動的にダイアセチル(DA)へと変化す
る。
等の醸造原料液にサッカロマイセス・セレビシエに属す
る酵母を加え、これをアルコール発酵させることにより
製造される。この発酵過程において、酵母は自己の増殖
に必要なある種のアミノ酸の生合成の中間物質としてα
−ALを産生し、これを不可避的に細胞外、すなわち発
酵液中、に漏出する。このようにして発酵液中に存在す
るに到ったα−ALは、発酵液中において非生物学的な
反応により、自動的にダイアセチル(DA)へと変化す
る。
DAは一般に「スエ臭」または「DA臭」と呼ばれる強
烈な不快臭を有する物質であり、香味的にすぐれた(す
なわちDA臭のない)酒類を製造するためには、発酵液
中のα−ALおよびDA含量を、最終的には、仮にその
α−ALが全てDAに変化したとしてもその全DA含量
が酒類中のDA臭の弁別閾(例えば、ビールでは0.0
5〜0.1mg/リットル)を超えることがないように、
低下させることが必要である。
烈な不快臭を有する物質であり、香味的にすぐれた(す
なわちDA臭のない)酒類を製造するためには、発酵液
中のα−ALおよびDA含量を、最終的には、仮にその
α−ALが全てDAに変化したとしてもその全DA含量
が酒類中のDA臭の弁別閾(例えば、ビールでは0.0
5〜0.1mg/リットル)を超えることがないように、
低下させることが必要である。
発酵液中のDAは酵母の共存中では比較的すみやかに無
味無臭のアセトインへと変換されるが、発酵液中のα−
ALは酵母によっては変化を受けず、それが非生物学的
な化学反応によりDAに変化したときにはじめて酵母に
よって分解されるようになる。しかし、発酵液中におけ
るα−ALからDAへの変換反応は非常にゆっくりとし
た速度で進行するため、この反応が律速となってα−A
LおよびDA含量の低い(すなわちDA臭のない)酒類
を製造するためには、発酵液を長期間酵母の共存下で熟
成させることが必要であった。
味無臭のアセトインへと変換されるが、発酵液中のα−
ALは酵母によっては変化を受けず、それが非生物学的
な化学反応によりDAに変化したときにはじめて酵母に
よって分解されるようになる。しかし、発酵液中におけ
るα−ALからDAへの変換反応は非常にゆっくりとし
た速度で進行するため、この反応が律速となってα−A
LおよびDA含量の低い(すなわちDA臭のない)酒類
を製造するためには、発酵液を長期間酵母の共存下で熟
成させることが必要であった。
α−ALDCaseはα−ALをアセトインに分解する
性質を有する酵素であって、一般的には種々の細菌、例
えばエンテロバクター・アエロゲネス、バシラス・リケ
ニフォルミス、ラクトバシラス・ケーセイ、バシラス・
ブレビス、エンテロバクター・クロアカエ、アセトバク
ター属細菌(アセトバクター・ランセンス、アセトバク
ター・アセチ等)等により産生されることが知られてい
る。
性質を有する酵素であって、一般的には種々の細菌、例
えばエンテロバクター・アエロゲネス、バシラス・リケ
ニフォルミス、ラクトバシラス・ケーセイ、バシラス・
ブレビス、エンテロバクター・クロアカエ、アセトバク
ター属細菌(アセトバクター・ランセンス、アセトバク
ター・アセチ等)等により産生されることが知られてい
る。
エンテロバクター・アエロゲネスが産生するα−ALD
Caseの酵素学的性質の主なものについて本発明者ら
が検討した結果を示すと次の通りである。
Caseの酵素学的性質の主なものについて本発明者ら
が検討した結果を示すと次の通りである。
分 子 量:28,000〜29,000 等 電 点:pH5.0〜6.0 作用至適pH:6.5〜7.5 〃 温度:40〜50℃ 熱安定性:60℃付近まで安定 なお、エンテロバクター・アエロゲネスが産生するα−
ALDCaseの酵素学的性質については、報告〔ユー
ロピアン・ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(Eu
r.J.Biochem.14(1970)133-137〕もある。
ALDCaseの酵素学的性質については、報告〔ユー
ロピアン・ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(Eu
r.J.Biochem.14(1970)133-137〕もある。
要 旨 本発明は、DA臭のない酒類を従来法に比べてはるかに
短期間のうちに製造するのに有用な、α−ALDCas
eの生物工学的産生能を有するDNA鎖およびこのDN
A鎖により形質転換されることによりそのα−AL産生
能が抑制された酵母を提供するものである。
短期間のうちに製造するのに有用な、α−ALDCas
eの生物工学的産生能を有するDNA鎖およびこのDN
A鎖により形質転換されることによりそのα−AL産生
能が抑制された酵母を提供するものである。
すなわち、本発明による、α−ALDCaseの生物工
学的産生能を有するDNA鎖は、第1図AからBまでの
塩基配列を有するDNA鎖またはその縮重異性体を含ん
でなること、を特徴とするものである。
学的産生能を有するDNA鎖は、第1図AからBまでの
塩基配列を有するDNA鎖またはその縮重異性体を含ん
でなること、を特徴とするものである。
また、本発明によるサッカロマイセス・セレビシエに属
する酵母は、第1図のAからBまでの塩基配列を有する
DNA鎖またはその縮重異性体を含んでなるα−アセト
乳酸脱炭酸酵素の生物工学的産生能を有するDNA鎖に
よって形質転換され、そのα−AL産生能が抑制されて
いること、を特徴とするものである。
する酵母は、第1図のAからBまでの塩基配列を有する
DNA鎖またはその縮重異性体を含んでなるα−アセト
乳酸脱炭酸酵素の生物工学的産生能を有するDNA鎖に
よって形質転換され、そのα−AL産生能が抑制されて
いること、を特徴とするものである。
効 果 本発明によるDNA鎖は、種々の微生物、例えばサッカ
ロマイセス・セレビシエにα−ALDCaseの産生能
を付与してそのα−ALの産生能を抑制したり(詳細後
記)、あるいはα−ALDCaseの生物工学的産生に
おいて有効に利用することができる。
ロマイセス・セレビシエにα−ALDCaseの産生能
を付与してそのα−ALの産生能を抑制したり(詳細後
記)、あるいはα−ALDCaseの生物工学的産生に
おいて有効に利用することができる。
また、本発明による酵母は、そのα−ALの産生能(正
確にはα−ALの細胞外への漏出)が抑制されているの
で、これにより醸造原料液を発酵させれば、発酵液中の
α−ALのレベルはきわめて低くなり、その結果として
発酵液中のα−ALの処理に要する熟成期間、ひいては
酒類の醸造期間、を著しく短縮することができる。
確にはα−ALの細胞外への漏出)が抑制されているの
で、これにより醸造原料液を発酵させれば、発酵液中の
α−ALのレベルはきわめて低くなり、その結果として
発酵液中のα−ALの処理に要する熟成期間、ひいては
酒類の醸造期間、を著しく短縮することができる。
なお、本発明の酵母においてそのα−ALの産生能が抑
制されるのは、発酵過程において細胞内にα−ALが産
生されても、同じく細胞内に産生されたα−ALDCa
seによりα−ALがアセトインに変換されるためであ
ると考えられる。
制されるのは、発酵過程において細胞内にα−ALが産
生されても、同じく細胞内に産生されたα−ALDCa
seによりα−ALがアセトインに変換されるためであ
ると考えられる。
α−ALDCase遺伝子 定 義 本発明によるα−ALDCaseの生物工学的産生能を
有するDNA鎖すなわちα−ALDCaseの遺伝子
は、特許請求の範囲に記載された塩基配列を有するもの
ならびにその縮重異性体(詳細後記)を含んでなるが、
それを一般化した表現でいえば(以下においては、この
一般化した表現によって本発明を説明するものとす
る)、α−ALDCase活性を有していてアミノ酸配
列が実質的に第1図に示されているアミノ酸配列のうち
AからBまでのものであるポリペプチド、をコードする
もの、である。
有するDNA鎖すなわちα−ALDCaseの遺伝子
は、特許請求の範囲に記載された塩基配列を有するもの
ならびにその縮重異性体(詳細後記)を含んでなるが、
それを一般化した表現でいえば(以下においては、この
一般化した表現によって本発明を説明するものとす
る)、α−ALDCase活性を有していてアミノ酸配
列が実質的に第1図に示されているアミノ酸配列のうち
AからBまでのものであるポリペプチド、をコードする
もの、である。
ここで「DNA鎖」とはある長さを有するポリデオキシ
リボ核酸の相補的2本鎖を意味するものである。そし
て、本発明ではこの「DNA鎖」はそれがコードするポ
リペプチドのアミノ酸配列によって特定されているとこ
ろ、このポリペプチドは上記のように有限の長さのもの
であるから、このDNA鎖も有限の長さのものである。
しかし、このDNA鎖は、α−ALDCaseをコード
する遺伝子を含んでいてこのポリペプチドの生物工学的
産生を行わせるのに有用なものであるところ、この有限
