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JPH0598125A - 自動車外装用樹脂組成物 - Google Patents

自動車外装用樹脂組成物

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Publication number
JPH0598125A
JPH0598125A JP28367191A JP28367191A JPH0598125A JP H0598125 A JPH0598125 A JP H0598125A JP 28367191 A JP28367191 A JP 28367191A JP 28367191 A JP28367191 A JP 28367191A JP H0598125 A JPH0598125 A JP H0598125A
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JP
Japan
Prior art keywords
propylene
ethylene
weight
intrinsic viscosity
composition
Prior art date
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Granted
Application number
JP28367191A
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English (en)
Other versions
JP3184268B2 (ja
Inventor
Michihisa Tasaka
道久 田坂
Masao Sakaizawa
正夫 境沢
Kunio Iwanami
邦夫 岩浪
Yoshitada Kitano
吉祥 北野
Hisayuki Iwai
久幸 岩井
Takesumi Nishio
武純 西尾
Takao Nomura
孝夫 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen Chemical Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Sekiyu Kagaku KK, Tonen Chemical Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Tonen Sekiyu Kagaku KK
Priority to JP28367191A priority Critical patent/JP3184268B2/ja
Publication of JPH0598125A publication Critical patent/JPH0598125A/ja
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Publication of JP3184268B2 publication Critical patent/JP3184268B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗装性や成形性に優れるとともに、耐衝撃
性、延性、寸法安定性、硬度等のバランスが良好で、成
形収縮率及び線膨張率の小さい自動車外装用樹脂組成物
を提供する。 【構成】 多段重合プロピレン−エチレンブロック共重
合体と、エチレン−プロピレン共重合体系ゴムと、エチ
レン−ブテン共重合体ゴムと、タルクとをそれぞれ所定
量含有してなるものであって、多段重合プロピレン−エ
チレンブロック共重合体の成分特性を所定のものとし、
それに適量のエチレン−プロピレン共重合体系ゴム及び
エチレン−ブテン共重合体ゴムを配合し、さらに組成物
中のプロピレンホモポリマー成分とそれ以外の樹脂成分
との極限粘度の比を特定してなる組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車外装用樹脂組成物
に関し、特に塗装性及び成形性に優れるとともに、耐衝
撃性、延性、機械的強度、耐熱変形性、脆化温度、硬度
等のバランスがよく、かつ成形収縮率及び線膨張率の小
さい自動車外装用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリプ
ロピレンは軽量であり、かつ機械的強度等に優れている
ので、各種の分野に広く利用されている。しかしなが
ら、耐衝撃性に劣るため、その改良を目的として、プロ
ピレン−エチレンブロック共重合体にエチレン−プロピ
