JPH0593317A - 潜在捲縮能を有する微生物分解性複合繊維 - Google Patents
潜在捲縮能を有する微生物分解性複合繊維Info
- Publication number
- JPH0593317A JPH0593317A JP3277248A JP27724891A JPH0593317A JP H0593317 A JPH0593317 A JP H0593317A JP 3277248 A JP3277248 A JP 3277248A JP 27724891 A JP27724891 A JP 27724891A JP H0593317 A JPH0593317 A JP H0593317A
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- Japan
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- poly
- conjugate fiber
- component
- caprolactone
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 潜在捲縮能を有する微生物分解性複合繊維を
提供する。 【構成】 ポリ−ε−カプロラクトン及び/又はポリ−
β−プロピオラクトンをA成分とし、ポリ(β−ヒドロ
キシアルカノエート)又はその共重合体をB成分とし、
両成分が偏心的に接合した複合繊維。
提供する。 【構成】 ポリ−ε−カプロラクトン及び/又はポリ−
β−プロピオラクトンをA成分とし、ポリ(β−ヒドロ
キシアルカノエート)又はその共重合体をB成分とし、
両成分が偏心的に接合した複合繊維。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伸縮性や弾性回復性の
優れた織編物又は不織布を得るのに適した潜在捲縮能を
有する微生物分解性複合繊維に関するものである。
優れた織編物又は不織布を得るのに適した潜在捲縮能を
有する微生物分解性複合繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、漁業や農業、土木用として用いら
れる産業資材用繊維としては、主としてポリアミド、ポ
リエステル、ビニロン、ポリオレフィン等の強度及び耐
久性の優れたものが使用されている。しかし、これらの
繊維は自己分解性がなく、使用後、海や山野に放置する
と種々の公害を引き起こすという問題がある。この問題
は、使用後、焼却、埋め立てあるいは回収再生により処
理すれば一応解決されるが、これらの処理には多大の費
用を要するため、現実には海や山野にそのまま放置され
るような事態がしばしば発生している。
れる産業資材用繊維としては、主としてポリアミド、ポ
リエステル、ビニロン、ポリオレフィン等の強度及び耐
久性の優れたものが使用されている。しかし、これらの
繊維は自己分解性がなく、使用後、海や山野に放置する
と種々の公害を引き起こすという問題がある。この問題
は、使用後、焼却、埋め立てあるいは回収再生により処
理すれば一応解決されるが、これらの処理には多大の費
用を要するため、現実には海や山野にそのまま放置され
るような事態がしばしば発生している。
【0003】また、使い捨ておむつや使い捨ておしぼ
り、ワイピングクロスや生理用ナプキン等の生活資材用
繊維についても、主として経済性からポリオレフィン、
ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維が使用されてい
るが、これらは自然分解性に乏しいため、使用後は止む
を得ず焼却されているのが現状である。
り、ワイピングクロスや生理用ナプキン等の生活資材用
繊維についても、主として経済性からポリオレフィン、
ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維が使用されてい
るが、これらは自然分解性に乏しいため、使用後は止む
を得ず焼却されているのが現状である。
【0004】このような問題を解決する方法として、自
然分解性(微生物分解性又は生分解性又は加水分解性)
の素材を用いることが考えられる。
然分解性(微生物分解性又は生分解性又は加水分解性)
の素材を用いることが考えられる。
【0005】従来、自然分解性ポリマーとして、セルロ
ーズやキチン等の多糖類、カット・グット(腸線)や再
生コラーゲン等の蛋白質やポリペプチド(ポリアミノ
酸)、微生物が自然界で作るポリ−3−ヒドロキシブチ
レートのようなポリ( β- ヒドロキシアルカノエート)
