JPH06128563A - 吸収式冷暖房機の吸収液 - Google Patents
吸収式冷暖房機の吸収液Info
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- JPH06128563A JPH06128563A JP4276838A JP27683892A JPH06128563A JP H06128563 A JPH06128563 A JP H06128563A JP 4276838 A JP4276838 A JP 4276838A JP 27683892 A JP27683892 A JP 27683892A JP H06128563 A JPH06128563 A JP H06128563A
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- corrosion
- ppm
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- absorbent
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/27—Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/62—Absorption based systems
Landscapes
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 臭化リチウム(LiBr)、塩化リチウム
(LiCl)、水(H2O)を主成分とする吸収式冷暖
房機の吸収液にインヒビターを添加することにより、水
素の発生が少なく、且つ孔食の起こりにくい吸収液とす
る。 【構成】 インヒビターとして、0.075〜0.17
Nの水酸化リチウム(LiOH)を、30ppm以上の
モリブデン酸リチウム(Li2MoO4)を添加するとと
もに、さらに、50〜300ppmの硝酸リチウム(L
iNO3)を添加して、吸収液を構成する。
(LiCl)、水(H2O)を主成分とする吸収式冷暖
房機の吸収液にインヒビターを添加することにより、水
素の発生が少なく、且つ孔食の起こりにくい吸収液とす
る。 【構成】 インヒビターとして、0.075〜0.17
Nの水酸化リチウム(LiOH)を、30ppm以上の
モリブデン酸リチウム(Li2MoO4)を添加するとと
もに、さらに、50〜300ppmの硝酸リチウム(L
iNO3)を添加して、吸収液を構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、臭化リチウム(LiB
r)、塩化リチウム(LiCl)、水(H2O)を主成
分とする吸収式冷暖房機の吸収液に関する。
r)、塩化リチウム(LiCl)、水(H2O)を主成
分とする吸収式冷暖房機の吸収液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吸収式冷暖房機の吸収液
に用いられるLiBrは腐食性を有し、例えば、鉄の装
置材料と高温で接触する場合、特にこれを腐食しやす
く、そのため装置を破損する虞がある。又、H2ガスの
発生を伴いやすいので、真空に近い減圧下の密閉空間で
機能する吸収式冷暖房機本来の熱交換機能を損なう虞が
ある。そこで、装置材料をこのような腐食から守るため
に、インヒビター(腐食抑制剤)を添加した吸収式冷暖
房機の吸収液が用いられている。このようなインヒビタ
ーとしては、従来、例えば、LiOHとLi2MoO4か
ら成るインヒビター、或は、LiOHとLiNO3から
成るインヒビターが用いられ、装置材料である鉄材の表
面に不動態皮膜を形成して、腐食やH2ガスの発生を抑
制する試みがなされている。一方、上記の吸収液は、水
−臭化リチウム系の吸収液に塩化リチウムを含有させた
ものであり、高温部と低温部との温度差を大きくとれる
ため、冷暖房機の能力を、従来より高くできる利点を備
えたものである。
に用いられるLiBrは腐食性を有し、例えば、鉄の装
置材料と高温で接触する場合、特にこれを腐食しやす
く、そのため装置を破損する虞がある。又、H2ガスの
発生を伴いやすいので、真空に近い減圧下の密閉空間で
機能する吸収式冷暖房機本来の熱交換機能を損なう虞が
ある。そこで、装置材料をこのような腐食から守るため
に、インヒビター(腐食抑制剤)を添加した吸収式冷暖
房機の吸収液が用いられている。このようなインヒビタ
ーとしては、従来、例えば、LiOHとLi2MoO4か
ら成るインヒビター、或は、LiOHとLiNO3から
成るインヒビターが用いられ、装置材料である鉄材の表
面に不動態皮膜を形成して、腐食やH2ガスの発生を抑
制する試みがなされている。一方、上記の吸収液は、水
−臭化リチウム系の吸収液に塩化リチウムを含有させた