の長さのDNA鎖のみによってこのような生物工学的産
生が行なえるのでなく、その5′−側上流および(また
は)3′−側下流に適当な長さのDNA鎖が結合した状
態でこのポリペプチドの生物工学的産生が可能となる訳
である。
リボ核酸の相補的2本鎖を意味するものである。そし
て、本発明ではこの「DNA鎖」はそれがコードするポ
リペプチドのアミノ酸配列によって特定されているとこ
ろ、このポリペプチドは上記のように有限の長さのもの
であるから、このDNA鎖も有限の長さのものである。
しかし、このDNA鎖は、α−ALDCaseをコード
する遺伝子を含んでいてこのポリペプチドの生物工学的
産生を行わせるのに有用なものであるところ、この有限
の長さのDNA鎖のみによってこのような生物工学的産
生が行なえるのでなく、その5′−側上流および(また
は)3′−側下流に適当な長さのDNA鎖が結合した状
態でこのポリペプチドの生物工学的産生が可能となる訳
である。
従って、本発明で「DNA鎖」というときは、この特定
の長さのもの(第1図の対応アミノ酸配列でいえばA〜
Bの長さ)の外に、この特定の長さのDNA鎖を構成員
とする鎖状または環状DNA鎖の形態にあるものを包含
するものとする。
の長さのもの(第1図の対応アミノ酸配列でいえばA〜
Bの長さ)の外に、この特定の長さのDNA鎖を構成員
とする鎖状または環状DNA鎖の形態にあるものを包含
するものとする。
本発明によるDNA鎖の存在形態のうち代表的なもの
は、このDNA鎖を構成員の一部とするプラスミドの形
態ならびにプラスミドとしてあるいはゲノムに挿入され
た形で微生物、特に大腸菌および酵母菌、中に存在する
形態である。
は、このDNA鎖を構成員の一部とするプラスミドの形
態ならびにプラスミドとしてあるいはゲノムに挿入され
た形で微生物、特に大腸菌および酵母菌、中に存在する
形態である。
本発明によるDNA鎖の好ましい存在形態は、α−AL
DCase遺伝子が微生物中で安定に発現しうるように
外来遺伝子としての本発明のDNA鎖とプロモーターお
よびターミネーターとが一体に結合して、これがプラス
ミドとしてあるいはゲノムに挿入された形態で微生物中
に存在するものである。プロモーターおよびターミネー
ターとしては、公知のものを適宜組合わせて用いること
ができる。
DCase遺伝子が微生物中で安定に発現しうるように
外来遺伝子としての本発明のDNA鎖とプロモーターお
よびターミネーターとが一体に結合して、これがプラス
ミドとしてあるいはゲノムに挿入された形態で微生物中
に存在するものである。プロモーターおよびターミネー
ターとしては、公知のものを適宜組合わせて用いること
ができる。
この遺伝子がコードするポリペプチド 上記のように、本発明によるDNA鎖は、これがコード
するアミノ酸配列によって特定されている。このポリペ
プチドは、α−ALDCase活性を有していてアミノ
酸配列が実質的に第1図に示されているアミノ酸配列の
うちAからBまでのものである。ここで、「アミノ酸配
列が実質的に第1図に示されているアミノ酸配列のうち
AからBまでのもの」ということは、このペプチドがα
−ALDCase活性を有する限りアミノ酸のいくつか
について欠失、置換、付加等があってもよいことを示す
ものである。
するアミノ酸配列によって特定されている。このポリペ
プチドは、α−ALDCase活性を有していてアミノ
酸配列が実質的に第1図に示されているアミノ酸配列の
うちAからBまでのものである。ここで、「アミノ酸配
列が実質的に第1図に示されているアミノ酸配列のうち
AからBまでのもの」ということは、このペプチドがα
−ALDCase活性を有する限りアミノ酸のいくつか
について欠失、置換、付加等があってもよいことを示す
ものである。
本発明での典型的なα−ALDCase活性を有するポ
リペプチドは第1図のアミノ酸配列のうちA〜Bのもの
であって、260個のアミノ酸からなるものであり、従
来そのアミノ酸配列は知られていなかったものである。
リペプチドは第1図のアミノ酸配列のうちA〜Bのもの
であって、260個のアミノ酸からなるものであり、従
来そのアミノ酸配列は知られていなかったものである。
DNA鎖の塩基配列 α−ALDCaseをコードするDNA鎖は、第1図の
A〜Bの塩基配列を持つものまたはその縮重異性体なら
びに上記のようなα−ALDCaseのアミノ酸配列の
変化に対応する塩基配列を持つものまたはその縮重異性
体、である。ここで「縮重異性体」とは、縮重コードン
においてのみ異なっていて同一のポリペプチドをコード
することのできるDNA鎖を意味する。たとえば第1図
のA〜Bの塩基配列をもつDNA鎖に対して、そのアミ
ノ酸のどれかに対応するコードンたとえばC−末端のA
snに対応するコードン(AAC)が、これと縮重関係
にあるたとえばAATに変ったものを本発明では縮重異
性体と呼ぶものとする。
A〜Bの塩基配列を持つものまたはその縮重異性体なら
びに上記のようなα−ALDCaseのアミノ酸配列の
変化に対応する塩基配列を持つものまたはその縮重異性
体、である。ここで「縮重異性体」とは、縮重コードン
においてのみ異なっていて同一のポリペプチドをコード
することのできるDNA鎖を意味する。たとえば第1図
のA〜Bの塩基配列をもつDNA鎖に対して、そのアミ
ノ酸のどれかに対応するコードンたとえばC−末端のA
snに対応するコードン(AAC)が、これと縮重関係
にあるたとえばAATに変ったものを本発明では縮重異
性体と呼ぶものとする。
本発明によるDNA鎖の好ましい具体例は、3′−側末
端に接して停止コードンを少なくとも1個(例えばTA
A)をもつものである。
端に接して停止コードンを少なくとも1個(例えばTA
A)をもつものである。
さらに本発明のDNA鎖の5′−側上流および(また
は)3′−側下流には、非翻訳領域としてのDNA鎖
(3′−側下流の最初の部分は、TAAのような停止コ
ードンであることがふつうである)がある長さで続いて
いてもよい。
は)3′−側下流には、非翻訳領域としてのDNA鎖
(3′−側下流の最初の部分は、TAAのような停止コ
ードンであることがふつうである)がある長さで続いて
いてもよい。
なお、第1図に示したDNA鎖の塩基配列は、エンテロ
バクターアエロゲネスIFO 13534より取得した
α−ALDCaseをコードする遺伝子について、マキ
サム・キルバート法およびダイデオキシ法によって決定
したものである。
バクターアエロゲネスIFO 13534より取得した
α−ALDCaseをコードする遺伝子について、マキ
サム・キルバート法およびダイデオキシ法によって決定
したものである。
DNA鎖の取得 上記のα−ALDCaseのアミノ酸配列をコードする
塩基配列を有するDNA鎖を取得する一つの手段は、核
酸合成の方法に従ってその鎖長の少なくとも一部を化学
合成することである。
塩基配列を有するDNA鎖を取得する一つの手段は、核
酸合成の方法に従ってその鎖長の少なくとも一部を化学
合成することである。
結合アミノ酸が少なくとも260個であるということを
考えれば、この化学合成法よりも、エンテロバクター・
アエロゲネスIFO 13534の染色体遺伝子ライブ
ラリーから遺伝子工学の分野で慣用されている方法例え
ば適当なプローブによるハイブリダイゼーション法によ
り取得する方が好ましいといえる。
考えれば、この化学合成法よりも、エンテロバクター・
アエロゲネスIFO 13534の染色体遺伝子ライブ
ラリーから遺伝子工学の分野で慣用されている方法例え
ば適当なプローブによるハイブリダイゼーション法によ
り取得する方が好ましいといえる。
なお、本発明者らはエンテロバクター・アエロゲネスI
FO 13534のα−ALDCaseをコードする塩
基配列およびアミノ酸配列が未知であったため、ショッ
トガン法を用いて前記の遺伝子ライブラリーより本発明
のDNA鎖を取得した(詳細後記実施例参照)。
FO 13534のα−ALDCaseをコードする塩
基配列およびアミノ酸配列が未知であったため、ショッ
トガン法を用いて前記の遺伝子ライブラリーより本発明
のDNA鎖を取得した(詳細後記実施例参照)。
α−アセト乳酸産生能が抑制された酵母 上記のようにして取得される本発明のDNA鎖はα−A
LDCaseをつくるための遺伝情報を含んでいるの
で、これを生物工学的手法により、一般に酒類の醸造用
酵母として使用されている酵母(サッカロマイセス・セ
レビシエ)に導入してこれを形質転換させれば、α−A
L産生能の抑制された醸造用酵母を得ることができる。
LDCaseをつくるための遺伝情報を含んでいるの
で、これを生物工学的手法により、一般に酒類の醸造用
酵母として使用されている酵母(サッカロマイセス・セ
レビシエ)に導入してこれを形質転換させれば、α−A
L産生能の抑制された醸造用酵母を得ることができる。
酵 母 本発明における形質転換の対象とする酵母は、「ザ・イ
ースツ・ア・タクソノーミック・スタディ」(The yeast
s,a taxonomic Study,)3rd Ed.(Yarrow,D.,ed. by N.J.