又はその共重合体、ポリグリコリドやポリラクチドのよ
うなポリ(α−オキシ酸) 、ポリ−ε−カプロラクトン
のようなポリ(ω−ヒドロキシアルカノエート) 等の合
成脂肪族ポリエステル等がよく知られている。
ーズやキチン等の多糖類、カット・グット(腸線)や再
生コラーゲン等の蛋白質やポリペプチド(ポリアミノ
酸)、微生物が自然界で作るポリ−3−ヒドロキシブチ
レートのようなポリ( β- ヒドロキシアルカノエート)
又はその共重合体、ポリグリコリドやポリラクチドのよ
うなポリ(α−オキシ酸) 、ポリ−ε−カプロラクトン
のようなポリ(ω−ヒドロキシアルカノエート) 等の合
成脂肪族ポリエステル等がよく知られている。
【0006】しかし、一般的にセルローズ等の多糖類は
自然分解性速度が比較的遅く、ごみ埋立地のように十分
に土壌と接触することの少ない場合には、数年間もその
形態をとどめている場合が多く、現実に問題となってい
る。また、一般的に多糖類は熱可塑性でないために、そ
の加工や用途に一部制限を受けるという問題があった。
自然分解性速度が比較的遅く、ごみ埋立地のように十分
に土壌と接触することの少ない場合には、数年間もその
形態をとどめている場合が多く、現実に問題となってい
る。また、一般的に多糖類は熱可塑性でないために、そ
の加工や用途に一部制限を受けるという問題があった。
【0007】また、その他のポリマーから繊維を製造す
る場合にも、湿式紡糸法で製造しなければならなかった
り、素材のコストが極めて高いため製造原価が高価にな
ったり、高強度の繊維を得ることができなかったりする
という問題があった。
る場合にも、湿式紡糸法で製造しなければならなかった
り、素材のコストが極めて高いため製造原価が高価にな
ったり、高強度の繊維を得ることができなかったりする
という問題があった。
【0008】ポリ−ε−カプロラクトンやポリ−β−プ
ロピオラクトンは比較的安価な完全生分解性の合成高分
子であり、溶融紡糸が可能であるが、融点が60〜100℃
と低いために、その用途が一部制限されるという問題が
あった。
ロピオラクトンは比較的安価な完全生分解性の合成高分
子であり、溶融紡糸が可能であるが、融点が60〜100℃
と低いために、その用途が一部制限されるという問題が
あった。
【0009】また、ポリ(β−ヒドロキシアルカノエー
ト) 又はその共重合体は熱可塑性であるが、実際に溶融
紡糸をしても曳糸性に乏しく、低い強度レベルの糸条し
か得られないという問題点があった。
ト) 又はその共重合体は熱可塑性であるが、実際に溶融
紡糸をしても曳糸性に乏しく、低い強度レベルの糸条し
か得られないという問題点があった。
【0010】さらに、安価な自然崩壊性の素材として、
ポリエチレンに澱粉を配合したものが検討されており、
直鎖状低密度ポリエチレンに澱粉を約6%配合して製膜
したフィルムが買物袋として一部実用化されている。し
かし、このような澱粉を配合したポリエチレンから繊維
を製造しても、強度等の機械的特性が著しく劣ったもの
となり、高強度を必要とする産業資材用として使用する
ことはできない。また、ポリエチレン成分が完全に生分
解されないために、根本的な解決策とはなり得ない。
ポリエチレンに澱粉を配合したものが検討されており、
直鎖状低密度ポリエチレンに澱粉を約6%配合して製膜
したフィルムが買物袋として一部実用化されている。し
かし、このような澱粉を配合したポリエチレンから繊維
を製造しても、強度等の機械的特性が著しく劣ったもの
となり、高強度を必要とする産業資材用として使用する
ことはできない。また、ポリエチレン成分が完全に生分
解されないために、根本的な解決策とはなり得ない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、比較的安価
で、かつ、実用に供することができる一定の耐熱性と強
度を有し、自然界で完全に分解される微生物分解性複合
繊維であって、伸縮性や弾性回復性に優れた織編物や不
織布を得るのに適した潜在捲縮性を有する複合繊維を提
供しようとするものである。また、本発明は、短繊維不
織布又は長繊維不織布とする場合に、それ自体が微細な
多数の捲縮を発現する熱接着性繊維となり得るような、
微生物分解性複合繊維を提供しようとするものである。
で、かつ、実用に供することができる一定の耐熱性と強
度を有し、自然界で完全に分解される微生物分解性複合
繊維であって、伸縮性や弾性回復性に優れた織編物や不
織布を得るのに適した潜在捲縮性を有する複合繊維を提
供しようとするものである。また、本発明は、短繊維不
織布又は長繊維不織布とする場合に、それ自体が微細な