ものであり、高温部と低温部との温度差を大きくとれる
ため、冷暖房機の能力を、従来より高くできる利点を備
えたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記LiO
HとLi2MoO4から成るインヒビターを添加する場合
は、鉄の装置材料に接触しても孔食(局部的な深い腐
食)は発生しにくいが、H 2ガスの発生を完全には抑え
られない。一方、LiOHとLiNO3から成るインヒ
ビターを添加する場合は、H2ガスの発生はよく抑える
が、孔食が発生しやすい。即ち、Li2MoO4は、余り
酸化力が強くないため、鉄材の表面に強固な不動態皮膜
を形成しにくい。そのため、H2ガスの発生が少しずつ
長時間続くことになる。その反面、不動態皮膜は略均一
な強さに形成されるので、局部電池が起こりにくく、孔
食は発生しにくい。一方、LiNO3は、酸化力が強い
ため、鉄材の表面に強固な不動態皮膜を形成する。その
ため、H2ガスの発生はよく抑えることができる。しか
し、皮膜の強さが不均一になりやすく、局部電池が生じ
て孔食が発生しやすい。更に、LiOHは吸収液のアル
カリ度を調整する。そこで、本発明の目的は、本願特有
の組成を備えた吸収液に対して、H2ガスの発生を抑え
ると共に、孔食の発生も抑えることのできるインヒビタ
ーを混入させた吸収式冷暖房機の吸収液を提供すること
にある。
HとLi2MoO4から成るインヒビターを添加する場合
は、鉄の装置材料に接触しても孔食(局部的な深い腐
食)は発生しにくいが、H 2ガスの発生を完全には抑え
られない。一方、LiOHとLiNO3から成るインヒ
ビターを添加する場合は、H2ガスの発生はよく抑える
が、孔食が発生しやすい。即ち、Li2MoO4は、余り
酸化力が強くないため、鉄材の表面に強固な不動態皮膜
を形成しにくい。そのため、H2ガスの発生が少しずつ
長時間続くことになる。その反面、不動態皮膜は略均一
な強さに形成されるので、局部電池が起こりにくく、孔
食は発生しにくい。一方、LiNO3は、酸化力が強い
ため、鉄材の表面に強固な不動態皮膜を形成する。その
ため、H2ガスの発生はよく抑えることができる。しか
し、皮膜の強さが不均一になりやすく、局部電池が生じ
て孔食が発生しやすい。更に、LiOHは吸収液のアル
カリ度を調整する。そこで、本発明の目的は、本願特有
の組成を備えた吸収液に対して、H2ガスの発生を抑え
ると共に、孔食の発生も抑えることのできるインヒビタ
ーを混入させた吸収式冷暖房機の吸収液を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による吸収式冷暖房機の吸収液の特徴構成は、
水酸化リチウム(LiOH)が0.075〜0.17
N、モリブデン酸リチウム(Li2MoO4)が30pp
m以上、さらに、硝酸リチウム(LiNO3)を50〜
300ppm含有するところにある。
の本発明による吸収式冷暖房機の吸収液の特徴構成は、
水酸化リチウム(LiOH)が0.075〜0.17
N、モリブデン酸リチウム(Li2MoO4)が30pp
m以上、さらに、硝酸リチウム(LiNO3)を50〜
300ppm含有するところにある。
【0005】
【作用】従って、本願の吸収液においては、インヒビタ
ーとしてLiOH、Li2MoO4を添加するだけでな
く、LiNO3をも添加する。ここで、LiNO3添加量
が小さいうちは、安定な不動態皮膜が形成され自然腐食
電位も上昇してH2ガスが発生しにくくなる。この場
合、自然腐食電位は、上昇するものの、孔食の危険性の
ある再不動態化電位よりもかなり低く保持される。つま
り、H2ガスも発生しにくく、孔食も発生しにくい、良
好な状態が実現する。しかしながら、更にLiNO3の
添加量を大きくすると、自然腐食電位が更に上がり、再
不動態化電位より高くなって孔食が発生しやすくなる。
これは、皮膜の強さが不均一になり局部電池が生ずるた
めではないかと考えられる。従って、LiNO3につい
ては不動態皮膜が充分に強化されてなお孔食が発生しに
くい適切な濃度範囲があり、特許請求の範囲記載の範囲
内において、上述の良好な腐食抑制効果が得られる。
ーとしてLiOH、Li2MoO4を添加するだけでな
く、LiNO3をも添加する。ここで、LiNO3添加量
が小さいうちは、安定な不動態皮膜が形成され自然腐食
電位も上昇してH2ガスが発生しにくくなる。この場
合、自然腐食電位は、上昇するものの、孔食の危険性の
ある再不動態化電位よりもかなり低く保持される。つま
り、H2ガスも発生しにくく、孔食も発生しにくい、良
好な状態が実現する。しかしながら、更にLiNO3の
添加量を大きくすると、自然腐食電位が更に上がり、再
不動態化電位より高くなって孔食が発生しやすくなる。
これは、皮膜の強さが不均一になり局部電池が生ずるた
めではないかと考えられる。従って、LiNO3につい