レン共重合体ゴム(EPR)等のゴム成分やタルク等の無機
フィラーを添加してなる種々のポリプロピレン系樹脂が
提案されている。
【0003】特開昭61-12742号は、(a) エチレン含量2
〜3重量%、メルトフローレート40〜45g/10 分のプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体62〜57重量%、(b)
エチレン含量70〜80重量%、ムーニー粘度ML1+4 (100
℃)55 〜58のエチレン−プロピレン共重合体ゴム26〜28
重量%、(c) 密度0.955 〜0.960 g/cm3 、メルトフロー
レート18〜22g/10 分の高密度ポリエチレン2〜3重量
%、(d) 平均粒径1.8 〜2.2 μm、比表面積36000 〜42
000 cm2 /gのタルク10〜12重量%からなり、メルトフロ
ーレート13〜18g/10 分、密度0.950 〜0.980 g/cm3
曲げ弾性率11500〜14000 kg/ cm2 、20〜80℃間の線膨
張係数7×10-5〜10×10-5cm/ cm/ ℃及びJIS-Z8741 の
60°−60°法による表面光沢度55%以上であることを特
徴とする樹脂組成物を開示している。
【0004】特開平1-149845号は、(a) エチレン含有量
が20〜60重量%の沸騰キシレン可溶分を5〜12重量%含
み、重合体全体のエチレン含量が1〜7重量%でかつメ
ルトフローレートが15〜50g/10 分のプロピレン−エチ
レンブロック共重合体59〜74重量%と、(b) プロピレン
含量が20〜60重量%でかつムーニー粘度ML1+4 (100℃)
が100 〜150 のエチレン−プロピレン系共重合体ゴム35
〜20重量%と、(c) 比表面積が30000 cm2 /g以上、平均
粒径が0.5 〜2.0 μmであるタルク3〜6重量%を配合
してなることを特徴とする樹脂組成物を開示している。
【0005】しかしながら特開昭61-12742号及び特開平
1-149845号の樹脂組成物は、いずれも熱変形を生じやす
く、また例えばバンパーに用いた場合には高温環境下に
おかれたときの車体との線膨張率の差によりバンパーが
変形しやすく、このため外観を損なうことがあるという
問題がある。
【0006】また上述したようなプロピレン−エチレン
ブロック共重合体とエチレン−プロピレン共重合体ゴム
(及び高密度ポリエチレン)とタルクとからなるような
系では、一般にプロピレン−エチレンブロック共重合体
やエチレン−プロピレン共重合体ゴムにおけるエチレン
とプロピレンとの比や、分子量等を調整することによ
り、それぞれの用途に適した流動性を有する組成物とし
ている。しかしながら、上記のような方法では、塗装
性、成形性、剛性、延性、耐熱変形性、脆化温度、硬度
等の諸物性がいずれも自動車外装用樹脂として良好なレ
ベルにある、いわゆるバランスのよい組成物とするのが
困難であるという問題がある。
【0007】そこで、本発明者らが自動車の外装に用い
る樹脂組成物について種々検討した結果、プロピレン−
エチレンブロック共重合体として、多段重合により得ら
れるものを使用するとともに、エチレン−プロピレン共
重合体系ゴムとエチレン−ブテン共重合体ゴムの2種類
のゴム成分を使用したものが良好な物性を有することを
見出した。さらに本発明者らは、上記樹脂成分の系であ
っても、多段重合プロピレン−エチレンブロック共重合
体の成分構成を種々変化させること及び組成物中のプロ
ピレンホモポリマー部分とそれ以外の樹脂成分との極限
粘度の比を特定したことにより、得られる組成物の特性
が大きく変化することを見出した。
【0008】したがって、本発明の目的は、塗装性及び
成形性に優れるとともに、耐衝撃性、延性、機械的強
度、耐熱変形性、脆化温度、硬度とのバランスが良好
で、かつ成形収縮率や線膨張率の小さい自動車外装用樹
脂組成物を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み本発明者
らは、多段重合プロピレン−エチレンブロック共重合体
と、エチレン−プロピレン共重合体系ゴムと、エチレン
−ブテン共重合体ゴムと、タルクとをそれぞれ所定量含
有してなる組成物の諸物性に多段重合プロピレン−エチ
レンブロック共重合体の成分構成がどのような影響を与
えるかについて鋭意研究した結果、プロピレン−エチレ
ンランダム共重合体部分の含有量と、プロピレンホモポ
リマー部分の極限粘度と、プロピレン−エチレンランダ
ム共重合体部分の極限粘度と、プロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体部分中のエチレン含有量とが所定の範囲