多数の捲縮を発現する熱接着性繊維となり得るような、
微生物分解性複合繊維を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであり、その要旨は、ポリ−ε−カプロラクト
ン及び/又はポリ−β−プロピオラクトンからなるA成
分とポリ(β−ヒドロキシアルカノエート) 又はその共
重合体からなるB成分とが偏心的に接合している潜在捲
縮能を有する微生物分解性複合繊維にある。なお、本発
明の複合繊維には、両成分それぞれの基本特性を損なわ
ない範囲内で少量の他の微生物分解性成分を含有するも
のも含むものである。
するものであり、その要旨は、ポリ−ε−カプロラクト
ン及び/又はポリ−β−プロピオラクトンからなるA成
分とポリ(β−ヒドロキシアルカノエート) 又はその共
重合体からなるB成分とが偏心的に接合している潜在捲
縮能を有する微生物分解性複合繊維にある。なお、本発
明の複合繊維には、両成分それぞれの基本特性を損なわ
ない範囲内で少量の他の微生物分解性成分を含有するも
のも含むものである。
【0013】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明においてA成分として用いられるポリ−ε−カプロ
ラクトン及びポリ−β−プロピオラクトンは、JIS K 67
60に準じて測定したメルトフローレート(単位:g/10
min)が40以下、好ましくは25以下のものが適当である。
発明においてA成分として用いられるポリ−ε−カプロ
ラクトン及びポリ−β−プロピオラクトンは、JIS K 67
60に準じて測定したメルトフローレート(単位:g/10
min)が40以下、好ましくは25以下のものが適当である。
【0014】一方、B成分として用いられるポリ(β−
ヒドロキシアルカノエート) 又はその共重合体として
は、ポリ−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−
ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシカプロレ
ート、ポリ−3−ヒドロキシヘプタノエート、ポリ−3
−ヒドロキシオクタノエート及びこれらとポリ−3−ヒ
ドロキシバリレートやポリ−4−ヒドロキシブチレート
との共重合体等が挙げられ、これらは通常微生物が産生
する微生物ポリエステルとして得られる。この中でも、
最も好ましいものは、ポリ−3−ヒドロキシブチレート
とポリ−3−ヒドロキシバリレートとの共重合体及びポ
リ−3−ヒドロキシブチレートとポリ−4−ヒドロキシ
ブチレートとの共重合体である。B成分としては、一定
の耐熱性と優れた潜在捲縮能を付与するために、A成分
の融点より高い100℃以上の融点を有するものを使用す
ることが望ましい。
ヒドロキシアルカノエート) 又はその共重合体として
は、ポリ−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−
ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシカプロレ
ート、ポリ−3−ヒドロキシヘプタノエート、ポリ−3
−ヒドロキシオクタノエート及びこれらとポリ−3−ヒ
ドロキシバリレートやポリ−4−ヒドロキシブチレート
との共重合体等が挙げられ、これらは通常微生物が産生
する微生物ポリエステルとして得られる。この中でも、
最も好ましいものは、ポリ−3−ヒドロキシブチレート
とポリ−3−ヒドロキシバリレートとの共重合体及びポ
リ−3−ヒドロキシブチレートとポリ−4−ヒドロキシ
ブチレートとの共重合体である。B成分としては、一定
の耐熱性と優れた潜在捲縮能を付与するために、A成分
の融点より高い100℃以上の融点を有するものを使用す
ることが望ましい。
【0015】本発明の複合繊維において、複合比は、1
/5〜5/1、好ましくは2/3〜3/2とするのが適
当である。
/5〜5/1、好ましくは2/3〜3/2とするのが適
当である。
【0016】本発明の複合繊維は、高重合度のポリ−ε
−カプロラクトン及び/又はポリ−β−プロピオラクト
ンをA成分とし、ポリ(β−ヒドロキシアルカノエー
ト)又はその共重合体をB成分として、常法により複合
溶融紡糸し、延伸することにより製造することができ
る。複合の形態は、両成分が偏心的に接合しているもの
であればよいが、より優れた潜在捲縮能力を付与する観
点からは芯鞘複合型よりもサイドバイサイド複合型とす
ることが望ましい。 (熱接着性の繊維とするためには、
A成分の少なくとも一部が繊維表面に露出する複合形態