ては不動態皮膜が充分に強化されてなお孔食が発生しに
くい適切な濃度範囲があり、特許請求の範囲記載の範囲
内において、上述の良好な腐食抑制効果が得られる。
【0006】
【発明の効果】つまり、上記の組成によって、H2ガス
の発生が抑えにくいLi2MoO4の欠点と、孔食が発生
しやすいLiNO3の欠点を互いに補い合って、孔食の
発生しにくいLi2MoO4の長所とH2ガスの発生を抑
え易いLiNO3の長所を生かすことができる。
の発生が抑えにくいLi2MoO4の欠点と、孔食が発生
しやすいLiNO3の欠点を互いに補い合って、孔食の
発生しにくいLi2MoO4の長所とH2ガスの発生を抑
え易いLiNO3の長所を生かすことができる。
【0007】
【実施例】以下、本願の実施例を図面に基づいて説明す
る。本願の吸収式冷暖房機の吸収液たる前記吸収液につ
いて説明する。この吸収液1は、LiBr+LiCl
(モル比4:1)55〜65%水溶液(160℃)であ
り、以下の組成のインヒビターを添加する。 インヒビター組成 LiOH 0.12 N Li2MoO4 500 ppm、 LiNO3 100 ppm この吸収液を用いて吸収式冷凍機を運転することによっ
て、冷凍能力を損なうことなく、吸収液が接触する前記
システムの鉄材を腐食から守ることができた。
る。本願の吸収式冷暖房機の吸収液たる前記吸収液につ
いて説明する。この吸収液1は、LiBr+LiCl
(モル比4:1)55〜65%水溶液(160℃)であ
り、以下の組成のインヒビターを添加する。 インヒビター組成 LiOH 0.12 N Li2MoO4 500 ppm、 LiNO3 100 ppm この吸収液を用いて吸収式冷凍機を運転することによっ
て、冷凍能力を損なうことなく、吸収液が接触する前記
システムの鉄材を腐食から守ることができた。
【0008】以下に本願の吸収液に関する実験結果につ
いて説明する。 〔実験例〕 実験項目 LiOH,Li2MoO4,LiNO3の各々の最適濃度
を、ガラスアンプル中での鉄の浸漬試験(真空状態、L
iBr+LiCl(モル比4:1)61%水溶液、16
0℃)で調べる(7日間)。以下、更に詳しい説明を加
える。浸漬試験は、図7に示すように、真空状態のガラ
スアンプル3中で、61%LiBr+LiCl(モル比
4:1)61%水溶液にLiOH等を添加した吸収液1
と、これに全浸漬または半浸漬させた鉄片2とを収容
し、160℃で7日間保持した後の、腐食状態を調べ
た。
いて説明する。 〔実験例〕 実験項目 LiOH,Li2MoO4,LiNO3の各々の最適濃度
を、ガラスアンプル中での鉄の浸漬試験(真空状態、L
iBr+LiCl(モル比4:1)61%水溶液、16
0℃)で調べる(7日間)。以下、更に詳しい説明を加
える。浸漬試験は、図7に示すように、真空状態のガラ
スアンプル3中で、61%LiBr+LiCl(モル比
4:1)61%水溶液にLiOH等を添加した吸収液1
と、これに全浸漬または半浸漬させた鉄片2とを収容
し、160℃で7日間保持した後の、腐食状態を調べ
た。
【0009】先ず、LiOHのみを添加して、その濃度
を変化させたときの腐食速度を図1に示す。全浸漬の結
果、腐食速度はLiOHの濃度が0.075〜0.17
Nで小さく、0.1〜0.15N付近で極小となってい
ることがわかる。
を変化させたときの腐食速度を図1に示す。全浸漬の結
果、腐食速度はLiOHの濃度が0.075〜0.17
Nで小さく、0.1〜0.15N付近で極小となってい
ることがわかる。
【0010】次にLiOHを0.12Nに固定してLi
2MoO4濃度を変化させた結果を図2に示す。全浸漬の
結果、Li2MoO4濃度が30ppmにいたるまでは腐
食速度の低減効果がはっきりと認められるが、Li2M
oO4濃度が30ppmを越えると、例えば500pp
mまで濃度を上げても、腐食速度は殆ど変わらない。従
って、皮膜を形成するために消費される分を見込んで、
500ppm程度までLi2MoO4を確保しておくと腐
食を低くおさえておける。
2MoO4濃度を変化させた結果を図2に示す。全浸漬の
結果、Li2MoO4濃度が30ppmにいたるまでは腐
食速度の低減効果がはっきりと認められるが、Li2M
oO4濃度が30ppmを越えると、例えば500pp
mまで濃度を上げても、腐食速度は殆ど変わらない。従
って、皮膜を形成するために消費される分を見込んで、
500ppm程度までLi2MoO4を確保しておくと腐
食を低くおさえておける。
【0011】次に、LiOHを0.12N、Li2Mo
O4を500ppmに固定して、LiNO3濃度を変化さ
せたときの腐食速度を図3に、又、そのときのH2ガス
発生を図4に示す。図3中のグラフ上の数字は孔食深さ
(mm)を示す。
O4を500ppmに固定して、LiNO3濃度を変化さ
せたときの腐食速度を図3に、又、そのときのH2ガス