内となるように多段重合によりプロピレン−エチレンブ
ロック共重合体を製造し、それに適量のエチレン−プロ
ピレン共重合体系ゴム及びエチレン−ブテン共重合体ゴ
ムを配合し、組成物中のプロピレンホモポリマー部分と
それ以外の樹脂成分との極限粘度の比を特定したもの
は、自動車の外装用の樹脂として好適であることを見出
し、本発明に想到した。
【0010】すなわち、本発明の自動車外装用樹脂組成
物は、(a) 多段重合により得られるプロピレン−エチレ
ンブロック共重合体50〜70重量%と、(b) エチレン−プ
ロピレン共重合体系ゴム10〜20重量%と、(c) エチレン
−ブテン共重合体ゴム10〜20重量%と、(d) タルク7〜
15重量%とを含有し、かつ前記(b) +(c) の合計が25〜
35重量%である自動車外装用樹脂組成物であって、前記
多段重合により得られるプロピレン−エチレンブロック
共重合体が、プロピレン−エチレンランダム共重合体部
分を4〜10重量%含有し、プロピレンホモポリマー部分
の極限粘度が0.9 〜1.2 dl/gであり、前記プロピレン−
エチレンランダム共重合体部分の極限粘度が4.0 dl/g以
上であり、前記プロピレン−エチレンランダム共重合体
部分中のエチレン含有量が30〜70重量%であり、かつ前
記組成物中のプロピレンホモポリマー部分の極限粘度
(A) と、前記プロピレンホモポリマー部分以外の樹脂成
分の極限粘度(B) との比(A/B)が0.1〜2.5 の範囲
内であることを特徴とする。
【0011】本発明を以下詳細に説明する。本発明にお
いて、(a)プロピレン−エチレンブロック共重合体は、
多段重合により合成されるものである。
【0012】上記多段重合により合成されたプロピレン
−エチレンブロック共重合体は、実質的に結晶性ホモ
ポリプロピレン部分と、プロピレン−エチレンランダ
ム共重合体部分と、場合によっては少量のポリエチレ
ン部分とからなるものであり、それぞれの部分は単独の
ポリマーとして存在していても、あるいはそれぞれが結
合した状態にあってもよい。なお、上記各部分は基本的
にはプロピレン及び/又はエチレンとからなるものであ
るが、他のα−オレフィンやジエン系モノマー等を少量
含有していてもよい。
【0013】上記プロピレンホモポリマー部分として
は、プロピレンのホモポリマー又は少量のコモマー成分
を含むプロピレンコポリマーが挙げられる。コモノマー
成分としては、ブテン−1、オクテン−1等の他のα−
オレフィンやジエン系モノマー等が挙げられる。
【0014】プロピレンホモポリマー部分の極限粘度
〔η〕H は0.9 〜1.2dl/g である。極限粘度が0.9dl/g
未満では延性が不足し、また1.2dl/g を超えると組成物
の流動性が不足する。
【0015】またプロピレン−エチレンランダム共重合
体部分は、低結晶性の部分であり、エチレンの含有率が
30〜70重量%のものである。エチレンの含有率が30%未
満あるいは70重量%を超えると、特に延性が不足する。
また上記プロピレン−エチレンランダム共重合体は、少
量のコモノマー成分を含有していてもよい。コモノマー
成分としては、エチレン、ブテン−1、オクテン−1等
の他のα−オレフィンやジエン系モノマー等が挙げられ
る。上記プロピレン−エチレンランダム共重合体部分の
極限粘度〔η〕CXS は4.0dl/g 以上である。極限粘度が
4.0 dl/g未満では、耐衝撃性の向上が十分でない。好ま
しい極限粘度は4〜10dl/gである。
【0016】上記プロピレン−エチレンブロック共重合
体全体におけるエチレンの含有量は、2〜10重量%であ
り、好ましくは2〜5重量%である。また結晶性のプ
ロピレンホモポリマー部分と、プロピレン−エチレン
ランダム共重合体部分との含有量については+の合
計を100 重量%として、プロピレンホモポリマー部分が
90〜96重量%、プロピレン−エチレンランダム共重合体
部分が4〜10重量%である。上記範囲外では、物性のバ
ランスが悪化する。なお、エチレンホモポリマー部分を
含有する場合、その含有量は5重量%以下程度である。
【0017】上述したような多段重合では、まずチーグ
ラ触媒等の存在下でプロピレンを重合することにより、
結晶性プロピレンホモポリマー部分(少量のコモノマー
成分を含んでいてもよい)を生成し、次の段階でエチレ
ン+プロピレンに切替えてランダム共重合体部分を生成
する。
【0018】上記多段重合プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体のメルトフローレート(MFR、230 ℃、2.