とすることが必要である。)
−カプロラクトン及び/又はポリ−β−プロピオラクト
ンをA成分とし、ポリ(β−ヒドロキシアルカノエー
ト)又はその共重合体をB成分として、常法により複合
溶融紡糸し、延伸することにより製造することができ
る。複合の形態は、両成分が偏心的に接合しているもの
であればよいが、より優れた潜在捲縮能力を付与する観
点からは芯鞘複合型よりもサイドバイサイド複合型とす
ることが望ましい。 (熱接着性の繊維とするためには、
A成分の少なくとも一部が繊維表面に露出する複合形態
とすることが必要である。)
【0017】溶融紡糸の温度は、用いるA、B両成分の
組成や重合度により異なるが200〜300℃とすることが望
ましい。紡糸温度が200℃未満では溶融押出しが困難で
あり、300℃を超えると熱分解が顕著となり高強度の繊
維を得ることが困難となる。
組成や重合度により異なるが200〜300℃とすることが望
ましい。紡糸温度が200℃未満では溶融押出しが困難で
あり、300℃を超えると熱分解が顕著となり高強度の繊
維を得ることが困難となる。
【0018】溶融紡出された糸条はは空冷又は水冷後、
一旦巻き取った後又は巻き取らずにそのまま、1段又は
2段以上の冷延伸もしくは熱延伸に供される。全延伸倍
率は、目的とする繊維 (フィラメント又はステープル)
の要求性能により異なるが、3.0g/d以上の引張強度
を維持するには2.0〜3.2倍に延伸することが必要であ
る。
一旦巻き取った後又は巻き取らずにそのまま、1段又は
2段以上の冷延伸もしくは熱延伸に供される。全延伸倍
率は、目的とする繊維 (フィラメント又はステープル)
の要求性能により異なるが、3.0g/d以上の引張強度
を維持するには2.0〜3.2倍に延伸することが必要であ
る。
【0019】このようにして得られる本発明の複合繊維
は、前述のように実用に耐え得る一定の耐熱性と強度特
性とを有し、かつ、優れた潜在捲縮能と微生物分解性と
を有するものである。
は、前述のように実用に耐え得る一定の耐熱性と強度特
性とを有し、かつ、優れた潜在捲縮能と微生物分解性と
を有するものである。
【0020】本発明の複合繊維を伸縮性を有する織編物
又は不織布に加工する場合には、原糸又は原綿の製造工
程では熱履歴は極力抑え、織編物又はウエブ(スパンボ
ンド又はステープル)とした後に弛緩熱処理により微細
な多数のスパイラル捲縮を発現させることが好ましい。
この場合に生ずるスパイラル捲縮が30個/25mm以上とな
るようにすることが望ましい。なお、ステープルの場合
には、必要に応じてあらかじめスタフィンボックスによ
る機械捲縮を付与することも可能である。
又は不織布に加工する場合には、原糸又は原綿の製造工
程では熱履歴は極力抑え、織編物又はウエブ(スパンボ
ンド又はステープル)とした後に弛緩熱処理により微細
な多数のスパイラル捲縮を発現させることが好ましい。
この場合に生ずるスパイラル捲縮が30個/25mm以上とな
るようにすることが望ましい。なお、ステープルの場合
には、必要に応じてあらかじめスタフィンボックスによ
る機械捲縮を付与することも可能である。
【0021】
【作用】本発明の複合繊維が優れた潜在捲縮能を発揮す
る作用機構は必ずしも明かでないが、B成分を構成する
ポリ(β−ヒドロキシアルカノエート) 又はその共重合
体の融点が、A成分を構成するポリ−ε−カプロラクト
ン及び/又はポリ−β−プロピオラクトンの融点 (60〜
100℃) よりも高いために、A成分の融点近傍の温度で
熱処理した時の熱収縮率の差によりスパイラル状の微細
な捲縮を生ずるものと考えられる。
る作用機構は必ずしも明かでないが、B成分を構成する
ポリ(β−ヒドロキシアルカノエート) 又はその共重合
体の融点が、A成分を構成するポリ−ε−カプロラクト
ン及び/又はポリ−β−プロピオラクトンの融点 (60〜
100℃) よりも高いために、A成分の融点近傍の温度で
熱処理した時の熱収縮率の差によりスパイラル状の微細
な捲縮を生ずるものと考えられる。
【0022】また、両成分をブレンドした場合には溶融
状態でエステル交換反応を起こし、両成分のランダム共
重合体を生ずる結果、わずかな融点上昇しか期待されな
いのに対し、本発明の複合繊維の場合には両成分の界面
での接着力が優れる上に、B成分を構成する高融点成分
が耐熱的及び力学的強度を支えるために、見掛け上の耐
熱性が著しく向上するものと考えられる。
状態でエステル交換反応を起こし、両成分のランダム共
重合体を生ずる結果、わずかな融点上昇しか期待されな
いのに対し、本発明の複合繊維の場合には両成分の界面