W.Kreger-Van Rij.Elsevier Science Publishers B.V.,
Amsterdam(1984)、p379)記載のサッカロマイセス・セレ
ビシエに属する酵母およびそのシノニムないし変異株で
あるが、本発明の目的からすれば、サッカロマイセス・
セレビシエに属する酒類の醸造用酵母、具体的にはビー
ル酵母、ワイン酵母、清酒酵母等が好ましい。具体的に
は、たとえば、ワイン酵母:ATCC 38637、A
TCC 38638、ビール酵母:ATCC 2629
2、ATCC 2704、ATCC 32634、清酒
酵母:ATCC 4134、ATCC 26421があ
る。
ースツ・ア・タクソノーミック・スタディ」(The yeast
s,a taxonomic Study,)3rd Ed.(Yarrow,D.,ed. by N.J.
W.Kreger-Van Rij.Elsevier Science Publishers B.V.,
Amsterdam(1984)、p379)記載のサッカロマイセス・セレ
ビシエに属する酵母およびそのシノニムないし変異株で
あるが、本発明の目的からすれば、サッカロマイセス・
セレビシエに属する酒類の醸造用酵母、具体的にはビー
ル酵母、ワイン酵母、清酒酵母等が好ましい。具体的に
は、たとえば、ワイン酵母:ATCC 38637、A
TCC 38638、ビール酵母:ATCC 2629
2、ATCC 2704、ATCC 32634、清酒
酵母:ATCC 4134、ATCC 26421があ
る。
なお、これらの醸造用酵母の性質についてさらに付言す
るならば、これらは長年にわたって醸造に適する形質、
すなわち醸造原料液を効率よく発酵すること、香味の良
い酒類をつくること、遺伝学的形質が安定していること
等を指標として選抜、純粋培養が重ねられてきた結果、
遺伝学的には交雑・分離が極めて起こり難い高次倍数体
となっており、生胞子形成能は殆んど完全に失われてい
る。因みに、実用ビール酵母についてみるならば、麦汁
中の糖成分であるマルトース、マルトトリオースの資化
能が高まっている一方クリスタルバイオレット感受性で
ある等、野性味を失っている。
るならば、これらは長年にわたって醸造に適する形質、
すなわち醸造原料液を効率よく発酵すること、香味の良
い酒類をつくること、遺伝学的形質が安定していること
等を指標として選抜、純粋培養が重ねられてきた結果、
遺伝学的には交雑・分離が極めて起こり難い高次倍数体
となっており、生胞子形成能は殆んど完全に失われてい
る。因みに、実用ビール酵母についてみるならば、麦汁
中の糖成分であるマルトース、マルトトリオースの資化
能が高まっている一方クリスタルバイオレット感受性で
ある等、野性味を失っている。
形質転換 本発明のDNA鎖により酵母を形質転換させたときにそ
のα−ALの産生能が抑制されたということは本発明者
らによってはじめて確認されたことであるが、形質転換
体の作成のための手順ないし方法そのものは、分子生物
学、生物工学ないし遺伝子工学の分野において慣用され
ているものでありうるので、本発明においても下記した
ところ以外のものについてはこれら慣用技術に準じて実
施すればよい。
のα−ALの産生能が抑制されたということは本発明者
らによってはじめて確認されたことであるが、形質転換
体の作成のための手順ないし方法そのものは、分子生物
学、生物工学ないし遺伝子工学の分野において慣用され
ているものでありうるので、本発明においても下記した
ところ以外のものについてはこれら慣用技術に準じて実
施すればよい。
酵母中で本発明DNA鎖の遺伝子を発現させるために
は、まず酵母中で安定に存在するプラスミドベクター中
にこの遺伝子をつなぎかえる必要がある。この際に用い
られるプラスミドベクターとしては、YRp系、YEp
系、YCp系、YIp系等種々知られているものすべて
を用いることができる。これらのプラスミドベクター
は、文献上公知であるばかりでなく、容易に作成するこ
とができるものである。
は、まず酵母中で安定に存在するプラスミドベクター中
にこの遺伝子をつなぎかえる必要がある。この際に用い
られるプラスミドベクターとしては、YRp系、YEp
系、YCp系、YIp系等種々知られているものすべて
を用いることができる。これらのプラスミドベクター
は、文献上公知であるばかりでなく、容易に作成するこ
とができるものである。
一方、本発明DNA鎖の遺伝子を酵母中で発現させるた
めには、それが有する遺伝情報を転写・翻訳させる必要
がある。そのためには、転写・翻訳を制御するユニット
にあたるプロモーターを本発明DNA鎖の5′−側上流
に、ターミネーターを3′−側下流に、それぞれ組み込
めばよい。このプロモーターおよびターミネーターとし
ては、すでにADH、GAPDH,PHO,GAL、P
GK、ENO、TRP、HIP等のものが知られてお
り、本発明でもこれらのいずれをも利用することができ
る。これらは文献上公知であるばかりでなく、容易に作
成することができるものである。
めには、それが有する遺伝情報を転写・翻訳させる必要
がある。そのためには、転写・翻訳を制御するユニット
にあたるプロモーターを本発明DNA鎖の5′−側上流
に、ターミネーターを3′−側下流に、それぞれ組み込
めばよい。このプロモーターおよびターミネーターとし
ては、すでにADH、GAPDH,PHO,GAL、P
GK、ENO、TRP、HIP等のものが知られてお
り、本発明でもこれらのいずれをも利用することができ
る。これらは文献上公知であるばかりでなく、容易に作
成することができるものである。
本発明によって得られるべき形質転換体を選択するため
のマーカーとしては、G418、ハイグロマイシンB、
メソトレキセートとスルファニルアミドとの組合せ、ツ
ニカマイシン、エチオニン、コンパクチン、銅イオンな
どに対する耐性遺伝子を用いることができる。
のマーカーとしては、G418、ハイグロマイシンB、
メソトレキセートとスルファニルアミドとの組合せ、ツ
ニカマイシン、エチオニン、コンパクチン、銅イオンな
どに対する耐性遺伝子を用いることができる。
本発明のDNA鎖をより安定的に酵母に保持させるため
に、これを酵母のゲノムに挿入することもできる。この
場合には、プラスミドベクターに組み込まれた本発明D
NA鎖のゲノムDNAへの挿入を容易にするために別途
このプラスミドベクターにゲノムDNAと高い相同性を
有するDNAを導入しておくことが望ましいところ、こ
のためのDNAとしてはrRNA遺伝子、HO遺伝子等
を例示することができる。
に、これを酵母のゲノムに挿入することもできる。この
場合には、プラスミドベクターに組み込まれた本発明D
NA鎖のゲノムDNAへの挿入を容易にするために別途
このプラスミドベクターにゲノムDNAと高い相同性を
有するDNAを導入しておくことが望ましいところ、こ
のためのDNAとしてはrRNA遺伝子、HO遺伝子等
を例示することができる。
このうち、rRNA遺伝子は、1倍体酵母ゲノム中に約
140回縦列に反復していることが明らかにされている
(ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー、4
0、261−277(1969))。この特徴により、
この配列を組み換えのターゲット配列として利用した場
合は、他の遺伝子配列を利用した場合と比較して以下の
様な利点がある。
140回縦列に反復していることが明らかにされている
(ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー、4
0、261−277(1969))。この特徴により、
この配列を組み換えのターゲット配列として利用した場
合は、他の遺伝子配列を利用した場合と比較して以下の
様な利点がある。
(1)形質転換頻度が上昇することが期待される。
(2)組み込みによるターゲット配列の対応形質の変化
は無視できると考えられる。(3)実施例に示した様な
構造のプラスミド(pIARL1)を使用することによ
り、プラスミドの組み込み、ベクター配列の削除という
一連の操作のくり返しで、外来遺伝子を複数個ゲノム中
へ組み込むことが可能となる。
(2)組み込みによるターゲット配列の対応形質の変化
は無視できると考えられる。(3)実施例に示した様な
構造のプラスミド(pIARL1)を使用することによ
り、プラスミドの組み込み、ベクター配列の削除という
一連の操作のくり返しで、外来遺伝子を複数個ゲノム中
へ組み込むことが可能となる。
また、本発明において酵母の形質転換に使用し得るDN
A鎖は、それがコードするポリペプチドが、α−ALD
Case活性を有する限りにおいては、第1図に示され
ているA〜Bのポリペプチドと異なるポリペプチドをコ
ードするものであってもよいことは前記したところであ
る。
A鎖は、それがコードするポリペプチドが、α−ALD
Case活性を有する限りにおいては、第1図に示され
ているA〜Bのポリペプチドと異なるポリペプチドをコ
ードするものであってもよいことは前記したところであ
る。
このようなポリペプチドの具体例としては、第1図に示
されているA〜Bのポリペプチドに1つ以上のアミノ酸
が挿入または付加したもの、1つ以上のアミノ酸が欠如
するか別のアミノ酸で置換されたもの、ならびに前記し
たバシラス・リケニフォルミス、ラクトバシラス・ケー
セイ、バシラス・ブレビス、エンテロバクター・クロア
カエ、アセトバクター属細菌(アセトバクター・ランセ
ンス、アセトバクター・アセチ等)等が産生するα−A
LDCaseを、例示することができる。このようなD
NA鎖は現在の遺伝子工学技術をもってすれば容易に入
手することができよう。
されているA〜Bのポリペプチドに1つ以上のアミノ酸
が挿入または付加したもの、1つ以上のアミノ酸が欠如
するか別のアミノ酸で置換されたもの、ならびに前記し