発生を図4に示す。図3中のグラフ上の数字は孔食深さ
(mm)を示す。
【0012】図3より、全浸漬の場合はLiNO3濃度
が約300ppmに至るまで比較的低濃度域を除いて腐
食速度が次第に低減する傾向が認められる。半浸漬の場
合は、LiNO3濃度が50ppm付近に至るまでは腐
食速度が大きくなり、一担減少した後、LiNO3濃度
が300〜400ppm付近で腐食速度は0.1mm/
y付近のレベルを越えることとなり、以降、漸次、増加
していく。一方、孔食深さは、LiNO3濃度が大きく
なるに伴って次第に大きくなる傾向があり、孔食深さ
を、経験的に許容される孔食深さ、即ち0.05mm程
度以内に抑えるには、LiNO3濃度を300ppm以
下にすればよいこと、又、LiNO3濃度が100pp
m以下であれば、孔食深さは0.02mm以内程度に抑
えられることが認められる。
が約300ppmに至るまで比較的低濃度域を除いて腐
食速度が次第に低減する傾向が認められる。半浸漬の場
合は、LiNO3濃度が50ppm付近に至るまでは腐
食速度が大きくなり、一担減少した後、LiNO3濃度
が300〜400ppm付近で腐食速度は0.1mm/
y付近のレベルを越えることとなり、以降、漸次、増加
していく。一方、孔食深さは、LiNO3濃度が大きく
なるに伴って次第に大きくなる傾向があり、孔食深さ
を、経験的に許容される孔食深さ、即ち0.05mm程
度以内に抑えるには、LiNO3濃度を300ppm以
下にすればよいこと、又、LiNO3濃度が100pp
m以下であれば、孔食深さは0.02mm以内程度に抑
えられることが認められる。
【0013】一方、図4より、LiNO3濃度が100
ppm以下では、LiNO3濃度が大いほどH2ガスの発
生が少なくなること、特に全浸漬の場合には、LiNO
3濃度100ppm以上でH2ガスの発生が殆どなくなる
ことが認められる。以上に述べた実験結果から、LiB
rを主成分とし、LiOHの存在のもとに、孔食の発生
しにくいLi2MoO4をベースにして、酸化力の強いL
iNO3を小量添加した吸収液、即ち、0.075〜
0.17N(望ましくは0.12N)のLiOH、30
ppm以上(望ましくは500ppm)のLi2MoO4
及び50〜300ppm(望ましくは100ppm)の
LiNO3を含有する組成の水溶液から成る吸収液とす
ると、該吸収液が接触する鉄材表面に、強すぎず弱すぎ
もしない適度の皮膜を均一に形成させ、これによって、
H2ガスの発生および孔食の進行を同時に抑制できるこ
とがわかる。
ppm以下では、LiNO3濃度が大いほどH2ガスの発
生が少なくなること、特に全浸漬の場合には、LiNO
3濃度100ppm以上でH2ガスの発生が殆どなくなる
ことが認められる。以上に述べた実験結果から、LiB
rを主成分とし、LiOHの存在のもとに、孔食の発生
しにくいLi2MoO4をベースにして、酸化力の強いL
iNO3を小量添加した吸収液、即ち、0.075〜
0.17N(望ましくは0.12N)のLiOH、30
ppm以上(望ましくは500ppm)のLi2MoO4
及び50〜300ppm(望ましくは100ppm)の
LiNO3を含有する組成の水溶液から成る吸収液とす
ると、該吸収液が接触する鉄材表面に、強すぎず弱すぎ
もしない適度の皮膜を均一に形成させ、これによって、
H2ガスの発生および孔食の進行を同時に抑制できるこ
とがわかる。
【0014】このことは、電気化学的にも説明できる
(図5及び図6は、温度160℃,LiBr+LiCl
(モル比4:1)61%水溶液での鉄の自然腐食電位の
経時変化を示す)。(LiOH+Li2MoO4)でLi
NO3 50ppmまでの添加では、図5に示すように、
安定な皮膜は形成されず、自然腐食電位も低い値のまま
である(H 2ガスが発生しやすい)。ところが、LiN
O3を100ppm添加すると安定な皮膜(不動態皮
膜)が形成され、図6に示すように自然腐食電位も約1
2時間後に上昇して不動態電位を示すようになる(H2
ガス発生は抑えられる)。さらにLiNO3を添加する
と、なお皮膜は強化されて自然腐食電位も上昇する。と
ころが、LiNO3を添加しすぎると、自然腐食電位が
さらに上昇して、再不動態化電位により高くなるため、
(孔食が発生しやすくなるため)添加量にはある最適値
が存在すると考えられる。
(図5及び図6は、温度160℃,LiBr+LiCl
(モル比4:1)61%水溶液での鉄の自然腐食電位の
経時変化を示す)。(LiOH+Li2MoO4)でLi
NO3 50ppmまでの添加では、図5に示すように、
安定な皮膜は形成されず、自然腐食電位も低い値のまま
である(H 2ガスが発生しやすい)。ところが、LiN
O3を100ppm添加すると安定な皮膜(不動態皮
膜)が形成され、図6に示すように自然腐食電位も約1
2時間後に上昇して不動態電位を示すようになる(H2