での接着力が優れる上に、B成分を構成する高融点成分
が耐熱的及び力学的強度を支えるために、見掛け上の耐
熱性が著しく向上するものと考えられる。
【0023】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、引張強度はJISL 1013に準じて測定し
た。
説明する。なお、引張強度はJISL 1013に準じて測定し
た。
【0024】実施例1 メルトフロレートが4のポリ−ε−カプロラクトンをA
成分に用い、分子量が約50,000のポリ−3−ヒドロキシ
ブチレート/ポリ−3−ヒドロキシバリレート共重合体
(共重合モル比:約90/10) をB成分に用いて、紡糸温
度265℃で、直径0.5mmの紡糸孔を36個有する紡糸口金を
使用して、複合重量比1/1のサイドバイサイド型複合
繊維を溶融紡出し、20℃の空気で冷却した後、油剤を付
与し、1200m/minの速度で一旦巻き取った。その後、室
温のローラにより延伸倍率2.5倍で延伸を行い、引き続
きスタフィンボックスで18個/25mmの機械捲縮を付与し
た後、長さ51mmにカットし、単糸繊度約2デニールのス
テープルを得た。得られたステープルの引張強度は3.8
g/dであった。次に、このステープルを梳綿機でカー
ディングして33g/m2の目付けのウエブを作製し、こ
のウエブを70℃の熱ロールに通し、引き続き100℃のオ
ーブン中で弛緩熱処理を行い不織布を得た。得られた不
織布は、優れた伸縮性と弾性回復性を示した。また、こ
の不織布を2カ月間土中に埋込しておいたところ、もは
や不織布としての形態はとどめておらず、極めて優れた
微生物分解性を示した。
成分に用い、分子量が約50,000のポリ−3−ヒドロキシ
ブチレート/ポリ−3−ヒドロキシバリレート共重合体
(共重合モル比:約90/10) をB成分に用いて、紡糸温
度265℃で、直径0.5mmの紡糸孔を36個有する紡糸口金を
使用して、複合重量比1/1のサイドバイサイド型複合
繊維を溶融紡出し、20℃の空気で冷却した後、油剤を付
与し、1200m/minの速度で一旦巻き取った。その後、室
温のローラにより延伸倍率2.5倍で延伸を行い、引き続
きスタフィンボックスで18個/25mmの機械捲縮を付与し
た後、長さ51mmにカットし、単糸繊度約2デニールのス
テープルを得た。得られたステープルの引張強度は3.8
g/dであった。次に、このステープルを梳綿機でカー
ディングして33g/m2の目付けのウエブを作製し、こ
のウエブを70℃の熱ロールに通し、引き続き100℃のオ
ーブン中で弛緩熱処理を行い不織布を得た。得られた不
織布は、優れた伸縮性と弾性回復性を示した。また、こ
の不織布を2カ月間土中に埋込しておいたところ、もは
や不織布としての形態はとどめておらず、極めて優れた
微生物分解性を示した。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、実用に耐え得る一定の
耐熱性と強度特性を有し、かつ潜在捲縮能を有する微生
物分解性繊維が提供される。そして、この繊維は、伸縮
性と弾性回復性に優れた織編物や不織布に加工され、お
むつや生理用ナプキンのような衛生材、使い捨ておしぼ
り、ワイピングクロス、ハップ材基布、家庭用又は業務
用生ゴミ補集袋その他廃棄物処理材等として使用され
る。これらは、使用後微生物が存在する環境(土中又は
水中)に放置しておけば一定期間後には完全に生分解さ
れるため、特別な廃棄物処理を必要とせず、公害防止に
有用である。
耐熱性と強度特性を有し、かつ潜在捲縮能を有する微生
物分解性繊維が提供される。そして、この繊維は、伸縮
性と弾性回復性に優れた織編物や不織布に加工され、お
むつや生理用ナプキンのような衛生材、使い捨ておしぼ
り、ワイピングクロス、ハップ材基布、家庭用又は業務
用生ゴミ補集袋その他廃棄物処理材等として使用され
る。これらは、使用後微生物が存在する環境(土中又は
水中)に放置しておけば一定期間後には完全に生分解さ
れるため、特別な廃棄物処理を必要とせず、公害防止に
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金元 直貴 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリ−ε−カプロラクトン及び/又はポ
リ−β−プロピオラクトンからなるA成分とポリ(β−
ヒドロキシアルカノエート) 又はその共重合体からなる
B成分とが偏心的に接合している潜在捲縮能を有する微
生物分解性複合繊維。 - 【請求項2】 A成分がポリ−ε−カプロラクトンであ