たバシラス・リケニフォルミス、ラクトバシラス・ケー
セイ、バシラス・ブレビス、エンテロバクター・クロア
カエ、アセトバクター属細菌(アセトバクター・ランセ
ンス、アセトバクター・アセチ等)等が産生するα−A
LDCaseを、例示することができる。このようなD
NA鎖は現在の遺伝子工学技術をもってすれば容易に入
手することができよう。
このようにしてつくったプラスミドによる酵母の形質転
換は、遺伝子工学ないし生物工学の分野で慣用されてい
る合目的的な任意の方法、例えばスフェロプラスト法
(プロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミー
・オブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステ
ーツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Sci.USA)、75、1929(19
78)〕、リチウムアセテート法〔ジャーナル・オブ・バ
クテリオロジー(J.Bacteriol.)、153163(1983)〕等によ
って行うことができる。
換は、遺伝子工学ないし生物工学の分野で慣用されてい
る合目的的な任意の方法、例えばスフェロプラスト法
(プロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミー
・オブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステ
ーツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Sci.USA)、75、1929(19
78)〕、リチウムアセテート法〔ジャーナル・オブ・バ
クテリオロジー(J.Bacteriol.)、153163(1983)〕等によ
って行うことができる。
このようにして得られる本発明の酵母は、本発明DNA
鎖によって導入された遺伝情報による新しい形質(すな
わちα−ALDCaseの産生能が付与され、その結
果、細胞内のα−ALが分解されて、α−ALの細胞外
への漏出量が低下する)および使用ベクター由来の形質
ならびに場合によって生じているかも知れない遺伝子組
換時の一部の遺伝情報の欠落による対応形質の欠落を除
けば、そのゼノタイプないしフェノタイプにおいて形質
転換前の酵母と同じである。さらに、YIp型プラスミ
ドを用いて本発明DNA鎖を酵母染色体へと導入した
後、不要ベクター配列を削除したビール酵母(詳細後記
実施例(6)参照)は、使用ベクター由来の形質を持た
ない。従って、本発明による酵母は、従来の醸造用酵母
と同じである。
鎖によって導入された遺伝情報による新しい形質(すな
わちα−ALDCaseの産生能が付与され、その結
果、細胞内のα−ALが分解されて、α−ALの細胞外
への漏出量が低下する)および使用ベクター由来の形質
ならびに場合によって生じているかも知れない遺伝子組
換時の一部の遺伝情報の欠落による対応形質の欠落を除
けば、そのゼノタイプないしフェノタイプにおいて形質
転換前の酵母と同じである。さらに、YIp型プラスミ
ドを用いて本発明DNA鎖を酵母染色体へと導入した
後、不要ベクター配列を削除したビール酵母(詳細後記
実施例(6)参照)は、使用ベクター由来の形質を持た
ない。従って、本発明による酵母は、従来の醸造用酵母
と同じである。
従って、本発明による酵母は、従来の醸造用酵母と本質
的には全く同一の発酵条件で使用することが可能であ
り、一方で発酵液中でのα−ALの産生能が抑制されて
いるので、結果として発酵液のα−AL含量が低く、従
ってその処理に要する発酵液の熟成期間を著しく短縮す
ることができる。
的には全く同一の発酵条件で使用することが可能であ
り、一方で発酵液中でのα−ALの産生能が抑制されて
いるので、結果として発酵液のα−AL含量が低く、従
ってその処理に要する発酵液の熟成期間を著しく短縮す
ることができる。
実 験 例 (1)α−ALDCase遺伝子の調製 (i)α−ALDCase生産株染色体DNAの精製 エンテロバクター・アエロゲネスIFO 13534
〔財団法人 発酵研究所より入手〕を0.5%ブドウ糖
を含むL−倍地で37℃で10時間通気培養することに
より、0.5gの湿菌体を得た。
〔財団法人 発酵研究所より入手〕を0.5%ブドウ糖
を含むL−倍地で37℃で10時間通気培養することに
より、0.5gの湿菌体を得た。
これを、5mlのサリンEDTA緩衝液〔0.15M N
aCl、0.1M EDTA(pH8.0)〕に再懸濁
させた。次いで、400μg/mlのリゾチーム(生化学
工業製)、20μg/mlのリボヌクレアーゼA(シグマ
社製)で37℃で20分間処理した。次に、0.5%の
ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)および500μg/
mlのプロテイナーゼK(シグマ社製)で65℃で4時間
処理した。これを、予め調製した蔗糖密度勾配溶液(5
0mMトリス−HCl(pH7.4)、0.1MNaC
l、5mMEDTA、0.1% SDS、5〜20%蔗
糖)に重層し、日立超遠心ローターRPS27で25k
rpm(20℃)で3時間遠心処理した。2.5mlずつ
分画後、0.4%アガロース電気泳動法によって分子量
を調べることにより、高分子DNAを含む画分を集め
た。これをエタノール沈殿後、1mlのTE緩衝液(10
mMトリス−HCl(pH8.0)、1mMEDTA)
に溶かし、1リットルのTE緩衝液に対して透析した。
aCl、0.1M EDTA(pH8.0)〕に再懸濁
させた。次いで、400μg/mlのリゾチーム(生化学
工業製)、20μg/mlのリボヌクレアーゼA(シグマ
社製)で37℃で20分間処理した。次に、0.5%の
ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)および500μg/
mlのプロテイナーゼK(シグマ社製)で65℃で4時間
処理した。これを、予め調製した蔗糖密度勾配溶液(5
0mMトリス−HCl(pH7.4)、0.1MNaC
l、5mMEDTA、0.1% SDS、5〜20%蔗
糖)に重層し、日立超遠心ローターRPS27で25k
rpm(20℃)で3時間遠心処理した。2.5mlずつ
分画後、0.4%アガロース電気泳動法によって分子量
を調べることにより、高分子DNAを含む画分を集め
た。これをエタノール沈殿後、1mlのTE緩衝液(10
mMトリス−HCl(pH8.0)、1mMEDTA)
に溶かし、1リットルのTE緩衝液に対して透析した。
300μgの染色体DNAを得た。
(ii)コスミド・ライブラリーの作成 (i)で得た染色体DNA120μgを制限酵素Sau3
AIで約40kbpになるように部分分解した。これ
を、予め調製した蔗糖密度勾配溶液(20mMトリス−
HCl(pH8.0)、1M NaCl、5mMEDT
A、10〜40%蔗糖)に重層し、日立超遠心ローター
RPS27で26krpm(20℃)で22時間遠心処
理した。0.5mlずつ分画後、0.4%アガロース電気
泳動法によって分子量を調べることにより、約40kb
pのDNA断片を含む画分を集めた。これをエタノール
沈殿後、500μlのTE緩衝液に溶かし、1リットル
のTE緩衝液に対して透析した。
AIで約40kbpになるように部分分解した。これ
を、予め調製した蔗糖密度勾配溶液(20mMトリス−
HCl(pH8.0)、1M NaCl、5mMEDT
A、10〜40%蔗糖)に重層し、日立超遠心ローター
RPS27で26krpm(20℃)で22時間遠心処
理した。0.5mlずつ分画後、0.4%アガロース電気
泳動法によって分子量を調べることにより、約40kb
pのDNA断片を含む画分を集めた。これをエタノール
沈殿後、500μlのTE緩衝液に溶かし、1リットル
のTE緩衝液に対して透析した。
得られた約40kbpのDNA断片0.2μgを、コス
ミドpJB8アーム(アマーシャム社製)0.3μgと
T4リガーゼにより連結した。このDNAをλDNA・
インビトロ・パッケージング・キット(アマーシャム社
製)を用いてインビトロ・パッケージングして大腸菌
(E.coli)DH1(F−、gyrA96、rec
A1、relA1?、endA1、thi−1、hsd
R17、supE44、λ−)〔ジャーナル・オブ・モ
レキュラー・バイオロジー(J.Mol.Biol.)、166 5
57−580(1983):ATCC 33849〕に
形質導入して、コスミド・ライブラリーを得た。
ミドpJB8アーム(アマーシャム社製)0.3μgと
T4リガーゼにより連結した。このDNAをλDNA・
インビトロ・パッケージング・キット(アマーシャム社
製)を用いてインビトロ・パッケージングして大腸菌
(E.coli)DH1(F−、gyrA96、rec
A1、relA1?、endA1、thi−1、hsd
R17、supE44、λ−)〔ジャーナル・オブ・モ
レキュラー・バイオロジー(J.Mol.Biol.)、166 5
57−580(1983):ATCC 33849〕に
形質導入して、コスミド・ライブラリーを得た。
(iii)α−ALDCase遺伝子保持株のスクリーニン
グ (ii)で得たコスミド・ライブラリーより、α−ALDC
ase活性を示す株を選び出すことによって、α−AL
DCase遺伝子保持株を得た。
グ (ii)で得たコスミド・ライブラリーより、α−ALDC
ase活性を示す株を選び出すことによって、α−AL
DCase遺伝子保持株を得た。
具体的には、コスミド・ライブラリーより300株を1
株ずつ50μg/mlアンピシリンおよび0.5%ブドウ
糖を含むL−寒天培地に植菌し、37℃で8時間培養し
て、それぞれについて酵素活性を測定した。すなわち、
各株を1mlの30mMリン酸カリウム緩衝液(pH6.