ガス発生は抑えられる)。さらにLiNO3を添加する
と、なお皮膜は強化されて自然腐食電位も上昇する。と
ころが、LiNO3を添加しすぎると、自然腐食電位が
さらに上昇して、再不動態化電位により高くなるため、
(孔食が発生しやすくなるため)添加量にはある最適値
が存在すると考えられる。
【0015】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】LiOH濃度と腐食速度との関係曲線
【図2】Li2MoO4濃度と腐食速度との関係曲線
【図3】LiNO3濃度と腐食速度との関係曲線
【図4】LiNO3濃度とH2ガス発生量との関係曲線
【図5】LiNO3濃度と全浸漬試料鉄片自然腐食電位
との関係曲線
との関係曲線
【図6】LiNO3濃度と全浸漬試料鉄片自然腐食電位
との関係曲線
との関係曲線
【図7】腐食試験の状態を示す説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹田 智弘 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 藤野 利弘 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 臭化リチウム(LiBr)、塩化リチウ
ム(LiCl)、水(H2O)を主成分とする吸収式冷
暖房機の吸収液であって、水酸化リチウム(LiOH)
が0.075〜0.17N、モリブデン酸リチウム(L
i2MoO4)が30ppm以上さらに、硝酸リチウム
(LiNO3)を50〜300ppm含有する吸収式冷
暖房機の吸収液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4276838A JPH06128563A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 吸収式冷暖房機の吸収液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4276838A JPH06128563A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 吸収式冷暖房機の吸収液 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06128563A true JPH06128563A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17575112
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4276838A Pending JPH06128563A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 吸収式冷暖房機の吸収液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06128563A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0741179A1 (en) * | 1995-05-05 | 1996-11-06 | Carrier Corporation | Absorption refrigeration system working fluid with corrosion inhibitor and method of manufacture |
| JP2016056306A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 株式会社日立製作所 | 吸収式冷凍機用作動媒体及びこれを用いた吸収式冷凍機 |
-
1992
- 1992-10-15 JP JP4276838A patent/JPH06128563A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0741179A1 (en) * | 1995-05-05 | 1996-11-06 | Carrier Corporation | Absorption refrigeration system working fluid with corrosion inhibitor and method of manufacture |
| JP2016056306A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 株式会社日立製作所 | 吸収式冷凍機用作動媒体及びこれを用いた吸収式冷凍機 |
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