16kg荷重) は40〜120 g/10 分が好ましく、特に60〜10
0 g/10 分が好ましい。MFRの値が40g/10 分未満で
は得られる組成物の成形性、特に射出成形性が低下し、
また120 g/10 分を超えると機械的強度が低下するため
好ましくない。
【0019】本発明において、(b) エチレン−プロピレ
ン共重合体系ゴムとしては、エチレン−プロピレン共重
合体ゴム(EPR) 、及びこれにジエン化合物を共重合した
エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPDM) が
挙げられる。エチレン−プロピレン共重合体系ゴムは、
エチレンの含有率が50〜90モル%、プロピレンの含有率
が50〜10モル%であることが好ましい。より好ましい範
囲は、エチレンが70〜80モル%、プロピレンが30〜20モ
ル%である。なお、エチレン−プロピレン−ジエン共重
合体ゴム(EPDM) の場合、ジエン化合物としては、エチ
リデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4-ヘキ
サジエン等が挙げられる。
【0020】このようなエチレン−プロピレン共重合体
系ゴムのメルトフローレート(MFR、230 ℃、2.16kg荷
重) は0.5 〜20g/10 分であるのが好ましく、より好ま
しくは0.5 〜10g/10 分である。
【0021】また本発明において、(c) エチレン−ブテ
ン共重合体ゴム(EBR) とは、エチレンの含有量が70〜90
モル%、ブテン-1の含有量が30〜10モル%のブロック共
重合体であり、特にエチレンの含有量が75〜85モル%、
ブテン-1の含有量が15〜25モル%のものが好ましい。な
お、EBR については、エチレン及びブテン−1以外のヘ
キセン−1、オクテン−1等の他のα−オレフィンやエ
チリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン等のジエ
ン化合物等を少量共重合していてもよい。
【0022】またEBR のメルトインデックス(MI、190
℃、2.16kg荷重) は1〜30g/10 分であるのが好まし
く、より好ましくは1〜20g/10 分である。
【0023】本発明において(d) タルクは、樹脂等の充
填剤・強化剤等として一般に用いられているものであ
る。ただし、本発明においては上記タルクとしては平均
粒径が1.5 μm以下のものを用いるのが好ましい。タル
クの平均粒径が1.5 μmを超えると、曲げ弾性率等の機
械的強度や寸法安定性が低下するため好ましくない。な
お、ここで平均粒径は、積算ふるいにより求めた粒度分
布曲線が50%の線と交差するときの粒径である。
【0024】上述したような各種成分の配合割合は、
(a) 多段重合プロピレン−エチレンブロック共重合体が
50〜70重量%、好ましくは55〜65重量%であり、(b) エ
チレン−プロピレン共重合体系ゴムが10〜20重量%、好
ましくは15〜20重量%であり、(c) エチレン−ブテン共
重合体ゴムが10〜20重量%、好ましくは10〜15重量%で
あり、(d) タルクが7〜15重量%、好ましくは10〜15重
量%である。
【0025】(a) 多段重合プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体が50重量%未満では得られる組成物の伸度、
硬度等が低下しやすく、また70重量%を超えると耐衝撃
性が低下する。
【0026】(b) エチレン−プロピレン共重合体系ゴム
が10重量%未満では引張破断伸度等の引張物性及び衝撃
強度が低下し、また20重量%を超えると硬度、曲げ弾性
率等の機械的強度が低下する。
【0027】(c) エチレン−ブテン共重合体ゴムが10重
量%未満では硬度が低下し、また20重量%を超えると、
曲げ弾性率等の機械的強度が低下する。
【0028】さらに(d) タルクの含有量が7重量%未満
では曲げ弾性率等の機械的強度や、耐熱変形性が十分で
なく、15重量%を超えると耐衝撃性、引張伸度等の引張
物性が低下する。
【0029】ただし、本発明においては(b) 成分及び
(c) 成分については、組成物全体を100 重量%としてそ
れぞれの合計 ((b) +(c))が25〜35重量%となるように
する。(b) +(c) が25重量%未満では引張破断伸度等の
引張物性及び衝撃強度が低下し、また35重量%を超える
と、曲げ弾性率、硬度、耐熱変形性や各種物性のバラン
スが悪くなる。
【0030】また、本発明における組成物は、その組成
物中のプロピレンホモポリマー部分の極限粘度(A) と、
それ以外の樹脂成分との極限粘度(B) の比(B/A) が0.1
〜2.5 の範囲内であることが必要である。極限粘度の比