2)に懸濁させ、10μlのトルエンを加えて30秒間
激しく撹拌した。この細胞懸濁液についてα−ALDC
ase活性をゴットフレドセン(Godfredsen)らの方法
〔カールスバーグ・リサーチ・コミュニケーション(Car
lsberg.Res.Commun.,47、93(1982)〕に従って、測定し
た。この結果、2株のα−ALDCase活性保持株を
得た。得られたクローンのプラスミドをそれぞれpCA
3およびpCA13と命名した。
株ずつ50μg/mlアンピシリンおよび0.5%ブドウ
糖を含むL−寒天培地に植菌し、37℃で8時間培養し
て、それぞれについて酵素活性を測定した。すなわち、
各株を1mlの30mMリン酸カリウム緩衝液(pH6.
2)に懸濁させ、10μlのトルエンを加えて30秒間
激しく撹拌した。この細胞懸濁液についてα−ALDC
ase活性をゴットフレドセン(Godfredsen)らの方法
〔カールスバーグ・リサーチ・コミュニケーション(Car
lsberg.Res.Commun.,47、93(1982)〕に従って、測定し
た。この結果、2株のα−ALDCase活性保持株を
得た。得られたクローンのプラスミドをそれぞれpCA
3およびpCA13と命名した。
(iv)α−ALDCase遺伝子DNA塩基配列決定 pCA13からサブクローニングを行なうことにより、
制限酵素BamHI及びEcoRVで切り出される1.
4kbpのDNA断片がα−ALDCaseをコードし
ていることが示された。このEcoRV切断点にHin
dIIIリンカー(dCAAGCTTG:宝酒造社製)を
連結し、プラスミドpUC9(ファルマシア社製)のB
amHI及びHindIII切断点の間に挿入したプラス
ミドを、pUAR5と命名した。
制限酵素BamHI及びEcoRVで切り出される1.
4kbpのDNA断片がα−ALDCaseをコードし
ていることが示された。このEcoRV切断点にHin
dIIIリンカー(dCAAGCTTG:宝酒造社製)を
連結し、プラスミドpUC9(ファルマシア社製)のB
amHI及びHindIII切断点の間に挿入したプラス
ミドを、pUAR5と命名した。
BamHI−EcoRV断片について、ダイデオキシ法
〔プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミー・オブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテッド・
ステーツ・オブ・アメリカProc.Natl.Acad.Sci.USA,74、
5463(1977)〕及びマクサム・ギルバート法〔Proc.Natl.
Acad.Sci.USA,74、560(1977)〕によりDNA塩基配列を
決定した(第1図)。これを解析した結果、780bp
のオープンリーディングフレームが存在した。ここに
は、アミノ酸260個、分子量2万9千の蛋白質がコー
ドされていると推定され、この分子量は前記のα−AL
DCaseの分子量とほぼ一致した。
〔プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミー・オブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテッド・
ステーツ・オブ・アメリカProc.Natl.Acad.Sci.USA,74、
5463(1977)〕及びマクサム・ギルバート法〔Proc.Natl.
Acad.Sci.USA,74、560(1977)〕によりDNA塩基配列を
決定した(第1図)。これを解析した結果、780bp
のオープンリーディングフレームが存在した。ここに
は、アミノ酸260個、分子量2万9千の蛋白質がコー
ドされていると推定され、この分子量は前記のα−AL
DCaseの分子量とほぼ一致した。
(2)α−ALDCase遺伝子の酵母への導入 (i)ADH1プロモータの取得 サッカロミセス・セレビシエS288C〔(α、suc
2、mal、gal 2、CUP1):バイオケミカル・アン
ド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーション
ズ(Biochem.Biophys.Res.Commun.)、50、186−1
91(1973):ATCC 26108〕より、常法
に従って染色体DNAを調製した。実施例(1)(ii)と同
様な手法で制限酵素Sau3AI部分分解によって約1
0kbpのDNA断片を得た。これを制限酵素BamH
Iで切断したpBR322とT4リガーゼによって連結
し、ライブラリーを作成した。ADH1遺伝子〔ジャー
ナル・オグ・バイオロジカル・ケミストリー(J.B.C)25
7、3018(1982)〕のコーディング領域の7番目から36番
目の塩基に対応する合成オリゴマーを32Pで末端標識
し、これをプローブとしてライブラリーよりADH1遺
伝子を得た。さらに、これを制限酵素SphI及びSa
u3AIで切断して、ADH1遺伝子のプロモーター及
びコーディング領域の一部を含む542bpのDNA断
片を得た。この断片のSau3AI末端をエンドヌクレ
アーゼBal31で処理してコーディング領域を完全に
欠失させた後、HindIIIリンカー(dCAAGCT
TG:宝酒造社製)を付加した。このDNA断片を、A
DH1プロモーターとして用いた。
2、mal、gal 2、CUP1):バイオケミカル・アン
ド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーション
ズ(Biochem.Biophys.Res.Commun.)、50、186−1
91(1973):ATCC 26108〕より、常法
に従って染色体DNAを調製した。実施例(1)(ii)と同
様な手法で制限酵素Sau3AI部分分解によって約1
0kbpのDNA断片を得た。これを制限酵素BamH
Iで切断したpBR322とT4リガーゼによって連結
し、ライブラリーを作成した。ADH1遺伝子〔ジャー
ナル・オグ・バイオロジカル・ケミストリー(J.B.C)25
7、3018(1982)〕のコーディング領域の7番目から36番
目の塩基に対応する合成オリゴマーを32Pで末端標識
し、これをプローブとしてライブラリーよりADH1遺
伝子を得た。さらに、これを制限酵素SphI及びSa
u3AIで切断して、ADH1遺伝子のプロモーター及
びコーディング領域の一部を含む542bpのDNA断
片を得た。この断片のSau3AI末端をエンドヌクレ
アーゼBal31で処理してコーディング領域を完全に
欠失させた後、HindIIIリンカー(dCAAGCT
TG:宝酒造社製)を付加した。このDNA断片を、A
DH1プロモーターとして用いた。
(ii)発現ベクターの構築及び酵母への導入 酵母内で複製可能なプラスミドYEp13〔ジーン(Gen
e)、8、121(1979):ATCC 37115〕を基本的に用い
て、以下の手順で発現ベクターを作成した。
e)、8、121(1979):ATCC 37115〕を基本的に用い
て、以下の手順で発現ベクターを作成した。
まず、YEp13のLEU2遺伝子の両端にあるSal
I−SacI断片及びXhoI−SmaI断片を欠失さ
せた。これにより、当プラスミドは制限酵素XhoI、
SacI、SmaIおよびBglIIによる切断部位をも
たず、制限酵素SalIによる切断部位をただ1箇所も
つものとなった。次に、このプラスミド中のpBR32
2由来の制限酵素HindIII切断点と、2μmDNA
由来の制限酵素HindIII切断点との間に合成オリゴ
ヌクレオチド41merを挿入した。この合成オリゴヌ
クレオチドは、制限酵素SacI、SmaI、BglII
およびXhoI切断点をもち、また下記の塩基配列をも
つ。本発明では、このプラスミドを、YEp13Kと命
名した。
I−SacI断片及びXhoI−SmaI断片を欠失さ
せた。これにより、当プラスミドは制限酵素XhoI、
SacI、SmaIおよびBglIIによる切断部位をも
たず、制限酵素SalIによる切断部位をただ1箇所も
つものとなった。次に、このプラスミド中のpBR32
2由来の制限酵素HindIII切断点と、2μmDNA
由来の制限酵素HindIII切断点との間に合成オリゴ
ヌクレオチド41merを挿入した。この合成オリゴヌ
クレオチドは、制限酵素SacI、SmaI、BglII
およびXhoI切断点をもち、また下記の塩基配列をも
つ。本発明では、このプラスミドを、YEp13Kと命
名した。
AGCTTATGATTACGAGCTCCCGGGCAGATCTCGGCCTCGAG ATACTAATGCTCGAGGGCCCGTCTAGAGCCGGAGCTCTCGA 次に、YEp13KのSphI−HindIII断片を(i)
で作成したADH1プロモーターと置換して、発現プラ
スミドベクターpAK503を得た。
で作成したADH1プロモーターと置換して、発現プラ
スミドベクターpAK503を得た。
(1)(iv)で得られたα−ALDCase遺伝子断片を有
するプラスミドpUAR5を制限酵素HincIIで切断
し、HindIIIリンカー(dCAAGCTTG:宝酒
造社製)を付加した後、制限酵素HindIIIおよびB