り、B成分がポリ−3−ヒドロキシブチレート共重合体
である請求項1記載の複合繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3277248A JPH0593317A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 潜在捲縮能を有する微生物分解性複合繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3277248A JPH0593317A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 潜在捲縮能を有する微生物分解性複合繊維 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0593317A true JPH0593317A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17580883
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3277248A Pending JPH0593317A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 潜在捲縮能を有する微生物分解性複合繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0593317A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1994016135A1 (fr) * | 1993-01-07 | 1994-07-21 | Unitika Ltd | Fibre de liage et tissu non tisse produit a partir de celle-ci |
| US5489470A (en) * | 1994-01-28 | 1996-02-06 | The Procter & Gamble Company | Biodegradable copolymers and plastic articles comprising biodegradable copolymers |
| US5498692A (en) * | 1994-01-28 | 1996-03-12 | The Procter & Gamble Company | Biodegradable copolymers and plastic articles comprising biodegradable copolymers |
| US5502116A (en) * | 1994-01-28 | 1996-03-26 | The Procter & Gamble Company | Biodegradable copolymers and plastic articles comprising biodegradable copolymers of 3-hydroxyhexanoate |
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| US5685756A (en) * | 1994-01-28 | 1997-11-11 | The Procter & Gamble Company | Nonwoven materials comprising biodegradable copolymers |
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| WO2019194243A1 (ja) | 2018-04-03 | 2019-10-10 | Spiber株式会社 | 複合繊維及びその製造方法 |
| WO2022202397A1 (ja) * | 2021-03-26 | 2022-09-29 | 株式会社カネカ | マルチフィラメント及びその製造方法、並びに、ステープル及びその製造方法 |
| CN115380136A (zh) * | 2020-04-09 | 2022-11-22 | 株式会社钟化 | 脂肪族聚酯纤维的制造方法、脂肪族聚酯纤维及复丝 |
| WO2023157915A1 (ja) * | 2022-02-17 | 2023-08-24 | 株式会社カネカ | 生分解性不織布及びその製造方法 |
-
1991
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