が上記の範囲を外れると射出成形品における成形収縮率
や線膨張率が大きくなるために寸法安定性が悪くなる。
特に大型成形品に求められる成形収縮率が8/1000以下で
かつ線膨張率が8×10-5-1以下のような寸法安定性の
良好なものが得られない。
【0031】なお、プロピレンホモポリマー部分の分離
は、例えば、組成物を沸騰キシレンに溶解し、タルクを
不溶部として分離し、冷却後にプロピレンホモポリマー
部分と、エチレンホモポリマー部分を不溶部として分離
し、前記不溶部を100 ℃に再加熱してエチレンホモポリ
マー部分を除去することにより行えばよい。
【0032】本発明の自動車外装用樹脂組成物は、その
他にその改質を目的として、他の添加剤、例えば熱安定
剤、酸化防止剤、光安定剤、難燃剤、可塑剤、帯電防止
剤、離型剤、発泡剤等を添加することができる。
【0033】このような本発明の組成物は一軸押出機、
二軸押出機等の押出機を用いて、150 〜300 ℃、好まし
くは190 〜250 ℃で溶融混練することによって得ること
ができる。
【0034】
【作用】本発明の自動車外装用樹脂組成物は、多段重合
プロピレン−エチレンブロック共重合体と、エチレン−
プロピレン共重合体系ゴムと、エチレン−ブテン共重合
体ゴムと、タルクとをそれぞれ所定量含有してなる組成
物において、多段重合プロピレン−エチレンブロック共
重合体として、プロピレンホモポリマー部分と、プロピ
レン−エチレンランダム共重合体部分と、エチレンホモ
ポリマー部分とを特定の比率で含有し、プロピレンホモ
ポリマー部分及びエチレンホモポリマー部分の極限粘度
と、プロピレン−エチレンランダム共重合体部分の極限
粘度と、プロピレン−エチレンランダム共重合体部分中
のエチレン含有量、さらに組成物中のプロピレンホモポ
リマー部分の極限粘度とそれ以外の樹脂成分の極限粘度
との比とをそれぞれ所定の範囲内としたものを使用して
なる。このような本発明の自動車外装用樹脂組成物は、
塗装性及び成形性に優れるとともに、耐衝撃性、延性、
機械的強度、耐熱変形性、脆化温度、硬度等のバランス
が良好で、加えて射出成形品の成形収縮率や線膨張率も
小さいものである。
【0035】このような効果が得られる理由は必ずしも
明らかではないが、多段重合プロピレン−エチレンブロ
ック共重合体は、オレフィン系エラストマーとの相溶性
の良好なものであり、これにエチレン−プロピレン共重
合体系ゴムと、エチレン−ブテン共重合体ゴムの2種類
のゴムを併用することにより耐衝撃性、引張物性等を低
下させることなく、硬度及び柔軟性の向上が得られ、さ
らに多段重合プロピレン−エチレンブロック共重合体を
本発明の成分構成のものとし、かつ組成物中のプロピレ
ンホモポリマー部分とそれ以外の樹脂成分との極限粘度
の比を特定し、各成分の分散構造を制御することによ
り、成形性、耐熱変形性、脆化温度の向上及び成形品の
寸法安定性が得られ、もって各種物性値のバランスが自
動車の外装用の材料として好適なものとなるためである
と考えられる。
【0036】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明する。なお、原料となる樹脂及びタルクとしては以下
のものを使用した。 [1] 2段重合プロピレン−エチレンブロック共重合体 第1表に示すような特性を有する各種2段重合プロピレ
ン−エチレンブロック共重合体を用意した。 第 1 表 MFR(1) 〔η〕H (2) 〔η〕CXS (3) Cv(4) Gv(5) 種 類 (g/10 分) (dl/g) (dl/g) (重量%) (重量%) BPP-1 60.0 1.0 4.6 8.0 50 BPP-2 70.0 0.9 5.1 8.0 50 BPP-3 60.0 1.1 4.0 6.0 50 BPP-4 70.0 1.0 4.5 6.0 50 BPP-5 60.0 1.2 4.4 5.0 50 BPP-6 70.0 1.0 4.8 5.0 50 BPP-7 70.0 1.2 4.0 13.0 60 BPP-8 40.0 1.2 2.7 13.0 50 注) (1) MFR:ASTM D1238により230 ℃、2.16kg荷重
下で測定。 (2) 〔η〕H :プロピレン−エチレンブロック共重合体
中のホモ部分 (プロピレンホモポリマー部分及びエチレ
ンホモポリマー部分) の極限粘度。 (3) 〔η〕CXS :プロピレン−エチレンブロック共重合
体中の共重合部分 (プロピレン−エチレンランダム共重
合体部分) の極限粘度。 (4) Cv:プロピレン−エチレンブロック共重合体中の
共重合部分 (プロピレン−エチレンランダム共重合体部
分) の含有率。 (5) Gv:プロピレン−エチレンランダム共重合体部分