amHIで切断した。得られた940bpのα−ALD
Case遺伝子断片をpAK503のHindIII−B
glII断片と置換して、プラスミドpAL 503を得
た。
するプラスミドpUAR5を制限酵素HincIIで切断
し、HindIIIリンカー(dCAAGCTTG:宝酒
造社製)を付加した後、制限酵素HindIIIおよびB
amHIで切断した。得られた940bpのα−ALD
Case遺伝子断片をpAK503のHindIII−B
glII断片と置換して、プラスミドpAL 503を得
た。
さらに、G418耐性遺伝子を含むpUC−4K(ファ
ルマシア社製)を制限酵素SalIで切断し、得られた
G418耐性遺伝子を含む断片をpAL503のSal
I切断点に挿入して、目的とするプラスミドpALG5
034を得た。
ルマシア社製)を制限酵素SalIで切断し、得られた
G418耐性遺伝子を含む断片をpAL503のSal
I切断点に挿入して、目的とするプラスミドpALG5
034を得た。
pALG5034をリチウムアセテート法〔ジャーナル
・オブ・バクテリオロジー(J.Bacteriol.)153、163、(198
3)〕によって酵母〔サッカロミセス・セレビシエS28
8Cの変異株であるTD4(a、his、ura、le
u、trp)株及びビール酵母IFO 0751株〕に
導入したところ、それぞれ1.9〜3.3U/mgタンパ
クおよび1.8〜3.5U/mgタンパクのα−ALDC
ase活性を示した。
・オブ・バクテリオロジー(J.Bacteriol.)153、163、(198
3)〕によって酵母〔サッカロミセス・セレビシエS28
8Cの変異株であるTD4(a、his、ura、le
u、trp)株及びビール酵母IFO 0751株〕に
導入したところ、それぞれ1.9〜3.3U/mgタンパ
クおよび1.8〜3.5U/mgタンパクのα−ALDC
ase活性を示した。
pALG5034を含むIFO 0751株をSKB1
01と、またpALG5034を含むTD4株をSKB
102と、呼ぶこととする。
01と、またpALG5034を含むTD4株をSKB
102と、呼ぶこととする。
α−ALDCase遺伝子はそのコーディング領域の
5′末端に翻訳開始コードンであるATGが3個連続し
ているが、α−ALDCase遺伝子断片の5′側Hi
ncII切断点からエンドヌクレアーゼBal31で処理
し、3個のATGのうち、5′側から1個あるいは2個
除去し、酵母TD4内で発現させて活性に対する影響を
みた。その結果、得られたα−ALDCaseの酵素活
性に大きな差異は認められなかった。
5′末端に翻訳開始コードンであるATGが3個連続し
ているが、α−ALDCase遺伝子断片の5′側Hi
ncII切断点からエンドヌクレアーゼBal31で処理
し、3個のATGのうち、5′側から1個あるいは2個
除去し、酵母TD4内で発現させて活性に対する影響を
みた。その結果、得られたα−ALDCaseの酵素活
性に大きな差異は認められなかった。
(3)醗酵試験によるダイアセチル生成量低減の確認 TD4株ならびにIFO 0751株にα−ALDCa
se遺伝子を導入した2種類の酵母((2)−(ii)参
照)について醗酵試験を行い、これら導入株の全ダイア
セチル(TDA:TDAは、ビシナルジケトン及びアセ
トハイドロキシ酸、主としてDA及びその前記物質のα
−AL、より成る)生成量が低減することを以下の方法
で確認した。
se遺伝子を導入した2種類の酵母((2)−(ii)参
照)について醗酵試験を行い、これら導入株の全ダイア
セチル(TDA:TDAは、ビシナルジケトン及びアセ
トハイドロキシ酸、主としてDA及びその前記物質のα
−AL、より成る)生成量が低減することを以下の方法
で確認した。
(i)α−ALDCase産生酵母の取得 上述のようなα−ALDCase遺伝子を導入した2種
類の酵母(SKB101株およびSKB102株)およ
びpALG5034導入前のそれぞれ原株(IFO 0
751株およびTD4株)をYPD培地で培養した。p
ALG5034導入株については、培地に600μg/
mlとなるようにG418を添加した。
類の酵母(SKB101株およびSKB102株)およ
びpALG5034導入前のそれぞれ原株(IFO 0
751株およびTD4株)をYPD培地で培養した。p
ALG5034導入株については、培地に600μg/
mlとなるようにG418を添加した。
30℃で16時間の振盪培養で生育した各々の菌体を3
000×gで10分間の遠心分離で集菌し、蒸留水で洗
浄してから、醗酵試験に供した。
000×gで10分間の遠心分離で集菌し、蒸留水で洗
浄してから、醗酵試験に供した。
(ii)醗酵試験 11°Pに調製した麦汁に酵母添加率0.5%(we
t.w/v)になるように(i)で得た酵母を添加し、充
分に通気したのち、8℃で7日間静置醗酵させた。醗酵
終了後、3000×gで10分間の遠心処理及び過に
よって、菌体を除いた液について、TDA量(全ダイ
アセチル量)を測定した。
t.w/v)になるように(i)で得た酵母を添加し、充
分に通気したのち、8℃で7日間静置醗酵させた。醗酵
終了後、3000×gで10分間の遠心処理及び過に
よって、菌体を除いた液について、TDA量(全ダイ
アセチル量)を測定した。
結果は、下表に示す通りであった。本発明の酵母を用い
た醗酵では、対照株の時と比較して、TDA生成量が大
幅に減少したことがわかる。
た醗酵では、対照株の時と比較して、TDA生成量が大
幅に減少したことがわかる。
(4)組み込み型プラスミドの構築 (i)プラスミドpIARL1の構造と特徴 α−ALDCase遺伝子を酵母内で安定保持させるた
めに、自律増殖能をもたず、染色体に組み込まれること
によってのみ酵母に保持されうるプラスミドpIARL
1を作成した。このプラスミドは、酵母内マーカーとし
て、G418耐性遺伝子及びβ−ガラクトシダーゼ遺伝
子を有し、また相同的組換えにより、プラスミドが染色
体DNAに組み込まれるのに必要な配列として、rRN
A遺伝子配列を有する。α−ALDCase遺伝子は、
その5′端及び3′端をそれぞれADH1プロモーター
およびHIP1ターミネーターにはさまれて、rRNA
遺伝子配列内に組み込まれている。このプラスミドは、
これを染色体上のrRNA遺伝子内に効率的に組み込む
ために、予めrRNA遺伝子配列内にあるKpnI切断
点で切断してから形質転換に用いる。その結果、得られ
る形質転換体においては、プラスミド由来及びもともと
染色体に存在したrRNA遺伝子配列が重複することに
なる。したがって、この形質転換体を完全培地で増殖さ
せた場合には、重複した配列において遺伝子の再組み換
えがおこって、G418感受性およびLac−の菌が出
現する。このうち一部はα−ALDC ase活性を示
し、これらの菌ではADH1プロモーター、α−ALD
Case遺伝子およびHIP1ターミネーターのみが染
色体上に残り、他のベクター部分は欠失していることに
なる。
めに、自律増殖能をもたず、染色体に組み込まれること
によってのみ酵母に保持されうるプラスミドpIARL
1を作成した。このプラスミドは、酵母内マーカーとし
て、G418耐性遺伝子及びβ−ガラクトシダーゼ遺伝
子を有し、また相同的組換えにより、プラスミドが染色
体DNAに組み込まれるのに必要な配列として、rRN
A遺伝子配列を有する。α−ALDCase遺伝子は、
その5′端及び3′端をそれぞれADH1プロモーター
およびHIP1ターミネーターにはさまれて、rRNA
遺伝子配列内に組み込まれている。このプラスミドは、
これを染色体上のrRNA遺伝子内に効率的に組み込む
ために、予めrRNA遺伝子配列内にあるKpnI切断
点で切断してから形質転換に用いる。その結果、得られ
る形質転換体においては、プラスミド由来及びもともと
染色体に存在したrRNA遺伝子配列が重複することに
なる。したがって、この形質転換体を完全培地で増殖さ
せた場合には、重複した配列において遺伝子の再組み換
えがおこって、G418感受性およびLac−の菌が出
現する。このうち一部はα−ALDC ase活性を示
し、これらの菌ではADH1プロモーター、α−ALD
Case遺伝子およびHIP1ターミネーターのみが染
色体上に残り、他のベクター部分は欠失していることに
なる。
(ii)pIARL1の構築 pIARL1は、酵母の組み込み型プラスミドであるY
Ip5(Prot.Natl.Acad.Sci.USA、76、1035-1039(1979))
をもとに作成した。
Ip5(Prot.Natl.Acad.Sci.USA、76、1035-1039(1979))
をもとに作成した。
まず、G418耐性遺伝子を、pUC4K(ファルマシ
ア社製)よりSalIで切り出し、YIp5のSalI
切断点に挿入して、プラスミドpIG7を作成した。
ア社製)よりSalIで切り出し、YIp5のSalI
切断点に挿入して、プラスミドpIG7を作成した。
続いて、HIP1遺伝子プロモーター+lacZ遺伝子
断片としては、酵母HIP1遺伝子(Gene、38、205-214(1
985))の5′非翻訳領域約0.6kbと翻訳領域約0.