中のエチレンの含有率。 [2] エチレン−プロピレン共重合体ゴム EPR−1:〔メルトフローレート(MFR、230 ℃、2.16
kg荷重)0.8g/10 分、硬さ(JIS A) =74〕 EPR−2:〔メルトフローレート(MFR、230 ℃、2.16
kg荷重) 4g/10 分、硬さ(JIS A) =73〕 EPR−3:〔極限粘度〔η〕(デカリン135 ℃) 2.5
dl/g、プロピレン含有量23重量%〕 [3] エチレン−ブテン共重合体ゴム EBR−1:〔メルトインデックス (MI、190 ℃、2.16
kg荷重) 3.5 g/10 分、硬さ(JIS A) =85〕 EBR−2:〔メルトインデックス (MI、190 ℃、2.16
kg荷重) 20g/10 分、硬さ(JIS A) =89〕 EBR−3:〔極限粘度〔η〕(デカリン135 ℃) 2.0
dl/g、ブテン−1含有量20重量%〕 [4] タルク:〔富士タルク(株)製 LMS300、平均粒径
1.25μm〕
【0037】実施例1〜7、比較例1〜9 第2表に示す配合割合で多段重合プロピレン−エチレン
ブロック共重合体(BPP-1 乃至BPP-8)、エチレン−プロ
ピレン共重合体ゴム (EPR-1 、EPR-2 又はEPR-3)、エチ
レン−ブテン共重合体ゴム (EBR-1 、EBR-2 又はEBR-3)
及びタルクをスーパーミキサーでドライブレンドし、そ
の後二軸押出機に投入し、190 〜250 ℃、スクリュー回
転数200rpmで混練し、ペレットを得た。
【0038】次に得られたペレットを、射出成形機によ
り、射出温度210 ℃、射出圧力600kg/cm2 で後述する物
性測定用の試験片に成形した。
【0039】このようにして得られた試験片に対して、
メルトフローレート、引張破断伸度、曲げ弾性率、アイ
ゾット衝撃強度、熱変形温度、ロックウェル硬度、ヒー
トサグ、脆化温度、成形収縮率、線膨張率及び組成物中
のプロピレンホモポリマー部分とそれ以外の樹脂成分と
の極限粘度の比を測定した。結果を第3表に示す。
【0040】 第 2 表 組 成 (重量部) 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 BPPの種類 BPP-1 BPP-1 BPP-2 BPP-3 BPP-4 配合量 57.3 59.0 59.0 61.4 59.4 EPR−1 15.2 15.6 15.6 15.4 17.4 EBR−1 12.5 12.9 12.9 13.2 13.2 タルク 15.0 12.5 12.5 10.0 10.0
【0041】 第 2 表 (続 き) 組 成 (重量部) 実施例6 実施例7 比較例1 比較例2 比較例3 BPPの種類 BPP-5 BPP-6 BPP-1 BPP-2 BPP-3 配合量 58.7 58.7 62.0 66.8 54.0 EPR−1 − − 21.0 7.8 13.5 EPR−2 18.1 18.1 − − − EBR−1 13.2 − 12.0 12.9 22.5 EBR−2 − 13.2 − − − タルク 10.0 10.0 5.0 12.5 10.0
【0042】 第 2 表 (続 き) 組 成 (重量部) 比較例4 比較例5 比較例6 比較例7 比較例8 比較例9 BPPの種類 BPP-4 BPP-5 BPP-6 BPP-7 BPP-8 BPP-2 配合量 60.7 67.8 62.0 60.9 60.9 65.0 EPR−1 22.3 − − − − − EPR−2 − 9.0 21.4 11.6 11.6 − EPR−3 − − − − − 15.0 EBR−1 12.0 13.2 − − − − EBR−2 − − 6.6 12.5 12.5 − EBR−3 − − − − − 10.0 タルク 5.0 10.0 10.0 15.0 15.0 10.0
【0043】 第 3 表 物 性 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 M F R (g/10 分)(1) 17 18 19 19 19 引張破断伸度 (%) (2) 450 540 540 580 560 曲げ弾性率 (kgf/cm2 ) (3) 15500 14700 14700 14700 14800 アイゾット衝撃強度 (kgf-cm/cm, ノッチ付き) (4) 23℃ 35 38 40 38 40 −30℃ 6.5 6.8 6.8 5.8 5.8 熱変形温度 (℃) (5) 117 114 114 114 114 ロックウェル硬度 (R)(6) 59 57 57 59 58 ヒートサグ (mm) (7) 4.7 5.1 5.1 5.0 5.4 脆化温度 (℃)(8) −28 −32 −34 −32 −36 成形収縮率(9) (×1/1000) 5.3 5.7 5.9 6.5 6.4 線膨張率(10) (×10-5-1) 6.5 6.9 7.0 7.3 7.1 極限粘度比 [η] B /[η] A (11) 2.1 2.1 2.3 1.8 2.0
【0044】 第 3 表 (続 き) 物 性 実施例6 実施例7 比較例1 比較例2 比較例3 M F R (g/10 分)(1) 18 18 19 22 15 引張破断伸度 (%) (2) 640 510 580 380 620 曲げ弾性率 (kgf/cm2 ) (3) 14500 14500 12700 15800 13500 アイゾット衝撃強度 (kgf-cm/cm, ノッチ付き) (4) 23℃ 32 35 42 35 42 −30℃ 5.0 5.0 7.0 5.8 6.2 熱変形温度 (℃) (5) 112 112 108 117 110 ロックウェル硬度 (R)(6) 58 58 51 62 55 ヒートサグ (mm) (7) 5.3 5.3 6.2 4.8 5.8 脆化温度 (℃)(8) −35 −36 −35 −23 −36 成形収縮率(9) (×1/1000) 6.6 6.4 6.7 8.2 6.1 線膨張率(10) (×10-5-1) 7.4 7.2 7.3 7.8 6.8 極限粘度比 [η] B /[η] A (11) 1.4 1.5 −* * * 注) *:測定しなかった。
【0045】 第 3 表 (続 き) 物 性 比較例4 比較例5 比較例6 比較例7 比較例8 比較例9 M F R (g/10 分)(1) 20 21 19 22 18 16 引張破断伸度 (%) (2) 580 420 280 50 200 520 曲げ弾性率 (kgf/cm2 ) (3) 13800 15500 15500 16000 16000 14000 アイゾット衝撃強度 (kgf-cm/cm, ノッチ付き) (4) 23℃ 40 35 32 35 40 37 −30℃ 6.0 5.2 4.8 5.0 5.0 5.8 熱変形温度 (℃) (5) 112 115 114 116 116 115 ロックウェル硬度 (R)(6) 53 60 58 57 56 59 ヒートサグ (mm) (7) 5.8 5.0 5.0 4.6 4.8 4.8 脆化温度 (℃)(8) −38 −27 −35 −20 −16 −30 成形収縮率(9) (×1/1000) 6.9 8.5 6.6 5.7 5.7 8.2 線膨張率(10) (×10-5-1) 7.5 8.2 7.3 6.7 6.4 8.1 極限粘度比 [η] B /[η] A (11)* * * * * 2.9 注) *:測定しなかった。
【0046】(1) MFR:ASTM D1238により230 ℃、21
60gの荷重下で測定。 (2) 引張破断伸度:ASTM D638 により測定。 (3) 曲げ弾性率:ASTM D790 により測定。 (4) アイゾット衝撃強度:ASTM D256 により3.2 mm厚試
験片を用いて、ノッチ付きにて測定。 (5) 熱変形温度:ASTM D648 により4.6 kg/ cm2 の圧力
にて測定。 (6) ロックウェル硬度:ASTM D785 により測定。 (7) ヒートサグ:2mm厚、25mm巾でオーバーハング100
mmにて、120 ℃で測定。 (8) 脆化温度:ASTM D746 により測定。 (9) 成形収縮率:350 mm×100 mm×3mmのシート成形
後、24時間、20℃の恒温室に放置し、その収縮率を幅方
向(TD)及び長手方向(MD)について測定し、平均
値をとった。 (10)線膨張率:成形収縮率と同様のシートについて、−
30〜80℃の温度範囲における寸法安定性を幅方向(T
D)及び長手方向(MD)について測定し、平均値をと
った。 (11)プロピレンホモポリマー部分とそれ以外の樹脂成分
との極限粘度の比:組成物の冷キシレン不溶部から無機
フイラー(タルク)を除いたものを、100 ℃に加熱して
エチレンホモポリマー部分を除去し、残余をプロピレン
ホモポリマー部分とし、それ以外の樹脂成分と、それぞ
れの135 ℃デカリン溶液の粘度を測定し、その比率を算
出した。なお、プロピレンホモポリマー部分の極限粘度
を [η] A 、それ以外の樹脂成分の極限粘度を [η] B
とした。
【0047】第3表より明らかなように、本発明の自動
車外装用樹脂組成物は、成形性(MFRの値)、引張破
断伸度、曲げ弾性率、アイゾット衝撃強度、熱変形温
度、ロックウェル硬度、ヒートサグ、脆化温度、成形収
縮率及び線膨張率の値がすべて良好なレベルにあった。
これに対し、各比較例の組成物は上記各種物性の少なく
とも一つが大きく低下したものとなっている。なお、比
較例9はプロピレンホモポリマー部分と、それ以外の樹