4kbを含むBglII断片に、プラスミドpMC187
1(ファルマシア社製)からBamHI断片として得ら
れたlacZ遺伝子を連結したBglII−BamHI断
片を調製し、これをpIG7のBamHI切断点に挿入
して、プラスミドpILG2を作成した。
断片としては、酵母HIP1遺伝子(Gene、38、205-214(1
985))の5′非翻訳領域約0.6kbと翻訳領域約0.
4kbを含むBglII断片に、プラスミドpMC187
1(ファルマシア社製)からBamHI断片として得ら
れたlacZ遺伝子を連結したBglII−BamHI断
片を調製し、これをpIG7のBamHI切断点に挿入
して、プラスミドpILG2を作成した。
rRNA遺伝子は、ADH1遺伝子取得に用いたライブ
ラリーより、5.8SrRNA遺伝子(J.B.C.、252、8118
-8125(1977))の5′末端4〜32番目の塩基に対応する
オリゴマーを5′末端標識したものをプローブとして用
いて取得した。このうち、5.8SrRNA遺伝子およ
び25SrRNA遺伝子のそれぞれ一部を含む約3kb
のEcoRI断片を、pILG2のpBR322由来の
EcoRI切断点に導入して、プラスミドpIRL9を
作成した。
ラリーより、5.8SrRNA遺伝子(J.B.C.、252、8118
-8125(1977))の5′末端4〜32番目の塩基に対応する
オリゴマーを5′末端標識したものをプローブとして用
いて取得した。このうち、5.8SrRNA遺伝子およ
び25SrRNA遺伝子のそれぞれ一部を含む約3kb
のEcoRI断片を、pILG2のpBR322由来の
EcoRI切断点に導入して、プラスミドpIRL9を
作成した。
ADH1プロモーター+αALDCase遺伝子+HI
P1ターミネーター断片は、以下に示した方法で取得し
た。
P1ターミネーター断片は、以下に示した方法で取得し
た。
α−ALDCase遺伝子を有するプラスミドpUAR
5をHincIIで切断後、Bal31で処理し、Hin
dIIIリンカーを付加したのち、HindIII及びBam
HI切断により得られるα−ALDCase遺伝子断片
をpUC12(ファルマシア社製)のBamHI−Hi
ndIII切断部位に挿入し、塩基配列を決定し、α−A
LDCase遺伝子の5′上流約40bp及び最初のA
TGを欠失したプラスミドpALDC3を得た。
5をHincIIで切断後、Bal31で処理し、Hin
dIIIリンカーを付加したのち、HindIII及びBam
HI切断により得られるα−ALDCase遺伝子断片
をpUC12(ファルマシア社製)のBamHI−Hi
ndIII切断部位に挿入し、塩基配列を決定し、α−A
LDCase遺伝子の5′上流約40bp及び最初のA
TGを欠失したプラスミドpALDC3を得た。
pALDC3をBamHIで分解し、Klenow断片
により平滑末端とした後、HindIII分解により得た
α−ALDC遺伝子断片をpAK503のHindIII
−SmaI断片と置換して、プラスミドpAL503−
3を作成した。さらに、paL503−3のSphI切
断点を、SphI分解後、S1ヌクレアーゼ処理、Ba
mHIリンカー付加により、BamHI切断点に変換し
た後、ADH1プロモーター+α−ALDCase遺伝
子断片をBamHI−BglII断片として得た。
により平滑末端とした後、HindIII分解により得た
α−ALDC遺伝子断片をpAK503のHindIII
−SmaI断片と置換して、プラスミドpAL503−
3を作成した。さらに、paL503−3のSphI切
断点を、SphI分解後、S1ヌクレアーゼ処理、Ba
mHIリンカー付加により、BamHI切断点に変換し
た後、ADH1プロモーター+α−ALDCase遺伝
子断片をBamHI−BglII断片として得た。
また、HIP1遺伝子の3′末端非翻訳領域約0.9k
bと3′翻訳領域約0.1kbを含むBamHI−Sa
lI断片をpBR322のBamHI−SalI断片と
置換したプラスミドを作成し、このプラスミドのBam
HI切断点に、上記のADH1プロモーター+α−AL
DC遺伝子断片を挿入して、ADH1プロモーター+α
−ALDCase遺伝子+HIP1ターミネーターの順
序で連結されたプラスミドpALT18を作成した。
bと3′翻訳領域約0.1kbを含むBamHI−Sa
lI断片をpBR322のBamHI−SalI断片と
置換したプラスミドを作成し、このプラスミドのBam
HI切断点に、上記のADH1プロモーター+α−AL
DC遺伝子断片を挿入して、ADH1プロモーター+α
−ALDCase遺伝子+HIP1ターミネーターの順
序で連結されたプラスミドpALT18を作成した。
ADH1プロモーター+α−ALDCase遺伝子+H
IP1ターミネーター断片は、pALT18をSalI
分解後、Klenow断片により平滑末端とし、Bam
HIリンカーを付加した後、BamHI分解により、B
amHI断片として得、pIRL9のBglII切断点に
挿入して、目的とするプラスミドpIARL1を作成し
た。
IP1ターミネーター断片は、pALT18をSalI
分解後、Klenow断片により平滑末端とし、Bam
HIリンカーを付加した後、BamHI分解により、B
amHI断片として得、pIRL9のBglII切断点に
挿入して、目的とするプラスミドpIARL1を作成し
た。
(5)酵母へのpIARL1の導入とα−ALDCase
遺伝子の発現 前述のようにして作製したpIARL1を用いて、次の
ようにして酵母を形質転換した。ビール酵母IFO 0
751株をYPD培地でOD600=1.0になるまで3
0℃で培養し、集菌してリチウムアセテート法によりp
IARL1に接触させた。rRNA遺伝子配列での組換
えを促進するために、形質転換前にpIARL1をrR
NA遺伝子配列内のKpnI切断点で完全分解し、直線
化してから用いた。pIARL1へ接触の後、酵母細胞
108個をYPD培地1mlに懸濁し、18時間/30℃
で振とうした後、抗生物質G418(500 μg/m
l)を含むYPD寒天培地上に接種した。ついで、プレ
ートを30℃で3〜5日間インキュベートして、コロニ
ーを得た。これらのコロニー中には、形質転換された細
胞の他に、pIARL1非依存的にG418耐性を獲得
した細胞が含まれているため、つまようじでX−ga1
色素(5′−ブロモ−4′−クロロ−3′−インドイル
−β−D−ガラクトシド)を含むRubyらの寒天培地
(メソッド・イン・エンザイモロジー、vol.101、p.253
(1983)に接種し、30℃で2〜5日インキュベートし
た。このプレートで青く発色し、β−ガラクトシダーゼ
活性を示したもの(Lac+株)を形質転換体と判断し
た。このような細胞は、全て0.8〜1.8U/mgタン
パクのα−ALDCase活性を示した。最も高いα−
ALDCase活性を示した形質転換体(SKB103
株)をYPD培地で非選択的に80世代培養した。培養
後のα−ALDCase活性は0.9U/mgタンパクで
あり、α−ALDCase活性を示す遺伝子が染色体に
安定に組み込まれていることを示した。
遺伝子の発現 前述のようにして作製したpIARL1を用いて、次の
ようにして酵母を形質転換した。ビール酵母IFO 0
751株をYPD培地でOD600=1.0になるまで3
0℃で培養し、集菌してリチウムアセテート法によりp
IARL1に接触させた。rRNA遺伝子配列での組換
えを促進するために、形質転換前にpIARL1をrR
NA遺伝子配列内のKpnI切断点で完全分解し、直線
化してから用いた。pIARL1へ接触の後、酵母細胞
108個をYPD培地1mlに懸濁し、18時間/30℃
で振とうした後、抗生物質G418(500 μg/m
l)を含むYPD寒天培地上に接種した。ついで、プレ
ートを30℃で3〜5日間インキュベートして、コロニ
ーを得た。これらのコロニー中には、形質転換された細
胞の他に、pIARL1非依存的にG418耐性を獲得
した細胞が含まれているため、つまようじでX−ga1
色素(5′−ブロモ−4′−クロロ−3′−インドイル
−β−D−ガラクトシド)を含むRubyらの寒天培地
(メソッド・イン・エンザイモロジー、vol.101、p.253
(1983)に接種し、30℃で2〜5日インキュベートし
た。このプレートで青く発色し、β−ガラクトシダーゼ
活性を示したもの(Lac+株)を形質転換体と判断し
た。このような細胞は、全て0.8〜1.8U/mgタン
パクのα−ALDCase活性を示した。最も高いα−
ALDCase活性を示した形質転換体(SKB103
株)をYPD培地で非選択的に80世代培養した。培養
後のα−ALDCase活性は0.9U/mgタンパクで
あり、α−ALDCase活性を示す遺伝子が染色体に
安定に組み込まれていることを示した。
(6)不要配列の削除とα−ALDCase遺伝子の発現 (5)で得た形質転換体(SKB103株)をYPD培地
で20〜30世代非選択的に培養した後、適宜希釈して
前述のX−galを含むRubyらの寒天培地に接種し
た。このプレートを30℃で5〜7日間培養し、青色を
発色しない株(Lac−株)を分離した。これらの細胞
のうち、500μg/mlのG418を含むYPD寒天培
地でG418感受性を示すものを選択した。さらにα−
ALDCase活性を示す細胞を得た。
で20〜30世代非選択的に培養した後、適宜希釈して
前述のX−galを含むRubyらの寒天培地に接種し
た。このプレートを30℃で5〜7日間培養し、青色を
発色しない株(Lac−株)を分離した。これらの細胞
のうち、500μg/mlのG418を含むYPD寒天培
地でG418感受性を示すものを選択した。さらにα−
ALDCase活性を示す細胞を得た。
これらの細胞に於いては、(4)-(i)に示したように、重
複したrRNA遺伝子配列に於いて組換えが生じ、AD
H1プロモーター、α−ALDCase遺伝子およびH
IP1ターミネーターのみが染色体上に残り、他のベク
ター部分は欠失していると考えられる。これらの細胞の
うち、0.2U/mgタンパクのα−ALDCase活性
を示した細胞(SKB104株)を40世代YPD培地
で培養したが、活性は80%以上維持された。
複したrRNA遺伝子配列に於いて組換えが生じ、AD
H1プロモーター、α−ALDCase遺伝子およびH
IP1ターミネーターのみが染色体上に残り、他のベク
ター部分は欠失していると考えられる。これらの細胞の
うち、0.2U/mgタンパクのα−ALDCase活性
を示した細胞(SKB104株)を40世代YPD培地
で培養したが、活性は80%以上維持された。
(7)発酵試験 (5)で得たSKB103株ならびに、(6)で得たSKB1
04株について醗酵試験を行ない、TDA生成量が低減
することを以下の方法で確認した。2種の酵母を20℃
で3日間、10℃で10日間YPD培地で非選択的に静
置培養し、各々の菌体を3000×gで10分間の遠心
分離で集菌し、蒸留水で洗浄してから、醗酵試験に供し
た。
04株について醗酵試験を行ない、TDA生成量が低減
することを以下の方法で確認した。2種の酵母を20℃
で3日間、10℃で10日間YPD培地で非選択的に静
置培養し、各々の菌体を3000×gで10分間の遠心
分離で集菌し、蒸留水で洗浄してから、醗酵試験に供し
た。
11°Pに調整した麦汁に酵母添加率0.6%(wet.w/
v)になるように酵母を添加し、充分に通気したのち、1
0℃で8〜10日間静置醗酵させた。醗酵終了後、30
00×gで10分間の遠心処理及び過によって菌体を
のぞいた液について、TDA量及び糖度を測定した。
結果は、下表に示すとおりであった。培養、醗酵とも非
選択条件下で行なったにもかかわらず、対照株に比して
顕著なTDA生成量の減少が見られ、α−ALDCas
e活性が安定に発現していることが示された。
v)になるように酵母を添加し、充分に通気したのち、1
0℃で8〜10日間静置醗酵させた。醗酵終了後、30
00×gで10分間の遠心処理及び過によって菌体を
のぞいた液について、TDA量及び糖度を測定した。
結果は、下表に示すとおりであった。培養、醗酵とも非
選択条件下で行なったにもかかわらず、対照株に比して
顕著なTDA生成量の減少が見られ、α−ALDCas
e活性が安定に発現していることが示された。
微生物の寄託 本発明に関係する下記の微生物は、通商産業省工業技術
院微生物工業技術研究所に寄託されて次の受託番号を得
ている。
院微生物工業技術研究所に寄託されて次の受託番号を得
ている。
(1)SKB101(pALG5034を含む)………微
工研条寄第1228号 (2)SKB102(pALG5034を含む)………微
工研条寄第1229号 (1)および(2)の受託日は、いずれも、昭和60年
12月11日である。
工研条寄第1228号 (2)SKB102(pALG5034を含む)………微
工研条寄第1229号 (1)および(2)の受託日は、いずれも、昭和60年
12月11日である。
(3)SKB104………微工研条寄第1227号 (3)の受託日は、昭和61年12月2日である。
第1図は、本発明によるDNA鎖およびアミノ酸配列を
示す説明図である。 第2図は、pALG5034の構造を示す説明図であ
る。 第3図は、pIARL1の構造を示す説明図である。
示す説明図である。 第2図は、pALG5034の構造を示す説明図であ
る。 第3図は、pIARL1の構造を示す説明図である。
フロントページの続き (72)発明者 井上 喬 群馬県高崎市宮原町3 麒麟麦酒株式会社 麦酒科学研究所内 (56)参考文献 Eur.J.Biochem.,14 (1970)P.133−137
Claims (3)
- 【請求項1】下記の塩基配列を有するDNA鎖またはそ
の縮重異性体を含んでなることを特徴とする、α−アセ
ト乳酸脱炭酸酵素の生物工学的産生能を有するDNA
鎖。 - 【請求項2】下記の塩基配列を有するDNA鎖またはそ
の縮重異性体を含んでなるα−アセト乳酸脱炭酸酵素の
生物工学的産生能を有するDNA鎖によって形質転換さ
れ、そのα−アセト乳酸産生能が抑制されていることを
特徴とする、サッカロマイセス・セレビシエに属する酵
母。 - 【請求項3】形質転換が、該DNA鎖をその遺伝情報が
発現可能な状態で含むプラスミドによってなされてい
る、特許請求の範囲第2項に記載の酵母。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61289571A JPH0614865B2 (ja) | 1985-12-13 | 1986-12-04 | α―アセト乳酸脱炭酸酵素をコードするDNA鎖およびこのDNA鎖により形質転換された酵母 |
| US06/940,596 US4895802A (en) | 1985-12-13 | 1986-12-11 | DNA strand coding for α-acetolactate decarboxylase and yeast transformed with the DNA strand |
| DK198606001A DK175566B1 (da) | 1985-12-13 | 1986-12-12 | DNA-Streng, der koder for alfa-acetolactat-decarboxylase, gærsvamp transformeret med DNA-strengen, fremgangsmåde til fremstilling af en gærsvamp med nedsat alfa-acetolactat-producerende evne og fremgangsmåde til fremstilling..... |
| AU66454/86A AU589238B2 (en) | 1985-12-13 | 1986-12-12 | DNA strand coding for alpha-acetolactate decarboxylase and yeast transformed with the DNA strand |
| DE8686117404T DE3684268D1 (de) | 1985-12-13 | 1986-12-15 | Alpha-acetolactatdecarboxylase kodierender dns-strang und damit transformierte hefen. |
| EP86117404A EP0228009B1 (en) | 1985-12-13 | 1986-12-15 | Dna strand coding for alpha-acetolactate decarboxylase and yeast transformed with the dna strand |
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