脂成分との極限粘度比が本発明の範囲外である例である
が、この組成物は、機械的強度、成形性等は良好である
が、成形収縮率及び線膨張率が大きかった。
【0048】また、各実施例の組成物について塗装性の
評価を行った。塗装性の評価は、成形品をトリクロルエ
タン蒸気で洗浄し、プライマー及びウレタン系上塗料を
使用して、標準塗装仕様により塗装し、一次密着性 (ゴ
バン目試験) 及び耐温水試験(40℃×240 時間浸漬) 後
のゴバン目試験を行い密着性とブリスタの有無を判定す
ることによった。本発明の組成物は、塗膜の密着性、耐
水性などの塗装性能がいずれも良好であった。
【発明の効果】
【0049】以上に詳述したように、本発明の自動車外
装用樹脂組成物は、多段重合プロピレン−エチレンブロ
ック共重合体と、エチレン−プロピレン共重合体系ゴム
と、エチレン−ブテン共重合体ゴムと、タルクとをそれ
ぞれ所定量含有してなる組成物において、多段重合プロ
ピレン−エチレンブロック共重合体として、プロピレン
ホモポリマー部分と、プロピレン−エチレンランダム共
重合体部分と、エチレンホモポリマー部分とを特定の比
率で含有し、プロピレンホモポリマー部分及びエチレン
ホモポリマー部分の極限粘度と、プロピレン−エチレン
ランダム共重合体部分の極限粘度と、プロピレン−エチ
レンランダム共重合体部分中のエチレン含有量、さらに
組成物中のプロピレンホモポリマー部分とそれ以外の樹
脂成分との極限粘度の比とを所定の範囲内としたものを
使用してなるので、塗装性、成形性に優れるとともに、
耐衝撃性、延性、機械的強度、耐熱変形性、脆化温度及
び硬度のバランスが良好で、加えて成形収縮率及び線膨
張率も小さいものである。
【0050】このような本発明の組成物は自動車の各種
外装品、例えばバンパー、サイドモール、スポイラー、
マットガード等に好適である。
フロントページの続き (72)発明者 岩浪 邦夫 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番1号 東 燃化学株式会社技術開発センター内 (72)発明者 北野 吉祥 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番1号 東 燃化学株式会社技術開発センター内 (72)発明者 岩井 久幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 西尾 武純 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 野村 孝夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 多段重合により得られるプロピレン
    −エチレンブロック共重合体50〜70重量%と、(b) エチ
    レン−プロピレン共重合体系ゴム10〜20重量%と、(c)
    エチレン−ブテン共重合体ゴム10〜20重量%と、(d) タ
    ルク7〜15重量%とを含有し、かつ前記(b) +(c) の合
    計が25〜35重量%である自動車外装用樹脂組成物であっ
    て、前記多段重合により得られるプロピレン−エチレン
    ブロック共重合体が、プロピレン−エチレンランダム共
    重合体部分を4〜10重量%含有し、プロピレンホモポリ
    マー部分の極限粘度が0.9 〜1.2 dl/gであり、前記プロ
    ピレン−エチレンランダム共重合体部分の極限粘度が4.
    0 dl/g以上であり、前記プロピレン−エチレンランダム
    共重合体部分中のエチレン含有量が30〜70重量%であ
    り、かつ前記組成物中のプロピレンホモポリマー部分の
    極限粘度(A) と、前記プロピレンホモポリマー部分以外
    の樹脂成分の極限粘度(B)との比(A/B)が0.1〜2.5
    の範囲内であることを特徴とする自動車外装用樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車外装用樹脂組成
    物において、前記タルクの平均粒子径が1.5 μm以下で
    あることを特徴とする自動車外装用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の自動車外装用樹
    脂組成物において、前記プロピレン−エチレンブロック
    共重合体のメルトフローレートが40〜120 g/10分であ
    ることを特徴とする自動車外装用樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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